JP2003267626A - 折り装置、用紙処理装置および画像形成システム - Google Patents

折り装置、用紙処理装置および画像形成システム

Info

Publication number
JP2003267626A
JP2003267626A JP2002351507A JP2002351507A JP2003267626A JP 2003267626 A JP2003267626 A JP 2003267626A JP 2002351507 A JP2002351507 A JP 2002351507A JP 2002351507 A JP2002351507 A JP 2002351507A JP 2003267626 A JP2003267626 A JP 2003267626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
folding
sheet
pair
roller
sheet bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002351507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3860532B2 (ja
Inventor
Nobuyasu Suzuki
伸宜 鈴木
Masahiro Tamura
政博 田村
Kenji Yamada
健次 山田
Hiromoto Saito
広元 齊藤
Hiroki Okada
浩樹 岡田
Junichi Iida
淳一 飯田
Hideya Nagasako
秀也 永迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002351507A priority Critical patent/JP3860532B2/ja
Priority to US10/339,304 priority patent/US6921069B2/en
Publication of JP2003267626A publication Critical patent/JP2003267626A/ja
Priority to US11/130,118 priority patent/US7137944B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3860532B2 publication Critical patent/JP3860532B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙を汚すことなく用紙束の膨らみを効率よ
く解消でき、品質の良い製本された用紙束を提供する。 【解決手段】 S525で用紙束の先端を折り部通過セ
ンサが検知すると、用紙束の先端が第2の折りローラに
達したかどうかを判断し(S525−1)、用紙束の先
端が第2の折りローラに達していると判断された場合に
は、第1および第2の折りローラと下排紙ローラの回転
を停止させる(S525−2)。S525−2では、用
紙束の先端部を第2の折りローラで挟み、中間部を第1
の折りローラで挟んだ状態で2つの折りローラは停止し
て用紙束をそれぞれのニップ部で保持する。これによ
り、用紙束の折りぐせを強化する。この状態で所定時間
経過すると(S525−3)、第1および第2の折りロ
ーラ、さらには、下排紙ローラが回転を始め、用紙束を
送り出し(S525−4)、以降の処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、印刷機等の画像形成装置に一体もしくは別体に設け
られ、画像形成済みの用紙(記録媒体)に対して折り処
理を行う折り処理装置、折り処理などの後処理を含む所
定の処理、例えば仕分け、スタック、綴じ、中綴じ製本
を行って排紙する用紙処理装置およびこの用紙処理装置
と前記画像形成装置とからなる画像形成システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像出力装置の下
流側に配置され、出力される記録紙に綴じなどの後処理
装置は広く知られているが、昨今その機能は多機能化さ
れ、従来の端面綴じに加えて中綴じ処理も可能としたの
もが考案されている。さらに、中綴じを行う機能を備え
たものでは、中綴じ部分で折って小冊子を形成できるよ
うに所謂中折りを行う中折り機能を備えたものもある。
【0003】この種のシート処理装置では、折り手段と
してローラ対を用い、シート束が前記ローラ対のニップ
を通過することによりシート束の半折り(中折り)を行
っている。このような形式の中折り機構では、シートの
厚さによって折りが浅く、折った後にシート束の膨らみ
が大きく残ることがあるので、シート束の厚さが比較的
厚い場合は、半折りにしたシート束を一度ローラ対のニ
ップ部を通過させ、その後、前記ローラ対を反転させ
て、再度ローラ対のニップ部を通過させることによっ
て、さらには、ローラ対のニップ部を複数回往復通過さ
せることによってシート束の膨らみを解消させるように
構成している。この種の発明としては例えば特開平9−
2735号公報に開示された発明が知られている。
【0004】しかし、シート束をローラ対のニップ部に
数回通すと、シート束の折り目付近にローラ対との摺動
により汚れが発生し、小冊子を作成したときに製品の品
質低下を招くおそれがあった。
【0005】そこで、このような点を改善するため特開
平10−218483号公報には、折りローラのスイッ
チバック時の用紙束引き抜き速度を低速化し、効率よく
シート束の膨らみを解消する発明が開示されている。
【0006】また、特開2000−72320号公報や
特開2001−146363号公報には、折りローラ
(押圧ローラ)対を2段にわたって配置し、前段のロー
ラ対で折り目を付けた後、後段のローラ対で折り目をさ
らにしっかりつけるように構成した発明が開示されてい
る。
【0007】さらに、同じ加圧力で枚数が多ければ、折
り目の付き方が悪化するのは当然のことであり、この悪
化に対処した発明として特許第3254363号公報に
開示された発明も公知である。この発明では、ローラを
正転のみさせて1度折りする第1のモードと、ローラを
正逆転させて2度折りを行う第2のモードを選択する選
択手段及び枚数をカウントするカウント手段のカウント
結果に基づいて、所定枚数を超えた場合には折り目を強
化するための後者のモードが選択されるようになってい
る。
【0008】
【特許文献1】特開平9−2735号公報
【0009】
【特許文献2】特開平10−218483号公報
【0010】
【特許文献2】特開2000−72320号公報
【0011】
【特許文献4】特開2001−146363号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ようにローラ対のニップ部を複数回往復通過させると、
シート束の折り目付近にローラ対との摺動により発生す
る汚れは低減できるものの、汚れをなくすことまでは不
可能であった。
【0013】また、後者のように2段にわたって折り目
をつける場合、2回往復させた場合と実質的に差異はな
く、汚れについてはほとんど問題はないが、シート束が
厚い場合にシート束の折りが不十分であり、膨らみが残
ってしまうことは否めない。また、生産性やユーザが満
足する折り目を付けられるか否かという点を考えると、
まだ十分ではない。
【0014】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的は、用紙を汚すことなく
用紙束の膨らみを効率よく解消でき、品質の良い製本さ
れた用紙束を作成可能な折り装置、用紙処理装置および
画像形成システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の手段は、搬入された用紙または用紙束に対し
て折りプレートと折りローラ対とにより折り処理を行う
とともに、前記折りローラ対を正逆転させて折り目を強
化する折り装置において、用紙または用紙束の折り目部
分を前記折りローラ対のニップに保持した状態で往復移
動させ、継続的に押圧力を付与する制御手段を備えてい
ることを特徴とする。
【0016】第2の手段は、第1の手段において、前記
制御手段は、前記往復移動中に前記折り目部分を前記折
りローラ対のニップに保持した状態で所定時間停止させ
ることを特徴とする。
【0017】第3の手段は、第2の手段において、前記
制御手段は、前記所定時間を用紙サイズ及び用紙枚数に
応じて設定することを特徴とする。
【0018】第4の手段は、第1の手段と同一の前提の
折り装置において、前記折りローラ対の正逆転動作を前
記折り処理を行う処理部よりも用紙搬送方向上流側の用
紙または用紙束の処理状態に基づいて制御する制御手段
を備えていることを特徴とする。
【0019】第5の手段は、第1の手段と同一の前提の
折り装置において、前記折りローラ対の正逆転動作を前
記折り処理を行う処理部よりも用紙搬送方向上流側で検
知された用紙または用紙束の検知状態に基づいて制御す
る制御手段を備えていることを特徴とする。
【0020】第6の手段は、第1の手段と同一の前提の
折り装置において、前記折りローラ対を正逆転させる回
数を設定する折り回数設定手段を備えていることを特徴
とする。
【0021】第7の手段は、第1の手段と同一の前提の
折り装置において、前記折りローラ対の正逆転動作を前
記折り処理を行う処理部よりも用紙搬送方向上流側の処
理動作に基づいて制御する制御手段と、前記折りローラ
対を正逆転させる回数を設定する折り回数設定手段とを
備え、前記制御手段は、前記折り回数設定手段によって
設定された回数の動作完了の是非にかかわらず、前記用
紙搬送方向上流側の処理動作に基づいて正逆転動作を中
止させ、用紙または用紙束の排紙動作に移行することを
特徴とする。
【0022】第8の手段は、第1の手段と同一の前提の
折り装置において、前記折りローラ対の正逆転動作を前
記折り処理を行う処理部よりも用紙搬送方向上流側で検
知された用紙検知状態に基づいて制御する制御手段と、
前記折りローラ対を正逆転させる回数を設定する折り回
数設定手段とを備え、前記制御手段は、前記折り回数設
定手段によって設定された回数の動作完了の是非にかか
わらず、前記用紙搬送方向上流側で検知された用紙検知
状態に基づいて正逆転動作を中止させ、用紙または用紙
束の排紙動作に移行することを特徴とする。
【0023】第9の手段は、第1の手段と同一の前提の
折り装置において、前記折りローラ対の正逆転量を設定
する回転量設定手段を備えていることを特徴とする。
【0024】第10の手段は、第9の手段において、前
記回転量設定手段は、綴じ枚数に応じて正逆転量を変更
することを特徴とする。
【0025】第11の手段は、第10の手段において、
前記回転量設定手段は、綴じ枚数が少ない場合には正逆
転量を少なく、綴じ枚数が多い場合には正逆転量を多く
設定することを特徴とする。
【0026】第12の手段は、第1の手段と同一の前提
の折り装置において、前記折りプレートを進出後退させ
る駆動手段と、前記駆動手段を制御し、折りプレートを
進出させて用紙または用紙束を折りローラ対のニップに
押し込んだ後に、前記折りプレート先端が折りローラ対
との隙間を保持し、用紙搬送路に突出した所定位置に待
機させる制御手段とを備えていることを特徴とする第1
3の手段は、第1の手段と同一の前提の折り装置におい
て、用紙または用紙束を排紙する前に、少なくとも1回
前記折りローラ対を逆転させる制御手段を備えているこ
とを特徴とする。
【0027】第14の手段は、用紙処理装置に第1ない
し第13の手段に係る折り装置を設け、画像形成済みの
用紙に対して少なくとも折り処理を行うことができるよ
うにしたことを特徴とする。
【0028】第15の手段は、用紙に対して可視画像を
形成する画像形成装置に第14の手段に係る用紙処理装
置を一体または別体に設けて画像形成システムを構成し
たことを特徴とする。
【0029】第1の手段によれば、用紙束の折り目を折
りローラ対により押圧状態で保持して往復動させ、用紙
束がニップから離脱することがないので、簡単な制御で
折り目の強化を図ることができる。また、折り目の強化
に関係する部分のみ往復動させるので、効率的に折り目
を強化することができる。
【0030】第2の手段によれば、用紙束の折り目強化
のために往復動する間に、例えば最も折りを強化したい
位置で折りローラ対を停止させると、その部分に他の部
分よりも圧力が加わり、折り強化をより効率的に行うこ
とができる。また、用紙折り目部を折りローラのニップ
部で所定時間停止させ押圧して折り目を強化させるよう
にしたので、用紙束の折り目付近にローラ対との摺動に
より発生する汚れの発生を最小に抑えることができ、用
紙束の膨らみも効率よく解消できる。
【0031】第3の手段によれば、用紙サイズ及び用紙
の枚数に応じて正逆転量を設定するので、用紙サイズ及
び用紙枚数に対応して効率的に折り目を強化することが
できる。
【0032】第4及び第5の手段によれば、折り処理部
の上流の処理状態または用紙検知状態により、折り処理
部に次の用紙または用紙束が入ってくるタイミングが明
確になるので、その空き時間の間、折りローラを複数回
正逆転する事が可能になる。これにより効率的に折り目
の強化が可能となり、高生産性を保ちつつ見栄え良く製
本されたシート束を提供することができる。
【0033】第6の手段によれば、折りローラ対の正逆
転回数が設定できるので、ユーザの好みにより折り目の
強化具合を任意に設定することが可能となる。これによ
り、ユーザが満足する見栄えの良い製本されたシート束
を提供することができる。
【0034】第7及び第8の手段によれば、用紙の枚数
に応じて折り回数を設定した場合においても、次の用紙
束が搬送されてくる場合には途中で折り動作を中止して
排紙するので、効率的な処理が可能になる。
【0035】第9の手段によれば、用紙束の折り目を強
化する際に折りローラ対の正逆転量を設定するので、ユ
ーザの好みによって折り目の強化を図ることができる。
これにより、ユーザが満足する見栄えの良い製本された
シート束を提供することができる。
【0036】第10の手段によれば、綴じ枚数に応じて
正逆転量を変更するので、用紙束の厚さに応じて効率的
に折り目の強化を図ることができる。
【0037】第11の手段によれば、綴じ枚数が少ない
場合には正逆転量を少なくして効率的に処理し、綴じ枚
数が多い場合には正逆転量を多くした効率よりも折り強
化を重点をおいて処理することができる。
【0038】第12の手段によれば、折りローラ対の逆
転時に万が一シートの折り目部が折りローラ対のニップ
から抜けてしまっても、待機している折りプレートによ
り保持されるので、再度折りローラ対を正転させること
によって折りローラ対のニップに折り目部が短時間の内
にズレることなく容易に再進入できる。これによりジャ
ム等の不具合の発生を防止できる。
【0039】第13の手段によれば、折りローラ対を少
なくとも1回正逆転させて折り強化を行うので、枚数に
かかわらず最小限の折り強化が可能になる。これによ
り、枚数にかかわらず製本時に最低限の見栄えの良さを
確保することができる。
【0040】第14の手段によれば、第1ないし第13
の手段に係る折り装置の効果を有する用紙処理装置を提
供することができる。
【0041】第15の手段によれば、第1ないし第19
の手段係る折り装置の効果を有する用紙処理装置を備え
た画像形成システムを提供することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0043】<第1の実施形態> 1.全体構成 図1は本発明の第1の実施形態に係る用紙処理装置とし
ての用紙後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成
システムのシステム構成を示す図であり、図では、用紙
後処理装置の全体と画像形成装置の一部を示している。
【0044】図1において、用紙後処理装置PDは、画
像形成装置PRの側部に取付けられており、画像形成装
置PRから排出された記録媒体、ここでは用紙は用紙後
処理装置PDに導かれる。前記用紙は、1枚の用紙に後
処理を施す後処理手段(この実施形態では穿孔手段とし
てのパンチユニット100)を有する搬送路Aを通り、
上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ
導く搬送路C、整合およびスティプル綴じ等を行う処理
トレイF(以下スティプル処理トレイとも称する)へ導
く搬送路Dへ、それぞれ分岐爪15および分岐爪16に
よって振り分けられるように構成されている。
【0045】画像形成装置PRは、特に図示しないが入
力される画像データを印字可能な画像データに変換する
画像処理回路、画像処理回路から出力される画像信号に
基づいて感光体に光書き込みを行う光書き込み装置、光
書き込みにより感光体に形成された潜像をトナー現像す
る現像装置、現像装置によって顕像化されたトナー像を
用紙に転写する転写装置、および用紙転写されたトナー
像を定着する定着装置を少なくとも備え、トナー画像が
定着された用紙を用紙後処理装置PDに送り出し、用紙
後処理装置PDによって所望の後処理が行われる。画像
形成装置PRはここでは前述のように電子写真方式のも
のであるが、インクジェット方式、熱転写方式などの公
知の画像形成装置が全て使用できる。なお、この実施形
態では、前記画像処理回路、光書き込み装置、現像装
置、転写装置、および定着装置とが画像形成手段を構成
している。
【0046】搬送路AおよびDを経てスティプル処理ト
レイFへ導かれ、スティプル処理トレイで整合およびス
ティプル等を施された用紙は、偏向手段である分岐ガイ
ド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ202
へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイG(以下、中
折り処理トレイとも称する)へ振り分けられるように構
成され、中折り処理トレイGで折り等を施された用紙は
搬送路Hを通り下トレイ203へ導かれる。また、搬送
路D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バ
ネにより図の状態に保持されており、用紙後端がこれを
通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ロー
ラ11の内少なくとも搬送ローラ9を逆転することで後
端を用紙収容部Eへ導き滞留させ、次用紙と重ね合せて
搬送することが可能なように構成されている。この動作
を繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬
送することも可能である。
【0047】搬送路B、搬送路Cおよび搬送路Dの上流
で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置PRか
ら受け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下
流に入口ローラ1、パンチユニット100、パンチかす
ホッパ101、搬送ローラ2、分岐爪15および分岐爪
16が順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は
図示しないバネにより図1の状態に保持されており、図
示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15
は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することによ
って、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分け
る。
【0048】搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15
は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへ用
紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをON
することにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下
方にそれぞれ回動した状態となり、搬送路Dへ用紙を導
く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドは
OFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドを
ONすることにより、上方に回動した状態となる。
【0049】この用紙後処理装置では、用紙に対して、
穴明け(パンチユニット100)、用紙揃え+端部綴じ
(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、
用紙揃え+中綴じ(ジョガーフェンス53、中綴じステ
ィプラS2)、用紙の仕分け(シフトトレイ202)、
中折り(折りプレート74、折りローラ81、82)な
どの各処理を行うことができる。
【0050】2.シフトトレイ部 この用紙後処理装置PDの最下流部に位置するシフトト
レイ排紙部Iは、シフト排紙ローラ6と、戻しコロ13
と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202と、
図2に示すシフト機構Jと、図3に示すシフトトレイ昇
降機構Kとにより構成される。なお、図2はシフト機構
Jの詳細を示す要部を拡大した斜視図、図3はシフトト
レイ昇降機構Kの要部を拡大した斜視図である。
【0051】図1および図3において、符号13はシフ
ト排紙ローラ6から排出された用紙と接して前記用紙の
後端を図2に示すエンドフェンス32に突き当てて揃え
るためのスポンジ製のコロを示す。この戻しコロ13
は、シフト排紙ローラ6の回転力で回転するようになっ
ている。戻しコロ13の近傍にはトレイ上昇リミットス
イッチ333が設けられており、シフトトレイ202が
上昇して戻しコロ13を押し上げると、前記トレイ上昇
リミットスイッチ333がオンしてトレイ昇降モータ1
68が停止する。これによりシフトトレイ202のオー
バーランが防止される。また、戻しコロ13の近傍に
は、図1に示すように、シフトトレイ202上に排紙さ
れた用紙もしくは用紙束の紙面位置を検知する紙面位置
検知手段としての紙面検知センサ330が設けられてい
る。
【0052】図1に詳細には図示していないが、紙面検
知センサ330は、図3に示す紙面検知レバー30と、
紙面検知センサ(スティプル用)330aと紙面検知セ
ンサ(ノンスティプル用)330bとから構成されてい
る。紙面検知レバー30は、レバーの軸部を中心に回動
可能に設けられ、シフトトレイ202に積載された用紙
の後端上面に接触する接触部30aと扇形の遮蔽部30
bとを備えている。上方に位置する紙面検知センサ(ス
ティプル用)330aは主にスティプル排紙制御に用い
られ、紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bは
主にシフト排紙制御に用いられる。
【0053】本実施形態では、紙面検知センサ(スティ
プル用)330aおよび紙面検知センサ(ノンスティプ
ル用)330bは、遮蔽部30bによって遮られたとき
にオンするようになっている。したがって、シフトトレ
イ202が上昇して紙面検知レバー30の接触部30a
が上方に回動すると、紙面検知センサ(スティプル用)
330aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ
(ノンスティプル用)330bがオンする。用紙の積載
量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(スティ
プル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル
用)330bによって検知されると、シフトトレイ20
2はトレイ昇降モータ168の駆動により所定量下降す
る。これにより、シフトトレイ202の紙面位置は略一
定に保たれる。
【0054】2.1 シフトトレイの昇降機構 シフトトレイ202の昇降機構について詳細に説明す
る。
【0055】図3に示すようにシフトトレイ202は、
駆動ユニットLにより駆動軸21が駆動されることによ
り昇降する。駆動軸21と従動軸22との間にはタイミ
ングベルト23がタイミングプーリを介してテンション
をもって掛けられ、このタイミングベルト23にシフト
トレイ202を支持する側板24が固定されている。こ
のように構成することにより、シフトトレイ202を含
むユニットが昇降可能にタイミングベルト23に吊り下
げられている。
【0056】駆動ユニットLは、トレイ昇降モータ16
8とウォームギア25とから構成され、駆動源としての
正逆転可能なトレイ昇降モータ168で発生した動力
が、ウォームギヤ25を介して駆動軸21に固定された
ギヤ列の最終ギヤに伝達され、シフトトレイ202を上
下方向に移動させるるようになっている。動力伝達系統
がウォームギヤ25を介しているため、シフトトレイ2
02を一定位置に保持することができ、このギア構成に
より、シフトトレイ202の不意の落下事故等を防止す
ることが可能となっている。
【0057】シフトトレイ202の側板24には、遮蔽
板24aが一体に形成され、下方には積載用紙の満載を
検出する満杯検知センサ334と下限位置を検出する下
限センサ335が配置されており、遮蔽板24aによっ
て満杯検知センサ334と下限センサ335とがオン・
オフされるようになっている。満杯検知センサ334と
下限センサ335はフォトセンサであり、遮蔽板24a
によって遮られたときにオンするようになっている。な
お、図3において、シフト排紙ローラ6は省略してい
る。
【0058】シフトトレイ202の揺動(シフト)機構
は図2に示すように、シフトモータ169とシフトカム
31とからなり、シフトモータ169を駆動源としてシ
フトカム31を回転させることにより、シフトトレイ2
02は用紙排紙方向と直交する方向に往復動する。シフ
トカム31には回転軸中心から一定量離れた位置にピン
31aが立てられ、そのピン31aの他端部がエンドフ
ェンス32の係合部材32aの長孔部32bに遊嵌され
ている。係合部材32aはエンドフェンス32の背面
(シフトトレイ202が位置しない側の面)に固定さ
れ、前記シフトカム31のピン31aの回動位置に応じ
て、用紙排紙方向と直交する方向に往復動し、これにと
もなってシフトトレイ202も用紙排紙方向と直交する
方向に移動する。シフトトレイ202は図1において手
前側と奥側の2つの位置で停止し(図2のシフトカム3
1の拡大図に対応)、その停止制御はシフトカム31の
切り欠きをシフトセンサ336により検出し、この検出
信号に基づいてシフトモータ169をON、OFF制御
することにより行われる。
【0059】エンドフェンス32の前面側には、前記シ
フトトレイ202の案内用の突条32cが設けられ、シ
フトトレイ202の後端部がこの突条32cに上下動自
在に遊嵌され、これにより、シフトトレイ202は上下
動可能かつ用紙搬送方向と直交する方向に往復動可能に
エンドフェンス32に支持される。なお、エンドフェン
ス32はシフトトレイ202上の積載紙の後端をガイド
し、後端を揃える機能を有する。
【0060】2.2 排紙部 図4はシフトトレイ202への排紙部の構造を示す斜視
図である。
【0061】図1および図4において、シフト排紙ロー
ラ6は、駆動ローラ6aと従動ローラ6bを有し、従動
ローラ6bは用紙排出方向上流側を支持され、上下方向
に揺動自在設けられた開閉ガイド板33の自由端部に回
転自在に支持されている。従動ローラ6bは自重または
付勢力により駆動ローラ6aに当接し、用紙は両ローラ
6a、6b間に挟持されて排出される。綴じ処理された
用紙束が排出される時は、開閉ガイド板33が上方に引
き上げられ、所定のタイミングで戻されるようになって
おり、このタイミングはシフト排紙センサ303の検知
信号に基づいて決定される。その停止位置は排紙ガイド
板開閉センサ331の検知信号に基づいて決定され、排
紙ガイド板開閉モータ167により駆動される。なお、
排紙ガイド板開閉モータ167は排紙ガイド板開閉リミ
ットスイッチ332のオンオフにより駆動制御される。
【0062】3.スティプル処理トレイ 3.1 スティプル処理トレイの全体構成 スティプル処理を施すスティプル処理トレイFの構成を
詳細に説明する。
【0063】図5はこのスティプル処理トレイFを用紙
搬送面に垂直な方向から見た平面図、図6はスティプル
処理トレイFとその駆動機構を示す斜視図、図7は用紙
束の放出機構を示す斜視図である。まず、図6に示すよ
うに、スティプル排紙ローラ11によってスティプル処
理トレイFへ導かれた用紙は、スティプル処理トレイF
上に順次積載される。この場合、用紙ごとに叩きコロ1
2で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガー
フェンス53によって横方向(用紙搬送方向と直交する
方向−用紙幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブ
の切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束先
頭紙までの間で、制御装置350(図23参照)からの
スティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動さ
れ、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束
は、ただちに放出爪52aが突設された放出ベルト52
によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受取り位置にセッ
トされているシフトトレイ202に排出される。
【0064】3.2 用紙放出機構 放出爪52aは、図7に示すように、放出ベルトHPセ
ンサ311によりそのホームポジションが検知されるよ
うになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放
出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オ
フする。この放出ベルト52の外周上には対向する位置
に2つの放出爪52aが配置され、スティプル処理トレ
イFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。また必
要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これから用紙束
を移動するように待機している放出爪52aと対向側の
放出爪52a’の背面でスティプル処理トレイFに収容
された用紙束の搬送方向先端を揃えるようにすることも
できる。したがって、この放出爪52aは用紙束の用紙
搬送方向の揃え手段としても機能する。
【0065】また、図5に示すように、放出モータ15
7により駆動される放出ベルト52の駆動軸には、用紙
幅方向の整合中心に放出ベルト52とその駆動プーリ6
2とが配置され、駆動プーリ62に対して対称に放出ロ
ーラ56が配置、固定されている。さらに、これらの放
出ローラ56の周速は放出ベルト52の周速より速くな
るように設定されている。
【0066】3.3 処理機構 図6に示すように、叩きコロ12は支点12aを中心に
叩きSOL(ソレノイド)170によって振り子運動を
与えられ、スティプル処理トレイFへ送り込まれた用紙
に間欠的に作用して用紙を後端フェンス51に突き当て
る。なお、叩きコロ12は反時計回りに回転する。
【0067】ジョガーフェンス53は、正逆転可能なジ
ョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆
動され、用紙幅方向に往復移動する。
【0068】端面綴じスティプラS1は、図8のステイ
プラS1を移動機構とともに示す斜視図から分かるよう
に、正逆転可能なスティプラ移動モータ159によりタ
イミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置
を綴じるために用紙幅方向に移動する。その移動範囲の
一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジショ
ンを検出するスティプラ移動HPセンサ312が設けら
れており、用紙幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジシ
ョンからの端面綴じスティプラS1移動量により制御さ
れる。端面綴じスティプラS1は、図9の斜視図に示す
ように針の打ち込み角度を用紙端部と平行あるいは斜め
に変更できるように、さらには、前記ホームポジション
位置でスティプラS1の綴じ機構部だけを所定角度斜め
に回転させ、スティプル針の交換が容易にできるように
構成されている。スティプラS1は斜めモータ160に
よって斜め回転し、針交換位置センサ313によって所
定の斜めの角度に、あるいは、前記針の交換位置まで達
したことが検出されると、斜めモータ160は停止す
る。斜め打ちが終了し、あるいは針交換が終了すると、
元の位置まで回転して次のスティプルに備える。
【0069】中綴じスティプラS2は図1および図5に
示すように、後端フェンス51から中綴じスティプラS
2の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大用紙サ
イズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるよう
に配置され、かつ、用紙幅方向の整合中心に対して対称
に2つ配置され、ステー63に固定されている。中綴じ
スティプラS2自体は公知の構成なので、ここでは詳細
についての説明は省略するが、中綴じを行う場合、ジョ
ガーフェンス53で用紙の搬送方向に直交する方向が整
合され、後端フェンス51と叩きコロ5で用紙の搬送方
向が整合された後、放出ベルト52を駆動して放出爪5
2で用紙束の後端部を持ち上げ、中綴じスティプラS2
の綴じ位置に用紙束の搬送方向の中央部が位置するよう
にし、この位置で停止して、綴じ動作を実行させる。そ
して、綴じられた用紙束は、中折り処理トレイG側に搬
送され、中折りされる。詳細は後述する。
【0070】なお、図中符号64aは前側板、64bは
後側板であり、符号310はスティプル処理トレイF上
の用紙の有無を検出する紙有無センサである。
【0071】4.用紙束偏向機構 前記スティプル処理トレイFで中綴じが行われた用紙束
は用紙の中央部で中折りされる。この中折りは中折り処
理トレイGで行われる。そのためには、綴じた用紙束を
中折り処理トレイGに搬送する必要がある。この実施形
態では、スティプル処理トレイFの搬送方向最下流側
に、用紙束偏向手段が設けられ、中折り処理トレイG側
に用紙束を搬送する。
【0072】用紙束偏向機構は、図1および図15のス
ティプル処理トレイFと中折り処理トレイG部分の拡大
図に示すように分岐ガイド板54と可動ガイド55とか
らなる。分岐ガイド板54は図10ないし図12の動作
説明図に示すように支点54aを中心に上下方向に揺動
自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57
が設けられ、スプリング58により放出ローラ56側に
加圧される。また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐
駆動モータ161より駆動力を得て回転するカム61の
カム面61aとの当接位置によって規定される。
【0073】可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸
に揺動自在に支持され、可動ガイド55の一端(分岐ガ
イド板54とは反対側の端部)には連結部60aで回動
自在に連結されたリンクアーム60が設けられている。
リンクアーム60は図5に示す前側板64aに固定され
た軸と長孔部60bでされており、これにより可動ガイ
ド55の揺動範囲は規制される。また、スプリング59
により下方に付勢されることによって図10の位置に保
持される。さらに、束分岐駆動モータ161より駆動を
得て回転するカム61のカム面61bによりリンクアー
ム60が押されると、連結されている可動ガイド55は
上方へ回動する。束分岐ガイドHPセンサ315はカム
61の遮蔽部61cを検知してカム61のホームポジシ
ョンを検知する。これにより、カム61はそのホームポ
ジションを基準として束分岐駆動モータ161の駆動パ
ルスをカウントすることにより、停止位置の制御が行わ
れる。
【0074】図10は、カム61がホームポジションに
位置した時の分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置
関係を示す動作説明図である。可動ガイド55のガイド
面55aはシフト排紙ローラ6への経路において、用紙
をガイドする機能を有する。
【0075】図11は、カム61が回転することによ
り、分岐ガイド板54が支点54aを中心として図にお
いて反時計方向(下方)へ回動し、加圧コロ57が放出
ローラ56側に接触して加圧している状態を示す動作説
明図である。
【0076】図12は、カム61がさらに回転すること
により、可動ガイド55が図において時計方向(上方)
に回動し、スティプル処理トレイFから中折り処理トレ
イGに導く経路を分岐ガイド板54と可動ガイド55と
で形成した状態を示す動作説明図である。また、図5に
は奥行き方向の位置関係を示す。
【0077】この実施形態では、分岐ガイド板54と可
動ガイド55は1つの駆動モータにより動作するが、個
々に駆動モータを設けて、用紙サイズや綴じ枚数に応じ
て、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても
良い。
【0078】5.中折り処理トレイ 5.1 各部構成 図13および図14は中折りを行うための折りプレート
74の移動機構の動作説明図である。
【0079】折りプレート74は前後側板64a、64
bに立てられた各2本の軸64cに長孔部74aを遊嵌
することにより支持され、さらに、折りプレート74か
ら立設された軸部74bがリンクアーム76の長孔部7
6bに遊嵌され、リンクアーム76が支点76aを中心
に揺動することにより、折りプレート74は図13およ
び図14中を左右に往復移動する。すなわち、リンクア
ーム76の長孔部76cに折りプレート駆動カム75の
軸部75bは遊嵌されており、折りプレート駆動カム7
5の回転運動によりリンクアーム76は揺動し、これに
応じて、図15において、折りプレート74は束搬送ガ
イド板下上91,92に対して垂直な方向に往復動す
る。
【0080】折りプレート駆動カム75は折りプレート
駆動モータ166により図13中の矢印方向に回転す
る。その停止位置は半月形状の遮蔽部75a両端部を折
りプレートHPセンサ325により検知することで決定
される。
【0081】図13は、処理トレイGの用紙束収容領域
から完全に退避したホームポジション位置を示す。折り
プレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプ
レート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束
収容領域に突出する。図14は、処理トレイGの用紙束
中央を折りローラ81のニップに押し込む位置を示す。
折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折
りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用
紙束収容領域から退避する。
【0082】なお、この実施形態では、中折りについて
は用紙束を折ることを前提にしているが、この発明は1
枚の用紙を折る場合でも適用できる。この場合は、1枚
だけで中綴じが不要なので、1枚排紙された時点で中折
り処理取り柄G側に送り込み、折りプレート74と折り
ローラとによって折り処理を実行して下トレイに排紙す
るようにする。
【0083】6.制御装置 制御装置350は、図16に示すように、CPU36
0、I/Oインターフェース370等を有するマイクロ
コンピュータからなり、画像形成装置PR本体のコント
ロールパネルの各スイッチ等、および入口センサ30
1、上排紙センサ302、シフト排紙センサ303、プ
レスタックセンサ304、スティプル排紙センサ30
5、紙有無センサ310、放出ベルトホームポジション
センサ311、スティプル移動ホームポジションセンサ
312、スティプラ斜めホームポジションセンサ31
3、ジョガーフェンスホームポジションセンサ314、
束分岐ガイドホームポジションセンサ315、束到達セ
ンサ321、可動後端フェンスホームポジションセンサ
322、折り部通過センサ323、下排紙センサ32
4、折りプレートホームポジションセンサ325、紙面
検知センサ330,330a,330b、排紙ガイド板
開閉センサ331等の各センサからの信号がI/Oイン
ターフェース370を介してCPU360へ入力され
る。
【0084】CPU360は、入力された信号に基づい
て、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ168、
開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ16
7、シフトトレイ202を移動するシフトモータ16
9、叩きコロ12を駆動する図示しない叩きコロモー
タ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラ
を駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モ
ータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端
面綴じスティプラS1を移動するスティプラ移動モータ
159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜
めモータ160、ジョガーフェンス53を移動するジョ
ガーモータ158、分岐ガイド板54および可動ガイド
55を回動する束分岐駆動モータ161、その束を搬送
する搬送ローラを駆動する図示しない束搬送モータ、可
動後端フェンス73を移動させる図示しない後端フェン
ス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレ
ート駆動モータ166、折りローラ81を駆動する図示
しない折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。ステ
ィプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送
モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウン
トされ、このカウントに応じて叩きSOL170および
ジョガーモータ158が制御される。
【0085】また、パンチユニット100もクラッチや
モータを制御することによりCPU360の指示によっ
て穴明けを実行する。
【0086】なお、用紙後処理装置PDの制御は前記C
PU360が図示しないROMに書き込まれたプログラ
ムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しな
がら実行することにより行われる。
【0087】7.動作 以下、前記CPU360によって実行される本実施形態
に係る用紙後処理装置の動作について説明する。
【0088】7.1 処理モードに応じた動作 本実施形態では、後処理モードに応じて下記の排出形態
をとる。
【0089】 ノンスティプルモードA:このモード
は、搬送路Aから搬送路Bを通り、上トレイ201へ用
紙を綴じないで排出するモードである。このモードで
は、分岐爪15が図1において時計方向に回動し、搬送
路B側が開放された状態になる。このときの処理手順を
図17のフローチャートに示す。
【0090】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用
紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送
ローラ2、搬送路Bの搬送ローラ3および上排紙ローラ
4がそれぞれ回転を開始する(ステップS101)。そ
して、入口センサ301のオン、オフ(ステップS10
2,S103)と上排紙センサ302のオン、オフ(ス
テップS104,S105)をチェックして、用紙の通
過を確認し、最終紙が通過し(ステップS107)、所
定時間経過すると、前記各ローラ、すなわち、入口ロー
ラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ3および上排紙ローラ
4の回転を停止させる。これにより、画像形成装置PR
から搬入されてきた用紙を全て上トレイ201に綴じる
ことなく排紙し、積載する。なお、この実施形態では、
パンチユニット100が入口ローラ1と搬送ローラ2間
に設けられているので、この間にパンチユニット100
によって穴あけすることもできる。
【0091】 ノンスティプルモードB:このモード
は、用紙を綴じることなく搬送路Aから搬送路Cを経
て、シフトトレイ202へ排出するモードである。この
モードでは、分岐爪15が反時計方向、分岐爪16が時
計方向にそれぞれ回動し、搬送路Cが開放された状態に
なる。このときの処理手順を図18のフローチャートに
示す。
【0092】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用
紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送
ローラ2、搬送路Cの搬送ローラ5およびシフト排紙ロ
ーラ6がそれぞれ回転を開始する(ステップS20
1)。そして、分岐爪15および16を駆動するソレノ
イドをオンにして(ステップS202)分岐爪15を反
時計方向、分岐爪16を時計方向にそれぞれ回動させ
る。次いで、入口センサ301のオン、オフ(ステップ
S203,S204)とシフト排紙センサ303のオ
ン、オフ(ステップS205,S206)をチェックし
て、搬入されてきた用紙の通過を確認する。
【0093】そして、最終紙が通過し(ステップS20
7)、所定時間経過すると、前記各ローラ、すなわち、
入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ5およびシフ
ト排紙ローラ6の回転を停止させ(ステップS20
8)、分岐爪15,16を駆動するソレノイドをオフに
する(ステップS209)。これにより、画像形成装置
PRから搬入されてきた用紙を全てシフトトレイ202
に綴じることなく排紙し、積載する。なお、この実施形
態では、パンチユニット100が入口ローラ1と搬送ロ
ーラ2間に設けられているので、この間にパンチユニッ
ト100によって穴あけすることもできる。
【0094】 ソート、スタックモード:このモード
は、用紙を搬送路Aから搬送路Cを経てシフトトレイ2
02へ排出するモードであるが、その際、シフトトレイ
202を部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動さ
せ、シフトトレイ202上に排出される用紙を仕分ける
モードである。このモードでは、ノンスティプルモード
Bと同様に、分岐爪15が反時計方向、分岐爪16が時
計方向にそれぞれ回動し、搬送路Cが開放された状態に
なる。このときの処理手順を図190のフローチャート
に示す。
【0095】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用
紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送
ローラ2、搬送路Cの搬送ローラ5およびシフト排紙ロ
ーラ6がそれぞれ回転を開始する(ステップS30
1)。そして、分岐爪15および16を駆動するソレノ
イドをオンにして(ステップS302)分岐爪15を反
時計方向、分岐爪16を時計方向にそれぞれ回動させ
る。そして、入口センサ301のオン、オフ(ステップ
S303,S304)とシフト排紙センサ303のオン
(ステップS305)をチェックする。
【0096】このチェックにより、シフト排紙センサ3
03を通過した用紙が部の先頭の用紙であれば(ステッ
プS306−Y)、シフトモータ169をオンし(ステ
ップS307)、シフトセンサ336がシフトトレイ2
02を検出するまでシフトトレイ202を用紙搬送方向
と直交する方向に移動させる(ステップS309)。そ
して、用紙をシフトトレイ202に排紙し、シフト排紙
センサ303がオフになり、用紙がシフト排紙センサ3
03の通過が確認されると(ステップS310)、その
用紙が最終紙かどうかをチェックする(ステップS31
1)。最終紙でなければ、この場合、先頭の用紙なの
で、部が1枚でなければ、ステップS303に戻って以
降の処理を繰り返し、部が1枚で構成されていれば、ス
テップS312の処理を実行する。 一方、ステップS
306でシフト排紙センサ303を通過した用紙が部の
先頭紙でなければ、すでにシフトトレイ202は移動し
ているので、そのまま排紙し(ステップS310)、そ
の排紙した用紙が最終紙かどうかをチェックする(ステ
ップS311)。最終紙でなければ、次の用紙に対して
ステップS303からの処理を繰り返し、最終紙であれ
ば(ステップS311−Y)、最終紙が通過して所定時
間経過した時点で、前記各ローラ、すなわち、入口ロー
ラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ5およびシフト排紙ロ
ーラ6の回転を停止させ(ステップS312)、分岐爪
15,16を駆動するソレノイドをオフにする(ステッ
プS313)。これにより、画像形成装置PRから搬入
されてきた用紙を全てシフトトレイ202に綴じること
なく排紙し、仕分けして積載する。なお、この場合もパ
ンチユニット100によって穴あけした用紙のソートや
スタックが可能である。
【0097】 スティプルモード:このモードは、用
紙を搬送路Aと搬送路Dを経てスティプル処理トレイF
に搬送し、スティプル処理トレイFで整合および綴じ処
理を行った後、搬送路Cを通ってシフトトレイ202へ
排出するモードである。このモードでは、分岐爪15と
分岐爪16はともに反時計方向に回動し、搬送路Aから
Dに至る経路が開放された状態になる。このときの処理
手順を図20に示す。
【0098】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置PR側PRから搬入される状態になる
と、用紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1およ
び搬送ローラ2、搬送路Dの搬送ローラ7,9,10お
よびスティプル排紙ローラ11、スティプル処理トレイ
Fの叩きコロ12がそれぞれ回転を開始する(ステップ
S401)。そして、分岐爪15を駆動するソレノイド
をオンにして(ステップS402)分岐爪15を反時計
方向に回動させる。
【0099】次いで、端面綴じスティプラS1をスティ
プラ移動HPセンサ312で検知し、ホームポジション
を確認した後、スティプラ移動モータ159を駆動して
端面綴じスティプラS1を綴じ位置に移動させる(ステ
ップS403)。また、放出ベルト52のホームポジシ
ョンも放出ベルトHPセンサ311で検知し、その位置
を確認した後、放出モータ157を駆動して待機位置に
放出ベルト52を移動させる(ステップS404)。ま
た、ジョガーフェンス53もジョガーフェンスHPセン
サでホームポジション位置を検出した後、待機位置に移
動させる(ステップS405)。さらに、分岐ガイド板
54と可動ガイド55をホームポジションに移動させる
(ステップS406)。
【0100】そして、入口センサ301のオン、オフ
(ステップS407,S408)、スティプル排紙セン
サ305がオン(ステップS409)、シフト排紙セン
サ303がオフ(ステップS410)であれば、スティ
プル処理トレイFに用紙が排紙され、用紙が存在してい
るので、叩きソレノイド170を所定時間オンにし、叩
きソレノイド12を用紙に接触させ、後端フェンス51
側に付勢して、用紙後端を揃える(ステップS41
1)。次いで、ジョガーモータ158を駆動することに
よってジョガーフェンス53を所定量内側に移動させて
用紙の幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)の揃え動
作を行った後、待機位置に戻す(ステップS412)。
これによりスティプル処理トレイFに送り込まれた用紙
の縦横(搬送方向に平行な方向と直交する方向)が揃え
られる。これらステップS407からステップS413
までの動作を1枚毎に繰り返し、部の最終紙になると
(ステップS413−Y)、ジョガーフェンス53を所
定量内側に移動させて用紙端面がずれない状態にし(ス
テップS414)、この状態で端面綴じスティプラS1
をオンにして端面綴じを実行する(ステップS41
5)。
【0101】一方、シフトトレイ202を所定量下降さ
せて(ステップS416)排紙スペースを確保し、シフ
ト排紙モータを駆動してシフト排紙ローラ6の回転を開
始させ(ステップS417)、さらに放出モータ157
をオンにして放出ベルト52を所定量回転させ(ステッ
プS418)、綴じられた用紙束を搬送路C方向に押し
上げる。これにより、用紙束はシフト排紙ローラ6のニ
ップに挟まれてシフトトレイ202への排紙動作が行わ
れる。そして、シフト排紙センサ303がオンになり
(ステップS419)、用紙束がセンサ303位置に進
入し、シフト排紙センサ303がオフになって用紙束が
センサ303位置を抜けたことが確認されると(ステッ
プS420)、用紙束はシフト排紙ローラ6によってシ
フトトレイへの排紙が完了する状態になっているので、
放出ベルト52およびジョガーフェンス53を待機位置
に移動させ(ステップS421,S422)、シフト排
紙ローラ6の回転を所定時間経過後停止させ(ステップ
S423)、シフトトレイ202を用紙受け入れ位置に
上昇させる(ステップS424)。この上昇位置は、紙
面検知センサ330によってシフトトレイ202上に積
載された用紙束の最上位の用紙の上面を検知することに
より制御される。これらの一連を動作をジョブの最終部
まで繰り返す(ステップS425)。
【0102】そして、最終部になると、端面綴じスティ
プラS1、放出ベルト52、ジョガーフェンス53をそ
れぞれホームポジションに移動させ(ステップS42
6,S427,S428)、入口ローラ1、搬送ローラ
2,7,9,10、スティプル排紙ローラ11および叩
きコロ12の回転を停止させ(ステップS429)、分
岐爪15の分岐ソレノイドをオフにして(ステップS4
30)全て初期状態に戻して処理を終える。
【0103】このようにして、画像形成装置PRから搬
入されてきた用紙をスティプル処理トレイFで綴じ処理
を行ってシフトトレイ202に排紙して積載する。な
お、この場合もパンチユニット100によって穴あけし
た用紙の綴じ処理が可能である。
【0104】このスティプルモード時のスティプル処理
トレイFの動作をさらに詳細に説明する。
【0105】スティプルモードが選択されると、図6に
示すように、ジョガーフェンス53はホームポジション
より移動し、スティプル処理トレイFに排出される用紙
幅より片側7mm離れた待機位置で待機する(ステップ
S405)。用紙がスティプル排紙ローラ11によって
搬送され、用紙後端がスティプル排紙センサ305を通
過すると(ステップS409)、ジョガーフェンス53
が待機位置から5mm内側に移動して停止する。
【0106】また、スティプル排紙センサ305は用紙
後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360
に入力される。CPU360ではこの信号の受信時点か
らスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないステ
ィプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所
定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる(ステ
ップS412)。叩きコロ12は、叩きSOL170の
オン・オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩
いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃
えを行う。このとき、スティプル処理トレイFに収容さ
れる用紙が入口センサ301あるいはスティプル排紙セ
ンサ305を通過するたびにその信号がCPU360に
入力され、用紙枚数がカウントされる。
【0107】叩きSOL170がオフされて所定時間経
過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ158
によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、
横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.
6mm外側に移動して待機位置に戻り、次の用紙を待つ
(ステップS412)。この動作を最終頁まで行う(ス
テップS413)。その後、再び7mm内側に移動して
停止し(ステップS414)、用紙束の両側端を押えて
スティプル動作に備える。その後、所定時間後に図示し
ないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が
作動し、綴じ処理が行われる(ステップS415)。こ
のとき2ヶ所以上の綴じが指定されていれば、1ヶ所の
綴じ処理が終了した後、スティプル移動モータ159が
駆動され、端面綴じスティプラS1が用紙後端に沿って
適正位置まで移動され、2ヶ所目の綴じ処理が行なわれ
る。また、3ヶ所目以降が指定されている場合は、これ
を繰返す。
【0108】綴じ処理が終了すると、放出モータ157
が駆動され、放出ベルト52が駆動される(ステップS
418)。このとき、排紙モータも駆動され、放出爪5
2aにより持ち上げられた用紙束を受け入れるべくシフ
ト排紙ローラ6が回転し始める(ステップS417)。
このとき、ジョガーフェンス53は用紙サイズおよび綴
じ枚数に基づいて異なる制御が行われる。例えば、綴じ
枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小
さい場合には、ジョガーフェンス53により用紙束を押
えながら放出爪52aにより用紙束後端を引っかけ搬送
する。
【0109】そして、紙有無センサ310あるいは放出
ベルトHPセンサ311による検知より所定パルス後に
ジョガーフェンス53を2mm退避させジョガーフェン
ス53による用紙への拘束を解除する。この所定パルス
は、放出爪52aが用紙後端と接触してからジョガーフ
ェンス53の先端を抜ける間で設定されている。
【0110】また、綴じ枚数が設定枚数より多い、ある
いは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェ
ンス53を2mm退避させ、放出を行う。いずれの場合
も用紙束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガ
ーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位
置に復帰し(ステップS422)、次の用紙に備える。
なお、用紙に対するジョガーフェンス53の距離により
拘束力を調整することも可能である。
【0111】 中綴じ製本モード:このモードは、用
紙を搬送路Aと搬送路Dを経てスティプル処理トレイF
に搬送し、スティプル処理トレイFで整合および中央綴
じを行った後、さらに中折り処理トレイGで中折りし、
中折りされた用紙束を搬送路Hを経て下トレイ203へ
排出するモードである。このモードでは、分岐爪15と
分岐爪16はともに反時計方向に回動し、搬送路Aから
Dに至る経路が開放された状態になる。また、分岐ガイ
ド板54と可動ガイド板55が後述の図25に示すよう
に閉鎖状態となって用紙束を中折り処理トレイGに導
き、中折りが行われる。このときの処理手順を図21お
よび図22に示す。
【0112】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用
紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送
ローラ2、搬送路Dの搬送ローラ7,9,10およびス
ティプル排紙ローラ11、スティプル処理トレイFの叩
きコロ12がそれぞれ回転を開始する(ステップS50
1)。そして、分岐爪15を駆動するソレノイドをオン
にして(ステップS502)分岐爪15を反時計方向に
回動させる。
【0113】次いで、放出ベルト52のホームポジショ
ンも放出ベルトHPセンサ311で検知し、その位置を
確認した後、放出モータ157を駆動して放出ベルト5
2を待機位置に、また、ジョガーフェンス53もジョガ
ーフェンスHPセンサでホームポジション位置を検出し
た後、待機位置に、さらに、分岐ガイド板54と可動ガ
イド55をホームポジションにそれぞれ移動させる(ス
テップS503,S504,S505)。
【0114】そして、入口センサ301のオン、オフ
(ステップS506,S507)、スティプル排紙セン
サ305がオン(ステップS508)、シフト排紙セン
サ303がオフ(ステップS509)であれば、スティ
プル処理トレイFに用紙が排紙され、用紙が存在してい
るので、叩きソレノイド170を所定時間オンにし、叩
きソレノイド12を用紙に接触させ、後端フェンス51
側に付勢して、用紙後端を揃える(ステップS51
0)。次いで、ジョガーモータ158を駆動することに
よってジョガーフェンス53を所定量内側に移動させて
用紙の幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)の揃え動
作を行った後、待機位置に戻す(ステップS511)。
これによりスティプル処理トレイFに送り込まれた用紙
の縦横(搬送方向に平行な方向と直交する方向)が揃え
られる。
【0115】これらステップS506からステップS5
12までの動作を1枚毎に繰り返し、部の最終紙になる
と(ステップS512−Y)、ジョガーフェンス53を
所定量内側に移動させて用紙端面がずれない状態にし
(ステップS513)、この状態で放出モータ157を
オンにすることにより放出ベルト52を所定量回転させ
(ステップS514)、中綴じスティプラS2の綴じ位
置まで用紙束を上昇させる。そして、用紙束の中央部で
中綴じスティプラS2をオンし、中綴じを行う(ステッ
プS515)。次いで、分岐ガイド板54と可動ガイド
55を所定量を変位させて中折り処理トレイGに向かう
経路を形成し(ステップS516)、中折り処理トレイ
Gの束搬送ローラ上、下71,72の回転を開始させ、
中折り処理トレイGに設けられている可動後端フェンス
73のホームポジションを検知した後、当該可動後端フ
ェンス73を待機位置に移動させる。
【0116】このようにして、中折り処理トレイGの用
紙束受け入れ体制が整えられると、放出ベルト52をさ
らに所定量回転させ(ステップS519)、放出ローラ
56と加圧ローラ57に加え込ませ、中折り処理トレイ
G側に用紙束を搬送する。用紙先端が束到達センサ32
1位置に達し(ステップS520)、所定距離搬送した
ら、束搬送ローラ上、下71,72の回転を停止させ
(ステップS521)、束搬送ローラ下72の加圧状態
を解除させる(ステップS522)。次いで、折りプレ
ート74による折り動作を開始し(ステップS52
3)、折りローラ81,82および下排紙ローラ83の
回転を開始させる(ステップS524)。そして、折り
部通過センサ323によって中折りされた用紙束の通過
を監視する(ステップS525,S526)。そして、
この過程で下記のような処理を実行する。
【0117】前記ステップS525,S526において
は、折り部通過センサ323のON、OFFによって用
紙束の通過を監視するが、この間、図22に示すような
折りぐせの強化が行われる。すなわち、ステップS52
5で用紙束の先端を折り部通過センサ323が検知する
と、用紙束の先端が第2の折りローラ82に達したかど
うかを判断し(ステップS525−1)、用紙束の先端
が第2の折りローラ82に達していると判断された場合
には、第1および第2の折りローラ81,82と下排紙
ローラ83の回転を停止させる(ステップS525−
2)。前記ステップS525−1における用紙束の先端
が第2の折りローラ82に達したかどうかは、折り部通
過センサ323によって用紙束の先端を検知した時点か
らの経過時間をカウントし、用紙束先端が第2の折りロ
ーラ82のニップ部に達したと見なされるタイミングに
よって判断する。
【0118】前述のステップS525−2では、用紙束
の先端部を第2の折りローラ82で挟み、中間部を第1
の折りローラ81で挟んだ状態で折りローラ81,82
は停止して用紙束をそれぞれのニップ部で保持する(後
述の図31参照)。これにより、用紙束の折りぐせを強
化する。この状態で所定時間経過すると(ステップS5
25−3でYES)、第1および第2の折りローラ8
1,82、さらには、下排紙ローラ83が回転を始め、
用紙束を送り出し(ステップS525−4)、ステップ
S526以降の処理を実行する。
【0119】また、折りぐせの強化のためのローラの停
止時間はこの実施形態では、ステップS525−3で所
定時間経過したかどうかによって判断しているが、この
時間は、折り処理の効率を考えると用紙サイズや用紙の
厚さ(用紙枚数)に応じて変更もしくは設定できること
が望ましい。そこで、図23のフローチャートに示した
処理では、用紙サイズと用紙枚数によって前記所定時間
を変更して処理するように構成している。すなわち、図
23の折りぐせの強化処理は、図22のステップS52
5−3の処理に代えて実行されるもので、ステップS5
25−2で第1,第2の折りローラ81,82と下排紙
ローラ83の回転を停止させた後、挟み込んでいる用紙
束の用紙サイズがB4以上かどうかをチェックする(ス
テップS525−3−1)。この用紙サイズは給紙時に
分かっているので、図示しない画像形成装置PR側から
の用紙サイズ情報に応じて判断される。
【0120】この判断で、B4サイズ以上であれば、用
紙束の枚数が6枚以上かどうかを判断し(ステップS5
25−3−2)、6枚以上であれば、所定時間T1秒経
過した時点(ステップS525−3−3)でステップS
525−4に移行し、第1および第2の折りローラ8
1,82と下排紙ローラ83の回転を再開させる。ま
た、ステップS525−3−2で6枚未満であれば、所
定時間T2秒経過した時点(ステップS525−3−
4)でステップS525−4に移行する。一方、ステッ
プS525−3−1でB4サイズより小さいと判断され
れば、ステップS525−3−5で枚数が6枚以上かど
うかをチェックし、6枚以上であれば所定時間T3を経
過した時点(ステップS525−3−6)で、また、6
枚未満であれば所定時間T4経過した時点(ステップS
525−3−7)でそれぞれステップS525−4に移
行する。
【0121】前記所定時間T1〜T4は、サイズ及び枚
数により変更されるが、この場合、サイズが大きいほ
ど、枚数が多いほど、次の部の束が折り部に進入するま
での時間が長いので、その時間を加圧する時間として使
用することにより画像形成装置PRの生産性を低下させ
ることなく加圧することが可能になり、その結果として
無駄な時間を生じさせることなく効率的に加圧すること
ができる。これにより折りぐせは強化され、用紙束の膨
らみを効率よく解消することができる。
【0122】折りぐせを強化する方法として、図24の
フローチャートに示すように処理することもできる。す
なわち、図22のフローチャートにおけるステップS5
25−2の処理に代えてステップS525−2−1〜3
としたもので、ステップS525−2−1で第1および
第2の折りローラ81,82と下排紙ローラ83の回転
を停止し、次いで、ステップS525−2−2で第1お
よび第2の折りローラ81,82と下排紙ローラ83を
所定量Lだけ逆回転させ、さらに、ステップS525−
2−3で前記所定量Lだけ正回転させる。このステップ
S525−2−2とステップS525−2−3の処理は
所定時間繰り返され、この繰り返しが前記所定時間経過
した時点でステップS525−4に進み、第1および第
2の折りローラ81,82と下排紙ローラ83が回転を
開始し、ステップS526以降の処理を実行する。
【0123】このように処理することにより、用紙折り
目部を加圧ローラのニップ部で加圧する時間(前記所定
時間)内で、前記第2の折りローラ82に数mm幅存在
するニップから用紙束先端が抜けない量(図31符号n
で示される用紙搬送方向と平行な方向のニップ長)だけ
前記第2の折りローラ82を(複数回)正逆転させ、用
紙束折り目にいわばしごきを与えるようにしたものであ
る。このようにしごきを与えることにより更に折りぐせ
を強化することが可能になる。また、加圧ローラのニッ
プから用紙束先端が抜けないようにしたので、従来の問
題点である用紙束の折り目付近にローラ対との摺動によ
り汚れが発生することもない。
【0124】なお、この往復動作を行う時間も前述の図
23のフローチャートに示したように用紙束のサイズと
枚数とに応じて変更するように構成することもできる。
【0125】ステップS525−4の処理を経て、折り
部通過センサ323位置を用紙束の後端が通過すると
(ステップS526−Y)、束搬送ローラ下72を加圧
し(ステップS527)、折りプレート74、分岐ガイ
ド板54および可動ガイド板55をホームポジションに
移動させる(ステップS528,S529)。
【0126】この状態で用紙束の通過を下排紙センサ3
24によって監視し(ステップS530,531)、下
排紙センサ324を用紙束後端が通過すると(ステップ
S531−Y)、折りローラ81,82、下排紙ローラ
83をさらに所定時間回転させた後、停止させる(ステ
ップS532)。次いで、放出ベルト52とジョガーフ
ェンス53を待機位置に移動させる(ステップS53
3,S534)。そして、ジョブの最終部かどうかをチ
ェックし(ステップS535)、ジョブの最終部でなけ
ればステップS506に戻って以降の処理を繰り返し、
最終部であれば、放出ベルト52およびジョガーフェン
ス53をホームポジションに移動させ(ステップS53
6,S537)、入口ローラ1,搬送ローラ2,7,
9,10、スティプル排紙ローラ11および叩きコロ1
2の回転を停止し(ステップS538)、分岐爪15の
分岐ソレノイドをオフにして(ステップS539)すべ
て初期状態に戻して処理を終える。
【0127】このようにして画像形成装置PRから搬入
されてきた用紙をスティプル処理トレイFで中綴じし、
中折り処理トレイGで中折りした後、下トレイ203上
に中折りされた用紙束を排紙して積載する。
【0128】8.中折りモード時の綴じ動作と折り動作
の詳細 この中折りモード時の綴じ動作と折り動作についてさら
に詳細に説明する。
【0129】搬送路Aから分岐爪15と分岐爪16で振
り分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ
7,9,10およびスティプル排紙ローラ11によりス
ティプル処理トレイFに排出される。スティプル処理ト
レイFでは、のスティプルモード時と同様に排紙ロー
ラ11により順次排出される用紙を整合し、スティプル
する直前までは同様の動作をする(図25参照)。その
後、図26に示すように用紙束は放出爪52aにより用
紙サイズ毎に設定された距離だけ搬送方向下流へ運ば
れ、その中央を中綴じスティプラS2により綴じ処理さ
れる。綴じられた用紙束は放出爪52aにより搬送方向
下流側へ用紙サイズ毎に設定された所定距離搬送され、
一旦停止する。この移動距離は放出モータ157の駆動
パルスにより管理される。
【0130】その後、図27に示すように、用紙束の先
端部は放出ローラ56と加圧コロ57により挟持され、
分岐ガイド板54と可動ガイド55とが回動することに
よって形成される経路、すなわち中折り処理トレイGへ
導かれる経路を通過するように再度放出爪52aと放出
ローラ56により下流へ搬送される。この放出ローラ5
6は前述のように放出ベルト52の駆動軸に設けられ、
放出ベルト52と同期して駆動される。そして、図28
および図29に示すように、その用紙束は束搬送ローラ
上71と束搬送ローラ下72により、予めその用紙サイ
ズに応じた位置にホームポジションから移動し、下側の
端面をガイドするために停止している可動後端フェンス
73まで搬送される。このとき、放出爪52aは、放出
ベルト52の外周上に対向する位置に配置されたもう1
つの放出爪52a’が後端フェンス51近傍に達した位
置で停止し、分岐ガイド板54と可動ガイド55はホー
ムポジションへ復帰し、次の用紙に備える。
【0131】図29に示すように、可動後端フェンス7
3に突き当てられた用紙束は、束搬送ローラ下72の加
圧が解除され、その後、図30に示すように、綴じられ
た針部近傍が折りプレート74により略直角方向に押さ
れ、対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予
め回転している第1の折りローラ81は、ニップに導か
れた用紙束を加圧搬送することによって用紙束の中央に
折りを施す。
【0132】次いで、用紙束先端は第2の折りローラ8
2のニップ部に進入する、この時点で第1の折りローラ
81と第2の折りローラ82は回転を停止し所定時間経
過した後、再度搬送される(図22のフローチャートに
対応)。また、前記所定時間は、枚数及びサイズにより
変更可能であり、枚数が多ければ次の部の束が折り部に
進入するまでの時間が多く存在するので、その時間を前
記所定時間に加える(図23のフローチャートに対
応)。このように処理すれば、画像形成装置PRの生産
性を低下させることなく効率的に用紙束を加圧すること
が可能となり、その結果、折りぐせは強化される。
【0133】更に、前記所定時間内において、第2の折
りローラ82に数mm幅存在するニップnから用紙束先
端が抜けない量をローラの正逆転(図31矢印実線およ
び鎖線)により折り目にしごきを与え、折りぐせを強化
するように処理することもできる(図24のフローチャ
ートに対応)。その際、前に触れたが、所定時間は用紙
サイズおよび用紙枚数に応じて変更可能に設定すること
もできる。
【0134】このようにして折りぐせを強化された用紙
束は、図31に示すように下排紙ローラ83により下ト
レイ203へ排出される。このとき、用紙束後端が折り
部通過センサ323に検知されると、折りプレート74
と可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、
束搬送ローラ下72の加圧も復帰し、次の用紙に備え
る。また、次のジョブが同用紙サイズ同枚数であれば、
可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。
【0135】以上のように第1の実施形態によれば、用
紙折り目部を折りローラのニップ部で所定時間停止させ
押圧して折り目を強化させるようにしたので、従来の問
題点であるローラ対のニップ部を複数回往復通過させ、
断続的に押圧して折り目を強化する場合にとは異なり、
用紙束の折り目付近にローラ対との摺動により発生する
汚れの発生はなく、用紙束の膨らみを効率よく解消でき
る。また、用紙束を停止状態で押圧するので、例えば折
りローラのニップに挟時した状態を所定時間保持すれば
よく、簡単な制御で折り目の強化を図ることができる。
また、用紙束の折り目に対して押圧状態を継続(保持)
したまま往復移動させるので、折り目にしごきを与える
ようにして折り目の強化を図ることができ、より強く用
紙束に対して折りぐせをつけることができる。また、用
紙束の折り目の押圧状態の保持が、折りローラの用紙搬
送方向と平行なニップの範囲内で行われるので、折りオ
ーラの正逆回転範囲の設定を前記ニップの範囲内に設定
することにより、簡単な制御で折り目の強化を図ること
ができる。さらに、用紙サイズ及び枚数により用紙折り
目部を押圧する時間を変更できるようにしたので、用紙
サイズが大きいほど、あるいは用紙枚数が多いほど、次
の部の束が折り部に進入するまでの時間が長くなること
を利用し、その時間を押圧する時間に使用することによ
り、無駄な時間を付加して画像形成装置の生産性を低下
させることなく押圧することが可能となり、結果的に折
りぐせは強化され、用紙束の膨らみを効率よく解消する
ことができる。
【0136】<第2の実施形態>以下、第2の実施形態
について説明する。
【0137】以下の説明において、前述の第1の実施形
態と同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説
明は省略する。
【0138】この実施形態は、第1の実施形態とは折り
プレート74と折りローラ対81の構成、動作が異なる
ので、異なる点についてのみ説明する。
【0139】図33及び図34は折りローラ対81(折
りローラ81a,81b)によって中折りするための加
圧及び加圧解除機構の要部を示す構成図である。
【0140】この機構は、折りローラ81a,81b、
第1の部材としての揺動板511a,511b、第2の
部材としてのスイングアーム520a,520b、第3
の部材としての連結部材524a,524b、第1の加
圧バネ512a,512b、第2の加圧バネ521、折
りプレート74、加圧力制御部材(あるいは第3の部
材)としての圧解除リンク570及び折りローラ81
a,81bを駆動する駆動モータ164から主に構成さ
れている。折りプレート74は、前述の図13及び図1
4に示すように直線上を往復移動するが、その移動軌跡
線501上に前記折りローラ対81(81a,81b)
のニップが位置する。なお、図16及び図17では、移
動軌跡線501に関して各部がほぼ対称に構成されてい
るので、移動軌跡線501に対して対称に設けられてい
る構成要素には、移動軌跡1より上は「a」を下は
「b」を付して上下の位置の説明は省略する。
【0141】前記揺動板511a,511bは、中折り
処理トレイGの各部を支持する図示しない前側と後側の
フレーム(前側板及び後側板)にそれぞれ設けられた揺
動支点510a,510bに揺動自在に軸支され、この
揺動支点510a,510bには、前記スイングアーム
520a,520bの一端を中心に揺動板511a,5
11bに軸受515a,515bを介して揺動可能に支
持されており、揺動板511a,511bの折りローラ
81a,81bの用紙搬送方向上流側端部においてシー
ト束を搬送するのに必要な搬送力相当の第2の加圧バネ
512a,512bにより加圧されている。なお、図示
されてはいないが、揺動板511a,511b、揺動支
点510a,510b、スイングアーム520a,52
0b、第1及び第2の加圧バネ521,512a,51
2bは前記前側及び後側のフレームの内側にそれぞれ対
となって設けられ、前記折りローラ対81a,81bの
回転軸は用紙搬送方向と直交する方向に配置されてい
る。図では、前側のフレームに取り付けられた部分のみ
を示している。
【0142】揺動板511a,511bは、前述のよう
に前側及び後ろ側の図示しないフレームに設けられた揺
動支点510a,510bにそれぞれ揺動自在に支持さ
れ、用紙搬送方向上流側で前記第1の加圧バネ512
a,512bにより自由端側がそれぞれ近接するように
弾性付勢され、前記自由端側、ここでは、用紙搬送方向
下流側の端部に前記折りローラ81a,81bがぞれそ
れ軸受け515a,515bを介して支持されている。
【0143】スイングアーム520a,520bは用紙
搬送方向上流側の端部が前記揺動板511a,511b
が支持されている前記揺動支点510a,510bに同
じく揺動可能に支持され、用紙搬送方向下流側の端部に
は、前記第2の加圧バネ521が張架され、前記スイン
グアーム520a,520bの自由端を互いに近接する
方向に弾性付勢している。スイングアーム520a,5
20bは図16に示すように折りローラ81a,81b
のさらに上側と下側にそれぞれ位置し、折りローラ81
a,81bの軸受515a,515bがそれぞれ所定量
離間するとスイングアーム520a,520bの内側
(互いに対向する側)に当接し、スイングアーム520
a,520bから前記第2の加圧バネ521による弾性
付勢力を受けるようになっている。折りローラ81a,
81bは軸受515a,515bがスイングアーム52
0a,520bに当接しない位置までは、前記第1の加
圧バネ512a,512bによる弾性付勢力を受けてい
る。第2の加圧バネ521の弾性付勢力は、第1の加圧
バネ512a,512bの弾性付勢力よりも大きく設定
され、用紙束が折りローラ81a,81bのニップに進
入したときには、第1の加圧バネ512a,512bの
弱い弾性付勢力が作用し、折りローラ81a,81bの
軸受515a,515bがスイングアーム520a,5
20bに当接すると、第2の加圧バネ521の強い弾性
付勢力がさらに加わるように構成されている。すなわ
ち、折りローラ81a,81bが互いに当接している位
置から軸受515a,515bがスイングアーム520
a,520bに当接するまでの遊び(隙間523a,5
23b)が、用紙束を折りローラ81a,81bのニッ
プに導入するときの重要な要素となる。
【0144】折りローラ81a,81bは用紙束を折る
機能だけでなく、搬送機能も備えているので、折りロー
ラ81a,81bを駆動する駆動モータ164と動力伝
達機構がさらに設けられている。動力伝達機構は、駆動
モータ164側のギアに噛合して駆動力を得るギア55
2、551b,551aを有する減速ギア列からなり、
最終段のギア551b,551aが折りローラ81a,
81bと同軸のギア550b,550aにそれぞれ噛合
し、同速で回転し、用紙を搬送する。
【0145】圧解除リンク570は、前述の前側と後側
のフレームの内側にそれぞれ設けられ、前記折りプレー
ト74と連動して前記移動軌跡線501に沿って往復動
し、スイングアーム520a,520bの位置を規制す
ることにより、折りプレート81a,81bに加わる圧
力を解除する機能を有する。すなわち、折りローラ81
a,81bの用紙搬送方向下流側に設けられた移動軸5
23と前記スイングアーム520a,520bの間をそ
れぞれ連結部材524a,524bによって連結し、圧
解除リンク570の位置とスイングアーム520a、5
20bの位置を関連づけ、用紙束に加わる圧力の付加及
び解除タイミングを圧解除リンク570の位置で設定し
ている。また、前記移動軸523の移動範囲は移動軌跡
線501に沿って設けられた移動軸スライドガイド穴5
30の前記移動軌跡線501方向の寸法によって規定さ
れる。この移動範囲は折りローラ対81a,81bのニ
ップ間の最大ギャップを規制する。なお、用紙束が2つ
折りされて搬送される搬送路560は移動軌跡線501
が前記ニップ間のギャップの中央になるように配置され
ている。なお、移動範囲の規制は、前記移動軸スライド
ガイド穴530に代えて前記連結部材524a,524
bの前記スイングアーム520a,520bへの結合部
をそれぞれ1つの部材で連結し、前記結合部を長穴に設
定してこの長穴の長径の寸法で移動範囲を規制するよう
に構成することもできる。
【0146】このように構成すると、移動軸スライドガ
イド穴530の寸法設定により移動軸520の排紙方向
側への移動を規制し、図中折りローラ加圧部522a,
522bにおいてスイングアーム520と軸受515と
の間に遊びとして隙間523a,523bを確保し、第
1の加圧バネ521a,521bの弾性力の伝達を規制
している。なお、前記第2の加圧バネ512a,512
bに代えて前記折りローラ加圧部522a,522bに
圧縮バネを挿入し、弱い加圧力を付与するように構成す
ることもできる。前記隙間523a,523bの寸法は
前記移動軸スライドガイド穴530の用紙束搬送方向下
流側の端部の位置で決定される。そのため、前記移動軸
スライドガイド穴530の位置と圧解除リンク570の
移動方向の寸法で、前記遊びの量と折りローラ対81
a,81bのニップ間の最大ギャップが設定されること
になる。
【0147】また、前述のように移動軸523は圧解除
リンク570と連結されており、この圧解除リンク57
0を矢印U方向に移動させることによりスイングアーム
520a,520bは矢印V方向へ回動し、図中折りロ
ーラ加圧部522a,522bにおいてスイングアーム
520a,520bと軸受515a,515bとの間に
空間を確保することにより、第1の加圧バネ521の弾
性付勢力の伝達を解除している。
【0148】図35ないし図42は折りローラ対81を
正逆転させて複数回用紙束の先端部を押圧して折りを強
化するときの動作を示す動作説明図である。動作自体は
第1の実施形態における図30ないし図32の折り強化
の動作に対応する。すなわち、図35に示すように折り
プレート74が用紙束の中綴じされた針部近傍を用紙束
に直角な方向から折りローラ対81のニップに押し込
む。これにより図36に示すように用紙束は折りローラ
対81のニップ内に入り込み、折りローラ対81によっ
て加圧搬送され、用紙束中央に折りが施される。
【0149】図37に示すように折りが施された用紙束
の先端が折り部通過センサ323に検知されると、折り
プレート74は所定量退避し、その後、図38に示すよ
うに折りローラ81と下排紙ローラ83は逆回転し、図
中Lで示すようにニップに中心からLmm離れた位置で
停止する。次いで、前記位置から図39に示すようにお
りローラ対81と下排紙ローラ83は正回転する。そし
て、図40に示すように用紙束先端が折り部通過センサ
323に検知されると、一旦停止する。ここで、さらに
折りを強化する場合には、折りローラ81が図37から
図39の動作を繰り返すことにより折りを強化する。こ
の回数や時間は画像形成装置(複写機)の操作部からユ
ーザが入力し、あるいは用紙のサイズや用紙枚数に応じ
てCPU360が自動的に設定する。
【0150】図40の一旦停止した状態から、折りロー
ラ対81と下排紙ローラ83は正回転を開始し、用紙束
は下トレイ203に排出される。このとき、用紙束後端
が束到達センサ321に検知されると、可動後端フェン
ス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下7
2の加圧状態に復帰し、次の用紙束に備える。また、次
のジョブが同じ用紙サイズ、同じ枚数で有れば、可動後
端フェンスはその位置で待機していても良い。また、折
りプレート74は折りローラ81と下排紙ローラ83の
正回転が開始すると、ホームポジションに退避する。
【0151】なお、図37に示すように折りが施された
用紙束の先端が折り部通過センサ323に検知される
と、折りプレート74は所定量退避するが、この退避量
は折りプレート74の先端が図43に示すようにXmm
だけ折りローラ対81のニップの中心から用紙搬送方向
上流側に寄った位置である。このXmmは、折りローラ
81の半径をRとしたときに、 X={√(2)−1}R で示される位置が好適である。この位置は用紙束との折
りローラ81と折りプレート74の相対的な位置関係か
ら導き出したもので、必ずしも前記距離Xmmに限定さ
れるものではない。
【0152】また、図37から図40の折りローラ対8
1の正逆転動作においては、折りローラ対81のニップ
の中心からの距離1mm(図38)から50mm(図4
0)程度であれば効果的な折り強化を行える。なお、折
り強化を行う場合には、用紙束の最も内側の用紙の折り
目部先端から約3mm程度の位置を折りローラ対81の
ニップ中央で押圧すれば最も効果的に折りを強化できる
ことが実験的に確認されている。そこで、前記距離3m
mを含んた位置をニップに挟んで往復動させるようにす
ることが好ましい。さらに、この往復動の途中で前記3
mmの位置で一旦折りローラ対81の回転を停止させ、
所定時間押圧するようにすることもできる。なお、前記
所定時間は用紙サイズや用紙枚数に応じて適宜設定す
る。前記範囲で往復動させたり、前記位置で停止させて
押圧した状態を図44(b)に示す。図44(a)は前
述のような折り強化処理を行わない用紙折り結果を示す
図であり、この結果から、前述のように往復動(折りロ
ーラ対81の正逆回転)や折りローラ対81の停止状態
での加圧処理を行った場合の方が折り高さが低くなって
いることが分かる。このことは折りが強化され、最も嵩
高になっている部分に癖が付けられ折り高さが低くなっ
ていることを示している。この折り強化により、製本が
綺麗に行われるだけでなく、下トレイ203に積載した
ときにおいても、綺麗かつより多く積載できることがで
きるようになる。
【0153】図45は第2の実施形態における中綴じ製
本モードの処理手順を示すフローチャートである。
【0154】このモードでは、動作がスタートし、用紙
が画像形成装置PR側から搬入される状態になると、用
紙後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1および搬送
ローラ2、搬送路Dの搬送ローラ7,9,10およびス
ティプル排紙ローラ11、スティプル処理トレイFの叩
きコロ12がそれぞれ回転を開始する(ステップS60
1)。そして、分岐爪15を駆動するソレノイドをオン
にして(ステップS602)分岐爪15を反時計方向に
回動させる。
【0155】次いで、放出ベルト52のホームポジショ
ンも放出ベルトHPセンサ311で検知し、その位置を
確認した後、放出モータ157を駆動して放出ベルト5
2を待機位置に、また、ジョガーフェンス53もジョガ
ーフェンスHPセンサでホームポジション位置を検出し
た後、待機位置に、さらに、分岐ガイド板54と可動ガ
イド55をホームポジションにそれぞれ移動させる(ス
テップS603−S605)。そして、入口センサ30
1のオン、オフ(ステップS606,S607)、ステ
ィプル排紙センサ305がオン(ステップS608)、
シフト排紙センサ303がオフ(ステップS609)で
あれば、スティプル処理トレイFに用紙が排紙され、用
紙が存在しているので、叩きソレノイド170を所定時
間オンにし、叩きソレノイド12を用紙に接触させ、後
端フェンス51側に付勢して、用紙後端を揃える(ステ
ップS610)。次いで、ジョガーモータ158を駆動
することによってジョガーフェンス53を所定量内側に
移動させて用紙の幅方向(用紙搬送方向に直交する方
向)の揃え動作を行った後、待機位置に戻す(ステップ
S611)。これによりスティプル処理トレイFに送り
込まれた用紙の縦横(搬送方向に平行な方向と直交する
方向)が揃えられる。
【0156】これらステップS606からステップS6
12までの動作を1枚毎に繰り返し、部の最終紙になる
と(ステップS612−Y)、ジョガーフェンス53を
所定量内側に移動させて用紙端面がずれない状態にし
(ステップS613)、この状態で放出モータ157を
オンにすることにより放出ベルト52を所定量回転させ
(ステップS614)、中綴じスティプラS2の綴じ位
置まで用紙束を上昇させる。そして、用紙束の中央部で
中綴じスティプラS2をオンし、中綴じを行う(ステッ
プS615)。次いで、放出ベルト52を所定量回転さ
せ(ステップS616)、分岐ガイド板54と可動ガイ
ド55を所定量を変位させて中折り処理トレイGに向か
う経路を形成し(ステップS617)、中折り処理トレ
イGの束搬送ローラ上、下71,72の回転を開始させ
(ステップS618)、中折り処理トレイGに設けられ
ている可動後端フェンス73のホームポジションを検知
した後、当該可動後端フェンス73を待機位置に移動さ
せる(ステップS619)。
【0157】このようにして、中折り処理トレイGの用
紙束受け入れ体制が整えられると、放出ベルト52をさ
らに所定量回転させ(ステップS520)、放出ローラ
56と加圧ローラ57に加え込ませ、中折り処理トレイ
G側に用紙束を搬送する。用紙先端が束到達センサ32
1位置に達し(ステップS621)、所定距離搬送した
ら、束搬送ローラ上、下71,72の回転を停止させ
(ステップS622)、分岐ガイド板51及び可動ガイ
ド板55をホームポジションに移動させ(ステップS6
23)、用紙束を所定量搬送したら束搬送ローラ上、下
71,72の回転を停止させて用紙束の搬送を止め(ス
テップS624)、束搬送ローラ下72の加圧状態を解
除する(ステップS625)。次いで、綴じ枚数をチェ
ックし(ステップS625)、綴じ枚数が5枚以下であ
れば(ステップS626−YES)、用紙束を押しなが
ら折りプレート74を折りローラ対81のニップの3m
m手前まで前進させ(ステップS627)、綴じ枚数が
6枚以上であれば(ステップS626−NO)、用紙束
を押しながら折りプレート74と折りローラ対81のニ
ップの1mm手前まで前進させ(ステップS628)、
さらに、折りローラ対81および下排紙ローラ83の正
回転を開始させ(ステップS629)、折りプレート7
4の進出動作を停止させる(ステップS630)。この
状態で、折りローラ対81及び下排紙ローラ83を所定
量正回転させた後(図35−図37)、折りプレート7
4を所定量後退させ(ステップS631−図38)、プ
レート先端が縦搬送路92内に突出した状態(前記図3
8及び図43参照)で折りプレート74を停止させる
(ステップS632)。
【0158】そして、折り部通過センサ323によって
中折りされた用紙束の通過を監視し(ステップS63
3)、折り部通過センサ323がオンになると(図3
9)、折りローラ対81と下排紙ローラ83の回転を停
止させ(ステップS734)、ステップS64274で
折りローラ81と下排紙ローラ83の正転を開始させる
まで、折りを強化するための往復折り動作を実行する。
すなわち、ステップS635で折り処理部の上流側の所
定動作あるいは折り処理部直前の束到達センサ321を
チェックし、前記所定動作が完了しておらず、あるいは
束到達センサ321ががオンになっていなければ、ステ
ップS636で往復回数カウンタが設定回数に達したか
否かをチェックし、達していなければ、折りローラ対8
1及び下排紙ローラ83を所定量逆転して用紙束先端が
図38に示したニップ中心からLmmに位置にくるまで
用紙束を移動させる(ステップS637、S638)。
次いで、この位置から折りローラ対81及び下搬送ロー
ラ83を正転させ(ステップS639)。折り部通過セ
ンサ323を用紙束先端が通過した時点で(ステップS
640−YES)、折りローラ対81及び下搬送ローラ
83の回転を停止させる(ステップS641)。このス
テップS635からステップS641の処理を繰り返
し、ステップS635で上流側の所定動作が完了したと
き、あるいは検知センサがオンになったとき、さらに
は、往復回数カウンタが設定回数に達したときに折りロ
ーラ対81及び下排紙ローラ83を正転させ(ステップ
S642)、折りプレート74をホームポジションに移
動させる(ステップS643)。そして、束到達センサ
321がオフになると(ステップS644−YES)、
束搬送ローラ下72を加圧して用紙束の受け入れ状態と
する(ステップS645)。
【0159】この状態で用紙束の通過を折り部通過セン
サ323によって監視し(ステップS646,S64
7)、折り部通過センサ323を用紙束後端が通過する
と(ステップS647−Y)、折りローラ81、下排紙
ローラ83をさらに所定時間回転させた後、停止させる
(ステップS648)。次いで、放出ベルト52とジョ
ガーフェンス53を待機位置に移動させる(ステップS
649,S650)。そして、ジョブの最終部かどうか
をチェックし(ステップS651)、ジョブの最終部で
なければステップS606に戻って以降の処理を繰り返
し、最終部であれば、可動後端フェンス73、放出ベル
ト52およびジョガーフェンス53をホームポジション
に移動させ(ステップS652,S653,S65
4)、入口ローラ1,搬送ローラ2,7,9,10、ス
ティプル排紙ローラ11および叩きコロ12の回転を停
止し(ステップS655)、分岐爪15の分岐ソレノイ
ドをオフにして(ステップS656)すべて初期状態に
戻して処理を終える。
【0160】特に説明しない各部は前述の第1の実施形
態と等々に構成され、同等に機能する。
【0161】以上のように第2の実施形態によれば、折
りローラ対81を正逆転させて用紙束の折り目を強化す
るので、1つのローラ対だけで折り目を強化することが
できる。また、折りローラ対の正逆転量が折りローラ対
のニップの範囲であり、用紙束がニップから離脱するこ
とがないので、簡単な制御で折り目の強化を図ることが
できる。また、ユーザは用紙サイズや用紙枚数に応じて
折り目の強化具合を任意に設定することができ、ユーザ
が満足する見栄えの良い製本されたシート束を提供する
ことができる。また、折り目の強化に関係する部分のみ
往復動させるので、最も効率的に折り目を強化すること
ができる。
【0162】また、折り部通過センサ323の検出出力
に基づいて正逆転の制御を行うので、折りローラ正逆転
搬送時のスリップによる搬送長の誤差が積み重ならない
ようにすることが可能となり、狙いの加圧範囲のみ正確
に加圧することができる。これにより、効率的な折り目
強化が可能になる。また、折りローラ対を少なくとも1
回正逆転させて折り強化を行うので、枚数にかかわらず
最小限の折り強化が可能になる。これにより、枚数にか
かわらず製本時に最低限の見栄えの良さを確保すること
ができる。さらに、折りローラ対の逆転時に万が一シー
トの折り目部が折りローラ対のニップから抜けてしまっ
ても、待機している折りプレートにより保持されるの
で、再度折りローラ対を正転させることによって折りロ
ーラ対のニップに折り目部が短時間の内にズレることな
く容易に再進入できる。これによりジャム等の不具合の
発生を防止できる。
【0163】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、用紙を汚
すことなく用紙束の膨らみを効率よく解消でき、品質の
良い製本された用紙束を作成可能な折り装置、用紙処理
装置および画像形成システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装置
を主に示す用紙処理装置と画像形成装置PRとからなる
画像処理システムのシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装置
のシフト機構の詳細を示す要部を拡大した斜視図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装置
のシフトトレイ昇降機構の要部を拡大した斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装置
のシフトトレイへの排紙部の構造を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装置
のスティプル処理トレイを用紙搬送面に垂直な方向から
見た平面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装置
のスティプル処理トレイとその駆動機構を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装置
の用紙束の放出機構を示す斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装置
の端面綴じステイプラを移動機構とともに示す斜視図で
ある。
【図9】図8における端面綴じスティプラの斜め回動機
構を示す斜視図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置の用紙束偏向機構の動作説明図で、用紙あるいは用紙
束をシフトトレイに排紙するときの状態を示す。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置の用紙束偏向機構の動作説明図で、図10の状態から
分岐ガイド板が放出ローラ側に回動した状態を示す。
【図12】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置の用紙束偏向機構の動作説明図で、図11の状態から
可動ガイドが分岐ガイド板側に回動し、中折り処理トレ
イ側に用紙束を偏向する経路を形成した状態を示す。
【図13】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置の折りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り動
作に入る前の状態を示す。
【図14】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置の折りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り
後、初期位置に戻るときの状態を示す。
【図15】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置のスティプル処理トレイと中折り処理トレイの詳細を
示す図である。
【図16】本発明の第1の実施形態に係る画像形成シス
テムの制御系の構成、特に用紙後処理装置の制御構成を
主に示すブロック図である。
【図17】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置におけるノンスティプルモードAの処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図18】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置におけるノンスティプルモードBの処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図19】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置におけるソート、スタックモードの処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図20】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置におけるスティプルモードの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図21】本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装
置における中綴じ製本モードの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図22】図21の処理手順の第1の変形例を示すフロ
ーチャートである。
【図23】図21の処理手順の第2の変形例を示すフロ
ーチャートである。
【図24】図21の処理手順の第3の変形例を示すフロ
ーチャートである。
【図25】第1の実施形態における中綴じ製本モードに
おいてスティプル処理トレイにスタックされた用紙束の
状態を示す動作説明図である。
【図26】第1の実施形態における中綴じ製本モードに
おいてスティプル処理トレイでスタックされ、中綴じさ
れるときの状態を示す動作説明図である。
【図27】第1の実施形態における中綴じ製本モードに
おいてスティプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用
紙束偏向機構によって偏向させる初期状態を示す動作説
明図である。
【図28】第1の実施形態における中綴じ製本モードに
おいてスティプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用
紙束偏向機構によって偏向させ、中折り処理トレイに送
り込んだときの状態を示す動作説明図である。
【図29】第1の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで用紙束を中折り位置に位置さ
せたときの状態を示す動作説明図である。
【図30】第1の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで中折りプレートを作動させて
用紙束の中折り動作を開始した時の状態を示す動作説明
図である。
【図31】第1の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで中折りプレートを作動させて
用紙束の中折り動作の開始し後2段目の折りローラで折
られているときの状態を示す動作説明図である。
【図32】第1の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで用紙束を中折りローラによっ
て中折りして排紙するときの状態を示す動作説明図であ
る。
【図33】本発明の第2の実施形態に係る用紙処理装置
における折り処理部の構成を示す図で、折りプレート進
出時の状態を示す。
【図34】本発明の第2の実施形態に係る用紙処理装置
における折り処理部の構成を示す図で、折りプレート後
退時の状態を示す。
【図35】第2の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで中折りプレートを作動させて
用紙束の中折り動作を開始した時の状態を示す動作説明
図である。
【図36】第2の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで中折りプレートを作動させた
後、折りローラ対が作動を開始したときの状態を示す動
作説明図である。
【図37】第2の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで折りローラ対が正転し、用紙
束先端が折り部通過センサ位置に達したときの状態を示
す動作説明図である。
【図38】第2の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで折りローラ対が逆転し、用紙
束先端がニップに保持されている状態を示す動作説明図
である。
【図39】第2の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで折りローラ対が再度正転し、
用紙束先端が折り部通過センサ位置に達したときの状態
を示す動作説明図である。
【図40】第2の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで折りローラ対が正転し、排紙
状態を示す動作説明図である。
【図41】第2の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで折りローラ対が用紙束から離
れ、下排紙ローラによって排紙されている状態を示す図
である。
【図42】第2の実施形態における中綴じ製本モードに
おいて中折り処理トレイで折りローラ対が用紙束から離
れ、下排紙ローラによって排紙されていると同時に、次
の用紙束を受け入れる状態を示す図である。
【図43】折りプレートの待機位置を示す説明図であ
る。
【図44】用紙束に対して折り目強化を行い、膨らみが
解消した状態を示す図である。
【図45】第2の実施形態における中綴じ製本モードの
処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
32 エンドフェンス 51 後端フェンス 52 放出ベルト 52a 放出爪 53 ジョガーフェンス 54 分岐ガイド板 55 可動ガイド 56 放出ローラ 73 可動後端フェンス 74 折りプレート 75 折りプレート駆動カム 76 リンクアーム 81 第1の折りローラ 82 第2の折りローラ 83 下排紙ローラ 91 束搬送ガイド板上 92 束搬送ガイド板下 166 折プレート駆動モータ 323 折り部通過センサ 360 CPU n (用紙搬送方向に平行な方向の)ニップ長さ A,B,C,D,H,M 搬送路 E 用紙収容部 F スティプル処理トレイ G 中折り処理トレイ PD 用紙後処理装置 PR 画像形成装置 S1 端面綴じスティプラ S2 中綴じスティプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 健次 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 齊藤 広元 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 岡田 浩樹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 飯田 淳一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 永迫 秀也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 3F108 AA01 AB01 AC02 AC03 AC04 BA03 CB03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入された用紙または用紙束に対して折
    りプレートと折りローラ対とにより折り処理を行うとと
    もに、前記折りローラ対を正逆転させて折り目を強化す
    る折り装置において、 用紙または用紙束の折り目部分を前記折りローラ対のニ
    ップに保持した状態で往復移動させ、継続的に押圧力を
    付与する制御手段を備えていることを特徴とする折り装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記往復移動中に前記
    折り目部分を前記折りローラ対のニップに保持した状態
    で所定時間停止させることを特徴とする請求項1記載の
    折り装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記所定時間を用紙サ
    イズ及び用紙枚数に応じて設定することを特徴とする請
    求項2記載の折り装置。
  4. 【請求項4】 搬入された用紙または用紙束に対して折
    りプレートと折りローラ対とにより折り処理を行うとと
    もに、前記折りローラ対を正逆転させて折り目を強化す
    る折り装置において、 前記折りローラ対の正逆転動作を前記折り処理を行う処
    理部よりも用紙搬送方向上流側の用紙または用紙束の処
    理状態に基づいて制御する制御手段を備えていることを
    特徴とする折り装置。
  5. 【請求項5】 搬入された用紙または用紙束に対して折
    りプレートと折りローラ対とにより折り処理を行うとと
    もに、前記折りローラ対を正逆転させて折り目を強化す
    る折り装置において、 前記折りローラ対の正逆転動作を前記折り処理を行う処
    理部よりも用紙搬送方向上流側で検知された用紙または
    用紙束の検知状態に基づいて制御する制御手段を備えて
    いることを特徴とする折り装置。
  6. 【請求項6】 搬入された用紙または用紙束に対して折
    りプレートと折りローラ対とにより折り処理を行うとと
    もに、前記折りローラ対を正逆転させて折り目を強化す
    る折り装置において、 前記折りローラ対を正逆転させる回数を設定する折り回
    数設定手段を備えていることを特徴とする折り装置。
  7. 【請求項7】 搬入された用紙または用紙束に対して折
    りプレートと折りローラ対とにより折り処理を行うとと
    もに、前記折りローラ対を正逆転させて折り目を強化す
    る折り装置において、 前記折りローラ対の正逆転動作を前記折り処理を行う処
    理部よりも用紙搬送方向上流側の処理動作に基づいて制
    御する制御手段と、 前記折りローラ対を正逆転させる回数を設定する折り回
    数設定手段と、を備え、前記制御手段は、前記折り回数
    設定手段によって設定された回数の動作完了の是非にか
    かわらず、前記用紙搬送方向上流側の処理動作に基づい
    て正逆転動作を中止させ、用紙または用紙束の排紙動作
    に移行することを特徴とする折り装置。
  8. 【請求項8】 搬入された用紙または用紙束に対して折
    りプレートと折りローラ対とにより折り処理を行うとと
    もに、前記折りローラ対を正逆転させて折り目を強化す
    る折り装置において、 前記折りローラ対の正逆転動作を前記折り処理を行う処
    理部よりも用紙搬送方向上流側で検知された用紙検知状
    態に基づいて制御する制御手段と、 前記折りローラ対を正逆転させる回数を設定する折り回
    数設定手段と、を備え、前記制御手段は、前記折り回数
    設定手段によって設定された回数の動作完了の是非にか
    かわらず、前記用紙搬送方向上流側で検知された用紙検
    知状態に基づいて正逆転動作を中止させ、用紙または用
    紙束の排紙動作に移行することを特徴とする折り装置。
  9. 【請求項9】 搬入された用紙または用紙束に対して折
    りプレートと折りローラ対とにより折り処理を行うとと
    もに、前記折りローラ対を正逆転させて折り目を強化す
    る折り装置において、 前記折りローラ対の正逆転量を設定する回転量設定手段
    を備えていることを特徴とする折り装置。
  10. 【請求項10】 前記回転量設定手段は、綴じ枚数に応
    じて正逆転量を変更することを特徴とする請求項9記載
    の折り装置。
  11. 【請求項11】 前記回転量設定手段は、綴じ枚数が少
    ない場合には正逆転量を少なく、綴じ枚数が多い場合に
    は正逆転量を多く設定することを特徴とする請求項10
    記載の折り装置。
  12. 【請求項12】 搬入された用紙または用紙束に対して
    折りプレートと折りローラ対とにより折り処理を行うと
    ともに、前記折りローラ対を正逆転させて折り目を強化
    する折り装置において、 前記折りプレートを進出後退させる駆動手段と、 前記駆動手段を制御し、折りプレートを進出させて用紙
    または用紙束を折りローラ対のニップに押し込んだ後
    に、前記折りプレート先端が折りローラ対との隙間を保
    持し、用紙搬送路に突出した所定位置に待機させる制御
    手段と、を備えていることを特徴とする折り装置。
  13. 【請求項13】 搬入された用紙または用紙束に対して
    折りプレートと折りローラ対とにより折り処理を行うと
    ともに、前記折りローラ対を正逆転させて折り目を強化
    する折り装置において、 用紙または用紙束を排紙する前に、少なくとも1回前記
    折りローラ対を逆転させる制御手段を備えていることを
    特徴とする折り装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれか1項に
    記載の折り装置を備えていることを特徴とする用紙処理
    装置。
  15. 【請求項15】 用紙に対して可視画像を形成する画像
    形成装置と、 請求項21記載の用紙処理装置と、が一体または別体に
    設けられていることを特徴とする画像形成システム。
JP2002351507A 2002-01-10 2002-12-03 折り装置、用紙処理装置および画像形成システム Expired - Lifetime JP3860532B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002351507A JP3860532B2 (ja) 2002-01-10 2002-12-03 折り装置、用紙処理装置および画像形成システム
US10/339,304 US6921069B2 (en) 2002-01-10 2003-01-10 Sheet finisher and image forming system using the same
US11/130,118 US7137944B2 (en) 2002-01-10 2005-05-17 Sheet finisher and image forming system using the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002003650 2002-01-10
JP2002-3650 2002-01-10
JP2002351507A JP3860532B2 (ja) 2002-01-10 2002-12-03 折り装置、用紙処理装置および画像形成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003267626A true JP2003267626A (ja) 2003-09-25
JP3860532B2 JP3860532B2 (ja) 2006-12-20

Family

ID=29217838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002351507A Expired - Lifetime JP3860532B2 (ja) 2002-01-10 2002-12-03 折り装置、用紙処理装置および画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3860532B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168927A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Ricoh Co Ltd 折り装置、用紙処理装置及び画像形成装置
JP2010064870A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Ricoh Co Ltd シート束折り装置、画像形成システム及びシート束折り処理方法
JP2015120596A (ja) * 2013-11-22 2015-07-02 株式会社リコー シート処理装置、画像形成システム、シート処理方法
JP2015174752A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 ニスカ株式会社 後処理装置及びこれを用いた画像形成システム
JP2016052944A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 株式会社リコー シート処理装置、画像形成システム
JP2017190223A (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 株式会社リコー 駆動装置及び画像形成装置
JP2018008826A (ja) * 2017-10-18 2018-01-18 キヤノンファインテックニスカ株式会社 後処理装置及びこれを用いた画像形成システム
JP2019116392A (ja) * 2019-05-07 2019-07-18 株式会社リコー シート処理装置、画像形成システム
JP2020111423A (ja) * 2019-01-10 2020-07-27 株式会社リコー シート折り装置、及び、画像形成システム

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4690882B2 (ja) * 2005-12-19 2011-06-01 株式会社リコー 折り装置、用紙処理装置及び画像形成装置
JP2007168927A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Ricoh Co Ltd 折り装置、用紙処理装置及び画像形成装置
JP2010064870A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Ricoh Co Ltd シート束折り装置、画像形成システム及びシート束折り処理方法
JP2015120596A (ja) * 2013-11-22 2015-07-02 株式会社リコー シート処理装置、画像形成システム、シート処理方法
JP2015174752A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 ニスカ株式会社 後処理装置及びこれを用いた画像形成システム
US10717625B2 (en) 2014-09-04 2020-07-21 Ricoh Company, Limited Sheet processing device with sheet folding device to set a crease position and image forming system
JP2016052944A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 株式会社リコー シート処理装置、画像形成システム
US10974923B2 (en) 2014-09-04 2021-04-13 Ricoh Company, Limited Sheet processing device and image forming system
US10059558B2 (en) 2014-09-04 2018-08-28 Ricoh Company, Limited Sheet processing device with sheet folding device to set a crease position and image forming system
JP2017190223A (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 株式会社リコー 駆動装置及び画像形成装置
JP2018008826A (ja) * 2017-10-18 2018-01-18 キヤノンファインテックニスカ株式会社 後処理装置及びこれを用いた画像形成システム
JP2020111423A (ja) * 2019-01-10 2020-07-27 株式会社リコー シート折り装置、及び、画像形成システム
JP7198428B2 (ja) 2019-01-10 2023-01-04 株式会社リコー シート折り装置、及び、画像形成システム
JP2019116392A (ja) * 2019-05-07 2019-07-18 株式会社リコー シート処理装置、画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3860532B2 (ja) 2006-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5332694B2 (ja) シート処理システム、シート供給制御方法、及びシート供給制御プログラム
US8931773B2 (en) Sheet folding device having inclined stacking surface
JP4336322B2 (ja) 用紙折り装置、用紙処理装置及び画像形成装置
JP5151711B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP2003267626A (ja) 折り装置、用紙処理装置および画像形成システム
US7926800B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus
JP2003276937A (ja) 用紙処理装置および画像形成システム
JP2003095506A (ja) 用紙偏向装置、用紙処理装置および画像形成システム
JP4136861B2 (ja) 用紙処理装置、画像形成システム、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP3990267B2 (ja) 用紙折り装置、用紙処理装置及び画像形成システム
JP4378264B2 (ja) シート積載装置および画像形成装置
JP3940008B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成システム
JP4846983B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成装置
JP2003341919A (ja) 用紙処理装置及び画像形成システム
JP4238196B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP4238193B2 (ja) 用紙折り装置及び画像形成装置
JP2003155155A (ja) 用紙処理装置
JP4689443B2 (ja) 被記録媒体後処理装置及び画像形成装置
JP5861922B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成システム
JP4444399B2 (ja) 画像形成装置
JP4251823B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成システム
JP2003212433A (ja) 用紙処理装置および画像形成システム
JP2003305690A (ja) 用紙処理装置及び画像形成システム
JP2004083185A (ja) 用紙処理装置および画像形成システム
JP2001026345A (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060921

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3860532

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090929

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100929

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110929

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120929

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130929

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term