JP2003311917A - 湿し水供給方法 - Google Patents

湿し水供給方法

Info

Publication number
JP2003311917A
JP2003311917A JP2002123367A JP2002123367A JP2003311917A JP 2003311917 A JP2003311917 A JP 2003311917A JP 2002123367 A JP2002123367 A JP 2002123367A JP 2002123367 A JP2002123367 A JP 2002123367A JP 2003311917 A JP2003311917 A JP 2003311917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dampening water
patch
printing
coefficient
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002123367A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4248801B2 (ja
Inventor
Takaharu Yamamoto
隆治 山本
Kazuki Fukui
一希 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2002123367A priority Critical patent/JP4248801B2/ja
Publication of JP2003311917A publication Critical patent/JP2003311917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4248801B2 publication Critical patent/JP4248801B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿し水の供給量を適正に調整可能な方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 印刷物上の互いに接近した位置に印刷さ
れ、湿し水とインキとの供給量を変更した場合に印刷後
の印刷物の濃度変化に互いに差がある第1〜第3の検出
パッチ101〜103を用いる。前記第1の検出パッチ
101は網点濃度がほぼ100%のベタパッチ、第2お
よび第3の検出パッチ102〜103は網点濃度が(k
×100)%の万線パッチであって、各々線数が異な
る。上記第1および第2の検出パッチの測定濃度Ds、
Dfと、第1および第3の検出パッチの測定濃度Ds、
Drとに基づいて、各々ユール・ニールセンの式から係
数Nf、Nrを求め、適宜の割合で融合させた水濃度係
数を演算することにより、適切な湿し水量制御を行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷機における
湿し水の供給量を調整する湿し水供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機においては、湿し水およびインキ
の供給量が印刷結果に大きな影響を与える。このため、
印刷機においては、湿し水およびインキの供給量を適正
に調整する必要がある。
【0003】湿し水やインキの量を自動的検出して湿し
水およびインキの供給量を制御する方法としては、例え
ば、インキ練りローラ上のインキの膜厚と水の膜厚とを
赤外線センサ等を利用して測定する装置が提案されてい
る。しかしながら、このような装置を利用した場合に
は、印刷時の環境の変化に追従することが困難であり、
また、装置自体のコストも極めて高価なものとなる。
【0004】このため、特許第2831107号におい
ては、印刷物のベタ部分及び網点部分の濃度を検出し、
インキ供給量及び湿し水供給量変化に対するベタ部分及
び網点部分の濃度変化特性に基づいて、予め入力された
目標ベタ部分及び網点部分の濃度と、検出手段により得
られた印刷物のベタ部分及び網点部分の濃度とを比較演
算し、この比較演算の結果に基づいてインキ供給量及び
湿し水供給量を同時に制御する色調制御装置が提案され
ている。
【0005】湿し水の供給量とインキの供給量との間に
は密接な関係があり、特許第2831107号に記載さ
れたように湿し水の供給量とインキの供給量とを同時に
変更した場合には、両者が互いに影響して必要な濃度値
に収束しない場合が多い。
【0006】そこで本出願人は、2001年特許願第3
16296号の出願明細書に記載されるような新規な湿
し水およびインキ供給方法を提案している。上記明細書
の第2実施例に記載された発明では、2種類のパッチの
濃度を測定し、ユール・ニールセンの方程式に基づいて
係数Nを求めるようにしている。そして、当該係数Nも
しくはこの係数Nに基づいて計算された水濃度係数Dw
nが所定の値になるように湿し水を調整するようにして
おり、湿し水の自動調整方法として効果があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記方法は効果がある
ものの、使用する万線パッチの線数の大小によって湿し
水量に対する濃度変化特性が変わるという傾向があっ
た。例えば線数が粗い場合は湿し水量の変化に対して反
応が重く濃度変化量が少ない比較的安定的な傾向にな
り、また線数が細かい場合は湿し水量の変化に対し機敏
に反応しすぎる傾向にあった。従って、前者の場合は安
定しているが俊敏な制御には向かず、また後者の場合
は、俊敏な制御を行えるが過剰制御になって安定性にか
けるという問題があった。
【0008】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、上記万線パッチの線数の相違による傾
向をふまえて、湿し水量の変化に対して機敏かつ安定的
に濃度変化が現れるように改良した湿し水の供給方法を
提供することを目的とするものであって、前記細万線パ
ッチおよび粗万線パッチに基づく演算結果を適宜の割合
で加算または減算するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、印刷物上の互いに近接した位置に印刷され、湿し水
の供給を変更した場合に印刷後の印刷物の濃度変化に互
いに差がある3種類の検出パッチを使用し、湿し水の供
給量を制御する湿し水供給方法であって、前記3種類の
検出パッチを、網点面積率がほぼ100%である第1の
検出パッチと、網点面積率が(k×100)%であり、
互いに異なる線数を有する第2および第3検出パッチと
した場合に、印刷物から前記第1のパッチの濃度Ds
と、前記第2のパッチの濃度Dfと、前記第3のパッチ
の濃度Drと、を測定する濃度測定工程と、ユール・ニ
ールセンの式を用いた下記式(A)(B)を使用して、
前記測定結果に基づいて係数Nf、Nrを求める第1計
算工程と、前記係数NfおよびNrを各々所定の割合に
より加算または減算して係数Nを求める第2計算工程
と、前記第2計算工程により得られた係数Nに基づいて
湿し水の調整を行う湿し水調整工程と、を備える。
【0010】 Df=−Nf・Log{1−k(1−10(−Ds/Nf))} ・・(A) Dr=−Nr・Log{1−k(1−10(−Ds/Nr))} ・・(B)
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の湿し水供給方法であって、前記湿し水調整工程は、さ
らに前記係数Nに基づいて下記式(C)により水濃度係
数Dwを演算する第3計算工程を備え、この第3計算工
程により求めた水濃度係数Dwにより湿し水量の調整を
行うようにしたことを特徴とする。
【0012】 Dw=1/(1−10(−Ds/N)) ・・(C)
【0013】請求項3に記載の発明は、印刷物上の互い
に近接した位置に印刷され、湿し水の供給を変更した場
合に印刷後の印刷物の濃度変化に互いに差がある3種類
の検出パッチを使用し、湿し水の供給量を制御する湿し
水供給方法であって、前記3種類の検出パッチを、網点
面積率がほぼ100%である第1の検出パッチと、網点
面積率が(k×100)%であり、互いに異なる線数を
有する第2および第3検出パッチとした場合に、印刷物
から前記第1のパッチの濃度Dsと、前記第2のパッチ
の濃度Dfと、前記第3のパッチの濃度Drと、を測定
する濃度測定工程と、ユール・ニールセンの式を用いた
下記式(A)(B)を使用して、前記測定結果に基づい
て係数Nf、Nrを求める第1計算工程と、各々の係数
Nf、Nrに対応して、湿し水に対する濃度変化量を定
量的に示す水濃度係数Dwf、Dwrを求める第4計算
工程と、前記水濃度係数DwfおよびDwrを各々所定
の割合により加算または減算して水濃度係数Dwを求め
る第5計算工程と、前記第5計算工程により得られた水
濃度係数Dwに基づいて湿し水の調整を行う湿し水調整
工程と、を備える。
【0014】 Df=−Nf・Log{1−k(1−10(−Ds/Nf))} ・・(A) Dr=−Nr・Log{1−k(1−10(−Ds/Nr))} ・・(B)
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の湿し水供給方法であって、前記第4計算工程では、下
記式(D)(E)に基づいて前記水濃度係数Dwf、D
wrを求めることを特徴とする。
【0016】 Dwf=1/(1−10(−Ds/Nf)) ・・(D) Dwr=1/(1−10(−Ds/Nr)) ・・(E)
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれかに記載の湿し水供給方法であって、式
(A)(B)に代えて代替式(F)(G)を用いるよう
にしたことを特徴とする。
【0018】 Df=−Nf・Log{1−k(1−10(−Ds))} ・・(F) Dr=−Nr・Log{1−k(1−10(−Ds))} ・・(G)
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明を適用する印刷
装置の概要図である。
【0020】この印刷装置は、第1、第2の版胴11、
12に保持された画像が記録されていない印刷版に画像
を記録して製版した後、この印刷版に供給されたインキ
を第1、第2のブランケット胴13、14を介して圧胴
15に保持された印刷用紙に転写することにより印刷を
行うものである。
【0021】この印刷装置は、図1において実線で示す
第1の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を
移動可能な第1の版胴11と、図1において実線で示す
第2の印刷位置と上記画像記録位置との間を移動可能な
第2の版胴12とを有する。
【0022】第1の印刷位置に移動した第1の版胴11
の周囲には、印刷版に例えばブラック(K)のインキを
供給するためのインキ供給装置20aと、印刷版に例え
ばマゼンタ(M)のインキを供給するためのインキ供給
装置20bと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水
供給装置21a、21bとが配置されている。また、第
2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲には、印
刷版に例えばシアン(C)のインキを供給するためのイ
ンキ供給装置20cと、印刷版に例えばイエロー(Y)
のインキを供給するためのインキ供給装置20dと、印
刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21c、
21dとが配置されている。さらに、画像記録位置に移
動した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲に
は、給版部23と、排版部24と、画像記録装置25
と、現像処理装置26とが配置されている。
【0023】また、この印刷装置は、第1の版胴11と
当接可能に設けられた第1のブランケット胴13と、第
2の版胴12と当接可能に設けられた第2のブランケッ
ト胴14と、第1、第2のブランケット胴13、14に
対して互いに異なる位置で当接可能に設けられた圧胴1
5と、給紙部27から供給された印刷用紙を圧胴15に
渡すための給紙胴16と、圧胴15から受け取った印刷
済の印刷用紙を排紙部28に排出するためのチェーン1
9を巻回した排紙胴17と、印刷用紙に印刷された検出
パッチの濃度を測定するための撮像部40と、ブランケ
ット洗浄装置29とを有する。
【0024】上記第1、第2の版胴11、12は、それ
ぞれ図示しない版胴移動機構と連結されており、この版
胴移動機構の駆動により、上述した第1または第2の印
刷位置と画像記録位置との間を往復移動する。また、図
示しないモータの駆動により、第1の版胴11は、第1
の印刷位置において第1のブランケット胴13と同期し
て回転し、第2の版胴12は、第2の印刷位置において
第2のブランケット胴14と同期して回転するよう構成
されている。さらに、画像記録位置近傍には、図示しな
い版胴回転機構が配設されており、第1、第2の版胴1
1、12は、いずれも、画像記録位置に移動した状態に
おいて、この版胴回転機構の駆動により回転するよう構
成されている。
【0025】画像記録位置に移動した第1の版胴11ま
たは第2の版胴12の周囲には、給版部23と排版部2
4とが配置されている。
【0026】給版部23には、画像が記録されていない
長尺ロール状の印刷版を光密な状態で収納する供給カセ
ット63と、この供給カセット63から引き出した印刷
版の先端部を第1の版胴11または第2の版胴12の表
面に案内するためのガイド部材64およびガイドローラ
65と、長尺の印刷版を切断してシート状の印刷版とす
るためのカッター66とが配設されている。また、第
1、第2の版胴11、12には、給版部23より供給さ
れた印刷版の先端部と後端部とをくわえるための図示し
ない一対のくわえ爪が配設されている。
【0027】排版部24は、印刷完了後に第1の版胴1
1または第2の版胴12上に保持された印刷版を剥がす
ための爪機構73と、爪機構73の作用により剥がされ
た印刷版を排出カセット68に搬送するためのコンベア
機構69と、排出カセット68を有する。
【0028】給版部23における供給カセット63から
引き出された印刷版の先端部は、ガイドローラ65およ
びガイド部材64により案内され、第1の版胴11また
は第2の版胴12の一方のくわえ爪にくわえられる。そ
して、第1の版胴11または第2の版胴12が版胴回転
機構30の駆動により回転し、印刷版が第1の版胴11
または第2の版胴12の外周部に巻き付けられる。そし
て、カッター66で切断された印刷版の後端部は、他方
のくわえ爪によりくわえられる。この状態において、第
1の版胴11または第2の版胴12を低速で回転させな
がら、画像記録装置25により第1の版胴11または第
2の版胴12の外周部に保持された印刷版の表面に変調
されたレーザビームを照射し、画像を記録する。
【0029】なお、第1の版胴11の外周部に装着され
た印刷版Pには、画像記録装置25により、図2(a)
に示すように、ブラックのインキで印刷を行うための画
像領域67aと、マゼンタのインキで印刷を行うための
画像領域67bとが記録される。また、第2の版胴12
の外周部に装着された印刷版Pには、画像記録装置25
により、図2(b)に示すように、シアンのインキで印
刷を行うための画像領域67cと、イエローのインキで
印刷を行うための画像領域67dとが記録される。画像
領域67aと画像領域67bとは、第1の版胴11の外
周部に装着された状態において、均等に振り分けられた
状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位
置に記録される。同様に、画像領域67cと画像領域6
7dとは、第2の版胴12の外周部に装着された状態に
おいて、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに1
80度離隔した状態)となる位置に記録される。
【0030】再度図1を参照して、上述したように、第
1の印刷位置に移動した第1の版胴11の周囲には、イ
ンキ供給装置20aとインキ供給装置20bとが、ま
た、第2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲に
は、インキ供給装置20cとインキ供給装置20dとが
配置されている。これらのインキ供給装置20a、20
b、20cおよび20d(これらを総称する場合には
「インキ供給装置20」という)は、各々、複数のイン
キローラ71とインキ供給部72とを有する。
【0031】インキ供給装置20a、20bのインキロ
ーラ71は、図示しないカム等の作用で揺動動作を行
う。そして、この揺動動作により、第1の版胴11の外
周部に保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域6
7a、67bのうちの任意の画像領域に、インキ供給装
置20aまたは20bのインキローラ71が接触するこ
とにより、必要な画像領域にのみインキを供給しうる構
成となっている。また、同様に、インキ供給装置20
c、20dのインキローラ71も、図示しないカム等の
作用で揺動動作を行う。そして、この揺動動作により、
第2の版胴12の外周部に保持した印刷版Pに形成され
た2個の画像領域67c、67dのうちの任意の画像領
域に、インキ供給装置20cまたは20dのインキロー
ラ71が接触することにより、必要な画像領域にのみイ
ンキを供給しうる構成となっている。
【0032】図3は上述したインキ供給部72の側面概
要図であり、図4はその平面図である。なお、図4にお
いては、インキ3の図示を省略している。
【0033】このインキ供給部72は、その軸線方向が
印刷物の幅方向(印刷機による印刷方向と直交する方
向)に向けて配置されたインキ元ローラ1と、印刷物の
幅方向に対して分割されたL個の領域に対応してL個列
設され、各々がインキ元ローラ1の外周面に対する開度
を調整可能に構成されたインキキー2(1)、2(2)
・・・2(L)(この明細書において、これらを総称す
る場合には「インキキー2」という)とを備え、これら
のインキ元ローラ1とインキキー2とで構成されるイン
キつぼ内にインキ3を貯留可能な構成となっている。
【0034】各インキキー2の裏面側には、各インキキ
ー2のインキ元ローラ1に対する開度を変更するため
に、インキキー2をインキ元ローラ1の表面に向けて各
々押圧するための、L個の偏芯カム4が配設されてい
る。これらの偏芯カム4は、各々、軸5を介して、偏芯
カム4を回転駆動するためのL個のパルスモータ6と連
結されている。
【0035】パルスモータ6に対し、インキキー駆動パ
ルスを印加した場合には、パルスモータ6の駆動により
軸5を中心に偏芯カム4が回転し、各インキキー2への
押圧力が変更されることにより、各インキキー2のイン
キ元ローラ1に対する開度が変更され、印刷版へのイン
キの供給量が変更される。
【0036】再度図1を参照して、湿し水供給装置21
a、21b、21cおよび21d(これらを総称する場
合には「湿し水供給装置21」という)は、上記インキ
供給装置20により印刷版Pにインキを供給する前に、
印刷版Pに湿し水を供給するものである。これらの湿し
水装置21のうち、湿し水供給装置21aは印刷版Pに
おける画像領域67aに、湿し水供給装置21bは印刷
版Pにおける画像領域67bに、湿し水供給装置21c
は印刷版Pにおける画像領域67cに、また、湿し水供
給装置21dは印刷版Pにおける画像領域67dに、各
々湿し水を供給する。図5は、上述した湿し水供給装置
21bの側面概要図である。
【0037】この湿し水供給装置21bは、湿し水を貯
留する水舟31と、図示しないモータの駆動により回転
する水元ローラ32とからなる湿し水供給部と、水元ロ
ーラ32により供給された湿し水を第1の版胴11の外
周部に装着された印刷版の表面に転移させるための二本
の水ローラ33、34とを備える。この湿し水供給装置
においては、水元ローラ32の回転数を変更することに
より、印刷版の表面に供給する湿し水の供給量を調整す
ることができる。
【0038】なお、他の3個の湿し水供給装置21a、
21c、21dも、この湿し水供給装置21bと同様の
構成を有する。
【0039】再度図1を参照して、画像記録位置に移動
した第1の版胴11または第2の版胴12の下方には、
現像処理装置26が配設されている。この現像処理装置
26は、現像部、定着部および絞り部を有し、図1にお
いて二点鎖線で示す待機位置と実線で示す現像処理位置
との間を昇降可能に構成されている。
【0040】この現像処理装置26によって画像記録装
置25により画像が記録された印刷版Pを現像処理する
場合においては、第1の版胴11または第2の版胴とと
もに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部および
絞り部を順次接触させる。
【0041】第1、第2の版胴11、12と当接可能に
設けられた第1、第2のブランケット胴13、14は、
第1、第2の版胴11、12と同一の直径を有し、その
外周部にはインキ転写用のブランケットが装着されてい
る。そして、この第1、第2のブランケット胴13、1
4は、第1、第2の版胴11、12および圧胴15に対
し、図示しない胴入れ機構により接離自在な構成となっ
ている。
【0042】第1、第2のブランケット胴13、14の
間に配設されたブランケット洗浄装置29は、巻き出し
ロールから複数の圧接ローラを介して巻き取りロールに
至る経路に貼張された長尺の洗浄布に洗浄液を供給し、
この洗浄布を第1、第2のブランケット胴13、14に
対して当接させた上、摺動させることにより、第1、第
2のブランケット胴13、14の表面を洗浄するもので
ある。
【0043】第1、第2のブランケット胴13、14と
当接可能に設けられた圧胴15は、第1、第2の版胴1
1、12および第1、第2のブランケット胴13、14
の直径の1/2の直径を有する。また、圧胴15は、印
刷用紙の先端を保持して搬送するための図示しないグリ
ッパを有する。
【0044】また、圧胴15に隣接して配設された給紙
胴16は、圧胴15と同一の直径を有する。この給紙胴
16は、往復移動する吸着盤74により給紙部27から
1枚ずつ供給された印刷用紙の先端部を図示しないグリ
ッパにより保持して搬送する。グリッパにより保持され
た印刷用紙の先端部は、給紙胴16から圧胴15への印
刷用紙の受け渡し時に、圧胴15のグリッパにより保持
される。
【0045】また、圧胴15に隣接して配設された排紙
胴17は、圧胴15と同一の直径を有する。この排紙胴
17は、その両端部に一対のチェーン19を巻回した構
造を有し、この一対のチェーン19を連結する図示しな
い連結部材上に、各々後述するグリッパ41が配設され
ている。圧胴15のグリッパにより保持された印刷用紙
の先端部は、圧胴15から排紙胴17への印刷用紙の受
け渡し時に、排紙胴17のいずれかのグリッパ41によ
り保持される。そして、この印刷用紙は、チェーン19
の移動に伴って、撮像部40によりそこに印刷された検
出パッチの濃度を測定された後、排紙部28上に搬送さ
れて排出される。
【0046】前記給紙胴16は、図示しないベルトを介
して駆動モータと連結されている。そして、給紙胴1
6、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケット
胴13、14は、各々その端部に付設された歯車により
連結されている。さらに、第1のブランケット胴13と
第1の印刷位置に移動した第1の版胴11、および、第
2のブランケット胴14と第2の印刷位置に移動した第
2の版胴12とは、その端部に付設された歯車により各
々連結されている。従って、図示しない駆動モータの駆
動により、これらの給紙胴16、圧胴15、排紙胴1
7、第1、第2のブランケット胴13、14、第1、第
2の版胴11、12は、互いに同期して回転する。
【0047】図6は、上述した印刷用紙に印刷された検
出パッチの濃度を測定するための撮像部40を上述した
チェーン19とともに示す側面概要図である。
【0048】一対のチェーン19は、図1に示す排紙胴
17の両端部と一対の大径のスプロケット18との間に
無端状に掛け渡されている。そして、上述したように、
一対のチェーン19を連結する図示しない連結部材上に
は、各々、印刷用紙Sの先端部を咥えて搬送するための
グリッパ41が配設されている。
【0049】なお、一対のチェーン19の長さは、排紙
胴17の周長の整数倍の長さとなっており、チェーン1
9上におけるグリッパ41の配置間隔は、排紙胴7の周
長と等しくなるように設定されている。そして、各グリ
ッパ41は、図示しないカム機構によって排紙胴7に設
けられたグリッパと同期して開閉するように構成されて
おり、排紙胴7から印刷用紙Sを受け取り、チェーン1
9の回転に伴って印刷用紙Sを搬送した後、排紙部28
上に排出する。
【0050】この印刷用紙Sの搬送時には、印刷用紙S
の先端部のみをグリッパ41により咥えて搬送するた
め、印刷用紙Sの後端は固定されていない状態で搬送さ
れることになる。このため、この搬送時には、印刷用紙
Sのばたつきが発生し、後述する撮像部40による検出
パッチの濃度測定動作に支障を来すことになる。このた
め、この印刷装置においては、排紙部28の前方側にお
いて印刷用紙Sの搬送状態を安定させる吸着ローラ43
を備えている。
【0051】この吸着ローラ43は、その表面に微細な
吸着孔を多数備えた中空状のローラから構成されてお
り、その中空部は図示しない真空ポンプと接続されてい
る。この吸着ローラ43は、その軸線が一対のチェーン
19間に掛け渡されたグリッパ41に対し平行となり、
チェーン19の下方通過位置と略同じ高さにその頂部が
位置するように配置されている。
【0052】なお、吸着ローラ43は、グリッパ41の
通過速度に合わせて回転駆動する、もしくは、回転自在
に構成されている。従って、印刷用紙Sは、吸着ローラ
43上を通過する際には吸着ローラ43の表面に吸着さ
れた状態となって搬送されることになり、この吸着ロー
ラ43上の部分では印刷用紙Sはばたつかない。なお吸
着ローラ43に代えて、前記印刷用紙Sを平面的に吸着
するような吸着板部材を使用してもよい。
【0053】上記撮像部40は、搬送される印刷用紙を
照明する照明部44と、この照明部44により照明され
た印刷用紙S上の検出パッチを撮像してその濃度を測定
するための撮像部45とからなる。照明部44は、吸着
ローラ43に沿って配置され、吸着ローラ43上の印刷
用紙Sを照明する複数の線状光源からなり、チェーン1
9の上下走行領域間に設けられている。
【0054】撮像部45は、遮光および防塵のための筐
体46と、この筐体内部に配置されたミラー49、レン
ズ48、CCDラインセンサ47とを備える。この撮像
部45は、吸着ローラ43上の印刷用紙Sの画像を照明
部44のスリットを通して撮像するものであり、ミラー
49で折り返された画像の入射光は、レンズ48を通っ
てCCDラインセンサ47で受光される。
【0055】図7は、この印刷装置の主要な電気的構成
を示すブロック図である。この印刷装置は、装置の制御
に必要な動作プログラムが格納されたROM141と、
制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM142
と、論理演算を実行するCPU143とからなる制御部
140を備える。この制御部は140は、インタフェー
ス144を介して、インキ供給装置20、湿し水供給装
置21、画像記録装置25、現像処理装置26、ブラン
ケット洗浄装置29、撮像部40、第1、第2のブラン
ケット胴13、14の胴入れ機構等における駆動部等の
駆動信号を発生させる駆動回路145と接続されてい
る。印刷装置はこの制御部140により制御され、後述
する製版動作および印刷動作を実行する。
【0056】次に、この印刷装置による製版および印刷
動作について説明する。図8は、この印刷装置による製
版および印刷動作の概要を示すフローチャートである。
なお、この印刷および製版動作は、印刷用紙にイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインキで多色
印刷を行う場合のものである。
【0057】まず、第1、第2の版胴11、12上にお
いて印刷版Pに画像を記録し、現像処理を行う製版工程
を実行する(ステップS1)。この製版工程は、サブル
ーチンとしての図9のフローチャートに示す工程に従っ
て実行される。
【0058】すなわち、最初に第1の版胴11を、図1
において二点鎖線で示す画像記録位置に移動させる(ス
テップS11)。
【0059】次に、第1の版胴11の外周に印刷版Pを
供給する(ステップS12)。この印刷版Pの供給は、
供給カセット63から引き出した印刷版Pの先頭部とカ
ッター66で切断された印刷版Pの後端部とを図示しな
い一対のくわえ爪でくわえることにより実行される。
【0060】続いて、第1の版胴11の外周に保持され
た印刷版Pに画像を記録する(ステップS13)。この
画像の記録は、第1の版胴11を低速で回転させるとと
もに、画像記録装置25から第1の版胴11の外周に保
持された印刷版Pに変調されたレーザビームを照射する
ことにより実行される。
【0061】次に、画像が記録された印刷版Pを現像処
理する(ステップS14)。この現像処理は、現像処理
装置26を図1において二点鎖線で示す待機位置から実
線で示す現像処理位置まで上昇させた後、第1の版胴1
1とともに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部
および絞り部を順次接触させることにより実行される。
【0062】上記現像処理が終了すれば、第1の版胴1
1を図1において実線で示す第1の印刷位置まで移動さ
せる(ステップS15)。
【0063】続いて、上記ステップS11〜15と同様
の動作により、第2の版胴12の外周に保持される印刷
版Pに対する製版工程を実行する(ステップS16〜2
0)。 そして、第1、第2の版胴11、12の外周に
保持される印刷版Pへの製版が終了すれば、製版工程を
終了する。
【0064】再度図8を参照して、製版工程が完了すれ
ば、第1、第2の版胴11、12上の印刷版Pを用いて
印刷用紙に印刷を行う印刷工程を実行する(ステップS
2)。この印刷工程は、次のようにして実行される。
【0065】すなわち、先ず、各湿し水供給装置21お
よび各インキ供給装置20を第1、第2の版胴11、1
2上に保持された印刷版Pのうちの対応する画像領域と
のみ当接させる。これにより、各画像領域67a、67
b、67c、67dには対応する各湿し水供給装置21
および各インキ供給装置20から湿し水とインキとが供
給される。そして、印刷版Pに供給されたインキは、第
1、第2のブランケット胴13、14の対応する領域に
転写される。
【0066】そして、印刷用紙を給紙胴16に供給す
る。この印刷用紙は、給紙胴16から圧胴15に渡され
る。この状態で、圧胴15が回転を続けると、圧胴15
は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブ
ランケット胴13、14の1/2の直径を有することか
ら、圧胴15の外周部に保持された印刷用紙には、その
1回転目においてブラックとシアンのインキが、また、
その2回転目においてマゼンタとイエローのインキが転
写される。
【0067】このようにして、4色の印刷が終了した印
刷用紙の先端部は、圧胴15から排紙胴17に渡され
る。そして、4色の印刷が終了した印刷用紙は、一対の
チェーン19の駆動により、排紙部28に向けて搬送さ
れ、撮像部40において検出パッチの濃度を測定された
後、排紙部28上に排出される。
【0068】印刷工程が終了すれば、印刷に使用した印
刷版Pを排出する(ステップS3)。この印刷版Pの排
出を行うためには、最初に第1の版胴11を、図1にお
いて二点鎖線で示す画像記録位置に移動させる。そし
て、第1の版胴11を反時計回りに回転させるととも
に、第1の版胴11上に保持された印刷版Pの端部を爪
機構73により剥がした後、この印刷版Pをコンベア機
構69により案内して、排出カセット68内に排出す
る。そして、第1の版胴11を第1の印刷位置に復帰さ
せた後、第2の版胴12を第2の印刷位置から画像記録
位置に移動させ、上記同様の動作を実行することによ
り、第2の版胴12上に保持された印刷版Pを排出カセ
ット68内に排出する。
【0069】印刷版Pの排出工程が完了すれば、ブラン
ケット胴洗浄装置29により第1、第2のブランケット
胴13、14を洗浄する(ステップS4)。
【0070】第1、第2のブランケット胴13、14の
洗浄が終了すれば、さらに別の印刷物の印刷作業を行う
か否かを確認する(ステップS5)。他の印刷作業を行
う場合には、ステップ1〜4の動作を繰り返す。
【0071】印刷作業が終了した場合には、インキの洗
浄を行う(ステップS6)。このインキの洗浄は、各イ
ンキ供給装置20に配設された図示しないインキ洗浄装
置により、各インキ供給装置20におけるインキローラ
71やインキ供給部72に付着するインキを除去および
洗浄することにより実行される。
【0072】インキの洗浄工程が終了すれば、全ての工
程を完了する。
【0073】以上のような構成を有する印刷装置におい
て、印刷版Pに供給すべきインキと湿し水の供給量を制
御するためには、管理スケール等とも呼称される検出パ
ッチが利用される。
【0074】図10は、印刷が完了した後の印刷用紙1
00上に印刷された第1の検出パッチ101、第2の検
出パッチ102、ならびに第3の検出パッチ103を示
す説明図である。
【0075】これら第1〜第3の検出パッチ101〜1
03は、印刷用紙100の一方の端部とこの印刷用紙1
00における画像領域の端部との間の領域に印刷されて
いる。第1〜第3の検出パッチ101〜103は、上述
した各インキキー2と同様、印刷物の幅方向(印刷方向
と直交する方向)に対して分割されたL個の領域に対応
して、YMCK4色分の第1〜第3の検出パッチが互い
にL字状に組み合わされた状態で配置されている。
【0076】これらの第1〜第3の検出パッチ101〜
103としては、湿し水とインキとの供給量を変更した
場合に印刷後の濃度変化に差があるものが採用される。
この実施の形態では、第1の検出パッチ101としては
網点面積率がほぼ100%である例えばベタパッチが使
用され、他の第2および第3の検出パッチ102、10
3としては網点面積率が例えば50%の万線パッチが使
用される。そして、第2の検出パッチ102としては例
えば線幅50μm(240LPI相当)の細万線が使用
され、第3の検出パッチ103としては例えば線幅10
0μm(120LPI相当)の粗万線が使用される。
【0077】なお、実機には第2および第3の検出パッ
チとして横万線パッチを用いているが、その他の万線ま
たは網点パッチなどを使用してもよい。例えば図11
は、第1〜第3の検出パッチ101〜103として使用
可能な各種の検出パッチを模式的に示す説明図である。
【0078】ここで、図11における(a)はピッチ5
0μmの横万線、(b)はピッチ50μmの横万線とピ
ッチ50μmの縦番線の組み合わせ、(c)はピッチ1
00μmの横万線、(d)はピッチ100μmの横万線
とピッチ100μmの縦番線の組み合わせ、(e)は網
点面積率が50%の網点、(f)は網点面積率が100
%のベタパッチである。
【0079】第1の検出パッチ101としては、図11
(f)に示すベタパッチを使用することが好ましい。但
し、網点面積率が100%に近い網点のパッチを使用し
てもよい。第2の検出パッチとしては、図11(a)〜
(b)に示す細万線のパッチを使用することができる。
また、網点が比較的小さなパッチを使用するようにして
もよい。同様に第3の検出パッチとしては、図11
(c)〜(d)に示す粗万線のパッチを使用することが
できる。また、網点の比較的大きなパッチを使用するよ
うにしてもよい。なお、以下の説明では、第2の検出パ
ッチ102を便宜上細万線パッチとし、第3の検出パッ
チを粗万線パッチとしているが、両者を入れ替えて設定
してもよい。
【0080】次に、上述した第1〜第3の検出パッチ1
01〜103を使用して印刷版Pに供給すべき湿し水の
供給量を制御する制御動作について説明する。
【0081】この実施の形態では、まず前記第1〜第3
の検出パッチ101〜103が付与された印刷物が測定
され、各検出パッチの濃度が得られる。
【0082】一般に印刷物の濃度については、印刷にお
けるドットゲイン効果を含めた網点印刷の反射濃度を予
測する式として、下記のユール・ニールセン(Yule
−Nielsen)の式(1)が公知である。
【0083】 Dm=−N・Log{1−k(1−10(−Ds/N))} ・・(1) ここで、Dsは網点面積率が100%である第1のパッ
チを印刷した印刷物の反射濃度であり、Dmは網点面積
率が(k×100)%である第2のパッチを印刷した印
刷物の反射濃度、また、Nは係数である。
【0084】前記係数Nは、例えば平成11年度(社)
日本印刷学会による第102回春期研究発表会での講演
「印刷用紙の点拡がり関数測定と光学的ドットゲインの
解析」(三菱製紙株式会社・千葉大学)等に開示がある
とおり、一般的には、紙の種類や線数により異なること
が知られている。さらに本出願人による研究によれば、
前記紙の種類や測定に使用する検出パッチの線数を固定
すれば、前記係数Nは湿し水量を推定する係数になりう
ることが判明した。
【0085】この実施の形態では、前記第1の検出パッ
チの濃度をDs、第2の検出パッチの濃度をDf、第3
の検出パッチの濃度をDrとすると、それぞれの濃度の
組み合わせ(DsおよびDf)と、(DsおよびDr)
とをそれぞれ個別に前記式(1)に代入し、以下の2式
を得ることができる。
【0086】 Df=−Nf・Log{1−k(1−10(−Ds/Nf))} ・・(2) Dr=−Nr・Log{1−k(1−10(−Ds/Nr))} ・・(3) ただし、係数Nについては、上記検出パッチの組み合わ
せ毎にNf,Nrとして区別している。
【0087】ここで、上記ユール・ニールセンの式では
係数Nf、Nrについて解析的に解くことはできないこ
とから、測定した反射濃度Ds、Dmに基づいて一般的
な計算手法であるニュートン(Newton)法を用い
て係数Nf、Nrについての収束計算を行なう。
【0088】もしくは、計算を簡単にするために上記
(2)(3)式に代えて以下の代替式(4)(5)を用
いて前記係数Nf、Nrを求めるようにしてもよい。
【0089】 Df=−Nf・Log{1−k(1−10(−Ds))} ・・(4) Dr=−Nr・Log{1−k(1−10(−Ds))} ・・(5) 上記いずれかの手法を用いることにより前記濃度Ds、
Df、Drに基づいて係数Nf、Nrを演算することが
できる。この係数Nf、Nrが所定の値になるように湿
し水を調整することで、適正な湿し水量を維持すること
ができる。
【0090】上記に示すように係数N(同様にNf,N
r)に基づいて湿し水を調整するようにしてもよいが、
本実施の形態では、以下のようにして得られた水濃度係
数Dwを使用する。なお、ここでいう水濃度係数Dwと
は、湿し水の変化に従って変動する印刷濃度の変化量に
対応する値を定量的な係数値として示したものであり、
この水濃度係数Dwを所定の値に維持するように湿し水
を調整すれば、適正な湿し水量が得られるものである。
【0091】まず前記ユール・ニールセンの式(1)を
以下のように係数kに基づいて変形する。 k=(1−10(−Dm/N))/(1−10(−Ds/N))・・(6)
【0092】ここで使用する第2、第3の検出パッチの
網点面積率を50%とすると、k=0.5で固定され
る。そして、面積率が一定の場合、上述した濃度Ds、
Dmが激しく変動することはないため、上記の式の分子
部分および分母部分の値は一定範囲内で変化する。特
に、本出願人による演算結果においては、上記の式の分
母部分がより有効に湿し水量に対応して推移することが
判明している。従って、ここでは、上記の式の分母部分
を利用して水濃度係数Dwを以下の式(7)のように定
義している。
【0093】 Dw=1/(1−10(−Ds/N)) ・・(7) もちろん、上記定義は一例であり、他の適宜により水濃
度係数Dwを設定するようにしてもよい。
【0094】上記(7)式における係数Nに対しては、
上述したように第1および第2の検出パッチ(細万線パ
ッチ)から得た係数Nfと、第1および第3の検出パッ
チ(粗万線パッチ)から得た係数Nrと、の12つから
なるため、各々の係数Nf、Nrに対して水濃度係数D
wf、Dwrを演算する。
【0095】 Dwf=1/(1−10(−Ds/Nf)) ・・(8) Dwr=1/(1−10(−Ds/Nr)) ・・(9)
【0096】上記から求めた水濃度係数Dwf、Dwr
は湿し水の変化に従って変動するが、使用しているパッ
チの線数の相違から、細万線パッチに基づく水濃度係数
Dwfは変動量が激しく湿し水量の変化に対し機敏に応
答する。また粗万線パッチに基づく水濃度係数Dwrは
変動量が少なく比較的安定的な傾向を示す。
【0097】なお前記水濃度係数Dwf、Dwrは各イ
ンキキー領域毎に得られるが、一般に湿し水供給装置は
各インキキー毎に湿し水を調整することができない。従
って、以下の実施例では、略中央部のインキキー領域の
水濃度係数と左右両端部のインキキー領域の水濃度係数
とをに基づいて全体に係る水濃度係数を演算するように
している。すなわち略中央部の水濃度係数を各々Dwf
1、Dwr1、左端部の水濃度係数を各々Dwf2、D
wr2、右端部の水濃度係数を各々Dwf3、Dwr3
とすると、これらを融合した水濃度係数Dwf0、Dw
r0を以下のように定義する。
【0098】 Dwf0=a・{Dwf1−(Dwf2+Dwf3)/2} +b・Dwf1+cf ・・(10) Dwr0=a・{Dwr1−(Dwr2+Dwr3)/2} +b・Dwr1+cr ・・(11) なお、上式におけるa、b、cf、crは予め試験的に
最適化された係数である。
【0099】さらに本発明では、細線パッチと粗線パッ
チとに基づいて得られた2つの水濃度係数Dwf0、D
wr0を、以下に示すように所定の割合j(1>j>
0)で融合して最終的に使用する水濃度係数Dwvを演
算するようにしている。
【0100】 Dwv=j・Dwf0+(1−j)・Dwr0 ・・(12) これにより細線パッチと粗線パッチとの両方の湿し水変
化に対する特性を合わせ持たせて、比較的湿し水の変化
に対し機敏でかつ安定した傾向を得ることができた。な
お、本出願人による実験では、前記割合jはj=0.1
〜0.2前後が好ましい。
【0101】上記で得た最終的な水濃度係数Dwvを所
定の閾値と比較して何れの範囲に入るかを判定し、それ
によって湿し水量の大小を判断することができる。例え
ば、水濃度係数Dwvを以下の水量判定レベル1〜5の
範囲に割り当てる。ただしA〜Dは試験的な印刷結果か
ら求めた閾値である。
【0102】 レベル1.湿し水過剰 ・・ Dwv>=A レベル2.湿し水適正(多め) ・・ A>Dwv>=B レベル3.湿し水適正 ・・ B>Dwv>=C レベル4.湿し水適正(少なめ) ・・ C>Dwv>=D レベル5.湿し水不足 ・・ D>Dwv
【0103】上記のように水量判定レベルを表示するこ
とにより、オペレータにとって理解しやすい形式で現在
の湿し水量の状態を表示することができる。
【0104】一方、制御部140は演算した水濃度係数
Dwvに基づいて湿し水量の自動調整を行う。すなわち
前記水濃度係数Dwvを予め設定された基準となる水濃
度係数の規定値Dwv0と比較して、その差分だけ湿し
水供給装置による湿し水供給量を可変する。1つの例と
して、前記水濃度係数の差分に基づいて水元ローラ32
の回転量を増減する方法がある。補正後の水元ローラの
回転数をR2、補正前の水元ローラの回転数をR1、湿
し水供給装置のループゲイン(係数)をKw、前記規定値
をDwv0としたとき、以下の式により補正すべき水元
ローラの回転数R2を求めることができる。
【0105】 R2=R1−Kw・(Dwv―Dwv0) ・・(13) なお、上記では水元ローラ32の回転数により湿し水量
を調整するようにしているが、その他の条件、例えば水
ローラ33、34などのニップ圧などを変更するように
してもよい。
【0106】最後に、上述したように細万線パッチと粗
万線パッチとにより得られた水濃度係数を各々所定の割
合で加算した場合の実験例を示す。図12は、上記水濃
度係数Dwv、Dwf0、Dwr0の変移例を示すグラ
フである。当該グラフは横軸に印刷枚数、縦軸に水濃度
係数を示し、細い線は細線パッチにより求めた水濃度係
数Dwf0、太い線は粗線パッチにより求めた水濃度係
数Dwr0を表し、一点鎖線は両水濃度係数Dwf0、
Dwr0をj=0.2の割合で加算した水濃度係数Dw
vを表す。
【0107】この例では印刷枚数の約200枚毎に湿し
水量を±6%程度上下動させて、各水濃度係数Dwf
0、Dwr0、Dwvが変化するようにしている。(図
中の三角印で+6%、−6%、と記載された時点が、湿
し水をそれぞれ設定値から6%増加した時点、6%減少
した時点、を表す。)
【0108】従って図に示すように、湿し水量を変化さ
せた後、それに追随するように各水濃度係数も変化して
いるが、細線パッチによる水濃度係数Dwf0がもっと
も機敏に変化し、粗線パッチによる水濃度係数Dwr0
の変化は比較的安定している。上記細線パッチによる水
濃度係数Dwf0自体をそのまま制御に用いれば、変化
が大きいため湿し水の供給動作が過剰になり不安定にな
る。また粗線パッチによる水濃度係数Dwr0自体をそ
のまま制御に用いれば、変化量が緩やかであまり俊敏な
対応ができない。本発明では、上記2つのパッチによる
水濃度係数をj=0.2の割合で加算することで適正な
水濃度係数Dwvを得ており、比較的機敏でかつ安定し
た特性を得ることができる。なお割合jについては、印
刷環境やインキの特性などに応じて適宜設定を変更すれ
ばよい。
【0109】[その他の実施の形態]上記の実施の形態
で示した演算例は一例であり、種々の変形例が考えられ
る。以下、主要な変形例について説明する。
【0110】(1)上記実施の形態では、水濃度係数D
wf0とDwr0とを所定の割合で加算しているが、両
者の差分を求めるように所定の割合で減算してもよい。
例えば演算式としては以下のようになる。 Dwv=i・Dwf0+j・Dwr0+k0 ・・(14) ただし、係数i,jは0以下の負の値も取りうるよう
に、例えば1〜―1の範囲を取る。また係数k0は適宜
定めたオフセット値である。
【0111】例えば、図13は、前記図12で示す実測
値を使用して、細万線パッチに基づく水濃度係数Dwf
0から粗万線パッチに基づく水濃度係数Dwr0を減算
した値に一定のオフセット値k0=5を加算して求めた
水濃度係数Dwvの変遷状態を示すグラフである。この
ように演算しても両パッチの特性を加味した水濃度係数
Dwvが得られるので、有効な制御を行うことができ
る。
【0112】(2)上記実施の形態では、水濃度係数D
wf0、Dwr0を複数のインキキーに対応する水濃度
係数Dwf1〜Dwf3、Dwr1〜Dwr3を用いて
(10)、(11)式により演算するようにしている
が、いずれか1つのインキキーの水濃度係数を代表的に
用いるようにしてもよい。もしくは水濃度係数Dwf
0,Dwr0は、複数キー領域の水濃度係数を一般的な
等価加算やその他の重み付け加算などにより求めるよう
にしてもよい。
【0113】(3)上記実施の形態では、水濃度係数D
wを用いて湿し水量の制御を行うようにしているが、前
記係数Nf,Nrを直接的に用いて湿し水量の制御を行
うようにしてもよい。この場合は上記実施の形態と同様
に、係数Nf、Nrを所定の割合により融合して係数N
を求め、この係数Nを所定の値に維持するように湿し水
量を調整すればよい。具体的には以下の式により係数N
が求められる。
【0114】N=i・Nf+j・Nr ・・(15) ただしi,jは1〜−1の範囲で予め定めた係数であ
る。
【0115】しかしながら、前記係数N(Nf、Nrを
含む)は、ドットゲイン効果によって湿し水量に対する
変化がきわめて大きいことから、上述した係数N(N
f、Nr)を直接制御するのではなく、前記水濃度係数
Dwを制御するほうが好ましい。
【0116】(4)上記実施の形態(3)に示すように
係数Nf、Nrを所定の割合で加算して係数Nを求めた
後、この係数Nに対して水濃度係数Dwvを求めるよう
にしてもよい。
【0117】
【発明の効果】本発明の湿し水供給方法では、湿し水の
変化に対して機敏に濃度変化する細万線パッチと、湿し
水の変化に対して比較的安定した変化を示す粗万線パッ
チと、を用い、両者により測定した係数Nまたは水濃度
係数Dwを所定の割合により融合して用いるようにして
いるため、湿し水の変化に対して比較的適切な制御が行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用する印刷装置の側面概要図であ
る。
【図2】印刷版P上における画像領域67の配置を示す
説明図である。
【図3】インキ供給部72の側面概要図である。
【図4】インキ供給部72の平面図である。
【図5】湿し水供給装置21bの側面概要図である。
【図6】撮像部40をチェーン19とともに示す側面概
要図である。
【図7】印刷装置の主要な電気的構成を示すブロック図
である。
【図8】印刷装置による製版および印刷動作の概要を示
すフローチャートである。
【図9】製版工程を示すフローチャートである。
【図10】第1の検出パッチ101および第2の検出パ
ッチ102を示す説明図である。
【図11】各種の検出パッチを模式的に示す説明図であ
る。
【図12】湿し水量の変化に対する水濃度係数の変遷状
態例を示すグラフであり、細万線パッチで得た水濃度係
数と粗万線パッチで得た水濃度係数とを加算した水濃度
係数の変遷状態を示すグラフである。
【図13】湿し水量の変化に対する水濃度係数の変遷状
態例を示すグラフであり、細万線パッチで得た水濃度係
数から粗万線パッチで得た水濃度係数を減算した水濃度
係数の変遷状態を示すグラフである。
【符号の説明】
2 インキキー 21 湿し水供給装置 32 水元ローラ 33、34 水ローラ 40 撮像部 100 印刷用紙 101 第1の検出パッチ 102 第2の検出パッチ 103 第3の検出パッチ 140 制御部 Ds 第1の検出パッチの濃度 Df 第2の検出パッチの濃度 Dr 第3の検出パッチの濃度 N ユール・ニールセンの式における係数 Nf 第1および第2の検出パッチから得た係数
N Nr 第1および第3の検出パッチから得た係数
N Dw 係数Nに基づいて演算される水濃度係数 Dwf 係数Nfに基づく水濃度係数Dw Dwr 係数Nrに基づく水濃度係Dw Dwf0 各キー領域の水濃度係数Dwfを重み付け
して加算した水濃度係数 Dwr0 各キー領域の水濃度係数Dwrを重み付け
して加算した水濃度係数 j 水濃度係数Dwf0、Dwr0を加算する
割合 i 係数Nf,Nrを加算する割合 S 印刷用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C034 BB03 BB29 2C250 EA29 EB46

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷物上の互いに近接した位置に印刷さ
    れ、湿し水の供給を変更した場合に印刷後の印刷物の濃
    度変化に互いに差がある3種類の検出パッチを使用し、
    湿し水の供給量を制御する湿し水供給方法であって、 前記3種類の検出パッチを、網点面積率がほぼ100%
    である第1の検出パッチと、網点面積率が(k×10
    0)%であり、互いに異なる線数を有する第2および第
    3検出パッチとした場合に、 印刷物から前記第1のパッチの濃度Dsと、前記第2の
    パッチの濃度Dfと、前記第3のパッチの濃度Drと、
    を測定する濃度測定工程と、 ユール・ニールセンの式を用いた下記式(A)(B)を
    使用して、前記測定結果に基づいて係数Nf、Nrを求
    める第1計算工程と、 前記係数NfおよびNrを各々所定の割合により加算ま
    たは減算して係数Nを求める第2計算工程と、 前記第2計算工程により得られた係数Nに基づいて湿し
    水の調整を行う湿し水調整工程と、を備えた湿し水供給
    方法。 Df=−Nf・Log{1−k(1−10(−Ds/Nf))} ・・(A) Dr=−Nr・Log{1−k(1−10(−Ds/Nr))} ・・(B)
  2. 【請求項2】 前記湿し水調整工程は、さらに前記係数
    Nに基づいて下記式(C)により水濃度係数Dwを演算
    する第3計算工程を備え、この第3計算工程により求め
    た水濃度係数Dwにより湿し水量の調整を行うようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の湿し水供給方法。 Dw=1/(1−10(−Ds/N)) ・・(C)
  3. 【請求項3】 印刷物上の互いに近接した位置に印刷さ
    れ、湿し水の供給を変更した場合に印刷後の印刷物の濃
    度変化に互いに差がある3種類の検出パッチを使用し、
    湿し水の供給量を制御する湿し水供給方法であって、 前記3種類の検出パッチを、網点面積率がほぼ100%
    である第1の検出パッチと、網点面積率が(k×10
    0)%であり、互いに異なる線数を有する第2および第
    3検出パッチとした場合に、 印刷物から前記第1のパッチの濃度Dsと、前記第2の
    パッチの濃度Dfと、前記第3のパッチの濃度Drと、
    を測定する濃度測定工程と、 ユール・ニールセンの式を用いた下記式(A)(B)を
    使用して、前記測定結果に基づいて係数Nf、Nrを求
    める第1計算工程と、 各々の係数Nf、Nrに対応して、湿し水に対する濃度
    変化量を定量的に示す水濃度係数Dwf、Dwrを求め
    る第4計算工程と、 前記水濃度係数DwfおよびDwrを各々所定の割合に
    より加算または減算して水濃度係数Dwを求める第5計
    算工程と、 前記第5計算工程により得られた水濃度係数Dwに基づ
    いて湿し水の調整を行う湿し水調整工程と、を備えた湿
    し水供給方法。 Df=−Nf・Log{1−k(1−10(−Ds/Nf))} ・・(A) Dr=−Nr・Log{1−k(1−10(−Ds/Nr))} ・・(B)
  4. 【請求項4】 前記第4計算工程では、下記式(D)
    (E)に基づいて前記水濃度係数Dwf、Dwrを求め
    ることを特徴とする請求項3に記載の湿し水供給方法。 Dwf=1/(1−10(−Ds/Nf)) ・・(D) Dwr=1/(1−10(−Ds/Nr)) ・・(E)
  5. 【請求項5】 式(A)(B)に代えて代替式(F)
    (G)を用いるようにしたことを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の湿し水供給方法。 Df=−Nf・Log{1−k(1−10(−Ds))} ・・(F) Dr=−Nr・Log{1−k(1−10(−Ds))} ・・(G)
JP2002123367A 2002-04-25 2002-04-25 湿し水供給方法 Expired - Fee Related JP4248801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002123367A JP4248801B2 (ja) 2002-04-25 2002-04-25 湿し水供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002123367A JP4248801B2 (ja) 2002-04-25 2002-04-25 湿し水供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003311917A true JP2003311917A (ja) 2003-11-06
JP4248801B2 JP4248801B2 (ja) 2009-04-02

Family

ID=29538677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002123367A Expired - Fee Related JP4248801B2 (ja) 2002-04-25 2002-04-25 湿し水供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4248801B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205437A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 湿し水制御方法および印刷装置
CN103252977A (zh) * 2012-02-17 2013-08-21 海德堡印刷机械股份公司 用于借助于润湿介质进行胶版印刷的印版
WO2023195534A1 (ja) * 2022-04-07 2023-10-12 株式会社小森コーポレーション カラーパッチおよび印刷システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205437A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 湿し水制御方法および印刷装置
CN103252977A (zh) * 2012-02-17 2013-08-21 海德堡印刷机械股份公司 用于借助于润湿介质进行胶版印刷的印版
WO2023195534A1 (ja) * 2022-04-07 2023-10-12 株式会社小森コーポレーション カラーパッチおよび印刷システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4248801B2 (ja) 2009-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4216001B2 (ja) 印刷機のインキ供給方法および印刷機のインキ供給装置
JP4047202B2 (ja) インキ供給量制御方法および印刷機用のデータ補正方法
JP3822088B2 (ja) 印刷機における湿し水とインキの供給方法
JP4646541B2 (ja) オフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法
JP3934473B2 (ja) パッチ測定装置およびそれを組み込んだ印刷装置
JP2005231221A (ja) 印刷機のインキ供給方法
JP2006192680A (ja) 印刷物検査装置
US6802251B2 (en) Dampening water feeding method for a printing machine, and the printing machine
JP4437392B2 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
JP4248801B2 (ja) 湿し水供給方法
US20050225786A1 (en) Tone control method
JP4794173B2 (ja) 湿し水制御方法および印刷装置
JP4047068B2 (ja) 印刷機
JP3949705B2 (ja) 印刷機におけるインキと湿し水の供給方法
JP4227144B2 (ja) 湿し水供給方法
JP4220350B2 (ja) 湿し水供給方法
JP3879915B2 (ja) 印刷機におけるインキつぼ内のインキ不足検出方法
JP2003053935A (ja) 印刷方法および印刷管理システム
JP4226988B2 (ja) 印刷機における湿し水制御方法および印刷機
JP2004009618A (ja) 印刷機における印刷中断後の印刷再開方法
JP2006175791A (ja) インキ供給量制御方法および多色印刷機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090114

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140123

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees