JP2003282581A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003282581A
JP2003282581A JP2002083342A JP2002083342A JP2003282581A JP 2003282581 A JP2003282581 A JP 2003282581A JP 2002083342 A JP2002083342 A JP 2002083342A JP 2002083342 A JP2002083342 A JP 2002083342A JP 2003282581 A JP2003282581 A JP 2003282581A
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emitter
region
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semiconductor layer
semiconductor
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JP2002083342A
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Naohiro Tsurumi
直大 鶴見
Masahiro Hikita
正洋 引田
Manabu Yanagihara
学 柳原
Takeshi Tanaka
毅 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メサ型のバイポーラトランジスタにおいて、
FEの低下及びエミッタ面積の拡大の両方を防止する。 【解決手段】 コレクタ層3上のベース層4Aの上にエ
ミッタ層5Aを形成した後、エミッタ層5Aにおけるエ
ミッタ電極7の外側領域の表面部に対してイオン注入又
はアッシングを行なってダメージ層10を形成し、それ
により該外側領域の表面部を高抵抗化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コレクタ領域、ベ
ース領域及びエミッタ領域となる各半導体層が順次積層
されてなるメサ型のバイポーラトランジスタ及びその製
造方法に関し、特に、エミッタ領域となる半導体層を部
分的に不活性化又は除去することによりエミッタ面積が
縮小されたバイポーラトランジスタ及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以
下、HBT と称する)においては、エミッタ領域の材料と
して、ベース領域よりもバンドギャップが大きい半導体
が用いられており、それによってベース領域からエミッ
タ領域へのホールの逆注入をバンドオフセット効果によ
り抑制することができる。その結果、ベース領域の不純
物濃度を高くできるので、HBT は高周波特性に優れたデ
バイス、つまり、ベース領域のシート抵抗が低く且つ最
大発振周波数fmaxが高いデバイスとなる。この利点によ
りHBT は、移動体通信機器などに用いられる高周波デバ
イスとして、現在多くの企業又は研究機関等において研
究開発の対象となっている。
【0003】HBT の高周波特性を向上させるためには、
デバイスの寄生容量の削減と直列抵抗成分の低減とが必
要であり、そのための一つの解決策としてエミッタ面積
(エミッタ領域となる半導体層のうち、実際にエミッタ
領域として機能する実効エミッタ領域の面積)を縮小す
る方法が挙げられる。
【0004】以下、従来の半導体装置の製造方法、具体
的には典型的なHBT を製造するための方法について図面
を参照しながら説明する。
【0005】図5(a)〜(c)及び図6(a)、
(b)は、従来の半導体装置の製造方法の各工程を示す
断面図である。
【0006】まず、図5(a)に示すように、半絶縁性
のGaAs基板81上に、n+ 型GaAsから構成され且つコレ
クタコンタクト領域となる半導体層(コレクタコンタク
ト層)82、n型GaAsから構成され且つコレクタ領域と
なる半導体層(コレクタ層)83、p+ 型GaAsから構成
され且つベース領域となる半導体層(ベース層)84、
n型InGaP から構成され且つエミッタ領域となる半導体
層(エミッタ層)85、並びに、n型GaAs及びn+ 型In
GaAsから構成され且つエミッタコンタクト領域となる半
導体層(エミッタコンタクト層)86をエピタキシャル
成長により順次形成する。その後、エミッタコンタクト
層86の上に、高融点金属であるWSi から構成される導
電膜をスパッタ法により堆積した後、該導電膜に対して
レジストパターン(図示省略)を用いて反応性イオンエ
ッチングによる加工を行なってエミッタ電極87を形成
する。
【0007】次に、図5(b)に示すように、エミッタ
電極87をマスクとして、硫酸、過酸化水素水及び水の
混合液を用いてエミッタコンタクト層86に対してウェ
ットエッチングを行なって、エミッタコンタクト層86
をパターン化する(以下、パターン化されたエミッタコ
ンタクト層86をエミッタコンタクト層86Aと表記す
る)。ここで、硫酸、過酸化水素水及び水の混合液、つ
まりエッチング液に対して、n型InGaP から構成される
エミッタ層85はエッチングされないため、エミッタコ
ンタクト層86に対して完全に選択的エッチングを行な
うことが可能である。
【0008】次に、ベース領域を覆うレジストパターン
(図示省略)をマスクとして、塩酸と水との混合液を用
いてエミッタ層85に対してウェットエッチングを行な
って、図5(c)に示すように、エミッタ層85をパタ
ーン化する(以下、パターン化されたエミッタ層85を
エミッタ層85Aと表記する)。続いて、前述のレジス
トパターンをマスクとして、硫酸、過酸化水素水及び水
の混合液を用いてベース層84及びコレクタ層83に対
して順次ウェットエッチングを行なって、図5(c)に
示すように、ベース層84をパターン化する(以下、パ
ターン化されたベース層84をベース層84Aと表記す
る)と共にコレクタ層83におけるベース層84Aの外
側領域の表面部を除去する。
【0009】次に、コレクタ電極形成領域に開口部を有
するレジストパターン(図示省略)をマスクとして、硫
酸、過酸化水素水及び水の混合液を用いてコレクタ層8
3に対してウェットエッチングを行なって、図6(a)
に示すように、コレクタコンタクト層82におけるコレ
クタ電極形成領域を露出させる。その後、コレクタコン
タクト層82の該露出部分の上に、AuGe/Au 積層構造を
有するコレクタ電極88をリフトオフ法により形成す
る。その後、450℃で合金化熱処理を行なって、コレ
クタ電極88のオーミック電極としての特性(以下、オ
ーミック特性と称する)を向上させる。
【0010】次に、図6(b)に示すように、ベース電
極形成領域に開口部を有するレジストパターン(図示省
略)を用いて、エミッタ層85Aの上に、Pt/Ti/Pt/Au
積層構造を有するベース電極89をリフトオフ法により
形成する。その後、400℃で合金化熱処理を行なっ
て、ベース電極89を構成する金属原子を、エミッタ層
85A中を経てベース層84Aの表面部まで熱拡散さ
せ、それによりベース電極89のオーミック特性を向上
させる。以上の工程によってHBT 構造が完成する。
【0011】図7は、図6(b)におけるエミッタ領域
及びベース領域の近傍部分の拡大図である。図7におい
て、エミッタ層85Aにおけるエミッタ電極87の下側
領域(正確には、破線で挟まれた、エミッタ層85Aに
おけるエミッタコンタクト層86Aの下側領域)R1
実効エミッタ領域となる。一方、エミッタ層85Aにお
けるR1 以外の他の領域R2 (ベース電極89と同じ側
及びベース電極89の反対側の両方に存在)はレッジ
(ledge )となる。ここで、レッジとは、p+ 型GaAsか
ら構成されるベース層84Aが高濃度で不純物ドープさ
れているために、n型InGaP から構成されるエミッタ層
85Aまで空乏層が伸びることによって生じた、完全に
空乏化した層を意味する。
【0012】すなわち、図7に示す従来のHBT におい
て、R2 がレッジとなることによってR1 以外が実効エ
ミッタ領域となることを防止できるので、エミッタ面積
の拡大を防止できる。また、レッジによってベース層8
4Aの表面が覆われていることにより、エミッタ層85
Aにおける表面再結合電流が減少する結果、hFE(=コ
レクタ電流IC /ベース電流IB )が高くなって信頼性
が向上する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、n型InGaP
から構成され且つレッジ構造を生成するエミッタ層に対
しては最適な厚さが望まれている。以下、その理由につ
いて述べる。まず、エミッタ層の厚さが大きい場合、エ
ミッタ層の表面部まで完全に空乏化されないので、言い
換えると、エミッタ層の表面部まで完全にレッジとなら
ないので、エミッタ面積が拡大する結果、高周波特性を
向上させることができない。それに対して、エミッタ層
の厚さが小さい場合、エミッタ層の表面部まで完全にレ
ッジとなるものの、p+ 型GaAsから構成されるベース層
からのホールの逆注入が発生してh FEが低下したり、又
はエミッタ・ベース間耐圧が低下したりする。
【0014】しかしながら、本願発明者らが実験により
調べたところ、n型InGaP から構成さるエミッタ層の厚
さが30nm以下の場合には、hFEの低下が確認され
た。また、エミッタ層の厚さが30nm程度の場合に
も、エミッタ層がその表面部まで完全に空乏化されず、
該空乏化されない部分が実効エミッタ領域となってしま
い、それによるエミッタ面積の拡大が確認された。図7
に示す従来のHBT で言うと、R1 のみがエミッタ領域と
しての特性に寄与すべきところ、レッジとなるべきR2
までがエミッタ領域としての特性に寄与してしまい、そ
の結果、エミッタ面積が拡大してしまう。すなわち、h
FEの低下及びエミッタ面積の拡大の両方を防止できるよ
うにエミッタ層の厚さを最適化することは困難である。
【0015】前記に鑑み、本発明は、メサ型のバイポー
ラトランジスタにおいて、hFEの低下及びエミッタ面積
の拡大の両方を防止することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明に係る第1の半導体装置は、コレクタ領域
となる第1の半導体層、ベース領域となる第2の半導体
層、及びエミッタ領域となる第3の半導体層が順次積層
されてなるメサ型のバイポーラトランジスタを備えた半
導体装置を前提とし、第3の半導体層における所定の領
域の上にエミッタ電極が形成されており、第3の半導体
層における所定の領域以外の他の領域の表面部は、所定
の領域と比べて高抵抗化されている。
【0017】第1の半導体装置によると、エミッタ領域
となる第3の半導体層(以下、エミッタ層と称する)に
おけるエミッタ電極が形成される所定の領域を除く他の
領域、つまり、エミッタ層におけるエミッタ領域として
機能させたくない他の領域の表面部が所定の領域と比べ
て高抵抗化されている。このため、hFEの低下を防止す
るためにエミッタ層の厚さを大きくした場合に、エミッ
タ層における他の領域の表面部まで完全に空乏化されな
くても、言い換えると、エミッタ層における他の領域の
表面部まで完全にレッジとならなくても、エミッタ面積
の拡大を防止できる。従って、メサ型のバイポーラトラ
ンジスタにおいて、hFEの低下及びエミッタ面積の拡大
の両方を防止でき、それにより高周波特性を向上させる
ことができる。
【0018】本発明に係る第2の半導体装置は、コレク
タ領域となる第1の半導体層、ベース領域となる第2の
半導体層、及びエミッタ領域となる第3の半導体層が順
次積層されてなるメサ型のバイポーラトランジスタを備
えた半導体装置を前提とし、第3の半導体層における所
定の領域の上にエミッタ電極が形成されており、第3の
半導体層における所定の領域以外の他の領域の表面は、
所定の領域の表面よりも低い。
【0019】第2の半導体装置によると、エミッタ層に
おけるエミッタ電極が形成される所定の領域を除く他の
領域の表面は所定の領域の表面よりも低い。すなわち、
エミッタ層におけるエミッタ領域として機能させたくな
い他の領域の厚さは、エミッタ層におけるエミッタ領域
として機能させたい所定の領域の厚さよりも小さい。こ
のため、hFEの低下を防止するためにエミッタ層におけ
る所定の領域の厚さを大きくしながら、エミッタ面積の
拡大を防止するために、エミッタ層における他の領域の
表面部まで完全に空乏化すること、言い換えると、エミ
ッタ層における他の領域の表面部まで完全にレッジとす
ることができる。従って、メサ型のバイポーラトランジ
スタにおいて、hFEの低下及びエミッタ面積の拡大の両
方を防止でき、それにより高周波特性を向上させること
ができる。
【0020】第1又は第2の半導体装置において、第3
の半導体層とエミッタ電極との間に、エミッタコンタク
ト領域となる第4の半導体層が形成されていることが好
ましい。
【0021】このようにすると、エミッタ層とエミッタ
電極との接触抵抗を低減できる。
【0022】第1又は第2の半導体装置において、第3
の半導体層を構成する半導体の禁制帯幅は、第2の半導
体層を構成する半導体の禁制帯幅よりも大きいことが好
ましい。
【0023】このようにすると、ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタ(HBT )を実現できる。また、この場合、
第3の半導体層がInGaP よりなると、高周波特性に優れ
たHBT を確実に実現できる。
【0024】第1又は第2の半導体装置において、第3
の半導体層はAlGaAsよりなることが好ましい。
【0025】このようにすると、高電子移動度トランジ
スタ(HEMT)等のバイポーラトランジスタを実現でき
る。
【0026】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、コレクタ領域となる第1の半導体層、ベース領域と
なる第2の半導体層、及びエミッタ領域となる第3の半
導体層が順次積層されてなるメサ型のバイポーラトラン
ジスタを備えた半導体装置の製造方法を前提とし、第3
の半導体層における所定の領域の上にエミッタ電極を形
成する工程(a)と、第3の半導体層における所定の領
域以外の他の領域の表面部を、所定の領域と比べて高抵
抗化する工程(b)とを備えている。
【0027】すなわち、第1の半導体装置の製造方法
は、本発明に係る第1の半導体装置を製造するための方
法であるので、第1の半導体装置と同様の効果が得られ
る。
【0028】第1の半導体装置の製造方法において、工
程(a)を行なった後に工程(b)を行なうことが好ま
しい。
【0029】このようにすると、製造工程を簡単化でき
る。
【0030】第1の半導体装置の製造方法において、工
程(b)は、第3の半導体層における他の領域の表面部
に対してイオン注入又はアッシングを行なう工程を含む
ことが好ましい。
【0031】このようにすると、エミッタ層における他
の領域の表面部を確実に高抵抗化することができる。
【0032】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、コレクタ領域となる第1の半導体層、ベース領域と
なる第2の半導体層、及びエミッタ領域となる第3の半
導体層が順次積層されてなるメサ型のバイポーラトラン
ジスタを備えた半導体装置の製造方法を前提とし、第3
の半導体層における所定の領域の上にエミッタ電極を形
成する工程(a)と、第3の半導体層における所定の領
域以外の他の領域の表面部を除去する工程(b)とを備
えている。
【0033】すなわち、第2の半導体装置の製造方法
は、本発明に係る第2の半導体装置を製造するための方
法であるので、第2の半導体装置と同様の効果が得られ
る。
【0034】第2の半導体装置の製造方法において、工
程(a)を行なった後に工程(b)を行なうことが好ま
しい。
【0035】このようにすると、製造工程を簡単化でき
る。
【0036】第2の半導体装置の製造方法において、工
程(b)は、第3の半導体層における他の領域の表面部
に対してドライエッチングを行なう工程を含むことが好
ましい。
【0037】このようにすると、エミッタ層における他
の領域の表面部を確実に除去することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法に
ついて、具体的には、バイポーラトランジスタ及びその
製造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0039】図1(a)〜(c)及び図2(a)〜
(c)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法
の各工程を示す断面図である。
【0040】まず、図1(a)に示すように、半絶縁性
のGaAs基板1上に、例えばn+ 型GaAsから構成され且つ
コレクタコンタクト領域となる厚さ600nm程度の半
導体層(コレクタコンタクト層)2、例えばn型GaAsか
ら構成され且つコレクタ領域となる厚さ600nm程度
の半導体層(コレクタ層)3、例えばp+ 型GaAsから構
成され且つベース領域となる厚さ100nm程度の半導
体層(ベース層)4、例えばn型InGaP から構成され且
つエミッタ領域となる厚さ30nm程度の半導体層(エ
ミッタ層)5、並びに、例えばn型GaAs及びn+ 型InGa
Asから構成され且つエミッタコンタクト領域となる厚さ
500nm程度の半導体層(エミッタコンタクト層)6
をエピタキシャル成長により順次形成する。ここで、エ
ミッタコンタクト層6においては、n+ 型InGaAsから構
成される半導体層が上層となる。その後、エミッタコン
タクト層6の上に、例えば高融点金属であるWSi から構
成される導電膜をスパッタ法により堆積した後、該導電
膜に対してレジストパターン(図示省略)を用いて反応
性イオンエッチングによる加工を行なってエミッタ電極
7を形成する。
【0041】次に、図1(b)に示すように、エミッタ
電極7をマスクとして、硫酸、過酸化水素水及び水の混
合液を用いてエミッタコンタクト層6に対してウェット
エッチングを行なって、エミッタコンタクト層6をパタ
ーン化する(以下、パターン化されたエミッタコンタク
ト層6をエミッタコンタクト層6Aと表記する)。ここ
で、硫酸、過酸化水素水及び水の混合液、つまりエッチ
ング液に対して、n型InGaP から構成されるエミッタ層
5はエッチングされないため、エミッタコンタクト層6
に対して完全に選択的エッチングを行なうことが可能で
ある。
【0042】次に、ベース領域を覆うレジストパターン
(図示省略)をマスクとして、塩酸と水との混合液を用
いてエミッタ層5に対してウェットエッチングを行なっ
て、図1(c)に示すように、エミッタ層5をパターン
化する(以下、パターン化されたエミッタ層5をエミッ
タ層5Aと表記する)。続いて、前述のレジストパター
ンをマスクとして、硫酸、過酸化水素水及び水の混合液
を用いてベース層4及びコレクタ層3に対して順次ウェ
ットエッチングを行なって、図1(c)に示すように、
ベース層4をパターン化する(以下、パターン化された
ベース層4をベース層4Aと表記する)と共にコレクタ
層3におけるベース層4Aの外側領域の表面部を除去す
る。
【0043】次に、コレクタ電極形成領域に開口部を有
するレジストパターン(図示省略)をマスクとして、硫
酸、過酸化水素水及び水の混合液を用いてコレクタ層3
に対してウェットエッチングを行なって、図2(a)に
示すように、コレクタコンタクト層2におけるコレクタ
電極形成領域を露出させる。その後、コレクタコンタク
ト層2の該露出部分の上に、例えばAuGe/Au 積層構造を
有するコレクタ電極8をリフトオフ法により形成する。
その後、450℃で合金化熱処理を行なって、コレクタ
電極8のオーミック特性を向上させる。
【0044】次に、図2(b)に示すように、ベース電
極形成領域に開口部を有するレジストパターン(図示省
略)を用いて、エミッタ層5Aの上に、例えばPt/Ti/Pt
/Au積層構造を有するベース電極9をリフトオフ法によ
り形成する。その後、400℃で合金化熱処理を行なっ
て、ベース電極9を構成する金属原子を、エミッタ層5
A中を経てベース層4Aの表面部まで熱拡散させ、それ
によってベース電極9のオーミック特性を向上させる。
【0045】次に、エミッタ層5Aにおけるエミッタ電
極7の外側領域(正確にはエミッタ層5Aにおけるエミ
ッタコンタクト層6Aの外側領域)の表面部(例えば表
面から5nm程度の深さまで)を、エミッタ層5Aにお
けるエミッタ電極7の下側領域と比べて高抵抗化する。
具体的には、図2(c)に示すように、エミッタ電極
7、コレクタ電極8及びベース電極9をマスクとして、
エミッタ層5Aに対して、例えば水素又はヘリウム等を
イオン注入することにより、エミッタ層5Aにおけるエ
ミッタ電極7の外側領域の表面部にダメージ層10を形
成する。このとき、エミッタ電極7、コレクタ電極8及
びベース電極9をマスクとして、エミッタ層5Aに対し
て、例えば酸素プラズマ等を用いてアッシングを行なう
ことによりダメージ層10を形成してもよい。ダメージ
層10においては、エミッタ層5Aを構成するn型InGa
P が水素、ヘリウム又は酸素等のドープにより不活性化
されており、それによってダメージ層10の電子移動度
は、ダメージ層10を除くエミッタ層5Aと比べて低下
する。これにより、エミッタ層5Aにおけるエミッタ電
極7の外側領域の表面部が実効エミッタ領域となること
を防止できる。以上の工程によって、第1の実施形態に
係るHBT 構造が完成する。
【0046】尚、図2(c)に示す工程において、ダメ
ージ層10は、コレクタ層3の表面部にも形成される
が、これはデバイスの性能に対して悪影響を与えるもの
ではない。但し、図2(c)に示す工程においては、p
+ 型GaAsから構成されるベース層4Aにダメージ層10
が形成されないように、イオン注入やアッシング等を行
なう必要がある。
【0047】以上に説明したように、第1の実施形態に
よると、エミッタ層5Aにおけるエミッタ電極7の外側
領域、つまり、エミッタ層5Aにおけるエミッタ領域と
して機能させたくない領域の表面部が、エミッタ層5A
におけるエミッタ電極7の下側領域と比べて高抵抗化さ
れている。このため、hFEの低下を防止するためにエミ
ッタ層5Aの厚さを大きくした場合に、エミッタ層5A
におけるエミッタ電極7の外側領域の表面部まで完全に
空乏化されなくても、言い換えると、エミッタ層5Aに
おけるエミッタ電極7の外側領域の表面部まで完全にレ
ッジとならなくても、エミッタ面積の拡大を防止でき
る。従って、メサ型のバイポーラトランジスタにおい
て、hFEの低下及びエミッタ面積の拡大の両方を防止で
き、それにより高周波特性を向上させることができる。
【0048】また、第1の実施形態によると、エミッタ
層5Aとエミッタ電極7との間に、エミッタコンタクト
層6Aが形成されているため、エミッタ層5Aとエミッ
タ電極7との接触抵抗を低減できる。
【0049】また、第1の実施形態によると、エミッタ
層5Aを構成する半導体(具体的にはn型InGaP )の禁
制帯幅が、ベース層4Aを構成する半導体(具体的には
+型GaAs)の禁制帯幅よりも大きいため、高周波特性
に優れたHBT を確実に実現できる。
【0050】また、第1の実施形態によると、エミッタ
層5Aにおけるエミッタ電極7の外側領域の表面部に対
してイオン注入又はアッシングを行なってダメージ層1
0を形成し、それにより該外側領域の表面部を高抵抗化
する。このため、エミッタ電極7の外側領域を確実に高
抵抗化することができる。また、エミッタ層5Aに対す
るイオン注入又はアッシング等による高抵抗化工程を、
エミッタ電極7の形成後に、エミッタ電極7をマスクと
して行なうため、製造工程を簡単化できる。
【0051】また、第1の実施形態によると、ベース電
極9となる金属膜をエミッタ層5Aの上に形成した後、
該金属膜を構成する金属原子を合金化熱処理によってエ
ミッタ層5A中を経てベース層4Aの表面部まで熱拡散
させ、それによりベース電極9を完成させる。すなわ
ち、エミッタ層5Aに対してエッチングを行なうことな
くベース電極9を形成するため、エミッタ層5Aのエッ
チング不良に起因するベース電極9の形成不良を防止す
ることができる。
【0052】尚、第1の実施形態において、エミッタ層
5とベース層4とのヘテロ接合がInGaP/GaAsであるHBT
を対象としたが、これに代えて、エミッタ層5とベース
層4とのヘテロ接合が他の材料系、例えば、AlGaAs/GaA
s 、InAlAs/InGaAs 、又はInP/InGaAs等であるHBT を対
象としてもよい。また、第1の実施形態において、HBT
以外の他のメサ型のバイポーラトランジスタ、例えばAl
GaAsよりなるエミッタ層を有する高電子移動度トランジ
スタ(HEMT)等を対象としてもよい。すなわち、第1の
実施形態において、基板を含む各化合物半導体層を構成
する材料は特に限定されるものではない。
【0053】また、第1の実施形態において、エミッタ
電極7の形成後に、エミッタ電極7をマスクとして、エ
ミッタ層5Aに対してイオン注入又はアッシングを行な
ってダメージ層10を形成した。しかし、これに代え
て、エミッタ電極7又はエミッタコンタクト層6の形成
前に、例えばエミッタ電極形成領域を覆うレジストパタ
ーン等を用いてエミッタ層5Aに対してイオン注入又は
アッシングを行なってダメージ層10を形成し、その
後、エミッタ電極7又はエミッタコンタクト層6を形成
してもよい。また、ダメージ層10の形成後に、コレク
タ電極8又はベース電極9の形成を行なってもよい。
【0054】また、第1の実施形態において、エミッタ
層5Aにおけるエミッタ電極7の外側領域(正確にはエ
ミッタ層5Aにおけるエミッタコンタクト層6Aの外側
領域)の表面部の全体に亘ってダメージ層10を形成
し、それにより該外側領域の表面部の全体を高抵抗化し
た。しかし、これに代えて、該外側領域の表面部にダメ
ージ層10を部分的に形成し、それにより該外側領域の
表面部を部分的に高抵抗化することによっても、hFE
低下及びエミッタ面積の拡大を防止するという効果をあ
る程度得ることができることは言うまでもない。
【0055】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図
面を参照しながら説明する。
【0056】図3は、第2の実施形態に係る半導体装置
の製造方法の一工程を示す断面図である。尚、第2の実
施形態における図3に示す工程までは、図1(a)〜
(c)及び図2(a)、(b)に示す第1の実施形態と
同様であるので、説明を省略する。
【0057】第2の実施形態においては、ベース電極9
の形成後(図2(b)参照)、図3に示すように、エミ
ッタ層5Aにおけるエミッタ電極7の外側領域(正確に
はエミッタ層5Aにおけるエミッタコンタクト層6Aの
外側領域)の表面部(例えば表面から5nm程度の深さ
まで)を除去する。具体的には、エミッタ電極7、コレ
クタ電極8及びベース電極9をマスクとして、エミッタ
層5Aに対して、例えば塩素を含むエッチングガスを用
いてドライエッチングを行なうことにより、エミッタ層
5Aにおけるエミッタ電極7の外側領域の表面部を除去
する。これにより、第2の実施形態に係るHBT 構造が完
成する。
【0058】尚、図3に示す工程において、コレクタ層
3の表面部も除去されるが、これはデバイスの性能に対
して悪影響を与えるものではない。但し、図3に示す工
程においては、p+ 型GaAsから構成されるベース層4A
が除去されないように、ドライエッチングを行なう必要
がある。
【0059】第2の実施形態によると、エミッタ層5A
におけるエミッタ電極7の外側領域、つまり、エミッタ
層5Aにおけるエミッタ領域として機能させたくない領
域の表面部を除去する。このため、エミッタ層5Aにお
けるエミッタ電極7の外側領域の厚さを、エミッタ層5
Aにおけるエミッタ電極7の下側領域(エミッタ領域と
して機能させたい領域)の厚さよりも小さくすることが
できる。このため、h FEの低下を防止するためにエミッ
タ層5Aにおけるエミッタ電極7の下側領域の厚さを大
きくしながら、エミッタ面積の拡大を防止するために、
エミッタ層5Aにおけるエミッタ電極7の外側領域の表
面部まで完全に空乏化すること、言い換えると、該外側
領域の表面部まで完全にレッジとすることができる。従
って、メサ型のバイポーラトランジスタにおいて、hFE
の低下及びエミッタ面積の拡大の両方を防止でき、それ
により高周波特性を向上させることができる。
【0060】また、第2の実施形態によると、エミッタ
層5Aにおけるエミッタ電極7の外側領域の表面部に対
してドライエッチングを行なうことにより、該外側領域
の表面部を除去する。このため、該外側領域の表面部を
正確に除去することができる。また、エミッタ層5Aに
対するドライエッチング工程を、エミッタ電極7の形成
後に、エミッタ電極7をマスクとして行なうため、製造
工程を簡単化できる。
【0061】尚、第2の実施形態において、エミッタ電
極7の形成後に、エミッタ電極7をマスクとして、エミ
ッタ層5Aに対してドライエッチングを行なった。しか
し、これに代えて、エミッタ電極7又はエミッタコンタ
クト層6の形成前に、例えばエミッタ電極形成領域を覆
うレジストパターン等を用いてエミッタ層5Aに対して
ドライエッチングを行ない、その後、エミッタ電極7又
はエミッタコンタクト層6を形成してもよい。また、コ
レクタ電極8又はベース電極9の形成を、エミッタ層5
Aに対するドライエッチング工程の後に行なってもよ
い。また、エミッタ層5Aに対してドライエッチングを
行なう代わりにウェットエッチングを行なってもよい。
【0062】また、第2の実施形態において、エミッタ
層5Aにおけるエミッタ電極7の外側領域(正確にはエ
ミッタ層5Aにおけるエミッタコンタクト層6Aの外側
領域)の表面部の全体を除去した。しかし、これに代え
て、該外側領域の表面部を部分的に除去することによっ
ても、hFEの低下及びエミッタ面積の拡大を防止すると
いう効果をある程度得ることができることは言うまでも
ない。
【0063】また、第2の実施形態において、ベース電
極9の形成方法は特に限定されるものではない。例え
ば、第1の実施形態と同様に、例えばPt/Ti/Pt/Au 積層
構造を有する金属膜をエミッタ層5Aの上に形成した
後、該金属膜を構成する金属原子を合金化熱処理によっ
てエミッタ層5A中を経てベース層4Aの表面部まで熱
拡散させ、それによりベース電極9を完成させてもよ
い。或いは、エミッタ層5Aに対して選択的にウェット
エッチングを行なって、ベース層4Aにおけるベース電
極形成領域を露出させ、その後、該露出部分の上に、例
えばTi/Pt/Au積層構造を有するベース電極9をリフトオ
フ法により形成してもよい。
【0064】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図
面を参照しながら説明する。
【0065】図4は、第3の実施形態に係る半導体装置
の製造方法の一工程を示す断面図である。尚、第3の実
施形態における図4に示す工程までは、図1(a)〜
(c)及び図2(a)に示す第1の実施形態と同様であ
るので、説明を省略する。
【0066】第3の実施形態においては、コレクタ電極
8の形成後(図2(a)参照)、図4に示すように、ベ
ース電極形成領域に開口部を有するレジストパターン
(図示省略)をマスクとして、塩酸と水との混合液を用
いて、n型InGaP から構成されるエミッタ層5Aに対し
てウェットエッチングを行なって、ベース層4Aにおけ
るベース電極形成領域を露出させる。その後、p+ 型Ga
Asから構成されるベース層4Aの該露出部分の上に、例
えばTi/Pt/Au積層構造を有するベース電極9をリフトオ
フ法により形成する。その後、第1の実施形態の図2
(c)に示す工程と同様に、エミッタ電極7、コレクタ
電極8及びベース電極9をマスクとして、エミッタ層5
Aに対してイオン注入又はアッシングを行なって、エミ
ッタ層5Aにおけるエミッタ電極7の外側領域の表面部
にダメージ層10を形成する。
【0067】これにより、第3の実施形態においても、
エミッタ層5Aにおけるエミッタ電極7の外側領域(エ
ミッタ領域として機能させたくない領域)の表面部を、
エミッタ層5Aにおけるエミッタ電極7の下側領域(エ
ミッタ領域として機能させたい領域)と比べて高抵抗化
できる。このため、hFEの低下を防止するためにエミッ
タ層5Aの厚さを大きくした場合に、エミッタ層5Aに
おけるエミッタ電極7の外側領域の表面部まで完全に空
乏化されなくても、言い換えると、エミッタ層5Aにお
けるエミッタ電極7の外側領域の表面部まで完全にレッ
ジとならなくても、エミッタ面積の拡大を防止できる。
従って、メサ型のバイポーラトランジスタにおいて、h
FEの低下及びエミッタ面積の拡大の両方を防止でき、そ
れにより高周波特性を向上させることができる。
【0068】尚、第3の実施形態において、コレクタ電
極8又はベース電極9の形成後にダメージ層10を形成
したが、これに代えて、ダメージ層10の形成後にコレ
クタ電極8又はベース電極9を形成してもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明によると、エミッタ層におけるエ
ミッタ電極が形成される所定の領域を除く他の領域の表
面部を高抵抗化又は除去するため、エミッタ層における
所定の領域の厚さを大きくしながらエミッタ面積の拡大
を防止できる。従って、hFEの低下及びエミッタ面積の
拡大の両方を防止できので、高周波特性が優れたメサ型
のバイポーラトランジスタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図5】(a)〜(c)は従来の半導体装置の製造方法
の各工程を示す断面図である。
【図6】(a)及び(b)は従来の半導体装置の製造方
法の各工程を示す断面図である。
【図7】図6(b)におけるエミッタ領域及びベース領
域の近傍部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 コレクタコンタクト層 3 コレクタ層 4 ベース層 4A パターン化されたベース層 5 エミッタ層 5A パターン化されたエミッタ層 6 エミッタコンタクト層 6A パターン化されたエミッタコンタクト層 7 エミッタ電極 8 コレクタ電極 9 ベース電極 10 ダメージ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳原 学 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 毅 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F003 AP05 BA11 BA92 BC02 BE02 BE90 BF03 BF06 BH18 BM03 BP12 BP23 BP32 BP41 BP94

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタ領域となる第1の半導体層、ベ
    ース領域となる第2の半導体層、及びエミッタ領域とな
    る第3の半導体層が順次積層されてなるメサ型のバイポ
    ーラトランジスタを備えた半導体装置であって、 前記第3の半導体層における所定の領域の上にエミッタ
    電極が形成されており、 前記第3の半導体層における前記所定の領域以外の他の
    領域の表面部は、前記所定の領域と比べて高抵抗化され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 コレクタ領域となる第1の半導体層、ベ
    ース領域となる第2の半導体層、及びエミッタ領域とな
    る第3の半導体層が順次積層されてなるメサ型のバイポ
    ーラトランジスタを備えた半導体装置であって、 前記第3の半導体層における所定の領域の上にエミッタ
    電極が形成されており、 前記第3の半導体層における前記所定の領域以外の他の
    領域の表面は、前記所定の領域の表面よりも低いことを
    特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第3の半導体層と前記エミッタ電極
    との間に、エミッタコンタクト領域となる第4の半導体
    層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の半導体層を構成する半導体の
    禁制帯幅は、前記第2の半導体層を構成する半導体の禁
    制帯幅よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第3の半導体層はInGaP よりなるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第3の半導体層はAlGaAsよりなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 コレクタ領域となる第1の半導体層、ベ
    ース領域となる第2の半導体層、及びエミッタ領域とな
    る第3の半導体層が順次積層されてなるメサ型のバイポ
    ーラトランジスタを備えた半導体装置の製造方法であっ
    て、 前記第3の半導体層における所定の領域の上にエミッタ
    電極を形成する工程(a)と、 前記第3の半導体層における前記所定の領域以外の他の
    領域の表面部を、前記所定の領域と比べて高抵抗化する
    工程(b)とを備えていることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記工程(a)を行なった後に前記工程
    (b)を行なうことを特徴とする請求項7に記載の半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記工程(b)は、前記第3の半導体層
    における前記他の領域の表面部に対してイオン注入又は
    アッシングを行なう工程を含むことを特徴とする請求項
    7に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 コレクタ領域となる第1の半導体層、
    ベース領域となる第2の半導体層、及びエミッタ領域と
    なる第3の半導体層が順次積層されてなるメサ型のバイ
    ポーラトランジスタを備えた半導体装置の製造方法であ
    って、 前記第3の半導体層における所定の領域の上にエミッタ
    電極を形成する工程(a)と、 前記第3の半導体層における前記所定の領域以外の他の
    領域の表面部を除去する工程(b)とを備えていること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記工程(a)を行なった後に前記工
    程(b)を行なうことを特徴とする請求項10に記載の
    半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記工程(b)は、前記第3の半導体
    層における前記他の領域の表面部に対してドライエッチ
    ングを行なう工程を含むことを特徴とする請求項10に
    記載の半導体装置の製造方法。
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