JP2003306198A - ヘリコプター用bvi騒音低減方法および装置 - Google Patents

ヘリコプター用bvi騒音低減方法および装置

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JP2003306198A JP2002111892A JP2002111892A JP2003306198A JP 2003306198 A JP2003306198 A JP 2003306198A JP 2002111892 A JP2002111892 A JP 2002111892A JP 2002111892 A JP2002111892 A JP 2002111892A JP 2003306198 A JP2003306198 A JP 2003306198A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘリコプターのBVI騒音を有効に低減させ
ることにある。 【解決手段】 ヘリコプターのローターブレードのBV
I騒音を低減させるに際し、ローターブレード2に、そ
のローターブレードの後縁から突出する位置と突出しな
い位置との間でそのローターブレードの回転方向後方に
対して進退移動し得るタブ3を設けるとともに、タブ3
を進退移動させるアクチュエーター4を設け、ローター
ブレード2の回転タイミングに対応してタブ3が進退移
動するようにアクチュエーター4を作動させることを特
徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘリコプターの
ローターブレードのBVI(Blade Vortex Interactio
n:翼端渦干渉)騒音を低減させるのに用い得る方法お
よび装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、ヘリコプターの騒音の低減化が望まれており、その
対策としては例えば特開平10−271852号公報に記載のも
のが知られている。この公報記載の技術は、ローターブ
レードの後縁に小型フラップを設け、ローターブレード
に対するその小型フラップの上下角度を、ローターブレ
ード内に設けたピエゾ素子利用の捩じりアクチュエータ
ーできめ細かく制御することで、ローターブレードの空
力特性を改善し、それによりローターの回転速度を低く
して騒音を低減させるというものである。
【0003】しかしながら、高速回転中のローターブレ
ードにおいてフラップの角度を的確に変化させるには、
大きな制御力と高い応答性とが要求されため、フラップ
による対策は実際上は容易ではない。
【0004】ところで、ヘリコプターの騒音のうちで特
にBVI騒音は、他の騒音に卓越した大きなものであ
る。従ってBVI騒音を低減させれば、ヘリコプターの
騒音全体の低減に大きな効果を得ることができる。
【0005】ここでBVI騒音について説明する。図5
に矢印Bで示すようにローター系1が回転して揚力が発
生し、機体HBが上昇および前進すると、ローターブレ
ード2の先端から翼端渦BVが発生する。この翼端渦B
Vはローターブレード2の先端から離れたのち、ロータ
ー系1の回転中心に向かいながら、ローター後流ととも
に下方の後方へ流れてゆく。かかる先行するローターブ
レード2の翼端渦BVを含んだローター後流の中に、図
示の領域Cにおけるように、その先行するローターブレ
ード2に続く次のローターブレード2が突入すると、図
6(a)に翼端渦BVとローターブレード2との位置関
係を示すとともに図6(b)に翼上面上の圧力分布を示
すように、突入前には翼前縁の圧力がさほど高くなかっ
たのが、同様に図7(a)に翼端渦BVとローターブレ
ード2との位置関係を示すとともに図7(b)に翼上面
上の圧力分布を示すように、突入時には翼前縁の圧力が
極めて高くなり、ローターブレード2の迎え角に影響す
るローターブレード2の上面上の局所的な圧力分布の変
動を引き起こす。かかる圧力分布の変動は、他の騒音に
卓越した衝撃的な騒音となる。この騒音が、スラップノ
イズあるいは、翼端渦とローターブレードとの干渉で引
き起こされることからBVI(翼端渦干渉)騒音と呼ば
れているものである。
【0006】それゆえ本願発明者はヘリコプターの騒音
の低減化のためにこのBVI騒音を減少させるべく研究
を重ねたところ、ローターブレードの後縁部にタブを設
けてそれをローターブレードの後縁から出し入れすれ
ば、ローターブレードの高さを局所的に変化させて翼端
渦とローターブレードとの干渉を緩和することができ、
しかもかかるタブの進退移動にはさほど大きい制御力が
必要とされないので、アクチュエーターを容易に構成で
きるとともに、高い応答性も容易に達成することができ
るという点に想到した。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】こ
の発明は、上記知見に鑑みて先の従来技術の課題を有利
に解決したBVI騒音低減方法および装置を提供するも
のであり、この発明のヘリコプター用BVI騒音低減方
法は、ヘリコプターのローターブレードのBVI騒音を
低減させるに際し、前記ローターブレードに、そのロー
ターブレードの後縁から突出する位置と突出しない位置
との間でそのローターブレードの回転方向後方に対して
進退移動し得るタブを設けるとともに、前記ヘリコプタ
ーの機体に対して回転する、前記ローターブレードを含
むローター系に、前記タブを進退移動させるアクチュエ
ーターを設け、前記ローターブレードの回転タイミング
に対応して前記タブが進退移動するように前記アクチュ
エーターを作動させることを特徴とするものである。
【0008】かかる方法によれば、ローターブレードを
含むローター系に設けたアクチュエーターを作動させ
て、ローターブレードに設けた、そのローターブレード
の後縁から突出する位置と突出しない位置との間でロー
ターブレードの回転方向後方に対して進退移動し得るタ
ブをローターブレードの回転タイミングに対応して進退
移動させて、ローターブレードの後縁から突出する位置
へのタブの進出によりローターブレードの揚力を増加さ
せるとともに、ローターブレードの後縁から突出しない
位置へのタブの後退によりローターブレードの揚力を元
に戻すことができるので、ローターブレードの高さを局
所的に変化させて翼端渦とローターブレードとの干渉を
緩和し得て、BVI騒音を低減させることができる。
【0009】しかも、かかるローターブレード後端から
の回転方向後方に対するタブの進退移動にはさほど制御
力が必要とされないので、タブを駆動するアクチュエー
ターを容易に、ローター系に納め得る程度に小型に構成
できるとともに、タブの高い応答性も容易に達成するこ
とができる。
【0010】なお、この発明の方法においては、前記ロ
ーター系に含まれて前記ローターブレードを回転させる
ドライブシャフトに発電機のコイルを設け、前記ドライ
ブシャフトの回転によって前記発電機で発電した電力を
前記コイルから前記アクチュエーターに供給するように
しても良く、このようにすれば、ローター系のドライブ
シャフトを支持するマストにアクチュエーターへの電力
供給用のスリップリングを設ける必要がなく、ローター
系に独立した騒音低減装置を搭載することができるの
で、騒音低減装置の故障原因を減らして信頼性を高める
ことができるとともに、騒音低減装置の保守点検を容易
ならしめることができる。
【0011】また、この発明の方法においては、前記発
電機が発電した電力の位相から検出した、先行する前記
ローターブレードが発生させた翼端渦にそれに続く前記
ローターブレードが接近する回転タイミングに基づき、
先行する前記ローターブレードが発生させた翼端渦をそ
れに続く前記ローターブレードが避けるように、前記ア
クチュエーターを作動させて前記タブを進退移動させる
ようにしても良く、このようにすれば、アクチュエータ
ーへの電力供給用の発電機を利用して安価かつ容易に、
ローターブレードの高さを局所的に変化させて翼端渦と
ローターブレードとの干渉を緩和することができる。
【0012】そして、この発明の方法においては、前記
ローターブレードの前縁に設けた圧力センサーからの出
力信号に基づき、前記タブの突出量を制御するようにし
ても良く、このようにすれば、圧力センサーからの出力
信号によって翼端渦を避け得ているかどうかを検出し得
るので、より確実に翼端渦とローターブレードとの干渉
を緩和することができる。
【0013】一方、この発明のヘリコプター用BVI騒
音低減装置は、ヘリコプターのローターブレードのBV
I騒音を低減させる装置において、前記ローターブレー
ドに設けられて、そのローターブレードの後縁から突出
する位置と突出しない位置との間でそのローターブレー
ドの回転方向後方に対して進退移動し得るタブと、前記
ヘリコプターの機体に対して回転する、前記ローターブ
レードを含むローター系に設けられて、前記タブを進退
移動させるアクチュエーターと、前記ローター系に設け
られて、前記タブが前記ローターブレードの回転タイミ
ングに対応して進退移動するように前記アクチュエータ
ーを作動させる制御装置と、を具えることを特徴として
いる。
【0014】かかるこの発明の装置にあっては、ロータ
ーブレードを含むローター系に設けられたアクチュエー
ターが、ローターブレードに設けられたタブをそのロー
ターブレードの後縁から突出する位置と突出しない位置
との間でそのローターブレードの回転方向後方に対して
進退移動させ、そして、これもローター系に設けられた
制御装置が、タブがローターブレードの回転タイミング
に対応して進退移動するようにアクチュエーターを作動
させる。
【0015】従って、この発明の装置によれば、ロータ
ーブレードの後縁から突出する位置へのタブの進出によ
りローターブレードの揚力を増加させるとともに、ロー
ターブレードの後縁から突出しない位置へのタブの後退
によりローターブレードの揚力を元に戻すことができる
ので、ローターブレードが翼端渦の位置に到達する時
に、ローターブレードの高さを局所的に変化させるとと
もにローターブレード前縁付近の圧力を瞬時に変化させ
て翼端渦とローターブレードとの干渉を緩和し得て、B
VI騒音を低減させることができる。
【0016】しかも、かかるローターブレード後端から
の回転方向後方に対するタブの進退移動にはさほど制御
力が必要とされないので、タブを駆動するアクチュエー
ターを容易に、ローター系に納め得る程度に小型に構成
できるとともに、タブの高い応答性も容易に達成するこ
とができる。
【0017】なお、この発明の装置は、前記ローター系
に含まれて前記ローターブレードを回転させるドライブ
シャフトに設けられたコイルを有し、そのドライブシャ
フトの回転によって発電した電力を前記コイルから前記
アクチュエーターに供給する発電機を具えていても良
く、かかる構成によれば、ローター系に独立した騒音低
減装置を搭載し得て、ローター系のドライブシャフトを
支持するマストにアクチュエーターへの電力供給用のス
リップリングを設ける必要がなくなるので、騒音低減装
置の故障原因を減らして信頼性を高めることができると
ともに、騒音低減装置の保守点検を容易ならしめること
ができる。
【0018】また、この発明の装置においては、前記ア
クチュエーターは、タブ押出し用電磁石とタブ引戻し用
スプリングとにより前記タブを進退移動させるものであ
っても良く、かかる構成によれば、アクチュエーターひ
いてはタブ押出し用電磁石への供給電力が止まった場合
でも、タブ引戻し用スプリングが自動的にタブをロータ
ーブレードの後縁から突出しない位置に引き戻すので通
常のヘリコプターの操縦性を確保することができる。
【0019】そしてこの発明の装置においては、前記タ
ブは、前記ローターブレードの先端部に配置されていて
も良く、かかる構成によれば、タブがローターブレード
の周方向速度の最も高い部位に位置するので、タブのわ
ずかな進退移動でもローターブレードを上下させ得て、
より軽量かつ小型のアクチュエータを用いることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに
図1は、この発明のヘリコプター用BVI騒音低減装置
の一実施例の構成をローター系を側方から見た状態で示
す模式図、図2(a),(b)は、その実施例のBVI
騒音低減装置のタブの進出状態および後退状態を、ロー
ターブレードの上面を一部切り欠いた平面図で示す説明
図、図3(a),(b)は、その実施例のBVI騒音低
減装置のタブの進出状態および後退状態を、ローターブ
レードの断面図で示す説明図、図4は、その実施例のB
VI騒音低減装置の発電機および制御装置をアクチュエ
ーターとともに示す構成図、図5(a),(b)は、そ
の実施例のBVI騒音低減装置のタブの進出状態および
後退状態を、ローターブレードの斜視図で示す説明図、
そして図6(a),(b)は、その実施例のBVI騒音
低減装置のタブの進出状態および後退状態でのローター
ブレード周囲の圧力分布を示す説明図である。
【0021】図1〜図3に示すように、この実施例のB
VI騒音低減装置は、ヘリコプターの図示しない機体に
対して回転するローター系1に含まれる複数枚のロータ
ーブレード2の各々の後縁部に、そのローターブレード
2の後縁を後方へ延長するように、ローターブレード2
の前縁と後縁とを通ってローターブレード2を上下に分
割する横断平面に対して僅かに後ろ下がりの姿勢でロー
ターブレード2の後縁部上面に略平行に延在するととも
にローターブレード2の長手方向に延在するように配設
された、小さな板状のタブ3を具えており、このタブ3
は、複数のローラー2aで上下面及び両側端面を挟持され
て、ローターブレード2の後縁から突出する図2(a)
および図3(a)に示す位置とローターブレード2の後
縁から突出しない図2(b)および図3(b)に示す位
置との間でそのローターブレード2の回転方向後方に対
して進退移動可能とされている。
【0022】また、この実施例のBVI騒音低減装置
は、これも各ローターブレード2内に配設されて、上記
スポイラー3を、ローターブレード2の後縁から突出す
る図2(a)および図3(a)に示す位置とローターブ
レード2の後縁から突出しない図2(b)および図3
(b)に示す位置との間でそのローターブレード2の回
転方向後方に対して進退移動させるアクチュエーター4
を具えている。
【0023】ここにおけるアクチュエーター4は、図2
および図3に示すように、ローターブレード2内に配設
され、タブ3の後端部 (図3では左端部)に固定される
とともに先端部を下向きに折曲された鋼板3aを電磁吸着
する複数のタブ押出し用電磁石4aと、これもローターブ
レード2内に配設され、そのタブ3の後端部を引っ張っ
てローターブレード2の前縁に向けて常時付勢するタブ
引戻し用スプリング4bとから構成されており、このアク
チュエーター4は複数のタブ押出し用電磁石4aの全てに
給電されると、それらのタブ押出し用電磁石4aがタブ引
戻し用スプリング4bに対抗しつつ鋼板3aを電磁吸着する
ことで、図2(a),図3(a)および図5(a)に示
すように、タブ3をローターブレード2の後縁から突出
する位置に進出させ、また複数のタブ押出し用電磁石4a
の全てへの給電を停止されると、タブ引戻し用スプリン
グ4bがその弾性力で、図2(b),図3(b)および図
5(b)に示すように、タブ3をローターブレード2の
後縁から突出しない位置に後退させる。なお、図中符号
2bは、鋼板3aと当接してタブ3の後退限位置(ローター
ブレード2の後縁から突出しない位置を特定するストッ
パーを示す。
【0024】さらに、この実施例のBVI騒音低減装置
は、図4に示すように、タブ3がローターブレード2の
回転タイミングに対応して進退移動するようにアクチュ
エーター4を作動させる制御装置5と、その制御装置5
およびアクチュエーター4に電力を供給する発電機6と
を具えており、ここにおける発電機6は、これも上記ロ
ーター系1に含まれてローターブレード2を回転させる
ドライブシャフト7に配設されたローターコイル6aと、
ドライブシャフト7を回転自在に支持するマスト8に配
設されたステーターコイル6bとを有していて、そのステ
ーターコイル6bへの通電と、ドライブシャフト7の回転
に伴うローターコイル6aの回転とにより発電した電力
を、ローターコイル6aから制御装置5に供給する。
【0025】加えてこの実施例のBVI騒音低減装置
は、各ローターブレード2の前縁(図3では左端縁)
の、タブ3の位置に対応する長手方向位置に内蔵された
圧力センサー9(図4参照)を具えている。なお、この
実施例では、タブ3および圧力センサー9は、ローター
ブレード2の周方向速度の最も高い部位である、ロータ
ーブレード2の長手方向先端部に配置されている。
【0026】そして、ここにおける制御装置5は、図4
に示すように、ドライブシャフト7の上端部に固定され
たドーム状のフェアリング10内に配置されるとともに、
CPU(中央処理ユニット)5aと、駆動アンプ5bと、C
PU5aの作動を制御する図示しないメモリーとを有して
おり、ここでCPU5aは、発電機6のローターコイル6a
からの電力供給を受けて作動しつつ、そのローターコイ
ル6aからの電力の位相から機体に対する各ローターブレ
ード2の回転位置を検出するとともに、上記圧力センサ
ー9がローターブレード2前縁付近の圧力を検出して出
力する信号を入力して、各ローターブレード2がその回
転方向前方のローターブレード2の翼端渦と干渉する回
転位置に到達するタイミングで、各ローターブレード2
の高さを局所的に変化させてその翼端渦との干渉を緩和
するように駆動信号を出力し、駆動アンプ5bは、発電機
6のローターコイル6aからの電力供給を受けて作動し、
CPU5aからの駆動信号を増幅した駆動電力をアクチュ
エーター4の電磁石4aに供給する。なお、制御装置5
は、ドライブシャフト7の回転停止時もデータを上記メ
モリー内に保持しておくため、フェアリング10内にさら
に、図示しないバックアップ用電池を有している。
【0027】かかる実施例のBVI騒音低減装置を用い
た、この発明のBVI騒音低減装置の一実施例にあって
は、ローター系1を構成するローターブレード2に内蔵
されたアクチュエータ4が、ローターブレード2の後縁
部に設けられたタブ3をローターブレード2の後縁から
突出する位置と突出しない位置との間でローターブレー
ド2の上面に略平行に、そのローターブレード2の回転
方向後方に対して進退移動させ、そしてこれもローター
系1を構成するドライブシャフト7の上端部に固定され
たフェアリング10内の制御装置5が、各タブ3が各ロー
ターブレード2の回転タイミングに対応して進退移動す
るように各アクチュエータ4を作動させる。
【0028】従って、この実施例のBVI騒音低減方法
および装置によれば、各ローターブレード2がその回転
方向前方のローターブレード2の翼端渦と干渉する回転
位置に到達するタイミングで各タブ3をローターブレー
ド2の後縁から後方に適宜進出させて、図6(a)に実
線Aで圧力分布を示す(+は正圧、−は負圧を示す)よ
うにローターブレード2の揚力を、図6(b)に示すタ
ブ3が後退した通常時に対し増加させ、ローターブレー
ドの高さを局所的に変化させるとともに、ローターブレ
ード2の前縁付近の圧力を瞬時に変化させて、翼端渦と
ローターブレード2との干渉を緩和し得て、BVI騒音
を低減させることができる。
【0029】しかも、かかるローターブレード2の後端
からの回転方向後方に対するタブ2の進退移動にはさほ
ど制御力が必要とされないので、タブ3を駆動するアク
チュエーター4を容易に、ローター系1の特にローター
ブレード2内に納め得る程度に小型に構成できるととも
に、タブ3の高い応答性も容易に達成することができ
る。
【0030】さらに、この実施例のBVI騒音低減方法
および装置によれば、ローター系1に含まれてローター
ブレード2を回転させるドライブシャフト7に設けられ
たローターコイル6aを有し、ドライブシャフト7の回転
によって発電した電力をローターコイル6aからアクチュ
エーターに供給する発電機6を具えているため、ドライ
ブシャフト7を支持するマスト8にアクチュエーター4
への電力供給用のスリップリングを設ける必要がなく、
ローター系1に独立した騒音低減装置を搭載することが
できるので、騒音低減装置の故障原因を減らして信頼性
を高めることができるとともに、騒音低減装置の保守点
検を容易ならしめることができる。
【0031】また、この実施例のBVI騒音低減方法お
よび装置によれば、アクチュエーター4が、弾性平板4a
をピエゾ素子4bによって撓ませて、その撓み力でタブ3
を進退移動させるものであるので、アクチュエーター4
が、軽量で薄型かつ応答性の高いものとなり、それゆえ
アクチュエーター4を薄いローターブレード2内に搭載
することができ、しかも、しかも、アクチュエーター4
への供給電力が止まった場合でも、タブ3が弾性平板4a
の弾性力で自動的に中立位置に戻るので、通常のヘリコ
プターの操縦性を確保することができる。
【0032】さらに、この実施例のBVI騒音低減方法
および装置によれば、ローターブレード2の長手方向先
端部に配置されているタブ3は、そのローターブレード
2の周方向速度の最も高い部位に位置していることにな
るので、タブ3のわずかな進退移動でもローターブレー
ド2を上下させ得て、アクチュエーター4をより軽量か
つ小型のものとすることができる。
【0033】さらに、この実施例のBVI騒音低減方法
および装置によれば、ローターブレード2の後縁部に設
けられたタブ3が、ローターブレード2の後縁から突出
する位置と突出しない位置との間でローターブレード2
の上面に略平行に、そのローターブレード2の回転方向
後方に対して進退移動するので、図6(a)中仮想線で
圧力分布を示す、ローターブレード2の前縁と後縁とを
通ってローターブレード2を上下に分割する横断平面に
対して平行にタブが突出する場合(図中破線で示す)と
比較して、より大きな揚力をもたらすことができる。
【0034】しかも、この実施例のBVI騒音低減方法
および装置によれば、例えばローターブレードの上下面
からスポイラーを突出させてローターブレードの揚力を
調節する場合と比較しても、作動初期の好ましくないア
ドバース揚力(スポイラーによる渦がローターブレード
後縁に到達するまで生ずる揚力)の発生がないので、よ
り的確なタイミングでの揚力制御を行うことができる。
【0035】図7は、上記実施例のBVI騒音低減装置
の一変形例を示し、この例では、アクチュエーター4
が、タブ3の引戻し用にも電磁石4aを有している。かか
る変形例によれば、より高速でタブ3を作動させ得て、
タブ3の高い応答性もより容易に達成することができ
る。
【0036】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えばこの発明
においては、上記圧力センサー9およびCPU5aを省略
するとともに上記発電機6を制御装置としても機能さ
せ、ローターコイル6aからアクチュエーター4に直接的
に、あるいは駆動アンプを介して電力を供給して、ロー
ターコイル6aの出力電力の位相変化によってアクチュエ
ーター4を進退移動させるようにしても良い。
【0037】また、この発明においては、タブ3をロー
ターブレード2の後縁から後方でかつローターブレード
2の回転中心を中心とした半径方向斜め外方に対して進
退移動させるようにしても良く、このようにすれば、タ
ブ3の進退移動の際にローターブレード2の回転による
遠心力でタブ3からローラー2aに加わる押圧力を減らし
得て、タブ3の案内抵抗を減らすことができる。
【0038】さらに、この発明においては、タブ3がロ
ーターブレード2の後縁から突出する位置に位置する状
態で、タブ3とローターブレード2の後縁との間に隙間
が開くようにしても良く、このようにすれば、揚力を増
加させつつタブ3を軽量化してタブ3の慣性力を減ら
し、アクチュエーター4の駆動力を小さくて済むように
して、アクチュエーター4をより軽量かつ小型のものと
することができる。
【0039】さらに、この発明においては、例えば複数
の電磁石4aの一部に通電したり一部の通電を止めたりす
ることで、タブ3の突出長さを短くしてローターブレー
ド2の揚力を微調整するようにしても良く、また電磁石
4aおよび鋼板3aに代えて電磁ソレノイドを用いて、その
コイル内に遊挿したコアを進退移動させるようにしても
良い。
【0040】なお、この発明におけるタブは、BVI騒
音を低減し得るのみならず、各ローターブレードに設け
られるフラップの代わりに各ローターブレードの揚力を
調整し得てローター系の振動を抑制することができると
ともに、各ローターブレードからの気流の剥離をより長
く防止し得てローター系の作動効率を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のヘリコプター用BVI騒音低減装
置の一実施例の構成をローター系を側方から見た状態で
示す模式図である。
【図2】 (a),(b)は、上記実施例のBVI騒音
低減装置のタブの進出状態および後退状態を、ローター
ブレードの上面を一部切り欠いた平面図で示す説明図で
ある。
【図3】 (a),(b)は、上記実施例のBVI騒音
低減装置のタブの進出状態および後退状態を、ローター
ブレードの断面図で示す説明図である。
【図4】 上記実施例のBVI騒音低減装置の発電機お
よび制御装置をアクチュエーターとともに示す構成図で
ある。
【図5】 (a),(b)は、上記実施例のBVI騒音
低減装置のタブの進出状態および後退状態を、ローター
ブレードの斜視図で示す説明図である。
【図6】 (a),(b)は、上記実施例のBVI騒音
低減装置のタブの進出状態および後退状態でのローター
ブレード周囲の圧力分布を示す説明図である。
【図7】 (a),(b)は、上記実施例のBVI騒音
低減装置の一変形例におけるタブの進出状態および後退
状態を、ローターブレードの断面図で示す説明図であ
る。
【図8】 翼端渦騒音(BVI)の発生状況を示す説明
図である。
【図9】 (a)は、翼端渦へのローターブレードの突
入前のそれらの位置関係を示す説明図、(b)は、
(a)の位置関係での翼上面上の圧力分布を示す説明図
である。
【図10】 (a)は、翼端渦へのローターブレードの
突入時のそれらの位置関係を示す説明図、(b)は、
(a)の位置関係での翼上面上の圧力分布を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 ローター系 2 ローターブレード 2a ローラー 2b ストッパー 3 タブ 3a 鋼板 4 アクチュエーター 4a 電磁石 4b スプリング 5 制御装置 5a CPU 5b 駆動アンプ 6 発電機 6a ローターコイル 6b ステーターコイル 7 ドライブシャフト 8 マスト 9 圧力センサー 10 フェアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊藤 茂 東京都調布市深大寺東町7丁目44番地1 独立行政法人 航空宇宙技術研究所内 Fターム(参考) 5H633 BB09 BB10 GG03 GG04 GG09 GG17 HH14 JA02 JB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘリコプターのローターブレードのBV
    I騒音を低減させるに際し、 前記ローターブレードに、そのローターブレードの後縁
    から突出する位置と突出しない位置との間でそのロータ
    ーブレードの回転方向後方に対して進退移動し得るタブ
    を設けるとともに、 前記ヘリコプターの機体に対して回転する、前記ロータ
    ーブレードを含むローター系に、前記タブを進退移動さ
    せるアクチュエーターを設け、 前記ローターブレードの回転タイミングに対応して前記
    タブが進退移動するように前記アクチュエーターを作動
    させることを特徴とする、ヘリコプター用BVI騒音低
    減方法。
  2. 【請求項2】 前記ローター系に含まれて前記ローター
    ブレードを回転させるドライブシャフトに発電機のコイ
    ルを設け、前記ドライブシャフトの回転によって前記発
    電機で発電した電力を前記コイルから前記アクチュエー
    ターに供給することを特徴とする、請求項1記載のヘリ
    コプター用BVI騒音低減方法。
  3. 【請求項3】 前記発電機が発電した電力の位相から検
    出した、先行する前記ローターブレードが発生させた翼
    端渦にそれに続く前記ローターブレードが接近する回転
    タイミングに基づき、先行する前記ローターブレードが
    発生させた翼端渦をそれに続く前記ローターブレードが
    避けるように、前記アクチュエーターを作動させて前記
    タブを進退移動させることを特徴とする、請求項2記載
    のヘリコプター用BVI騒音低減方法。
  4. 【請求項4】 前記ローターブレードの前縁に設けた圧
    力センサーからの出力信号に基づき、前記タブの突出量
    を制御することを特徴とする、請求項1から請求項3ま
    での何れか記載のヘリコプター用BVI騒音低減方法。
  5. 【請求項5】 ヘリコプターのローターブレード(2)
    のBVI騒音を低減させる装置において、 前記ローターブレードに設けられて、そのローターブレ
    ードの後縁から突出する位置と突出しない位置との間で
    そのローターブレードの回転方向後方に対して身体移動
    し得るタブ(3)と、 前記ヘリコプターの機体に対して回転する、前記ロータ
    ーブレードを含むローター系(1)に設けられて、前記
    タブを進退移動させるアクチュエーター(4)と、 前記ローター系に設けられて、前記タブが前記ローター
    ブレードの回転タイミングに対応して進退移動するよう
    に前記アクチュエーターを作動させる制御装置(5)
    と、 を具えることを特徴とする、ヘリコプター用BVI騒音
    低減装置。
  6. 【請求項6】 前記ローター系に含まれて前記ローター
    ブレードを回転させるドライブシャフト(7)に設けら
    れたコイル(6a)を有し、そのドライブシャフトの回転
    によって発電した電力を前記コイルから前記アクチュエ
    ーターに供給する発電機(7)を具えることを特徴とす
    る、請求項5記載のヘリコプター用BVI騒音低減装
    置。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエーターは、タブ押出し用
    電磁石(4a)とタブ引戻し用スプリング(4b)とにより
    前記タブを進退移動させるものであることを特徴とす
    る、請求項5または請求項6記載のヘリコプター用BV
    I騒音低減装置。
  8. 【請求項8】 前記タブは、前記ローターブレードの先
    端部に配置されていることを特徴とする、請求項5から
    請求項7までの何れか記載のヘリコプター用BVI騒音
    低減装置。
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