JP2003260410A - 建築用化粧板の製造方法 - Google Patents

建築用化粧板の製造方法

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JP2003260410A
JP2003260410A JP2002062416A JP2002062416A JP2003260410A JP 2003260410 A JP2003260410 A JP 2003260410A JP 2002062416 A JP2002062416 A JP 2002062416A JP 2002062416 A JP2002062416 A JP 2002062416A JP 2003260410 A JP2003260410 A JP 2003260410A
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JP2002062416A
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Yoshizumi Hayakawa
佳澄 早川
Tadayuki Uchida
忠行 内田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料の種類や塗装条件の変更が容易で、塗装
効率がよく、安価に塗装できる建築用化粧板の製造方法
を提供する。 【解決手段】 建築用基板2の表面に下塗り塗料を塗布
して下塗り主材層41とし、この上に隠蔽塗料を塗布し
て隠蔽層42として、この下塗り主材層41と隠蔽層4
2とからなる隠蔽塗装層4を設け、この下塗り塗装層4
の上に着色塗料を塗布して上塗り塗装層5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築用内装材や建築
用外装材等の建築用化粧板の製造方法に関する。特に、
レンガ調、タイル調、石積み調、複層模様等のように、
表面に種々な色に着色された溝や凹凸等の各種レリーフ
模様を有する建築用外装材として使用される建築用化粧
板の製造方法に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の外観をよくするために、表
面に種々な色に着色された溝や凹凸等の各種レリーフ模
様を有する建築用化粧材やその製造方法は多く知られて
いる。例えば、特開平7−89006号公報には、表面
に粒状骨材を混入した塗料をスプレー塗装方法で塗布し
て、天然石等の石肌の外観を表現した建築用化粧板の製
造方法が記載されている。
【0003】又、特開平7−166110号方向には、
人口砂、天然砂、陶磁器粉砕物、ガラス粉砕物及びプラ
スチックビーズ等の丸角形状の骨材を合成樹脂ビヒクル
に混合した建築用塗料と、この建築用塗料を建築用基板
の表面に塗布した建築用化粧材が記載されている。この
公報の中には、塗料を塗布する方法として、エアスプレ
ー塗装、エアレススプレー塗装、フローコーター塗装等
が示されている。
【0004】又、特開平8−151541号公報には、
着色分散粒子と鱗片状顔料を分散媒の中に分散させた建
築用塗料が記載されている。この公報中には、塗料を塗
布する方法として、スプレー塗装方法、ローラー塗装方
法、刷毛塗り塗装方法、コテ塗り塗装方法等が示されて
いる。
【0005】又、特開平7−62828号公報には、凹
凸状表面を有する建築用基板の凸部を2種以上の色調に
塗装した建築用化粧板と、この凸部に2種以上の色調の
塗料をインクジェットプリンター方式の塗装機で塗布す
る建築用化粧板の製造方法が記載されている。
【0006】上記のように、建築用化粧材の製造方法に
使用される塗装方法としては、刷毛塗り塗装方法やコテ
塗り塗装方法等の人が直接塗料を塗布する塗装方法、塗
料をノズルから噴射して塗装するエアースプレー塗装方
法やエアレススプレー塗装方法等のスプレー塗装方法、
塗料を容器からオーバーフローさせて塗布するフローコ
ーター塗装方法、塗料をローラーに付着させ、このロー
ラーで塗装するローラーコーター塗装方法、インクを紙
等に吹き付けて印刷するプリンター等に使用されている
インクジェットプリンター方式の印刷機と略同じ構造の
インクジェットプリンター方式の塗装機による塗装方法
等が多く採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、人が直接塗料
を塗布する塗装方法は、人が建築用化粧板を一枚ずつ塗
装するので、熟練した職人と極めて多くの塗装工数が必
要で、大量生産する工業用の建築用化粧板の製造方法に
適さない。スプレー塗装方法は、噴射した塗料が霧状に
なって飛散するので、塗装すべき建築用基板への塗料の
塗着効率が40%前後であり、塗料のロスが大きい。特
に、上塗り塗料は高価であるので、この上塗り塗料を塗
装する方法に適していない。
【0008】フローコーター塗装方法やローラーコータ
ー塗装方法は、建築用基板への塗着効率は上昇するが、
レリーフ模様を有する建築用化粧板の製造方法には不適
である。即ち、表面に溝や凹凸模様を有する建築用基板
に塗料を塗布する際に、フローコーター塗装方法では、
凸部に塗布された塗料が凹部に流れるので、凹部と凸部
での塗布量に差が生じて均一な塗布が困難であるし、ロ
ーラーコーター塗装方法の場合には、塗料がローラーに
接触する凸部のみに塗布されて、凹部に塗料を塗布する
ことが困難である。
【0009】又、上記のように、塗料の塗布量に差があ
るために、塗料の付着量の少なくなる場所では、建築用
基板が見えて醜悪となる。従って、建築用基板の表面を
見えないように塗装するために、塗料を必要以上に多く
塗布する必要があり、塗料のロスが大きいという問題も
ある。更に、塗料の種類を変更したりに、塗布量等の塗
装条件を変更する際に、塗装機の中に存在する塗料を新
しい塗料に入れ替えたり、新しい塗装条件に完全に替わ
るまでに時間がかかる。従って、この間の時間と塗料の
ロスが大きいという問題がある。
【0010】インクジェットプリンター方式の塗装機で
塗装する方法は、必要なだけ、必要な場所に塗料を塗布
することができ、溝や凹凸等を有する表面の上塗り塗装
や、複数の色調に塗装する上塗り塗装に、極めて好まし
い方法である。しかし、上記塗装方法のすべてにいえる
ことであるが、建築用基板に着色塗料を塗布する場合に
は、一般に、建築用基板の表面に下塗り塗料を塗布して
下塗り塗装層を設け、この上に着色塗料を塗布して上塗
り塗装層を設けているが、建築用基板の表面を完全に隠
すためには、上塗り塗装層を厚くする必要がある。しか
も、この上塗り塗装層に使用する着色塗料は高価であ
る。従って、この高価な着色塗料を少しでも少なくした
いという要望がある。
【0011】そこで、この発明の目的は、上記従来の問
題を解消し、塗料の種類や塗装条件の変更が容易で、塗
装効率がよく、安価に塗装できる建築用化粧板の製造方
法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、建築用基板の表面に下塗り塗料を塗布して下塗り主
材層とし、この上に隠蔽塗料を塗布して隠蔽層として、
この下塗り主材層と隠蔽層とからなる下塗り塗装層を設
け、この下塗り塗装層の上に着色塗料を塗布して上塗り
塗装層を設けるものである。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に係り、前記上塗り塗装層を設ける方法が、インクジ
ェットプリンター方式の塗装機で着色塗料を塗布する方
法である。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明に係り、前記隠蔽塗料が、下塗り塗料と着色塗料に含
まれている顔料と略同じ顔料とからなるものである。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明に係り、前記下塗り塗装層を設ける方法が、下塗り塗
料通路と、この下塗り塗料通路の先端部に開口している
顔料注入路と、下塗り塗料通路と顔料注入路の先端に設
けられたミキシング部とからなるヘッドを備えた塗装機
を使用し、建築用基板の表面に、下塗り塗料通路とミキ
シング部を通過した下塗り塗料を塗布して下塗り主材層
とし、次に、下塗り塗料通路を通過した下塗り塗料と、
顔料注入路を通過した顔料とをミキシング部で略均一に
混合して隠蔽塗料とし、この隠蔽塗料を塗布して隠蔽層
とする方法である。
【0016】請求項5記載の発明は、前記請求項1記載
の発明に係り、前記下塗り主材層が下塗り塗装層の厚み
の70〜90%であり、前記隠蔽層が下塗り塗装層の厚
みの30〜10%であるものである。
【0017】本発明に使用する建築用基板としては、適
宜でよいが、フレキシブルボード、珪酸カルシウム板、
石膏スラグパーライト板、硬質木片セメント板、プレキ
ャストコンクリート板、ALC板、石膏ボード等の一般
に建築用板に使用されている無機質板や、この無機質板
とアルミニウム板、鋼板、ステンレス鋼板等の金属板や
硬質塩化ビルニ板、アクリル板等のプラスチック板との
複合板が好適である。
【0018】そして、これ等の無機質板や複合板は、平
滑な表面を有する板状体でもよいが、凹凸辞意鵜の内面
を有する成形用型で成形したり、エンボル加工やプレス
等の手段で表面に溝や凹凸模様を形成させた表面を有す
る板状体が、表面の溝や凹凸模様と着色塗料を塗布して
種々な色に着色した色彩とを組み合わせることにより、
相当高度な意匠性を表現することができるので、好適で
ある。又、セメントに木片を混入した硬質木片セメント
板は木とセメントの特性を持ち、加工性に優れているの
で好ましい場合もある。
【0019】又、この建築用基板の表面に下塗り塗料を
塗布して下塗り主材層とするのであるが、フレキシブル
ボード等の木質系板や硬質木片セメント板のように、下
塗り塗料の付着が悪い場合がある。かかる場合には、こ
の建築用基板の表面にシーラーを塗装して建築用基板の
表面にシーラー層を設けることによって、下塗り塗料の
付着を良好にするとよい。
【0020】本発明に使用する下塗り塗料は、バインダ
ーと溶剤と、必要に応じて顔料を加えたものを主成分と
するものである。バインダーしては、アクリル樹脂系、
アクリルウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系、アクリルエ
ポキシ樹脂系、塩素化ポリプロピレン樹脂系、アルカリ
シリケート系、アルキルシリケート系等を挙げることが
できる。溶剤としては、一般に使用されている有機溶剤
型や水性型等が使用可能である。この溶剤としては、酢
酸正ブチルを100とした重量法による比蒸発速度が5
0〜380の範囲のものが好ましい。より好ましは80
〜200である。
【0021】具体的には、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素系溶剤;エチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、イソブチルアルコール等のアルコール系溶
剤;酢酸正プロピル、酢酸正ブチル、酢酸第二ブチル、
酢酸イソブチル等のエステル系溶剤;石油ベンジン、ゴ
ム揮発油等の脂肪族炭化水素系溶剤等を代表的なものと
して挙げることができる。尚、上記範囲以外の比蒸発速
度を有する溶剤についても、上記溶剤を主体とする全溶
剤に対して、20%以下の範囲で併用することが可能で
ある。
【0022】尚、この下塗り塗料の中に顔料を加えるこ
とがあるが、この顔料としては、酸化チタン、酸化鉄、
複合酸化物(ニッケルチタン系、クロムチタン系、ビス
マスバナジウム系)、カーボンブラック、黄鉛等の各種
無機系顔料や、キナクリドン、ジケトプロロピロール、
ベンズイミダゾロン、イソインドリノン、アンスラピラ
ミジン、フタロシアニン、フレン、ジオキサジン等の各
種有機顔料をその代表的なものとして挙げることができ
る。
【0023】本発明においては、上記下塗り主材層の上
に隠蔽塗料を塗布して隠蔽層を設ける。このとき使用す
る隠蔽塗料は、バインダーと溶剤と顔料を主成分とする
が、隠蔽性の大きなものが好ましい。この隠蔽塗料に使
用するバインダー、顔料及び溶剤は、下塗り塗料で説明
したものが使用可能である。
【0024】かかる隠蔽塗料として、請求項3記載のよ
うに、下塗り塗料に後述の上塗り塗装層に含まれている
顔料と略同じ顔料とからなる隠蔽塗料を使用すると、下
塗り塗料を塗布した下塗り主材層に対する密着性がよい
し、上塗り塗装層と隠蔽層が区別し難くなり、隠蔽層と
上塗り塗装層に含まれている略同じ顔料とで建築用基板
の表面を隠すことができ、その結果、隠蔽層で表面が隠
蔽されているだけ上塗り塗装層を薄くすることができる
ので、好ましい。
【0025】この下塗り塗料と隠蔽塗料を塗布する方法
としては、エアスプレー塗装方法、エアレススプレー塗
装方法等のスプレー塗装方法やフローコーター塗装方
法、ローラー塗装方法等の公知の塗装方法が採用可能で
あるが、スプレー塗装機やインクジェットプリンター方
式の塗装機のように、ヘッドが存在する塗装機を使用す
る塗装方法で塗装する場合には、この塗装機のヘッド
を、請求項4記載の発明のように、下塗通路と顔料注入
路とミキシング部とを有するヘッドにすると、下塗り塗
料と隠蔽塗料とを同じ塗装機で塗装できるし、下塗り塗
料から隠蔽塗料との切り替えが簡単に行うことができる
し、この下塗り塗料と隠蔽塗料に変更する際の下塗り塗
料と隠蔽塗料のロスが少なくなるので好ましい。
【0026】又、下塗り塗装層は下塗り主材層と隠蔽層
とからなるが、このときの構成比率は、請求項5記載の
発明のように、下塗り主材層が下塗り塗装層の厚みの7
0〜90%であり、隠蔽層が下塗り塗装層の厚みの10
〜30%が好ましい。その理由は、下塗り主材層が90
%以上になると、隠蔽性が低下するし、塗装層が30%
以上になると、コストアップになるからである。
【0027】本発明においては、この下塗り塗装層の上
に上塗り塗装層を設ける。この上塗り塗装層に使用する
着色塗料は、バインダー、顔料、及び溶剤を主成分と
し、更に必要に応じて、体質顔料、染料、電導度調整
剤、界面活性剤、保水剤等を配合したものから構成され
る。この着色塗料に使用するバインダー、顔料及び溶剤
は、下塗り塗料で説明したものが使用可能である。この
場合における好ましい各成分の割合は、バインダーが1
〜50重量%、顔料が0.1〜20重量%、溶剤が49
〜99重量%である。
【0028】この着色塗料を塗布する方法は、エアスプ
レー塗装方法、エアレススプレー塗装方法等のスプレー
塗装方法やフローコーター塗装方法、ロールコーター塗
装方法等の公知の塗装方法で塗布してもよいが、請求項
2記載の発明のように、インクジェットプリンター方式
の塗装機で塗装する方法が、種々な塗料を必要な場所に
必要な厚みに塗装できるし、色替えや塗装条件を変更す
るときにも塗料のロスが少ないので好ましい。
【0029】このインクジットプリンター方式の塗装機
で塗装するときに使用する着色塗料は、各成分を混合攪
拌した後に、インクジェットプリンター方式の塗装機の
ノズルの直径に対して、ポアーサイズが約1/10以下
であるフィルターで濾過し、精製して用いると、この着
色塗料が通過するときに、ノズルが詰まり難くなり好ま
しい。
【0030】又、この場合の着色塗料の粘度は、好まし
くは4〜15cP(20℃)(4〜15mPa・s(2
0℃))、より好ましくは5〜12cP(20℃)(5
〜12mPa・s(20℃))である。この理由は、ノ
ズルから吐出する塗料が正常な塗料滴となり易くなるか
らである。又、塗料の他の性状としては、表面張力が2
0〜60dyn/cm(200〜600μN/cm)、
比抵抗が200〜3000Ω・cmで、比重が0.8〜
3のものが好ましい。
【0031】このインクジェットプリンター方式の塗装
機で塗布する方法は、特開平7−62828号公報に記
載されているような従来のインクジェットプリンター方
式の塗装機で塗装すればよい。又、このインクジェット
プリンター方式の塗装機における塗料を制御する制御方
法も種々な方法が採用できる。かかる制御方法として
は、例えば、オンディマンド方式、荷電制御方式、サー
マルヘッドによりインクを吐出させる方式等を代表的な
ものとして挙げることができる。
【0032】次に、ソレノイドバルブの開閉によるオン
ディマンド方式で制御するインクジェットプリンター方
式の塗装機で塗装する方法を、図10及び図11を参照
しながら、詳細に説明する。図10はインクジェットプ
リンター方式の塗装機で塗料を塗布している状態の正面
図、図11は図10の側面図である。
【0033】図10及び図11において、100は塗装
する板体である。200は板体100を載せるコンベア
であり、このコンベア200の上方には、インクジェッ
トプリンターのプリンターヘッド300が配備されてい
る。このプリンターヘッド300には、コンベア200
の幅方向全体に口径が0.1〜0.4mmの複数のノズ
ル301が1〜5mmピッチで、下向きに並列配置され
ている。
【0034】この際のプリンターヘッド300は、単一
でコンベア200の幅方向に対応するように配置しても
よいし、板体100の大きさ(即ち、コンベア200の
幅)に応じて、プリンターヘッド300を進行方向に複
数個並べて配置してもよい。プリンターヘッド300に
は、塗料タンク400が接続されていて、塗料タンク4
00の中に貯蔵されている塗料401がポンプ500と
レリーフ弁501でプリンターヘッド300に送り込む
ことができるようになっている。
【0035】302は、プリンターヘッド300の下方
に設けた複数のノズル301を、それぞれ別々に開閉動
作させる弁である。そして、この弁302の開閉をバル
ブ制御装置600で個別に制御することができるように
なっている。700は印刷すべき柄、模様に対応する柄
パターンを記録したパターンデータの記憶部であり、7
01は、記憶部700からインプットされたパターンデ
ータに基づき、バルブ制御装置600に制御信号を発す
る制御部(コンピユータ)である。
【0036】800は、投光器801と受光器802と
をコンベア200上の基板搬送路の両側に設けた光電管
式センサーであって、この光電管式センサー800は、
コンベア200の上を通過する板体100を検知するこ
とができる。そして、この光光電管式センサー800で
検知した検出信号を制御部701に送信するようになっ
ている。
【0037】205は、コンベア200の駆動ロール2
06に連結したエンコーダーであって、例えば、200
0分の360度の極小回転角毎に、制御部701にパル
スを送信するものである。尚、上述の説明は、プリンタ
ーヘッド300を固定した方式であるが、これを下塗り
塗装層を設けた建築用基板100の幅方向あるいは進行
方向に制御稼働させる方式であってもよい。
【0038】次に、このインクジェットプリンター方式
の塗装機で上塗り塗装を行う方法を説明する。先ず、ポ
ンプ6を稼働させて、塗料タンク400の中の塗料40
1をプリンターヘッド300に送り込んでいて、いつで
も、弁302が開くとノズル301から塗料401が噴
射するようにしておく。
【0039】次に、板体100をコンベア200の上の
載せてプリンターヘッド300の下を通過させる。する
と、この塗装機の下を通過している板体100を光電管
式センサー800が検知し、この検知信号を制御部70
1に送信する。制御部701では、この光電管式センサ
ー800からの信号を記憶部700に知らせ、この記憶
部700に記録されているパターンデータを制御部70
1に送る。
【0040】そして、この制御部701が、記憶部70
0に記録されているパターンデータに応じてバルブ30
2を開閉させるように、バルブ制御装置600に命令を
発する。バルブ制御装置600では、この制御部701
の命令に従ってバルブ302を開閉させる。バルブ30
2が開くと、ノズル301から塗料401が噴射して、
板体100の上にパターンデータに応じた模様が塗布さ
れる。
【0041】この際、エンコーダー205で正確にコン
ベア200を移動させているので、この板体100の上
に塗料401を所定の場所に所定の厚みに塗布すること
ができる。尚、この塗料タンク400とプリンターヘッ
ド300を複数個設け、この複数個の塗料タンク400
にそれぞれ別の種類の塗料を入れ、この複数の塗料タン
ク400からそれぞれ異なっている塗料を複数のプリン
ターヘッド300に送り込んで、このプリンターヘッド
から別々に塗料を板体100上に噴射して塗装するよう
にすると、複数の塗料を塗装することが可能である。
【0042】このように、このインクジェットプリンタ
ー方式の塗装機を使用すると、種々異なった塗料を所定
位置に所定の厚みに塗装できるので、表面に溝や凹凸が
あっても良好に塗装できる。
【0043】本発明においては、上記のように、下塗り
塗装層と上塗り塗装層とからなるが、更に、この上塗り
塗装層の上にクリヤー層を設けてもよい。このクリヤー
層を設けると、光沢が増すので好ましい。このクリヤー
層を設けるには、クリヤー塗料を上塗り塗装層の上に塗
布すればよい。
【0044】この際に使用するクリヤー塗料としては、
側鎖に加水分解性シリル基を有するアクリル共重合体や
側鎖に加水分解性シリル基を有する含フッ素共重合体
や、上記共重合体にシロキサン化合物等を加えた透明性
又は半透明の合成樹脂と溶剤を主成分とする塗料が好ま
しい。又、このクリヤー塗料の中に、透明性を失わない
程度に、艶消し剤を含む体質顔料、着色顔料、カラーマ
イカ、ウレタン系やアクリル系着色ビーズ、ウレタン系
やアクリル系の透明又は半透明なプラスチックビーズ、
鱗片状黒鉛、鱗片状酸化鉄、メッキ処理ガラスフレー
ク、メッキ処理マイカ、パール顔料、アルミフレーク等
の各種顔料類を配合してもよい。
【0045】又、このクリヤー塗料の中には、必要に応
じて硬化触媒を添加してもよい。かかる硬化触媒として
は、塩酸や硫酸等の無機酸や、酢酸やトルエンスルホン
酸等の有機酸や、アミノ類、アミン類等の有機塩基や、
錫、アルミニウム、ホウ素、珪素等のカルボン酸塩等の
有機金属塩や、アルキル金属カルボン酸塩や、アルキル
金属酸化物や、金属酸アルキルエステルや、金属アルコ
キシド等が使用可能である。
【0046】更に、このクリヤー塗料の中に骨材を配合
すると、適切な光沢が得られる共に、耐候性が向上する
ので、好ましい。この骨材を配合したクリヤー塗料は、
上記クリヤー塗料に骨材を配合してもよいが、透明ある
いは半透明な合成樹脂系塗料に骨材を混合する方が好ま
しい。
【0047】この骨材を配合したクリヤー塗料に使用す
る透明あるいは半透明な合成樹脂系塗料としては、アク
リル樹脂、酢酸ビニル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル
樹脂、塩化ビニリデン樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂等の一般
的に塗料として使用されされている透明又は半透明な合
成樹脂を有機溶剤に溶解したり、エマルジョンにした塗
料が好適である。
【0048】透明あるいは半透明な合成樹脂塗料の中に
配合する骨材としては、平均粒径が30〜100μmで
あることが好ましい。その理由は、30μm未満である
と、明度に欠け、重苦しい印象を与えるし、100μm
を超えると、光沢を下げるという目的を達成するために
多くの配合量が必要となり、塗膜自体の性能を低下させ
てしまう恐れがあるからである。尚、骨材の粒度には分
布があるが、これについての限定はない。
【0049】骨材の種類としては、砂、プラスチックビ
ーズ、ガラスの粉砕物やフレーク、雲母片等の粒状や鱗
片状のもの等が使用可能である。この骨材の色に関して
は特に限定されないが、隠蔽塗料と異なった色のもの、
あるいは、異なった色に着色されたものが、外観がよく
なるので好ましい。特に、複数の色の骨材を混合したも
のが、よく目立ち美麗になり効果が大きいので好まし
い。
【0050】この骨材の使用量は、透明あるいは半透明
の合成樹脂塗料100重量部に対して0.5〜5重量部
が望ましい。この理由は、0.5重量部未満であるとテ
カテカと光るので、光沢を低下させて適当な光沢を得る
というクリヤー層の初期の効果を得ることができず、
又、5重量部を超えると塗膜性能の低下を引き起こすこ
とがあるためである。
【0051】更に、透明性あるいは半透明性を損なわな
い程度に顔料や染料等の着色材、若干の体質顔料、可塑
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、レベリング剤、増粘
剤、その他の添加剤を混入してもかまわない。このクリ
ヤー塗料を塗布する方法としては、通常行われているエ
アスプレー塗装方法、エアレススプレー塗装方法、フロ
ーコーター塗装方法、ロール塗装方法、インクジェット
プリンター方式の塗装機で塗装する方法等公知の塗装方
法が採用できる。塗布量は80〜150g/m2 程度が
好ましい。
【0052】(作用)請求項1記載の発明では、建築用
基板の表面に下塗り塗料を塗布して下塗り主材層とし、
この上に隠蔽塗料を塗布して隠蔽層として、この下塗り
主材層と隠蔽層とからなる下塗り塗装層を設け、この下
塗り塗装層の上に着色塗料を塗布して上塗り塗装層を設
けるので、隠蔽塗料を塗布した隠蔽層と着色塗料を塗布
した上塗り塗装層とによって、建築用化粧板の上から
は、建築用基板の表面が見え難くなり、美麗な建築用化
粧板が得られる。
【0053】又、隠蔽層によって建築用化粧板の表面が
見え難くなるだけ、高価な上塗り塗装層の厚みを従来よ
り薄くすることができ、建築用化粧板を安価に製造する
ことができる。
【0054】請求項2記載の発明では、上塗り塗装層を
設ける方法が、インクジェットプリンター方式の塗装機
で着色塗料を塗布する方法であるので、表面の必要な場
所に、例えば、凹凸の凹部とか凸部に、必要な塗料を必
要な厚みに塗装できる。この結果、余分の着色塗料が塗
布されたり必要でない場所に着色塗料が塗布されること
がなく、少量の着色塗料でもって目的の塗装ができる
し、色替えや塗装条件を変更するときにも、時間のロス
と塗料のロスの発生を最小限にすることができる。
【0055】請求項3記載の発明では、隠蔽塗料が、下
塗り塗料と着色塗料に含まれている顔料と略同じ顔料と
からなるので、この隠蔽塗料と下塗り塗料との密着性が
よいし、上塗り塗装層の着色塗料との区別がし難くな
り、隠蔽塗料と上塗り塗装層に含まれている略同じ顔料
によって、建築用化粧板の表面から建築用基板の表面を
効率よく見え難くすることができる。
【0056】請求項4記載の発明では、下塗り塗装層を
設ける方法が、下塗り塗料通路と、この下塗り塗料通路
の先端部に開口している顔料注入路と、下塗り塗料通路
と顔料注入路の先端に設けられたミキシング部とからな
るヘッドを備えた塗装機を使用し、建築用基板の表面
に、下塗り塗料通路とミキシング部を通過した下塗り塗
料を塗布して下塗り主材層とし、次に、下塗り塗料通路
を通過した下塗り塗料と、顔料注入路を通過した顔料と
をミキシング部で略均一に混合して隠蔽塗料とし、この
隠蔽塗料を塗布して隠蔽層とする方法であるので、同じ
塗装機で下塗り主材層と隠蔽層を設けることができる
し、下塗り塗料から隠蔽塗料への切り替えがスムーズに
行われるし、下塗り塗料と隠蔽塗料のロスが少なくな
る。
【0057】請求項5記載の発明では、下塗り主材層が
下塗り塗装層の厚みの70〜90%であり、前記隠蔽層
が下塗り塗装層の厚みの30〜10%であるので、それ
程コトスアップせずに、十分な隠蔽性が得られ、上塗り
塗装層を薄くすることができ、安価に建築用化粧板を製
造することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例で説明する。 (実施例1)図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、図1(イ)は建築用化粧板を示す斜視図、(ロ)
は(イ)のA−A線における断面部、図2は下塗り塗装
層を設けるときに使用するエアスプレー方式の塗装機の
ヘッドを示す断面図である。
【0059】図1及び図2において、1は建築用化粧板
であり、この建築用化粧板1は、図1に示すように、表
面に格子状の凹凸模様を有する硬質木片セメント板の建
築用基板2と、この建築用基板2の表面に設けられたシ
ーラー層3と、このシーラー層3の上に設けられた下塗
り塗装層4と、この下塗り塗装層4の上に設けられた上
塗り塗装層5と、クリヤー層6とからなる。尚、この下
塗り塗装層4は下塗り主材層41と隠蔽層42とからな
る。
【0060】7は下塗り塗装層を設けるときに使用する
エアスプレー方式の塗装機のヘッドであり、このヘッド
7は、図2に示すように、下塗り塗料通路71と、この
下塗り塗料通路71の先端部に開口している顔料注入路
72と、この下塗り塗料通路71と顔料注入路72の先
端に設けられたミキシング部73とからなる。
【0061】次に、この建築用化粧板1の製造方法につ
いて説明する。建築用基板2の表面に、エチレン酢酸ビ
ニル共重合樹脂系のシーラーを、エアスプレー塗装機で
塗布し、乾燥させて、建築用基板2の表面全体にシーラ
ー層3を設ける。次に、このシーラー層3の上にアクリ
ル樹脂エマルジョン系下塗り塗料を、塗布量が約90g
/m2 になるように、エアスプレー塗装機で塗布し、乾
燥させて下塗り主材層41を設ける。
【0062】次に、この下塗り主材層41の上に、上記
アクリル樹脂エマルジョン系下塗り塗料に顔料を入れ、
攪拌して均一にした隠蔽塗料を、塗布量が20g/m2
になるようにエアスプレー塗装機で塗布し乾燥させて隠
蔽層42を設ける。このようにして下塗り主材層41と
隠蔽層42からなる下塗り塗装層4を設けた。
【0063】この際の下塗り塗装層4を設ける方法を更
に詳細に説明する。エアスプレー塗装機の先端に図2に
示すヘッド7を取り付け、下塗り塗料を下塗り塗料通路
71、ミキシング部73を通過させて、シーラー層3の
上に下塗り塗料を吹きつけて塗布した後、乾燥させて、
下塗り主材層41を設け、次に、下塗り塗料通路71か
ら下塗り塗料を、又、顔料注入路72から顔料を、それ
ぞれ供給し、ミキシング部73で均一に攪拌して隠蔽塗
料とし、この隠蔽塗料を下塗り主材層41の上に吹き付
けて塗布し乾燥させて隠蔽層42を設けて、下塗り主材
層41と隠蔽層42とからなる下塗り塗装層4を設け
る。
【0064】このように、このヘッド7を使用すると、
下塗り塗料と隠蔽塗料を同じエアスプレー塗装機で塗装
して、下塗り主材層41と隠蔽層42を設けることがで
きるし、下塗り塗料から隠蔽塗料への切り替えがスムー
ズに行くし、切り替え時の下塗り塗料と隠蔽塗料のロス
が少なくなる。
【0065】次に、着色不透明なアクリル樹脂エマルジ
ョン系の着色塗料を、塗布量が40g/m2 になるよう
に、インクジェットプリンター方式の塗装機で塗布し、
乾燥させて上塗り塗装層5を設ける。尚、この着色不透
明な着色塗料の中に含まれている顔料と隠蔽塗料に含ま
れている顔料とは略同じ顔料である。
【0066】更に、透明アクリル樹脂エマルジョン(固
形分50重量%)100重量部に対して珪砂(平均粒径
40μm)4.0重量部を添加し、均一に攪拌してクリ
ヤー塗料を製造し、このクリヤー塗料をエアスプレー塗
装機で、塗布量140g/m 2 になるように塗布し、温
度80℃、時間20分、乾燥させてクリヤー層5を設け
て、建築用化粧材1を製造する。
【0067】(実施例2)図3は本発明の他の実施例を
示すもので、建築用化粧板の一部を示す断面図である。
【0068】この図3に示す実施例2と図1及び図2に
示す実施例1とを比較すると、クリヤー層6aが異なる
だけであるので、このクリヤー層6aを中心にして説明
する。即ち、この実施例2における建築用化粧板1a
は、図3に示すように、表面に凹凸模様を有する硬質木
片セメント板の建築用基板2aと、この建築用基板2a
の表面に設けられたシーラー層3aと、このシーラー層
3aの上に設けられた下塗り塗装層4aと、この下塗り
塗装層4aの上に設けられた上塗り塗装層5aと、クリ
ヤー層6aとからなる。
【0069】尚、この下塗り塗装層4aは下塗り主材層
41aと隠蔽層42aとからなる。又、クリヤー層6a
は、透明なアクリル樹脂エマルジョン(固形分50重量
%)100重量部と、球状アクリル樹脂ビーズ(平均粒
径70μm)2.0重量部とからなるクリヤー塗料が塗
布されて形成された層である。
【0070】次に、この建築用化粧板1aの製造方法を
説明する。実施例1と同様にして建築用基板2aの上に
シーラー層3aを設け、このシーラー層3aの上に下塗
り塗装層4aを設け、この上に上塗り塗装層5aを設け
る。
【0071】次に、透明なアクリル樹脂エマルジョン
(固形分50重量%)100重量部に、球状アクリル樹
脂ビーズ(平均粒径70μm)2.0重量部を加えて、
略均一になるまで攪拌してクリヤー塗料を製造し、この
クリヤー塗料をエアスプレー塗装機で塗布量が130g
/m2 になるように塗布し、実施例1と同様にして乾燥
してクリヤー層6aを設けて、建築用化粧板1aを製造
する。
【0072】(評価)実施例1及び実施例2で製造した
建築用化粧板1、1a(厚み15mm)は意匠性や重量
感に優れ、適度に光沢のある極めて良好な外壁用化粧材
である。又、この建築用化粧板1、1aは隠蔽層42、
42aに含まれる顔料と上塗り塗装層5、5aに含まれ
ている顔料が略同じであるので、隠蔽層42、42aと
上塗り塗装層5、5aとの区別が付き難く、しかも、こ
の隠蔽層42、42aと上塗り塗装層5、5aに含まれ
ている顔料によって、建築用基板2、2aの表面が見え
なく、極めて美麗な建築用化粧板1、1aである。
【0073】又、隠蔽層42、42aによって隠蔽され
ただけ、上塗り塗装層5、5aの厚みを薄くすることが
でき、高価な着色塗料をそれだけ少なくすることがで
き、建築用化粧板1、1aを安価に製造することができ
る。又、この建築用化粧材1、1aから略70mm×略
150mmの大きさの試験片を取り、この試験片の光沢
度を測定したところ、3.6と5.7であった。
【0074】次に、この試験片を宮古島にて、JIS−
Z−2381(屋外暴露試験方法通則)に示す方法に準
拠して屋外暴露試験を2年間行った。試験結果は、実施
例1及び実施例2に示す建築用化粧板1、1aの光沢度
は2.6、4.3であり、屋外暴露試験を行う前より若
干光沢がなくなったが、肉眼では殆ど区別できず、しか
も、チョーキングの発生もなく、耐候性に優れた建築用
化粧板である。
【0075】(実施例3)図4〜図7は本発明の別の実
施例を示すもので、図4は建築用化粧板の斜視図、図5
は図4のB−B線における断面図、図6はインクジェッ
トプリンター方式の塗装機で上塗り塗装層を設けている
状態を示す正面図、図7は図6の側面図である。
【0076】図4〜図7において、1bは建築用化粧板
であり、この建築用化粧板1bは、図4及び図5に示す
ように、表面にタイル柄の凹凸を有する珪酸カルシウム
板の建築用基板2bと、この表面全体に設けられたシー
ラー層3bと、このシーラー層3bの上に設けられた下
塗り塗装層4bと、タイル柄の凸部にある下塗り塗装層
4bの上に設けられた上塗り塗装層5bと、このタイル
柄の凸部に設けられた上塗り塗装層5bの上と、凹部に
設けられた下塗り塗装層4bの上とに設けられたクリヤ
ー層6bとからなる。尚、この下塗り塗装層4bは下塗
り主材層41bと隠蔽層42bとからなる。
【0077】8bはインクジェットプリンター方式の塗
装機であり、このインクジェットプリンター方式の塗装
機8bは、図6及び図7に示すような装置である。即
ち、このインクジェットプリンター方式の塗装機8bに
は、シーラー層3bと下塗り塗装層4bが設けられた建
築用基板2bを載せて運搬するコンベア81bが設けら
れ、このコンベア81bの上方に取り付けられたプリン
ターヘッド82bと、このプリンターヘッド82bの下
端には、コンベア81bの幅方向全体に設けられた複数
個のノズル83bが下向きに、3mmのピッチで並列に
配置されている。尚、このノズル83bの口径は0.3
mmである。
【0078】プリンターヘッド82bには、塗料タンク
85bが接続さていて、塗料タンク85b内の塗料86
bをポンプ87bとレリーフ弁88bで、プリンターヘ
ッド82bに送ることができるようになっている。9b
はバルブ制御装置であり、このバルブ制御装置9bは、
プリンターヘッド82bの各ノズル83bを開閉させる
弁91bを個別に制御することができるようになってい
る。
【0079】92bは、塗装すべき色調に対応する色調
パターンをインプットしたパターンデータである。93
bは、予め、インプットされたパターンデータ92bに
基づき、バルブ制御装置9bに制御信号を発するコンピ
ューターである。
【0080】94bは、コンベア81bの両側に設けら
れた投光器941bと受光器942bとからなる光電管
式センサーであって、この光電管式センサー94bは、
コンベア81bで搬送されている建築用基板2bを検出
し、この光電管式センサー94bで検出された信号をコ
ンピューター93bに送信するようになっている。95
bはコンベア81bの駆動ロール811bに連結したエ
ンコーダーであって、極小回転角、例えば、2000分
の360度の極小回転角毎にコンピューター93bにパ
ルスを送信するようになっている。
【0081】次に、この建築用化粧板1bの製造方法に
ついて説明する。(シーラーの製造)クールドジフェニ
ールメタンジイソシアネート化合物を混合溶剤(酢酸ブ
チル/キシレン=1/1)に溶解して、固形分が15.
0%のシーラーを製造する。
【0082】(下塗り塗料の製造)アルコキシシリル基
含有アクリル樹脂ワニス(鐘淵化学工業社製、商品名
「ゼムラックAM1532」、NV:51±3%)を3
8.5重量部、チタン白が10.3重量部、酸化鉄黄が
0.15重量部、カーボンブラックが0.15重量部、
マイカが3.1重量部、硫酸バリウムが6.2重量部、
酢酸ブチルが15.3重量部、キシレンが15.3重量
部、有機カルボン酸エステルが0.8重量部、有機錫化
合物溶剤溶液が3.1重量部を略均一に混合して下塗り
塗料を製造する。
【0083】(隠蔽塗料の製造)アルコキシシリル基含
有アクリル樹脂ワニス(鐘淵化学工業社製、商品名「ゼ
ムラックAM1532」、NV:51±3%)を38.
5重量部、チタン白を17.3重量部、酸化鉄黄を0.
15重量部、酸化鉄錆を0.1重量部、酸化鉄赤錆を
0.1重量部、カーボンブラックを0.15重量部、マ
イカを3.1重量部、硫酸バリウムを6.2重量部、酢
酸ブチルを15.3重量部、キシレンを15.3重量
部、有機カルボン酸エステルを0.8重量部、有機錫化
合物溶剤溶液を3.1重量部を略均一に混合して隠蔽塗
料を製造する。
【0084】(着色塗料の製造)ターペン可溶型アクリ
ル樹脂ワニス(大日本インキ化学工業社製、商品名「ア
クリディック56−1128」、NV:50±2%)を
2.9重量部、ターペン可溶型アルコキシシリル基含有
アクリル樹脂ワニス(日本ユピカ社製、商品名「ユピカ
コートB2928」、NV:60±2%)を11.5重
量部、酸化赤鉄を0.5重量部、カーボンブラックを
1.0重量部、トルエンを17.6重量部、イソプロピ
ルアルコールを0.2重量部、ゴム揮発油(比蒸発速度
100)を66.1重量部、有機カルボン酸エステルを
0.2重量部を略均一に混合して粘度5.7cP(20
℃)の着色塗料を製造する。
【0085】(クリヤー塗料の製造)アルコキシシリル
基含有フッ素樹脂共重合体樹脂ワニス(ダイキン工業社
製、商品名「ゼッフル420S−2」、NV:57〜6
2%)を23重量部、アルコキシシラン基含有アクリル
共重合体樹脂ワニス(日本ユピカ社製、商品名「ユピカ
コートB3027」、NV:53%)を23重量部、イ
ソプロピルアルコールが26重量部、水を0.26重量
部を混合し、20℃で3時間攪拌して加水分解する。
【0086】次に、この溶液にエチルシリケートを34
重量部、水を0.25重量部、アセチルアセトンアルミ
ニウムを0.1重量部、エトキシホウ素を0.1重量部
を混合し、20℃で2時間攪拌して配合物を得る。この
配合物を100重量部、商品名「KBM#603」を4
重量部、キシレンを20重量部、酢酸ブチルを20重量
部、イソプロピルアルコールを10重量部を均一に混合
してクリヤー塗料を製造する。
【0087】(建築用化粧板の製造)表面にタイル柄の
凹凸を有する建築用基板2bの上に、シーラーをエアレ
ススプレー塗装機で塗布量略70g/m2 (ウエット)
になるように、全面に塗布して、建築用基板2bの表面
にシーラー層3bを設ける。次に、このシーラー層3b
の上にエアレススプレー塗装機で、下塗り塗料を塗布量
が略80g/m2 (ウエット)になるように、全面に塗
布し、乾燥させて、シーラー層3bの上に下塗り主材層
41bを設ける。
【0088】次に、この下塗り主材層41bの上に、エ
アレススプレー塗装機で、隠蔽塗料を塗布量が略30g
/m2 (ウエット)になるように、全面に塗布し、乾燥
させて、下塗り主材層41bの上に隠蔽層42bを設け
る。このようにして、下塗り主材層41bと隠蔽層42
bからなる下塗り塗装層4bを設ける。
【0089】次に、タイル柄の凸部にある下塗り塗装層
4bの上に、インクジェットプリンター方式の塗装機で
上塗り塗装層5bを設ける。このインクジェットプリン
ター方式の塗装機で上塗り塗装層5bを設ける方法につ
いて、詳細に説明する。予め、塗料タンク85bの中に
着色塗料を入れ、ポンプ87bを稼働させて、プリンタ
ーヘッド82bのノズル83bから、バルブ制御装置9
bで弁91bが開くと、着色塗料が噴射するようにして
おく。
【0090】このシーラー層3b、下塗り塗装層4bが
設けられた建築用基板2b(以下建築用基板2bと称す
る)をコンベア81bの上に載せると、プリンターヘッ
ド82bの下方を通過する。この建築用基板2bの先端
が光電管式センサー94bの前を通過すると、この光電
管式センサー94bが建築用基板2bが来たことを検出
し、検出信号をコンピューター93bに送信する。一
方、コンベア81bが移動するに従って、駆動ロール8
11bに設けられているエンコーダー95bからパルス
がコンピューター93bに発信されている。
【0091】コンピューター93bは、上記光電管式セ
ンサー94bからの信号により、上記パルスを計数し始
め、このパルス数が予め記憶させた設定領域に到ると、
パルス数に応じ、予めインプットされた色調パターンの
パターンデータ92bに基づく制御信号を、逐次、バル
ブ制御装置9bに送信指令し、これによりバルブ制御装
置9bが弁91bを個別に開閉制御し、弁91bの開い
たときに、プリンターヘッド82bにある着色塗料がノ
ズル83bから建築用基板2bの上に噴射し、パターン
データ92bに基づく色調を、タイル柄の凸部に塗装す
る。このようにして、着色塗料を塗布量が略22g/m
2 になるように、タイル柄の凸部に塗布し、乾燥させ
て、下塗り塗装層4bの上に上塗り塗装層5bを設け
る。
【0092】このように、インクジェットプリンター方
式の塗装機8bで上塗り塗装層5bを設けるから、表面
のタイル柄の凸部にのみ着色塗料を所定の厚みに設ける
ことができ、高価な着色塗料のロスがなく、美麗に塗装
することができる。次に、このタイル模様の凸部の上に
塗装された上塗り塗装層5bとタイル模様の凹部の上に
塗装された下塗り塗装層4bの上に、エアレススプレー
塗装機で、隠蔽塗料を塗布量が略70g/m2 (ウエッ
ト)になるように、塗布し、乾燥させて、クリヤー層6
bを設ける。
【0093】(評価)このようにして得られた建築用化
粧板は、タイル柄模様の凸部と凹部に色差があり、高度
な焼き物のタイルが全面に張り付けられたように見えて
極めて高級な外観が得られるし、この建築用化粧板1b
は隠蔽層42bに含まれる顔料(チタン白、酸化鉄黄、
酸化鉄錆、酸化鉄赤、カーボンブラック)と上塗り塗装
層5bに含まれている顔料(酸化鉄赤、カーボンブラッ
ク)というように、色の濃い酸化鉄赤とカーボンブラッ
クが略同じであるので、隠蔽層42bと上塗り塗装層5
bとの区別が付き難く、しかも、この隠蔽層42bと上
塗り塗装層5bに含まれている顔料によって、建築用基
板2bのタイル柄の凸部の表面が見えなく、極めて美麗
な建築用化粧板1、1aである。
【0094】次に、JIS−K−5400により測定し
た耐温水性では、テストピースを60℃の水道水の中に
7日間浸漬して塗膜の異常を目視したところ変化がなか
った。又、耐候性では、テストピースをサンシャインウ
ェザー−オートメーターで3000時間経過させたが塗
膜外観に変化がなく、光沢保持率を測定したところ95
%であった。又、耐凍害性をASTM−C666A法に
よって測定したが、クラックの発生がなかった。このよ
うに、この建築用化粧板1bは極めて良好な性質を有す
るものである。
【0095】(実施例4)図8及び図9は本発明の更に
別の実施例を示すもので、図8(イ)は建築用化粧板の
正面図、(ロ)は(イ)のC部分の斜視図、図9はイン
クジェットプリンター方式の塗装機で上塗り塗装層を設
けている状態を示す側面図である。
【0096】図8及び図9に示す実施例4を図4〜図7
に示す実施例3と比較すると、着色塗料が3種類あり、
この3種類の着色塗料がタイル柄の表面を有する建築用
基板2cのタイル柄の凸部に別々に塗布されて斑模様の
美麗な建築用化粧板1cになっていることが異なる。従
って、この異なる部分を主にして説明する。インクジェ
ットプリンター方式の塗装機8bには、異なった3種類
の着色塗料が使用される。
【0097】即ち、3種類の着色塗料ががそれぞれ別々
に塗料タンク85c−1、85c−2、85c−3に蓄
えられている。又、プリンターヘッド82c−1、82
c−2、82c3が進行方向に3列に並んで設けられて
いる。そして、それぞれのプリンターヘッド82c−
1、82c−2、82c3には、複数のノズル群83c
−1、83c−2、83c−3が取り付けられている。
【0098】そして、塗料タンク85c−1の着色塗料
が第一のプリンターヘッド82c−1から第一のノズル
群83c−1に供給され、塗料タンク85c−2の着色
塗料が第二のプリンターヘッド82c−2から第二のノ
ズル群83c−2に供給され、塗料タンク85c−3の
着色塗料が第三のプリンターヘッド82cから第三のノ
ズル群83c−3に供給されるようなっている。
【0099】次に、このインクジェットプリンター方式
の塗装機8cを使用して建築用化粧板1cの製造方法お
よび作用について説明する。この実施例4に示す方法を
実施例3に示す方法と比較すると、予めインプットされ
た色調パターンのパターンデータに基づいて、塗料タン
ク85c−1、85c−2、85c−3にある着色塗料
を、ノズル83d−1、83d−2、83d−3から建
築用基板2bの上に噴射し、パターンデータ92cに基
づく色調を、タイル模様の凸部に塗装することが異な
る。その他は実施例3と略同じであるので、説明を省略
する。
【0100】このようにして、インクジェットプリンタ
ー方式の塗装機8bで製造された建築用化粧板1cは、
図9に示すように、タイル柄の凸部に3種類の着色塗料
で着色された部分99c−1、99c−2、99c−3
が、丁度3種類のタイルが斑模様状に散らばって張り付
けられた状態の見え、極めて美麗な建築用化粧板1cで
ある。
【0101】このように、インクジェットプリンター方
式の塗装機8bで上塗り塗装層5bを設けるから、表面
のタイル柄の凸部にのみ複数の着色塗料が所定の厚みに
設けることができ、高価な着色塗料のロスがなく、塗装
することができるし、色彩の異なる3種類のタイルが斑
模様に貼り付けられた外観を呈して、極めて美麗な建築
用化粧板1cを製造することができる。
【0102】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明は、建築用基板の表面に下塗り塗料を塗布して
下塗り主材層とし、この上に隠蔽塗料を塗布して隠蔽層
として、この下塗り主材層と隠蔽層とからなる下塗り塗
装層を設け、この下塗り塗装層の上に着色塗料を塗布し
て上塗り塗装層を設けるから、隠蔽塗料を塗布した隠蔽
層と着色塗料を塗布した上塗り塗装層によって、建築用
化粧板の上からは、建築用基板の表面が見え難くなり、
美麗な建築用化粧板が得られるし、この隠蔽層によって
建築用化粧板の表面が見え難くなっているだけ、高価な
上塗り塗装層の厚みを従来より薄くすることができ、建
築用化粧板を安価に製造することができる。
【0103】請求項2記載の発明は、上塗り塗装層を設
ける方法が、インクジェットプリンター方式の塗装機で
着色塗料を塗布する方法であるから、表面に必要な場所
だけ必要な着色塗料が所定厚みに塗装でき、美麗な建築
用化粧板が得られるし、色替えや塗装条件を変更すると
きに、時間のロスと塗料のロスを最小限にすることがで
きる。
【0104】請求項3記載の発明は、隠蔽塗料が、下塗
り塗料と着色塗料に含まれている顔料と略同じ顔料とか
らなるから、この隠蔽塗料と下塗り塗料との密着性がよ
いし、隠蔽塗料と上塗り塗装層の着色塗料との区別が難
しいくなるし、隠蔽塗料と上塗り塗装層とに含まれてい
る略同じ顔料によって、建築用化粧板の表面から建築用
基板の表面を効率よく見え難くすることができる。
【0105】請求項4記載の発明は、下塗り塗装層を設
ける方法が、下塗り塗料通路と、この下塗り塗料通路の
先端部に開口している顔料注入路と、下塗り塗料通路と
顔料注入路の先端に設けられたミキシング部とからなる
ヘッドを備えた塗装機を使用し、建築用基板の表面に、
下塗り塗料通路とミキシング部を通過した下塗り塗料を
塗布して下塗り主材層を設け、次に、下塗り塗料通路を
通過した下塗り塗料と、顔料注入路を通過した顔料とを
ミキシング部で略均一に混合して隠蔽塗料とし、この隠
蔽塗料を塗布して隠蔽層を設ける方法であるから、同じ
塗装機で下塗り主材層と隠蔽層を設けることができる
し、下塗り塗料から隠蔽塗料への切り替えがスムーズに
行くし、下塗り塗料と隠蔽塗料のロスが少なくなる。
【0106】請求項5記載の発明は、下塗り主材層が下
塗り塗装層の厚みの70〜90%であり、前記隠蔽層が
下塗り塗装層の厚みの30〜10%であるから、それ程
コストを高くしないでも十分な隠蔽性が得られるし、高
価な顔料の量を少なくすることができ、安価に建築用化
粧板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、(イ)は建築
用化粧板を示す斜視図、(ロ)は(イ)のA−A線にお
ける断面部である。
【図2】下塗り塗装層を設けるときに使用するエアスプ
レー方式の塗装機のヘッドを示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すもので、建築用化粧
板の一部を示す断面図である。
【図4】本発明の別の実施例を示すもので、建築用化粧
板の斜視図である。
【図5】図4のB−B線における断面図である。
【図6】インクジェットプリンター方式の塗装機で上塗
り塗装層を設けている状態を示す正面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】本発明の更に別の実施例を示すもので、(イ)
は建築用化粧板の正面図、(ロ)は(イ)のC部分の斜
視図である。
【図9】インクジェットプリンター方式の塗装機で上塗
り塗装層を設けている状態を示す側面図である。
【図10】従来のインクジェットプリンター方式の塗装
機で塗料を塗装している状態を示す正面図である。
【図11】図10の側面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 建築用化粧板 2、2a、2b、2c 建築用基板 3、3a、3b シーラー層 4、4a、4b 下塗り塗装層 41、41a、41b 下塗り主材層 42、42a、42b 隠蔽層 5、5a、5b、5c 上塗り塗装層
フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC06 AC09 AE03 AE27 BB16Y BB92Y CA32 CA38 CB04 CB07 CB36 DA06 DA07 DB02 DB04 DB07 DB12 DB38 DB43 DC01 EA06 EA07 EA13 EA43 EB13 EB14 EB15 EB16 EB19 EB22 EB32 EB33 EB36 EB38 EB43 EC11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築用基板の表面に下塗り塗料を塗布し
    て下塗り主材層とし、この上に隠蔽塗料を塗布して隠蔽
    層として、この下塗り主材層と隠蔽層とからなる下塗り
    塗装層を設け、この下塗り塗装層の上に着色塗料を塗布
    して上塗り塗装層を設けることを特徴とする建築用化粧
    板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記上塗り塗装層を設ける方法が、イン
    クジェットプリンター方式の塗装機で着色塗料を塗布す
    る方法であることを特徴とする請求項1記載の建築用化
    粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記隠蔽塗料が、下塗り塗料と着色塗料
    に含まれている顔料と略同じ顔料とからなることを特徴
    とする請求項1記載の建築用化粧板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記下塗り塗装層を設ける方法が、下塗
    り塗料通路と、この下塗り塗料通路の先端部に開口して
    いる顔料注入路と、下塗り塗料通路と顔料注入路の先端
    に設けられたミキシング部とからなるヘッドを備えた塗
    装機を使用し、建築用基板の表面に、下塗り塗料通路と
    ミキシング部を通過した下塗り塗料を塗布して下塗り主
    材層とし、次に、下塗り塗料通路を通過した下塗り塗料
    と、顔料注入路を通過した顔料とをミキシング部で略均
    一に混合して隠蔽塗料とし、この隠蔽塗料を塗布して隠
    蔽層とする方法であることを特徴とする請求項1記載の
    建築用化粧板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記下塗り主材層が下塗り塗装層の厚み
    の70〜90%であり、前記隠蔽層が下塗り塗装層の厚
    みの30〜10%であることを特徴とする請求項1記載
    の建築用化粧板の製造方法。
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