JP2003276074A - プレフォームフィルムの製造方法とプレフォームフィルムの製造装置 - Google Patents

プレフォームフィルムの製造方法とプレフォームフィルムの製造装置

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JP2003276074A
JP2003276074A JP2002083017A JP2002083017A JP2003276074A JP 2003276074 A JP2003276074 A JP 2003276074A JP 2002083017 A JP2002083017 A JP 2002083017A JP 2002083017 A JP2002083017 A JP 2002083017A JP 2003276074 A JP2003276074 A JP 2003276074A
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山崎成一
Toshikazu Kanbe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムとプレフォーム用金型との位置合せ
を高精度に行うことができ、フィルムのロスなどが少な
いプレフォームフィルムの製造方法とプレフォームフィ
ルムの製造装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 圧空手段1とフィルムクランプ手段2と
によって挟み込まれたフィルム5を、フィルムクランプ
手段2とプレフォーム用母型3との間に導入した加熱手
段10によりフィルム5をその軟化温度以上に加熱する
一方で、圧空手段1の凹部90とフィルム5との間で形
成される空間の空気を排出することによってフィルム5
を平坦に保った状態とし、圧空手段1をプレフォーム用
母型3に接近させ、圧空手段1の凹部90とフィルム5
との間で形成される空間内を圧空することにより、平坦
に保った状態のフィルム5からプレフォーム用母型3の
凹凸に沿った形状のフィルムを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機の筐
体や自動車の計器パネル、ヒーコンパネル、センターパ
ネル、それらのパネルなどに使用されるボタンやノブ、
シフトレバーハウジングなど立上がりのある立体形状の
成形品表面にフィルムを一体化させる工法に適用される
ものであって、プレフォームフィルムの製造方法とプレ
フォームフィルムの製造装置に関するものである。な
お、プレフォームとは、射出成形金型のキャビティ形成
面の形状にほぼ合致した立体形状にフィルムを成形する
ことをいう。
【0002】
【従来の技術】プレフォームフィルムの製造方法は、従
来、次のような方法があった。 (1)圧空手段の凹部の開口縁部にフィルムを挟み込
み、フィルムをその軟化温度まであらかじめ加熱し、圧
空成形により、フィルムをプレフォーム用金型に密着さ
せてフィルムを所定の立体形状に変形させ、フィルムを
冷却してその立体形状を保持することにより成形を行う
方法がある。 (2)圧空手段の凹部の開口縁部にフィルムを挟み込
み、フィルムをその軟化温度まであらかじめ加熱しない
で、高圧の圧空成形により、フィルムをプレフォーム用
金型に密着させてフィルムを所定の立体形状に変形さ
せ、フィルムを冷却してその立体形状を保持することに
より成形を行う方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)の方法
では、凹部を有する圧空手段の凹部の開口縁部にフィル
ムを挟み込んだ後にフィルムが加熱されるため、圧空手
段の凹部とフィルムとにより密閉された空間内の空気が
膨張することによってフィルムの膨れが発生したり、フ
ィルム自体の膨張、伸縮によるフィルムの波打ち、たる
みなどが発生しやすい。その結果、フィルムとプレフォ
ーム用金型との位置合わせを高精度に行うことができな
い。また、(2)の方法では、フィルムを加熱しないた
め、フィルム内部に応力が残留したままフィルムが立体
形状に変形することになる。その結果、変形後に外部か
らの熱的、物理的衝撃が加わったり、経時変化を受けた
りすることにより、フィルムにクラックが発生しやす
く、フィルムロスが大きい。また、圧空時にプレフォー
ム用金型の角部でフィルムの表面が傷付きやすい。特に
フィルムを急激に曲げる箇所においてはフィルムに無用
な折れ線がつき、フィルムロスが大きい。また、高圧発
生装置を必要とし、高圧発生装置の取扱い上の危険性が
増大し、安全対策面でも装置費用がかかる。この発明
は、これら従来技術の欠点を克服し、フィルムとプレフ
ォーム用金型との位置合せを高精度に行うことができ、
フィルムのロスなどが少ないプレフォームフィルムの製
造方法とプレフォームフィルムの製造装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のプレフォーム
フィルムの製造方法は、フィルムと対面する凹部を有す
るとともに圧空孔および排出孔を有する圧空手段とフィ
ルムクランプ手段とによって挟み込まれたフィルムを、
フィルムクランプ手段とプレフォーム用母型との間に導
入した加熱手段によりフィルムをその軟化温度以上に加
熱する一方で、圧空手段の凹部とフィルムとの間で形成
される空間の空気を排出することによってフィルムを平
坦に保った状態とし、加熱手段を退避させた後、圧空手
段をプレフォーム用母型に接近させ、圧空手段の凹部と
フィルムとの間で形成される空間内を圧空することによ
り、平坦に保った状態のフィルムからプレフォーム用母
型の凹凸に沿った形状のフィルムを得ることを特徴とす
る。また、この発明のプレフォームフィルムの製造方法
では、圧空手段の凹部とフィルムとの間で形成される空
間内を外気圧と常時同じにしておくことにより、フィル
ムを平坦に保った状態とすることもできる。また、この
発明のプレフォームフィルムの製造方法では、圧空手段
の凹部とフィルムとの間で形成される空間内を密閉空間
としておき、圧空手段の排出孔から空気を強制的に排出
してフィルムを平坦に保った状態とすることもできる。
この発明のプレフォームフィルムの製造装置は、排気手
段上に載置された凹凸を有するプレフォーム用母型と、
プレフォーム用母型への接近・離間が可能な枠状クラン
プを有するフィルムクランプ手段と、フィルムと対面す
る凹部を有するとともに圧空孔および排出孔を有しかつ
フィルムクランプ手段を介してプレフォーム用母型への
接近・離間が可能な圧空手段と、フィルムクランプ手段
とプレフォーム用母型との間への導入・退避が可能な加
熱手段とを備えたことを特徴とする。この発明のプレフ
ォームフィルムの製造装置では、排気手段、フィルムク
ランプ手段、圧空手段が天地方向に配置されているよう
にしてもよい。また、この発明のプレフォームフィルム
の製造装置では、加熱手段が、個々に温度制御可能なヒ
ーターの集合体からなるものでもよい。また、この発明
のプレフォームフィルムの製造装置では、プレフォーム
されたフィルムを取り除くためのフィルム保持部と、プ
レフォームされていないフィルムを枠状クランプ上に載
置するためのフィルム保持部とが背中合わせに配置され
たロボットハンドを有するものでもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施例を詳しく説明する。説明の便宜上、まず、こ
の発明のプレフォームフィルムの製造装置を説明する。
この発明のプレフォームフィルムの製造装置は、排気手
段上に載置された凹凸を有するプレフォーム用母型と、
プレフォーム用母型への接近・離間が可能な枠状クラン
プを有するフィルムクランプ手段と、フィルムと対面す
る凹部を有するとともに圧空孔および排出孔を有しかつ
フィルムクランプ手段を介してプレフォーム用母型への
接近・離間が可能な圧空手段と、フィルムクランプ手段
とプレフォーム用母型との間への導入・退避が可能な加
熱手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】説明の便宜上、圧空手段1から説明する。
圧空手段1は、フィルム5に空気を押し当てることによ
りプレフォーム用母型3の凹凸7にフィルム5を隙間な
く密着させ、プレフォーム用母型3の凹凸7に沿った形
状のフィルム5を得るためのものである。圧空手段1
は、フィルム5と対面する凹部90を有するとともに圧
空孔6および排出孔60を有しかつフィルムクランプ手
段2を介してプレフォーム用母型3への接近・離間が可
能なものである。圧空手段1は、フィルムクランプ手段
2と協働して凹部90の開口縁部31にフィルム5を挟
み込む機能を有する。圧空手段1は、フィルムクランプ
手段2を間に介して排気手段4と接触した後に、圧空手
段1の凹部90内に圧空孔6から圧縮空気を導入する機
能を有する。圧空手段1としては、一般的にはエアーブ
ロー成形に用いられる装置がある。
【0007】圧空手段1は、その凹部90を形成する壁
面に圧空孔6を有している。圧空孔6は、高圧コンプレ
ッサーなどの空気圧縮装置8に接続されている。圧空手
段1の圧空孔6のバルブを開にして空気圧縮装置8から
圧縮空気を送り込むことにより、圧空手段1の凹部90
とフィルムとにより形成された空間9内が高圧となる。
圧縮空気を作り出す圧力は1Mpa〜5Mpaが好まし
い。この発明では、フィルム5が高温に加熱されたまま
の状態でフィルム5を押し伸ばすことができるため、比
較的低い圧力でもプレフォーム用母型3に隙間なくフィ
ルム5を密着させることができる。圧縮空気を作り出す
圧力の設定値としては、ABS樹脂フィルムとアクリル
樹脂フィルムとの積層フィルムであって、合計厚み50
0μmのものを使用する場合は、加熱温度250℃にお
いて2MPaの設定値が好ましい。また、厚み200μ
mのポリカーボネート樹脂フィルムの場合は、加熱温度
250℃において4.5MPaの設定値が好ましい。
【0008】圧空手段1は、その凹部90を形成する壁
面に排出孔60を有している。排出孔60は、圧空手段
1の凹部90の開口縁部31に挟み込まれたフィルムが
その軟化温度以上に加熱されたときに、空間9内の空気
を排出することによってフィルム5を平坦に保った状態
とするための孔である。空間9内が大気圧以上の場合
は、排出孔60のバルブを開にすることによって、空間
9内を大気圧まで引き下げることができる。なお、空間
9内に圧縮空気を送り込む際は排出孔60のバルブは閉
とする。空間9内の気圧が大気圧を大きく上回っている
場合には、排出孔60のバルブを開にするだけでなく、
強制的に空気を排出することもできる。
【0009】圧空手段1を構成する本体の材質として
は、鉄、アルミニウム、銅、ニッケル及びそれらをベー
スにした合金、または金属粉末を含むエポキシ樹脂など
がある。これらの材質を選ぶ理由は、圧空手段1を構成
する本体として圧縮空気の導入による圧力に耐える強度
が必要だからである。
【0010】フィルムクランプ手段2としては、枠状ク
ランプがある。枠状クランプは、圧空手段1と協働して
フィルム5を挟み込み、プレフォーム用母型3のほうに
移動するものである(図7参照)。
【0011】枠状クランプは、フィルム5の上面から押
え付ける上側クランプとフィルム5の下面から押え付け
る下側クランプとからなり、この2つのクランプでフィ
ルム5を挟み込むようにしたものでもよい(図示せ
ず)。こうすると、フィルム5の所定の環状部分が挟み
込まれているため、加熱手段10の加熱によるフィルム
5の位置ズレや収縮、延伸が発生する場合でも最小限に
抑えることができる。
【0012】枠状クランプは、分割可能なものでもよい
(図示せず)。例えば、分割前は切れ目のない四角形の
枠状クランプであって、分割後はコの字状を呈する2個
のクランプ片となるものがある。枠状クランプは、クラ
ンプ用ヒーター装置、あるいは加熱流動媒体による温調
回路(図示せず)などが取付けられていてもよい。その
理由は、枠状クランプにフィルム5の熱が奪われること
によりフィルム5の温度分布が一様でなくなり、フィル
ム5をプレフォーム用母型3の凹凸に隙間なく密着させ
るときにフィルム5の延伸の程度がばらつき、延伸の程
度が低い部分が破れたり、延伸の程度が高い部分が皺に
なったりするのを防ぐためである。また、フィルム5の
温度が低下しやすい部分のみを予め強めに加熱しておく
こともできる。クランプ用ヒーター装置としては、棒状
のシーズヒーター34などがあり、枠状クランプの4片
に埋め込むとよい(図7(a)(b))。温調回路とし
ては、水や油などの流動媒体を加熱してその温度調節が
できる外部装置から、加熱された水を枠状クランプの内
部に引き込んで枠状クランプの内部を循環させるような
構造のものがある。
【0013】枠状クランプは、排気手段4の上面に形成
されたテーパーピン12と合致するブッシュ13を有す
るものでもよい(図7(a)(b)、図9〜図13参
照)。枠状クランプとプレフォーム用母型3と排気手段
4とが接触するときに、プレフォーム用母型3の凹凸7
とフィルム5とが位置ズレしないようにするためであ
る。ブッシュ13は、少なくとも枠状クランプの対向す
る2辺の中央に形成するとよい。
【0014】枠状クランプは、その上面に2本以上のフ
ィルム位置決めピン32を有するものでもよい(図7
(b)、図9〜図13参照)。枠状クランプとフィルム
5とが位置ズレしないようにするためである。テーパー
ピン12とブッシュ13とフィルム位置決めピン32と
により、プレフォーム用母型3の凹凸とフィルム5とが
位置ズレしないようにすることができる。フィルム位置
決めピン32の個数は2個以上であり、好ましくは4〜
8個がよい。左右、上下、回転方向の位置ズレを極力少
なくするためである。フィルム位置決めピン32の形成
箇所は、枠状クランプの各辺の中央部、あるいはコーナ
ー部が好ましい。フィルム位置決めピン32の長さは、
5〜10mmが好ましい。フィルム位置決めピン32の
径は、直径2〜8mmが好ましい。
【0015】プレフォーム用母型3は、その表面にフィ
ルム5を隙間なく密着させることによって、後述する射
出成形金型のキャビティ形成面の形状に合致した立体形
状にフィルム5をプレフォームさせるためのものである
(図8参照)。プレフォーム用母型3には、排気孔14
と連結させるために凸部の近傍に小孔を開けたり、スリ
ット33を形成してもよいし(図8参照)、空気が通過
する微細な通気孔を凸部自体が有するようにしてもよ
い。空気が通過する微細な通気孔を凸部自体が有するも
のとしては、多孔性金属や多孔性セラミックなどがあ
る。プレフォーム用母型3の材質としては、鉄、アルミ
ニューム、銅、ニッケル及びそれらをベースにする合
金、または金属粉末を含むエポキシ樹脂などがある。プ
レフォーム用母型3の表面は、フッ素系樹脂、シリコー
ン系樹脂などがコーティングされていてもよい。
【0016】プレフォーム用母型3は、複数の凸部を有
するものでもよい(図8参照)。例えば、複数の凸部が
携帯電話機の上蓋の立体形状であり、2行2列に並んで
形成されているものがある(図8(a)参照)。また、
空気のリークを防ぎ、排気孔14からの排気を確実にす
るために、プレフォーム用母型3の縁に立上がりを有す
るものがある(図8(b)、図14、図15参照)。一
つ一つの凸部が同じ携帯電話機の上蓋の立体形状を呈す
るものでもよい。複数の凸部は互いに異なる立体形状を
呈するものでもよい。
【0017】排気手段4は、圧空手段1が排気手段4に
接触することによってプレフォーム用母型3の凹凸7に
フィルム5が被さった後に、プレフォーム用母型3の凹
凸7とフィルム5との隙間の空気を排気孔14から排気
して、プレフォーム用母型3の凹凸7に沿った形状のフ
ィルム5を得るためのものである。排気手段4は、枠状
クランプに形成されたブッシュ13と合致するテーパー
ピン12を有するものでもよい(図7(b)、図9〜図
13参照)。枠状クランプとプレフォーム用母型3と排
気手段4とが接触するときに、プレフォーム用母型3の
凹凸7とフィルム5とが位置ズレしないようにするため
である。
【0018】この実施例における加熱手段10以外の各
構成要素の関係は、次のようになる(図1〜図5、図9
〜図13参照)。プレフォーム用母型3が排気手段4上
にボルトなどで固定される。プレフォーム用母型3の上
方には、枠状クランプが設置される。枠状クランプは、
枠状クランプ支持部15に支持され、油圧シリンダーや
エアーシリンダーによって、型開き状態の圧空手段1と
排気手段4との間を移動できるようになっている。さら
に、その上に圧空手段1が圧空手段支持部16に取付け
られ、排気手段4との間で一定の間隔を保って待機して
いる。この間隔は、後述するロボットハンドが入ってく
る場合は、このロボットハンドが入り込むことのできる
間隔であればよい。圧空手段1は、圧空手段支持部16
に取り付けられた油圧シリンダー19などにより、排気
手段4との間において開閉動作をする。
【0019】加熱手段10は、枠状クランプとプレフォ
ーム用母型3との間に入り込み、圧空手段1とフィルム
クランプ手段2とによって挟み込まれたフィルム5の下
面から加熱し、その後、枠状クランプとプレフォーム用
母型3との間から退避することが可能なものである(図
1〜図6参照)。加熱手段10の一例としては、加熱部
17と駆動部22などからなるものがある。加熱部17
は枠状クランプの下面を覆う面積を有するものがある。
加熱部17は、ヒーターパネル11でもよいし(図6参
照)、ヒーターがセラミック板の中に鋳込まれているセ
ラミックヒーターや、パイプヒーターでもよい。加熱部
17はフィルム5とプレフォーム用母型3との加熱を同
時にすることもできる。加熱部17は、個々に温度制御
が可能な複数の分割加熱部23(ヒーターパネルが4つ
に分割されている。)からなるものでもよい(図6参
照)。上述したプレフォーム用母型3が複数の凸部を有
する場合は、一つの凸部に対して一つの分割加熱部23
が対応するようにすることができる。また、立体形状の
立上がりが大きい凸部に対応する分割加熱部23の温度
設定を高くし、立体形状の立上がりが小さい凸部に対応
する分割加熱部23の温度設定を低くすることができ
る。また、膜厚の大きな絵柄層が形成されたフィルムの
部分に対応する分割加熱部23の温度設定を高くする一
方、フィルムのうち絵柄の形成されていない抜き窓部な
どの部分に対応する分割加熱部23の温度設定を低くす
ることができる。駆動部22は、圧空手段1とプレフォ
ーム母型3との間に加熱部17を導入させたり、圧空手
段1とプレフォーム母型3との間から退避させたりする
ものである。駆動部22は、加熱手段載置台24上に設
置される。駆動部22としては、ロッドレスシリンダー
など、エアーによるアクチュエーターの駆動力を利用し
たものがある。あるいは、モーターとタイミングベルト
との組合せ、モーターとボールネジとの組合せなどの電
動アクチュエーターの駆動力を利用したものでもよい。
加熱手段載置台24には、駆動部22が移動するレール
25が設けられている。
【0020】なお、前記プレフォーム用母型3の凸部の
立体形状に合致するキャビティ形成面を有する射出成形
金型は、雄型と雌型とを型閉めすることによって、所望
の立体成形品を成形するためのキャビティを形成するも
のである(図示せず)。この発明のフィルム成形装置に
よって立体形状に成形されたフィルム5をキャビティ形
成面に嵌め込んだり、被せたりして用いるのである。キ
ャビティ形成面の立体形状としては、携帯電話機の上蓋
の立体形状がある。
【0021】また、この発明のフィルム成形装置は、圧
空手段1と枠状クランプとの隙間からプレフォームされ
たフィルム5を取り除くためのフィルム保持部と、プレ
フォームされていないフィルム5を枠状クランプ上に載
置するためのフィルム保持部とが背中合わせに配置され
たロボットハンド29を有してもよい(図1、図5、図
14参照)。
【0022】以下、この発明のプレフォームフィルムの
製造方法を説明する。この発明のプレフォームフィルム
の製造方法は、フィルムと対面する凹部を有するととも
に圧空孔および排出孔を有する圧空手段とフィルムクラ
ンプ手段とによって挟み込まれたフィルムを、フィルム
クランプ手段とプレフォーム用母型との間に導入した加
熱手段によりフィルムをその軟化温度以上に加熱する一
方で、圧空手段の凹部とフィルムとの間で形成される空
間内の空気を排出することによってフィルムを平坦に保
った状態とし、加熱手段を退避させた後、圧空手段をプ
レフォーム用母型に接近させ、圧空手段の凹部とフィル
ムとの間で形成される空間内を圧空することにより、平
坦に保った状態のフィルムからプレフォーム用母型の凹
凸に沿った形状のフィルムを得ることを特徴とする。
【0023】まず、圧空手段とフィルムクランプ手段2
とによってフィルムを挟み込む。つまり、枠状クランプ
にフィルムが載置された後(図1、図14参照) 、枠
状クランプが油圧シリンダーなどにより押し上げられ、
枠状クランプが圧空手段の開口縁部31と接触し、圧空
手段1と枠状クランプとの間にフィルム5が挟み込まれ
る(図1、図2、図9、図15参照)。フィルムクラン
プ手段2にフィルムを載置するには、ロボットを利用し
て枚葉のフィルムを一枚ずつ送り込むようにしてもよい
し(図1参照)、ロール状に巻取られた長尺のフィルム
をロールの回転力を利用して連続的に送り込むようにし
てもよい。圧空手段1は、圧空手段支持部16を介して
四方に設けられたポスト20に沿って移動する。
【0024】次に、フィルムクランプ手段2とプレフォ
ーム用母型3との間に加熱手段を導入する(図2、図1
5参照)。つまり、加熱手段の加熱部17を、圧空手段
1と枠状クランプとの間に挟み込まれたフィルム5を覆
う位置に導入する。加熱部17とフィルム5との距離
は、油圧シリンダーによって圧空手段1を押し下げるこ
とにより広げたり縮めたりすることができる。加熱手段
の加熱部17が、フィルム5に接触しない程度に枠状ク
ランプの枠内に入り込ませてもよい。フィルムクランプ
手段2とプレフォーム用母型3との間に加熱手段10が
導入される前から圧空手段1の排出孔60が開放されて
いてもよい。あるいは、フィルムクランプ手段2とプレ
フォーム用母型3との間に加熱手段10が導入される前
は、圧空手段1の排出孔60は封止状態とされ、加熱中
に開放するようにしてもよい。排出孔60が封止状態と
されている場合は、フィルム5が自重によって垂れ下が
りにくいので有効である。
【0025】次に、加熱手段10によりフィルム5をそ
の軟化温度以上に加熱する一方で、圧空手段の凹部とフ
ィルム5とにより形成された空間9内の空気を排出する
ことによってフィルム5を平坦に保った状態とする(図
3参照)。フィルム5の軟化温度とは、JIS K72
06、ISO306により測定した数値とする。フィル
ム5が加熱されると、圧空手段1の凹部90とフィルム
5とにより形成された空間9内の空気も加熱され、その
空間内の体積が膨張しようとする。このため、圧空手段
1とフィルムクランプ手段2とで挟み込まれているフィ
ルム5が凸面形状に膨れようとする。この発明では、フ
ィルム5が軟化温度以上に加熱されてもフィルム5が凸
面形状に膨れないようにする、あるいは、一旦は凸面形
状に膨れても平坦な状態に戻るようにするために、空間
9内の空気を排出する。具体的には、空間9内を外気圧
と常時同じにしておくことにより、空間9内の膨張しよ
うとする空気を圧空手段1の排出孔60から排出してフ
ィルム5を平坦に保った状態とするようにしてもよい。
または、空間9内を密閉空間としておき、空間9内の膨
張しようとする空気を圧空手段1の排出孔60から強制
的に排出してフィルム5を平坦に保った状態とするよう
にしてもよい。圧空手段1の排出孔60のバルブを開に
すると、空間9内の気圧を大気圧にまで引き下げること
ができる。加熱手段が退避した後、圧空手段1と枠状ク
ランプとの間に挟み込まれたフィルム5をプレフォーム
用母型3に接近させている最中はフィルム5に風圧がか
かるため、バルブの開き具合や強制排出の強度を小さく
して、密閉された空間9内の圧力と風圧とのバランスを
とることができる。圧空手段1と枠状クランプとの間に
挟み込まれたフィルム5をプレフォーム用母型3に接近
させている最中はフィルム5に風圧がかかるため、フィ
ルム5は凸面形状になりにくい状態にあるからである。
【0026】次に、加熱手段10を退避させた後、圧空
手段1をプレフォーム用母型3に接近させ、空間9内を
圧空することにより、平坦に保った状態のフィルム5か
らプレフォーム用母型3の凹凸に沿った形状のフィルム
を得る。つまり、圧空手段とプレフォーム用母型3との
間から加熱手段を退避させた後(図3参照)、油圧シリ
ンダー19によって圧空手段1をさらに押し下げること
によって、枠状クランプは定位置から下に移動させられ
て圧空手段1とフィルム5と枠状クランプとは接触した
まま排気手段4の方に接近する。油圧シリンダー19に
よって圧空手段1をさらに押し下げると、圧空手段1/
フィルム5/枠状クランプ/プレフォーム用母型3/排
気手段4がこの順で配置して接触する(図4、図12参
照)。フィルム5はプレフォーム用母型3の凸部に被さ
っていわゆるテントを張った状態になってもよいし、図
8(b)のように、プレフォーム用母型3の凸部とファ
ルム5との間に間隔を有するような状態となってもよ
い。
【0027】フィルム5を軟化温度以上に維持したまま
で、圧空手段1と排気手段4とを接触させてもよい。こ
のためには、加熱手段を退避させる前に、フィルム5を
軟化温度よりも5〜10℃高温に加熱しておくとよい。
こうすると、プレフォーム用母型3の凸部の立上がりが
大きい場合でも、低い圧力でプレフォーム用母型3の凸
部にフィルム5を密着させてプレフォーム用母型3の凹
凸7に沿った形状のフィルム5を得ることができる。ま
た、フィルム5の内部に応力が残留しない状態でプレフ
ォーム用母型3に隙間なくフィルム5を密着させること
ができる。また、フィルム5の表面にクラックやくもり
が発生しない。さらに、成形後のフィルム5の品質も安
定したものとなる。
【0028】次に、圧空手段1の圧空孔6から空間9内
に圧縮空気を導入してフィルム5をプレフォーム用母型
3の凸部に押し付けるとともに、排気手段4の排気孔1
4からフィルム5とプレフォーム用母型3との隙間の空
気を押し出して、プレフォーム用母型3にフィルム5を
隙間なく密着させる(図4、図12参照)。排気手段4
の排気孔14から強制的に空気を排気してもよい。
【0029】次に、フィルム5がプレフォーム用母型3
の凹凸7に押し付けられて変形が終了するまでの間、圧
空状態を維持した後、空間9内の空気を排気する。
【0030】次に、油圧シリンダー19によって圧空手
段1を、枠状クランプの定位置まで上昇させる。さらに
圧空手段1を上昇させると、枠状クランプは定位置に静
止し、圧空手段1だけがさらに上昇するようにもできる
(図5、図13参照)。圧空手段1/枠状クランプ/プ
レフォーム用母型3/排気手段4は、再び前記隙間を有
する状態に復帰する。また、別の方法として、圧空手段
1と枠状クランプとを分離して、圧空手段1だけを上昇
させ、枠状クランプは排気手段4に接触したままとなる
ようにしてもよい(図14参照)。この場合は、枠状ク
ランプが排気手段4に接触したままの状態で、プレフォ
ームされたフィルム5を取り出す工程と、プレフォーム
されていないフィルム5を枠状クランプに載置する工程
とを行うようにすることができる(図14参照)。
【0031】プレフォームされたフィルム5を圧空手段
1と枠状クランプとの間から取り除くには、次のような
方法がある。図5のように、枠状クランプを排気手段4
から引き離してから、プレフォームされたフィルム5を
ロボットハンドなどで取り除く方法がある。あるいは、
図14のように、枠状クランプが排気手段4に接触した
ままの状態で、プレフォームされたフィルム5をロボッ
トハンドなどで取り除く方法がある。プレフォーム用母
型3の表面がフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂などでコ
ーティングされていると、プレフォーム用母型3の表面
に密着しているフィルムをプレフォーム用母型3の表面
から剥離しやすいので効果的である。
【0032】なお、この発明の実施に使用されるフィル
ム5としては、基材上に、絵柄が形成された絵柄層、接
着層などが順次形成されたものがある(図示せず)。基
材は、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂などの単体またはこれら2種以上からなるフィ
ルムをラミネートした積層フィルム、あるいは、ポリカ
ーボネート樹脂とポリブチレンテレフタレート樹脂との
ポリマーアロイ、ポリカーボネート樹脂とABS樹脂と
のポリマーアロイなどがある。
【0033】前記各種基材の軟化温度は以下のとおりで
ある。アクリル樹脂の単体は約110℃、ポリプロピレ
ン樹脂の単体は約80℃、ポリスチレン樹脂の単体は約
70℃、ABS樹脂の単体は約80℃、ポリカーボネー
ト樹脂の単体は約140℃である。また、それら2種以
上のフィルムをラミネートした積層フィルム、例えばア
クリル樹脂とABS樹脂とをラミネートした積層フィル
ムの場合の軟化温度は約90℃である。また、ポリカー
ボネート樹脂とポリブチレンテレフタレート樹脂とのポ
リマーアロイの軟化温度は約120℃である。また、ポ
リカーボネート樹脂とABS樹脂とのポリマーアロイの
軟化温度は約100℃である。なお、絵柄層などが形成
されたフィルムの軟化温度は、前記基材の軟化温度と同
じと考えてよい。その理由は、基材の厚みに比べて絵柄
層などのインキ膜の厚みは極めて薄いので、絵柄層など
のインキ膜は基材の挙動に追随するからである。基材の
厚みは、100〜1000μmのものがあるが、特に多
用するものは150〜500μmである。絵柄層は、立
体成形品表面に、模様、絵画、ロゴ、文字、抜き文字、
記号などを形成するために、透光性インキや遮光性イン
キなどを用いて印刷などの通常の形成方法で形成され
る。絵柄層は、真空蒸着によって形成された金属層を有
していてもよい。必要に応じて接着層を形成してもよ
い。
【0034】
【実施例】この発明のプレフォームフィルムの製造装置
およびプレフォームフィルムの製造方法の実施例を説明
する。まず、圧空手段1と排気手段4との隙間の枠状ク
ランプ上にフィルム5を載置した(図1参照)。フィル
ム5を載置するには、ロボットハンド29を用いた。吸
盤30によってフィルム5の四方を固定した状態でロボ
ットハンド29が移動した。載置する際、フィルム5の
2箇所に形成された位置決め孔に、枠状クランプに形成
された位置決めピン32を差し込んだ(図1参照)。フ
ィルム5としては、アクリル樹脂からなる厚み350μ
mの基材上に絵柄層、接着層が順次形成されたものを用
いた。フィルム5の軟化温度は90℃であった。
【0035】次に、フィルム5を圧空手段1の縁と枠状
クランプとにより挟み込んだ(図2、図9参照)。図1
4および図15の場合は、枠状クランク2を圧空手段1
に接近させる。この挟み込みによって、圧空手段1の開
口縁部31と枠状クランプとで所定の環状にフィルム5
が挟み込まれる(図9参照)。フィルム5のうちプレフ
ォーム用母型3に被さる部分は挟み込まれておらず、太
鼓の皮を張ったような状態となる。枠状クランプとして
は、前記フィルム5に形成された2行2列に並んだ携帯
電話機4個分の絵柄が囲まれる大きさのものを用いた。
このとき、圧空手段1の排出孔60は封止状態にしてい
たので、フィルムは自重で垂れ下がることはなかった。
【0036】次に、枠状クランプとプレフォーム用母型
3との間に加熱手段の加熱部を導入する。加熱部により
フィルムの下面全面を加熱した(図2、図10参照)。
この加熱は、フィルムの軟化温度以上に加熱した。この
実施例では、アクリル樹脂フィルムとABS樹脂フィル
ムとを貼りあわせたものからなる厚み350μmの基材
を用いたので、セラミックヒーターを用いてフィルムの
表面温度が120〜130℃に達するまで加熱した。加
熱時間は4〜7秒であった。フィルムと加熱部(ヒータ
ーパネル)との距離は60〜40mmとした。フィルム
5はその軟化温度以上に加熱されるため容易に軟化しや
すくなるとともに、圧空手段1の凹部とフィルム5とに
より密閉された空間9内の空気が膨張してフィルム5は
凸面形状に膨れようとする。しかし、この膨れをくいと
めてフィルムを平坦に保つために、封止状態の排出孔6
0を開放して排気を行う。この排気は、排出孔60に設
けられたバルブを開とするとともに、真空エジェクター
などの機器を使って、吸引量を調整しながら強制排出を
行い、空間9内を大気圧に近い状態とすることにより行
う。
【0037】次に、加熱手段10を、枠状クランプとプ
レフォーム用母型3との間から退避させた(図3参
照)。圧空手段1/枠状クランプ/プレフォーム用母型
3/排気手段4がこの順で接触する際に、障害とならな
いようにするためである。加熱手段10の移動に伴って
対流が起き加熱されたフィルム5に風が当たってフィル
ム5の温度低下を招かないようにするために、加熱手段
10が退避する際の移動速度は、約250cm/秒とし
た。
【0038】次に、圧空手段1と排気手段4とを接近さ
せ、圧空手段1による圧空によりプレフォーム用母型3
の凹凸7にフィルムを密着させ、平坦に保った状態のフ
ィルム5からプレフォーム用母型3の凹凸7に沿った形
状のフィルムを得た(図4、図11、図12参照)。圧
空手段1を排気手段4に接近させている間においても、
圧空手段1の排出孔60からの排出を持続させることに
より、フィルム5が凸面形状に膨れるのをくいとめて、
フィルム5を平坦に保った。プレフォーム用母型3の凸
部は、携帯電話機の上蓋の立体形状であり、2行2列に
並んで形成されている(図8(a)参照)。フィルム5
の下面を加熱した後、加熱手段10が退避すると、直ち
に、プレフォーム用母型3の凸部にフィルム5を隙間な
く密着させることができるため、フィルム5が十分に軟
らかい状態を保ったままでプレフォームすることができ
た。圧縮空気を導入する直前のフィルム5の温度は13
0℃であって十分軟らかかった。このため、圧空手段1
からの圧縮空気の圧力は2.5MPa、圧空時間は約4
秒で済んだ。
【0039】次に、圧縮空気の導入後、約2秒待ってか
ら、圧空手段1の上昇を開始した(図5参照)。プレフ
ォームされたフィルム5を圧空手段1と枠状クランプと
の間から取り除くには、前述したロボットハンド29を
用いた(図5参照)。そのロボットハンド29でプレフ
ォームされたフィルム5を取り除く際に、プレフォーム
されたフィルム5が固定された面と反対面の吸盤30に
固定されたプレフォームされていないフィルム5を枠状
クランプ上に載置させた。
【0040】
【発明の効果】この発明では、以上のような構成を採用
したので、次のような効果を奏する。この発明では、圧
空手段の凹部とフィルムとにより形成された空間内の空
気を排出することによって、平坦に保った状態のフィル
ムからプレフォーム用母型の凹凸に沿った形状のフィル
ムを得るので、フィルムが加熱されても、密閉された空
間内の空気の膨張によるフィルムの膨れや、フィルム自
体の膨張、伸縮によるフィルムの波打ち、たるみなどの
発生を制御することができる。このため、フィルムが高
温に保たれたままであっても、フィルムと金型とを高精
度に位置合わせすることができる。また、この発明で
は、フィルムを軟化温度以上に加熱することができるた
め、フィルム内部に応力が残留せずにフィルムをプレフ
ォームすることができる。このため、プレフォーム後に
外部からの熱的、物理的衝撃が加わったり、経時変化を
受けたりしてもフィルムにクラックが発生しにくく、フ
ィルムロスが少ない。特にフィルムを急激に曲げる箇所
においてもフィルムに無用な折れ線がつきにくいため、
フィルムロスが少ない。また、高圧発生装置を必要とし
ないし、高圧発生装置の取扱い上の危険性もなく、安全
対策面でも装置費用がかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す一
部断面図である。
【図2】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す一
部断面図である。
【図3】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す一
部断面図である。
【図4】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す一
部断面図である。
【図5】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す一
部断面図である。
【図6】 この発明のフィルム成形装置の加熱手段の一
例を示す平面図である。
【図7】 この発明のフィルム成型装置の枠状クランプ
の一例を示す平面図および断面図である。
【図8】 この発明のフィルム成形装置のプレフォーム
用母型の一例を示す斜視図および断面図である。
【図9】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す一
部断面図である。
【図10】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す
一部断面図である。
【図11】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す
一部断面図である。
【図12】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す
一部断面図である。
【図13】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す
一部断面図である。
【図14】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す
一部断面図である。
【図15】 この発明のフィルム成形装置の一例を示す
一部断面図である。
【符号の説明】
1 圧空手段 2 フィルムクランプ手段 3 プレフォーム用母型 4 排気手段 5 フィルム 6 圧空孔 60 排出孔 7 凸部 8 空気圧縮装置 9 空間 90 凹部 10 加熱手段 11 ヒーターパネル 12 テーパーピン 13 ブッシュ 14 排気孔 15 枠状クランプ支持部 16 圧空手段支持部 17 加熱部 19 油圧シリンダー 20 ポスト 22 駆動部 23 分割加熱部 24 加熱手段載置台 25 レール 29 ロボットハンド 30 吸盤 31 開口縁部 32 フィルム位置決めピン 33 スリット 34 シーズヒーター

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムと対面する凹部を有するととも
    に圧空孔および排出孔を有する圧空手段とフィルムクラ
    ンプ手段とによって挟み込まれたフィルムを、フィルム
    クランプ手段とプレフォーム用母型との間に導入した加
    熱手段によりフィルムをその軟化温度以上に加熱する一
    方で、圧空手段の凹部とフィルムとの間で形成される空
    間の空気を排出することによってフィルムを平坦に保っ
    た状態とし、加熱手段を退避させた後、圧空手段をプレ
    フォーム用母型に接近させ、圧空手段の凹部とフィルム
    との間で形成される空間内を圧空することにより、平坦
    に保った状態のフィルムからプレフォーム用母型の凹凸
    に沿った形状のフィルムを得ることを特徴とするプレフ
    ォームフィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 圧空手段の凹部とフィルムとの間で形成
    される空間内を外気圧と常時同じにしておくことによ
    り、フィルムを平坦に保った状態とする請求項1に記載
    のプレフォームフィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 圧空手段の凹部とフィルムとの間で形成
    される空間内を密閉空間としておき、圧空手段の排出孔
    から空気を強制的に排出してフィルムを平坦に保った状
    態とする請求項1に記載のプレフォームフィルムの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 排気手段上に載置された凹凸を有するプ
    レフォーム用母型と、プレフォーム用母型への接近・離
    間が可能な枠状クランプを有するフィルムクランプ手段
    と、フィルムと対面する凹部を有するとともに圧空孔お
    よび排出孔を有しかつフィルムクランプ手段を介してプ
    レフォーム用母型への接近・離間が可能な圧空手段と、
    フィルムクランプ手段とプレフォーム用母型との間への
    導入・退避が可能な加熱手段とを備えたことを特徴とす
    るプレフォームフィルムの製造装置。
  5. 【請求項5】 排気手段、フィルムクランプ手段、圧空
    手段が天地方向に配置されている請求項4に記載のプレ
    フォームフィルムの製造装置。
  6. 【請求項6】 加熱手段が、個々に温度制御可能なヒー
    ターの集合体からなる請求項4〜5のいずれかに記載の
    プレフォームフィルムの製造装置。
  7. 【請求項7】 プレフォームされたフィルムを取り除く
    ためのフィルム保持部と、プレフォームされていないフ
    ィルムを枠状クランプ上に載置するためのフィルム保持
    部とが背中合わせに配置されたロボットハンドを有する
    請求項4〜6のいずれかに記載のプレフォームフィルム
    製造装置。
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WO2006001292A1 (ja) * 2004-06-28 2006-01-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. スピーカ用振動板の生産設備、それを用いたスピーカ用振動板の製造法およびスピーカ用振動板
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