JP2003298313A - 誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品、及び該誘電体電子部品の結合量調整方法 - Google Patents
誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品、及び該誘電体電子部品の結合量調整方法Info
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- JP2003298313A JP2003298313A JP2002096773A JP2002096773A JP2003298313A JP 2003298313 A JP2003298313 A JP 2003298313A JP 2002096773 A JP2002096773 A JP 2002096773A JP 2002096773 A JP2002096773 A JP 2002096773A JP 2003298313 A JP2003298313 A JP 2003298313A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 入出力結合量を調整できる誘電体フィルタ又
は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品、及び該誘電
体電子部品の結合量調整方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、励振孔５，６の開放端５ｂ，
６ｂに、結合量調整用座ぐり９，１０を形成した誘電体
フィルタ１である。かかる構成とすることにより、誘電
体フィルタ１の入出力結合を強くすることができる。さ
らに、結合量調整用座ぐり９，１０の深さｈ、又は径、
形を変更することにより、入出力結合量を調整すること
ができる。また、誘電体磁器ブロック２の下面１６に、
共振器３，４の短絡端面２２より所定の段差だけ低い、
励振孔５，６の開放端５ｂ，６ｂが形成された結合量調
整用段差面９，１０を設けた場合にも、入出力結合を強
くすることができる。さらに、かかる結合量調整用段差
面９，１０の段差ｚ、又は段差面２３，２４の面積を変
更することによっても、入出力結合量を調整することが
できる。
は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品、及び該誘電
体電子部品の結合量調整方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、励振孔５，６の開放端５ｂ，
６ｂに、結合量調整用座ぐり９，１０を形成した誘電体
フィルタ１である。かかる構成とすることにより、誘電
体フィルタ１の入出力結合を強くすることができる。さ
らに、結合量調整用座ぐり９，１０の深さｈ、又は径、
形を変更することにより、入出力結合量を調整すること
ができる。また、誘電体磁器ブロック２の下面１６に、
共振器３，４の短絡端面２２より所定の段差だけ低い、
励振孔５，６の開放端５ｂ，６ｂが形成された結合量調
整用段差面９，１０を設けた場合にも、入出力結合を強
くすることができる。さらに、かかる結合量調整用段差
面９，１０の段差ｚ、又は段差面２３，２４の面積を変
更することによっても、入出力結合量を調整することが
できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等の移動
体通信機器に用いられる、共振器を複数個並設してなる
誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子
部品に関する。
体通信機器に用いられる、共振器を複数個並設してなる
誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子
部品に関する。
【０００２】
【従来の技術】誘電体電子部品の一例としては、以下の
ような構成の誘電体フィルタＦが良く知られている。誘
電体フィルタＦは、図１０に示されるように、ほぼ直方
体形状の誘電体磁器ブロックＢに、貫通孔の内周面に内
導体を被覆することにより構成される共振器ｒ１，ｒ２
が一方向に並設され、さらにこれら共振器ｒ１，ｒ２の
両外側には、内周面に内導体が被覆される励振孔ｔ１，
ｔ２が配設される。ここで、誘電体磁器ブロックＢの上
面ｅには、共振器ｒ１，ｒ２の開放端ａ１，ａ２と励振
孔ｔ１，ｔ２の短絡端ｂ１，ｂ２とが形成され、下面ｆ
には、共振器ｒ１，ｒ２の短絡端と励振孔ｔ１，ｔ２の
開放端とが形成される。さらに、共振器ｒ１，ｒ２の開
放端ａ１，ａ２及び励振孔ｔ１，ｔ２の開放端の周辺を
除く所要外周面に外導体ｇがスクリーン印刷等の公知技
術により被覆される。
ような構成の誘電体フィルタＦが良く知られている。誘
電体フィルタＦは、図１０に示されるように、ほぼ直方
体形状の誘電体磁器ブロックＢに、貫通孔の内周面に内
導体を被覆することにより構成される共振器ｒ１，ｒ２
が一方向に並設され、さらにこれら共振器ｒ１，ｒ２の
両外側には、内周面に内導体が被覆される励振孔ｔ１，
ｔ２が配設される。ここで、誘電体磁器ブロックＢの上
面ｅには、共振器ｒ１，ｒ２の開放端ａ１，ａ２と励振
孔ｔ１，ｔ２の短絡端ｂ１，ｂ２とが形成され、下面ｆ
には、共振器ｒ１，ｒ２の短絡端と励振孔ｔ１，ｔ２の
開放端とが形成される。さらに、共振器ｒ１，ｒ２の開
放端ａ１，ａ２及び励振孔ｔ１，ｔ２の開放端の周辺を
除く所要外周面に外導体ｇがスクリーン印刷等の公知技
術により被覆される。
【０００３】ここで、共振器ｒ１，ｒ２の長さは、共振
周波数の波長λの１／４の共振長寸法に一致させて設定
され、共振器ｒ１と励振孔ｔ１、共振器ｒ２と励振孔ｔ
２とは各々互いに電磁界結合している。また、誘電体磁
器ブロックＢの側面であって、励振孔ｔ１の開放端側寄
り位置には、励振孔ｔ１の内導体が延成された入出力パ
ッドＰ１が形成される。また、励振孔ｔ２の開放端側寄
り位置にも、励振孔ｔ２の内導体が延成された入出力パ
ッドＰ２が形成される。これらの入出力パッドＰ１，Ｐ
２は、外導体ｇと区画して形成される。
周波数の波長λの１／４の共振長寸法に一致させて設定
され、共振器ｒ１と励振孔ｔ１、共振器ｒ２と励振孔ｔ
２とは各々互いに電磁界結合している。また、誘電体磁
器ブロックＢの側面であって、励振孔ｔ１の開放端側寄
り位置には、励振孔ｔ１の内導体が延成された入出力パ
ッドＰ１が形成される。また、励振孔ｔ２の開放端側寄
り位置にも、励振孔ｔ２の内導体が延成された入出力パ
ッドＰ２が形成される。これらの入出力パッドＰ１，Ｐ
２は、外導体ｇと区画して形成される。
【０００４】ところで、かかる構成からなる誘電体フィ
ルタは、所望の反射特性を備えたものが常に求められて
いる。ここで、所望の反射特性を得るためには、入出力
結合量を調整する必要があるが、この調整方法として
は、励振孔の径、位置等を変更する手段が知られてい
る。
ルタは、所望の反射特性を備えたものが常に求められて
いる。ここで、所望の反射特性を得るためには、入出力
結合量を調整する必要があるが、この調整方法として
は、励振孔の径、位置等を変更する手段が知られてい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年は
特に小型化の要請も強く、外形寸法が限られ、励振孔を
所望の径に変更したりすることが困難な場合があるた
め、幅広く入出力結合量を調整できず、適用対象が限ら
れてしまうという問題点があった。かかる問題は、誘電
体デュプレクサにおいても同様である。そこで、本発明
は、かかる問題を解決しうる誘電体フィルタ又は誘電体
デュプレクサ等の誘電体電子部品を提供することを目的
とする。
特に小型化の要請も強く、外形寸法が限られ、励振孔を
所望の径に変更したりすることが困難な場合があるた
め、幅広く入出力結合量を調整できず、適用対象が限ら
れてしまうという問題点があった。かかる問題は、誘電
体デュプレクサにおいても同様である。そこで、本発明
は、かかる問題を解決しうる誘電体フィルタ又は誘電体
デュプレクサ等の誘電体電子部品を提供することを目的
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体磁器ブ
ロックに、貫通孔の内周面に内導体が被覆されることに
より構成される共振器と、内周面に内導体が被覆され、
共振器と電磁界結合する励振孔とが複数個並設され、か
つ該誘電体磁器ブロックの上面に、共振器の開放端と励
振孔の短絡端とが形成され、誘電体磁器ブロックの下面
に、共振器の短絡端と励振孔の開放端とが形成されると
ともに、共振器及び励振孔の開放端の周辺を除く所要外
周面に外導体が被覆されてなる誘電体フィルタ又は誘電
体デュプレクサ等の誘電体電子部品において、励振孔の
開放端に、孔端を径大とする結合量調整用座ぐりが形成
されていることを特徴とする誘電体フィルタ又は誘電体
デュプレクサ等の誘電体電子部品である（請求項１）。
ロックに、貫通孔の内周面に内導体が被覆されることに
より構成される共振器と、内周面に内導体が被覆され、
共振器と電磁界結合する励振孔とが複数個並設され、か
つ該誘電体磁器ブロックの上面に、共振器の開放端と励
振孔の短絡端とが形成され、誘電体磁器ブロックの下面
に、共振器の短絡端と励振孔の開放端とが形成されると
ともに、共振器及び励振孔の開放端の周辺を除く所要外
周面に外導体が被覆されてなる誘電体フィルタ又は誘電
体デュプレクサ等の誘電体電子部品において、励振孔の
開放端に、孔端を径大とする結合量調整用座ぐりが形成
されていることを特徴とする誘電体フィルタ又は誘電体
デュプレクサ等の誘電体電子部品である（請求項１）。
【０００７】かかる構成とすることにより、外形寸法を
大型化することなく、入出力結合を強くすることが可能
となる。例えば、図５ロに示される、励振孔の開放端に
結合量調整用座ぐりが形成される誘電体フィルタの反射
特性と、図１１に示される励振孔に結合量調整用座ぐり
が形成されない従来構成の誘電体フィルタの反射特性と
を比較すると、図５ロに示された本発明にかかる誘電体
フィルタ（波形ｘ２）の方が、従来構成の誘電体フィル
タ（波形ｘ０）より入出力結合が強くなることがわか
る。
大型化することなく、入出力結合を強くすることが可能
となる。例えば、図５ロに示される、励振孔の開放端に
結合量調整用座ぐりが形成される誘電体フィルタの反射
特性と、図１１に示される励振孔に結合量調整用座ぐり
が形成されない従来構成の誘電体フィルタの反射特性と
を比較すると、図５ロに示された本発明にかかる誘電体
フィルタ（波形ｘ２）の方が、従来構成の誘電体フィル
タ（波形ｘ０）より入出力結合が強くなることがわか
る。
【０００８】ここで、かかる結合量調整用座ぐりの深さ
を変更することにより、入出力結合量を調整する誘電体
フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品の
結合量調整方法が提案される（請求項２）。かかる構成
とすることにより、外形寸法を大型化することなく、誘
電体電子部品の入出力結合量を調整することができる。
例えば、図５イに示される、励振孔の開放端に、深さ0.
1ｍｍの結合量調整用座ぐりが形成される誘電体フィル
タの反射特性と、図５ロに示される、励振孔の開放端
に、深さ0.2ｍｍの結合量調整用座ぐりが形成される誘
電体フィルタの反射特性とを比較すると、図５ロに示さ
れた誘電体フィルタ（波形ｘ２）の方が、図５イに示さ
れた誘電体フィルタ（波形ｘ１）より入出力結合が強く
なることがわかる。
を変更することにより、入出力結合量を調整する誘電体
フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品の
結合量調整方法が提案される（請求項２）。かかる構成
とすることにより、外形寸法を大型化することなく、誘
電体電子部品の入出力結合量を調整することができる。
例えば、図５イに示される、励振孔の開放端に、深さ0.
1ｍｍの結合量調整用座ぐりが形成される誘電体フィル
タの反射特性と、図５ロに示される、励振孔の開放端
に、深さ0.2ｍｍの結合量調整用座ぐりが形成される誘
電体フィルタの反射特性とを比較すると、図５ロに示さ
れた誘電体フィルタ（波形ｘ２）の方が、図５イに示さ
れた誘電体フィルタ（波形ｘ１）より入出力結合が強く
なることがわかる。
【０００９】また、本発明は、誘電体磁器ブロックに、
貫通孔の内周面に内導体が被覆されることにより構成さ
れる共振器と、内周面に内導体が被覆され、共振器と電
磁界結合する励振孔とが複数個並設され、かつ該誘電体
磁器ブロックの上面に、共振器の開放端と励振孔の短絡
端とが形成され、誘電体磁器ブロックの下面に、共振器
の短絡端と励振孔の開放端とが形成されるとともに、共
振器及び励振孔の開放端の周辺を除く所要外周面に外導
体が被覆されてなる誘電体フィルタ又は誘電体デュプレ
クサ等の誘電体電子部品において、誘電体磁器ブロック
の下面が、共振器の短絡端が形成された短絡端面と、該
短絡端面より所定の段差だけ低い、励振孔の開放端が形
成された結合量調整用段差面とからなることを特徴とす
る誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電
子部品である（請求項３）。
貫通孔の内周面に内導体が被覆されることにより構成さ
れる共振器と、内周面に内導体が被覆され、共振器と電
磁界結合する励振孔とが複数個並設され、かつ該誘電体
磁器ブロックの上面に、共振器の開放端と励振孔の短絡
端とが形成され、誘電体磁器ブロックの下面に、共振器
の短絡端と励振孔の開放端とが形成されるとともに、共
振器及び励振孔の開放端の周辺を除く所要外周面に外導
体が被覆されてなる誘電体フィルタ又は誘電体デュプレ
クサ等の誘電体電子部品において、誘電体磁器ブロック
の下面が、共振器の短絡端が形成された短絡端面と、該
短絡端面より所定の段差だけ低い、励振孔の開放端が形
成された結合量調整用段差面とからなることを特徴とす
る誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電
子部品である（請求項３）。
【００１０】かかる構成とすることによっても、外形寸
法を大型化することなく、入出力結合を強くすることが
可能となる。例えば、図９ロに示される、励振孔の開放
端が形成された結合量調整用段差面を備える誘電体フィ
ルタの反射特性と、図１１に示される結合量調整用段差
面が形成されない従来構成の誘電体フィルタの反射特性
とを比較すると、図９ロに示された本発明にかかる誘電
体フィルタ（波形ｙ２）の方が、従来構成の誘電体フィ
ルタ（波形ｘ０）より、入出力結合が強くなることがわ
かる。
法を大型化することなく、入出力結合を強くすることが
可能となる。例えば、図９ロに示される、励振孔の開放
端が形成された結合量調整用段差面を備える誘電体フィ
ルタの反射特性と、図１１に示される結合量調整用段差
面が形成されない従来構成の誘電体フィルタの反射特性
とを比較すると、図９ロに示された本発明にかかる誘電
体フィルタ（波形ｙ２）の方が、従来構成の誘電体フィ
ルタ（波形ｘ０）より、入出力結合が強くなることがわ
かる。
【００１１】また、かかる結合量調整用段差面の段差を
変更することにより、入出力結合量を調整するようにし
たことを特徴とする誘電体フィルタ又は誘電体デュプレ
クサ等の誘電体電子部品の結合量調整方法が提案される
（請求項４）。かかる構成とすることにより、外形の寸
法を大型化することなく、誘電体電子部品の入出力結合
量を調整することができ、容易に所望の反射特性を備え
る誘電体電子部品を得ることができる。例えば、図９イ
に示される、段差0.1ｍｍの結合量調整用段差面を備え
る誘電体フィルタの反射特性と、図９ロに示される、段
差0.2ｍｍの結合量調整用段差面を備える誘電体フィル
タの反射特性とを比較すると、図９ロに示された誘電体
フィルタ（波形ｙ２）の方が、図９イに示された誘電体
フィルタ（波形ｙ１）より、入出力結合が強くなること
がわかる。
変更することにより、入出力結合量を調整するようにし
たことを特徴とする誘電体フィルタ又は誘電体デュプレ
クサ等の誘電体電子部品の結合量調整方法が提案される
（請求項４）。かかる構成とすることにより、外形の寸
法を大型化することなく、誘電体電子部品の入出力結合
量を調整することができ、容易に所望の反射特性を備え
る誘電体電子部品を得ることができる。例えば、図９イ
に示される、段差0.1ｍｍの結合量調整用段差面を備え
る誘電体フィルタの反射特性と、図９ロに示される、段
差0.2ｍｍの結合量調整用段差面を備える誘電体フィル
タの反射特性とを比較すると、図９ロに示された誘電体
フィルタ（波形ｙ２）の方が、図９イに示された誘電体
フィルタ（波形ｙ１）より、入出力結合が強くなること
がわかる。
【００１２】なお、本発明にかかる誘電体電子部品とし
ては、誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサが例示的に
提案されうる。
ては、誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサが例示的に
提案されうる。
【００１３】
【発明の実施の形態】添付図面に従って、本発明にかか
る誘電体電子部品の実施例を説明する。この誘電体電子
部品の一例として、結合量調整用座ぐり９，１０を備え
る誘電体フィルタ１（第一実施形態例）と、結合量調整
用段差面２３，２４を備える誘電体フィルタ１ａ（第二
実施形態例）とが提案される。
る誘電体電子部品の実施例を説明する。この誘電体電子
部品の一例として、結合量調整用座ぐり９，１０を備え
る誘電体フィルタ１（第一実施形態例）と、結合量調整
用段差面２３，２４を備える誘電体フィルタ１ａ（第二
実施形態例）とが提案される。
【００１４】<第一実施形態例>図１〜図３に示されるよ
うに、誘電体フィルタ１は、誘電体磁器ブロック２、二
つの共振器３，４、二つの励振孔５，６、二つの入出力
パッド１８，１９とで構成されている。
うに、誘電体フィルタ１は、誘電体磁器ブロック２、二
つの共振器３，４、二つの励振孔５，６、二つの入出力
パッド１８，１９とで構成されている。
【００１５】誘電体磁器ブロック２は、BaO-TiO2系、Ba
O-TiO2-NdO3系等のセラミック誘電体からなるほぼ整一
な直方体形状をしており、各共振器３，４及び励振孔
５，６が並設されている。また図４に示されるように、
誘電体磁器ブロック２の中央寄りに貫設された共振器
３，４は、貫通孔７にそれぞれ内導体１２が塗着形成さ
れてなる。一方、これら共振器３，４の両外側には、内
周面が内導体１２により被覆される励振孔５，６が貫設
される。
O-TiO2-NdO3系等のセラミック誘電体からなるほぼ整一
な直方体形状をしており、各共振器３，４及び励振孔
５，６が並設されている。また図４に示されるように、
誘電体磁器ブロック２の中央寄りに貫設された共振器
３，４は、貫通孔７にそれぞれ内導体１２が塗着形成さ
れてなる。一方、これら共振器３，４の両外側には、内
周面が内導体１２により被覆される励振孔５，６が貫設
される。
【００１６】ここで、図２に示されるように、誘電体磁
器ブロック２の上面１５には、共振器３，４の開放端３
ａ，４ａと、励振孔５，６の短絡端５ａ，６ａが形成さ
れる。これに対し、図３に示されるように、誘電体磁器
ブロック２の下面１６には、共振器３，４の短絡端３
ｂ，４ｂと、励振孔５，６の開放端５ｂ，６ｂが形成さ
れる。
器ブロック２の上面１５には、共振器３，４の開放端３
ａ，４ａと、励振孔５，６の短絡端５ａ，６ａが形成さ
れる。これに対し、図３に示されるように、誘電体磁器
ブロック２の下面１６には、共振器３，４の短絡端３
ｂ，４ｂと、励振孔５，６の開放端５ｂ，６ｂが形成さ
れる。
【００１７】さらに、共振器３，４及び励振孔５，６の
各開放端３ａ，４ａ，５ｂ，６ｂの周辺を除く所要外周
面には、外導体１１が形成され、シールド電極としてい
る。また、誘電体磁器ブロック２の一側面には、入出力
パッド１８，１９が形成されている。入出力パッド１８
は、励振孔５の開放端５ｂ寄り位置で、励振孔５の内導
体１２が延成されてなり、外導体１１に対して区画形成
されている。同様に、入出力パッド１９は、励振孔６の
開放端６ｂ寄り位置で、励振孔６の内導体１２が延成さ
れてなり、外導体１１に対して区画形成されている。そ
して、これらの入出力パッド１８，１９が、プリント基
板上の導電路端に電気的に接続されることとなる。
各開放端３ａ，４ａ，５ｂ，６ｂの周辺を除く所要外周
面には、外導体１１が形成され、シールド電極としてい
る。また、誘電体磁器ブロック２の一側面には、入出力
パッド１８，１９が形成されている。入出力パッド１８
は、励振孔５の開放端５ｂ寄り位置で、励振孔５の内導
体１２が延成されてなり、外導体１１に対して区画形成
されている。同様に、入出力パッド１９は、励振孔６の
開放端６ｂ寄り位置で、励振孔６の内導体１２が延成さ
れてなり、外導体１１に対して区画形成されている。そ
して、これらの入出力パッド１８，１９が、プリント基
板上の導電路端に電気的に接続されることとなる。
【００１８】また、各共振器３，４の開放端３ａ，４ａ
には、ほぼ円形状の共振器座ぐり２０が形成され、この
共振器座ぐり２０の内周面は前記貫通孔７の内導体１２
が延成され、共振器３，４間の結合度を高めるようにし
ている。なお、共振器３，４は、共振周波数のλ／４に
相当する共振長寸法にほぼ一致させていて、共振器３と
励振孔５、共振器４と励振孔６とが電磁界結合してい
る。
には、ほぼ円形状の共振器座ぐり２０が形成され、この
共振器座ぐり２０の内周面は前記貫通孔７の内導体１２
が延成され、共振器３，４間の結合度を高めるようにし
ている。なお、共振器３，４は、共振周波数のλ／４に
相当する共振長寸法にほぼ一致させていて、共振器３と
励振孔５、共振器４と励振孔６とが電磁界結合してい
る。
【００１９】次に、本発明にかかる励振孔５，６につい
て説明する。図３又は図４に示されるように、励振孔５
の開放端５ｂには、孔端を径大とする結合量調整用座ぐ
り９が形成される。また、励振孔６についても同様に励
振孔６の開放端６ｂには、孔端を径大とする結合量調整
用座ぐり１０が形成される。かかる結合量調整用座ぐり
９，１０の内周面は、励振孔５，６の内周面に形成され
る内導体１２が延成されている。
て説明する。図３又は図４に示されるように、励振孔５
の開放端５ｂには、孔端を径大とする結合量調整用座ぐ
り９が形成される。また、励振孔６についても同様に励
振孔６の開放端６ｂには、孔端を径大とする結合量調整
用座ぐり１０が形成される。かかる結合量調整用座ぐり
９，１０の内周面は、励振孔５，６の内周面に形成され
る内導体１２が延成されている。
【００２０】ここで、本発明者は種々の実験から、励振
孔５，６の開放端５ｂ，６ｂに座ぐりを形成すると、入
出力結合が強くなるという知見を得た。さらに、かかる
座ぐりの深さを変更することにより、誘電体フィルタ１
の入出力結合量が変化するという知見を得た。以下に実
験結果を示す。
孔５，６の開放端５ｂ，６ｂに座ぐりを形成すると、入
出力結合が強くなるという知見を得た。さらに、かかる
座ぐりの深さを変更することにより、誘電体フィルタ１
の入出力結合量が変化するという知見を得た。以下に実
験結果を示す。
【００２１】実験に供した誘電体フィルタ１の寸法は、
縦1.8ｍｍ、横5.3ｍｍ、高さ6.44ｍｍ、共振器３，４の
内径φ0.42ｍｍ、共振器座ぐり２０の内径φ1.20ｍｍ、
励振孔５，６の内径φ0.40ｍｍ、結合量調整用座ぐり
９，１０の内径φ0.7ｍｍである。また、各共振器３，
４の中心間の距離は1.5ｍｍ、共振器３，４と励振孔
５，６の中心間の距離は1.15ｍｍである。
縦1.8ｍｍ、横5.3ｍｍ、高さ6.44ｍｍ、共振器３，４の
内径φ0.42ｍｍ、共振器座ぐり２０の内径φ1.20ｍｍ、
励振孔５，６の内径φ0.40ｍｍ、結合量調整用座ぐり
９，１０の内径φ0.7ｍｍである。また、各共振器３，
４の中心間の距離は1.5ｍｍ、共振器３，４と励振孔
５，６の中心間の距離は1.15ｍｍである。
【００２２】図５イは、誘電体フィルタ１の反射特性を
示すものであって、波形ｘ１は、励振孔５，６の開放端
５ｂ，６ｂに形成された結合量調整用座ぐり９，１０の
深さｈを、0.1ｍｍとした構成である。このように、励
振孔５，６の開放端５ｂ，６ｂに結合量調整用座ぐり
９，１０を形成することにより、図１１に示される励振
孔に座ぐりが形成されない従来構成の誘電体フィルタＦ
の波形ｘ０に比べて、入出力結合が強くなることがわか
る。
示すものであって、波形ｘ１は、励振孔５，６の開放端
５ｂ，６ｂに形成された結合量調整用座ぐり９，１０の
深さｈを、0.1ｍｍとした構成である。このように、励
振孔５，６の開放端５ｂ，６ｂに結合量調整用座ぐり
９，１０を形成することにより、図１１に示される励振
孔に座ぐりが形成されない従来構成の誘電体フィルタＦ
の波形ｘ０に比べて、入出力結合が強くなることがわか
る。
【００２３】さらに、図５ロに示される波形ｘ２は、励
振孔５，６の開放端５ｂ，６ｂに形成された結合量調整
用座ぐり９，１０の深さｈを、0.2ｍｍとした誘電体フ
ィルタ１の反射特性を示すものである。かかる構成と、
前記の結合量調整用座ぐり９，１０の深さが0.1ｍｍの
構成（図５イ参照）とを比較すると、結合量調整用座ぐ
り９，１０の深さｈを深くするに伴い、入出力結合が強
くなることがわかる。
振孔５，６の開放端５ｂ，６ｂに形成された結合量調整
用座ぐり９，１０の深さｈを、0.2ｍｍとした誘電体フ
ィルタ１の反射特性を示すものである。かかる構成と、
前記の結合量調整用座ぐり９，１０の深さが0.1ｍｍの
構成（図５イ参照）とを比較すると、結合量調整用座ぐ
り９，１０の深さｈを深くするに伴い、入出力結合が強
くなることがわかる。
【００２４】したがって、励振孔５，６の開放端５ｂ，
６ｂに結合量調整用座ぐり９，１０を形成することによ
り、入出力結合を強くすることが可能となる。さらに、
かかる結合量調整用座ぐり９，１０の深さｈを変更する
ことにより、入出力結合量を所望の結合量に調整するこ
とが可能となる。
６ｂに結合量調整用座ぐり９，１０を形成することによ
り、入出力結合を強くすることが可能となる。さらに、
かかる結合量調整用座ぐり９，１０の深さｈを変更する
ことにより、入出力結合量を所望の結合量に調整するこ
とが可能となる。
【００２５】なお、本発明にかかる結合量調整用座ぐり
９，１０の径、形を変更することによっても入出力結合
量を調整することが可能である。すなわち、本発明は、
励振孔５，６の実質長さを変更することにより、入出力
結合量を調整するものである。かかる構成とすることに
より、容易に適正な特性を備えた誘電体電子部品を得る
ことが可能となり、幅広い特性要求に対応できる優れた
効果が生ずる。
９，１０の径、形を変更することによっても入出力結合
量を調整することが可能である。すなわち、本発明は、
励振孔５，６の実質長さを変更することにより、入出力
結合量を調整するものである。かかる構成とすることに
より、容易に適正な特性を備えた誘電体電子部品を得る
ことが可能となり、幅広い特性要求に対応できる優れた
効果が生ずる。
【００２６】<第二実施形態例>次に、本発明にかかる誘
電体磁器ブロック２の下面１６が、短絡端面２２と結合
量調整用段差面２３，２４とからなる誘電体フィルタ１
ａが提案される。すなわち、図６，７に示されるよう
に、誘電体磁器ブロック２の下面１６が、共振器３，４
の短絡端３ｂ，４ｂが形成される短絡端面２２と、この
短絡端面２２より所定の段差ｚだけ低い、結合量調整用
段差面２３，２４とからなる。なお、結合量調整用段差
面２３には、励振孔５の開放端５ｂが形成され、一方、
結合量調整用段差面２４には、励振孔６の開放端６ｂが
形成されている。ところで、第一実施形態例にかかる誘
電体フィルタ１と同じ構成については同符号を付し、説
明を簡略化している。
電体磁器ブロック２の下面１６が、短絡端面２２と結合
量調整用段差面２３，２４とからなる誘電体フィルタ１
ａが提案される。すなわち、図６，７に示されるよう
に、誘電体磁器ブロック２の下面１６が、共振器３，４
の短絡端３ｂ，４ｂが形成される短絡端面２２と、この
短絡端面２２より所定の段差ｚだけ低い、結合量調整用
段差面２３，２４とからなる。なお、結合量調整用段差
面２３には、励振孔５の開放端５ｂが形成され、一方、
結合量調整用段差面２４には、励振孔６の開放端６ｂが
形成されている。ところで、第一実施形態例にかかる誘
電体フィルタ１と同じ構成については同符号を付し、説
明を簡略化している。
【００２７】かかる結合量調整用段差面２３，２４は、
図７，８に示されるように、外導体１１が被覆されず、
励振孔５，６の内周面に形成された内導体１２が、隣側
面の入出力パッド１８，１９に延成されている。
図７，８に示されるように、外導体１１が被覆されず、
励振孔５，６の内周面に形成された内導体１２が、隣側
面の入出力パッド１８，１９に延成されている。
【００２８】ここで、本発明者は種々の実験から、励振
孔５，６の開放端５ｂ，６ｂが形成された結合量調整用
段差面２３，２４を備えた構成とすると、入出力結合が
強くなるという知見を得た。さらに、かかる結合量調整
用段差面２３，２４と共振器３，４の短絡端面２２との
段差ｚを変更することにより、誘電体フィルタ１ａの入
出力結合量が変化するという知見を得た。以下に実験結
果を示す。
孔５，６の開放端５ｂ，６ｂが形成された結合量調整用
段差面２３，２４を備えた構成とすると、入出力結合が
強くなるという知見を得た。さらに、かかる結合量調整
用段差面２３，２４と共振器３，４の短絡端面２２との
段差ｚを変更することにより、誘電体フィルタ１ａの入
出力結合量が変化するという知見を得た。以下に実験結
果を示す。
【００２９】実験に供した誘電体フィルタ１ａの寸法等
は、第一実施形態例に示される実験に供した誘電体フィ
ルタ１と同様である。
は、第一実施形態例に示される実験に供した誘電体フィ
ルタ１と同様である。
【００３０】図９イは、誘電体フィルタ１ａの反射特性
を示すものであって、波形ｙ１は、励振孔５，６の開放
端５ｂ，６ｂが形成された結合量調整用段差面２３，２
４の段差ｚを、0.1ｍｍとした構成である。このよう
に、結合量調整用段差面２３，２４を形成することによ
り、図１１に示される誘電体磁器ブロックの下面に段差
面が形成されない従来構成の誘電体フィルタＦの波形ｘ
０に比べて、入出力結合が強くなることがわかる。
を示すものであって、波形ｙ１は、励振孔５，６の開放
端５ｂ，６ｂが形成された結合量調整用段差面２３，２
４の段差ｚを、0.1ｍｍとした構成である。このよう
に、結合量調整用段差面２３，２４を形成することによ
り、図１１に示される誘電体磁器ブロックの下面に段差
面が形成されない従来構成の誘電体フィルタＦの波形ｘ
０に比べて、入出力結合が強くなることがわかる。
【００３１】さらに、図９ロに示される波形ｙ２は、結
合量調整用段差面２３，２４の段差ｚを0.2ｍｍとした
誘電体フィルタ１ａの反射特性を示すものである。かか
る構成と、前記の結合量調整用段差面２３，２４の段差
ｚが0.1ｍｍの構成（図９イ参照）とを比較すると、結
合量調整用段差面２３，２４の段差ｚを大きくするに伴
い、入出力結合が強くなることがわかる。
合量調整用段差面２３，２４の段差ｚを0.2ｍｍとした
誘電体フィルタ１ａの反射特性を示すものである。かか
る構成と、前記の結合量調整用段差面２３，２４の段差
ｚが0.1ｍｍの構成（図９イ参照）とを比較すると、結
合量調整用段差面２３，２４の段差ｚを大きくするに伴
い、入出力結合が強くなることがわかる。
【００３２】したがって、誘電体磁器ブロック２の下面
１６を短絡端面２２と、それより低い結合量調整用段差
面２３，２４とで構成することにより、入出力結合を強
くすることが可能となる。さらに、かかる結合量調整用
段差面２３，２４の段差ｚを変更することにより、入出
力結合量を所望の結合量に調整することが可能となる。
１６を短絡端面２２と、それより低い結合量調整用段差
面２３，２４とで構成することにより、入出力結合を強
くすることが可能となる。さらに、かかる結合量調整用
段差面２３，２４の段差ｚを変更することにより、入出
力結合量を所望の結合量に調整することが可能となる。
【００３３】なお、結合量調整用段差面２３，２４の面
積を変更することによっても、入出力結合量を調整する
ことが可能である。すなわち、本発明にあっても、励振
孔５，６の実質長さを変更することにより、入出力結合
量を調整するものである。かかる構成とすることによ
り、容易に適正な特性を備えた誘電体電子部品を得るこ
とが可能となり、幅広い特性要求に対応できる優れた効
果が生ずる。
積を変更することによっても、入出力結合量を調整する
ことが可能である。すなわち、本発明にあっても、励振
孔５，６の実質長さを変更することにより、入出力結合
量を調整するものである。かかる構成とすることによ
り、容易に適正な特性を備えた誘電体電子部品を得るこ
とが可能となり、幅広い特性要求に対応できる優れた効
果が生ずる。
【００３４】また、各実施形態例にあって、共振器３，
４の列設数又は形状も適宜変更できる。なお、誘電体電
子部品としては、これまでに述べた誘電体フィルタ１，
１ａのほか、誘電体デュプレクサや他の誘電体電子部品
にも適用できる。
４の列設数又は形状も適宜変更できる。なお、誘電体電
子部品としては、これまでに述べた誘電体フィルタ１，
１ａのほか、誘電体デュプレクサや他の誘電体電子部品
にも適用できる。
【００３５】
【発明の効果】本発明は、励振孔の開放端に結合量調整
用座ぐりを形成した構成（請求項１）としたから、誘電
体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品
の外形を大型化することなく、入出力結合を強くするこ
とが可能となる。
用座ぐりを形成した構成（請求項１）としたから、誘電
体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品
の外形を大型化することなく、入出力結合を強くするこ
とが可能となる。
【００３６】ここで、結合量調整用座ぐりの深さを変更
することにより、入出力結合量を調整するようにした
（請求項２）場合には、外形を大型化することなく、容
易に適正な特性を備えた誘電体電子部品を得ることが可
能となり、適用対象が拡大し、幅広い特性要求に対応で
きる優れた効果が生ずる。
することにより、入出力結合量を調整するようにした
（請求項２）場合には、外形を大型化することなく、容
易に適正な特性を備えた誘電体電子部品を得ることが可
能となり、適用対象が拡大し、幅広い特性要求に対応で
きる優れた効果が生ずる。
【００３７】また、本発明は、励振孔の開放端が形成さ
れた結合量調整用段差面を備える構成とした（請求項
３）から、誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の
誘電体電子部品の外形を大型化することなく、入出力結
合を強くすることが可能となる。
れた結合量調整用段差面を備える構成とした（請求項
３）から、誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の
誘電体電子部品の外形を大型化することなく、入出力結
合を強くすることが可能となる。
【００３８】さらにここで、結合量調整用段差面の段差
を変更することにより、入出力結合量を調整するように
した（請求項４）場合には、容易に適正な特性を備えた
誘電体電子部品を得ることが可能となり、幅広い特性要
求に対応できる優れた効果が生ずる。
を変更することにより、入出力結合量を調整するように
した（請求項４）場合には、容易に適正な特性を備えた
誘電体電子部品を得ることが可能となり、幅広い特性要
求に対応できる優れた効果が生ずる。
【図１】第一実施形態例にかかる誘電体フィルタ１の正
面図である。
面図である。
【図２】第一実施形態例にかかる誘電体フィルタ１の上
面図である。
面図である。
【図３】第一実施形態例にかかる誘電体フィルタ１の下
面図である。
面図である。
【図４】第一実施形態例にかかる誘電体フィルタ１の縦
断面図である。
断面図である。
【図５】第一実施形態例にかかる誘電体フィルタ１の反
射特性を示す波形図であり、（イ）は、結合量調整用座
ぐり９，１０の深さを0.1ｍｍとした場合、（ロ）は、
結合量調整用座ぐり９，１０の深さを0.2ｍｍとした場
合を示す。
射特性を示す波形図であり、（イ）は、結合量調整用座
ぐり９，１０の深さを0.1ｍｍとした場合、（ロ）は、
結合量調整用座ぐり９，１０の深さを0.2ｍｍとした場
合を示す。
【図６】第二実施形態例にかかる誘電体フィルタ１ａの
正面図である。
正面図である。
【図７】第二実施形態例にかかる誘電体フィルタ１ａの
上面図である。
上面図である。
【図８】第二実施形態例にかかる誘電体フィルタ１ａの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図９】第二実施形態例にかかる誘電体フィルタ１ａの
反射特性を示す波形図であり、（イ）は、結合量調整用
段差面２３，２４の段差ｚを0.1ｍｍとした場合、
（ロ）は、結合量調整用段差面２３，２４の段差ｚを0.
2ｍｍとした場合を示す。
反射特性を示す波形図であり、（イ）は、結合量調整用
段差面２３，２４の段差ｚを0.1ｍｍとした場合、
（ロ）は、結合量調整用段差面２３，２４の段差ｚを0.
2ｍｍとした場合を示す。
【図１０】従来構成の誘電体フィルタＦを示す斜視図で
ある。
ある。
【図１１】従来構成の誘電体フィルタＦの反射特性を示
す波形図である。
す波形図である。
１，１ａ 誘電体フィルタ
２ 誘電体磁器ブロック
３，４ 共振器
５，６ 励振孔
３ａ，４ａ 共振器の開放端
３ｂ，４ｂ 共振器の短絡端
５ａ，６ａ 励振孔の短絡端
５ｂ，６ｂ 励振孔の開放端
７ 貫通孔
９，１０ 結合量調整用座ぐり
１１ 外導体
１２ 内導体
２２ 共振器の短絡端面
２３，２４ 結合量調整用段差面
ｈ 結合量調整用座ぐりの深さ
ｚ 結合量調整用段差面の段差
フロントページの続き
(72)発明者 浜口 幸弘
名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊
陶業株式会社内
Ｆターム(参考） 5J006 HA04 HA05 HA27 JA01 JA21
LA07 LA11 NA07 NE14
Claims (4)
- 【請求項１】誘電体磁器ブロックに、貫通孔の内周面に
内導体が被覆されることにより構成される共振器と、内
周面に内導体が被覆され、共振器と電磁界結合する励振
孔とが複数個並設され、かつ該誘電体磁器ブロックの上
面に、共振器の開放端と励振孔の短絡端とが形成され、
誘電体磁器ブロックの下面に、共振器の短絡端と励振孔
の開放端とが形成されるとともに、共振器及び励振孔の
開放端の周辺を除く所要外周面に外導体が被覆されてな
る誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電
子部品において、 励振孔の開放端に、孔端を径大とする結合量調整用座ぐ
りが形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ又
は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品。 - 【請求項２】請求項１記載の誘電体フィルタ又は誘電体
デュプレクサ等の誘電体電子部品において、 結合量調整用座ぐりの深さを変更することにより、入出
力結合量を調整するようにしたことを特徴とする誘電体
フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品の
結合量調整方法。 - 【請求項３】誘電体磁器ブロックに、貫通孔の内周面に
内導体が被覆されることにより構成される共振器と、内
周面に内導体が被覆され、共振器と電磁界結合する励振
孔とが複数個並設され、かつ該誘電体磁器ブロックの上
面に、共振器の開放端と励振孔の短絡端とが形成され、
誘電体磁器ブロックの下面に、共振器の短絡端と励振孔
の開放端とが形成されるとともに、共振器及び励振孔の
開放端の周辺を除く所要外周面に外導体が被覆されてな
る誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電
子部品において、 誘電体磁器ブロックの下面が、共振器の短絡端が形成さ
れた短絡端面と、該短絡端面より所定の段差だけ低い、
励振孔の開放端が形成された結合量調整用段差面とから
なることを特徴とする誘電体フィルタ又は誘電体デュプ
レクサ等の誘電体電子部品。 - 【請求項４】請求項３記載の誘電体フィルタ又は誘電体
デュプレクサ等の誘電体電子部品において、 結合量調整用段差面の段差を変更することにより、入出
力結合量を調整するようにしたことを特徴とする誘電体
フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品の
結合量調整方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002096773A JP2003298313A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品、及び該誘電体電子部品の結合量調整方法 |
| US10/397,250 US6801106B2 (en) | 2002-03-29 | 2003-03-27 | Dielectric electronic component and method of adjusting input/output coupling thereof |
| GB0307279A GB2389716A (en) | 2002-03-29 | 2003-03-28 | Dielectric electronic component and method of adjusting input/output coupling thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002096773A JP2003298313A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品、及び該誘電体電子部品の結合量調整方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003298313A true JP2003298313A (ja) | 2003-10-17 |
Family
ID=29387524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002096773A Pending JP2003298313A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 誘電体フィルタ又は誘電体デュプレクサ等の誘電体電子部品、及び該誘電体電子部品の結合量調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003298313A (ja) |
Cited By (15)
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|---|---|---|---|---|
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| US9030278B2 (en) | 2011-05-09 | 2015-05-12 | Cts Corporation | Tuned dielectric waveguide filter and method of tuning the same |
| US9130255B2 (en) | 2011-05-09 | 2015-09-08 | Cts Corporation | Dielectric waveguide filter with direct coupling and alternative cross-coupling |
| US9130256B2 (en) | 2011-05-09 | 2015-09-08 | Cts Corporation | Dielectric waveguide filter with direct coupling and alternative cross-coupling |
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-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002096773A patent/JP2003298313A/ja active Pending
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| US10483608B2 (en) | 2015-04-09 | 2019-11-19 | Cts Corporation | RF dielectric waveguide duplexer filter module |
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Effective date: 20061012 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |