JP2003300329A - インクジェットプリントヘッド用のクリーニング装置およびその組立て方法 - Google Patents

インクジェットプリントヘッド用のクリーニング装置およびその組立て方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパーやスクレーパーが不要となり、プリ
ントヘッドの外面から蓄積インクおよび粒子状のくずが
取り除かれる。 【解決手段】 インクジェットプリントヘッド40用の
クリーニング装置200であり、ウェブ240を供給す
るウェブ供給源230と、ウェブ供給源と連動し、その
上にウェブを受け取るものであって、ウェブは、プリン
トヘッドと摺動可能に係合してプリントヘッドをクリー
ニングする間、ウェブ供給源からウェブ受けへ延伸可能
であるウェブ受け260と、ウェブ供給源とウェブ受け
とに連動して、ウェブ供給源からウェブ受けへウェブを
駆動するものであって、第1の張力でウェブ供給源から
ウェブを引っ張り、第1の張力よりも大きい第2の張力
でウェブ受け上にウェブを引っ張るようになされてお
り、ウェブがプリントヘッドと摺動可能に係合する間、
ウェブにしわがないようにするウェブ駆動装置270と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包括的にプリントヘ
ッドのクリーニングの装置および方法に係り、より詳細
には、インクジェットプリントヘッドをクリーニングす
るクリーニング装置およびその組立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、画像的な
(image−wise)方法でインク滴を記録媒体上
に噴出させることによって、その記録媒体上に画像を生
成するものである。このプリンタが、普通紙に印刷する
ことができるだけでなく、ノンインパクト、静音、節電
(low energy use)、低コストで動作す
る、という利点が、インクジェットプリンタが市場に広
く受け入れられている主な理由である。
【0003】より具体的には、インクジェットプリンタ
は、複数のインク噴出チャンバと、インク噴出チャンバ
のそれぞれに連通する複数のインク噴出オリフィスとを
含むプリントヘッドカートリッジを備えている。そし
て、それぞれのオリフィスのところでインク噴出器を用
いてインク滴を生成している。この点に関して、2つの
タイプのインク噴出器のうちのどちらを用いてもよい。
これら2つのタイプのインク噴出器とは、熱によって作
動するインク噴出器と、圧電効果によって作動するイン
ク噴出器である。圧電効果によって作動するインク噴出
器に対しては、圧電材料が用いられている。この圧電材
料は、機械的応力が加わると電界が生成されるという圧
電特性を有している。この逆も当てはまる。すなわち、
電界を印加することによって、材料内に機械的応力が生
成されることになる。圧電効果によって作動するインク
噴出器をインクジェット印刷に用いる場合には、圧電材
料に電気パルスを印加して、圧電材料が曲がるように
し、それによって、圧電材料に接触しているインク本体
からインク滴をしぼり出している。その後、このインク
滴は、インク噴出オリフィスを通って進み、記録媒体上
に落ちている。Edmond L.Kyser他の名義で
1976年3月23日に発行された「Method A
nd Apparatus For Recording
With Writing Fluids And Dro
p Projection Means Therefo
r」という名称の米国特許番号第3,946,398号
には、このような圧電インクジェットプリンタのひとつ
が開示されている。
【0004】熱インクジェットプリンタにおいて見出さ
れるもののような、熱によって作動するインク噴出器に
ついては、ヒータが局所的にインク本体を加熱し、ある
量のインクの相がガス状の蒸気泡に変わるようにしてい
る。この蒸気泡が内部インク圧力を十分に上昇させるの
で、インク滴がインク噴出オリフィスを通って記録媒体
に向かって吐出されることになる。熱インクジェットプ
リンタは周知であり、例えば、Buck他への米国特許
番号第4,500,895号、Cowger他への米国
特許番号第4,794,409号、Baker他への米
国特許番号第4,771,295号、Keefe他への
米国特許番号第5,278,584号、およびHewl
ett−Packard Journal,Vol. 39,
No.4 (August 1988)、において説明され
ている。
【0005】プリントヘッドカートリッジ自体は、プリ
ントヘッドカートリッジに接続されたコントローラがイ
ンク噴出チャンバのうちの個々のものを選択的に発射す
るときに、記録媒体に対して横方向に(すなわち、記録
媒体の幅を横切って)往復運動をする、キャリッジに取
り付けられたプリントヘッドカートリッジであってもよ
い。プリントヘッドが記録媒体を横切る度に、記録媒体
上に1スワス(swath)の情報がプリントされるこ
とになる。そのスワスの情報の印刷後、プリンタはスワ
ス幅だけ記録媒体を前進させ、プリントヘッドカートリ
ッジは、すぐ上で言及したような方法にて、別の1スワ
スの情報を印刷することになる。記録媒体上に所望の画
像が印刷されるまで、このプロセスが繰り返される。ま
たは、プリントヘッドカートリッジは、静止しており記
録媒体の幅の端から端まで印刷するのに十分な長さの、
ページ幅のプリントヘッドカートリッジであってもよ
い。この場合には、印刷プロセス中、記録媒体は頻繁
に、静止したプリントヘッドカートリッジに対して垂直
に動くことになる。
【0006】圧電および熱インクジェットプリンタとと
もに用いることができるインクは、そのようなプリンタ
がキャリッジに取り付けられたプリントヘッドカートリ
ッジを有していようとページ幅のプリントヘッドカート
リッジを有していようと、記録媒体上に好適な画像を提
供するように特別に作られている(formulated)。この
ようなインクは通常、顔料や染料等の着色剤と、水等の
水性液と、および/または蒸気圧の低い溶剤とを含んで
いる。より具体的には、インクは、溶剤またはキャリア
液体、染料または顔料、湿潤剤、有機溶剤、洗浄剤、増
粘剤、防腐剤、その他の成分を含む、液体組成である。
さらに、溶剤またはキャリア液体は、水単独であって
も、多価アルコール等の水混和性溶剤や多価アルコール
等の有機材料を水と混ぜたものであってもよい。例え
ば、Masafumi Uehara他の名義で198
3年5月3日に発行された「Ink Composit
ionFor Ink−Jet Recording」と
いう名称の米国特許番号第4,381,946号には、
さまざまな液体インク組成が開示されている。
【0007】このようなインクジェットプリンタ用のイ
ンクは、圧電タイプのものであれ、熱タイプのものであ
れ、多数の特別な特性を有している。例えば、インク
は、不乾特性を組み込み、インク噴出チャンバ内のイン
クが乾燥するのを防止または遅延させて、インク滴が時
折吐出されるだけであっても、噴出チャンバおよび対応
するオリフィスが開いていて乾燥インクのない状態に保
たれるようにすべきである。しかし、プリントヘッドや
プリントヘッドの電気相互接続の上にインクが蓄積して
しまう可能性があるということが観察されている。この
インクの蓄積は、以下の3つの主な原因から生じる可能
性がある。すなわち、(1)インク噴出時のインクの溜
まりと跳ね返り、(2)プリントヘッド上でのインクの
エアロゾルの固化(condensation)、およ
び(3)整備ステーションのキャップおよびワイパーに
よるインクの再付着、である。このようにインクが蓄積
してしまうと、以下の望ましくない結果につながる可能
性がある。すなわち、(1)プリントヘッドの電気的相
互接続を短絡するまだ乾いていないインクによってプリ
ントヘッドの電気的動作不良を引き起こすこと、(2)
プリントヘッド上のインクに張り付いた濡れた紙の繊維
を引きずることによって記録媒体上にインクの不所望の
線を生じる紙の繊維の跡、(3)インク噴出オリフィス
の性能不良によって滴噴出誤差と、滴速度または滴体積
の低落とを生じること、および(4)プリントヘッドか
ら落ちるインク滴によって記録媒体上に不所望のインク
のしみを生じること、である。
【0008】さらに、インクジェットプリントヘッドカ
ートリッジは、インクジェットプリントが行われる環境
に晒されている。すなわち、前述のインク噴出オリフィ
スは、ほこり、ちり、および前述の紙の繊維等、空気に
よって運ばれる多くの種類の粒子に晒されている。粒子
状のくずは、オリフィス付近の表面上に蓄積するかもし
れず、オリフィスやチャンバ自体の中に蓄積するかもし
れない。すなわち、インクはこのような粒子状のくずと
組合わさって、オリフィスを詰まらせたり表面の湿潤
(surface wetting)を変えてインク滴の適切な形成を
妨げてしまう干渉バリ(interference burr)を形成す
る可能性がある。オリフィスが詰まると、インク滴の適
切な噴出が妨げられ、それによって、インク滴の飛翔経
路が変わり、記録媒体の意図しない位置にインク滴が当
たってしまうことがある。粒子状のくずと蓄積インクと
は、クリーニングによりプリントヘッド表面とオリフィ
スから落として、適切な滴形成と適切なインク滴の飛翔
経路とを回復すべきである。
【0009】前述した理由のすべてから、プリントヘッ
ドをクリーニングして不所望のインクおよびくずを落と
すことが重要となる。従来技術の装置には、プリントヘ
ッドをワイピングすることによって、またはインクおよ
びくずをプリントヘッドから吸収することによって、こ
のようなクリーニングを行うものがある。
【0010】Eric Joseph Johnson他
の名前で1999年5月25日に発行され本発明の譲受
人に譲渡されている「Wet Wiping Print
head Cleaning System Using
A Non−ContactTechnique For
Applying A Printhead Treat
ment Fluid」という名称の米国特許番号第
5,907,335号において、ワイパーブレードを用
いてプリントヘッドのワイピングを行う代表的なインク
ジェットプリントヘッドカートリッジのクリーナーが開
示されている。Johnson他の特許は、「ワイパ
ー」ブレードを用いる、プリンタにおけるクリーニング
を開示している。このワイパーブレードは、プリントヘ
ッドカートリッジのノズルオリフィス板表面と摺動して
係合し、ワイピングを行って余分なインクと蓄積したく
ずを取り除くものである。余分なインクと蓄積したくず
を取り除くことは、プリントヘッドの性能およびプリン
ト品質を改善することを目的としている。Johnso
n他の開示によれば、クリーニングシステムは、プリン
トヘッド整備ステーションを備えている。プリントヘッ
ド整備ステーションは、その整備ステーションに属する
キャップの近くに配置された処理流体源を含んでいる。
キャップは、シールを行うようにプリントヘッドと接触
している。整備ステーションの一実施形態に含まれるワ
イパーは、プリントヘッドに接触し、乾燥したインクお
よびくずを取り除いている。処理流体は、ワイパーの潤
滑剤として働き、ワイパーの摩耗を低減するものであ
る。また、処理流体は、プリントヘッド上に蓄積されて
いる乾燥した残留インクのうちのいくらかを溶かしてい
る。さらに、処理流体は薄い膜を残している。この薄い
膜は乾燥しにくく、それにより、プリントヘッド上のこ
の流体の層の上にその後付着する残留インクおよびその
他のくずがより容易に拭き取られるようになっている。
整備ステーション内にはスクレーパーが設けられ、ワイ
パーのクリーニングを行うようになっている。
【0011】キャノン株式会社が出願人である1989
年8月19日公開の「インクジェット記録装置」という
名称の特開平3−189163号において、インクジェ
ットプリントヘッドをクリーニングする他の技術が開示
されている。キャノン特許は、紙粉、ほこり、インク等
をプリントヘッドの前面吐出部から取り除く方法を開示
している。より具体的には、プリントヘッドがキャリッ
ジモータによってプリンタ内のクリーニング位置に配置
されると、当該プリントヘッドは押されて、多孔性材料
でできたリボンに接触するようになっている。吐出部と
多孔性材料との間の毛管作用によって、インクや泡等
が、プリントヘッドの吐出部から吸収されることにな
る。紙粉やほこりを含んでいるかもしれないインク、泡
等が吸収される量は、多孔性材料との接触時間に比例し
ている。クリーニングの後、プリントヘッドは、キャリ
ッジモータの動作によってプリント位置に戻るようにな
っている。プリントヘッドがもはやクリーニング位置に
ないということを確認した後、多孔性材料は前進して、
多孔性材料の別の部分に次のクリーニング事象(eve
nt)への準備をさせている。
【0012】Johnson他の特許が開示するもの
等、従来技術のプリントヘッドカートリッジのクリーニ
ング技術は、十分に機能するかもしれないが、経時的に
インクがワイパー上に蓄積するということが観察されて
いる。この結果、ワイパーの寿命にわたってワイパーの
有効性が低くなっていく。Johnson他の特許が開
示するもの等のスクレーパーを設けて、ワイパーをクリ
ーニングすることもあるが、スクレーパーを用いても問
題の発生原因がなくなるわけではなく、スクレーパー自
体にインクが蓄積し、それによって経時的にスクレーパ
ーの有効性が低くなっていく可能性がある。さらに、キ
ャノン特許は、紙粉やほこりを含んでいるかもしれない
インク、泡等を取り除く多孔性材料を開示しているが、
多孔性材料がプリントヘッドに接触するときのクリーニ
ングの有効性を高めるために、この多孔性材料がしわの
ないままに保持するということは、キャノン特許には開
示されていないようである。また、キャノン特許によれ
ば、毛管作用のプロセスが比較的ゆっくりしていること
から、インク、泡、紙粉、またはほこりを十分吸収する
ために、多孔性材料は特定の時間の間、プリントヘッド
に接触したままでなければならない。したがって、キャ
ノン特許のクリーニング技術を用いると、クリーニング
時間が長くなってしまうことになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】したがって、インクジ
ェットプリントヘッドをクリーニングするクリーニング
装置およびその組立て方法が必要とされている。この装
置および方法は、(1)ワイパーおよびスクレーパーを
不要にし、しかもプリントヘッドの外面から蓄積インク
および粒子状のくずを取り除いて、まだ乾いていないイ
ンクがプリントヘッドの電気的相互接続を短絡すること
がないようにし、(2)記録媒体上にインクの不所望の
線を生じる紙の繊維の跡を取り除き、(3)別の状況で
は、滴噴出誤差と、滴速度または滴体積の低落とから生
じるインク噴出オリフィスの性能不良を改善し、(4)
記録媒体上に不所望のインクのしみを生じることによ
り、インク滴がプリントヘッドから落ちる危険性を低下
させ、(5)プリントヘッドをクリーニングするのに、
毛管作用の比較的ゆっくりしたプロセスに依存しないよ
うにしている。
【0014】
【課題を解決するための手段】広範な形態において、本
発明は、インクジェットプリントヘッドをクリーニング
するクリーニング装置およびその組立て方法である。ク
リーニング装置は、そこからウェブを供給する、ウェブ
供給源を備えている。ウェブ供給源には、ウェブを受け
取るウェブ受けが組合わされており、ウェブは、ウェブ
供給源からウェブ受けへ延伸可能であり、プリントヘッ
ドと摺動可能に係合してプリントヘッドをクリーニング
している。ウェブ供給源とウェブ受けとには、ウェブ供
給源からウェブ受けへウェブを駆動するウェブ駆動装置
が組合わされている。ウェブ駆動装置は、第1の張力で
ウェブ供給源からウェブを引っ張り、第1の張力よりも
大きい第2の張力でウェブ受け上にウェブを引っ張るよ
うになっており、ウェブがプリントヘッドと摺動可能に
係合する間、ウェブにしわがないようにしている。
【0015】本発明の一態様によれば、クリーニング装
置は、自由に回転可能な第1のスピンドルに巻き付けた
ウェブ供給源を備えている。第1のスピンドルの近傍に
は、その上にウェブを受け取る回転可能な第2のスピン
ドルを備えたウェブ受けが配置されている。このように
して、ウェブは、該ウェブがプリントヘッドの外面と摺
動可能に係合してプリントヘッドの表面をクリーニング
している間、第1のスピンドルから第2のスピンドルへ
延伸可能となっている。
【0016】クリーニング装置はさらに、自由に回転可
能な第1のスピンドルから第2のスピンドルへとウェブ
を駆動し、第2のスピンドルに結合されるウェブ駆動装
置を備えている。これに関連して、ウェブ駆動装置は、
第1のスピンドルの近傍に配置した第3のスピンドル上
に同心に取り付けられた駆動ローラを備えている。第1
のスピンドルから延伸しているウェブの一部は、部分的
に駆動ローラに巻き付いており、駆動ローラが回転する
と、ウェブが第1のスピンドルから引っ張られるように
なっている。また、ウェブ駆動装置は、第2のスピンド
ルに結合している。すなわち、ウェブ駆動装置に属する
駆動ローラがウェブを第1のスピンドルから引っ張る
と、ウェブ駆動装置は、同時にウェブを第2のスピンド
ル上に引っ張っている。言い換えれば、ウェブ駆動装置
は、ウェブをウェブ供給源から引っ張るとともに、ウェ
ブをウェブ受け上に引っ張ることになる。さらに、プリ
ントヘッド表面と係合してプリントヘッド表面をクリー
ニングするのは、ウェブのうちで、部分的に駆動ローラ
に巻き付いた部分である。
【0017】ウェブ駆動装置はさらに、第2のスピンド
ル(ウェブ受け)と第3のスピンドル(駆動ローラ)と
を制御可能に回転させる歯車列を備えている。第2のス
ピンドルには、調整可能なオーバードライブスリップク
ラッチ(overdriveslip clutch)
が結合されている。このオーバードライブスリップクラ
ッチは、第2のスピンドルに所定量の滑り摩擦を加え
て、第2のスピンドルの回転速度を制御するように調整
可能となっている。第2のスピンドルの回転速度を制御
すれば、ウェブに作用する前方への張力が制御されるこ
とになる。これに関連して、オーバードライブスリップ
クラッチは、ウェブに作用する所望の前方への張力を加
えるように調整することができるようになっている。さ
らに、ウェブのうちで、部分的に駆動ローラに巻き付い
た部分は、「受動スリップクラッチ(passives
lip clutch)」装置として効果的に機能して
いる。この受動スリップクラッチ装置は、駆動ローラと
ウェブとの間に、所定の「巻き付き角度」(すなわち、
ウェブが部分的に駆動ローラに巻き付くときにウェブが
形成する角度)によって決まる所定量の摩擦を加えて、
駆動ローラが滑りなしにウェブを動かせるようにしてい
る。これに関連して、受動スリップクラッチ装置は、ウ
ェブに作用する所望の逆張力を加えるようになってい
る。オーバードライブスリップクラッチの調整と、受動
スリップクラッチの存在によって、オーバードライブス
リップクラッチと受動スリップクラッチとが協働して、
ウェブをピンと張った状態に保つように作用し、ウェブ
がしわのないままであるようにしている。ウェブがしわ
のないままである、ということが重要なのは、接触カバ
ーの範囲(contact coverage)に間隙
のない状態で、ウェブ表面が確実にプリントヘッド表面
に接触するようにするためである。これによって、しわ
のあるウェブと比較してクリーニングの有効性が高めら
れることになる。
【0018】また、歯車列を作動するアクチュエータも
設けられている。歯車列を作動する結果として、第2の
スピンドルと駆動ローラとが所定量回転することにな
る。これに関連して、ウェブがプリントヘッドを十分に
クリーニングした後、次のクリーニング事象用にウェブ
の未使用部分を出すために、第2のスピンドルと駆動ロ
ーラとを所定量回転することによって、アクチュエータ
がウェブを割り出すようになっている。
【0019】さらに、クリーニング装置は、カートリッ
ジのオリフィスから噴出すなわち「吐出」されるインク
を受け取って、オリフィスから乾燥したインクおよびく
ずを取り除く複数の従来のつぼを備えている。クリーニ
ング装置はまた、プリントヘッドが使用中でないときに
オリフィスをキャッピングし、インクが乾燥しきってし
まう危険性を低下させるような複数の従来のキャッピン
グステーションも備えている。したがって、クリーニン
グ装置は、クリーニングの有効性を高めるために、ウェ
ブおよびウェブ駆動装置と組合わせた従来のつぼおよび
/またはキャッピングステーションを工夫して備えてい
てもよい。
【0020】本発明の特徴のひとつは、プリントヘッド
と摺動可能に係合してプリントヘッドをクリーニングす
ることができるウェブを設けることである。
【0021】本発明の他の特徴は、ウェブを精密に駆動
して、ウェブがプリントヘッドと摺動可能に係合する
間、ウェブにしわがないようにするウェブ駆動装置を設
けることである。
【0022】本発明の利点は、本発明を利用することに
よって、ワイパーおよびスクレーパーが不要になり、し
かもプリントヘッドの外面から蓄積インクおよび粒子状
のくずが取り除かれるということである。
【0023】本発明の他の利点は、本発明を利用するこ
とによって、(1)まだ乾いていないインクがプリント
ヘッドにおける電気的相互接続を短絡することがなくな
り、(2)記録媒体上にインクの不所望の線を生じる紙
の繊維の跡が取り除かれ、(3)別の状況では、滴噴出
誤差と、滴速度または滴体積の低落とを生じるインク噴
出オリフィスの性能不良が改善され、(4)記録媒体上
に不所望のインクのしみを生じることによりインク滴が
プリントヘッドから落ちる危険性が低下するということ
である。
【0024】本発明の他の利点は、本発明を利用するこ
とによって、クリーニング時間が短くなるということで
ある。
【0025】本発明のこれらおよびその他の特徴および
利点は、以下の詳細な説明を本発明の例示的実施形態を
示して説明する図面とともに読めば、当業者には明白に
なろう。
【0026】本明細書の特許請求の範囲は、本発明の主
題を特に指摘してはっきりと特許を請求しているが、以
下の説明を添付図面とともに検討すれば、本発明がより
よく理解されると考えられる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明は、特に、本発明による装
置の一部を形成したり、またはより直接に本発明による
装置と協働する要素に向けられている。具体的に示した
り、説明したりしていない要素は、当業者に周知のさま
ざまな形態で採用してもよい、ということを理解された
い。
【0028】したがって、図1を参照すると、全体的に
10で表すインクジェットプリンタが示されており、こ
のインクジェットプリンタ10は、記録媒体30上に画
像20をプリントするものである。記録媒体30は、
紙、織物等、あるいは反射性の記録媒体であってもよ
く、また透明シート等の透過性の記録媒体であってもよ
い。
【0029】図1、図2および図3を参照すると、プリ
ンタ10は、外面45を有する熱インクジェットプリン
トヘッド40を備えている。プリントヘッド40は、複
数の隣接するインクカートリッジ50a,50b,50
c,50dを備えており、これらインクカートリッジに
は、それぞれシアン、マゼンタ、イエローおよびブラッ
クのカラーのインクが収容されている。本明細書におい
ては、4つのインクカートリッジ50a,50b,50
c,50dを開示しているが、必要な特定のプリント用
途に応じて、インクカートリッジはこれよりも多くても
少なくてもよい、ということが理解されるべきである。
それぞれのインクカートリッジ50a,50b,50
c,50dの中には、少なくとも1つのインク噴出チャ
ンバ60が形成されている。インク噴出チャンバ60
は、インク本体65を収容している。インク噴出チャン
バ60は、記録媒体30の上に画像20を形成するため
に記録媒体30上に複数のインク滴80を噴出させるも
のであり、終わりが複数の同一直線上で整合したインク
噴出オリフィス70(そのうちのいくつかのみを示す)
になっている。チャンバ60内には、略長方形のダイ9
0が水平に配置されている。ダイ90は、目下開示する
諸理由で、下面100を有している。これに関連して、
ダイ90の下面100には、オリフィス70のそれぞれ
の1つと整合してインク本体65をオリフィス70近傍
で局所的に沸騰させる複数の耐熱ヒータ素子、すなわち
薄膜抵抗器110が取り付けられている。抵抗器110
はそれぞれ、コントローラ(図示せず)に電気接続され
ており、スキャナ、コンピュータ、またはデジタルカメ
ラ(すべて図示せず)等の画像源から受け取った出力信
号に応答して、このコントローラが抵抗器110への電
気エネルギーの流れを選択的に制御するようになってい
る。これに関連して、電気エネルギーがいずれかの抵抗
器110に少しの間流れると、抵抗器110はインク本
体65を局所的に加熱して、抵抗器110に隣接して気
泡(図示せず)が形成されるようにしている。この気泡
は、インク本体65を変位させることによってチャンバ
60を加圧し、インク本体65からインク滴80を絞り
出している。インク滴80はオリフィス70を通って進
み、記録媒体30によって妨げられる。所定時間の後、
コントローラは抵抗器110に電気エネルギーを供給す
るのをやめている。インク本体65へのエネルギー入力
がないために、その後、気泡はつぶれることになり、次
いでインクは、2つの矢印115で示す流れの線に略沿
ってチャンバ60を補充している。チャンバ60を補充
するインクを供給するために、全体的に120で表す大
量の(bulk)インク供給源を設けてもよい。もちろ
ん、このような大量のインク供給源120は、複数のイ
ンク槽130a,130b,130c,130dを有し
ており、各インク槽には、それぞれシアン、マゼンタ、
イエローおよびブラックのカラーのインクが収容されて
いる。槽130a,130b,130c,130dはそ
れぞれ、柔軟性を有するホース(図示せず)等によっ
て、カートリッジ50a,50b,50c,50dに接
続されており、カートリッジ50a,50b,50c,
50d内のチャンバ60を補充するようになっている。
槽130a,130b,130c,130dは、ハウジ
ング135内にあってもよい。ハウジング135は、両
方向の矢印138の方向等に回転してハウジング135
を開閉することが可能なふた137を有している。熱プ
リントヘッド40は、好ましくは、Robert C.
Mazeの名前で2001年5月15日に発行され本発
明の譲受人に譲渡されている「Ink Jet Prin
t HeadWith Flow Control Man
ifold Shape」という名称の米国特許番号第
6,231,168号において開示されているようなタ
イプであってもよい。以上ではプリントヘッド40を熱
プリントヘッドとして開示しているが、プリントヘッド
40は、所望であれば圧電プリントヘッドであってもよ
い。
【0030】図1および図4において最もよくわかるよ
うに、プリントヘッド40は、少なくとも記録媒体30
の幅だけ延伸しているレール140上に摺動可能に取付
けられており、両方向の矢印145の方向にプリントヘ
ッド40が往復運動をしてレール140を行き来するよ
うになっている。プリントヘッド40は、当該プリント
ヘッド40に接続され、かつレール140と係合する第
1のモータ150によって、レール140を行き来する
ようになっている。プリントヘッド40は、プリントヘ
ッド40に接続され、かつレール140と係合する第1
のモータ150によって駆動されるものとして示してい
るが、所望であれば、その代わりにプリントヘッド40
は、ベルトと滑車のアセンブリ(図示せず)によって駆
動されてもよいことが理解されよう。プラテン160等
の支持部材は、プリントヘッド40から間隔を置いてプ
リントヘッド40に対向して配置され、記録媒体30を
支持している。プラテン160は、当該プラテン160
を回転する第2のモータ170によって動作可能な細長
い円筒形のローラとして構成され、記録媒体30が矢印
175の方向に動くようになっている。
【0031】以上の説明から、プリントヘッド40は、
第1のプリント方向のレール140を行き来することに
よって、画像20を形成する複数のプリントスワスのう
ちの第1のものをプリントする、ということが理解でき
る。第1のプリントスワスがプリントされるとき、プラ
テン160は回転せず、静止したままであるようになっ
ている。そして、第1のスワスのプリント後、プラテン
160が所定の角度を回転し、記録媒体30を矢印17
5の方向に所定の距離前進させている。その時点で、プ
リントヘッド40は、第1のプリント方向と反対の第2
のプリント方向にレール140を行き来させ、プリント
スワスのうちの第2のものをプリントすることになる。
言い換えれば、プリントヘッド40は、矢印145の方
向に往復運動をしてレール140を走行するようになっ
ている。プリントヘッド40のそれぞれの往復運動中、
プリントヘッド40がレール140の端部に達した後の
み、プラテン160が回転することになる。往復運動す
るプリントヘッド40と回転するプラテン160とのこ
のようなプロセスは、すべてのプリントスワスがプリン
トされ記録媒体30が所望の画像20の全体を受け取る
まで、繰り返されるようになっている。
【0032】しかし、図2および図3において最もよく
わかるように、プリントヘッド表面45およびプリント
ヘッド40の電気的相互接続(図示せず)の上には、イ
ンクが蓄積して不所望のインクのこびり付き、すなわち
付着物180が形成される可能性がある。このようなイ
ンク付着物180は、以下の3つの主な原因から生じる
可能性がある。すなわち、(1)インクの溜まりと跳ね
返り、(2)表面45上でのインクのエアロゾルの固
化、および(3)整備ステーションのキャップおよびワ
イパーによる表面45上へのインクの再付着、である。
このようなインク付着物180は、以下の望ましくない
結果につながる可能性がある。すなわち、(1)、プリ
ントヘッドの電気的相互接続を短絡するまだ乾いていな
いインクによってプリントヘッド40の電気的動作不良
を引き起こすこと、(2)表面45上のインクに張り付
いた濡れた紙の繊維を引きずることによって、記録媒体
30上にインクの不所望の線を生じる紙の繊維の跡、
(3)インク噴出オリフィスの性能不良によって滴噴出
誤差と、滴速度または滴体積の低落とを生じること、お
よび(4)表面45から落ちるインク滴によって記録媒
体30上に不所望のインクのしみを生じること、であ
る。
【0033】さらに、インクカートリッジ50a,50
b,50c,50dは、ほこり、ちり、および前述した
紙の繊維等、空気によって運ばれる多くの種類の粒子状
のくずに晒されている。このような粒子状のくずは、オ
リフィス70を取り囲む表面45上に蓄積して粒子状付
着物180を形成するかもしれず、最終的にオリフィス
70やチャンバ60自体の中に蓄積するかもしれない。
すなわち、このような粒子付着物180は、蓄積して、
オリフィス70を詰まらせたり、表面の湿潤を変えてイ
ンク滴80の適切な形成を妨げてしまう干渉バリを形成
する可能性がある。オリフィス70が詰まると、インク
滴80の適切な噴出が妨げられ、それによって、インク
滴80の飛翔経路が変わり、記録媒体30の意図しない
位置にインク滴80が当たってしまうことになる。粒子
およびインク蓄積付着物180は、クリーニングで表面
45およびオリフィス70から落として、適切な滴形成
と適切なインク滴の飛翔経路とを回復すべきである。
【0034】図1に戻ると、プリンタ10はさらに、一
体的に取り付けた開放型のクレードル190を備えてお
り、該クレードル190によって全体的に200で表す
プリントヘッドクリーニング装置を取り外し可能に収容
している。クレードル190は後壁192を有してい
る。クレードル190はまた、プリントヘッド40がレ
ール140に沿ってクレードル190内へと進み、プリ
ントヘッド40をクリーニング装置200によってクリ
ーニングすることを可能とする開口部195も有してい
る。開口部195はまた、クリーニング装置200によ
るクリーニング後、プリントヘッド40がレール140
に沿ってクレードル190から出て進むことを可能とす
るものである。以下により詳細に説明するように、クリ
ーニング装置200は、プリントヘッド40の表面45
をクリーニングして粒子付着物180を落とすことがで
きるようになっている。クレードル190は、クレード
ル190内に形成され、クリーニング装置200をクレ
ードル190内に正確に摺動可能に位置決めするための
位置決め凹部210を備えていてもよい。クレードル1
90はまた、回転可能なカバー220を備えており、カ
バー220は、クレードル190の内部をちり、ほこり
等から保護するために、両方向の矢印225の方向等に
回転してクレードル190を開閉することができるよう
になっている。
【0035】図5、図6および図7を参照すると、クリ
ーニング装置200は、全体的に230で表すウェブ供
給源を備えており、該ウェブ供給源230からクリーニ
ングウェブ240を供給するようになっている。ウェブ
240を含む材料は、好ましくは、ウェブ240自体が
プリントヘッド40の表面45上に繊維を付着させてし
まう危険性を低減させるために、遊動(errant)
繊維を生成する傾向を低くべきである。この点に関し
て、ウェブ240を含む材料は、厚さが約0.32mm
のFreudenberg Evolon(商標)や、
厚さが約0.23mmのContac EXNW003
9(商標)や、ドイツのワインハイムにあるFreud
enberg Vliesstoffe KGから入手
可能な同様のウェブ材料であってもよい。ウェブ240
の供給源は、自由に回転可能な第1のスピンドル250
に巻き付けられている。第1のスピンドル250の直径
は、約0.348インチ(8.84mm)とすることが
できる。第1のスピンドル250の近傍には、その上に
ウェブ240を受け取る回転可能な第2のスピンドル2
60を備えるウェブ受けが配置されている。第2のスピ
ンドル260の直径は、約0.350インチ(8.89
mm)とすることができる。ウェブ240は、第1のス
ピンドル250から第2のスピンドル260へ延伸可能
であり、また、プリントヘッド40の外面45と摺動可
能に係合して、以下により十分に開示する方法で表面4
5をクリーニングすることも可能となっている。
【0036】図6、図7、図8および図9を参照する
と、クリーニング装置200はさらに、全体的に270
で表すウェブ駆動装置を備えている。ウェブ駆動装置2
70は、第2のスピンドル260(ウェブ受け)に結合
して、ウェブ240を第1のスピンドル250(ウェブ
供給源)から第2のスピンドル260へ駆動するように
なっている。ウェブ駆動装置270は、第1のスピンド
ル250の近傍に配置した第3のスピンドル290上に
同心に取付けられている回転可能な円筒形の駆動ローラ
280を備えている。駆動ローラ280の壁厚は、約
0.157インチ(4mm)とすることができる。駆動
ローラ280の材料は、表面45に適合して良好なワイ
ピング性能を付与するのに十分柔らかく、滑りなしに効
果的にウェブ240を駆動するのに十分に堅いフォーム
であってもよい。駆動ローラ280は、第1のスピンド
ル250から供給されるウェブ240と係合するように
なっており、駆動ローラ280が以下に開示するように
してウェブ240を第1のスピンドル250から引っ張
るようになっている。図示のように、ウェブ240は、
部分的に駆動ローラ280に巻き付いている。すなわ
ち、ウェブ240は部分的に駆動ローラ280に巻き付
いて、所定の「巻き付き角度」φを規定するようになっ
ている。巻き付き角度φの量すなわち値は、予め決まっ
ており、巻き付き角度φによって、ウェブ240と駆動
ローラとの間の摩擦が、駆動ローラ280が回転すると
きにウェブ240を動かすのに確実で十分なものであ
る。このようにして、ウェブ240が部分的に駆動ロー
ラ280に巻き付くと、「受動スリップクラッチ」装置
が設けられ、巻き付き角度φを規定することになる。さ
らに、巻き付き角度φを維持するために、略円筒形の第
1の引っ張りバー(tensioning bar)3
00が、ウェブ供給源230と駆動ローラ280との間
に置かれ、ウェブ240と係合している。第1の引っ張
りバー300は、駆動ローラ280とウェブ供給源23
0との間にあるウェブ240の部分に、逆張力を加える
助けとなる。この逆張力は、駆動ローラから遠ざかりウ
ェブ供給源230に向かう方向305に作用している。
さらに、略円筒形の第2の引っ張りバー310が、第1
の引っ張りバー300に対向して駆動ローラ280と第
2のスピンドル260との間に置かれ、ウェブ240と
係合している。第2の引っ張りバー310は、駆動ロー
ラ280と第2のスピンドル260との間にあるウェブ
240の部分に、前方への張力を加える助けとなる。さ
らにまた、第1のスピンドル250と第2のスピンドル
260との略中間には、略円筒形の第3の引っ張りバー
320が配置され、これもまた、駆動ローラ280と第
2のスピンドル260との間にあるウェブ240の部分
に、前方への張力を加える助けとなる。この前方への張
力は、駆動ローラ280から遠ざかり第2のスピンドル
260に向かう方向315に作用している。したがっ
て、上記説明から、およびこれらいくつかの図面を参照
して、ウェブ240が、ウェブ供給源230から第1の
引っ張りバー300の下、駆動ローラ280の上、第2
の引っ張りバー310の下、第3の引っ張りバー320
の上、そして第2のスピンドル260上へ延伸するウェ
ブ経路を規定している、ということが理解できる。さら
に、第1のスピンドル250、第2のスピンドル26
0、第3のスピンドル290、第1の引っ張りバー30
0、第2の引っ張りバー310および第3の引っ張りバ
ー320はそれぞれ、これらの構成要素を支持する、プ
ラスチック、アルミニウム等からできた軽量フレーム3
30に結合している。さらに、以下により十分に説明す
るように、部分的に駆動ローラ280に巻き付いている
ウェブ240の部分は、プリントヘッド表面45と係合
してプリントヘッド表面45をクリーニングするように
なっている。
【0037】再び図6、図7、図8、および図9を参照
すると、駆動ローラ280の横断面が円形として示され
ている。しかし所望であれば、駆動ローラ280は、楕
円、三角形、または正方形等、非円形の横断面を有して
もよい。さらに、表面45のクリーニングを高めるため
に、駆動ローラ280のより鋭い縁を設けるような方法
で、駆動ローラ280のこのような非円形の断面の角を
表面45に提供してもよい。
【0038】さらに再び図6、図7、図8および図9を
参照すると、ウェブ駆動装置270はさらに、全体的に
340で表す歯車列を備えている。歯車列340は、第
2のスピンドル260(ウェブ受け)と第3のスピンド
ル290(駆動ローラ280)とに結合して、第2のス
ピンドル260と第3のスピンドル290とを制御可能
に回転するようになっている。次に、歯車列340を詳
細に説明する。すなわち、歯車列340は、ウェブ24
0の第1のスピンドル250によって支持される第1の
歯車350を備えている。第1の歯車350は第1のス
ピンドル250によって支持されているが、第1の歯車
350は第1のスピンドル250を回転するわけではな
く、第1のスピンドル250は自由に回転可能である。
言い換えれば、第1の歯車350は自由に回転可能であ
る。第1の歯車350の直径は、約1.000インチ
(25.4mm)とすることができる。第1の歯車35
0には、第2の歯車360が結合している。第2の歯車
の直径は、約0.833インチ(21.2mm)であっ
てもよい。また、第1の歯車には、第3の歯車370も
結合しており、第3の歯車370の直径は、約0.83
3インチ(21.2mm)とすることができる。第4の
歯車380は、第2のスピンドル260に接続され、第
2の歯車360と係合している。第4の歯車380の直
径は、約0.563インチ(14.3mm)とすること
ができ、第2の歯車360が回転するとともに第4の歯
車380が回転するようになっている。もちろん、ウェ
ブ240を第2のスピンドル260上に巻き取るため
に、第4の歯車380が回転するとともに第2のスピン
ドル260が回転するようになっている。調整可能なオ
ーバードライブスリップクラッチ390は、第2のスピ
ンドル260に摺動可能に結合し、第4の歯車380に
取り付けられている。オーバードライブスリップクラッ
チ390は、ねじを切った貫通穴395を有している。
穴395は、オーバードライブスリップクラッチ390
に形成されたスロット397と連通している。穴395
の目的は、第2のスピンドル260上でオーバードライ
ブスリップクラッチ390を調整可能に締めたりゆるめ
たりするねじ(図示せず)を受け入れるということにあ
る。すなわち、ねじを締めるとスロット397を閉じる
結果になり、それによってクラッチ390が半径方向に
締め付けられ、第2のスピンドル260の周囲で締まる
ことになる。逆に、ねじをゆるめるとスロット397を
開ける結果になり、クラッチ390が半径方向に広がっ
て、第2のスピンドル260の周りでゆるむことが可能
となる。したがって、オーバードライブスリップクラッ
チ390は、第2のスピンドル260に所定量の滑り摩
擦を与えるように調整可能となっている。このようにし
て、オーバードライブスリップクラッチ390は、ウェ
ブ240に全体的に矢印315で示す方向に作用する所
望の前方への張力を加えるように調整することができ
る。
【0039】さらに図6、図7、図8および図9を参照
すると、歯車列340はまた、第5の歯車400も含ん
でいる。第5の歯車400の直径は、約0.563イン
チ(14.3mm)とすることができる。第5の歯車4
00は第3の歯車370と係合し、第3の歯車370が
回転するとともに第5の歯車400が回転するようにな
っている。第5の歯車400には、第6の歯車410が
結合している。第6の歯車410の直径は、約0.18
8インチ(4.76mm)とすることができる。第7の
歯車420は、第6の歯車410と係合し、第3のスピ
ンドル290(駆動ローラ280)に接続されている。
第7の歯車420の直径は、約0.188インチ(4.
76mm)とすることができ、第6の歯車410が回転
するとともに第7の歯車420が回転するようになって
いる。もちろん、駆動ローラ280を回転させるため
に、第7の歯車420が回転するとともに第3のスピン
ドル290が回転するようになっている。オーバードラ
イブスリップクラッチ390の調整と、前述の受動スリ
ップクラッチ(すなわち、ウェブ240が部分的に駆動
ローラ280に巻き付くときに、駆動ローラ280およ
びウェブ240によって設けられて巻き付き角度φを規
定する)の存在によって、オーバードライブスリップク
ラッチ390と受動スリップクラッチとが協働して、前
述の逆張力と前方への張力とを生成するように作用する
ことができる。この逆張力と前方への張力とを適切に管
理することによって、ウェブ240がピンと張った状態
に保たれることになる。これにより、ウェブ240はピ
ンと張ってしわのないままの状態に保持されることにな
る。ウェブ240がしわのないままである、ということ
が重要である。これが重要なのは、ウェブ240にしわ
がなければ、接触カバーの範囲において間隙のない状態
で、ウェブ240が確実にプリントヘッド40の表面4
5に接触するからである。これによって、しわのあるウ
ェブと比較してクリーニングの有効性が高められること
になる。
【0040】図1および図5に戻ると、クリーニング装
置200はさらに、目下開示する諸理由でフレーム33
0に一体的に接続されたシャシ440を備えている。こ
れに関連して、シャシ440は、カートリッジ50a,
50b,50c,50dのインク噴出オリフィス70に
整合してカートリッジ50a,50b,50c,50d
から噴出、すなわち「吐出」されるインクを受け取る複
数の従来のつぼ442を備えている。カートリッジ50
a,50b,50c,50dのオリフィス70からのイ
ンクのこの時々の「吐出」は、不所望の乾燥したインク
および粒子状のくずがない状態にオリフィス70を保つ
ことを目的としている。シャシ440はさらに、プリン
トヘッド40が使用中でないときにオリフィス70に整
合してオリフィス70をキャッピングするため、複数の
従来のキャッピングステーション444を備えている。
オリフィス70をキャッピングすることによって、イン
クが乾燥しきってしまう危険性を低減させている。さら
に、シャシ440はまた、カートリッジ50a,50
b,50c,50dがキャッピングされている間、カー
トリッジ50a,50b,50c,50dのそれぞれの
1つに接して、カートリッジ50a,50b,50c,
50dを損傷から守るバリアーを確立することが可能な
複数のバリアー壁446を備えている。シャシ440
と、一体的に取り付けたフレーム330とは、概して両
方向の矢印447の方向に移動することが可能であり、
つぼ442またはキャッピングステーション444をカ
ートリッジ50a,50b,50c,50dのオリフィ
ス70と整合させるようになっている。シャシ440
と、一体的に取り付けたフレーム330とは、シャシ4
40と係合するモータ機構(図示せず)によって駆動さ
れるようになっている。したがって、クリーニング装置
200のウェブ240は、クリーニングの有効性を高め
るために、従来のつぼ442およびキャッピングステー
ション444と発明的に組み合わせられている。
【0041】さらに図1および図5を参照して、クリー
ニング装置200を用いるクリーニング技術を次に説明
する。レール140およびプリントヘッド40に係合す
る第1のモータ150は、プリントヘッド40をレール
140に沿って開口部195を通ってクレードル190
内へと移動させて、クリーニング事象を開始する。第1
のモータ150は、クレードル190内の所定位置にプ
リントヘッド40を配置し、ウェブ240によって表面
45をクリーニングできるようにする。次に、シャシ4
40と係合する前述のモータ機構(図示せず)が、シャ
シ440を位置決め凹部210に沿って矢印447の方
向へ前後に往復運動させる。本明細書においては、前後
へのシャシ440の一回の往復運動を1クリーニングサ
イクルと定義する。シャシ440が前方向に(すなわ
ち、プリンタ10の前面に向かって)平行移動すると、
部分的に駆動ローラ280に巻き付いているウェブ24
0の部分が、プリントヘッド40の表面45と係合して
表面45をクリーニングする。シャシ440が後ろ方向
に(すなわち、プリンタ10の背面に向かって)平行移
動すると、部分的に駆動ローラ280に巻き付いている
ウェブ240の部分が、プリントヘッド40の表面45
と再び係合して表面45をクリーニングする。表面45
をクリーニングするために、シャシ440がこのように
動くことによって、ウェブ240が表面45をこすって
粒子状のくず180を表面45から取り除く。こうして
取り除かれた粒子状のくず180は、ウェブ240の構
成のために、ウェブ240に付着することになる。ウェ
ブ240は、前述のFreudenberg Evol
on 100(商標)や、Contac EXNW00
39(商標)であってもよい。好ましくは約7回のクリ
ーニングサイクルを行って表面45をクリーニングす
る。しかし、画像20のプリントを継続するために、プ
リントヘッド40とレール140とに係合する第1のモ
ータ150は、それぞれのクリーニングサイクルの最後
で、プリントヘッド40を開口部195を通ってクレー
ドル190外へと動かす。このプロセスは、クリーニン
グ事象を構成しているすべてのクリーニングサイクル
(例えば、7回のクリーニングサイクル)が完了するま
で繰り返される。プリンタ10の動作中、所定時間の
後、プリントヘッド40はすぐ上で説明したようにして
再びクリーニングされる。しかし、各クリーニング事象
同士の間に、ウェブ240が上で開示した方法で前進さ
せられる。ウェブ240が前進することによって、各ク
リーニング事象の前に、プリントヘッド40をクリーニ
ングするウェブ240のうち、きれいで未使用の部分が
提供される。
【0042】次に、ウェブ240が前進する方法を説明
する。図1および図8において最もよくわかるように、
クリーニング装置200はさらに、弾性レバーすなわち
アクチュエータ448を備えている。アクチュエータ4
48は、フレーム330に接続され、後壁192と係合
して第1の歯車350を所定量割り出す(index)
ようになっている。第1の歯車350が割り出される
と、第2のスピンドル260と駆動ローラ280とはそ
れぞれ、自らの直径に比例する所定量の割り出しを行
う。第1の歯車350が割り出されると、第2のスピン
ドル260と駆動ローラ280とが割り出しを行うこと
になる。前述の方法で、第1の歯車350が、第2のス
ピンドル260および駆動ローラ280に結合している
からである。これに関連して、ステンレス鋼からなる比
較的肉薄の部材であるアクチュエータ448は、以下に
より十分に説明する方法で後壁192と係合するため、
外向きに突出する肘形状の部分450を有している。そ
して、最後のクリーニングサイクル(例えば、7回目の
クリーニングサイクル)の後に前述のモータ機構(図示
せず)がシャシ440を往復運動させると、モータ機構
は後壁192に向かってシャシ440を動かし、ついに
は肘形状の部分450が後壁192と係合する。肘形状
の部分450が後壁192と係合すると、アクチュエー
タ448は、全体的に矢印455で示す方向に弾性的に
動く。アクチュエータ448が矢印455で示す方向に
動くと、アクチュエータ448の端部460が第1の歯
車350と係合して、第1の歯車350を所定量割り出
すことになる。また、第1の歯車350を割り出すこと
によって、歯車360,370,380,400,41
0,420も割り出される。第1の歯車350と歯車3
60,370,380,400,410,420はすべ
て、歯車列340の相互に作用する部材だからである。
もちろん、第1の歯車350と歯車360,370,3
80,400,410,420を割り出すことによっ
て、駆動ローラ280、第2のスピンドル260および
第3のスピンドル290が割り出され、ウェブ240が
所定量前進する。前述のように、ウェブ240が前進す
ることによって、クリーニング事象の前に、プリントヘ
ッド40をクリーニングするウェブ240のうちのきれ
いで未使用の部分が提供される。第1の歯車350が割
り出された後、モータ機構を制御するコントローラ(図
示せず)が後壁192から遠ざかる方向にシャシ440
を平行移動し、アクチュエータ448の肘形状の部分4
50が後壁192から係合解除される。アクチュエータ
448は、弾性体であるので、次にリセットされ、すな
わち初期位置に戻り、次のクリーニング事象を待つこと
になる。
【0043】さらに図8を参照すると、第1の歯車35
0が、割り出し後、振動等のために方向が反対になるこ
とがないようにするのが望ましい。これが望ましいの
は、ウェブ240が逆方向に進んで表面45上に粒子状
のくず180を再付着させてしまうことがないようにす
るためである。したがって、細長いラチェットロック4
70も設けられており、第1の歯車350が、割り出し
後、方向が反対になることがないようにしている。ラチ
ェットロック470はフレーム330に接続されてお
り、ラチェットロック470の端部475は第1の歯車
350と係合するようになっている。ラチェットロック
470によって、第1の歯車350は、その意図する方
向に割り出すことができるが、割り出し後は、方向が反
対になるということはない。
【0044】上記説明から、第1のスピンドル250
は、第1の歯車350の半径に、第1の歯車350がア
クチュエータ448によって割り出されるときの第1の
歯車350の回転角を掛けたものに等しい所定量の直線
移動ΔSIを得る、ということを理解することができ
る。所定量のウェブ240は、第1の歯車350がアク
チュエータ448によって割り出される度に、ウェブ供
給源230から供給されるようになっている。例えば、
第1の歯車350を1回割り出すことは、アクチュエー
タ448が約0.0524インチ(1.33mm)移動
することに対応するものであり、第1の歯車350の3
°の回転に等しくなり得る。これは次に、ウェブ240
が約0.0269インチ(0.685mm)移動するこ
とに対応し得る。また、本発明によれば、ウェブ240
が第2のスピンドル260によって巻き取られる速度
は、ウェブ供給源230から供給されるウェブ240の
速度よりも速い。このようにするのは、ウェブ240を
たるみがなくピンと張った状態に維持して、ウェブ24
0にしわがないようにするためである。言い換えれば、
ΔSE>ΔSI、または(ΔSE)/(ΔSI)>1であ
る。ただしΔSEは、第4の歯車380の半径に、第4
の歯車380が割り出されるときの第4の歯車380の
回転角を掛けたものに等しい。当業者には、第2のスピ
ンドル260が第4の歯車380に結合しており、した
がって、ウェブ240が第2のスピンドル260に巻き
付くとΔSEが増大する、ということが理解できよう。
【0045】次に図10および図11は、本発明の第2
の実施形態を示している。これは、全体的に480で表
される第2の実施形態のクリーニング装置である。第2
の実施形態のクリーニング装置480は、所定の横断面
の押さえ(pressurefoot)490がフレー
ム330に接続され、ウェブ供給源230と駆動ローラ
280との間に置かれていることを除いて、第1の実施
形態のクリーニング装置200と略同様である。押さえ
490の材料は、表面45に適合して良好なワイピング
性能を付与するのに十分柔らかいフォームであってもよ
い。第2の実施形態のクリーニング装置480を用いる
ことによって、第1の実施形態のクリーニング装置20
0では提供されない利点が得られる。この点に関して、
押さえ490は、実際上いかなる所望の断面形状を有し
ていてもよい。これによって今度は、駆動ローラ280
のみを用いてプリントヘッド40の表面45をクリーニ
ングする場合の駆動ローラ280の円形断面と比較し
て、ウェブ240とプリントヘッド40の表面45との
間の相互作用の設計においてより大きな柔軟性が与えら
れることになる。
【0046】再び図10および図11を参照すると、ク
リーニング装置480はまた、全体的に500で表す第
2の実施形態の歯車列を備えていてもよい。歯車列50
0は、第1のスピンドル250(ウェブ供給源23
0)、第2のスピンドル260(ウェブ受け)、および
第3のスピンドル290(駆動ローラ280)に結合し
て、以下で開示する方法で第1のスピンドル250、第
2のスピンドル260、および第3のスピンドル290
を制御可能に回転させるようになっている。この点に関
して、第2の実施形態の歯車列500を次に詳細に説明
する。より具体的には、歯車列500は、自由に回転可
能な第1のスピンドル250によって支持される第8の
歯車510を備えている。第8の歯車510の直径は、
約1.000インチ(25.4mm)とすることができ
る。第8の歯車510には、第9の歯車520が結合し
ており、第9の歯車520の直径は、約0.833イン
チ(21.2mm)とすることができる。また、第8の
歯車510には、第10の歯車530も結合しており、
第10の歯車530の直径は、約0.667インチ(1
6.9mm)とすることができる。第11の歯車540
は、第2のスピンドル260に接続され、第10の歯車
530と係合している。第11の歯車540の直径は、
約0.563インチ(14.3mm)とすることがで
き、第9の歯車が回転する間に第11の歯車540が回
転するようになっている。前述のオーバードライブスリ
ップクラッチ390は、第2のスピンドル260に摺動
可能に結合し、第11の歯車540に取り付けられてお
り、第2のスピンドル260に所定量の滑り摩擦を与え
るようになっている。
【0047】さらに図10および図11を参照すると、
第2の実施形態の歯車列500はまた、第12の歯車5
50も備えている。第12の歯車550の直径は、約
0.438インチ(11.1mm)とすることができ
る。第12の歯車550は第10の歯車530と係合し
ており、第10の歯車530が回転する間に第12の歯
車550が回転するようになっている。第12の歯車5
50には、第13の歯車560が結合しており、第13
の歯車560の直径は、約0.209インチ(5.31
mm)とすることができる。第14の歯車570が、第
13の歯車560と係合し第3のスピンドル290に接
続されている。第14の歯車570の直径は、約0.2
29インチ(5.82mm)とすることができ、第13
の歯車560が回転する間に第14の歯車570が回転
するようになっている。さらに、ウェブ240が部分的
に駆動ローラ280に巻き付いて、前述の受動スリップ
クラッチ装置を規定している。
【0048】上記説明から、この第2の実施形態のクリ
ーニング装置480によれば、第1のスピンドル250
は、第8の歯車510の半径に、第8の歯車510が割
り出されるときの第8の歯車510の回転角を掛けたも
のに等しい所定量の直線移動ΔSIを得る、ということ
を理解することができる。所定量のウェブ240は、第
8の歯車510がアクチュエータ448によって割り出
される度に、ウェブ供給源230から供給されることに
なる。例えば、第8の歯車510の1回の割り出しは、
アクチュエータ448が約0.0524インチ(1.3
3mm)移動することに対応するものであり、第8の歯
車510の3°の回転に等しくなり得る。これは次に、
ウェブ240が約0.0182インチ(0.462m
m)移動することに対応し得る。オーバードライブスリ
ップクラッチ390の調整と、前述の受動スリップクラ
ッチ装置(すなわち、ウェブ240が部分的に駆動ロー
ラ280に巻き付くときに駆動ローラ280とウェブ2
40とによって設けられて巻き付き角度φを規定する)
の存在によって、オーバードライブスリップクラッチ3
90と受動スリップクラッチ装置とが協働して、ウェブ
240をピンと張った状態に保つよう作用し、ウェブ2
40がしわのないままであるようにすることができる。
さらに、この第2の実施形態のクリーニング装置500
は、上で開示した諸理由でフレーム330に一体的に接
続された前述のシャシ440を備えている。
【0049】
【発明の効果】上記説明から、本発明の利点は、本発明
を利用することによって、ワイパーおよびスクレーパー
が不要になり、しかもプリントヘッド40の外面45か
らインクの蓄積および粒子状のくずが取り除かれる、と
いうことが理解できる。これは、本発明が、プリントヘ
ッド40をクリーニングするためにウェブ240を用い
て表面45をこするからである。
【0050】本発明の他の利点は、(1)まだ乾いてい
ないインクがプリントヘッドとコントローラとの間の電
気的相互接続を短絡することを回避し、(2)記録媒体
上にインクの不所望の線を生じさせる紙の繊維の跡が取
り除かれ、(3)別の状況では、滴噴出誤差と、滴速度
または滴体積の低落とを生じさせるインク噴出オリフィ
スの性能不良が改善され、(4)記録媒体上に不所望の
インクのしみを生じ、インク滴がプリントヘッドから落
ちる危険性が低減するようにするために、本発明を利用
することによって、プリントヘッド40の表面45が徹
底的にクリーニングされる、ということである。これ
は、しわのあるウェブと比較してより効率的に粒子状の
くず180を取り除くために、ウェブ240がしわのな
いままで、カバー範囲に間隙のない状態でプリントヘッ
ド40の表面45に接触するからである。
【0051】本発明の他の利点は、本発明を利用するこ
とによって、クリーニング時間が短くなる、ということ
である。これは、ウェブ240が表面45をこすって粒
子状のくず180を取り除き、インクの吸収によってプ
リントヘッド40の表面45をクリーニングするために
毛管作用の比較的ゆっくりしたプロセスに依存すること
がないようにしているからである。また、本発明を利用
することによって、ワイパーを用いる場合と比較してク
リーニング時間が短くなる。これは、表面45をこすっ
て表面45をクリーニングすることの方が、柔軟性を有
する(例えばゴムの)ワイパーを表面45を横切って動
かすことよりも、迅速に行えるからである。これは、こ
の柔軟性を有するワイパーが表面45の外形(例えば、
表面の凸凹)に適合する時間を与えるために、このよう
なワイパーが比較的ゆっくり動かされるからである。こ
れに対して、駆動ローラ280(またはフット490)
のフォーム材料は、表面45の凸凹に容易に適合するか
らである。
【0052】本発明は、その好ましい実施形態を特に参
照して説明したが、当業者であれば、本発明から逸脱す
ることなく、好ましい実施形態の各要素にさまざまな変
更を行ってもよく、好ましい実施形態の各要素の代わり
に均等物を用いてもよい、ということを理解するであろ
う。例えば、所望であれば、歯車列340や第2の実施
形態の歯車列500とは異なる構成の歯車列を用いても
よい。他の例として、熱インクジェットプリントヘッド
をクリーニングするためのものとして本発明を開示した
が、本発明はまた、圧電インクジェットプリントヘッド
をクリーニングするのにも同様に用いてもよい。
【0053】したがって、インクジェットプリントヘッ
ドをクリーニングするクリーニング装置およびその組立
て方法が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリントヘッドと、その中に配置されプリント
ヘッドをクリーニングするクリーニング装置とを有す
る、インクジェットプリンタの斜視図である。
【図2】インク滴を噴出しており、外面上に粒子状のく
ずがあるプリントヘッドの一部を切欠いた正面図であ
る。
【図3】プリントヘッドに属する複数のインクカートリ
ッジのうちの1つで、一部を切欠いた断面正面図であ
る。
【図4】図2の4−4線に沿った図である。
【図5】従来のインクつぼおよびプリントヘッドキャッ
ピングステーションと組み合わせた、クリーニング装置
に属するウェブの斜視図である。
【図6】クリーニング装置の斜視図である。
【図7】ウェブ供給源、ウェブ受けおよびウェブ駆動ロ
ーラを示す、クリーニング装置の正面斜視図である。
【図8】歯車列に属する第1の歯車と、第1の歯車と係
合するアクチュエータおよびラチェットとを示す、クリ
ーニング装置の斜視図である。
【図9】わかりやすくするためにいくつか部品を取り除
いた状態の歯車列を示す斜視図である。
【図10】第2の実施形態のクリーニング装置の斜視図
である。
【図11】第2の実施形態のクリーニング装置に属する
もので、わかりやすくするためにいくつか部品を取り除
いた状態の第2の実施形態の歯車列を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
40 インクジェットプリントヘッド 200 クリーニング装置 230 ウェブ供給源 240 ウェブ 250 第1のスピンドル(ウェブ供給源) 260 第2のスピンドル(ウェブ受け) 270 ウェブ駆動装置 280 駆動ローラ 290 第3のスピンドル 300 第1の引っ張りバー 310 第2の引っ張りバー 320 第3の引っ張りバー 340 歯車列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーブン・ダブリュ・ステンフィール ド アメリカ合衆国カリフォルニア州92129, サン・ディエゴ,リン・アン・レーン 9606 (72)発明者 リディア・カルヴォ アメリカ合衆国カリフォルニア州92131, サン・ディエゴ,スクリップス・クリー ク・ドライブ 11866 #ビー (72)発明者 ベンジャミン・エイチ・ウッド アメリカ合衆国カリフォルニア州92026, サン・ディエゴ,シー・スケープ・グレン 2583 (72)発明者 アントニオ・モンクラス スペイン国バルセロナ,カステルデフェル ス 08860,ピンター・セラサンタ 15 エスク エー 5オー 3エー (72)発明者 ダニエル・ラボース アメリカ合衆国カリフォルニア州92117, サン・ディエゴ,バクスター・ストリート 5062 Fターム(参考) 2C056 EA16 EC23 FA03 JA01 JB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットプリントヘッドをクリー
    ニングするクリーニング装置であって、 a.ウェブを供給するウェブ供給源と、 b.該ウェブ供給源と連動し、その上に前記ウェブを受
    け取るものであって、前記ウェブは、前記プリントヘッ
    ドと摺動可能に係合して該プリントヘッドをクリーニン
    グする間、前記ウェブ供給源から前記ウェブ受けへ延伸
    可能であるウェブ受けと、 c.前記ウェブ供給源と前記ウェブ受けとに連動して、
    前記ウェブ供給源から前記ウェブ受けへ前記ウェブを駆
    動するものであって、第1の張力で前記ウェブ供給源か
    ら前記ウェブを引っ張り、前記第1の張力よりも大きい
    第2の張力で前記ウェブ受け上に前記ウェブを引っ張る
    ようになされており、該ウェブが前記プリントヘッドと
    摺動可能に係合する間、前記ウェブにしわがないように
    しているウェブ駆動装置と、を備えるクリーニング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ウェブ駆動装置は歯車列を備えてい
    る、請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記ウェブ駆動装置は、前記歯車列の近
    くに配置され、該歯車列を作動するアクチュエータをさ
    らに備えている、請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 インクジェットプリントヘッドをクリー
    ニングするクリーニング装置の組立て方法であって、 a.ウェブを供給するウェブ供給源を設ける段階と、 b.該ウェブ供給源に対して、その上に前記ウェブを受
    け取るウェブ受けを配置する段階であって、前記ウェブ
    は、前記プリントヘッドと摺動可能に係合して該プリン
    トヘッドをクリーニングする間、前記ウェブ供給源から
    前記ウェブ受けへ延伸可能である段階と、 c.前記ウェブ供給源と前記ウェブ受けとに対して、前
    記ウェブ供給源から前記ウェブ受けへと前記ウェブを駆
    動するウェブ駆動装置を配置する段階であって、該ウェ
    ブ駆動装置は、第1の張力で前記ウェブ供給源から前記
    ウェブを引っ張り、前記第1の張力よりも大きい第2の
    張力で前記ウェブ受け上に前記ウェブを引っ張るように
    なされており、該ウェブが前記プリントヘッドと摺動可
    能に係合する間、前記ウェブにしわがないようにしてい
    る段階と、を含む方法。
  5. 【請求項5】 前記ウェブ駆動装置を配置する段階は、
    前記ウェブ供給源と前記ウェブ受けとに関連して歯車列
    を配置する段階を含んでいる、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ウェブ駆動装置を配置する段階は、
    前記歯車列の近くに該歯車列を作動するアクチュエータ
    を配置する段階をさらに含んでいる、請求項5に記載の
    方法。
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