JP2003272906A - セラミック素子及びその製造方法 - Google Patents

セラミック素子及びその製造方法

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JP2003272906A JP2002073764A JP2002073764A JP2003272906A JP 2003272906 A JP2003272906 A JP 2003272906A JP 2002073764 A JP2002073764 A JP 2002073764A JP 2002073764 A JP2002073764 A JP 2002073764A JP 2003272906 A JP2003272906 A JP 2003272906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッキ液及び半田フラックスに基づくセラミ
ック素体の劣化が生じた。 【解決手段】 Pd内部電極2、3を有する積層セラミ
ック素体1を形成する。セラミック素体1の全外周面に
AlxOyから成る保護膜を形成する。Agペ−ストの
塗布、焼付けによって外部電極用の導電体層14、15
を形成する。Agペ−ストの焼付けによってPd内部電
極2、3の体積膨張が生じ、内部電極2、3が保護膜6
を破って外部電極4、5に電気的に接続される。保護膜
6は外部電極4、5の下に残存する。保護膜6の上にシ
リコ−ン樹脂層7を設ける。Ag導体層14、15の上
にはNiメッキ層16、17及びSnメッキ層18、1
9を順次に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ZnO積層型バリ
スタ等のセラミック素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ZnO積層バリスタは、ZnOを主成分
とする素体と、素体に埋設され且つ素体の一方の側面に
導出された一方の内部電極と、素体に埋設され且つ素体
の他方の側面に導出された他方の内部電極と、素体の一
方の側面に配置された一方の外部電極と、素体の他方の
側面に配置された他方の外部電極とから成る。外部電極
は導電性ペ−ストの塗布及び焼付けで形成した導電体層
と半田付性を改善するために導電体層の上にメッキで形
成された金属層とから成る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ZnO積層
バリスタのZnO粒子は半導体化されているので、酸に
溶解し易く且つ酸素欠陥を生じ易い。このため、外部電
極のメッキ層の形成時、及び回路基板にバリスタ素子を
実装する時の半田フラックスの還元作用等によってバリ
スタの絶縁抵抗即ちIRの劣化が生じる。この種の劣化
はセラミック素体の露出表面に耐酸性、絶縁性及び緻密
性を有する保護膜を形成することによってある程度防止
できる。しかし、従来のセラミック素子では、セラミッ
ク素体の露出面のみに保護膜を形成していたので、保護
膜と外部電極との境界からメッキ液及び半田フラックス
が侵入し、これによる劣化が生じる恐れがあった。以
上、従来のZnO積層バリスタについて述べたが、セラ
ミック積層コンデンサ、セラミック積層サ−ミスタ等の
別のセラミック素子においても同様な問題がある。ま
た、良質な保護膜を容易に形成することができないとい
う問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、劣化の防止を良
好に達成することができるセラミック素子及びその製造
方法を提供することにある。本発明の別の目的は良質な
保護膜を容易に形成することができるセラミック素子及
びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、セラミック素体と、前
記セラミック素体外周面の一部に露出する端面を有する
ように前記セラミック素体に埋設され且つ加熱によって
体積膨張する性質を有する材料で形成されている内部電
極と、前記セラミック素体の全外周面を覆うように形成
されており且つ前記内部電極の突き出しによって破られ
た部分を有している保護膜と、前記保護膜を介して前記
セラミック素体の外周面の一部を覆うように配置され且
つ前記保護膜の前記破られた部分から突出した前記内部
電極に対して電気的に接続されている外部電極とから成
るセラミック素子に係るものである。
【0006】なお、請求項2に示すように、前記保護膜
は、AlxOy、ここで、x及びyは任意の数値、で示
すことができるアルミニウムの酸化物から成ることが望
ましい。また、請求項3に示すように、前記内部電極
は、Pd電極であることが望ましい。また、請求項4に
示すように、更に、前記保護膜の前記外部電極によって
覆われていない部分を被覆している樹脂層を有すること
が望ましい。また、請求項5に示すように、セラミック
素体と、前記セラミック素体外周面の一部に露出する端
面を有するように前記セラミック素体に埋設された内部
電極と、前記セラミック素体の外周面上に配置され且つ
前記内部電極に接続されている外部電極と、前記セラミ
ック素体を覆うように配置され且つAlxOy、ここ
で、x及びyは任意の数値、で示すことができるアルミ
ニウムの酸化物からなる保護膜と、前記保護膜を被覆し
ているシリコ−ン樹脂層とを有するセラミック素子を形
成することができる。また、請求項6に示すように、前
記外部電極は、導電性ペ−ストを塗布し且つ焼付けるこ
とによって形成した第1の導電体層と、前記第1の導電体
層の上にメッキによって形成された第2の導電体層とを
有していることが望ましい。また、請求項7に示すよう
に、前記セラミック素体は、バリスタを形成するための
ZnOを主成分とする素体であることが望ましい。ま
た、請求項8に示すように、セラミック素体と前記セラ
ミック素体の外周面の一部に露出する端面を有するよう
に前記セラミック素体に埋設され且つ加熱によって体積
膨張する性質を有する材料で形成されている内部電極と
を備えたセラミック素子チップを用意する工程と、前記
セラミック素子チップの全外周面を覆い且つ前記内部電
極の膨張によって突き破られることが可能な厚みを有す
るように保護膜を形成する工程と、前記保護膜を介して
前記セラミック素体の外周面の一部を覆うように外部電
極ぺ−ストを塗布する工程と、前記外部電極ペ−ストの
焼付けによって外部電極を形成すると同時に前記内部電
極を体積膨張させた前記内部電極によって保護膜の一部
を破り、前記内部電極と前記外部電極との間を電気的に
接続する工程とによってセラミック素子を製造すること
が望ましい。また、請求項9に示すように、更に、メッ
キ法によって前記外部電極の表面上に金属層を形成する
工程を有していることが望ましい。また、請求項10に
示すように、更に、前記保護膜の前記外部電極によって
覆われていない部分を被覆するように樹脂層を形成する
工程と、メッキ法によって前記外部電極の表面上に金属
層を形成する工程とを有していることが望ましい。ま
た、請求項11に示すように、前記保護膜は、AlxO
y、ここで、x及びyは任意の数値、で示すことができ
るアルミニウムの酸化物からなることが望ましい。ま
た、請求項12に示すように、前記保護膜を高周波スパ
ッタ方法で形成することが望ましい。また、請求項13
に示すように、前記保護膜を化学気層成長法で形成する
ことが望ましい。
【0007】本発明に従うセラミック素体は、周知の種
々のバリスタ用セラミック素体、コンデンサ用セラミッ
ク素体、サ−ミスタ用セラミック素体等である。本発明
に従う内部電極は、好ましくはPd即ちパラジウム電極
であるが、これ以外の電極材料例えばPd−Ag電極等
とすることもできる。本発明に従う保護膜は、好ましく
はAlxOyで示すことができるアルミニウムの酸化物
であるが、保護機能を有し且つ内部電極の突き出しが可
能であり且つ外部電極の下に残存するものであれば、別
の材料でもよい。本発明に従う外部電極は、保護膜と反
応して保護膜を吸収しない材料で形成される。本発明に
従う樹脂層は、好ましくはシリコ−ン樹脂層であるが、
同様な機能を有する高分子樹脂とすることもできる。
【0008】
【発明の効果】本願請求項1〜4、8〜13の発明によ
れば、次の効果が得られる。 (1) 内部電極の突き出しによって破られた部分を除
いてセラミック素体の全外周面が保護膜で被覆され、外
部電極とセラミック素体との間にも保護膜が介在してい
る。このため、従来のセラミック素子で生じる可能性が
あった外部電極とセラミック素体との境界におけるメッ
キ液、半田フラックス等の侵入を良好に防ぐことができ
る。 (2) 保護膜は内部電極の膨張による突き出しによっ
て破られるので、保護膜が内部電極と外部電極との電気
的接続を妨害しない。また、請求項5〜7の発明によれ
ばAlxOyからなる保護膜とシリコ−ン樹脂との組み
合せによって劣化を生じさせる物質の浸入を良好に防止
できる。
【0009】
【実施形態】次に、図1〜図6を参照して実施形態に従
うセラミック素子としてのZnO積層バリスタを説明す
る。
【0010】このバリスタは、図1及び図2に示すよう
に、バリスタ特性を得ることができ磁器素体即ちセラミ
ック素体1と、第1及び第2の内部電極2、3と、第1
及び第2の外部電極4、5と、保護膜6と、シリコン樹
脂層7とから成る。
【0011】セラミック素体1は、例えばZnO即ち酸
化亜鉛から成る主成分に対して例えばPr611、Co
O、CaCO3、SrCO3、SiO2、Al23から成
る副成分を添加したものから成るグリ−ンシ−ト即ち未
焼結磁器シ−トを積層して焼成したものから成り、バリ
スタ特性を有する。このセラミック素体1は、互いに対
向する第1及び第2の主面8、9と、第1、第2、第3
及び第4の側面10、11、12、13とを有する6面
体即ち長方体である。
【0012】2枚の第1の内部電極2及び2枚の第2の
内部電極3はセラミック素体1の一部を介して対向する
ようにセラミック素体1に埋設されている。第1の内部
電極2はセラミック素体1の第1の側面10から露出し
た端面を有する。第2の内部電極3はセラミック素体1
の第2の側面11から露出した端面を有する。第1及び
第2の内部電極2、3は、Pd即ちパラジゥムから成
る。
【0013】第1及び第2の外部電極4、5はセラミッ
ク素体1の互いに対向する第1及び第2の側面8、9を
保護膜6を介して覆い且つ第1及び第2の主面8、9の
一部及び第3及び第4の側面12、13の一部も覆うよ
うに形成されている。第1及び第2の内部電極2、3は
保護膜6の一部を破って外方向に突出し、第1及び第2
の外部電極4、5に電気的に接続されている。第1及び
第2の外部電極4、5は、焼付導体層14、15と、第
1のメッキ層16、17と、第2のメッキ層18、19
とから成る。焼付導体層14、15はAgペ−ストを塗
布して焼付けたものから成る。第1のメッキ層16、1
7はNi(ニッケル)層であり、第2のメッキ層18、
19はSn(スズ)層である。
【0014】保護膜6は、セラミック素体1をメッキ液
及び半田フラックスから守るものであって、セラミック
素体1の全外周面即ち第1及び第2の主面8、9と第1
〜第4の側面10〜13を覆うように形成されている。
この保護膜6は、AlxOy、ここで、x及びyは任意
の数値、で示すことができるアルミニウムの酸化物から
成る。この保護膜6のAlxOyは、Al23をタ−ゲ
ットとしてRF(高周数)スパッタリング、又はCVD
即ち化学気相成長法によって形成することができ、xが
2又は2よりも小さい値、yが3又は3よりも小さい値
を有するものである。本発明に従う保護膜6は、比較的
良好な絶縁性、耐酸性及び緻密性を有し、且つ外部電極
4、5に対して容易に溶融しない特性を有する。また、
保護膜6は、焼付導体層14、15の形成時の第1及び
第2の内部電極2、3の膨張による突出によって破るこ
とができる厚み、好ましくは0.05〜2μm、より好
ましくは0.1〜1.0μmを有する。
【0015】シリコ−ン樹脂層7は、保護膜6の外部電
極4、5で覆われていない部分を覆うように配置され、
図6に説明的に拡大図示するように保護膜6の表面上の
みならず保護膜6の内部及び保護膜6の欠陥部20にも
充填されている。AlxOyから成る保護膜6とシリコ
−ン樹脂層7との複合層部分は、耐酸性、絶縁性,緻密
性においてAlxOy膜のみの場合よりも優れている。
【0016】
【第1の製造方法】図1及び図2に示すZnOを主成分
とする積層バリスタを作製する時には、まず、ZnOを
主成分とするグリ−ンシ−トを用意する。即ち、主成分
としてのZnOに対して副成分としてのPr611、C
oO、CaCO3、SrCO3、SiO2、Al23を所
望量添加したものを湿式ボ−ルミルで16時間混合し、乾
燥してセラミック原料粉末を得た。
【0017】次に、上記セラミック原料粉末に有機バイ
ンダ、有機溶剤、有機可塑剤を加えたものをボ−ルミル
で20時間混合してスラリ−を作成した。
【0018】次に、上記のスラリ−を使用して周知のシ
−ト作成ドクタ−ブレ−ド法によりPETフイルム上に
厚さ30μmのグリ−ンシ−トを作成し、所定寸法にカ
ットした。
【0019】内部電極2、3を形成するために、Pd粉
末と溶剤と有機バインダ−とから成るPdペ−ストを用
意し、カットしたグリ−ンシ−ト上にPdペ−ストを所
定パタ−ンに印刷し、図2及び図3に示すセラミック素体
1と内部電極2、3との積層体が得られるようにPdペ−
ストを印刷したグリ−ンシ−トと印刷しないグリ−ンシ
−トとを積層し、加熱圧着した後に所定の形状にカット
してグリ−ンチップを作成した。
【0020】次に、グリ−ンチップに対して300℃、2時
間の脱バインダ−処理を施し、しかる後、1200℃で
2時間空気中即ち酸化性雰囲気中で焼成して燒結体磁器
から成るセラミック素体1を得た。なお、セラミック素
体1の第1及び第2の側面10、11には図3に示すよ
うに内部電極2、3が露出している。
【0021】次に、内部電極2、3を含むセラミック素
体1の表面を周知のバレル研磨法によって平滑にする。
【0022】次に、セラミック素体1を周知のドラム回
転式RFスパッタ装置に入れ、Al 23をタ−ゲットと
してスパッタを行い、図3に示すようにセラミック素体
1の全外周面にアルミニウムの酸化物から成る保護膜6
を形成する。保護膜6は、AlxOy、ここで、x及び
yは任意の数値、で示すアルミニウム化合物から成る。
なお、x及びyはx≦2、y≦3から選択された任意の
数値であることが望ましい。保護膜6は、セラミック素
体1を保護するために耐酸性、絶縁性、及び緻密性を有
し、且つ内部電極2、3の突き出しを許すものである。
上記の条件を満足させるために保護膜6の厚みを好まし
くは0、05〜2μmの範囲、より好ましくは0.1〜
1.0μmの範囲にする。スパッタ工程の前にセラミッ
ク素体1をバレル研磨して凹凸の少ない表面を得ている
ので、保護膜6がセラミック素体1上に良好に形成され
る。
【0023】次に、外部電極4、5の焼付導体層14、
15を形成するために、Ag(銀)粉末と溶剤と有機バ
インダ−とガラスフリットとから成る周知のAgペ−ス
トを用意し、Agペ−ストを保護膜6を介してセラミッ
ク素体1の第1及び第2の側面10、11の全部と、第
1及び第2の主面8、9と第3及び第4の側面12、1
3の一部に塗布し、空気中において好ましくは500〜
800℃から選択された720℃の温度で約8分間焼付
け処理を施し、図4に示す焼付導体層14、15を得
る。ところで、内部電極2、3を構成しているPdは加
熱によって酸化し、しかる後還元するという性質を有す
る。このため、Agペ−ストの焼付処理を空気中又は酸
化性雰囲気中で行うと、Pdの酸化によって内部電圧
2、3の体積膨張が生じ、内部電極2、3が第1及び第
2の側面10、11から突き出して保護膜6を破り、A
g導体層14、15に接触し、合金化層を形成し、内部
電極2、3とAg導体層14、15との電気的接続が成
立する。この焼付処理においてAlxOyから成る保護
膜6は、導体層14、15に溶融せずに残存する。保護
膜6がAg導体層14、15とセラミック素体1との間
に残存していることはEPMA分析法即ち電子プロ−ブ
微小分析法によって確認されている。
【0024】次に、保護膜6の緻密性を高めるために、
樹脂、例えばシリコ−ン樹脂をトルエン等の溶剤で希釈
した溶液の中に保護膜6を有するセラミック素体1を入
れ、保護膜6の空隙に樹脂を充填し、また、保護膜6に
図6に示すような欠陥部19がある場合にはここに樹脂
を充填し、しかる後、風乾及び熱硬化処理を行うことに
よってシリコ−ン樹脂層7を形成する。
【0025】次に、外部電極導体層14、15の上に形
成されたシリコ−ン樹脂層を除去する。外部電極層1
4、15の上に樹脂層が形成されない時にはこの工程を
省くことができる。
【0026】次に、周知のバレルメッキ法によってNi
から成る第1のメッキ層16、17とSnから成る第2
のメッキ層18、19とを順次に形成し、図2のセラミ
ック素子を完成させる。
【0027】
【第2の製造方法】前述の第1の製造方法では、保護膜
6をRFスパッタで形成したが、CVD即ち化学気層成
長法によって形成することができる。CVDで保護膜6
を形成する時には、周知のCVD成膜装置のプレ−ト上
に内部電極2、3を伴ったセラミック素体1を配置し且
つ好ましくは400〜600℃、より好ましくは500
℃程度に加熱し、トリ−ポロポキシアルミニウム+N2
から成る原料ガスを吹き付けてAlxOyから成る保護
膜6を形成する。保護膜6の厚さは好ましくは0.05
〜2μm、より好ましくは0.1〜1μm、最も好まし
くは0.2〜0.5μmとする。保護膜6の形成以外は
第1の製造方法と同一である。
【0028】保護膜6の好ましい厚みの範囲を求めるた
めに保護膜6の厚みを0〜2.5μmの範囲で変化させ
て、保護膜6の欠陥の発生率(%)と半田リフロ−後の
IR(絶縁抵抗)の変化率(%)、外部回路に対する接
続の不良率(%)を求めた。以下詳しく説明する。
【0029】保護膜6の欠陥発生は、第1及び第2のA
g導体層14、15の相互間の保護膜6の欠陥部に対し
てメッキ液が浸入してセラミック素体1に至るか否かで
判定した。従って保護膜欠陥発生率はメッキ伸び発生率
と呼ぶこともできる。この保護膜欠陥発生率を保護膜6
の厚みを変えて測定したところ、次の表1に示す結果が
得られた。
【0030】 表1 保護膜厚み(μm) 欠陥発生率(樹脂層有り)(%) 0 --------------------------- 100 0.03 ------------------------- 40 0.05 ----------------------------- 0 0.1 ---------------------------- 0 0.3 ---------------------------- 0 0.5 ---------------------------- 0 0.7 ---------------------------- 0 1 ----------------------------- 0 1.5 ---------------------------- 0 2 ---------------------------- 0 2.5 ---------------------------- 0
【0031】樹脂層7を設けない場合における保護膜欠
陥発生率を保護膜6の厚みを変えて測定したところ、次
の表2に示す結果が得られた。
【0032】 表2 保護膜厚み(μm) 欠陥発生率(樹脂層無し)(%) 0 --------------------------- 100 0.03 ------------------------- 90 0.05 ----------------------------- 0 0.1 ---------------------------- 0 0.3 ---------------------------- 0 0.5 ---------------------------- 0 0.7 ---------------------------- 0 1 ----------------------------- 0 1.5 ---------------------------- 0 2 ---------------------------- 0 2.5 ---------------------------- 0
【0033】保護膜6と樹脂層7との両方を有する積層
バリスタを回路基板に半田リフロ−で固着した時の第1
及び第2の外部電極4、5間のIR(絶縁抵抗)の変化率
(%)を保護膜6の厚みを変えて測定したところ、次の
表3の結果が得られた。なお、IRの変化率とはリフロ
−前のIRとリフロ−後のIRとの割合を示す。
【0034】 表3 保護膜厚み(μm) IR変化率(樹脂層有り)(%) 0 --------------------------- − 0.03 -------------------------- −60 0.05 --------------------------- −6 0.1 ---------------------------- 0 0.3 ---------------------------- 0 0.5 ---------------------------- 0 0.7 ---------------------------- 0 1 ----------------------------- 0 1.5 ---------------------------- 0 2 ---------------------------- 0 2.5 ---------------------------- 0
【0035】樹脂層7を設けないで保護膜6のみを設けた
積層バリスタを回路基板に半田リフロ−で固着した時の
第1及び第2の外部電極4、5間のIRの変化率(%)を
保護膜6の厚みを変えて測定したところ、次の表4の結果
が得られた。
【0036】 表4 保護膜厚み(μm) IR変化率(樹脂層無し)(%) 0 --------------------------- − 0.03 -------------------------- −98 0.05 ----------------------------- −10 0.1 ---------------------------- −0.5 0.3 ---------------------------- −0.5 0.5 ---------------------------- −0.5 0.7 ---------------------------- −0.5 1 ----------------------------- −0.5 1.5 ---------------------------- −0.5 2 ---------------------------- −0.5 2.5 ---------------------------- −0.5
【0037】保護膜6と樹脂層7とを有する積層バリス
タの回路基板に対する半田リフロ−による接続のコンタ
クト不良率(%)を保護膜6の厚みを変えて測定したと
ころ、次の表5の結果が得られた。
【0038】 表5 保護膜厚み(μm) コンタクト不良率(樹脂層有り)(%) 0 ---------------------------- 0 0.03 --------------------------- 0 0.05 ----------------------------- 0 0.1 ---------------------------- 0 0.3 ---------------------------- 0 0.5 ---------------------------- 0 0.7 ---------------------------- 0 1 ----------------------------- 0 1.5 ---------------------------- 0 2 ---------------------------- 0 2.5 ---------------------------- 5
【0039】樹脂層7を設けないで保護膜6のみを設けた
積層バリスタの回路基板に半田リフロ−による接続のコ
ンタクト不良率(%)を保護膜6の厚みを変えて測定し
たところ、次の表6の結果が得られた。
【0040】 表6 保護膜厚み(μm) コンタクト不良率(樹脂層無し)(%) 0 ------------------------------ 0 0.03 ----------------------------- 0 0.05 ----------------------------- 0 0.1 ---------------------------- 0 0.3 ---------------------------- 0 0.5 ---------------------------- 0 0.7 ---------------------------- 0 1 ----------------------------- 0 1.5 ---------------------------- 0 2 ---------------------------- 0 2.5 ---------------------------- 5
【0041】上記表1〜表6から、保護膜6の厚みは0.
05〜2μmであることが好ましく、0.1〜1μmが
より好ましいことが判る。なお、上記表1〜表6には、
保護膜6をRFスパッタで形成した場合が示されている
が、保護膜6をCVDで形成した場合も表1〜表6と同様
な結果が得られた。
【0042】本実施形態は次の効果を有する。 (1) AlxOyから成る保護膜6が、セラミック素
体1の外部電極4、5が形成されていない部分のみでな
く、外部電極4、5の下にも設けられている。従って、
外部電極4、5の形成部分と形成されていない部分との
境界における保護が良好に達成される。即ち、第1及び
第2のメッキ層16、17、18、19を形成する時の
処理液のセラミック素体1への浸入、及びバリスタの回
路基板への実装時における半田フラックスのセラミック
素体1への侵入を良好に防ぎ、セラミック素体1のIR
特性等の劣化を防ぐことができる。 (2) 内部電極2、3と外部電極4、5との電気的接
続が、Ag導体層14、15の焼付時の内部電極2、3
の突き出しによって達成されているので、この電気的接
続を容易に達成することができる。 (3) AlxOyの保護膜6の上にシリコ−ン樹脂層
7を形成し、保護膜6の空隙に樹脂を充填しているの
で、保護機能を大幅に向上させることができる。 (4) 保護膜6をRFスパッタ法又はCVD法で作る
ので、目的とする保護膜6を比較的容易に作ることがで
きる。
【0043】
【変形例】本発明は、上述の実施形態に限定されるもの
でなく、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 内部電極2、3の材料は、Pdと同様な作用を
得ることができるものであれば別のものでもよい。ま
た、内部電極2、3はPdを主成分とし、別の金属を副
成分として含むものでもよい。 (2) 保護膜6は、本発明の要求を満たすことができ
るものであれば、AlxOy以外の物質でもよい。 (3) 外部電極4、5の導体層14、15はAg以外
の例えばAg−Pdペ−スト等であってもよい。 (4) AlxOy保護膜6とシリコ−ン樹脂層7との
複合構成は、外部電極4、5の下に保護膜6を設けない
構成のセラミック素子の保護層としても適用できる。 (5) ZnOバリスタ以外のセラミック積層コンデン
サ、セラミック積層サ−ミスタ等のセラミック素子にも
本発明を適用できる。 (6) 樹脂層7をシリコ−ン以外の同様な機能を有す
る高分子樹脂とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に従うZnO積層バリスタを
示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】セラミック素体に保護膜を形成したものを示す
断面図である。
【図4】Ag導体層を形成したものを示す断面図であ
る。
【図5】シリコ−ン樹脂層7を形成したものを示す断面
図である。
【図6】図5の保護膜6とシリコ−ン樹脂層7との一部
を説明的に拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 セラミック素体 2、3 内部電極 4、5 外部電極 6 保護膜 7 シリコ−ン樹脂層 8、9 主面 10、11、12、 13 側面 14、15 Ag導体層 16、17 第1のメッキ層 18、19 第2のメッキ層
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Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック素体と、 前記セラミック素体外周面の一部に露出する端面を有す
    るように前記セラミック素体に埋設され且つ加熱によっ
    て体積膨張する性質を有する材料で形成されている内部
    電極と、 前記セラミック素体の全外周面を覆うように形成されて
    おり且つ前記内部電極の突き出しによって破られた部分
    を有している保護膜と、 前記保護膜を介して前記セラミック素体の外周面の一部
    を覆うように配置され且つ前記保護膜の前記破られた部
    分から突出した前記内部電極に対して電気的に接続され
    ている外部電極とから成るセラミック素子。
  2. 【請求項2】 前記保護膜は、AlxOy、ここで、x
    及びyは任意の数値、で示すことができるアルミニウム
    の酸化物から成ることを特徴とする請求項1記載のセラ
    ミック素子。
  3. 【請求項3】 前記内部電極は、Pd電極であることを
    特徴とする請求項1又は2記載のセラミック素子。
  4. 【請求項4】 更に、前記保護膜の前記外部電極によっ
    て覆われていない部分を被覆している樹脂層を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のセラ
    ミック素子。
  5. 【請求項5】 セラミック素体と、 前記セラミック素体外周面の一部に露出する端面を有す
    るように前記セラミック素体に埋設された内部電極と、 前記セラミック素体の外周面上に配置され且つ前記内部
    電極に接続されている外部電極と、 前記セラミック素体を覆うように配置され且つAlxO
    y、ここで、x及びyは任意の数値、で示すことができ
    るアルミニウムの酸化物からなる保護膜と、 前記保護膜を被覆しているシリコ−ン樹脂層とを有する
    ことを特徴とするセラミック素子。
  6. 【請求項6】 前記外部電極は、導電性ペ−ストを塗布
    し且つ焼付けることによって形成した第1の導電体層
    と、前記第1の導電体層の上にメッキによって形成され
    た第2の導電体層とを有していることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載のセラミック素子。
  7. 【請求項7】 前記セラミック素体は、バリスタを形成
    するためのZnOを主成分とする素体であることを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載のセラミック素
    子。
  8. 【請求項8】 セラミック素体と前記セラミック素体の
    外周面の一部に露出する端面を有するように前記セラミ
    ック素体に埋設され且つ加熱によって体積膨張する性質
    を有する材料で形成されている内部電極とを備えたセラ
    ミック素子チップを用意する工程と、 前記セラミック素子チップの全外周面を覆い且つ前記内
    部電極の膨張によって突き破られることが可能な厚みを
    有するように保護膜を形成する工程と、 前記保護膜を介して前記セラミック素体の外周面の一部
    を覆うように外部電極ぺ−ストを塗布する工程と、 前記外部電極ペ−ストの焼付けによって外部電極を形成
    すると同時に前記内部電極を体積膨張させて前記内部電
    極によって保護膜の一部を破り、前記内部電極と前記外
    部電極との間を電気的に接続する工程とを有しているこ
    とを特徴とするセラミック素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 更に、メッキ法によって前記外部電極の
    表面上に金属層を形成する工程を有していることを特徴
    とする請求項8記載のセラミック素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 更に、前記保護膜の前記外部電極によ
    って覆われていない部分を被覆するように樹脂層を形成
    する工程と、 メッキ法によって前記外部電極の表面上に金属層を形成
    する工程とを有していることを特徴とする請求項8記載
    のセラミック素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記保護膜は、AlxOy、ここで、
    x及びyは任意の数値、で示すことができるアルミニウ
    ムの酸化物からなることを特徴とする請求項8又は9又
    は10記載のセラミック素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記保護膜を高周波スパッタ方法で形
    成することを特徴とする請求項11記載のセラミック素
    子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記保護膜を化学気相成長法で形成す
    ることを特徴とする請求項11記載のセラミック素子の
    製造方法。
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