JP2003289025A - 半導体処理装置管理システムおよび半導体処理装置管理方法 - Google Patents

半導体処理装置管理システムおよび半導体処理装置管理方法

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JP2003289025A
JP2003289025A JP2002091965A JP2002091965A JP2003289025A JP 2003289025 A JP2003289025 A JP 2003289025A JP 2002091965 A JP2002091965 A JP 2002091965A JP 2002091965 A JP2002091965 A JP 2002091965A JP 2003289025 A JP2003289025 A JP 2003289025A
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semiconductor processing
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Hajime Sueda
田 始 末
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Toshiba Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体処理装置の稼働率およびQC作業の頻
度のいずれをも低下させることなくQC作業を行うこと
ができる半導体処理装置管理システムおよび半導体処理
装置管理方法を提供する。 【解決手段】 本発明による半導体処理装置管理システ
ムは、半導体製造工程のうちのある工程において半導体
を処理する複数かつ同種の半導体処理装置110、12
0と、半導体処理装置110、120により処理された
ときの半導体の結果データを受信し、結果データに基づ
いて半導体処理装置間を統計的かつ相対的に比較するコ
ンピュータ130と、コンピュータ130によって比較
された結果に基づいて、少なくとも複数かつ同種の前記
半導体処理装置のうちに異常な半導体処理装置が含まれ
ていることを示す警告表示を表示することができる表示
装置140とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体処理装置管理
システムおよび半導体処理装置管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程においては、多数の半導
体処理装置が使用される。これらの半導体処理装置の適
切な状態を維持するためには、半導体処理装置に定期的
な品質管理(QC(Quality Control))作業が施され
なければならない。
【0003】QC作業は、半導体を処理する作業と並行
して行うことができない。そのため、QC作業は、半導
体処理装置における半導体の処理作業を停止させてから
実行される。QC作業は、QCウェハを準備し、このQ
Cウェハを半導体処理装置によって処理および検査する
ことによって実行される。その結果が予め決められてい
るスペックの範囲内の場合には、半導体処理装置は適切
な状態であると判断され、その結果が該スペックの範囲
外の場合には、半導体処理装置は適切な状態でない、即
ち、異常がある、と判断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、QC作業は半
導体を処理する作業と並行して実行することができない
ので、QC作業をするためには半導体の処理は中断され
なければならない。さらに、QC作業をするためには、
半導体処理の中断の他、QCウェハの準備、QCウェハ
の処理、QCウェハの測定値がスペックの範囲内にある
かの判定等の作業が必要である。よって、半導体処理装
置の稼働率が低下する。
【0005】一方、半導体処理装置の稼働率を上昇させ
るためにQC作業の頻度を低下させた場合には、半導体
処理装置の適切な状態を維持できなくなってしまう。そ
の結果、半導体処理装置は半導体を精度良く処理するこ
とができなくなってしまうという問題が生じる。例え
ば、フォトリソグラフィ工程における露光装置はレジス
トをオーバー露光またはアンダー露光してしまう。ま
た、フォトリソグラフィ工程の後のCD(Critical Dim
ension)測定に用いられる寸法測定器は、レジストの正
確な線幅を測定することができなくなってしまう。それ
によって、誤った結果データに基づいてデータ解析が行
われてしまうおそれがある。また、露光装置または寸法
測定器のいずれが異常であるかを誤って判断してしま
う。
【0006】従って、本発明の目的は、半導体処理装置
の稼働率およびQC作業の頻度のいずれをも低下させる
ことなくQC作業を行うことができる半導体処理装置管
理システムおよび半導体処理装置管理方法を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体処理
装置管理システムの実施の形態は、半導体製造工程のう
ちのある工程において半導体を処理する複数かつ同種の
半導体処理装置と、前記半導体処理装置により処理され
たときの半導体の結果データを受信しかつ保存し、総て
の前記半導体処理装置の前記結果データの分散と個々の
前記半導体処理装置の前記結果データの分散との差に基
づいて計算された有意確率、若しくは、総ての前記半導
体処理装置の前記結果データの平均値と個々の前記半導
体処理装置の前記結果データの平均値との差に基づいて
計算された有意確率を、前記半導体処理装置の種類ごと
に設定された有意水準と比較することによって、前記半
導体処理装置間に有意な差があるか否かを検定するコン
ピュータと、該コンピュータによって検定された結果に
基づいて、少なくとも複数かつ同種の前記半導体処理装
置のうちに異常な半導体処理装置が含まれていることを
示す警告表示を表示することができる表示装置とを備え
る。
【0008】好ましくは、前記コンピュータは、前記有
意水準に基づいて個々の前記半導体処理装置の信頼区間
をさらに計算し、前記表示装置は、前記半導体処理装置
のそれぞれの前記信頼区間をさらに表示する。
【0009】好ましくは、前記コンピュータは、前記有
意水準に基づいて前記半導体処理装置間の多重比較をさ
らに行い、前記表示装置は、前記多重比較の結果をさら
に表示する。
【0010】好ましくは、前記半導体処理装置は、半導
体の製造を行う半導体製造装置、または、前記半導体製
造装置により処理された半導体の検査を行う半導体検査
装置である。
【0011】好ましくは、前記半導体処理装置は、半導
体の製造を行う複数かつ同種の半導体製造装置および該
半導体製造装置によって処理された半導体の検査を行う
複数かつ同種の半導体検査装置であり、前記コンピュー
タは、前記半導体製造装置および前記半導体検査装置の
二元配置の分散分析を行う。
【0012】本発明に係る半導体処理装置管理方法の実
施の形態は、半導体製造工程のうちのある工程に設けら
れた複数かつ同種の半導体処理装置と、該半導体処理装
置と通信するコンピュータと、該コンピュータからのデ
ータを表示する表示装置とを備えた半導体処理装置管理
システムにおいて、前記半導体処理装置が半導体を処理
する処理ステップと、前記コンピュータが前記半導体処
理装置により処理されたときの半導体の結果データを受
信する受信ステップと、前記コンピュータが前記結果デ
ータを保存する登録ステップと、前記コンピュータが、
総ての前記半導体処理装置の前記結果データの分散と個
々の前記半導体処理装置の前記結果データの分散との差
に基づいて有意確率を計算し若しくは総ての前記半導体
処理装置の前記結果データの平均値と個々の前記半導体
処理装置の前記結果データの平均値との差に基づいて計
算した有意確率を、前記半導体処理装置の種類ごとに設
定された有意水準と比較することによって、前記半導体
処理装置間に有意な差があるか否かの検定をする検定ス
テップと、前記検定ステップにおける検定結果に基づい
て、前記表示装置が、少なくとも複数かつ同種の前記半
導体処理装置のうちに異常な半導体処理装置が含まれて
いることを示す警告表示をする表示ステップとを具備す
る。
【0013】好ましくは、前記検定ステップの後に、前
記コンピュータは、前記有意水準に基づいて個々の前記
半導体処理装置の信頼区間を計算する信頼区間計算ステ
ップをさらに具備し、前記表示ステップにおいて、前記
表示装置は、前記半導体処理装置のそれぞれの前記信頼
区間を表示する。
【0014】好ましくは、前記検定ステップの後に、前
記コンピュータは、前記有意水準に基づいて前記半導体
処理装置間の多重比較を行う多重比較検定ステップをさ
らに具備し、前記表示ステップにおいて、前記表示装置
は、前記多重比較の結果をさらに表示する。
【0015】好ましくは、前記半導体処理装置は、半導
体の製造を行う複数かつ同種の半導体製造装置および該
半導体製造装置によって処理された半導体の検査を行う
複数かつ同種の半導体検査装置であり、前記検定ステッ
プにおいて、前記コンピュータは、前記半導体製造装置
と前記半導体検査装置との二元配置による分散分析を行
う。
【0016】好ましくは、前記受信ステップの後に、前
記半導体製造装置からの結果データおよび前記半導体検
査装置からの結果データを突き合わせて、それぞれの前
記半導体製造装置によって処理された半導体がいずれの
前記半導体検査装置によって検査されたかを決定するス
テップをさらに具備し、前記検定ステップにおいて、前
記半導体製造装置および前記半導体検査装置のそれぞれ
の前記有意確率を、前記半導体製造装置および前記半導
体検査装置の種類ごとに設定されたそれぞれの有意水準
と比較して分散分析を行う。
【0017】好ましくは、信頼区間計算ステップにおい
て、前記コンピュータは、前記半導体製造装置および前
記半導体検査装置のそれぞれの信頼区間を計算し、前記
表示ステップにおいて、複数かつ同種の前記半導体製造
装置のそれぞれの信頼区間を表示し、並びに、複数かつ
同種の前記半導体検査装置のそれぞれの信頼区間を表示
する。
【0018】好ましくは、前記多重比較検定ステップに
おいて、前記コンピュータは、前記半導体製造装置間の
多重比較を行い、並びに、前記半導体検査装置間の多重
比較を行い、前記表示ステップにおいて、前記表示装置
は、前記半導体製造装置間の多重比較の結果を表示し、
並びに、前記半導体検査装置間の多重比較の結果をさら
に表示する。
【0019】好ましくは、前記処理ステップと、前記検
定ステップ、前記信頼区間計算ステップまたは前記多重
比較検定ステップとは並行して実行される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
説明する。尚、本実施の形態は本発明を限定するもので
はない。
【0021】図1は、本発明に係る第1の実施の形態に
従った半導体処理装置管理システム100の模式的なブ
ロック図である。本実施の形態による半導体処理装置管
理システム100は、半導体製造工程のうちのある工程
において半導体を処理する複数かつ同種の半導体製造装
置110および複数かつ同種の半導体検査装置120を
備えている。
【0022】本実施の形態による半導体処理装置管理シ
ステム100は、半導体製造装置110および半導体検
査装置120により処理されたときの半導体の結果デー
タを受信し、保存するコンピュータ130を備える。コ
ンピュータ130は、結果データに基づいて、半導体製
造装置110間を統計的かつ相対的に比較し、並びに、
半導体検査装置120間を統計的かつ相対的に比較す
る。
【0023】さらに、本実施の形態による半導体処理装
置管理システム100は、コンピュータ130によって
比較された結果に基づいて、異常な半導体製造装置11
0または異常な半導体検査装置120が含まれているこ
とを示す警告表示を表示することができる表示装置14
0を備えている。
【0024】半導体製造工程においては、多数の半導体
処理装置が使用されている。半導体製造工程のうちの同
一工程において多数の半導体ウェハを同時に処理しなけ
ればならない場合が頻繁にある。そのため、本実施の形
態による半導体処理装置管理システム100は、同一製
造工程において用いられる複数かつ同種の半導体製造装
置110、並びに、同一検査工程において用いられる複
数かつ同種の半導体検査装置120を有する。
【0025】半導体製造装置110は、例えば、フォト
リソグラフィ工程における露光装置、エッチング工程に
おけるエッチング装置、成膜工程における堆積装置、イ
オン注入工程におけるイオン注入装置、熱処理工程にお
ける熱処理装置等である。
【0026】半導体検査装置120は、例えば、フォト
リソグラフィ工程後やエッチング工程後のCD(Critic
al Dimension)測定に用いられる寸法測定器、成膜工程
後や熱処理工程後に形成された膜の厚さを測定する膜厚
測定器、イオン注入工程および熱処理工程後に形成され
た拡散層の抵抗を測定する抵抗測定器等である。
【0027】半導体処理装置は、半導体製造装置110
および半導体検査装置120を含む。また、半導体の処
理とは、半導体製造装置110によって露光処理、エッ
チング処理、堆積処理、イオン注入処理および熱処理等
を半導体に施す製造処理と、半導体検査装置120によ
って半導体に形成されたパターンの寸法、膜厚、拡散層
の抵抗等を測定する測定処理とを含む。さらに、同種の
半導体処理装置とは、ある工程において半導体に同じ種
類の処理を施す半導体処理装置を意味し、半導体処理装
置の製造元、機種または型番等が同じである必要は必ず
しもない。同じ工程において同じ種類の処理を行う複数
の半導体処理装置が存在すれば、それらの半導体処理装
置間の結果データを相対的に比較することができるから
である。
【0028】コンピュータ130は、データ処理部13
2、データベース134およびシステムパラメータ記憶
部136を有する。データ処理部132は、半導体製造
装置110からの処理データ(図3参照)および半導体
検査装置120からの検査データ(図4参照)を含む結
果データを収集し該結果データをデータベース134へ
登録する機能を有する。また、データ処理部132は、
データベース134から必要な結果データを抽出し、半
導体処理装置間を相対的に比較し、異常があるか否かを
判定する機能をさらに有する。
【0029】データベース134は、半導体製造装置1
10からの処理データおよび半導体検査装置120から
の検査データを含む結果データを履歴として格納してい
る。システムパラメータ記憶部136は、データベース
134から必要な結果データを抽出するときの検索条件
および判定基準値等を格納している。検索条件は、例え
ば、異常の判定に使用する履歴データの期間の条件(例
えば、n日前までの結果データを用いる(nは0以上の
整数))である。判定基準値としては、例えば、半導体
処理装置の種類毎に設定した異常があるか否かを決定す
る有意確率の値である。
【0030】コンピュータ130は、例えば、サーバ、
ワークステーション、パーソナルコンピュータ等であ
る。
【0031】次に、図2から図9を用いて本実施の形態
よる半導体処理装置管理システム100の動作を説明す
ると共に、本発明に係る半導体処理装置管理方法の第1
実施の形態を説明する。図2に示したフローに従って本
実施の形態による半導体処理装置管理方法を説明しつ
つ、図3から図9の説明をする図2は、本発明に係る第
1の実施の形態に従った半導体処理装置管理方法のフロ
ー図である。尚、本実施の形態による半導体処理装置管
理方法が実行されている間においても、半導体製造装置
110および半導体検査装置120を含む半導体処理装
置は半導体の処理を該半導体処理装置管理方法と並行し
て継続的に実行している。
【0032】まず、コンピュータ130は、入力を待機
している状態にある(S10)。本実施の形態によれ
ば、入力は半導体製造装置110からの処理データや半
導体検査装置120からの検査データの受信であるが、
入力はコンピュータ130の操作者による命令の入力で
あってもよい。
【0033】次に、コンピュータ130が、半導体製造
装置110からの処理データおよび半導体検査装置12
0からの検査データを含む結果データを受信し、収集す
る(S20)。処理データは、半導体製造装置110に
おいて処理した日時、工程名、品種名、ロット番号など
の情報を含む。検査データは、半導体検査装置120に
おいて検査した日時、工程名、品種名、ロット番号、検
査項目名、測定値などの情報を含む。
【0034】次に、収集された結果データをデータ処理
部132がデータベース134へ登録する(S30)。
【0035】次に、システムパラメータ記憶部136か
らの検索条件に基づいて、データベース134内の結果
データを検索し、必要な結果データを抽出する(S4
0)。例えば、所定の日時、所定の工程名、所定の品種
名または所定のロット番号を有する処理データおよび検
査データが、システムパラメータ記憶部136からの検
索条件(例えば、過去15日間の結果データから検索する
など)に従って抽出される。
【0036】図3は、過去12日間の結果データから工程
名“X”および品種名“メモリ“で抽出した半導体製造
装置110の処理データを模式的に表にまとめた図であ
る。図4は、過去12日間の結果データから工程名“X”
および品種名“メモリ“で抽出した半導体検査装置12
0の検査データを模式的に表にまとめた図である。本実
施の形態において、半導体処理装置管理システム100
は、同種の半導体製造装置110として4つの露光装置
A、B、CおよびDを有し、同種の半導体検査装置12
0として3つの寸法測定器1、2、および3を有する。
露光装置A、B、CおよびDによって処理された半導体
ウェハは、寸法測定器1、2、および3のいずれかの装
置によって検査されている。
【0037】次に、抽出された処理データおよび検査デ
ータを突き合わせ、検索結果データを作成する(S5
0)。図3の処理データおよび図4の検査データにおけ
るそれぞれのロット番号および工程等を突き合わせる。
それによって、例えば、ロット番号Lot001のロット内の
半導体ウェハは、露光装置Aによって処理された後、寸
法測定器1によって検査されていることがわかる。他の
ロットについても、いずれの露光装置によって処理され
た後、いずれの寸法測定器によって検査されたかが明ら
かになる。従って、ある露光装置によって処理された後
にある寸法測定器によって検査されたときの測定値がい
くつであるかが明らかになる。
【0038】図5は、図3の処理データおよび図4の検
査データを突き合わせて得られた検索結果データを模式
的に表にまとめた図である。このように、処理データと
検査データとを突き合わせることによって、露光装置
A、B、C、Dのいずれかによって処理された後に寸法
測定器1、2、3のいずれかによって検査されたロット
の測定値が明らかになる。
【0039】次に、データ処理部132が検索結果デー
タに基づいて比較および判定を開始する(S60)。比
較は、ハートレイ検定法、若しくは、分散分析またはク
ラスカルウォリス(Krusukal-Wallis)検定法等によっ
て統計的に行われる。
【0040】ハートレイ検定法においては、データ処理
部132は総ての半導体処理装置の結果データの分散と
個々の半導体処理装置の結果データの分散との差に基づ
いて有意確率を計算する。データ処理部132は、この
有意確率を半導体処理装置の種類ごとに設定された有意
水準と比較することによって、半導体処理装置間に有意
な差があるか否かを検定する。
【0041】分散分析およびクラスカルウォリス検定法
においては、データ処理部132は総ての半導体処理装
置の結果データの平均値と個々の半導体処理装置の結果
データの平均値との差に基づいて有意確率を計算する。
データ処理部132は、この有意確率を半導体処理装置
の種類ごとに設定された有意水準と比較することによっ
て、半導体処理装置間に有意な差があるか否かを検定す
る。
【0042】データ処理部132は、これらの検定方法
によって、いわゆる有意確率P値を計算する(S7
0)。本実施の形態においては、データ処理部132
は、分散分析によって有意確率P値を計算する。分散分
析は、総ての半導体処理装置の結果データの平均値と個
々の半導体処理装置の結果データの平均値との差に基づ
いて計算した有意確率P値を算出する。
【0043】図6は、図5の検索結果データに基づいて
行われた分散分析の結果を模式的に表にまとめた図であ
る。本実施の形態によれば、露光装置A、B、C、Dと
寸法測定器1、2、3との二元配置の分散分析によっ
て、露光装置A、B、C、Dの間に優位差が有るか無い
か、並びに、検査装置1、2、3の間に有意差が有るか
無いかの検定が行われる。従って、寸法測定器からの測
定値に基づき、露光装置と寸法測定器との両方において
異常な半導体処理装置があるか否かを判定することがで
きる。
【0044】有意確率P値は、データ処理部132にお
いて、次のように計算される。
【0045】まず、変動が計算される。
【0046】 寸法測定器間の変動=m*Σ((iAVG.−tAVG.) (式1 ) 露光装置間の変動=n*Σ((jAVG.−tAVG.) (式2 ) 誤差の変動=ΣΣ((dij−iAVG.−jAVG.+tAVG.) ( 式3) ここで、mは露光装置数、nは寸法測定器数、i
AVG.は寸法測定器i(i=1から3)の測定値の平
均値、jAVG.は露光装置j(j=AからD)の測定
値の平均値、tAVG.は図5における全測定値の平均
値を示す。
【0047】次に、自由度が計算される。
【0048】 寸法測定器間の自由度=n−1 (式4) 露光装置間の自由度=m−1 (式5) 誤差の自由度=(n−1)*(m−1) (式6) 次に、分散が計算される。寸法測定器間、露光装置間お
よび誤差のそれぞれの分散は、寸法測定器間、露光装置
間および誤差のそれぞれの変動をそれぞれの自由度で除
算した値である。
【0049】次に、観測された分散比が計算される。寸
法測定器間および露光装置間のそれぞれの観測された分
散比は、寸法測定器間および露光装置間のそれぞれの分
散を誤差の分散で除算した値である。
【0050】さらに、有意確率P値が計算される。寸法
測定器間および露光装置間のそれぞれの有意確率P値
は、寸法測定器間および露光装置間のそれぞれの観測さ
れた分散比とそれぞれの自由度に基づいて、F確率分布
を用いて計算することができる。
【0051】このようにして有意確率P値が計算され
る。
【0052】図6に示すとおり、寸法測定器間の有意確
率P値は約0.0042であり、露光装置間の有意確率P値は
約0.0368である。
【0053】次に、図2に示すとおり、データ処理部1
32は、有意確率P値と予め設定された有意水準とを比
較することによって、寸法測定器間に有意差があるか否
か、並びに、露光装置間に有意差があるか否かを判定す
る(S80)。例えば、有意水準を5%とした場合に
は、有意確率P値が0.05以下であるときに、有意差があ
ると判定できる。本実施の形態によれば、寸法測定器間
の有意確率P値(約0.0042)および露光装置間の有意確
率P値(約0.0368)はともに0.05以下である。従って、
本実施の形態によれば、寸法測定器間および露光装置間
には有意差があると判定される。尚、有意水準は、半導
体処理装置の種類ごとに決めてよい。即ち、露光装置
A、B、C、Dの有意水準と検査装置1、2、3の有意
水準とはそれぞれ異なった値にしてもよい。
【0054】S80において、半導体処理装置間に有意
差がないと判定された場合には、入力待機状態(S1
0)へ戻り、コンピュータ130は次の入力を待機す
る。一方、半導体処理装置間に有意差があると判定され
た場合には、コンピュータ130は表示装置140に警
告メッセージ(図9参照)を表示させる(S110)。
さらに、データ処理部132は半導体処理装置間の計算
を続行する(S90、S100)。
【0055】半導体処理装置間に有意差があると判定さ
れた場合には、次に、データ処理部130は、各半導体
処理装置の信頼区間を計算する(S90)。本実施の形
態においては、データ処理部130は、例えば、95%の
信頼区間を計算する。信頼区間は、次式により計算され
る。
【0056】 寸法測定器iの信頼区間=iAVG.±(t(誤差の自由度、α/2)*(Ve/m)1/ 2 )(式7) 露光装置jの信頼区間=jAVG.±(t(誤差の自由度、α/2)*(Ve/n)1/ ) (式8) ここで、Veは分散分析時の水準内変動、即ち、誤差の
分散を示す。図6に示すとおり、本実施の形態において
はVe=0.0251である。αは有意水準である。本実施の
形態においてはα=0.05である。図6に示すとおり、本
実施の形態においては、誤差の自由度は6である。t
(誤差の自由度、α/2)は(誤差の自由度、α/2)での
t分布パーセント点である。
【0057】図7(A)は、各露光装置および各寸法測
定器の95%の信頼区間を計算した結果を模式的に表にま
とめた図である。
【0058】図7(B)は、図7(A)において示され
たこれらの半導体処理装置の信頼区間をグラフに表した
図である。
【0059】このように信頼区間を半導体処理装置間で
比較することによっていずれの半導体処理装置が異常で
あるかを判定することができる。本実施の形態によれ
ば、露光装置Bおよび寸法測定器1が異常であることが
わかる。
【0060】図2に示すとおり、コンピュータ130
は、表示装置140に図7(A)または図7(B)のい
ずれか一方または両方の信頼区間の結果を表示させる。
さらに、データ処理部132は半導体処理装置間の計算
を続行する。
【0061】次に、図2に示すとおり、データ処理部1
32は半導体処理装置間の多重比較による検定を行う
(S100)。本実施の形態によれば、データ処理部1
32はテューキー(Tukey法)の方法により多重比較を
行う。テューキーの方法は、次式の不等式により判定さ
れる。
【0062】 I=|iAVG.−i´AVG.|≧q(n、誤差の自由度;α)*(Ve/m)1/2) (式9) J=|jAVG.−j´AVG.|≧q(m、誤差の自由度;α)*(Ve/n)1/2) (式10) ここで、i´AVG.は、寸法測定器i´(i´=1か
ら3、ただしi´≠i、)の測定値の平均値である。j
´AVG.は、露光装置j´(j´=AからD、ただし
j´≠j、)の測定値の平均値である。q(k、自由
度;α)はスチューデント(Student)化された数表の値
である。式9が成立する場合には、寸法測定器間に有意
差ありと判定される。式10が成立する場合には、露光
装置間に有意差ありと判定される。
【0063】本実施の形態によれば、半導体処理装置間
は多重比較により次のように判定される。
【0064】露光装置Aと露光装置Bとの間では、式9
はI=0.4≦0.4478となる。よって、露光装置Aと露光装
置Bとの間には有意差がない。
【0065】露光装置Aと露光装置Cとの間では、式9
はI=0.02≦0.4478となる。よって、露光装置Aと露光
装置Cとの間には有意差がない。
【0066】露光装置Aと露光装置Dとの間では、式9
はI=0.05≦0.4478となる。よって、露光装置Aと露光
装置Dとの間には有意差がない。
【0067】露光装置Bと露光装置Cとの間では、式9
はI=0.42≦0.4478となる。よって、露光装置Bと露光
装置Cとの間には有意差がない。
【0068】露光装置Bと露光装置Dとの間では、式9
はI=0.46≧0.4478となる。よって、露光装置Bと露光
装置Dとの間には有意差がある。
【0069】露光装置Cと露光装置Dとの間では、式9
はI=0.04≦0.4478となる。よって、露光装置Cと露光
装置Dとの間には有意差がない。
【0070】寸法測定器1と寸法測定器2との間では、
式10はJ=0.57≧0.3437となる。よって、寸法測定器
1と寸法測定器2との間には有意差がある。
【0071】寸法測定器1と寸法測定器3との間では、
式10はJ=0.51≧0.3437となる。よって、寸法測定器
1と寸法測定器3との間には有意差がある。
【0072】寸法測定器2と寸法測定器3との間では、
式10はJ=0.06≦0.3437となる。よって、寸法測定器
2と寸法測定器3との間には有意差がない。
【0073】図8は、露光装置および寸法測定器の多重
比較の結果を模式的に表にまとめた図である。本実施の
形態によれば、多重比較の結果により、露光装置Bおよ
び寸法測定器1が異常であると判定される。
【0074】次に、図2に示すとおり、コンピュータ1
30は、表示装置140に図8に示す多重比較の結果を
表示させる。このようにして、表示装置140には、分
散分析による警告メッセージ、信頼区間の結果、並び
に、多重比較の結果が表示される。
【0075】図9は、分散分析による警告メッセージ、
信頼区間の計算結果、並びに、多重比較の結果が表示装
置140に表示されている様子を示した図である。
【0076】尚、本実施の形態によれば、信頼区間の計
算と多重比較の検定は両方共に実行されている。しか
し、信頼区間の計算と多重比較の検定は、いずれか一方
のみが実行されてもよい。それらのいずれか一方のみで
あっても、いずれの半導体処理装置が異常であるかを判
定することができるからである。信頼区間の計算および
多重比較の検定の両方を実行する場合には、そのうちの
いずれか一方は、他方の判定が正確であることを確認す
るために役立つ。
【0077】また、本実施の形態によれば、いずれの半
導体処理装置に異常があるかが判定され得る。しかし、
分散分析により、異常のある半導体処理装置の有無のみ
が判定されてもよい。それによって、異常のある半導体
処理装置が存在する場合にのみ、半導体処理装置を停止
させれば足る。従って、異常のある半導体処理装置の有
無を発見するために定期的に半導体処理装置を停止させ
る必要がない。
【0078】さらに、本実施の形態によれば、有意水準
を5%とし、95%の信頼区間を計算している。しか
し、有意水準および信頼区間の数値は任意に設定するこ
とができる。例えば、有意水準を1%とし、99%の信
頼区間を計算してもよい。
【0079】本実施の形態による半導体処理装置管理シ
ステムおよび半導体処理装置管理方法によれば、半導体
製造装置や半導体検査装置を含む半導体処理装置を停止
させることなく、半導体処理装置の異常が、リアルタイ
ムに、即ち、その場で発見され得る。よって、半導体処
理装置管理方法は半導体の処理作業と並行して行うこと
ができるので、半導体処理装置の稼働率が低下すること
はない。従って、半導体処理装置の適切な状態を維持す
ることが容易になる。
【0080】また、本実施の形態による半導体処理装置
管理システムおよび半導体処理装置管理方法によれば、
半導体処理装置間を相対的に比較することによっていず
れの半導体処理装置が異常であるかを容易に発見するこ
とができる。よって、QC作業のためのQCウェハの準
備、スペックの範囲内かの判定等の作業が不要になる。
また、半導体処理装置を管理するためのスペック値等の
条件を設定する必要がなくなる。
【0081】また、本実施の形態による半導体処理装置
管理システムおよび半導体処理装置管理方法によれば、
半導体検査装置から得られた測定値を用いて、半導体検
査装置の異常だけでなく、半導体製造装置の異常も発見
され得る。従って、露光装置または寸法測定器のいずれ
が異常であるかを正確に判断することができる。また、
誤った結果データに基づいてデータ解析が行われてしま
うことがない。
【0082】さらに、本実施の形態による半導体処理装
置管理システムおよび半導体処理装置管理方法によれ
ば、半導体検査装置の異常の判定に半導体製造装置の変
動を考慮するので、半導体検査装置の異常を精度良く判
定することができる。一方で、半導体製造装置の異常の
判定に半導体検査装置の変動を考慮するので、半導体製
造装置の異常を精度良く判定することができる。
【0083】図1から図9に示した第1の実施の形態
は、半導体製造装置110からの処理データおよび半導
体検査装置120からの検査データに基づいた二元配置
の分散分析等を用いた。しかし、本発明は繰り返しのな
い二元配置に限らず、繰り返しのない一元配置、繰り返
しのある一元配置、繰り返しのある二元配置の分散分析
等を用いてもよい。
【0084】図10は、本発明に係る第2の実施の形態
に従った半導体処理装置管理システム200の模式的な
ブロック図である。半導体処理装置管理システム200
は、半導体検査装置120からの検査デ―タのみから一
元配置の分散分析を行う点で、半導体処理装置管理シス
テム100と異なる。図1に示した構成要素と同じ構成
要素については同じ参照番号が付されている。また、本
実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、半
導体検査装置120として寸法測定器が用いられてい
る。
【0085】半導体処理装置管理システム200の動作
は、図2に示す半導体処理装置管理システム100の動
作とほぼ同じである。従って、半導体処理装置管理シス
テム200の動作のフロー図は省略されている。但し、
本実施の形態では、一元配置であるので、S50におい
て、データ処理部132は、結果データを突き合わせる
必要なく、検索結果データを得ることができる。
【0086】図11は、本実施の形態における検索結果
データを模式的に表にまとめた図である。尚、図11は
第1の実施の形態における図5に相当する。
【0087】図12は、図11の検索結果データに基づ
いて行われた分散分析の結果を模式的に表にまとめた図
である。本実施の形態によれば、寸法測定器1、2、3
の一元配置の分散分析が行われる。従って、寸法測定器
からの測定値に基づき、寸法測定器において異常な半導
体処理装置があるか否かを判定することができる。
【0088】有意確率P値は、データ処理部132にお
いて、次のように計算される。
【0089】まず、変動が計算される。
【0090】 寸法測定器間の変動=Σ(r*(iAVG.−tAVG.) (式 11) 寸法測定器内の変動=ΣΣ((i−iAVG.) (式12 ) ここで、rはデータ数、iは寸法測定器i(i=1か
ら3)のj番目の測定値(j=1から4)を示す。他の
記号は第1の実施の形態と同様であるのでそれらの説明
を省略する。
【0091】次に、自由度が計算される。
【0092】 寸法測定器間の自由度=n−1 (式13) 寸法測定器内の自由度=n*(r−1) (式14) 次に、分散が計算される。寸法測定器間および寸法測定
器内のそれぞれの分散は、寸法測定器間および寸法測定
器内のそれぞれの変動をそれぞれの自由度で除算した値
である。
【0093】次に、観測された分散比が計算される。寸
法測定器間の観測された分散比は、寸法測定器間の分散
を寸法測定器内の分散で除算した値である。
【0094】さらに、有意確率P値が計算される。寸法
測定器間の有意確率P値は、寸法測定器間の観測された
分散比とその自由度に基づいて、F確率分布を用いて計
算することができる。このようにして有意確率P値が計
算される。
【0095】図12に示すとおり、寸法測定器間の有意
確率P値は約0.01992である。
【0096】次に、図2に示すS80のとおり、データ
処理部132は、有意確率P値と予め設定された有意水
準とを比較することによって、寸法測定器間に有意差が
あるか否かを判定する。例えば、有意水準を5%とした
場合には、有意確率P値が0.05以下であるときに、有意
差があると判定できる。本実施の形態によれば、寸法測
定器間の有意確率P値(約0.01992)は0.05以下であ
る。従って、本実施の形態によれば、寸法測定器間には
有意差があると判定される。
【0097】S80において、半導体処理装置間に有意
差がないと判定された場合や半導体処理装置間に有意差
があると判定された場合の処理は、第1の実施の形態と
同様である。
【0098】図2に示すS90のとおり、半導体処理装
置間に有意差があると判定された場合には、次に、デー
タ処理部130は、各半導体処理装置の信頼区間を計算
する。本実施の形態においては、データ処理部130
は、例えば、95%の信頼区間を計算する。信頼区間は、
次式により計算される。
【0099】 寸法測定器iの信頼区間=iAVG.±(t(寸法測定器内の自由度、α/2)*(V e/r)1/2) (式15) ここで、Veは分散分析時の水準内変動を示す。図12
に示すとおり、本実施の形態においてはVe=0.06248
である。有意水準α=0.05である。
【0100】図13(A)は、各寸法測定器の95%の信
頼区間を計算した結果を模式的に表にまとめた図であ
る。
【0101】図13(B)は、図13(A)において示
されたこれらの各寸法測定器の信頼区間をグラフに表し
た図である。
【0102】このように信頼区間を寸法測定器間で比較
することによっていずれの寸法測定器が異常であるかを
判定することができる。本実施の形態によれば、寸法測
定器1が異常であることがわかる。
【0103】次に、第1の実施の形態と同様に、図13
(A)または図13(B)のいずれか一方または両方の
信頼区間の結果が表示され、データ処理部132はさら
に寸法測定器間の多重比較による検定を行う。
【0104】本実施の形態においても、第1の実施の形
態と同様に、データ処理部132はテューキーの方法に
より多重比較を行う。一元配置のテューキーの方法は、
次式の不等式により判定される。
【0105】 I=|iAVG.−i´AVG.|≧q(n、寸法測定器内の自由度;α)*(Ve/r) 1/2 ) (式16) 式16が成立する場合には、寸法測定器間に有意差あり
と判定される。
【0106】尚、本実施の形態によれば、各寸法測定器
のデータ数が4つずつであり、等しい。よって、テュー
キーの方法が用いられ得る。寸法測定器のデータ数がそ
れぞれ異なる場合には、シェフェの方法を用いればよ
い。
【0107】本実施の形態によれば、半導体処理装置間
は多重比較により次のように判定される。
【0108】寸法測定器1と寸法測定器2との間では、
式16はI=0.57≧0.4974となる。よって、寸法測定器
1と寸法測定器2との間には有意差がある。
【0109】寸法測定器1と寸法測定器3との間では、
式10はJ=0.51≧0.4974となる。よって、寸法測定器
1と寸法測定器3との間には有意差がある。
【0110】寸法測定器2と寸法測定器3との間では、
式10はJ=0.06≦0.4974となる。よって、寸法測定器
2と寸法測定器3との間には有意差がない。
【0111】図14は、寸法測定器の多重比較の結果を
模式的に表にまとめた図である。本実施の形態によれ
ば、多重比較の結果により、寸法測定器1が異常である
と判定される。
【0112】次に、第1の実施の形態と同様に、コンピ
ュータ130は、表示装置140に図14に示す多重比
較の結果を表示させる。このようにして、表示装置14
0には、分散分析による警告メッセージ、信頼区間の結
果、並びに、多重比較の結果が表示される。
【0113】図15は、分散分析による警告メッセー
ジ、信頼区間の計算結果、並びに、多重比較の結果が表
示装置140に表示されている様子を示した図である。
【0114】尚、本実施の形態においても、信頼区間の
計算と多重比較の検定は両方共に実行されている。しか
し、信頼区間の計算と多重比較の検定は、いずれか一方
のみが実行されてもよい。それらのいずれか一方のみで
あっても、いずれの寸法測定器が異常であるかを判定す
ることができるからである。
【0115】また、本実施の形態においても、いずれの
寸法測定器に異常があるかが判定され得る。しかし、分
散分析により、異常のある寸法測定器の有無のみが判定
されてもよい。それによって、異常のある寸法測定器が
存在する場合にのみ、寸法測定器を停止させれば足る。
従って、異常のある寸法測定器の有無を発見するために
定期的に寸法測定器を停止させる必要がない。
【0116】さらに、本実施の形態においても、有意水
準を5%とし、95%の信頼区間を計算している。しか
し、有意水準および信頼区間の数値は任意に設定するこ
とができる。例えば、有意水準を1%とし、99%の信
頼区間を計算してもよい。
【0117】本実施の形態による半導体処理装置管理シ
ステムおよび半導体処理装置管理方法は、第1の実施の
形態による半導体半導体処理装置管理システムおよび半
導体処理装置管理方法と同様の効果を得られる。但し、
本実施の形態による半導体処理装置管理システムおよび
半導体処理装置管理方法によれば、半導体検査装置から
得られた測定値を用いて、半導体検査装置の異常のみが
発見され得る点で第1の実施の形態と異なる。
【0118】尚、上述の実施の形態においては、いずれ
もテューキーの方法による多重比較が用いられていた
が、これに代えて、ライアン(Ryan)法、シェフェ(Sc
heffe)法を用いてもよい。
【0119】
【発明の効果】本発明に従った半導体処理装置管理シス
テムおよび半導体処理装置管理方法は、半導体処理装置
の稼働率およびQC作業の頻度のいずれをも低下させる
ことなくQC作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態に従った半導体
処理装置管理システム100の模式的なブロック図。
【図2】本発明に係る実施の形態に従った半導体処理装
置管理方法のフロー図。
【図3】抽出後の半導体製造装置110の処理データを
模式的に表にまとめた図。
【図4】抽出後の半導体検査装置120の検査データを
模式的に表にまとめた図。
【図5】図3の処理データおよび図4の検査データを突
き合わせて得られた検索結果データを模式的に表にまと
めた図。
【図6】図5の検索結果データに基づいて行われた分散
分析の結果を模式的に表にまとめた図。
【図7】各露光装置および各寸法測定器の95%の信頼区
間を計算した結果を模式的にまとめた表およびグラフ。
【図8】露光装置および寸法測定器の多重比較の結果を
模式的に表にまとめた図。
【図9】分散分析による警告メッセージ、信頼区間の計
算結果、並びに、多重比較の結果が表示装置140に表
示されている様子を示した図。
【図10】本発明に係る第2の実施の形態に従った半導
体処理装置管理システム200の模式的なブロック図。
【図11】本実施の形態における検索結果データを模式
的に表にまとめた図。
【図12】図11の検索結果データに基づいて行われた
分散分析の結果を模式的に表にまとめた図。
【図13】各寸法測定器の95%の信頼区間を計算した結
果を模式的にまとめた表およびグラフ。
【図14】寸法測定器の多重比較の結果を模式的に表に
まとめた図。
【図15】分散分析による警告メッセージ、信頼区間の
計算結果、並びに、多重比較の結果が表示装置140に
表示されている様子を示した図。
【符号の説明】
100、200 半導体処理装置管理システム 110 半導体製造装置 120 半導体検査装置 130 コンピュータ 132 データ処理部 134 データベース 136 システムパラメータ記憶部 140 表示装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体製造工程のうちのある工程において
    半導体を処理する複数かつ同種の半導体処理装置と、 前記半導体処理装置により処理されたときの半導体の結
    果データを受信しかつ保存し、総ての前記半導体処理装
    置の前記結果データの分散と個々の前記半導体処理装置
    の前記結果データの分散との差に基づいて計算された有
    意確率、若しくは、総ての前記半導体処理装置の前記結
    果データの平均値と個々の前記半導体処理装置の前記結
    果データの平均値との差に基づいて計算された有意確率
    を、前記半導体処理装置の種類ごとに設定された有意水
    準と比較することによって、前記半導体処理装置間に有
    意な差があるか否かを検定するコンピュータと、 該コンピュータによって検定された結果に基づいて、少
    なくとも複数かつ同種の前記半導体処理装置のうちに異
    常な半導体処理装置が含まれていることを示す警告表示
    を表示することができる表示装置とを備えた半導体処理
    装置管理システム。
  2. 【請求項2】前記コンピュータは、前記有意水準に基づ
    いて個々の前記半導体処理装置の信頼区間をさらに計算
    し、 前記表示装置は、前記半導体処理装置のそれぞれの前記
    信頼区間をさらに表示することを特徴とする請求項1に
    記載の半導体処理装置管理システム。
  3. 【請求項3】前記コンピュータは、前記有意水準に基づ
    いて前記半導体処理装置間の多重比較をさらに行い、 前記表示装置は、前記多重比較の結果をさらに表示する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導
    体処理装置管理システム。
  4. 【請求項4】前記半導体処理装置は、半導体の製造を行
    う半導体製造装置、または、前記半導体製造装置により
    処理された半導体の検査を行う半導体検査装置であるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の半導体処理装置管理システム。
  5. 【請求項5】前記半導体処理装置は、半導体の製造を行
    う複数かつ同種の半導体製造装置および該半導体製造装
    置によって処理された半導体の検査を行う複数かつ同種
    の半導体検査装置であり、 前記コンピュータは、前記半導体製造装置および前記半
    導体検査装置の二元配置の分散分析を行うことを特徴と
    する請求項1から請求項4のいずれかに記載の半導体処
    理装置管理システム。
  6. 【請求項6】半導体製造工程のうちのある工程に設けら
    れた複数かつ同種の半導体処理装置と、該半導体処理装
    置と通信するコンピュータと、該コンピュータからのデ
    ータを表示する表示装置とを備えた半導体処理装置管理
    システムにおいて、 前記半導体処理装置が半導体を処理する処理ステップ
    と、 前記コンピュータが前記半導体処理装置により処理され
    たときの半導体の結果データを受信する受信ステップ
    と、 前記コンピュータが前記結果データを保存する登録ステ
    ップと、 前記コンピュータが、総ての前記半導体処理装置の前記
    結果データの分散と個々の前記半導体処理装置の前記結
    果データの分散との差に基づいて有意確率を計算し若し
    くは総ての前記半導体処理装置の前記結果データの平均
    値と個々の前記半導体処理装置の前記結果データの平均
    値との差に基づいて計算した有意確率を、前記半導体処
    理装置の種類ごとに設定された有意水準と比較すること
    によって、前記半導体処理装置間に有意な差があるか否
    かの検定をする検定ステップと、 前記検定ステップにおける検定結果に基づいて、前記表
    示装置が、少なくとも複数かつ同種の前記半導体処理装
    置のうちに異常な半導体処理装置が含まれていることを
    示す警告表示をする表示ステップとを具備する半導体処
    理装置管理方法。
  7. 【請求項7】前記検定ステップの後に、前記コンピュー
    タは、前記有意水準に基づいて個々の前記半導体処理装
    置の信頼区間を計算する信頼区間計算ステップをさらに
    具備し、 前記表示ステップにおいて、前記表示装置は、前記半導
    体処理装置のそれぞれの前記信頼区間を表示することを
    特徴とする請求項6に記載の半導体処理装置管理方法。
  8. 【請求項8】前記検定ステップの後に、前記コンピュー
    タは、前記有意水準に基づいて前記半導体処理装置間の
    多重比較を行う多重比較検定ステップをさらに具備し、 前記表示ステップにおいて、前記表示装置は、前記多重
    比較の結果をさらに表示することを特徴とする請求項6
    または請求項7に記載の半導体処理装置管理方法。
  9. 【請求項9】前記半導体処理装置は、半導体の製造を行
    う複数かつ同種の半導体製造装置および該半導体製造装
    置によって処理された半導体の検査を行う複数かつ同種
    の半導体検査装置であり、 前記検定ステップにおいて、前記コンピュータは、前記
    半導体製造装置と前記半導体検査装置との二元配置によ
    る分散分析を行うことを特徴とする請求項6から請求項
    8のいずれかに記載の半導体処理装置管理方法。
  10. 【請求項10】前記受信ステップの後に、前記半導体製
    造装置からの結果データおよび前記半導体検査装置から
    の結果データを突き合わせて、それぞれの前記半導体製
    造装置によって処理された半導体がいずれの前記半導体
    検査装置によって検査されたかを決定するステップをさ
    らに具備し、 前記検定ステップにおいて、前記半導体製造装置および
    前記半導体検査装置のそれぞれの前記有意確率を、前記
    半導体製造装置および前記半導体検査装置の種類ごとに
    設定されたそれぞれの有意水準と比較して分散分析を行
    うことを特徴とする請求項9に記載の半導体処理装置管
    理方法。
  11. 【請求項11】信頼区間計算ステップにおいて、前記コ
    ンピュータは、前記半導体製造装置および前記半導体検
    査装置のそれぞれの信頼区間を計算し、 前記表示ステップにおいて、複数かつ同種の前記半導体
    製造装置のそれぞれの信頼区間を表示し、並びに、複数
    かつ同種の前記半導体検査装置のそれぞれの信頼区間を
    表示することを特徴とする請求項9または請求項10に
    記載の半導体処理装置管理方法。
  12. 【請求項12】前記多重比較検定ステップにおいて、前
    記コンピュータは、前記半導体製造装置間の多重比較を
    行い、並びに、前記半導体検査装置間の多重比較を行
    い、 前記表示ステップにおいて、前記表示装置は、前記半導
    体製造装置間の多重比較の結果を表示し、並びに、前記
    半導体検査装置間の多重比較の結果をさらに表示するこ
    とを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記
    載の半導体処理装置管理方法。
  13. 【請求項13】前記処理ステップと、前記検定ステッ
    プ、前記信頼区間計算ステップまたは前記多重比較検定
    ステップとは並行して実行されることを特徴とする請求
    項6から請求項12のいずれかに記載の半導体処理装置
    管理方法。
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