JP2003310501A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003310501A
JP2003310501A JP2002120221A JP2002120221A JP2003310501A JP 2003310501 A JP2003310501 A JP 2003310501A JP 2002120221 A JP2002120221 A JP 2002120221A JP 2002120221 A JP2002120221 A JP 2002120221A JP 2003310501 A JP2003310501 A JP 2003310501A
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collecting chamber
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JP2002120221A
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Koichi Umezawa
功一 梅澤
Takanori Nishiyama
高徳 西山
Shigehiko Suzuki
成彦 鈴木
Atsushi Yamaguchi
篤志 山口
Shoji Hayashi
正二 林
Hirobumi Tanaka
博文 田中
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Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Home and Life Solutions Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】集塵効率を向上しつつ小型化が図れる電気掃除
機を提供する。 【解決手段】 前記掃除機本体100の前部に最も内径
の大きな第1集塵室105を配置し、その後方に、第2
集塵室106と空気清浄フィルタ室107を左右に並設
し、更に、その後方に送風機室128と電源供給室12
9を左右に並設し、これら各室を覆う開閉蓋111を備
え、この開閉蓋111を開いて前記第1集塵室105お
よび前記第2集塵室106をそれぞれこの掃除機本体1
00から取り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒形の集塵室に
渦巻流を発生させることで吸気流から塵埃を除去するサ
イクロン方式の電気掃除機に関するものであり、特に集
塵効率を向上しつつコンパクトな形態を備えた電気掃除
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機は使い捨て集塵袋を備
えた電気掃除機が主流であったが、近年はサイクロン方
式と呼ばれる電気掃除機が注目されている。
【0003】このサイクロン方式の電気掃除機は、円筒
形の集塵室を備え、この集塵室の上部側面に円周方向か
ら空気を取り込む吸気口を設けるとともに、前記円筒形
の集塵室の中心軸上方に排気口を設け、この排気口に前
記集塵室の空気を排出する送風機を取り付ける構造を備
えている。
【0004】このサイクロン方式の電気掃除機によれ
ば、前記吸気口から吸い込まれた塵埃を含んだ空気流は
円筒形の内壁面に沿って渦巻流を形成して、円筒形の内
壁面の上部から下部に流れて前記排気口から集塵室の外
に排出される。この際、渦巻流に含まれる塵埃は、集塵
室の内壁面に沿って移動して集塵室の底面に集められ、
空気流は集塵室に塵埃を残して排出されるので、電気掃
除機としての機能を果たすことができる。このようなサ
イクロン方式の電気掃除機は、例えば、特開2002−
17636号などに開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記サイクロン方式の
電気掃除機は、円筒形の集塵室を採用するために、本体
の小型化が大きな課題となる。例えば、前記従来例は、
集塵室を本体の前部に縦姿勢で配置することで小型化を
図っているが、未だ、全体のボリューム感が大きくなっ
ている。更に、サイクロン方式では、大きな塵埃は除去
できるものの、小さな塵埃は除去でき難い課題を備えて
いるため、集塵室と送風機の間に小さな塵埃を採取する
フィルタを備えている。このため、このサイクロン方式
では、このフィルタに付着した塵埃の除去も必要であ
る。したがって、このフィルタの清掃回数を減らすこと
も重要となっている。即ち、このフィルタの前での集塵
効率をあげることが課題となっている。更には、これら
集塵室とフィルタのメンテナンス性を配慮する必要があ
る。
【0006】そこで、この発明の目的は、集塵効率を向
上しつつ小型化が図れる電気掃除機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気掃除機
は、前記目的を達成するために、複数の円筒形の集塵室
を備えた掃除機本体と、ホースと、吸口体を備えた電気
掃除機において、前記掃除機本体の前部に最も内径の大
きな第1集塵室を配置し、その後方に、第2集塵室と空
気清浄フィルタを左右に並設し、更に、その後方に送風
機と電源供給室を左右に並設するようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図20を参照して詳細に説明する。図1から図13
がこの発明に係る電気掃除機の第1の実施の形態、図1
4から図17が第2の実施の形態、図18から図20が
第3の実施の形態を示している。
【0009】先ず、図1を参照して、この発明に係る電
気掃除機の第1の実施の形態の概略構造を説明する。図
1は電気掃除機の使用状態の外観斜視図である。この実
施の形態に係る電気掃除機1は、サイクロン方式の集塵
機構を備えた掃除機本体100と、吸込ホース200
と、手元ハンドル部300と、延長管400と、吸口体
500を備えている。
【0010】この電気掃除機1によれば、使用者は前記
手元ハンドル部300を保持して前記延長管400を介
して吸口体500の動作を操作し、この吸口体500を
介して床面の塵埃を吸い取って、前記延長管400、前
記吸込ホース200を介して前記掃除機本体100に吸
引することができる。更に、前記吸込ホース200を介
して前記手元ハンドル部300に接続される前記掃除機
本体100は、一対の主車輪101と自在車輪102を
備えて、使用者が前記手元ハンドル部300を保持して
移動する動作に追随する動きをとることができる。
【0011】前記掃除機本体100は、その後方の両側
に大きな前記主車輪101が配置され、底面前部には1
個の前記自在車輪102が配置されている。また、前記
掃除機本体100の前側には、ホース接続部103が配
置され、このホース接続部103に前記吸込ホース20
0を取り付けることにより、前記手元ハンドル部300
を介して床面を移動させることができる。更に、この掃
除機本体100は、その上面後方に、引き起こし可能な
ハンドル部104を備えており、このハンドル部104
を保持して搬送を行うこともできる。
【0012】そして、この掃除機本体100の大きな特
徴は、内部に配置した機構部の配置を工夫することによ
り、集塵効率を向上しつつ小型化を図ったことにある。
即ち、図1の下部枠内に表した水平断面図に示すよう
に、この実施の形態に係る掃除機本体100は、異なる
円筒形状の主集塵室105と副集塵室106とを並べて
配置することにより、主集塵室105で大きな塵埃を取
り込み、主集塵室105で取りこぼした微細な塵埃を副
集塵室106で取り除くことができるので、集塵効率を
向上することができる。そして、この大きな径を備えた
主集塵室105を前記掃除機本体100の最前部に縦姿
勢で配置し、その後方に副集塵室106と清浄フィルタ
室107を縦姿勢で左右に並べて配置し、更にその後方
に送風機108とコードリール装置109を左右に並べ
て配置することにより、集塵効率を向上しつつ排気のき
れいな掃除機本体1をコンパクトにすることができる。
更にまた、前記副集塵室106と清浄フィルタ室107
の間に通風路110を備えることにより、デッドスペー
スの少ないコンパクトな電気掃除機1を実現している。
【0013】加えて、この実施の形態では、前記主集塵
室105と副集塵室106および送風機108を床面に
対して後方に傾斜した姿勢で配置することにより、実装
効率を向上しつつコンパクトな電気掃除機1を実現して
いる。
【0014】更にまた、この実施の形態では、前記掃除
機本体100の上面に開閉蓋111を備え、この1つの
開閉蓋111を開放することにより、前記主集塵室10
5や副集塵室106や各種フィルタを露出させて、採取
された塵埃の廃棄や各種フィルタの清掃作業を行うこと
ができる。
【0015】以下、図2から図13を参照して、この特
徴ある掃除機本体1を更に詳細に説明する。
【0016】先ず、図2を参照してこの実施の形態に係
る部品構成を説明する。図2は、この掃除機本体1の部
品展開図である。図2において、この実施の形態に係る
掃除機本体100は、この掃除機本体100の下部を構
成する下ケース112と、この下ケース112の後方上
部を構成する上ケース113と、この下ケース113の
前部に配置される着脱可能な主集塵室105と、この主
集塵室105と前記上ケース113との間に配置される
着脱可能な副集塵室106および清浄フィルタ室107
と、前記上ケース113の一部と主集塵室105と副集
塵室106と清浄フィルタ室107の上部を覆う開閉蓋
111とを含んで構成される。
【0017】前記下ケース112は、この掃除機本体1
00の基台となるものであり、底面前部には前記自在車
輪102が設けられ、後方の両側には前記主車輪101
が設けられている。また、前記下ケース112の上面の
前部には、前記主集塵室105を取り付けるための主集
塵室取付部114が形成され、その後方に前記副集塵室
106を取り付けるための副集塵室取付部115と、前
記清浄フィルタ室107を取り付けるためのフィルタ室
取付部116が並べて形成される。この3つの取付部は
いずれも周囲に上方に立ちあがった周囲枠117、11
8、119を備えることで、その周囲枠117、11
8、119の内側が凹状となるように形成される。
【0018】また、前記主集塵室取付部114と副集塵
室取付部115は前記周囲枠117,118が円形に形
成され、前記円柱形状の主集塵室105と副集塵室10
6がそれぞれの前記周囲枠117、118内に着脱可能
に保持される。更に、前記主集塵室取付部114には昇
降機構部120が設けられる。この昇降機構部120
は、図9に示すように、その前部をこの前記主集塵室取
付部114に揺動可能に取り付けられる昇降機構板12
1と、この昇降機構板121の後端部を上方に押しあげ
ようと作用するバネ材122とを含んで構成される。一
方、前記フィルタ室取付部116は、前記周囲枠119
の後方がカットされた半円形状を備え、この内側に、半
円柱形状の筒体からなる清浄フィルタ室107が取り付
けられる。
【0019】また、前記下ケース112の後方は、前
部、両側面、後部に連続して立ちあがった壁面125が
形成され、前記上ケース113を取り付けることで密閉
された空間126を構成する。前記両側面に形成される
壁面125は、大きく立ちあがって左右対象な広い平坦
面となるように形成され、この平坦面に前記大車輪10
1が取り付けられる。
【0020】また、図7の(b)図に示すように、前記
密閉された空間126は、この空間を左右に分離する内
壁127により、送風機室128と電源供給室129に
分割される。前記送風機室128と電源供給室129に
は取付リブ130がそれぞれ形成され、この取付リブ1
30に前記送風機108とコードリール装置109がそ
れぞれねじなどを介して取り付けられる。なお、この実
施の形態では、電源供給室129にコードリール装置1
09を取り付けているがバッテリーを備えることができ
る。更に、前記密閉された空間126には、複数の前記
通風路110が形成され、この通風路110の一部に回
路基板131が設けられる。
【0021】図2に戻り、前記上ケース113は、前記
下ケース112にネジなどを介して取り付けることで、
前記送風機室128および電源供給室129の上部を構
成する。この上ケース113の両側には両側に張り出し
た車輪カバー132が形成され、上面後方には、この上
ケース113の上面前部および主集塵室105、副集塵
室106、清浄フィルタ室107を覆う開閉蓋111が
ヒンジ機構部133を介して開閉可能に取り付けられ
る。
【0022】前記上ケース113は、前記送風機室12
8の天井となる天板に送風機室空気取入口134が形成
され、この送風機室空気取入口134に着脱可能な第2
フィルタ135が取り付けられる。一方、前記電源供給
室129の天井となる前記天板には、電源供給室129
に空気流を供給する連通口171が設けられる。
【0023】更に、前記送風機室128の前部壁面13
7は、前記副集塵室106と清浄フィルタ室107の間
に張り出して前記通風路110が形成される。そして、
この通風路110には、図7(b)に示すように、連通
口165、166が形成されて、前記送風機室128と
前記清浄フィルタ室107とを連通している。
【0024】また、前記主集塵室105は、透明な樹脂
材料で形成される円柱形状の主集塵ケース139と、こ
の主集塵ケース139の上部を覆う主集塵カバー140
とから構成される。前記主集塵ケース139は、上部が
開放したカップ形状を備えており、前方位置となる周側
面の上部に前記ホース接続部103と連通する主集塵室
空気取入口141が形成され、この主集塵室空気取入口
141が形成される前側の周側面と対向する位置となる
周側面の後方位置にハンドル部142が設けられてい
る。
【0025】前記主集塵カバー140は、ネット状の第
1フィルタ143と、この第1フィルタ143を支持
し、前記主集塵ケース139の上部開口部に開閉可能で
かつ着脱可能に取り付けるための支持体144とから構
成される。なお、この実施の形態では、前記主集塵カバ
ー140を平板状とすることで、取扱性や型代の削減や
清掃性の向上を図っているが、これに限定されるもので
はない。例えば、前記主集塵カバー140を、円板状の
保持部材と、この保持部材の底面中央に下方に張り出し
た筒体とから構成し、前記保持部材を介して前記主集塵
ケース139の上部の開口部に着脱可能に取り付けて密
閉された主集塵室105を構成し、前記筒体を前記取付
け状態において、下端を主集塵室105の空間の中央上
方に位置させ、上端を前記保持部材に開口して形成し、
この開口部にネット状あるいは積層した第1フィルタな
どを取り付けるようにしてもよい。
【0026】前記副集塵室106は、透明な樹脂材料で
形成される円柱形状の副集塵ケース145と、この副集
塵ケース145の上部を覆う副集塵カバー146と、前
記副集塵ケース145の内部に配置される副室仕切り板
147および清掃板148と、前記副集塵カバー146
と副室仕切り板147と清掃板148を連結する連結棒
149とから構成される。前記副集塵ケース145は、
上部が開口したカップ形状を備えており、前方位置とな
る周側面の上部に前記主集塵室105と連通する副集塵
室空気取入口150が形成される。前記副室仕切り板1
47は、図11に示すように、前記副集塵室106の空
間を上部の塵埃分離室151と下部の塵埃集積室152
に仕切るように取り付けられる。この塵埃分離室151
と塵埃集積室152は副室仕切り板147に設けた連通
口153によって連通され、前記塵埃分離室151で分
離された塵埃が前記連通口153を介して塵埃集積室1
52に取り込まれるようになっている。また、清掃板1
48は、周囲にハケが取り付けられて前記副集塵ケース
145の最下部に配置され、前記連通棒149を介して
前記副集塵カバー146を上下させることで前記副集塵
室106内を清掃することができる。
【0027】図2に戻り、前記副集塵カバー146は、
前記連通棒149の支持部と開口部を備えた平板状に形
成され、前記副集塵ケース145の上部開口部に着脱可
能に取り付けられる。なお、この副集塵カバー146を
前記主集塵カバー140と同様に、円板状の保持部材
と、この保持部材の底面中央に下方に張り出した筒体と
から構成し、前記保持部材を介して前記副集塵ケース1
45の上部の開口部に着脱可能に取り付けることで密閉
された副集塵室を構成し、前記筒体を、前記取付け状態
において、下端を塵埃分離室151の空間のほぼ中央の
上方に位置させ、上端を前記保持部材に開口して形成
し、この開口部にフィルタを取り付けてもよい。
【0028】前記清浄フィルタ室107は、断面が半円
形状の筒形状の清浄フィルタケース123と、この清浄
フィルタケース123内に配置される前記清浄フィルタ
124とから構成される。前記清浄フィルタ124は細
かな微細な塵埃を除去するフィルタであり、短冊状に折
りたたまれて、清浄フィルタケース123内を2分割す
るように収納される。
【0029】ここで、この実施の形態で採用する清浄フ
ィルタ124は、抗菌防臭を含む3段階のフィルタから
なるものである。即ち、ダニや花粉、カビの胞子はもち
ろんダニのフンなどの微細なチリもとれる超極細帯電層
(例えばメルトブロー不織布を採用)を抗菌防臭繊維層
と特殊強化層で挟んで積層したHEPAクリーンフイル
ターを採用している。この清浄フィルタ124は空気清
浄機などで採用されるものを採用しているので、この清
浄清浄フィルタ124を通過させることで、室内の空気
清浄をも行うことができる。例えば、この実施の形態の
清浄フィルタ124によれば、0.3マイクロメートル
以上の微細なホコリを99.9パーセント取り除いてき
れいな空気を排出することができる。
【0030】前記開閉蓋111は、薄い板状の外観を備
え、その前部にホース接続部103が下方に張り出して
設けられる。この開閉蓋111は、後部を前記ヒンジ機
構部133を介して開閉可能に取り付けられ、前部は前
記ホース接続部103に設けたロック機構部154によ
り前記主集塵ケース139の上端前部に取り付けられ
る。ここで、図9に示すように、前記主集塵ケース13
9は、その下端の前部に突起した突起部155を介して
前記下ケース112に取り付けられるので、前記開閉蓋
111は前記主集塵ケース139に取り付けられること
によって、開閉が固定される。
【0031】また、前記開閉蓋111の内側には前記主
集塵室105と副集塵室106、副集塵室106と送風
機室128、送風機室128と清浄フィルタ室107
と、清浄フィルタ室107と電源供給室129とをそれ
ぞれ連通する通風路カバー157が取り付けられる。こ
の実施の形態では、これら通風路カバー157を一体で
形成し、この通風路カバー157を前記開閉蓋111に
内壁面に取り付けることによって、前記開閉蓋111の
内面とこの通路カバー157とで前記連絡通路160を
構成する。(図8参照)更に、前記ハンドル部104
は、開閉蓋111の両側の中央に形成した一対の回転軸
158を介して引き起こし可能に取り付けられる。
【0032】次に、図3から図5及び図12、図13を
参照して、この実施の形態に係る掃除機本体の内部構造
を更に説明する。図3は掃除機本体の水平断面図、図4
は掃除機本体の縦断面図、図5は掃除機本体の横断面図
である。図12は内部構造物の斜め配置と垂直配置の比
較図であり、(a)図が垂直配置の横姿勢の概念図、
(b)が垂直配置の縦姿勢(収納姿勢)の概念図、
(c)図が斜め配置の横姿勢の概念図、(d)図が縦姿
勢(収納姿勢)の概念図である。図13は電源としてバ
ッテリーを備えた掃除機本体の水平断面図である。
【0033】先ず、図3において、この実施の形態で
は、前記主集塵室105の後方(図面上右側)に配置さ
れる副集塵室106と清浄フィルタ室107が、前方
(図面左側のホース接続部103側)からみて、前記主
集塵室105と重なって配置され、更に、前記副集塵室
106と清浄フィルタ室107との間に通風路110を
形成する程度に近接配置することで、円柱を基本とする
3つの室の投影面積を小さくして、デッドスペースの少
ないコンパクトな掃除機本体100を実現している。ま
た、前記副集塵室106と清浄フィルタ室107の後方
には左右に分割された送風機室128と電源供給室12
9が配置される。
【0034】図4に示すように、この送風機室128に
は、送風部128aを上方とする縦姿勢、即ち、送風部
128aの下方に配置される駆動部128bの回転軸が
縦位置となる姿勢で送風機108が配置される。更に、
前記電源供給室129には、家庭内配線から電源の供給
を受けるコードリール装置109を縦姿勢、即ち、コー
ドを巻き取るリールの回転軸が水平となる姿勢で配置さ
れる。
【0035】図3に戻り、この実施の形態に係る掃除機
本体100は、前記主集塵室105を中心に、その後方
に配置される副集塵室106と清浄フィルタ室107、
送風機室128と電源供給室129とが左右にほぼ対象
に配置されるので、内部容積的にも、重量面からもバラ
ンスの取れた配置構成としているから、全体のコンパク
ト化や、走行性、搬送性、意匠性が良好な掃除機本体1
00が実現される。
【0036】また、前記主集塵室105に形成される前
記主集塵室空気取入口141は、この前記主集塵室10
5の円周に沿って斜めに形成される。前記ホース接続部
103は、前記主集塵室105の中心軸に向かって取り
付けられる図示しない吸引ホース200と、円周方向に
斜めに形成される前記主集塵室空気取入口141とを緩
やかに連通する案内通路159が形成される。また、こ
の図3では図示を省略しているが、前記副集塵室106
もまた、前記主集塵室空気取入口141と同様な円周方
向に斜めに形成される前記副集塵室空気取入口150を
備えている。
【0037】ここで、この実施の形態では、前記副集塵
室106の直径E2を主集塵室105の直径E1より小
さく形成することで、主集塵室105で大きな塵埃を採
取して副集塵室106で更に小さな微細な塵埃を採取す
るようにしている。この実施の形態では、前記副集塵室
106の直径E2を、塵埃の分離効率が最も良好な75
mmに設定している。発明者らの実験によれば、直径7
5mmが最も塵埃の分離効率が良好であるが、70mm
から80mmの範囲で同様な効果がえられる。
【0038】前記したように、この種の渦巻流の効果を
利用したサイクロン方式の集塵構造では直径75mm前
後が分離効率が良好であるが、集塵室の直径が小さいと
集塵容量が小さくなり頻繁に塵埃を廃棄しなければなら
ない。また、集塵容量を増やそうとすると、円柱形状の
集塵室の長さを長くしなければならず、装置の大型化を
まねくこととなる。
【0039】そこで、この発明者らは、この効率のよい
直径の集塵室で微細な塵埃を採取し、これとは別に効率
が落ちても採取可能な大きな塵埃を採取する大容量の集
塵室を独立して新たに設けることを発想した。この新た
な発想によれば、最初に容量の確保が容易な直径の大き
な集塵室で大きな塵埃を採取することで、塵埃を廃棄す
る回数を少なくすることができる。また、ある程度塵埃
の大きさが小さな塵埃にそろえられた空気流を小さな直
径の集塵室で効率よく分離することで、多様な塵埃が含
まれる空気流を分離するより効率的に分離することがで
きる。しかも、これらの小さな塵埃であれば集塵室の長
さを大きくすることなく蓄積しても、これらの塵埃の廃
棄回数を少なくすることができる。
【0040】なお、この実施の形態では、前記主集塵室
105の容量を、一般家庭の7日分程度の塵埃容量が蓄
積可能なように直径を120mm、円柱の長さ(高さ)
を105mmに設定している。また、前記副集塵室10
6の長さ(高さ)146mmとし、塵埃分離室151と
塵埃集積室152の長さの比率を2対1に設定してい
る。このように、この実施の形態では、主集塵室105
と塵埃分離室151の長さ(高さ)をほぼ同等とし、直
径を異なるように設定している。
【0041】また、この実施の形態では、異なる直径の
集塵室をその長手方向にずらし、かつ斜め後方に傾斜さ
せて配置する構造を採用している。この理由を図12を
参照して説明する。図12の(a)図は各構造物を垂直
に立てて配置した掃除機本体の配置概念図を示してい
る。この掃除機本体によれば、前記主集塵室105と副
集塵室106とを同じ長さ(高さ)としているので、主
集塵室105の上部から排出される空気流を、側面に配
置される前記副集塵室空気取入口150に連通するため
に、空気流を連通する連通路138が上方に突出しなが
らねじれて前記副集塵室空気取入口150に至る複雑な
構造となる。
【0042】この連通路138を単純な構造とするため
には、前記副集塵室106の上部を主集塵室105より
上方へ突出させた配置とすることで、前記主集塵室10
5の上部から排出される空気流をそのまま副集塵室10
6の側方に設けられる前記副集塵室空気取入口150に
連通することができる。この構造によれば、前記副集塵
室106の下側が余ることになるので、例えば、この部
分を延長して副集塵室106の長さを長くすることがで
きる。
【0043】しかしながら、上記のように副集塵室10
6と主集塵室105とをずらした配置にすると、副集塵
室106が上方に突出することになるので、掃除機本体
の大型化をまねくことになる。そこで、この実施の形態
では、(c)図に示すように、前記副集塵室106と主
集塵室105とを斜め後方に倒す構造とすることで小型
化を図っている。この斜め配置の構造によれば、前記副
集塵室106と主集塵室105とをずらした配置とする
ことができるので、前記連通路138を介して簡単な構
造で接続するとができる。更に、この斜め配置の構造に
より、直径の小さな円柱の長さ(高さ)を直径の大きな
円柱の長さ(高さ)に比べて長く(高く)形成すること
ができる。
【0044】なお、この実施の形態では、前記副集塵室
106を主集塵室105の高さG2まで延長することで
十分な長さを確保することができるが、前記副集塵室1
06の内部清掃などがし難くなる。そこで、この実施の
形態では、前記主集塵室105に対して前記副集塵室1
06を1.5倍の長さとし、更に、前記副集塵室106
の下部に前記塵埃集積室152を備えることにより、こ
の副集塵室106に溜まった塵埃が排出されるのを軽減
している。これにより、掃除機本体100の高さを低く
おさえて小型化を図っている。
【0045】また、この実施の形態では、十分なコード
の長さを確保するために、直径140mmのリール径を
備えたコードリール装置109を採用している。このコ
ードリール装置109を収納する電源供給室129の前
後の長さは送風機108を備えた送風機室128より前
後の長さが長くなる。そこで、この実施の形態では、円
柱形状が必須の副集塵室106ではなく、形状に自由度
がある清浄フィルタ室107を前記電源供給室129の
前部に配置する。前記清浄フィルタ室107は、対向す
る位置に配置される前記副集塵室106との対称性を確
保するために、円柱形状の後部がカットされた断面形状
が半円形状に形成される。これによって、前記電源供給
室129の大きさを吸収しつつ、意匠的に左右対象な掃
除機本体100を実現している。
【0046】また、前記清浄フィルタ室107は、半円
柱形状の限られた空間内に極力広い集塵面積を確保する
ために、ほぼ矩形状の半紙状の清浄フィルタ124(こ
の実施の形態ではヘパフィルタ)を短冊状に折り込み、
この折り込んだフィルタを折れ線方向が清浄フィルタ室
107の長手方向と一致する姿勢で収納する。そして、
この清浄フィルタ室107に収められる清浄フィルタ1
24は、半円形状の円弧側に膨らむように収められる。
そして、この実施の形態では、円弧状に収められる中心
軸側の下方側から塵埃を含んだ空気流を取り込んで、こ
の取り込んだ空気を前記清浄フィルタ124を通過させ
て外周方向に導き、これを前記電源供給室129に導く
ようにしている。
【0047】また、この実施の形態では、前記副集塵室
106と清浄フィルタ室107との間に前記送風機室1
28と清浄フィルタ室107とを連通する通風路110
を形成することにより、デッドスペースの少ない掃除機
本体100を実現している。そして、この実施の形態で
は、更なる小型化と取扱性を向上するために、前記副集
塵室106と清浄フィルタ室107との間に主集塵ケー
ス139のハンドル部142を収納している。
【0048】更に、図3および図5において、この実施
の形態では、前記送風機室128に配置される送風機1
08の高さ寸法H5が、前記電源供給室129に配置さ
れるコードリール装置109の高さ寸法H6より小さい
ことを利用して、前記送風機室128の上部にフィルタ
配置空間178と、清浄フィルタ室107と電源供給室
129とを結ぶ通風路110を形成し、このフィルタ配
置空間178に前記第2フィルタ135を配置し、前記
通風路110に回路基板131を配置している。これに
より、回路基板131の冷却を行いつつ、実装効率を向
上させている。
【0049】なお、この実施の形態では、送風機108
は高さ寸法H5を110mm、最大直径W5を135m
mのものを採用し、コードリール装置109は高さ寸法
H6が140mm、横幅W6が65mmのものを採用し
ている。
【0050】また、図13に示すように、この実施の形
態に係る掃除機本体100は、前記コードリール装置1
09に替えてバッテリー109aを取り付けることがで
きる。このバッテリー109aは複数のセルから構成さ
れる充電パックで構成される。このバッテリー109を
構成する充電池は各種の充電池が使用可能であるが、こ
の実施の形態では、円柱状のセルを16セル組み合わせ
て19.2ボルト、重量870グラムのものを採用して
いる。そして、この実施の形態では、前記円柱状のセル
を、その長手方向を掃除機本体100の上下方向と一致
させて、上下に2個配列し、これを前後方向に4列、左
右方向に2列とする略直方体の形状を備えた充電パック
としている。
【0051】このように、この実施の形態では、前記し
た3つの部屋(主集塵室105、副集塵室106、清浄
フィルタ室107)と送風機108とを縦姿勢とするこ
とで、これら上部位置にフィルタ(第1、2フィルタ1
43、135)を配置することができるので、前記開閉
蓋111を開放することで、これらすべてのメンテナン
スを行うことができる。しかも、これらの配置は、開閉
蓋111の開放端側からヒンジ機構部133に向かって
使用頻度順に配列されるので、ごみ捨てやフィルタ清掃
が良好となる。更に、送風機108とコードリール装置
109(バッテリ−109a)の大きさの違いを利用し
て、前記第2フィルタ135や回路基板131を実装効
率よく、しかも冷却効果を利用しながら配置することが
できる。
【0052】図4において、この実施の形態では、前記
一対の主車輪101が、側面図から見て、下ケース11
2の後方下部に配置され、この一対の主車輪101の内
側に設けられる下ケース112および上ケース113の
一部は、主車輪101の床面Gとの設置面の内側に収め
られている。このため、図4に示す横姿勢、即ち自在車
輪102を床面Gに設置した状態から、前記主車輪10
1の回転軸を中心に引き起こして縦姿勢、即ちホース接
続部103を上方に向けた設置面積の少ない収納姿勢に
変化させることができる。
【0053】また、この実施の形態では、この下ケース
112を基台部としてその上部に取り付けられる前記し
た3つの部屋(主集塵室105、副集塵室106、清浄
フィルタ室107)と送風機108などの構造体が床面
Gに対して斜めに取り付けられる。これにより、前記掃
除機本体100の最前部に配置される主集塵室105
は、床面に直角な仮想線G1を立てた場合、前面の上部
が下部より後退した位置となるので、この空間を利用し
て前記ホース接続部103を配置することができる。つ
まり、図12(b)図に示すように、前記ホース接続部
103を下ケース112の投影面積内(斜線部170a
内)に収めて、コンパクト化を図ることができる。
【0054】また、図12(b)図に示すように、前記
主集塵室105の下部には前方に開いた三角形状の空間
(斜線部170b)が形成されるので、この空間を利用
して、前記自在車輪102を配置することができる。更
に、前記三角形状の空間を利用して、掃除機本体100
の底面前部を後部より前方が立ちあがった傾斜面として
いるので、敷居などを乗り越えることが容易となり走行
性を向上することができる。
【0055】また、掃除機本体100の後方部分は、前
記内部構造物を斜めに配置したことにより、掃除機本体
100の背面の下部より上部が後方に張り出すことにな
る(斜線部170c)。しかし、この掃除機本体100
は、(d)図に示すように、背面部分を底面とする縦姿
勢(収納姿勢)を取る必要があるので、この後方に張り
出す掃除機本体100の背面上部と、掃除機本体100
の背面の下部に外周に張り出した一対の大車輪103と
で、前記掃除機本体100を縦姿勢する際の支持部とし
て利用することができる。したがって、この実施の形態
では、(b)図の示す従来の垂直配置のものに比べて、
この支持部を実装空間として利用することができる。
【0056】なお、この実施の形態では、前記ハンドル
部104を倒した状態で、このハンドル部104の後端
部を後方に張り出させることで、前記支持部を形成する
ことを省略し、このスペースを内部実装空間に利用して
いる。
【0057】このように、この実施の形態では、構造体
を床面Gに対して後方に倒れた斜め配置とすることによ
り、(1)掃除機本体100の底面前部にあっては、前
上がりの傾斜面とすることで前記自在車輪102を全高
を低くおさえて配置することができるとともに、走行性
を向上させることができ、(2)また、掃除機本体10
0の前部にあっては、ホース接続部103を投影面積内
に吸収することができ、(3)更に、掃除機本体100
の後部にあっては、後方に張り出す部分を縦姿勢の保持
部分として利用することができる。特に、この実施の形
態では、掃除機本体100の最前部に大きな主集塵室1
05を配置しているので、この大きな主集塵室105を
斜め配置とすることで生じる下部(底面)と、前部(前
面)上部の空間を有効に活用することができる。
【0058】なお、この斜め配置は、前記主集塵室10
5単独で、あるいは前記3つの室だけを斜めに配置し、
その後方の構造部分を垂直に配置し、これによって生じ
る無効空間を通風路110とすることができる。
【0059】次に、図6を参照して、この実施の形態の
掃除機本体100の外観を説明する。図6において、
(a)図は斜視図(b)正面図(c)右側面図(d)平
面図(e)底面図(f)背面図である。左側面図は右側
面図と対称である。
【0060】図において、この実施の形態では、前記掃
除機本体100の基本造形を、前部に配置され、全高が
高く、横幅が狭い円柱形状の主集塵室105と、後部に
並べて配置され、全高が低く、横幅が広い送風機室12
8と電源供給室129とを連続させた形状としている。
その具体的な形状は、平面形状が先が丸いほぼ三角形状
で、側面形状が後方に向かって細くなる形状としてい
る。そして、この掃除機本体100の形態的な特徴は、
両側面の中央に外側に張り出して設けられる前記副集塵
室106と清浄フィルタ室107である。
【0061】この副集塵室106と清浄フィルタ室10
7は、前記主集塵室105とともに、上下部を上ケース
113と下ケース112とで保持され、その中央部分が
内部が見える透明樹脂材料で構成されている。したがっ
て、この実施の形態では、清浄度合が3段階に視覚的に
認識でき、かつ、それぞれの塵埃の廃棄時期を視覚的に
認識できる形態としている。即ち、前記主集塵室105
では、第1次認識として、大きな塵埃の蓄積度合を視覚
的に認識でき、前記副集塵室106では、第2次認識と
して、細かな塵埃の蓄積度合を識別でき、第3次認識と
して、きれいに清浄された排気度合を認識できる。しか
も、この実施の形態では、ごみ捨ての頻度が高い主集塵
室105の識別面積(透明面積)を広くし、ごみ捨ての
頻度が低い副集塵室106の識別面積(透明面積)を小
さくすることで、使用頻度にあわせた識別面積としてい
る。
【0062】なお、この実施の形態では、清浄フィルタ
室107においては、ここまで至る間に主集塵室105
と副集塵室106と第2フィルタ135を通過させてい
るので、清浄フィルタ室107に配置される清浄フィル
タ124のメンテナンスが殆ど必要ない段階まで排気の
清浄度を高くしている。したがって、通常の使用では、
この清浄フィルタ124の交換や清掃を想定していない
が、前記開閉蓋111を開放することで、交換や清掃を
行うことができる。
【0063】また、この実施の形態では、前記下ケース
112の前方、即ち、大車輪101から前方の下ケース
112の周囲を他の上ケース123や前記各室105、
106,107より外方に張り出してバンパー機能を持
たせている。
【0064】なお、161は、掃除機本体100の背面
に設けられる排気口である。この実施の形態では、この
排気口161を背面に設けたが、大車輪101の周囲か
ら分散排気してもよい。また、162、163は掃除機
本体100の上面に設けた塵埃捨てランプとコードリー
ルボタンである。前記ごみ捨てランプ162及びコード
リールボタン163は、いずれも上ケース113に設け
られており、開閉蓋111に設けた開口部を介しては、
視認したり操作(押下)することができる。更に、16
4は掃除機本体100の背面上部に設けられる、電源コ
ード取出口である。
【0065】ここで、この実施の形態では、掃除機本体
100の最大横幅Wを254mm、全長Dを355m
m、最大高さHを205mmに設定している。
【0066】次に、図7、図8を参照して、この実施の
形態に係る掃除機本体100の空気流路を説明する。図
7は空気流路の説明図であり、(a)図が全体の空気流
路の経路図、(b)図が下ケース112内の空気流路図
を示している。図8は、開閉蓋111を開放した状態の
斜視図である。
【0067】先ず、この実施の形態では、図1に示す手
元ハンドル300に設けた操作スイッチ301を操作す
ることで、この操作信号が吸引ホース200内に配線し
た信号線を介してホース接続部103に伝達され、この
信号が掃除機本体100内に配線される図示しない信号
線を介して前記回路基板131に伝達され、この回路基
板131が前記送風機108を駆動させる。
【0068】この送風機108が駆動すると、前記吸引
ホース200からこの掃除機本体100内に取り込まれ
る塵埃を含んだ空気流は以下の経路を経て掃除機本体1
00外に排気さされる。先ずホース接続部103に引き
込まれた空気流は、前記案内通路159により前記円周
方向に斜めに形成される主集塵室空気取入口141に抵
抗なく(低く押さえられて)引き込まれ、主集塵室10
5に取り込まれる。この取り込まれた空気流は塵埃とと
もに主集塵室105の円周内面に沿って降下、即ち、渦
を描いて下降し、円柱の軸中心付近から上昇して前記主
集塵カバー140に導かれる。ここで、空気流は前記下
降から上昇に転じる際に塵埃と分離され、空気流は前記
主集塵カバー140に設けた第1フィルタ143である
ネット状のフィルタで前記分離されてもまだ空気流に含
まれる塵埃が取り除かれる。一方、前記主集塵室105
で分離された塵埃は、この主集塵室105の底に蓄積さ
れる。
【0069】前記第1次フィルタ143を通過した空気
流は前記主集塵室105の分離作用やこの第1次フィル
タ143により比較的大きな塵埃が取り除かれる。この
空気流は、前記開閉蓋111の内面に取り付けられる通
風路カバー157に設けた連絡通路口160aから連絡
通路160を経て連絡通路口160bから前記副集塵室
空気取入口150を介して前記副集塵室106に取り込
まれる。
【0070】前記副集塵室106では、主集塵室105
と同様に、副集塵室空気取入口150が円周方向に形成
されているので、副集塵室106に取り込まれた空気流
は副集塵ケース145の内面に沿って下降し、再び上昇
して副集塵カバー146から引き出される。前記空気流
が上昇する際に分離した塵埃は、塵埃分離室151の
底、即ち、副室仕切り板147の上にいったん集積し、
連通口153から塵埃集積室152に溜められる。
【0071】前記副集塵カバー146から引き出された
空気流は、連絡通路口160cから連絡通路160を経
て、連絡通路口160dから前記第2フィルタ135を
経て送風機室128に取り込まれる。この実施の形態で
は、前記2段階の集塵室105,106により、多くの
塵埃を除去することができるが、この前記2段階の集塵
室105,106を経た空気流を前記第2フィルタ13
5を通過させることで、殆どの塵埃を除去することがで
きる。前記第2フィルタ135は洗浄が可能で繰り返し
使用が可能なフィルタ、例えば、この実施の形態ではス
ポンジ状のフィルタを使用する。
【0072】第2フィルタ135を通過した空気流は送
風機108の送風部108aに取り込まれ、この送風部
108aの下部の駆動部108bを冷却した後、送風機
室128内に吹き出される。送風機室128内には図示
しない消音材が配置されており、この消音材で形成され
る送風機室128を経て、この送風機室128の前部の
連通口165から通風路110に排出される。この通風
路110に排出された空気流は連通口166を経て清浄
フィルタ室107の清浄フィルタ124の下側に供給さ
れる。
【0073】前記送風機室128を通過した空気流はそ
のまま掃除機本体100の外に排出しても問題ない程度
に清浄度を高めたものである。しかし、この実施の形態
では、清浄フィルタ124を通過させることで、一般の
空気清浄機を使用した程度まで清浄度を高めることがで
きる。
【0074】前記清浄フィルタ室107の長手方向の下
側から供給される空気流は上昇しながら、前記長手方向
に沿って配置された清浄フィルタ124を通過して、長
手方向の上部から送り出される。この清浄フィルタ室1
07から送り出された空気流は、連絡通路口160eか
ら連絡通路160を経て連絡通路口160gから連通口
171を介して図4、図5に示す通風路110に送り込
まれる。通風路110に送り込まれた空気流は、通風路
110内に配置される回路基板131を冷却した後、前
記コードリール室129に送り込まれ、コードリール装
置109を更に冷却して、前記排気口161からこの掃
除機本体100の外に排出される。
【0075】このように、この実施の形態では、大小2
つの集塵室(第1フィルタ143を備えた主集塵室10
5と副集塵室106)と第2フィルタ135を介してゴ
ミの大きさ合わせた集塵構造としているので、一般家庭
の塵埃の主体を成す嵩のある大きなゴミを大容量の主集
塵室105で捕獲し、微細な塵埃は副集塵室106で捕
獲することができるので、日ごろのゴミ捨ては前記主集
塵室105を主体に行なえばよく、副集塵室106のご
み捨ては回数を減らすことができる。しかも、副集塵室
106では、塵埃を溜める塵埃集積室152と塵埃分離
室151とを分離しているので、塵埃分離室151から
塵埃が排出されるのを軽減することができる。
【0076】また、仮に副集塵室106から排出される
ことがあっても第2フィルタ135を設けているので、
これらの塵埃が送風機室128に侵入して送風機108
に悪影響を与えるのを軽減することができる。しかも、
前記2つの集塵室により殆どの塵埃が取り除かれるの
で、前記第2フィルタの清掃作業の回数を減らすことが
できる。
【0077】また、前記大小2つの集塵室(主集塵室1
05と副集塵室106)のごみ捨ての時期はこれら集塵
室の外観を透明とすることで、外から視覚的に認識する
ことができるとともに、掃除機本体100の上面に設け
た塵埃捨てランプ162でも認識することができる。更
に、これらのごみ捨ては、前記開閉蓋111を開くだけ
で各集塵室を露出して取り外すことができる。また、最
もごみ捨て回数が多くなる主集塵室105を最も取り出
しやすい位置に設けているので取扱性が良好である。更
に、この開閉蓋111を開くことで、前記第2のフィル
タ135が露出するので、この汚れ具合を目で確認する
ことができるから、この汚れ具合を見て洗浄を行なうこ
とができる。
【0078】また、この実施の形態では、前記2つの集
塵室や第2フィルタ135でも捕獲できない塵埃や臭
い、更には送風機108などから発生する可能性がある
微細な塵埃を取るための清浄フィルタ124を備えるこ
とにより、清掃性(塵埃や臭いの取得)を向上すること
はもちろんのこと、部屋内の空気清浄をも行なうことも
期待できる。
【0079】また、この実施の形態では、前記各集塵機
構部を掃除機本体100にコンパクトにレイアウトし、
しかもこれら集塵機構部を通風路110を介して連通す
ることで、空気流の通風経路を長くすることができるの
で、この通風路110を介して伝わる掃除機本体100
内で発生する騒音を軽減することができる。更に、冷却
が必要な内部部品を前記通風路110などの空気流の通
風経路上に配置することで、全体の小型化を実現してい
る。
【0080】次に、図8から図11を参照して、この実
施の形態に係る掃除機本体100のごみ捨ての使い勝手
について説明する。図8、図9は開閉蓋111を開いた
状態の斜視図と断面図である。図10は主集塵室105
のごみ捨て操作の説明図であり、(a)図は、塵埃が溜
まった状態を示す通常の主集塵室105の姿勢図、
(b)図は主集塵室105を傾けた姿勢を示す説明図、
(c)図は塵埃を捨てる状態を示す説明図である。図1
1は、副集塵室106のごみ捨て操作の説明図であり、
(a)図は、塵埃が溜まった状態を示す通常の副集塵室
103の姿勢図、(b)図は副集塵室106を傾けた姿
勢を示す説明図、(c)図は清掃板148を引き出して
いる状態を示す説明図、(d)図は塵埃を捨てた状態を
示す説明図である。
【0081】先ず、図9において、この実施の形態で
は、ホース接続部103に設けたロック機構部154を
操作することで、前記開閉蓋111を開放することがで
きる。この実施の形態では、この開放動作にともなっ
て、後方に傾斜した姿勢で収まっていた前記主集塵室1
05が、前記昇降機構部120によって、垂直な姿勢に
変化させることができる。なお、図8は、説明上、前記
主集塵室105が変化しない状態を図示している。
【0082】即ち、前記主集塵室105を下方で支持す
る昇降機構板121は、その前部を回転軸167で揺動
可能に取り付けられ、昇降機構板121の後部はバネ材
122によって常に後端部を上方に押しあげようと作用
するように取り付けられる。このため、前記開閉蓋11
1を開放することによって、抑制された前記ばね材12
2の作用により、後方に傾いていた昇降機構板121を
例えば水平な位置まで押し上げる。これにより、後方に
傾いていた前記主集塵室105が、図9に示すように、
垂直な姿勢に戻る。これにより、今まで、前記通風路1
10の前部に近接して隠れるように納められていたハン
ドル部142を外方に露出させることができるので、こ
のハンドル部142を介して主集塵室105を簡単に取
り出すことができる。
【0083】なお、前記主集塵ケース139の下端前部
に設けられる突起部155は、前記下ケース112の凹
部155aに嵌合しているので、この垂直な姿勢であれ
ば簡単に嵌合を外すことができる。
【0084】なお、開閉蓋111を閉める時は、前記主
集塵ケース139の突起部155を凹部155aに勘合
するように位置合わせして主集塵室取付部114にセッ
トし、開閉蓋111を閉めればよい。
【0085】次に、図10において、この実施の形態で
は、前記主集塵カバー140の後部がハンドル部142
の上方で開閉可能に取り付けられている。そして、この
回転軸近傍にレバー168を設けたので、使用者が前記
ハンドル部142を保持して親指で前記レバー168を
操作することで、前記主集塵カバー140を解放するこ
とができる。このように保持される主集塵室105によ
れば、ゴミ箱の上方に(b)図の傾けた姿勢で位置させ
て(c)図のように前記レバー168を開放することで
塵埃を手を汚すことなく廃棄することができる。そし
て、この主集塵室105を分解して清掃して、再び掃除
機本体100にセットすれば、従来のように、新しい使
い捨て塵埃袋をセットすることなく再利用することがで
きる。
【0086】次に、図8において、前記副集塵室106
は、斜めに配置されていること、及び、全長を主集塵室
105より長くしていることにより、その上部を突出さ
せて配置されているので、この突出した副集塵室106
の上部を保持して取り外すことができる。特に、この実
施の形態では、図9のように、主集塵室105が起き上
がる構造としているので、この副集塵室106を簡単に
着脱するとができる。
【0087】図11において、この取り外した副集塵室
106は、(b)図のように斜めに傾けて、前記副集塵
カバー146を取り外すことにより、連結棒149を介
して連結される副室仕切り板147及び清掃板148が
引き出される。これにより副集塵ケース145内の塵埃
が(c)図(d)図のように引き出されるので、これを
手を汚すことなくごみ箱に捨てることができる。特に、
この実施の形態では、前記副集塵ケース145の底に配
置された清掃板148が引き出されることにより、その
周囲に設けた刷毛あるいは軟質材が前記副集塵ケース1
45の内壁面に付着した微細な塵埃を掻き取ることがで
きるので、新たな清掃具を準備することなく細い円柱内
を簡単に清掃することができる。そして、これらを分解
して、あるいは、洗浄しながら、前記副集塵カバー14
6を長手方向に移動させることにより、副集塵室を簡単
に清掃することができる。
【0088】次に、図14から図17を参照してこの発
明に係る第2の実施の形態を説明する。図14は第2の
実施の形態の掃除機本体の部品展開図、図15は水平断
面図、図16は縦断面図、図17は横断面図である。な
お、この実施の形態の説明では、前記第1の実施の形態
と同等な構造や部位などは同一の符号を持って示し、重
複した説明を省略する。
【0089】図において、この実施の形態は、形状の異
なる主集塵室105を採用した場合の実施の形態を示し
ている。この実施の形態では、主集塵室105の主要な
構造である主集塵ケース139を変更している。即ち、
第1の実施の形態ではリング状(コーヒーカップ型)の
ハンドル部142を採用していたが、この第2の実施の
形態では、主集塵ケース139の上端からほぼ水平方向
に伸びた棒状のハンドル部142aを採用している。こ
の棒状のハンドル部142aによれば、この主集塵室1
05全体を「柄杓型」とすることができるので、ごみ捨
てが容易である。
【0090】特に、この実施の形態では、図9に示すよ
うな昇降機構部120を備えているので、開閉蓋111
を開放することで、この主集塵室105をほぼ垂直な位
置まで持ち上げることができる。したがって、今まで隠
蔽されていた、この棒状のハンドルが水平位置まで持ち
上がってくるので、使用者はこの持ちあがって握りやす
いハンドル部142aを保持してごみ捨てを行なうこと
ができる。しかも、このように長いハンドル部142a
によれば、この主集塵室105の清掃や洗浄が容易であ
る。
【0091】さて、この実施の形態では、このように長
いハンドル部142aを備えた主集塵室105aでも、
主要な構造体である、主集塵室105と副集塵室106
と清浄フィルタ室107と送風機108とコードリール
装置109のレイアウトを変更することなく、掃除機本
体100内に収納することができる。
【0092】即ち、この実施の形態では、送風機108
の長さ(高さ)が縦姿勢のコードリール装置109の長
さ(高さ)より短い(低い)ことを利用して、前記送風
機室128の上部に前記長いハンドル部142aを収納
する凹状のハンドル収納部172を形成する。このハン
ドル収納部172は、上ケース113の上面に凹状に形
成される。このハンドル収納部172は、前記第1の実
施の形態において、前記清浄フィルタ室107と電源供
給室129とを連通し、前記回路基板131を収納した
通風路110の位置に該当する。
【0093】この実施の形態では、前記清浄フィルタ室
107と電源供給室129とを連通する通風路110
を、図15に示すように、清浄フィルタ室107の後方
に電源供給室129が隣接しているのを利用して、清浄
フィルタ室107の上部から排出される通路をそのまま
後方の電源供給室129に連通するように変更してい
る。具体的な構造は、前記第1の実施の形態と同様に、
開閉蓋111の内面に取り付けられる前記通風路カバー
157の変更で達成することができる。
【0094】一方、前記回路基板131は、図16に示
すように、前記送風機室128と清浄フィルタ室107
とを連通する通風路110内に縦姿勢で配置する。この
通風路110は、副集塵室106と清浄フィルタ室10
7との間に位置する前部壁面137内に設けられる。前
記第1の実施の形態では、前記ハンドル部142と通風
路110を設けていたが、この実施の形態では、ハンド
ル部142が上方位置に変更されているので、前記回路
基板131を収納し、かつ通風路110として機能を果
たすために十分な空間を確保することができる。
【0095】このように、この実施の形態では、使い勝
手の向上が図れる棒状のハンドル部142aを備えた主
集塵室105を採用しても装置の大型化を図ることなく
コンパクトな掃除機本体100を実現することができ
る。
【0096】次に、図18から図20を参照してこの発
明に係る第3の実施の形態を説明する。図18は第3の
実施の形態に係る掃除機本体の部品展開図、図19は水
平断面図、図20は縦断面図である。なお、この実施の
形態の説明では、前記第1、第2の実施の形態と同等な
構造や部位などは同一の符号を持って示し、重複した説
明を省略する。この実施の形態は、簡単な構造で着脱可
能とした主集塵室105を採用した点に特徴を備えてい
る。
【0097】先ず、図18を参照して、この実施の形態
の部品構造を説明する。この実施の形態は、前記第1の
実施の形態と同様な部品構成としているが、主集塵室1
05及び副集塵室106の部品構造などに違いがある。
ここでは、相違点を中心に説明する。
【0098】この実施の形態では、前記主集塵室105
を、透明な樹脂材料で形成される円柱形状の主集塵ケー
ス139と、この主集塵ケース139の上部を覆う主集
塵カバー140aとから構成する。前記主集塵ケース1
39は、上部が開放したカップ形状を備えており、前方
位置となる周側面の上部に前記ホース接続部103と連
通する主集塵室空気取入口141が形成され、この主集
塵室空気取入口141に隣接してハンドル部142が設
けられている。
【0099】前記主集塵カバー140aは、ネット状の
第1フィルタ143と、この第1フィルタ143を支持
し、前記主集塵ケース139の上部開口部に開閉可能で
かつ着脱可能に取り付けるためのキャップ部173とか
ら構成される。このキャップ部173は、前記主集塵ケ
ース139の上部全体を覆うフード形状を備えており、
その周側に、第1フィルタ143を通過した空気を集め
て前記副集塵室106に供給する通風路174を備えて
いる。この通風路174は、このキャップ部174と一
体成型しても分離可能に設けても良い。
【0100】また、この実施の形態では、この主集塵室
105を主集塵室取付部114にセットするにあたり、
前記ハンドル部142をホース接続部103の片側に隣
接して取り付けるように収納する。この構造の詳細は図
19、20で説明する。
【0101】一方、前記副集塵室106は、前記第1の
実施の形態と同様な構造を備えているが、副集塵カバー
146aの構造が相違している。この実施の形態では、
開閉蓋111とで連絡通路160を構成する前記通風路
カバー157aを後方側に止め、前方の主集塵室105
と副集塵室106とを前記通風路174で行い、この通
風路カバー157aと送風機室128とは、前記通風路
カバー157aの上部に設けた排気通路175から前記
通風路カバー157aを介して前記送風機室128に供
給する構造としている。
【0102】また、この実施の形態では、主集塵室10
5のハンドル部142が前方に配置されるために、前記
上カバー123の前部壁面137に形成される通風路1
10には回路基板131のみを配置する構造としてい
る。
【0103】更に、この実施の形態では、前記開閉蓋1
11と下ケース112との連結を強固にするために、前
記下ケース112の最前部に立ち上がり部176を形成
し、この立ち上がり部176が前記ホース接続部103
の最下部に連結する構造としている。この構造を図20
で更に説明する。
【0104】図20において、前記第1の実施の形態で
は、主集塵室105を仲介として前記下ケース112と
開閉蓋111を固定してが、この実施の形態では、前記
下ケース112に設けた前記立ち上がり部176の先端
部が、開閉蓋111の開放端部に設けた前記ホース接続
部103の下端部の勘合口177に勘合される。この勘
合口177にはロック機構部154が設けてあり、この
ロック機構部154が前記立ち上がり部176の先端部
の勘合穴に勘合して固定される。
【0105】次に、図19、図20において、この実施
の形態では、第1の実施の形態で採用した前記昇降機構
部120を設けることなく、前記主集塵室取付部114
に前記主集塵室105をそのまま配置する。ここで問題
になるのが、清浄フィルタケース123に設けられるハ
ンドル部142の取り扱いである。
【0106】この発明者らは、この主集塵室105を前
記主集塵室取付部114に着脱可能に取り付けるにあた
り、前記主集塵室空気取入口141の取り付け形状に着
目した。サイクロン方式の場合、主集塵室空気取入口1
41は、主集塵室105の円周方向に空気流を供給する
必要があるため、片側に変心した構造となる。例えば、
図19に示すように、時計回りに渦巻流を作る場合、前
記主集塵室空気取入口141は、前記ホース接続部10
3の左側(図面上の上部)に通風路を片寄って形成しな
ければならない。この際、意匠性を考慮すると掃除機本
体100の正面となる前記ホース接続部103を片寄っ
た構造とできないので左右対称な造形となる。すると、
前記ホース接続部103の右側(図面上の下側)に無効
空間ができることとなる。
【0107】この発明者らは、この無効空間を利用して
前記主集塵室105のハンドル部142を収納すること
を発想した。この発想によれば、主集塵室105を前記
主集塵室取付部114にセットした状態では、前記ホー
ス接続部103の片側に寄せて収納し、主集塵室105
を取り外す場合は、前記主集塵室取付部114の上で僅
かに反時計回りに回転すれば、ハンドル部142が露出
するので、これを保持してごみ捨てなどを行なうことが
できる。特に、この実施の形態では、前記主集塵室取付
部114が傾斜しているので、前記掃除機本体100
(ホース接続部103)に対して正対する使用者に対し
て前記ハンドル部142を斜め上方に向けるような姿勢
をとるので、使用者は取り扱いが容易である。
【0108】また、装着する場合は、主集塵室105を
斜めに傾斜した前記主集塵室取付部114にセットして
時計回りに回転させてハンドル部142を前記ホース接
続部103に押し付けることにより、位置決めを行なう
ことができる。
【0109】次に、図19、20を参照してこの実施の
形態に係る掃除機本体100の空気流路を説明する。前
記、ホース接続部103に引き込まれた空気流は、主集
塵室105に取り込まれ、塵埃を分離した後、前記第1
フィルタ143で更に塵埃を除去される。この第1フィ
ルタ143を通過した空気流は前記キャップ部173に
よって案内されて、前記通風路174に導かれて前記副
集塵室106に取り込まれる。この副集塵室106で微
細な塵埃を除去した後の空気流は、前記排気通路175
から前記通風路カバー157aに取り込まれ、前記第2
フィルタ135を通過して送風機室128に取り込ま
れ、送風機108を冷却した後、前記通風路110に送
り込まれ、回路基板131を冷却した後、前記清浄フィ
ルタ107に送られ、更に空気清浄されて、コードリー
ル装置109を冷却するために電源供給室129に送ら
れ、そして掃除機本体100の外に排出される。
【0110】以上説明したように、この実施の形態に係
る電気掃除機は、周側面の上方から円周方向に空気を取
り込む吸気口と、上方から空気を取り出す排気口を備え
た円柱形状の複数の集塵室を備え、この複数の集塵室は
異なる直径で独立して形成され、直径の大きい集塵室か
ら順に塵埃を除去して送風機に至ることを特徴としてい
る。
【0111】また、これら複数の集塵室は床面に対して
斜めに傾斜した姿勢で配置されることに特徴がある。更
に、前記傾斜姿勢の集塵室は直径が小さいものほど円柱
の長さが長く形成される点に特徴がある。更に、前記傾
斜姿勢の集塵室は、互いに上方からずれて配置され、最
初集塵室(第1集塵室)からの排気が次の集塵室(第2
集塵室)の吸引口に連通するように接続することに特徴
がある。
【0112】更に、この実施の形態に係る電気掃除機
は、塵埃を空気流と共に吸い込むための手段を備えた掃
除機本体と、塵埃を吸い込むための吸口を備えた吸口体
と、前記吸口体の吸口から吸い込まれた塵埃を前記掃除
機本体に導くための通風路を形成する接続管とを有し、
前記吸口体を移動させ、前記吸口から吸い込んだ塵埃を
前記接続管を介して前記掃除機本体に導くことによって
清掃面の掃除を行うように構成された電気掃除機に適用
される。
【0113】また、上記の説明では、移動手段を備えた
掃除機本体に適用した電気掃除機を説明したが、これに
限定されるものではない、(1)前記掃除機において、
手元ハンドル側に前記複数の集塵室を備え、吸引ホース
を介して接続される掃除機本体に送風機を設けた集塵室
と送風機を分離した電気掃除機や、(2)前記複数の集
塵室を備えた掃除機本体に吸口体とハンドルを取り付け
たスティック形と呼ばれる送風機や、(3)この掃除機
本体に吸口体とハンドルを一体に形成したハンディータ
イプと呼ばれる掃除機や、(4)建物内にこの掃除機本
体を設置し、建物内に配管された吸引管と、各部屋に設
けられる前記吸引管に接続する接続部に着脱可能に接続
される吸口体を有する手元ホース部とからなるセントラ
ルクリーナと呼ばれる掃除機に適用可能である。
【0114】
【発明の効果】この発明によれば、集塵効率を向上しつ
つ小型化が図れる電気掃除機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る電気掃除機の外観斜視
図である。
【図2】第1の実施の形態に係る掃除機本体の部品展開
図である。
【図3】第1の実施の形態に係る掃除機本体の水平断面
図である。
【図4】第1の実施の形態に係る掃除機本体の縦断面図
である。
【図5】第1の実施の形態に係る掃除機本体の横断面図
である。
【図6】第1の実施の形態に係る掃除機本体の外観図で
ある。
【図7】第1の実施の形態の掃除機本体の空気流路の説
明図である。
【図8】第1の実施の形態に係る掃除機本体の開閉蓋を
開放した状態の斜視図である。
【図9】第1の実施の形態に係る掃除機本体の開閉蓋を
開放した状態の断面図である。
【図10】第1の実施の形態に係る掃除機本体の主集塵
室のごみ捨て操作の説明図である。
【図11】第1の実施の形態に係る掃除機本体の副集塵
室のごみ捨て操作の説明図である。
【図12】第1の実施の形態に係る掃除機本体の内部構
造物の斜め配置と垂直配置の比較図である。
【図13】第2の実施の形態に係る掃除機本体の応用例
を示す水平断面図である。
【図14】第2の実施の形態に係る掃除機本体の部品展
開図である。
【図15】第2の実施の形態に係る掃除機本体の水平断
面図である。
【図16】第2の実施の形態に係る掃除機本体の縦断面
図である。
【図17】第2の実施の形態に係る掃除機本体の横断面
図である。
【図18】第3の実施の形態に係る掃除機本体の部品展
開図である。
【図19】第3の実施の形態に係る掃除機本体の水平断
面図である。
【図20】第3の実施の形態に係る掃除機本体の縦断面
図である。
【符号の説明】
1…電気掃除機、100…掃除機本体、101…主車
輪、102…自在車輪、103…ホース接続部、104
…ハンドル部、105…主集塵室、106…副集塵室、
107…清浄フィルタ室、108…送風機、109…コ
ードリール装置、109a…バッテリー、110…通風
路、111…開閉蓋、112…下ケース、113…上ケ
ース、114…主集塵室取付部、115…副集塵室取付
部、116…フィルタ室取付部、120…昇降機構部、
121…昇降機構板、123…清浄フィルタケース、1
24…清浄フィルタ、128…送風機室、129…電源
供給室、131…回路基板、133…ヒンジ機構部、1
34…送風機室空気取入口、135…第2フィルタ、1
36…電源供給室排気口、139…主集塵ケース、14
0…主集塵カバー、141…主集塵室空気取入口、14
2…ハンドル部、143…第1フィルタ、145…副集
塵ケース、146…副集塵カバー、147…副室仕切り
板、148…清掃板、149…連結棒、150…副集塵
室空気取入口、151…塵埃分離室、152…塵埃集積
室、154…ロック機構部、172…ハンドル収納部、
173…キャップ部、174…通風路、175…排気通
路、176…立ち上がり部、177…勘合口、200…
吸込ホース、300…手元ハンドル部、301…操作ス
イッチ、400…延長管、500…吸口体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 成彦 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立ホーム・アンド・ライフ・ソリューショ ン株式会社多賀事業所内 (72)発明者 山口 篤志 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立ホーム・アンド・ライフ・ソリューショ ン株式会社多賀事業所内 (72)発明者 林 正二 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 田中 博文 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立ホーム・アンド・ライフ・ソリューショ ン株式会社多賀事業所内 Fターム(参考) 3B062 AH02 AH05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体前部に配置された第1の集塵室と、 前記第1の集塵室の後方に配置された第2の集塵室と、 前記第1の集塵室および第2の集塵室を通過した空気を
    清浄化するためのフィルタと、 本体後部に配置された送風機と、 本体上部に配置され、前記第1の集塵室および前記第2
    の集塵室を覆う開閉蓋とを有し、 前記開閉蓋を開いて前記第1の集塵室および前記第2の
    集塵室をそれぞれ前記本体から取り外すことが可能に構
    成されたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】前記第1の集塵室および第2の集塵室はほ
    ぼ円筒形であり、床面に対して本体後方に向かって傾斜
    して配置されることを特徴とする請求項1記載の電気掃
    除機。
  3. 【請求項3】前記第1の集塵室または前記第2の集塵室
    の下方に、前記開閉蓋の開放時に集塵室を昇降させるた
    めの昇降機構部を有することを特徴とする請求項2記載
    の電気掃除機。
  4. 【請求項4】前記第1の集塵室の内径は前記第2の集塵
    室の内径より大きいことを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】本体前部に配置された第1の集塵室と、 前記第1の集塵室の後方に左右に並べて配置された第2
    の集塵室およびフィルタ室と、 前記第2の集塵室および前記フィルタ室の後方に配置さ
    れた送風機室とを有することを特徴とする電気掃除機。
  6. 【請求項6】使用時の空気の流れが、前記第1集塵室、
    前記第2集塵室、前記送風機室、前記フィルタ室の順に
    なるように通風路が形成されることを特徴とする請求項
    5記載の電気掃除機。
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