JP2003302802A - ブレード部材 - Google Patents

ブレード部材

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JP2003302802A
JP2003302802A JP2003027039A JP2003027039A JP2003302802A JP 2003302802 A JP2003302802 A JP 2003302802A JP 2003027039 A JP2003027039 A JP 2003027039A JP 2003027039 A JP2003027039 A JP 2003027039A JP 2003302802 A JP2003302802 A JP 2003302802A
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JP
Japan
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polyester polyol
polyol
less
modulus
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Pending
Application number
JP2003027039A
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English (en)
Inventor
Shuji Abe
修士 阿部
Masahiro Omori
匡洋 大森
Shuhei Noda
修平 野田
Koichi Shizuru
公一 志鶴
Hitoshi Shirasaka
仁 白坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hokushin Industries Corp, Hokushin Industry Co Ltd filed Critical Hokushin Industries Corp
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境が変化しても十分に安定したヤング率及
び反発弾性を有し、高機能なクリーニングブレードなど
とすることができるブレード部材を提供する。 【解決手段】 数平均分子量1500〜3800で且つ
下記式に定義したエステル濃度が6.85±0.25m
mol/gの範囲にあるポリエステルポリオールを長鎖
ポリオールとして用いて得られるポリウレタンからなる
ゴム弾性体であり、0℃でのヤング率ET0(kg/c
)と50℃でのヤング率ET50(kg/cm)と
の差であるΔE(kg/cm)が10以下であり、0
℃での反発弾性RbT0(%)が15%以上、50℃で
の反発弾性RbT50(%)が75%以下である。 【数1】エステル濃度(mmol/g)=(エステル基
のモル数)/(ポリエステルポリオールの重量)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレード部材に関
し、特に、電子写真感光体、転写プロセスに用いる転写
ドラム及び転写ベルト、又は中間搬送ベルトの帯電・除
電・クリーニングに用いられるクリーニングブレード、
並びに現像プロセスに用いられて電荷平坦化、除電及び
帯電をするための現像ブレード、さらにはトナー規制ブ
レード等に用いて好適なブレード部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真プロセスでは、電子写真
感光体に対して、少なくとも帯電、露光、現像、転写お
よびクリーニングの各プロセスが実行される。かかる電
子写真プロセスでは、トナー像が形成され且つその後当
該トナー像を転写材に転写するトナー像担持体上のトナ
ーを除去するクリーニング部材、現像部に用いられる現
像部材及び感光体を帯電させる帯電部材などにポリウレ
タンが使用される。
【0003】ポリウレタンは、耐摩耗性が良好で、補強
剤などを添加しなくても十分な機械的強度を有し、非汚
染性であるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリウ
レタンの物性には温度依存性があることが知られてい
る。温度依存性は特に反発弾性に現れ、特に、ポリウレ
タンでクリーニングブレードとした場合のクリーニング
上の問題となっている。すなわち、低温で反発弾性が低
下するとクリーニング不良となり、高温で反発弾性が増
加すると、エッジの欠けや鳴きの問題が発生する。
【0005】一方、低温低湿ではブレード先端が感光体
等を押圧する線圧が増大して感光体が摩耗しやすくなる
一方、高温高湿環境下では線圧低下からくるクリーニン
グ不良が発生するという、相反する問題が発生する場合
もある。
【0006】ところで、最近の電子写真技術における高
画質化により、トナーの小粒径化が図られ、さらに高機
能なブレードが望まれている。
【0007】本発明はこのような事情に鑑み、環境が変
化しても十分に安定した性能を有する高機能なクリーニ
ングブレードなどとすることができるブレード部材を提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、数平均分子量1500〜3800で
且つ下記式に定義したエステル濃度が6.85±0.2
5mmol/gの範囲にあるポリエステルポリオールを
長鎖ポリオールとして用いて得られるポリウレタンから
なるゴム弾性体であり、0℃でのヤング率ET0(kg
/cm)と50℃でのヤング率ET50(kg/c
)との差であるΔE(kg/cm)が10以下で
あり、0℃での反発弾性RbT0(%)が15%以上、
50℃での反発弾性RbT50(%)が75%以下である
ことを特徴とするブレード部材にある。
【0009】
【数2】エステル濃度(mmol/g)=(エステル基
のモル数)/(ポリエステルポリオールの重量)
【0010】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、300%モジュラスが140kg/cm以上であ
り、25℃での100%永久伸びが2.4%以下である
ことを特徴とするブレード部材にある。
【0011】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、50℃での反発弾性Rb T50(%)と0℃で
の反発弾性RbT0(%)との差であるΔRb(%)
が、60以下であることを特徴とするブレード部材にあ
る。
【0012】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、ガラス転位温度が−5℃以下にあるこ
とを特徴とするブレード部材にある。
【0013】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、ヘタリ量が12%以下であることを特
徴とするブレード部材にある。
【0014】本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか
の態様において、10℃における破断伸びEb
T10(%)と50℃における破断伸びEbT50(%)との
差ΔEb(%)が100以内であることを特徴とするブ
レード部材にある。
【0015】本発明の第7の態様は、第1〜6の何れか
の態様において、前記ポリエステルポリオールが、ジオ
ール成分と二塩基酸との脱水縮合により得られたもので
あることを特徴とするブレード部材にある。
【0016】本発明の第8の態様は、第1〜6の何れか
の態様において、前記ポリエステルポリオールが、ジオ
ール成分と二塩基酸とを脱水縮合する際にラクトン類を
共重合したもの又は脱水縮合したものにラクトン類を重
付加したものであることを特徴とするブレード部材にあ
る。
【0017】本発明の第9の態様は、第1〜8の何れか
の態様において、前記ポリウレタン中の前記長鎖ポリオ
ールが60〜80重量%であることを特徴とするブレー
ド部材にある。
【0018】本発明の第10の態様は、第1〜9の何れ
かの態様において、ゴム硬度が、JIS Aで60〜8
0°であることを特徴とするブレード部材にある。
【0019】本発明の第11の態様は、第1〜10の何
れかの態様において、前記ポリウレタンが、前記ポリエ
ステルポリオールからなる長鎖ポリオールと、ポリイソ
シアネートと、分子量500未満の短鎖ポリオールとか
ら構成され、前記短鎖ポリオールの主成分として1,3
−プロパンジオール及び1,4−ブタンジオールの少な
くとも一方と、トリメチロールエタン及びトリメチロー
ルプロパンの少なくとも一方とを含むことを特徴とする
ブレード部材にある。
【0020】本発明の第12の態様は、第11の態様に
おいて、前記長鎖ポリオールの主成分が、メチル−1,
8−オクタンジオールに1,9−ノナンジオールを添加
したジオールとアジピン酸との縮合によるポリエステル
ポリオールであることを特徴とするブレード部材にあ
る。
【0021】本発明の第13の態様は、第11又は12
の態様において、前記ポリイソシアネートの主成分がジ
フェニルメタンジイソシアネートであることを特徴とす
るブレード部材にある。
【0022】本発明では、数平均分子量1500〜38
00で且つ上記式に定義したエステル濃度が6.85±
0.25mmol/gの範囲にあるポリエステルポリオ
ールを用いて得られるポリウレタンをゴム弾性体の材料
とする。
【0023】すなわち、本発明は、エステル濃度が6.
85±0.25mmol/gと、従来用いられていたポ
リオールより低いエステル濃度のポリエステルポリオー
ルを用いたポリウレタンとすると、ヤング率の温度依存
性が低下して低温での線圧の上昇が低減すると共に高温
での線圧低下によるクリーニング不良等も発生しないと
いう知見に基づくものである。
【0024】すなわち、本発明のブレード部材は、0℃
でのヤング率ET0(kg/cm)と50℃でのヤン
グ率ET50(kg/cm)との差であるΔE(kg/
cm )が10以下であり、高温域でのクリーニング不
良等が発生せず、低温で感光体を摩耗させ易いという問
題もない。また、0℃での反発弾性RbT0(%)が1
5%以上、50℃での反発弾性RbT50(%)が75%
以下となり、低温から高温に亘って安定した性能を発揮
できる。
【0025】ここで、ブレード部材を感光体等へ当接さ
せた際の線圧Wは、ブレードのヤング率をEとし、ブレ
ードの厚さをT、自由端の長さをL、当接させる際の当
接量(接触し始めてから押し込んだ量)yとすると、以
下の式で理論的に導かれる。
【0026】
【数3】W=ETy/4L
【0027】この式より、厚さT、自由端の長さL及び
当接量yが同じであれば、線圧Wはヤング率Eに比例す
ることが明らかであり、従って、ヤング率の温度依存性
が小さいほど線圧が低温から高温に亘って安定すること
がわかる。
【0028】さらに、実際の使用に即したヘタリ試験を
行ったところ、ヘタリが少なくて感光体等との当接にお
ける線圧の経時変化が小さいことがわかった。すなわ
ち、ヘタリ量は図1(a)に示すように、ブレード部材
11とホルダ12とからなるブレード10を押し付け用
土台20に所定の角度で所定の当接量で押し付け、所定
条件下で放置前後の倒れ量の変化量をヘタリ量とした。
試験条件は以下の通りである。
【0029】ブレード部材11はゴム厚2.0mm、自
由端の長さ10mm、幅240mmとし、ホルダ12は
厚さ1.6mm、接着幅5mmとし、食い込み角度θを
30°、当接量yを2mmとし、60℃×85%RH環
境下に7日放置し、その後、当接状態のまま常温環境下
で3時間放置し、さらに、当接状態を解放してから30
分放置した後、図1(b)に示すようにホルダ12を固
定治具30に固定して倒れ込み量hを測定し、試験前の
倒れ込み量hと比較して以下の式からヘタリ量を求め
た。
【0030】
【数4】ヘタリ量(%)=100(h−h)/h
【0031】また、本発明のブレード部材は、50℃で
の反発弾性RbT50(%)と0℃での反発弾性Rb
T0(%)との差であるΔRb(%)が、60以下である
のが好ましい。反発弾性の温度依存性が低いので、低温
域での反発弾性がある程度確保されると共に高温域での
反発弾性の上昇を抑えてエッジの欠け等を減少させるこ
とができるからである。
【0032】さらに、本発明のブレード部材は、300
%モジュラスが140kg/cm以上であるのが好ま
しい。ブレード部材の欠け等が発生し難くなるためであ
る。また、25℃での100%永久伸びが2.4%以下
であるのが好ましい。高温高湿環境下に放置されてもク
リーニング性能等が低下しないためである。
【0033】なお、本発明のブレード部材は、ガラス転
位温度が−5℃以下にあるのが好ましい。低温環境下に
おいて高いクリーニング性能等を発揮するためである。
【0034】さらに、本発明のブレード部材は、従来の
同硬度の部材と比較すると、高温での破断伸びEbが十
分に小さく、高温環境下でも劣化が小さいことがわかっ
た。なお、10℃における破断伸びEbT10(%)と5
0℃における破断伸びEbT50(%)との差ΔEb
(%)が100以内であるのが好ましい。
【0035】本発明のブレード部材において、所定のエ
ステル濃度を有するポリオールは、従来標準的に用いら
れていたカプロラクトン系ジオールよりも、ジオール成
分と二塩基酸との脱水縮合により得られるポリエステル
ポリオールを用いる方がよいことを知見した。但し、ジ
オール成分と二塩基酸との脱水縮合により得られるポリ
エステルポリオール以外のポリオールを用いても、エス
テル濃度が上述した所定の範囲に入れば、上述した特性
を得ることができる。
【0036】本発明で用いられる所定のポリエステルポ
リオールとしては、エチレングリコール、ブタンジオー
ル、ヘキサンジオール、ノナンジオール、デカンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペン
チルグリコール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタン
ジオール、ブチルエチルプロパンジオール、2−メチル
−1,8−オクタンジオールなどのジオールと、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ダイマー酸、水添ダ
イマー酸などの二塩基酸との組み合わせで上述した条件
を満足するエステル濃度を有するものを挙げることがで
きる。具体的には、ノナンジオールアジペート、2−メ
チル−1,8−オクタンジオールアジペート、デカンジ
オールアジペート、ヘキサンジオールアゼレート、ノナ
ンジオールアゼレート、2−メチル−1,8−オクタン
ジオールアゼレート、デカンジオールアゼレート、ブタ
ンジオールセバケート、ヘキサンジオールセバケート、
ノナンジオールセバケート、2−メチル−1,8−オク
タンジオールセバケート、デカンジオールセバケート、
各種グリコールのダイマー酸エステル及び水添ダイマー
酸エステルなどを挙げることができる。数種類のジオー
ルおよび二塩基酸を組み合わせることも差し支えない。
【0037】また、上述した条件の範囲内でε−カプロ
ラクトンやδ−バレロラクトンなどのラクトン類を、重
付加もしくは共重合することもできる。すなわち、ジオ
ール成分と二塩基酸とを脱水縮合する際にラクトン類を
共重合してランダム共重合体とするか、または、脱水縮
合したものにラクトン類を重付加するかなどにより得た
ポリオールを用いることもできる。このようにラクトン
類を用いることにより、低温時の反発弾性をさらに向上
させることができる。
【0038】特に、性能およびコスト面で好適なものは
1,9−ノナンジオールおよびメチル−1,8−オクタ
ンジオールなどのジオールと、アジピン酸とを脱水縮合
してなるポリエステルポリオールであるが、1,9−ノ
ナンジオール単独では結晶性が強すぎて好ましくない。
従って、メチル−1,8−オクタンジオールのみ、又は
これに1,9−ノナンジオールを添加して用いるのが好
ましい。勿論、これらを主成分とし、一部の成分を他の
グリコールや二塩基酸で置換したものも好適に用いるこ
とができる。ここで、メチル−1,8−オクタンジオー
ルとは、1又は8以外の位置にメチル基を有するオクタ
ンジオールであり、代表的なものは2−メチル−1,8
−オクタンジオールであるが、これに限定されるもので
はない。
【0039】また、ポリエステルポリオールと反応させ
るポリイソシアネートとしては、2,6−トルエンジイ
ソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)、パラフェニレンジイソシ
アネート(PPDI)、1,5−ナフタレンジイソシア
ネート(NDI)、3,3−ジメチルジフェニル−4,
4’−ジイソシアネート(TODI)などを挙げること
ができる。特に、性能およびコスト面で好適なものはM
DIである。
【0040】上述したポリエステルポリオールを用いて
ポリウレタンを製造するには、ポリエステルポリオール
及び鎖長延長剤としての短鎖ポリオールに、ポリイソシ
アネートを配合し、反応させる。反応はプレポリマー法
やワンショット法など、ポリウレタンの一般的な製造方
法を用いることができる。プレポリマー法は強度、耐摩
耗性にすぐれるポリウレタンが得られるため本発明には
好適であるが、製法により制限されるものではない。
【0041】ここで、短鎖ポリオールは、数平均分子量
が500以下のものであり、例えば、エチレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ルなどの主鎖の炭素数が2〜12の直鎖グリコール;ネ
オペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオールなどの炭素数12以下の側鎖を有するジオール
類;3−アリルオキシ−1,2−プロパンジオールなど
の炭素数12以下の不飽和基を有するジオール類;およ
び、1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、パ
ラキシレングリコールなどの芳香族環を含む炭素数20
以下のジオール類、シクロへキサンジオール、シクロヘ
キサンジメタノール等の脂環式ジオール類、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリンなど
のトリオール類およびペンタエリスリトールやソルビト
ールなどの4官能以上のポリオールを挙げることができ
る。これらの短鎖ポリオールは、勿論、二種以上混合し
て用いてもよい。
【0042】特に、性能およびコスト面で好適なもの
は、1,4−ブタンジオール及び1,3−プロパンジオ
ールなどの2官能ポリオールである。特に、1,3−プ
ロパンジオールはエステル濃度が6.85±0.25m
mol/gのポリオールと組み合わせることにより、よ
り一層の効果を示す。また、クリープや応力緩和などの
特性を改良するためには、2官能ポリオールに3官能以
上のポリオール、例えば、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパンなどを併用することが好適である。
【0043】本発明で用いられるポリウレタンでは、ポ
リウレタン中の長鎖ポリオールが60〜80重量%であ
るのが好ましい。
【0044】また、本発明では、上述した所定のポリエ
ステルポリオールの他、本発明の効果を損なわない範囲
で他のポリオールを併用することができるが、ポリエス
テルポリオールの含有量は、長鎖ポリオール中、90〜
30重量%であるのが好ましい。
【0045】本発明のゴム状弾性体のゴム硬度は、JI
S Aで60〜80°であるのが好ましい。
【0046】本発明のポリウレタンを用いると、ブレー
ド部材として要求される機械的特性を維持した上で、反
発弾性の温度依存性が著しく小さいものとなり、特に、
クリーニングブレードなどのブレード部材として用いて
好適である。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。
【0048】(実施例1)1,9−ノナンジオール/2
−メチル−1,8−オクタンジオール(モル比65/3
5)とアジピン酸とから数平均分子量2000のポリエ
ステルポリオールを得た。ポリエステルポリオール中の
エステル濃度は、6.8mmol/gである。
【0049】このポリエステルポリオールと、MDIお
よび鎖長延長剤としての1,3−プロパンジオール/ト
リメチロールエタン(80/20)の混合液とを用いて
熱硬化型ポリウレタンとし、テストサンプル及びクリー
ニングブレードを製造した。なお、ポリウレタン中のポ
リエステルポリオールは約65重量%とした。
【0050】(実施例2)1,9−ノナンジオール/2
−メチル−1,8−オクタンジオール(モル比65/3
5)とアジピン酸とから数平均分子量2340のポリエ
ステルポリオールを得た。ポリエステルポリオール中の
エステル濃度は、6.9mmol/gである。
【0051】このポリエステルポリオールを用いた以外
は、実施例1と同様にしてテストサンプル及びクリーニ
ングブレードを製造した。なお、ポリウレタン中のポリ
エステルポリオールは約65重量%とした。
【0052】(実施例3)1,9−ノナンジオール/2
−メチル−1,8−オクタンジオール(モル比65/3
5)とアジピン酸とから数平均分子量2850のポリエ
ステルポリオールを得た。ポリエステルポリオール中の
エステル濃度は、7.0mmol/gである。
【0053】このポリエステルポリオールを用いた以外
は、実施例1と同様にしてテストサンプル及びクリーニ
ングブレードを製造した。なお、ポリウレタン中のポリ
エステルポリオールは約65重量%とした。
【0054】(実施例4)1,9−ノナンジオール/2
−メチル−1,8−オクタンジオール(モル比65/3
5)とアジピン酸とから数平均分子量1800のポリエ
ステルポリオールを得た。ポリエステルポリオール中の
エステル濃度は、6.8mmol/gである。
【0055】このポリエステルポリオールを用いた以外
は、実施例1と同様にしてテストサンプル及びクリーニ
ングブレードを製造した。なお、ポリウレタン中のポリ
エステルポリオールは約65重量%とした。
【0056】(実施例5)1,9−ノナンジオール/2
−メチル−1,8−オクタンジオール(モル比65/3
5)とアジピン酸とから数平均分子量2000のポリエ
ステルポリオールを得た。ポリエステルポリオール中の
エステル濃度は、6.8mmol/gである。
【0057】このポリエステルポリオールと、MDIお
よび鎖長延長剤としての1,3−プロパンジオール/ト
リメチロールエタン(75/25)の混合液とを用いて
熱硬化型ポリウレタンとし、テストサンプル及びクリー
ニングブレードを製造した。なお、ポリウレタン中のポ
リエステルポリオールは約65重量%とした。
【0058】(実施例6)数平均分子量1500のポリ
エステルポリオールを用いた以外は、実施例1と同様に
してテストサンプル及びクリーニングブレードを製造し
た。なお、ポリエステルポリオール中のエステル濃度
は、6.6mmol/gであった。
【0059】(実施例7)数平均分子量3800のポリ
エステルポリオールを用いた以外は、実施例1と同様に
してテストサンプル及びクリーニングブレードを製造し
た。なお、ポリエステルポリオール中のエステル濃度
は、7.1mmol/gであった。
【0060】(比較例1)エチレングリコールを開始剤
とし、これにε−カプロラクトンを付加させて得た、数
平均分子量3000のポリエステルジオール(カプロラ
クトンA:エステル濃度8.6mmol/g)を用い、
鎖長延長剤として1,3−プロパンジオール/分子量8
00のポリカプロラクトンを用いた以外は実施例1と同
様にしてテストサンプル及びクリーニングブレードを製
造した。なお、ポリウレタン中のポリエステルポリオー
ルは約65重量%とした。
【0061】(比較例2)エチレングリコールを開始剤
とし、これにε−カプロラクトンを付加させて得た、数
平均分子量2000のポリエステルジオール(カプロラ
クトンB:エステル濃度8.5mmol/g)を用いた
以外は実施例1と同様にしてテストサンプル及びクリー
ニングブレードを製造した。なお、ポリウレタン中のポ
リエステルポリオールは約65重量%とした。
【0062】(比較例3)ジエチルペンタンジオールと
アジピン酸からなる数平均分子量2000のポリエステ
ルポリオール(エステル濃度6.8mmol/g)を用
いた以外は、実施例1と同様にしてテストサンプル及び
クリーニングブレードを製造した。なお、ポリウレタン
中のポリエステルポリオールは約65重量%とした。
【0063】(比較例4)エチレングリコールを開始剤
とし、これにε−カプロラクトンを付加させて得た、数
平均分子量2000のポリエステルジオール(カプロラ
クトンC:エステル濃度8.5mmol/g)を用いた
以外は実施例1と同様にしてテストサンプル及びクリー
ニングブレードを製造した。なお、ポリウレタン中のポ
リエステルポリオールは約65重量%とした。
【0064】(比較例5)エチレングリコールを開始剤
とし、これにε−カプロラクトンを付加させて得た、数
平均分子量2000のポリエステルジオール(カプロラ
クトンB:エステル濃度8.5mmol/g)を用い、
鎖長延長剤としての1,4−ブタンジオール/トリメチ
ロールプロパン(82/18)の混合液を用いた以外は
実施例1と同様にしてテストサンプル及びクリーニング
ブレードを製造した。なお、ポリウレタン中のポリエス
テルポリオールは約65重量%とした。
【0065】(試験例1)各実施例及び比較例のテスト
サンプルについて、0℃〜50℃のヤング率、及び0℃
〜50℃の反発弾性を測定してその温度依存性を評価し
た。この結果は、表1に示す。ヤング率(E)はJIS
K6254で25%伸長により、反発弾性(Rb)は
JIS K6255に準拠したリュプケ式反発弾性試験
装置により求めた。また、ゴム硬度(JIS A)をJ
IS K6253に準拠して、ガラス転位温度(Tg)
を示差走査熱量分析(DSC)により求めた。さらに、
300%伸張時の引張強さ(300%モジュラス:M3
00)をJIS K6251に準じて、100%永久伸
び(100%PS)をJIS K6262に準じて測定
した。
【0066】また、上述した試験方法に基づいてヘタリ
量(%)を測定した。さらに、JIS K6253に準
拠して破断伸びEb(%)を10℃及び50℃で測定
し、その差ΔEbを求めた。
【0067】この結果より、実施例1〜5のテストサン
プルは、比較例1〜5のものと比較して、ヤング率の温
度依存性及び反発弾性の温度依存性が著しく小さく、0
℃の反発弾性が15%以上であり且つ50℃の反発弾性
が75%以下であることがわかった。また、実施例1〜
5のテストサンプルは同硬度材質の比較例と比較すると
高温での破断伸びEbが小さく、高温環境下での劣化が
小さいことがわかった。さらに、逆に、比較例5のよう
に、エステル濃度が8.5と大きいカプロラクトン系で
ヤング率の温度依存性を小さくしようとしても、実際の
ヘタリ量は小さくできないのと比較して、実施例1〜5
のものはヘタリ量が十分に小さいことがわかった。
【0068】
【表1】
【0069】(試験例2)各実施例及び比較例のクリー
ニングブレードを用いて、クリーニング特性をLL(1
0℃15%RH)、NN(23℃50%RH)、HH
(35℃85%RH)の各条件で評価し、画像評価を行
った。詳細には、各ブレードをレーザープリンタにセッ
トし、24時間放置後、A4縦枠のみの印刷を1000
枚単位で実施し、その後の画像を評価した。最大300
0枚まで行い、クリーニング不良が発見された時点で試
験を終了した。評価は、◎:3000枚クリア、○:2
000枚クリア、△:1000枚クリア、×:1000
枚クリアせずとした。なお、クリーニング特性は、平均
粒径6μmの球状重合のトナーを用いて行った。この結
果は表2に示す。
【0070】この結果より、実施例1〜5のクリーニン
グブレードは温度変化に対して安定したクリーニング特
性を示し、低温時のクリーニング特性が良好で、高温使
用時におけるエッジの耐久性が良好であることがわかっ
た。
【0071】また、粒径が比較的大きく、粉砕型の形状
の従来のトナーではクリーニング特性が良好であった、
ポリカプロラクトン等を原料としたポリエステル系ウレ
タンでは、小粒径、真球度の高いトナーに対しては十分
なクリーニング特性が得られず、このような小粒径、真
球度の高いトナーに対しては本発明の条件を満足するポ
リウレタンを用いた方がより優れた特性が得られること
がわかった。
【0072】
【表2】
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
環境が変化しても十分に安定したヤング率及び反発弾性
を有し、高機能なクリーニングブレードなどとすること
ができるブレード部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヘタリ量の測定方法を示す図である。
【符号の説明】
10 ブレード 11 ブレード部材 12 ホルダ 20 押し付け土台 30 固定治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 修平 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目3番6号 北辰工業株式会社内 (72)発明者 志鶴 公一 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目3番6号 北辰工業株式会社内 (72)発明者 白坂 仁 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目3番6号 北辰工業株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AD13 AD17 AD23 EA14 FA22 GA02 GA03 2H134 GA01 GA05 GA06 GB02 HD01 HD04 HD05 HD11 HD20 KD08 KD09 KG03 KG04 KG08 KH01 KH04 KH15 2H171 FA10 FA13 FA17 FA26 FA30 GA24 GA25 PA09 PA14 QB47 QC04 QC05 QC25 TA03 TA07 TA10 TA17 TA20 UA03 UA06 UA10 UA12 XA06 4J034 CA01 CA04 CA05 CB03 CB04 CC03 DA01 DB03 DF01 DF04 DF14 DF20 HA01 HA07 HC12 HC13 HC52 HC54 HC61 HC64 HC67 HC71 QB03 QB14 RA16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量1500〜3800で且つ
    下記式に定義したエステル濃度が6.85±0.25m
    mol/gの範囲にあるポリエステルポリオールを長鎖
    ポリオールとして用いて得られるポリウレタンからなる
    ゴム弾性体であり、0℃でのヤング率ET0(kg/c
    )と50℃でのヤング率ET50(kg/cm)と
    の差であるΔE(kg/cm)が10以下であり、0
    ℃での反発弾性RbT0(%)が15%以上、50℃で
    の反発弾性RbT50(%)が75%以下であることを特
    徴とするブレード部材。 【数1】エステル濃度(mmol/g)=(エステル基
    のモル数)/(ポリエステルポリオールの重量)
  2. 【請求項2】 請求項1において、300%モジュラス
    が140kg/cm 以上であり、25℃での100%
    永久伸びが2.4%以下であることを特徴とするブレー
    ド部材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、50℃での反
    発弾性RbT50(%)と0℃での反発弾性RbT0(%)
    との差であるΔRb(%)が、60以下であることを特
    徴とするブレード部材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、ガラス
    転位温度が−5℃以下にあることを特徴とするブレード
    部材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、ヘタリ
    量が12%以下であることを特徴とするブレード部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、10℃
    における破断伸びEbT10(%)と50℃における破断
    伸びEbT50(%)との差ΔEb(%)が100以内で
    あることを特徴とするブレード部材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記ポ
    リエステルポリオールが、ジオール成分と二塩基酸との
    脱水縮合により得られたものであることを特徴とするブ
    レード部材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記ポ
    リエステルポリオールが、ジオール成分と二塩基酸とを
    脱水縮合する際にラクトン類を共重合したもの又は脱水
    縮合したものにラクトン類を重付加したものであること
    を特徴とするブレード部材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかにおいて、前記ポ
    リウレタン中の前記長鎖ポリオールが60〜80重量%
    であることを特徴とするブレード部材。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかにおいて、ゴム
    硬度が、JIS Aで60〜80°であることを特徴と
    するブレード部材。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかにおいて、前
    記ポリウレタンが、前記ポリエステルポリオールからな
    る長鎖ポリオールと、ポリイソシアネートと、分子量5
    00未満の短鎖ポリオールとから構成され、前記短鎖ポ
    リオールの主成分として1,3−プロパンジオール及び
    1,4−ブタンジオールの少なくとも一方と、トリメチ
    ロールエタン及びトリメチロールプロパンの少なくとも
    一方とを含むことを特徴とするブレード部材。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記長鎖ポリオ
    ールの主成分が、メチル−1,8−オクタンジオールに
    1,9−ノナンジオールを添加したジオールとアジピン
    酸との縮合によるポリエステルポリオールであることを
    特徴とするブレード部材。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12において、前記ポ
    リイソシアネートの主成分がジフェニルメタンジイソシ
    アネートであることを特徴とするブレード部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009400A (ja) * 2006-06-02 2008-01-17 Synztec Co Ltd クリーニングブレード部材
US7386267B2 (en) 2004-12-28 2008-06-10 Synztec Co., Ltd. Cleaning blade member and method for producing the same
JP2009031773A (ja) * 2007-06-26 2009-02-12 Synztec Co Ltd クリーニングブレード部材

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