JP2003291869A - 車両用シートの製造装置及び製造方法 - Google Patents

車両用シートの製造装置及び製造方法

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JP2003291869A
JP2003291869A JP2002096955A JP2002096955A JP2003291869A JP 2003291869 A JP2003291869 A JP 2003291869A JP 2002096955 A JP2002096955 A JP 2002096955A JP 2002096955 A JP2002096955 A JP 2002096955A JP 2003291869 A JP2003291869 A JP 2003291869A
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vehicle seat
manufacturing
bottom plate
patterns
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JP2002096955A
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Yuji Ichihara
裕司 市原
Masahiko Fuchiwaki
政彦 渕脇
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TS Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、表面側に文字や模様が付さ
れた車両用シートを、高い品質を確保しながら、熟練を
要することなく、効率良く、且つ低コストで製造するこ
とが可能な車両用シートの製造装置及び製造方法を提供
する。 【解決手段】 表皮材11とクッション材とを備えた車
両用シートの製造装置であって、平面状に配設された表
皮材11に、表皮材11で少なくともクッション材を被
覆して車両用シートを形成したとき文字15または模様
が正規の形状及び正規の位置に現れるように印刷する印
刷手段と、文字15または模様が付与された表皮材とク
ッション材とから車両用シートを形成する車両用シート
形成手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用シートの製造装
置及び製造方法に係り、特に表面側に文字や模様が付さ
れた車両用シートの製造装置及び製造方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等に配設されている車両用シ
ート100は、図13に示すように、ボトムプレート1
30上にクッション材120を載置して、表皮材110
で被覆することにより形成されている。
【0003】そして、装飾用の文字や模様が所定部位に
印刷された車両用シートが知られている。一般的には、
車両用シートの背面部に、メーカーロゴや、製品ロゴが
印字されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記メーカーロゴ等の
文字や模様は、従来では、車両用シートの組付が終了し
た後、別工程にて付与されていた。この別工程では、車
両用シートが固定され、スクリーン印刷などにより、ロ
ゴや図柄の印刷が行われていた。
【0005】なお、組付後の車両用シートの背面部はア
ール面になっており、印刷を施すのが困難である上に、
ロゴや図柄について、印刷される位置がずれたり、ロゴ
や図柄の発色にむら等があると、外観商品性は著しく損
なわれる。このため、ロゴや図柄の印刷を行う工程につ
いては、熟練者による手作業で行われていた。
【0006】本発明の目的は、表面側に文字や模様が付
された車両用シートを、高い品質を確保しながら、熟練
を要することなく、効率良く、且つ低コストで製造する
ことが可能な車両用シートの製造装置及び製造方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1に
係る車両用シートSの製造装置によれば、表皮材11と
クッション材13とを備えた車両用シートSの製造装置
であって、平面状に配設された前記表皮材11に、前記
表皮材11で少なくとも前記クッション材12を被覆し
て車両用シートSを形成したとき文字または模様が正規
の形状及び正規の位置に現れるように印刷する印刷手段
と、前記文字または模様が付与された表皮材11と前記
クッション材12とから車両用シートSを形成する車両
用シート形成手段と、を備えたことにより解決される。
【0008】車両用シートの製造装置は、より具体的に
は、次のように構成されている。すなわち、請求項2に
係る車両用シートの製造装置Sは、ボトムプレート13
上にクッション材12を配設し、該クッション材12を
表皮材11で被覆してなる車両用シートSの製造装置で
あって、平面状に配設された前記表皮材11に、前記表
皮材11で少なくとも前記クッション材12を被覆して
車両用シートSを形成したとき文字または模様が正規の
形状及び正規の位置に現れるように印刷する印刷手段
と、前記文字または模様が付与された表皮材11を配設
する真空凹型1と、該真空凹型1の上方から下降し、前
記真空凹型1に配設された表皮材11の端末領域を押さ
える押え枠2と、前記真空凹型1の表皮材11上にクッ
ション材12およびボトムプレート13を配設した後で
加圧する加圧手段5と、前記表皮材11の端末領域11
aと前記ボトムプレート13とを固定する固定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】また、請求項3に係る車両用シートSの製
造装置は、表皮材11で被覆された車両用シートSの製
造装置であって、平面状に配設された前記表皮材11
に、前記表皮材11で少なくとも前記クッション材12
を被覆して車両用シートSを形成したとき文字または模
様が正規の形状及び正規の位置に現れるように印刷する
印刷手段と、前記文字または模様が付された表皮材11
を配設する金型と、該金型に設けられた樹脂注入手段
と、を備え、前記金型のキャビティ内に前記樹脂注入手
段により樹脂を注入し、前記表皮材と前記樹脂とを一体
に成形して車両用シートSを形成してなることを特徴と
する。
【0010】このように、本発明の車両用シートSの製
造装置によれば、車両用シートSの組付を行う前に、表
皮材11に文字や模様の印刷を行うように構成されてい
る。このとき、印刷される文字や模様は、前記表皮材1
1で少なくとも前記クッション材12を被覆して車両用
シートSを形成したとき、文字または模様が正規の形状
及び正規の位置に現れるように印刷される。
【0011】本発明の車両用シートSの製造装置では、
表皮材11が平坦な状態で印刷が行われるため、従来の
ように、車両用シートSを組み付けた後で、曲面状の表
面へ印刷する構成に比して、より効率的に、且つ安定し
て印刷を行うことが可能となり、高品質の車両用シート
Sを高い生産性で製造することが可能となる。
【0012】なお、上記車両用シートSの製造装置にお
いて、前記表皮材11を所定形状に裁断する裁断手段を
備えた構成とし、一枚のシート状の表皮材11から、所
定形状の表皮材11を得るようにして良い。なお、裁断
手段を備えていない場合は、予め所定形状に裁断された
表皮材11が用いられる。
【0013】また、前記固定手段について、前記表皮材
11の端末とボトムプレート13とを接合するためのタ
ッカーを搭載したロボット6とすることにより、表皮材
11の端末処理を効率よく行うとともに、品質を安定さ
せることが可能となる。
【0014】本発明の請求項6に係る車両用シートSの
製造方法は、表皮材11で被覆された車両用シートSの
製造方法において、平面状に配設された前記表皮材11
に、前記表皮材11で少なくとも前記クッション材12
を被覆して車両用シートSを形成したとき文字または模
様が正規の形状及び正規の位置に現れるように印刷する
工程と、前記文字または模様が付与された表皮材11に
少なくともクッション材12を設けて車両用シートを形
成する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項7に係る車両用シー
トSの製造方法は、ボトムプレート13上にクッション
材12を配設し、該クッション材12を表皮材11で被
覆してなる車両用シートSの製造方法において、平面状
に配設された表皮材11に、前記表皮材11で少なくと
も前記クッション材12を被覆して車両用シートSを形
成したとき文字または模様が正規の形状及び正規の位置
に現れるように印刷する工程と、真空凹型1に前記文字
または模様が付与された表皮材11を配設する工程と、
前記真空凹型1の上方から押え枠2を下降させ、前記真
空凹型1に配設された表皮材11の端末領域11aを押
さえる工程と、前記表皮材11を真空成形する工程と、
前記真空成形された表皮材11上にクッション材12お
よびボトムプレート13を配設して加圧する工程と、前
記表皮材11の端末領域11aと前記ボトムプレート1
3とを固定する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項8に係る車両用シー
トSの製造方法は、表皮一体成形による製造方法であ
り、表皮材11で被覆された車両用シートSの製造方法
において、平面状に配設された前記表皮材11に、前記
表皮材11で少なくとも前記クッション材12を被覆し
て車両用シートSを形成したとき文字または模様が正規
の形状及び正規の位置に現れるように印刷する工程と、
金型に前記文字または模様が付与された表皮材11を配
設する工程と、前記金型のキャビティに樹脂を注入して
発泡成形する工程と、前記金型を型開きすると共に成形
物を取り出す工程と、を備えてなることを特徴とする。
【0017】なお、上記製造方法において、前記表皮材
11に文字または模様を印刷する工程の前または後に、
前記表皮材を所定形状に裁断する工程を行うようにして
も良い。また、前記表皮材11の端末領域11aと前記
ボトムプレート13とを固定する工程において、前記表
皮材11の端末領域11aを前記ボトムプレート13に
仮止めする工程と、タッカーを搭載したロボット6によ
り仮止めされた表皮材11の端末領域11aとボトムプ
レートを固着させる工程とを行うようにしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配
置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範
囲内で種々改変することができるものである。
【0019】図1乃至図12は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は印刷が施された車両用シートの一例
を示す説明図、図2は所定形状に裁断された表皮材を示
す説明図、図3は印字が施された表皮材を示す説明図、
図4は配設位置を決めるための切り欠きが付された表皮
材を示す説明図、図5は配設位置を決めるためのマーク
が付された表皮材を示す説明図、図6乃至図11は車両
用シートの組付工程を示す説明図、図12はステイプル
を打ち込むロボットを示す説明図である。
【0020】本例では、車両用シートSとして、自動二
輪車に用いられる車両用シートに適用した例に基づいて
説明する。なお、車両用シートとは、二輪車、すなわち
陸上のオートバイ,スクーターに用いられるものだけで
なく、スノーモービル,水上バイク用のシートを含み、
また三輪バギー車等や跨座式乗物、或いは建機シートに
関する乗物用シートを含むものとする。
【0021】本例の車両用シートSは、表皮材11と、
クッション材12と、ボトムプレート13とから構成さ
れている。表皮材11は、例えば、ポリオレフィン、塩
化ビニル、ナイロン等の熱可塑性樹脂及びポリオレフィ
ン系、ポリエステル系、ウレタン系、塩化ビニル系等の
熱可塑性エラストマーのシート,フィルムが挙げられ
る。また上記材質を単独或は2種以上積層したものを表
皮材11として使用することもできる。
【0022】クッション材12は、柔軟フォーム材、例
えばウレタンフォーム,PP(ポリプロピレン)フォー
ム,PE(ポリエチレン)フォームから形成されてお
り、ボトムプレート13上に載置される。ボトムプレー
ト13は、例えばPP(ポリプロピレン)、ABS樹脂
等から形成される。
【0023】図1で示すように、本例の車両用シートS
の背面部16には、メーカーロゴや、製品ロゴを示す印
字15が施されている。本例の車両用シートSの製造装
置は、このように、所定部位にロゴや模様が印刷された
車両用シートSを、高い品質を保持しつつ、効率良く製
造するものである。
【0024】車両用シートSの製造装置は、表皮材11
を所定形状に裁断する裁断手段と、裁断された表皮材1
1やロゴや模様の印刷を施す印刷手段と、表皮材11を
真空成形する真空凹型1と、真空凹型1に配設された表
皮材11の端末部11aを押さえて固定する押え枠2
と、表皮材11を加熱するヒータ4と、真空凹型1に配
設された車両用シートの構成部材を加圧する加圧手段5
と、ボトムプレート13の裏面側と表皮材11の端末部
11aを固定する固定手段7と、を備えている。
【0025】裁断手段としての裁断機(図示せず)は、
例えば、表皮材11の裁断形状に形成された刃部と、裁
断時に刃部と当接する受板とを備えて構成されている。
そして、受板上に、原反から所定長さに分割された一枚
物の表皮材を配設し、一枚物の表皮材が配設された受板
に向けて上方から刃部を下降させ、刃部を受板に押し当
てることにより、所定形状に裁断された表皮材11を得
ることができる。
【0026】上記裁断機では、刃部は複数個設けられて
おり、一度の動作で、複数枚の表皮材11を裁断するこ
とができるように構成されている。なお、原反から所定
長さに分割された一枚物の表皮材を受板上に積層して配
設し、裁断を行うようにしても良い。本例では、自動二
輪車用の車両用シートに用いられる表皮材11であるた
め、図2に示すように、略楕円形状の表皮材11が形成
される。
【0027】印刷手段としての印刷機(図示せず)は、
シルクスクリーン印刷等により、所定形状に裁断された
表皮材11に、ロゴまたは模様を印刷する。なお、印刷
方法としては、シルクスクリーン印刷に限らず、グラビ
ア印刷、オフセット印刷、オフセットグラビア印刷、凸
版印刷、フレキソ印刷等の他の印刷手段や、転写手段を
用いても良い。
【0028】印刷で用いられるインキは、例えば、ビニ
ール樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂等の熱可塑性樹脂を皮膜形成成分とし、耐光性を
有する顔料が含まれているものを使用する。
【0029】なお、使用する顔料としては、通常の着色
顔料の他に、パール顔料、ビーズ顔料、雲母系やアルミ
ニウム系の光輝性顔料等を使用することができる。この
ように、光輝性顔料を使用することにより、夜間に印刷
されたロゴや模様等が浮かび上がり、視認性の向上を図
ることが可能となる。
【0030】印刷に際しては、表皮材11を印刷台の上
に配設する。そして、印刷台上に配設された表皮材11
に対して、第1の基準線(縦軸)と、この第1の基準線
(縦軸)に直行する第2の基準線(横軸)とが基準位置
とされ、この基準位置に基づいて、ロゴまたは模様が印
刷される。
【0031】ロゴを表す文字は、表皮が被せられて車両
用シートSとして完成品となったときに、正規の形状及
び正規の位置に現れるように、予め調整変形して印刷さ
れなければならない。本例では、図3に示すように、表
皮材11の所定位置にロゴを表す印字15が付される
が、この印字15の文字が円弧状になるように印刷がな
される。
【0032】なお、表皮材11に印刷されるものは、上
記したロゴに限らず、模様が印刷されても良いことは勿
論である。模様としては、幾何学模様、石目模様、皮
革、木目などの天然柄等より任意に選択することができ
る。
【0033】本例の表皮材11は、上記のように印字部
分を備えているため、他の部材との組付を精度良く行う
必要がある。本例では、後述するように、車両用シート
の構成部材の組付を真空凹型1において行うものであ
り、表皮材11を真空凹型1に精度良く配設することが
重要である。
【0034】表皮材11を精度良く配設するため、例え
ば図4に示すように、表皮材11に位置決め用の切り欠
き部11bを設けた構成とすると良い。この場合、真空
凹型1側には、切り欠き部11bに対応する凸部が設け
られる。
【0035】切り欠き部11bは1箇所でも良いが、図
4に示すように複数箇所に設けることにより、表皮材1
1が配設位置からずれにくくなり好適である。なお、切
り欠き部11bは、表皮材11の裁断を行うときに同時
に設けると良い。
【0036】また、表皮材11の配設精度を良くするた
めに、図5に示すように、表皮材11に位置決め用のマ
ーク11cを設けた構成としても良い。本例では、表皮
材11は裏面側を上にして真空凹型1に配設されるた
め、マーク11cは、表皮材11の裏面側に設けられ
る。
【0037】この場合、真空凹型1側には、マーク11
cに対応する位置決め部が設けられる。位置決め部は、
例えば真空凹型1の開口周縁部に、線状,点状或いは三
角形等先端の尖った形状の印を付したものである。そし
て、この位置決め部に表皮材11のマーク11cを合わ
せることにより、表皮材11は適正な位置に配設され
る。
【0038】なお、上記したように、表皮材11を所定
形状に裁断してから、表皮材11にロゴや模様を印刷す
る構成ではなく、シート状の表皮材11にロゴや模様を
印刷し、その後、印刷が施されたシート状の表皮材11
を裁断する構成としても良い。
【0039】次に、上記のように印字15が施された表
皮材11を用いて、車両用シートSの構成部材を組み付
ける工程の一例について説明する。車両用シートSは、
表皮材11を真空凹型1に配設する工程、表皮材11を
押え枠2により固定する工程、ヒータ4により表皮材1
1を加熱する工程、表皮材11を真空成形する工程、真
空成形された表皮材11上にクッション材12及びボト
ムプレート13を配設して加圧手段5により加圧する工
程、前記表皮材11の端末部11aとボトムプレート1
3とを固定する工程、を経て作成される。
【0040】真空凹型1は、表皮材11の真空引きを行
って所定形状に成形するとともに、この真空凹型1に、
車両用シートの構成部材が配設され、組み付けが行われ
る。真空凹型1の配設面には、真空装置Vと連結された
吸引孔が設けられている。本例では、図6においてのみ
真空装置Vを図示している。
【0041】なお、真空凹型1として、多孔質のポーラ
ス電鋳真空成形型を使用すると、真空引きを行ったと
き、表皮材11が全ての方向から型面に吸着され、型面
に均一に密着させることができ好適である。
【0042】また、ポーラス電鋳真空成形型を使用した
場合は、細かいシボ模様や複雑な図形などを、型面に忠
実に再現することができ、デザイン性に富んだ成形品を
得ることが可能となる。
【0043】押え枠2は、真空凹型1の全周に渡って表
皮材11をシールするものであり、真空凹型1の上方に
おいて、上下方向に移動される。押え枠2は、真空凹型
1の開口周縁部1aと略同形状に形成されており、図7
に示すように、真空凹型1の開口周縁部1aに押圧され
る。押え枠2は、真空凹型1の開口周縁部1aに密着
し、真空凹型1の開口周縁部1aとの間で、表皮材11
を挟持して固定するように構成されている。
【0044】なお、上記押え枠2を確実に保持するため
に、クランプ手段3を設けた構成としても良い。クラン
プ手段3の具体的構成としては、例えば、真空凹型1に
配設される基部と、この基部に設けられるエアシリンダ
からなる駆動装置と、エアシリンダのピストンロッドに
連結されたリンク機構と、リンク機構に接続された軸部
と、軸部に設けられた押え部とを備えた構成とし、真空
凹型1の開口側に複数個設けるようにする。
【0045】クランプ手段3の駆動装置は、導管を介し
て圧力供給源に接続され、エアー供給により作動され
て、リンク機構を介して軸部を回動させることにより、
押え部の向きを変更したり、また、軸部を下方に移動さ
せることにより、押え部を下降させて真空凹型1の開口
周縁部1aに押圧するように構成されている。クランプ
手段3を用いて押え枠2を押圧することにより、表皮材
11の端末部11aをより確実に固定することが可能と
なる。
【0046】ヒータ4は、面状の保持体に、真空凹型1
側を向くように、ランプや熱線などの加熱手段が配設さ
れた構成とされている。ヒータ4は、表皮材11が真空
引きされる前に、表皮材11を加熱するためのものであ
る。ヒータ4で表皮材11を加熱することにより、表皮
材11が柔軟になり、真空凹型1において良好に成形す
ることが可能になる。
【0047】加圧手段5は、真空凹型1上において昇降
可能とされ、真空凹型1に配設された車両用シートの構
成部材を加圧するように構成されている。加圧手段5
は、真空凹型1に、クッション材12とボトムプレート
13が配設された後で、ボトムプレート13に当接し、
クッション材12とボトムプレート13を押圧するよう
に構成されている。
【0048】次に、図6乃至図12に基づいて、本例の
車両用シートの組付工程について説明する。先ず、図6
に示すように、表皮材11を裏面を上にして真空凹型1
に配設する。このとき、表皮材11に設けられた切り欠
き部11bまたはマーク11cと、真空凹型1側の位置
決め部とを合わせることにより、表皮材11を精度良く
配設する。
【0049】なお、表皮材11の表皮材11の端末を真
空凹型1に取り付けられているクリップ1bによって仮
止めすることにより、表皮材11のずれを防止すること
ができ好適である。
【0050】次に、図7に示すように、真空凹型1の上
方から押え枠2を下降させ、真空凹型1に配設された表
皮材11の端末部11aを押さえる。さらに、クランプ
手段3が設けられている場合は、クランプ手段3により
押え枠2を固定する。表皮材11は真空凹型1の開口周
縁部1aにおいて、均一な力で押さえられ固定される。
【0051】このようにして、表皮材11は確実に保持
される。したがって、クッション材12やボトムプレー
ト13との組み付け時にも表皮材11が動くことなく、
表皮材11の印字15が車両用シートSの適正な位置に
現れるように、表皮材11の配設位置が確保される。
【0052】次に、図8に示すように、真空凹型1の上
方にヒータ4を配設させる。このとき、表皮材11の各
端末部11aは押え枠2及びクランプ手段3により均一
に保持されているので、ヒータ4による加熱により表皮
材11が軟化しても、表皮材11の一部が伸びて変形す
ることがなく、好適に加熱処理を行うことができる。
【0053】次に、ヒータ4への通電を停止して加熱を
停止し、真空凹型1にセットされた表皮材11を真空引
きして成形する。このとき、真空凹型1にシボ模様等を
形成しておき、表皮材11に転写するようにしても良
い。
【0054】次に、図9に示すように、真空成形された
表皮材11上に、クッション材12とボトムプレート1
3が載置される。そして、図10に示すように、加圧手
段5により、ボトムプレート13側から圧力をかける。
このとき、クランプ手段3が解除され、押え枠2が上昇
する。
【0055】次に、図11に示すように、加圧手段5で
圧力を加えたままで、表皮材11の端末をボトムプレー
ト13側へ折り返し、タッカーによりステイプル14を
打ち込んで、表皮材11の端末部をボトムプレート13
の周縁端部に固着させる。
【0056】このように、本例の製造装置Sでは、加圧
手段5で加圧したまま、表皮材11の端末処理を行うこ
とができるので、端末処理の作業効率を向上させること
ができ、また表皮材11を適度なテンションをもってボ
トムプレート13へ取着することができる。
【0057】なお、表皮材の端末部をボトムプレートに
固着させる工程において、先ず手作業で、表皮材11の
端末部11aの数カ所にステイプル14を打ち込み、表
皮材11とボトムプレート13とを仮止めした後で、ロ
ボット6により表皮材の固着を行うようにしても良い。
【0058】ロボット6は、図12に示すように、例え
ば6軸多関節型のロボットであり、表皮材11の端末部
11aとボトムプレート13とにステイプルを打ち込ん
で、表皮材11の端末処理を行う。
【0059】ロボット6による端末処理を行うとき、表
皮材11が仮止めされた車両用シートSは作業台7上に
載置される。そして、押圧手段7aでボトムプレート1
3を押圧しながら、ロボット6によるステイプルの打ち
込みが行われる。
【0060】ロボット6は、図示しない制御装置により
制御されている。制御装置は、予め記憶されたデータに
基づいて、ロボット6が所定の位置にステイプルを打ち
込むように、ロボット6を制御するものである。
【0061】なお、制御装置を作動させる作動システム
について、操作パネルにより行う構成とすれば、ワンタ
ッチで作動させることが可能となり、操作性が向上し好
適である。
【0062】ロボット6は、ロボットハンド6dの先端
ヘッド6eに取り付けられるタッカー6aと、タッカー
6aにステイプルを供給するステイプル供給部6cとを
備えている。また、先端ヘッド6eには、タッカー6a
に隣接して、ローラー部6bが設けられている。
【0063】タッカー6aは、ノーズ6fを有し、この
ノーズ6fが、被加工物としての表皮材11の端末部1
1aに押しつけられ、ノーズ6f先端からステイプルが
供給され、表皮材11の端末部11aとボトムプレート
13の周縁部とを固着させるように構成されている。
【0064】ローラー部6bは、タッカー6aにより表
皮材11の端末部11aにステイプルを打ち込むとき、
表皮材11の端末部11aをボトムプレート13の周縁
部に押しつけるように構成されている。
【0065】このように、タッカー6aに隣接してロー
ラー部6bを設け、ローラー部6bで表皮材11の端末
部11aを引っ張りながら端末処理する構成とすること
により、座面部等にシワがなく、良好な外観の車両用シ
ートSを作成することが可能となる。
【0066】また、ローラー部6bで表皮材11の端末
部11aを押しつけることにより、ボトムプレート13
の周縁部に仮止めされている表皮材11の端末部11a
が剥がれてしまうことがあったとしても、剥がれた部分
をローラー部6bで補正しながらステイプルを打ち込む
ことが可能となり、端末処理の不良を防止することが可
能となる。
【0067】ステイプル供給部6cは、ステイプルを多
数連結してコイル状にした連結体を収納したカセットか
らなり、ロボット6の基台にセットされている。タッカ
ー6aは、タッカー6aに装備されたステイプルがなく
なると、このステイプル供給部6cへ先端ヘッド6eを
近づけて、ステイプルの供給を受けるように構成されて
いる。
【0068】なお、ステイプル供給部6cに、ステイプ
ルがなくなったことを知らせるために、ランプ等の報知
手段を付けておけば、ステイプル切れを確実に防止する
ことが可能となり好適である。
【0069】以上のようにして、所定部位に印字15ま
たは模様が印刷された車両用シートSが完成する。本例
の車両用シートの製造装置及び製造方法によれば、表皮
材11を裁断した後に、表皮材11への印字処理を行う
ように構成されているので、効率良く表皮材11への印
刷を行うことが可能である。
【0070】また、車両用シートの構成部材の組み付け
が自動化されており、生産性が向上するとともに品質を
安定させることができ、また、複雑な機構を用いていな
いので設備費を嵩ませることなく、生産コストを低減す
ることが可能となる。
【0071】なお、印字15が施された表皮材11を用
いて車両用シートSを形成する方法として、上記したよ
うに、真空凹型1を用いて表皮材11を成形する方法に
限らず、表皮材11とクッション材12,ボトムプレー
ト13を組付可能な方法であれば、どのような方法を採
用しても良いことは勿論である。
【0072】例えば、所定の金型において表皮材11と
クッション材12とを一体成形し、これら表皮材11,
クッション材12と、ボトムプレート13とを組み付け
る方法であっても良い。
【0073】この場合は、表皮材11を金型に配設し、
金型を型締めした後、金型のゲートから溶融樹脂を注入
して発泡成形する。その後、金型を開いて、一体成形さ
れた表皮材11とクッション材12を取り出す。
【0074】このようにして、表皮材11とクッション
材12とが一体成形されたら、この一体成形された表皮
材11,クッション材12に、ボトムプレート13を組
み付けて、車両用シートSを形成する。
【0075】なお、本発明は、次の態様を含むものであ
る。ボトムプレート上にクッション材を配設し、該クッ
ション材を表皮材で被覆してなる車両用シートの製造装
置であって、平面状に配設された前記表皮材に、前記表
皮材で少なくとも前記クッション材を被覆して車両用シ
ートを形成したとき文字または模様が正規の形状及び正
規の位置に現れるように文字または模様を付与する印刷
手段と、前記真空凹型に配設された表皮材を加熱する表
皮材加熱手段と、前記文字または模様が付与された表皮
材を配設する真空凹型と、該真空凹型の上方から下降
し、前記真空凹型に配設された表皮材の端末領域を押さ
える押え枠と、前記真空凹型の表皮材上にクッション材
およびボトムプレートを配設した後で加圧する加圧手段
と、前記表皮材の端末領域と前記ボトムプレートとを固
定する固定手段と、を備えたことを特徴とする車両用シ
ートの製造装置。
【0076】ボトムプレート上にクッション材を配設
し、該クッション材を表皮材で被覆してなる車両用シー
トの製造方法において、平面状に配設された表皮材に、
前記表皮材で少なくとも前記クッション材を被覆して車
両用シートを形成したとき文字または模様が正規の形状
及び正規の位置に現れるように文字または模様を印刷す
る工程と、真空凹型に前記文字または模様が付与された
表皮材を配設する工程と、前記表皮材を加熱する工程
と、前記真空凹型の上方から押え枠を下降させ、前記真
空凹型に配設された表皮材の端末部を押さえる工程と、
前記表皮材を真空成形する工程と、前記真空成形された
表皮材上にクッション材およびボトムプレートを配設し
て加圧する工程と、前記表皮材の端末領域と前記ボトム
プレートとを固定する工程と、を備えたことを特徴とす
る車両用シートの製造方法。
【0077】このように、真空凹型に配設された表皮材
を加熱する表皮材加熱手段を備えた構成とし、表皮材を
加熱することにより、加熱により表皮材が柔軟になり、
真空凹型において良好に成形することが可能になる。
【0078】さらに、本発明は、次の態様を含むもので
ある。ボトムプレート上にクッション材を配設し、該ク
ッション材を表皮材で被覆してなる車両用シートの製造
装置であって、平面状に配設された前記表皮材に、前記
表皮材で少なくとも前記クッション材を被覆して車両用
シートを形成したとき文字または模様が正規の形状及び
正規の位置に現れるように印刷する印刷手段と、前記表
皮材に位置決め用の切り欠きまたはマークを付与する位
置決め部付与手段と、前記切り欠きに対応する凸部また
は前記マークに対応する位置合わせ部を備え、前記表皮
材が配設される真空凹型と、該真空凹型の上方から下降
し、前記真空凹型に配設された表皮材の端末領域を押さ
える押え枠と、前記真空凹型の表皮材上にクッション材
およびボトムプレートを配設した後で加圧する加圧手段
と、前記表皮材の端末領域と前記ボトムプレートとを固
定する固定手段と、を備えたことを特徴とする車両用シ
ートの製造装置。
【0079】ボトムプレート上にクッション材を配設
し、該クッション材を表皮材で被覆してなる車両用シー
トの製造方法において、平面状に配設された表皮材に、
前記表皮材で少なくとも前記クッション材を被覆して車
両用シートを形成したとき文字または模様が正規の形状
及び正規の位置に現れるように印刷する工程と、前記表
皮材の周縁端部に位置決め用の切り欠きまたはマークを
付す工程と、前記切り欠きに対応する凸部または前記マ
ークに対応する位置合わせ部を備えた真空凹型におい
て、前記凸部または位置合わせ部に、前記切り欠きまた
はマークを対応させて前記表皮材を配設する工程と、前
記真空凹型の上方から押え枠を下降させ、前記真空凹型
に配設された表皮材の端末領域を押さえる工程と、前記
表皮材を真空成形する工程と、前記真空成形された表皮
材上にクッション材およびボトムプレートを配設して加
圧する工程と、前記表皮材の端末領域と前記ボトムプレ
ートとを固定する工程と、を備えたことを特徴とする車
両用シートの製造方法。
【0080】このように、表皮材に位置決めのための切
り欠きまたはマークを付し、真空凹型に、表皮材の切り
欠きまたはマークに対応するように、凸部または位置合
わせ部を設けることにより、表皮材を真空凹型に精度良
く配設することができる。よって、表皮材に施された文
字や模様に位置ずれや傾きなどが発生することなく、良
好な外観の車両用シートを得ることが可能となる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両用シートの
製造装置及び製造方法によれば、車両用シートの組付を
行う前に、表皮材に文字や模様の印刷を行うように構成
されている。
【0082】このように、表皮材が平坦な状態で印刷が
行われるため、従来のように、車両用シートを組み付け
た後で、曲面状の表面へ印刷する構成に比して、より効
率的に、且つ安定して印刷を行うことが可能となり、高
品質の車両用シートを高い生産性で製造することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷が施された車両用シートの一例を示す説明
図である。
【図2】所定形状に裁断された表皮材を示す説明図であ
る。
【図3】印字が施された表皮材を示す説明図である。
【図4】配設位置を決めるための切り欠きが付された表
皮材を示す説明図である。
【図5】配設位置を決めるためのマークが付された表皮
材を示す説明図である。
【図6】車両用シートの組付工程を示す説明図である。
【図7】車両用シートの組付工程を示す説明図である。
【図8】車両用シートの組付工程を示す説明図である。
【図9】車両用シートの組付工程を示す説明図である。
【図10】車両用シートの組付工程を示す説明図であ
る。
【図11】車両用シートの組付工程を示す説明図であ
る。
【図12】ステイプルを打ち込むロボットを示す説明図
である。
【図13】一般的な車両用シートの断面図である。
【符号の説明】
1 真空凹型 2 押え枠 3 クランプ手段 4 ヒータ 5 加圧手段 6 ロボット 7 作業台 11 表皮材 12 クッション材 13 ボトムプレート 14 ステイプル 15 印字 16 背面部 S 車両用シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H113 AA04 BA01 BA03 BA05 BA10 BB07 BB22 CA15 DA53 DA57 DA63 FA05 FA08 FA28 FA29 3B084 CA07 CB01 3B096 AB05 AB08 AC04 AD07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮材とクッション材とを備えた車両用
    シートの製造装置であって、 平面状に配設された前記表皮材に、前記表皮材で少なく
    とも前記クッション材を被覆して車両用シートを形成し
    たとき文字または模様が正規の形状及び正規の位置に現
    れるように印刷する印刷手段と、 前記文字または模様が付与された表皮材と前記クッショ
    ン材とから車両用シートを形成する車両用シート形成手
    段と、を備えた車両用シートの製造装置。
  2. 【請求項2】 ボトムプレート上にクッション材を配設
    し、該クッション材を表皮材で被覆してなる車両用シー
    トの製造装置であって、 平面状に配設された前記表皮材に、前記表皮材で少なく
    とも前記クッション材を被覆して車両用シートを形成し
    たとき文字または模様が正規の形状及び正規の位置に現
    れるように印刷する印刷手段と、 前記文字または模様が付与された表皮材を配設する真空
    凹型と、 該真空凹型の上方から下降し、前記真空凹型に配設され
    た表皮材の端末領域を押さえる押え枠と、 前記真空凹型の表皮材上にクッション材およびボトムプ
    レートを配設した後で加圧する加圧手段と、 前記表皮材の端末領域と前記ボトムプレートとを固定す
    る固定手段と、を備えたことを特徴とする車両用シート
    の製造装置。
  3. 【請求項3】 表皮材で被覆された車両用シートの製造
    装置であって、 平面状に配設された前記表皮材に、前記表皮材で少なく
    とも前記クッション材を被覆して車両用シートを形成し
    たとき文字または模様が正規の形状及び正規の位置に現
    れるように印刷する印刷手段と、 前記文字または模様が付された表皮材を配設する金型
    と、 該金型に設けられた樹脂注入手段と、を備え、 前記金型のキャビティ内に前記樹脂注入手段により樹脂
    を注入し、前記表皮材と前記樹脂とを一体に成形して車
    両用シートを形成してなることを特徴とする車両用シー
    トの製造装置。
  4. 【請求項4】 前記表皮材を所定形状に裁断する裁断手
    段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記
    載の車両用シートの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記固定手段は、前記表皮材の端末領域
    とボトムプレートとを接合するためのタッカーを搭載し
    たロボットであることを特徴とする請求項2記載の車両
    用シートの製造装置。
  6. 【請求項6】 表皮材で被覆された車両用シートの製造
    方法において、 平面状に配設された前記表皮材に、前記表皮材で少なく
    とも前記クッション材を被覆して車両用シートを形成し
    たとき文字または模様が正規の形状及び正規の位置に現
    れるように印刷する工程と、 前記文字または模様が付与された表皮材に少なくともク
    ッション材を設けて車両用シートを形成する工程と、を
    備えたことを特徴とする車両用シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 ボトムプレート上にクッション材を配設
    し、該クッション材を表皮材で被覆してなる車両用シー
    トの製造方法において、 平面状に配設された表皮材に、前記表皮材で少なくとも
    前記クッション材を被覆して車両用シートを形成したと
    き文字または模様が正規の形状及び正規の位置に現れる
    ように印刷する工程と、 真空凹型に前記文字または模様が付与された表皮材を配
    設する工程と、 前記真空凹型の上方から押え枠を下降させ、前記真空凹
    型に配設された表皮材の端末領域を押さえる工程と、 前記表皮材を真空成形する工程と、 前記真空成形された表皮材上にクッション材およびボト
    ムプレートを配設して加圧する工程と、 前記表皮材の端末領域と前記ボトムプレートとを固定す
    る工程と、を備えたことを特徴とする車両用シートの製
    造方法。
  8. 【請求項8】 表皮材で被覆された車両用シートの製造
    方法において、 平面状に配設された前記表皮材に、前記表皮材で少なく
    とも前記クッション材を被覆して車両用シートを形成し
    たとき文字または模様が正規の形状及び正規の位置に現
    れるように文字または模様を印刷する工程と、 金型に前記文字または模様が付与された表皮材を配設す
    る工程と、 前記金型のキャビティに樹脂を注入して発泡成形する工
    程と、 前記金型を型開きすると共に成形物を取り出す工程と、
    を備えてなることを特徴とする車両用シートの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記表皮材に文字または模様を印刷する
    工程の前または後に、前記表皮材を所定形状に裁断する
    工程を備えたことを特徴とする請求項6乃至8いずれか
    記載の車両用シートの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記表皮材の端末領域と前記ボトムプ
    レートとを固定する工程は、前記表皮材の端末領域を前
    記ボトムプレートに仮止めする工程と、タッカーを搭載
    したロボットにより、前記仮止めされた表皮材の端末領
    域とボトムプレートを固着させる工程とを備えたことを
    特徴とする請求項7記載の車両用シートの製造方法。
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