JP2003302411A - 分注装置 - Google Patents

分注装置

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JP2003302411A
JP2003302411A JP2002107602A JP2002107602A JP2003302411A JP 2003302411 A JP2003302411 A JP 2003302411A JP 2002107602 A JP2002107602 A JP 2002107602A JP 2002107602 A JP2002107602 A JP 2002107602A JP 2003302411 A JP2003302411 A JP 2003302411A
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liquid
well
nozzle
dispensing
dispensing device
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JP2002107602A
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Yukio Goto
幸雄 後藤
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分注ノズルからの液体の吐出に際しウェル底
面への外乱を防止することができ、液体の吸引に際し液
体の残留を少なくすることができる分注装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 底面の中央部に平坦部を有するウェル1
0が複数設けられたマイクロタイタープレート9を対象
として液体の吐出および液体の吸入を行う分注装置にお
いて、マイクロタイタープレート9を水平面に対して所
定の傾斜角度θで保持する傾斜保持手段と、複数のノズ
ル8を備えた分注ヘッドを傾斜状態で保持されたマイク
ロタイタープレート9に対して接近・離隔させる接離手
段とを備えた。これにより、吐出に際してはノズル8の
先端部をウェル10の内側面に沿わせて底面への外乱を
生じることなく吐出することができ、吸引に際しては底
面のコーナ部に残留する液体を吸引して液体の残留を少
なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、創薬スクリーニン
グ分野、バイオテクノロジー、医学分野等において、試
験用の液体を吐出し吸引する分注装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】創薬スクリーニング分野、バイオテクノ
ロジー、医学分野等において、物質の生化学的反応など
の試験を行う際には、試薬、検体等の試料を含んだ液体
を液体収納用の容器であるマイクロタイタープレートに
注入し、また取り出す分注操作が行われる。この分注操
作には、先端が細径の分注ノズルが用いられ、マイクロ
タイタープレートのウェル内に分注ノズルの先端部を挿
入した状態で、分注ノズルからウェル内に液体が吐出さ
れ、またウェル内の液体が吸引される。液体の吐出・吸
引の対象となるウェルは、一般に平坦な底面を有する円
形の凹部となっており、分注に際しては分注ノズルをウ
ェルの中央部に移動させるノズル位置合わせが行われ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の分
注装置による分注操作においては、液体の吐出・吸引に
際して以下に述べるような不都合があった。まず、ウェ
ル内への液体の吐出に際しては、ウェルの底面に培地が
形成されている場合に分注ノズルの先端部から吐出され
た液体が培地に対して直接吐出されると、培地が吐出さ
れた液体によって攪乱されウェルの底面から剥離する場
合が生じていた。
【0004】また、ウェルからの液体の吸引に際し、ウ
ェル内に収納された液体を完全に吸引して排出すること
が求められるような場合でも、完全な液切りが困難であ
った。すなわち、分注ノズルの先端部がウェルの底面に
当接するまでノズルを挿入して吸引を行っても、ウェル
の底面のコーナ部には、表面張力によって付着した液体
の残留が避けられなかった。このように、従来の分注装
置には、分注ノズルによる液体の吐出・吸引を上述のよ
うな不具合を生じることなく行うことが困難であるとい
う問題点があった。
【0005】そこで本発明は、分注ノズルからの液体の
吐出に際しウェル底面への外乱を防止することができ、
液体の吸引に際し液体の残留を少なくすることができる
分注装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の分注装置
は、底面の中央部に平坦部を有する複数の凹部が設けら
れた容器を対象として前記凹部への液体の吐出および凹
部内の液体の吸入を行う分注装置であって、前記容器を
水平面に対して所定の傾斜角度で保持する傾斜保持手段
と、複数のノズルを備えた分注ヘッドと、前記傾斜保持
手段によって保持された前記容器に対してノズルを相対
的に接近・離隔させる接離手段とを備えた。
【0007】請求項2記載の分注装置は、請求項1記載
の分注装置であって、前記傾斜保持手段は、前記容器を
保持する保持部材と、この保持部材を前記傾斜角度に傾
斜させる傾斜機構とを有する。
【0008】請求項3記載の分注装置は、請求項1記載
の分注装置であって、前記複数のノズルの下端面は、前
記所定の傾斜角度で保持された容器の底面と平行な仮想
平面内に位置している。
【0009】請求項4記載の分注装置は、請求項3記載
の分注装置であって、前記複数のノズルの長さが等し
い。
【0010】本発明によれば、容器を水平面に対して所
定の傾斜角度で保持する傾斜保持手段と、複数のノズル
を備えた分注ヘッドと、傾斜保持手段によって保持され
た前記容器に対してノズルを相対的に接近・離隔させる
接離手段とを備えることにより、液体の吐出に際しては
ノズルの先端部を凹部の内側面に沿わせて底面への外乱
を生じることなく吐出することができ、また吸引に際し
ては底面のコーナ部に残留する液体を吸引して液体の残
留を少なくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1、図2は本
発明の実施の形態1の分注装置の側面図、図3は本発明
の実施の形態1の分注装置のプレート保持部の平面図、
図4は本発明の実施の形態1の分注装置の制御系及び吸
引・吐出系の構成を示すブロック図、図5、図6は本発
明の実施の形態1の分注装置による分注方法の工程説明
図である。
【0012】まず図1を参照して分注装置の全体構造を
説明する。図1において、分注装置1は、基台2上にマ
イクロタイタープレート9を保持するプレート保持部5
を配設した構成となっている。プレート保持部5は右端
部をヒンジ部3によって傾斜自在に支持されており、傾
斜機構4によって所定角度に傾斜するようになってい
る。プレート保持部5の端部には、ヘッド昇降機構6が
設けられている。ヘッド昇降機構6は、下面に複数のノ
ズル8を備えてた分注ヘッド7をプレート保持部5に対
して昇降させる。
【0013】次に、図1、図3を参照してプレート保持
部5について説明する。板状の傾斜ベース部材20の上
面には凹部20aが設けられており、凹部20aにはマ
イクロタイタープレート9を保持した保持部材21が嵌
合している。保持部材21の底面が凹部20aの上面2
0bに摺接し、保持部材21の側面21aが凹部20a
の内側面20cに摺接することにより、保持部材21は
凹部20a内で左右方向にスライド自在となっている。
【0014】ここでマイクロタイタープレート9につい
て説明する。マイクロタイタープレート9は、試薬や検
体などの液体を収容するための凹部である複数のウェル
10が格子配列で設けられている。後述するように、ウ
ェル10は底面の中央部に平坦部を有する断面形状とな
っており、分注ヘッド7のノズル8によってウェル10
内へ液体を吐出し、またウェル10内の液体をノズル8
によって吸入を行うことにより、所定の分注操作が行わ
れる。
【0015】図3(a)に示すように、保持部材21の
右端面には屈曲形状の溝部27が設けられた溝カム部材
26が設けられており、溝部27には位置調整用シリン
ダ24のロッド24aに結合されたピン25が嵌合して
いる。図3(b)に示すように、位置調整用シリンダ2
4のロッド24aが突出することにより、ピン25が溝
部27内で矢印a方向に移動し、これにより溝カム部材
26に結合された保持部材21が矢印b方向に移動す
る。またロッド24aが戻り動作を行うことにより、保
持部材21は上述の移動と逆方向に移動する。保持部材
21の上面は、マイクロタイタープレート9を保持する
保持面となっており、マイクロタイタープレート9は位
置決め部材22,23によってX方向、Y方向位置に決
めされる。
【0016】図3(a)、(b)は保持部材21に保持
されたマイクロタイタープレート9に対して分注ヘッド
7を下降させ、それぞれのウェル10内にノズル8の下
端部を勧誘させた状態を示している。ここで、図3
(a)はロッド24aが戻り状態にあり、この状態では
ノズル8の下端部は各ウェル10の中央部に位置してい
る。
【0017】そして位置調整用シリンダ24を駆動して
ロッド24aを突出させることにより、図3(b)に示
すように、マイクロタイタープレート9は保持部材21
とともに矢印方向に移動する。これにより、ノズル8の
下端部はウェル10内において溝部27によって規定さ
れる移動代dだけ相対移動する。ここで移動代dはウェ
ル10の内径サイズとノズル8の径方向のサイズに応じ
て設定されており、マイクロタイタープレート9が移動
代dだけ移動することにより、ノズル8の下端部はウェ
ル10の内側面に沿った状態となる。位置調整用シリン
ダ24および溝カム部材26は、ノズル8とウェル10
の中央部側から内側面に沿う位置まで相対的に移動させ
るノズル位置調整手段となっている。なお、ノズル位置
調整手段としては、ノズル8側を移動させる構成でもよ
い。
【0018】次に傾斜機構4について説明する。図1に
おいて、基台2の上面にはガイドレール11が左右方向
に配設されており、ガイドレール11にスライド自在に
嵌合したスライダ12は移動プレート13の下面に固着
されている。移動プレート13の右端部には送りねじ1
5が螺合したナット部材16が結合されており、送りね
じ15は傾斜用モータ14によって回転駆動される。
【0019】移動プレート13の上面には斜面状のカム
面が設けられたカム部材18が設けられており、カム部
材18のカム面には傾斜ベース部材20の下面に結合さ
れたカムフォロア17が当接している。傾斜ベース部材
20は、スプリング19によって常に下方に付勢されて
おり、カムフォロア17は常にカム部材18に当接した
状態にある。
【0020】上記構成において、傾斜用モータ14を正
逆駆動することにより移動プレート13は往復動する。
図2に示すように移動プレート13が矢印方向に移動す
ることにより、カムフォロア17はカム部材18のカム
面に沿って上方へ移動する。これにより、傾斜ベース部
材20はヒンジ部3のピンブロック3aに設けられたピ
ン3bを支点として時計回りに回転変位し、カム部材1
8によって決定される所定の傾斜角度に傾斜した状態と
なる。またこの状態から、移動プレート13が左側へ移
動することにより、傾斜ベース部材20はスプリング1
9の付勢力によって傾斜が復元し、図1に示す水平状態
となる。
【0021】プレート保持部5および傾斜機構4は、底
面の中央部に平坦部を有する複数の凹部が設けられた容
器であるマイクロタイタープレート9を水平面に対して
所定の傾斜角度で保持する傾斜保持手段となっている。
プレート保持部5および傾斜機構4は、容器であるマイ
クロタイタープレート9を水平面に対して所定の傾斜角
度で保持する傾斜保持手段となっている。そして、この
傾斜保持手段は、マイクロタイタープレート9を保持す
る保持部材21と、この保持部材21を傾斜ベース部材
20とともに所定の傾斜角度に傾斜させる傾斜機構4と
を有する構成となっている。
【0022】次にヘッド昇降機構6について説明する。
図1において、傾斜ベース部材20の右端部には、縦フ
レーム30が立設されている。縦フレーム30の側面に
は、分注ヘッド7がスライド機構(図示省略)によって
上下方向にスライド自在に保持されている。縦フレーム
30の上端部には昇降用モータ31が垂直方向に配設さ
れており、昇降用モータ31によって回転駆動される送
りねじ32は、分注ヘッド7に結合されたナット部材3
3に螺合している。
【0023】分注ヘッド7の下面には、マイクロタイタ
ープレート9におけるウェル10の配列に対応した配列
で、複数の長さが等しいノズル8が装着されている。昇
降用モータ31を正逆駆動することによりナット部材3
3が昇降し、分注ヘッド7はプレート保持部5に対して
昇降する。これにより、複数のノズル8はマイクロタイ
タープレート9のそれぞれ対応するウェル10内に進入
し、またウェル10から離脱する。従って、ヘッド昇降
機構6は、傾斜保持手段によって保持された容器である
マイクロタイタープレート9に対してノズル8を相対的
に接近・離隔させる接離手段となっている。
【0024】次に図4を参照して、制御系および吐出・
吸引系の構成について説明する。図4において、制御部
34は、昇降用モータ31、傾斜用モータ14および位
置調整用シリンダ24を制御する。操作部35は、制御
部34への操作入力を行う。これにより、分注ヘッド7
の昇降動作、マイクロタイタープレート9を保持した保
持部材21の傾斜動作、および保持部材21上のマイク
ロタイタープレート9の横移動が制御される。
【0025】試薬などの液体38を貯溜する容器37に
は、圧空源36に接続された管路42aが挿入されてお
り、容器37内の液体38内には管路42bの開口端が
浸入している。管路42bはオンオフ弁41cを介して
3方切り換え弁41bに接続されており、3方切り換え
弁41bは管路42eを介して分注ヘッド7に接続され
ている。容器37内には、圧空源36から管路42aを
介して常に圧空が供給され、容器37内の液体38を加
圧している。この状態でオンオフ弁41cを開状態に
し、3方切り換え弁41bを切り換えて管路42bと管
路42eを連通させることにより、液体38が管路42
b,42eを介して分注ヘッド7に送給され、ノズル8
から吐出される。
【0026】3方切り換え弁41bには、管路42cが
オンオフ弁41aを介して接続されており、42cの端
部は容器40内に開口している。また容器40には管路
42dを介して吸引ポンプ39が接続されている。吸引
ポンプ39を駆動することにより、容器40内の空気が
吸引され、容器40内は減圧される。この状態でオンオ
フ弁41aを開状態にし、3方切り換え弁41bを切り
換えて管路42cと管路42eを連通させることによ
り、ノズル8から液体38が管路42e,42cを介し
て吸引され、容器40内に回収される。オンオフ弁41
a、3方切り換え弁41b、オンオフ弁41cの開閉動
作、切換動作を制御部34によって制御することによ
り、上述の吐出・吸引動作を所望のタイミングで実行す
ることができる。
【0027】この分注装置は上記のように構成されてお
り、次に図5を参照してマイクロタイタープレート9の
ウェル10に液体38を吐出する吐出動作について説明
する。図5(a)は、ウェル10が空の状態の吐出対象
のマイクロタイタープレート9を保持部材21(図1)
に保持させ、保持部材21を水平姿勢に保った状態を示
している。
【0028】この状態で、分注ヘッド7をマイクロタイ
タープレート9に対して下降させ、ノズル8の下端部を
ウェル10の中央部に進入させる。この後、図5(b)
に示すように、図1に示す傾斜機構4によってマイクロ
タイタープレート9を右側(一方)に傾斜させ、次いで
位置調整用シリンダ24を駆動してマイクロタイタープ
レート9を所定の移動代dだけ移動させることにより、
ノズル8をウェル10内で相対移動させる。これによ
り、ノズル8はウェル10の内側面の右側(一方)に沿
う位置まで相対移動する。なおこの動作において、マイ
クロタイタープレート9の傾斜動作の前にノズル8の相
対移動動作を行うようにしても良い。
【0029】この後、オンオフ弁41c、3方切り換え
弁41bを操作してノズル8の下端部から液体38を吐
出させる。そして図5(c)に示すように、規定量の液
体38を吐出したならばノズル8からの液体38の吐出
を停止する。次いで、マイクロタイタープレート9の傾
斜を復元して水平姿勢に戻し、図5(d)に示すように
ノズル8をウェル10から上昇させる。このとき、マイ
クロタイタープレート9の傾斜を復元させる動作と、ノ
ズル8をウェル10の中央に戻す相対移動動作とはいず
れを先に行っても良い。
【0030】上記ノズル8による液体38のウェル10
への吐出動作においては、液体38はウェル10の底面
に対して直接吐出されることなく、ウェル10の内側面
に沿って流下する。従って、ウェル10の底面に培地が
形成された状態のマイクロタイタープレート9など、液
体38の流動による攪乱を嫌う対象に分注を行う場合に
あっても、ウェル10内の試料に対する外乱を及ぼすこ
となく分注を行うことができる。
【0031】次に図6を参照して、マイクロタイタープ
レート9のウェル10内に収容された液体38を吸引す
る吸引動作について説明する。図6(a)は、ウェル1
0内に液体38が収容された状態の吸引対象のマイクロ
タイタープレート9を保持部材21(図1)に保持さ
せ、保持部材21を水平姿勢に保った状態を示してい
る。この状態で、分注ヘッド7をマイクロタイタープレ
ート9に対して下降させ、ノズル8の下端部がウェル1
0の中央部の底面のわずか上に到達する位置までノズル
8を進入させる。
【0032】この後、図6(b)に示すように、図1に
示す傾斜機構4によってマイクロタイタープレート9を
右側(一方)に傾斜させ、次いで位置調整用シリンダ2
4を駆動してノズル8をウェル10内で所定の移動代d
だけ相対移動させる。これにより、ノズル8の下端部は
ウェル10の底面の右側(一方)のコーナ部まで移動す
る。なおこの動作において、マイクロタイタープレート
9の傾斜動作の前にノズル8の相対移動動作を行うよう
にしても良い。
【0033】この後、オンオフ弁41a、3方切り換え
弁41bを操作してノズル8の下端部から液体38を吸
引する。そして所定の吸引時間が経過したならば吸引を
停止する。これにより、図6(c)に示すように、ウェ
ル10内の液体38は大部分が吸引され、容器40内に
回収される。次いで、マイクロタイタープレート9の傾
斜を復元して水平姿勢に戻し、図6(d)に示すように
ノズル8をウェル10から上昇させる。このとき、マイ
クロタイタープレート9の傾斜を復元させる動作と、ノ
ズル8をウェル10の中央に戻す相対移動動作とはいず
れを先に行っても良い。
【0034】上記ノズル8によるウェル10内の液体3
8の吸引動作においては、傾斜した状態のウェル10の
コーナ部付近から吸引するようにしていることから、水
平状態にあるウェル10の底面から吸引する従来の分注
方法と比較して、液切り時にウェル10内に残留する残
留液体量を大幅に減少させることができる。
【0035】(実施の形態2)図7は本発明の実施の形
態2の分注装置の側面図である。図7において、基台2
上には傾斜ブロック4Aが配設されており、傾斜ブロッ
ク4Aの上面には、傾斜ベース部材20Aが装着されて
いる。傾斜ベース部材20Aの上面には、実施の形態1
と同様のマイクロタイタープレート9を保持した保持部
材21Aが固着されている。また分注ヘッド7を昇降さ
せるヘッド昇降機構6の構成についても、実施の形態1
と同様である。
【0036】本実施の形態2においては、傾斜ベース部
材20Aが常に所定の傾斜角度θに保たれるように傾斜
ブロック4Aの形状が設定されており、マイクロタイタ
ープレート9を保持部材21Aに保持させることによ
り、マイクロタイタープレート9は常に所定の傾斜角度
θに保持されるようになっている。
【0037】分注ヘッド7には、実施の形態1と同様に
長さが等しいノズル8がウェル10の配列と同様の配列
で装着されており、ノズル8の下端面は、所定の傾斜角
度θで保持されたマイクロタイタープレート9の底面9
aと平行な仮想平面P内に位置するように、分注ヘッド
7のマイクロタイタープレート9に対する平行度が調整
されている。さらに、ノズル8がウェル10の内側面の
一方(傾斜した方)に沿ってウェル10内に進入するよ
うに、マイクロタイタープレート9とノズル8の相対的
な位置が調整される。これにより、実施の形態1に示す
傾斜機構4を設けることなく、実施の形態1と同様の効
果を得ることができる。
【0038】(実施の形態3)図8は本発明の実施の形
態3の分注装置の側面図、図9は本発明の実施の形態3
の分注装置の動作説明図である。図8において、基台2
上に配設された傾斜ブロック4A、傾斜ベース部材20
A、ヘッド昇降機構6は実施の形態2において図7に示
すものと同様である。本実施の形態3においては、分注
ヘッド7に装着された複数のノズル80の長さを、ノズ
ル80の下端面が所定の傾斜角度θで保持されたマイク
ロタイタープレート9の底面9aと平行な仮想平面P内
に位置するように、対応するウェル10の位置に応じて
順次変化させている。
【0039】これにより、分注ヘッド7自体をマイクロ
タイタープレート9の傾斜に応じて傾斜させることな
く、複数のノズル80の下端部をウェル10における所
望の高さ位置に合わせることができるようになってい
る。ここで、図9に示すように、分注ヘッド7を下降さ
せた状態でノズル80の下端部が各ウェル10の底面の
一方(傾斜によって下がった方)のコーナ部付近に到達
するよう、傾斜ベース部材20A上におけるマイクロタ
イタープレート9の位置が設定されている。
【0040】このような構成を採用することにより、分
注ヘッド7をマイクロタイタープレート9の傾斜に合わ
せて傾斜させる必要がなく、またノズル80がウェル1
0内に進入した状態においてノズル80をウェル10に
対して相対移動させる必要がない。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、容器を水平面に対して
所定の傾斜角度で保持する傾斜保持手段と、複数のノズ
ルを備えた分注ヘッドと、傾斜保持手段によって保持さ
れた前記容器に対してノズルを相対的に接近・離隔させ
る接離手段とを備えたので、液体の吐出に際してはノズ
ルの先端部を凹部の内側面に沿わせて底面への外乱を生
じることなく吐出することができ、また吸引に際しては
底面のコーナ部に残留する液体を吸引して、液体の残留
を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の分注装置の側面図
【図2】本発明の実施の形態1の分注装置の側面図
【図3】本発明の実施の形態1の分注装置のプレート保
持部の平面図
【図4】本発明の実施の形態1の分注装置の制御系及び
吸引・吐出系の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態1の分注装置による分注方
法の工程説明図
【図6】本発明の実施の形態1の分注装置による分注方
法の工程説明図
【図7】本発明の実施の形態2の分注装置の側面図
【図8】本発明の実施の形態3の分注装置の側面図
【図9】本発明の実施の形態3の分注装置の動作説明図
【符号の説明】
1 分注装置 4 傾斜機構 5 プレート保持部 6 ヘッド昇降機構 7 分注ヘッド 8 ノズル 9 マイクロタイタープレート 10 ウェル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底面の中央部に平坦部を有する複数の凹部
    が設けられた容器を対象として前記凹部への液体の吐出
    および凹部内の液体の吸入を行う分注装置であって、前
    記容器を水平面に対して所定の傾斜角度で保持する傾斜
    保持手段と、複数のノズルを備えた分注ヘッドと、前記
    傾斜保持手段によって保持された前記容器に対してノズ
    ルを相対的に接近・離隔させる接離手段とを備えたこと
    を特徴とする分注装置。
  2. 【請求項2】前記傾斜保持手段は、前記容器を保持する
    保持部材と、この保持部材を前記傾斜角度に傾斜させる
    傾斜機構とを有することを特徴とする請求項1記載の分
    注装置。
  3. 【請求項3】前記複数のノズルの下端面は、前記所定の
    傾斜角度で保持された容器の底面と平行な仮想平面内に
    位置していることを特徴とする請求項1記載の分注装
    置。
  4. 【請求項4】前記複数のノズルの長さが等しいことを特
    徴とする請求項3記載の分注装置。
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