JP2003274289A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2003274289A
JP2003274289A JP2002072012A JP2002072012A JP2003274289A JP 2003274289 A JP2003274289 A JP 2003274289A JP 2002072012 A JP2002072012 A JP 2002072012A JP 2002072012 A JP2002072012 A JP 2002072012A JP 2003274289 A JP2003274289 A JP 2003274289A
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electronic camera
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JP2002072012A
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Akihiko Ito
彰彦 伊藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ランダムノイズをより抑制することができる電
子カメラを提供する。 【解決手段】ランダムノイズは異なる画素に発生する可
能性が高いので、同一被写体に関する第1の画像データ
と第2の画像データとを比較したときに、画素値が大き
く異なれば、ランダムノイズが発生したと判断できる。
そこで、ランダムノイズが発生したと判断される画素値
を置き換えるなどして、第3の画像データを生成すれ
ば、第3の画像データに対応する画像は、第1の画像デ
ータ又は第2の画像データに対応する画像よりも画質に
おける向上が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子カメラに関
し、特に取得した画像データのノイズを低減できる電子
カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】電子カメラに備えられたCCD等の固体
撮像素子は、二次元に並んだ多数の画素により、画素上
に結像した被写体の光学像を、対応する電荷量(電気的
信号)に変換して出力する機能を有している。ところ
で、撮影時に生じた供給電圧の揺らぎや画素の特性、暗
電流などによって、受けた光学像に対応した電荷量を発
生できない場合もある。これは、いわゆるノイズとして
把握されるが、ノイズには、常に同一画素において発生
する固定パターンノイズ(いわゆる白キズ、黒キズと呼
ばれるもの)と、画素に関わらずランダムに発生するラ
ンダムノイズとに大別される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ノイズが多く生じる
と、撮影した画像の画質が著しく低下する恐れがある。
ここで、固定パターンノイズに関しては、例えば製造時
にノイズを発生させる画素を把握して、EEPROMな
どにそのデータを書き込んでおき、撮影毎に、かかる画
素からの電荷量を別な電荷量に置き換えることで、ある
程度対処できる。ところが、ランダムノイズに関して
は、撮影毎に発生する場所が違うことが多く、固定パタ
ーンノイズに適用した同様な手法が使えないという問題
がある。又、平滑化コンデンサを用いて電源の揺らぎを
ある程度防ぐことはできるが、ランダムノイズの原因は
他にもあることから、根本的にランダムノイズをなくす
ことはできないという実情がある。
【0004】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、ランダムノイズをより抑制する
ことができる電子カメラを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の本発明の電子カメ
ラは、1回のレリーズ操作に関連して、撮像素子より少
なくとも第1の画像データと第2の画像データを取得可
能な電子カメラであって、取得された前記第1の画像デ
ータと前記第2の画像データとに基づいて、前記第1の
画像データ又は前記第2の画像データよりもノイズレベ
ルの低い第3の画像データを生成するものである。すな
わち、前記第1の画像データと、前記第2の画像データ
とにおいて、ランダムノイズは、例えば異なる画素に発
生する可能性が高いので、同一被写体に関する前記第1
の画像データと前記第2の画像データとを比較したとき
に、画素値が所定値を超えて大きく異なれば、ランダム
ノイズが発生したと判断できる。そこで、ランダムノイ
ズが発生したと判断される画素値を置き換えるなどし
て、第3の画像データを生成すれば、第3の画像データ
に対応する画像は、前記第1の画像データ又は前記第2
の画像データに対応する画像よりも画質の向上が期待で
きる。
【0006】更に、前記第3のデータを記憶する記憶手
段を有すると好ましい。このとき、前記第1の画像デー
タと前記第2の画像データとを記憶しても良く、或いは
消去しても良い。
【0007】第2の本発明の電子カメラは、1回のレリ
ーズ操作に関連して、撮像素子より少なくとも第1の画
像データと第2の画像データを取得可能な電子カメラで
あって、前記第1の画像データの画素値と、それに対応
する前記第2の画像データの画素値とを比較して、所定
値以上の差異がある場合に、いずれかの画像データの画
素値にノイズが生じたと判断するものである。より具体
的には、前記第1の画像データと、前記第2の画像デー
タとにおいて、ランダムノイズは、例えば異なる画素に
発生する可能性が高いので、同一被写体に関する前記第
1の画像データと前記第2の画像データとを比較したと
きに、所定値以上画素値が異なれば、いずれかの画素値
にランダムノイズが発生したと判断できる。
【0008】更に、前記ノイズが生じたと判断される前
記第1の画像データの画素値又は前記第2の画像データ
の画素値を、異なる値と置換することで、第3の画像デ
ータを生成すれば、第3の画像データに対応する画像
は、前記第1の画像データ又は前記第2の画像データに
対応する画像よりも画質における向上が期待できる。
【0009】又、前記異なる値とは、前記ノイズが生じ
たと判断される前記第1の画像データの画素値と前記第
2の画像データの画素値の平均値であると、画質の向上
が期待できる。
【0010】これに対し、前記第1の画像データの画素
値及び前記第2の画像データの画素値のいずれにノイズ
が生じたか決定し、ノイズが生じていないと決定された
画素値を残すことも考えられる。すなわち、他の条件か
ら、前記第1の画像データの画素値又は前記第2の画像
データの画素値のいずれかが正しいと決定できる場合も
ある。そこで、かかる場合には、正しいと決定された画
素値を残し、ノイズが発生したと決定された画素値を消
去することで、より画質の向上が期待できる。
【0011】更に、前記決定は、判断対象となった(す
なわちノイズが生じた疑いのある)前記第1の画像デー
タの画素値と、その周囲の(たとえば撮像素子の画素並
びにおいて周囲に配置された)画素との差を求め、且つ
判断対象となった前記第2の画像データの画素値と、そ
の周囲の画素との差を求め、得られた差同士を比較して
行うと、ノイズが生じていない画素値を精度良く決定で
きる。すなわち、周囲の画素値に対して、その画素値だ
け極端に偏っていれば、実際の被写体では殆どあり得な
いことであるため、その画素値にノイズが生じたと判断
できるのである。但し、決定手法は、これにこだわらな
い。
【0012】尚、少なくとも所定領域(撮影画面全領域
でも良く、主要被写体のいる中央領域だけでも良いし、
ノイズが目立つ低輝度領域だけでも良い)における前記
第1の画像データの画素値及び前記第2の画像データの
画素値の全てを平均化して、その平均値に基づいて第3
の画像データを生成することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態にかかるカメラを詳細に説明する。図1は、本
発明を適用したデジタルスチルカメラl00の一実施の
形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチル
カメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図で
ある。
【0014】図1において、デジタルスチルカメラ10
0の前面に、被写体を撮像するための撮像部24、被写
体に補助光としての閃光を発光する閃光発光部(閃光装
置)22、撮影者が覗くことで被写体を含む構図を確認
できるファインダー25を備え、その背面に、撮影画像
等を表示する画像表示部8、撮影設定状況等を表示する
情報表示部26、各種機能の設定、切換を操作するため
の操作SW(スイッチ)21を備え、更にデジタルスチ
ルカメラ100の上面に、シャッターレリーズを行うた
めのレリーズSW21aを備えて構成される。なお、各
構成部における詳細な説明は、後述する機能的構成の説
明と併せて記載する。
【0015】図2は、デジタルスチルカメラ100の機
能的構成を示すブロック図である。図2において、デジ
タルスチルカメラ100は、レンズユニット1、絞り
2、CCD3からなる撮像部24、撮像回路4、A/D
変換回路5、メモリ6、D/A変換回路7、画像表示部
8、記録用メモリ9、圧縮伸長回路10、CPU11、
TG12、AE・AF処理回路13、CCDドライバ1
4、第1モータ15、第1モータ駆動回路16、第2モ
ータ17、第2モータ駆動回路18、電池19、EEP
ROM20、操作SW21、閃光発光部22、スイッチ
ング回路23とから構成される。
【0016】撮像部24は、後述する被写体の光学像を
取り込むフォーカシングレンズ群からなるレンズユニッ
ト1、レンズユニット1を透過した光束の光量を調節す
ると共に露光の調節を行う絞り2、レンズユニット1の
光路上において結像された被写体の光学像を光電変換す
るCCD(Charge Coupled Devic
e)3により構成され、光電変換された画像信号(アナ
ログ信号)を撮像回路4ヘ出力する。すなわち、撮像部
24は、撮像手段としての機能を有する。
【0017】撮像回路4は、TG12から入力されるタ
イミング信号に同期させて、CCD3から入力された画
像信号の感度補正等の各種画像処理を行って所定の画像
信号を生成し、A/D変換回路5に出力する。A/D変
換回路5は、入力された画像信号をアナログ信号からデ
ジタル信号へ変換し、CPU11の指示によりメモリ
6、又はAE・AF処理回路13に画像データを出力す
る。
【0018】メモリ6は、バッファメモリ等から構成さ
れ、入カされた画像信号を一時的に記憶する。また、メ
モリ6は、CPU11より画像表示指示を受けると、D
/A変換回路7に画像表示指示された画像データを出力
し、D/A変換回路7は、入力された画像データをアナ
ログ変換するとともに、出力表示に適応するよう処理を
施して画像表示部8に出力表示する。一方、メモリ6
は、CPU11より画像記録指示を受けると、圧縮伸長
回路10に画像記録指示きれた画像データを出力し、圧
縮伸長回路10は、入力された画像データに対して記録
用メモリ9に出力する。
【0019】画像表示部8は、TFT(Thin Fi
lm Transistor)等から構成され、D/A
変換回路5から入力された画像信号を出力表示する。な
お、表示は画像に限らず、例えば、機能選択するメニュ
ー画面などのテキスト画面であってもよい。
【0020】記録用メモリ9は、半導体メモリ等からな
る記録用のメモリであり、圧縮伸長回路10から入力さ
れた画像データを記録する画像データ記録領域を有する
記録用メモリである。記録用メモリ9は、例えば、フラ
ッシュメモリ等の内蔵型メモリであってもよいし、着脱
可確なメモリカードやメモリスティックであってもよい
し、ハードディスク、又はフロッピー(登録商標)ディ
スク等の磁気記録用メモリ等であってもよい。すなわ
ち、記録メモリ9は、記録手段としての機能を有する。
【0021】また、記録用メモリ9は、CPU11より
画像読み出し指示を受けると、圧縮伸長回路10に読み
出し指示された画像データを出力し、圧縮伸長回路10
は、入力された画像データの伸長処理を行ってメモリ6
に出力する。
【0022】圧縮伸長回路10は、メモリ6から入力さ
れた画像データを所定の符号化方式で圧縮する圧縮回路
と、読み出し指示された画像データを画面表示するため
に記録用メモリ9から入力された画像データを復号化し
て伸長する伸長回路と、からなる。すなわち、圧縮伸長
回路10は、圧縮手段としての機能を有する。
【0023】CPU(Central Process
ing Unit)11は、EEPROM9に記憶され
ている撮影に関わる各種アプリケーションプログラムを
図示しないワークエリアに読み出し、当該プログラムに
従って撮影処理等の各種処理を実行し、処理結果を画像
表示部8、或いは情報表示部26に表示させる。
【0024】CPU11は、レリーズSW21aの半押
しに応じて、AE・AF処理回路13を駆動制御し、得
られた測光値より露光条件を決定すると共に、レンズユ
ニット1をAF処理により検出された合焦位置に駆動
し、レリーズSW21aの全押しに応じて露光処理を実
行し、生成された画像信号に画像処理、及びデジタル変
換を行ってメモリ6に一時記憶後、圧縮伸長回路10に
より画像データの圧縮化を行い、記録用メモリ9に出力
する。
【0025】TG(Timing Generato
r)12は、所定のタイミング信号を発生して撮像回路
4、CPU11、CCDドライバ14に出力する。
【0026】AE(Auto Exposure:自動
露光制御)・AF(Auto Focus:自動焦点制
御)処理回路13は、適正な露光条件を検出するAE処
理を実行するAE処理回路と、合焦位置を検出するAF
処理を実行するAF処理回路と、を備えて構成される。
各処理は、CPU11からの指示によりA/D変換回路
5から入力された画像データに対して実行される。
【0027】AE処理回路は、AE処理において、入力
された1画面分、若しくは画面内の所定領域の輝度値に
対して累積加算等の演算処理を行い、この処理結果から
実露光時の適正な露光条件を算出して、CPU11に出
力する。一方、AF処理回路は、AF処理において、入
力された1画面分、若しくは画面内の所定領域を対象と
してAF評価値の算出を行い、その算出結果をCPU1
1に出力する。
【0028】このAF評価値は、焦点が合うほど大きい
値になる特性を有しており、レンズユニット1のフォー
カシングレンズ位置を横軸に、AF評価値を縦軸にとり
グラフを作成すると、合焦点を頂点とした山が形成され
る。すなわち、AF評価値を比較することにより、山の
頂点、つまり合焦点を求めることができる。なお、AF
評価値は、入力された1画面分、若しくは画面内の所定
領域に対して画像データの周波数を分析することにより
算出される。周波数分析では、ソフト的に帯域通過フィ
ルタを構成し、この帯域通過フィルタを通過した画像信
号強度の積分値を算出して、その算出結果をAF評価値
とする。すなわち、AF評価値は、コントラスト(明暗
の差)情報であり、その画像に含まれる特定周波数の強
度を求める演算を行うことにより算出される。
【0029】ここで、CPU11、AF処理回路による
AF処理について説明する。CPU11は、駆動手段で
ある第2モータ駆動回路18を駆動制御してレンズユニ
ット1のフォーカシングレンズを移動させながら各レン
ズ位置で漸次CCD3により画像信号を生成させる。A
E・AF処理回路13は、A/D変換回路5から入力さ
れた画像データ毎にAF評価値を算出し、その比較を行
って最大AF評価値であるレンズ位置を合焦点として検
出し、CPU11に出力する。
【0030】CCDドライバ14は、CPU11からの
指示を受けると、TG12から入力されるタイミング信
号に同期させてCCD3の駆動及び制御を行う。具体的
には、露光調節制御に応じたCCD3の電荷蓄積時間の
制御を実行する。
【0031】第1モータ駆動回路16は、CPU11か
らの指示により第1モータ15の駆動を制御し、第1モ
ータ15は絞り2を駆動する。また、第2モータ駆動回
路18は、CPU11からの指示により第2モータ17
の駆動を制御し、第2モータ17はレンズユニット1の
フォーカシングレンズを駆動する。
【0032】電池19は、デジタルスチルカメラ100
の各構成部に電力を供給する電力源であり、例えば、リ
チウム電池やアルカリ乾電池等が適用される。
【0033】EEPROM(Electrically
Erasable Programmable Re
ad−Only Memory)20は、デジタルスチ
ルカメラ100の撮像に関る各種アプリケーションプロ
グラム、処理プログラム等を記憶する。
【0034】操作SW(スイッチ)21は、レリーズS
W21aや、機能を切り替えるモードSW、設定を選択
するメニューSW等、各種操作スイッチを備えて構成さ
れる。また、各スイッチを操作すると、信号を生成して
CPU11に出力する。なお、レリーズSW21aは、
撮影動作に先立ってAE、AF処理を開始させる半押し
レリーズSWと、実際の露光処理を開始させる全押しレ
リーズSWと、からなる2段のスイッチから構成されて
いる。
【0035】閃光発光部22は、撮影時に検出された周
囲環境の輝度が不足する場合に、被写体にストロボ光を
発光する発光部であり、スイッチング回路23によりそ
の発光タイミングや発光量等が制御される。
【0036】次に、図面を参照して本実施の形態の動作
を説明する。図3は、本発明を適用したデジタルスチル
カメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチ
ャートである。
【0037】図3のステップS101において、電源ス
イッチ(不図示)がオンでなおかつ撮影モードとなって
いれば、CPU11は、ステップS102で、レリーズ
SW21aが半押しされるのを待つ。尚、本実施の形態
では、画像データよりノイズの影響を排除できるノイズ
処理モードを、撮影者の操作によって設定できるように
なっている。
【0038】ステップS102で、CPU11は、レリ
ーズSW21aが半押しされ、第1段のレリーズSW2
1aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれ
ば、ステップS103で、AE・AF処理回路13によ
り、上述したAE処理及びAF処理を行って、ステップ
S104で、レリーズSW21aが全押しされるのを待
つ。
【0039】ステップS104で、CPU11は、レリ
ーズSW21aが全押しされ、第2段のレリーズSW2
1aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれ
ば、ステップS105で、画像データの取り込みを行
う。CPU11は、取り込んだ画像データに基づき、ス
テップS106で、たとえば階調補正、ホワイトバラン
スなどの画像処理に必要な画像処理パラメータを算出
し、得られた画像パラメータにより画像データに画像処
理を行う。更に、CPU11は、ノイズ処理モードが設
定されているか否かを判断し、ノイズ処理モードが設定
されていないと判断すれば、ステップS113で、得ら
れた画像データを記録用メモリ9に書き込んで、フロー
をステップS101へと戻す。
【0040】これに対し、CPU11は、ノイズ処理モ
ードが設定されていると判断すれば、ステップS108
で、2回目のレリーズ信号を待たずに、直ちに画像デー
タの取り込みを行い、ステップS109で、同様に画像
処理を行う。かかる段階で、同一被写体を撮影すること
で、2つの画像データ(第1の画像データと第2の画像
データ)が得られたわけである。続くステップS110
で、CPU11は、2つの画像データを画素毎に比較す
る。
【0041】かかる比較において、同一被写体を極めて
短時間で連続的に撮影することによって得られた2つの
画像データは、本来的にはほぼ同じ画素値を有するはず
であるので、いずれかの画素値において、所定値(たと
えば1画素を1024階調で表せるとき20階調)以上
異なる場合に、かかる画素のいずれかにランダムノイズ
が発生していると判断することができる。ランダムノイ
ズが全く生じなかった場合、第1の画像データ及び第2
の画像データのいずれかを選択すれば足り、以下の処理
は不要となるが、ランダムノイズが全く生じないことは
あり得ないので、ノイズ処理モードが設定されている限
り、CPU11は、ステップS111でノイズ処理を行
って、よりノイズレベルの低い第3の画像データを生成
するようになっている。尚、ノイズ処理については、以
下に述べるように複数の手法がある。
【0042】(1)第1のノイズ処理 ランダムノイズが生じた疑いのある第1の画像データの
画素値及び第2の画像データについて同じ位置の画素値
の平均値をとり、かかる平均値を、第1の画像データの
対応する画素値又は第2の画像データの対応する画素値
と置換して、第3の画像データを作成する。より具体的
には、図4(a)に示すように第1の画像データが得ら
れ、図4(b)に示すように第2の画像データが得られ
たとしたときに、たとえばn行m列の画素において差が
著しいため、ランダムノイズが生じた疑いがある場合、
それぞれの画素値a、bを平均し、その平均値(a+
b)/2を、第1の画像データをベースにするなら画素
値aと置換し、第2の画像データをベースにするなら画
素値bと置換するものである。かかる場合、いずれかの
画像データの画素値a、bは正しいはずであり、ランダ
ムノイズが第1の画像データの画素値aに関して1つだ
け発生したと仮定したら、正しいはずの第2の画像デー
タの画素値bを、平均値(a+b)/2と置き換えて第
3の画像データを作成することで、かえって画質を低下
させることになり得る。しかしながら、ランダムノイズ
は、通常複数箇所(図4のDF)で発生し、しかも第1
又は第2の画像データに偏って発生することはないの
で、統計的には、いずれの画像データをベースにして
も、第3の画像データのノイズレベルを低くでき、トー
タルで画質の向上を期待できる。
【0043】(2)第2のノイズ処理 第1のノイズ処理は、いずれの画像データの画素値につ
いてランダムノイズが発生しているか否か不明である場
合に、平均値を機械的に求めて置換するものであった。
これに対し、第2のノイズ処理では、第1の画像データ
の画素値と第2の画像データの画素値のいずれにランダ
ムノイズが発生したかを、ある程度の確度で判断でき
る。より具体的には、通常の被写体を撮影する場合、1
つの画素値のみが周辺画素値に対して急激に変化するこ
とは殆どないという事実に基づき、ランダムノイズが発
生した疑いのある第1の画像データの画素(n行m列の
画素)及び第2の画像データの画素(n行m列の画素)
に対する周辺画素(たとえばランダムノイズが発生した
疑いのある画素に対し、CCDの画素並びで上下左右斜
めに隣接する8個の画素、図4でハッチングで示す)の
値を平均し、その平均値を、それぞれ第1の画像データ
の画素値a及び第2の画像データの画素値bと比較す
る。差がより少ない方の画像データについては、ランダ
ムノイズが発生しなかったと判断して、正しい画素値
(この場合にはb)として残す。全てのランダムノイズ
が発生したと判断される画素DFについて、同様の処理
を行い、残った画素値と、それ以外の第1の画像データ
の画素値又は第2の画像データの画素値とに基づいて、
第3の画像データを生成すれば、より高画質な画像を得
ることができる。以上の処理は、低輝度領域だけで行っ
ても良い。
【0044】更に、ステップS110とステップS11
1の処理の代わりに、第1の画像データの画素値及び第
2の画像データの画素値の平均値算出を、全画素につい
て行い、その平均値で第3の画像データを生成すること
もできる。ランダムノイズは、通常複数箇所で発生し、
しかも第1又は第2の画像データに偏って発生すること
はないという理由からであり、それにより第3の画像デ
ータのノイズレベルを低くでき、トータルで画質の向上
を期待できる。又、判断処理がなくなり、処理の迅速化
が図れるという利点もある。更に、処理の迅速化を図る
ため、中央領域又は低輝度領域だけに関して、画素の平
均値をとり、第1の画像データの周辺画素値又は第2の
画像データの周辺画素値と組み合わせて、第3の画像デ
ータを生成しても良い。尚、以上説明したノイズ処理に
おいて、各画像データを作業メモリ(不図示)に記憶し
つつ行うか、或いは記録用メモリ9に記憶しつつ行って
も良い。
【0045】このようにして生成された第3の画像デー
タは、ステップS112で、記録用メモリ9に記憶され
る。その後、フローはステップS101に戻る。尚、第
1,第2の画像データは、かかる時点で消去されるのが
好ましいが、第3の画像データに対応づけて、記録用メ
モリ9に記憶されても良い。
【0046】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。たとえば、第1の画像データと第2の
画像データとで、所定値以上値の異なる画素値が多い場
合、動く被写体を撮影した、或いは撮影者がカメラを動
かしたと判断し、たとえノイズ処理モードが設定されて
いたとしても、第1の画像データのみを記録用メモリ9
に記憶することも考えられる。但し、動く被写体を画素
上でとらえることができれば、上述したように2つの画
像データで対応する画素をピックアップできるので、上
述したノイズ処理が可能となる。又、固定パターンノイ
ズの処理と、上述したランダムノイズの処理とを組み合
わせて行っても良い。更に、画像処理を行う前の画像デ
ータに対して、ノイズ除去処理を行っても良く、データ
補間処理を行う前の画像データに対して、ノイズ除去処
理を行っても良い。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、ランダムノイズをより
抑制することができる電子カメラを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルスチルカメラl00
の一実施の形態を示す外観図である。
【図2】デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示
すブロック図である。
【図3】本実施の形態のデジタルスチルカメラの動作を
示すフローチャート図である。
【図4】第1の画像データと第2の画像データの画素を
概略的に比較する図である。
【符号の説明】
9 記録用メモリ 11 CPU

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1回のレリーズ操作に関連して、撮像素
    子より少なくとも第1の画像データと第2の画像データ
    を取得可能な電子カメラであって、 取得された前記第1の画像データと前記第2の画像デー
    タとに基づいて、前記第1の画像データ又は前記第2の
    画像データよりもノイズレベルの低い第3の画像データ
    を生成することを特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】 前記第3のデータを記憶する記憶手段を
    有することを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
  3. 【請求項3】 1回のレリーズ操作に関連して、撮像素
    子より少なくとも第1の画像データと第2の画像データ
    を取得可能な電子カメラであって、 前記第1の画像データの画素値と、それに対応する前記
    第2の画像データの画素値とを比較して、所定値以上の
    差異がある場合に、いずれかの画像データの画素値にノ
    イズが生じたと判断することを特徴とする電子カメラ。
  4. 【請求項4】 前記ノイズが生じたと判断される前記第
    1の画像データの画素値又は前記第2の画像データの画
    素値を、異なる値と置換することで、第3の画像データ
    を生成することを特徴とする請求項3に記載の電子カメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記異なる値とは、前記ノイズが生じた
    と判断される前記第1の画像データの画素値と前記第2
    の画像データの画素値の平均値であることを特徴とする
    請求項4に記載の電子カメラ。
  6. 【請求項6】 前記第1の画像データの画素値及び前記
    第2の画像データの画素値のいずれにノイズが生じたか
    決定し、ノイズが生じていないと決定された画素値を残
    すことを特徴とする請求項3に記載の電子カメラ。
  7. 【請求項7】 前記決定は、判断対象となった前記第1
    の画像データの画素値と、その周囲の画素との差を求
    め、且つ判断対象となった前記第2の画像データの画素
    値と、その周囲の画素との差を求め、得られた差同士を
    比較して行うことを特徴とする請求項6に記載の電子カ
    メラ。
  8. 【請求項8】 前記画像データの画素値と、その周囲の
    画素値とに基づいて、前記第1の画像データの画素値及
    び前記第2の画像データの画素値のいずれにノイズが生
    じたか判断することを特徴とする請求項7に記載の電子
    カメラ。
  9. 【請求項9】 少なくとも所定領域における前記第1の
    画像データの画素値及び前記第2の画像データの画素値
    の全てを平均化して、その平均値に基づいて第3の画像
    データを生成することを特徴とする請求項3に記載の電
    子カメラ。
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