JP2003315611A - 光合分波器 - Google Patents

光合分波器

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JP2003315611A
JP2003315611A JP2002125949A JP2002125949A JP2003315611A JP 2003315611 A JP2003315611 A JP 2003315611A JP 2002125949 A JP2002125949 A JP 2002125949A JP 2002125949 A JP2002125949 A JP 2002125949A JP 2003315611 A JP2003315611 A JP 2003315611A
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demultiplexer
lens
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JP2002125949A
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Masayoshi Kagawa
昌義 香川
So Kazami
創 風味
Nobuaki Sato
宣明 佐藤
Kazumi Ida
一美 井田
Hiroshi Matsuura
寛 松浦
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内蔵する光学部材をその光学特性をほとんど
劣化させることなく固定することによって得た光合分波
器を提供すること。 【解決手段】 まず、枠体41の内側面31b中にフィ
ルタFLを挿入し段差部41cに支持させる。その後、
フィルタFLの縁部分に当接するように緩衝部材43を
挿入し、内側面41bに嵌合するように押え部材42を
挿入する。さらに、押え部材42及び緩衝部材43を介
してフィルタFLを段差部41c側に適当な力で押しつ
けるとともに、押え部材42の周囲の適所にYAGレー
ザを用いた溶接を施して押え部材42を枠体41に固定
する。この際、樹脂からなる環状の緩衝部材34が応力
を緩和するように弾性的に変形するので、フィルタFL
に付与される応力が低減され、フィルタFLの光学特性
はほとんど変化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィルタ等の光
学部材を内蔵して低歪で固定することができる光合分波
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、信号光を分岐または合波するため
の光合分波器において、その主要部を構成するフィル
タ、偏光素子等の光学部材間を、接着剤を用いて固定す
る方法が知られている。また、上記のような光学部材の
他の固定方法として、光学部材の外周面を金属蒸着によ
りメッキし、メッキした光学部材を金属製枠体に半田付
けして固定する方法もある。
【0003】これらの技術に対し、塑性変形可能な軟質
金属を用いて光学部材を固定する方法が開示されている
(特開平6−186425号公報)。具体的に説明する
と、枠体と押え体との間に光学部材を挟持して固定する
際に、鉛、錫、ハンダ、ウッドメタル等の軟質金属部材
からなる緩衝部材を介在させるとともに、この緩衝部材
を塑性変形させることによって、光学部材に割れや欠け
などの損傷を与えることを防止している。このような方
法を用いた場合、接着剤固化のための加熱作業等が不要
となって組立作業を簡易迅速なものとでき、また、接着
剤やフラックスを使用しないので光学面の汚れによって
光学特性が劣化することを防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
軟質金属を用いて光学部材を固定した場合、光学部材に
損傷を与えることは防止できるが、光学部材と緩衝部材
との間に一定の応力が残留して光学部材の光学特性が変
化してしまう。このような光学特性の変化も、特に高い
精度が要求されない一般的な用途では問題とならない
が、年を追って情報伝送の高速化や高密度化等の要求が
高まっている光通信分野では、制御できない損失の発生
や歩留まり低下の原因となる。
【0005】そこで、本発明は、内蔵する光学部材を、
その光学特性をほとんど劣化させることなく固定するこ
とができる光合分波器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る光合分波器は、入出射部と、この入出
射部を介して入出射される光に所定の処理を施す光学部
材と、光学部材を保持する保持体と、保持体と光学部材
との間にこの光学部材に当接した状態で配置される樹脂
材料から形成された緩衝部材とを備える。ここで、光合
分波器とは、狭義の光合分波器に限らず、光アッド・ド
ロップ・マルチプレクサ(OADM:optical add/drop
multiplexer)、光分岐装置、光合成装置、光フィル
タ、光アイソレータ、光サーキュレータ等の光通信用の
各種光学装置を含むものとする。
【0007】上記光合分波器では、緩衝部材が樹脂材料
から形成されているので、光学部材が樹脂材料からなる
緩衝部材を介して保持体に支持されることになる。よっ
て、支持に際して光学部材に付与される応力を最小限に
抑えることができ、その屈折率等の光学特性の劣化を低
減することができる。
【0008】また、上記光合分波器の具体的な態様で
は、保持体が、光学部材を収容する枠体と、光学部材を
枠体との間で挟持する押え体とを有し、緩衝部材が、光
学部材の枠体内壁側か押え体側の少なくともいずれか一
方側に配置されている。この場合、簡単な構造の保持体
中に光学部材を低応力で確実に保持することができる。
【0009】また、上記光合分波器のさらに具体的な態
様では、緩衝部材が、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン系
ゴム、シリコーン、ポリエチレン及びポリエステルから
なる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂を含有してな
る樹脂組成物より形成される。この場合、緩衝部材の硬
度を一定以下に設定することができるので、光学部材の
光学特性の劣化を効果的に抑制することができる。
【0010】また、上記光合分波器のさらに具体的な態
様では、緩衝部材が、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン系
ゴム、及びシリコーンからなる群から選ばれる少なくと
も一種の樹脂を含有してなる樹脂組成物から成形され、
この樹脂組成物の成形後に炭酸ガス処理及びアニール処
理の少なくとも一方が施される。この場合、フッ素樹脂
やフッ化ビニリデン系ゴムに金属石鹸が添加され、或い
は、シリコーンに低分子量成分が含まれていても、緩衝
部材を組み込んだ光合分波器の使用中にこれらの成分が
析出等して光学特性を劣化させることを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は、第1実
施形態に係る光合分波器の構造を説明する図である。本
実施形態の光合分波器10は、一対の信号光の合分波を
行うための装置、OADM(optical add/drop multiple
xer)として信号光の合分波を行うための装置、若しく
は、ファイバアンプシステムにおいて励起光及び信号光
の合分波を行うための装置となっている。
【0012】この光合分波器10は、光学的な要素とし
て、第1〜第3ファイバF1〜F3と、第1及び第2レン
ズL1、L2と、フィルタFLとを備える。ここで、この
光合分波器10を説明すると、第1ファイバF1には、
外部からのλ1の信号光を入射させ、第2ファイバF2か
らは、異なる波長λ1、λ2の信号光を合波させた状態で
出射させ、第3ファイバF3には、波長λ2の信号光を入
射させる。第1レンズL1は、コリメート用の光学素子
として第1ファイバF1のファイバ端81からの信号光
をコリメートしてフィルタFLに入射させるとともにフ
ィルタFLから第2ファイバF2への出射光をファイバ
端82に集光し、第2レンズL2は、コリメート用の光
学素子として第3ファイバF3のファイバ端83からの
信号光をコリメートしてフィルタFLに入射させる。ま
た、フィルタFLは波長選択用の光学素子として第1レ
ンズL1を経てコリメートされた波長帯域λ1の信号光を
反射するとともに、第2レンズL2を経てコリメートさ
れた他の波長帯域λ2の信号光を透過させる。ここで、
レンズL1、L2及びフィルタFLは、それぞれ入射した
光に所定の処理を施す光学部材を構成する。
【0013】さらに、光合分波器10は、これを構成す
る複数の光学的な要素をアライメントして固定するため
の手段として、第1及び第2ファイバF1、F2を保持す
る円柱状の第1フェルール20と、第1レンズL1を保
持する円柱状の第1レンズホルダ30と、フィルタFL
を保持する円柱状のフィルタホルダ40と、第2レンズ
L2を保持する円柱状の第2レンズホルダ50と、第3
ファイバF3を保持する円柱状の第2フェルール60
と、これらのホルダ30、40、50、及びフェルール
20、60を相互にアライメントして固定・収納するケ
ーシング(不図示)とを備える。ここで、各ホルダ3
0、40、50は、光学部材であるフィルタFLやレン
ズL1、L2を保持するための保持体を構成する。また、
両フェルール20、60は、これに挿通されたファイバ
F1〜F3とともに、光合分波器10に信号光を入出射さ
せるための入出射部を構成する。
【0014】第1フェルール20は、ガラス、ジルコニ
ア、エンジニアリングプラスチック等で形成され、その
外周面はSUSで覆われている。第1フェルール20
は、そのSUS製の被覆を介して、図示を省略するケー
シング等に対してYAG溶接等を利用して位置決めされ
た状態で固定されている。第1フェルール20中には、
第1ファイバF1が軸心に沿って配置されており、ま
た、第2ファイバF2が第1ファイバF1から所定間隔だ
け離れて平行に配置されている。なお、第1フェルール
20の端面21、すなわち第1及び第2ファイバF1、
F2の各ファイバ端81、82は、反射光による影響を
防止するため、所定の微小角だけ傾斜させてある。
【0015】第1レンズホルダ30は、全体的にSUS
等で形成され、図示を省略するケーシングや第1フェル
ール20に対してYAG溶接等を利用して位置決めされ
た状態で固定されている。第1レンズホルダ30中に組
み込まれた第1レンズL1は、その光軸が第1ファイバ
F1の軸線とほぼ一致するように配置されている。ま
た、第1レンズL1の前側焦点面は、第1ファイバF1の
ファイバ端81とほぼ一致しており、このファイバ端8
1から出射したレーザ光は、第1レンズL1によって平
行光束にされる。
【0016】フィルタホルダ40は、図示を省略するケ
ーシングや第1レンズホルダ30に対してYAG溶接等
を利用して位置決めされた状態で固定されている。フィ
ルタホルダ40中に組み込まれたフィルタFLは、入射
面側に多層の干渉膜からなるバンドパスフィルタ層を有
しており、その入射面の法線方向が第1レンズL1の光
軸すなわち第1ファイバF1の軸線に対して所定角だけ
傾いた状態で配置されている。
【0017】第2レンズホルダ50は、全体的にSUS
等で形成され、図示を省略するケーシングや第2フェル
ール60に対してYAG溶接等を利用して位置決めされ
た状態で固定されている。第2レンズホルダ50中に組
み込まれた第2レンズL2は、その光軸が第1レンズL1
の光軸とほぼ一致するように配置されている。
【0018】第2フェルール60は、第1フェルール2
0と同様に、外周面をSUSで覆ったガラス等で形成さ
れ、図示を省略するケーシングに対してYAG溶接を利
用して位置決めされた状態で固定されている。第2フェ
ルール60中には、第3ファイバF3が軸心に沿って配
置されている。なお、第2フェルール60の端面61、
すなわち第3ファイバF3の各ファイバ端83は、反射
光による影響を防止するため、所定の微小角だけ傾斜さ
せてある。
【0019】図2(a)〜(c)は、図1中において点
線で示すフィルタホルダ40の構造を例示する縦断面図
である。
【0020】図2(a)に示す第1例のフィルタホルダ
40は、例えば四角柱状の外形を有するフィルタFLを
収納するSUS製の枠体41と、この枠体41に収納さ
れたフィルタFLを枠体41中に固定するSUS製の押
え部材42と、フィルタFLの外縁と押え部材42との
間に挟持される樹脂製の緩衝部材43とを備える。これ
らのうち枠体41は、開口41aと内側面41bとの間
に段差部41cを有し、この段差部41cには、フィル
タFLの入射面側の外縁が当接している。また、押え体
である押え部材42は、枠体41の内側面41bの内寸
と等しい外寸を有し、押え部材42に設けた開口42a
は、枠体41の開口41aと概ね等しい口径を有する。
また、緩衝部材43は、枠体41に収容されたフィルタ
FLと押え部材42との間に挟まれるとともに、この緩
衝部材43に加えられる応力を緩和するように弾性的に
変形している。
【0021】以下、図2(a)に示すフィルタホルダ4
0の組立について説明する。まず、枠体41の内側面4
1b中にフィルタFLを挿入し段差部41cに支持させ
る。その後、フィルタFLの縁部分に当接するように枠
体41中に緩衝部材43を配置し、さらに、内側面41
bに嵌合するように枠体41中に押え部材42を挿入す
る。この状態で、押え部材42及び緩衝部材43を介し
てフィルタFLを段差部41c側に適当な力で押しつけ
るとともに、押え部材42の周囲の適所にYAGレーザ
を用いた溶接を施して押え部材42を枠体41に固定す
る。以上のような方法によれば、樹脂からなる環状の緩
衝部材43が応力を緩和するように弾性変形するので、
フィルタFLがフィルタホルダ40中で安定して固定さ
れ、かつ、フィルタFLに付与される応力が低減され
る。この結果、フィルタFLの光学特性すなわち透過波
長特性がフィルタホルダ40への固定によってもほとん
ど変化せず、光合分波器10の動作を適切なものとする
ことができる。
【0022】図2(b)に示す第2例のフィルタホルダ
140は、図2(a)に示すフィルタホルダ40を一部
変更したものであり、押え部材42側ではなく、枠体4
1の段差部41cとフィルタFLの外縁部との間に緩衝
部材143を挟んでいる。枠体41や押え部材42の形
状等は、図2(a)の場合と実質的に同一であり変更が
ないので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0023】また、図2(c)に示すフィルタホルダ2
40では、フィルタFLの両入出射面の外縁に一対の緩
衝部材43、143を当接させている。
【0024】なお、第1レンズホルダ30については、
詳細な説明を省略するが、第1レンズL1を収納するS
US製の枠体と、第1レンズL1を枠体中に固定するS
US製の押え環とによって第1レンズL1を固定する。
また、第2レンズホルダ50も、第2レンズL2を収納
するSUS製の枠体と、第2レンズL2を枠体中に固定
するSUS製の押え環とによって第2レンズL2を固定
する。
【0025】以下、図1及び図2に示す光合分波器10
の動作の一例について説明する。第1ファイバF1のフ
ァイバ端81からは、波長λ1の信号光が発散しつつ出
射する。この信号光は、第1レンズL1で平行光束とさ
れて、フィルタFLに入射する。このフィルタFLの入
射面側に設けたバンドパスフィルタ層が波長λ1の光を
反射するように設計されているとすると、フィルタFL
で反射された波長λ1の信号光は、第1レンズL1を逆行
して集光され、第2ファイバF2のファイバ端82に入
射する。
【0026】一方、第3ファイバF3のファイバ端83
からは、波長λ2の信号光が発散しつつ出射する。この
信号光は、第2レンズL2で平行光束とされて、フィル
タFLに裏面側から入射する。このフィルタFLに設け
たバンドパスフィルタ層は、波長λ2の光を透過させる
ので、フィルタFLを透過した波長λ2の信号光は、直
進して第1レンズL1によって集光され、第2ファイバ
F2のファイバ端82に入射する。
【0027】つまり、第3ファイバF3中に導入されて
第2ファイバF2側に伝送する信号光に対し、第1ファ
イバF1からの信号光を合波させて第2ファイバF2側か
ら出力させることができる。
【0028】なお、この光合分波器10は、上記のよう
な合波に限らず、信号光を分波する目的にも使用するこ
とができる。すなわち、予め合波された波長帯域λ1、
λ2の信号光が第2ファイバF2から入射されると、波長
λ2の信号光はフィルタFLを透過して第3ファイバF3
から出力され、波長λ1の信号光はフィルタFLで折り
返されて第1ファイバF1から出力される。さらに、信
号光等は、単一波長に限らず、複数の波長からなるもの
とすることができる。
【0029】また、この光合分波器10をOADMとし
て機能させて一群の信号光から特定の信号光を分岐させ
る場合、波長λ1、λ2、λ3、…、λNの信号光を第2フ
ァイバF2から入射させることにより、波長λ2、λ3、
…、λNの信号光はフィルタFLを透過して第3ファイ
バF3から出力され、波長λ1の信号光はフィルタFLで
折り返されて第1ファイバF1から出力される。さら
に、この光合分波器10をOADMとして機能させて、
一群の信号光に別の信号光を合波させる場合、波長λ1
の信号光を第1ファイバF1から入射させ、波長λ2、λ
3、…、λNの信号光を第3ファイバF3から入射させる
ことにより、波長λ1の信号光はフィルタFLで反射さ
れ、波長λ2〜λNの信号光はフィルタFLを透過し、波
長λ1、λ2、λ3、…、λNの信号光が第2ファイバF2
から出力される。
【0030】以下の表1は、フィルタFLの固定に際し
て発生する応力の影響を説明するための表であり、フィ
ルタホルダ40に用いる緩衝部材43をフッ素樹脂であ
る四フッ化エチレン樹脂(PTFE)で形成した場合に
おける透過ピークの固定後の波長シフトを示す。
【0031】
【表1】
【0032】また、表2は、フィルタFLの固定に緩衝
部材43を用いなかった場合における波長シフトを示
す。なお、波長シフトΔλが−79pmと大きなもの
は、フィルタFLのチップに加重が加わってこれに形成
されているバリ等を起点としてヒビ等が入った場合に対
応し、加重を取り除いても波長シフトが維持される。
【0033】
【表2】
【0034】以上の表からも明らかなように、四フッ化
エチレン樹脂(PTFE)等の樹脂からなる緩衝部材4
3を用いたフィルタFLの固定により、固定に起因する
波長シフトが減少し、光合分波器10の特性向上を図り
得ることが分かる。
【0035】以下、緩衝部材43を形成するための材料
について説明する。四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)、四フッ化エチレンペルフルオロアルコキシビニル
エーテル重合体(PFA)等のフッ素樹脂は、250℃
程度の温度まで連続使用可能であり、PbSn合金に比
べて硬度がかなり小さいので、レーザ光を扱う光学部材
の緩衝部材の材料として望ましい。また、フッ化ビニリ
デン系ゴムも、230℃程度の温度まで連続使用可能で
あり、PbSn合金に比べて硬度がかなり小さいので、
レーザ光を扱う光学部材の緩衝部材の材料として好まし
い。また、シリコーンも、220℃程度の温度まで連続
使用可能であり、PbSn合金に比べて硬度がかなり小
さいので、レーザ光を扱う光学部材の緩衝部材の材料と
して好ましい。
【0036】一方、高密度ポリエチレンやポリエステル
は、連続使用可能な温度が120℃程度に限られるが、
PbSn合金に比べて硬度がかなり小さいので、レーザ
光を扱う光学部材の緩衝部材として好ましい。
【0037】ここで、フッ素樹脂やフッ化ビニリデン系
ゴムは、充填材や金属石鹸等を添加剤として添加してい
る場合があり、長期の使用によって添加剤が析出する可
能性がある。このような場合であっても、フッ素樹脂や
フッ化ビニリデン系ゴムを成形することによって得た緩
衝部材43に対し、アニール処理や炭酸ガス処理といっ
た前処理を施すことにより、金属石鹸の析出すなわちフ
ィルタFLの透過率低下等を回避することができる。
【0038】また、シリコーンゴムは、低分子量成分を
含む場合があり、長期の使用によってこの低分子量成分
が析出する可能性がある。このような場合であっても、
シリコーンゴムを成形することによって得た緩衝部材4
3に対し、アニール処理や炭酸ガス処理といった前処理
を施すことにより、低分子量成分のブリードアウトを防
止し、フィルタFLの表面においてシリコーン膜の形成
を防止することができる。
【0039】金属石鹸を添加したフッ素樹脂やフッ化ビ
ニリデン系ゴムからなる緩衝部材43に対するアニール
の効果を確認する実際の試験では、アニールを施してい
るフィルタホルダ40の方がフィルタFLの表面に汚染
物質が析出しにくいという結果が得られた。なお、この
試験において、アニール処理は、180℃で2時間程度
とした。また、フィルタFLの特性劣化の加速試験とし
て、フィルタホルダ40をプレッシャクッカにて所定時
間及び所定温度(例えば110℃、100%、160h
r)で処理した。プレッシャクッカによる処理後に、ア
ニールの有無で異なる一対のフィルタホルダ40に固定
されたフィルタFLの表面を観察した。アニールを施し
ていない場合、フィルタFLの表面に針状物質が析出す
る傾向にあり、アニールを施している場合、フィルタF
Lの表面に針状物質が析出しない。なお、低分子量成分
を含有するシリコーンゴムに対し、例えば200℃で4
時間程度のアニール処理を施した場合も上記と同様の効
果を得た。
【0040】以下の表3及び表4は、樹脂で形成した緩
衝部材43を用いたフィルタホルダ40の光学特性を説
明するためのものである。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】表からも明らかなように、二酸化炭素で処
理した四フッ化エチレンペルフルオロアルコキシビニル
エーテル重合体(PFA)からなる緩衝部材43を用い
た場合、ヒートサイクル処理によるフィルタFLでの挿
入損失ILが特に20サイクル以上行った場合でも極め
て少なく、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)からなる
緩衝部材43を用いた場合も、PbSn合金に比べて挿
入損失ILが少ない。上記実験のヒートサイクル処理で
は、温度範囲を−40℃〜85℃とした。
【0044】また、PFAからなる緩衝部材43を用い
た場合、挿入損失の変化ΔILも、20サイクル以上の
場合において極めて少なく、PTFEからなる緩衝部材
43を用いた場合も、PbSn合金に比べて挿入損失の
変化ΔILが少ない。
【0045】図3は、フィルタFLの固定による透過特
性の変化を説明するためのグラフである。図3(a)
は、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)からなる緩衝部
材43を用いた場合に対応し、図3(b)は、緩衝部材
43を用いなかった場合に対応する。この際、フィルタ
ホルダ40に対し、表3及び表4の場合と同様のヒート
サイクル処理が施されている。
【0046】以下の表5は、図3(a)に対応し、フィ
ルタFLの固定に際して四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)からなる緩衝部材43を用いた場合における透過特
性の変化を説明する。
【0047】
【表5】
【0048】また、以下の表6は、図3(b)に対応
し、フィルタFLの固定に際して緩衝部材43を用いな
かった場合における透過特性の変化を説明する。
【0049】
【表6】
【0050】以上説明したグラフや表からも明らかなよ
うに、フッ素樹脂等の樹脂からなる緩衝部材43を用い
たフィルタFLの固定により、波長シフトΔλcが減少
するだけでなく、透過による挿入損失の変動ΔILと半
値幅の変動ΔBWとが減少し、光合分波器10の特性向
上を図り得ることが分かる。 〔第2実施形態〕図4は、第2実施形態に係る光合分波
器の一部を説明する図である。第2実施形態の光合分波
器は、第1実施形態の光合分波器10をフィルタホルダ
40について変更したものである。
【0051】第2実施形態におけるフィルタホルダ34
0は、フィルタFLを収納する樹脂製の枠体341と、
この枠体341に収納したフィルタFLを枠体341中
で固定する樹脂製の押え環342とを備える。この場
合、枠体341の段差部341cや押え環342の端面
342c自体が緩衝部材となっており、フィルタFLに
加えられる応力を緩和するように弾性的に変形してい
る。また、枠体341は、内側面341bの端部341
d側に雌ねじを有し、この雌ねじを押え環342の周囲
に形成した雄ねじと螺合・締結させることによって、こ
の枠体341と押え環342とが相互に固定される。枠
体342や押え環342の材料は、第1実施形態の緩衝
部材43と同様に、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン系ゴ
ム、シリコーン、高密度ポリエチレン、ポリエステル等
の樹脂とすることができる。
【0052】第2実施形態でも、フィルタホルダ340
中にフィルタFLを固定する際に、フィルタFLに応力
がほとんど発生しないので、フィルタFLの光学特性が
ほとんど変化しない。つまり、光合分波器の動作を適切
なものとすることができる。 〔第3実施形態〕図5は、第3実施形態に係る光合分波
器の一部を説明する図である。第3実施形態の光合分波
器は、第1実施形態の光合分波器10を第1レンズホル
ダ30について変更したものである。
【0053】図5(a)に示すように、第3実施形態に
おける第1レンズホルダ130は、第1レンズL1を収
納する円筒状のSUS製の枠体131と、この枠体13
1に収納した第1レンズL1を枠体131中に固定する
SUS製で環状の押え環132と、第1レンズL1の外
縁と押え環132との間に挟持される樹脂製で環状の緩
衝部材133を備える。ここで、枠体131は、開口1
31aと内側面131bとの間に環状の段差部131c
を有し、この段差部131cには、第1レンズL1の外
縁が当接している。また、押え環132は、内側面13
1bの内径と等しい外径を有し、その開口132aは、
枠体131の開口131aと概ね等しい径を有する。さ
らに、緩衝部材133は、光学部材である第1レンズL
と押え体である押え環132との間に挿入されて、第1
レンズL1に加えられる応力を緩和するように弾性的に
変形するとともに第1レンズLを適所に固定する。緩衝
部材133の材料は、第1実施形態のフィルタホルダ4
0の場合と同様に、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン系ゴ
ム、シリコーン、高密度ポリエチレン、ポリエステル等
の樹脂とすることができる。
【0054】図5(b)に示す第1レンズホルダ230
は、図5(a)に示す第1レンズホルダ130を一部変
更したものであり、押え環132側ではなく、枠体13
1の段差部131cと第1レンズL1の外縁部との間に
緩衝部材233を挟んでいる。枠体131や押え環13
2の形状等は、図5(a)の場合と実質的に同一であり
変更はない。
【0055】また、図5(c)に示す第1レンズホルダ
330では、第1レンズL1の両入出射面の外縁に一対
の緩衝部材133、233を当接させている。
【0056】第3実施形態の場合、第1レンズホルダ1
30、230、330中に第1レンズL1を固定する際
に、第1レンズL1に応力がほとんど発生しないので、
第1レンズL1の光学特性がほとんど変化しない。
【0057】なお、以上の説明では、第1レンズL1の
保持についてのみ説明したが、図1に示す第2レンズL
2用の第2レンズホルダ50も、上記第1レンズホルダ
130、230、330と同様の構造とすることができ
る。 〔第4実施形態〕図6は、第4実施形態に係る光合分波
器の一部を説明する図である。第4実施形態の光合分波
器は、第3実施形態の第1レンズホルダ130を変更し
たものである。
【0058】第4実施形態における第1レンズホルダ4
30では、第1レンズL1を収納するための枠体431
や押え環432が樹脂で形成されている。つまり、枠体
431の段差部431cや押え環432の端面432c
自体が緩衝部材となっており、第1レンズL1に加えら
れる応力を緩和するように弾性的に変形している。な
お、押え環432は、その周囲に雄ねじが形成されてお
り、枠体431の端部内壁に形成された雌ねじと螺合し
て枠体431に締結される。枠体431や押え環432
の材料は、第2実施形態のレンズフホルダ30の場合と
同様に、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン系ゴム、シリコ
ーン、高密度ポリエチレン、ポリエステル等の樹脂とす
ることができる。
【0059】なお、以上の説明では、第1レンズL1の
保持についてのみ説明したが、図1に示す第2レンズL
2用の第2レンズホルダ50も、上記第1レンズホルダ
430と同様の構造とすることができる。 〔第5実施形態〕図7は、第5実施形態に係る光合分波
器の一部を説明する図である。第5実施形態の光合分波
器は、第1実施形態の光合分波器10を第1レンズホル
ダ30、フィルタホルダ40等について変更したもので
ある。
【0060】第7実施形態において、第1レンズホルダ
530は、SUS等の金属材料からなり、図1に示す第
1フェルール20と同一構造の第1フェルール(不図
示)に対してYAG溶接等を利用して位置決めされ固定
されている。また、フィルタホルダ540も、主にSU
S等の金属材料からなり、第1レンズホルダ30に対し
てYAG溶接等を利用して位置決めされた状態で固定さ
れている。
【0061】前者の第1レンズホルダ530は、第1レ
ンズL1を収納する円筒状の枠体531からなり、この
枠体531中には、第1レンズL1が接着剤等によって
固定されている。なお、第1レンズL1を接着剤で固定
する代わりに、枠体531の内径に嵌合する押え部材に
よって第1レンズL1を挟むようにして固定することが
できる。さらに、このような押え部材と第1レンズL1
との間に樹脂製の緩衝部材を挿入することもできる。
【0062】後者のフィルタホルダ540は、二重構造
になっており、フィルタFLを収納する内側の第1枠体
541と、この第1枠体541を収納する円筒状の第2
枠体590と、フィルタFLを第1枠体541中に固定
する押え部材542と、フィルタFLの外縁と押え部材
542との間に挟持される樹脂製の緩衝部材543とを
備える。ここで、押え部材542の材料は、フッ素樹
脂、フッ化ビニリデン系ゴム、シリコーン、高密度ポリ
エチレン、ポリエステル等の樹脂とすることができる。
【0063】以下、フィルタホルダ540の組立及び組
付けについて説明する。まず、第1枠体541を第2枠
体590中に収納して両枠体541、590の境界の適
所AにYAG溶接を施して、両枠体541、590を予
め相互に位置決めして固定する。次に、第2枠体590
中に固定された第1枠体541の内側面541bに嵌合
するようにフィルタFLを挿入し段差部541cに支持
させる。その後、フィルタFLの縁部分に当接するよう
に第1枠体541中に緩衝部材543を配置し、さら
に、内側面541bに嵌合するように第1枠体541の
一端側から押え部材542を挿入する。この状態で、押
え部材542等を介してフィルタFLを段差部541c
側に適当な力で押しつけるとともに、押え部材542の
周囲の適所BにYAGレーザを用いた溶接を施して押え
部材542を第1枠体541に固定する。最後に、フィ
ルタホルダ540を第1レンズホルダ530に対して位
置決めしつつ保持して、第1レンズホルダ530の枠体
531とフィルタホルダ540の第2枠体590との境
界の適所CにYAG溶接を施して、両枠体531、59
0を相互に位置決めして固定する。
【0064】以上のような方法によれば、フィルタFL
がフィルタホルダ540中で安定して固定され、かつ、
フィルタFLに付与される応力が低減される。この結
果、フィルタFLの光学特性がフィルタホルダ540へ
の固定によってもほとんど変化せず、光合分波器10の
動作を適切で安定したものとすることができる。
【0065】また、以上のような方法によれば、フィル
タホルダ540を組み立てた後に、フィルタFLに直接
接触しない外側の第2枠体590の部分で、フィルタホ
ルダ540を第1レンズホルダ530に固定する。つま
り、フィルタFLを収容する部分である第1枠体541
と、フィルタホルダ540を他の部分に固定するための
部分である第2枠体590とが別々の部品であるので、
フィルタホルダ540の固定に際して、フィルタFLを
支持する第1枠体541がYAGレーザ等を直接受けて
変形することを防止できる。よって、フィルタFLに不
要な応力や変形が付与されることを回避できる。つま
り、フィルタFLをフィルタホルダ540に組み込んで
適所に固定する際に、フィルタFLに欠け等の破損が生
じることを防止でき、またフィルタFLの光学特性が劣
化することを回避することができ、光合分波器10の動
作を適切なものとすることができる。
【0066】また、以上のような方法によれば、YAG
溶接によるフィルタホルダ540の溶接固定時におい
て、溶接位置から離れた第1枠体541の内部のフィル
タFLには熱が伝わりにくい構造となっている。よっ
て、加熱によるフィルタFLの特性変化や破損を回避す
ることができる。
【0067】以上、実施形態に即して本発明を説明した
が、本発明は、上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、上記実施形態におけるレンズL1、L2、フ
ィルタFLの固定方法は、他の光学部材、例えば偏光
子、ファラデ旋光子、複屈折結晶素子等の各種光学部材
に適用することができる。
【0068】また、上記実施形態では、各ホルダ30、
40、50を円筒状の外形を有するものとしているが、
ケーシングの形状等に応じて、四角柱状の外形を有する
ものとすることができる。
【0069】また、フィルタホルダ30に保持されるフ
ィルタFLは、四角柱状のものに限らず、円柱状のもの
とすることができる。この場合、フィルタFLの側面形
状に応じて緩衝部材の形状を適宜設定する。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る光合分波器によれば、光学部材が樹脂材料で形成
された緩衝部材を介して保持体に支持されることになる
ので、支持に際して光学部材に付与される応力を最小限
に抑えることができ、その屈折率等の光学特性の劣化を
低減することができる。つまり、高性能で特性の揃った
光合分波器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る光合分波器の構造を説明す
る概念図である。
【図2】(a)〜(c)は、図1の光合分波器に組み込
まれるホルダの構造を説明する断面図である。
【図3】(a)は、緩衝部材を備えるホルダの効果を説
明するグラフであり、(b)は、緩衝部材を備えないホ
ルダを比較のために例示するグラフである。
【図4】第2実施形態に係る光合分波器に組み込まれる
ホルダの構造を説明する断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、第3実施形態に係る光合分
波器に組み込まれるホルダの構造を説明する断面図であ
る。
【図6】第4実施形態に係る光合分波器に組み込まれる
ホルダの構造を説明する断面図である。
【図7】第5実施形態に係る光合分波器に組み込まれる
ホルダの構造を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 光合分波器 20 第1フェルール 30 第1レンズホルダ 40 フィルタホルダ 41 枠体 42 押え部材 43 緩衝部材 50 第2レンズホルダ 60 第2フェルール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 宣明 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 井田 一美 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 松浦 寛 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA32 CA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出射部と、 前記入出射部を介して入出射される光に所定の処理を施
    す光学部材と、 前記光学部材を保持する保持体と、 前記保持体と前記光学部材との間に当該光学部材に当接
    した状態で配置される樹脂材料から形成された緩衝部材
    とを備える光合分波器。
  2. 【請求項2】 前記保持体は、前記光学部材を収容する
    枠体と、前記光学部材を前記枠体との間で挟持する押え
    体とを有し、前記緩衝部材は、前記光学部材の前記枠体
    内壁側か前記押え体側の少なくともいずれか一方側に配
    置されていることを特徴とする請求項1記載の光合分波
    器。
  3. 【請求項3】 前記緩衝部材は、フッ素樹脂、フッ化ビ
    ニリデン系ゴム、シリコーン、ポリエチレン及びポリエ
    ステルからなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂を
    含有してなる樹脂組成物より形成されることを特徴とす
    る請求項1及び請求項2のいずれか記載の光合分波器。
  4. 【請求項4】 前記緩衝部材は、フッ素樹脂、フッ化ビ
    ニリデン系ゴム、及びシリコーンからなる群から選ばれ
    る少なくとも一種の樹脂を含有してなる樹脂組成物から
    成形され、当該樹脂組成物の成形後に炭酸ガス処理及び
    アニール処理の少なくとも一方が施されることを特徴と
    する請求項1及び請求項2のいずれか記載の光合分波
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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