JP2003276580A - 車両用変速機のパーキング機構 - Google Patents

車両用変速機のパーキング機構

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JP2003276580A
JP2003276580A JP2002080584A JP2002080584A JP2003276580A JP 2003276580 A JP2003276580 A JP 2003276580A JP 2002080584 A JP2002080584 A JP 2002080584A JP 2002080584 A JP2002080584 A JP 2002080584A JP 2003276580 A JP2003276580 A JP 2003276580A
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JP
Japan
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parking
rod
cover
sleeve
case
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Application number
JP2002080584A
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English (en)
Inventor
Takashi Ota
隆史 太田
Kinya Yoshii
欣也 吉井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両搭載時は、カバー6と、カバー6が装着
されるケース7とによって覆われている車両用変速機の
パーキング機構において、車両へ組み付ける際の組み付
け性を向上させると共に誤組み付けを防止する。 【解決手段】 カバー6側似にパーキングロッド1のた
めの位置決め部材としてロッドガイド3を設置し、カバ
ー6とケース7とが所定の位置に組み付けられた際にパ
ーキングロッド1の先端部12がスリーブ2に突出する
位置に、カバー6において、パーキングロッド1が予め
配置されている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両変速機のパーキ
ング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用変速機のパーキング機構
は、例えば図5に示すような構成になっている。
【0003】図5によれば、運転者のシフトレバー操作
に連動して回動するマニュアルシャフト(図示せず)と
一体となっているマニュアルプレート109と、基端が
このマニュアルプレート109に回動可能に連結されて
いるパーキングロッド101が設置されており、このパ
ーキングロッド101は前記マニュアルプレート109
の回動に伴い軸方向に移動する。
【0004】前記パーキングロッド101は筒状のロッ
ドガイド103に挿通され、前記パーキングロッド10
1他端の先端部が隣接するスリーブ102へ突出するよ
うに配置されている。また、このパーキングロッド10
1他端の先端部にはカム108が装着されており、前記
スリーブ102にはこのカム108が乗り上げるための
斜面111が形成されている。さらに、前記スリーブ1
02の上方にはパーキングポール105が設けられてい
る。一方、図6に示すように、前記パーキングポール1
05の上方には出力軸(図示せず)と一体となっている
パーキングギヤ110が配置されており、前記パーキン
グポール105には、このパーキングギヤ110と噛合
する歯が形成されている。前記パーキングロッド101
の移動に伴い前期カム108が前記スリーブ102に形
成された斜面111に乗り上げると、前記パーキングポ
ール105が前記カム108によって押圧され前記パー
キングロッド101の軸方向と直交する方向に押し上げ
られる。
【0005】前記パーキングポール105が前記カム1
08によって押し上げられると、図6において実線で示
すように、前記パーキングポール105に形成された歯
が前記パーキングギヤ110と噛合して、このパーキン
グギヤ110と一体となっている出力軸(図示せず)を
ロックする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、このパーキン
グ機構は、通常は、図5に示すように、車両搭載時に
は、オイルや埃等から保護するためにカバー106及び
ケース107によって覆われている。
【0007】このような場合は、車両に組み付けられる
前に、例えば前記マニュアルプレート109や前記パー
キングロッド101はこれらを覆うカバー106側に取
り付けられて設置され、前記スリーブ102や前記パー
キングポール105、前記スリーブ102を固定すると
共に前記ロッドガイド103が形成されているスリーブ
ストッパ104はそれぞれケース107側に取りつけら
れて設置されている。
【0008】そのため、このパーキング機構を車両の所
定位置にに組み付ける際には、カバー106側に設置さ
れた前記パーキングロッド101をケース107側に設
置された前記ロッドガイド103に挿通させ、前記パー
キングロッド101の先端部が前記スリーブ102へ突
出するようにカバー106とケース107とを組み付け
る必要がある。しかし、カバー106とケース107と
を組み付けた後では両者の間には隙間は無く、両者を組
み付ける時の僅かな隙間から前記パーキングロッド10
1と前記ロッドガイド103の位置を確認しながら組み
付けることになるため組み付け性が悪く、また、前記パ
ーキングロッド101が前記ロッドガイド103に挿通
されず、前記パーキングロッド101の先端部が前記ス
リーブ102から外れた状態でカバー106とケース1
07とが組み付けられるというような誤組み付けとなる
可能性がある。
【0009】本発明は上記のような事情に鑑みてされた
ものであり、車両用変速機のパーキング機構を車両へ組
み付ける際の組み付け性の向上及び誤組み付けの防止を
技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は以下の構成とした。
【0011】第1の発明は、運転者のシフトレバー操作
に連動して軸方向に移動するパーキングロッドと、この
パーキングロッドの配置位置を決定する位置決め部材
と、前記パーキングロッドに装着されたカムと、前記パ
ーキングロッドの移動に伴いこのカムが乗り上げる斜面
を有したスリーブと、前記カムが前記斜面に乗り上げた
際には前記カムにより押圧されて移動しパーキングギヤ
と噛合するパーキングポールとを有し、車両搭載時は、
カバーと、カバーが装着されるケースとによって覆われ
ている車両用変速機のパーキング機構において、前記パ
ーキングロッドと、前記位置決め部材とはカバー側また
はケース側のいずれか一方に設置され、前記スリーブ
と、前記パーキングポールとはカバー側またはケース側
のいずれか他方に設置されており、カバーとケースとが
所定の位置に組み付けられる際に前記パーキングロッド
の先端部が前記スリーブに突出する位置に、カバー側ま
たはケース側のいずれか一方において、前記位置決め部
材によって、前記パーキングロッドが位置決め案内され
る構成とした。
【0012】この第1の発明によれば、カバーとケース
とを所定の位置に組み付ける際にパーキングロッドの先
端がスリーブに突出する位置に、カバー側またはケース
側のいずれか一方において、パーキングロッドが予め配
置されることになるため、パーキングロッドの位置を気
使うことなくカバーとケースとを組み付けることが出来
る。
【0013】第2の発明は、運転者のシフトレバー操作
に連動して軸方向に移動するパーキングロッドと、この
パーキングロッドに装着されたカムと、前記パーキング
ロッドの移動に伴いこのカムが乗り上げる斜面を有した
スリーブと、前記パーキングロッドが挿通され、前記パ
ーキングロッドの先端部がこのスリーブへ突出する位置
に前記パーキングロッドを配置すると共に、前記パーキ
ングロッドの移動方向をガイドするロッドガイドと、前
記カムが前記斜面に乗り上げた際には前記カムにより押
圧されて移動しパーキングギヤと噛合するパーキングポ
ールとを有し、車両搭載時は、カバーと、カバーが装着
されるケースとによって覆われている車両用変速機のパ
ーキング機構において、前記パーキングロッドはカバー
側またはケース側のいずれか一方に設置され、前記スリ
ーブと、前記ロッドガイドと、前記パーキングポールと
はカバー側またはケース側のいずれか他方に設置されて
おり、更に、前記ロッドガイド周辺には壁が形成されて
おり、カバーとケースとが所定の位置に組み付けらる際
に前記パーキングロッドが前記ロッドガイドに挿通され
ず前記パーキングロッドの先端部が前記スリーブに突出
する位置から外れた場合には、前記パーキングロッドの
先端部がこの壁に接触する構成とした。
【0014】この第2の発明によれば、カバーとケース
とを所定の位置に組み付ける際に、パーキングロッドが
ロッドガイドに挿通されず、パーキングロッドの先端部
がスリーブに突出する位置から外れた場合にはロッドガ
イドの周囲に設けられた壁にパーキングロッドの先端部
が接触し、カバーとケースとの合わせ面を合わせること
が出来なくなるため両者を組み付けることが不可能とな
る。
【0015】第3の発明は、運転者のシフトレバー操作
に連動して軸方向に移動するパーキングロッドと、この
パーキングロッドに装着されたカムと、前記パーキング
ロッドの移動に伴いこのカムが乗り上げる斜面を有した
スリーブと、前記カムが前記斜面に乗り上げた際にはこ
のカムにより押圧されて移動しパーキングギヤと噛合す
るパーキングポールとを有し、車両搭載時は、カバー
と、カバーが装着されるケースとによって覆われている
車両用変速機のパーキング機構において、前記パーキン
グロッドはカバー側またはケース側のいずれか一方に設
置され、前記スリーブと、前記パーキングポールとはカ
バー側またはケース側のいずれか他方に設置されてお
り、更に、カバーとケースとが所定の位置に組み付けら
れる際に、前記パーキングロッドの先端部が前記スリー
ブに突出する位置から外れた場合には、前記スリーブが
設置されているカバーもしくはケースのいずれか、もし
くは前記スリーブ周辺の部品に接触する程長く前記パー
キングロッドの先端部が形成される構成とした。
【0016】この第3の発明によれば、カバーとケース
とを所定の位置に組み付ける際に、パーキングロッドの
先端部がスリーブに突出する位置から外れた場合は、パ
ーキングロッドの先端部がスリーブが設置されているカ
バーもしくはケースのいずれか、もしくはスリーブ周辺
の部品と接触し、カバーとケースとの合わせ面を合わせ
ることが出来なくなるため両者を組み付けることが不可
能となる。また、カバーをケースに装着する際に、パー
キングロッドの先端部が見易くなるため、パーキングロ
ッドの先端部がスリーブに突出する位置にパーキングロ
ッドを配置することが容易になる。
【0017】第4の発明は、運転者のシフトレバー操作
に連動して軸方向に移動するパーキングロッドと、この
パーキングロッドに装着されたカムと、前記パーキング
ロッドの移動に伴いこのカムが乗り上げる斜面を有した
スリーブと、前記パーキングロッドが挿通され、前記パ
ーキングロッドの先端部がこのスリーブへ突出する位置
に前記パーキングロッドを配置すると共に、前記パーキ
ングロッドの移動方向をガイドするロッドガイドと、前
記カムが前記斜面に乗り上げた際には前記カムにより押
圧されて移動しパーキングギヤと噛合するパーキングポ
ールとを有し、車両搭載時は、カバーと、カバーが装着
されるケースとによって覆われている車両用変速機のパ
ーキング機構において、前記パーキングロッドと、前記
スリーブと、前記ロッドガイドと、前記パーキングポー
ルとはカバー側またはケース側のいずれか一方に設置さ
れ、カバー側またはケース側のいずれか一方において、
前記パーキングロッドは前記ロッドガイドに挿通され、
前記パーキングロッドの先端部が前記スリーブへ突出す
るように配置される構成とした。
【0018】この第4の発明によれば、カバーとケース
とを所定の位置に組み付ける前に、カバー側またはケー
ス側のいずれか一方において、パーキングロッドはロッ
ドガイドに挿通され、パーキングロッドの先端部がスリ
ーブへ突出するように配置されることになるため、パー
キングロッドの位置を気使うことなくカバーとケースと
を組み付けることが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施形態につ
いて図1〜図4に基づいて説明する。
【0020】〔第1の実施の形態〕図1は本発明の第1
の実施の形態に係る車両用変速機のパーキング機構を示
している。
【0021】本実施の形態における車両用変速機のパー
キング機構は、車両搭載時は、カバー6と、カバー6が
装着されるケース7とにより覆われている。
【0022】カバー6側には、マニュアルプレート9
と、パーキングロッド1と、パーキングロッド1の位置
決め部材としてのロッドガイド3が設置されており、ケ
ース7側には、スリーブ2と、パーキングポール5と、
スリーブ2を固定するスリーブストッパ4が設置されて
いる。
【0023】カバー6側に設置されているマニュアルプ
レート9は図示しない伝達機構を介して運転者のシフト
レバー操作に連動して回動するものであり、パーキング
ロッド1の基端はマニュアルプレート9に回動可能に連
結されている。パーキングロッド1はマニュアルプレー
ト9の回動に伴い軸方向に移動するものである。また、
パーキングロッド1他端の先端部12にはカム8が装着
されている。また、カバー6側に設置されているロッド
ガイド3は、円筒形状を有しており、カバー6とケース
7とが所定の位置に組み付いた状態では円筒形状のケー
ス側開口部がケース7側に設置されたスリーブ2と並ぶ
ような位置に、ボルト11によりカバー6側に固定され
ている。
【0024】ケース7側に設置されているスリーブ2
は、カバー6との境界付近で、スリーブストッパ10に
よりケース7に固定されている。また、スリーブ2のカ
バー6側には、パーキングロッド1の移動に伴いカム8
が乗り上げるための斜面が形成されている。パーキング
ポール5は、スリーブ2の上方に上下方向に可動可能な
状態で配置されている。パーキングポール5は、パーキ
ングロッド1の移動に伴いカム8がスリーブ2に形成さ
れた斜面に乗り上げることにより、カム8によって押し
上げられてパーキングギヤ(図示せず)と噛合する。
【0025】カバー6において、パーキングロッド1
は、ロッドガイド3に挿通されており、カバー6とケー
ス7とが所定の位置に組み付いた状態ではその先端部1
2がスリーブ2へ突出するよな位置に配置される。
【0026】従って、本実施の形態によれば、カバー6
において、パーキングロッド1は、ロッドガイド3に挿
通されることにより、カバー6とケース7とが所定の位
置に組み付いた際にその先端部12がケース6に設置さ
れたスリーブ2へ突出するような位置に予め配置される
ことになる。
【0027】そのため、カバー6とケース7を所定の位
置に組み付ける際に、パーキングロッド1の位置を気使
うことなくカバー6とケース7とを組み付けることが出
来る。また、パーキングロッド1の先端部12がスリー
ブ2に突出していない状態でカバー6とケース7とが所
定の位置に組み付けられるというような誤組み付けを防
ぐことが出来る。さらに、カバー6とケース7とを所定
に位置に組み付ける際に、パーキングロッド1はロッド
ガイド3を挿通しており、自在には動けなくなるため、
パーキングロッド1と他部品との接触による損傷や変形
の可能性を低減できる。
【0028】〔第2の実施の形態〕図2は本発明の第2
の実施の形態に係る車両用変速機のパーキング機構を示
している。
【0029】本実施の形態における車両用変速機のパー
キング機構は、車両搭載時はカバー6と、カバー6が装
着されるケース7とにより覆われている。
【0030】カバー6側には、マニュアルプレート9
と、パーキングロッド1が設置されており、ケース7側
には、スリーブ2と、パーキングポール5と、スリーブ
2を固定するスリーブストッパ4が設置されている。
【0031】カバー6側に設置されているマニュアルプ
レート9は図示しない伝達機構を介して運転者のシフト
レバー操作に連動して回動するものであり、パーキング
ロッド1の基端はマニュアルプレート9に回動可能に連
結されている。パーキングロッド1はマニュアルプレー
ト9の回動に伴い軸方向に移動する。また、パーキング
ロッド1他端の先端部12にはカム8が装着されてい
る。
【0032】ケース7側に設置されているスリーブ2
は、カバー6との境界付近で、スリーブストッパ4によ
りケース7に固定されている。また、スリーブ2のカバ
ー6側には、パーキングロッド1の移動に伴いカム8が
乗り上げるための斜面が形成されている。パーキングポ
ール5は、スリーブ2の上方に上下方向に可動可能な状
態で配置されている。パーキングポール5は、パーキン
グロッド1の移動に伴いカム8がスリーブ2に形成され
た斜面に乗り上げることによりカム8によって押し上げ
られパーキングギヤ(図示せず)と噛合する。
【0033】ケース7側に設置されているスリーブスト
ッパ4はスリーブ2をカバー6側からケース7との間に
挟み込んだ状態でボルト10によって固定されている。
また、スリーブストッパ4には、カバー6とケース7を
所定の位置に組み付けた際にパーキングロッド1を挿通
させ、パーキングロッド1の先端部12をスリーブ2へ
突出させるための円筒形状のロッドガイド3が形成され
ている。さらに、スリーブストッパ4には、カバー6と
ケース7を所定の位置に組み付ける際にパーキングロッ
ド1がロッドガイド3に挿通されなかった場合、パーキ
ングロッド1の先端部12が接触する凹形状の壁14が
ロッドガイド3の周囲に形成されている。
【0034】従って、本実施の形態によれば、カバー6
とケース7とを所定の位置に組み付ける際に、パーキン
グロッド1がロッドガイド3に挿通されなかった場合に
は、パーキングロッド1の先端部12がロッドガイド3
の周囲に形成された壁14に接触し凹形状に引っ掛かる
ことになるため、カバー6とケース7との合わせ面を合
わせることが出来ず、両者を組み付けることが不可能と
なる。
【0035】そのため、パーキングロッド1の先端部1
2がスリーブ2に突出していない状態でカバー6とケー
ス7とが所定の位置に組み付けられるというような誤組
み付けを防ぐことが出来る。
【0036】〔第3の実施の形態〕図3は本発明の第3
の実施の形態に係る車両用変速機のパーキング機構を示
している。
【0037】本実施の形態における車両用変速機のパー
キング機構は、車両搭載時は、カバー6と、カバー6が
装着されているケース7とにより覆われている。
【0038】カバー6側には、マニュアルプレート9
と、パーキングロッド1が設置されており、ケース7側
には、スリーブ2と、パーキングポール5と、スリーブ
2を固定するスリーブストッパ4が設置されている。
【0039】カバー6側に設置されているマニュアルプ
レート9は図示しない伝達機構を介して運転者のシフト
レバー操作に連動して回動するものであり、パーキング
ロッド1の基端はマニュアルプレート9に回動可能に連
結されている。パーキングロッド1はマニュアルプレー
ト9の回動に伴い軸方向に移動する。また、パーキング
ロッド1他端の先端部12にはカム8が装着されてい
る。
【0040】ケース側に設置されているスリーブ2は、
カバー6との境界付近で、スリーブストッパ4によりケ
ース7に固定されている。また、スリーブ2のカバー6
側には、パーキングロッド1の移動に伴いカム8が乗り
上げるための斜面が形成されている。パーキングポール
5は、スリーブ2の上方に上下方向に可動可能な状態で
配置されている。パーキングポール5は、パーキングロ
ッド1の移動に伴いカム8がスリーブ2に形成された斜
面に乗り上げることによりカム8によって押し上げられ
パーキングギヤ(図示せず)と噛合する。
【0041】また、パーキングロッド1の先端部12の
カム8より先の部分が、カバー6とケース7とが所定の
位置に組み付いた状態では、シフトレバーがパーキング
レンジとなっていない状態においても、ケース7側に設
置されているスリーブ2とパーキングポール5との間を
挿通し、また、カバー6とケース7とを所定の位置に組
み付ける際にケース7側に設置されているスリーブ2と
パーキングポール5との間から外れた場合には、ケース
7やスリーブストッパ4等のスリーブ2の周辺の部品に
接触する程長く形成されている。
【0042】従って、本実施の形態によれば、カバー6
とケース7とを所定の位置に組み付ける際に、パーキン
グロッド1の先端部12のカム8より先の部分がケース
7側に設置されているスリーブ2とパーキングポール5
との間に挿通されなかった場合には、パーキングロッド
1の先端部12がケース7やスリーブストッパ4等のス
リーブ2周辺の部品に接触し引っ掛かることになるた
め、カバー6とケース7との合わせ面を合わせることが
出来ず、両者を組み付けることが不可能となる。
【0043】そのため、パーキングロッド1の先端部1
2がスリーブ2に突出していない状態でカバー6とケー
ス7とが所定の位置に組み付けられるというような誤組
み付けを防ぐことが出来る。また、カバー6をケース7
に装着する際に、パーキングロッド1の先端部12が見
易くなるため、パーキングロッド1の先端部12がスリ
ーブ2に突出する位置にパーキングロッド1を配置する
ことが容易になり組み付け性が向上する。
【0044】〔第4の実施の形態〕図4は本発明の第4
の実施の形態に係る車両用変速機のパーキング機構を示
している。
【0045】本実施の形態における車両用変速機のパー
キング機構は、車両搭載時は、カバー6と、カバー6が
装着されるケース7とにより覆われている。
【0046】カバー6側には、マニュアルプレート9
と、パーキングロッド1が設置されている。また、ロッ
ドガイド3が形成されているプレート15をカバー6と
の間に挟持した状態で、ケース7との境界付近で、スリ
ーブストッパ4が、カバー6にボルト13によって締結
されている。さらに、プレート15とスリーブストッパ
4との間にはスリーブ2とパーキングポール5が挟持さ
れている。カバー側において、パーキングロッド1はロ
ッドガイド3に挿通され、その先端部12はスリーブ2
へ突出している。
【0047】マニュアルプレート9は図示しない伝達機
構を介して運転者のシフトレバー操作に連動して回動す
るものであり、パーキングロッド1の基端はマニュアル
プレート9に回動可能に連結されている。パーキングロ
ッド1はマニュアルプレート9の回動に伴い軸方向に移
動する。また、パーキングロッド1他端の先端部12に
はカム8が装着されている。スリーブ2にのパーキング
ロッドと近い側には、パーキングロッド1の移動に伴い
カム8が乗り上げるための斜面が形成されている。パー
キングポール5は、スリーブ2の上方に上下方向に可動
可能な状態で配置されている。パーキングポール5は、
パーキングロッド1の移動に伴いカム8がスリーブ2に
形成された斜面に乗り上げることによりカム8により押
し上げられパーキングギヤ(図示せず)と噛合する。
【0048】従って、本実施の形態によれば、カバー6
側において、パーキングロッド1はロッドガイド3に挿
通され、その先端部12がスリーブ2へ突出する位置に
配置される。
【0049】そのため、カバー6とケース7を所定の位
置に組み付ける際に、パーキングロッド1の位置を気使
うことなくカバー6とケース7とを組み付けることが出
来る。また、パーキングロッド1の先端部12がスリー
ブ2に突出していない状態でカバー6とケース7とが所
定の位置に組み付けられるというような誤組み付けを防
ぐことが出来る。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る車両用変速機のパーキング
機構によれば、パーキングロッドが設置されているカバ
ーまたはケースにおいて、カバーとケースとを組み付け
た際にパーキングロッドの先端がスリーブに突出するよ
うな位置に、パーキングロッドが予め配置されることに
なるため、パーキングロッドの位置を気使うことなくカ
バーとケースとを組み付けることが出来、組み付け性が
向上する。また、パーキングロッドの先端部がスリーブ
ヘ突出していない状態でカバーとケースとが所定の位置
に組み付けられるというような誤組み付けを防ぐことが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施の形態1の車両用変速機のパーキ
ング機構を示す正面図である。
【図2】 本発明実施の形態2の車両用変速機のパーキ
ング機構を示す正面図である。
【図3】 本発明実施の形態3の車両用変速機のパーキ
ング機構を示す正面図である。
【図4】 本発明実施の形態4の車両用変速機のパーキ
ング機構を示す正面図である。
【図5】 従来の車両用変速機のパーキング機構を示す
正面図である。
【図6】 パーキングポールの動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・パーキングロッド 2・・・スリーブ 3・・・ロッドガイド 4・・・スリーブストッパ 5・・・パーキングポール 6・・・カバー 7・・・ケース 8・・・カム 9・・・マニュアルプレート 10・・ボルト 11・・ボルト 12・・先端部 13・・ボルト 14・・壁 15・・プレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者のシフトレバー操作に連動して軸
    方向に移動するパーキングロッドと、 このパーキングロッドの配置位置を決定する位置決め部
    材と、 前記パーキングロッドに装着されたカムと、 前記パーキングロッドの移動に伴いこのカムが乗り上げ
    る斜面を有したスリーブと、 前記カムが前記斜面に乗り上げた際には前記カムにより
    押圧されて移動しパーキングギヤと噛合するパーキング
    ポールとを有し、 車両搭載時は、カバーと、カバーが装着されるケースと
    によって覆われている車両用変速機のパーキング機構に
    おいて、 前記パーキングロッドと、前記位置決め部材とはカバー
    側またはケース側のいずれか一方に設置され、 前記スリーブと、前記パーキングポールとはカバー側ま
    たはケース側のいずれか他方に設置されており、 カバーとケースとが所定の位置に組み付けられる際に前
    記パーキングロッドの先端部が前記スリーブに突出する
    位置に、カバー側またはケース側のいずれか一方おい
    て、前記位置決め部材によって、前記パーキングロッド
    が位置決め案内されることを特徴とする車両用変速機の
    パーキング機構。
  2. 【請求項2】 運転者のシフトレバー操作に連動して軸
    方向に移動するパーキングロッドと、 このパーキングロッドに装着されたカムと、 前記パーキングロッドの移動に伴いこのカムが乗り上げ
    る斜面を有したスリーブと、 前記パーキングロッドが挿通され、前記パーキングロッ
    ドの先端部がこのスリーブへ突出する位置に前記パーキ
    ングロッドを配置すると共に、前記パーキングロッドの
    移動方向をガイドするロッドガイドと、 前記カムが前記斜面に乗り上げた際には前記カムにより
    押圧されて移動しパーキングギヤと噛合するパーキング
    ポールとを有し、 車両搭載時は、カバーと、カバーが装着されるケースと
    によって覆われている車両用変速機のパーキング機構に
    おいて、 前記パーキングロッドはカバー側またはケース側のいず
    れか一方に設置され、 前記スリーブと、前記ロッドガイドと、前記パーキング
    ポールとはカバー側またはケース側のいずれか他方に設
    置されており、 更に、前記ロッドガイド周辺には壁が形成されており、
    カバーとケースとが所定の位置に組み付けられる際に、
    前記パーキングロッドが前記ロッドガイドに挿通されず
    前記パーキングロッドの先端部が前記スリーブに突出す
    る位置から外れた場合には、前記パーキングロッドの先
    端部がこの壁に接触することを特徴とする車両用変速機
    のパーキング機構。
  3. 【請求項3】 運転者のシフトレバー操作に連動して軸
    方向に移動するパーキングロッドと、 このパーキングロッドに装着されたカムと、 前記パーキングロッドの移動に伴いこのカムが乗り上げ
    る斜面を有したスリーブと、 前記カムが前記斜面に乗り上げた際には前記カムにより
    押圧されて移動しパーキングギヤと噛合するパーキング
    ポールとを有し、 車両搭載時は、カバーと、カバーが装着されるケースと
    によって覆われている車両用変速機のパーキング機構に
    おいて、 前記パーキングロッドはカバー側またはケース側のいず
    れか一方に設置され、 前記スリーブと、前記パーキングポールとはカバー側ま
    たはケース側のいずれか他方に設置されており、 更に、カバーとケースとが所定の位置に組み付けられる
    際に、前記パーキングロッドの先端部が前記スリーブに
    突出する位置から外れた場合には、前記スリーブが設置
    されているカバーまたはケースのいずれか、もしくは前
    記スリーブ周辺の部品に接触する程長く前記パーキング
    ロッドの先端部が形成されていることを特徴とする車両
    用変速機のパーキング機構。
  4. 【請求項4】 運転者のシフトレバー操作に連動して軸
    方向に移動するパーキングロッドと、 このパーキングロッドに装着されたカムと、 前記パーキングロッドの移動に伴いこのカムが乗り上げ
    る斜面を有したスリーブと、 前記パーキングロッドが挿通され、前記パーキングロッ
    ドの先端部がこのスリーブへ突出する位置に前記パーキ
    ングロッドを配置すると共に、前記パーキングロッドの
    移動方向をガイドするロッドガイドと、 前記カムが前記斜面に乗り上げた際には前記カムにより
    押圧されて移動しパーキングギヤと噛合するパーキング
    ポールとを有し、 車両搭載時は、カバーと、カバーが装着されるケースと
    によって覆われている車両用変速機のパーキング機構に
    おいて、 前記パーキングロッドと、前記スリーブと、前記ロッド
    ガイドと、前記パーキングポールとはカバー側またはケ
    ース側のいずれか一方に設置され、 カバー側またはケース側のいずれか一方において、前記
    パーキングロッドは前記ロッドガイドに挿通され、前記
    パーキングロッドの先端部が前記スリーブへ突出するよ
    うに配置されていることを特徴とする車両用変速機のパ
    ーキング機構。
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