JP2003260757A - 環境調和性、耐食性、耐沸騰水性に優れたプレコート鋼板 - Google Patents

環境調和性、耐食性、耐沸騰水性に優れたプレコート鋼板

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JP2003260757A JP2002065721A JP2002065721A JP2003260757A JP 2003260757 A JP2003260757 A JP 2003260757A JP 2002065721 A JP2002065721 A JP 2002065721A JP 2002065721 A JP2002065721 A JP 2002065721A JP 2003260757 A JP2003260757 A JP 2003260757A
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Kenichi Sasaki
健一 佐々木
Keiji Yoshida
啓二 吉田
Akira Matsuzaki
晃 松崎
Masaaki Yamashita
正明 山下
Keiichi Kotani
敬壱 小谷
Ikuo Ninomiya
郁夫 二宮
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NKK Steel Sheet and Strip Corp
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JFE Steel Corp
NKK Steel Sheet and Strip Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗膜中にクロム系防錆顔料を添加することな
く、耐食性、耐沸騰水性を初めとする優れた特性が得ら
れる環境調和型のプレコート鋼板を提供すること。 【解決手段】 化成処理皮膜が形成された亜鉛系めっき
鋼板の表面に、下塗り塗膜が形成され、さらにその上層
に上塗り塗膜が形成されたプレコート鋼板であって、前
記下塗り塗膜が防錆添加成分として下記成分A、Bを含
有し、その含有率が塗膜固形分中における質量%で、5
≦A≦35、1≦B≦25、30≦A+B≦60である
ことを特徴とするプレコート鋼板。 A:カルシウムイオン交換シリカ系防錆添加剤 B:リン酸塩系防錆添加剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境調和性に優
れ、かつ耐食性、耐沸騰水性に優れたプレコート鋼板に
関するものである。本発明のプレコート鋼板は、例えば
家電製品や建材用途等に好適であり、また自動車用とし
ても使用することができる。
【0002】
【従来の技術】現在使用されているプレコート鋼板は、
耐食性を確保するために、クロムを含有する化成処理を
施すとともに、下塗り塗膜中にクロム系の防錆顔料を含
有させている(例えば、特開平7-316497号公報)。しか
し、昨今このようなプレコート鋼板について、毒性の強
いクロムの溶出による公害発生の懸念が問題視されてい
る。
【0003】このような問題に対し、特開平8-319437号
公報では、塩基性亜リン酸塩系防錆顔料を下塗り塗膜中
に含有させることにより、無毒性且つ耐食性に優れるプ
レコート鋼板が得られるとしている。また、特開平8-11
257号公報では、イソシアネート化合物及びリン酸系防
錆顔料を下塗り塗膜中に含有させることにより、耐食性
に優れた無公害型プレコート鋼板が得られるとしてい
る。また、特開平9-12931号公報では、リン酸塩系防錆
顔料とカルシウムイオン交換シリカの混合物を塗膜中に
含有する樹脂塗料組成物により、鉛、クロムなどの毒性
の重金属を含まない塗料組成物が得られるとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平8-3194
37号公報、特開平8-l1257号公報記載の技術では、クロ
ム系顔料を使用した場合に比べて、依然耐食性が不足し
ている。また、特開平9-12931号公報記載の技術では、
防錆顔料の添加量を多くすることで、耐食性は向上する
ものの、顔料からの溶出が過剰になってしまい、塗膜の
ふくれが発生しやすくなり、耐沸騰水性が低下してしま
う。したがって本発明の目的は、このような従来技術の
課題を解決し、塗膜中にクロム系防錆顔料を添加しなく
ても、耐食性、耐沸騰水性を初めとする優れた特性が得
られる環境調和型のプレコート鋼板を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決し、優れた性能を示すプレコート鋼板を得るため
に検討を重ねた結果、化成皮膜が形成された亜鉛系めっ
き鋼板の表面に、複数種の特定の防錆添加成分を複合添
加してなる下塗り塗膜を形成し、その上層に上塗り塗膜
を形成することにより、環境調和性及び耐食性、耐沸騰
水性に優れたプレコート鋼板が得られることをまず見い
だした。更に本発明者らは、特定の防錆添加成分を複合
添加してなる下塗り塗膜の塗膜Tg(ガラス転移温度)
が特定範囲にある場合に更に優れた耐食性、耐沸騰水性
を有するプレコート鋼板が得られることをも見出した。
本発明はこのような知見に基づきなされたもので、その
特徴は以下の通りである。
【0006】化成処理皮膜が形成された亜鉛系めっき鋼
板の表面に、下塗り塗膜が形成され、さらにその上層に
上塗り塗膜が形成されたプレコート鋼板であって、前記
下塗り塗膜が防錆添加成分として下記成分A、Bを含有
し、その含有率が塗膜固形分中における質量%で、5≦
A≦35、1≦B≦25、30≦A+B≦60であるこ
とを特徴とするプレコート鋼板。 A:カルシウムイオン交換シリカ系防錆添加剤 B:リン酸塩系防錆添加剤。
【0007】本発明においては、前記下塗り塗膜中の防
錆添加成分であるリン酸塩系防錆添加剤がリン酸亜鉛、
リン酸カルシウム、リン酸アルミニウム、メタリン酸カ
ルシウム、メタリン酸マグネシウム、トリポリリン酸2
水素アルミニウム、リン酸マグネシウム、亜リン酸亜鉛
のなかの1種または2種以上であることが好ましい。
【0008】また、前記下塗り塗膜の塗膜Tgが10〜
50℃であることが好ましい。
【0009】さらに、前記化成処理皮膜がシリカ微粒子
とその結合剤とを含むことが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細とその限定理
由を説明する。
【0011】本発明のプレコート鋼板は、化成処理皮膜
が形成された亜鉛系めっき鋼板の表面に、特定の下塗り
塗膜及び上塗り塗膜を形成した塗装鋼板である。
【0012】下地鋼板となる亜鉛系めっき鋼板として
は、溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板、
電気亜鉛めっき鋼板、溶融Zn−A1合金めっき鋼板等
の各種亜鉛系めっき鋼板を用いることができる。また、
亜鉛系めっき鋼板としては化成処理皮膜との密着性を高
めるために、亜鉛系めっきの後に表面調整処理を施した
ものを用いることができる。この表面調整処理は、酸性
処理液、アルカリ性処理液のいずれを使用してもよい。
処理方法は、浸漬やスプレーなどにより行うことができ
る。
【0013】上記亜鉛系めっき鋼板の表面に形成される
化成処理皮膜は、クロメート処理、リン酸塩処理などの
一般的な化成処理を施すことができる。ただし、環境調
和性の観点からは、クロメート処理でない処理が望まし
い。
【0014】本発明においては、シリカ微粒子(微粉
末)とその結合剤とを含む化成処理皮膜が特に好ましい
例として挙げられる。
【0015】上記シリカ微粒子としては、例えば、一次
粒径が約1〜100nmの湿式シリカ(コロイダルシリ
カ)、乾式シリカ(ヒュームドシリカ)の中から選ばれ
る1種又は2種以上を用いることができる。このような
シリカ微粒子を化成処理皮膜中に配合することにより、
化成処理皮膜上層の樹脂皮膜(下塗り塗膜)との密着
性、耐スクラッチ性、耐食性を高めることができる。
【0016】また、上記結合剤としては、例えば水溶性
又は水分散性有機高分子、酸素酸塩(クロム酸塩は除
く)の中から選ばれる1種又は2種以上を用いることが
できる。上記水溶性又は水分散性有機高分子としては、
例えば、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリビニルアルコー
ルなどを例示できる。また上記酸素酸塩としては、例え
ば、リン酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、バ
ナジン酸塩などを例示できる。このような結合剤を化成
処理皮膜中に配合することにより、シリカ微粒子同士の
結合性(皮膜の耐凝集破壊性)、シリカ微粒子の素地金
属との密着性を高めることができる。
【0017】また、上記化成処理皮膜を形成するための
処理液には、Zr化合物、Ti化合物、Hf化合物(例
えばフルオロ錯塩など)の1種又は2種以上を添加剤と
して添加し、それらを化成処理皮膜中に含有させること
ができる。シリカ微粒子と結合剤の配合割合は固形分質
量比で、シリカ微粒子/結合剤=1/0.01〜1/1
0の範囲とすることが望ましい。シリカ微粒子の配合
量:1に対する結合剤の配合割合が0.01未満である
と、シリカ微粒子同士の結合性(皮膜の耐凝集破壊
性)、シリカ微粒子の素地金属との密着性が劣る。ま
た、シリカ微粒子の配合量:1に対する結合剤の配合割
合が10超であると、化成処理皮膜上層の樹脂皮膜(下
塗り塗膜)との密着性、耐スクラッチ性、耐食性が劣
る。
【0018】化成処理皮膜の付着量は、成分として含ま
れるシリカ微粒子のSi換算値で5〜200mg/m2
の範囲とすることが好ましい。この付着量が5mg/m
2未満では、素地金属との密着性、耐食性が劣り、一
方、200mg/m2超では、化成処理皮膜上層の樹脂
皮膜(下塗り塗膜)との密着性が劣る。
【0019】化成処理皮膜を形成するための処理方法に
特に制約はないが、一般に化成処理液をロールコーター
塗装し、その後、乾燥させる。この乾燥では、熱風加
熱、赤外線加熱、誘導加熱などの加熱手段により、通
常、50〜150℃程度の到達板温で皮膜を乾燥させ
る。
【0020】次に、上記化成処理皮膜の上層に形成され
る下塗り塗膜について説明する。下塗り塗膜を形成する
ための塗料組成物の主剤樹脂としては、例えば、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ビスフェノールA付加ポリ
エステル樹脂などのようなエポキシ変成ポリエステル樹
脂などの1種又は2種以上を用いることができるが、加
工性の観点からはポリエステル樹脂及び/又はエポキシ
変成ポリエステル樹脂が好ましく、エポキシ変性ポリエ
ステル樹脂が特に好ましい。
【0021】エポキシ変性ポリエステル樹脂において、
ポリエステル樹脂のエポキシ変成に用いる樹脂として
は、例えば、ビスフェノールA又はビスフェノールF型
エポキシ樹脂が挙げられ、またこれ以外に、塩基触媒
(例えば、水酸化カリウム)の存在下に、エピハロヒド
リン(例えば、エピクロロヒドリン)をアルデヒド(例
えば、ホルムアルデヒド)と1価のフェノール又は多価
ポリフェノールとの縮合物と反応させることにより得ら
れるフェノール誘導体エポキシ樹脂(例えば、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂)なども用いることができる。
【0022】通常、下塗り塗膜の物性値は塗料組成物の
主剤として使用する樹脂のTgにより変化するが、一般
に樹脂の分子構造からして、エポキシ系下塗り塗料によ
る塗膜は破断強度は大きいが破断伸びは小さく、一方、
ポリエステル系下塗り塗料やウレタン系下塗り塗料によ
る塗膜は破断伸びは大きいが破断強度は小さい。これに
対して、ビスフェノールA付加ポリエステル樹脂などの
エポキシ変成ポリエステル樹脂を主剤樹脂とする塗料組
成物により形成される下塗り塗膜は上記両方の樹脂の分
子構造を兼ね備えているため、破断強度と破断伸びがバ
ランスよく得られ、本発明が目的とする高加工性の観点
からして特に好ましい。
【0023】下塗り塗膜をポリエステル系樹脂(ビスフ
ェノールA付加ポリエステル樹脂などの変成ポリエステ
ル樹脂を含む。以下同様)を主剤樹脂とする塗料組成物
により形成する場合、下塗り塗膜が上記物性を有するよ
うにするためには、ポリエステル樹脂として数平均分子
量が、1000〜50000、より好ましくは3000〜40000、特に
好ましくは5000〜30000の範囲のものを用いることが望
ましい。ポリエステル樹脂の数平均分子量が1000未満で
は、塗膜の伸びが不十分であるため上記の物性が得られ
ず、塗膜性能の向上が十分でない。一方、数平均分子量
が50000を超えると塗料組成物が高粘度になるため
過剰の希釈溶剤が必要となり、塗料中に占める樹脂の割
合が減少するため適正な塗膜を得ることができなくな
る。さらに、他の配合成分との相溶性も著しく低下す
る。
【0024】また、塗料組成物の主剤としてビスフェノ
ールA付加ポリエステル樹脂を使用する場合、このビス
フェノールA付加ポリエステル樹脂中のビスフェノール
Aの含有率は樹脂固形分の割合で1〜70質量%、より
好ましくは3〜60質量%、特に好ましくは5〜50質
量%とするのが望ましい。ビスフェノールA付加ポリエ
ステル樹脂中のビスフェノールAの含有率が1質量%未
満では塗膜強度の向上効果が十分に得られず、塗膜性能
の向上効果が顕著ではない。一方、ビスフェノールAの
含有率が70質量%を超えると塗膜の伸びが十分に得ら
れない。
【0025】上記ポリエステル樹脂を得るための多価ア
ルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ネオペンチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ボリテトラメチレンエーテルグリ
コール、ポリカプロラクトンポリオール、グリセリン、
ソルビトール、アンニトール、トリメチロールエタン、
トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ヘキ
サントリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリ
スリトールなどが挙げられ、また、これらの多価アルコ
ールを2種類以上の組合せて用いることもできる。
【0026】また、ポリエステル樹脂を得るための多価
塩基としては、フタル酸、無水フタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロフ
タル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水ハイミック
酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸、無水ピロメリット酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、コハク
酸、無水コハク酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸などが挙げられ、これらの多価塩基酸成分を2種類以
上組合せて用いることもできる。
【0027】下塗り塗膜用の塗料組成物に用いられる硬
化剤としては、ポリイソシアネート樹脂およびアミノ樹
脂が使用できる。また、これらを2種以上混合して用い
てもよい。
【0028】硬化剤として用い得るポリイソシアネート
化合物としては、例えば、キシリレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネー
ト;ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネートのような脂肪族ジイソシア
ネート;イソホロンジイソシアネート等の脂環族ジイソ
シアネート;又はこれらジイソシアネートの多量体若し
くは多価アルコールとの付加物などが挙げられ、これら
をブロック剤(例えばフェノール系、ラクタム系、アル
コール系、メルカプタン系、イミン系、アミン系、イミ
ダゾール系又はオキシム系ブロック剤)などを用いてブ
ロック化した化合物として使用することが好ましい。ま
た、これらブロック化ポリイソシアネート化合物の解離
触媒としては、オクトエ酸錫、ジブチル錫ジラウレー
ト、2−エチルヘキソエート鉛などを用いることができ
る。
【0029】硬化剤として用いられ得るアミノ樹脂とし
ては、例えば、低級アルコールでアルキルエーテル化さ
れたホルムアルデヒドまたはパラホルムアルデヒドなど
と尿素、ジシアンジアミド、アミノトリアジンなどとの
縮合物があり、具体的には、メトキシ化メチロール尿
素、メトキシ化メチロールジシアンジアミド、メトキシ
化メチロールメラミン、メトキシ化メチロールベンゾグ
アナミン、ブトキシ化メチロールメラミン、ブトキシ化
メチロールベンゾグアナミンなどが挙げられる。また、
硬化触媒としては、塩酸、リン酸モノアルキルエステ
ル、P−トルエンスルホン酸などの酸又はこれら酸と3
級アミン若しくは2級アミン化合物との塩が使用でき
る。
【0030】下塗り塗膜中には、防錆添加成分として、
カルシウムイオン交換シリカ系防錆添加剤、リン酸塩系
防錆添加剤が配合される。かかる複合添加により、クロ
ム系防錆顔料を使用することなく、優れた耐食性及び耐
沸騰水性を有するプレコート鋼板を得ることができる。
【0031】下塗り塗膜中に配合されるカルシウムイオ
ン交換シリカ系防錆添加剤は、腐食の起こりやすい環境
において溶出することで早期に保護膜を形成し、それ以
上腐食が進行するのを抑制する働きがあると考えられ
る。
【0032】カルシウムイオン交換シリカ系防錆添加剤
としては、無定形シリカの表面シラノール基にカルシウ
ム原子をイオン交換したものであって、たとえばグレー
ス(GRACE)社製の防錆顔料「シールデックス(S
HIELDEX)」(商品名)などをそのまま使用する
ことができる。また、このカルシウムイオン交換シリカ
系防錆添加剤としては、カルシウムの含有率が2〜15
質量%のものが特に好ましい。カルシウムの含有率が2
質量%未満では十分な耐食性が得られず、−方、15質
量%を超えると加工性が低下してしまう。この防錆添加
剤は、有害な物質を含まず且つ塗膜の耐食性を高める作
用がある。
【0033】下塗り塗膜中に配合されるリン酸塩系防錆
添加剤は、溶出金属(例えば、めっき成分である亜鉛)
との間で保護膜を形成する働きがあり、これにより防錆
力を発揮するものと考えられる。リン酸塩系防錆添加剤
であれば、本発明において適用可能であるが、防錆力の
点でリン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸アルミニウ
ム、メタリン酸カルシウム、メタリン酸マグネシウム、
トリポリリン酸2水素アルミニウム、リン酸マグネシウ
ム、亜リン酸亜鉛が特に好ましく、これらの2種以上を
併用してもよい。
【0034】これら下塗り塗膜に配合される防錆添加成
分は、有害な物質を含まず且つ塗膜の耐食性を高める作
用があるが、特にこれらの防錆添加成分を複合添加する
ことにより耐食性が顕著に向上するのは、カルシウムイ
オン交換シリカ系防錆添加剤とリン酸塩系防錆添加剤を
複合添加した場合、これらの成分から形成される保護皮
膜の安定性が特異的に高いことによるものと考えられ
る。
【0035】また、下塗り塗膜中における上記カルシウ
ムイオン交換シリカ系防錆添加剤とリン酸塩系防錆添加
剤との合計含有率は、塗膜固形分中30〜60質量%と
する。30質量%未満では十分な耐食性が得られず、一
方、60質量%を超えると耐沸騰水性が低下してしま
う。より好適な範囲は、塗膜固形分中40〜55質量%
である。
【0036】カルシウムイオン交換シリカ系防錆添加剤
(A)の含有率は塗膜固形分中5質量%から35質量%
とする。5質量%未満であると、十分な防食効果が得ら
れない。35質量%超では、耐沸騰水性が低下してしま
う。リン酸塩系防錆添加剤(B)の含有率は塗膜固形分
中1質量%から25質量%とする。1質量%未満である
と、耐沸騰水性が劣る。25質量%超では、加工性が低
下してしまう。
【0037】また、本下塗り塗膜の塗膜Tgは10〜5
0℃が好ましい。クロム系防錆顔料を用いた場合と同程
度の高い耐食性を得るためには防錆添加剤の量を30質
量%以上含有させる必要がある。しかしながら、塗膜中
に防錆顔料を多く添加していくと樹脂部分が少なくなる
ため、塗膜の水蒸気透過性が高くなってしまい、その結
果塗膜と下地との間でふくれが発生しやすくなり、耐沸
騰水性が低下してしまう。このため、カルシウムイオン
交換シリカ系防錆添加剤とリン酸塩系防錆添加剤との合
計含有率を60質量%以下にすると共に、カルシウムイ
オン交換シリカ系防錆添加剤の含有率を35質量%以下
にし、且つリン酸塩系防錆添加剤の含有率を1質量%以
上とした。
【0038】防錆添加剤の量を30〜60質量%含有さ
せた場合において更に良好な耐沸騰水性を得るために
は、塗膜の水蒸気透過性を低くする必要があり、このた
めに塗膜Tgを規定することが極めて有効である。
【0039】塗膜Tgが10℃より低い場合、塗膜の水
蒸気透過性が高くなってしまい、耐沸騰水性が低下して
しまう。50℃超の場合は塗膜の加工性が低下し、同時
に加工部の耐食性も低下してしまう。より好適な下塗り
塗膜の塗膜Tgの範囲は20〜40℃である。
【0040】また、下塗り塗膜用の塗料組成物には目的
や用途に応じて、p−トルエンスルホン酸、オクトエ酸
錫、ジブチル錫ジラウレート、2−エチルヘキソエート
鉛などの硬化触媒;炭酸カルシウム、カオリン、クレ
ー、酸化チタン、タルク、硫酸バリウム、マイカ、弁
柄、マンガンブルー、カーボンブラック、アルミニウム
粉、パールマイカなどの顔料;その他、消泡剤、流れ止
め剤などの各種添加剤を適宜配合することができる。
【0041】下塗り塗膜の膜厚は乾燥膜厚で2〜20μ
mの範囲とすることが好ましい。膜厚が2μm未満では
十分な耐食性が得られず、−方、20μm超では加工性
が不十分である。
【0042】下塗り塗膜を形成するための塗料組成物を
実際に使用するにあたっては、これらを有機溶剤に溶解
して使用する。使用する有機溶剤としては、例えば、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、ソルベッソ100(商品名、エクソン化学社
製)、ソルベッソ150(商品名、エクソン化学社
製)、ソルベッソ200(商品名、エクソン化学社
製)、トルエン、キシレン、メチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブ
アセテート、カルビトール、エチルカルビトール、ブチ
ルカルビトール、酢酸エチル、酢酸ブチル、石油エーテ
ル、石油ナフサなどが挙げられる。
【0043】塗料組成物を調整するに当っては、サンド
グラインドミル、ボールミル、ブレンダーなどの通常の
分散機や混練機を選択して使用し、各成分を配合するこ
とができる。
【0044】下塗り塗膜の塗装方法に特に制約はない
が、好ましくは塗料組成物をロールコーター塗装、カー
テンフロー塗装などの方法で塗布するのがよい。上記し
た化成処理皮膜が形成された亜鉛系めっき鋼板の表面に
下塗り塗膜用の塗料組成物を塗装後、熱風加熱、赤外線
加熱、誘導加熱などの加熱手段により、通常、180〜
260℃程度の到達板温で約30秒〜1分焼付処理を行
う。
【0045】次に、上記下塗り塗膜の上層に形成される
上塗り塗膜について説明する。本発明において上塗り塗
膜の構成については特別な制約はなく、樹脂としては、
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ウレタ
ン樹脂などの1種又は2種以上を用いることができる。
これらの樹脂にアミノ樹脂、イソシアネート化合物の架
橋剤を併用してもよい。
【0046】また、上塗り塗膜には目的や用途に応じて
ワックスを適量配合することができる。このワックスと
しては、天然ワックスまたは合成ワックスを用いること
ができる。また、上塗り塗膜用の塗料組成物には目的や
用途に応じて、p−トルエンスルホン酸、オクトエ酸
錫、ジブチル錫ジラウレート、2−エチルヘキソエート
鉛などの硬化触媒;炭酸カルシウム、カオリン、クレ
ー、酸化チタン、タルク、硫酸バリウム、マイカ、弁
柄、マンガンブルー、カーボンブラック、アルミニウム
粉、パールマイカなどの顔料;その他、消泡剤、流れ止
め剤等の各種添加剤を適宜配合することができる。この
上塗り塗膜の膜厚は10〜20μmとすることが好まし
い。膜厚が10μm未満では上塗り塗膜としての総合的
な塗膜性能が十分に得られない恐れがあり、一方、膜厚
が20μmを超えると発泡やわきの原因となり好ましく
ない。
【0047】上塗り塗膜を形成するための塗料組成物を
実際に使用するに当っては、これらを有機溶剤に溶解し
て使用する。使用する有機溶剤としては、例えば、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン、ソルベッソ100(商品名、エクソン化学社
製)、ソルベッソ150(商品名、エクソン化学社
製)、ソルベッソ200(商品名、エクソン化学社
製)、トルエン、キシレン、メチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブ
アセテート、カルビトール、エチルカルビトール、ブチ
ルカルビトール、酢酸エチル、酢酸ブチル、石油エーテ
ル、石油ナフサなどが挙げられる。上塗り塗膜用の塗料
組成物を調整するに当っては、サンドグラインドミル、
ボールミル、ブレンダーなどの通常の分散機や混練機を
選択して使用し、各成分を配合することができる。上塗
り塗膜の塗装方法に特に制約はないが、好ましくは塗料
組成物をロールコーター塗装、カーテンフロー塗装など
の方法で塗布するのがよい。
【0048】上記した下塗り塗膜の上に上塗り塗膜用の
塗料組成物を塗装後、熱風加熱、赤外線加熱、誘導加熱
などの加熱手段により塗膜を焼き付け、樹脂を架橋させ
て硬化塗膜を得る。上塗り塗膜を加熱硬化させる際の焼
付処理は、通常、到達板温を180〜260℃程度と
し、この温度範囲で約30秒〜3分の焼付を行う。
【0049】なお、本発明のプレコート鋼板は、上塗り
塗膜の上にさらに塗膜(例えば、クリアー塗膜)を形成
し、3コート・3べークで使用してもよい。
【0050】
【実施例】下地鋼板である板厚0.5mmの溶融亜鉛め
っき鋼板(片面当たりのめっき付着量:30g/m2
を脱脂後、コロイダルシリカ:5質量部、オルソリン酸
アンモニウム:1質量部、ポリアクリル酸:1質量部、
水:93質量部の組成の化成処理液を乾燥皮膜付着量が
Si換算で65mg/m2になるように塗布した後、到
達板温80℃の乾燥処理を行って化成処理皮膜を形成
し、その上に表1に示す組成に調製した下塗り塗膜用の
塗料組成物を所定の乾燥膜厚になるように塗布した後、
焼付温度(到達温度)215℃、焼付時間60秒の焼付
処理を行なって下塗り塗膜を形成し、さらにその上に表
2に示す組成の上塗り塗膜用の塗料組成物を乾燥膜厚が
15μmになるように塗布した後、焼付温度(到達温
度)230℃、焼付時間60秒の焼付処理を行なって上
塗り塗膜を形成し、本発明例および比較例のプレコート
鋼板を得た。これらプレコート鋼板の性能を、表3に示
す。
【0051】表1に示す下塗り塗膜用の塗料組成物は、
以下のようにして調整した。
【0052】[下塗り塗膜用の塗料組成物]酸成分であ
るテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、グリコー
ル成分であるエチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、およびエポキシ樹脂成分である油化シェル製エピ
コート828から成るエポキシ変性ポリエステル樹脂を
調製し、該樹脂に対して表1に示すような配合割合で塗
料組成物を製造した。下塗り塗膜のTgは配合させる硬
化剤の割合を変更して合わせた。これら塗料組成物には
防錆添加成分が含まれており、粒度が15μ以下になる
までサンドミルで分散させた。また、溶剤を使用して不
揮発分40%に調整した。
【0053】表2に示す上塗り塗膜用の塗料組成物は、
以下のようにして調整した。以下において、「部」は質
量部を意味する。
【0054】[上塗り塗膜用の塗料組成物の製造]酸成
分であるテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、グ
リコール成分であるエチレングリコール、ネオペンチル
グリコールから成るポリエステル樹脂を調製し、該樹脂
に対して表2に示すような配合割合で硬化剤、顔料、硬
化触媒及び添加剤を配合した後、直径約1mmのガラス
ビーズを入れたサンドミルを用いて約30分間分散させ
た。さらにシクロヘキサノンを加えて不揮発分が60%
になるように調整し、上塗り塗膜用の塗料組成物を製造
した。
【0055】以下に、プレコート鋼板の性能試験の試験
方法と評価方法について示す。
【0056】(1)加工部耐食性1 1T折り曲げ試験片に対してJIS Z 2371記載の塩水噴霧
試験(SST試験)を480時間実施した後、1T折り
曲げ部に粘着テープを粘着・剥離し、2T折り曲げの塗
膜の剥離率(面積率%)を測定し、下記により評価し
た。
【0057】 ◎:塗膜剥離率5%以下 ○:塗膜剥離率5%超、10%以下 △:塗膜剥離率10%超、50%以下 ×:塗膜剥離率50%超 (2)クロスカット部耐食性1 下地に達するクロスカットを入れた試験片に対してJIS
Z 2371記載の塩水噴霧試験(SST試験)を480時間
実施した後、クロスカットの最大ふくれ幅を測定し、下
記により評価した。
【0058】 ◎:最大ふくれ幅が1mm以下 ○:最大ふくれ幅が1mm超、3mm以下 △:最大ふくれ幅が3mm超、5mm以下 ×:最大ふくれ幅が5mm超 (3)加工部耐食性2 1T折り曲げ試験片に対してJIS K 5621記載のCCT試
験を300サイクル実施した後、1T折り曲げ部に粘着
テープを粘着・剥離し、1T折り曲げの塗膜の剥離率
(面積率%)を測定し、下記により評価した。なお、C
CT試験方法は、5%塩水噴霧(30℃、0.5h)、
湿潤(30℃、95±3%RH、1.5h)、熱風乾燥
(50℃、2h)、熱風乾燥(30℃、2h)を1サイ
クルとして、これを繰り返し行った。
【0059】 ◎:塗膜剥離率5%以下 ○:塗膜剥離率5%超、10%以下 △:塗膜剥離率10%超、50%以下 ×:塗膜剥離率50%超 (4)クロスカット部耐食性2 下地に達するクロスカットを入れた試験片に対してJIS
K 5621記載のCCT試験を300サイクル実施した後、
クロスカットの最大ふくれ幅を測定し、下記により評価
した。CCT試験方法は、5%塩水噴霧(30℃、0.
5h)、湿潤(30℃、95±3%RH、1.5h)、
熱風乾燥(50℃、2h)、熱風乾燥(30℃、2h)
を1サイクルとして、これを繰り返し行った。
【0060】 ◎:最大ふくれ幅が1mm以下 ○:最大ふくれ幅が1mm超、3mm以下 △:最大ふくれ幅が3mm超、5mm以下 ×:最大ふくれ幅が5mm超 (5)耐沸騰水性 沸騰水に2時間浸漬し、ふくれの有無を評価する。
【0061】 ◎:ふくれなし(10倍ルーペ観察) ○:ふくれなし(目視観察) △:lmm以下のふくれを生じる(目視観察) ×:lmm超のふくれを生じる(目視観察) (6)環境調和性 ○:塗膜にクロム系化合物を含まない ×:塗膜にクロム系化合物を含む
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【発明の効果】以上述べたように本発明のプレコート鋼
板は、環境調和性、耐食性、耐沸騰水性のいずれにも優
れており、このため家電製品、建材、自動車等の用途に
おいて高度の環境調和性、耐食性、耐沸騰水性が求めら
れる部位に用いられるプレコート鋼板として極めて有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 健一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 吉田 啓二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 松崎 晃 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山下 正明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 小谷 敬壱 神奈川県川崎市川崎区水江町6−1 エヌ ケーケー鋼板株式会社内 (72)発明者 二宮 郁夫 神奈川県川崎市川崎区水江町6−1 エヌ ケーケー鋼板株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AE03 BB73Y BB91Z CA13 CA33 CA38 DA06 DB05 DB07 DC01 DC10 DC11 DC18 EA07 EB16 EB19 EB22 EB32 EB33 EB35 EB38 EB45 EB53 EC01 EC15 EC54 4F100 AA04B AA04H AA20A AA20B AA20H AB03A AB18A AK36B AK41B AK53B AL05B AL06B BA03 BA07 BA10A BA10C CA14B CC00B CC00C DE01A DE01H EH71A EJ68A GB07 GB32 GB48 JA05B JB02 JB20 YY00B 4K026 AA02 AA07 AA13 AA22 BA03 BB06 BB08 CA23 CA27 CA41 DA02 DA11 EA06 EB11 4K044 AA02 AA06 AB02 BA10 BA14 BA17 BB03 BB04 BB11 BC02 BC04 CA11 CA16 CA53 CA62

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化成処理皮膜が形成された亜鉛系めっき
    鋼板の表面に、下塗り塗膜が形成され、さらにその上層
    に上塗り塗膜が形成されたプレコート鋼板であって、 前記下塗り塗膜が防錆添加成分として下記成分A、Bを
    含有し、その含有率が塗膜固形分中における質量%で、
    5≦A≦35、1≦B≦25、30≦A+B≦60であ
    ることを特徴とするプレコート鋼板。 A:カルシウムイオン交換シリカ系防錆添加剤 B:リン酸塩系防錆添加剤
  2. 【請求項2】 前記下塗り塗膜中の防錆添加成分である
    リン酸塩系防錆添加剤が、リン酸亜鉛、リン酸カルシウ
    ム、リン酸アルミニウム、メタリン酸カルシウム、メタ
    リン酸マグネシウム、トリポリリン酸2水素アルミニウ
    ム、リン酸マグネシウム、亜リン酸亜鉛のなかの1種ま
    たは2種以上であることを特徴とする、請求項1に記載
    のプレコート鋼板。
  3. 【請求項3】 下塗り塗膜の塗膜Tg(ガラス転移温
    度)が10〜50℃であることを特徴とする、請求項1
    又は2に記載のプレコート鋼板。
  4. 【請求項4】 化成処理皮膜がシリカ微粒子とその結合
    剤とを含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプ
    レコート鋼板。
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