JP2003259818A - 微粉末食品を水溶性材料粉末に付着させた複合食品 - Google Patents
微粉末食品を水溶性材料粉末に付着させた複合食品Info
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- JP2003259818A JP2003259818A JP2002063989A JP2002063989A JP2003259818A JP 2003259818 A JP2003259818 A JP 2003259818A JP 2002063989 A JP2002063989 A JP 2002063989A JP 2002063989 A JP2002063989 A JP 2002063989A JP 2003259818 A JP2003259818 A JP 2003259818A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水中に投入した微粉末食品が「だま」の状態
になることを防ぎ、攪拌しなくとも速やかに水中に分散
して溶ける粉末複合食品を提供すること。 【解決手段】表面に水分を保つ性質を有する水溶性材料
粉末と、それよりも粒子径の小さい微粉末食品を混合
し、微粉末食品を水溶性材料粉末の表面に付着させる。
混合比は、水溶性材料粉末10部に対し微粉末食品を0.5
部〜5部とする。微粉末食品は50μm以下に粉砕する。水
溶性材料粉末には、塩や砂糖、グルタミン酸、トレハロ
ースなどを用いる。微粉末食品には、ほうれん草や人参
などの緑黄色野菜や海苔、昆布、ワカメ、ひじきなどの
海藻類、きな粉、ごま、お茶などを用いることができ
る。
になることを防ぎ、攪拌しなくとも速やかに水中に分散
して溶ける粉末複合食品を提供すること。 【解決手段】表面に水分を保つ性質を有する水溶性材料
粉末と、それよりも粒子径の小さい微粉末食品を混合
し、微粉末食品を水溶性材料粉末の表面に付着させる。
混合比は、水溶性材料粉末10部に対し微粉末食品を0.5
部〜5部とする。微粉末食品は50μm以下に粉砕する。水
溶性材料粉末には、塩や砂糖、グルタミン酸、トレハロ
ースなどを用いる。微粉末食品には、ほうれん草や人参
などの緑黄色野菜や海苔、昆布、ワカメ、ひじきなどの
海藻類、きな粉、ごま、お茶などを用いることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種加工食品に混
入する素材として、あるいはそれ自体健康食品として、
有用な粉末の複合食品に関する。
入する素材として、あるいはそれ自体健康食品として、
有用な粉末の複合食品に関する。
【0002】
【従来の技術】野菜や海藻やお茶等の粉末食品は、練り
製品や麺類、スープ類、その他各種加工食品において、
舌触りや喉越しの改良、風味・隠し味の付与、補色、栄
養の補助などに役立つ素材として混入使用されている。
また、昆布茶や健康用きな粉に代表されるように、粉末
食品を水や熱湯あるいは牛乳に溶かして飲用するものも
ある。
製品や麺類、スープ類、その他各種加工食品において、
舌触りや喉越しの改良、風味・隠し味の付与、補色、栄
養の補助などに役立つ素材として混入使用されている。
また、昆布茶や健康用きな粉に代表されるように、粉末
食品を水や熱湯あるいは牛乳に溶かして飲用するものも
ある。
【0003】このような、食品に補助的に混入したり、
溶かして飲用する用途の粉末食品は、粒子径が小さいほ
ど、元の食品の舌触りを損なわない、味や色を均一に調
え易い、少量でも栄養成分が摂取し易い、飲用時に異物
感を与えることが無い、といった利点がある。そのた
め、多くの粉末食品において、粒子径がより小さい微粉
末にすることが求められている。
溶かして飲用する用途の粉末食品は、粒子径が小さいほ
ど、元の食品の舌触りを損なわない、味や色を均一に調
え易い、少量でも栄養成分が摂取し易い、飲用時に異物
感を与えることが無い、といった利点がある。そのた
め、多くの粉末食品において、粒子径がより小さい微粉
末にすることが求められている。
【0004】粉末食品は、水中に投入すると構造中に水
分を取り込み、膨潤する。この時、構造の中心部まで完
全に水が浸透すると粉末食品は水中に溶ける。つまり粉
末食品は、粒子径が小さいほど、浸透に必要な時間が短
いので、溶け易いといえる。
分を取り込み、膨潤する。この時、構造の中心部まで完
全に水が浸透すると粉末食品は水中に溶ける。つまり粉
末食品は、粒子径が小さいほど、浸透に必要な時間が短
いので、溶け易いといえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際に粉末食
品を水中に投入すると、粉末食品の粒子の中心部まで水
が浸透する前に、隣接する粉末食品粒子同士が多数結合
し、巨大粒子となる。こうなると粒子中心部まで水が浸
透しないので、そのままでは水に溶けない、いわゆる
「だま」の状態になってしまう。しかも、粒子径が小さ
い微粉末になるほど、「だま」の状態になり易い。「だ
ま」の状態になると、味が不均一で喉越しが悪いため、
現在は箸などで攪拌し、粒子同士を強制的に引き離して
水中に溶かすようにしている。
品を水中に投入すると、粉末食品の粒子の中心部まで水
が浸透する前に、隣接する粉末食品粒子同士が多数結合
し、巨大粒子となる。こうなると粒子中心部まで水が浸
透しないので、そのままでは水に溶けない、いわゆる
「だま」の状態になってしまう。しかも、粒子径が小さ
い微粉末になるほど、「だま」の状態になり易い。「だ
ま」の状態になると、味が不均一で喉越しが悪いため、
現在は箸などで攪拌し、粒子同士を強制的に引き離して
水中に溶かすようにしている。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、水中に
投入した微粉末食品の粒子が「だま」の状態になること
を防ぎ、攪拌しなくとも速やかに水中に溶ける複合食品
を提供することにある。
成されたものであり、その目的とするところは、水中に
投入した微粉末食品の粒子が「だま」の状態になること
を防ぎ、攪拌しなくとも速やかに水中に溶ける複合食品
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る複合食品は、表面に水分を保つ
性質を有する水溶性材料粉末10部に対して、その水溶性
材料粉末よりも粒子径が小さい微粉末食品を0.5部〜5部
の割合で混合し、微粉末食品を水溶性材料粉末の表面に
付着させたことを特徴とする。
に成された本発明に係る複合食品は、表面に水分を保つ
性質を有する水溶性材料粉末10部に対して、その水溶性
材料粉末よりも粒子径が小さい微粉末食品を0.5部〜5部
の割合で混合し、微粉末食品を水溶性材料粉末の表面に
付着させたことを特徴とする。
【0008】この複合食品では、水溶性材料粉末とし
て、塩、砂糖、グルタミン酸、トレハロースの1種また
は2種以上の混合物を用いることが好ましい。
て、塩、砂糖、グルタミン酸、トレハロースの1種また
は2種以上の混合物を用いることが好ましい。
【0009】また、この複合食品では、微粉末食品を水
溶性材料粉末に付着し易くするために、微粉末食品の粒
子径を50μm以下とし、水溶性材料粉末の粒子径を50μm
以上とすると良い。
溶性材料粉末に付着し易くするために、微粉末食品の粒
子径を50μm以下とし、水溶性材料粉末の粒子径を50μm
以上とすると良い。
【0010】この複合食品に用いる微粉末食品は、メカ
ニカル粉砕法、凍結粉砕法、気流粉砕法の中の少なくと
も1つの粉砕法により微粉砕すると生産効率が良い。
ニカル粉砕法、凍結粉砕法、気流粉砕法の中の少なくと
も1つの粉砕法により微粉砕すると生産効率が良い。
【0011】この複合食品では、微粉末食品として、海
苔、昆布、ワカメ、ひじきの中の1種または2種以上の
混合物を用いることが好ましい。
苔、昆布、ワカメ、ひじきの中の1種または2種以上の
混合物を用いることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】水溶性材料粉末と、それよりも粒
子径が小さい微粉末食品を混合する。本発明で使用する
水溶性材料粉末は表面に水分を保つ性質を持つため、両
者を単に混合するだけで微粉末食品は水溶性材料粉末の
表面に付着する。このため、接着剤を使用することな
く、微粉末食品が水溶性材料粉末の表面に付着した複合
食品を得ることができる。
子径が小さい微粉末食品を混合する。本発明で使用する
水溶性材料粉末は表面に水分を保つ性質を持つため、両
者を単に混合するだけで微粉末食品は水溶性材料粉末の
表面に付着する。このため、接着剤を使用することな
く、微粉末食品が水溶性材料粉末の表面に付着した複合
食品を得ることができる。
【0013】この複合食品を水中に投入すると、水溶性
材料粉末が水中に溶解し、表面に付着していた微粉末食
品の粒子がバラバラの状態になる。この時、粒子が隣接
する粒子と結合する前に、水分が粒子の中心部にまで浸
透し、溶けるので「だま」の状態にならない。
材料粉末が水中に溶解し、表面に付着していた微粉末食
品の粒子がバラバラの状態になる。この時、粒子が隣接
する粒子と結合する前に、水分が粒子の中心部にまで浸
透し、溶けるので「だま」の状態にならない。
【0014】水溶性材料粉末と微粉末食品の混合比は、
水溶性材料粉末10部に対して微粉末食品0.5部〜5部とし
た時が最も分散性が良い。これより多量の微粉末食品を
加えると、水溶性材料粉末の表面に付着しきれない微粉
末食品が単独で存在することになり、分散性が悪くな
る。また、微粉末食品がこれよりも少量であると、目的
とする量の微粉末食品を含有する複合食品の総量が過大
となる。
水溶性材料粉末10部に対して微粉末食品0.5部〜5部とし
た時が最も分散性が良い。これより多量の微粉末食品を
加えると、水溶性材料粉末の表面に付着しきれない微粉
末食品が単独で存在することになり、分散性が悪くな
る。また、微粉末食品がこれよりも少量であると、目的
とする量の微粉末食品を含有する複合食品の総量が過大
となる。
【0015】水溶性材料粉末は、一般に加工食品に使用
されている材料の中で、表面に水分を保つ性質を有して
いるものを用いることができる。具体的には、塩、砂
糖、グルタミン酸、トレハロースなどを挙げることがで
きる。塩としては、一般の卓上塩や湿塩を、砂糖として
は上白糖を好適に利用することができる。
されている材料の中で、表面に水分を保つ性質を有して
いるものを用いることができる。具体的には、塩、砂
糖、グルタミン酸、トレハロースなどを挙げることがで
きる。塩としては、一般の卓上塩や湿塩を、砂糖として
は上白糖を好適に利用することができる。
【0016】微粉末食品の材料としては、ほうれん草や
人参などの緑黄色野菜や海苔、昆布、ワカメ、ひじきな
どの海藻類、きな粉、ごま、お茶などを挙げることがで
きる。
人参などの緑黄色野菜や海苔、昆布、ワカメ、ひじきな
どの海藻類、きな粉、ごま、お茶などを挙げることがで
きる。
【0017】市販されている塩や砂糖などの結晶の大き
さは一般に100μm〜400μm程度であり、最も小さいもの
でも50μm程度である。従って、本発明では微粉末食品
の粒子径はそれよりも小さい50μm以下とし、水溶性材
料粉末はそれ以上の大きさとするようにした。これによ
り、微粉末食品が水溶性材料粉末に付着し易くなる。
さは一般に100μm〜400μm程度であり、最も小さいもの
でも50μm程度である。従って、本発明では微粉末食品
の粒子径はそれよりも小さい50μm以下とし、水溶性材
料粉末はそれ以上の大きさとするようにした。これによ
り、微粉末食品が水溶性材料粉末に付着し易くなる。
【0018】微粉末食品の大きさを50μm以下とするこ
とには、もう一つの効果がある。植物の細胞の多くは4
μm〜100μmである。このため、植物性の食品材料の場
合、50μm以下に微粉砕することにより、多くの細胞が
破壊され、細胞内の栄養成分が流出し易くなり、且つ人
体に吸収され易くなる。
とには、もう一つの効果がある。植物の細胞の多くは4
μm〜100μmである。このため、植物性の食品材料の場
合、50μm以下に微粉砕することにより、多くの細胞が
破壊され、細胞内の栄養成分が流出し易くなり、且つ人
体に吸収され易くなる。
【0019】特に海藻類は、50μm以下に粉砕すること
により、栄養補助効果の向上だけでなく、海藻類が有す
る整腸作用を向上させることができる。これは、粉砕に
より、海草類の多くの細胞が破壊される(海苔の場合、
細胞の大きさは20μm〜30μm程度である)と同時に多く
の細胞壁が破壊され、細胞壁に含まれている食物繊維が
表面積を増やすことによる。
により、栄養補助効果の向上だけでなく、海藻類が有す
る整腸作用を向上させることができる。これは、粉砕に
より、海草類の多くの細胞が破壊される(海苔の場合、
細胞の大きさは20μm〜30μm程度である)と同時に多く
の細胞壁が破壊され、細胞壁に含まれている食物繊維が
表面積を増やすことによる。
【0020】微粉末食品を作製するための粉砕処理は、
メカニカル粉砕法や凍結粉砕法、気流粉砕法などにより
行うと生産効率が良い。
メカニカル粉砕法や凍結粉砕法、気流粉砕法などにより
行うと生産効率が良い。
【0021】粉砕を行う前には、食品を予め乾燥又は焼
成しておくことが好ましい。これにより細胞膜が破壊さ
れやすくなり、上記効果がよりよく得られるようにな
る。
成しておくことが好ましい。これにより細胞膜が破壊さ
れやすくなり、上記効果がよりよく得られるようにな
る。
【0022】また、特に海苔の場合は、粉砕前に230℃
以上で焼成する工程を行うことが好ましい。海苔は、焼
成せずに粉砕すると暗色を呈するが、焼成した後に粉砕
すると緑色を呈するので、予め焼成することにより、補
色効果を向上させることができる。
以上で焼成する工程を行うことが好ましい。海苔は、焼
成せずに粉砕すると暗色を呈するが、焼成した後に粉砕
すると緑色を呈するので、予め焼成することにより、補
色効果を向上させることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る複合食品は水やお湯、ある
いは牛乳など中に投入するだけで、或いは本発明に係る
複合食品にそれらを注ぐだけで、攪拌しなくとも速やか
に溶け、微粉末食品が「だま」の状態にならない。
いは牛乳など中に投入するだけで、或いは本発明に係る
複合食品にそれらを注ぐだけで、攪拌しなくとも速やか
に溶け、微粉末食品が「だま」の状態にならない。
【0024】これにより、微粉末食品の栄養効果が最大
限に発揮され、また、舌触りや喉越し等の食感も向上す
る。料理に微粉末食品を用いる場合も、本発明に係る複
合食品では、「だま」を無くすための攪拌が不要である
ので、調理時間を短縮することができ、具材を崩すこと
もなくなる。
限に発揮され、また、舌触りや喉越し等の食感も向上す
る。料理に微粉末食品を用いる場合も、本発明に係る複
合食品では、「だま」を無くすための攪拌が不要である
ので、調理時間を短縮することができ、具材を崩すこと
もなくなる。
【0025】また、微粉末食品を袋詰めする際には、微
粉末食品単体では流動性が悪く、フィーダー等において
閉塞を引き起こすという問題があった。そのため、従
来、微粉末食品を袋詰めする際はあらかじめ微粉末化し
た素材に接着剤を混入して造粒しておかなければならな
かった。それに対し、本発明に係る複合食品は、そのよ
うな造粒工程を行わなくても複合食品全体がスムーズに
流動するため、袋詰めが容易となる。
粉末食品単体では流動性が悪く、フィーダー等において
閉塞を引き起こすという問題があった。そのため、従
来、微粉末食品を袋詰めする際はあらかじめ微粉末化し
た素材に接着剤を混入して造粒しておかなければならな
かった。それに対し、本発明に係る複合食品は、そのよ
うな造粒工程を行わなくても複合食品全体がスムーズに
流動するため、袋詰めが容易となる。
【0026】
【実施例】(実施例1)塩10部に対して海苔の微粉末を
2部の割合で混合し、海苔の微粉末を塩結晶表面に付着
させた複合食品を製造した。海苔微粉末は、粒子径20μ
mのものと粒子径5μmのものを用いた。
2部の割合で混合し、海苔の微粉末を塩結晶表面に付着
させた複合食品を製造した。海苔微粉末は、粒子径20μ
mのものと粒子径5μmのものを用いた。
【0027】(比較例)比較例として、粒子径300μm、
80μmの海苔粉末にて同様の複合食品を製造した。
80μmの海苔粉末にて同様の複合食品を製造した。
【0028】実施例1と比較例それぞれの表面を光学顕
微鏡で観察した。海苔粉末の粒子径が300μmのものは、
粒子が塩結晶の表面に全く付着せず、海苔と塩が別々に
存在していた(図1)。海苔の粒子径が80μmのもの
は、一つの海苔粒子が二つの塩結晶に付着しており、海
苔による被覆とは言えない状態であった(図2)。一
方、粒子径20μmのものは、粒子が塩結晶の表面をきれ
いに覆っていることが確認でき(図3)、さらに細かい
粒子径5μmのものは、緻密な被覆層が形成されているこ
とが確認できた(図4)。
微鏡で観察した。海苔粉末の粒子径が300μmのものは、
粒子が塩結晶の表面に全く付着せず、海苔と塩が別々に
存在していた(図1)。海苔の粒子径が80μmのもの
は、一つの海苔粒子が二つの塩結晶に付着しており、海
苔による被覆とは言えない状態であった(図2)。一
方、粒子径20μmのものは、粒子が塩結晶の表面をきれ
いに覆っていることが確認でき(図3)、さらに細かい
粒子径5μmのものは、緻密な被覆層が形成されているこ
とが確認できた(図4)。
【0029】この比較により、海苔の粒子径は50μm以
下であれば、その径がより小さいほど塩結晶表面に付着
し、表面を被覆しやすい事が確認できた。
下であれば、その径がより小さいほど塩結晶表面に付着
し、表面を被覆しやすい事が確認できた。
【0030】実施例1の海苔粉末の粒子径20μmの複合
食品は、緑色を呈し、そのまま食すると海苔の風味が楽
しめた。これを水に投入したところ、攪拌しなくとも均
一に分散して溶けた。一方、海苔粉末の粒子径が300μm
の比較例を水に投入したところ、「だま」の状態になっ
た。
食品は、緑色を呈し、そのまま食すると海苔の風味が楽
しめた。これを水に投入したところ、攪拌しなくとも均
一に分散して溶けた。一方、海苔粉末の粒子径が300μm
の比較例を水に投入したところ、「だま」の状態になっ
た。
【0031】さらに、実施例1の海苔粉末の粒子径20μ
mの複合食品は、1gづつ小袋に充填する工程において
も、フィーダーの閉塞を引き起こすことなく、スムーズ
に作業をすることができた。
mの複合食品は、1gづつ小袋に充填する工程において
も、フィーダーの閉塞を引き起こすことなく、スムーズ
に作業をすることができた。
【0032】(実施例2)塩10部に対して粒子径10μm
の昆布粉末を3部の割合で混合し、昆布粒子を塩結晶表
面に付着させた複合食品を製造した。
の昆布粉末を3部の割合で混合し、昆布粒子を塩結晶表
面に付着させた複合食品を製造した。
【0033】この複合食品を熱湯中に投入したところ、
撹拌しなくとも速やかに溶け、舌触りを損なわず、喉越
しの良い昆布茶ができた。また、造粒工程が不要にな
り、製造コストを削減することができた。
撹拌しなくとも速やかに溶け、舌触りを損なわず、喉越
しの良い昆布茶ができた。また、造粒工程が不要にな
り、製造コストを削減することができた。
【0034】(実施例3)塩10部に対して粒子径20μm
の海苔粉末を1部の割合で混合し、海苔粒子を塩結晶表
面に付着させた複合食品を製造した。
の海苔粉末を1部の割合で混合し、海苔粒子を塩結晶表
面に付着させた複合食品を製造した。
【0035】この複合食品をご飯にふりかけ、熱湯を注
いだところ、湯がきれいな緑色を呈し、海苔の香りが漂
うお茶漬けになった。また、すぐに均一に分散して溶け
るので、「だま」を無くすために箸で混ぜる必要が無か
った。
いだところ、湯がきれいな緑色を呈し、海苔の香りが漂
うお茶漬けになった。また、すぐに均一に分散して溶け
るので、「だま」を無くすために箸で混ぜる必要が無か
った。
【図1】 海苔粉末の粒子径が300μmの複合食品(比較
例)の顕微鏡写真。
例)の顕微鏡写真。
【図2】 海苔粉末の粒子径が80μmの複合食品(比較
例)の顕微鏡写真。
例)の顕微鏡写真。
【図3】 海苔粉末の粒子径が20μmの複合食品(実施
例1)の顕微鏡写真。
例1)の顕微鏡写真。
【図4】 海苔粉末の粒子径が5μmの複合食品(実施例
1)の顕微鏡写真。
1)の顕微鏡写真。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 入江 雅仁
兵庫県明石市大久保町江井島字蟹池1640番
地の1 有限会社鍵庄内
Fターム(参考) 4B019 LE04 LK01 LK03 LK06 LP04
LP17
4B035 LC04 LE01 LE07 LG01 LG14
LG19 LG38 LP26
Claims (5)
- 【請求項1】 表面に水分を保つ性質を有する水溶性材
料粉末10部に対して、該水溶性材料粉末よりも粒子径が
小さい微粉末食品を0.5部〜5部の割合で混合し、微粉末
食品を水溶性材料粉末の表面に付着させたことを特徴と
する複合食品。 - 【請求項2】 前記水溶性材料粉末が、塩、砂糖、グル
タミン酸、トレハロースの1種または2種以上の混合物
である、請求項1に記載の複合食品。 - 【請求項3】 前記微粉末食品が、海苔、昆布、ワカ
メ、ひじきの中の1種または2種以上の混合物である、
請求項1又は2に記載の複合食品。 - 【請求項4】 前記微粉末食品の粒子径が50μm以下で
あり、前記水溶性材料粉末の粒子径が50μm以上であ
る、請求項1〜3のいずれかに記載の複合食品。 - 【請求項5】 前記微粉末食品が、メカニカル粉砕法、
凍結粉砕法、気流粉砕法の中の少なくとも1つの粉砕法
により微粉砕したものである、請求項1〜4のいずれか
に記載の複合食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002063989A JP2003259818A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 微粉末食品を水溶性材料粉末に付着させた複合食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002063989A JP2003259818A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 微粉末食品を水溶性材料粉末に付着させた複合食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003259818A true JP2003259818A (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=28670966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002063989A Pending JP2003259818A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 微粉末食品を水溶性材料粉末に付着させた複合食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003259818A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7981522B2 (en) | 2003-12-05 | 2011-07-19 | Merck Patent Gmbh | Organic electroluminescent element |
CN103445054A (zh) * | 2013-07-27 | 2013-12-18 | 利辛县东华面粉有限责任公司 | 燕麦牛骨面粉及其制备方法 |
CN103445055A (zh) * | 2013-07-27 | 2013-12-18 | 利辛县东华面粉有限责任公司 | 蔬菜普洱茶面粉及其制备方法 |
-
2002
- 2002-03-08 JP JP2002063989A patent/JP2003259818A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7981522B2 (en) | 2003-12-05 | 2011-07-19 | Merck Patent Gmbh | Organic electroluminescent element |
CN103445054A (zh) * | 2013-07-27 | 2013-12-18 | 利辛县东华面粉有限责任公司 | 燕麦牛骨面粉及其制备方法 |
CN103445055A (zh) * | 2013-07-27 | 2013-12-18 | 利辛县东华面粉有限责任公司 | 蔬菜普洱茶面粉及其制备方法 |
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