JP2003293214A - 原着糸の製造方法および溶融紡糸・巻取装置 - Google Patents

原着糸の製造方法および溶融紡糸・巻取装置

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JP2003293214A JP2002093771A JP2002093771A JP2003293214A JP 2003293214 A JP2003293214 A JP 2003293214A JP 2002093771 A JP2002093771 A JP 2002093771A JP 2002093771 A JP2002093771 A JP 2002093771A JP 2003293214 A JP2003293214 A JP 2003293214A
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chip
mixing
spun yarn
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Tatsuro Mizuki
水木  達郎
Hiroaki Ozawa
宏明 小澤
Shinichi Nishihata
進市 西畑
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原着糸の色目の修正や色替えを効率よく実施す
ることができる原着糸の製造方法並びに溶融紡糸装置を
提供する。 【解決手段】ベースポリマチップに対し、顔料を含むマ
スター剤を混合した後溶融紡糸・巻取りを行うことによ
り原着糸を得る方法において、前記マスター剤として複
数種のマスター剤を使用し、これら複数種のマスター剤
をそれぞれを個別に計量して、前記ベースポリマに添加
することを特徴とする。ベースポリマチップとマスター
剤を混合した後糸条を巻き取るまでに、混合チップない
し紡出糸条の色調を測定し、目的とする色調に対する判
定を行い、その結果をフィードバックしてマスター剤の
混合比を修正することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原着糸の製造方法
および溶融紡糸装置に関するものである。さらに詳しく
は、複数種のマスター剤を使用した場合に、目的とする
色調への修正や色替えを容易に行うことが可能な原着糸
の製造方法およびこの原着糸を製造するために使用する
溶融紡糸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原着糸とは、あらかじめベースポリマチ
ップに目的とする色調を表現する着色成分を含有させ、
これを溶融紡糸をすることにより着色された繊維とした
ものであるが、一般に着色成分として染料ではない顔料
を使用するため、それ自体の耐候堅牢性、退色堅牢性お
よび洗濯堅牢性が優れるという特徴を有している。した
がって、原着糸は、特に紫外線の当たる屋外での用途
や、繰り返し洗濯を必要とする用途などにおいて好んで
用いられている。
【0003】そして、いわゆる原着糸の代表的な製造方
法としては、例えば溶融紡糸の場合、あらかじめ着色成
分である顔料を分散させておいた1種類のマスター剤
(例えばマスターチップ)と、ベースとなる非着色のベ
ースポリマチップとを、溶融前のチップの段階において
所定の比率で混合し、その後混合チップを溶融紡糸する
方法が従来からとられている。
【0004】しかし、上記の方法に代表される従来の原
着糸の製造方法においては、ベースポリマチップに対し
て、最終的に所定の色調となるよう調整したマスターチ
ップをチップ形状で混合する方法がとられているため、
得られた原着糸の色調が目的とする色調と異なる場合に
はその修正がきわめて困難であった。すなわち、L値で
示される明度の調整については、往々にしてマスターチ
ップの配合比を変更することによりある程度は達成可能
であったが、特にa値やb値の変更が必要な場合には、
ベースポリマチップとマスターチップの配合比だけでは
修正することができず、マスターチップの作り直しを行
わなければならないことから、作業能率が極めて劣るも
のであった。
【0005】また、通常マスタチップとベースポリマチ
ップの混合は、固体のチップ形態で行われ、混合された
チップをエクストルーダーなどの溶融押出し装置に供給
していたため、同じ装置で色替えをして別の色の原着糸
を製造しようとする場合には、混合チップが溶融状態で
通過する全ての流路を洗浄する必要があり、上記のよう
にマスターチップの変更を実施するときは、ポリマによ
る流路の置換には時間がかかるとともに、前の色に起因
する着色残存物が不純物として残りやすいという問題が
あった。
【0006】この問題を改善するために、メインのポリ
マの流路はベースポリマのみを通過させ、紡糸工程の最
終段階、例えばエクストルーダー内で可塑剤により液状
としたマスタ剤を滴下して添加するなどの混合方法も提
案されているが、この場合には均一な混合が行われにく
く、得られる原着糸に色調の変動が生じて色調異常とな
ってしまうことが多いことから実用的な改善方法とはい
えないものであった。
【0007】特開平5−140819号報には、着色剤
を有する常温液状体をポリエステルに溶融混合して口金
から吐出し、ポリエステル原着糸を得る提案がなされて
いる。該提案では、ベースチップに対し、2個の着色タ
ンクから常温液状体を供給する図が示されている。しか
し、それぞれが切替弁によって使い分けられており、2
種以上の常温液状態を混合することで調色すると言う発
想は全く示されていない。
【0008】また、得られた原着糸の色調を目的とする
色調に合わせる手順としては、一旦巻き取った原着糸を
用いこれを編み地にするなどして、その色調を分光測色
計などで測定し、その測定値と目的とする標準サンプル
との値とのずれから、マスターチップそのものの変更、
もしくはマスターチップとベースポリマの混合比の変更
などに反映させて修正する方法も知られているが、この
場合には最終の色合わせにはかなりの手間と時間がかか
るという問題があった。すなわち、上述したように、通
常はマスターチップから作り直す必要があり、数回の色
合わせにはかなりの時間を要していたのである。
【0009】上記の問題に対し、特に色替えの時間を短
縮するために、ベースポリマチップとマスター剤との混
合をできる限り紡糸直前で行う方法が提案されている。
その具体的な手法としては、混合性を高める目的で静止
型混合器を用いたり、混練性を向上させたギアポンプに
て混合を行うなどの提案がなされている。
【0010】すなわち、米国特許第5902531号明
細書には、添加物を溶融状態でできるだけ後に添加する
方法が提案されている。この方法は、添加物を単独で溶
融させて紡糸パック内で溶融したベースポリマに対し添
加し、すぐさま各錘に分配することを特徴とするもので
ある。確かにこの方法では、ベースポリマの配管はほと
んど単一成分であることから、紡糸機内のチップの置換
などを短時間で行うことができ、フレキシブルな生産が
可能となる。しかし、色の修正などを含んだ原着糸の生
産における種々の問題に関しては、その問題の一部の改
善が図られるのみであり、原着糸製造の根本解決にはな
っていなかった。
【0011】一方、特開2001−140163号公報
には、染色液の自動調色検定装置とその調液システムに
ついての提案がなされている。この提案においては、特
定の分光光度計とコンピューターを用い、低濃度から高
濃度までの極めて広い濃度範囲におけるいかなる濃度の
調液染液に対しても、調色検定を極めて短時間に行うこ
とができる自動調色検定装置およびこれを用いた高精度
な染液の自動調液システムを特徴としている。しかし、
この提案は、染料を用いた場合の液体の調合に関するも
のであり、顔料を用いた原着糸の生産については何ら言
及するものではない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0013】したがって、本発明の目的は、目的とする
色調への修正や色替えを容易に行うことが可能な原着糸
の製造方法およびこの方法を実施するための溶融紡糸・
巻取装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の原着糸の製造方法は、ベースポリマチッ
プに対し顔料を含むマスター剤を混合した後溶融紡糸・
巻取りを行うことにより原着糸を得る方法において、前
記マスター剤として複数種のマスター剤を使用し、これ
ら複数種のマスター剤をそれぞれ個別に計量して、前記
ベースポリマに個別に添加することを特徴とする。
【0015】本発明の原着糸の製造方法においては、前
記マスター剤として3種類以上のマスター剤を使用する
こと、前記各マスター剤をマスターチップの形状でベー
スポリマチップに混合すること、前記複数種のマスター
剤の少なくとも1種が、L値15以下の明度を有するこ
と、および前記ベースポリマチップに対しマスター剤を
混合した後、紡出糸条を巻き取るまでの間に、混合チッ
プないしは紡出糸条の色調を測定して、目的とする色調
との対比判定を行い、その判定結果をフィードバックし
て前記マスター剤の混合比を修正可能とすることが、い
ずれも好ましい条件として挙げられる。
【0016】また、本発明の溶融紡糸・巻取装置はベー
スポリマチップと顔料を含むマスター剤を混合する混合
装置、溶融紡糸装置、巻取装置を少なくとも有する溶融
紡糸・巻取装置であって、前記ベースポリマチップを供
給するホッパーと、前記ベースポリマチップに添加する
前記複数種のマスター剤を供給する複数の容器と、前記
ベースポリマチップおよび前記各マスター剤をそれぞれ
個別に計量する計量装置と、前記ベースポリマチップと
前記複数種の各マスター剤とを混合する混合装置と、前
記混合装置で混合した混合チップを溶融混練するエクス
トルーダーと、このエクストルーダーに連結され溶融物
を紡出糸条として押出す紡糸パックと、前記混合装置か
ら前記巻取装置までの間に、前記混合チップないしは前
記紡出糸条の色調を測定して目的とする糸条の色調との
対比判定を行う判定手段と、前記判定手段による判定結
果をフィードバックして前記各マスター剤の混合比を修
正する修正手段とを備えたことを特徴とする溶融紡糸・
巻取装置である。さらに本発明の溶融紡糸巻取装置は、
ベースポリマチップと顔料を含むマスター剤を混合する
混合装置、溶融紡糸装置、巻取装置を少なくとも有する
溶融紡糸・巻取装置であって、前記ベースポリマチップ
を供給するホッパーと、前記ベースポリマチップに添加
する前記複数種のマスター剤を供給する複数の容器と、
前記ホッパーおよび前記各容器にそれぞれ連結された複
数のエクストルーダーと、前記各エクストルーダーで溶
融された前記ベースポリマチップおよび前記各マスター
剤をそれぞれ個別に計量する計量装置と、前記溶融され
たベースポリマチップと前記複数種の各マスター剤とを
溶融混練する混合ポンプと、この混合装置で混合した溶
融物を紡出糸条として押出す紡糸装置と、前記混合装置
から巻取装置までの間に、前記溶融物ないしは前記紡出
糸条の色調を測定して目的とする糸条の色調との対比判
定を行う判定手段と、前記判定手段による判定結果をフ
ィードバックして前記各マスター剤の混合比を修正する
修正手段とを備えたことを特徴とする溶融紡糸・巻取装
置である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明についてさらに詳
細に説明する。本発明の原着糸の製造方法の特徴の1つ
は、ベースポリマチップに対し、着色成分としての顔料
を含む複数種の、つまり2種以上のマスター剤を混合す
るところにある。
【0018】本発明で使用するベースポリマチップは、
原着糸を構成するポリマの主成分をなすものであり、通
常は着色成分を含まないことが望ましい。ここで用いら
れるベースポリマとしては特に制限はなく、公知のポリ
マが使用可能であり、ポリカプラミド、ポリヘキサメチ
レンアジパミドなどのポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチ
レンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、お
よびポリアクリルニトリルなどが挙げられるが、この限
りではなく、溶融紡糸可能なポリマであればよい。
【0019】これらのベースポリマは、必要に応じて共
重合ポリマであってもかまわない。具体的な共重合成分
としては、例えばポリアミドの場合、ε−カプロアミ
ド、テトラメチレンアジパミド、ヘキサメチレンセバカ
ミド、ヘキサメチレンイソフタラミド、テトラメチレン
テレフタラミドおよびキシリレンフタラミドなどが挙げ
られる。
【0020】ベースポリマは色替えの汎用性を広くする
ためにも、上述のように着色成分は含まないのが一般で
あるが、色目以外の目的のため、色目にほとんど影響を
及ぼさない少量の添加物を含むことは差し支えない。例
えば、光沢や落ち着きのある外観を得るために、酸化チ
タンを3重量%以内で添加したベースポリマを用いるこ
となどが好ましい手段として挙げられる。また、耐候
剤、耐熱剤および制電防止剤などの一般的な添加剤を含
有していてもよい。
【0021】本発明における顔料とは、最終的に繊維を
着色する成分であり、着色成分を構成する。顔料として
は公知のものが使用可能であり、具体的にはカーボンブ
ラック、ベンガラ、フタロシアニン系顔料およびチタン
系顔料などが挙げられるがこの限りではない。ここでは
有機顔料および無機顔料のいずれもが使用可能である
が、得られる原着糸の耐熱性および堅牢性の点からは無
機顔料の使用が好ましい。
【0022】本発明でいうマスター剤とは、ベースポリ
マに一定の割合で混合される着色成分(顔料)を含んだ
物質を意味するものである。つまり、計量器で計測をし
てベースポリマに混合する単位が1種類のマスター剤と
なる。このマスター剤の構成は、着色成分の顔料単独で
あってもよいし、ベースポリマへの分散性を考慮して着
色成分を第3成分にあらかじめ分散させたものであって
もよい。さらにまた、着色剤に可塑剤などを添加した形
態であってもよい。いずれにせよ、着色成分である顔料
を含み、かつベースポリマに混合される物質であればよ
い。もちろん、1種類のマスター剤中に含まれる着色成
分として、複数の顔料が含まれていてもよい。
【0023】マスター剤としての特に好ましい形態は、
ベースポリマとの混練性や着色成分の分散性の点から、
顔料をあらかじめ特定のポリマ中に含有させたものをマ
スター剤として使用するマスターチップであることが望
ましい。マスターチップに用いるポリマとしては、ベー
スポリマと同種のポリマであることが、均一な混合が得
られる点からより好ましいのはいうまでもない。
【0024】原着糸が目的とする最終の色調を達成する
ために、従来はベースポリマチップに対し1種類のマス
ター剤を混合していたが、本発明においては、複数のマ
スター剤、つまり2種以上のマスター剤を用いることが
重要な要件である。すなわち、2種以上のマスター剤を
用いることにより、得られる原着糸の色調の調整が容易
となるのである。
【0025】ようするに、ベースポリマチップに混合す
るマスター剤の比率を、各マスター剤ごとに変更するこ
とにより、色調の調整が容易となる。つまり、分光測色
計で混合チップないしは紡出糸条のL値、a値、b値を
測定し、目的の色調に合致させるに際し、1種類のマス
ター剤のみを用いる場合は、L値に関しては、ベースポ
リマチップとの配合比を変更することにより、合致させ
ることが可能となることもあるが、a値およびb値につ
いては修正が不可能であることから、結局マスター剤を
作り直さなければならない。これに対し、2種以上のマ
スター剤を用いる本発明においては、それぞれのマスタ
ー剤中に含有させる顔料の組成を替えることによって、
a値およびb値の修正をも容易に行うことが可能とな
る。また、微妙な色調の調整のみならず、色目を変更す
ることも、あらかじめ用いるマスター剤を調整すること
で可能となる。
【0026】基本的には、色の3原色に基づき、3種以
上のマスター剤を使用することにより、広範囲の色を表
現することが可能となる。ここにおいて、L値が15以
下の黒色のマスター剤を含む4種以上のマスター剤を使
用することによって、さらに幅広い色調の表現が可能と
なることから、好ましい結果が得られる。
【0027】本発明における原着糸の製造方法は、べー
スポリマチップに対しマスター剤を混合した後、紡出糸
条を巻き取るまでの間に、混合チップないしは紡出糸条
の色調を測定して、目的とする色調との対比判定を行
い、その判定結果をフィードバックして前記マスター剤
の混合比を修正すること、すなわち、ベースポリマチッ
プに対し複数種のマスター剤を添加し混合した後、原着
糸として巻き取るまでの期間に、目的とする色調に合致
しているか否かについての測定・判定を行い、さらにそ
の結果をマスター剤の添加率の変更までにフィードバッ
クさせることが好ましい。
【0028】原着糸の製造において、本発明のように複
数のマスター剤を使用し、かつ巻き取りまでの間にオン
ラインでその複数のマスター剤を調整するという発想
は、今までなかったものであるといえる。
【0029】混合チップないしは紡出糸条の巻き取りま
での間に、それらの色調を測定評価する方法について
は、特に制限されず種々の方法が採用可能である。例え
ば、分光測色計にて測定したL値、a値およびb値を判
定基準にする手法などが好んで用いられる。また、混合
チップないしは紡出糸条の彩度を測定して評価すること
も可能である。
【0030】このときの測定個所としては、測定手法や
用いる測定装置の原着糸製造スピードに対する分解能、
さらには測定面積などにより適宜決定されるが、溶融紡
糸の場合には、糸条にする前の流動する溶融状態での測
定であってもかまわない。また、紡糸口金からポリマが
吐出され糸条になった後では、例えば未延伸糸や延伸糸
が引き回されるローラー上での測定、ローラー間での測
定、および巻き取っている回転中のチーズまたはボビン
での測定などの各種測定手段が挙げられる。なお、走行
する糸条のスピードが相対的に遅く、また測定する糸幅
が広い点では、未延伸糸段階での測定がより好ましいが
この限りではない。
【0031】溶融状態での測定や走行中の糸条での測定
結果は、高温での測定や移動物の測定であるため、さら
には周囲の環境の影響を受け、最終的に得られる原着糸
での標準状態での測定値と比較し、一定のバイアスを生
じることがあるが、この場合には、あらかじめ既知のサ
ンプルを用いて検量することなどにより補正をすればよ
い。
【0032】本発明において、ベースポリマチップとマ
スター剤の混合方法としては任意の方法が採用可能であ
り、例えば、マスター剤をスラリー状にして計量し、固
体のベースポリマチップまたは溶融状態のベースポリマ
に添加する方法や、ミコスーパーを用いて各成分を固体
状態で計量して混合する方法が代表的な手段として挙げ
られる。
【0033】しかし、より好ましい例としては、計量さ
れた各成分をそれぞれ単独で溶融し、紡糸パックに入る
直前に混練性を有するギヤポンプで混合、混練する方法
が推奨される。これにより、主成分のベースポリマの流
路は紡糸パック直前まで単体で流れるため、流路が汚れ
ることがなく色替えが短時間で実施可能となる。また、
混練性のギヤポンプで混合することにより、ミコスーパ
ー方式に比較して、静電気の発生も抑えられるため、着
色成分の分散性も向上することになる。具体的な方法と
してBarmag社から提供されている混練性ギヤポン
プのプロミックスなどの使用が推奨される。
【0034】次に、本発明の原着糸を得るための溶融紡
糸装置について、図面を参照しつつ説明する。図1は本
発明の溶融紡糸・巻取装置の一実施態様を構成する計量
装置、混合装置からなるチップ混合部の概略図、図2は
本発明の他の溶融紡糸・巻取装置の一実施態様を構成す
るチップ混合部の概略図、図3は本発明の溶融紡糸・巻
取装置の一実施態様における紡糸装置から巻取装置まで
の部分を示すプロセス概略図、図4は本発明の溶融紡糸
・巻取装置における色調コントロールのための色調測定
からフィードバックまでの流れの一実施態様を示すフロ
ー図である。
【0035】図1に示した第1の混合部においては、ベ
ースポリマチップならびに3種類のマスター剤は、それ
ぞれ単独でホッパー1,容器2,3,4に蓄えられる。
次いで、ベースポリマは計量装置5で、また、各マスタ
ー剤は、計量装置6,7,8でそれぞれ個別に計量され
る。ここで、各マスター剤は、あらかじめ着色成分であ
る顔料を可塑剤中に分散させたり、ベースチップと相溶
性の高いポリマ中に分散させたマスターチップの状態な
どの種々の形態をとりうる。
【0036】計量されたベースポリマチップと各マスタ
ー剤は、混合装置であるチップ混合機9で混合される。
この第1の混合部において、ベースポリマチップと各マ
スター剤との混合は固体状態で行われる。混合された混
合チップは、混合チップホッパー10で一定容量を備蓄
された後、エクストルーダー11にて溶融混練され、吐
出量を計量ポンプ12で計量し、紡糸パック13に導か
れ、この紡糸パック13から紡出糸条14として吐出さ
れる。
【0037】一方、図2に示した第2の混合部では、ベ
ースポリマチップと3種類のマスター剤の混合を、溶融
状態で行うことを示している。すなわち、上述した第1
の混合部と同様に、ベースポリマチップおよび各マスタ
ー剤は、それぞれ独立してホッパー1,容器2,3,4
に蓄えられている。ベースポリマチップおよび各マスタ
ー剤は、それぞれのホッパー1,容器2,3,4に連結
されたエクストルーダー15,16,17,18を用い
て単独で溶融された後、それぞれ混合比に応じて計量装
置である計量ポンプ19,20,21,22にて個別に
計量される。計量後、混合装置である混合機能を有する
混練ポンプ23にて、ベースポリマチップの溶融物と溶
融した各マスター剤は所定の比率として混合された後、
最終吐出量が計量ポンプ12で計量され、紡糸パック1
3に導かれ、この紡糸パック13から紡出糸条14とし
て紡出される。ここにおいて、混練ポンプ23が別個の
計量用ポンプ19,20,21,22と兼用であった
り、あるいは混練ポンプ23が計量ポンプ12の機能を
兼ね備えていることはより好ましい例となる。この方法
では、ベースチップは混練ポンプ23に入る直前まで単
独で扱うことができるため、色の切り替えがより容易に
なるという利点を有する。
【0038】図3は、上記第1および第2の混合部にお
いて紡糸パック13から紡出された紡出糸条14のその
後の状況を示すものである。すなわち、紡糸パック13
を通じて紡出された糸条14は、常法に従い冷却・固化
された後、油剤付与装置24にて油剤が付与された後、
引き取りロール25を用いて引き取られる。次いで、得
られた糸条は、通常は連続して、フィードロール27、
28を介した後、フィードロール28と延伸ロール2
9、延伸ロール30を用いて延伸される。さらに、リラ
ックスロール31を用いて適度にリラックスが施され、
次いでフリーロール32、33で引き回した後、巻取装
置34にて巻き取られる。なお、延伸の後、仮撚り加工
や捲縮加工、さらには交絡処理などを施した後に巻き取
っても勿論差し支えない。
【0039】本発明においては、この紡糸工程におい
て、巻き取りまでの間に得られる原着糸の色調を測定器
にて測定することが好ましい。色調の測定方法として
は、任意のものを用いることができるが、通常は分光測
色計26を用いて、L値、a値およびb値を判別する方
法が好ましく用いられる。図3に示したプロセス概略図
では、色調の測定を引き取りロール25上で実施するよ
うに示してある。引き取りロール25上で測定された色
調のデータは、ただちに分光測色計26にてL値などの
値として計算され、次いで、目的とする値との比較判定
(図3ではその機器は略してある)が行われる。
【0040】図4に色調修正や変更の概略のフロー図を
示す。色調の測定は、上述したように未延伸糸段階で
も、延伸糸や加工糸となった巻き取り時でもかまわな
い。通常、色調の測定がなされる箇所は、測定しやすい
比較的低温の雰囲気で、かつ検知の精度が十分取れるだ
けの糸幅やスポットを有している箇所であるという点か
ら、延伸前の糸条や巻き取り中の糸条で測定することが
多い。延伸前のローラー上やローラー間の糸条は、テー
プ状に一定の幅をもって走行しているために測定しやす
いといえる。また、ボビンやチーズに巻き取り中の糸条
は、速度は速いものの広い面積で測定することができる
という利点がある。上述した図3では、引き取りロール
25上で色調を測定するように示してあるがもちろんこ
の限りではない。分光測色計26により測定された値
は、判定手段である演算器にてあらかじめ設定した目標
値と比較される。そして、修正が必要であると判断され
た場合には、その結果が計量装置5、6、7、8あるい
は19、20、21、22にフィードバックされ、修正
手段により各マスター剤の混合比を修正する。これによ
り、短時間で色調の修正が可能となり目的とする色調が
容易に得られることとなる。
【0041】具体的には、測定した色の情報は直ちに、
判定手段である、あらかじめインプットしてある目標値
と比較され、目標値とずれがある場合にはただちに修正
手段により、その旨がフィードバックされて色目の調整
が行われる。通常はベースポリマチップに対する各マス
ター剤の添加量を変更することにより調整が行われる。
この場合には、明度のみならず、a値およびb値の変更
を、複数のマスター剤の配合比を変更することによって
容易に実施することができる。測定結果のフィードバッ
クは、スタート時に行えばよいが、必要に応じ一定のイ
ンターバルで監視し、コントロールすることも可能であ
る。
【0042】本発明の原着糸の製造方法および溶融紡糸
装置は、チップでの混合のみならず、連続重合紡糸の設
備においても適用が可能である。
【0043】また、本発明の製造方法および溶融紡糸装
置により得られる原着糸は、衣料用、産業用の繊維のみ
ならず、捲縮糸や仮より加工糸などの生産にも適用する
ことができる。
【0044】
【実施例】以下に、本発明を実施例によりさらに詳細に
説明する。なお、上述の説明中、および以下に述べる実
施例における各物性値は、具体的には下記の方法により
測定した値である。
【0045】[硫酸相対粘度]ポリマ試料を98%硫酸
に1重量%の濃度で溶解し、オストワルド粘度計を用い
て25℃で測定した。
【0046】[総繊度]JIS L 1090により測
定した。
【0047】[単糸繊度]JIS L 1090により
測定した総繊度を、単糸数で除して求めた。
【0048】[実施例1]青色弁柄とカーボンブラック
を含む顔料を硫酸相対粘度2.8のナイロン6チップに
対し5.0重量%分散させたグレー系のマスターチップ
Aと、シアニン系青色顔料と酸化チタン白色を含む顔料
を同じく硫酸相対粘度2.8のナイロン6チップに対し
2.0重量%分散させた淡グレー系のマスターチップB
と、赤色弁柄とカーボンブラックとを硫酸相対粘度2.
8のナイロン6チップにに対し1.5重量%分散させた
マスターチップCを、図1に示す装置を用い、それぞれ
ホッパーから固体状態で”ミコスーパー”を用いて所定
量計量した。一方、硫酸相対粘度2.8のナイロン6チ
ップをベースポリマチップとして同様に計量し、チップ
状態で混合した。このときの各チップの混合割合は、ベ
ースチップ95重量部に対し、マスターチップA、B、
Cを、それぞれ3.5重量部、1.0重量部、0.5重
量部とした。
【0049】次いで、得られた混合チップをエクストル
ーダーと紡糸パックを有する紡糸機により溶融紡糸し
た。紡出糸を固化後直ちに引き揃えた後、図3に示す装
置を用いて、給油、3.0倍の延伸を施し、2300m
/minで巻き取った。この結果、1000デシテック
ス、80フィラメントのナイロン原着糸が得られた。
【0050】このとき、延伸を施す前の未延伸糸状態
で、ローラー25上を走行している糸条に対して、分光
測色計を用いてL値、a値およびb値を測定したとこ
ろ、L値が1.5、a値が1.0、b値が0.3ずれて
いた。得られたL値、a値、b値は、ただちに演算器で
目標の値と比較され、そのずれに対し、各マスターチッ
プの”ミコスーパー”での計量値を、各チップの混合割
合がベースチップ95.1重量部に対し、マスターチッ
プA、B、Cがそれぞれ3.3重量部、1.2重量部、
0.4重量部となるように修正した。このようにして補
正を実施したところ、ほぼ目標の色目に変更することが
可能であった。
【0051】実施例1に示すように、特性の異なる複数
種類のマスターチップを用いることによって、濃淡のみ
ならず色目の微修正を容易に行うことができる。また、
紡糸した糸条の色目を巻き取るまでの期間に測定し、た
だちに測定値と目標値とを比較して計量比にフィードバ
ックさせることにより、迅速に色目の修正が可能であ
る。
【0052】[実施例2]実施例1に引き続き、さらに
濃いグレーの原着糸を得るため、マスターチップAとC
の混合比を多くした。具体的には、各チップの混合割合
を、ベースチップ94.5重量部に対し、マスターチッ
プA、B、Cがそれぞれ3.8重量部、1.0重量部、
0.7重量部となるように変更とした。
【0053】このとき、実施例1の操作に引き続いて、
紡糸機を止めることなくマスターチップの混合比のみを
変更し、変更後に得られた糸のL値、a値およびb値を
実施例1と同様にして測定した。さらに、目標とするL
値、a値およびb値とのずれに対し、速やかに各マスタ
ーチップの配合量の微調整を実施し、マスターチップ
A、B、Cの混合比をそれぞれ3.8重量部、0.95
重量部、0.75重量部に変更することにより、目的の
色目を有する濃グレーの原着糸を容易に得ることができ
た。
【0054】実施例2に示すように、色替えに対しても
新たなマスターチップを用意することなく各マスターチ
ップの配合量を変更することによって対応が可能とな
る。
【0055】[比較例1]実施例1におけるグレーの原
着糸を得るため、シアニン青、弁柄、酸化チタン、カー
ボンブラックなどの各種顔料をナイロン6ポリマに含有
させ、グレー系マスターチップ(顔料を混合するポリマ
としては硫酸相対粘度が2.8のナイロン6ポリマを使
用)を作製した。
【0056】上記1種類のマスターチップと、ベースポ
リマチップとなる硫酸相対粘度が2.8のナイロン6ポ
リマを計量器を、19:1の重量比率で混合し、次い
で、エクストルーダー型紡糸機に導き、紡糸することに
よって原着糸を得た。このとき、延伸倍率は3.0倍と
し、1000デシテックスの80フィラメントのグレー
系原着糸を得た。
【0057】次いで、得られたフィラメントを筒編み機
を用いて、筒編み地を作製し、この編み地のL値、a値
およびb値を分光測色計(スガ試験器製)を用いて測定
した。
【0058】この結果、目的とする色目に対し、若干a
値(赤味)を補正することが必要であり、ベースポリマ
チップとマスタチップの配合量を変更することにより改
善を試みたが、L値は変更できたものの、a値について
は修正することができず、シアニン青と弁柄の配合量を
変更すべくマスターチップから作製し直すことになっ
た。
【0059】比較例1においては、マスターチップが1
種類のみであるので、濃淡の補正はある程度可能である
が、a値やb値に関係する色目の補正はほとんどするこ
とができず、この場合、新たなマスターチップの準備が
必要となる。また、色目の判定も巻き取った後、オフラ
インで編み地作製により実施するため、時間と手間がか
かり、色目の補正が必要となる場合には再度紡糸をしな
ければならなくなる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の原着糸の
製造方法および溶融紡糸・巻取装置によれば、複数種の
マスター剤を使用した場合に、得られる原着糸の目的と
する色調への修正や色替えを容易に行うことが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融紡糸・巻取装置の一実施態様を構
成するチップ混合部の概略図である。
【図2】本発明の他の溶融紡糸・巻取装置の一実施態様
を構成するチップ混合部の概略図である。
【図3】本発明の溶融紡糸・巻取装置の一実施態様にお
ける紡糸装置から巻取装置までの部分を示すプロセス概
略図である。
【図4】本発明の溶融紡糸装置における色調コントロー
ルのための色調測定からフィードバックまでの流れの一
実施態様を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 ベースチップ用ホッパー 2 マスター剤1用容器 3 マスター剤2用容器 4 マスター剤3用容器 5 ベースチップ計量装置 6 マスター剤1計量装置 7 マスター剤2計量装置 8 マスター剤3計量装置 9 チップ混合機 10 混合チップホッパー 11 エクストルーダー 12 計量ポンプ 13 紡糸パック 14 糸条 15 ベースチップ用エクストルーダ 16 マスター剤1用エクストルーダ 17 マスター剤2用エクストルーダ 18 マスター剤3用エクストルーダ 19 ベースチップ用計量ポンプ 20 マスター剤1用計量ポンプ 21 マスター剤2用計量ポンプ 22 マスター剤3用計量ポンプ 23 混練ポンプ 24 油剤付与装置 25 引き取りロール 26 分光測色計 27 フィードロール1 28 フィードロール2 29 延伸ロール1 30 延伸ロール2 31 リラックスロール 32 フリーロール1 33 フリーロール2 34 巻き取り機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L035 AA05 BB31 BB59 BB91 HH10 JJ10 JJ28 KK08 4L045 AA05 CA24 DC14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースポリマチップに対し顔料を含むマス
    ター剤を混合した後、溶融紡糸・巻取りを行うことによ
    り原着糸を得る方法において、前記マスター剤として複
    数種のマスター剤を使用し、これら複数種のマスター剤
    をそれぞれ個別に計量して、前記ベースポリマに個別に
    添加することを特徴とする原着糸の製造方法。
  2. 【請求項2】前記複数種のマスター剤が3種類以上のマ
    スター剤であることを特徴とする請求項1に記載の原着
    糸の製造方法。
  3. 【請求項3】前記各マスター剤がマスターチップである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の原着糸の製
    造方法。
  4. 【請求項4】前記複数種のマスター剤の少なくとも1種
    が、L値15以下の明度を有することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の原着糸の製造方法。
  5. 【請求項5】前記ベースポリマチップに対しマスター剤
    を混合した後、紡出糸条を巻き取るまでの間に、混合チ
    ップないしは紡出糸条の色調を測定して、目的とする色
    調との対比判定を行い、その判定結果をフィードバック
    して前記マスター剤の混合比を修正することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の原着糸の製造方
    法。
  6. 【請求項6】ベースポリマチップと顔料を含むマスター
    剤を混合する混合装置、溶融紡糸装置、巻取装置を少な
    くとも有する溶融紡糸・巻取装置であって、前記ベース
    ポリマチップを供給するホッパーと、前記ベースポリマ
    チップに添加する前記複数種のマスター剤を供給する複
    数の容器と、前記ベースポリマチップおよび前記各マス
    ター剤をそれぞれ個別に計量する計量装置と、前記ベー
    スポリマチップと前記複数種の各マスター剤とを混合す
    る混合装置と、前記混合装置で混合した混合チップを溶
    融混練するエクストルーダーと、このエクストルーダー
    に連結され溶融物を紡出糸条として押出す紡糸パック
    と、前記混合装置から前記巻取装置までの間に、前記混
    合チップないしは前記紡出糸条の色調を測定して目的と
    する糸条の色調との対比判定を行う判定手段と、前記判
    定手段による判定結果をフィードバックして前記各マス
    ター剤の混合比を修正する修正手段とを備えたことを特
    徴とする溶融紡糸・巻取装置。
  7. 【請求項7】ベースポリマチップと顔料を含むマスター
    剤を混合する混合装置、溶融紡糸装置、巻取装置を少な
    くとも有する溶融紡糸・巻取装置であって、前記ベース
    ポリマチップを供給するホッパーと、前記ベースポリマ
    チップに添加する前記複数種のマスター剤を供給する複
    数の容器と、前記ホッパーおよび前記各容器にそれぞれ
    連結された複数のエクストルーダーと、前記各エクスト
    ルーダーで溶融された前記ベースポリマチップおよび前
    記各マスター剤をそれぞれ個別に計量する計量装置と、
    前記溶融されたベースポリマチップと前記複数種の各マ
    スター剤とを溶融混練する混合装置と、この混合装置で
    混合した溶融物を紡出糸条として押出す紡糸パックと、
    前記混合装置から巻取装置までの間に、前記溶融物ない
    しは前記紡出糸条の色調を測定して目的とする糸条の色
    調との対比判定を行う判定手段と、前記判定手段による
    判定結果をフィードバックして前記各マスター剤の混合
    比を修正する修正手段とを備えたことを特徴とする溶融
    紡糸・巻取装置。
  8. 【請求項8】前記混合チップないしは紡出糸条の巻き取
    りまでの間に、それらの色調を測定する手段が、分光測
    色計にて測定したL値、a値およびb値を判定基準にす
    る手段であることを特徴とする請求項6または7に記載
    の溶融紡糸・巻取装置。
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