JP2003290348A - Mri対応注入装置 - Google Patents

Mri対応注入装置

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JP2003290348A
JP2003290348A JP2002183042A JP2002183042A JP2003290348A JP 2003290348 A JP2003290348 A JP 2003290348A JP 2002183042 A JP2002183042 A JP 2002183042A JP 2002183042 A JP2002183042 A JP 2002183042A JP 2003290348 A JP2003290348 A JP 2003290348A
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syringe
mri
pressure
injection device
load cell
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JP2002183042A
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Shigeru Nemoto
茂 根本
Yoichi Ono
世一 小野
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Nemoto Kyorindo Co Ltd
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Nemoto Kyorindo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被験者に注入する薬液の圧力を無用に磁場を
乱すことなく検出できるMRI対応注入装置を提供す
る。 【解決手段】 燐と青銅との合金などで非磁性体のロー
ドセル110を形成し、このロードセル110でシリン
ジのピストン部をスライドさせる応力を検出し、この応
力を被験者に注入される薬液の圧力に換算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンジのピスト
ン部をスライドさせる注入装置に関し、特に、MRI装
置で撮像される被験者に薬液を少なくとも注入するMR
I対応注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、医療現場で利用されているMRI
装置は、磁気共鳴効果を利用して被験者の断層画像をリ
アルタイムに撮像することができる。その場合、作業者
が所望のタイミングで被験者に造影剤や生理食塩水など
の薬液を注入することがあり、この注入を機械的に実行
する注入装置も実用化されている。また、一般病棟やI
CU(Intersive Care Unit)などで被験者に薬品からな
る薬液を微量ずつ継続的に注入することもあり、この注
入を自動的に実行する注入装置も実用化されている。
【0003】このような注入装置を使用する場合、薬液
が充填されているシリンジのシリンダ部を延長チューブ
で被験者に連結し、そのシリンダ部をシリンジホルダで
保持する。このように保持されたシリンジのピストン部
をモータ駆動するスライダ機構で移動させるので、これ
で薬液が被験者に注入され、必要により吸引される。
【0004】ただし、磁気共鳴効果で断層画像を撮像す
るMRI装置では磁場の影響を無視できないので、MR
I対応注入装置は磁場を極力乱さないことが要求され
る。このため、本発明者は非磁性体で形成した駆動モー
タを利用することにより、無用に磁場を乱さないMRI
対応注入装置を開発した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の駆動モータを利
用したMRI対応注入装置では、磁場を極力乱さずにシ
リンジの薬液を被験者に注入することができる。しか
し、このようなMRI対応注入装置を使用する現場で
は、注入する薬液の圧力をモニタできることが要望され
ている。
【0006】例えば、CT(Computed Tomography)スキ
ャナとともに使用されるCT用注入装置には、シリンジ
のピストン部を押圧するスライダ機構に圧力センサを実
装することにより、ピストン部を押圧する圧力を検出し
て薬液の圧力を算出するものがある。しかし、このよう
な圧力センサは磁場を乱すので、MRI対応注入装置に
適用することは困難である。
【0007】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、無用に磁場を乱すことなく注入する薬液
の圧力を検出できるMRI対応注入装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のMRI対応注入
装置では、シリンジのピストン部を駆動モータの動力で
スライダ機構がスライドさせるとき、その応力をロード
セルで検出して被験者に注入される薬液の圧力に換算す
る。ただし、そのロードセルは、燐青銅合金(Cu+Sn+
P)、チタン合金(Ti-6Al-4V)、マグネシウム合金(Mg+Al+
Zn)、などの非磁性体からなるので、無用に磁場を乱さ
ない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。本実施の形態のMRI対応注入装置は、シリンジ
ホルダ、駆動モータ、スライダ機構、ロードセル、初期
設定手段、圧力検出手段、を有している。
【0010】本形態のMRI対応注入装置では、シリン
ジホルダは、シリンジのシリンダ部を保持し、スライダ
機構は、保持されたシリンジのピストン部を駆動モータ
の動力によりスライドさせる。ロードセルは、燐青銅合
金(Cu+Sn+P)などの非磁性体からなり、歪量に対応して
電気抵抗が変化することで、スライダ機構がピストン部
をスライドさせる応力に対応して電気信号を発生する。
【0011】初期設定手段は、シリンジホルダでシリン
ジが保持されて駆動モータが動作していない初期状態に
ロードセルの電気信号を取得して保持し、圧力検出手段
は、初期設定手段に保持された電気信号とロードセルが
リアルタイムに発生する電気信号との差分から薬液の圧
力を検出する。
【0012】なお、本発明で云う各種手段は、その機能
を実現するように形成されていれば良く、例えば、所定
の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコ
ンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装
置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置の内
部に実現された所定の機能、これらの組み合わせ、等で
良い。
【0013】また、本発明で云う各種手段は、個々に独
立した存在である必要もなく、複数の手段が1個の装置
として形成されていること、ある手段が他の手段の一部
であること、ある手段の一部と他の手段の一部とが重複
していること、等も可能である。
【0014】さらに、本発明で云う薬液とは、MRI装
置の近傍で被験者に注入される液体を意味しており、例
えば、MRI装置用のMR造影剤、生理食塩水、血液、
各種の薬品、等が可能である。
【0015】[実施例の構成]本実施例のMRI対応注
入装置100は、図2に示すように、ヘッド部101と
装置本体102からなり、この装置本体102はスタン
ド103の上端に装着されている。装置本体102の側
部にはアーム104が装着されており、このアーム10
4の先端にヘッド部101が装着されている。
【0016】このヘッド部101は、同図および図3に
示すように、シリンジホルダ106を有しており、この
シリンジホルダ106で交換自在なシリンジ200のシ
リンダ部201を保持する。シリンジホルダ106の後
方にはスライダ機構107が形成されており、このスラ
イダ機構107は、シリンジホルダ106に保持された
シリンジ200のピストン部202を把持してスライド
させる。
【0017】ヘッド部101の後部には、駆動モータと
して超音波モータ108が内蔵されており、この超音波
モータ108のロータ部はネジ機構などによりスライダ
機構107に連結されているので(図示せず)、このスラ
イダ機構107は超音波モータ108の回転によりスラ
イドする。
【0018】さらに、スライダ機構107は、図5に示
すように、非磁性体からなるロードセル110を有して
おり、このロードセル110は、スライダ機構107が
超音波モータ108の動力によりピストン部202を押
圧する応力に対応した電気信号を発生する。
【0019】より詳細には、ロードセル110はセルハ
ウジング111の凹部にスライド自在に装着されてお
り、このセルハウジング111はセルケーシング112
の凹部にスライド自在に装着されており、このセルケー
シング112の凹部の底面にロードセル110が当接し
ている。
【0020】セルハウジング111は、超音波モータ1
08の動力によりスライドするロッド113の先端に装
着されており、セルハウジング111がシリンジ200
のピストン部202を把持するので、スライダ機構10
7が超音波モータ108の動力によりピストン部202
を押圧する応力はロードセル110に作用する。このロ
ードセル110は、燐青銅合金(Cu+Sn+P)からなり、歪
量に対応して電気抵抗が変化するので、その電気抵抗が
電気信号として取得される。
【0021】本実施例のMRI対応注入装置100で
は、図2に示すように、装置本体102に操作パネル1
21と液晶ディスプレイ122とが搭載されており、図
1に示すように、これらがロードセル110とともにメ
インCPU(Central Processing Unit)123に接続さ
れている。
【0022】このメインCPU123には、位相制御回
路124、積分回路125、信号生成手段であるVCO
(Voltage Controlled Oscillator)126、信号生成回
路127、モータ駆動回路128、が順番に接続されて
おり、このモータ駆動回路128が超音波モータ108
に接続されている。
【0023】この超音波モータ108のロータ部にはロ
ータリエンコーダ129が装着されており、このロータ
リエンコーダ129は位相制御回路124にフィードバ
ック接続されている。ロータリエンコーダ129は、超
音波モータ108の回転速度に対応した周波数の検出信
号を出力することにより、超音波モータ108の回転速
度を検出する。
【0024】位相制御回路124は、内蔵レジスタ(図
示せず)により超音波モータ108の希望の回転速度を
データ記憶しており、ロータリエンコーダ129で検出
される超音波モータ108の実際の回転速度を希望の回
転速度に一致させる駆動電圧を発生する。
【0025】積分回路125は、駆動電圧を積分し、V
CO126は、積分された駆動電圧を対応する周波数の
駆動信号に変換する。信号生成回路127は、図6(a)
に示すように、駆動信号を4相のDC(Direct Current)
パルスに変換し、モータ駆動回路128は、同図(b)に
示すように、DCパルスからなる駆動信号をAC(Alter
nating Current)電圧に変換する。
【0026】メインCPU123は、プロセッサ部やレ
ジスタ部が一体化されたワンチップマイコンからなり、
ファームウェアなどで実装されているコンピュータプロ
グラムに対応して所定のデータ処理を実行する。メイン
CPU123は、操作パネル121から希望の注入速度
がデータ入力されると、その注入速度を超音波モータ1
08の希望の回転速度に換算して位相制御回路124に
データ登録する。
【0027】また、シリンジホルダ106には複数種類
のシリンジ200が交換自在に装着されるので、そのシ
リンジホルダ106に装着されたシリンジ200の識別
データが種類入力手段となる操作パネル121に入力さ
れると、これをメインCPU123はデータ記憶する。
【0028】そして、このメインCPU123は、上述
のようにシリンジホルダ106でシリンジ200が保持
されて超音波モータ108が動作していない初期状態
に、初期設定手段としてロードセル110の電気抵抗を
取得して保持する。さらに、メインCPU123は、操
作パネル121の入力操作に対応して超音波モータ10
8を作動させると、ロードセル110の電気抵抗をリア
ルタイムに取得し、その電気抵抗と初期状態に保持した
電気抵抗との差分から、圧力検出手段として薬液である
MR造影剤の圧力を検出する。
【0029】このとき、ロードセル110に作用する応
力が同一でもシリンジ200の種別によりMR造影剤の
圧力は異なるので、メインCPU123は、MR造影剤
の圧力をシリンジ200の識別データに対応して検出す
る。さらに、メインCPU123は、上述のようにMR
造影剤の圧力を検出するとき、圧力表示手段として圧力
の経時グラフをリアルタイムにデータ生成して液晶ディ
スプレイ122にデータ表示させる。
【0030】なお、本実施例のMRI対応注入装置10
0は、図5に示すように、MRI装置300の撮像ユニ
ット301の近傍で使用され、必要によりMRI装置3
00の制御ユニット302に接続される。この制御ユニ
ット302はコンピュータシステムからなり、撮像ユニ
ット301を動作制御するとともに断層画像を表示す
る。
【0031】[実施例の動作]上述のような構成におい
て、本実施例のMRI対応注入装置100を使用する場
合、作業者はMRI装置300の撮像ユニット301に
位置する被験者に延長チューブでシリンジ200を連結
し(図示せず)、図3に示すように、そのシリンジ200
のシリンダ部201をヘッド部101のシリンジホルダ
106に保持させるとともにピストン部202をスライ
ダ機構107に把持させる。
【0032】このような状態で装置本体102の操作パ
ネル121にシリンジ200の識別データと希望の注入
速度とを入力すると(ステップS1,S2)、メインCP
U123は、識別データを記憶し(ステップS13)、注
入速度を回転速度に換算して位相制御回路124にデー
タ登録する(ステップS14,S15)。
【0033】このような状態で注入開始を入力すると
(ステップS3)、メインCPU123は、超音波モータ
108を動作させることなくロードセル110の電気抵
抗を取得して保持し(ステップS4,S5)、これが完了
してから位相制御回路124に超音波モータ108を駆
動させる(ステップS6)。
【0034】すると、位相制御回路124はデータ登録
された回転速度に対応して駆動電圧を発生し、この駆動
電圧をVCO126が対応する周波数の駆動信号に変換
する。この駆動信号で超音波モータ108が駆動される
ので、これでスライダ機構107がシリンジ200のピ
ストン部202をスライドさせる。
【0035】このとき、超音波モータ108の実際の回
転速度をロータリエンコーダ129が検出し、この実際
の回転速度が希望の回転速度に一致するように位相制御
回路124が駆動電圧を発生するので、本実施例のMR
I対応注入装置100は、設定された希望の速度でシリ
ンジ200のMR造影剤を被験者に注入する。
【0036】同時に、メインCPU123は、ロードセ
ル110の電気抵抗をリアルタイムに取得し(ステップ
S7)、その電気抵抗と初期状態に保持した電気抵抗と
の差分から、シリンジ200の識別データに対応してM
R造影剤の圧力を検出する(ステップS8)。
【0037】さらに、この圧力からメインCPU123
は経時グラフをリアルタイムにデータ生成し、この経時
グラフを液晶ディスプレイ122にデータ表示させる
(ステップS10)。そして、本形態のMRI対応注入装
置100は、スライダ機構107のストロークなどから
MR造影剤の注入完了を検出すると(ステップS11)、
超音波モータ108の駆動を停止させて初期状態に復帰
する(ステップS12)。
【0038】なお、MR造影剤の検出圧力が所定の上限
圧力に到達すると(ステップS9)、メインCPU123
は超音波モータ108の駆動を強制停止させ(ステップ
S16)、液晶ディスプレイ122に“異常圧力が発生
しました、シリンジなどを確認して下さい”等のエラー
ガイダンスを表示する(ステップS17)。
【0039】また、本実施例のMRI対応注入装置10
0では、シリンジ200の識別データやMR造影剤の注
入速度が入力されることなく注入開始が入力されると、
前回の登録データで上述の動作を実行し、前回の登録デ
ータが存在しない場合には、デフォルト設定の登録デー
タで上述の動作を実行する。
【0040】[実施例の効果]本実施例のMRI対応注
入装置100では、上述のように超音波モータ108の
回転速度をフィードバック制御するので、シリンジ20
0のMR造影剤を被験者に所定速度で注入することがで
き、その注入速度を所望により自在に設定することがで
きる。
【0041】しかも、シリンジ200のピストン部20
2を押圧する応力を非磁性体からなるロードセル110
で検出し、その応力から注入するMR造影剤の圧力を検
出するので、シリンジ200の内部に圧力センサを配置
することなく、無用に磁場を乱すことなく、MR造影剤
の圧力を検出することができる。
【0042】特に、シリンジ200の識別データに対応
してMR造影剤の圧力を検出するので、各種のシリンジ
200が交換自在でありながらMR造影剤の圧力を的確
に検出することができる。しかも、超音波モータ108
を作動させない初期状態にロードセル110の電気抵抗
を取得し、超音波モータ108を作動させているときの
ロードセル110の電気抵抗との差分からMR造影剤の
圧力を検出するので、MR造影剤の圧力を正確に検出す
ることができる。
【0043】さらに、検出したMR造影剤の圧力を経時
グラフとしてリアルタイムにデータ表示するので、例え
ば、MR造影剤の漏出を圧力低下により発見するような
ことができる。また、MR造影剤の検出圧力が所定の上
限圧力に到達すると超音波モータ108を強制停止させ
るので、異常圧力によるシリンジ200の破損なども防
止することができる。
【0044】[実施例の変形例]本発明は本実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各
種の変形を許容する。例えば、本実施例では作業者が操
作パネル121の手動操作でシリンジ200の識別デー
タを入力することを例示したが、例えば、シリンジホル
ダ106が装着されるシリンジ200の種別を検出して
識別データを発生することも可能である。
【0045】さらに、本実施例では操作パネル121か
ら入力される希望の注入速度をメインCPU123が希
望の回転速度に変換して位相制御回路124にデータ登
録し、この位相制御回路124がデータ登録された希望
の回転速度に超音波モータ108の実際の回転速度を一
致させることを例示した。しかし、操作パネル121か
ら入力される希望の注入圧力をメインCPU123がデ
ータ保持し、ロードセル110により検出される圧力を
希望の圧力に一致させる駆動電圧を位相制御回路124
に生成させることも可能である。
【0046】また、本実施例ではロードセル110によ
りスライダ機構107がシリンジ200のピストン部2
02を押圧する応力のみ検出してMR造影剤の注入圧力
に換算することを例示したが、例えば、ロードセル11
0でスライダ機構107がピストン部202を引き出す
応力を検出してMR造影剤の吸引圧力に換算することも
可能である。
【0047】さらに、本実施例ではMRI対応注入装置
100が被験者に1個のシリンジ200から薬液として
MR造影剤を注入することを例示したが、例えば、薬液
として生理食塩水を注入することも可能であり、2個の
シリンジ200からMR造影剤と生理食塩水とを適宜注
入することも可能である。
【0048】なお、本実施例のMRI対応注入装置10
0は、前述のようにMRI装置300の近傍で使用され
るので、各部を非磁性体で形成することが好適である。
例えば、超音波モータ108やスライダ機構107は、
ステンレス鋼や快削黄銅などの非磁性体で形成すること
が好適であり、ヘッド部101のハウジングなどは、樹
脂やアルミニウムなどの非磁性体で形成することや、チ
タンや軟鉄などの防磁素材で形成することが好適であ
る。
【0049】また、本実施例ではMRI装置300で撮
像される被験者にMR造影剤を注入する、MR造影剤注
入装置と呼称されるMRI対応注入装置100を例示し
たが、例えば、図8および図9に示すように、治療中の
被験者に薬品からなる薬液を微量ずつ継続的に注入す
る、薬液ポンプやシリンジポンプと呼称されるMRI対
応注入装置500なども実施可能である。
【0050】このMRI対応注入装置500では、スラ
イダ機構107がギヤ列501とスクリューシャフト5
02とスライダ503で形成されており、このスライダ
503の初期位置と最終位置とを各々検出するリミット
センサ504,505がメインCPU123に接続され
ている。
【0051】このようなMRI対応注入装置500は、
MRI装置300による撮像とは関係なく、一般病棟や
ICUなどで被験者に薬液を微量ずつ継続的に注入する
ことに使用される。ただし、このMRI対応注入装置5
00で薬液を注入中の被験者をMRI装置300で撮像
することがあり、このような場合でも上述のMRI対応
注入装置500はMRI装置300の磁場に影響するこ
とがない。
【0052】
【発明の効果】本発明のMRI対応注入装置では、シリ
ンジのピストン部をスライドさせる応力を非磁性体から
なるロードセルで検出し、これを被験者に注入される薬
液の圧力に換算するので、無用に磁場を乱すことなく薬
液の圧力を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のMRI対応注入装置の回路構
造を示すブロック図である。
【図2】MRI対応注入装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図3】シリンジをヘッド部に装着する状態を示す斜視
図である。
【図4】スライダ機構のロードセルの部分の構造を示す
部分断面図である。
【図5】MRI装置の外観を示す斜視図である。
【図6】駆動モータである超音波モータの駆動信号を示
す特性図である。
【図7】メインCPUの処理動作を示すフローチャート
である。
【図8】一変形例のMRI対応注入装置の内部構造を示
す模式的なブロック図である。
【図9】MRI対応注入装置の外観を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】 100,500 MRI対応注入装置 106 シリンジホルダ 107 スライダ機構 108 駆動モータである超音波モータ 110 ロードセル 121 種類入力手段として機能する操作パネル 123 各種手段として機能するメインCPU 200 シリンジ 201 シリンダ部 202 ピストン部 300 MRI装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C066 BB01 CC01 DD12 FF05 HH30 QQ11 QQ82 4C096 AA11 AB31 AB50 AD19 FC14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MRI(Magnetic Resonance Imaging)装
    置で撮像される被験者に薬液を少なくとも注入するシリ
    ンジのピストン部をスライドさせるMRI対応注入装置
    であって、 前記シリンジのシリンダ部を保持するシリンジホルダ
    と、 供給される電力に対応して動力を発生する駆動モータ
    と、 保持された前記シリンジのピストン部を前記駆動モータ
    の動力でスライドさせるスライダ機構と、 非磁性体からなり前記スライダ機構が前記ピストン部を
    スライドさせる応力に対応して電気信号を発生するロー
    ドセルと、 前記電気信号から前記被験者に注入される前記薬液の圧
    力を検出する圧力検出手段と、を有しているMRI対応
    注入装置。
  2. 【請求項2】 前記シリンジホルダで前記シリンジが保
    持されて前記駆動モータが動作していない初期状態に前
    記ロードセルの電気信号を取得して保持する初期設定手
    段も有しており、 前記圧力検出手段は、前記初期設定手段に保持された電
    気信号と前記ロードセルがリアルタイムに発生する電気
    信号との差分から前記薬液の圧力を検出する請求項1に
    記載のMRI対応注入装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンジホルダは、複数種類の前記
    シリンジが交換自在に装着され、 前記シリンジホルダで保持された前記シリンジの識別デ
    ータが入力される種類入力手段も有しており、 前記圧力検出手段は、入力された前記シリンジの識別デ
    ータに対応して前記電気信号から前記薬液の圧力を検出
    する請求項1または2に記載のMRI対応注入装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンジホルダで保持された前記シ
    リンジの種類を検知して前記種類入力手段に識別データ
    を出力する種類検知手段も有している請求項3に記載の
    MRI対応注入装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力検出手段で検出された前記圧力
    に対応して前記駆動モータの電力を制御するフィードバ
    ック手段も有している請求項1ないし4の何れか一項に
    記載のMRI対応注入装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力検出手段で検出された前記圧力
    を経時グラフとしてリアルタイムにデータ表示する圧力
    表示手段も有している請求項1ないし5の何れか一項に
    記載のMRI対応注入装置。
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