JP2003284458A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

Info

Publication number
JP2003284458A
JP2003284458A JP2002097928A JP2002097928A JP2003284458A JP 2003284458 A JP2003284458 A JP 2003284458A JP 2002097928 A JP2002097928 A JP 2002097928A JP 2002097928 A JP2002097928 A JP 2002097928A JP 2003284458 A JP2003284458 A JP 2003284458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
reel
shaft
spool
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002097928A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Tsutsumi
わたる 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Seiko Co Ltd filed Critical Daiwa Seiko Co Ltd
Priority to JP2002097928A priority Critical patent/JP2003284458A/ja
Publication of JP2003284458A publication Critical patent/JP2003284458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受内に固体成分などの異物が侵入すること
を防止することができる魚釣用リールを提供する。 【解決手段】 リール本体1aに回転可能に支持された
ハンドルで歯車列14,18からなる駆動機構を駆動
し、リール本体1aに支持されたスプール28に釣糸を
巻回保持する魚釣用リール1にあっては、前記駆動機構
の歯車列14,18間の噛合い部に近接して転がり軸受
16を配置し、かつ、この転がり軸受16と前記噛合い
部との間に転がり軸受16内部への異物の侵入を阻止す
るシール部材72を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、魚釣用リールに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な魚釣用リールは、リール本体に
回転可能に支持されたハンドルで歯車列からなる巻取り
駆動機構を駆動させてリール本体に設けられたスプール
に釣糸を巻回させる構成となっている。
【0003】また、リール本体に支持される巻取り駆動
機構を軸支する軸受を保護し、リール本体内部への異物
や水分の侵入を阻止するシール部材を備えた技術は例え
ば実開昭57−201173号公報など、多数のものが
ある。
【0004】これらの技術のシール部材は通常、リール
本体の外部からの異物の侵入を防ぐため、軸受の外部
側、かつリール本体の内部に設けられている。すなわ
ち、シール部材は、外界から軸受(リール内部)に異物
が侵入することを防ぐようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成のシール部材では、リール本体内部に配設されたギア
など、噛合い部での磨耗(摩擦)により生じる磨耗粉塵
が転がり軸受や軸受内部の転動部材に付着することを防
止することは困難であった。
【0006】近年では、歯車の歯面にモリブデンやPT
FEなどの固体潤滑材を混入したグリースを塗布して歯
車同士の噛合い部(歯面)の磨耗を抑えることが一般に
行われている。しかし、固体潤滑材を用いると、噛合い
部に近接した転がり軸受内に固体成分が侵入し、転がり
部材に固体成分が付着する。このため、転がり軸受の転
動部材がスムーズに回転できず、引っ掛かりを生じるこ
とがあり、これを改善する必要があった。
【0007】この発明はこのような課題を解決するため
になされたもので、軸受内に固体成分などの異物が侵入
することを防止することができる魚釣用リールを提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明のリール本体に回転可能に支持されたハン
ドルで歯車列からなる駆動機構を駆動し、リール本体に
支持されたスプールに釣糸を巻回保持する魚釣用リール
にあっては、前記駆動機構の前記歯車列間の噛合い部に
近接した位置に転がり軸受を配置し、この転がり軸受と
前記噛合い部との間をシールするシール部材を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について説明する。
【0010】[第1の実施の形態]まず、第1の実施の
形態について図1ないし図3を用いて説明する。
【0011】図1は魚釣用リール1の部分側断面図を示
している。図1に示すように、この実施の形態の魚釣用
リール1は、リール本体1aと、リール本体1aから延
出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され、かつ図
示しない釣竿に取付けられる竿取付部1cとを備えてい
る。
【0012】また、リール本体1a内には、ハンドル1
0を固定可能なハンドル軸12が好ましくは竿取付部1
cに対して直交する方向にリール本体1aを貫通し、か
つハンドル軸12のそれぞれの軸端が回転可能に支持さ
れている。このハンドル軸12には、円盤形状に形成さ
れたドライブギア14が回り止め嵌合されている。この
ドライブギア14には、ハンドル軸12に対して直交す
る方向に延び、かつリール本体1aに玉軸受16によっ
て回転可能に支持された管状のピニオンギア18が噛合
っている。このピニオンギア18は、ドライブギア14
と噛合う基端部のみ歯先が設けられ、所定の位置から先
端部にかけては歯先が除去されている。そして、歯先を
有する部分は最大外径部となって、除去された部分との
間に段差が形成されている。歯先が除去された部分は、
歯先を有する部分よりも小径(薄肉)に形成され、小径
段差部となっている。そして、この小径段差部、すなわ
ちピニオンギア18の先端部には、ベール20および釣
糸案内装置22を備えたロータ24が一体的に取付けら
れている。
【0013】ところで、図2に示すように、上述した玉
軸受16のリング状の内輪は、小径段差部に配設されて
いる。また、この玉軸受16の外輪の外周部および一側
面は、リール本体1aに玉軸受16の形状に沿って形成
された段付部に支持されている。さらに、玉軸受16の
内輪と外輪とがそれぞれ取付けられたピニオンギア18
とリール本体1aとの間には、空間を有する。
【0014】そして、この空間内には、玉軸受16がド
ライブギア14に近接する側で、玉軸受16の内輪の側
部に隣接してリング状のスペーサ70がピニオンギア1
8の小径段差部に装着されている。このスペーサ70の
外周部は、リール本体1aとの間に空間を有する。ま
た、このスペーサ70の玉軸受16の内輪に接する側と
他の側とはほぼ平行となっていることが好ましい。な
お、この玉軸受16のドライブギア14に対して遠方側
では、内輪の側部が後述する内輪部44に接している。
【0015】さらに、このスペーサ70のドライブギア
14に近接する側で、リング状のシール部材(防塵パッ
キン)72がピニオンギア18の小径段差部に配設され
ている。このシール部材72のドライブギア14側の側
部は、ピニオンギア18の小径段差部の端部、すなわ
ち、小径段差部と最大外径部との段差が形成された端部
に小径段差部側から接して移動不能に支持されている。
すなわち、このシール部材72の内周がピニオンギア1
8に取付けられている。一方、シール部材72の外周は
内周に比べて先細に成形され、先端がリール本体1aに
当接し、上述した空間をドライブギア14側と玉軸受1
6側とに隔離している。なお、このシール部材72は一
体的に形成され、その断面は、図2に示すように、内周
側が矩形状に成形されている。また、外周側は、リール
本体1aに近づくにつれて左右対称的に先細に形成され
ていることが好ましい。また、このシール部材72は、
SBRやNBR、シリコーンゴムなどの弾性を有する材
料で形成されることが好ましいが、耐磨耗性を重視する
ならば、例えばポリウレタンなどの耐磨耗性を有する樹
脂材などを用いることが好適である。
【0016】また、図1および図2に示すように、ハン
ドル軸12と直交する方向に延在するスプール軸26が
ピニオンギア18を貫通している。この場合、スプール
軸26は、ピニオンギア18と同心的に配されており、
ハンドル軸12と直交する方向に沿って前後動可能であ
る。また、図1に示すように、スプール軸26の先端部
には、釣糸が巻回されるスプール28が取付けられてい
る。
【0017】そして、ドライブギア14にはピニオンギ
ア18を介してオシレーティング機構(釣糸平行巻機
構)30からなる駆動機構が係合している。図3に示す
ように、オシレーティング機構30は、スプール軸26
と平行に配置され、かつそれぞれ好ましくはシールド7
4a,76aを有する玉軸受74,76を介してリール
本体1aに回転可能に支持されたウォームシャフト(ト
ラバースカム軸)32と、スプール軸26の後端に配設
され、かつウォームシャフト32を駆動軸としてこのウ
ォームシャフト32に沿って前後動する摺動子34とを
備えている。ウォームシャフト32は、その一端部近傍
の外周部に回り止め嵌合され、ウォームシャフト32と
協働して回転可能なオシレート機構30の駆動歯車であ
るトラバースカム軸歯車(噛合い歯車)36を介してピ
ニオンギア18に噛合う噛合い部を形成して連結されて
いる。また、摺動子34は、止めねじ38によってスプ
ール軸26の後端に固定されるとともに、ウォームシャ
フト32の後述するカム溝54に常時係合する係合爪
(ピン)40が保持されている。なお、ウォームシャフ
ト32の両端部は、段差部を備え、中央部よりも細径に
形成されている。これら両端部は、それぞれほぼ円柱形
に形成されている。
【0018】そして、このウォームシャフト32には、
係合爪40をガイドしながら摺動子34をウォームシャ
フト32に沿って往復動させる、前後動案内部であるト
ラバースカム溝54が形成されている。
【0019】ところで、図3に示すように、玉軸受7
4,76の内輪は、ウォームシャフト32の段差部、す
なわち両端部の外周に沿って支持されている。また、こ
れら玉軸受74,76の外輪の外周部および一側面は、
リール本体1aに玉軸受74,76の形状に沿って形成
された段差部に支持されている。さらに、玉軸受74,
76の内輪と外輪とがそれぞれ支持されたウォームシャ
フト32とリール本体1aとの間には、空間を有する。
【0020】そして、これら空間内には、ウォームシャ
フト32の中央部に近接する側で、玉軸受74,76の
内輪に隣接して上述したスペーサ70とほぼ相似形状を
有するスペーサ78,80がウォームシャフト32の細
径の両端部の外周に支持されている。これらスペーサ7
8,80の外周部は、リール本体1aとの間に空間を有
する。
【0021】さらに、これらスペーサ78,80のドラ
イブギア14(ウォームシャフト32の中央部)に近接
する側で、上述したシール部材72とほぼ相似形状を有
するシール部材82,84がウォームシャフト32の両
端部の外周に支持されている。すなわち、これらシール
部材82,84のウォームシャフト32の中央部側がウ
ォームシャフト32の段差部に接し、この段差部とスペ
ーサ78,80とでシール部材82,84が挟持されて
いる。一方、シール部材82,84の外周側は先端がリ
ール本体1aに当接し、上述した空間をドライブギア1
4側と玉軸受74,76側とに隔離している。
【0022】また、図2に示すように、リール本体1a
には、ロータ24の逆回転を防止する逆転防止機構が設
けられている。この逆転防止機構は、ピニオンギア18
に対して回り止め嵌合されている。さらに、好ましくは
シールド42aを有する玉軸受42を介してピニオンギ
ア18とともにリール本体1aに回転可能に支持された
内輪部44と、この内輪部44の外側に配された環状の
保持体46と、保持体46の外側に配され、かつリール
本体1aに取付けられた外輪部48とを備えている。
【0023】保持体46は複数の転動部材46aを保持
している。各転動部材46aは、内輪部44の外周面と
摩擦接触して内輪部44の回転動作によって転動すると
ともに、外輪部48の内周面と摩擦接触可能である。ま
た、外輪部48の内周面には、各転動部材46aがフリ
ーに回転(転動)可能なフリー回転領域と、各転動部材
46aと摩擦接触して各転動部材46aの回転を阻止す
る楔領域とが形成されている。また、各転動部材46a
は、保持体46に設けられたばね部材(図示せず)によ
って、楔領域に向けて常時付勢されている。また、保持
体46は、各転動部材46aがばね部材の付勢力に抗し
てフリー回転領域に強制的に位置される逆転可能位置
と、各転動部材46aが楔領域とフリー回転領域とを自
由に移動可能な逆転防止位置との間で内輪部44に対し
て回動可能である。
【0024】保持体46には、保持体46とともに回動
する回動部材50が取付けられている。この回動部材5
0の端部にはスリット孔50aが設けられている。ま
た、スリット孔50aには、回動部材50を介して保持
体46を逆転可能位置と逆転防止位置との間で回動させ
るための切換操作軸52の一端部52aが係合してい
る。切換操作軸52は、スプール軸26と平行に延びる
とともに、リール本体1aに回動可能に支持されてお
り、その他端部がリール本体1aの後端部から外部に突
出している。なお、リール本体1aの後端部から突出す
る切換操作軸52の他端部には、操作ツマミ60が取付
けられている。
【0025】このような構成の逆転防止機構では、操作
ツマミ60を一方向に操作することにより保持体46を
回動させて逆転防止位置に位置させると、ロータ24の
正回転が許容され、逆回転が阻止される。したがって、
内輪部44すなわちロータ24はそのまま正回転し続け
る。しかし、ピニオンギア18とともに内輪部44が逆
回転する(ロータ24が糸繰り出し方向に回転する)
と、保持体46の転動部材46aが外輪部48の楔領域
に位置され、内輪部44の回転にともなう転動部材46
aの転動が外輪部48によって阻止される。したがっ
て、内輪部44すなわちロータ24は逆回転することが
できない。
【0026】一方、操作ツマミ60を他方向に操作する
ことにより保持体46を回動させて逆転可能位置に位置
させると、ロータ24の正回転および逆回転の両方が許
容される。
【0027】また、上記したようなオシレーティング機
構30によれば、ハンドル10の回転操作によってドラ
イブギア14を介してピニオンギア18を回転させる
と、このピニオンギア18に噛合ったトラバースカム軸
歯車36が回転し、このトラバースカム軸歯車36の回
転とともにトラバースカム軸32が回転する。このと
き、トラバースカム軸32に係合した係合爪40が、ト
ラバースカム軸32の回転にともなって前後動すること
によって、摺動子34は、トラバースカム軸32に沿っ
て前後動する。この結果、この摺動子34に止めねじ3
8を介して連結しているスプール軸26が前後動する。
【0028】上述したような構成を有する魚釣用リール
において、ハンドル10を正回転方向に回転操作する
と、その回転運動は、ドライブギア14を介してピニオ
ンギア18に伝達され、ピニオンギア18に取付けられ
ているロータ24を回転させる。同時に、ハンドル10
の回転運動は、オシレーティング機構30を介してスプ
ール軸26に伝達され、このスプール軸26を前後動さ
せる。このとき、ロータ24が回転しつつスプール28
が前後動することによって、釣糸は、釣糸案内機構22
を介してスプール28に平行かつ均等に巻回される。
【0029】そして、このような操作によって、ドライ
ブギア14とピニオンギア18との間、ピニオンギア1
8とトラバースカム軸歯車36との間、トラバースカム
軸32と係合爪40との間などの歯車列間の摩擦などに
よって、細かい磨耗粉やグリースに混入した固体潤滑材
の固体成分が歯車列からなる駆動機構から飛散する。一
方、これら駆動機構と玉軸受16,74,76との間に
は、シール部材72,82,84が配設されて、駆動機
構を有する空間と玉軸受16,74,76を有する空間
とを隔離している。
【0030】したがって、シール部材は、上述した駆動
機構から飛散する磨耗粉などが玉軸受16,74,76
に侵入することを防ぐ防塵性を発揮することができる。
また、高負荷がかかるドライブギア14とピニオンギア
18との間の噛合い部を円滑にするとともに互いの磨耗
を抑えるために固体潤滑材を使用しているが、固体成分
が飛散しても転がり軸受内部に固体成分を侵入し難くす
ることができる。このため、軸受内部の転動部材が固体
潤滑材の影響で回転が不良となる不具合を回避すること
ができる。
【0031】すなわち、駆動機構の噛合い部で発生する
磨耗粉塵が転がり軸受内に侵入することを防止すること
ができる。このため、軸受の耐久性を飛躍的に向上させ
ることができる。
【0032】なお、シール部材72,82,84の外周
側のリール本体1aとの当接部は、先細に形成されてい
る。また、耐磨耗性に優れた材料を使用しているので、
シール部材72,82,84自体の磨耗量を小さく抑え
ることができる。
【0033】[第2の実施の形態]次に、第2の実施の
形態について図4ないし図6を用いて説明する。この実
施の形態は、第1の実施の形態の変形例であり、同一の
部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0034】図4は、魚釣用リール1の部分側断面図を
示している。また、図4に示すA−A線に沿った断面図
を図5に示し、B−B線に沿った断面図を図6に示す。
【0035】図5および図6に示すように、リール本体
1aは、例えば2つの部材が組み合わされた第1の本体
1aaと第2の本体1abとからなる。第1の本体1a
aは、断面が略コ字状に形成され、空間に駆動機構が配
設されている。また、第2の本体1abは、第1の本体
1aaに蓋をする形状に形成され、第2の本体1abか
ら第1の本体1aaに向かってねじ90で留められ、リ
ール本体1aが形成されている。
【0036】また、図5に示すように、多角形に形成さ
れたハンドル軸12は、第1の実施の形態で説明した図
示しないピニオンギア18に噛合うドライブギア14
と、円盤形状の第1の従動歯車100との中央を貫通し
て回り止め嵌合している。また、ドライブギア14はハ
ンドル軸12の一端部に近接し、第1の従動歯車100
は他端部に近接している。これらドライブギア14およ
び第1の従動歯車100のそれぞれ一側面には、それぞ
れの外径よりも小径の突出部が側方に突出している。第
1の従動歯車100の突出部はハンドル軸12の近接す
る端部に向けて突出し、ドライブギア14の突出部は同
様にハンドル軸12の近接する端部に向けて突出してい
る。さらに、このハンドル軸12は、それぞれシールド
102a,104aを有することが好適な玉軸受10
2,104を介して回転可能にリール本体1aに支持さ
れている。
【0037】これら玉軸受102,104の内輪はハン
ドル軸12に当接されている。また、これら玉軸受10
2,104の外輪の外周部および一側面は、それぞれ第
1および第2の本体1aa,1abに玉軸受102,1
04の形状に沿って形成された段差部に突き当てられて
いる。さらに、玉軸受102,104の内輪と外輪とが
それぞれ支持されたハンドル軸12とリール本体1aと
の間には、それぞれ空間を有する。
【0038】そして、これら空間内には、それぞれ第1
の従動歯車100側およびドライブギア14側で、玉軸
受102,104の内輪に隣接して上述したスペーサ7
0とほぼ相似形状を有するスペーサ106,108がハ
ンドル軸12の端部近傍の外周に支持されている。これ
らスペーサ106,108の外周部は、リール本体1a
との間に空間を有する。
【0039】さらに、スペーサ106,108のそれぞ
れ第1の従動歯車100およびドライブギア14に近接
する側で、上述したシール部材72とほぼ相似形状を有
するシール部材110,112がハンドル軸12の端部
の外周に配設されている。すなわち、これらシール部材
110,112がそれぞれ第1の従動歯車100の突出
部およびドライブギア14の突出部とスペーサ106,
108とに挟持されている。一方、外周側は、先端がそ
れぞれ第1および第2の本体1aa,1abに当接し、
上述した空間をそれぞれ第1の従動歯車100およびド
ライブギア14側と、玉軸受102,104側とに隔離
している。
【0040】また、図6に示すように、第1の従動歯車
100には、第2の従動歯車120が噛合っている。こ
の第2の従動歯車120は、第1の本体1aaと第2の
従動歯車120との間に配設した玉軸受122によって
回転可能に支持されている。この第2の従動歯車120
における摺動子34に対向する面120aには、この第
2の従動歯車120の軸心から径方向外方に変位した位
置に突起120bを形成している。この突起120b
は、第1の実施の形態で説明したようにスプール軸26
の後端に取付けられた摺動子34の溝34aと係合して
噛合い部を形成し、スプール軸26を前後に移動する構
成である。
【0041】玉軸受122の内輪の内周部および一側面
は、第1の本体1aaが凸部状に形成され、かつ、玉軸
受122の形状に沿って形成された段差部に支持されて
いる。また、玉軸受122の外輪は、第2の従動歯車1
20に装着されている。さらに、玉軸受122の内輪と
外輪とがそれぞれ接する第1の本体1aaの凸部と第2
の従動歯車120との間には、空間を有する。
【0042】そして、この空間内には、それぞれドライ
ブギア14および第1の従動歯車100側で、玉軸受1
22の内輪に隣接して上述したスペーサ70とほぼ相似
形状を有するスペーサ124が第1の本体1aaに配設
されている。このスペーサ124の外周部は、リール本
体1aとの間に空間を有する。
【0043】さらに、このスペーサ124のドライブギ
ア14および第1の従動歯車100に近接する側で、上
述したシール部材72とほぼ相似形状を有するシール部
材126がハンドル軸12の外周に支持されている。そ
して、このシール部材126の側部は、スペーサ124
に対して反対側の側部が第1の本体1aaの凸部に螺着
されたねじ130の頭部によってスペーサ124側に押
圧されている。すなわち、シール部材126は、ねじ1
30の頭部とスペーサ124とによって挟持されてい
る。一方、シール部材126の外周側は、先端が第2の
従動歯車120に当接し、上述した空間を第2の従動歯
車120側と、玉軸受122側とに隔離している。
【0044】上述のようにシール部材126を設けるこ
とで、オシレート機構30の前後動案内部である第2の
従動歯車120の突起120bと、摺動子34の溝34
aとの間で生じる磨耗粉塵や、この磨耗粉塵の発生を抑
えるべく使用される固体潤滑材を混合したグリースな
ど、転がり軸受の動きを阻害する異物が軸受内に侵入す
るのを阻止することができる。
【0045】なお、図示しないが、例えばハンドル軸1
2を支持する玉軸受102,104に対してそれぞれ第
1の従動歯車100およびドライブギア14の反対側、
すなわちリール本体1aの外部側に、玉軸受102,1
04の内側に配設したシール部材110,112と同様
にシール部材を設けることが好ましい。このようにする
と、リール本体1aの外部、すなわち外界から塵などの
侵入を防止することができる。
【0046】また、上述した第1および第2の実施の形
態では、玉軸受とシール部材との間にスペーサを設け
た。このため、シール部材の側面と軸受の内輪および外
輪の両輪とがともに接触することを防止することができ
る。このため、シール部材に対して玉軸受の内輪を相対
的に移動不能で、外輪を移動可能とすることができる。
【0047】また、玉軸受とシール部材との間に設けた
スペーサを除去し、玉軸受とシール部材とを隣接して配
置すると、シール部材の先端側(外周側)を先細にした
ことによって、シール部材の一側面が軸受の内輪および
外輪のそれぞれシール部材に隣接する一側面に接触する
ことを防止することができる。
【0048】[第3の実施の形態]次に、第3の実施の
形態について図7を用いて説明する。
【0049】図7には、第3の実施の形態に係る魚釣用
両軸受型リール201が示されている。このリール20
1は、釣糸が巻回されるスプール202と、スプール2
02を釣糸巻取り方向に回転させるためのハンドル25
0とを有しており、スプール202は、玉軸受204
A,204Bを介してスプール軸204に回転可能に支
持されている。また、スプール軸204は、玉軸受20
6,208を介してリール本体201aに回転可能に支
持されるとともに、その軸方向に沿ってスライド可能で
ある。具体的には、リール本体201aは、これに締結
された左右のサイドプレート210A,210Bを有し
ており、スプール軸204の一端側(図中、左側・・・反
ハンドル側)は、左サイドプレート210Aに設けられ
た玉軸受206に支持されるとともに、スプール軸20
4の他端側(図中、右側・・・ハンドル側)は、これに回
り止め嵌合された後述する高速ピニオンギア220を介
して、右サイドプレート210Bに設けられた玉軸受2
08に支持されている。この高速ピニオンギア220
は、長手方向に沿った一端部側の歯先が除去されてい
る。
【0050】この歯先が除去された位置の基端部(ハン
ドル250側)には、玉軸受208の内輪が支持されて
いる。また、外輪の外周部および一側面は右サイドプレ
ート210Bに玉軸受208の形状に沿って形成された
段差部に突き当てられている。さらに、玉軸受208の
内輪と外輪とが支持された高速ピニオンギア220と右
サイドプレート210Bとの間には、空間を有する。
【0051】そして、この空間内には、後述する低速ピ
ニオンギア222側で、玉軸受208の内輪に隣接して
リング状のシール部材212が高速ピニオンギア220
の歯先が除去された位置の先端部に支持されている。す
なわち、シール部材212と玉軸受208とが隣接して
高速ピニオンギア220の歯先が除去された位置に支持
されている。一方、シール部材212の外周側は内周側
に比べて先細に成形され、先端が右サイドプレート21
0Bに当接し、上述した空間を低速ピニオンギア222
側と玉軸受208側とに隔離している。具体的には、こ
のシール部材212の断面は、内周側が矩形状に成形さ
れている。また、外周側は、右サイドプレート210B
に近づくにつれて先細に形成されている。したがって、
玉軸受208の内輪はシール部材212の側部に接触
し、外輪はシール部材と離間している。
【0052】そして、スプール軸204の他端側には、
小径の前記高速ピニオンギア220とともに、大径の低
速ピニオンギア222が装着されている。この場合、低
速ピニオンギア222は、高速ピニオンギア220の外
周に回り止め嵌合されている。したがって、これらのピ
ニオンギア220,222はスプール軸204と一体で
回転可能となっている。
【0053】スプール軸204の一端側には、スプール
202と摩擦係合しつつスプール202を軸方向で押圧
する押圧部230が取付けられている。押圧部230
は、スプール軸204に回り止め嵌合された押圧体23
1と、押圧体231に支持され、かつスプール202の
一方側の側面(スプール202の側面に設けられたライ
ニング材298)に摩擦接触可能な第1のドラグディス
ク232と、第1のドラグディスク232をスプール2
02に接触させる方向で押圧体231を付勢する板ばね
234およびギア235とを備えている。この場合、板
ばね234およびギア235は、スプール軸204の溝
に係止された第1のリテーナ233と押圧体231との
間に設けられ、スプール軸204に回り止め嵌合されて
いる。また、ギア235は、スプール軸204の逆方向
(釣糸繰り出し方向)の回転を規制するラチェット23
8と噛合っている。また、押圧体231と玉軸受204
Aとの間には第1の圧縮ばね(付勢手段)236が介挿
されている。この第1の圧縮ばね236は、板ばね23
4の付勢方向と逆の方向で押圧体231を付勢して、ス
プール202と第1のドラグディスク232との間に一
定のクリアランスを形成する。また、この第1の圧縮ば
ね236によって、玉軸受204Aは、スプール202
の内孔の段部に突き当てられている。したがって、この
ような状態でスプール軸204に取付けられた押圧部2
30は、スプール軸204と一体で回転するとともに、
スプール軸204とともに軸方向に移動可能である。な
お、スプール202は、弾性のシール材290を介して
支持体240および押圧部230側に支持された支持部
材291に連結されており、軸方向に若干移動可能であ
る。
【0054】スプール軸204の他端側には、スプール
202の他方側の側面(スプール202の側面に設けら
れたライニング材299)と摩擦接触可能な第2のドラ
グディスク242を支持する支持体240が回り止め嵌
合されている。支持体240は、低速ピニオンギア22
2とも噛合っており、スプール軸204およびピニオン
ギア220,222とともに一体で回転できるようにな
っている。また、支持体240と玉軸受204Bとの間
には、第1の圧縮ばね236よりもばね力(付勢力)が
強い第2の圧縮ばね(付勢手段)243が介挿されてい
る。この第2の圧縮ばね243は、その外径が第1の圧
縮ばね236のそれよりも大きく設定されており、これ
により、その弾性係数が第1の圧縮ばね236のそれよ
りも大きくなっている。
【0055】第2の圧縮ばね243は、第2のドラグデ
ィスク242をスプール202から離間させる方向で支
持体240を付勢して、スプール202と第2のドラグ
ディスク242との間に一定のクリアランスを形成する
とともに、支持部材240とピニオンギア220と玉軸
受208とからなる構造体を右サイドプレート210B
の内面に突き当てて、この構造体(208,220,2
40)がスプール軸204の軸方向に移動することを規
制する。したがって、このような状態でスプール軸20
4に取付けられた前記構造体(208,220,24
0)は、スプール軸204と一体で回転するが、スプー
ル軸204とともに軸方向に移動しない。これに対し、
玉軸受204Bはスプール軸204とともに軸方向に移
動可能である。なお、玉軸受204Bは、第2の圧縮ば
ね243により、スプール軸204の溝に係止された第
3のリテーナ244に突き当てられている。また、低速
ピニオンギア222は、スプール軸204の逆方向(釣
糸繰り出し方向)の回転を規制するラチェット245と
噛合っている。
【0056】ハンドル250が位置するスプール軸20
4の他端側には、スプール軸204を軸方向に移動させ
てスプール202釣糸繰り出し方向の回転に制動力を付
与するドラグ機構260が設けられている。このドラグ
機構260は、右サイドプレート210Bに回転可能に
装着されたドラグレバー261を有している。ドラグレ
バー261の基部の内孔261aには、カム機構が配設
されている。このカム機構は、ドラグレバー261と一
体で回転するカム部材262と、内孔261aの内側に
突出する右サイドプレート210Bの部位に回り止め嵌
合され、かつ軸方向にスライド可能なスライド部材26
4とからなる。そして、このドラグ機構では、ドラグレ
バー261の回転にともなってカム部材262が回転す
ると、スライド部材264と接触するカム部材262の
カム面の作用により、スライド部材264が軸方向にス
ライドする。
【0057】スライド部材264には、スプール軸20
4の他端を回転可能に保持する保持体270が取付けら
れている。この保持体270は、スライド部材264に
螺着された螺合部材271と、螺合部材271とスプー
ル軸204との間に介挿された玉軸受272と、螺合部
材271に形成され、かつスプール軸204に係止され
たリテーナ273との間で玉軸受272を挟持する爪部
271aとからなる。そして、保持体270は、スライ
ド部材264と一体で螺合部材271が軸方向にスライ
ドすることにより、螺合部材271の爪部271aと係
合する玉軸受272を介して、スプール軸204を軸方
向に移動させる。
【0058】また、右サイドプレート210Bには、ハ
ンドル250によって回転される筒状のハンドル軸28
4が回転可能に支持されている。この場合、ハンドル軸
284は、右サイドプレート210Bに取付けられた支
持筒282内に回転可能、かつ進退可能に挿通されてい
る。ハンドル軸284の先端部は、リール本体201a
内に配設された玉軸受288によって支持されている。
また、右サイドプレート210Bの内側延在部には、そ
の外歯が低速ピニオンギア222に噛合う低速ギア28
6と、その外歯が高速ピニオンギア220に噛合う高速
ギア285とが回転可能に支持されている。この場合、
これらのギア285,286の中央を貫通するようにハ
ンドル軸284の先端部が延びている。
【0059】上述した玉軸受288の内輪はハンドル軸
284に支持されている。また、外輪は右サイドプレー
ト210Bの互いに直交した面に支持されている。さら
に、玉軸受288の内輪と外輪とが装着されたハンドル
軸284と右サイドプレート210Bとの間には、空間
を有する。
【0060】そして、この空間内には、玉軸受288の
低速ギア286側で、内輪に隣接して上述したシール部
材212とほぼ相似形状を有するシール部材216がハ
ンドル軸284の外周に支持されている。すなわち、シ
ール部材216の内周側がハンドル軸284に支持され
ている。一方、シール部材216の外周側は内周側に比
べて先細に成形され、外周側の先端が右サイドプレート
210Bに当接している。さらに、シール部材216の
内周部側が低速ギア286に支持されている。したがっ
て、シール部材216は、上述した空間を低速ギア28
6側と玉軸受288側とに隔離している。
【0061】また、ハンドル軸284の先端部には、歯
車287が回り止め嵌合されている。この歯車287
は、ハンドル軸284が軸方向に進退することにより、
高速ギア285の内歯と噛合う第1の位置(図7に示す
状態)と、低速ギア286の内歯と噛合う第2の位置と
の間を移動可能である。また、ハンドル軸284には、
歯車287を第1の位置と第2の位置とに位置決めする
ための位置決め機構が設けられている。この位置決め機
構は、ハンドル軸284に設けられ、かつハンドル軸2
84の外周面に形成された開口を通じて突没自在なボー
ル281と、支持筒282の内周面に形成され、かつボ
ール281と係合する一対の係合溝282a,282b
と、ハンドル軸284内に進退可能に挿通され、かつボ
ール281の突没動作を制御するプッシュロッド280
とを有している。この場合、一対の係合溝282a,2
82bは、ハンドル軸284の長手方向に互いに所定距
離(具体的には前記第1の位置と第2の位置との間の距
離に略等しい)だけ離間して位置されている。また、プ
ッシュロッド280は、ボール281と接触してボール
281をハンドル軸284の外周面から所定量突出させ
ることができる外径に設定された大径部280aと、ロ
ッド280の手元側に形成され、かつボール281をハ
ンドル軸284内に完全に没入させることができる外径
に設定された小径部280bと、大径部280aと小径
部280bとの間に形成され、かつボール281を大径
部280aと小径部280bとの間で案内するテーパ部
280cとを有している。また、ハンドル軸284内に
は、圧縮スプリング283が設けられている。この圧縮
スプリング283は、ハンドル軸284とプッシュロッ
ド280との間に介挿され、ボール281とプッシュロ
ッド280の大径部280aとが接触する方向にプッシ
ュロッド280を常時付勢している。この場合、プッシ
ュロッド280は、圧縮スプリング283の付勢力によ
り、ハンドル軸284の手元側開口を塞ぐよう設けられ
た蓋体289に当接される。なお、プッシュロッド28
0の端部には操作ノブ280dが形成されている。
【0062】次に、上記構成の魚釣用両軸受型リール2
01の動作について説明する。
【0063】まず、ハンドル250を釣糸巻取り方向に
回転すると、ハンドル軸284が回転し、ハンドル軸2
84の歯車287と噛合う高速ギア285または低速ギ
ア286が回転する。なお、図7の状態では、歯車28
7が高速ギア285と噛合っているため、高速ギア28
5が回転する。高速ギア285が回転すると、高速ギア
285と噛合う高速ピニオンギア220を介してスプー
ル軸204が高速回転する。
【0064】ここで、スプール軸204を低速で回転さ
せたい場合には、まず、圧縮スプリング283の付勢力
に抗してプッシュロッド280を押し込む。プッシュロ
ッド280を押し込むと、ボール281と対向接触する
プッシュロッド280の部位が、大径部280aから小
径部280bへと移行するため、ボール281は、大径
部280aと接触して第1の係合溝282bと係合する
図7の状態からテーパ部280cの案内によって小径部
280bと接触する状態となり、それに伴って、ハンド
ル軸284内に没する。そのため、ハンドル軸284を
支持筒282内に押し込むことが可能になる。その後、
この状態のまま、ハンドル軸284の全体を支持筒28
2内にスライドさせながら、プッシュロッド280への
押圧力を解除すると、ボール281は、第2の係合溝2
82aと対向した時点で、圧縮スプリング283の付勢
力に伴ってプッシュロッド280の大径部280aによ
り押し出され(突出され)、第2の係合溝282aと係
合する。この時、ハンドル軸284の歯車287は、ハ
ンドル軸284のスライドに伴って先端側に移動され
(第1の位置から第2の位置へと移動され)、低速ギア
286の内歯と噛合う。したがって、この状態でハンド
ル250を釣糸巻取り方向に回転すると、ハンドル軸2
84が回転するとともに、ハンドル軸284の歯車28
7と噛合う低速ギア286が回転し、低速ギア286と
噛合う低速ピニオンギア222を介してスプール軸20
4が低速回転する。
【0065】したがって、シール部材212,216
は、上述した高速ピニオンギア220と低速ピニオンギ
ア222との間や、低速ギア286と低速ピニオンギア
222との間などの駆動機構の噛合い部から飛散する磨
耗粉などが玉軸受208,288に侵入することを防ぐ
防塵性を発揮することができる。
【0066】すなわち、駆動機構の噛合い部と転がり軸
受との間にシール材212,216を配置したことによ
って、噛合い部で発生する磨耗粉塵が転がり軸受内に侵
入することを防止することができる。このため、転がり
軸受の耐久性を飛躍的に向上させることができる。
【0067】なお、上述した第1ないし第3の実施の形
態では、玉軸受を例にして説明したが、例えばころ軸受
など、転がり軸受全般に対して適応させることが可能で
ある。
【0068】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、
上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、軸受内に固体成分などの異物が侵入することを防止
することができる魚釣用リールを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る魚釣用リールの部分側
断面図。
【図2】図1に示す魚釣用リールの部分側断面図の部分
拡大図。
【図3】図1に示す魚釣用リールの部分側断面図の部分
拡大図。
【図4】第2の実施の形態にかかる魚釣用リールの部分
側断面図。
【図5】図4に示す魚釣用リールのA−A線に沿う断面
図。
【図6】図4に示す魚釣用リールのB−B線に沿う断面
図。
【図7】第3の実施の形態にかかる魚釣用リールの部分
断面図。
【符号の説明】 1…魚釣用リール、1a…リール本体、10…ハンド
ル、12…ハンドル軸、14…ドライブギア、16…玉
軸受、18…ピニオンギア、26…スプール軸、28…
スプール、30…オシレーティング機構、32…ウォー
ムシャフト、34…摺動子、36…トラバースカム軸歯
車、40…係合爪、70…スペーサ、72…シール部
材、74,76…玉軸受、78,80…スペーサ、8
2,84…シール部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたハン
    ドルで歯車列からなる駆動機構を駆動し、リール本体に
    支持されたスプールに釣糸を巻回保持する魚釣用リール
    であって、 前記駆動機構の前記歯車列間の噛合い部に近接した位置
    に転がり軸受を配置し、この転がり軸受と前記噛合い部
    との間をシールするシール部材を設けたことを特徴とす
    る魚釣用リール。
  2. 【請求項2】 前記シール部材を設ける噛合い部は、前
    記ハンドルの回転によって駆動されるドライブギアと、
    このドライブギアに駆動されるピニオンギアとからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構は、釣糸平行巻機構であ
    り、 前記シール部材を設ける噛合い部は、ドライブギアによ
    って直接または間接的に駆動される歯車と前記平行巻機
    構の駆動歯車との間、および/または、前記平行巻機構
    の前後動案内部と摺動子との間からなることを特徴とす
    る請求項1もしくは請求項2に記載の魚釣用リール。
JP2002097928A 2002-03-29 2002-03-29 魚釣用リール Pending JP2003284458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002097928A JP2003284458A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 魚釣用リール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002097928A JP2003284458A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 魚釣用リール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003284458A true JP2003284458A (ja) 2003-10-07

Family

ID=29240184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002097928A Pending JP2003284458A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 魚釣用リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003284458A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013162761A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Shimano Inc スピニングリールの防水部材
CN104170803A (zh) * 2013-05-21 2014-12-03 株式会社岛野 纺车式渔线轮
CN104170804A (zh) * 2013-05-21 2014-12-03 株式会社岛野 纺车式绕线轮
JP2020150802A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 シマノコンポネンツ マレーシア エスディーエヌ.ビーエッチディー. 釣用リール

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013162761A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Shimano Inc スピニングリールの防水部材
CN104170803A (zh) * 2013-05-21 2014-12-03 株式会社岛野 纺车式渔线轮
CN104170804A (zh) * 2013-05-21 2014-12-03 株式会社岛野 纺车式绕线轮
JP2014226071A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 株式会社シマノ スピニングリール
JP2020150802A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 シマノコンポネンツ マレーシア エスディーエヌ.ビーエッチディー. 釣用リール
JP7227807B2 (ja) 2019-03-18 2023-02-22 シマノコンポネンツ マレーシア エスディーエヌ.ビーエッチディー. 釣用リール
TWI798497B (zh) * 2019-03-18 2023-04-11 馬來西亞商島野馬來西亞配件廠有限公司 釣魚用捲線器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI429829B (zh) 滾子離合器
JP2003284458A (ja) 魚釣用リール
EP3262933A1 (en) Fishing reel
US5411218A (en) Bearing type drag mechanism for fishing reel
US3000477A (en) Fishing reel brake
JP4276964B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JPH0657168U (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
US5318247A (en) Line retaining mechanism of a spinning reel
JP5224576B2 (ja) 魚釣用リール
JP2000279066A (ja) 魚釣用リ−ル
JP2009005637A (ja) 魚釣用リール
JP2009082027A (ja) 魚釣用リ−ル
JP4820336B2 (ja) 魚釣用リール
JP3568855B2 (ja) 魚釣用両軸受型リール
JP2020048392A (ja) 電動アクチュエータ
US11122787B2 (en) Fishing reel
JP3891915B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2001346484A (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JP4932649B2 (ja) 魚釣用リール
JP2006333810A (ja) 魚釣用両軸受型リ−ル
JPH07147871A (ja) 魚釣用スピニングリールにおけるドラグ装置
JP3898136B2 (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JP2003250406A (ja) 魚釣用両軸受型リール
JP3006902U (ja) 魚釣用リ−ルの逆転防止装置
JPH08336348A (ja) 魚釣用リールの逆転防止装置