JP2003257072A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003257072A
JP2003257072A JP2002059910A JP2002059910A JP2003257072A JP 2003257072 A JP2003257072 A JP 2003257072A JP 2002059910 A JP2002059910 A JP 2002059910A JP 2002059910 A JP2002059910 A JP 2002059910A JP 2003257072 A JP2003257072 A JP 2003257072A
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transmittance
optical disk
light beam
power
light source
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JP2002059910A
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English (en)
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Kenji Kondo
健二 近藤
Shinichi Yamada
真一 山田
Katsuya Watanabe
克也 渡邊
Kenji Fujiune
健司 藤畝
Yuichi Kuze
雄一 久世
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光ディスクの種類に応じて透過率を変化させ
ることで、光源の出力パワーを量子化雑音が十分低くな
る高パワーにしつつ、照射パワーを記録層の劣化やデー
タの消去が起きない低パワーでの再生ができ、さらに透
過率変化を専用のセンサを用いることなく検出できる光
ディスク装置を提供する。 【解決手段】 本発明の光ディスク装置は、光源101
と、前記光源101と照射パワー検出手段の間に配置さ
れた光ビームの透過率を可変できる光学素子102を有
し、透過率を光ディスク108の種類に応じて変化させ
ることで良好な再生状態を実現する。さらに光源制御信
号の出力の変化を検出することにより、透過率変化を検
出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームを利用し
て光ディスクに信号を記録し、または光ディスクに記録
された信号を再生する光ディスク装置に関するものであ
り、特に再生時に低雑音で良好な状態を実現するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルバーサタイルディスク
(以降、DVDと称す)は、大容量のディジタル情報が
記録可能な高密度光ディスクとして注目されている。し
かし情報の大容量化に伴い、より高密度の光ディスクの
実現が求められている。ここで、DVDよりも高密度な
記録を達成するには、記録層上にDVDよりも小さなマ
ークを記録する必要があり、その為には光源の波長を短
く、対物レンズの開口数(以降、NAと称す)を大きく
することが必要となる。例えば、DVDでは光源に波長
660nmのレーザを用い、対物レンズにNA0.6の
レンズを用いているが、光源として波長405nmの青
色レーザを用い、NA0.85の対物レンズを用いるこ
とで、DVDの約5倍の記録容量が達成できる。さら
に、近年の青色レーザの高出力化により、1層の記録層
を持ついわゆる1層ディスクよりもさらに高い記録容量
を得るために、複数の記録層を持つ多層ディスクの開発
も行われている。例えば、2層の記録層を持つディスク
が実現されれば、記憶容量はDVDの約10倍になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の高密度
光ディスク装置においては、再生時の各種ストレスマー
ジンがDVDに比べ厳しいため、光源である青色レーザ
の量子化雑音が問題となる。この量子化雑音は、光源で
ある半導体レーザの特性上、出力レーザパワーを高くす
ると低く抑えられるが、出力レーザパワーを高くする
と、記録層へ収束照射されるレーザのパワー(以降、照
射パワーと称す)は増大し、記録層の劣化やデータの消
去を引き起こす。
【0004】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、照射パワーを低く抑えることで記録層の劣化
やデータの消去を防止すると同時に、出力パワーを高く
して半導体レーザの量子化雑音を抑えることが可能とな
るため、本発明の光ディスク装置を用いることで低雑音
で良好な再生状態を実現できる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
は、光ビームを発生する光源と、前記光源により光ディ
スクに照射される光ビームのパワーを検出する照射パワ
ー検出手段と、前記照射パワー検出手段の出力が所定の
値になるように前記光源を駆動する光ビームパワー制御
手段と、前記光源から光ディスクに到達する間で光ビー
ムのパワーを減衰あるいは増幅させることができるパワ
ー増減手段と、前記パワー増減手段で光ビームのパワー
が増減したことを検出する増減検出手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0006】本発明の光ディスク装置は、パワー増減手
段は、透過率を可変できる透過光量変化手段と、前記透
過光量変化手段の透過率を変化させる透過光量制御手段
を備え、増減検出手段は、前記透過光量変化手段の透過
率が変化したことを検出する透過率変化検出手段を備え
たことを特徴とする。
【0007】本発明の光ディスク装置は、透過率変化検
出手段は、照射パワー検出手段による検出結果と、光ビ
ームパワー制御手段による光源の駆動値を比較して透過
率変化を検出するように構成したことを特徴とする。
【0008】本発明の光ディスク装置は、光ディスクに
記録されたデータの再生信号のジッタを検出する再生ジ
ッタ検出手段を備え、透過率変化検出手段は、再生ジッ
タ検出手段により検出される再生ジッタ値の変化により
透過率変化を検出するように構成したことを特徴とす
る。
【0009】本発明の光ディスク装置は、透過光量制御
手段により透過光量変化手段の透過率を変えた際に、透
過率変化検出手段により透過率に変化がないと判断され
た場合、透過光量制御手段により再び透過率を変化させ
るように構成したことを特徴とする。
【0010】本発明の光ディスク装置は、光ディスクの
情報面に収束照射された光ビームの焦点と情報面のずれ
を検出するフォーカスエラー検出手段と、光ディスクの
情報面に収束照射された光ビームと情報面のトラックの
ずれを検出するトラッキングエラー検出手段とを備え、
透過光量変化手段の透過率を変える際に、前記フォーカ
スエラー検出手段および、または、前記トラッキングエ
ラー検出手段の出力信号のオフセットを変化させるよう
に構成したことを特徴とする。
【0011】本発明の光ディスク装置は、前記フォーカ
スエラー検出手段および、または、トラッキングエラー
検出手段の出力信号のオフセットを、光源の駆動値の変
化に応じて、連続的に変化させるように構成したことを
特徴とする。
【0012】本発明の光ディスク装置は、収束して照射
された光ビームの焦点を光ディスクの情報面に位置する
ように制御するフォーカス制御手段と、収束して照射さ
れた光ビームを光ディスクのトラック上に位置するよう
に制御するトラッキング制御手段とを備え、透過光量制
御手段は前記フォーカス制御手段、または、前記フォー
カス制御手段および前記トラッキング制御手段を動作さ
せた状態で透過光量変化手段の透過率を変えるように構
成したことを特徴とする。
【0013】本発明の光ディスク装置は、透過光量制御
手段は、透過率を、段階的に、または連続的に変化させ
るようにしたことを特徴とする。
【0014】本発明の光ディスク装置は、光ビームを発
生する光源と、前記光源により光ディスクに照射される
光ビームのパワーを検出する照射パワー検出手段と、前
記照射パワー検出手段の出力が所定の値になるように前
記光源を駆動する光ビームパワー制御手段と、前記光源
から光ディスクに到達する間で光ビームのパワーを減衰
あるいは増幅させることができるパワー増減手段と、前
記パワー増減手段で光ビームのパワーが増減したことを
検出する増減検出手段と、光ディスクからの反射光に基
づいてディスクに記録された情報の再生信号のジッタを
検出する再生ジッタ検出手段とを備え、前記再生ジッタ
検出手段の出力に基づいて、前記パワー増減手段を制御
することを特徴とする。
【0015】本発明の光ディスク装置は、パワー増減手
段は、透過率を可変できる透過光量変化手段と、前記透
過光量変化手段の透過率を変化させる透過光量制御手段
を備え、増減検出手段は、前記透過光量変化手段の透過
率が変化したことを、照射パワー検出手段による検出結
果と、光ビームパワー制御手段による光源の駆動値を比
較して検出するように構成し、透過光量変化手段は、前
記再生ジッタ検出手段の出力に基づいて、前記透過率を
変化させることを特徴とする。
【0016】本発明の光ディスク装置は、透過光量制御
手段は、再生ジッタ検出手段の出力値が所定の値を下回
るまで透過光量変化手段の透過率を下げるように構成し
たことを特徴とする。
【0017】本発明の光ディスク装置は、透過光量変化
手段の透過率の最小値は、光源の駆動値のレベルが光源
の定格値以下となるように設定されていることを特徴と
する。
【0018】本発明の光ディスク装置は、透過光量変化
手段の透過率が、設定された最小値になった際に、再生
ジッタ検出手段の出力値が所定の値を下回っていない場
合、再生動作を止めるように構成したことを特徴とす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は実施の形態1にお
ける光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図
1において、光源101はGaN系の青色発光の半導体
レーザ素子で、光ディスク108の記録層に対し、記録
再生用のコヒーレント光を出力する光源であり、光源駆
動部115からの信号により所定の光量の光ビームを出
力する。光ビーム減衰光学素子102は、光学フィルタ
であり、光学素子駆動部116からの信号によって機械
的に出し入れされる光学素子である。偏光ビームスプリ
ッタ103は、光源101から出射される直線偏光を1
00%透過し、光源101から出射される直線偏光と直
交する方向の直線偏光を100%反射する光学素子であ
る。
【0021】コリメータレンズ104は、光源101か
ら出射された発散光を平行光に変換するレンズである。
1/4波長板105は、透過する光の偏光を円偏光から
直線偏光に、もしくは直線偏光から円偏光に変換する光
学素子である。ハーフミラー106は、入射する光を反
射および透過する光学素子であり、光ビームの90%を
反射し、10%を透過する。対物レンズ107は、光デ
ィスク108の記録層に光ビームを集光するレンズであ
る。
【0022】第1の集光レンズ109は、ハーフミラー
106を透過した光ビームを第1のディテクタ110に
集光するレンズである。第2の集光レンズ111は、光
ディスク108で反射された光ビームを第2のディテク
タ112に集光するレンズである。第1、第2のディテ
クタ110、112は、受光した光を電気信号に変換す
る素子である。反射率検出部113は、第2のディテク
タからの全出力信号に基づいて光ディスクの判別をする
要素である。マイクロコンピュータ(以降、マイコンと
称す)114は、光ディスク装置を制御する要素であ
る。
【0023】フォーカスエラー信号(以降、FE信号と
称す)生成部117は、光ディスク108上に収束照射
された光ビームの収束状態を示すFE信号を生成する回
路である。フォーカスアクチュエータ118は、対物レ
ンズ107を透過する光ビームの光軸方向に移動させる
要素である。フォーカス駆動部119は、フォーカス制
御部120から出力されるフォーカス制御信号に基づい
てフォーカスアクチュエータ駆動信号を出力する回路で
ある。フォーカス制御部120は、FE信号生成部11
7から出力されるエラー信号に基づき、フォーカス制御
信号を出力する回路である。
【0024】トラッキングエラー信号(以降、TE信号
と称す)生成部121は、光ディスク108上に収束照
射された光ビームの照射位置を示すTE信号を生成する
回路である。トラッキングアクチュエータ122は、対
物レンズ107を光ディスク108の径方向に移動させ
る要素である。トラッキング駆動部123は、トラッキ
ング制御部124から出力されるトラッキング制御信号
に基づいてトラッキングアクチュエータ駆動信号を出力
する回路である。トラッキング制御部124は、TE信
号生成部121から出力されるエラー信号に基づき、ト
ラッキング制御信号を出力する回路である。再生ジッタ
検出部125は、再生信号のジッタを検出する要素であ
る。
【0025】また、照射パワー検出手段は、第1のディ
テクタ110であり、光ビームパワー制御手段は、第1
のディテクタ110とマイコン114と光源駆動部11
5より構成されており、透過光量変化手段は、光ビーム
減衰光学素子102で構成されており、透過光量制御手
段は、マイコン114と光学素子駆動部116で構成さ
れており、再生ジッタ検出手段は、再生ジッタ検出部1
25であり、フォーカスエラー検出手段は、FE信号生
成部117であり、トラッキングエラー検出手段は、T
E信号生成部121であり、フォーカス制御手段は、F
E信号生成部117とフォーカスアクチュエータ118
とフォーカス駆動部119とフォーカス制御部120で
構成されており、トラッキング制御手段は、TE信号生
成部121とトラッキングアクチュエータ122とトラ
ッキング駆動部123とトラッキング制御部124で構
成されている。
【0026】以上のように構成された光ディスク装置の
動作について、図1を用いて説明する。光源101から
出射された直線偏光は、光ビーム減衰光学素子102に
入射する。光ディスク108が1層ディスクである場
合、光学素子駆動部116からの信号により、光ビーム
減衰光学素子102は、機械的に光路中に挿入され、光
量が約半分となった光ビームが透過する。一方、光ディ
スク108が2層ディスクである場合、光ビーム減衰光
学素子102は機械的に光路中から出され、光ビームは
光量を下げることなく透過する。光ビーム減衰光学素子
102を透過した光ビームは、偏光ビームスプリッタ1
03に入射される。
【0027】また、偏光ビームスプリッタ103を透過
した光ビームはコリメータレンズ104に入射され、コ
リメータレンズ104によって平行光にされる。コリメ
ータレンズ104を透過した光ビームは、1/4波長板
105で円偏光にされ、ハーフミラー106で約90%
の光量の光ビームが反射され、約10%の光量の光ビー
ムがハーフミラー106を透過する。ハーフミラー10
6で反射された光ビームは、対物レンズ107に入射さ
れ、光ディスク108上に収束照射される。ハーフミラ
ー106を透過した光ビームは、第1の集光レンズ10
9に入射され、第1のディテクタ110に入射される。
第1のディテクタ110に入射された光ビームは電気信
号に変換される。従って、第1のディテクタ110の出
力は、光源101から出射された光ビームの光量をモニ
タする電気信号となる。マイコン114は、第1のディ
テクタ110の出力に基づいて光源101が所定の光量
を出力するように光量制御信号を出力する。マイコン1
14から出力された光量制御信号は光源駆動部115に
入力され、光源101は所定の光量を出力するよう制御
される。
【0028】次に、光ディスク108から反射された光
ビームは、対物レンズ107を透過し、ハーフミラー1
06で反射され、1/4波長板105を透過し、光源1
01から出射される光ビームとは直交する直線偏光にさ
れ、コリメータレンズ104を透過し、偏光ビームスプ
リッタ103により反射される。偏光ビームスプリッタ
103で反射された光ビームは、第2の集光レンズ11
1により集光され、第2のディテクタ112に入射され
る。第2のディテクタ112に入射された光ビームは電
気信号に変換され、反射率検出部113とFE信号生成
部117とTE信号生成部121と再生ジッタ検出部1
25に出力される。
【0029】FE信号生成部117は、第2のディテク
タ112からの信号に基づいて、例えば非点収差法によ
り光ディスク108上に収束照射された光ビームの収束
状態を示すFE信号を生成し、フォーカス制御部120
へ出力する。フォーカス制御部120に入力されたFE
信号は、例えばディジタルシグナルプロセッサ(以降、
DSPと称す)によるディジタルフィルタで構成された
位相補償回路、低域補償回路を通過して、フォーカス駆
動信号としてフォーカス駆動部119へ出力される。フ
ォーカス駆動部119に入力されたフォーカス駆動信号
は、増幅されてフォーカスアクチュエータ118に出力
される。従って、光ディスク108上に収束照射された
光ビームの収束状態が常に所定の収束状態になるよう
に、対物レンズ107の位置がレンズの光軸方向に制御
される。
【0030】またTE信号生成部121は、第2のディ
テクタ112からの信号に基づいて、例えばプッシュプ
ル法により光ビームの照射位置を示すTE信号を生成
し、トラッキング制御部124へ出力する。トラッキン
グ制御部124に入力されたTE信号は、例えばDSP
によるディジタルフィルタで構成された位相補償回路、
低域補償回路を通過して、トラッキング駆動信号として
トラッキング駆動部123へ出力される。トラッキング
駆動部123に入力されたトラッキング駆動信号は、増
幅されてトラッキングアクチュエータ122に出力され
る。従って、光ディスク108上に収束照射された光ビ
ームが光ディスク108上の所望のトラックに照射され
るように、対物レンズ107の位置が光ディスク108
の径方向に制御される。
【0031】また再生ジッタ検出部125は、第2のデ
ィテクタ112からの信号に基づいて、再生信号のジッ
タを検出し、マイコン114に出力する。また反射率検
出部113は、第2のディテクタ112からの全出力信
号に基づいて、光ディスク108の種類を判別し、判別
の結果に応じた信号をマイコン114に出力する。マイ
コン114は、反射率検出部113から出力された信号
に基づいて、光ディスク108が1層ディスクであるか
2層ディスクであるかを判別し、光学素子駆動部116
に光学素子駆動信号を出力する。なお、判別方法につい
ては後で詳細を述べる。光学素子駆動部116に入力さ
れた光学素子駆動信号は、増幅されて、光ビーム減衰光
学素子102を光路から機械的に出し入れをする。
【0032】ここで、マイコン114による光ディスク
108の判別方法について説明する。まず、光ディスク
108の種類、即ち1層ディスクと2層ディスクについ
て図2を用いて説明する。図2は、1層ディスクと2層
ディスクの構造を示した模式図である。図2に示すよう
に、1層ディスクは1層の記録層を持つ光ディスクであ
り、2層ディスクは、対物レンズに近い第1の記録層
(以降、L0層と称す)と、L0層に比べ対物レンズか
ら遠い第2の記録層(以降、L1層と称す)、即ち2層
の記録層を持つ光ディスクである。2層ディスクのL1
層は、L0層を透過した光ビームでデータの記録再生が
行われる。
【0033】本実施の形態においては、1層ディスクで
は再生時の照射パワー(以降、再生パワーと称す)を
0.4mW、記録時の照射パワー(以降、記録パワーと
称す)を6mWとし、2層ディスクでは再生パワーを
0.8mW、記録パワーを12mWと設定した。1層デ
ィスクに対して2層ディスクの再生および記録パワーが
2倍となっているのは、2層ディスクの記録層のうちL
0層の透過率を約50%と設定したためである。
【0034】次に、マイコン114により光ディスク1
08が1層ディスクであるか2層ディスクであるか判別
する方法について説明する。予めマイコン114によ
り、光源101の出力パワーは1.2mWに制御され、
光ビーム減衰光学素子102は光路中から出されている
とする。この設定の場合、対物レンズ107における照
射パワーは約0.3mWであり、これは光ディスク10
8が1層ディスクであった場合の再生許容照射パワーは
0.4mW以下となるので、光ディスク108が1層デ
ィスクもしくは2層ディスクであっても記録層の劣化や
データの消去を引き起こすことはない。
【0035】以上の設定の元で、前記したように収束照
射される光ビームを光ディスク108のトラックに追従
させ、光ディスク108からの反射光を第2のディテク
タ112で受光する。前記したように第2のディテクタ
112では入射された光ビームを電気信号に変換し、反
射率検出部113に信号を出力する。反射率検出部11
3では、第2のディテクタ112からの全出力信号出力
電圧と、予め設定された基準電圧とをコンパレータ(図
示せず)で比較することで光ディスク108の種類に対
応した信号をマイコン114に出力する。
【0036】ここで基準電圧は、光ディスク108が1
層ディスクであった場合の反射光で得られる第2のディ
テクタ112の信号出力電圧と、光ディスク108が2
層ディスクであった場合に得られる信号出力電圧の中間
値に設定されている。従って、第2のディテクタ112
からの信号出力電圧と基準電圧をコンパレータで比較す
ることで、光ディスク108が1層ディスクの場合はハ
イレベルの信号出力が得られ、光ディスク108が2層
ディスクの場合はロウレベルの信号出力が得られる。つ
まりマイコン114は、反射率検出部113から出力さ
れた信号がハイレベルかロウレベルであるかを判断する
ことで、光ディスク108が1層ディスクであるか2層
ディスクであるかを判別できる。
【0037】以上のような構成にすることで、光ディス
ク108が1層ディスクであるか2層ディスクであるか
の判別の後、1層ディスクである場合にのみ光ビーム減
衰光学素子102を光路中に挿入して光源からの透過率
を約半分に低減することができる。従って、1層ディス
ク、2層ディスク共に、再生時は光源の出力パワーを量
子化雑音が十分低くなる高パワーにしつつ、照射パワー
を記録層の劣化やデータの消去が起きない低パワーにす
ることができる。
【0038】さらに、1層ディスクの記録時は、光源の
出力パワーは量子化雑音が十分低くなる高パワーに設定
されているので、2層ディスクの場合と同様に光ビーム
減衰光学素子102を光路中から出すことで、量子化雑
音が低い状態で記録が可能となる。
【0039】ところで以上で説明した光ビーム減衰光学
素子102の切り替えにおいて、光ビーム減衰光学素子
102の出し入れは、アクチュエータ(図示せず)を用
いて光路に対する光ビーム減衰光学素子102の位置を
変えることで実現できる。この場合、利用するアクチュ
エータの感度が温度変化や経時変化等により想定した感
度より低くなると、マイコン114から出力される光学
素子駆動信号によって光ビーム減衰光学素子102は想
定した位置にまで達しない。これは、切り替え動作を行
ったにも関わらず光ビーム減衰光学素子102の切り替
えがなされてないことを意味しており、確実な切り替え
動作が求められることは言うまでもない。従って、光ビ
ーム減衰光学素子102の切り替え動作が完了したかど
うかを判断する必要がある。
【0040】光ビーム減衰光学素子102の切り替えが
完了した状態とは、透過率が所定の値になった状態であ
るので、光ビーム減衰光学素子102の切り替えによる
透過率の変化を検出できれば切り替え動作の完了したか
どうか判断できる。従って以下では、本発明の透過率変
化検出手段による透過率変化検出方法について、図3を
用いて説明する。
【0041】図3は、光ビーム減衰光学素子102の切
り替え前後における、対物レンズ107における照射パ
ワーと光源101の出力パワーとマイコン114から出
力される光量制御信号出力の変化の様子を示した特性図
である。図3において、初めは光ビーム減衰光学素子1
02は光路中から出されているとする。この時、例えば
光ビームパワー制御手段により、対物レンズ107にお
ける照射パワーが約0.3mWに保たれているとする
と、光源101の出力パワーは約1.2mWに制御され
ている。
【0042】その後、時間Tfにおいて透過率が50%
の光ビーム減衰光学素子102が光路中に挿入されたと
する。時間Tfで光ビーム減衰光学素子102を挿入
後、定常状態においては光ビームパワー制御手段により
照射パワーは変わらず約0.3mWに保たれる。この
時、光源101の出力パワーは2倍の約2.4mWに制
御される。光源101の出力パワーはマイコン114か
らの光量制御信号出力に対応しているため、マイコン1
14から光源駆動部115に出力される光量制御信号出
力は、光ビーム減衰光学素子102を挿入前に比べ約2
倍になっている。
【0043】以上のように、光ビームパワー制御手段に
より、透過率の変化に対応して光量制御信号出力が変化
するので、マイコン114により光量制御信号出力をモ
ニタすることで、透過率の変化を検出することが可能と
なる。
【0044】以上は光量制御信号出力を用いて透過率の
変化を検出する方法であるが、再生ジッタ検出部125
で検出される再生ジッタを用いても、同様に透過率の変
化を検出できる。以下では、その検出方法について述べ
る。まず、再生ジッタと量子化ノイズについて図4を用
いて説明する。図4は、光ディスク108上に記録され
たマーク列と、それを再生することで検出される再生信
号と、再生信号をゼロクロス点で2値化することで得ら
れる2値化再生信号を示した波形図である。
【0045】再生ジッタとは、記録されたマークのエッ
ジと2値化再生信号のエッジずれを表す値であり、再生
ジッタが低い程このずれは小さいため、良好な再生状態
であるといえる。図4(a)は理想的な状態を示してお
り、この場合再生ジッタはない。一方、図4(b)は再
生信号にノイズが入り込んだ状態状態を示している。こ
の場合、ノイズによって再生信号が幅をもつため、その
2値化再生信号のエッジも幅をもち、これが再生ジッタ
となる。半導体レーザの量子化ノイズが存在する場合、
再生信号にノイズが入り込み(b)の状態となるため、
量子化ノイズが大きい程再生ジッタは高くなる。以上の
ように、量子化ノイズと再生ジッタには関係がある。
【0046】次に、再生ジッタを用いた透過率変化の検
出方法について述べる。図5は、光ビーム減衰光学素子
102の切り替え前後における、対物レンズ107にお
ける照射パワーと光源101の出力パワーと再生ジッタ
値の変化の様子を示した特性図である。図5において、
初めは光ビーム減衰光学素子102は光路中から出され
ているとする。この時、例えば光ビームパワー制御手段
により、対物レンズ107における照射パワーが約0.
3mWに保たれているとすると、光源101の出力パワ
ーは約1.2mWに制御されている。
【0047】その後、時間Tfにおいて透過率が50%
の光ビーム減衰光学素子102が光路中に挿入されたと
する。時間Tfで光ビーム減衰光学素子102を挿入
後、定常状態においては光ビームパワー制御手段により
照射パワーは変わらず約0.3mWに保たれる。この
時、光源101の出力パワーは2倍の約2.4mWに制
御される。ここで光源101である半導体レーザは、出
力パワーが上がると量子化雑音が減少するという雑音特
性があるため、光ビーム減衰光学素子102挿入前の再
生ジッタに比べ、出力パワーが約2倍に上昇した挿入後
の再生ジッタは低くなる。
【0048】以上のように、透過率の変化に対して再生
ジッタは変化するので、再生ジッタ検出部125で検出
される再生ジッタをモニタすることで、透過率の変化を
検出することが可能となる。
【0049】さらに前記した透過率変化検出方法を用い
て、光ビーム減衰光学素子102の切り替え完了の判断
をすることで、マイコン114から制御信号が出力さ
れ、制御信号が光学素子駆動部115を経て光ビーム減
衰光学素子102を切り替えようとしたにも関わらず、
実際には切り替えがなされていない場合において、光ビ
ーム減衰光学素子102を切り替える制御信号を再びマ
イコン114が出力するようにすれば、確実な光ビーム
減衰光学素子102の切り替え動作が可能となる。
【0050】次に、光ビーム減衰光学素子102の構成
について図6を用いて詳細に説明する。図6は光ビーム
減衰光学素子102の構成とその動作による透過率変化
を示す模式図である。(a)は、一定の透過率をもつ光
ビーム減衰光学素子102を光路中に出し入れする構成
の模式図である。
【0051】この場合、例えば光ビーム減衰光学素子1
02の透過率を50%とすると、透過率の切り替えは、
光ビーム減衰光学素子102を出し入れすることによ
り、2状態の切り替えが可能となる。即ち、光ビーム減
衰光学素子102を光路中から出した場合の透過率10
0%の状態と、光ビーム減衰光学素子102を光路中に
挿入した場合の透過率50%の2状態である。この構成
の場合、光ビーム減衰光学素子102を光路中から出し
入れする動作中において、光ビームの一部が光ビーム減
衰光学素子102により光量を50%に減光され、他の
部分は減光されず100%の光量となる状態が存在す
る。
【0052】この様に光ビームの断面上のある方向に対
して光量のアンバランスが存在すると、対物レンズ10
7から収束照射される光ビームの光ディスク108上に
おけるビームスポットは、前記したアンバランスの方向
に広がりを持つ光学的に劣化したビームポットになる。
この様なビームポットを持つ光ビームの反射光に基づく
FE信号、およびTE信号は、劣化したビームスポット
の影響により正常の信号から変化したものとなる。例え
ばプッシュプル法によるTE信号はその信号振幅が小さ
くなり、最悪の場合は信号振幅が0となる可能性があ
る。従って、前記したような光ビーム減衰光学素子10
2による透過率のアンバランスは、フォーカス制御およ
びトラッキング動作に影響を及ぼすことが考えられる。
【0053】しかし(a)の構成の場合において、前記
した透過率変化検出方法を用いた光ビーム減衰光学素子
102の切り替え完了の判断を利用することで、切り替
えに起因する制御信号への影響を回避することができ
る。即ち、(a)の構成の場合、前記した外乱による制
御への影響を避けるために、光ビーム減衰光学素子10
2の切り替え開始に合わせてフォーカス制御手段による
フォーカス制御動作およびトラッキング制御手段による
トラッキング制御動作を中断し、光ビーム減衰光学素子
102の切り替え完了を検出した後に再び制御動作を再
開する。この様にして、光ビーム減衰光学素子102の
切り替えに起因する制御信号への影響を回避することが
できる。また一般に、トラッキング制御に比べフォーカ
ス制御は安定であるので、トラッキング制御のみ中断
し、光ビーム減衰光学素子102の切り替え完了を検出
した後に再び制御動作を再開することも可能である。
【0054】一方(b)は、複数の透過率をもつ光ビー
ム減衰光学素子102の位置を透過する光ビームに対し
て変化させる構成の模式図である。例えば、(b)に示
すようにその位置に応じて100%、75%、50%と
3値の透過率になるような構成を考える。この場合、光
ビーム減衰光学素子102を移動させることで透過率1
00%と50%の切り替えをすると、切り替えの途中に
透過率75%の状態が発生するため、光ビーム減衰光学
素子102の切り替え動作中における透過率の変化は段
階的となり、(a)の場合に比べて、光ビーム減衰光学
素子102による透過率のアンバランスの度合いは小さ
い。
【0055】その為、このアンバランスに起因するFE
信号およびTE信号の変化は(a)に比べ小さくなる。
従って(b)の構成の場合、光ビーム減衰光学素子10
2の切り替えに起因する制御信号への影響は小さいと考
えられるため、フォーカス制御動作およびトラッキング
制御動作を中断させずに光ビーム減衰光学素子102の
切り替え動作を行うことが可能となる。これにより、光
ビーム減衰光学素子102の切り替えをフォーカス制御
動作およびトラッキング制御動作を中断することなく実
行できるため、1層ディスクの再生動作と記録動作の切
り替えを連続して行うことが可能となる。
【0056】なお、本実施の形態において光ビーム減衰
光学素子102は、その位置に応じて3値の透過率を持
つとしたが、その値に限定されず、その位置に応じて複
数の段階的な透過率を持つよう構成されていればよい。
【0057】次に、光ビーム減衰光学素子102の切り
替えに伴う光源101の出力パワー変化と、その変化に
応じたFE信号およびTE信号への付加電圧量の切り替
えについて説明する。図7は、光源101のレーザ発光
時の光ヘッド内部迷光によるエラー信号の零点ずれ(以
降、迷光オフセットと称す)とそれを打ち消す方法を示
した模式図である。
【0058】図7に示すように、光源101のレーザ発
光前後でのエラー信号出力を比較するとその直流成分に
変化が見られる。この変化量Vofsは迷光オフセット
量と呼ばれており、光源101から出射された光ビーム
が、光ヘッド内部で反射して第2のディテクタ112に
入りこむ結果生じるもので、光ディスク108からの反
射光によるものではない。この様な迷光オフセットのあ
るエラー信号に基づいて制御を行うと、最適な制御状態
が実現できず再生ジッタは悪化する。
【0059】従って、エラー信号にある迷光オフセット
をなくす必要があり、以下に説明する方法で迷光オフセ
ットをなくすことができる。即ち、迷光オフセット量V
ofsを起動時において検出し、検出された迷光オフセ
ット量を打ち消すような電圧−Vofs(以降、迷光オ
フセットキャンセル電圧と称す)をエラー信号生成部に
おいてエラー信号に付加することで、迷光オフセットを
なくすことが可能である。
【0060】しかし、この迷光オフセット量Vofsの
大部分は、光源101の発光パワー値に応じて変化する
ため、迷光オフセットをなくすためには、発光パワー値
の変化に応じて迷光オフセットキャンセル電圧−Vof
sを適切に切り替える必要がある。つまり、記録動作と
再生動作の切り替え時および1層ディスクである場合と
2層ディスクである場合の切り替え時に、迷光オフセッ
トキャンセル電圧−Vofsを切り替える必要があり、
それぞれ動作状態での迷光オフセット量Vofsは、光
ディスク装置起動時に検出し保存しておくものとする。
【0061】なお、光ディスク装置起動時における各動
作状態における迷光オフセット量Vofsの検出方法に
ついては後で詳細を述べる。また、前記で対象とした記
録再生動作の切り替えおよび1層ディスクと2層ディス
クの切り替えは、光ビーム減衰光学素子102の切り替
えを伴うものである。従って、迷光オフセットキャンセ
ル電圧−Vofsを、光ビーム減衰光学素子102の切
り替え前後の状態に合わせて、保存された適切な電圧に
切り替えることで、エラー信号の迷光オフセットをなく
すことができる。
【0062】ここで、光ディスク装置起動時における各
動作状態の迷光オフセット量の検出方法について説明す
る。まず起動時に、光ヘッドを光ディスク108の径方
向へ移動させる光ヘッド移動手段(図1には記載してい
ない)により、光ヘッドを光ディスク108よりも外周
に移動させ、光ディスクからの反射光がない状態にす
る。この状態で、光ビームパワー制御手段により照射パ
ワーを、例えば1層ディスクにおける再生パワーにす
る。この時の迷光オフセット量を測定することで、1層
ディスクの再生動作時における迷光オフセット量が求め
られる。同様にして1層ディスクの記録動作時、2層デ
ィスクの再生動作時、2層ディスクの記録動作時におけ
る迷光オフセット量を測定することで、各動作状態にお
ける迷光オフセット量を決定できる。以上に述べた起動
時における一連の迷光オフセット量検出を迷光オフセッ
ト学習と称す。
【0063】この様な迷光オフセット学習結果を用いる
ことで、光ビーム減衰光学素子102の切り替え前後に
おいて光源101の発光パワーの変化の影響をなくした
FE信号およびTE信号を得ることができるため、光ビ
ーム減衰光学素子102の切り替え前後の状態に応じた
最適なフォーカス制御およびトラッキング制御が可能と
なる。
【0064】さらに光ビーム減衰光学素子102の切り
替え動作中は、マイコン114から光源駆動115へ出
力される光量制御信号出力をモニタし、その連続的な変
化に合わせて、迷光オフセットキャンセル電圧を光ビー
ム減衰光学素子102切り替え前の値から切り替え後の
値に連続的に変化させることで、光ビーム減衰光学素子
102の切り替え動作中においても、適切にエラー信号
の迷光オフセットをなくすことができる。なお、ここで
用いる光ビーム減衰光学素子102切り替え前後の迷光
オフセットキャンセル電圧値は、前記した迷光オフセッ
ト学習により予め検出されているものとする。
【0065】従って、光ビーム減衰光学素子102の切
り替え動作中においても、光源101の発光パワーの変
化の影響をなくしたFE信号およびTE信号を得ること
ができるため、光ビーム減衰光学素子102の切り替え
動作中に最適なフォーカス制御およびトラッキング制御
が可能となる。
【0066】なお、本実施の形態において透過光量変化
手段は、光ビーム減衰光学素子102を光学素子駆動部
115からの信号により光路中に機械的に出し入れする
ことで透過率を変化させる構成であるとしたが、光ビー
ム減衰光学素子102の代わりに液晶フィルタを用いて
光学素子駆動部115からの信号により液晶フィルタを
透過する光ビームの透過率を所定の透過率に変えるよう
にした構成でも前記した効果を得ることができる。
【0067】以上説明したように、実施の形態1におい
ては、ディスクの種類に応じて光ビーム減衰光学素子1
02を切り替えることで、光源の出力パワーを量子化雑
音が十分低くなる高パワーにしつつ、照射パワーを記録
層の劣化やデータの消去が起きない低パワーでの再生が
可能となるため、低雑音で良好な再生状態を実現でき
る。
【0068】また透過光量変化手段である光ビーム減衰
光学素子102の透過率変化を、光量制御信号出力もし
くは再生ジッタをモニタすることで検出することが可能
であるため、検出に専用センサ等の追加要素を必要とし
ない。
【0069】また起動時にフォーカス制御動作およびト
ラッキング制御動作を中断させることなく光ビーム減衰
光学素子102の切り替え動作を行えるため、再生動作
と記録動作の切り替え時に連続動作が可能である。
【0070】さらに、光ビーム減衰光学素子102の切
り替え動作に合わせてFE信号およびTE信号の零点ず
れを適切になくすことができるため、光ビーム減衰光学
素子102の切り替え動作において最適なフォーカス制
御およびトラッキング制御が可能となる。
【0071】(実施の形態2)図8は実施の形態2にお
ける光ディスク装置の構成を示すブロック図である。な
お、実施の形態1と同様の部分には同じ番号を付し、そ
の説明を省略する。実施の形態2における光ディスク装
置の動作について、図8を用いて説明する。
【0072】光源101から出射された直線偏光は、光
ビーム減衰光学素子102に入射する。光ビーム減衰光
学素子102を透過した光ビームは、偏光ビームスプリ
ッタ103に入射される。また、偏光ビームスプリッタ
103を透過した光ビームはコリメータレンズ104に
入射され、コリメータレンズ104によって平行光にさ
れる。コリメータレンズ104を透過した光ビームは、
1/4波長板105で円偏光にされ、ハーフミラー10
6で約90%の光量の光ビームが反射され、約10%の
光量の光ビームがハーフミラー106を透過する。ハー
フミラー106で反射された光ビームは、対物レンズ1
07に入射され、光ディスク108上に収束照射され
る。
【0073】ハーフミラー106を透過した光ビーム
は、第1の集光レンズ109に入射され、第1のディテ
クタ110に入射される。第1のディテクタ110に入
射された光ビームは電気信号に変換され、光源101か
ら出射された光ビームの光量をモニタする電気信号とな
り、マイコン114に入力されて光源101が所定の光
量を出力するように光量制御信号が出力される。マイコ
ン114から出力された光量制御信号は光源駆動部11
5に入力され、光源101は所定の光量を出力するよう
制御される。
【0074】次に、光ディスク108から反射された光
ビームは、対物レンズ107を透過し、ハーフミラー1
06で反射され、1/4波長板105を透過し、光源1
01から出射される光ビームとは直交する直線偏光にさ
れ、コリメータレンズ104を透過し、偏光ビームスプ
リッタ103により反射される。偏光ビームスプリッタ
103で反射された光ビームは、第2の集光レンズ11
1により集光され、第2のディテクタ112に入射され
る。第2のディテクタ112に入射された光ビームは電
気信号に変換され、FE信号生成部117とTE信号生
成部121と再生ジッタ検出部125に出力される。
【0075】FE信号生成部117は、第2のディテク
タ112からの信号に基づいて、例えば非点収差法によ
り光ディスク108上に収束照射された光ビームの収束
状態を示すフォーカスエラー信号(FE信号)を生成
し、フォーカス制御部120へ出力する。フォーカス制
御部120に入力されたFE信号は、例えばDSPによ
るディジタルフィルタで構成された位相補償回路、低域
補償回路を通過して、フォーカス駆動信号としてフォー
カス駆動部119へ出力される。フォーカス駆動部11
9に入力されたフォーカス駆動信号は、増幅されてフォ
ーカスアクチュエータ118を駆動することにより、光
ディスク108上に収束照射された光ビームの収束状態
が常に所定の収束状態になるように、対物レンズ107
の位置をレンズの光軸方向に制御する。
【0076】またTE信号生成部121は、第2のディ
テクタ112からの信号に基づいて、例えばプッシュプ
ル法により光ビームの照射位置を示すトラッキングエラ
ー信号(TE信号)を生成し、トラッキング制御部12
4へ出力する。トラッキング制御部124に入力された
TE信号は、例えばDSPによるディジタルフィルタで
構成された位相補償回路、低域補償回路を通過して、ト
ラッキング駆動信号としてトラッキング駆動部123へ
出力される。トラッキング駆動部123に入力されたフ
ォーカス駆動信号は、増幅されてトラッキングアクチュ
エータ122を駆動することにより、光ビームが光ディ
スク108上の所望のトラックに照射されるように対物
レンズ107の位置を制御する。また再生ジッタ検出部
125は、第2のディテクタ112からの信号に基づい
て、再生信号のジッタを検出し、マイコン114に出力
する。
【0077】次に、実施の形態2における再生ジッタ検
出部125で検出される再生信号ジッタ値と光ビーム減
衰光学素子102の利用について詳細に述べる。光ディ
スク装置において再生信号のジッタは様々な要因から発
生するが、その要因の一つとして、光源101である半
導体レーザの量子化雑音が上げられる。従来の技術で述
べたように、この量子化雑音は半導体レーザの出力パワ
ーを上げると減少する特性がある。ここで光ビーム減衰
光学素子102は、実施の形態1で述べたような図6
(b)の構成を用いることで、光ビーム透過位置に応じ
て段階的に透過率を変化させることができるものとす
る。または、光ビーム減衰光学素子102は、液晶フィ
ルタを用いて光学素子駆動部115からの信号により液
晶フィルタを透過する光ビームの透過率を所定の透過率
に変えるようにした構成を用いることで、連続的に透過
率を変化させることができるものとする。
【0078】従って、マイコン114に入力された再生
信号ジッタ値が所定の値より高いと判断された場合、マ
イコン114は光学素子駆動部116に光学素子駆動信
号を出力して、光ビーム減衰光学素子102を駆動させ
て再生信号ジッタ値が高いと判断された状態よりも透過
率を下げることで、光ビームパワー制御手段の光ビーム
パワー制御により光源101の出力パワーが上がるた
め、光源101の量子化雑音は下がる。この様な光ビー
ム減衰光学素子102による透過率の減少を、マイコン
114に入力された再生ジッタ値が所定の値よりも低く
なるまで行うことで、照射パワーを記録層の劣化やデー
タの消去が起きない所定の所定のパワーにしつつ、半導
体レーザの量子化雑音を下げることが可能である。以上
の方法により、再生信号ジッタ値を所定の値にまで下げ
ることで、良好な再生状態が実現できる。
【0079】次に、光ビーム減衰光学素子102による
透過率の変化範囲について説明する。光源101から
は、半導体素子にレーザ発振が開始される閾値以上の駆
動電流を流すことでレーザが出力される。そしてこのレ
ーザの出力パワーは半導体素子の駆動電流に比例する特
性を持つため、駆動電流値を上げることで出力パワーを
上げることができる。しかし、半導体素子の駆動電流が
一定値を越えると素子は破壊されるため、出力パワーが
素子が破壊される値よりも低くなるようにしなければな
らない。
【0080】その為に、実施の形態2における光ビーム
減衰光学素子102による透過率の変化範囲には下限が
あるものとする。透過率に下限を設けることで、光ビー
ム制御手段により制御される光源101の出力パワー
は、ある一定の出力パワーを越えることはない。ここ
で、光ビーム減衰光学素子102による透過率の最小値
は、光源101の出力パワーがその上限である時に、光
ディスク108上における照射パワーが、必要とされる
所定の照射パワーとなるように設定された値である。
【0081】以上のように、光ビーム減衰光学素子10
2による透過率に最小値を設定することで、光源101
の出力パワーをある値に抑えることが可能となるため、
駆動電流過多による光源101の半導体レーザ素子の破
壊を防ぐことができる。さらに、実施の形態2におい
て、光ビーム減衰光学素子102による透過率を前記し
た最小値にまで下げたにも関わらず、再生信号ジッタ値
が所望の値にまで下がらなかった場合、光ディスク10
8はこの光ディスク装置では再生できない不適切なディ
スクであると判断することができる。
【0082】以上説明したように、実施の形態2におい
ては、再生信号ジッタ値が所定の値よりも高い場合に、
光ビーム減衰光学素子102による透過率を下げること
で再生信号ジッタ値を下げることが可能であるため、良
好な再生状態が実現できる。また、光ビーム減衰光学素
子102による透過率に最小値を設定することで、電流
過多による光源101の半導体レーザ素子の破壊を防ぐ
ことができる。
【0083】
【発明の効果】本発明の光ディスク装置は、光ビームを
発生する光源と、前記光源により光ディスクに照射され
る光ビームのパワーを検出する照射パワー検出手段と、
前記照射パワー検出手段の出力が所定の値になるように
前記光源を駆動する光ビームパワー制御手段と、前記光
源から光ディスクに到達する間で光ビームのパワーを減
衰あるいは増幅させることができるパワー増減手段と、
前記パワー増減手段で光ビームのパワーが増減したこと
を検出する増減検出手段とを備えたので、ディスクの種
類に応じて、光源の出力パワーを量子化雑音が十分低く
なる高パワーにしつつ、照射パワーを記録層の劣化やデ
ータの消去が起きない低パワーでの再生が可能となるた
め、低雑音で良好な再生状態を実現できる。
【0084】本発明の光ディスク装置は、パワー増減手
段は、透過率を可変できる透過光量変化手段と、前記透
過光量変化手段の透過率を変化させる透過光量制御手段
を備え、増減検出手段は、前記透過光量変化手段の透過
率が変化したことを検出する透過率変化検出手段を備え
たので、ディスクの種類に応じて光学素子により透過率
を変化させることで、光源の出力パワーを量子化雑音が
十分低くなる高パワーにしつつ、照射パワーを記録層の
劣化やデータの消去が起きない低パワーでの再生が可能
となるため、低雑音で良好な再生状態を実現できる。
【0085】本発明の光ディスク装置は、透過率変化検
出手段は、照射パワー検出手段による検出結果と、光ビ
ームパワー制御手段による光源の駆動値を比較して透過
率変化を検出するように構成したので、センサ等の専用
検出要素を追加することなく透過率変化を検出できる。
【0086】本発明の光ディスク装置は、光ディスクに
記録されたデータの再生信号のジッタを検出する再生ジ
ッタ検出手段を備え、透過率変化検出手段は、再生ジッ
タ検出手段により検出される再生ジッタ値の変化により
透過率変化を検出するように構成したので、センサ等の
専用検出要素を追加することなく透過率変化を検出でき
る。
【0087】本発明の光ディスク装置は、透過光量制御
手段により透過光量変化手段の透過率を変えた際に、透
過率変化検出手段により透過率に変化がないと判断され
た場合、透過光量制御手段により再び透過率を変化させ
るように構成したので、確実な透過率変化を実現でき
る。
【0088】本発明の光ディスク装置は、光ディスクの
情報面に収束照射された光ビームの焦点と情報面のずれ
を検出するフォーカスエラー検出手段と、光ディスクの
情報面に収束照射された光ビームと情報面のトラックの
ずれを検出するトラッキングエラー検出手段とを備え、
透過光量変化手段の透過率を変える際に、前記フォーカ
スエラー検出手段および、または、前記トラッキングエ
ラー検出手段の出力信号のオフセットを変化させるよう
に構成したので、透過率の変化の前後でFE信号および
TE信号の零点ずれを適切になくすことができるため、
最適なフォーカス制御およびトラッキング制御が可能と
なる。
【0089】本発明の光ディスク装置は、前記フォーカ
スエラー検出手段および、または、トラッキングエラー
検出手段の出力信号のオフセットを、光源の駆動値の変
化に応じて、連続的に変化させるように構成したので、
透過率が変化中においてFE信号およびTE信号の零点
ずれを適切になくすことができるため、最適なフォーカ
ス制御およびトラッキング制御が可能となる。
【0090】本発明の光ディスク装置は、収束して照射
された光ビームの焦点を光ディスクの情報面に位置する
ように制御するフォーカス制御手段と、収束して照射さ
れた光ビームを光ディスクのトラック上に位置するよう
に制御するトラッキング制御手段とを備え、透過光量制
御手段は前記フォーカス制御手段、または、前記フォー
カス制御手段および前記トラッキング制御手段を動作さ
せた状態で透過光量変化手段の透過率を変えるように構
成したので、透過率の変化を伴う再生動作と記録動作の
切り替え時において、連続動作が可能である。
【0091】本発明の光ディスク装置は、透過光量制御
手段は、透過率を、段階的に、または連続的に変化させ
るようにしたので、透過率の変化を伴う再生動作と記録
動作の切り替え時において、連続動作が可能である。
【0092】本発明の光ディスク装置は、光ビームを発
生する光源と、前記光源により光ディスクに照射される
光ビームのパワーを検出する照射パワー検出手段と、前
記照射パワー検出手段の出力が所定の値になるように前
記光源を駆動する光ビームパワー制御手段と、前記光源
から光ディスクに到達する間で光ビームのパワーを減衰
あるいは増幅させることができるパワー増減手段と、前
記パワー増減手段で光ビームのパワーが増減したことを
検出する増減検出手段と、光ディスクからの反射光に基
づいてディスクに記録された情報の再生信号のジッタを
検出する再生ジッタ検出手段とを備え、前記再生ジッタ
検出手段の出力に基づいて、前記パワー増減手段を制御
するので、再生信号ジッタ値が所定の値よりも高い場合
に、光源の出力パワーを量子化雑音が十分低くなる高パ
ワーにすることで再生信号ジッタ値を下げることが可能
であるため、良好な再生状態が実現できる。
【0093】本発明の光ディスク装置は、パワー増減手
段は、透過率を可変できる透過光量変化手段と、前記透
過光量変化手段の透過率を変化させる透過光量制御手段
を備え、増減検出手段は、前記透過光量変化手段の透過
率が変化したことを、照射パワー検出手段による検出結
果と、光ビームパワー制御手段による光源の駆動値を比
較して検出するように構成し、透過光量変化手段は、前
記再生ジッタ検出手段の出力に基づいて、前記透過率を
変化させるため、再生信号ジッタ値が所定の値よりも高
い場合に、光学素子を用いて透過率を変化させ光源の出
力パワーを量子化雑音が十分低くなる高パワーにするこ
とで再生信号ジッタ値を下げることが可能であるため、
良好な再生状態が実現できる。
【0094】本発明の光ディスク装置は、透過光量制御
手段は、再生ジッタ検出手段の出力値が所定の値を下回
るまで透過光量変化手段の透過率を下げるように構成し
たので、透過率を下げても再生信号ジッタ値が所定の値
よりも高い場合に、さらに透過率を下げることで再生信
号ジッタ値を下げることが可能であるため、良好な再生
状態が実現できる。
【0095】本発明の光ディスク装置は、透過光量変化
手段の透過率の最小値は、光源の駆動値のレベルが光源
の定格値以下となるように設定されているので、再生ジ
ッタ値を下げるために透過率を下げ続けた際に、電流過
多による光源の半導体レーザ素子の破壊を防ぐことがで
きる。
【0096】本発明の光ディスク装置は、透過光量変化
手段の透過率が、設定された最小値になった際に、再生
ジッタ検出手段の出力値が所定の値を下回っていない場
合、再生動作を止めるように構成したので、再生しよう
としている光ディスクはこの光ディスク装置では再生で
きない不適切なディスクであると判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の光ディスク装置のブロ
ック図
【図2】実施の形態1を説明するための1層ディスクと
2層ディスクの構造の違いを示した模式図
【図3】実施の形態1において光ビーム減衰光学素子の
切り替えタイミングが照射パワーと光量制御信号出力の
変化で検出できることを示した特性図
【図4】実施の形態1を説明するための再生信号に入り
込んだノイズによる再生ジッタの発生を示した波形図
【図5】実施の形態1において光ビーム減衰光学素子の
切り替えタイミングが再生ジッタの変化で検出できるこ
とを示した特性図
【図6】実施の形態1における光ビーム減衰光学素子の
構成とその動作による透過率変化を示す模式図
【図7】実施の形態1におけるエラー信号の迷光オフセ
ットとそれを打ち消す方法を示した模式図
【図8】本発明の実施の形態2の光ディスク装置のブロ
ック図
【符号の説明】
101 光源 102 光ビーム減衰光学素子 103 偏光ビームスプリッタ 104 コリメータレンズ 105 1/4波長板 106 ハーフミラー 107 対物レンズ 108 光ディスク 109 第1の集光レンズ 110 第1のディテクタ 111 第2の集光レンズ 112 第2のディテクタ 113 反射率検出部 114 マイクロコンピュータ(マイコン) 115 光源駆動部 116 光学素子駆動部 117 フォーカスエラー信号(FE信号)生成部 118 フォーカスアクチュエータ 119 フォーカス駆動部 120 フォーカス制御部 121 トラッキングエラー信号(TE信号)生成部 122 トラッキングアクチュエータ 123 トラッキング駆動部 124 トラッキング制御部 125 再生ジッタ検出部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/125 G11B 7/125 C (72)発明者 渡邊 克也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤畝 健司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 久世 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 CC04 CC16 EE11 FF08 HH01 LL08 5D118 AA14 BA01 BF02 CC12 CD02 CD03 DA40 5D119 AA12 AA34 AA43 BA01 DA05 JA58 5D789 AA12 AA34 AA43 BA01 DA05 JA58

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを発生する光源と、前記光源に
    より光ディスクに照射される光ビームのパワーを検出す
    る照射パワー検出手段と、前記照射パワー検出手段の出
    力が所定の値になるように前記光源を駆動する光ビーム
    パワー制御手段と、 前記光源から光ディスクに到達する間で光ビームのパワ
    ーを減衰あるいは増幅させることができるパワー増減手
    段と、前記パワー増減手段で光ビームのパワーが増減し
    たことを検出する増減検出手段とを備えたことを特徴と
    する光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 パワー増減手段は、透過率を可変できる
    透過光量変化手段と、前記透過光量変化手段の透過率を
    変化させる透過光量制御手段を備え、増減検出手段は、
    前記透過光量変化手段の透過率が変化したことを検出す
    る透過率変化検出手段を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 透過率変化検出手段は、照射パワー検出
    手段による検出結果と、光ビームパワー制御手段による
    光源の駆動値を比較して透過率変化を検出するように構
    成したことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装
    置。
  4. 【請求項4】 光ディスクに記録されたデータの再生信
    号のジッタを検出する再生ジッタ検出手段を備え、透過
    率変化検出手段は、再生ジッタ検出手段により検出され
    る再生ジッタ値の変化により透過率変化を検出するよう
    に構成したことを特徴とする請求項2に記載の光ディス
    ク装置。
  5. 【請求項5】 透過光量制御手段により透過光量変化手
    段の透過率を変えた際に、透過率変化検出手段により透
    過率に変化がないと判断された場合、透過光量制御手段
    により再び透過率を変化させるように構成したことを特
    徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクの情報面に収束照射された光
    ビームの焦点と情報面のずれを検出するフォーカスエラ
    ー検出手段と、光ディスクの情報面に収束照射された光
    ビームと情報面のトラックのずれを検出するトラッキン
    グエラー検出手段とを備え、透過光量変化手段の透過率
    を変える際に、前記フォーカスエラー検出手段および、
    または、前記トラッキングエラー検出手段の出力信号の
    オフセットを変化させるように構成したことを特徴とす
    る請求項2に記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記フォーカスエラー検出手段および、
    または、トラッキングエラー検出手段の出力信号のオフ
    セットを、光源の駆動値の変化に応じて、連続的に変化
    させるように構成したことを特徴とする請求項6に記載
    の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 収束して照射された光ビームの焦点を光
    ディスクの情報面に位置するように制御するフォーカス
    制御手段と、収束して照射された光ビームを光ディスク
    のトラック上に位置するように制御するトラッキング制
    御手段とを備え、透過光量制御手段は前記フォーカス制
    御手段、または、前記フォーカス制御手段および前記ト
    ラッキング制御手段を動作させた状態で透過光量変化手
    段の透過率を変えるように構成したことを特徴とする請
    求項2に記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 透過光量制御手段は、透過率を、段階的
    に、または連続的に変化させるようにしたことを特徴と
    する請求項8に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 光ビームを発生する光源と、前記光源
    により光ディスクに照射される光ビームのパワーを検出
    する照射パワー検出手段と、前記照射パワー検出手段の
    出力が所定の値になるように前記光源を駆動する光ビー
    ムパワー制御手段と、 前記光源から光ディスクに到達する間で光ビームのパワ
    ーを減衰あるいは増幅させることができるパワー増減手
    段と、前記パワー増減手段で光ビームのパワーが増減し
    たことを検出する増減検出手段と、 光ディスクからの反射光に基づいてディスクに記録され
    た情報の再生信号のジッタを検出する再生ジッタ検出手
    段とを備え、前記再生ジッタ検出手段の出力に基づい
    て、前記パワー増減手段を制御することを特徴とする光
    ディスク装置。
  11. 【請求項11】 パワー増減手段は、透過率を可変でき
    る透過光量変化手段と、前記透過光量変化手段の透過率
    を変化させる透過光量制御手段を備え、増減検出手段
    は、前記透過光量変化手段の透過率が変化したことを、
    照射パワー検出手段による検出結果と、光ビームパワー
    制御手段による光源の駆動値を比較して検出するように
    構成し、透過光量変化手段は、前記再生ジッタ検出手段
    の出力に基づいて、前記透過率を変化させることを特徴
    とする請求項10に記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 透過光量制御手段は、再生ジッタ検出
    手段の出力値が所定の値を下回るまで透過光量変化手段
    の透過率を下げるように構成したことを特徴とする請求
    項11に記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 透過光量変化手段の透過率の最小値
    は、光源の駆動値のレベルが光源の定格値以下となるよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項12に記載
    の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 透過光量変化手段の透過率が、設定さ
    れた最小値になった際に、再生ジッタ検出手段の出力値
    が所定の値を下回っていない場合、再生動作を止めるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項13に記載の光デ
    ィスク装置。
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