JP2003288518A - 特典相互利用サービスシステム,事業者サーバ装置,端末装置,プログラム,プログラムを記録した媒体,特典相互利用方法及び事業者サーバ装置の処理方法。 - Google Patents

特典相互利用サービスシステム,事業者サーバ装置,端末装置,プログラム,プログラムを記録した媒体,特典相互利用方法及び事業者サーバ装置の処理方法。

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JP2003288518A
JP2003288518A JP2002092343A JP2002092343A JP2003288518A JP 2003288518 A JP2003288518 A JP 2003288518A JP 2002092343 A JP2002092343 A JP 2002092343A JP 2002092343 A JP2002092343 A JP 2002092343A JP 2003288518 A JP2003288518 A JP 2003288518A
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JP
Japan
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privilege
store
amount
information
server device
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JP2002092343A
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English (en)
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Kenichi Fukahori
健一 深堀
Hiroshi Nakazawa
博 中沢
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特典の相互利用を容易とし,各提携店の利益
調整を容易に行うことができるシステムを提供すること
により,提携店の増加促進を図り,集客機会を増大し全
く異なる業種間の店やより多くの店で特典の相互利用を
可能とし消費者のニーズに応える。 【解決手段】 特典の相互利用サービスを運営する事業
者のサーバ装置は,公衆回線網を介して接続された各店
側端末装置から,一定期間ごとに特典発行額,特典被利
用額を受信し,各店の当期間の特典発行額を集計しその
集計した特典発行額総額を各店の準備金とし,各店の特
典被利用額及び所定の交換レートに基づいて各店の特典
被利用負担額を算出して集計しその集計した特典被利用
負担額総額を前記特典発行額総額から引算した差額を過
不足金として算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,特典相互利用サー
ビスシステム,事業者サーバ装置,端末装置,プログラ
ム,プログラムを記録した媒体,特典相互利用方法及び
サーバ装置の処理方法に関し,さらに詳細には,インタ
ーネット等の公衆回線網を利用した特典相互利用サービ
スシステム等に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,商取引においては,集客や売上
げの拡大などを目的として商品の購入等に際し様々な特
典を発行することがよく行われている。ここでいう特典
とは,例えば割引券,ポイント,クーポン、景品交換
券、換金などが挙げられる。例えば客の購買額に応じた
ポイントを付け、このポイントに応じて次回の商品購入
からその金額を割引したり,ポイントを景品交換に充当
したりというサービスを行う。このような特典を発行す
ることによりその店に訪れた客の購買意欲の喚起し、購
買の積極的な機会を創出することでその店の将来の売上
の拡大を期待する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし,従来,客が特
典を利用できるのは,その特典を発行した店やチェーン
店等の系列店などに限られていた。また,商店街などで
各提携店が恒例的にその商店街だけで利用できる商品交
換券やくじ引き券(福引券)提供で顧客の客を狙ったも
のが知られているが,ごく限られた狭い地域での利用に
限られていた。
【0004】客にとっては,もっと幅広くある店で発行
された特典を全く別の商品やサービスを扱っている店で
利用できたり,特典の発行店とは別の系列店で利用でき
れば便利であり,客の購買意欲も一層喚起することがで
きると考えられる。特に,近年では,コンビニエンスス
トアやファミリーレストランなどでも店によっては営業
時間が長く夜遅くまで営業していたり,自動車を利用し
て別の地域の大型店舗に買物に行くなど,時間的空間的
にも消費形態が多様化しているため,ある店で発行され
た特典を全く異なる別の店で利用できてほしいという客
のニーズは大きい。また,店にとっても,他店で発行さ
れた特典が利用されれば集客,販売の拡大が期待できる
など利点も多い。
【0005】ところが,その特典を他店でも利用できる
ようにするには各提携店に特別のシステムの導入が必要
になりコストがかかることも多く,また既にポイントシ
ステムなどが導入されている場合にはその既存のシステ
ムを大幅に改変しなければならず却って手間やコストが
かかることも予想される。
【0006】また,特典を発行した店(特典発行店)と
客に特典を利用された店(特典被利用店)との間の利益
調整を行わなければ各店の間に不平等が生じてしまう。
【0007】これらの問題は特典の相互利用の提携店を
増加促進の妨げにもなり,全く異なる業種間の店やより
多くの店で特典の相互利用を可能とすることは実際には
困難であった。
【0008】一方,電子商取引などの拡大やそれを流通
する媒体技術の向上が見られ、利便性の追求に対してイ
ンフラ面および技術面が整備されつつあり,これらを利
用するサービスの提供を考えることができるようになっ
た。
【0009】そこで,本発明は,このような問題に鑑み
てなされたもので,その目的とするところは,特典の相
互利用を容易とし,各提携店の利益調整を容易に行うこ
とができるシステムを提供することにより,提携店の増
加促進を図り,全く異なる業種間の店やより多くの店で
特典の相互利用を可能とし消費者のニーズに応えること
ができる特典相互利用サービス等を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明のある観点によれば,少なくとも特典の相互
利用を希望して提携する複数の店の各店側端末装置と,
特典の相互利用を可能とするサービスを行う事業者サー
バ装置と,が公衆回線網を介して接続されており,前記
各店側端末装置は,少なくともその店で客に発行する特
典の特典発行情報及びその店で客に利用された特典の特
典被利用情報を記憶する店側端末装置の記憶手段と,一
定期間ごとに前記店側端末装置の記憶手段に記憶された
特典発行情報と特典被利用情報を前記事業者サーバ装置
に送信する送信手段とを備え,前記事業者サーバ装置
は,前記各店側端末装置から受信した特典発行情報と特
典被利用情報を記憶する事業者サーバ装置の記憶手段
と,一定期間ごとに前記事業者サーバ装置の記憶手段か
らの各店の特典発行情報に基づいて各店で負担する当期
間の準備金を算出するとともに,前記事業者サーバ装置
の記憶手段からの各店の少なくとも特典被利用情報に基
づいて各店で特典が利用された分の過不足を調整する過
不足金を算出する算出手段とを備えたことを特徴とする
特典相互利用サービスシステムが提供される。
【0011】このような発明によれば各提携店は公衆回
線網を介して特典発行情報と特典被利用情報を事業者サ
ーバ装置へ送信するだけという簡単な構成で特典の相互
利用が可能となる。このため各提携店は特典の相互利用
を容易に行うことができる。また,事業者サーバ装置側
で受信した各店の特典発行情報と特典被利用情報に基づ
いて各店で負担する当期間の準備金及び過不足金を算出
するので各提携店の利益調整を容易に行うことができ
る。これにより,提携店の増加促進を図り,全く異なる
業種間の店やより多くの店で特典の相互利用を可能とし
消費者のニーズに応えることができる。
【0012】また,前記特典発行情報はその店で特典が
発行されるごとの発行額である特典発行額を含み,前記
特典被利用情報はその店で特典が利用されるごとの被利
用額である特典被利用額を含み,前記事業者サーバ装置
の算出手段は,各店の当期間の特典発行額を集計しその
集計した特典発行額総額を各店の準備金とし,各店の特
典被利用額及び所定の交換レートに基づいて各店の特典
被利用負担額を算出して集計しその集計した特典被利用
負担額総額を前記特典発行額総額から引算した差額を過
不足金として算出してもよい。
【0013】この場合,上記交換レートは,各店の特典
発行額に応じて算出されたものであってもよく,また各
店の特典被利用額に応じて算出されたものであってもよ
い。さらに,各店の売上高と特典被利用額に応じて算出
されたものであってもよい。
【0014】このように当期間の特典発行額を準備金と
することにより,各提携店から特典が発行された分だけ
準備金を徴収することができる。また特典が客に利用さ
れたときの特典被利用額を交換レートに基づいて特典被
利用負担額として算出し,その総額を特典発行額総額か
ら引算した差額を過不足金とすることにより,商品等や
サービスが各提携店ごとによって異なるために発行した
特典が発行店や発行対象商品やサービスなどによりその
価値が異なる場合であっても交換レートによって特典の
価値の相違によって各提携店の不平等が生じないように
調整することができる。
【0015】また,前記事業者サーバ装置は,各店から
システム運営事業者への前記準備金及び前記不足金を含
む金銭の入金情報及びシステム運営事業者から各店への
前記超過金を含む金銭の支払金情報を記憶して管理する
ことにより,自動的に入金及び支払いを行うようにして
もよい。これにより,自動的に入金処理,支払金処理を
行うことができる。
【0016】また,前記各店側端末装置は,商品やサー
ビスの特典内容に応じて予め設定された発行レートに基
づいて特典発行額を算出し,これを特典発行情報の一つ
として前記店側端末装置の記憶手段に記憶するようにし
てもよい。これにより,各提携店においてはどのような
特典の種類であっても特典発行額を算出することがで
き,また商品やサービスの価値に応じた特典を発行し特
典発行額とすることができる。
【0017】上記課題を解決するため,本出願の別の観
点によれば,少なくとも特典の相互利用を希望して提携
する複数の店の各店側端末装置が公衆回線網を介して接
続される,特典相互利用サービスシステムを運営する事
業者のサーバ装置であって,前記各店側端末装置から受
信した特典発行情報と特典被利用情報を記憶する前記事
業者サーバ装置の記憶手段と,一定期間ごとに前記事業
者サーバ装置の記憶手段からの各店の特典発行情報に基
づいて各店で負担する当期間の準備金を算出するととも
に,前記記憶手段からの各店の少なくとも特典被利用情
報に基づいて各店で特典が利用された分の過不足を調整
する過不足金を算出する算出手段とを備えたことを特徴
とする事業者サーバ装置が提供される。
【0018】このような発明によれば各提携店は公衆回
線網を介して特典発行情報と特典被利用情報を事業者サ
ーバ装置へ送信するだけという簡単な構成で特典の相互
利用が可能となる。このため各提携店は特典の相互利用
を容易に行うことができる。また,事業者サーバ装置側
で受信した各店の特典発行情報と特典被利用情報に基づ
いて各店で負担する当期間の準備金及び過不足金を算出
するので,各提携店の利益調整を容易に行うことができ
る。これにより,提携店の増加促進を図り,全く異なる
業種間の店やより多くの店で特典の相互利用を可能とし
消費者のニーズに応えることができる。
【0019】また,前記特典発行情報はその店で特典が
発行されるごとの発行額である特典発行額を含み,前記
特典被利用情報はその店で特典が利用されるごとの被利
用額である特典被利用額を含み,前記算出手段は,各店
の当期間の特典発行額を集計しその集計した特典発行額
総額を各店の準備金とし,各店の特典被利用額及び所定
の交換レートに基づいて各店の特典被利用負担額を算出
して集計しその集計した特典被利用負担額総額を前記特
典発行額総額から引算した差額を過不足金として算出す
るようにしてもよい。
【0020】この場合,前記事業者サーバ装置における
交換レートは,各店の特典発行額に応じて算出されたも
のであってもよく,また各店の特典被利用額に応じて算
出されたものであってもよい。さらに,各店の売上高と
特典被利用額に応じて算出されたものであってもよい。
【0021】このように当期間の特典発行額を準備金と
することにより,各提携店から特典が発行された分だけ
準備金を徴収することができる。また特典が客に利用さ
れたときの特典被利用額を交換レートに基づいて特典被
利用負担額として算出し,その総額を特典発行額総額か
ら引算した差額を過不足金とすることにより,商品等や
サービスが各提携店ごとによって異なるために発行した
特典が発行店や発行対象商品やサービスなどによりその
価値が異なる場合であっても交換レートによって特典の
価値の相違によって各提携店の不平等が生じないように
調整することができる。
【0022】また,事業者サーバ装置は,各店からシス
テム運営事業者への前記準備金及び前記不足金を含む金
銭の入金情報及びシステム運営事業者から各店への前記
超過金を含む金銭の支払金情報を記憶して管理すること
により,自動的に入金及び支払いを行うようにしてもよ
い。これにより,自動的に入金処理,支払金処理を行う
ことができる。
【0023】上記課題を解決するために,本発明の別の
観点によれば,少なくとも特典相互利用サービスシステ
ムを運営する事業者サーバ装置が,公衆回線網を介して
接続される,特典の相互利用を希望して提携する店側の
端末装置であって,前記店側端末装置は,少なくともそ
の店で客に発行する特典の特典発行情報及びその店で客
に利用された特典の特典被利用情報を記憶する前記店側
端末装置の記憶手段と,一定期間ごとに前記店側端末装
置の記憶手段に記憶された特典発行情報と特典被利用情
報を前記事業者サーバ装置に送信する送信手段とを備え
たことを特徴とする端末装置が提供される。
【0024】このような発明によれば各提携店は公衆回
線網を介して特典発行情報と特典被利用情報を事業者サ
ーバ装置へ送信するだけという簡単な構成で特典の相互
利用が可能となる。このため各提携店は特典の相互利用
を容易に行うことができる。これにより,提携店の増加
促進を図り,全く異なる業種間の店やより多くの店で特
典の相互利用を可能とし消費者のニーズに応えることが
できる。
【0025】また,前記端末装置は,商品やサービスの
特典内容に応じて予め設定された発行レートに基づいて
特典発行額を算出し,これを特典発行情報の一つとして
前記記憶手段に記憶するようにしてもよい。これによ
り,各提携店においてはどのような特典の種類であって
も特典発行額を算出することができ,また商品やサービ
スの価値に応じた特典を発行し特典発行額とすることが
できる。
【0026】上記課題を解決するために,本発明の別の
観点によれば,特典の相互利用を希望して提携する複数
の店の各店側端末装置から特典情報の送受信を行うこと
によって特典相互利用サービスシステムを運営する事業
者のサーバ装置を制御するプログラムであって,コンピ
ュータを,前記各店側端末装置から受信した特典発行情
報と特典被利用情報を記憶する前記事業者サーバ装置の
記憶手段と,一定期間ごとに前記事業者サーバ装置の記
憶手段からの各店の特典発行情報に基づいて各店で負担
する当期間の準備金を算出するとともに,前記事業者サ
ーバ装置の記憶手段からの各店の少なくとも特典被利用
情報に基づいて各店で特典が利用された分の過不足を調
整する過不足金を算出する算出手段として機能させるた
めのプログラムが提供される。
【0027】上記課題を解決するために,本発明の別の
観点によれば,特典の相互利用を希望して提携する複数
の店の各店側端末装置からの特典情報に基づいて特典の
相互利用を可能とするシステムを運営する事業者のサー
バ装置を制御するプログラムを記録したコンピュータ読
取り可能な記録媒体であって,コンピュータを,前記各
店側端末装置から受信した特典発行情報と特典被利用情
報を記憶する前記事業者サーバ装置の記憶手段と,一定
期間ごとに前記事業者サーバ装置の記憶手段からの各店
の特典発行情報に基づいて各店で負担する当期間の準備
金を算出するとともに,前記事業者サーバ装置の記憶手
段からの各店の少なくとも特典被利用情報に基づいて各
店で特典が利用された分の過不足を調整する過不足金を
算出する算出手段として機能させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体が提供され
る。
【0028】上記課題を解決するために,本発明の別の
観点によれば,特典の相互利用を希望して提携する複数
の店の各店側端末装置から特典情報を事業者サーバ装置
で受信して特典の相互利用を可能とするサービスを行う
ための特典相互利用方法であって,前記各店側端末装置
が,その店で客に特典を発行したときには特典発行情報
を記憶し,その店で客に特典が利用されたときには特典
被利用情報を前記店側端末装置の記憶手段に記憶する工
程と,前記各店側端末装置が,一定期間ごとに前記店側
端末装置の記憶手段に記憶された特典発行情報と特典被
利用情報を前記事業者サーバ装置に送信する工程と,前
記事業者サーバ装置が,前記各店側端末装置から受信し
た特典発行情報と特典被利用情報を前記事業者サーバ装
置の記憶手段に記憶する工程と,前記事業者サーバ装置
が,一定期間ごとに前記事業者サーバ装置の記憶手段か
らの各店の特典発行情報に基づいて各店で負担する当期
間の準備金を算出する工程と,前記事業者サーバ装置
が,一定期間ごとに前記事業者サーバ装置の記憶手段か
らの各店の少なくとも特典被利用情報に基づいて各店で
特典が利用された分の過不足を調整する過不足金を算出
する算出する工程とを有することを特徴とする特典相互
利用方法が提供される。
【0029】この場合,前記特典発行情報はその店で特
典が発行されるごとの発行額である特典発行額を含み,
前記特典被利用情報はその店で特典が利用されるごとの
被利用額である特典被利用額を含み,前記事業者サーバ
装置が前記準備金を算出する工程は,各店の当期間の特
典発行額を集計しその集計した特典発行額総額を各店の
準備金とする工程を含み,前記事業者サーバ装置が前記
過不足金を算出する工程は,各店の特典被利用額及び所
定の交換レートに基づいて各店の特典被利用負担額を算
出して集計しその集計した特典被利用負担額総額を前記
特典発行額総額から引算した差額を過不足金として算出
する工程を含むようにしてもよい。
【0030】このような発明によれば各提携店は公衆回
線網を介して特典発行情報と特典被利用情報を事業者サ
ーバ装置へ送信するだけという簡単な構成で特典の相互
利用が可能となる。このため各提携店は特典の相互利用
を容易に行うことができる。また,事業者サーバ装置側
で受信した各店の特典発行情報と特典被利用情報に基づ
いて各店で負担する当期間の準備金及び過不足金を算出
するので各提携店の利益調整を容易に行うことができ
る。これにより,提携店の増加促進を図り,全く異なる
業種間の店やより多くの店で特典の相互利用を可能とし
消費者のニーズに応えることができる。
【0031】上記課題を解決するために,本発明の別の
観点によれば,特典の相互利用を希望して提携する複数
の店の各店側端末装置から特典情報を事業者サーバ装置
で受信して特典の相互利用を可能とするサービスを行う
ための事業者サーバ装置の処理方法であって,前記各店
側端末装置から受信した特典発行情報と特典被利用情報
を前記事業者サーバ装置の記憶手段に記憶する工程と,
一定期間ごとに前記事業者サーバ装置の記憶手段からの
各店の特典発行情報に基づいて各店で負担する当期間の
準備金を算出する工程と,一定期間ごとに前記事業者サ
ーバ装置の記憶手段からの各店の少なくとも特典被利用
情報に基づいて各店で特典が利用された分の過不足を調
整する過不足金を算出する算出する工程とを有すること
を特徴とする事業者サーバ装置の処理方法が提供され
る。これにより,各提携店においてはどのような特典の
種類であっても特典発行額を算出することができ,また
商品やサービスの価値に応じた特典を発行し特典発行額
とすることができる。
【0032】なお,本明細書中で店とは,扱う商品やサ
ービスの種類などに関わらずあらゆる店が含まれ,また
チェーン店などの店も含まれる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好適な実施の形態
について,添付図面を参照しながら詳細に説明する。
尚,以下の説明及び添付図面において,同一の機能及び
構成を有する構成要素については,同一符号を付するこ
とにより,重複説明を省略する。なお,以下,特典と
は,例えばポイントのみならず,割引(券),クーポ
ン,景品交換券,換金なども含まれる。
【0034】まず,図1を参照しながら,第1の実施の
形態にかかる特典相互利用サービスシステムについて説
明する。なお,図1は,第1の実施の形態にかかる特典
相互利用サービスシステムの構成を示すブロック図であ
る。
【0035】まず,図1に示すように,本実施形態にか
かる特典相互利用サービスシステム10は,特典の相互
利用を行う提携店の店側端末装置100−1…100−
n,特典の相互利用サービスを行う事業者サーバ装置3
00などがインターネット等のネットワーク800を介
して接続される。なお,店側端末装置100は,例えば
各種プロバイダ600の通信キャリア620を介して接
続される。
【0036】ドメインネームサーバ700は,ドメイン
名とIPアドレスの相互変換を実行し,店側端末装置1
00から送信されたURL等からIPアドレスを検索し
て店側端末装置100に返送する。
【0037】各種プロバイダ600は,通信キャリア6
20を介して接続された店側端末装置100とネットワ
ーク800とを論理的に接続し,店側端末装置100と
ネットワーク800との間で情報伝達を可能とする。か
かる通信キャリア620は,例えばNTTなどの通信サ
ービス会社が提供する伝送媒体が該当し,店側端末装置
100とプロバイダ600との間の接続及び情報の伝達
を可能としている。
【0038】店側端末装置100は,図2に示すよう
に,店側端末装置100の全体制御を実行するCPU
(中央処理装置)110,CPU110によってアクセ
スされるためのプログラムやデータが格納されるメモリ
112,事業者サーバ装置300との通信を制御する通
信制御装置114,事業者サーバ装置300から送信さ
れたコンテンツなどを表示する表示手段(ディスプレ
イ)116,情報データなどの各種データを入力するた
めの入力手段118,事業者サーバ装置300から送信
された情報を記憶するための例えばハードディスクディ
スク装置などの記憶手段120,特典がクーポンなどの
場合にそれを印刷するプリンタ130などが設けられて
いる。なお,店側端末装置100としては,デスクトッ
プコンピュータ,ノート型パーソナルコンピュータ,携
帯型端末装置に限られず,Web機能を有する携帯電話
及びパーム等通信端末装置であってもよい。
【0039】上記記憶手段120には,客情報データベ
ース150,特典発行レート情報データベース160,
特典情報データベース170,ネットワーク800と接
続して各データベースとの通信を実行する図示しないデ
ータベースドライバなどが設けられている。また,記憶
手段120の中の各データベース150,160,17
0のそれぞれは必ずしも店側端末装置100に物理的に
実在していなくともよく,仮想的に存在していてもある
いは当該データベースに一時的に接続できてもよい。
【0040】上記客情報データベース150には,例え
ば図3に示すように客の認証を行う際に照合を行うため
の個人データとして,客ID,氏名,住所などの情報が
記憶されている。上記特典発行レート情報データベース
160には,各商品等(商品の他サービスなども含む)
に対するポイントの発行レート情報が記憶されている。
例えば図4に示すように商品等名,商品等単価,特典内
容,特典発行レートなどが記憶されている。上記特典情
報データベース170には商品等の購入時,サービスの
提供時に客に発行した特典の情報や,客に利用された特
典の情報を記憶する。例えば図5に示すように特典を発
行又は利用した客の情報として客ID,客が購入した商
品等情報として商品等名,商品等コード,商品等単価,
商品等個数,商品等購入日,特典発行情報として特典発
行日,特典内容,特典発行レート,特典発行額などが記
憶されている。
【0041】また,店側端末装置100には,特典情報
等を有する特典カードの磁気ストライプや特典カード表
面に書込まれた情報を読取ったり,書込んだりするカー
ド処理装置140が設けられている。なお,特典カード
表面の情報などの目視情報を入力する手段(例えばテン
キーボードや光学スキャナなど)を有していてもよい。
これは上記カード処理装置140が利用できない場合に
代用として利用してもよい。この特典カードに記憶され
る情報としては,少なくとも客の情報と各提携店ごとの
特典累積額が記憶されている。例えば客ID,氏名,店
ID,店名,特典累積額,最終取引日などが記憶されて
いる。特典累積額は各店ごとに特典が発行されるとその
ときの特典発行額が加算されたものが記憶され,利用さ
れるとそのときの特典被利用額が減算されたものが記憶
される。従って,特典累積額はその店において特典を発
行した額よりも利用された額の方が少ない場合はプラス
とし,特典を発行した額よりも利用された額の方が多い
場合はマイナスとする。
【0042】次いで,図6に基づいて,本実施形態にか
かる事業者サーバ装置の構成を説明する。なお,図6
は,本実施形態にかかる事業者サーバ装置の構成を示す
ブロック図である。
【0043】図6に示すように,事業者サーバ装置30
0は,CPU310,電話通信ユニット312,通信ユ
ニット314,メモリ316,事業者サーバ装置の記憶
手段としての各種データベース318などから構成され
る。CPU310は,事業者サーバ装置300の全体制
御を実行する。電話通信ユニット312は,電話回線を
介した外部との通信を制御するユニットである。通信ユ
ニット314は,例えばインターネットを介した外部と
の通信を制御するユニットである。メモリ316は,C
PU310によって,アクセスされるためのプログラム
やデータが格納されるもので,必要に応じて各種データ
ベースから読み出されて格納される。
【0044】また,データベース318は,各情報を蓄
積するための記憶装置であり,図7に示すように,提携
店情報データベース320,特典情報データベース33
0,特典交換レート情報データベース340,特典被利
用負担額算出データベース350,特典集計データベー
ス360,清算データベース370,出資金情報データ
ベース380,ネットワーク800と接続して各データ
ベースとの通信を実行するデータベースドライバ390
などから構成される。その他,図示はしないがコンテン
ツデータベースなども含まれる。
【0045】上記提携店情報データベース320には,
例えば図8に示すように,提携店の認証を行う際に照合
を行うための店データとして,店ID,店名,住所など
が記憶されている。上記特典情報データベース330に
は,各提携店ごとに客情報,特典情報などが記憶されて
いる。例えば図9に示すように提携店情報として店I
D,店名,客情報として客ID,氏名,取引の対象とな
った商品等情報として商品等名,商品等コード,商品等
単価,商品等個数,商品等購入日,特典発行情報として
特典発行日,特典内容,発行レート,特典発行額,特典
被利用情報として特典被利用日,特典内容,特典被利用
額などが記憶されている。
【0046】上記特典交換レート情報データベース34
0には,各提携店ごとに特典の発行店ごとの交換レート
が記憶されている。この交換レートは,商品等やサービ
スが各提携店ごとによって異なり,発行した特典は発行
店や発行対象商品やサービスなどによりその価値が異な
るのでそれを調整するために設けるものである。例え
ば,図10に示すように特典が利用された提携店情報と
して店ID,店名,その特典の発行店情報として発行店
ID,発行店名,交換レート情報として交換レートなど
が記憶されている。
【0047】上記特典被利用負担額算出データベース3
50は,提携店ごとに各店で客に利用された商品やサー
ビスごとの特典被利用額と対応する交換レートから算出
した各店の商品等ごとの被利用負担金額を算出して記憶
するためのものである。例えば図11に示すように,提
携店情報として店ID,店名,特典被利用情報として特
典被利用日,特典内容,特典被利用額,特典発行店I
D,特典発行店名,適用される交換レート,被利用負担
額などが記憶されている。
【0048】上記特典集計データベース360は,各提
携店ごとに,一定期間ごと(例えば各月ごと)の特典発
行額,特典被利用負担額の集計結果を記憶するためのも
のである。例えば図12に示すように提携店情報として
店ID,店名,集計情報として月,特典発行額総額,特
典被利用負担額総額が記憶されている。
【0049】上記清算データベース370は,一定期間
ごとに各提携店に対して過不足金の算出,入金出金情報
などの清算を行うためのものである。例えば図13に示
すように提携店情報として店ID,店名,出資金の算出
などに必要な情報として月,特典発行額総額,特典被利
用負担額総額,特典発行額総額から特典被利用負担額総
額を差引いた差額,出資金情報として運用資金,準備
金,出資金合計,過不足金,過不足金の入金支払情報と
して入金方法,入金日,入金結果,支払方法,支払日,
支払結果などが記憶されている。
【0050】上記のうち運用資金は本システムを運用す
るのにシステム機器の維持等に必要な諸経費や事業者の
システム運用に際しての対価などを含めたものである。
準備金は例えば特典を発行した量に相当する分だけ各店
から予め徴収して集め,後で特典を利用された量に相当
する分だけ案分配分するものである。具体的には例えば
一定期間ごと(例えば月ごと)に特典発行額総額に応じ
て各店から徴収して集められ,各店での特典被利用負担
額に応じて案分配分される。
【0051】過不足金は特典をその店で発行した額以上
に客に利用された場合や,逆に発行した額より利用され
た額が少なかった場合の各提携店に対して準備金の調整
を行うために必要なものである。具体的には例えば特典
を発行した月ごとの特典発行額総額から客に利用された
特典被利用負担額総額を引算した差額である。この過不
足金がプラスの場合は超過金としてその店に支払い,マ
イナスの場合は不足金としてその店から入金してもら
う。これにより,各提携店における特典の発行した額と
利用された額の調整を行うことができる。
【0052】また,入金方法,支払方法とは例えばクレ
ジットカード,銀行振込,コンビニ支払い,郵便振替な
ど,どのような方法で入金,支払が行われたかの情報で
ある。入金結果,支払結果とは例えば入金,支払が行わ
れたか否かの情報である。
【0053】上記出資金情報データベース380は,各
提携店ごとに,出資金の額とその支払状況などの出資金
情報を記憶するためのものである。例えば図14に示す
ように提携店情報として店ID,店名,出資金情報とし
てその内訳である運用資金,準備金,出資金合計の他,
入金方法,入金日,入金結果などが記憶されている。
【0054】その他,図示はしないがコンテンツデータ
ベースには,事業者サーバ装置が提供するHTMLファ
イル,グラフィカル・アイコン・ファイル(GIFファ
イルなど),音声,画像オブジェクトなどのハイパーテ
キストオブジェクトなどのコンテンツが格納され,例え
ばインターネットを介して,これらのオブジェクトが各
端末装置に提供される。店側端末装置100は,モデム
(図示せず)を使用して,電話回線を介して,事業者サ
ーバ装置300に保存されているオブジェクトにアクセ
スできる。
【0055】また,データベースドライバ395はネッ
トワーク800と接続され,各店側端末装置100から
送信された特典情報を特典情報データベース330に入
力したり,クレジットカード会社や銀行など金融機関の
端末装置から送信された入金情報などを出資金情報デー
タベース380などに入力したり,また出資金合計や過
不足金などの各種情報を各店側端末100に送信する,
などの機能を有する。
【0056】次いで,図15から図24に基づいて,本
実施形態にかかる特典相互利用サービスシステムの動作
フローについて説明する。先ず,店側端末装置100が
行う特典カードなどの処理についての動作フローを図1
5,図16を参照しながら説明する。図15は,特典を
発行するときの動作フローであり,図16は特典が利用
されたときの動作フローである。
【0057】客に対して特典を発行するときは,図15
に示すようにステップS100にてカード処理装置14
0で客の特典カードの認証を行い,ステップS110に
て特典カードに記憶されている特典累積情報を読取る。
例えば特典カードには店ごとに特典累積額が記憶されて
いるとともに,すべての提携店の特典累積額全額も記憶
されているが,自店の特典累積額と特典累積額全額を読
取る。なお,特典カードのIDに基づいて,そのIDを
管理している例えば特典情報データベースを有するサー
バから当該情報を入手してもよい。
【0058】次いで,ステップS120購入した商品等
の情報の入力待ちとなり,バーコードリーダやキー入力
などの入力手段118により商品等の情報が入力される
と,ステップS130にて特典発行レート情報データベ
ース160から当該商品等に対応する発行レートなどの
特典情報を取得して,ステップS140にてこれらの情
報をもとに必要な情報を特典情報データベース170に
記憶する。
【0059】続いてステップS150にて特典発行額を
算出して,特典情報データベース170に記憶する。こ
の特典発行額は例えば図5に示すように商品等の単価
(1),商品等の個数(2),特典発行レート(3)を
かけ合わせて算出する。次いで,ステップS160にて
カード処理装置140で特典カードにおけるその店の特
典累積情報を更新する。例えばその店(自店)の特典累
積額とすべての店の特典累積額全額にそれぞれ今回の特
典発行額を加えて更新する。
【0060】また,客により特典が利用されたときは,
図16に示すようにステップS200にてカード処理装
置140で客の特典カードの認証を行い,ステップS2
10にて特典カードに記憶されているその店(自店)の
特典累積情報を読取る。例えば特典カードには店ごとに
特典累積額が記憶されているとともに,すべての提携店
の特典累積額全額も記憶されているが,自店の特典累積
額と特典累積額全額を読取る。なお,特典カードのID
に基づいて,そのIDを管理している例えば特典情報デ
ータベースを有するサーバから当該情報を入手してもよ
い。
【0061】次いで,ステップS220購入した商品等
の情報の入力待ちとなる。上記入力手段118により商
品等の情報が入力されると,ステップS230にて特典
被利用額の入力待ちとなる。この場合,すべての提携店
で発行された特典累積額の全額を越える特典被利用額は
自動的に入力できないようにしてもよい。客が利用を希
望する特典の金額が特典被利用額として入力されると,
ステップS240にてこれらの情報をもとに必要な情報
を特典情報データベース170に記憶する。
【0062】続いてステップS250にてカード処理装
置140で特典カードの特典累積情報を更新する。例え
ばその店(自店)の特典累積額とすべての店の特典累積
額全額からそれぞれ今回の特典被利用額を差引いて更新
する。この場合,自店の特典累積額から今回の特典被利
用額を引いた差額がマイナスになる場合にはその店の特
典累積額をマイナスにする。
【0063】次に,本実施形態にかかる店側端末装置1
00から事業者サーバ装置300へ特典情報を送信する
場合の動作フローを図17を参照しながら説明する。こ
の動作は例えば月ごとなど定期的に行われる。また,こ
の動作は,店側端末装置100は,例えばインターネッ
トを介して本実施形態にかかる事業者サーバ装置300
にアクセスすることにより行われる。このとき,例えば
Web機能を備えた携帯端末などを利用してもよい。
【0064】具体的には,ステップS300にて店側端
末装置100における特典情報データベース170から
特典発行情報,特典被利用情報を含む特典情報などを取
出して,ステップS310にてこれらの情報を事業者サ
ーバ装置300に送信する。事業者サーバ装置300は
ステップS350にて店側端末装置100から特典情報
などを受信し,ステップS360にて受信した情報を事
業者サーバ装置300における特典情報データベース3
30に(更新)記憶する。
【0065】このように,各提携店は各店側端末装置1
00から公衆回線網を介して各店で特典を発行した場合
の特典発行額を含む特典発行情報と特典が客に利用され
た場合の特典被利用額を含む特典被利用情報を事業者サ
ーバ装置300へ送信するだけという簡単な構成で特典
の相互利用が可能となる。このため各提携店は特典の相
互利用を容易に行うことができるので,提携店の増加促
進を図り,全く異なる業種間の店やより多くの店で特典
の相互利用を可能とし消費者のニーズに応えることがで
きる。
【0066】次に,事業者サーバ装置300が特典交換
レートの算出を行う場合の動作フローを図18を参照し
ながら説明する。この特典交換レートは商品やサービス
などの価値の相違や特典の発行量,特典の被利用量,利
用頻度,集客率などにより特典の価値も相違することを
考慮して各提携店から徴収した出資金のうちの準備金を
案分配分するために必要なものであり,特典が利用され
た場合に特典被利用額から特典被利用負担額を算出する
ために必要なものである。また,この交換レートの算出
は例えば後述する特典発行額総額や特典被利用額総額に
基づいて算出する場合は一定期間ごと(例えば月ごと
に)行われる。その他,クリスマスセールや年末セール
など特別に特典を発行する場合にはその発行の都度行う
ようにしてもよい。
【0067】先ずステップS400にて特典情報データ
ベース330から特典情報を取得して,ステップS41
0にてその特典情報に基づいて特典交換レートを算出
し,ステップS420でその特典交換レートを特典交換
レート情報データベース340に記憶する。
【0068】ここで,ステップS410における特典交
換レートの算出例を説明する。例えば特典の発行量が少
ない店ほど特典の発行量の多い店に比べてその特典の価
値が高いと考えられるので,各提携店の特典の発行量を
示す一定期間あたりの特典発行額総額に応じて算出す
る。例えば店Aで利用された特典が店Bで発行されたも
のである場合,その交換レートfは,交換レートf=
(店Aの特典発行額総額)/(店Bの特典発行額総額)
により求められる。
【0069】また,特典の被利用量が多いほど,特典の
被利用量が少ない場合に比して集客効果が高く利用頻度
も多く価値が高いと考えられるので,各提携店の特典の
被利用量を示す一定期間あたりの特典被利用額総額に応
じて算出してもよい。
【0070】この場合,各提携店の特典が客に利用され
たことによる例えば月ごとの売上を収入として,特典が
客に利用されたことによる月ごとの特典被利用額総額を
支出との収支を算出し,これらから年間における収支平
均値を算術的方法,幾何的方法などにより求め,この収
支平均値を基準に過不足計算してその結果に基づいて交
換レートを算出してもよい。
【0071】さらに,売上と被利用量との相関関係を考
慮すると,被利用量が増すということは集客を意味し,
間接的に売上の向上に寄与することを期待できると考え
られるので,集客率又は売上に対する寄与度に応じて特
典交換レートを算出してもよい。
【0072】特典が客に利用されたときの特典被利用額
を交換レートに基づいて特典被利用負担額として算出
し,その総額を特典発行額総額から引算した差額を過不
足金とすることにより,商品等やサービスが各提携店ご
とによって異なるために発行した特典が発行店や発行対
象商品やサービスなどによりその価値が異なる場合であ
っても,交換レートによって特典の価値の相違による各
提携店の不平等が生じないように調整することができ
る。
【0073】このように,事業者サーバ装置側で受信し
た各店の特典発行情報と特典被利用情報に基づいて各店
で負担する当期間の準備金及び過不足金を算出するので
各提携店の利益調整を容易に行うことができる。これに
より,提携店の増加促進を図り,全く異なる業種間の店
やより多くの店で特典の相互利用を可能とし消費者のニ
ーズに応えることができる。
【0074】ここで,客に利用された当期間の特典被利
用額に基づいて交換レートを算出する場合の算出方法の
1例を説明する。ここでは,当期間の特典被利用額Xp
qとし,添え字pは特典を発行した店を小文字で示し,
添え字qは利用された店を小文字で示すものとする。
【0075】例えば,提携店がA店,B店,C店である
場合,XaaはA店で発行した特典がA店で利用された
当期間の特典被利用額を示し,XabはA店で発行した
特典がB店で利用された当期間の特典被利用額を示し,
XacはA店で発行した特典がC店で利用された当期間
の特典被利用額を示す。
【0076】これら当期間の特典被利用額を行列(W)
で示すと,
【数1】 となる。
【0077】また,交換レートとしては,A店からA店
への交換レートをαa,A店からB店への交換レートを
αb,B店からA店への交換レートをβa,B店からB
店への交換レートをβb,C店からA店への交換レート
をγa,C店からC店への交換レートをγbとする。こ
れら交換レート(w)を行列で示すと,
【数2】 となる。
【0078】上記行列Wを正規化(標準化)した際の各
要素を求め,この行列を交換レートwとする。これを行
列式で示すと,
【数3】 となる。こうして交換レートが算出される。
【0079】なお,このように算出された交換レートに
基づいて例えば次のように精算額を算出してもよい。こ
こでは,A店が発行した当期間の特典発行額をAA,B
店が発行した当期間の特典発行額をBB,C店が発行し
た当期間の特典発行額をCCとすると,当期間の特典発
行額総額はP=AA+BB+CCで表される。例えばA
店の精算額Saは,
【数4】 に基づいて算出してもよい。
【0080】また,上記交換レートの算出,精算額の算
出の1例においては,金額に換算された後の特典発行
額,特典被利用額に基づいて算出しているが,これらの
代わりに金額に換算される前の特典の評価量(特典発行
料,特典被利用料)を使用して算出してもよい。
【0081】さらに,交換レートは,その他,為替レー
トのように取引業者(例えば特典相互利用サービス事業
に関与している当事者など)の間で取引レートとして設
定してもよい。
【0082】次に,事業者サーバ装置300が出資金の
算出を行う場合の動作フローを図19を参照しながら説
明する。この出資金の内訳としては例えば毎期間ごとに
一定額の運用資金と毎月の特典発行量により異なる特典
発行額総額である準備金とから構成される。また,出資
金の算出は例えば一定期間ごと(例えば月ごと)に行わ
れる。
【0083】先ず,ステップS500にて特典情報デー
タベース330から各店の当期間の特典発行額を取出し
て,ステップS510にてこれらを集計することにより
当期間の特典発行額総額を算出し,その結果を特典集計
データベース360に記憶するとともに,清算データベ
ース370,出資金情報データベース380にはこの当
期間の特典発行額総額を準備金として記憶する。次い
で,ステップS520にて運用資金に上記準備金を加算
して出資金とし,この出資金を清算データベース37
0,出資金情報データベース380の出資金合計の欄に
記憶する。続いて,ステップS530にてこの出資金の
算出結果の情報を各店側端末装置100へ送信する。こ
れにより各提携店はこの出資金がいくらになるかわか
り,またクレジット会社などの金融機関などを介して本
システムを運用する事業者に払込むことになる。
【0084】このように当期間の特典発行額を準備金と
することにより,各提携店から特典が発行された分だけ
準備金を徴収することができる。
【0085】次に,事業者サーバ装置300が過不足金
の算出を行う場合の動作フローを図20を参照しながら
説明する。この過不足金は,各提携店に対して準備金の
調整を行うために必要なものである。具体的には例えば
特典を発行した月ごとの特典発行額総額から客に利用さ
れた特典被利用負担額総額を引算した差額である。ま
た,過不足金の算出は例えば一定期間ごと(例えば月ご
と)に行われる。これにより,各提携店における特典の
発行した額と利用された額の調整を行うことができる。
【0086】先ず,ステップS600にて各店の当期間
の特典被利用負担額総額を算出する。具体的には,特典
被利用負担額算出データベース350において,特典被
利用額に交換レートをかけ算して特典被利用負担額を算
出し,それを当期間分集計することにより特典被利用負
担額総額を算出する。
【0087】続いて,ステップS610にて過不足金の
算出を行う。具体的には例えば清算データベース370
において特典発行額総額から上記特典被利用負担額総額
を引算した差額を算出し,この差額を過不足金とする。
ステップS620にてこれらの金額を記憶する。続い
て,ステップS630にてこの過不足金の算出結果の情
報を各店側端末装置100へ送信する。
【0088】例えば図21に示すようにA店,B店,C
店の特典発行額総額をそれぞれ5万円,3万円,6万円
とし,各店の特典被利用負担額総額がそれぞれ2万円,
7万円,5万円だったとすると,A店,B店,C店が支
払うべき準備金は特典発行額総額であるからそれぞれ5
万円,3万円,6万円である。また図22に示すように
各店の過不足金はそれぞれ特典発行額総額から特典被利
用負担額総額を引算した差額であるから,3万円,−4
万円,1万円となる。従って,システム運営事業者から
A店には超過金として3万円が支払われ(返金され),
C店には超過金として1万円が支払われ(返金され),
B店には不足金として4万円の入金が要求されることに
なる。
【0089】なお,図21において棒の長さは金額を示
しており,左側の棒が特典発行額総額を示し,右側の棒
が特典被利用額総額を示す。図22において棒の長さは
金額を示している。図22(a)において上側の棒が特
典発行額総額を示し,下側の棒が特典被利用額総額を示
す。図22(b)において上側の棒が超過金を示し,下
側の棒が不足金を示している。
【0090】これにより各提携店はこの過不足金がいく
らになるかわかり,過不足金が超過する場合は金融機関
などを介して本システム運用事業者からその店に超過金
が支払われ,不足する場合は該当する店は金融機関など
を介して上記本システム運用事業者に払込むことにな
る。
【0091】次に,提携店から金融機関などを介して入
金があった場合の事業者サーバ装置300が行う動作フ
ローを図23を参照しながら説明する。入金されるもの
としては,例えば出資金と不足金がある。先ず,ステッ
プS700にて金融機関などから入金情報を受信し,ス
テップS710にて出資金情報データベース380に入
金結果などの入金情報を記憶する。これにより,自動的
に入金処理を行うことができる。
【0092】次に,提携店へ不足金の支払がある場合の
事業者サーバ装置300が行う動作フローを図24を参
照しながら説明する。先ず,ステップS800にて清算
データベース370から支払金の額,支払先などの支払
金情報を取出し,ステップS810にて金融機関などに
送信し,ステップS820にて支払結果などの支払金情
報を記憶する。
【0093】このように,本発明によれば,特典の相互
利用を容易とし,各提携店の利益調整を容易に行うこと
ができるシステムを提供することにより,提携店の増加
促進を図り,全く異なる業種間の店やより多くの店で特
典の相互利用を可能とし消費者のニーズに応えることが
できる。例えば,上記実施の形態においてA店をガソリ
ンスタンド店,B店を駐車場管理店,C店を車両点検サ
ービス店とすれば,客が車で出かけるときガソリンを最
寄のガソリンスタンド店(A店)で給油することによっ
て発行した特典と目的地で駐車場に車を駐車することに
よって駐車場管理店(B店)で発行した特典を,車両点
検サービス店で車の定期点検を行う場合に利用すること
がきる。
【0094】以上,本発明に係る好適な実施の形態につ
いて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。
当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術思想
の範囲内において,各種の修正例および変更例を想定し
得るものであり,それらの修正例および変更例について
も本発明の技術範囲に包含されるものと了解される。例
えば,事業者サーバ装置300は,特典情報データベー
ス330の特典情報や特典集計データベース360の集
計結果に基づいて,その店で発行された特典がどの店で
どのくらい利用されたかの情報を取出し,その店の店側
端末装置100に送信するようにしてもよい。
【0095】また,本実施の形態においては,事業者サ
ーバ装置300が各店の当期間の特典発行額総額を準備
金として過不足金を算出する場合について説明したが,
必ずしもこれ限定されるものではなく,各提携店から準
備金として一定額の金額を予め徴収して当期間後に過不
足金を算出するようにしてもよい。この場合,当期間の
過不足金は,例えば当期間の準備金から特典被利用負担
額総額を引算して算出する。これによっても,各提携店
の利益調整を容易に行うことができる。
【0096】また,客が店頭で特典カードを持参して商
品の購入等を行う場合に特典を発行又は利用する場合に
ついて説明したが,必ずしもこれに限定されるものでは
なく,客のWeb機能を有するコンピュータや携帯電話
などを客側端末装置として店のホームページなどで商品
の購入等を行う場合に特典を発行又は利用する場合に適
用してもよい。
【0097】また,上述した各データベースは必ずしも
物理的に個々に独立していなくてもよい。例えば,機能
的に構築されたものであって,物理的に分けられていて
もよく,また物理的に統合されていてもよい。さらにこ
れら組合せであってもよい。さらに,上記各データベー
スはそれぞれのアクセスにおいて,秘匿性を保持するた
め,暗号化されていてもよく,またアクセスする際に暗
号化されるようにしてもよい。なお,暗号化方法につい
ては当該発明の範疇外のため特に言及しないが,公知の
暗号化方法を利用してもよい。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば,各
提携店は公衆回線網を介して特典発行情報と特典被利用
情報を事業者サーバ装置へ送信するだけという簡単な構
成で特典の相互利用が可能となる。このため各提携店は
特典の相互利用を容易に行うことができる。これによ
り,集客の機会を増し,商機の向上を図ることが容易に
なる。
【0099】また,事業者サーバ装置側で受信した各店
の特典発行情報と特典被利用情報に基づいて各店で負担
する当期間の準備金及び過不足金を算出するので各提携
店の利益調整を容易に行うことができる。
【0100】これにより,提携店の増加促進を図り,全
く異なる業種間の店やより多くの店で特典の相互利用を
可能とし消費者のニーズに応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる特典相互利用サー
ビスシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態にかかる店側端末装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】本実施の形態にかかる店側端末装置の客情報デ
ータベースに記憶される客情報データの1例を示す図で
ある。
【図4】本実施の形態にかかる店側端末装置の特典発行
レート情報データベースに記憶される特典発行レート情
報データの1例を示す図である。
【図5】本実施の形態にかかる店側端末装置の特典情報
データベースに記憶される特典情報データの1例を示す
図である。
【図6】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置の構成
を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置の各種
データベースの構成を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置の提携
店情報データベースに記憶される提携店情報データの1
例を示す図である。
【図9】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置の特典
情報データベースに記憶される特典情報データの1例を
示す図である。
【図10】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置の特
典交換レート情報データベースに記憶される特典交換レ
ート情報データの1例を示す図である。
【図11】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置の特
典被利用負担額算出データベースに記憶される特典被利
用負担額算出データの1例を示す図である。
【図12】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置の特
典集計データベースに記憶される特典集計データの1例
を示す図である。
【図13】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置の清
算データベースに記憶される清算データの1例を示す図
である。
【図14】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置の出
資金情報データベースに記憶される出資金情報データの
1例を示す図である。
【図15】本実施の形態にかかる店側端末装置が客に対
して特典を発行するときに行う処理についての動作フロ
ーチャートである。
【図16】本実施の形態にかかる店側端末装置が客から
特典を利用されたときに行う処理についての動作フロー
チャートである。
【図17】本実施の形態にかかる店側端末装置から事業
者サーバ装置へ特典情報を送信する場合の各装置の動作
フローチャートである。
【図18】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置が特
典交換レートの算出を行う場合の動作フローチャートで
ある。
【図19】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置が出
資金の算出を行う場合の動作フローチャートである。
【図20】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置が過
不足金の算出を行う場合の動作フローチャートである。
【図21】本実施の形態にかかる過不足金の算出におけ
る具体例を説明する図である。
【図22】本実施の形態にかかる過不足金の算出におけ
る具体例を説明する図である。
【図23】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置が提
携店からの入金があった場合に行う処理の動作フローチ
ャートである。
【図24】本実施の形態にかかる事業者サーバ装置が提
携店へ支払金がある場合に行う処理の動作フローチャー
トである。
【符号の説明】
10…特典相互利用サービスシステム 100…店側端末装置 110…CPU 114…通信制御装置 120…記憶手段 140…カード処理装置 150…客情報データベース 160…特典発行レート情報データベース 170…特典情報データベース 300…事業者サーバ装置 310…CPU 320…提携店情報データベース 330…特典情報データベース 340…特典交換レート情報データベース 350…特典被利用負担額算出データベース 360…特典集計データベース 370…清算データベース 380…出資金情報データベース 600 プロバイダ 620 通信キャリア 700 ドメインネームサーバ 800 ネットワーク

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも特典の相互利用を希望して提
    携する複数の店の各店側端末装置と,特典の相互利用を
    可能とするサービスを行う事業者サーバ装置と,が公衆
    回線網を介して接続されており,前記各店側端末装置
    は,少なくともその店で客に発行する特典の特典発行情
    報及びその店で客に利用された特典の特典被利用情報を
    記憶する店側端末装置の記憶手段と,一定期間ごとに前
    記店側端末装置の記憶手段に記憶された特典発行情報と
    特典被利用情報を前記事業者サーバ装置に送信する送信
    手段とを備え,前記事業者サーバ装置は,前記各店側端
    末装置から受信した特典発行情報と特典被利用情報を記
    憶する事業者サーバ装置の記憶手段と,一定期間ごとに
    前記事業者サーバ装置の記憶手段からの各店の特典発行
    情報に基づいて各店で負担する当期間の準備金を算出す
    るとともに,前記事業者サーバ装置の記憶手段からの各
    店の少なくとも特典被利用情報に基づいて各店で特典が
    利用された分の過不足を調整する過不足金を算出する算
    出手段とを備えた,ことを特徴とする特典相互利用サー
    ビスシステム。
  2. 【請求項2】 前記特典発行情報はその店で特典が発行
    されるごとの発行額である特典発行額を含み,前記特典
    被利用情報はその店で特典が利用されるごとの被利用額
    である特典被利用額を含み,前記事業者サーバ装置の算
    出手段は,各店の当期間の特典発行額を集計しその集計
    した特典発行額総額を各店の準備金とし,各店の特典被
    利用額及び所定の交換レートに基づいて各店の特典被利
    用負担額を算出して集計しその集計した特典被利用負担
    額総額を前記特典発行額総額から引算した差額を過不足
    金として算出する,ことを特徴とする請求項1に記載の
    特典相互利用サービスシステム。
  3. 【請求項3】 前記交換レートは,各店の特典発行額に
    応じて算出されたものであることを特徴とする請求項2
    に記載の特典相互利用サービスシステム。
  4. 【請求項4】 前記交換レートは,各店の特典被利用額
    に応じて算出されたものであることを特徴とする請求項
    2に記載の特典相互利用サービスシステム。
  5. 【請求項5】 前記交換レートは,各店の売上高と特典
    被利用額に応じて算出されたものであることを特徴とす
    る請求項2に記載の特典相互利用サービスシステム。
  6. 【請求項6】 前記事業者サーバ装置は,各店からシス
    テム運営事業者への前記準備金及び前記不足金を含む金
    銭の入金情報及びシステム運営事業者から各店への前記
    超過金を含む金銭の支払金情報を記憶して管理すること
    により,自動的に入金及び支払いを行うことを特徴とす
    る請求項2に記載の特典相互利用サービスシステム。
  7. 【請求項7】 前記各店側端末装置は,商品やサービス
    の特典内容に応じて予め設定された発行レートに基づい
    て特典発行額を算出し,これを特典発行情報の一つとし
    て前記店側端末装置の記憶手段に記憶する,ことを特徴
    とする請求項2に記載の特典相互利用サービスシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 少なくとも特典の相互利用を希望して提
    携する複数の店の各店側端末装置が公衆回線網を介して
    接続される,特典相互利用サービスシステムを運営する
    事業者のサーバ装置であって,前記各店側端末装置から
    受信した特典発行情報と特典被利用情報を記憶する前記
    事業者サーバ装置の記憶手段と,一定期間ごとに前記事
    業者サーバ装置の記憶手段からの各店の特典発行情報に
    基づいて各店で負担する当期間の準備金を算出するとと
    もに,前記記憶手段からの各店の少なくとも特典被利用
    情報に基づいて各店で特典が利用された分の過不足を調
    整する過不足金を算出する算出手段とを備えた,ことを
    特徴とする事業者サーバ装置。
  9. 【請求項9】 前記特典発行情報はその店で特典が発行
    されるごとの発行額である特典発行額を含み,前記特典
    被利用情報はその店で特典が利用されるごとの被利用額
    である特典被利用額を含み,前記算出手段は,各店の当
    期間の特典発行額を集計しその集計した特典発行額総額
    を各店の準備金とし,各店の特典被利用額及び所定の交
    換レートに基づいて各店の特典被利用負担額を算出して
    集計しその集計した特典被利用負担額総額を前記特典発
    行額総額から引算した差額を過不足金として算出する,
    ことを特徴とする請求項8に記載の事業者サーバ装置。
  10. 【請求項10】 前記交換レートは,各店の特典発行額
    に応じて算出されたものであることを特徴とする請求項
    9に記載の事業者サーバ装置。
  11. 【請求項11】 前記交換レートは,各店の特典被利用
    額に応じて算出されたものであることを特徴とする請求
    項9に記載の事業者サーバ装置。
  12. 【請求項12】 前記交換レートは,各店の売上高と特
    典被利用額に応じて算出されたものであることを特徴と
    する請求項9に記載の事業者サーバ装置。
  13. 【請求項13】 前記事業者サーバ装置は,各店からシ
    ステム運営事業者への前記準備金及び前記不足金を含む
    金銭の入金情報及びシステム運営事業者から各店への前
    記超過金を含む金銭の支払金情報を記憶して管理するこ
    とにより,自動的に入金及び支払いを行うことを特徴と
    する請求項9に記載の事業者サーバ装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも特典相互利用サービスシス
    テムを運営する事業者サーバ装置が,公衆回線網を介し
    て接続される,特典の相互利用を希望して提携する店側
    の端末装置であって,前記店側端末装置は,少なくとも
    その店で客に発行する特典の特典発行情報及びその店で
    客に利用された特典の特典被利用情報を記憶する前記店
    側端末装置の記憶手段と,一定期間ごとに前記店側端末
    装置の記憶手段に記憶された特典発行情報と特典被利用
    情報を前記事業者サーバ装置に送信する送信手段とを備
    えた,ことを特徴とする端末装置。
  15. 【請求項15】 前記端末装置は,商品やサービスの特
    典内容に応じて予め設定された発行レートに基づいて特
    典発行額を算出し,これを特典発行情報の一つとして前
    記記憶手段に記憶する,ことを特徴とする請求項14に
    記載の端末装置。
  16. 【請求項16】 特典の相互利用を希望して提携する複
    数の店の各店側端末装置から特典情報の送受信を行うこ
    とによって特典相互利用サービスシステムを運営する事
    業者のサーバ装置を制御するプログラムであって,コン
    ピュータを,前記各店側端末装置から受信した特典発行
    情報と特典被利用情報を記憶する前記事業者サーバ装置
    の記憶手段と,一定期間ごとに前記事業者サーバ装置の
    記憶手段からの各店の特典発行情報に基づいて各店で負
    担する当期間の準備金を算出するとともに,前記事業者
    サーバ装置の記憶手段からの各店の少なくとも特典被利
    用情報に基づいて各店で特典が利用された分の過不足を
    調整する過不足金を算出する算出手段と,して機能させ
    るためのプログラム。
  17. 【請求項17】 特典の相互利用を希望して提携する複
    数の店の各店側端末装置からの特典情報に基づいて特典
    の相互利用を可能とするシステムを運営する事業者のサ
    ーバ装置を制御するプログラムを記録したコンピュータ
    読取り可能な記録媒体であって,コンピュータを,前記
    各店側端末装置から受信した特典発行情報と特典被利用
    情報を記憶する前記事業者サーバ装置の記憶手段と,一
    定期間ごとに前記事業者サーバ装置の記憶手段からの各
    店の特典発行情報に基づいて各店で負担する当期間の準
    備金を算出するとともに,前記事業者サーバ装置の記憶
    手段からの各店の少なくとも特典被利用情報に基づいて
    各店で特典が利用された分の過不足を調整する過不足金
    を算出する算出手段と,して機能させるためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 特典の相互利用を希望して提携する複
    数の店の各店側端末装置から特典情報を事業者サーバ装
    置で受信して特典の相互利用を可能とするサービスを行
    うための特典相互利用方法であって,前記各店側端末装
    置が,その店で客に特典を発行したときには特典発行情
    報を記憶し,その店で客に特典が利用されたときには特
    典被利用情報を前記店側端末装置の記憶手段に記憶する
    工程と,前記各店側端末装置が,一定期間ごとに前記店
    側端末装置の記憶手段に記憶された特典発行情報と特典
    被利用情報を前記事業者サーバ装置に送信する工程と,
    前記事業者サーバ装置が,前記各店側端末装置から受信
    した特典発行情報と特典被利用情報を前記事業者サーバ
    装置の記憶手段に記憶する工程と,前記事業者サーバ装
    置が,一定期間ごとに前記事業者サーバ装置の記憶手段
    からの各店の特典発行情報に基づいて各店で負担する当
    期間の準備金を算出する工程と,前記事業者サーバ装置
    が,一定期間ごとに前記事業者サーバ装置の記憶手段か
    らの各店の少なくとも特典被利用情報に基づいて各店で
    特典が利用された分の過不足を調整する過不足金を算出
    する算出する工程と,を有することを特徴とする特典相
    互利用方法。
  19. 【請求項19】 前記特典発行情報はその店で特典が発
    行されるごとの発行額である特典発行額を含み,前記特
    典被利用情報はその店で特典が利用されるごとの被利用
    額である特典被利用額を含み,前記事業者サーバ装置が
    前記準備金を算出する工程は,各店の当期間の特典発行
    額を集計しその集計した特典発行額総額を各店の準備金
    とする工程を含み,前記事業者サーバ装置が前記過不足
    金を算出する工程は,各店の特典被利用額及び所定の交
    換レートに基づいて各店の特典被利用負担額を算出して
    集計しその集計した特典被利用負担額総額を前記特典発
    行額総額から引算した差額を過不足金として算出する工
    程を含む,ことを特徴とする請求項18に記載の特典相
    互利用方法。
  20. 【請求項20】 特典の相互利用を希望して提携する複
    数の店の各店側端末装置から特典情報を事業者サーバ装
    置で受信して特典の相互利用を可能とするサービスを行
    うための事業者サーバ装置の処理方法であって,前記各
    店側端末装置から受信した特典発行情報と特典被利用情
    報を前記事業者サーバ装置の記憶手段に記憶する工程
    と,一定期間ごとに前記事業者サーバ装置の記憶手段か
    らの各店の特典発行情報に基づいて各店で負担する当期
    間の準備金を算出する工程と,一定期間ごとに前記事業
    者サーバ装置の記憶手段からの各店の少なくとも特典被
    利用情報に基づいて各店で特典が利用された分の過不足
    を調整する過不足金を算出する算出する工程と,を有す
    ることを特徴とする事業者サーバ装置の処理方法。
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