JP2003311428A - 溶接状態表示装置 - Google Patents

溶接状態表示装置

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JP2003311428A
JP2003311428A JP2002120810A JP2002120810A JP2003311428A JP 2003311428 A JP2003311428 A JP 2003311428A JP 2002120810 A JP2002120810 A JP 2002120810A JP 2002120810 A JP2002120810 A JP 2002120810A JP 2003311428 A JP2003311428 A JP 2003311428A
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welding
display
processing unit
waveform
signal processing
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JP2002120810A
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Tatsuya Nakajima
達也 中島
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Seiwa Manufacturing Co Ltd
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Seiwa Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接状態を示す複数の物理量を所望の表示形式
で画面表示し、容易且つ正確に溶接状態を把握すること
のできる溶接状態表示装置を提供する。 【解決手段】溶接機の測定データから得られる溶接電流
波形S1、溶接電圧波形S2、加圧力波形S3、変位量
波形S4を重ねて表示するとともに、選択した溶接電流
波形S1に対して、基準範囲を時間軸カーソルC1〜C
3および上下限カーソルC1u〜C3u、C1d〜C3
dによって表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接機に接続さ
れ、溶接電流、溶接電圧、溶接電極の加圧力、または、
前記溶接電極の変位量の少なくとも1つの物理量を取得
し、基準範囲とともに波形表示する溶接状態表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、抵抗溶接機は、2つの被溶接物
の溶接部位を一対の溶接電極により挟持し、機械的に加
圧した状態で通電することにより、被溶接物相互間の加
圧された部位の接触抵抗が他の金属部分の接触抵抗より
も低くなり、溶接電流が加圧部分に集中してジュール熱
が発生し、この結果、金属部分の溶融状態が得られ、加
圧力と相俟って溶着するに至ることを基本原理としてい
る。
【0003】この場合、溶接部位の溶接状態は、溶接電
極間の溶接電流または溶接電圧、加圧力、接触抵抗等に
依存するため、溶接時におけるこれらの物理量を検出
し、その検出結果を各溶接処理に反映させる必要があ
る。また、溶接によって被溶接物の一部が溶融するた
め、溶接電極の変位量を検出し、その変位量から溶接状
態を把握することもできる。従って、良好な溶接状態を
得るためには、この変位量を検出することも重要な要素
となる。
【0004】そこで、従来から、溶接電流、溶接電圧、
加圧力、変位量等を測定し、各測定値のピーク値や実効
値を求め、設定した基準値と比較することにより、溶接
状態の良否判定を行っている。
【0005】ここで、独立に構成された測定装置を用い
て各物理量を測定し、得られた測定データを個々に基準
値と比較した結果を作業者が総合的に判断するようにし
た場合、溶接状態の判定作業に高度の経験が必要にな
る。
【0006】一方、測定された物理量の時間的変化を基
準値とともに波形として表示させ、表示画面上で基準値
と比較可能に構成したものがある。この場合、溶接状態
を正確に判定するためには、複数の物理量を基準値と比
較する必要がある。しかしながら、表示画面上に多数の
波形および基準値を同時に表示すると、表示状態が極め
て煩雑になってしまうおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の不具
合を解消するためになされたものであって、溶接状態を
示す複数の物理量を所望の表示形式で画面表示し、容易
且つ正確に溶接状態を把握することのできる溶接状態表
示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶接状態を示
す溶接電流、溶接電圧、加圧力、変位量を複数の物理量
取得部により取得し、時間的変化である波形として表示
部に表示するとともに、基準範囲設定部により設定した
前記波形に対する基準範囲を同時に表示する。この場
合、表示する波形の数や基準範囲の表示形式を表示形式
設定部によって調整することにより、所望の情報を所望
の表示形式で表示させ、溶接状態を容易且つ正確に把握
することができる。
【0009】なお、表示された1つの波形に対して複数
の基準範囲を設定して表示することにより、波形の複数
の必要な個所に対する溶接状態を確認することができ
る。
【0010】また、物理量の波形とそれに対する基準範
囲とを表示するとともに、判定部によって物理量と基準
範囲とを比較判定することにより、溶接状態をより確実
に把握することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態の溶接システ
ム10を示す。溶接システム10は、薄板状のワークW
1、W2を抵抗溶接する溶接機12と、溶接機12によ
る溶接作業を制御する溶接コントローラ14と、ワーク
W1、W2の溶接状態を表示する表示装置16とを備え
る。
【0012】溶接機12は、ベース18上に配設される
コラム20を有し、コラム20の上端部には、ブラケッ
ト22を介して変位モータ24が配設される。変位モー
タ24の駆動軸26には、軸受け27a、27bによっ
て軸支され鉛直下方向に延在するボールねじ28が連結
されており、このボールねじ28に変位部材30が螺合
する。変位部材30は、コラム20に沿って鉛直方向に
延在するガイドレール32に係合し、変位モータ24の
駆動力によって上下動可能に構成される。
【0013】変位部材30の下部には、コレット34が
固定されており、このコレット34に上部電極36が装
着される。一方、ベース18上には、コレット38が固
定されており、このコレット38に上部電極36に対向
して下部電極40が装着される。
【0014】溶接コントローラ14と変位モータ24と
は、給電線42によって接続される。また、溶接コント
ローラ14と上部電極36および下部電極40とは、給
電線44および46によって接続される。
【0015】上部電極36を保持するコレット34に
は、上部電極36と連動して変位し、ワークW1、W2
に当接した後の上部電極36の変位量を検出する変位セ
ンサ48が装着される。変位センサ48は、信号線50
を介して表示装置16に接続される。また、コレット3
4には、ワークW1、W2に対する上部電極36の加圧
力を検出するロードセル52が装着される。ロードセル
52は、信号線54を介して表示装置16に接続され
る。給電線44には、上部電極36および下部電極40
間の溶接電流を検出するトロイダルコイル56が装着さ
れる。トロイダルコイル56は、信号線58を介して表
示装置16に接続される。また、給電線44および46
と表示装置16とは、上部電極36および下部電極40
間の溶接電圧を検出するための信号線60および62に
より接続される。
【0016】図2は、溶接機12および溶接コントロー
ラ14に接続される表示装置16の構成ブロック図であ
る。表示装置16は、図3の正面図に示すように、溶接
機12の溶接状態を表示するための表示部64と、表示
装置16における表示形式を設定するための操作部66
(表示形式設定部)とを備える。表示部64および操作
部66は、表示制御部68に接続される。
【0017】表示制御部68は、操作部66を用いて設
定した溶接状態の表示形式設定データに基づいて表示装
置16を制御する。表示制御部68には、表示部64に
表示するデータを蓄積するフレームメモリ70、操作部
66によって設定した表示形式設定データを記憶する設
定データメモリ72、溶接機12から取得した溶接電
流、溶接電圧、加圧力、変位量等の各種測定データを基
準範囲と比較して判定した判定結果に基づいてアラーム
等を発するスピーカ74が夫々接続される。
【0018】さらに、表示制御部68には、I/O(In
put/Output)ポート76を介して、電流信号処理ユニ
ット78、電圧信号処理ユニット80、圧力信号処理ユ
ニット82および変位信号処理ユニット84の物理量取
得部が夫々接続される。また、I/Oポート76には、
必要に応じて外部入力信号を取得する外部入力ユニット
85が接続される。
【0019】電流信号処理ユニット78は、図4に示す
ように、トロイダルコイル56によって検出された溶接
電流をサンプリングしデジタル信号に変換するA/D
(Analog/Digital)変換部79と、デジタル信号であ
る溶接電流測定データを記憶する測定データメモリ81
と、電流信号処理ユニット78の処理に係る表示形式設
定データを記憶する設定データメモリ83と、表示形式
設定データに基づいて溶接電流測定データを処理し、指
定範囲の電流ピーク値、電流実効値、および、指定範囲
の溶接電流測定データを加算した電流面積値を算出する
データ処理部87と、表示形式設定データに基づいて溶
接電流測定データの判定処理を行う判定処理部89(判
定部)と、データ処理部87および判定処理部89によ
り処理されて得られたデータを記憶する処理データメモ
リ91とを備える。
【0020】電圧信号処理ユニット80は、信号線60
および62間の溶接電圧をサンプリングしてデジタル信
号に変換し、このデジタル信号である溶接電圧測定デー
タの指定範囲での電圧ピーク値、電圧実効値、および指
定範囲の溶接電圧測定データを加算した電流面積値を算
出するとともに、表示形式設定データに基づいて溶接電
圧測定データの判定処理を行う。
【0021】圧力信号処理ユニット82は、ロードセル
52によって検出された上部電極36、下部電極40間
の加圧力をサンプリングしてデジタル信号に変換し、こ
のデジタル信号である加圧力測定データの加圧ピーク値
を算出するとともに、表示形式設定データに基づいて加
圧力測定データの判定処理を行う。
【0022】変位信号処理ユニット84は、変位センサ
48によって検出された上部電極36の変位量をサンプ
リングしてデジタル信号に変換し、このデジタル信号で
ある変位量測定データの変位ピーク値を算出するととも
に、表示形式設定データに基づいて変位量測定データの
判定処理を行う。
【0023】なお、電圧信号処理ユニット80、圧力信
号処理ユニット82および変位信号処理ユニット84
は、電流信号処理ユニット78と略同様に構成されるた
め、その詳細な説明は省略する。また、電流信号処理ユ
ニット78、電圧信号処理ユニット80、圧力信号処理
ユニット82および変位信号処理ユニット84は、I/
Oポート76に対して着脱自在に構成される。従って、
表示装置16には、例えば、複数の電流信号処理ユニッ
ト78を接続し、図5に示すように、複数の溶接機12
a〜12dの複数の溶接電流状態を表示させるように構
成することもできる。
【0024】次に、表示装置16の操作部66による表
示形式設定データの設定機能について説明する。
【0025】操作部66の[CH1]〜[CH5]の各
キーは、I/Oポート76の各チャンネルを選択するキ
ーである。例えば、表示装置16が図2に示すように構
成されている場合、[CH1]は電流信号処理ユニット
78に係る表示形式設定データを設定し、[CH2]は
電圧信号処理ユニット80に係る表示形式設定データを
設定し、[CH3]は圧力信号処理ユニット82に係る
表示形式設定データを設定し、[CH4]は変位信号処
理ユニット84に係る表示形式設定データを設定するキ
ーである。なお、[CH5]は予備のチャンネルであ
り、本実施形態においては、5つの信号処理ユニットを
I/Oポート76に接続可能である。
【0026】また、[EXT]は、電流信号処理ユニッ
ト78、電圧信号処理ユニット80、圧力信号処理ユニ
ット82および変位信号処理ユニット84に共通の表示
形式設定データを設定するキーである。
【0027】[EXT]のキーが選択されると、表示部
64には、図6に示す共通の表示形式設定データの設定
画面が表示される。「Parameter」では、「S
etCH」に01〜08のいずれかを選択することによ
り、設定データメモリ72における所定のメモリエリア
に記憶される表示形式設定データが設定される。本実施
形態では、8セットの表示形式設定データを設定するこ
とができる。なお、「Default」でYes/No
の中、Yesを選択すると、デフォルト値の表示形式設
定データのセットが設定される。
【0028】「Trigger」で「Mode」として
COMMONが選択され、「Source」でINTが
選択され、「CH」でCH1が選択された場合、CH1
のチャンネルに対応する電流信号処理ユニット78に設
定した表示形式設定データが共通の表示形式設定データ
として設定される。なお、「Mode」としてIndi
vidualが選択されると、CH1〜CH5の各チャ
ンネル毎に設定された表示形式設定データが設定され
る。また、「Source」でEXTが選択されると、
外部入力ユニット85に供給される外部入力信号に対す
る表示形式設定データが設定される。
【0029】「Measure Time」では、1回
の測定時間がTotal Timeに設定され、信号の
ない場合の打ち切り時間がNo Currentに設定
される。「Judgement Out」では、各測定
データに対する判定結果の出力方式が設定される。
【0030】「Pulse Mode」では、溶接コン
トローラ14に設定されている溶接モードが設定され
る。例えば、図7に示すように、4つのブロックパター
ンP1〜P4からなる溶接電流がワークW1、W2に供
給される場合、溶接モードとしてQuartetが選択
される。「Buzzer」では、測定データの判定結果
に基づいてアラームを鳴動させるか否かが選択され設定
される。「Date&Time」では、表示装置16に
表示する日時が設定される。
【0031】次に、[CH1]のキーが選択されると、
[CH1]に対応して電流信号処理ユニット78が接続
されている場合、表示部64には、図8に示す電流信号
処理ユニット78に対する表示形式設定データの設定画
面が表示される。この設定画面を用いて、電流信号処理
ユニット78によって処理される溶接電流に対する表示
形式設定データの設定が行われる。
【0032】「Monitor」でON/OFFのいず
れかを選択すると、溶接電流の測定を行うか否かが設定
される。「Wave Display」でON/OFF
のいずれかを選択すると、溶接電流の波形を表示部64
に表示するか否かが設定される。「Measure M
ode」でPeak/RMS/Areaのいずれかを選
択すると、電流ピーク値/電流実効値/電流面積値のい
ずれを表示部64に表示するかが設定される。「Ran
ge」でLow/Middle/Highのいずれかを
選択すると、表示部64に表示する溶接電流の範囲が設
定される。
【0033】「Trig Source」でINT/E
XTのいずれかを選択し、TrigLevel Ris
eおよびTrig Level Fallにデータを設
定すると、電流信号処理ユニット78によって検出され
た溶接電流、あるいは、外部入力ユニット85から入力
された外部入力信号に従った表示範囲が設定される。こ
の表示形式設定データを用いて表示範囲を設定すること
により、例えば、顕著な変化状態を示す特定の範囲の溶
接電流のみを表示部64に表示させることができるた
め、表示に要する処理時間を短縮し、表示装置16の処
理負担を軽減させることができるとともに、必要な溶接
電流に係る情報を表示させることができる。
【0034】「Interval Cut」でON/O
FFのいずれかを選択すると、例えば、図7に示すブロ
ックパターンP1〜P4間のインターバルの波形を表示
するか否かが設定される。この場合、ONが選択される
と、Interval Timeに設定した時間の波形
が削除される。この場合においても、同様にして表示に
要する処理時間を短縮し、表示装置16の処理負担を軽
減させることができるとともに、必要な溶接電流に係る
情報を表示させることができる。
【0035】「Cursor」で「C1」〜「C3」に
対してON/OFFのいずれかを選択すると、表示部6
4に対して、図9に示す3本の時間軸カーソルC1〜C
3および各時間軸カーソルC1〜C3に付随する上下限
カーソルC1u〜C3u、C1d〜C3dを表示するか
否かが設定される。「Wave Delay」では、表
示部64に表示する溶接電流の波形の時間軸の位置補正
量が設定される。「Wave Multiplex」で
ON/OFFのいずれかを選択すると、溶接作業毎に取
得した溶接電流の波形を前回の波形に重ねて表示するか
否かが設定される。「Works Preset」で
は、溶接回数の上限値が設定される。この上限値を超え
たとき、スピーカ74によってアラームを鳴動させ、例
えば、溶接機12のメンテナンスを行う等の作業を促す
ことができる。
【0036】「Pulse Limit」では、#1〜
#4において、図7に示す各ブロックパターンP1〜P
4に対する測定データの上下限値が設定される。なお、
ALLに上下限値が設定された場合、その上下限値が各
ブロックパターンP1〜P4の共通の上下限値として設
定される。「Pulse Width Limit」で
は、#1〜#4において、図7に示す各ブロックパター
ンP1〜P4の時間幅が設定される。
【0037】他の[CH2]〜[CH4]のキーを選択
した場合においても、同様にして、溶接電圧、加圧力お
よび変位量に対する表示形式設定データの設定作業を行
うことができる。なお、各表示形式設定データは、図3
に示す矢印キーを用いてカーソルを移動させ、[EN
T]のキーで確定することにより設定される。
【0038】操作部66の[CH]のキーは、表示部6
4に表示する各チャンネルを切り換えるキーである。例
えば、[CH]のキーを操作する毎に、溶接電流、溶接
電圧、加圧力、変位量の各測定データの波形を個別に表
示した画面、または、溶接電流、溶接電圧、加圧力、変
位量の各測定データの波形を重ねて表示した画面が選択
される。なお、図9は、各測定データの波形を重ねて表
示した画面を示す。
【0039】[CSR]のキーは、表示部64に表示さ
れる時間軸カーソルC1〜C3および各時間軸カーソル
C1〜C3に付随する上下限カーソルC1u〜C3u、
C1d〜C3dの位置を設定するキー(基準範囲設定
部)である。この場合、[CSR]のキーを操作する毎
に、時間軸カーソルC1〜C3および各時間軸カーソル
C1〜C3に付随する上下限カーソルC1u〜C3u、
C1d〜C3dが順に選択され、矢印キーを操作するこ
とにより、時間軸カーソルC1〜C3および各時間軸カ
ーソルC1〜C3に付随する上下限カーソルC1u〜C
3u、C1d〜C3dの位置が調整される。
【0040】[DATA]のキーは、表示部64の波形
表示画面を数値データ表示画面に切り換え、波形の数値
データを表示するキーである。[CLR]のキーは、例
えば、スピーカ74によるアラームの鳴動を停止させる
キーである。[STOP]のキーは、表示部64の数値
データ表示画面を波形表示画面に切り換えるキーであ
る。[RUN]のキーは、表示装置16による測定デー
タの表示処理を開始させるキーである。
【0041】本実施形態の溶接システム10は、基本的
には以上のように構成されるものであり、次にその動作
について説明する。この場合、表示装置16には、電流
信号処理ユニット78、電圧信号処理ユニット80、圧
力信号処理ユニット82、変位信号処理ユニット84が
接続されているものとする。
【0042】そこで、作業者は、表示装置16の[CH
1]〜[CH5]および[EXT]のキーを操作し、表
示部64に図6および図8に示す設定画面を表示させ、
所望の表示形式設定データを設定する。この場合、設定
された表示形式設定データは、表示制御部68によって
設定データメモリ72に記憶されるとともに、電流信号
処理ユニット78、電圧信号処理ユニット80、圧力信
号処理ユニット82、変位信号処理ユニット84の各ユ
ニットに対応した表示形式設定データが設定データメモ
リ83(図4)に記憶される。次いで、図3に示す[R
UN]のキーを操作し、測定データの表示動作を開始さ
せる。
【0043】次に、溶接コントローラ14は、溶接機1
2を制御し、ワークW1、W2に対する溶接作業を開始
する。すなわち、変位モータ24が駆動され、駆動軸2
6を介してボールねじ28が回転することにより、変位
部材30が下降し、上部電極36が下部電極40側に変
位する。変位部材30が所定量変位すると、ワークW
1、W2が上部電極36および下部電極40によって挟
持される。次に、上部電極36および下部電極40間に
所定の溶接電圧が印加され、溶接が行われる。溶接が完
了すると、変位部材30が上昇することで上部電極36
がワークW1、W2より離間する。次いで、次のワーク
W1、W2が搬送され、次の溶接作業が遂行される。
【0044】一方、前記のようにして溶接作業を行う
間、給電線44に装着されたトロイダルコイル56は、
上部電極36および下部電極40間の溶接電流を検出
し、電流信号処理ユニット78に供給する。電圧信号処
理ユニット80は、給電線44および46間の溶接電圧
を検出する。上部電極36のコレット34に配設された
ロードセル52は、上部電極36のワークW1、W2に
対する加圧力を検出し、圧力信号処理ユニット82に供
給する。変位センサ48は、ワークW1、W2に当接し
た後の上部電極36の下部電極40側への変位量を検出
し、変位信号処理ユニット84に供給する。
【0045】これらの各測定データは、電流信号処理ユ
ニット78、電圧信号処理ユニット80、圧力信号処理
ユニット82、変位信号処理ユニット84においてデジ
タル信号に変換された後、各溶接作業毎に所定のデータ
処理が施される。
【0046】例えば、図4に示すように構成される電流
信号処理ユニット78では、検出された溶接電流がA/
D変換部79によってデジタル信号としての溶接電流測
定データに変換され、測定データメモリ81に記憶され
るとともに、データ処理部87および判定処理部89に
供給される。
【0047】データ処理部87では、設定データメモリ
83に記憶されている表示形式設定データに従い、溶接
電流測定データの処理を行う。例えば、図8のように表
示形式設定データが設定されている場合、「Measu
re Mode」に設定されたAreaの表示形式設定
データに従い、図7に示す各ブロックパターンP1〜P
4毎に溶接電流を加算した電流面積値を算出し、その算
出結果を処理データメモリ91に記憶する。なお、電流
面積値を求めるための各ブロックパターンP1〜P4の
指定範囲は、「Trig Level Rise」およ
び「TrigLevel Fall」に設定されている
データの範囲によって決定される。また、この指定範囲
に従って各ブロックパターンP1〜P4の時間幅を算出
し、処理データメモリ91に記憶する。
【0048】判定処理部89では、設定データメモリ8
3に記憶されている表示形式設定データに従い、溶接電
流測定データの判定処理を行う。例えば、検出された溶
接電流測定データの検出回数と、「Works Pre
set」に設定されている溶接回数の上限値とを比較
し、上限値を超えているか否かを判定し、その判定結果
を処理データメモリ91に記憶する。また、検出された
各ブロックパターンP1〜P4の溶接電流測定データ
と、「Pulse Limit」および「Pulse
Width Limit」に設定されている上下限値お
よび時間幅とを比較し、これらの制限値を超えているか
否かを判定し、その判定結果を処理データメモリ91に
記憶する。
【0049】電圧信号処理ユニット80、圧力信号処理
ユニット82および変位信号処理ユニット84において
も同様の処理が行われる。
【0050】一方、表示制御部68は、電流信号処理ユ
ニット78、電圧信号処理ユニット80、圧力信号処理
ユニット82および変位信号処理ユニット84において
算出された各処理データをI/Oポート76を介して処
理データメモリ91から読み出し、設定データメモリ7
2に設定された表示形式設定データに従って処理した
後、一旦フレームメモリ70に格納する。次いで、表示
部64を制御し、フレームメモリ70に格納した処理デ
ータを表示する。
【0051】図9は、表示形式設定データが図6および
図8に示すように設定された場合における表示部64の
表示例を示す。この表示画面は、電流信号処理ユニット
78、電圧信号処理ユニット80、圧力信号処理ユニッ
ト82および変位信号処理ユニット84に対する「Wa
ve Display」において、全てONが選択され
ており、且つ、操作部66の[CH]のキーでALLが
選択された場合のもので、共通の時間軸(横軸)に沿っ
て溶接電流波形S1、溶接電圧波形S2、加圧力波形S
3および変位量波形S4を重ねて表示させたものであ
る。なお、各ユニットにより検出される信号のタイミン
グに誤差がある場合であっても、溶接電流波形S1、溶
接電圧波形S2、加圧力波形S3および変位量波形S4
の各波形の時間軸を「Wave Delay」の設定時
間によって個々に調整することができるため、時間軸を
正確に一致させた状態で重ねて表示させることができ
る。また、縦軸は、%表示で統一して表示されている。
【0052】このようにして、各波形を重ねて表示する
ことにより、例えば、作業者は、溶接電流、溶接電圧、
加圧力および変位量の相互の変化状況を一括して確認す
ることができる。
【0053】なお、図9のように4つの波形S1〜S4
が表示された状態から、操作部66の[CH]のキーを
順次操作することにより、溶接電流波形S1、溶接電圧
波形S2、加圧力波形S3および変位量波形S4の各波
形を個別に表示させることもできる。
【0054】また、各波形は、図8に示す表示形式設定
データにおける「IntervalTime」で指定し
た時間が削除された状態で表示部64に表示されるた
め、表示部64の表示範囲を有効に利用して十分な範囲
の波形を表示することができるとともに、表示処理に要
する時間を短縮し、高速表示を可能とする。
【0055】さらに、表示部64には、各波形の下に、
各ブロックパターンP1〜P4における面積電流値(面
積電圧値)(M)および時間幅(T)が表示される。こ
れらの表示データから、各波形の実測データを認識する
ことができる。
【0056】さらにまた、表示装置16は、表示部64
に表示された各波形の所望の位置に対して、時間軸カー
ソルC1〜C3および各時間軸カーソルC1〜C3に付
随する上下限カーソルC1u〜C3u、C1d〜C3d
を設定することができる。
【0057】この場合、例えば、[CH]のキーを操作
して所望の波形を選択した後、[CSR]のキーを操作
することにより、時間軸カーソルC1〜C3および各時
間軸カーソルC1〜C3に付随する上下限カーソルC1
u〜C3u、C1d〜C3dが表示部64に表示され
る。次いで、左右の矢印キーを操作すれば、時間軸方向
に対する時間軸カーソルC1の位置を調整することがで
き、上下の矢印キーを操作すれば、上下方向に対する各
上下限カーソルC1uおよびC1dの位置を調整するこ
とができる。同様にして、時間軸カーソルC2、C3お
よび上下限カーソルC2u、C3u、C2d、C3dの
位置を調整することができる。このようにして調整され
た時間軸カーソルC1〜C3および各時間軸カーソルC
1〜C3に付随する上下限カーソルC1u〜C3u、C
1d〜C3dの各位置データは、設定データメモリ72
に記憶される。
【0058】時間軸カーソルC1〜C3が設定される
と、表示部64の各波形の右側には、時間軸カーソルC
1〜C3と交差する溶接電流、溶接電圧、加圧力または
変位量の各値(M)が表示されるとともに、各時間軸カ
ーソルC1〜C3の時間(T)が表示される。なお、図
9では、[CH1]のチャンネルが選択されており、こ
のチャンネルに対応する溶接電流の値(M)およびその
時間軸カーソルC1〜C3の時間(T)が表示されてい
る。
【0059】前記のようにして設定された時間軸カーソ
ルC1〜C3および各時間軸カーソルC1〜C3に付随
する上下限カーソルC1u〜C3u、C1d〜C3d
は、次の溶接作業の状態を判定する基準として利用され
る。例えば、図9に示すように、溶接電流波形S1の立
ち上がり部分、安定部分および立ち下がり部分に、上下
限カーソルC1u〜C3u、C1d〜C3dを設定して
基準範囲を指定した場合、溶接電流の立ち上がり部分お
よび立ち下がり部分におけるオーバーシュートの有無を
確認することできる。また、安定部分における溶接電流
が許容範囲にあるか否かを確認することができる。
【0060】また、電流信号処理ユニット78における
判定処理部89では、上下限カーソルC1u〜C3u、
C1d〜C3dの位置と、その位置における溶接電流の
測定データとを比較し、その判定結果を処理データメモ
リ91およびI/Oポート76を介して表示制御部68
に転送する。表示制御部68は、転送された判定結果に
基づき、例えば、溶接電流が所定範囲外であるという判
定結果が得られた場合、スピーカ74を駆動してアラー
ムを鳴動させ、作業者に知らせることができる。
【0061】なお、表示装置16の[DATA]のキー
を操作すれば、図9に示す波形表示画面をデータ表示画
面に切り換え、直接測定データ自体を確認することもで
きる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、表示す
る波形の数や基準範囲の表示形式を表示形式設定部によ
って調整することにより、所望の情報を所望の表示形式
で表示させ、溶接状態を容易且つ正確に把握することが
できる。
【0063】また、表示された1つの波形に対して複数
の基準範囲を設定して表示することにより、波形の複数
の必要な個所に対する溶接状態を確認することができ
る。
【0064】さらに、物理量の波形とそれに対する基準
範囲とを表示するとともに、判定部によって物理量と基
準範囲とを比較判定することにより、溶接状態をより確
実に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の溶接システムの構成図である。
【図2】本実施形態の溶接システムを構成する表示装置
の回路ブロック図である。
【図3】図2に示す表示装置における表示部および操作
部の説明図である。
【図4】図2に示す表示装置に接続される電流信号処理
ユニットの回路ブロック図である。
【図5】本実施形態の表示装置に対して複数の溶接機を
接続した構成の説明図である。
【図6】本実施形態の表示装置における表示形式設定デ
ータの設定画面の説明図である。
【図7】本実施形態の表示装置に接続される溶接機の溶
接パターンの説明図である。
【図8】本実施形態の表示装置における表示形式設定デ
ータの設定画面の説明図である。
【図9】本実施形態の表示装置における表示画面の説明
図である。
【符号の説明】
10…溶接システム 12、12a〜12d
…溶接機 14…溶接コントローラ 16…表示装置 48…変位センサ 52…ロードセル 56…トロイダルコイル 64…表示部 66…操作部 68…表示制御部 78…電流信号処理ユニット 80…電圧信号処理ユ
ニット 82…圧力信号処理ユニット 84…変位信号処理ユ
ニット 85…外部入力ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接機に接続され、溶接電流、溶接電圧、
    溶接電極の加圧力、または、前記溶接電極の変位量であ
    る物理量を取得する複数の物理量取得部と、 取得した前記各物理量に対する基準範囲を設定する基準
    範囲設定部と、 前記各物理量取得部により取得した前記各物理量の時間
    的変化を、必要に応じて重畳させ波形として表示すると
    ともに、前記各基準範囲を表示する表示部と、 前記表示部に対する前記波形および前記基準範囲の表示
    形式を設定する表示形式設定部と、 を備えることを特徴とする溶接状態表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、 前記表示部は、1つの前記波形に対して複数の前記基準
    範囲を表示することを特徴とする溶接状態表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の装置において、 取得した前記物理量と前記基準範囲とを比較して判定す
    る判定部を備えることを特徴とする溶接状態表示装置。
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