JP2003259707A - 作業機の操作構造 - Google Patents

作業機の操作構造

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JP2003259707A
JP2003259707A JP2002063542A JP2002063542A JP2003259707A JP 2003259707 A JP2003259707 A JP 2003259707A JP 2002063542 A JP2002063542 A JP 2002063542A JP 2002063542 A JP2002063542 A JP 2002063542A JP 2003259707 A JP2003259707 A JP 2003259707A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合理的な操作で作業装置の自動昇降操作を中
止できるようにして昇降操作性の向上を図れるようにす
る。 【解決手段】 中立復帰型の操作具31を手動上昇操作
位置U1に操作すると、その操作が維持されている間は
作業装置4が上昇し、操作具31を自動上昇操作位置U
2に操作すると作業装置4が所定の上限位置まで自動上
昇し、操作具31を手動下降操作位置D1に操作する
と、その操作が維持されている間は作業装置4が下降
し、操作具31を自動下降操作位置D2に操作すると作
業装置4が所定の作業高さ位置まで自動下降し、作業装
置4の自動上昇途中で操作具31を手動下降操作位置D
1に操作すると、作業装置4がそのときの上昇途中位置
で上昇を停止し、作業装置4の自動下降途中で操作具3
1を手動上昇操作位置U1に操作すると、作業装置4が
そのときの下降途中位置で下降を停止するように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の後部に
作業装置を駆動昇降可能に連結し、中立復帰型の操作具
を前記中立位置から自動上昇操作位置に操作すると、前
記作業装置が所定の上限位置まで自動上昇し、前記操作
具を前記中立位置から自動下降操作位置に操作すると、
前記作業装置が所定の作業高さ位置まで自動下降するよ
うに構成した作業機の操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような作業機の操作構造と
しては、例えば特開2001−275415号公報で開
示されているように、中立位置と自動上昇操作位置との
間に手動上昇操作位置を、又、中立位置と自動下降操作
位置との間に手動下降操作位置を設けて、操作具を手動
上昇操作位置に操作している間だけ作業装置が上昇する
手動上昇操作と、操作具を手動下降操作位置に操作して
いる間だけ作業装置が下降する手動下降操作とを行える
ように構成したものや、例えば特開平9−294426
号公報で開示されているように、操作具の自動上昇操作
位置及び自動下降操作位置のいずれかへの到達に伴って
報知音を発生させる報知装置を装備したものがあった。
尚、上記の従来技術においては、操作具を中立位置から
自動下降操作位置に操作した次にその操作位置への2回
目の操作が行われると、作業装置が作動状態に切り換わ
るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうちの
前者のものによると、操作具の操作によって、作業装置
を所定の上限位置もしくは所定の作業高さ位置まで自動
昇降させる自動昇降操作に加えて、作業装置を任意の高
さ位置まで手動昇降させる手動昇降操作を行える利点を
有するものの、操作具を中立位置から手動上昇操作位置
又は手動下降操作位置に操作して、作業装置を任意の高
さ位置まで昇降させる手動昇降操作を行うつもりが、誤
って操作具を自動上昇操作位置又は自動下降操作位置ま
で操作してしまうと、作業装置が所定の上限位置又は所
定の作業高さ位置まで自動昇降するようになり、これに
よって、その自動昇降操作が完了するまで作業装置の手
動昇降操作が行えないようになることから、昇降操作性
の向上を図る上において改善の余地があった。
【0004】一方、上記従来技術のうちの後者のものに
よると、運転者に操作具が自動上昇操作位置又は自動下
降操作位置まで確実に操作されたか否かを把握させるこ
とができるものの、操作具の自動下降操作位置への到達
に伴って報知装置から発生する報知音が、作業装置を所
定の作業高さ位置まで自動下降させるための操作具の自
動下降操作位置への1回目の操作と、作業装置を作動状
態に切り換えるための操作具の自動下降操作位置への2
回目の操作とにかかわらず同じであることから、その操
作音からは、操作具の自動下降操作位置への1回目の操
作か2回目の操作かを把握できないようになっており、
これによって、作業装置を所定の作業高さ位置まで自動
下降させただけのつもりが作業装置が作動状態に切り換
わって作業が開始されてしまう、あるいは、作業装置を
作動状態に切り換えて作業を開始したつもりが作業装置
が所定の作業高さ位置まで自動下降するだけで作業が開
始されない、といった不都合を招く虞があり、この不都
合を解消するためには、操作具の自動下降操作位置への
到達に伴って報知音が報知装置から発生するように構成
しているにもかかわらず、操作具を自動下降操作位置に
操作するたびに振り返って後方の作業装置の状態を視認
する、といった煩わしい動作を行う必要があった。
【0005】本発明の第1の目的は、合理的な操作で作
業装置の自動昇降操作を中止できるようにして昇降操作
性の向上を図れるようにすることにあり、第2の目的
は、操作具の自動下降操作位置への操作が、作業装置を
所定の作業高さ位置まで自動下降させるための操作か、
作業装置を作動状態に切り換えるための操作かを容易に
把握できるようにして、不測に作業が開始されるあるい
は作業が開始されないといった不都合を未然に回避でき
るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記第1の目的
を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明
では、走行機体の後部に作業装置を駆動昇降可能に連結
した作業機の操作構造において、中立復帰型の操作具を
中立位置から手動上昇操作位置に操作すると、その操作
位置に前記操作具が維持されている間は前記作業装置が
上昇し、前記操作具を前記中立位置から前記手動上昇操
作位置を越えた自動上昇操作位置に操作すると、前記作
業装置が所定の上限位置まで自動上昇し、前記操作具を
前記中立位置から手動下降操作位置に操作すると、その
操作位置に前記操作具が維持されている間は前記作業装
置が下降し、前記操作具を前記中立位置から前記手動下
降操作位置を越えた自動下降操作位置に操作すると、前
記作業装置が所定の作業高さ位置まで自動下降し、前記
操作具の前記自動上昇操作位置への操作に基づく前記作
業装置の自動上昇途中で前記操作具を前記中立位置から
前記手動下降操作位置に操作すると、前記作業装置がそ
のときの上昇途中位置で上昇を停止し、前記操作具の前
記自動下降操作位置への操作に基づく前記作業装置の自
動下降途中で前記操作具を前記中立位置から前記手動上
昇操作位置に操作すると、前記作業装置がそのときの下
降途中位置で下降を停止するように構成した。
【0007】〔作用〕上記請求項1に記載の発明による
と、操作具の自動上昇操作位置への誤操作によって作業
装置を所定の上限位置まで自動上昇させる自動上昇操作
が不測に開始された場合には、操作具を手動下降操作位
置に操作することで、その誤操作に基づく作業装置の自
動上昇操作を直ちに中止させることができ、逆に、操作
具の自動下降操作位置への誤操作によって作業装置を所
定の作業高さ位置まで自動下降させる自動下降操作が不
測に開始された場合には、操作具を手動上昇操作位置に
操作することで、その誤操作に基づく作業装置の自動上
昇操作を直ちに中止させることができるようになる。
【0008】つまり、操作具を中立位置から手動上昇操
作位置又は手動下降操作位置に操作して作業装置を任意
の高さ位置まで昇降させる手動昇降操作を行うつもり
が、誤って、それらの操作位置を越えた自動上昇操作位
置又は自動下降操作位置まで操作具を操作してしまった
場合であっても、その誤操作に基づく作業装置の自動昇
降操作を直ちに中止させて、操作具の手動上昇操作位置
又は手動下降操作位置への操作に基づく作業装置の手動
昇降操作に切り換えることができるようになる。
【0009】しかも、操作具の誤操作に基づく作業装置
の自動昇降操作を中止させるための操作位置が、その誤
操作による作業装置の移動方向と逆方向に作業装置を移
動させるための操作位置であり、又、中立位置から近い
操作位置であることから、作業装置の自動昇降中止操作
を本能的に戸惑いなく迅速に行えるようになる。
【0010】〔効果〕従って、操作具の誤操作による作
業装置の自動昇降操作を合理的な操作で容易かつ即座に
中止することができ、その後の適切な作業装置の昇降操
作を迅速に行える昇降操作性に優れたものにすることが
できるとともに、その誤操作による作業能率の低下を回
避できるようになった。
【0011】〔構成〕本発明のうちの請求項2に記載の
発明では、上記請求項1に記載の発明において、前記操
作具を前記中立位置から前記自動下降操作位置に操作し
た次にその操作位置への2回目の操作が行われると、前
記作業装置が作動状態に切り換わるように構成した。
【0012】〔作用〕上記請求項2に記載の発明による
と、操作具を中立位置から自動下降操作位置に操作して
作業装置を所定の作業高さ位置まで自動下降させた後の
次の操作として、操作具をその自動下降操作位置に再び
操作することで、作業装置を作業状態に切り換えること
ができるようになる。
【0013】又、操作具を自動下降操作位置に操作して
作業装置を所定の作業高さ位置まで自動下降させた後の
次の操作としては通常行われることのない操作具の自動
下降操作位置への操作を作業装置の作業状態切り換え用
として有効利用することから、作業装置を作業状態に切
り換えるための専用の操作位置を新たに設ける必要がな
い。
【0014】〔効果〕従って、作業装置の昇降操作だけ
でなく、作業装置の作業状態への切り換え操作をも単一
の操作具で簡便に行える操作性に優れたものにすること
ができる上に、操作構造の簡素化や製造コストの削減を
図れるようになった。
【0015】〔構成〕本発明のうちの請求項3に記載の
発明では、上記請求項1又は2に記載の発明において、
前記操作具の前記自動上昇操作位置及び前記自動下降操
作位置のいずれかへの到達に伴って報知音を発生させる
報知装置を装備した。
【0016】〔作用〕上記請求項3に記載の発明による
と、報知装置から報知音が発生すれば、操作具が自動上
昇操作位置又は自動下降操作位置まで操作され、その操
作に応じた作業装置の操作が行われることを運転者に把
握させることができ、報知装置から報知音が発生しなけ
れば、操作具が自動上昇操作位置又は自動下降操作位置
まで操作されておらず、それらの操作位置への操作に応
じた作業装置の操作が行われないことを運転者に把握さ
せることができるようになる。
【0017】例えば、操作具の操作で作業装置を所定の
上限位置又は所定の作業高さ位置まで自動昇降させる場
合には、報知装置から報知音が発生すれば、そのときの
操作が、操作具が手動上昇操作位置又は手動下降操作位
置を越えて自動上昇操作位置又は自動下降操作位置まで
確実に操作された適正なものであり、その操作に応じた
作業装置の自動昇降操作が行われることを運転者に把握
させることができ、逆に、報知装置から報知音が発生し
なければ、そのときの操作が、操作具が自動上昇操作位
置又は自動下降操作位置まで確実に操作されていない不
適正なものであり、作業装置の自動昇降操作が行われな
いことを運転者に把握させることができるようになる。
【0018】又、操作具の操作で作業装置を作動状態に
切り換える場合には、報知装置から報知音が発生すれ
ば、そのときの操作が、操作具が手動下降操作位置を越
えて自動下降操作位置まで確実に操作された適正なもの
であり、その操作に基づく作業装置の作動状態への切り
換え操作が行われることを運転者に把握させることがで
き、逆に、報知装置から報知音が発生しなければ、その
ときの操作が、操作具が自動下降操作位置まで確実に操
作されていない不適正なものであり、作業装置の作動状
態への切り換え操作が行われないことを運転者に把握さ
せることができるようになる。
【0019】更に、操作具の操作で作業装置を任意の高
さ位置まで昇降させる場合には、報知装置から報知音が
発生すれば、そのときの操作が、操作具が手動上昇操作
位置又は手動下降操作位置を越えて自動上昇操作位置又
は自動下降操作位置まで誤って操作された不適正なもの
であり、その誤操作に応じた作業装置の自動昇降操作が
行われることを運転者に把握させることができ、逆に、
報知装置から報知音が発生しなければ、そのときの操作
が、操作具が手動上昇操作位置又は手動下降操作位置を
越えて自動上昇操作位置又は自動下降操作位置まで操作
された誤操作ではなく、その誤操作に応じた作業装置の
自動昇降操作が行われないことを運転者に把握させるこ
とができるようになる。
【0020】要するに、中立位置と自動上昇操作位置及
び自動下降操作位置との間に手動上昇操作位置又は手動
下降操作位置を設けたことによって、操作具の自動上昇
操作位置又は自動下降操作位置への操作が不確実になる
虞や、操作具を手動上昇操作位置又は手動下降操作位置
に操作するつもりが誤って自動上昇操作位置又は自動下
降操作位置に操作してしまう虞が生じることを考慮し
て、そのときの操作具の操作が適正であるか否かを運転
者が容易に把握できるようにしているのであり、これに
よって、そのときの操作具の操作が不適正である場合に
は、誤操作に基づく作業装置の自動昇降操作の中止や操
作具の適正な再操作を運転者に促すことができ、運転者
はその中止操作や再操作を速やかに行えるようになる。
【0021】〔効果〕従って、操作具の誤操作による作
業装置の自動昇降操作をより確実かつ早期に中止するこ
とができ、その後の適切な作業装置の昇降操作をより迅
速に行えることから、操作具の自動上昇操作位置や自動
下降操作位置への誤操作に起因した作業能率の低下をよ
り効果的に回避できるようになり、更に、操作具の自動
上昇操作位置や自動下降操作位置への操作が不適正で、
それらの操作位置への操作に基づく作業装置の操作が行
われないことに起因した作業能率の低下をも容易に回避
できるようになった。
【0022】〔構成〕本発明のうちの請求項4に記載の
発明では、上記請求項1又は2に記載の発明において、
前記操作具の前記手動上昇操作位置、前記自動上昇操作
位置、前記手動下降操作位置、及び前記自動下降操作位
置のいずれかへの到達に伴って、それらの各操作位置に
応じた報知音を発生させる報知装置を装備した。
【0023】〔作用〕上記請求項4に記載の発明による
と、報知装置から発生する報知音によって、そのときの
操作具の操作位置、並びに、その操作に基づいて行われ
る作業装置の操作を運転者に把握させることができるよ
うになる。
【0024】例えば、操作具の操作で作業装置を所定の
上限位置又は所定の作業高さ位置まで自動昇降させる場
合には、操作具の自動上昇操作位置又は自動下降操作位
置への到達に伴って発生する報知音が報知装置から発生
すれば、そのときの操作が、操作具が手動上昇操作位置
又は手動下降操作位置を越えて自動上昇操作位置又は自
動下降操作位置まで確実に操作された適正なものであ
り、その操作に応じた作業装置の自動昇降操作が行われ
ることを運転者に把握させることができ、逆に、操作具
の自動上昇操作位置又は自動下降操作位置への到達に伴
って発生する報知音が報知装置から発生しなければ、そ
のときの操作が、操作具が自動上昇操作位置又は自動下
降操作位置まで確実に操作されていない不適正なもので
あり、作業装置の自動昇降操作が行われないことを運転
者に把握させることができるようになる。
【0025】又、操作具の操作で作業装置を作動状態に
切り換える場合には、操作具の自動下降操作位置への到
達に伴って発生する報知音が報知装置から発生すれば、
そのときの操作が、操作具が手動下降操作位置を越えて
自動下降操作位置まで確実に操作された適正なものであ
り、その操作に基づく作業装置の作動状態への切り換え
操作が行われることを運転者に把握させることができ、
逆に、操作具の自動下降操作位置への到達に伴って発生
する報知音が報知装置から発生しなければ、そのときの
操作が、操作具が自動下降操作位置まで確実に操作され
ていない不適正なものであり、作業装置の作動状態への
切り換え操作が行われないことを運転者に把握させるこ
とができるようになる。
【0026】更に、操作具の操作で作業装置を任意の高
さ位置まで昇降させる場合には、操作具の手動上昇操作
位置又は手動下降操作位置への到達に伴って発生する報
知音のみが報知装置から発生すれば、そのときの操作
が、操作具が手動上昇操作位置又は手動下降操作位置に
確実に操作された適切なものであり、その操作に応じた
作業装置の手動昇降操作が行われることを運転者に把握
させることができ、又、操作具の自動上昇操作位置又は
自動下降操作位置への到達に伴って発生する報知音が報
知装置から発生すれば、そのときの操作が、操作具が手
動上昇操作位置又は手動下降操作位置を越えて自動上昇
操作位置又は自動下降操作位置まで誤って操作された不
適正なものであり、その誤操作に応じた作業装置の自動
昇降操作が行われることを運転者に把握させることがで
き、逆に、報知装置から報知音が発生しなければ、その
ときの操作が、操作具が手動上昇操作位置又は手動下降
操作位置まで確実に操作されていない不適切なものであ
り、作業装置の手動昇降操作が行われないことを運転者
に把握させることができるようになる。
【0027】要するに、中立位置と自動上昇操作位置及
び自動下降操作位置との間に手動上昇操作位置又は手動
下降操作位置を設けたことによって、操作具の各操作位
置への操作が不確実になる虞や、操作具を手動上昇操作
位置又は手動下降操作位置に操作するつもりが誤って自
動上昇操作位置又は自動下降操作位置に操作してしまう
虞が生じることを考慮して、そのときの操作具の操作が
適正であるか否かを運転者が容易に把握できるようにし
ているのであり、これによって、そのときの操作具の操
作が不適正である場合には、誤操作に基づく作業装置の
自動昇降操作の中止や操作具の適正な再操作を運転者に
促すことができ、運転者はその中止操作や再操作を速や
かに行えるようになる。
【0028】〔効果〕従って、操作具の誤操作による作
業装置の自動昇降操作をより確実かつ早期に中止するこ
とができ、その後の適切な作業装置の昇降操作をより迅
速に行えることから、操作具の自動上昇操作位置や自動
下降操作位置への誤操作に起因した作業能率の低下をよ
り効果的に回避できるようになり、更に、操作具の各操
作位置への操作が不適正で、それらの操作位置への操作
に基づく作業装置の操作が行われないことに起因した作
業能率の低下をも容易に回避できるようになった。
【0029】〔構成〕上記第2の目的を達成するため、
本発明のうちの請求項5に記載の発明では、走行機体の
後部に作業装置を駆動昇降可能に連結した作業機の操作
構造において、中立復帰型の操作具を前記中立位置から
自動上昇操作位置に操作すると、前記作業装置が所定の
上限位置まで自動上昇し、前記操作具を前記中立位置か
ら自動下降操作位置に操作すると、前記作業装置が所定
の作業高さ位置まで自動下降し、前記操作具を前記中立
位置から前記自動下降操作位置に操作した次にその操作
位置への2回目の操作が行われると、前記作業装置が作
動状態に切り換わるように構成し、前記操作具の前記自
動下降操作位置への到達に伴って、その操作に基づいて
前記作業装置が所定の作業高さ位置まで自動下降する場
合と前記作業装置が作動状態に切り換わる場合とに応じ
た報知音を発生させる報知装置を装備した。
【0030】〔作用〕上記請求項5に記載の発明による
と、操作具を自動下降操作位置に向けて操作した際に、
報知装置から報知音が発生すれば、そのときの操作が、
操作具が自動下降操作位置まで確実に操作された適正な
ものであることを運転者に把握させることができ、その
ときの報知音によって、その操作に基づいて作業装置の
自動下降操作が行われるのか作業状態への切り換え操作
が行われるのかを運転者に把握させることができ、又、
報知装置から報知音が発生しなければ、そのときの操作
が、操作具が自動下降操作位置まで確実に操作されてい
ない不適正なものであり、作業装置の自動下降操作と作
業状態への切り換え操作のいずれも行われないことを運
転者に把握させることができ、るようになる。
【0031】つまり、操作具の自動下降操作位置への操
作が適正であるか否かを運転者に容易に把握させること
ができ、操作が不適正である場合には操作具の適正な再
操作を運転者に促すことができ、運転者は操作具の自動
下降操作位置への適正な再操作を速やかに行えるように
なる。又、そのときの操作具の自動下降操作位置への操
作に基づいて行われる作業装置の操作を運転者に容易に
把握させることができることから、作業装置を所定の作
業高さ位置まで自動下降させただけのつもりが作業装置
が作動状態に切り換わって作業が不測に開始されてしま
う、あるいは、作業装置を作動状態に切り換えて作業を
開始したつもりが作業装置が所定の作業高さ位置まで自
動下降するだけで作業が開始されない、といった不都合
の発生を未然に回避することができ、又仮にそれらの不
都合を招いた場合であっても、それらの不都合の発生を
運転者に容易に把握させることができ、運転者はそれら
の不都合に対する適切な操作を速やかに行えるようにな
る。
【0032】〔効果〕従って、操作具の自動下降操作位
置への操作が不適正で、その操作に基づく作業装置の自
動下降操作や作動状態への切り換え操作が行われないこ
とに起因した作業能率の低下や、不測に作業が開始され
るあるいは作業が開始されないといった不都合に起因し
た作業能率の低下を容易に回避できるようになった。
【0033】
【発明の実施の形態】図1には作業機の一例である乗用
型田植機の全体側面が示されており、この乗用型田植機
は、乗用型の走行機体1の後部に、油圧シリンダ2の作
動で昇降揺動するリンク機構3を介して作業装置4の一
例である苗植付装置4を駆動昇降可能に連結し、かつ、
施肥装置5を搭載することによってミッドマウント施肥
仕様に構成されている。
【0034】走行機体1は、エンジン6からの動力を、
静油圧式無段変速装置7、ギヤ式伝動装置8、及び伝動
軸9などを介して、左右の前輪10及び後輪11に走行
用動力として伝達する四輪駆動形式に構成され、その中
央部には、左右の前輪10を操向するステアリングホイ
ール12や運転座席13などを備えた搭乗運転部14が
形成されている。
【0035】苗植付装置4は、機体の走行に伴って整地
フロート15が苗植え付け箇所を前もって整地する一方
で、ギヤ式伝動装置8からの作業用動力がフィードケー
ス16に伝達され、そのフィードケース16からの分配
動力で、苗載台17が左右方向に一定ストロークで往復
駆動されるとともに、複数のロータリ式の植付機構18
が、苗載台17の下端から苗を所定量ずつ取り出して圃
場に植え付ける植え付け作動を行うように構成されてい
る。
【0036】施肥装置5は、機体の走行に伴って整地フ
ロート15に装備された作溝器19が施肥溝を形成する
一方で、ギヤ式伝動装置8からの作業用動力で複数の繰
出機構20が肥料ホッパ21内の肥料を所定量ずつ繰り
出し、電動ファン22の作動で各繰出機構20にて繰り
出された肥料を案内ホース23を介して対応する作溝器
19に向けて圧送することで、圃場における植え付け苗
の横側方箇所に肥料を埋没させるように構成されてい
る。
【0037】図1及び図2に示すように、苗植付装置4
において、各整地フロート15は、左右向きのフロート
支点軸24から後下方に向けて延設された複数の支持ア
ーム25のうちの対応するものに、フロート支点軸24
周りに上下揺動可能に支持されている。
【0038】又、走行機体1には、左右一対の線引きマ
ーカ26が、その先端が圃場に突入して次回の走行基準
線を形成する倒伏姿勢と、その先端が圃場から離間して
走行機体1に近接する起立姿勢とに姿勢切り換え可能に
装備されている。
【0039】左右の線引きマーカ26は、苗植付装置4
の所定の上限位置への上昇に連動してそれぞれに連係さ
れた操作ワイヤ27が引き込み操作されることで、バネ
28の付勢に抗して起立姿勢に切り換えられ、この起立
姿勢においては、対応する操作ワイヤ27に連係された
左右の保持機構29の作用で、苗植付装置4の下降操作
にかかわらず起立姿勢で保持されるようになっている。
又、各保持機構29に対応する電磁シリンダ30の作動
で各保持機構29による起立姿勢での保持が選択的に解
除されることによって倒伏姿勢への姿勢切り換えが許容
され、その解除状態で苗植付装置4を所定の作業高さ位
置である植え付け位置まで下降させる下降操作が行われ
る、もしくは、苗植付装置4を植え付け位置まで下降さ
せる際にその解除状態が選択的に現出されることによっ
て、選択解除された側の線引きマーカ26がバネ28の
付勢で倒伏姿勢に切り換えられるようになっている。
【0040】苗植付装置4の昇降は、ステアリングホイ
ール12の右下方に配備された中立復帰型の操作具31
の一例である十字揺動式の操作レバー31の操作に基づ
いて、走行機体1に搭載されたマイクロプロセッサなど
からなる制御装置32が、油圧シリンダ2に対する作動
油の流動状態を切り換える電磁切換弁33の作動を制御
することで行えるようになっている。
【0041】図2に示すように、操作レバー31は、中
立位置Nより上方の手動上昇操作位置U1、手動上昇操
作位置U1より上方の自動上昇操作位置U2、中立位置
Nより下方の手動下降操作位置D1、手動下降操作位置
D1より下方の自動下降操作位置D2、中立位置Nより
前方の左マーカ操作位置F、及び、中立位置Nより後方
の右マーカ操作位置Rへの操作が可能で、それらの各操
作位置U1,U2,D1,D2,F,Rへの到達が多接
点スイッチ34によって検出され、その多接点スイッチ
34は、その検出情報を制御装置32に出力するように
なっている。
【0042】又、制御装置32には、多接点スイッチ3
4からの検出情報以外に、左右中央に位置する整地フロ
ート(以下センサフロートと略称する)15の上下揺動
角を検出する回転式のポテンショメータからなるフロー
トセンサ35や、苗植付装置4の所定の上限位置への到
達を検出する上限スイッチ36などからの検出情報も入
力され、制御装置32は、それらの検出情報に基づい
て、電磁切換弁33の作動以外に、各保持機構29を解
除操作する電磁シリンダ30、苗植付装置4及び施肥装
置5への伝動を断続する作業クラッチ37を切り換え操
作するクラッチモータ38、及び、報知装置39の一例
であるブザー39などの作動をも制御するように構成さ
れている。
【0043】図2及び図3に基づいて制御装置32の制
御作動について説明すると、制御装置32は、操作レバ
ー31の手動上昇操作位置U1への到達が多接点スイッ
チ34によって検出されると、その検出が継続されてい
る間は、電磁切換弁33を油圧シリンダ2に作動油を供
給する供給状態に切り換えて油圧シリンダ2を短縮作動
させることで苗植付装置4を上昇させ、その検出が途絶
えると、電磁切換弁33を油圧シリンダ2に対する作動
油の流動を停止させる停止状態に切り換えて油圧シリン
ダ2の短縮作動を停止させることで苗植付装置4をその
ときの上昇位置にて停止させるようになっている。
【0044】又、操作レバー31の自動上昇操作位置U
2への到達が多接点スイッチ34によって検出される
と、ブザー39を作動させて報知音を1回だけ発生させ
るとともに、上限スイッチ36によって苗植付装置4の
所定の上限位置への到達が検出されるまで電磁切換弁3
3を供給状態に切り換えて油圧シリンダ2を短縮作動さ
せることで、苗植付装置4を所定の上限位置に向けて自
動上昇させ、上限スイッチ36により苗植付装置4の所
定の上限位置への到達が検出されるのに伴って、電磁切
換弁33を停止状態に切り換えて油圧シリンダ2の短縮
作動を停止させることで、苗植付装置4を所定の上限位
置にて自動停止させるようになっている。
【0045】逆に、操作レバー31の手動下降操作位置
D1への到達が多接点スイッチ34によって検出される
と、その検出が継続されている間は、電磁切換弁33を
油圧シリンダ2から作動油を排出する排出状態に切り換
えて油圧シリンダ2を伸長作動させることで苗植付装置
4を下降させ、その検出が途絶えると、電磁切換弁33
を停止状態に切り換えて油圧シリンダ2の伸長作動を停
止させることで苗植付装置4をそのときの下降位置にて
停止させるようになっている。
【0046】又、操作レバー31の自動下降操作位置D
2への到達が多接点スイッチ34によって検出される
と、ブザー39を作動させて報知音を1回だけ発生させ
るとともに、フロートセンサ35によって、センサフロ
ート15が予め設定された所定の基準姿勢に接地復帰す
る苗植付装置4の所定の植え付け作業高さ位置への到達
が検出されるまで電磁切換弁33を排出状態に切り換え
て油圧シリンダ2を伸長作動させることで、苗植付装置
4を所定の植え付け作業高さ位置に向けて自動下降さ
せ、フロートセンサ35により苗植付装置4の所定の植
え付け作業高さ位置への到達が検出されるのに伴って、
電磁切換弁33を停止状態に切り換えて油圧シリンダ2
の伸長作動を停止させることで、苗植付装置4を所定の
植え付け作業高さ位置にて自動停止させるようになって
いる。尚、苗植付装置4を所定の植え付け作業高さ位置
にて自動停止させた後は、機体の走行に伴ってセンサフ
ロート15が上下揺動して所定の基準姿勢から外れる
と、そのときのフロートセンサ35からの検出情報に基
づいて電磁切換弁33の作動を制御することで、センサ
フロート15が所定の基準姿勢に復帰するように苗植付
装置4を自動昇降させる自動昇降制御を行うようになっ
ており、これによって、圃場泥面の起伏の変化にかかわ
らず苗植付装置4を所定の植え付け作業高さ位置に維持
できるようになっている。
【0047】そして、多接点スイッチ34により操作レ
バー31の自動下降操作位置D2への到達が検出された
次の検出として、その自動下降操作位置D2への操作レ
バー31の2回目の到達が多接点スイッチ34によって
検出されると、ブザー39を作動させて報知音を2回連
続して発生させるとともに、クラッチモータ38を作動
させて作業クラッチ37を伝動切り状態から伝動入り状
態に切り換えて、苗植付装置4による苗の植え付けと施
肥装置5による施肥とを開始させて作業状態を現出する
ようになっている。尚、この作業状態においても、制御
装置32は自動昇降制御を行うように構成されており、
これによって、圃場泥面の起伏の変化にかかわらず苗植
付装置4を所定の植え付け作業高さ位置に維持すること
ができ、予め設定された植え付け深さでの安定した苗の
植え付けを行えるようになっている。
【0048】ちなみに、苗植付装置4を所定の植え付け
作業高さ位置にて自動停止させた状態において、操作レ
バー31の手動上昇操作位置U1又は自動上昇操作位置
U2への到達が多接点スイッチ34によって検出される
と、自動昇降制御を終了させた後に、そのときの検出情
報に基づいた苗植付装置4の上昇操作状態を現出し、
又、作業状態において、操作レバー31の手動上昇操作
位置U1又は自動上昇操作位置U2への到達が多接点ス
イッチ34によって検出されると、クラッチモータ38
を作動させて作業クラッチ37を伝動入り状態から伝動
切り状態に切り換えるとともに自動昇降制御を終了させ
た後に、そのときの検出情報に基づいた苗植付装置4の
上昇操作状態を現出するようになっている。
【0049】ところで、多接点スイッチ34により操作
レバー31の自動上昇操作位置U2への到達が検出され
た次の検出が、上限スイッチ36による苗植付装置4の
所定の上限位置への到達検出ではなく、多接点スイッチ
34による操作レバー31の手動下降操作位置D1への
到達検出であると、電磁切換弁33を停止状態に切り換
えて油圧シリンダ2の短縮作動を停止させることで苗植
付装置4をそのときの上昇途中位置にて停止させるよう
になっている。
【0050】又、多接点スイッチ34により操作レバー
31の自動下降操作位置D2への到達が検出された次の
検出が、フロートセンサ35による苗植付装置4の所定
の植え付け作業高さ位置への到達検出ではなく、多接点
スイッチ34による操作レバー31の手動上昇操作位置
U1への到達検出であると、電磁切換弁33を停止状態
に切り換えて油圧シリンダ2の伸長作動を停止させるこ
とで苗植付装置4をそのときの下降途中位置にて停止さ
せるようになっている。
【0051】一方、図示は省略するが、操作レバー31
の左マーカ操作位置Fへの到達が多接点スイッチ34に
よって検出されると、左側の線引きマーカ26を起立姿
勢で保持する保持機構29に対する電磁シリンダ30を
作動させて、左側の線引きマーカ26の倒伏姿勢への切
り換えを許容するようになり、苗植付装置4が植え付け
作業高さ位置に下降している、又は、植え付け作業高さ
位置に下降すると、左側の線引きマーカ26が倒伏姿勢
に切り換わるようになっている。
【0052】逆に、操作レバー31の右マーカ操作位置
Rへの到達が多接点スイッチ34によって検出される
と、右側の線引きマーカ26を起立姿勢で保持する保持
機構29に対する電磁シリンダ30を作動させて、右側
の線引きマーカ26の倒伏姿勢への切り換えを許容する
ようになり、苗植付装置4が植え付け作業高さ位置に下
降している、又は、植え付け作業高さ位置に下降する
と、右側の線引きマーカ26が倒伏姿勢に切り換わるよ
うになっている。
【0053】つまり、単一の操作レバー31を装備する
だけの簡単な構成でありながら、その操作レバー31を
中立位置Nから上方の手動上昇操作位置U1に操作する
と、その操作位置U1に操作レバー31を維持している
間だけ苗植付装置4を上昇させて任意の高さ位置で上昇
停止させる手動上昇操作を行えるようになり、逆に、操
作レバー31を中立位置Nから下方の手動下降操作位置
D1に操作すると、その操作位置D1に操作レバー31
を維持している間だけ苗植付装置4を下降させて任意の
高さ位置で下降停止させる手動下降操作を行えるように
なり、又、操作レバー31を中立位置Nから上方の手動
上昇操作位置U1を越えた自動上昇操作位置U2に操作
すると、所定の上限位置まで苗植付装置4を自動上昇さ
せる自動上昇操作を行えるようになり、逆に、操作レバ
ー31を中立位置Nから下方の手動下降操作位置D1を
越えた自動下降操作位置D2に操作すると、所定の植え
付け作業高さ位置まで苗植付装置4を自動上昇させる自
動下降操作を行えるようになり、その自動下降操作位置
D2への操作が行われた操作レバー31の次の操作とし
て、その操作位置D2への2回目の操作を行うと、苗植
付装置4及び施肥装置5を作動状態に切り換えることが
でき、その自動下降操作位置D2への2回目の操作が行
われた操作レバー31の次の操作として、中立位置Nか
ら上方の手動上昇操作位置U1又は自動上昇操作位置U
2への操作を行うと、苗植付装置4及び施肥装置5を非
作動状態に切り換えることができるとともに、その操作
位置U1,U2に応じた苗植付装置4の手動上昇操作又
は自動上昇操作を行えるようになり、更に、操作レバー
31を左マーカ操作位置Fに操作すると、左側の線引き
マーカ26を作用させる倒伏姿勢への切り換えを可能に
することができ、逆に、操作レバー31を右マーカ操作
位置Rに操作すると、右側の線引きマーカ26を作用さ
せる倒伏姿勢への切り換えを可能にすることができるよ
うになっている。
【0054】又、操作レバー31の自動上昇操作位置U
2への操作に基づく苗植付装置4の自動上昇操作途中で
操作レバー31を中立位置Nから手動下降操作位置D1
に操作すると、苗植付装置4をそのときの上昇途中位置
にて上昇停止させることができ、逆に、操作レバー31
の自動下降操作位置D2への操作に基づく苗植付装置4
の自動下降操作途中で操作レバー31を中立位置Nから
手動上昇操作位置U1に操作すると、苗植付装置4をそ
のときの下降途中位置にて下降停止させることができ、
これによって、操作レバー31を中立位置Nから上方の
手動上昇操作位置U1に操作して苗植付装置4を任意の
高さ位置まで上昇させる手動上昇操作を行うつもりが、
誤って、その手動上昇操作位置U1を越えた自動上昇操
作位置U2まで操作レバー31を操作してしまった場合
には、その誤操作方向とは逆方向である下方の手動下降
操作位置D1に操作レバー31を操作すれば、その誤操
作に基づく苗植付装置4の自動上昇操作を直ちに中止さ
せることができ、その後、操作レバー31を手動上昇操
作位置U1に操作することで、苗植付装置4を任意の高
さ位置まで手動上昇させることができ、逆に、操作レバ
ー31を中立位置Nから下方の手動下降操作位置D1に
操作して苗植付装置4を任意の高さ位置まで下降させる
手動下降操作を行うつもりが、誤って、その手動下降操
作位置D1を越えた自動下降操作位置D2まで操作レバ
ー31を操作してしまった場合には、その誤操作方向と
は逆方向である上方の手動上昇操作位置U1に操作レバ
ー31を操作すれば、その誤操作に基づく苗植付装置4
の自動下降操作を直ちに中止させることができ、その
後、操作レバー31を手動下降操作位置D1に操作する
ことで、苗植付装置4を任意の高さ位置まで手動下降さ
せることができるようになっている。
【0055】しかも、ブザー39からの報知音によっ
て、ブザー39からの報知音がなければ、そのときの操
作レバー31の操作が、自動上昇操作位置U2又は自動
下降操作位置D2まで操作されていない手動上昇操作位
置U1又は手動下降操作位置D1への操作であり、その
操作に応じた苗植付装置4の手動昇降操作が行われるこ
とを運転者に把握させることができ、又、ブザー39か
らの報知音が1回であれば、そのときの操作レバー31
の操作が、手動上昇操作位置U1又は手動下降操作位置
D1を越えた自動上昇操作位置U2又は自動下降操作位
置D2への操作であり、その操作に応じた苗植付装置4
の自動昇降操作が行われることを運転者に把握させるこ
とができ、更に、ブザー39からの報知音が2回であれ
ば、そのときの操作レバー31の操作が、手動下降操作
位置D1を越えた自動下降操作位置D2への2回目の操
作であり、苗植付装置4及び施肥装置5が作動状態に切
り換えられることを運転者に把握させることができ、こ
れによって、運転者は、そのときの操作レバー31の操
作が適正であったか否かを容易に判断することができ、
そのときの操作レバー31の操作が不適正である場合に
は、その誤操作に対する操作レバー31による適正な処
置を速やかに行えるようになっている。
【0056】前述したように、制御装置32は、苗植付
装置4を所定の植え付け作業高さ位置に自動停止させた
状態において、機体の走行に伴ってセンサフロート15
が上下揺動して所定の基準姿勢から外れると、そのとき
のフロートセンサ35からの検出情報に基づいて電磁切
換弁33の作動を制御して、センサフロート15が所定
の基準姿勢に復帰する高さ位置まで苗植付装置4を昇降
させるようになっている。この昇降制御について詳述す
ると、制御装置32は、フロートセンサ35からの検出
情報であるセンサフロート15の所定の基準姿勢からの
偏差に基づいて、苗植付装置4を下降させる場合には、
油圧シリンダ2から排出される作動油の流量が、そのと
きの偏差のn次関数(例えば4次関数)の流量となるよ
うに、又、苗植付装置4を上昇させる場合には、油圧シ
リンダ2に供給される作動油の流量が、そのときの偏差
のn次関数以下(例えば3次関数)の流量となるように
ゲインを設定するように構成されており、これによっ
て、苗植付装置4の昇降によるセンサフロート15の所
定の基準姿勢への復帰を迅速に行えるようにしながら
も、苗植付装置4の上昇速度が下降速度よりも速くなる
ことを防止でき、各整地フロート15が圃場泥面から浮
き上がることに起因した浮き苗の発生を効果的に抑制で
きるようになっている。
【0057】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1)作業機としては直播機やトラクタなどであっても
よい。
【0058】(2)操作レバー31の自動上昇操作位置
U2への操作に基づく苗植付装置4の自動上昇操作途中
において、操作レバー31を中立位置Nから手動下降操
作位置D1を越えて自動下降操作位置D2に操作した場
合であっても、苗植付装置4がそのときの上昇途中位置
で上昇停止し、逆に、操作レバー31の自動下降操作位
置D2への操作に基づく苗植付装置4の自動下降操作途
中において、操作レバー31を中立位置Nから手動上昇
操作位置U1を越えて自動上昇操作位置U2に操作した
場合であっても、苗植付装置4がそのときの下降途中位
置で下降停止するように構成してもよい。
【0059】(3)報知装置39として、アラームや音
声発生器などを採用するようにしてもよい。
【0060】(4)操作レバー31の自動上昇操作位置
U2又は自動下降操作位置D2への到達が多接点スイッ
チ34により検出された場合と、多接点スイッチ34に
より操作レバー31の自動下降操作位置D2への到達が
検出された次の検出として、その自動下降操作位置D2
への操作レバー31の2回目の到達が多接点スイッチ3
4により検出された場合とで、報知装置39が発生させ
る報知音の長さを変えるようにしてもよく、又、音色を
変えるようにしてもよい。
【0061】(5)操作レバー31の手動上昇操作位置
U1又は手動下降操作位置D1への到達が多接点スイッ
チ34により検出された場合においても、報知装置39
が報知音を発生させるように構成してもよい。この構成
においては、例えば、操作レバー31の手動上昇操作位
置U1又は手動下降操作位置D1への到達が多接点スイ
ッチ34により検出されると、その検出が継続されてい
る間は報知装置39が報知音を発生させ、操作レバー3
1の自動上昇操作位置U2又は自動下降操作位置D2へ
の到達が多接点スイッチ34により検出されると、報知
装置39が報知音を2回続けて発生させ、多接点スイッ
チ34により操作レバー31の自動下降操作位置D2へ
の到達が検出された次の検出として、その自動下降操作
位置D2への操作レバー31の2回目の到達が多接点ス
イッチ34により検出されると、報知装置39が報知音
を3回続けて発生させるようにしてもよい。
【0062】(6)多接点スイッチ34により操作レバ
ー31の手動上昇操作位置U1への到達が検出された場
合と、手動下降操作位置D1への到達が検出された場合
とで、報知装置39が発生させる報知音の回数や音色な
どを変えるようにしてもよく、又、多接点スイッチ34
により操作レバー31の自動上昇操作位置U2への到達
が検出された場合と、自動下降操作位置D2への到達が
検出された場合とで、報知装置39が発生させる報知音
の回数や音色などを変えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】制御構成を示すブロック図
【図3】苗植付装置上昇操作時の制御装置の制御作動を
示すフローチャート
【図4】苗植付装置下降操作時の制御装置の制御作動を
示すフローチャート
【符号の説明】
1 走行機体 4 作業装置 31 操作具 39 報知装置 D1 手動下降操作位置 D2 自動下降操作位置 N 中立位置 U1 手動上昇操作位置 U2 自動上昇操作位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B062 AA02 AA11 AB01 BA02 BA09 BA22 BA26 2B304 KA08 LA02 LA04 LA09 LA20 LB05 LB16 MA03 MC11 PA01 PB05 PC01 PD02 PD17 QA03 QA22 QA25 QB02 QB12 QC03 QC12 RA10 RA14 RB06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後部に作業装置を駆動昇降可
    能に連結した作業機の操作構造であって、 中立復帰型の操作具を中立位置から手動上昇操作位置に
    操作すると、その操作位置に前記操作具が維持されてい
    る間は前記作業装置が上昇し、前記操作具を前記中立位
    置から前記手動上昇操作位置を越えた自動上昇操作位置
    に操作すると、前記作業装置が所定の上限位置まで自動
    上昇し、前記操作具を前記中立位置から手動下降操作位
    置に操作すると、その操作位置に前記操作具が維持され
    ている間は前記作業装置が下降し、前記操作具を前記中
    立位置から前記手動下降操作位置を越えた自動下降操作
    位置に操作すると、前記作業装置が所定の作業高さ位置
    まで自動下降し、前記操作具の前記自動上昇操作位置へ
    の操作に基づく前記作業装置の自動上昇途中で前記操作
    具を前記中立位置から前記手動下降操作位置に操作する
    と、前記作業装置がそのときの上昇途中位置で上昇を停
    止し、前記操作具の前記自動下降操作位置への操作に基
    づく前記作業装置の自動下降途中で前記操作具を前記中
    立位置から前記手動上昇操作位置に操作すると、前記作
    業装置がそのときの下降途中位置で下降を停止するよう
    に構成してある作業機の操作構造。
  2. 【請求項2】 前記操作具を前記中立位置から前記自動
    下降操作位置に操作した次にその操作位置への2回目の
    操作が行われると、前記作業装置が作動状態に切り換わ
    るように構成してある請求項1に記載の作業機の操作構
    造。
  3. 【請求項3】 前記操作具の前記自動上昇操作位置及び
    前記自動下降操作位置のいずれかへの到達に伴って報知
    音を発生させる報知装置を装備してある請求項1又は2
    に記載の作業機の操作構造。
  4. 【請求項4】 前記操作具の前記手動上昇操作位置、前
    記自動上昇操作位置、前記手動下降操作位置、及び前記
    自動下降操作位置のいずれかへの到達に伴って、それら
    の各操作位置に応じた報知音を発生させる報知装置を装
    備してある請求項1又は2に記載の作業機の操作構造。
  5. 【請求項5】 走行機体の後部に作業装置を駆動昇降可
    能に連結した作業機の操作構造であって、 中立復帰型の操作具を前記中立位置から自動上昇操作位
    置に操作すると、前記作業装置が所定の上限位置まで自
    動上昇し、前記操作具を前記中立位置から自動下降操作
    位置に操作すると、前記作業装置が所定の作業高さ位置
    まで自動下降し、前記操作具を前記中立位置から前記自
    動下降操作位置に操作した次にその操作位置への2回目
    の操作が行われると、前記作業装置が作動状態に切り換
    わるように構成し、前記操作具の前記自動下降操作位置
    への到達に伴って、その操作に基づいて前記作業装置が
    所定の作業高さ位置まで自動下降する場合と前記作業装
    置が作動状態に切り換わる場合とに応じた報知音を発生
    させる報知装置を装備してある作業機の操作構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017113023A (ja) * 2017-02-24 2017-06-29 井関農機株式会社 苗移植機

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