JP2003279759A - 光ファイバの加工方法および光導波路部品の製造方法 - Google Patents

光ファイバの加工方法および光導波路部品の製造方法

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JP2003279759A
JP2003279759A JP2002081927A JP2002081927A JP2003279759A JP 2003279759 A JP2003279759 A JP 2003279759A JP 2002081927 A JP2002081927 A JP 2002081927A JP 2002081927 A JP2002081927 A JP 2002081927A JP 2003279759 A JP2003279759 A JP 2003279759A
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optical fiber
groove
femtosecond laser
groove substrate
ablation
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JP2002081927A
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Tomoko Yomo
朋子 四方
Shibun Ishikawa
紫文 石川
Takeshi Fukuda
武司 福田
Yutaka Ishii
裕 石井
Takeshi Sakuma
健 佐久間
Hideyuki Hosoya
英行 細谷
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの機械的強度を損ねることなく、
高い位置精度にてレーザ光の集光照射を行い屈折率変化
領域を形成することができる光ファイバの加工方法、な
らびにこの光ファイバの加工方法を用いた光ファイバ型
光導波路部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバ5をV溝基板7のV溝8上に
固定し、前記V溝基板7の表面にフェムト秒レーザ光2
を集光照射してアブレーション跡を発生させ、このアブ
レーション跡を検知することにより前記V溝基板7の表
面を検知し、このV溝基板7の表面を基準として、屈折
率変化領域を形成すべき光ファイバ5内部の目標位置6
の、クラッド表面からの深さを調整し、該目標位置6に
フェムト秒レーザ光2を集光照射して屈折率変化領域を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェムト秒レーザ
光を光ファイバ内部に集光照射して該集光点周辺に屈折
率変化領域を形成する光ファイバの加工方法、および、
光ファイバグレーティングなどの光ファイバ型光導波路
部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信分野において、光ファイバや平面
型光導波路などを始めとする光導波路部品は、今や不可
欠な技術となっている。高機能な光導波路部品を高精度
に、かつ効率よく製造する方法としては、数多くの提案
がある。例えば、特開平9−311237号公報に開示
されているように、フェムト秒レーザ光の集光照射によ
りガラス材料に光誘起屈折率変化を起こして光導波路部
品を製造する方法が知られている。フェムト秒レーザ光
を利用した光誘起屈折率変化は、屈折率変化を誘起する
効率が高いため、光導波路などの構造物を効率よく形成
することができる技術として、注目を集めている。
【0003】光導波路部品の中でも、光ファイバ型の光
導波路部品は、伝送用光ファイバや他の光部品への接続
が容易であるため重要性が高く、幅広く利用されてい
る。フェムト秒レーザ光による光誘起屈折率変化を利用
した光ファイバ型光導波路部品の製造方法の提案として
は、例えば、特開2000−155225号公報に提案
されている方法がある。この方法は、光ファイバのコア
中に連続的または間歇的にフェムト秒レーザ光を照射し
て、周期的な屈折率変化を誘起することにより、グレー
ティング(回折格子)を形成して、光ファイバグレーテ
ィングを製造する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開2000−155225号公報には、光ファイバのコ
アの所定の目標位置にフェムト秒レーザ光を集光照射す
るための位置合わせの方法を開示していない。実際、光
ファイバのような外径が極めて小さい円筒形状の物体で
は、クラッド表面からの目標位置の深さを正確に決定す
ることは極めて困難である。このため、例えば、コアで
なく、クラッドに集光照射してしまう等のおそれがあ
り、この方法では、高機能の光ファイバグレーティング
を効率よく生産することは難しい。
【0005】ガラス材料にフェムト秒レーザ光を集光照
射する際の位置決めの方法として、特願2001−25
0573号に記載のアブレーション現象を利用した方法
がある。アブレーション現象とは、ガラス基板等のガラ
ス材料の表面にレーザ光を集光照射すると、該ガラス材
料の表面に凹凸(アブレーション跡)が形成されるもの
である。アブレーション跡は、CCDカメラなどの検知
装置を用いて容易に検知することができるので、該アブ
レーション跡にピントを合わせることにより、ガラス基
板表面の位置を検知することができる。さらに、該ガラ
ス基板を深さ方向に所定の長さだけ変位させることによ
り、フェムト秒レーザ光の集光照射の目標位置を、高い
精度で所望の深さに定めることができる。
【0006】しかしながら、この方法を光ファイバ型光
導波路部品の製造に適用する場合、加工対象である光フ
ァイバのクラッド表面にアブレーション跡を形成する
と、それが原因となってクラックが発生し、光ファイバ
を破断させるおそれがある。また、アブレーション跡を
形成するに当り、無色透明で円筒形状を有する光ファイ
バのクラッド表面にピントを合わせるのは困難である。
このように、機械的信頼性の面でも、加工精度の面で
も、問題がある。
【0007】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであって、光ファイバの機械的強度を損ねるこ
となく、高い位置精度にてフェムト秒レーザ光の集光照
射を行い屈折率変化領域を形成することができる光ファ
イバの加工方法、ならびにこの光ファイバの加工方法を
用いた光ファイバ型光導波路部品の製造方法を提供する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、フェムト秒
レーザ光を集光照射して、光ファイバ内部に屈折率変化
領域を形成する光ファイバの加工方法において、光ファ
イバをV溝基板のV溝上に固定し、前記V溝基板の表面
にフェムト秒レーザ光を集光照射してアブレーション跡
を発生させ、このアブレーション跡を検知することによ
り前記V溝基板の表面を検知し、このV溝基板の表面を
基準として光ファイバ内部の所望の深さにフェムト秒レ
ーザ光を集光照射して屈折率変化領域を形成することに
よって解決される。
【0009】さらに、前記光ファイバ内部の目標位置
の、クラッド表面からの深さの精度を一層向上させるた
めには、光ファイバをV溝基板のV溝上に固定し、該V
溝基板の表面の2箇所以上にフェムト秒レーザ光を集光
照射して2個以上のアブレーション跡を発生させ、前記
アブレーション跡を検知することにより前記V溝基板の
表面を検知し、検知手段のピントが前記2個以上のアブ
レーション跡のすべてに同時に合うようにV溝基板を移
動および/または回転させることによって、V溝基板の
表面の位置および/または勾配を調整したのち、このV
溝基板の表面を基準として光ファイバ内部の所望の深さ
にフェムト秒レーザ光を集光照射して屈折率変化領域を
形成する方法を用いることができる。
【0010】また、複数のV溝を有するV溝基板を使用
し、該V溝の各々に光ファイバを配置して加工するよう
にすることができる。これにより、V溝基板の表面の検
知と位置合わせを一回行えば、それ以後は、該V溝基板
上の各光ファイバを順次加工していくことができるの
で、作業性が向上する。上述の光ファイバの加工方法を
用いて光ファイバを加工することにより、光ファイバグ
レーティング等の光ファイバ型光導波路部品を製造する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づいて、本
発明を詳しく説明する。図1は、本発明の光ファイバの
加工方法に用いられる装置の一例を示している。図1に
おいて、符号1は、光源である。光源1から発振された
フェムト秒レーザ光2は、ハーフミラー3により反射さ
れたのち、集光レンズ4を介して、光ファイバ5の内部
の所定の目標位置6に集光照射される。光ファイバ5
は、V溝基板7上に形成されたV溝8の上に載置されて
固定されている。V溝基板7は、精密ステージ9の上に
固定されている。この精密ステージ9は、CCDカメラ
10によってモニタされた光ファイバ5の位置に基づい
て制御されており、光ファイバ5の位置を適切に調節す
ることができるようになっている。さらに、この装置に
は、フェムト秒レーザ光2の光路上にシャッタ11が設
けられており、該シャッタ11の開閉によりフェムト秒
レーザ光2の照射をスイッチすることができるようにな
っている。
【0012】本実施の形態の光ファイバの加工方法は、
図2に示すように、光ファイバ5をV溝基板7のV溝8
上に固定し、前記V溝基板7の表面にフェムト秒レーザ
光2を集光照射してアブレーション跡Aを発生させ、こ
のアブレーション跡Aを検知することにより前記V溝基
板7の表面を検知し、このV溝基板7の表面を基準とし
て光ファイバ5内部の所望の深さにフェムト秒レーザ光
2を集光照射して屈折率変化領域を形成するものであ
る。アブレーション跡Aは、微小な窪みとなるので、該
窪みのエッジ付近のコントラストを利用することで、C
CDカメラ10のような検知手段による検知が容易であ
る。
【0013】このように、加工対象である光ファイバ5
の表面にはアブレーション跡Aを発生させず、V溝基板
7上にアブレーション跡Aを形成するので、光ファイバ
5の機械的強度を損ねるおそれがない。また、光ファイ
バ5はV溝8上に固定されており、光ファイバ5のクラ
ッド表面の、V溝基板7表面からの高さhは、図2の式
(1)に示すように、V溝8の幅wおよび角度θと、光
ファイバ5のクラッド径dとから求めることができる。
この光ファイバ5のクラッド表面からの幾何的集光深さ
と、実際の集光深さとの間には、一意に決定される対応
関係があるので、高い精度で光ファイバ5内部の目標位
置6の深さを知ることができる。
【0014】本実施の形態においては、光誘起屈折率変
化を起こすために、パルス幅が1ps以下であるフェム
ト秒レーザ光2を用いる。この理由は、フェムト秒レー
ザ光2のパルス幅は非常に狭いので、ピークパワーは時
間圧縮効果により増大し、光誘起屈折率変化の作用を大
きくすることができるからである。フェムト秒レーザ光
2の波長は、例えば、800nmなど、近赤外領域の波
長とすることが好ましい。これにより、該フェムト秒レ
ーザ光2が石英ガラスなどの透明材料にほとんど吸収さ
れないので、目標位置6までほとんど減衰することなく
到達させることができる。フェムト秒レーザ光2の繰返
し周波数は、特に制約されるものではないが、10kH
zあるいは100kHzより高いほうが望ましい。
【0015】光ファイバ5の材料としては、光通信用に
使用され、フェムト秒レーザ光2を集光照射したとき集
光点で屈折率を増加させる限り、特に材質に制約を受け
るものではない。このような材料としては、石英系ガラ
ス、酸化物ガラス、フッ化物ガラスが例示される。石英
系ガラスとしては、石英ガラスやゲルマニウム(Ge)
ドープ石英ガラス、フッ素ドープ石英ガラス、ゲルマニ
ウム−フッ素共添加石英ガラスなどが例示される。ま
た、酸化物ガラスとしては、ケイ酸塩ガラス、ホウ酸塩
ガラス、リン酸塩ガラス、弗リン酸塩ガラス、酸化ビス
マス系ガラス等が挙げられる。一般的には、低損失な光
ファイバが容易に得られ、量産性、生産性の高い製造方
法が確立されている石英系光ファイバを用いることが好
ましい。また、光ファイバ5は、取扱いの容易な光ファ
イバ素線を用いることが好ましく、その場合は、加工を
行う前に、目標位置6周辺の被覆を有機溶媒等を用いて
除去しておく。
【0016】V溝基板7の材料としては、フェムト秒レ
ーザ光2を集光照射したとき集光点で屈折率を増加させ
る限り、特に材質に制約を受けるものではない。このよ
うな材料としては、石英系ガラス、酸化物ガラス、フッ
化物ガラスが例示される。石英系ガラスとしては、石英
ガラスやゲルマニウム(Ge)ドープ石英ガラス、フッ
素ドープ石英ガラス、ゲルマニウム−フッ素共添加石英
ガラスなどが例示される。また、酸化物ガラスとして
は、ケイ酸塩ガラス、ホウ酸塩ガラス、リン酸塩ガラ
ス、弗リン酸塩ガラス、酸化ビスマス系ガラス等が挙げ
られる。同一の光源1から発振されたフェムト秒レーザ
光2によって、V溝基板7のアブレーションと、光ファ
イバ5の屈折率変化誘起との両方を行うことができるよ
うに、V溝基板7の材料は、加工対象である光ファイバ
5と同一または類似の材料を用いることが好ましい。
【0017】上述の装置を用いて、光ファイバを加工す
る手順の一例を図3を参照しながら説明する。図3にお
いて、V溝基板7の近傍に描かれている矢印は、精密ス
テージ9の移動方向(X、Y、Z)を示している。ま
ず、精密ステージ9上に、V溝基板7を、V溝8が概略
Y軸方向に沿うように固定する。次いで、光ファイバ5
をV溝8の上に載置して固定する。次いでシャッタ11
を閉じ、フェムト秒レーザ光2をオフにした状態で集光
点がV溝基板7上に位置するように、換言すれば、対物
レンズの位置がV溝基板7の上方に位置するように、精
密ステージ9を、X軸方向、Y軸方向に走査する。さら
に、集光点をV溝基板7表面上の任意の一点Aに移動し
たのち、シャッタ11を開き、光源1の出力を強めてフ
ェムト秒レーザ光2を集光照射する。この状態でV溝基
板7をZ軸方向に大きめに走査するように精密ステージ
9を制御して、V溝基板7表面の点Aに確実にアブレー
ション跡を形成する。このアブレーション跡AにCCD
カメラ10のピントが合うように、精密ステージ9のZ
軸方向の位置を調整する。
【0018】この状態では、フェムト秒レーザ光2の焦
点は、アブレーション跡A上、すなわち、V溝基板7の
表面上に合わせられている。ここで、屈折率変化領域を
形成すべき目標位置6が、例えば、光ファイバ5のコア
の中心軸上であれば、アブレーション跡Aと目標位置6
とのZ軸方向の変位は、図2に示すように、h−d/2
として求められる。厳密には、光ファイバ5の側面に入
射した際の屈折などにより、図2から求まる幾何的な集
光深さと、フェムト秒レーザ光2の実際の集光深さと
は、必ずしも一致しない。しかしながら、予め幾何的な
集光深さと、実際に屈折率変化領域が形成される深さと
の対応関係を測定しておけば、以後は、幾何的な集光深
さに基づいて、フェムト秒レーザ光2の実際の集光深さ
を一意に決定できる。
【0019】集光点の水平方向(XY軸方向)の位置合
わせは、V溝8のエッジによる反射率の違いから、V溝
8の識別は容易であるので、その中心線上を目標に定め
ればよい。このようにして、フェムト秒レーザ光2の焦
点を、光ファイバ5のコアの中心軸上に合わせることが
できる。ここで、光源1の出力を再び高めて、フェムト
秒レーザ光2を目標位置6に集光照射することにより、
屈折率変化領域を形成することができる。
【0020】もし、目標位置6が光ファイバ5のコアの
中心軸上にない場合でも、目標位置6の設計上の位置
は、光ファイバ5のコアの中心軸からの変位として定め
ることができるので、フェムト秒レーザ光2の焦点を、
光ファイバ5のコアの中心軸上に合わせたのちに、さら
に、所定の距離だけ精密ステージ9を移動させるなどの
方法により、容易に位置合わせができることはいうまで
もない。
【0021】アブレーション跡Aの位置は、光ファイバ
5に近い位置の方が好ましい。アブレーション跡Aの位
置が光ファイバ5からあまりに離れていると、アブレー
ション跡Aの高さから推定した目標位置6と、実際の目
標位置6とのずれが大きくなるおそれがあるからであ
る。
【0022】前記第1の実施の形態は、V溝基板7の表
面上にアブレーション跡Aを1個のみ形成したので簡便
に実施できる。しかしながら、V溝基板7の表面に勾配
が生じている場合、より正確にいえば、必要な位置合わ
せの精度に比して、V溝基板7の表面の勾配の程度が無
視できない場合、深さ(Z軸)方向の位置合わせの精度
が十分に得られないおそれがある。この問題を改善する
ためには、以下説明するように、精密ステージ9とし
て、XYZ3軸ステージに加えて、回転ステージを1個
有するものを用い、かつ、アブレーション跡を2個形成
する手法を利用することができる。
【0023】次に、このような第2の実施の形態を、図
4を参照しながら説明する。まず、XYZ3軸ステージ
に、φy方向を回転可能とする向きに1個の回転ステー
ジを設置して精密ステージ9とする。この精密ステージ
9上に、V溝基板7を、V溝8が概略Y軸方向に沿うよ
うに固定する。次いで、光ファイバ5をV溝8上に載置
して固定する。そして、光ファイバ5内部の目標位置6
の付近に、光ファイバ5の両側にそれぞれ一個ずつ、2
個のアブレーション跡AおよびBを形成する。
【0024】そして、これらのアブレーション跡A、B
を基準として、アブレーション跡A、Bの2点に同時に
ピントが合うように、V溝基板7のφy方向の勾配を微
調整する。このためには、例えば、まずCCDカメラ1
0の視野にアブレーション跡Aを入れ、φyステージを
回転させてピントを調整し、次いで、CCDカメラ10
の視野にアブレーション跡Bを入れ、φyステージを回
転させてピントを調整し、これを交互に繰り返して、ピ
ントを徐々に調整することによって行うことができる。
【0025】これにより、V溝基板7表面上のアブレー
ション跡AからBまでの方向の勾配は極めて小さくする
ことができる。目標位置6は、アブレーション跡Aおよ
びBのほぼ間に位置するので、前記第1の実施の形態に
説明したような手法を用い、アブレーション跡Aまたは
BのZ方向の位置に基づいて、目標位置6の深さを高精
度にて決定することができる。そして、目標位置6にフ
ェムト秒レーザ光2の焦点を合わせて集光照射すること
により、目標位置6に屈折率変化領域を形成することが
できる。
【0026】この場合、アブレーション跡AからBまで
の距離LABは、精密ステージ9の可動範囲が許す限り、
長いほうが好ましい。なぜならば、V溝基板7のφy方
向の勾配を微調整する際、アブレーション跡A、BのZ
方向の深さには、CCDカメラ10のピント合わせ精度
に依存する微小な誤差Δzが生じ得るものと考えられ
る。このとき、V溝基板7表面上の点AからBにかけて
のφy方向の勾配は、Δz/LABと表されるので、LAB
が過度に短いと、前記φy方向の勾配が無視できないほ
ど大きくなるおそれがあるからである。逆にいえば、L
ABを十分に長くとることにより、前記φy方向の勾配を
極めて小さくすることができる。
【0027】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。本実施の形態においては、精密ステージとし
て、XYZ3軸ステージの各軸の周りに、φx、φy、
φz方向に3個の回転ステージを設けたものを用いる。
そして、V溝基板7上に、図5に示すように、一直線上
に乗らないようにして、3個のアブレーション跡A、
B、Cを形成する。これらのアブレーション跡は、その
うち2個A、Bが他の1個Cと、光ファイバ5を挟んで
対向するように配置されているものとする。
【0028】そして、CCDカメラ10により、アブレ
ーション跡A、B、Cを、1つずつ順に数回検知しなが
ら、φxステージとφyステージの回転方向を微調整す
ることにより、上記3個のアブレーション跡A、B、C
のすべてに同時にピントが合うようにする。これによっ
て、V溝基板7の表面は、CCDカメラ10の観測方向
に対して極めて高精度にて垂直となるようにすることが
できる。なぜならば、一直線上にない3点は、平面を決
定することができるからである。さらに、φzステージ
を回転させることにより、光ファイバ5の長手方向をY
軸方向に揃えることができる。
【0029】この場合、第1〜第3のアブレーション跡
A、B、Cの各2点間の距離LAB、LBC、LACは、精密
ステージ9の可動範囲が許す限り、長いほうが好まし
い。この理由は、前記第2の実施の形態において、アブ
レーション跡AとBとの距離L ABについて説明したのと
同様である。このようにして精密ステージ9を調整する
ことにより、前記3個のアブレーション跡A、B、Cか
らなる三角形ABCの勾配が極めて小さくなり、V溝基
板7の表面の勾配が極めて小さくなる。従って、フェム
ト秒レーザ光2の集光点の深さの精度が向上する。
【0030】これから、前記第1の実施の形態に説明し
たような手法を用いて、フェムト秒レーザ光2が、光フ
ァイバ5の中心軸上の所望の一点上、例えば、点21に
集光照射させることができる。この状態から、精密ステ
ージ9をY軸方向に連続的または間歇的に移動させるこ
とにより、光ファイバ5の中心軸上、例えば点22、点
23等に、屈折率変化領域を連続的または間歇的に形成
することができる。すなわち、屈折率変化領域を光ファ
イバ5の中心軸からずれないように形成することができ
る。
【0031】第3の実施の形態では、回転ステージを3
個用いたが、回転ステージの個数を2個としても、光フ
ァイバ5の長手方向に沿って精密に屈折率変化領域を連
続的または間歇的に形成することができる。この第4の
実施の形態を、図6を参照しながら説明する。この第4
の実施の形態においては、精密ステージ9として、XY
Z3軸ステージに加えて、φxとφz方向に2個の回転
ステージを有するものを用いる。
【0032】まず、精密ステージ9上に、V溝基板7
を、V溝8が概略Y軸方向に沿うように固定する。次い
で、光ファイバ5をV溝8上に載置して固定する。CC
Dカメラ10により、V溝基板7の表面におけるV溝8
の反射率の違いを検知しながらφzステージを回転させ
て、V溝8がY軸方向に沿うように調整する。そして、
V溝基板7上に、光ファイバ5の長手方向に沿って、2
個のアブレーション跡A、Bを形成する。これらの2個
のアブレーション跡A、BをCCDカメラ10にて検知
しながら、φxステージを回転させて、アブレーション
跡A、Bの両方にピントが合うように、V溝基板7のφ
x方向の勾配を微調整する。
【0033】このようにV溝基板7の向きおよび勾配を
微調整することにより、光ファイバ5は、高い精度に
て、Y軸方向に沿い、かつ、φx方向の勾配が極めて小
さくなるように調整されたので、光ファイバ5の長手方
向に沿って連続的または間歇的にフェムト秒レーザ光2
を集光照射して、複数の屈折率変化領域21、22、2
3を形成することができる。
【0034】この場合、アブレーション跡AとBとの距
離LABは、精密ステージ9の可動範囲が許す限り、長い
ほうが好ましい。V溝基板7のφx方向の勾配を微調整
する際、アブレーション跡A、BのZ方向の深さには、
CCDカメラ10のピント合わせ精度に依存する微小な
誤差Δzが生じ得るものと考えられる。このとき、V溝
基板7表面上の点AからBにかけてのφx方向の勾配
は、Δz/LABと表されるので、LABが過度に短いと、
前記φx方向の勾配が無視できないほど大きくなるおそ
れがあるからである。逆にいえば、LABを十分に長くと
ることにより、前記φx方向の勾配を極めて小さくする
ことができる。
【0035】また、アブレーション跡AおよびBの位置
は、光ファイバ5に近い位置の方が好ましい。これら2
点の位置が、光ファイバ5からあまりにも遠いと、アブ
レーション跡AからBまでのφx方向の勾配を微調整し
て極めて小さくしても、光ファイバ5に沿ったφx方向
の勾配とずれ、位置合わせの精度を低下させるおそれが
あるからである。
【0036】上記実施の形態においては、V溝8は、1
枚のV溝基板7上に1本のみ設けられていたが、V溝8
を複数本有するV溝基板を用いることもできる。アブレ
ーション跡の形成方法および、アブレーション跡を利用
したV溝基板7の勾配および深さの調整手法は、上述し
た手法に準じて行うことができる。この場合でも、V溝
基板7上に高々3個のアブレーション跡を形成すること
により、V溝基板7の位置の調整を行うことができる。
しかも、複数の光ファイバを一回の工程で加工すること
ができるので、製造装置の準備などの手間を大幅に低減
することができ、生産性が大いに向上する。
【0037】以上の説明においては、V溝基板7の表面
や光ファイバ5内部の目標位置6にフェムト秒レーザ光
2の焦点を合わせ、または走査する手段として、精密ス
テージ9を移動させることにより行っているが、これに
限定されるものではない。例えば、集光レンズ4自体を
動かしたり、あるいは、ガルバノミラー等を用いたりし
て、フェムト秒レーザ光2の焦点を移動させるようにし
てもよい。
【0038】次に、本発明の光導波路部品の製造方法に
ついて説明する。上述の光ファイバの加工方法を用い
て、光ファイバ内部に屈折率変化領域を形成することに
より種々の光ファイバ型光導波路部品を製造することが
できる。その一例として、光ファイバグレーティングの
製造方法について説明する。
【0039】図7は、光ファイバグレーティングの一例
を示す側断面図である。光ファイバグレーティングは、
コア31とクラッド32を有する光ファイバのコア31
の一部に、グレーティング33を形成したものである。
グレーティング33は、光導波路中を進行する所定波長
帯の光を反射、遮断する機能をもっている。
【0040】グレーティング33の波長特性は、該グレ
ーティング33を構成する屈折率変化の周期、グレーテ
ィング長、屈折率変化量に依存しているが、これらのパ
ラメータは、いずれも制御可能である。すなわち、屈折
率変化の周期は、フェムト秒レーザ光2の集光点の相対
移動距離によって調節できる。また、グレーティング長
は、フェムト秒レーザ光2の集光照射を連続的または間
歇的に繰り返すとき、その全体の移動距離によって決め
られる。また、屈折率変化量は、フェムト秒レーザ光2
の集光照射時間によって制御可能である。
【0041】このような光ファイバグレーティングは、
例えば、以下の手順により製造することができる。ま
ず、本発明の光ファイバの加工方法を用いて、光ファイ
バ5のコア31に第1の屈折率変化領域34を形成す
る。次いで、グレーティング周期分だけ精密ステージ9
を光ファイバ5の長手方向に沿って移動させ、さらに光
ファイバ5に対し、同様なフェムト秒レーザ光2の集光
照射によって次の屈折率変化領域35を形成する。以
下、必要とするグレーティング長に応じてフェムト秒レ
ーザ光2の集光照射及び精密ステージ9の移動を繰り返
し、複数の屈折率変化領域36、…を形成することによ
り、グレーティング33を形成することができる。
【0042】または、精密ステージ9を一定の速度また
はプログラム制御された所定の移動状態にて移動させ、
この移動に同期して、フェムト秒レーザ光2の光路内に
挿入したシャッタ11を所定の時間間隔にて開閉し、所
定の位置にのみフェムト秒レーザ光2を照射して、複数
の屈折率変化領域36、…を形成することによっても、
グレーティング33を形成することができる。
【0043】次に、本発明を具体例により詳しく説明す
る。 (実施例1)光ファイバ5として、比屈折率差0.3
%、クラッド径125μmの石英系光ファイバを用い
た。光源1としては、中心波長800nm、パルス幅1
80fs(フェムト秒)、繰返し周期200kHz、平
均出力700mWのチタンサファイアレーザを使用し
た。V溝基板7は、厚さ1.6mm、幅5mm、長さ4
8mmの合成石英ガラスからなる。V溝8の溝幅は18
0μm、溝角度は60°である。精密ステージ9として
は、XYZ3軸ステージを有するものを用いた。
【0044】目標位置6から約0.1mm離れた位置を
適当に定めて、フェムト秒レーザ光2を集光照射してア
ブレーション跡を1個形成した。このアブレーション跡
にCCDカメラ10のピントを合わせたのち、目標位置
6の深さに応じて、所定の距離だけZ方向に精密ステー
ジ9を移動させた。また、水平方向(XY平面上)の位
置は、V溝8の像を検知し、CCDカメラ10のスコー
プの中心をV溝8の中心線上に合わせることにより、調
節した。ここで、フェムト秒レーザ光2を集光照射した
状態で、精密ステージ9をY方向に一定速度で0.5m
m移動させ、屈折率変化領域を形成した。光ファイバ5
を装置から取り外して検査したところ、屈折率変化領域
は、該光ファイバ5のコア中に十分な精度にて形成され
ていた。
【0045】(実施例2)光源1、光ファイバ5、V溝
基板7は実施例1と同様のものを用いた。精密ステージ
9としては、XYZ3軸ステージに加えて、φx、φ
y、φz方向に3個の回転ステージを取り付けたものを
用いた。精密ステージ9上にV溝基板7を取り付けて固
定し、さらにV溝8に沿って光ファイバ5を固定した。
V溝8の像を検知しながらφz回転ステージを回転させ
ることにより、V溝8の方向をY方向に一致させた。
【0046】次いで、図8に示すように、V溝基板7の
目標位置6からY方向に約10mm移動して、フェムト
秒レーザ光2を集光照射してアブレーション跡Aを形成
した。次いで、点AからY方向の逆方向に約20mm移
動し、フェムト秒レーザ光2を集光照射してアブレーシ
ョン跡Bを形成した。さらに、V溝8の反対側に第3の
アブレーション跡Cを形成した。これらのアブレーショ
ン跡A、B、Cは、いずれもV溝8から垂直方向に約
0.1mm離れた位置に形成した。
【0047】そして、これら3個のアブレーション跡
A、B、Cのすべてに同時にピントが合うように、φ
x、φy方向の回転ステージを回転させた。このとき、
AB間の勾配は、0.05μm/mmとなった。第1の
アブレーション跡AにCCDカメラ10のピントを合わ
せたのち、目標位置6の深さに応じて、所定の距離だけ
Z方向に精密ステージを移動させた。また、水平方向
(XY平面上)の位置は、V溝8の像を検知し、CCD
カメラ10のスコープの中心をV溝8の中心線上に合わ
せることによって調節した。
【0048】シャッタ11を閉じた状態で精密ステージ
9を移動させて、目標位置6上にフェムト秒レーザ光2
を集光照射できるように位置を合わせたのち、精密ステ
ージ9をY方向に一定速度で移動させながら、シャッタ
11を一定の時間間隔で開閉することにより、0.5m
mの周期で屈折率変化領域を順次形成し、グレーティン
グの書き込みを行った。
【0049】光ファイバ5を装置から取り外して検査し
たところ、各屈折率変化領域は、いずれも光ファイバ5
のコア中に十分な精度にて形成されていた。また、得ら
れた光ファイバグレーティングの透過特性を光スペクト
ラムアナライザで観察したところ、グレーティングとし
て所望の透過特性が得られていることが分かった。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バの加工方法によれば、V溝基板の表面上に形成された
アブレーション跡を基準にして、平面であるV溝基板の
表面に対してピント合わせを行うので、光ファイバの深
さ方向の位置を極めて高精度にて決定することができ、
かつ再現性が高いものとなる。位置合わせが容易にな
り、生産性が向上し、製造時間を短縮することができ
る。しかも、光ファイバの表面にアブレーション跡を形
成しないので、光ファイバの機械的強度、信頼性が低下
するおそれがない。
【0051】本発明の光ファイバの加工方法において
は、V溝基板として、複数のV溝を有するアレイ型V溝
基板を用いることもできる。この場合、一回のバッチ処
理で複数の光ファイバを一括処理することができ、生産
性の一層の向上が期待できる。本発明の光ファイバの加
工方法を利用することにより、種々の高機能で信頼性の
高い光導波路部品を高精度かつ生産性高く製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバの加工方法に用いられる
装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】 V溝上に固定された光ファイバのクラッド表
面の、V溝基板の表面からの高さを算出する方法を説明
する図である。
【図3】 本発明の光ファイバの加工方法の第1の実施
の形態を説明する図である。
【図4】 本発明の光ファイバの加工方法の第2の実施
の形態を説明する図である。
【図5】 本発明の光ファイバの加工方法の第3の実施
の形態を説明する図である。
【図6】 本発明の光ファイバの加工方法の第4の実施
の形態を説明する図である。
【図7】 光ファイバグレーティングの一例を示す概略
構成図である。
【図8】 本発明の実施例2における実施状態を説明す
る斜視図である。
【符号の説明】
2…フェムト秒レーザ光、5…光ファイバ、6…目標位
置、7…V溝基板、8…V溝、A…アブレーション跡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 武司 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 石井 裕 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 佐久間 健 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 細谷 英行 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 2H050 AB03Z AC82 AC84 AD00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェムト秒レーザ光を集光照射して、光
    ファイバ内部に屈折率変化領域を形成する光ファイバの
    加工方法において、 光ファイバをV溝基板のV溝上に固定し、 前記V溝基板の表面にフェムト秒レーザ光を集光照射し
    てアブレーション跡を発生させ、 このアブレーション跡を検知することにより前記V溝基
    板の表面を検知し、 このV溝基板の表面を基準として光ファイバ内部の所望
    の深さにフェムト秒レーザ光を集光照射して屈折率変化
    領域を形成することを特徴とする光ファイバの加工方
    法。
  2. 【請求項2】 フェムト秒レーザ光を集光照射して、光
    ファイバ内部に屈折率変化領域を形成する光ファイバの
    加工方法において、 光ファイバをV溝基板のV溝上に固定し、 該V溝基板の表面の2箇所以上にフェムト秒レーザ光を
    集光照射して2個以上のアブレーション跡を発生させ、 前記アブレーション跡を検知することにより前記V溝基
    板の表面を検知し、 検知手段のピントが前記2個以上のアブレーション跡の
    すべてに同時に合うようにV溝基板を移動および/また
    は回転させることによって、V溝基板の表面の位置およ
    び/または勾配を調整したのち、 このV溝基板の表面を基準として光ファイバ内部の所望
    の深さにフェムト秒レーザ光を集光照射して屈折率変化
    領域を形成することを特徴とする光ファイバの加工方
    法。
  3. 【請求項3】 複数のV溝を有するV溝基板を使用し、
    該V溝の各々に光ファイバを固定して加工することを特
    徴とする請求項1または2に記載の光ファイバの加工方
    法。
  4. 【請求項4】 前記V溝基板は石英ガラスまたは石英系
    ガラスからなるものであることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の光ファイバの加工方法。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバは、石英系光ファイバで
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の光ファイバの加工方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の光
    ファイバの加工方法を用いて光ファイバを加工すること
    を特徴とする光導波路部品の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006032654A2 (de) 2004-09-23 2006-03-30 Siemens Aktiengesellschaft Lichtleiter mit einer strukturierten oberfläche und verfahren zu dessen herstellung
WO2006049816A1 (en) * 2004-10-29 2006-05-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ultrafast laser machining system and method for forming diffractive structures in optical fibers

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