JP2003266614A - 自動車部材成型加工用材料及び自動車部材 - Google Patents

自動車部材成型加工用材料及び自動車部材

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JP2003266614A
JP2003266614A JP2002071767A JP2002071767A JP2003266614A JP 2003266614 A JP2003266614 A JP 2003266614A JP 2002071767 A JP2002071767 A JP 2002071767A JP 2002071767 A JP2002071767 A JP 2002071767A JP 2003266614 A JP2003266614 A JP 2003266614A
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JP2002071767A
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Toshinori Machida
敏則 町田
Yoshinori Kano
美紀 鹿野
Teiichi Sato
禎一 佐藤
Seinosuke Mizuno
精之助 水野
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Asahi Kasei Pax Corp
Nippon Ply Inc
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Asahi Kasei Pax Corp
Nippon Ply Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】色調が明るく鮮やかで色ムラがなく、耐溶剤性
に優れる自動車部材、および該自動車部材を製造するこ
とができる自動車部材成型加工用材料の提供。 【解決手段】樹脂シート上に着色硬化樹脂層が積層さ
れ、該着色硬化樹脂層上に更に接着層を介して熱融着フ
ィルムが積層された自動車部材成型加工用材料であり、
前記着色硬化樹脂層が、イソシアネート基と反応可能な
官能基を2個以上有するアクリルポリマー(A)、イソ
シアネート基と反応可能な官能基を2個以上有する、ポ
リエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、または
ポリブタジエン(B)、ポリイソシアネート化合物
(C)、及び着色剤(D)を含む樹脂組成物の硬化物か
らなる自動車部材成型加工用材料、および該材料を成型
し、熱融着フィルムの外側に熱融着フィルムと融着可能
な樹脂からなる融着樹脂層を積層してなる自動車部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のモール類
やバンパー、ボディ等の製造に用いることのできる成型
加工用材料、および該材料を真空成型、圧空成型等のシ
ートの熱成型、射出成型、ブロー成型等により成型する
ことにより得られる自動車部材の成型加工材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、自動四輪車、自動二輪車などの自
動車に、着色、装飾、表示を施したり、さらには、耐候
性や、防汚性、各種耐性等の様々な表面機能を付与する
ために、様々なプラスチックシートが使用されている。
従来、各種成型方法により得られる樹脂成型物にさまざ
まな着色を施す場合、次のような方法が一般的である。
一つめは、材料着色と呼ばれ、成型に用いる樹脂自体を
着色してから成型加工をするもので、一般にマスターバ
ッチと呼ばれる各種無機系、有機系の顔料や染料を練り
込んだ着色用の樹脂を成型用の樹脂に溶融混合して着色
しそれを成型する方法である。
【0003】しかし、マスターバッチ方式を採用する場
合は、一色あたりの樹脂のロットサイズが大きくなり、
成型物が少量多品種の場合には無駄が多くなる傾向にあ
りコスト的にも割高になる。また、成型用の樹脂には通
常ワックスやフィラー等の充填物が添加されていて、ベ
ース樹脂の透明性が低いことが多く、明るく鮮やかな色
調を得ることが難しい。さらに、パール、メタリックの
色調のものを得ようとする場合には、樹脂中での顔料の
分散が難しく、射出成型時に一般にウエルドラインと呼
ばれる溶融樹脂の流動状態により顔料の粒子が不規則に
配向し流れ模様のような色ムラが生じるといった問題点
がある。
【0004】二つめは、先ず無着色の樹脂の成型加工を
行い、得られた成型物の表面に、スプレーコート、ディ
ッピング、静電塗装等の方法により塗装を施す方法であ
る。塗装を採用した場合には、塗料の調色や調整工程に
おいて、多大な時間と労力、作業者の塗料に関する専門
的知識及び熟練等が要求される。また、塗装工程におい
ても、作業者の熟練度合いにより仕上がりが左右された
り、塗装ブースその他の特別な設備を用意する必要があ
る。しかも塗装の際、有機溶剤の揮散に伴う作業者の健
康管理、安全対策、地球環境に関する問題、火災の発生
の予防措置、塗装時の不良による製品の歩留まり低下と
いった問題がある。
【0005】三つめは、特開平10−100329号公
報に記載されるような柔軟性樹脂層(a)と着色樹脂層
(b)からなる成型加工用着色フィルムを成型する方法
である。しかし、この着色フィルムでは、着色樹脂層
(b)を構成する樹脂が架橋性を持たない単なる熱可塑
性樹脂であるため、耐溶剤性等に問題があり、溶剤を使
う用途においてはその使用がかなり限定されていた。つ
まり、通常自動車のボディの洗浄で使われる洗浄剤やワ
ックス等で簡単に剥がれ落ちてしまうことが多く、実質
的に使えるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、成
型加工に於いて経済性の悪い成型用樹脂自体の着色や、
成型の後加工としての塗装等をすることなく、色調が明
るく鮮やかで色ムラがなく、耐溶剤性に優れる自動車部
材を製造することができる自動車部材成型加工用材料の
提供を目的とする。また、本発明は、色調が明るく鮮や
かで色ムラがなく、耐溶剤性に優れる自動車部材の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、樹脂シート上
に、強靱性と高耐候性を有するアクリルポリマー、伸張
性、柔軟性を有するポリエーテル、ポリエステル、ポリ
カーボネートまたはポリブタジエン、ポリイソシアネー
ト架橋剤及び着色剤を含む樹脂組成物の硬化物からなる
着色硬化樹脂層、接着層および熱融着フィルムが積層さ
れた材料を成型加工することにより、成型用樹脂自体の
着色や後加工をすることなく、色調が明るく鮮やかで色
ムラがなく、耐溶剤性に優れる自動車部材が得られるこ
とを見出し、本発明に至った。
【0008】また、本発明者らは、樹脂シート上に、強
靱性と高耐候性を有するアクリルポリマー、伸張性、柔
軟性を有するポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボ
ネートまたはポリブタジエンとポリイソシアネート架橋
剤とを反応させてなる末端イソシアネートプレポリマ
ー、及び着色剤を含む樹脂組成物の硬化物からなる着色
硬化樹脂層、接着層および熱融着フィルムが積層された
材料を成型加工することにより、成型用樹脂自体の着色
や後加工をすることなく、色調が明るく鮮やかで色ムラ
がなく、耐溶剤性に優れる自動車部材色調が明るく鮮や
かで色ムラがなく、耐溶剤性に優れる自動車部材が得ら
れることを見出し、本発明に至った。
【0009】すなわち、本願の第1の発明は、樹脂シー
ト上に着色硬化樹脂層が積層され、該着色硬化樹脂層上
に更に接着層を介して熱融着フィルムが積層された自動
車部材成型加工用材料であり、前記着色硬化樹脂層が、
イソシアネート基と反応可能な官能基を2個以上有する
アクリルポリマー(A)、イソシアネート基と反応可能
な官能基を2個以上有する、ポリエーテル、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、またはポリブタジエンから選ば
れる少なくとも1種の化合物(B)、2個以上のイソシ
アネート基を有するポリイソシアネート化合物(C)、
及び着色剤(D)を含む樹脂組成物の硬化物からなる自
動車部材成型加工用材料に関する。
【0010】また、本願の第2の発明は、樹脂シート上
に着色硬化樹脂層が積層され、該着色硬化樹脂層上に更
に接着層を介して熱融着フィルムが積層された自動車部
材成型加工用材料であり、前記着色硬化樹脂層が、イソ
シアネート基と反応可能な官能基を2個以上有するアク
リルポリマー(A)、イソシアネート基と反応可能な官
能基を2個以上有する、ポリエーテル、ポリエステル、
ポリカーボネート、またはポリブタジエンから選ばれる
少なくとも1種の化合物(B)と2個以上のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネート化合物(C)とを反
応させてなる末端イソシアネートプレポリマー、及び着
色剤(D)を含む樹脂組成物の硬化物からなる自動車部
材成型加工用材料に関する。
【0011】また、本願の第3の発明は、化合物(B)
が3個のイソシアネート基と反応可能な官能基を有する
上記いずれかの自動車部材成型加工用材料に関する。ま
た、本願の第4の発明は、ポリイソシアネート化合物
(C)がイソシアヌレート環含有トリイソシアネートを
含む上記いずれかの自動車部材成型加工用材料に関す
る。また、本願の第5の発明は、ポリイソシアネート化
合物(C)が、イソシアネート基と反応可能な官能基を
2個以上有する、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、またはポリブタジエンから選ばれる少なく
とも1 種の化合物(a)と、両末端にイソシアネート基
を有するジイソシアネート化合物(b)とを反応させて
なる両末端イソシアネートプレポリマーを含む上記第
1、第3または第4の自動車部材成型加工用材料に関す
る。
【0012】また、本願の第6の発明は、樹脂シートの
着色硬化樹脂層が積層されていない面上に、保護フィル
ム仮接着層を介し、保護フィルムが積層されている上記
いずれかの自動車部材成型加工用材料に関する。また、
本願の第7の発明は、樹脂シートと保護フィルム仮接着
層との間の接着力が1〜300g/25mmの範囲であ
る上記第6の自動車部材成型加工用材料に関する。ま
た、本願の第9の発明は、上記いずれかの自動車部材成
型加工用材料を成型し、熱融着フィルムの外側に熱融着
フィルムと融着可能な樹脂からなる融着樹脂層を積層し
てなる自動車部材に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の自動車部材成型加工用材
料は、樹脂シート上に着色硬化樹脂層が積層され、該着
色硬化樹脂層上に更に接着剤層を介し熱融着フィルムが
積層されたシートである。本発明の自動車部材成型加工
用材料を構成する樹脂シートの着色硬化樹脂層が積層さ
れていない面上には、必要に応じて保護フィルム仮接着
層を介し、保護フィルムが積層される。本発明を構成す
る樹脂シートは、公知の熱可塑性樹脂からなるシートで
あれば特に限定されるものではなく、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
塩酢ビ、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン樹脂等の
ポリオレフィン系樹脂およびその共重合樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリメチルメタクリレート等のポリアクリレ
ート系樹脂およびその共重合樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート等ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂
等からなるシートを適宜選択して使用することができ
る。
【0014】樹脂シートには、各種安定剤(金属石鹸、
フォスファィト、フェノール系、有機錫系等)、可塑剤
(ジオクチルフタレート、ポリエステル系、トリメリッ
ト酸系等)、顔料(酸化チタン、カーボンブラック、有
機または無機顔料等)、染料、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、光安定剤(ヒンダードアミン系等)、炭酸カルシウ
ム等の充填剤、分散剤(界面活性剤)等を配合しても良
い。また、樹脂シートには、着色硬化樹脂層との接着性
を向上させる目的で、プラズマ処理、コロナ処理、フレ
ーム処理、電子線照射処理、粗面化処理、オゾン処理等
の表面処理、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレー
ティング等のドライプレーティング処理が施されていて
もよい。
【0015】また、樹脂シート上には、アンカーコート
層として、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体などを無水マレイン酸など
の酸含有化合物で変性したもの、アクリル樹脂、ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ヒドラジン系
化合物などにより変性したもの、シランカップリング
剤、チタンカップリング剤、フォスファイトカップリン
グ剤等のカップリング剤、水酸基を有するポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、もしくはアクリル樹脂と多官
能イソシアネート化合物とを組み合わせたもの、合成ゴ
ム系化合物、ポリエチレンイミン等の少なくとも1種か
らなる接着層を1層または2層以上設けてもよい。
【0016】更に、樹脂シートの着色硬化樹脂層が積層
される面と反対側に、硬度、耐候性、防汚性などの表面
機能の付与、向上を目的として、本発明の効果を妨げな
い範囲で、トップコート層を設けても構わない。トップ
コート層は、例えば、紫外線遮断効果のある透明フィル
ムのラミネートや、透明樹脂の塗工、さらには硬化型樹
脂を塗工し熱や活性放射線により硬化させる等の方法で
形成される。透明フィルム、透明樹脂材料としては、例
えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテ
ン、アイオノマー、アクリルニトリル−ブタジエン−ス
チレン、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
アミド樹脂、ポリアセタール、ポリエステル、ポリフッ
化ビニリデン等が挙げられる。樹脂シートの厚さは、熱
成型時に様々な形状に追従できる柔軟性が必要なため、
10〜500μmが好ましく、より好ましくは20〜1
00μmであり、更に50〜80μmであることが最も
好ましい。
【0017】樹脂シート上に積層される着色硬化樹脂層
は、イソシアネート基と反応可能な官能基を2個以上有
するアクリルポリマー(A)、イソシアネート基と反応
可能な官能基を2個以上有する、ポリエーテル、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、またはポリブタジエンから
選ばれる少なくとも1種の化合物(B)、2個以上のイ
ソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物
(C)、及び着色剤(D)を含む樹脂組成物、またはイ
ソシアネート基と反応可能な官能基を2個以上有するア
クリルポリマー(A)、イソシアネート基と反応可能な
官能基を2個以上有する、ポリエーテル、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、またはポリブタジエンから選ば
れる少なくとも1種の化合物(B)と2個以上のイソシ
アネート基を有するポリイソシアネート化合物(C)と
を反応させてなる末端イソシアネートプレポリマー、及
び着色剤(D)を含む樹脂組成物の硬化物からなるもの
である。
【0018】本発明の着色硬化樹脂層を構成するアクリ
ルポリマー(A)は、着色硬化樹脂層に強靱性、樹脂シ
ートとの密着性、耐候性、耐薬品性、顔料分散性を付与
するために用いられる。アクリルポリマー(A)は、イ
ソシアネート基と反応可能な官能基を有するラジカル重
合性単量体と、その他のラジカル重合性単量体とを共重
合させて得られ、ラジカル重合性単量体の一部が(メ
タ)アクリル系単量体である共重合体である。アクリル
ポリマーを構成する単量体中の(メタ)アクリル系単量
体の比率は、得られる着色硬化樹脂層の強靱性、加工性
およびポリマーの製造の容易さの点から、単量体の全量
を基準として30重量%以上、特に50〜80重量%で
あることが好ましい。
【0019】ラジカル重合性単量体としては、(メタ)
アクリル系単量体、芳香族ビニル単量体、オレフィン系
炭化水素単量体、ビニルエステル単量体、ビニルエーテ
ル単量体等が挙げられる。イソシアネート基と反応可能
な官能基としては、水酸基、アミノ基、カルボキシル
基、エポキシ基、N−メチロール基、N−アルコキシメ
チル基等が挙げられるが、反応性、得られる自動車部材
成型加工用材料の成型加工性の点で水酸基が好適であ
る。
【0020】水酸基を有する(メタ)アクリル系単量体
の例としては、2ーヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、1ーヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2ーヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4ーヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられ、
水酸基を有する他のラジカル重合性単量体の例として
は、ヒドロキシスチレンが挙げられる。
【0021】また、アミノ基を有する(メタ)アクリル
系単量体の例としては、メチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、エチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート等のモノアルキ
ルアミノアルキル(メタ)アクリレート、N,N−ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジブ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート等のN,N−ジ
アルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。
【0022】また、カルボキシル基を有する(メタ)ア
クリル系単量体の例としては、アクリル酸、メタクリル
酸が挙げられ、カルボキシル基を有する他のラジカル重
合性単量体の例としては、クロトン酸、イタコン酸、マ
レイン酸等が挙げられる。また、エポキシ基を有する
(メタ)アクリル系単量体の例としては、グリシジル
(メタ)アクリレートが挙げられ、エポキシ基を有する
他のラジカル重合性単量体の例としては、グリシジルシ
ンナメート、グリシジルアリルエーテル、グリシジルビ
ニルエーテル、ビニルシクロヘキサンモノエポキサイ
ド、1、3−ブタジエンモノエポキサイドなどが挙げら
れる。また、N−メチロール基を有する(メタ)アクリ
ル系単量体の例としては、N−メチロール(メタ)アク
リルアミドが挙げられる。
【0023】また、N−アルコキシメチル基を有する
(メタ)アクリル系単量体の例としては、N−メトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アク
リルアミドなどのN−モノアルコキシメチル基を有する
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチロール(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジ(メトキシメチル)
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(エトキシメチ
ル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(プロポキシ
メチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(ブトキ
シメチル)(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジア
ルコキシメチル基を有する(メタ)アクリルアミドが挙
げられる。イソシアネート基と反応可能な官能基を有す
るラジカル重合性単量体は、要求性能に応じて、1種、
または2種以上を混合して用いることができる。
【0024】その他のラジカル重合性単量体のうち、
(メタ)アクリル系単量体の例としては、メチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)
アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、ベン
ジル(メタ)アクリレート、2−パーフルオロイソノニ
ルエチル(メタ)アクリレート、2−パーフルオロノニ
ルエチル(メタ)アクリレート、2−パーフルオロデシ
ルエチル(メタ)アクリレート、2−パーフルオロブチ
ルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロメチルメ
チル(メタ)アクリレート、パーフルオロエチルメチル
(メタ)アクリレート、パーフルオロブチルメチル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロオクチルメチル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロデシルメチル(メタ)
アクリレート、パーフルオロプロピルプロピル(メタ)
アクリレート、パーフルオロオクチルプロピル(メタ)
アクリレート、パーフルオロオクチルアミル(メタ)ア
クリレート、パーフルオロオクチルウンデシル(メタ)
アクリレート等の炭素数1〜20のパーフルオロアルキ
ル基を有するパーフルオロアルキルアルキル(メタ)ア
クリレート、ヘキサフルオロオクチル(メタ)アクリレ
ート、オクタフルオロデシル(メタ)アクリレート、オ
クタフルオロノニル(メタ)アクリレートなどの部分フ
ッ素化アルキルアルキル(メタ)アクリレート、片末端
(メタ)アクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサン化
合物等が挙げられる。
【0025】オレフィン系炭化水素単量体の例として
は、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソブチレ
ン、イソプレン、1、4−ペンタジエン、およびこれら
の単量体の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された
ビニルハライド単量体が挙げられる。ビニルハライド単
量体の具体例としては、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
モノフルオロエチレン、ジフルオロエチレン、トリフル
オロエチレン等が挙げられる。芳香族ビニル単量体の例
としては、スチレン、メチルスチレン、エチルスチレ
ン、クロロスチレン等が挙げられる。ビニルエステル単
量体の例としては、酢酸ビニルが挙げられる。ビニルエ
ーテル単量体の例としては、ビニルメチルエーテルが挙
げられる。その他のラジカル重合性単量体は、要求性能
に応じて、1種、または2種以上を混合して用いること
ができる。
【0026】アクリルポリマー(A)は、公知の方法、
例えば、溶液重合で得ることができる。溶剤としては、
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、
エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールメチルエーテルなどのアルコール類、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタンなどの炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クメンなどの芳香族類、酢酸
エチル、酢酸ブチルなどのエステル類などの使用が可能
である。溶剤は2種以上の混合物でもよい。合成時の単
量体の仕込み濃度は、0〜80重量%が好ましい。
【0027】重合開始剤としては、通常の過酸化物また
はアゾ化合物、例えば、過酸化ベンゾイル、アゾイソブ
チルバレノニトリル、アゾビスイソブチロニトリル、ジ
−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルペルベンゾエー
ト、t−ブチルペルオクトエート、クメンヒドロキシペ
ルオキシドなどが用いられ、重合温度は、50〜200
℃、特に70〜140℃が好ましい。
【0028】アクリルポリマー(A)としては、市販品
を用いても構わない。市販の水酸基を2個以上有するア
クリルポリマー(アクリルポリオール)として具体的に
は、例えば、三井化学株式会社製のオレスターQ16
4、Q167−40、Q174、Q171、Q602、
Q602、Q185、Q177、Q166、Q193、
Q182、Q187、Q189、Q186や、住友バイ
エルウレタン株式会社製のデスモフェンA160X、A
160SN、A165BA/X、A265BA、A36
5BA/X、A450MPA/X、A450BA、A5
65X、A575X、A665BA/X、大成化工株式
会社製のアクリット6519MB、6TH−419、6
KR−404T、6614MA、6416MA、6BS
−309L、6AN−303、6BF−203、6LQ
−724、6KW−713、6KW−720、6KW−
801等が挙げられる。
【0029】アクリルポリマー(A)のポリスチレン換
算の重量平均分子量は、好ましくは5,000〜50
0,000、更に好ましくは10,000〜200,0
00である。この上限を越えた場合にはシートの伸張性
が低下し、下限を越えた場合にはシートの強靱性、耐薬
品性が低くなる。アクリルポリマー(A)は、要求性能
に応じて、2種以上を混合して用いることができる。特
に、重量平均分子量10,000〜50,000のアク
リルポリマーと、重量平均分子量60,000〜20
0,000のアクリルポリマーとを混合して用いること
が好ましい。分子量の異なる2種以上のアクリルポリマ
ーを混合して用いた場合、着色硬化樹脂層に伸張性と強
靱性をよりバランスよく付与することができる。
【0030】アクリルポリマー(A)が水酸基を有する
場合、その水酸基価は、好ましくは固形分換算で10〜
300、更に好ましくは固形分換算で20〜150であ
る。この上限を越えた場合には着色硬化樹脂層の伸張性
が低下し、下限を越えた場合には樹脂シートとの密着
性、着色硬化樹脂層の顔料分散性や耐薬品性が低くな
る。アクリルポリマー(A)のガラス転移温度は、好ま
しくは0〜150℃、更に好ましくは10〜100℃で
ある。この上限を越えた場合には伸張性が低下し、下限
を越えた場合には着色硬化樹脂層表面にタックが残り、
着色硬化樹脂層の耐薬品性、表面硬度が低下する。
【0031】本発明を構成する、イソシアネート基と反
応可能な官能基を2個以上有する、ポリエーテル、ポリ
エステル、ポリカーボネート、またはポリブタジエンか
ら選ばれる少なくとも1種の化合物(B)は、着色硬化
樹脂層に柔軟性、伸張性、顔料分散性を付与するために
用いられる。化合物(B)は、例えば、直鎖の末端、ま
たは分岐した末端にイソシアネート基と反応可能な官能
基を2個以上有するポリエステル、ポリエーテル、ポリ
カーボネート、またはポリブタジエンである。中でも、
着色硬化樹脂層の伸張性、強靱性のバランスおよび得ら
れる自動車部材成型加工用材料の成型加工性の点からポ
リエステルが好適である。また、着色硬化樹脂層が経時
で黄色から褐色に変色することを防ぐためには、化合物
(B)として脂環族または脂肪族の化合物のみを用いる
ことが好ましい。
【0032】イソシアネート基と反応可能な官能基とし
ては、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、N−メチロ
ール基、N−アルコキシメチル基等が挙げられるが、反
応性および得られる自動車部材成型加工用材料の成型加
工性の点で水酸基が好適である。また、イソシアネート
基と反応可能な官能基数は、3個が特に好ましく、2個
の場合と比べ、少量で伸張性が得られ、着色硬化樹脂層
の強靱性も損なわれない。
【0033】ポリエステルとして具体的には、ジカルボ
ン酸の少なくとも1種と、多価アルコール、多価フェノ
ール、またはこれらのアルコキシ変性物等のポリオール
の少なくとも1種とをエステル化して得られる末端水酸
基含有エステル化合物、及び末端の水酸基をアミノ基、
カルボキシル基、N−メチロール基または、N−アルコ
キシメチル基に変性したエステル化合物などが挙げられ
る。ジカルボン酸の例としては、テレフタル酸、イソフ
タル酸、オルトフタル酸、1,5- ナフタル酸、p−オ
キシ安息香酸、p−(ヒドロキシ)安息香酸、1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、
アゼライ酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等のジ
カルボン酸等が挙げられる。
【0034】多価アルコールの例としては、1,3−プ
ロパンジオール、2−メチルー1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,4−ブ
タンジオール、1,2−ジメチル−1,4−ブタンジオ
ール、2−エチル−1,4−ブタンジオール、1,5-
ペンタンジオール、2−メチルー1,5−ペンタンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、3−
エチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、2−メチル−1,6−ヘキサンジオール、3
−メチル−1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタ
ンジオール、2−メチル−1,7−ヘプタンジオール、
3−メチル−1,7−ヘプタンジオール、4−メチル−
1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、2−メチル−1,8−オクタンジオール、2−エチ
ル−1,8−オクタンジオール、3−メチル−1,8−
オクタンジオール、4−メチル−1,8−オクタンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘ
キサンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、
トリメチロールプロパン、1,1,1−トリメチロール
プロパンエチレングリコール、グリセリン、エリスリト
ール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール等が
挙げられる。
【0035】多価フェノールの例としては、カテコー
ル、レゾルシン、ヒドロキノン、ヘキシルレゾルシン、
トリヒドロキシベンゼン、ジメチロールフェノール等が
挙げられる。市販品の水酸基を2個以上有するポリエス
テル(ポリエステルポリオール)としては、例えば、株
式会社クラレ製のクラレポリオールP−510、P−1
010、P−1510、P−2010、P−3010、
P−4010、P−5010、P−6010、P−20
11、P−2013、P−520、P−1020、P−
2020、P−1012、P−2012、P−530、
P−1030、P−2030、PMSA−1000、P
MSA−2000、PMSA−3000、PMSA−4
000、F−2010、F−3010、N−2010、
PNOA−1010、PNOA−2014、O−201
0、住友バイエルウレタン株式会社製のデスモフェン6
50MPA、651MPA/X、670、670BA、
680X、680MPA、800、800MPA、85
0、1100、1140、1145、1150、115
5、1200、1300X、1652、1700、18
00、RD181、RD181X、C200等が挙げら
れる。
【0036】また、ポリエーテルの例としては、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール等のポリアルキレングリコー
ル、及び末端の水酸基をアミノ基、カルボキシル基、N
−メチロール基またはN−アルコキシメチル基に変性し
たエーテル化合物が挙げられる。市販の水酸基を2個以
上有するポリエーテル(ポリエーテルポリオール)とし
ては、例えば、住友バイエルウレタン株式会社製のデス
モフェン250U、550U、1600U、1900
U、1915U、1920D等が挙げられる。
【0037】また、ポリカーボネートの例としては、下
記一般式で表されるポリカーボネートジオール、及び末
端の水酸基をアミノ基、カルボキシル基、N−メチロー
ル基またはN−アルコキシメチル基に変性したカーボネ
ート化合物が挙げられる。 H−(O−R−OCO−)n−ROH (R:アルキレン鎖、またはジエチレングリコール等の
アルキレングリコール鎖、n:5〜500の整数) 市販の水酸基を2個以上有するポリカーボネートとして
は、例えば、株式会社クラレ製のクラレポリオールPN
OC−1000、PNOC−2000、PMHC−20
50、PMHC−2050R、PMHC−2070、P
MHC−2070R、PMHC−2090R、C−20
90等が挙げられる。
【0038】また、ポリブタジエンの例としては、α,
ω−ポリブタジエングリコール、α、β- ポリブタジエ
ングリコール、及び末端の水酸基をアミノ基、カルボキ
シル基、N−メチロール基またはN−アルコキシメチル
基に変性したブタジエン化合物が挙げられる。市販の水
酸基を2個以上有するポリブタジエンとしては、例え
ば、日本曹達株式会社製のNISSO−PB G−10
00、G−2000、G−3000、GI−1000、
GI−2000、GI−3000、GQ−1000、G
Q−2000等が挙げられる。
【0039】化合物(B)のポリスチレン換算の重量平
均分子量は、好ましくは100〜10,000、更に好
ましくは1000〜5,000である。この上限を越え
た場合には、溶剤への溶解性が低下し、また着色硬化樹
脂層の伸張性が低下する。この下限を越えた場合には、
他の成分との相溶性が低下し、均一かつ平滑な着色硬化
樹脂層の作成が困難となり、また着色硬化樹脂層の強靱
性が低下する。化合物(B)は、要求性能に応じて、1
種、または2種以上を混合して用いることができる。
【0040】アクリルポリマー(A)と化合物(B)の
混合比(重量比)は、好ましくは、(A):(B)=9
5:5〜20:80、更に好ましくは、(A):(B)
=90:10〜40:60である。アクリルポリマー
(A)の比率がこの上限を越えた場合には、顔料分散
性、着色硬化樹脂層の伸張性、柔軟性、得られる自動車
部材成型加工用材料の成型加工性が低下し、下限を越え
た場合には着色硬化樹脂層の強靱性、耐薬品性が低くな
る。
【0041】本発明を構成する、2個以上のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネート化合物(C)は、ア
クリルポリマー(A)と化合物(B)、アクリルポリマ
ー(A)とアクリルポリマー(A)、化合物(B)と化
合物(B)をそれぞれ架橋させて、強靱で且つ伸張性を
有する着色硬化樹脂層を形成するために用いられる。着
色硬化樹脂層が経時で黄色から褐色に変色することを防
ぐためには、化合物(C)として脂環族または脂肪族の
化合物のみを用いることが好ましい。
【0042】脂環族ポリイソシアネート化合物として
は、例えば、イソホロンジイソシアネート、水添トリレ
ンジイソシアネート、水添4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネートなどの多価イソシアネートなどが挙げ
られる。脂肪族ポリイソシアネート化合物としては、例
えば、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートな
どが挙げられる。
【0043】芳香族ポリイソシアネート化合物として
は、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート、トル
イレンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソ
シアネート、o−キシレンジイソシアネート、m−キシ
レンジイソシアネート、p−キシレンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメチ
レンポリフェニルイソシアネートなどが挙げられる。ポ
リイソシアネート化合物としては、上記化合物とグリコ
ール類またはジアミン類との両末端イソシアネートアダ
クト体、ビウレット変性体、イソシアヌレート変性体を
用いても構わない。
【0044】特に、ポリイソシアネート化合物(C)が
イソシアヌレート変性体、特にイソシアヌレート環含有
トリイソシアネートを含む場合には、より強靱、且つ伸
張性を有する着色硬化樹脂層を得ることができるため好
ましい。イソシアヌレート環含有トリイソシアネートと
して具体的には、イソシアヌレート変性イソホロンジイ
ソシアネート(例えば、住友バイエルウレタン株式会社
製のデスモジュールZ4470)、イソシアヌレート変
性ヘキサメチレンジイソシアネート(例えば、住友バイ
エルウレタン株式会社製のスミジュールン3300)、
イソシアヌレート変性トルイレンジイソシアネート(例
えば、住友バイエルウレタン株式会社製のスミジュール
FL−2、FL−3、FL−4、HL BA)が挙げら
れる。
【0045】また、上記ポリイソシアネート化合物のイ
ソシアネート基を、例えば、メタノール、エタノール、
n−ペンタノール、エチレンクロルヒドリン、イソプロ
ピルアルコール、フェノール、p−ニトロフェノール、
m−クレゾール、アセチルアセトン、アセト酢酸エチ
ル、ε- カプロラクタムなどのブロック剤と反応させて
ブロック化した、ブロック変性体を用いても構わない。
【0046】更に、化合物(C)として、イソシアネー
ト基と反応可能な官能基を2個以上有するポリエーテ
ル、ポリエステル、ポリカーボネート、またはポリブタ
ジエンから選ばれる少なくとも1種の化合物(a)と両
末端にイソシアネート基を有するジイソシアネート化合
物(b)とを反応させてなる、両末端イソシアネートプ
レポリマーを用いても構わない。化合物(C)が上記両
末端イソシアネートプレポリマーを含む場合には、少量
で伸張性が得られ、着色硬化樹脂層の強靱性も損なわれ
ない。また、アクリルポリマー(A)と化合物(B)の
相溶性を向上させる効果も有している。両末端イソシア
ネートプレポリマーは、そのイソシアネート基の量が、
組成物中のイソシアネート基の総量を基準として、好ま
しくは1%〜50%、特に好ましくは5%〜30%の範
囲となるような量で用いられる。この上限を越えた場合
には、溶剤への溶解性、他成分との相溶性が低下し、均
一且つ平滑な着色硬化樹脂層を得ることが困難となり、
また着色硬化樹脂層の表面にタックが残る。この下限を
越えた場合には、シートの着色硬化樹脂層の伸張性を向
上させる効果が充分に発揮されない。
【0047】化合物(a)としては、化合物(B)と同
様の化合物を用いることができる。化合物(b)として
は、例えば、トルイレンジイソシアネート、ナフチレン
−1,5−ジイソシアネート、o−トルイレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、m−キシレ
ンジイソシアネート、p−キシレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、水添4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート
等が挙げられる。
【0048】両末端イソシアネートプレポリマーは、化
合物(a)のイソシアネート基と反応可能な官能基1に
対して、化合物(b)のイソシアネート基が1より大き
くなるような比率で化合物(a)と化合物(b)を混合
し、加熱撹拌して反応させることにより得られる。プレ
ポリマーのポリスチレン換算の重量平均分子量は、好ま
しくは1,000〜50,000、更に好ましくは1,
000〜10,000である。この上限を越えた場合に
は溶剤への溶解性、他成分との相溶性が低下し、この下
限を越えた場合には、着色硬化樹脂層の強靱性、及び伸
張性が不充分となる。
【0049】化合物(C)は、要求性能に応じて、アク
リルポリマー(A)の官能基と化合物(B)の官能基と
の総量に対して、イソシアネート基の総量が、好ましく
は0.1倍〜3.0倍、更に好ましくは0.5倍〜2.
0倍となるような比率で、1種、または2種以上を混合
して用いることができる。なお、上記化合物(B)と化
合物(C)とは、あらかじめ反応させて末端イソシアネ
ートプレポリマーとしてもよい。この場合、着色硬化樹
脂層を構成する樹脂組成物は、上記アクリルポリマー
(A)、化合物(B)と化合物(C)とを反応させてな
る末端イソシアネートプレポリマー、及び着色剤(D)
を含む組成物となる。
【0050】着色硬化樹脂層を構成する樹脂組成物に
は、アクリルポリマー(A)及び化合物(B)と化合物
(C)との架橋反応を促進させるために、それぞれの官
能基に応じて、種々の架橋触媒を含有させることができ
る。代表的な架橋触媒としては、有機金属化合物、酸及
びそれらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属
塩、アミン類、有機過酸化物などが挙げられる。有機金
属化合物として具体的には、酢酸ナトリウム、オクチル
酸錫、オクチル酸鉛、オクチル酸コバルト、オクチル酸
亜鉛、オクチル酸カルシウム、ナフテン酸鉛、ナフテン
酸コバルト、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラ
ウレート、ジブチル錫マレートジブチル錫ジ(2−エチ
ルヘキソエート)、ジエチル亜鉛、テトラ(n−ブトキ
シ)チタンなどが挙げられる。
【0051】酸として具体的には、トリクロロ酢酸、リ
ン酸、モノアルキルリン酸、ジアルキルリン酸、β−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートのリン酸エステ
ル、モノアルキル亜リン酸、ジアルキル亜リン酸、p−
トルエンスルホン酸、無水フタル酸、安息香酸、ベンゼ
ンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、イタコン酸、シュウ酸、マレイン酸
などが挙げられる。アミン類として具体的には、ジシク
ロヘキシルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジメチ
ルベンジルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル
−1,3−ブタンジアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、シクロヘキシルエチルアミンなどが
挙げられる。
【0052】有機過酸化物としては、ヒドロペルオキシ
ド、クメンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼ
ンヒドロペルオキシド、シクロヘキサノンペルオキシ
ド、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシ
ド、ジアセチルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシ
ド、t−ブチルペルオキシ-2- エチルヘキサノエート、
t- ブチルペルオキシラウレートなどが挙げられる。
【0053】これらの架橋触媒の中で、アクリルポリマ
ー(A)または化合物(B)の官能基が水酸基の場合
は、酸及びそれらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多
価金属塩などの使用が好ましい。アミノ基の場合は、有
機過酸化物、酸無水物、カルボン酸、酸化亜鉛−マグネ
シウムなどの使用が好ましい。カルボキシル基の場合
は、酸及びそれらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多
価金属塩などの使用が好ましい。エポキシ基の場合は、
有機金属化合物、アミン類などの使用が好ましい。N−
メチロール基または、N−アルコキシメチル基の場合
は、酸、そのアンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属
塩などの使用が好ましい。これらの架橋触媒は2種類以
上使用してもよく、その総使用量はアクリルポリマー
(A)、化合物(B)及び化合物(C)の総量100重
量%に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.1
〜5重量%の範囲である。
【0054】着色剤(D)としては、従来公知の顔料や
染料を用いることができる。顔料としては、耐光性、耐
候性の高いものが好ましい。具体的には、例えば、キナ
クリドン系、アンスラキノン系、ペリレン系、ペリノン
系、ジケトピロロピロール系、イソインドリノン系、縮
合アゾ系、ベンズイミダゾロン系、モノアゾ系、不溶性
アゾ系、ナフトール系、フラバンスロン系、アンスラピ
リミジン系、キノフタロン系、ピランスロン系、ピラゾ
ロン系、チオインジゴ系、アンスアンスロン系、ジオキ
サジン系、フタロシアニン系、インダンスロン系等の有
機顔料や、ニッケルジオキシンイエロー、銅アゾメチン
イエロー等の金属錯体、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛
等の金属酸化物、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどの
金属塩、カーボンブラック、アルミニウム、雲母などの
無機顔料、アルミニウムなどの金属微粉やマイカ微粉等
が挙げられる。染料としては、例えば、アゾ系、キノリ
ン系、スチルベン系、チアゾール系、インジゴイド系、
アントラキノン系、オキサジン系等が挙げられる。着色
剤は、粉体をそのまま用いても構わないし、あらかじめ
着色ペースト、着色ペレット等に加工してから用いても
構わない。
【0055】また、着色硬化樹脂層を構成する樹脂組成
物には、着色樹脂層の強度を上げるために、本発明の効
果を妨げない範囲で、アクリルポリマー(A)及び化合
物(B)以外の各種の熱可塑性樹脂を含有させてもよ
い。かかる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリメチルペンテン、アイオノマー、
アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン、アクリル系
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリアミド樹脂、ポリア
セタール、ポリエステル等が挙げられる。
【0056】アクリルポリマー(A)及び化合物(B)
以外の熱可塑性樹脂の添加量は、アクリルポリマー
(A)及び化合物(B)の合計重量の50重量%以下が
好ましく、30重量%以下が更に好ましい。この上限を
越えると、他成分との相溶性、基材との密着性が低下す
る。また、樹脂組成物には、必要に応じて、本発明によ
る効果を妨げない範囲で、紫外線吸収剤、紫外線安定
剤、ラジカル補足剤、充填剤、チクソトロピー付与剤、
老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、熱伝導
性改良剤、可塑剤、ダレ防止剤、防汚剤、防腐剤、殺菌
剤、消泡剤、レベリング剤、ブロッキング防止剤、硬化
剤、増粘剤、顔料分散剤、シランカップリング剤等の各
種の添加剤を添加してもよい。
【0057】着色硬化樹脂層を構成する樹脂組成物は、
アクリルポリマー(A)、化合物(B)、化合物
(C)、着色剤(D)、必要に応じて架橋触媒、添加
剤、及び溶剤を混合して得られる。溶剤は、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレン
グリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチ
ルエーテル等のアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等
のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン等の炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、クメン等の芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル類などの内から樹脂組成物の組成に応じ適
当なものを使用する。溶剤は2種以上用いてもよい。
【0058】混合方法に特に限定はないが、通常は、ア
クリルポリマー(A)の重合時に得られるポリマー溶液
に、化合物(B)、化合物(C)、着色剤(D)及び他
の成分を混合し、攪拌羽根、振とう攪拌機、回転攪拌機
などで攪拌すればよい。また、サンドミル、3本ロー
ル、2本ロールなどを用いて混合してもよい。塗工性な
どの向上のために、さらに溶剤を追加したり、濃縮して
もよい。
【0059】また、着色剤(D)として顔料を用いる場
合には、まず、顔料、分散樹脂、必要に応じて分散剤、
及び溶剤を混合した顔料ペーストを作成した後、他の成
分と混合するのが好ましい。分散樹脂としては、化合物
(B)を用いるのが好ましいが、特に限定はなく、顔料
分散性に優れた極性基、例えば水酸基、カルボキシル
基、チオール基、アミノ基、アミド基、ケトン基等を有
する、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹
脂、ポリエステル樹脂等を用いることができる。分散剤
としては、例えば、顔料誘導体、アニオン系界面活性
剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、チタンカ
ップリング剤、シランカップリング剤等が挙げられる。
また、金属キレート、樹脂コートなどにより、顔料表面
の改質を行うこともできる。
【0060】こうして得られた樹脂組成物を剥離シート
上に塗布、加熱硬化して成膜させたのち樹脂シート貼り
合わせ、樹脂シート上に着色硬化樹脂層を積層し、該着
色硬化樹脂層上に更に接着層を介して熱融着フィルムを
積層することにより、本発明の自動車部材成型加工用材
料を製造することができる。着色硬化樹脂層は、樹脂組
成物を樹脂シート上に塗布、加熱硬化して成膜させるこ
とによっても樹脂シート上に積層することができる。剥
離シートとしては、例えば、紙、またはポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエチレン、セルロースアセテート
等のプラスチックフィルムや、アルミ、ステンレスなど
の金属箔等を用いることができ、厚みが10μm 〜25
0μm のものが好適に使用される。
【0061】樹脂組成物の塗布は、従来公知の方法、例
えば、グラビアコート方式、キスコート方式、ダイコー
ト方式、リップコート方式、コンマコート方式、ブレー
ドコート方式、ロールコート方式、ナイフコート方式、
カーテンコート方式、スロットオリフィス方式、スプレ
ーコート方式、バーコート方式等により行うことができ
る。樹脂組成物は、数回に分けて塗布してもよいし、1
回で塗布してもよい。また、異なる方式を複数組み合わ
せてもよい。着色硬化樹脂層の乾燥膜厚は、通常、10
〜200μm 程度であるが、この範囲内に限定されるも
のではなく、用途、要求性能に適した膜厚となるように
塗布すればよい。樹脂組成物の加熱硬化は、樹脂組成物
の組成、剥離シート、樹脂シートの種類、膜厚等に応じ
た加熱温度、加熱時間で行えばよく、通常、室温〜35
0℃で行われる。
【0062】接着層は、ドライラミネート用の接着剤や
粘着剤を従来公知の方法で着色硬化樹脂層上に直接塗布
して着色硬化樹脂層上に形成しても良いし、一旦工程紙
上に塗布した接着剤や粘着剤からなる接着層を着色硬化
樹脂層にラミネートして着色硬化樹脂層上に形成しても
良い。ドライラミネート用接着剤としては、ポリエステ
ル系やポリエーテル系,アクリル系の樹脂の2液硬化タ
イプ(ウレタン硬化タイプ・エポキシアミン硬化タイ
プ)が挙げられる。
【0063】粘着剤としては、例えば、一般的な天然ゴ
ム、合成イソプレンゴム、再生ゴム、スチレン- ブタジ
エンゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン- イソプレン
- スチレンゴム等を主成分とするゴム系粘着剤や、(メ
タ)アクリル酸エステル(C2−C12)を主体にアク
リル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、酢酸ビニル、
スチレン等の単量体を共重合した重合体を主成分とする
アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコン系粘着
剤等を用いることができ、用途、被着体の材質に応じた
適当な接着力を有する物を選択することができる。
【0064】熱融着フィルムとしては、公知の熱可塑性
樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩酢ビ、ポリ弗化ビニ
ル、ポリ弗化ビニリデン樹脂等のオレフィン系樹脂なら
びにその共重合樹脂、やポリスチレン、アクリルニトリ
ル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、アクリルニ
トリル−スチレン(AS)樹脂等からなるフィルムを用
いることができる。また熱融着性が無くても接着剤を使
ったドライラミネートような方法でも構わない。その場
合はポリウレタン樹脂、ポリメチルメタクリレート等の
ポリアクリレート系樹脂ならびにその共重合樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリ
カーボネート等のフィルムを使用する事ができる。より
優れた成型加工性を得るためには、ポリプロピレン、ポ
リエチレン等のポリオレフィンやアクリルニトリル−ブ
タジエン−スチレン樹脂や塩化ビニルが好ましい。
【0065】本発明の自動車部材成型加工用材料を構成
する樹脂シートの着色硬化樹脂層が積層されていない面
上には、成型加工時の傷付きから製品表面を保護するた
め、保護フィルム仮接着層を介し、保護フィルムを積層
することが好ましい。保護フィルムとしては、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム,ポリエチレン(直鎖状低
密度ポリエチレン・高密度ポリエチレン),ポリプロピ
レン等のポリオレフィンフィルム,アイオノマーフィル
ム,ポリビニルアルコールフィルム,エチレンビニルア
ルコール共重合体フィルム,ポリ塩化ビニルフィルム,
ポリ塩化ビニリデンフィルム,ポリメチルメタアクリレ
ートフィルム,ナイロンフィルム,ポリエチレンナフタ
レートフィルム,アラミドフィルム,フッ素フィルム等
の延伸または未延伸のプラスチックフィルムが挙げられ
る。保護フィルムの表面には、剥離性を付与する目的
で、シリコン系、アルキッドシリコン系,長鎖アルキル
系,フッ素系等の化合物による処理を施してもよい。
【0066】保護フィルム仮接着層としては、ポリエチ
レンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂からなる
層が挙げられる。保護フィルム仮接着層は、エクストル
ージョンラミネートや、樹脂シートと保護フィルムとの
間に溶融したポリオレフィン系樹脂を融解ラミネートす
る方法により、樹脂シート上に形成することができる。
保護フィルム仮接着層が形成される樹脂シートの表面に
は、コロナ処理やアンカーコート処理・プライマー処理
等の易接着処理はあってはならない。保護フィルム仮接
着層は、基本的には接着力を有しないため、樹脂シート
と保護フィルム仮接着層は軽く剥離することができる。
その強度としては、1〜300g/25mmの範囲が望
ましい。中でも1〜100g/25mmの範囲が特に望
ましい。
【0067】本発明の自動車部材成型加工用材料は、成
型し、熱融着フィルムの外側に熱融着フィルムと融着可
能な融着樹脂層を積層することにより、自動車部材とす
ることができる。熱融着フィルムと融着可能な融着樹脂
とは、熱融着フィルムと熱融着可能な同種の樹脂であ
る。融着樹脂としては、先に熱融着フィルムを構成する
樹脂として例示した熱可塑性樹脂から適宜選択すること
ができる。
【0068】本発明の自動車部材成型加工用材料の成型
は、公知の成型方法、例えばインサートインジェクショ
ン成型法、インモールド(金型内)成型法、押し出し成
型法、真空・圧空成型法、ブロー(吹き込み成型)、プ
レス成型法等により行うことができる。以下に、それぞ
れの成型方法について詳細に説明する。
【0069】インサートインジェクション法・インジェ
クションブロー成型法の場合は、成型に使用する樹脂
(熱融着フィルムと融着可能な樹脂)と同種の熱融着フ
ィルムを設けた自動車部材成型加工用材料を予備真空成
型しておき、トリムカットして余分なバリを取り除き、
この予備真空成型された自動車部材成型加工用材料を金
型内に装着後、射出成型を行う。この状態で射出成型す
ると、熱融着フィルムと、成型に使用する樹脂(熱融着
フィルムと融着可能な樹脂)とが熱融着し、着色された
成型物が得られる。インモールド成型法の場合は、金型
内にロール状の自動車部材成型加工用材料を送り込み、
そのまま金型を閉じて、射出成型を行う。
【0070】押し出し(エクストルージョン)成型法の
場合は、予め所定の幅にスリットされた自動車部材成型
加工用材料を、その押し出しダイス内、又はダイス出口
で、押し出されてきた樹脂の余熱を利用して熱融着フィ
ルムに融着させる方法である。この方法でつくられた成
型物は端末を熱プレス成型等で成型加工しても良い。真
空・圧空成型法の場合は、まず成型用の樹脂板の全面ま
たは一部に、粘着加工された自動車部材成型加工用材料
をラミネータ等により貼付しておく。この成型加工用材
料を貼付した板を、成型機の所定の位置に設置し、加熱
軟化させ、木型または金型を下から送り込み、真空に引
いて型に密着させ、樹脂板を冷却後型からはずして成型
物を得る。粘着剤としては、先に接着層の形成に用いら
れる粘着剤として例示した各種の粘着剤から、被着体の
材質に応じた適当な接着力を有するものを選択して用い
ることができる。こうして得られた自動車部材は、自動
四輪車、自動二輪車等の自動車の成型体や外装板に使用
される。
【0071】
【実施例】以下、実施例により、本発明を詳細に説明す
る。なお、実施例中の部および%は、すべて重量部およ
び重量%を示し、Mwは重量平均分子量を示している。
また、得られた自動車部材成型加工用材料の評価として
は、下記の試験を行った。 ●塗工性試験:自動車部材成型加工用材料の表面平滑性
を目視にて、表面のべたつきを指触覚にて、5段階
(5:優、4:良、3:可、2:不良、1:著しく不
良)で評価した。評価3以上が実用に適する。 ●引張強度試験:自動車部材成型加工用材料から、幅1
cm×長さ5cmの試験片を切り抜き、引張試験機(不
動工業株式会社製「REO METER NRM−20
10J−CW」)に取り付け、レンジ10kg、速度3
0cm/分の条件で引っ張り、試験片の破断に至るまで
の最大荷重と試験片の断面積から引張強度(破断応力×
レンジ/サンプルの断面積)を測定し、5段階(5:4
00kg/cm2以上、4:300kg/cm2以上400kg/cm2
満、3:200kg/cm2以上300kg/cm2未満、2:10
0kg/cm2以上200kg/cm2未満、1:100kg/cm2
満)で評価した。評価3以上が実用に適する。
【0072】●伸張性試験:引張強度試験と同様の方法
で試験を行い、試験片が破断に至るまでの伸張率を測定
し、5段階(伸張前を0%として、5:200%以上、
4:150%以上200%未満、3:100%以上15
0%未満、2:50%以上100%未満、1:50%未
満)で評価した。評価3以上が実用に適する。 ●成型加工性試験1:JIS Z2247 に準拠した
80℃に熱した をエリクセン試験A方法で自
動車部材成型加工用材料に10mm押し付けたときの、
自動車部材成型加工用材料の外観上の変化を目 視に
て5段階(5:変化無し、4:僅かに変化有り、3:変
化有り、2:劣化、1:著しく劣化)で評価した。評価
4以上が実用に適する。
【0073】●成型加工性試験2:カッティング試験機
(ローランド社製「CM24」)を用いて、自動車部材
成型加工用材料を各種パターンの形状にカッティング
し、カッティングの精度を目視にて5段階(5:優、
4:良、3:可、2:不良、1:著しく不良)で評価し
た。評価3以上が実用に適する。 ●促進耐候性試験:JIS B7750規定の紫外線カ
ーボンアーク燈式耐候性試験機(スガ試験機株式会社
製)で、JIS K5400 6.17に準拠した試験
を行い、1000時間経過後の外観の変化を目視にて5
段階(5:変化無し、4:僅かに変化有り、3:変化有
り、2:劣化、1:著しく劣化)で評価した。評価4以
上が実用に適する。
【0074】●耐薬品性試験:自動車部材成型加工用材
料を1cm角に切り取り、下記の薬品に下記の条件で浸
漬した後の外観上の変化を目視にて5段階(5:変化無
し、4:僅かに変化有り、3:変化有り、2:劣化、
1:著しく劣化)で評価した。特に断面からの薬品の進
入について注目した。評価4以上が実用に適する。 番号 薬品 条件 1 沸騰水 98℃沸騰水中に5分間浸漬 2 イソプロピルアルコール 標準状態下で1時間浸漬 3 キシレン 標準状態下で1時間浸漬 4 ガソリン 標準状態下で1時間浸漬 5 5%食塩水 標準状態下で240時間浸漬 6 5%硫酸水溶液 標準状態下で7時間浸漬 7 5%水酸化ナトリウム水溶液 標準状態下で7時間浸漬
【0075】(合成例A1)冷却管、撹拌装置、温度
計、窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート10部、アクリル酸3部、メ
チルメタクリレート27部、ノルマルブチルメタクリレ
ート60部、および溶媒として酢酸エチル100部を仕
込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら80℃まで昇温し、
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.4部を加
えて2時間重合反応を行い、次に、AIBN0.1部を
加えてさらに2時間重合反応を行い、アクリルポリマー
(A1)溶液を得た。得られたアクリルポリマー(A
1)の重量平均分子量は6.2万、ガラス転移温度は4
5℃、水酸基価は43であった。
【0076】(合成例A2)冷却管、撹拌装置、温度
計、窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、メチルメタ
クリレート36部、ノルマルブチルメタクリレート64
部、および溶媒として酢酸エチル100部を仕込み、窒
素雰囲気下で撹拌しながら80℃まで昇温し、AIBN
0.4部を加えて2時間重合反応を行い、次に、AIB
N0.1部を加えてさらに2時間重合反応を行い、アク
リルポリマー(A2)溶液を得た。得られたアクリルポ
リマー(A2)の重量平均分子量は5.8万、ガラス転
移温度は45℃、水酸基価は0であった。
【0077】(合成例C1)冷却管、撹拌装置、温度
計、窒素導入管、滴下ロートを備えた4つ口フラスコ
に、水酸基を2個以上有するポリエステル(株式会社ク
ラレ製「クラレポリオールP−2010」)100部、
イソホロンジイソシアネート22部、メチルエチルケト
ン(MEK)122部を仕込み、窒素雰囲気下で撹拌し
ながら80℃まで昇温した後、1時間加熱撹拌を行い、
重量平均分子量2500の両末端イソシアネートプレポ
リマーC1を得た。
【0078】(実施例1〜6、比較例1〜2)表1に示
すアクリルポリマー(A)、化合物(B)、化合物
(C)、及び添加剤を、固形分換算で表1に示す割合と
なるように混合し、トルエン/酢酸エチル=50/50
(重量比)の混合溶媒で固形分濃度が60%となるよう
希釈して樹脂組成物を作成した。また、それぞれの樹脂
組成物に着色ペースト(東洋インキ製造株式会社製「N
TVカラー1MA01白」)を混合し(アクリルポリマ
ー(A)、化合物(B)、化合物(C)、及び添加剤の
合計乾燥重量を100部に対して着色ペーストを20
部)、着色硬化樹脂層形成用樹脂組成物とした。厚さ5
0μmのポリメチルメタクリレートフィルム(三菱レイ
ヨン株式会社製「HBS#006」)上に、コンマコー
ターを用いて、乾燥時の厚さが30μmとなるように着
色硬化樹脂層形成用樹脂組成物を塗工し、その後40℃
で4日間熟成し、ポリメチルメタクリレートフィルム上
に着色硬化樹脂層を積層した積層体を得た。
【0079】
【表1】
【0080】F-3010 :ポリエステルトリオール(株
式会社クラレ製「クラレポリオールF-3010」、Mw=300
0) PMHC-2500:ポリカーボネートジオール(株式会社クラ
レ製「クラレポリオールPMHC-2500」、Mw=2000) 1900U :ポリエーテルジオール(住友バイエルウレ
タン株式会社製「デスモフェン1900U」、Mw=2000) G-2000 :ポリブタジエンジオール(日本曹達株式会
社製「NISSO-PB G-2000」、Mw=2000) N3300 :イソシアヌレート変性ヘキサメチレンジイ
ソシアネート(住友バイエルウレタン株式会社製「スミ
ジュールN3300」) Z4470 :イソシアヌレート変性イソホロンジイソシ
アネート(住友バイエルウレタン株式会社製「デスモジ
ュールZ4470」) NCO当量:イソシアネート基総数/アクリルポリマー
(A)と化合物(B)の官能基総数
【0081】(比較例3)ポリ塩化ビニル樹脂(日本ゼ
オン社製「ゼオン121」)100部に対して、アルミ
ニウムパウダー(東洋アルミニウム社製「アルペース
ト」)25部、ポリエステル系可塑剤(旭電化工業製
「PN−280」)25部、ステアリン酸バリウム0.
5部、ステアリン酸亜鉛を0.5部、溶剤としてキシレ
ン30部を加え、攪拌機にて均一になるまでよく混合
し、ポリ塩化ビニル樹脂オルガノゾルを得た。なお、こ
のポリ塩化ビニル樹脂オルガノゾルは硬化性がない。実
施例1と同様のポリメチルメタクリレートフィルム上
に、コンマコーターを用いて、乾燥膜厚が30μmにな
るようにポリ塩化ビニルオルガノゾルを塗工し、積層体
を得た。
【0082】実施例1〜6および比較例1〜3で得られ
た積層体の着色硬化樹脂層上に、ウレタン系ドライラミ
ネート用接着剤(東洋モートン株式会社製「アドコート
810A/B」)を塗布量3g/m2(ドライ)で塗工
し、熱融着フィルムである厚さ100μmの未延伸ポリ
プロピレンフィルム(昭和電工株式会社製「ショーアロ
マーAT」)と、ドライラミネートし、自動車部材成型
加工用材料を得た。得られた自動車部材成型加工用材料
について、各種の試験を行った。試験結果を表2に示
す。
【0083】
【表2】
【0084】(実施例7)実施例1で得られた自動車部
材成型加工用材料のポリメチルメタクリレートフィルム
の着色硬化樹脂層が積層されていない面上に、ポリエチ
レン樹脂(住友化学工業株式会社製「スミカセンL21
1」)を15μmの厚さになるように溶融押し出しし、
厚さ25μmの延伸可能なポリエチレンテレフタレート
フィルム(帝人デユポンフィルム株式会社製「テフレッ
クスFT」)をサンドラミし、仮接着層の剥離フィルム
をつけた。このポリエチレンテレフタレートフィルム及
びポリエチレン樹脂は後で剥離するので、ポリメチルメ
タクリレートフィルム上にはアンカーコート塗工しなか
った。次に、ポリエチレンテレフタレートフィルムを積
層した自動車部材成型加工用材料を1m角にカットし
て、延伸可能なポリエチレンテレフタレートフィルムが
凸になるように、中心部に縦横10cm角×高さ3cm
を真空成型して成型体を作成した。その後、インサート
インジェクション法で真空成型した自動車部材成型加工
用材料を金型に入れ込み、未延伸ポリプロピレンフィル
ムと熱融着するポリプロピレン樹脂をインジェクション
して厚さ3mmのポリプロピレン層を形成し、自動車部
材を作成した。成型した自動車部材の仮接着層の剥離フ
ィルムを剥離したところ100g/25mmであり、手
で簡単に剥離することができた。
【0085】
【発明の効果】本発明により、成型用樹脂自体の着色や
後加工をすることなく、色調が明るく鮮やかで色ムラが
なく、耐溶剤性に優れる自動車部材が得られるようにな
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿野 美紀 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 佐藤 禎一 埼玉県上尾市平塚2102番地 旭化成パック ス株式会社内 (72)発明者 水野 精之助 東京都江東区亀戸一丁目8番8号 日本プ ライ株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AH03B AH07B AK01A AK01B AK01C AK01E AK25A AK25B AK29B AK41B AK45B AK54B AL05B AT00D BA03 BA07 BA10A BA10C BA10E CA13B CB00 GB32 HB00B JB12B JL00D JL10B JL12C JL12E 4J034 BA07 DA01 DB05 DB07 HA02 HA07 HC01 JA42 QA03 QC03 RA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂シート上に着色硬化樹脂層が積層さ
    れ、該着色硬化樹脂層上に更に接着層を介して熱融着フ
    ィルムが積層された自動車部材成型加工用材料であり、
    前記着色硬化樹脂層が、イソシアネート基と反応可能な
    官能基を2個以上有するアクリルポリマー(A)、イソ
    シアネート基と反応可能な官能基を2個以上有する、ポ
    リエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、または
    ポリブタジエンから選ばれる少なくとも1種の化合物
    (B)、2個以上のイソシアネート基を有するポリイソ
    シアネート化合物(C)、及び着色剤(D)を含む樹脂
    組成物の硬化物からなることを特徴とする自動車部材成
    型加工用材料。
  2. 【請求項2】樹脂シート上に着色硬化樹脂層が積層さ
    れ、該着色硬化樹脂層上に更に接着層を介して熱融着フ
    ィルムが積層された自動車部材成型加工用材料であり、
    前記着色硬化樹脂層が、イソシアネート基と反応可能な
    官能基を2個以上有するアクリルポリマー(A)、イソ
    シアネート基と反応可能な官能基を2個以上有する、ポ
    リエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、または
    ポリブタジエンから選ばれる少なくとも1種の化合物
    (B)と2個以上のイソシアネート基を有するポリイソ
    シアネート化合物(C)とを反応させてなる末端イソシ
    アネートプレポリマー、及び着色剤(D)を含む樹脂組
    成物の硬化物からなることを特徴とする自動車部材成型
    加工用材料。
  3. 【請求項3】化合物(B)が3個のイソシアネート基と
    反応可能な官能基を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の自動車部材成型加工用材料。
  4. 【請求項4】ポリイソシアネート化合物(C)が、イソ
    シアヌレート環含有トリイソシアネートを含むことを特
    徴とする請求項1ないし3いずれか記載の自動車部材成
    型加工用材料。
  5. 【請求項5】ポリイソシアネート化合物(C)が、イソ
    シアネート基と反応可能な官能基を2個以上有する、ポ
    リエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、または
    ポリブタジエンから選ばれる少なくとも1 種の化合物
    (a)と、両末端にイソシアネート基を有するジイソシ
    アネート化合物(b)とを反応させてなる、両末端イソ
    シアネートプレポリマーを含むことを特徴とする請求項
    1、3または4記載の自動車部材成型加工用材料。
  6. 【請求項6】樹脂シートの着色硬化樹脂層が積層されて
    いない面上に、保護フィルム仮接着層を介し、保護フィ
    ルムが積層されていることを特徴とする請求項1ないし
    5いずれか記載の自動車部材成型加工用材料。
  7. 【請求項7】樹脂シートと保護フィルム仮接着層との間
    の接着力が1〜300g/25mmの範囲であることを
    特徴とする請求項6記載の自動車部材成型加工用材料。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7いずれか記載の自動車部
    材成型加工用材料を成型し、熱融着フィルムの外側に熱
    融着フィルムと融着可能な樹脂からなる融着樹脂層を積
    層してなる自動車部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021532367A (ja) * 2018-07-31 2021-11-25 ビューラー・アクチエンゲゼルシャフトBuehler AG ローラミルのための取込み装置、このような取込み装置を備えたローラミルならびにローラミルの蓄え容器の粉砕物充填状態を求めるための方法
WO2022019256A1 (ja) * 2020-07-21 2022-01-27 日東シンコー株式会社 硬化性化合物、硬化性組成物、及び、硬化性組成物の製造方法

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