JP2003288378A - システムlsi設計支援プログラム、システムlsi制御回路およびpc用集積回路 - Google Patents

システムlsi設計支援プログラム、システムlsi制御回路およびpc用集積回路

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JP2003288378A
JP2003288378A JP2002092628A JP2002092628A JP2003288378A JP 2003288378 A JP2003288378 A JP 2003288378A JP 2002092628 A JP2002092628 A JP 2002092628A JP 2002092628 A JP2002092628 A JP 2002092628A JP 2003288378 A JP2003288378 A JP 2003288378A
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module
system lsi
logic circuit
synchronization
function
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JP2002092628A
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Koji Asari
康二 浅利
Masahiko Watanabe
政彦 渡辺
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Cats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムLSIの開発効率を向上させるこ
と。 【解決手段】 システムLSI上に構築される論理回路
モジュール、またはROMに組み込まれるプログラムの
モジュールの内容から他のモジュールの呼び出し処理を
抽出し、抽出された呼び出し処理に基づいて、モジュー
ル間の同期関係を示す同期情報を生成する同期分析部1
02と、論理回路モジュールとプログラムモジュール間
で変換を行う場合に、同期情報に基づいてモジュールの
同期処理を変換する同期変換部104と、論理回路モジ
ュールに対して論理回路モジュールの機能を実行させる
API関数を登録したAPIライブラリ108とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、設計目標である
システムLSIに搭載される論理回路モジュールおよび
システムLSIに搭載されるROM(Read Onl
y Memory)に組み込まれるプログラムモジュー
ルの設計を行うシステムLSI設計支援プログラム、シ
ステムLSI制御回路およびPC用集積回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話やPHS(Person
al Handy Phone)等に使用されるFPG
AなどのシステムLSIの設計は、予め機能ごとに論理
回路で実現するか、プログラムで実現するかを定めた上
で、HDL(HardwareDescription
Language:ハードウェア記述言語)等により
論理回路ブロック等のハードウェア開発と、システムL
SIのROMに組み込むため、C言語等によるプログラ
ム等のソフトウェア開発を、それぞれ異なる開発者が別
個に行っていた。そして、ハードウェア開発とソフトウ
ェア開発が完了した後、開発したプログラムや論理回路
ブロックをシステムLSIに実装し、ハードウェアとソ
フトウェアの協調検証(Co−verificatio
n)や性能測定などを行い、性能が低い場合には、ソフ
トウェアとハードウェアの機能分担を再調整し、論理回
路ブロック、組み込みプログラムの修正、追加などの作
業を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシステムLSIの設計方法では、つぎのような問題
がある。CPUのように逐次実行するプログラムでな
く、各機能単位のモジュールが互いに同期を取りながら
並列に動作している場合がある。このような場合におい
て、各モジュール間の同期関係を分析して正確に把握し
ておく必要がある。しかしながら、通常、ソフトウェア
開発者はハードウェアの知識に乏しく、またハードウェ
ア開発者はソフトウェアの知識に乏しいのが通常であ
る。このため、同期処理の分析に時間を要し、開発効率
が悪化するとう問題がある。
【0004】特に、ソフトウェアとハードウェアの機能
分担を再調整した結果、論理回路ブロックを機能的に等
価な組み込みプログラムに変更した場合、あるいはその
逆の場合に、変更後のモジュールと他のモジュールとの
間で同期処理を変更する作業が必要となり、開発効率が
さらに悪化するという問題がある。
【0005】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
ハードウェア、ソフトウェアのいずれか一方の知識があ
れば、システムLSIの設計を容易に行うことができ、
システムLSIの開発効率を向上させることができるシ
ステムLSI設計支援プログラム、システムLSI制御
回路およびPC用集積回路を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、CPUコア内蔵のシステ
ムLSIの設計を行う手段として、コンピュータを機能
させるプログラムであって、前記システムLSI上に構
築される論理回路のモジュール、またはROMに組み込
まれるプログラムのモジュールの内容から他のモジュー
ルの呼び出し処理を抽出し、抽出された呼び出し処理に
基づいて、前記モジュール間の同期関係を示する同期情
報を生成する同期分析手段としてコンピュータを機能さ
せることを特徴とする。
【0007】この請求項1にかかる発明によれば、同期
分析手段によって、前記システムLSI上に構築される
論理回路のモジュール、またはROMに組み込まれるプ
ログラムのモジュールの内容から他のモジュールの呼び
出し処理を抽出し、抽出された呼び出し処理に基づい
て、モジュール間の同期関係を示する同期情報を生成す
ることで、ハードウェアまたはソフトウェアの一方の知
識しか精通していなくても、各モジュールの同期関係を
容易に把握することができ、システムLSIの開発効率
を向上させることができる。
【0008】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載のシステムLSI設計支援プログラムにおいて、
前記モジュールから呼び出され、前記論理回路モジュー
ルに対して前記論理回路モジュールの有する機能を実行
させるAPI関数を登録したAPIライブラリをさらに
備えたことを特徴とする。
【0009】この請求項2にかかる発明によれば、モジ
ュールから呼び出され、前記論理回路モジュールに対し
て前記論理回路モジュールの有する機能を実行させるA
PI関数を登録したAPIライブラリを備えたことで、
IP(Intellectual Property)
などの機能ブロックなどの論理回路モジュールにアクセ
スするときは、API関数呼び出しを行えばよいため、
ハードウェアの知識に乏しくてもシステムLSIの開発
を容易に行うことができ、システムLSIの開発効率を
より向上させることができる。
【0010】また、請求項3にかかる発明は、請求項2
に記載のシステムLSI設計支援プログラムにおいて、
前記API関数は、対応する前記論理回路モジュールの
機能を示す属性情報を戻り値として返すものであること
を特徴とする。
【0011】この請求項3にかかる発明によれば、AP
I関数は、対応する論理回路モジュールの機能を示す属
性情報を戻り値として返すことで、システムLSIの仕
様設計段階において、属性情報を、システムLSIの機
能のソフトウェア/ハードウェア分割のための指標とし
て用いることができ、システムLSIの開発効率をより
向上させることができる。
【0012】また、請求項4にかかる発明は、請求項3
に記載のシステムLSI設計支援プログラムにおいて、
前記API関数は、消費電力、回路規模、処理時間の中
で少なくとも一つの前記属性情報を、戻り値として返す
ことを特徴とする。
【0013】この請求項4にかかる発明によれば、AP
I関数は、消費電力、回路規模、処理時間の中で少なく
とも一つの前記属性情報を、戻り値として返すことで、
システムLSIの仕様設計段階において、システム全体
の処理時間、消費電力、コストなどの見積もりを行っ
て、システムLSIの機能のソフトウェア/ハードウェ
ア分割のための指標として用いることができ、システム
LSIの開発効率をより向上させることができる。
【0014】また、請求項5にかかる発明は、請求項2
〜4のいずれか一つに記載のシステムLSI設計支援プ
ログラムにおいて、前記同期分析手段は、前記モジュー
ルから前記API関数の呼び出し処理を抽出し、抽出さ
れた呼び出し処理に基づいて、前記論理回路モジュール
と他のモジュールの前記同期情報を生成することを特徴
とする。
【0015】この請求項5にかかる発明によれば、同期
分析手段によって、モジュールからAPI関数の呼び出
し処理を抽出し、抽出された呼び出し処理に基づいて、
論理回路モジュールと他のモジュールの同期情報を生成
することで、ハードウェアの知識に乏しく論理回路モジ
ュール同士の同期関係、プログラムモジュールと論理回
路モジュールの同期関係を、容易に把握することがで
き、システムLSIの開発効率をより向上させることが
できる。
【0016】また、請求項6にかかる発明は、請求項1
〜5のいずれか一つに記載のシステムLSI設計支援プ
ログラムにおいて、ユーザによって指定された論理回路
モジュールを該論理回路モジュールと等価な機能を有す
る前記プログラムモジュールに変換した場合、またはユ
ーザによって指定されたプログラムモジュールを該プロ
グラムモジュールと等価な機能を有する論理回路モジュ
ールに変換した場合に、前記同期情報に基づいて、変換
前のモジュールと他のモジュールの同期処理を、変換後
のモジュールに応じて変換する同期変換手段として、さ
らにコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0017】この請求項6にかかる発明によれば、同期
変換手段によって、ユーザから指定された論理回路モジ
ュールを該論理回路モジュールと等価な機能を有する前
記プログラムモジュールに変換した場合、またはユーザ
によって指定されたプログラムモジュールを該プログラ
ムモジュールと等価な機能を有する論理回路モジュール
に変換した場合に、前記同期情報に基づいて、変換前の
モジュールと他のモジュールの同期処理を、変換後のモ
ジュールに応じて変換することで、ソフトウエア/ハー
ドウエア間の機能の分割を行った場合でも、各モジュー
ルの同期関係が維持できるため、同期処理の修正作業が
不要となり、システムLSIの開発効率をより向上させ
ることができる。
【0018】また、請求項7にかかる発明は、請求項1
〜6のいずれか一つに記載のシステムLSI設計支援プ
ログラムにおいて、前記論理回路モジュール間の同期関
係を示す静的モデル情報と、前記論理回路モジュールの
状態遷移を含めた前記論理回路モジュール間の同期関係
を示す動的モデル情報とを別個に画面表示する画面表示
手段として、さらにコンピュータを機能させることを特
徴とする。
【0019】この請求項7にかかる発明によれば、画面
表示手段によって、論理回路モジュール間の同期関係を
示す静的モデル情報と、論理回路モジュールの状態遷移
を含めた前記論理回路モジュール間の同期関係を示す動
的モデル情報とを別個に画面表示することで、実際のシ
ステムLSIに搭載する各モジュールの情報を設計の初
期の段階から静的モデル情報で表現しておくことがで
き、実装設計時にハードウエアへ処理をマッピングして
いくという従来のプロセスが不必要になる。また、動的
モデル情報を静的モデル情報と別個に画面表示すること
で、機能検証を容易に行うことができる。従って、本発
明によれば、システムLSIの開発効率をより向上させ
ることができる。
【0020】また、請求項8にかかる発明は、請求項7
に記載のシステムLSI設計支援プログラムにおいて、
前記画面表示手段は、前記論理回路モジュールの同期タ
イミングを含めた前記論理回路モジュール間の同期関係
を示す時間的モデル情報を、前記静的モデル情報および
前記動的モデル情報と別個に画面表示することを特徴と
する。
【0021】この請求項8にかかる発明によれば、画面
表示手段によって、論理回路モジュールの同期タイミン
グを含めた論理回路モジュール間の同期関係を示す時間
的モデル情報を、静的モデル情報および動的モデル情報
と別個に画面表示することで、機能検証、タイミング検
証およびハードウエア実装のすべてを網羅した画面表示
をそれぞれ別個に行って容易に把握することができ、シ
ステムLSIの開発効率をより向上させることができ
る。
【0022】また、請求項9にかかる発明は、論理集積
回路上に構築されるCPUコア内蔵のシステムLSIに
搭載され、前記システムLSIの全体動作を統括するシ
ステムLSI制御回路であって、前記システムLSI上
に構築される論理回路のモジュール、またはROMに組
み込まれるプログラムのモジュールの同期関係を示す同
期情報を保持する記憶手段と、前記同期情報に基づい
て、前記モジュールの動作を制御する制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0023】この請求項9にかかる発明によれば、記憶
手段に、システムLSI上に構築される論理回路のモジ
ュール、またはROMに組み込まれるプログラムのモジ
ュールの同期関係を示す同期情報を保持し、制御手段に
よって同期情報に基づいてモジュールの動作を制御する
ことで、システムLSI全体を同期関係を含めて容易に
管理することができ、ユーザの便宜となる。
【0024】また、請求項10にかかる発明は、請求項
9に記載のシステムLSI制御回路において、前記記憶
手段は、さらに、前記モジュールごとに、前記モジュー
ルの処理状態を示す状態情報を保持し、前記制御手段
は、さらに、前記状態情報に基づいて、前記モジュール
の動作を制御することを特徴とする。
【0025】この請求項10にかかる発明によれば、記
憶手段にモジュールの処理状態を示す状態情報を保持
し、制御手段によって、状態情報に基づいてモジュール
の動作を制御することで、待ち状態等にあるモジュール
に対するクロックを停止するなど、モジュールの制御を
行うことができ、低消費電力を実現することができる。
また、状態情報によって論理回路モジュールの生成、消
去の制御を行うことにより、ハードウエアリソースを節
約することができる。
【0026】また、請求項11にかかる発明は、請求項
9または10に記載のシステムLSI制御回路におい
て、前記記憶手段は、さらに、前記モジュールごとに、
前記モジュールの実行順位を示す優先度情報を保持し、
前記制御手段は、さらに、前記優先度情報に基づいて、
前記モジュールの動作を制御することを特徴とする。
【0027】この請求項11にかかる発明によれば、記
憶手段に、モジュールの実行順位を示す優先度情報を保
持し、制御手段によって、優先度情報に基づいてモジュ
ールの動作を制御することで、モジュールの優先順位に
基づいた実行制御を行うことができ、システムLSIに
よる処理の効率化を図ることができる。
【0028】また、請求項12にかかる発明は、コンピ
ュータに装着されて、コンピュータによって読み込み可
能なPC用集積回路あって、CPUコアを内蔵し、論理
回路のモジュール、またはROMに組み込まれるプログ
ラムのモジュールを搭載したシステムLSIと、検証用
の集積回路と、を備えたことを特徴とする。
【0029】この請求項12にかかる発明によれば、C
PUコアを内蔵し、論理回路のモジュール、またはRO
Mに組み込まれるプログラムのモジュールを搭載したシ
ステムLSIと、検証用の集積回路とを備えたことで、
システムLSIの仕様設計から実装まで全てをコンピュ
ータ上で実現することができる。また、システムLSI
上に搭載するモジュールを直ちにPC用集積回路にダウ
ンロードして検証できるため、正確なシステム性能見積
り、ソフトウェア/ハードウェア分割作業を即座にPC
上で行うことができ、システムLSIの開発効率をより
向上させることができる。
【0030】また、請求項13にかかる発明は、請求項
12に記載のPC用集積回路において、前記システムL
SIによる実行結果を記憶する記憶手段をさらに備えた
ことを特徴とする。
【0031】この請求項13にかかる発明によれば、シ
ステムLSIによる実行結果を記憶する記憶手段を備え
たことで、実行結果を即座にPC上で確認することがで
き、システムLSIの開発効率をより向上させることが
できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるシステムLSI設計支援プログラム、シス
テムLSI制御回路およびPC用集積回路の好適な実施
の形態を詳細に説明する。
【0033】(実施の形態1)本実施形態にかかるシス
テムLSI設計支援プログラムは、CD−ROMなどの
記憶媒体にインストール可能な形式で提供され、PC
(Personal Computer)などの通常の
コンピュータにインストールして実行されるものであ
る。そして、システムLSI設計支援プログラムを実行
したときに、コンピュータがシステムLSI設計支援プ
ログラムで提供される機能を実現するようになってい
る。
【0034】(システムLSI設計支援プログラムの機
能的構成)図1は、この発明の実施の形態1であるシス
テムLSI設計支援プログラムをPC上で実行した場合
のPCの機能的構成を示すブロック図である。実施の形
態1にかかるシステムLSI設計支援プログラムは、図
1に示すとおり、入力処理部101と、同期分析部10
2と、ソフトウェア/ハードウェア分割処理部103
と、同期変換部104と、画面表示部105と、オブジ
ェクト生成部109とを備えたコンポーネント構成とな
っており、さらにHD106にインストールされるAP
Iライブラリ108を含んでいる。
【0035】入力処理部101は、PCのキーボードや
マウスから入力された各種キー、イベントを受け付け
て、同期分析部102およびソフトウェア/ハードウェ
ア分割処理部103に受け渡すものである。
【0036】オブジェクト生成部109は、画面上で設
計したプログラムモジュールおよび論理回路モジュール
をオブジェクト107としてハードディスク106に格
納するものである。
【0037】同期分析部102は、設計対象のシステム
LSIを構築する各種論理回路モジュールおよびシステ
ムLSIのROMに組み込まれる各種プログラムモジュ
ールの同期関係を分析して、その分析結果をオブジェク
ト107の同期情報に格納するものである。
【0038】ソフトウェア/ハードウェア分割処理部1
03は、あるモジュールをソフトウェアからハードウェ
アに移動した場合、すなわちあるプログラムモジュール
を論理回路モジュールとして変更する旨の指示をユーザ
がPCのディスプレイ画面から行った場合、またはその
逆の場合に、プログラムモジュールのソースコードと論
理回路モジュールのハードウェア設計用コードとの間の
変換を行うものである。
【0039】同期変換部104は、上記ソフトウェア/
ハードウェア分割処理部103によりプログラムモジュ
ールのソースコードと論理回路モジュールのハードウェ
ア設計用コードとの間の変換の際に、オブジェクト10
7の同期情報を参照して、変換前のモジュールが他のモ
ジュールと同期処理を行っている場合には、モジュール
間の同期を維持すするため、同期対象のモジュールとの
同期処理をプログラムモジュールのソースコードから論
理回路モジュールのハードウェア設計用コードに変換、
またはその逆の変換処理を行うものである。
【0040】画面表示部105は、各種画面の表示処理
を行うものであり、実施の形態1のシステムLSI設計
支援プログラムでは、特に論理回路モジュール間の同期
関係を示した静的モデルと、論理回路モジュールの状態
遷移を含めた論理回路モジュール間の同期関係を示した
動的モデルとを別プレーンで別個に画面表示する処理を
行っている。
【0041】次に、オブジェクト生成部109によって
生成されるオブジェクト107について説明する。図1
0はオブジェクト107の他、HD106に格納される
オブジェクト間の通信部、ドキュメントの構造を示す説
明図である。図10に示すように、オブジェクト107
は、7層で構成される。
【0042】第1層では、各オブジェクトの機能の説明
と、その機能同士の使用によるシステムアプリケーショ
ンを実現方法を把握することができる。これは通常の仕
様書に相当する。第2層は、UMLのクラス(オブジェ
クト)のメンバ関数と関連に相当するものである。第3
層は、同期分析部102によって生成される同期情報で
ある。第4層は、オブジェクトが搭載されるモジュール
を決定するものである。第5層は、各オブジェクトの処
理のスケジューリングを行うものである。第6層は、処
理時間、消費電力、コストなどのハードウェアの属性情
報を格納するものである。第7層は、アセンブラコード
やハードウエアのゲートレベルコードを格納するもので
ある。
【0043】このように、各オブジェクトを階層構造で
管理することにより、システム設計および検証作業を容
易に行うことが可能となる。すなわち、このような階層
構造で各機能を表現することによって、ファイル管理が
容易となり、各機能同士の関係やシステム全体との関係
を容易に把握することができる。また、このような情報
管理を行うことによって、ユーザが設計のプロセスを常
に理解しながら設計を行うことができ、また、各オブジ
ェクトとシステム全体の対比がすぐに出てくるので、設
計効率を上げることができる。
【0044】ここで、各オブジェクトの処理のスケジュ
ーリングは、画面表示部105によって、オブジェクト
107の第5層のデータを利用して、例えば、図11に
示すようにPCの画面に表示される。あるいは、図12
に示すように、アクティビティ図を利用してPCの画面
上に表示することも可能である。
【0045】APIライブラリ108は、複数の異なる
API関数が登録されたものである。API関数は、論
理回路モジュール(IPを含む)ごとに設けられ、論理
回路モジュールに対する入出力を行って、論理回路モジ
ュールの動作させるものである。従って、プログラムモ
ジュールのソースコードや論理回路モジュールのハード
ウェア設計用コードでAPI関数呼び出し処理を記述す
ることにより、API関数に対応する論理回路モジュー
ルを動作させることが可能となる。
【0046】図2は、API関数と例とプログラムモジ
ュールからの論理回路モジュールの呼び出し処理を示す
説明図である。図2に示すように、API関数として、
call_lst1をプログラムモジュールのソースコ
ードに記述することにより、プログラムモジュールを実
行するCPUからAPI関数に対応する論理回路モジュ
ールの呼び出しが行われる。
【0047】また、図2に示すように、API関数は、
その戻り値として、論理回路の属性情報である消費電力
(power_consumption)、処理時間
(process_time)、回路規模(cost)
を呼び出し元に返すようになっている。このため、かか
る属性情報を利用することによって、システム全体の処
理時間、消費電力、回路規模の見積もりを把握すること
ができ、これによってソフトウェア/ハードウェアの分
割の指標を得ることが可能となる。
【0048】また、このAPI関数を、処理時間、消費
電力、回路規模の他、I/Oピンの情報、処理内容を戻
り値として返すように構成することもできる。また、A
PI関数が戻り値として最大クロック周波数を返すよう
に構成した場合には、クロック周波数によって処理時間
や消費電力が変化するため、各クロック周波数に応じた
情報を返す必要がある。さらに、各API関数内部で使
用する変数は、I/Oを通してアクセスするように構成
することもでき、この場合には、内部情報が誤って外部
から書き換えられることを未然に防止することができ
る。
【0049】(同期分析処理)次に、以上のように構成
された実施の形態1にかかるシステムLSI設計支援プ
ログラムによる同期分析処理について説明する。
【0050】同期分析部102では、論理回路モジュー
ルの構成を記述したウェア設計用コードを走査して、プ
ログラムモジュールに含まれるシステムコール等の関数
呼び出し処理、およびAPI関数呼び出し処理を抽出す
る。そして、各関数呼び出し処理で呼び出される関数を
有するプログラムモジュールまたはAPI関数に対応す
る論理回路モジュールと、その関数呼び出しをしている
論理回路モジュールとの同期関係を同期情報に記録す
る。
【0051】また、プログラムモジュールのソースコー
ドを走査して、プログラムモジュールに含まれるシステ
ムコール等の関数呼び出し処理、およびAPI関数呼び
出し処理を抽出し、各関数呼び出し処理で呼び出される
関数を有するプログラムモジュールまたはAPI関数に
対応する論理回路モジュールと、その関数呼び出しをし
ているプログラムモジュールとの同期関係を同期情報に
記録する。
【0052】図3(a)は、同期分析部102によって
生成される同期情報を各モジュール間の同期関係として
画面上に表示した例を示す説明図であり、 図3(b)
はこの場合の同期情報の内容を示す説明図である。図3
(a)および(b)は、例えば、インスタンスとその関
連図のようなシステムの静的な構成を示している。図3
(a)に示すように、静的モデルとして、静的な機能の
単位であるモジュール(UMLの場合は、インスタンス
に相当する)とその関連の図が画面上に表示される。こ
れによって、各機能単位の抽出とその機能単位の影響を
容易に把握できるようになっている。また、図3(b)
に示すように、同期情報には、各モジュールの関係と各
モジュールの役割が表現されている。
【0053】図4(a)は、同期分析部102によって
生成される同期情報を各モジュール間の同期関係として
画面上に表示した例を示す説明図であり、 図4(b)
はこの場合の同期情報の内容を示す説明図である。図4
(a)および(b)は、システムの動的な振る舞い、す
なわち状態遷移を含めたモジュール間の同期関係を示し
ている。
【0054】図4(a)および(b)に示すように、動
的モデルとして、各コンポーネントの状態遷移図もしく
は状態遷移表とそのモジュール間の同期を表現したも
の、もしくは各モジュールのアクティビティ図に同期の
表現を加えたものが画面に表示され、また同期情報とし
て生成される。これにより、各モジュールがどのように
関連し合ってシステム全体が動作していくかを把握する
ことができる。
【0055】図5(a)は、同期分析部102によって
生成される同期情報を各モジュール間の同期関係として
画面上に表示した例を示す説明図であり、 図5(b)
および(c)はこの場合の同期情報の内容を示す説明図
である。図5(a)および(b)は、ソフトウェア/ハ
ードウェア分割を行った後の同期関係を示している。
【0056】図5(a)に示すように、同期によるモジ
ュールの各処理の順番を把握しておくことにより、ソフ
トウエア/ハードウエア分割をし、各モジュールに処理
を割り当てる際のスケジューリングを行うことができ
る。また、図5(b)に示すように、同期情報では、各
同期イベントが、どのモジュールのどの処理から、どの
モジュールのどの処理へ発行されるかという情報を保持
している。また、図5(c)に示すように、処理を開始
するイベントと処理終了後に発行するイベントを記録し
ておくこともできる。
【0057】また、実施の形態1にかかるシステムLS
I設計支援プログラムでは、画面表示部105によっ
て、システムの静的モデルと動的モデルと時間的モデル
とを別プレーンに描画し、PCの画面上で別個に表示し
ている。
【0058】図6は、画面表示部105によってシステ
ムの静的モデルと動的モデルと時間的モデルとを別プレ
ーンに表示した状態を示す説明図である。図6に示すよ
うに、静的モデルでは、例えば実際のシステムLSIの
論理モジュールの図と、論理モジュール間の配線を反映
して表示する。動的モデルでは、各論理モジュールの処
理内容を状態遷移を含めて表示し、特にCPUの動作に
ついては状態遷移表を用いるなどして、OSを含んだシ
ミュレーションができるように表示する。このように、
システムLSIの情報を設計の初期の段階から静的モデ
ルで表現しておくことによって、実装設計時にハードウ
エアへ処理をマッピングしていくという従来のプロセス
が不必要になり、開発効率の向上が図られる。
【0059】また、動的モデルで表示することにより、
機能検証を行うことができる。また、タイミング検証用
に別プレーンで時間的モデルを表示することによって、
機能検証、タイミング検証、ハードウエア実装をすべて
網羅して、容易に把握することができる。時間的モデル
には、各処理のタイミング情報(処理時間)、概算の消
費電力、論理モジュールの単価(回路規模)、その他最
大クロック周波数などの情報が表示されており、システ
ム全体のタイミング検証や回路規模、消費電力などの見
積もりができるようになっている。
【0060】(同期変換処理)次に、実施の形態1にか
かるシステムLSI設計支援プログラムによる同期変換
処理について説明する。図7は、PC上で実施の形態1
にかかるシステムLSI設計支援プログラムを利用し
て、ソフトウェア/ハードウェア分割を行う際の画面例
を示す説明図である。例えば、図7に示すように、ハー
ドウェアの論理回路モジュール701aをソフトウェア
側に移動する、すなわち論理回路モジュール701aを
プログラムモジュールに変換する場合を考える。この場
合、画面上で論理回路モジュール701aをマウスでソ
フトウェア側にドラッグすることにより、プログラムモ
ジュール701bに変換される。
【0061】このとき、変換前の論理回路モジュール7
01aが論理回路モジュール702と同期をとる処理を
行っている場合、変換後のプログラムモジュール701
bで論理回路モジュール702と同期をとる必要があ
る。実施の形態1にかかるシステムLSI設計支援プロ
グラムでは、このような場合、あるいはプログラムモジ
ュールから論理回路モジュールに変換した場合における
同期変換処理を行っている。
【0062】図8は、同期処理の手法の概要を示す説明
図である。図8に示すように、ソフトウエア同士(プロ
グラムモジュール同士)の同期は、リアルタイムOSを
利用している場合、OSのシステムコールを介して行わ
れる(メモリを介した同期)。また、ハードウェア同士
(論理回路モジュール同士)の同期は、バスやレジスタ
を介して行われる。また、ソフトウエア/ハードウエア
間の同期は、割り込みを用いて行われる。
【0063】ソフトウエア/ハードウエア間の同期変換
の場合は、同期変換部104は、同期分析部102によ
って生成された同期情報を参照し、変換対象のモジュー
ルの同期関係を取得する。そして、取得した同期関係の
データによって、システムコールを用いた同期処理とバ
スおよびレジスタを用いた同期処理の両処理間の変換処
理が行われる。例えば、図9に示すように、プログラム
モジュールを論理回路モジュールに変換した場合におい
て、メッセージを送信するシステムコール(send_
message)を、ハードウエア同士の同期に変換す
る場合は、送信するメッセージ(data[1:0])
をバスを用いて転送するように変更し、イベントを送る
タイミングにあわせてenable信号をアクティブに
することにより、モジュールAからモジュールBへデー
タを転送でき、同期変換が行われたことになる。なお、
ここであげた同期変換の方法は一例を示したものであ
り、これに限定されるものではない。
【0064】このように実施の形態1にかかるシステム
LSI設計支援プログラムでは、同期分析部102によ
って、システムLSI上に構築される論理回路モジュー
ル、またはプログラムモジュールの内容から他のモジュ
ールの呼び出し処理を抽出し、抽出された呼び出し処理
に基づいて、モジュール間の同期関係を示する同期情報
を生成してオブジェクト107に格納しているので、ハ
ードウェアまたはソフトウェアの一方の知識しか精通し
ていなくても、各モジュールの同期関係を容易に把握す
ることができ、システムLSIの開発効率を向上させる
ことができる。
【0065】(実施の形態2)実施の形態2は、システ
ムLSIに搭載するシステムコントローラ(システムL
SI制御回路)に関するものである。図13は、実施の
形態2にかかるシステムコントローラ1301の構成を
示すブロック図である。システムコントローラ1301
には制御部1302と記憶部1303が設けられてい
る。記憶部1303には、論理回路のモジュール、プロ
グラムモジュールの同期関係を示す同期情報(処理順
番)と、モジュールの実行順位を示す優先度と、モジュ
ールの処理状態を示す状態情報(Wait、Busy、
Stopなど)が保持されるようになっている。
【0066】制御部1302は、これらの各情報に基づ
いてシステムLSI全体を制御する。例えば、モジュー
ルの状態情報(Wait、Busy、Stopなど)に
関する制御としては、モジュールの処理が待ち状態にあ
る場合に、そのモジュールに対するクロックを停止する
等の制御を行う。これによって、低消費電力を実現する
ことが可能となる。また、システムコントローラ130
1は論理回路モジュールの生成、消去を行うことがで
き、論理回路モジュールが処理を終了して必要がなくな
った場合には、その時点で消去するという制御を行う。
これによって、ハードウエアリソースを節約することが
可能となる。図14は、システムコントローラ1301
による状態情報に基づく制御の概要を示す説明図であ
る。
【0067】また、FPGA(Field Progr
ammable Gate Array)などのリコン
フィグラブルLSIを設計する場合には、論理回路モジ
ュールの優先度を利用し、目的とする時間内に絶対に終
わらせなければならないリアルタイム処理を優先するよ
うに制御する。
【0068】また、リアルタイムOSのメモリ管理のよ
うに、図15に示すように、ハードウエアのリソース管
理を行うことで、システム全体の制御を行うことも可能
である。メモリにソフトウエア/ハードウエアすべての
情報が格納されているため、メモリデータのダウンロー
ドのみで動的にシステムを再構成することもできる。
【0069】実施の形態2にかかるシステムコントロー
ラ1301の構成も、データとして外部からダウンロー
ドすることができるため、搭載するアプリケーションに
応じてシステムコントローラ1301に必要な機能を選
択することができる。
【0070】なお、ユーザの便宜のため、制御部130
2を、各モジュールの処理時間を考慮して要求時間に合
うように自動的に回路構成を変更するように構成するこ
とも可能である。
【0071】このように実施の形態2にかかるシステム
コントローラ1301では、コントローラ内部に、各種
情報を保持する記憶部1303を組み込み、同様に組み
込まれた制御部1302によって、記憶部1303に記
憶された情報に基づいてモジュールの制御を行っている
ので、システムLSI全体を同期関係、優先度、状態を
含めて容易に管理することができ、ユーザの便宜とな
る。
【0072】(実施の形態3)実施の形態3は、システ
ムLSIを搭載した検証用PCカードに関するものであ
る。図16は、実施の形態3にかかる検証用PCカード
1600の構成を示すブロック図である。
【0073】図16に示すように、システムLSIとし
てのFPGA1601と、テスト用論理回路1605
(検証用んも集積回路)と、RAM1606と、フラッ
シュメモリ1607とがPCカード1600に組み込ま
れている。そして、ROM1606には、FPGA16
01による実行結果が記憶されるようになっている。
【0074】このようにFPGA1601を搭載したP
Cカード1600を用いて設計検証を行うと、仕様設計
から実装まで全てをPC上で実現することができる。ま
た、システムコントローラ1301、リアルタイムO
S、設計データを直ちにPCカードにダウンロードして
検証することができるため、正確なシステム性能見積り
を行うことができる。
【0075】また、ソフトウェア/ハードウェア分割を
行った後、直ちに性能見積もりを行うことができ、その
見積もり結果をもとに即座に再びソフトウェア/ハード
ウェア分割を行うことができる。また、ソフトウェア/
ハードウェア分割結果を即座に検証できるので、最適な
システム構成を短期間で実現することができる。
【0076】また実際にPCカード上で実行した結果
を、PCカード内のRAM1606に保存しておくこと
によって、PC画面上で実行結果を確認することができ
る。LSI内部のScanチェーンのような方法で、シ
ステム内部の信号をPC上で観測することもできる。さ
らに、実際のシステムのクロック周波数が速い場合で
も、その周波数を下げてPCカード上に実装することに
よって、機能検証を完全に行うことができる。
【0077】また、このようなプロトタイプ実装の早期
実現だけでなく、実装したアプリケーションをそのまま
実際に使用することもできる。このようなPCカードを
事前に配布しておけば、ネットワークを通したソフトウ
エアのダウンロードのみで、アプリケーションの実現を
行うことができる。
【0078】また、実施の形態3にかかるPCカード1
600を使用することにより、場所の離れたエンジニア
がある1つのシステムを設計する場合でも、その設計デ
ータをインターネットなどのネットワークを通して転送
するだけで、相互に検証を行うことができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1にかかる
発明によれば、ハードウェアまたはソフトウェアの一方
の知識しか精通していなくても、各モジュールの同期関
係を容易に把握することができ、システムLSIの開発
効率を向上させることができるという効果を奏する。
【0080】また、請求項2にかかる発明によれば、I
Pなどの機能ブロックなどの論理回路モジュールにアク
セスするときは、API関数呼び出しを行えばよいた
め、ハードウェアの知識に乏しくてもシステムLSIの
開発を容易に行うことができ、システムLSIの開発効
率をより向上させることができるという効果を奏する。
【0081】また、請求項3にかかる発明によれば、シ
ステムLSIの仕様設計段階において、属性情報を、シ
ステムLSIの機能のソフトウェア/ハードウェア分割
のための指標として用いることができ、システムLSI
の開発効率をより向上させることができるという効果を
奏する。
【0082】また、請求項4にかかる発明によれば、シ
ステムLSIの仕様設計段階において、システム全体の
処理時間、消費電力、コストなどの見積もり行って、シ
ステムLSIの機能のソフトウェア/ハードウェア分割
のための指標として用いることができ、システムLSI
の開発効率をより向上させることができるという効果を
奏する。
【0083】また、請求項5にかかる発明によれば、ハ
ードウェアの知識に乏しく論理回路モジュール同士の同
期関係、プログラムモジュールと論理回路モジュールの
同期関係を、容易に把握することができ、システムLS
Iの開発効率をより向上させることができるという効果
を奏する。
【0084】また、請求項6にかかる発明によれば、ソ
フトウエア/ハードウエア間の機能の分割を行った場合
でも、各モジュールの同期関係が維持できるため、同期
処理の修正作業が不要となり、システムLSIの開発効
率をより向上させることができるという効果を奏する。
【0085】また、請求項7にかかる発明によれば、実
際のシステムLSIに搭載する各モジュールの情報を設
計の初期の段階から静的モデル情報で表現しておくこと
ができ、また、機能検証を容易に行うことができ、シス
テムLSIの開発効率をより向上させることができると
いう効果を奏する。
【0086】また、請求項8にかかる発明によれば、機
能検証、タイミング検証およびハードウエア実装のすべ
てを網羅した画面表示をそれぞれ別個に行って容易に把
握することができ、システムLSIの開発効率をより向
上させることができるという効果を奏する。
【0087】また、請求項9にかかる発明によれば、シ
ステムLSI全体を同期関係を含めて容易に管理するこ
とができ、ユーザの便宜となるという効果を奏する。
【0088】また、請求項10にかかる発明によれば、
待ち状態等にあるモジュールに対するクロックを停止す
るなど、モジュールの制御を行うことができ、低消費電
力を実現することができるという効果を奏する。また、
状態情報によって論理回路モジュールの生成、消去の制
御を行うことにより、ハードウエアリソースを節約する
ことができるという効果を奏する。
【0089】また、請求項11にかかる発明によれば、
モジュールの優先順位に基づいた実行制御を行うことが
でき、システムLSIによる処理の効率化を図ることが
できるという効果を奏する。
【0090】また、請求項12にかかる発明によれば、
システムLSIの仕様設計から実装まで全てをコンピュ
ータ上で実現することができるという効果を奏する。ま
た、システムLSI上に搭載するモジュールを直ちにP
C用集積回路にダウンロードして検証でき、正確なシス
テム性能見積り、ソフトウェア/ハードウェア分割作業
を即座にPC上で行うことができ、システムLSIの開
発効率をより向上させることができるという効果を奏す
る。
【0091】また、請求項13にかかる発明によれば、
実行結果を即座にPC上で確認することができ、システ
ムLSIの開発効率をより向上させることができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のシステムLSI設計支援プログ
ラムをPC上で実行した場合のPCの機能的構成を示す
ブロック図である。
【図2】API関数と例とプログラムモジュールからの
論理回路モジュールの呼び出し処理を示す説明図であ
る。
【図3】図3(a)は、同期分析部によって生成される
同期情報を各モジュール間の同期関係として画面上に表
示した例を示す説明図であり、図3(b)はこの場合の
同期情報の内容を示す説明図である。
【図4】図4(a)は、同期分析部によって生成される
同期情報を各モジュール間の同期関係として画面上に表
示した例を示す説明図であり、図4(b)はこの場合の
同期情報の内容を示す説明図である。
【図5】図5(a)は、同期分析部によって生成される
同期情報を各モジュール間の同期関係として画面上に表
示した例を示す説明図であり、図5(b)および(c)
はこの場合の同期情報の内容を示す説明図である。
【図6】画面表示部によってシステムの静的モデルと動
的モデルと時間的モデルとを別プレーンに表示した状態
を示す説明図である。
【図7】PC上で実施の形態1にかかるシステムLSI
設計支援プログラムを利用して、ソフトウェア/ハード
ウェア分割を行う際の画面例を示す説明図である。
【図8】同期処理の手法の概要を示す説明図である。
【図9】同期変換の一例を示す説明図である。
【図10】オブジェクト、オブジェクト間の通信部、ド
キュメントの構造を示す説明図である。
【図11】各オブジェクトの処理のスケジューリングの
表示例を示す説明図である。
【図12】各オブジェクトの処理のスケジューリングを
アクティビティ図で表示する例を示す説明図である。
【図13】実施の形態2にかかるシステムコントローラ
の構成を示すブロック図である。
【図14】実施の形態2にかかるシステムコントローラ
による状態情報に基づく制御の概要を示す説明図であ
る。
【図15】実施の形態2にかかるシステムコントローラ
によるハードウエアのリソース管理の状態を示す説明図
である。
【図16】実施の形態3にかかる検証用PCカードの構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 入力処理部 102 同期分析部 103 ソフトウェア/ハードウェア分割処理部 104 同期変換部 105 画面表示部 106 ハードディスク 107 オブジェクト 108 ライブラリ 109 オブジェクト生成部 701a 論理回路モジュール 701b プログラムモジュール 702 論理回路モジュール 1301 システムコントローラ 1302 制御部 1303 記憶部 1600 PCカード 1605 テスト用論理回路 1607 フラッシュメモリ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUコア内蔵のシステムLSIの設計
    を行う手段として、コンピュータを機能させるプログラ
    ムであって、 前記システムLSI上に構築される論理回路のモジュー
    ル、またはROMに組み込まれるプログラムのモジュー
    ルの内容から他のモジュールの呼び出し処理を抽出し、
    抽出された呼び出し処理に基づいて、前記モジュール間
    の同期関係を示する同期情報を生成する同期分析手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするシステ
    ムLSI設計支援プログラム。
  2. 【請求項2】 前記モジュールから呼び出され、前記論
    理回路モジュールに対して前記論理回路モジュールの有
    する機能を実行させるAPI関数を登録したAPIライ
    ブラリをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載
    のシステムLSI設計支援プログラム。
  3. 【請求項3】 前記API関数は、対応する前記論理回
    路モジュールの機能を示す属性情報を戻り値として返す
    ものであることを特徴とする請求項2に記載のシステム
    LSI設計支援プログラム。
  4. 【請求項4】 前記API関数は、消費電力、回路規
    模、処理時間の中で少なくとも一つの前記属性情報を、
    戻り値として返すことを特徴とする請求項3に記載のシ
    ステムLSI設計支援プログラム。
  5. 【請求項5】 前記同期分析手段は、前記モジュールか
    ら前記API関数の呼び出し処理を抽出し、抽出された
    呼び出し処理に基づいて、前記論理回路モジュールと他
    のモジュールの前記同期情報を生成することを特徴とす
    る請求項2〜4のいずれか一つに記載のシステムLSI
    設計支援プログラム。
  6. 【請求項6】 ユーザによって指定された論理回路モジ
    ュールを該論理回路モジュールと等価な機能を有する前
    記プログラムモジュールに変換した場合、またはユーザ
    によって指定されたプログラムモジュールを該プログラ
    ムモジュールと等価な機能を有する論理回路モジュール
    に変換した場合に、前記同期情報に基づいて、変換前の
    モジュールと他のモジュールの同期処理を、変換後のモ
    ジュールに応じて変換する同期変換手段として、さらに
    コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか一つに記載のシステムLSI設計支援プロ
    グラム。
  7. 【請求項7】 前記論理回路モジュール間の同期関係を
    示す静的モデル情報と、前記論理回路モジュールの状態
    遷移を含めた前記論理回路モジュール間の同期関係を示
    す動的モデル情報とを別個に画面表示する画面表示手段
    として、さらにコンピュータを機能させることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか一つに記載のシステムLS
    I設計支援プログラム。
  8. 【請求項8】 前記画面表示手段は、前記論理回路モジ
    ュールの同期タイミングを含めた前記論理回路モジュー
    ル間の同期関係を示す時間的モデル情報を、前記静的モ
    デル情報および前記動的モデル情報と別個に画面表示す
    ることを特徴とする請求項7に記載のシステムLSI設
    計支援プログラム。
  9. 【請求項9】 論理集積回路上に構築されるCPUコア
    内蔵のシステムLSIに搭載され、前記システムLSI
    の全体動作を統括するシステムLSI制御回路であっ
    て、 前記システムLSI上に構築される論理回路のモジュー
    ル、またはROMに組み込まれるプログラムのモジュー
    ルの同期関係を示す同期情報を保持する記憶手段と、 前記同期情報に基づいて、前記モジュールの動作を制御
    する制御手段と、 を備えたことを特徴とするシステムLSI制御回路。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段は、さらに、前記モジュ
    ールごとに、前記モジュールの処理状態を示す状態情報
    を保持し、 前記制御手段は、さらに、前記状態情報に基づいて、前
    記モジュールの動作を制御することを特徴とする請求項
    9に記載のシステムLSI制御回路。
  11. 【請求項11】 前記記憶手段は、さらに、前記モジュ
    ールごとに、前記モジュールの実行順位を示す優先度情
    報を保持し、 前記制御手段は、さらに、前記優先度情報に基づいて、
    前記モジュールの動作を制御することを特徴とする請求
    項9または10に記載のシステムLSI制御回路。
  12. 【請求項12】 コンピュータに装着されて、コンピュ
    ータによって読み込み可能なPC用集積回路あって、 CPUコアを内蔵し、論理回路のモジュール、またはR
    OMに組み込まれるプログラムのモジュールを搭載した
    システムLSIと、 検証用の集積回路と、 を備えたことを特徴とするPC用集積回路。
  13. 【請求項13】 前記システムLSIによる実行結果を
    記憶する記憶手段をさらに備えたことを特徴とする請求
    項12に記載のPC用集積回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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