JP2003276123A - 牧草用フィルム - Google Patents

牧草用フィルム

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JP2003276123A JP2002086090A JP2002086090A JP2003276123A JP 2003276123 A JP2003276123 A JP 2003276123A JP 2002086090 A JP2002086090 A JP 2002086090A JP 2002086090 A JP2002086090 A JP 2002086090A JP 2003276123 A JP2003276123 A JP 2003276123A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、最適な粘着性、耐突
刺性、耐衝撃性、ラッピング性、機械的強度、ガスバリ
アー性、機械操作性の優れ、馬や牛の飼料として用いら
れるロールベール状にした牧草を牧草用ラッピングマシ
ーン等を用いてストレッチ包装し、発酵により栄養価の
高いサイレージを得るのに適し、廃棄物量を少なくでき
るサイレージ用に好適な牧草用フィルムを提供すること
である。 【解決手段】 A層、B層及びC層の順に、少
なくとも3層に積層され、(1)A層は、 特定範囲のエチレン−酢酸ビニル共重合体とポリブテ
ン及び/又は接着性樹脂の樹脂組成、又は 特定範囲のメタロセン触媒より製造されたエチレン−
α−オレフィン共重合体と、高圧法低密度ポリエチレ
ン、ポリブテン及び/又は接着性樹脂の樹脂組成から選
択され、(2)B層は、脂肪族ポリアミドであり、
(3)C層は、特定範囲のメタロセン触媒より製造され
たエチレン−α−オレフィン共重合体と、高圧法低密度
ポリエチレン、ポリブテン及び/又は接着性樹脂である
ことを特徴とする牧草用フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最適な粘着性、耐
突刺性、耐衝撃性、ラッピング性、機械的強度、ガスバ
リアー性、機械操作性の優れた牧草用フィルムに関する
ものである。特に、馬や牛の飼料として用いられるロー
ルベール状にした牧草を牧草用ラッピングマシーン等を
用いてストレッチ包装し、発酵により栄養価の高いサイ
レージを得るのに適しているサイレージ用に好適な牧草
用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】牧草用フィルムの問題点が軽減された高
品質の牧草用フィルムとして、例えば、特公平2−12
187号公報や特公平2−18983号公報記載の牧草
用フィルムがある。これは、エチレン−α―オレフィン
共重合体を主成分とする第1層と、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を主成分とする第2層からなり、必要に応じ
て、オレイン酸アミド等の滑剤、タルク、シリカ等の無
機充填剤、ポリブテンの低分子粘着物質等の粘着剤が少
量添加された2層構造の牧草用フィルムである。メタロ
セン系触媒を用いて製造されたエチレン−α−オレフィ
ン共重合体樹脂を用いたフィルムとして特開平7−31
4624号公報記載の熱可塑性樹脂からなる層とメタロ
セン系触媒を用いて製造されたエチレン−α−オレフィ
ン共重合体樹脂からなる層の共押出フィルムがある。
【0003】牧草用ストレッチフィルムとしては、特開
平5−169599号公報記載の牧草用ストレッチフィ
ルムがある。エチレン−α―オレフィン共重合体である
線状低密度ポリエチレンを主成分として高圧法ポリエチ
レン、TiO2 又はカーボン、およびポリブテンを混合
した第1層と、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分
として、ポリブテンを混合した第2層からなる2層構造
の牧草用ストレッチフィルムである。さらに、牧草用フ
ィルムとして、特開平10−235809号公報に記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】牧草用フィルムによる
牧草をロールベール状に包装する方法が近年になり普及
し始めた。この方法は、機械が大型化するが、収穫から
サイレージ調製まで一人作業が可能で、人手不足の酪農
家の間に浸透しつつある。このロールベール包装方法
は、ベール状にした原料牧草を牧草用フィルムで密閉包
装する場合、良好な包装がなされると数時間でベール内
が嫌気性に変わる。
【0005】牧草用フィルムを物品の包装に使用するに
は以下の問題点を解決する必要がある。 (1)粘着性が低いと、包装時皺が入りやすく、密閉性
が悪く成る。 (2)耐突刺性、耐衝撃性が低いと、包装した内容物と
の接触により穴が空き易くなる。
【0006】さらに、牧草用フィルムを牧草用として用
いる場合、例えば、牧草をロールベール状に包装する方
法に使用するには以下の問題点を解決する必要がある。 (1)サイレージ調製時、粘着性が低いと密着性が悪く
包装時皺が入りやすく、空気が混入してベール内が嫌気
性にならなかったり、フィルムから空気入り嫌気性にな
らずに腐敗が起こり家畜の飼料として使用できなくなる
ことがある。 (2)耐突刺性、耐衝撃性が低いと、ロールベール包装
では牧草の茎等によりフィルムに穴が空き易くなるた
め、発酵が良好に行われず質の良いサイレージが得られ
にくくなる。 (3)牧草をロールベール包装後屋外に放置してサイレ
ージを調製する場合、隠蔽性を解決する必要がある。 (4)最適な粘着性、ラッピング性、機械的強度、機械
操作性が低いと、ロールベール状にした牧草を牧草用ラ
ッピングマシーン等を用いてストレッチ包装しにくくな
る。また、ロールベール状にした牧草を牧草用ラッピン
グマシーン等を用いてストレッチ包装する場合に、ラッ
ピングの巻数を低減させ、廃棄物量を少なくできるサイ
レージ用に好適な牧草用フィルムが求められている。
【0007】本発明は、最適な粘着性、耐突刺性、耐衝
撃性、ラッピング性、機械的強度、ガスバリアー性、機
械操作性の優れ、馬や牛の飼料として用いられるロール
ベール状にした牧草を牧草用ラッピングマシーン等を用
いてストレッチ包装し、発酵により栄養価の高いサイレ
ージを得るのに適しているサイレージ用に好適な牧草用
フィルムを提供することである。さらにストレッチ包装
する場合に、ラッピングの巻数を低減させ、廃棄物量を
少なくできるサイレージ用に好適な牧草用フィルムを提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明は、
A層、B層及びC層の順に、少なくとも3層に積層さ
れ、(1)A層は、 エチレン−酢酸ビニル共重合体60〜100重量%、
ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜30重量
%の樹脂組成(エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブ
テン及び接着性樹脂の合計が100重量%)、又は メタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフ
ィン共重合体10〜100重量%、高圧法低密度ポリエ
チレン0〜50重量%、ポリブテン0〜10重量%及び
接着性樹脂0〜30重量%の樹脂組成(メタロセン触媒
より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体、高
圧法低密度ポリエチレン、ポリブテン及び接着性樹脂の
合計が100重量%)から選択され、(2)B層は、脂
肪族ポリアミドであり、(3)C層は、メタロセン触媒
より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体10
〜100重量%、高圧法低密度ポリエチレン0〜50重
量%、ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜3
0重量%であることを特徴とする牧草用フィルムであ
る。
【0009】本発明の第二の発明は、A層、B層及びC
層の順に、直接3層に積層され、(1)A層は、 エチレン−酢酸ビニル共重合体60〜100重量%、
ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜30重量
%の樹脂組成(エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブ
テン及び接着性樹脂の合計が100重量%)、又は メタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフ
ィン共重合体10〜100重量%、高圧法低密度ポリエ
チレン0〜50重量%、ポリブテン0〜10重量%及び
接着性樹脂0〜30重量%の樹脂組成(メタロセン触媒
より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体、高
圧法低密度ポリエチレン、ポリブテン及び接着性樹脂の
合計が100重量%)から選択され、(2)B層は、脂
肪族ポリアミドであり、(3)C層は、メタロセン触媒
より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体10
〜100重量%、高圧法低密度ポリエチレン0〜50重
量%、ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜3
0重量%であることを特徴とする牧草用フィルムであ
る。
【0010】本発明の第三の発明は、B層の脂肪族ポリ
アミドが、脂肪族ポリアミド共重合体を含有しているこ
とを特徴とする牧草用フィルムである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の牧草用フィルムは、A
層、B層及びC層の順に、少なくとも3層に積層され、
(1)A層は、 エチレン−酢酸ビニル共重合体60〜100重量%、
ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜30重量
%の樹脂組成(エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブ
テン及び接着性樹脂の合計が100重量%)、又は メタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフ
ィン共重合体10〜100重量%、高圧法低密度ポリエ
チレン0〜50重量%、ポリブテン0〜10重量%及び
接着性樹脂0〜30重量%の樹脂組成(メタロセン触媒
より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体、高
圧法低密度ポリエチレン、ポリブテン及び接着性樹脂の
合計が100重量%)から選択され、(2)B層は、脂
肪族ポリアミドであり、(3)C層は、メタロセン触媒
より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体10
〜100重量%、高圧法低密度ポリエチレン0〜50重
量%、ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜3
0重量%であることを特徴とする牧草用フィルムであ
る。
【0012】本発明の牧草用フィルムは、A層、B層及
びC層の順に直接3層に積層された牧草用フィルムが好
ましい。
【0013】A層としては、 エチレン−酢酸ビニル共重合体60〜100重量%、
ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜30重量
%の樹脂組成、好ましくはエチレン−酢酸ビニル共重
合体71〜99重量%、ポリブテン1〜9重量%及び接
着性樹脂0〜20重量%の樹脂組成、さらに好ましくは
エチレン−酢酸ビニル共重合体76〜98重量%、ポ
リブテン2〜9重量%及び接着性樹脂0〜15重量%の
樹脂組成、特に好ましくはエチレン−酢酸ビニル共重
合体80〜98重量%、ポリブテン2〜8重量%及び接
着性樹脂0〜12重量%の樹脂組成(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリブテン及び接着性樹脂の合計は、1
00重量%)、又は、 メタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフ
ィン共重合体10〜100重量%、高圧法低密度ポリエ
チレン0〜50重量%、ポリブテン0〜10重量%及び
接着性樹脂0〜30重量%の樹脂組成(メタロセン触媒
より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体、高
圧法低密度ポリエチレン、ポリブテン及び接着性樹脂の
合計は、100重量%)、好ましくはメタロセン触媒よ
り製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体41〜
99重量%、高圧法低密度ポリエチレン0〜30重量
%、ポリブテン1〜9重量%及び接着性樹脂0〜20重
量%の樹脂組成、さらに好ましくはメタロセン触媒より
製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体56〜9
8重量%、高圧法低密度ポリエチレン0〜20重量%、
ポリブテン2〜9重量%及び接着性樹脂0〜15重量%
の樹脂組成、特に好ましくはメタロセン触媒より製造さ
れたエチレン−α−オレフィン共重合体60〜98重量
%、高圧法低密度ポリエチレン0〜20重量%、ポリブ
テン2〜8重量%及び接着性樹脂0〜12重量%の樹脂
組成から選択される。 A層において、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ブテン及び接着性樹脂の合計は100重量%であり、
メタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフィ
ン共重合体、高圧法低密度ポリエチレン、ポリブテン及
び接着性樹脂の合計は100重量%である。
【0014】C層としては、メタロセン触媒より製造さ
れたエチレン−α−オレフィン共重合体10〜100重
量%、高圧法低密度ポリエチレン0〜50重量%、ポリ
ブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜30重量%で
あり、好ましくはメタロセン触媒より製造されたエチレ
ン−α−オレフィン共重合体41〜99重量%、高圧法
低密度ポリエチレン0〜30重量%、ポリブテン1〜9
重量%及び接着性樹脂0〜20重量%であり、さらに好
ましくはメタロセン触媒より製造されたエチレン−α−
オレフィン共重合体48〜98重量%、高圧法低密度ポ
リエチレン0〜25重量%、ポリブテン2〜10重量%
及び接着性樹脂0〜17重量%であり、より好ましくは
メタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフィ
ン共重合体56〜98重量%、高圧法低密度ポリエチレ
ン0〜20重量%、ポリブテン2〜9重量%及び接着性
樹脂0〜15重量%であり、特に好ましくはメタロセン
触媒より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体
60〜98重量%、高圧法低密度ポリエチレン0〜20
重量%、ポリブテン2〜8重量%及び接着性樹脂0〜1
2重量%である。C層において、メタロセン触媒より製
造されたエチレン−α−オレフィン共重合体、高圧法低
密度ポリエチレン、ポリブテン及び接着性樹脂の合計は
100重量%である。
【0015】A層のエチレン−酢酸ビニル共重合体とし
ては、下記の特定範囲の物性を有しているものが好まし
い。 (1)酢酸ビニル含有量が、好ましくは3〜25重量
%、さらに好ましくは6〜20重量%の範囲。 (2)190℃、2.16kg荷重におけるメルトフロ
ーレートが、好ましくは0.3〜10(g/10分)、
さらに好ましくは0.5〜5(g/10分)、特に好ま
しくは0.5〜3(g/10分)の範囲。
【0016】上記特性のうち、(1)酢酸ビニル含有量
が上記の範囲より小さいと得られるフィルムが固くて伸
び難く、破れやすくなり粘着性も低下する。上記の範囲
より大きいとフィルム表面の粘着性が大きくなり過ぎる
とともに強度が低下する。
【0017】(2)メルトフローレートが上記の範囲よ
り小さいとフィルムが伸び難く、包装時に破れ易くな
る。上記の範囲より大きいとフィルムの最終的な破断強
度が小さくなる。
【0018】A層及び/又はC層のメタロセン触媒より
製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体は、メタ
ロセン触媒の存在下にエチレンと炭素数3〜10のα−
オレフィンとの共重合により製造することができる。上
記炭素数3〜10のα−オレフィンとしては、プロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メ
チルペンテン−1、オクテン−1、シクロヘキセンなど
が挙げられる。
【0019】上記エチレンとα−オレフィンとの共重合
体中のα−オレフィンから誘導される繰り返し単位は、
通常、好ましくは15モル%以下の範囲、さらに好まし
くは0.1〜10モル%の範囲で、特に好ましくは0.
1〜8モル%の範囲で含まれている。α−オレフィン
は、エチレン−α−オレフィン共重合体中に単独であっ
ても、二種以上含まれていてもよい。
【0020】メタロセン触媒としては、公知のメタロセ
ン触媒を用いることが出来る。メタロセン触媒として
は、周期律表第IV又はV族遷移金属のメタロセン化合
物と、有機アルミニウム化合物及び/又はイオン性化合
物の組合せ、有機アルミニウムオキシ化合物と、シク
ロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第
IV族又はV族の遷移金属化合物などの公知のオレフィン
重合用などのメタロセン触媒を用いることが出来る。
【0021】周期律表第IV又はV族遷移金属としては、
チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム
(Hf)、バナジウム(V)などが好ましい。
【0022】そのメタロセン化合物とは、少なくとも一
個のシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニ
ル基、ヒドロカルビル珪素などによって架橋されたも
の、さらにシクロペンタジエニル基が酸素、窒素、燐原
子に架橋されたものを配位子とする公知のメタロセン化
合物をいずれも使用できる。
【0023】これらのメタロセン化合物の具体例として
は、ジメチルシリル(2,4−ジメチルシクロペンタジ
エニル)(3’,5’−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシリル(2,
4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,5’−ジ
メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド
などのケイ素架橋型メタロセン化合物、、エチレンビス
インデニルジルコニウムジクロライド、エチレンビスイ
ンデニルハフニウムジクロライド、エチレンビス(メチ
ルインデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビ
ス(メチルインデニル)ハフニウムジクロライドなどの
インデニル系架橋型メタロセン化合物を挙げることがで
きる。
【0024】本発明でメタロセン化合物との組合せで用
いられる有機アルミニウム化合物としては、一般式、
(−Al(R)O−)nで示される直鎖状、あるいは環
状重合体(Rは炭素数1〜10の炭化水素基であり、一
部ハロゲン原子及び/又はRO基で置換されたものも含
む。nは重合度であり、5以上、好ましくは10以上で
ある)であり、具体例としてRがそれぞれメチル、エチ
ル、イソブチル基である、メチルアルモキサン、エチル
アルモキサン、イソブチルエチルアルモキサンなどが挙
げられる。
【0025】さらに、その他の有機アルミニウム化合物
としては、トリアルキルアルミニウム、ジアルキルハロ
ゲノアルミニウム、セスキアルキルハロゲノアルミニウ
ム、アルケニルアルミニウム、ジアルキルハイドロアル
ミニウム、セスキアルキルハイドロアルミニウムなどが
挙げられる。
【0026】イオン性化合物としては、一般式、C+
-で示され、C+は有機化合物、有機金属化合物、ある
いは無機化合物の酸化性のカチオン、又はルイス塩基と
プロトンからなるブレンステッド酸であり、メタロセン
配位子のアニオンと反応してメタロセンのカチオンを生
成することができる。それらの具体例としては、特開平
4−253711号公報、同4−305585号公報、
特公表平5−507756号公報、同5−502906
号公報に記載されたようなものを用いることができる。
【0027】特に、テトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートアニオンとトリフェニルカルボニウムカチ
オンあるいはジアルキルアニリニウムカチオンとのイオ
ン化合物が好ましい。これらのイオン化合物は、前記の
有機アルミニウム化合物と併用することができる。
【0028】メタロセン触媒によるエチレンと炭素数3
〜10のα−オレフィンとの共重合の方法としては、良
く知られた各種の方法を採用でき、不活性ガス中での流
動床式気相重合あるいは攪拌式気相重合、不活性溶媒中
でのスラリー重合、モノマーを溶媒とするバルク重合な
ど公知の重合方法を用いることが出来る。
【0029】A層及び/又はC層のメタロセン触媒によ
るエチレン−α−オレフィン共重合体の密度は、0.9
0〜0.935(g/cm)が好ましい。A層及び/
又はC層のメタロセン触媒によるエチレン−α−オレフ
ィン共重合体のメルトフローレート(MFR)は、0.
5〜10(g/10分)が好ましい。A層及び/又はC
層のメタロセン触媒によるエチレン−α−オレフィン共
重合体のメルトフローレート(MFR)が上記範囲内で
は、溶融時の流動性に優れるため成形加工時に押出機な
どの成形機に多大な負荷をかけることがなく、得られる
フィルム物性に優れるため包装時や使用時にフィルムの
切断や破損を生じにくい。
【0030】A層及び/又はC層の高圧法低密度ポリエ
チレンとしては、一般的に知られている高圧法低密度ポ
リエチレンであり、例えば、高圧下でラジカル重合する
ことによって製造したものを挙げることができる。高圧
法低密度ポリエチレンとしては、エチレンの単独重合体
の他、エチレンと他のモノマー(酢酸ビニルを除く)と
の共重合体を用いることができる。高圧法低密度ポリエ
チレンとして、エチレン単独重合体、エチレン・アクリ
ル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸エステ
ル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン
・メタクリル酸共重合体、エチレン・プロピレンゴム等
のエチレン系コポリマー(エチレン−酢酸ビニル共重合
体を除く)が挙げられる。
【0031】高圧法低密度ポリエチレンの密度は、好ま
しくは0.910〜0.940(g/cm)、さらに
好ましくは0.915〜0.935(g/cm)が好
ましい。A層及び/又はC層の高圧法低密度ポリエチレ
ンのメルトフローレート(MFR)は、好ましくは0.
1〜50(g/10分)、さらに好ましくは0.1〜4
0(g/10分)、特に好ましくは0.2〜5(g/1
0分)が好ましい。A層及び/又はC層の高圧法低密度
ポリエチレンのメルトフローレート(MFR)が上記範
囲内では、溶融時の流動性に優れるため成形加工時に押
出機などの成形機に多大な負荷をかけることがなく、メ
タロセン触媒によるエチレン−α−オレフィン共重合体
の成形加工性の改良効果に優れる。
【0032】A層及び/又はC層のポリブテンとして
は、ポリブテンは、粘着剤として各層に添加し、下記の
特定範囲の物性を有しているものが好ましい。(1)平
均分子量500〜3000のものが良好な粘着性を示す
ので好ましい。粘着性は、フィルムの厚みおよび添加量
に依存する。A層及び/又はC層のポリブテンの添加量
は、10重量%以下が好適であり、10重量%より大き
いと強度が低下したり粘着性が強すぎるため不良が生じ
る場合があり好ましくない。
【0033】B層の脂肪族ポリアミドとは、主鎖中に酸
アミド結合(−CONH−)を有するものであり、例え
ば、ε−カプロラクタム、6−アミノカプロン酸、ε−
エナントラクタム、7−アミノヘプタン酸、9−アミノ
ノナン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノド
デカン酸、ラウロラクタム、α−ピロリドン、α−ピペ
リドンや、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジア
ミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジア
ミンなどのジアミンとアジピン酸、セバシン酸などのジ
カルボン酸との重縮合物からなる重合体もしくはこれら
の共重合体、もしくはこれらの重合体あるいは共重合体
のブレンド物を挙げることができる。好ましくは、ε−
カプロラクタム、6−アミノカプロン酸、11−アミノ
ウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、ラウロラクタ
ム、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸のジカルボン
酸との重縮合物からなる重合体もしくはこれらの共重合
体、もしくはこれらの重合体あるいは共重合体のブレン
ド物である。
【0034】B層の脂肪族ポリアミドの重合体として
は、例えば、ポリカプロアミド(ナイロン−6)、ポリ
アミノウンデカン酸(ナイロン−11)、ポリラウリル
ラクタム(ナイロン−12)、ポリヘキサメチレンジア
ミノアジピン酸(ナイロン−66)、ポリヘキサメチレ
ンジアミノセバシン酸(ナイロン−610)、ポリヘキ
サメチレンジアミノドデカン二酸(ナイロン−612)
の如き重合体、カプロラクタム/ラウリルラクタム共重
合体(ナイロン−6/12)、カプロラクタム/アミノ
ウンデカン酸共重合体(ナイロン−6/11)、カプロ
ラクタム/ヘキサメチレンジアミノアジピン酸共重合体
(ナイロン−6/66)、カプロラクタム/ヘキサメチ
レンジアミノアジピン酸/アミノドデカン二酸(ナイロ
ン−6/66/12)、カプロラクタム/ヘキサメチレ
ンジアミノアジピン酸/ラウリルラクタム(ナイロン−
6/66/12)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジ
アミノアジピン酸/ヘキサメチレンジアミノセバシン酸
(ナイロン−6/66/610)、カプロラクタム/ヘ
キサメチレンジアミノアジピン酸/ヘキサメチレンジア
ミノドデカン二酸(ナイロン−6/66/612)の如
き共重合体などが挙げられる。これらのポリアミド樹脂
は、それぞれ単独で用いることもできるし、また2種以
上を混合して用いることもできる。これらのうち、ナイ
ロン−6、ナイロン−6/12、ナイロン−6/11、
ナイロン−6/66、ナイロン−6/66/12、ナイ
ロン−6/66/610、ナイロン−6/66/612
など、カプロアミドが主たる構成成分となっているもの
が好ましい。
【0035】B層の脂肪族ポリアミドは、ナイロン−6
/12、ナイロン−6/11、ナイロン−6/66、ナ
イロン−6/66/12、ナイロン−6/66/61
0、ナイロン−6/66/612などの脂肪族ポリアミ
ド共重合体を好ましくは1〜100重量%、さらに好ま
しくは2〜100重量%、より好ましくは3〜100重
量%、特に好ましくは5〜100重量%含有しているこ
ととにより、さらに伸長回復率などの包装適正及び突刺
性が向上するために好ましい。
【0036】本発明の牧草用フィルムのダートインパク
トは、好ましくは280gf以上、さらに好ましくは2
90gf以上、より好ましくは300gf以上、特に好
ましくは310gf以上が好ましい。
【0037】本発明の牧草用フィルムの突刺強度は、好
ましくは0.65kgf以上、特に好ましくは0.67
kgf以上が好ましい。
【0038】本発明の牧草用フィルムの引裂強度(MD
方向)は、好ましくは57kgf/cm以上、さらに好
ましくは60kgf/cm以上、より好ましくは62k
gf/cm以上、特に好ましくは65kgf/cm以
上、が好ましい。
【0039】本発明の牧草用フィルムの引裂強度(TD
方向)は、好ましくは240kgf/cm以上、さらに
好ましくは260kgf/cm以上が好ましい。
【0040】本発明の牧草用フィルムの引張破断点強度
(MD方向)は、好ましくは300kgf/cm
上、さらに好ましくは310kgf/cm以上、より
好ましくは315kgf/cm以上、特に好ましくは
320kgf/cm以上が好ましい。
【0041】本発明の牧草用フィルムの引張破断点強度
(TD方向)は、好ましくは350kgf/cm
上、さらに好ましくは360kgf/cm以上、特に
好ましくは370kgf/cm以上が好ましい。
【0042】本発明の牧草用フィルムの酸素透過度は、
好ましくは500ml/(m/day/atm)以
下、さらに好ましくは400ml/(m/day/a
tm)以下、より好ましくは380ml/(m/da
y/atm)以下、特に好ましくは350ml/(m
/day/atm)以下が好ましい。
【0043】接着剤としては、各層間を張り合わせ可能
な公知の接着成分を用いることが出来る。
【0044】接着性樹脂としては、各層間を張り合わせ
可能な公知の接着性樹脂を用いることが出来る。不飽和
カルボン酸類グラフトポリオレフィンは、ポリオレフィ
ンに不飽和カルボン酸類を公知の方法を用いてグラフト
することにより得ることが出来る。不飽和カルボン酸類
グラフトポリオレフィンとして、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体に不飽和カルボン酸類をグラフトさせた又
は反応させた不飽和カルボン酸類グラフトエチレン−α
−オレフィン共重合体を含む又はからなる樹脂成分を用
いることが出来る。不飽和カルボン酸類としては、マレ
イン酸、イタコン酸、シトラコン酸およびこれらの無水
物、モノエステルなどを用いることが出来る。不飽和カ
ルボン酸類グラフトポリオレフィンは、ポリオレフィン
100重量部に不飽和カルボン酸類0.01〜5重量部
をグラフトすることにより製造することが出来る。
【0045】本発明の牧草用フィルムにおいて、A層と
B層とは、直接又は接着剤あるいは接着性樹脂を介して
積層することができ、B層とC層とは、直接又は接着剤
あるいは接着性樹脂を介して積層することができる。本
発明の牧草用フィルムの層構成の一例として、A層/B
層/C層、A層/X層/B層/C層、A層/B層/Y層
/C層、A層/X層/B層/Y層/C層、A層/X層/
B層/Y層/C層、M層/A層/X層/B層/Y層/C
層/N層などを例示することが出来る。ここで、X層及
び/又はY層は、接着剤又は接着性樹脂の層又は、本発
明のA層、B層及びC層を除く他の樹脂の層を用いるこ
とが出来る。M層及び/又はN層は、本発明のA層、B
層、C層、X層及びY層を除く他の樹脂の層を用いるこ
とが出来る。本発明の牧草用フィルムにおいて、A層が
最内層であり、C層が最外層であることが好ましい。本
発明の牧草用フィルムは、A層、B層及びC層の順に直
接積層した3層の牧草用フィルムが好ましい。
【0046】本発明の牧草用フィルムは、全光線透過率
を制御し隠蔽性を付与する場合、馬や牛の飼料として用
いられるロールベール状にした牧草を牧草用ラッピング
マシーン等を用いてストレッチ包装し、発酵により栄養
価の高いサイレージを得るのに好適な牧草用として使用
することが出来る。
【0047】本発明の牧草用フィルムの全光線透過率
は、70%以下、さらに60%以下の範囲が好ましく、
良好なサイレージ調製が可能である。全光線透過率が7
0%を越えるとサイレージ調製時、牧草が変色したり発
酵が不良になるなど問題がある。
【0048】本発明の牧草用フィルムにおいて、全光線
透過率を制御するために、着色成分は、1〜12重量%
の範囲、さらに1〜10重量%、特に1〜9重量%で用
いることが好ましい。本発明の牧草用フィルムにおい
て、全光線透過率を制御するために、着色成分はA層、
B層及びC層から選択される少なくとも1つの層に加え
ることができる。
【0049】本発明の牧草用フィルムにおいて、全光線
透過率を制御するための着色成分としては隠蔽性を付与
し、好ましくは耐候性を有するものであれば特に制限さ
れるものではない。着色成分としては、酸化チタン、カ
ーボンブラック、フタロシアニングリーン、フタロシア
ニンブルーなどを挙げることが出来る。特に、酸化チタ
ンやカーボンブラックを好ましく用いることができる。
【0050】本発明のA層、B層及び/又はC層に用い
る各成分は、各成分をバンバリーミキサー、ロールミキ
サー、ニーダー、高速回転ミキサー、押出機等の各種混
練機、好ましくは単軸もしくは2軸押出機を用いて混合
・混練したものを用いることが出来る。また、インフレ
ーション成形又はTダイ成形加工時に混練したものを用
いることが出来る。
【0051】本発明の牧草用フィルムのB層の厚みは、
4〜30μm、好ましくは4〜25μm、さらに好まし
くは4.5〜20μmの範囲が好ましく、B層の厚みが
4μm以上では、耐衝撃性、引張破断点強度、引裂強度
などの機械的特性、酸素透過性に優れるために好まし
い。本発明の牧草用フィルムのA層とC層とを合わせた
厚みは、5〜100μm、好ましくは10〜80μm、
さらに好ましくは12〜50μmの範囲が好ましい。
【0052】本発明の牧草用フィルムの製造方法はにつ
いては特に制限はなく、従来多層フィルムの製造に慣用
されている方法、例えば、インフレーションフィルム成
形法、Tダイフィルム成形法などを用いることが出来
る。
【0053】本発明の牧草用フィルムは、A層、B層及
びC層のいずれか、あるいは全層に、必要に応じて、滑
剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、熱安定剤、難燃剤、無機・有機充填剤、帯電防止剤
などを添加することができる。
【0054】
【実施例】特性値は次のようにして測定した。
【0055】各層を構成する成分の特性の測定方法を示
す。 [密度]JIS・K7112に準拠して、190℃、2
1.6Kg荷重におけるメルトフローレイト(MFR)測
定時に得られるストランドを100℃で1時間熱処理
し、1時間かけて室温まで徐冷したサンプルを密度勾配
管を用いて測定した。 [メルトフローレイト(MFR)]JIS・K7210
に準拠して、メルトインデクサーを用いて、190℃に
おける2.16Kg荷重での10分間にストランド状に押
し出される樹脂の重量を測定することにより求めた。
【0056】実施例、比較例で得られるフィルムの特性
値の測定方法を示す。 [ダートインパクト(gf)]JIS・K7124 A
法に準じて行った。 [突刺強度(kgf)]インテスコ2005型にて、2
mmφの棒を用いて突刺し速度500mm/minで測
定した。 [引張破断点強度(kgf/cm)]ASTM・D8
82の引張試験に準じて行った。 [引裂強度(Kgf/cm)]JIS K7128 B法に準
じて行った。 [全光線透過率(%)]JIS K7105に準じて行
った。 [ラッピング性](株)タカキタ社製の牧草ベールラッ
ピングマシーンWM1500型を用いて、ラッピングし
たときのフィルム原反(500mm幅)に対するラッピ
ングしたフィルム幅を測定した。フィルムが切れること
なくラッピングでき、ラッピング後のフィルム幅がフィ
ルム原反幅の70%以上保持している場合を良と判定し
た。 [酸素透過度(ml/(m・day・atm))]A
STM D−3985に準じて、モダンコントロール社
製MOCON−OX−TRAN2/20を使用して、2
3℃、65%RHの条件下で測定した。 [伸長回復率(%)]オリエンテック社製引張試験機R
TC−1150Aを用いて、クロスヘッド速度50mm
/分の条件で以下の操作に従い評価した。長さ150m
m、幅10mm、厚み25μmのフィルムをチャック間
距離50mmに取付、その後チャック間距離を5mm伸
長させ、1分間保持した後、荷重をゼロに戻し、荷重ゼ
ロになるときの伸び(Bmm)を測定した。伸長回復率
は、式(1)により算出した。
【数1】
【0057】(実施例1〜6、比較例1)第一層〜第三
層の組成物として、表3に示す樹脂成分、酸化チタン及
び耐候剤との組成物を用い、表3に示す厚みで三層のフ
ィルム状に押出し、ロール状に巻き取りフィルム原反を
得た。得られたフィルムの特性を表4に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【発明の効果】本発明の牧草用フィルムは、最適な粘着
性、耐突刺性、耐衝撃性、ラッピング性、引張破断点強
度や引裂強度などの機械的特性、機械操作性、酸素透過
性が優ているものである。特に、本発明の牧草用フィル
ムはロールベール牧草の包装用に好適であり、馬や牛の
飼料として用いられるロールベール状にした牧草を牧草
用ラッピングマシーン等を用いてストレッチ包装する場
合に、ラッピング巻数を減らすことができ、さらにフィ
ルム厚みを薄くすることができるため、使用後の廃棄物
量を削減することができ、環境に優しい。さらに、B層
として脂肪族ポリアミド共重合体を用いる又は含むこと
により、伸長回復性などの包装特性がさらに向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 23/08 C08L 23:18 23:18 51:06 51:06) Fターム(参考) 2B100 AA06 CC03 JA01 4F100 AA21 AA21H AK01A AK06A AK09A AK46B AK62A AK62C AK68A AL05A BA03 BA07 BA10A BA10C GB01 JK01 JK10 JL11A JL13 4J002 BB061 BB172 BN053 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A層、B層及びC層の順に、少なくとも3
    層に積層され、(1)A層は、 エチレン−酢酸ビニル共重合体60〜100重量%、
    ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜30重量
    %の樹脂組成(エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブ
    テン及び接着性樹脂の合計が100重量%)、又は メタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフ
    ィン共重合体10〜100重量%、高圧法低密度ポリエ
    チレン0〜50重量%、ポリブテン0〜10重量%及び
    接着性樹脂0〜30重量%の樹脂組成(メタロセン触媒
    より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体、高
    圧法低密度ポリエチレン、ポリブテン及び接着性樹脂の
    合計が100重量%)から選択され、(2)B層は、脂
    肪族ポリアミドであり、(3)C層は、メタロセン触媒
    より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体10
    〜100重量%、高圧法低密度ポリエチレン0〜50重
    量%、ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜3
    0重量%であることを特徴とする牧草用フィルム。
  2. 【請求項2】A層、B層及びC層の順に直接3層に積層
    され、(1)A層は、 エチレン−酢酸ビニル共重合体60〜100重量%、
    ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜30重量
    %の樹脂組成(エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブ
    テン及び接着性樹脂の合計が100重量%)、又は メタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフ
    ィン共重合体10〜100重量%、高圧法低密度ポリエ
    チレン0〜50重量%、ポリブテン0〜10重量%及び
    接着性樹脂0〜30重量%の樹脂組成(メタロセン触媒
    より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体、高
    圧法低密度ポリエチレン、ポリブテン及び接着性樹脂の
    合計が100重量%)から選択され、(2)B層は、脂
    肪族ポリアミドであり、(3)C層は、メタロセン触媒
    より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体10
    〜100重量%、高圧法低密度ポリエチレン0〜50重
    量%、ポリブテン0〜10重量%及び接着性樹脂0〜3
    0重量%であることを特徴とする牧草用フィルム。
  3. 【請求項3】B層の脂肪族ポリアミドが、脂肪族ポリア
    ミド共重合体を含有していることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の牧草用フィルム。
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