JP2003285128A - 中空部材及びその端部成形方法 - Google Patents

中空部材及びその端部成形方法

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JP2003285128A
JP2003285128A JP2002085143A JP2002085143A JP2003285128A JP 2003285128 A JP2003285128 A JP 2003285128A JP 2002085143 A JP2002085143 A JP 2002085143A JP 2002085143 A JP2002085143 A JP 2002085143A JP 2003285128 A JP2003285128 A JP 2003285128A
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JP
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hollow
hollow tube
roof
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Nobuyuki Azuma
信行 東
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Aisin Keikinzoku Co Ltd
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Aisin Keikinzoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端部を中間部と一体的に成形して意匠性に優
れるとともに、安価な中空部材及びその端部成形方法を
提供すること 【解決手段】 金属素材より周壁を内側に折りたたんだ
ヒダ形状である凹部5を有した中空管16を成形し、該
中空管16の端部16aにポンチ19を挿入して端部1
6aを拡張する工程と、その後に端部16aの断面形状
が端面に向かって徐々に小さくなるよう成形する工程と
を備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定の断面形状で
延在する中空管の端部を徐変させて成形した中空部材及
びその端部成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のルーフレール等に用い
られる中空部材を、液圧により端部を徐変させて成形す
る方法が知られている。例えば、特開2001−158
304号公報には、とい状の溝を有する押出材を曲げ加
工した後に外部形状を成形する型に挿入し、水を圧力媒
体として押出材内部に高圧を負荷して中間部であるレー
ル部と両端部のレッグ部を一体で成形する車両のルーフ
レールの製造方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術においては、高圧を負荷するための装置と
中空部材全体が挿入できる程の大掛かりな型が必要であ
るので、製造コストの上昇に繋がるものであった。更
に、中空部材の全体に高圧が負荷されるために中空部材
の全体にわたって型のあたり傷が発生する恐れがあっ
た。
【0004】また、ただ中空パイプの端部を液圧やポン
チで拡張するだけでは、拡張した端部の肉圧が部分的に
薄くなり、強度が低下する恐れがあった。
【0005】それゆえ、本発明は、以上の事情を背景に
なされたものであり、端部を中間部と一体的に成形して
意匠性に優れるとともに、安価な中空部材及びその端部
成形方法を提供することを、その技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため、本発明は、請求項1に記載のように、金属
素材より凹部を有した一定の断面形状で延在する中空管
を成形し、該中空管の端部にポンチを挿入して端部を拡
張する工程と、その後に前記端部の断面形状が端面に向
かって徐々に小さくなるよう成形する工程とを備えるこ
とを特徴とする中空部材の端部成形方法とした。
【0007】本発明に係る中空部材の端部成形方法によ
れば、中空管の端部にポンチを挿入して端部を拡張する
設備としては一般的なプレス装置で可能であり、製造コ
ストの上昇を押さえることができる。また、予め凹部を
有した一定の断面形状で延在する中空管の端部を拡張し
て成形するので、全体的に略一定の肉厚とすることがで
き、端部を成形することによる強度低下を防止すること
ができる。
【0008】好ましくは、請求項2に記載のように、前
記凹部は、中空管の周壁を内側に折りたたんだヒダ形状
であることが望ましい。これによれば、より自由度の大
きな形状に中空管の端部を拡張して成形することが可能
となる。
【0009】また、本発明は、請求項3に記載のよう
に、請求項1又は2に記載の成形方法により両端部が成
形され、中間部は前記凹部を有した一定の断面形状であ
ることを特徴とする中空部材とした。このように、中空
部材の両端部を中間部と一体的に成形することにより、
意匠性に優れたものとすることができる。更に、中間部
は凹部を有した一定の断面形状がそのまま残っているの
で、この凹部がリブとしての機能を果たして強度を向上
することができる。
【0010】好ましくは、請求項4に記載のように、本
発明に係る中空部材は、両端部は車両のルーフに取り付
けられるとともに、前記凹部は前記ルーフ側に位置する
ことが望ましい。このように、凹部をルーフ側、つまり
視界から見えにくい位置とすることができるので、車両
のルーフレールに適用することも可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。
【0012】図1〜図5は、本発明に係る中空部材の一
実施形態を示した図である。図1は側面図、図2〜図4
は拡大した横断面図であり図1のそれぞれA−A断面、
B−B断面、C−C断面、図5は(図1における左側
の)レッグ部を拡大した縦断面図を示している。
【0013】本実施形態における中空部材1は、図1に
示すように、車両のルーフ4に取り付けられるルーフレ
ールとして使用されるのものである。このルーフレール
(中空部材1)は、中間部であるレール部3と、両端部
である2つのレッグ部2によって構成されている。
【0014】ルーフレール1は、図4に示すように、レ
ッグ部2の下面部7を車両のルーフ4に、樹脂プレート
13を介して固定部材であるボルト15とナット14に
より固定されている。実際には、2つのルーフレール1
が車両のルーフ上の左右に設けられている。
【0015】レール部3は、図2に示すように、2つの
凹部5を有した一定の断面形状で延在する中空管状を呈
している。凹部5は、レール部3の周壁8の下面(図2
における下方向)を内側に折りたたんだヒダ形状となっ
ている。つまり、車両のルーフに取り付けられたルーフ
レール1では、凹部5がルーフ側に位置している。
【0016】レッグ部2は、レール部3から滑らかに徐
変されて拡張され、下曲部17が形成されている。図3
に示すように、レール部3における凹部5は、内側から
押し広げられて深さが浅くなった凹部6となっている。
この凹部6は、下曲部17ではルーフレール1の端面に
向かって徐々に浅くなっており、下面部7では凹形状が
無くなって、図4に示すように平らな面となっている。
【0017】凹部6の深さが浅くなるに伴って、ルーフ
レール1の中空断面積は、徐々に大きくなっている。つ
まり、A−A断面における周壁8で囲まれる中空断面積
よりも、B−B断面における周壁9で囲まれる断面積が
大きく、更にC−C断面における周壁10で囲まれる断
面積がより大きくなっている。このとき、それぞれの断
面における周壁8、9、10の周長は、略一定となって
いる。
【0018】図2に示すように、凹部5の側面5aは、
押し広げられる方向に平行としてあり、2つの凹部5の
深さは同じとしてある。これにより、滑らかに押し広げ
られて、凹部6や下面部7とすることができる。
【0019】図1及び図5に示すように、レッグ部2の
周壁の上面は、ルーフレール1の端面に向かって徐々に
ルーフ側に曲げられた上曲部18が形成されている。つ
まり、レッグ部2の上曲部18における断面形状は、ル
ーフレール1の端面に向かって徐々に小さくなってい
る。従って、レッグ部2の中空断面積は、ルーフレール
1の端面に向かって、下曲部17では大きくなってお
り、上曲部18では小さくなっている。
【0020】尚、下曲部17と上曲部18は、鉛直方向
(図5における上下方向)に関してオーバーラップして
もよい。また、ルーフレール1の(図1における上方か
ら見た)上面視では、レッグ部2はレール部3に対して
広がった形状となっている。
【0021】次に、図1〜図5に示したルーフレール
(中空部材1)の製造方法を、図6〜図9を用いて説明
する。図6〜図9は、図1における左側のレッグ部2の
成形方法を示す縦断面図である。
【0022】まず、アルミニウム合金の金属素材(ビレ
ット)を押出加工することにより、図6に示すように、
成形粗材である中空管16を成形する。中空管16の横
断面形状(図6のD−D断面)は、図2(図1のA−A
断面)と同形状となっている。つまり、中空管16は、
2つの凹部5を有した一定の断面形状で延在している。
【0023】この中空管16を、外型20に挿入した
後、先端が尖っているとともに下曲部17に対応する曲
部19aが形成されたポンチ19を中空管16の端部1
6aの中空部に挿入して(図7において右方向へ)押し
込んでいくと、端部16aは押し広げられて、下曲部1
7と下面部7が成形されて、図7に示す状態となる。
【0024】ポンチ19を抜いた後、図8に示すよう
に、下面22と、側面21を(端部16aの端面と下面
22で囲まれる)三角形状で切除される。その後、図9
に示すように、端部16aの中空部に中子25を挿入
し、端部16を下型24に固定した状態でロール成形治
具26により曲げ加工されて、上曲部18が形成され
る。
【0025】他方の(図1における右側の)レッグ部2
も同様に成形される。このとき、両端の2つのレッグ部
2を、同じに成形できる設備を採用してもよい。また、
ポンチ19や中子25を異なる形状のものを使用するこ
とによって、ルーフレール1の両端を、異なる形状のレ
ッグ部2とすることも可能である。
【0026】以上のように、本発明においては、中空管
16の端部16aにポンチ19を挿入して端部を拡張す
る設備としては一般的なプレス装置で可能であり、製造
コストの上昇を押さえることができる。また、予め凹部
5を有した一定の断面形状で延在する中空管16の端部
を拡張して成形するので、全体的に略一定の肉厚とする
ことができ、端部を成形して肉厚が薄くなることによる
強度低下を防止することが可能となる。更に、凹部5
は、中空管16の周壁を内側に折りたたんだヒダ形状と
したので、より自由度の大きな形状に中空管16の端部
16aを拡張して成形することが可能となる。
【0027】また、本発明は、両端のレッグ部2が成形
され、中間のレール部3は凹部5を有した一定の断面形
状であるルーフレール(中空部材1)としたので、ルー
フレール1の両端のレッグ部2をレール部3と一体的に
成形することにより意匠性に優れたものとすることがで
きる。更に、レール部3は凹部5を有した一定の断面形
状がそのまま残っているので、この凹部5がリブとして
の機能を果たして強度を向上することができる。このよ
うに、本発明に係る中空部材を車両のルーフレール1に
適用することができ、このとき、レッグ部2は車両のル
ーフ4に取り付けられるとともに、凹部5はルーフ4側
に位置することによって、凹部5をルーフ4側、つまり
視界から見えにくい位置とすることも可能となる。
【0028】尚、上記した実施形態では、成形粗材が2
つの凹部5を有した一定の断面形状で延在した中空管1
6の例を示したが、本発明の実施にあたっては、凹部が
1つや3つ以上の中空管であっても、上記した実施形態
と同様の効果を得ることができる。つまり、レール部の
断面形状にあわせて中空管を成形し、中空管にはレッグ
部の形状に拡張して成形できるよう余剰部としての凹部
が設けられていればよい。また、レール部と両端のレッ
グ部とによって構成されている本発明に係る中空部材
は、ルーフレールの他にも、車両のバックドアに取り付
けられて開閉時に使用されるドアグリップ等にも適用可
能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
端部を中間部と一体的に成形することができるので、意
匠性に優れるとともに安価な中空部材及びその端部成形
方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空部材の一実施形態を示した断
面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【図5】図1におけるレッグ部を拡大した縦断面図であ
る。
【図6】成形粗材である中空管を示す縦断面図である。
【図7】レッグ部の成形中を示した縦断面図である。
【図8】レッグ部の成形中を示した縦断面図である。
【図9】レッグ部の成形中を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフレール(中空部材) 2 レッグ部 3 レール部 4 ルーフ 5 凹部 7 下面部 16 中空管 16a 端部 17 下曲部 18 上曲部 19 ポンチ 20 外型 25 中子 26 ロール成形治具
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 9/04 B60R 9/04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属素材より凹部を有した中空管を成形
    し、該中空管の端部にポンチを挿入して端部を拡張する
    工程と、その後に前記端部の断面形状が端面に向かって
    徐々に小さくなるよう成形する工程とを備えることを特
    徴とする中空部材の端部成形方法。
  2. 【請求項2】 前記凹部は、前記中空管の周壁を内側に
    折りたたんだヒダ形状であることを特徴とする請求項1
    に記載の中空部材の端部成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の成形方法により
    両端部が成形され、中間部は前記凹部を有した一定の断
    面形状であることを特徴とする中空部材。
  4. 【請求項4】 前記両端部は車両のルーフに取り付けら
    れるとともに、前記凹部は前記ルーフ側に位置すること
    を特徴とする請求項3に記載の中空部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298230A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Faltec Co Ltd ルーフレールの取付構造
US10473290B2 (en) 2016-12-21 2019-11-12 Wkw Erbsloeh Automotive Gmbh Motor vehicle component
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