JP2003315115A - 流量計測装置 - Google Patents

流量計測装置

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JP2003315115A JP2002124004A JP2002124004A JP2003315115A JP 2003315115 A JP2003315115 A JP 2003315115A JP 2002124004 A JP2002124004 A JP 2002124004A JP 2002124004 A JP2002124004 A JP 2002124004A JP 2003315115 A JP2003315115 A JP 2003315115A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は計測周期を細かく変化させた場合で
あっても、消費電力を増やすことなく正確に総流量を求
めることを可能とするものである。 【解決手段】 流速検出手段8で求めた流速を基に単位
時間あたりの通過流量に換算する流量演算手段11と、
次回の流量計測までの間、流量演算手段11で求めた流
量を単位時間毎に積算する積算手段13とを備えている
ので、単位時間の整数倍の間欠周期で流速を検出するこ
とにより処理手順の複雑な乗除算処理回数を低減して積
算流量値が求められる。よって、消費電力を増大させる
ことなく正確な使用量を求めることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流速を検出する方
法を用いて、流体の流量を間欠的にサンプリングして流
体の使用量を計測する流量計測装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の流量計としては、超音波流
量計、熱線式流量計等様々なものが提案されている。こ
のうち、超音波式流量計は例えば図3のような構成とな
っていた。図3において、流体流路1の途中に、超音波
を発信する第1振動子2と受信する第2振動子3が流れ
方向に配置されていて、制御手段11は、これらふたつ
の送受信を制御している。超音波が流れの中を伝搬する
際、流体の流れの影響を受けて、流れの順方向、すなわ
ち、第1振動子2から第2振動子3へ向けて送信した場
合の伝搬時間と、流れの逆方向、すなわち、第2振動子
3から第1振動子2へ向けて送信した場合の伝搬時間は
異なった値となり、流量が大きくなるにつれて、その差
は大となる。この性質を利用して流体の流量を計測する
ことが可能である。流量演算手段11では計測手段9で
求めた伝搬時間を基に単位時間当たりの通過流量Qtを
求めている。そして、この値に間欠駆動周期、すなわち
前回の計測と今回の計測の時間間隔を乗じることにより
この間欠周期中に発生した通過流量を求めて、積算手段
13に加算している。
【0003】一方、この種の流量計は一般的に消費電力
が大きいため、省電力化の観点から比較的大きな時間間
隔(1〜10秒程度)で計測が行われるが、その場合に
は、一回当たりの通過流量が大きくなることによる不都
合が生じる場合があった。例えば、1回の計測あたりの
通過流量が表示の最小分解能、すなわち、家庭用のガス
メータであれば1Lを超える場合があり、表示値が2L
毎に変化するなどの不連続な変化を示すこととなってい
た。そのため、積算値が一度に大きな変化を示させず
に、かつその変化を平準化させるために、求めた通過流
量を分割し、段階的に変化させる方法が例えば特許29
37300号や、特開2001−155046公報など
に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な考え方は、計測周期が固定の場合は有効であるが、
計測周期が可変の場合の処理に関してはこれらの発明で
は詳細が開示されていない。計測周期が可変とは、例え
ば、脈動対策として、計測タイミングが変動波形の特定
周期に偏らないように、計測周期をランダムに変化させ
る場合が考えられる。この場合には、計測周期が頻繁に
変化することが前提である。よって、こういうケースに
上記の考え方を適用した場合に複雑な処理手順が必要な
ものと予測される。
【0005】図4を用いてこの課題を説明する。図4に
おいてt1、t2、t3、t4はそれぞれ流量計測のタイミ
ングでありその時間間隔は2秒、2.5秒、2秒と変化
するものとし、各時刻における瞬時流量(毎秒当たりの
流量)はQaで等しいものとする。この場合、演算で求
められる通過流量は時刻t2で2Qa、t3で2.5Qa
t4で2Qaとなる。計測は間欠的に連続で行われるた
め、前回の計測結果を次の計測が始める前に完了する必
要がある。そこで、次のような方法が考えられる。
【0006】(方法1)通過流量を均等分割して加算す
る。
【0007】(方法2)分割周期を固定にする。
【0008】(方法1)の場合、計測毎に加算タイミン
グを決定するための演算が必要となる。10分割を例に
取ると、時刻t2からt3の間は0.25秒、時刻t3
らt4の間は0.2秒となり計測周期の応じて求め直す
必要がある。また、1回当たりの加算流量は時刻t2
らt3の間は0.2Qa、時刻t3からt4の間は0.2
5Qaとなり単位時間当たりの変化率が異なってしま
う。
【0009】(方法2)の場合、分割周期毎の加算流量
値をその都度求める必要がある。分割周期0.1秒を例
に取ると、時刻t2からt3の間は加算機会が25回、時
刻t 3から時刻t4の間は加算機会が20回発生する。よ
って、これも、また計測周期に応じて1回当たりの加算
流量を求め直す必要がある。更に1回当たりの加算流量
は時刻t2からt3の間は0.08Qa、時刻t3からt4
の間は1.25Qaとなり単位時間当たりの変化率が異
なってしまう。このことは流量の変化を平準化するとう
い本来の目的から逸脱してしまう。よって、これを是正
するためには更に複雑な手順が必要であるものと予想さ
れる。
【0010】このような処理手順の複雑化は流量計測装
置を制御する電子回路の消費電力の増大に繋がってい
た。それは次の様な理由による。つまり、一般に家庭用
ガスメータ等に使われるマイクロコンピュータでは、乗
除算を実行するとその処理手順が複雑なため、加減算に
比べて、処理時間は非常に長くなる。また、電池交換な
しで10年間の寿命を保証するため、できるだけ消費電
力を抑える必要があり、そのためには、低速のクロック
を用いて、なおかつ、処理の必要ない時にはクロックを
各マイクロコンピュータ固有の省電力モードで動作させ
ている。そのため、処理手順の複雑な乗除算の回数が増
えるということは、処理時間の増加すなわち消費電力の
増加につながっていたのである。
【0011】本発明は上記課題を解決するものであり、
複雑な処理手順を省略することにより、消費電力を増大
させることなく正確な使用量を求めることを可能とする
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の流量計測装置
は、流速検出手段で求めた流速を基に単位時間あたりの
通過流量に換算する流量演算手段と、次回の流量計測ま
での間、前記流量演算手段で求めた流量を前記単位時間
毎に積算する積算手段とを備えているので、単位時間の
整数倍の間欠周期で流速を検出することにより処理手順
の複雑な乗除算処理回数を低減して積算流量値が求めら
れるので、消費電力を増大させることなく正確な流量を
求めることができる。
【0013】請求項2に記載の流量計測装置は、積算手
段で求めた流量を表示する表示手段を備え、想定される
単位時間当たりの最大流量が前記表示手段の最小分解能
より小さくなるように単位時間を定めているので、外観
上も違和感がなく自然な計数表示が可能となる。
【0014】請求項3に記載の流量計測装置は、積算手
段が一定容量の補助積算手段と前記補助積算手段の容量
を満たす毎にその容量を加算する主積算手段とで構成さ
れ、前記補助積算手段の容量は想定される単位時間当た
りの最大流量よりも大きい値に定めているので、主積算
手段の使用頻度が低減できる。したがって、単位時間を
細かく設定することにより演算桁数の増大が発生して
も、消費電力の増大させることなく演算精度を確保でき
る。
【0015】請求項4にかかるプログラムは、請求項1
〜3のいずれか1項記載の流量計装置の手段の全てもし
くは一部としてコンピュータを機能させるためのプログ
ラム。そして、プログラムであるので汎用コンピュータ
やサーバーを用いて本発明の流量計測装置の一部あるい
は全てを容易に実現することができる。また記録媒体に
記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりす
ることでプログラムの配布やインストール作業が簡単に
できる。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例について、図1〜4を参
照しながら説明する。
【0017】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例における流量計測装置のブロック図である。
【0018】図1において、流体流路1の途中に、超音
波を発信する第1振動子2と受信する第2振動子3が流
れ方向に配置されている。4は第1振動子2への送信手
段、5は第2振動子3で受信した超音波を信号処理する
受信手段で、6は第1振動子2と第2振動子3の送受信
を切換える切換手段、7は受信回路5で超音波を検知し
た後、第1振動子2からの送信と第2振動子3での受信
を複数回繰り返す繰り返し手段、8は繰り返し手段7に
より行われる複数回の超音波伝搬の所要時間を計測する
計時手段である。9は送受信回路であり、第1振動子
2、第2振動子3、送信手段4、受信手段5、切換手段
6、繰り返し手段7、計時手段8の各要素により構成さ
れている。10は制御手段であり、送受信回路の動作を
制御している。11は流量演算手段であり、計時手段8
で求めた伝搬時間を基に単位時間当たりの通過流量を求
める。12は主積算部13および補助積算手段14から
構成される積算手段であり、15は主積算手段の保持す
る積算値を表示する表示手段である。
【0019】図2を用いて、送受信回路9における計測
手順および、計測原理について説明する。制御手段11
が、繰り返し手段7に対して、計測開始のトリガ信号を
出力すると、切換手段6は、トリガ信号を受けて、第1
振動子2を送信手段4に、第2振動子3を受信手段5に
接続して、超音波を流れの順方向に送信した伝搬時間を
計測する体制を取る。そして、送信手段4から送信信号
が出力されると同時に、計時手段8で、送受信に要した
時間の計測が開始される。受信手段5で受信1回目が終
了すると、再び送信手段4から送信信号が出力される。
以下、同様に送受信が繰り返されて、規定の回数の送受
信が終了すると、計時手段8は演算手段11に対して、
順方向の伝搬時間の合計値を出力する。
【0020】つづいて、切換手段6は、第1振動子2を
受信手段5に、第2振動子3を送信手段4に接続して、
超音波を流れの逆方向に送信した伝搬時間を計測する体
制を取る。その後、送信手段4から送信信号が出力され
ると同時に、計時手段8で、送受信に要した時間の計測
が開始される。受信手段5で受信1回が終了すると、再
び送信手段4から送信信号が出力される。以下、同様に
送受信が繰り返されて、規定の回数の送受信が終了する
と、計時手段8は演算手段11に対して、逆方向の搬時
間の合計値を出力する。
【0021】つづいて、演算手段11の作用について計
測原理を交えて説明する。静止流体中の音速をc、流体
の流れの速さをvとすると、流れの順方向の超音波の伝
搬速度は(c+v)、逆方向の伝搬速度は(c−v)と
なる。振動子2と3の間の距離をL、超音波伝搬軸と流
路の中心軸とがなす角度をθ、流れの順方向に発信され
た超音波の伝搬する時間をtf、流れの逆方向に発信さ
れた超音波の伝搬する時間をtrとすると、 tf=L/(c+vcosθ) (1) tr=L/(c−vcosθ) (2) となる。上記(式1)または(式2)の一方から直接流
速vを求めることが可能であるが、そのためには音速c
が既知である必要がある。しかし、一般に音速cは流体
温度に依存するため、流体温度が既知である必要があ
る。しかし、ここで、順方向、逆方向を計測した時点の
流体温度が等しいと仮定することにより、音速cが未知
であっても、(式1)、(式2)より流速vを求めるこ
とが可能である。すなわち、(式1)および(式2)を
変形してvについて解くと、 v=(L/2cosθ)・(1/tf−1/tr) (3) となり、Lとθが既知ならtf、trを計測して流速vが
求められる。ここで、微少な流速まで検知しようとした
場合、tf、trの検出精度を高める必要があるが、単発
現象として計測した場合には精度を上げるのが難しいた
め、送受信を複数回繰り返してトータル時間を計測し
て、平均化することにより精度確保する方法が、超音波
計測では一般的に取り入れられており、シングアラウン
ド法と呼ばれている。シングアラウンド法において、設
定された繰り返し回数をN回、流れの順方向、逆方向の
伝搬時間の合計値をTf、Trとすれば、伝搬時間tf
rはT f、Trを回数平均すれば求めることができる。
よって、(式3)を変形して、式(式5)から流速vを
求めることができる。 v=N(L/2cosθ)・(1/Tf−1/Tr) (5) ここで、流路断面積をS、補正係数をKとすれば、流量
Qは Q=K・S・v (6) となる。(式3)、(式4)から明らかなように、伝搬
時間を求めることにより流量Qが求められる。この時求
められる流量は単位時間あたりの流量である。よって、
補正係数kの値を適宜定めることによって、その意味合
いを如何様にも変更できる。例えば、1時間当たりの流
量と定めても良いし、1秒当たりの流量と定めても良
い。いずれの場合であっても、この時求められる流量は
単位時間当たりの通過流量と定義することができる。更
に、この単位時間を加算処理の実行周期と等しく設定
し、更に計測周期より短い固定の値と定めれば、計測周
期あたりの通過流量は、単位時間当たりの通過流量の積
分値として表現できるということは、明らかである。し
たがって、従来例で示したように、一旦計測周期毎の通
過流量を求めた後に、その値を分割して、1回当たりの
加算処理で加算すべき値を求める必要がない。すなわ
ち、(式6)の流量演算式が加算周期毎の流量を求める
演算式と全く同一のものとなる。本実施例では、この単
位時間を0.1秒と定める(理由は後述する)。よっ
て、この時検出した流速が0.1秒継続した場合に流路
内を通過する通過流量と定義できる。
【0022】図2は、本実施例における流量計測装置の
加算処理を説明するタイミングチャートである。時刻t
nは流速検出手段のサンプリング時刻、Qnは同時刻にお
いて流量演算手段11で求めた流量である。時刻t1
おいて検出された流速v1に基づいて(式5)を使って
瞬時流量値Q1が求められる。ここで、求めた瞬時流量
1は単位時間Δt(=0.1s)毎に積算手段12に
加算される。Q1は時刻t1から、次に流量を求める時
刻t2の直前まで(図2ではt1+7×Δt)まで継続
してΔt毎に加算されることになる。よって、図2では
時刻t1からt2の間に加算された流量値は(式7)で
表せる。
【0023】 Qa=Q1+Q1+Q1+Q1+Q1+Q1+Q1+Q1=8×Q1 (7) 一方、流速v1を検出するに要する時間は、間欠動作の
時間間隔に比べて極めて小さな値であるため、時刻t1
で検出された流速は時刻t1から時刻t2の間の代表値と
考えて差し支えない。したがって、時刻t1から時刻t2
に掛けて通過した流体流量Q12は(式8)で求められ
る。
【0024】 Q12=Q1×(t2−t1)/Δt (8) ここで、t2−t1の時間は図では8×Δtであるから Q12=Q1×8 (9) として求められる。この値は(式7)で求めた値と等し
い。次に時刻t2ではQ2が求められる、この時点で積算
手段12に対する加算値は更新される。ここでも先と同
様に、時刻t2から次のサンプリング時刻t3からΔt前
の時刻(t+5×Δt)までの6回にわたってQ2が加
算手段に加算される。同様に、積算処理は、時刻tn
時刻tn+1の時間間隔を予めΔtの整数倍に設定してお
けば、時刻t 1から時刻t2の間施したのと同じ処理、す
なわち時刻Δt毎に加算処理を行うことで実現可能であ
る。したがって、流速のサンプリング時刻の間隔をどの
ように設定しても、また、頻繁に変更したとしても、時
間の重み付けの乗算処理やそれを単位時間毎に分割する
除算処理等は一切不要である。
【0025】続いて、Δtの設定方法について説明す
る。Δtを小さくすれば、サンプリング時間をより細か
く制御することが可能であるが、加算処理の回数が増大
するので、いたずらに小さく定めるのは消費電力の観点
から望ましくない。家庭用のガスメータについて考える
と、法規上、表示値の最小分解能は1L、また、補助表
示部の分解能が0.2L以下に定められている。である
から、Δt当たりの通過量が0.2L未満となる様に定
めれば、積算手段12で求めた値をそのまま表示手段に
反映させれば良いことになる。例えば6メータの場合、
法規上、精度を要求される最大流量が6000L/hで
あるが、6000L/h相当の流量が0.2L通過する
に要する時間をtとすると(式10)の関係が成り立
つ。よって、(式10)を解いて0.12秒と計算でき
る。
【0026】 6000/3600=0.2/t (10) よって、Δtをこの時間より小さく定めれば良いと言え
る。前記理由により本実施例では、Δt、すなわち加算
処理の単位時間を0.1秒と定めている。なお、Δtの
値は0.12より小さければ良いので、電子回路で設定
容易な値(例えばクロック周期の整数倍の値)を自由に
選択すれば良く、0.1秒に拘るものではない。
【0027】次に、積算手段の作用について説明する。
流量値の精度を高めるには、Qnの分解能を高くする必
要がある。一例として、小流量で1Lの精度が必要であ
ると仮定する。Δtを0.1秒と定めた時、1L/h相
当の流量が発生した場合のQnの値は(式11)を解く
ことによって求められる。
【0028】1/3600=Qn/0.1 (11) (式10)よりこの時の値は2.78×10-5Lと求ま
る。1L/hと0L/hの区別を明確にする必要がある
とすれば、少なくとも10-6Lの精度までが必要と考え
られる。一方、積算流量値として、106[m3]=10
9[L]までを保有する必要がある、したがって、積算
手段が保有すべき桁数は16桁となり、加算処理の度に
16桁の加算を繰り返すのは消費電力の観点から好まし
くない。そのため、積算手段12は主積算手段13と補
助積算手段14とに分割し、通常は補助積算手段14
(たとえばバッファ機能に該当する)のみを動作させる
ように構成されている。前述の様に、Qnの最大値は
0.2L未満であるため、補助積算手段14は最上位桁
として10-1Lを保有しておれば良い。また、前述の様
に、0.2L毎に補助表示を反応させる必要があるの
で、主積算手段13は10-1Lから109Lまでの桁を
保有していれば良い。Qnは先ず、補助積算手段14に
加算される。補助積算手段14の容量は0.2Lとして
あり、0.2Lを超えると、その超過分のみ主積算手段
1部に繰り上げ処理を行う。例えば、加算の結果、補助
積算手段14の積算値が0.23Lに達した場合は0.
2Lを主積算手段13へ送出し0.23Lから容量分
0.2Lを差し引いた値0.03Lのみを補助積算手段
14に送出する。次回の加算処理からは、0.03Lに
対して加算処理が行われる。
【0029】以上説明したように、本実施例によれば、
流速検出手段で求めた流速を基に単位時間あたりの通過
流量に換算する流量演算手段と、次回の流量計測までの
間、前記流量演算手段で求めた流量を前記単位時間毎に
積算する積算手段とを備えているので、単位時間の整数
倍の間欠周期で流速を検出することにより処理手順の複
雑な乗除算処理回数を低減して積算流量値が求められ
る。よって、消費電力を増大させることなく正確な流量
を求めることができる。
【0030】また、積算手段で求めた流量を表示する表
示手段を備え、想定される単位時間当たりの最大流量が
前記表示手段の最小分解能より小さくなるように単位時
間を定めているので、外観上も違和感がなく自然な計数
表示が可能となる。
【0031】また、積算手段は一定容量の補助積算手段
と前記補助積算手段の容量を満たす毎にその容量を加算
する主積算手段とで構成され、前記補助積算手段の容量
は想定される単位時間当たりの最大流量よりも大きい値
に定めているので、主積算手段の使用頻度が低減でき
る。したがって、単位時間を細かく設定することにより
演算桁数の増大が発生しても、消費電力の増大させるこ
となく演算精度を確保できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、流速検
出手段で求めた流速を基に単位時間あたりの通過流量に
換算する流量演算手段と、次回の流量計測までの間、前
記流量演算手段で求めた流量を前記単位時間毎に積算す
る積算手段とを備えているので、単位時間の整数倍の間
欠周期で流速を検出することにより処理手順の複雑な乗
除算処理回数を低減して積算流量値が求められる。よっ
て、消費電力を増大させることなく正確な使用量を求め
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における流量計測装置のブロ
ック図
【図2】同装置の動作を説明するタイミングチャート
【図3】従来の流量計測装置のブロック図
【図4】従来の流量計測装置の動作を説明するタイミン
グチャート
【符号の説明】
8 流速検出手段 11 流量演算手段 12 積算手段 13 主積算手段 14 補助積算手段 15 表示手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間欠的に流速を検出する流速検出手段
    と、前記流速検出手段で求めた値を基に単位時間あたり
    の通過流量に換算する流量演算手段と、次回の流量計測
    までの間、前記流量演算手段で求めた流量を前記単位時
    間毎に積算する積算手段とを備え、前記流速検出手段で
    間欠的に流速を検出する間欠周期は可変であり、前記単
    位時間は前期間欠周期の整数分の1の値であり、かつ前
    記間欠周期にかかわらず固定の値であることを特徴とす
    る流量計測装置。
  2. 【請求項2】 積算手段で求めた流量を表示する表示手
    段を備え、単位時間当たりの最大流量が前記表示手段の
    最小分解能より小さくなるように単位時間を定めた請求
    項1に記載の流量計測装置。
  3. 【請求項3】 積算手段は一定容量が備蓄可能な補助積
    算手段と前記補助積算手段の容量を満たす毎にその容量
    を加算する主積算手段とで構成され、前記補助積算手段
    の容量は単位時間当たりの最大流量よりも大きい値に定
    めた請求項1に記載の流量計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の流量
    計測装置の手段の全てもしくは一部としてコンピュータ
    を機能させるためのプログラム。
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Cited By (3)

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