JP2003315225A - 試料ホルダ、走査プローブ顕微鏡及び半導体試料加熱方法 - Google Patents

試料ホルダ、走査プローブ顕微鏡及び半導体試料加熱方法

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JP2003315225A
JP2003315225A JP2002125691A JP2002125691A JP2003315225A JP 2003315225 A JP2003315225 A JP 2003315225A JP 2002125691 A JP2002125691 A JP 2002125691A JP 2002125691 A JP2002125691 A JP 2002125691A JP 2003315225 A JP2003315225 A JP 2003315225A
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JP
Japan
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sample
heating
semiconductor
heating body
semiconductor sample
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Susumu Aoki
進 青木
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最初は加熱体に電流を流して半導体試料を加
熱し、半導体が加熱され電気的な抵抗値が低くなったと
ころで、半導体試料の通電加熱が行われることで、電源
容量の小さな、安価で持ち運びの便利な電源で半導体試
料の加熱を行う。 【構成】 十分な超高真空状態が維持された真空容器中
に試料を設置し、その近傍に、加熱体を設置し、試料と
加熱体を電気的に並列接続する。また、加熱体と電気的
に直列にバイメタル・スイッチを接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査プローブ顕微鏡、
電子顕微鏡、X線マイクロアナライザ及び半導体検査装
置等に用いられる試料を加熱する装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】走査プローブ顕微鏡、電子顕微鏡及びX
線マイクロアナライザ等で観察される試料の処理の1つ
に試料加熱がある。この試料加熱は、試料のクリーニン
グ、試料の組織を整えるアニール及び高温での試料組織
の観察等を目的として行われる。加熱は、試料の酸化を
防止するため、酸素等のほとんど存在しない超高真空中
で行われる。試料の加熱方法としては直接試料に電流を
流して加熱する通電加熱と、加熱装置等で試料を加熱す
る傍熱加熱方式がある。傍熱加熱方式では、十分にクリ
ーニングやアニールを行う程度の高温にすることは難し
いが、通電加熱方式を用いると、試料を十分高温に加熱
することが出来る。また、通電加熱方式は設備が簡素な
ため、広く用いられている。図3は、通電加熱方式の試
料加熱方法を用いた走査トンネル顕微鏡における回路図
である。
【0003】半導体は、常温付近では電気的な抵抗値が
大きく、高温になるに従って抵抗値が減少する性質があ
る。例えば、シリコン試料の場合、約500℃まで加熱
するには100V程度の電圧が必要であるが、約500
℃より高温では10〜20V程度の電圧で済む。シリコ
ン試料のアニールを行うためには、1200℃以上で1
0秒以上加熱する必要があるので、最終的には10V乃
至20V、3A程度の電気を流せば良い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加熱始
めには100V程度の電圧が必要であるため、電源とし
ては100V、3A程度の容量の大きいものが必要であ
った。100V、3A程度の大容量の電源は、高価で、
重く持ち運びが不便で、また、汎用性がないため半導体
試料加熱専用に購入する必要があり不便であった。本発
明が解決しようとする課題は、小容量の電源を用いて半
導体試料の加熱を行うことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、真空中で
半導体試料を加熱する試料ホルダであって、通電加熱さ
れる試料と、試料と電気的に並列に接続され、試料を傍
熱加熱する加熱体と、を備えたことを特徴とする。
【0006】第2の本発明は、所定の温度より高い温度
では加熱体に流れる電流が停止する開閉器を備えたこと
を特徴とする。
【0007】第3の本発明は、走査プローブ顕微鏡に前
述した試料ホルダを備えたことを特徴とする。
【0008】第4の本発明は、真空中での半導体試料の
加熱方法であって、傍熱加熱により半導体を加熱する第
1のステップと、所定の温度より高い温度では、通電加
熱により半導体試料の加熱を行う第2のステップと、を
備えたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。
【0010】図1は、本発明の実施例として示した走査
プローブ顕微鏡の1種である走査トンネル顕微鏡におけ
る回路図である。半導体試料が酸化しないように十分な
超高真空状態が維持された真空容器5の中には、半導体
の試料1が設置されており、その近傍には、加熱体2が
設置されている。試料1と加熱体2は電気的に並列に接
続され、電流・電圧が可変な電源6に接続されている。
探針3は試料1に対向するように設置され、探針3の上
面には3次元スキャナ4が装着されている。3次元スキ
ャナ4は、電圧により伸縮する圧電素子によって構成さ
れており、電圧を印加することにより、XYZ方向の任
意の方向に変位を生じる。これにより、探針3は、走査
を行うことが出来る。
【0011】次に、上記のような構成の装置の動作を説
明する。トンネル顕微鏡で像を得る場合、探針3を試料
1に数nm程度近づけ3次元スキャナ4の変位により探
針3を走査させるが、試料1を加熱する場合は、探針3
を試料1より1mm程度以上離しておく。試料1及び加
熱体2は、電源6により通電される。まず、電源6によ
り10V程度以下で0.2A乃至0.5A程度の電流を
流すと、常温付近では半導体の抵抗値は大きいため、試
料1に電流はほとんど流れず、加熱体2のみに電流が流
れる。このため、加熱体2のみ温度が上昇するが、近傍
にある試料1も加熱体2の熱により加熱される。そし
て、数秒乃至数十秒後には、試料1が数百℃程度に加熱
されると同時に抵抗値が小さくなり、試料1にも電流が
流れ出す。そこで、電流を増加させ、20V程度で3A
程度の電流を流し、試料1を通電加熱により加熱する。
試料1の温度がさらに上がると半導体の抵抗値もさらに
低下するため、電圧は余り変化しない。従って、加熱体
2に流れる電流の量は余り変化せず、電流の増加分のほ
とんどが試料1に流れる。
【0012】例えば、シリコンの試料を観察するばあ
い、アニールを行い組織の整った試料を観察するには、
1200℃で10秒以上加熱する必要がある。この場合
最終的に10V乃至20V、3A程度の電流で、アニー
ルすることが出来る。加熱は、十分な超高真空状態が維
持された真空容器5で行っているので、試料1が酸化す
ることはない。尚、半導体試料は、シリコンに限定する
ものではなく、他の半導体でも良い。また、アニール等
を行う場合の温度、時間等は、各半導体に固有の値があ
り、本実施例の値に限定するものではない。加熱体の熱
源は、タングステン線、ニクロム線等の金属線の他、グ
ラファイトの薄膜、レーザ、電子ビーム及びランプ等で
も良い。さらに、本発明は、走査トンネル顕微鏡に限定
するものではなく、走査プローブ顕微鏡、電子顕微鏡、
X線マイクロアナライザ及び半導体検査装置等に適用可
能である。
【0013】図2は、本発明の他の実施例として示した
バイメタル・スイッチを用いたトンネル顕微鏡の回路図
である。半導体試料が酸化しないように十分な超高真空
状態が維持された真空容器5の中には、半導体の試料1
が設置されており、その近傍には、加熱体2が設置され
ている。試料1と加熱体2は、電気的に並列に接続さ
れ、電流・電圧が可変な電源6に接続されている。加熱
体2又は試料1の近傍で、伝導又は放射等により熱を感
知できる位置にバイメタル・スイッチ7が設置されてお
り、加熱体2と電気的に直列に接続されている。バイメ
タル・スイッチ7は線膨張係数の違う2種又はそれ以上
の金属を張り合わせたもので、温度が上昇し、一定の温
度になるとそれらの線膨張係数が異なるため湾曲し、ス
イッチが切れる。探針3は試料1に対向するように設置
され、探針3の上面には3次元スキャナ4が装着されて
いる。これにより、探針3は、走査を行うことが出来
る。
【0014】上記のような構成の実施例において、動作
を説明する。まず、0.2A乃至0.5A程度の電流を
流すと、半導体の試料1は常温付近で抵抗が高いため、
加熱体2のみに電流が流れる。このため、加熱体2のみ
温度が上昇し、近傍にある試料1も加熱体2により加熱
される。この時の電圧は、せいぜい10V程度以下であ
る。そして、数秒乃至数十秒後には試料1が加熱され数
百℃程度になる。また、加熱体2の熱によりバイメタル
・スイッチ7も加熱される。例えば、200℃程度にな
ると作動するバイメタル・スイッチを用いると、200
℃程度になると自動的に加熱体2の電流が遮断される。
そして、電流を増やしていけば、試料1が通電加熱のみ
で加熱され、10V乃至20V程度で3A程度の電流に
より試料1を加熱することが出来る。図1における実施
例では、加熱体2にも電流が流れるが、図2における実
施例では高温で電流は全て試料1に流れるため、電流に
よる温度管理としては、図2における実施例の方が精度
は良い。尚、加熱体2に流れる電流を遮断するスイッチ
は、バイメタル・スイッチに限定せず、温度センサ等を
用いたスイッチでも良い。
【0015】図4は、図1の実施例に用いる、加熱体を
備えた試料ホルダの断面図である。試料1は、電線15
が接続された押さえ金具13により固定されている。1
8、18’は押さえ金具13を試料ステージ12に固定
するためのネジである。ホルダ碍子16の中央部には円
筒状の溝が形成されており、その中にはヒータ・ベース
11が収納されている。ヒータ部9は、ヒータ碍子10
に巻き付けられたタングステン線又はニクロム線等のヒ
ータ線8を通電することにより加熱される。ホルダ碍子
16は、ホルダ・ベース14にネジ17、17’により
固定されている。ピン19は、本試料ホルダを図示しな
い走査トンネル顕微鏡のヘッドにセットする時に掴む部
分である。電線15及びヒータ線8は図示しない直流電
源に電気的に並列に接続されている。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、最
初は加熱体に電流を流して半導体試料を加熱し、半導体
試料が加熱され抵抗値が低くなったところで、半導体試
料の通電加熱が行われるため、電源容量の小さな、安価
で持ち運びの便利な電源の使用が可能となった。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例として示したトンネル顕微鏡の
回路図である。
【図2】本発明の他の実施例として示したバイメタル・
スイッチを用いたトンネル顕微鏡の回路図である。
【図3】本発明を使用しない従来技術のトンネル顕微鏡
の回路図である。
【図4】図1の実施例に用いられる試料ホルダの断面図
である。
【符号の説明】
1 試料 2 加熱体 3 探針 4 3次元スキャナ 5 真空容器 6 電源 7 バイメタル・スイッチ 8 ヒータ線 9 ヒータ部 10 ヒータ碍子 11 ヒータ・ベース 12 試料ステージ 13 押さえ金具 14 ホルダ・ベース 15 電線 16 ホルダ碍子 17 ネジ 17’ ネジ 18 ネジ 18’ ネジ 19 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/66 G01N 1/28 W K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空中で半導体試料を加熱する試料ホルダ
    であって、通電加熱される前記試料と、前記試料と電気
    的に並列に接続され、前記試料を傍熱加熱する加熱体
    と、を備えた試料ホルダ。
  2. 【請求項2】所定の温度より高い温度では前記加熱体に
    流れる電流を遮断する開閉器を備えた請求項1に記載し
    た試料ホルダ。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載した試料ホル
    ダを備えたことを特徴とした走査プローブ顕微鏡。
  4. 【請求項4】真空中での半導体試料の加熱方法であっ
    て、傍熱加熱により前記試料を加熱する第1のステップ
    と、所定の温度より高い温度では、通電加熱により前記
    試料の加熱を行う第2のステップと、を備えた半導体試
    料の加熱方法。
JP2002125691A 2002-04-26 2002-04-26 試料ホルダ、走査プローブ顕微鏡及び半導体試料加熱方法 Withdrawn JP2003315225A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009163981A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Hitachi High-Technologies Corp ガス電界電離イオン源,荷電粒子顕微鏡、及び装置
JP2012169297A (ja) * 2012-05-11 2012-09-06 Hitachi High-Technologies Corp ガス電界電離イオン源,荷電粒子顕微鏡、及び装置
JP2018031770A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 住友金属鉱山株式会社 走査型プローブ顕微鏡を用いた試料の測定方法および走査型プローブ顕微鏡用試料ホルダー
CN108427453A (zh) * 2018-05-22 2018-08-21 南京大学 一种超高真空下样品热处理工艺的自动化温度控制***及方法

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