JP2003255676A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
置において、感光体と現像剤担持体との電位差による感
光体への現像キャリアの付着を防止する画像形成装置を
提供することにある。 【解決手段】 クリーナレスシステムを採用した画像形
成装置において、複数の帯電部材のうち感光ドラム1の
回転方向上流側に設けられた帯電補助ブラシ12によ
り、帯電補助ブラシ12と感光ドラム1との間の放電閾
値以上の電圧値で帯電された感光ドラム1の帯電面が、
感光ドラム1の回転方向最下流側に設けられた帯電ロー
ラ2の帯電部を通過する間は、帯電ローラ2に交流バイ
アスを印加する。これにより感光ドラム1を除電し、感
光ドラム1と現像スリーブ4aとの電位差を減少させ現
像キャリア付着を防止することができる。
Description
電記録方式などによって画像形成を行う複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に像担持
体上に残留した転写残トナーを除去するクリーニング装
置のない画像形成装置に関する。
複写機、プリンタなどの画像形成装置の一例を示す概略
構成図である。
矢印a方向(時計方向)に回転駆動し、その回転過程に
おいて、以下の工程を順次行っていく。
が印加された帯電ローラ102で均一に帯電した後、露
光装置103によって入力画像信号に応じた画像露光L
を行って静電潜像を形成する。
現像装置104の現像スリーブ104aによりトナー像
として現像される。
は、感光ドラム101の回転に伴って転写部Ntに搬送
される。転写部Ntは、感光ドラム101と転写ローラ
105によって構成され、感光ドラム上のトナー像が転
写部Ntに到達するタイミングに合せて、不図示の給紙
装置から被記録媒体として、例えば紙などの転写材P’
が搬送され、これと同時に転写高圧電源106からトナ
ーと逆極性の転写バイアスが転写ローラ105に印加さ
れ、転写材P’の背面側にトナーと逆極性の電荷が付与
されることで、感光ドラム101上のトナー像が転写材
P’表面に転写される。
除電器107によって感光ドラム101から静電分離さ
れて定着装置(不図示)に搬送される。
表面に熱定着し、その後機外に転写材P’が排出され
る。また、上記転写後に感光ドラム101上に残留して
いる転写残トナーはクリーニング装置108で除去・回
収され、感光ドラム101は繰り返し次の画像形成工程
に供される。
て、近年、画像形成装置全体の小型化を図るため、帯電
・露光・現像・転写・定着・クリーニング等の作像プロ
セスの各手段、機器等の小型化が進められてきた。
や各工程の手段・機器をそれぞれ小型化するだけでは、
画像形成装置全体を小型化するには限界があった。
ーニング機構をなくした、いわゆるクリーナレスシステ
ム(現像同時クリーニングシステム)と呼ばれるシステ
ムが実用化されてきている(例えば、特開平5−613
83号公報等)。
工程後の感光ドラム上に残留している転写残トナーを除
去するためのクリーニング装置に用いられている、ブレ
ード、ファーブラシ、ローラ等のクリーニング部材や除
去した転写残トナーを回収しておくための廃トナー容器
を用いないシステムである。
することができるので、特に複数の感光ドラムを用いる
タンデム方式のフルカラー画像形成装置(インラインカ
ラー画像形成装置)に採用すると、非常に大きな効果を
得ることができる。
成は、基本的に前述の図5で示した装置構成において、
クリーニング装置108(クリーニングブレード)をな
くしたものである。
けでは、転写残トナーが帯電ローラに付着してしまうた
め、付着したトナーによって感光ドラム上を均一に帯電
できなくなり、部分的な帯電不良を発生させてしまう。
うに、複数の帯電部材を有する帯電手段として、昨今で
は感光ドラムの回転方向にみて、第一の帯電部材である
帯電ローラ102の上流側に、上流帯電部材として少な
くとも一つ以上の帯電補助部材109を設けることが有
効であるという結果が得られている。
の転写残トナーやカブリトナーを一時的に回収できるよ
うブラシ状のもの(以降、帯電補助ブラシという)を使
用するのが一般的である。また、この帯電補助ブラシ1
09にはバイアスが印加され、上記転写残トナーを電気
的に付着・回収すると同時に、不定極性の転写残トナー
を一定の極性に均一に帯電し、以降の工程で不具合を発
生させないようにしている。
システムについて以降に詳しく説明する。
達すると、正負両方の極性のトナーが入り混じっている
転写残トナーは、帯電補助ブラシ109に捕集されると
同時に、印加されるDCバイアスにより、通常の現像時
に帯電される電荷よりも高い電荷を持つトナー(以降強
ネガトナーという。)に帯電される。
すり抜けて帯電部へ到達する。
ラム101上への付着力が高いため帯電ローラ102に
は付着せず、帯電部をすり抜けていくが、すり抜けてい
く際に帯電ローラ102に印加されたACバイアスの効
果により、強ネガトナーはそれまで帯電されていた電荷
量が若干失われ、通常の帯電量のネガトナーへと変わ
る。
と、現像バイアスと現像スリーブ104aの回転の効果
とにより現像器内に回収される。ここで現像器内に回収
されたトナーは、一旦現像スリーブ104aから剥ぎ取
られ、再度現像可能な電荷を持つように調整された後、
再度画像形成に供され再利用される。
写後の転写残トナーを廃トナーとして廃棄するのではな
く、現像装置内に戻して再度現像剤として再使用するた
め、エコロジーといった観点からも非常に有効な手段で
ある。更に、ブレード、ファーブラシ、ローラ等のクリ
ーニング部材を感光ドラムの表面に当接させないので、
力学的な感光ドラムの磨耗が減少するため、感光ドラム
の長寿命化も図ることができる。
ような従来技術の場合には、クリーナレスシステムの構
成をとったことにより、新たに現像キャリア付着という
問題が生じた。
止させる際に頻繁に発生していた。
ムの回転に伴って現像キャリアが帯電ローラに付着し、
付着した部分の部材の抵抗を下げてしまう。
した放電が集中して行われるようになる。よってこの部
分の帯電部材の表面が徐々に劣化していき、ついには破
損してしまう。帯電部材表面が部分的に破損してしまう
と、感光ドラム表面を帯電することが不可能となり、画
像上に部分的な帯電不良画像を発生させてしまう。
上に付着していくことで、現像器内のキャリアが徐々に
失われていく。このため、トナーの成分比(T/C比)
が適正に保たれなくなり、画像濃度の低下やカブリなど
の画像不良を発生させてしまうことになる。
アが転写材上に転移する場合には、転写材上に転移した
現像キャリアが長い間に通常定着器表面に形成してある
離型層等を傷め、部分的な定着不良、定着オフセット、
定着紙巻つきなどの不具合を発生させ、装置自体を破損
させてしまう可能性があった。
部材に放電閾値電圧を超えるバイアスが印加されること
によって感光ドラム表面が帯電され、この帯電面が現像
部における現像スリーブとの間に電位差(以降、Vba
ckという)を形成するため、電気的に現像キャリアが
感光ドラム表面にひきつけられてしまうことにあった。
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、クリーナレスの特性を損なうことなく、感光ドラム
表面の電位と現像部におえる現像スリーブとの電位差
(Vback)を低く抑え、感光ドラムへの現像キャリ
ア付着を防止し、これに起因する上述した問題点や装置
の破損を解消し、長期にわたって常に安定して良好な画
像を出力することができる画像形成装置を提供すること
にある。
に本発明にあっては、像担持体と、該像担持体を帯電す
る複数の帯電部材を有する帯電手段と、帯電された像担
持体を露光する露光手段と、該露光手段により前記像担
持体に形成された静電潜像をトナー像として現像する現
像手段と、前記トナー像を被記録媒体上に転写する転写
手段と、転写された被記録媒体上のトナー像を定着する
定着手段と、を備え、前記現像手段は、前記像担持体上
に残留したトナーを回収し再利用する画像形成装置であ
って、前記複数の帯電部材のうち前記像担持体の回転方
向上流側に設けられた上流帯電部材により、該上流帯電
部材と該像担持体との間の放電閾値以上の電圧値で帯電
された前記像担持体の帯電面が、前記複数の帯電部材の
うち前記像担持体の回転方向最下流側に設けられた最下
流帯電部材の帯電部を通過する間は、該最下流帯電部材
に交流バイアスが印加されていることを特徴とする。
帯電部材を有する帯電手段と、帯電された像担持体を露
光する露光手段と、該露光手段により前記像担持体に形
成された静電潜像をトナー像として現像する現像手段
と、前記トナー像を被記録媒体上に転写する転写手段
と、転写された被記録媒体上のトナー像を定着する定着
手段と、を備え、前記現像手段は、前記像担持体上に残
留したトナーを回収し再利用する画像形成装置であっ
て、前記複数の帯電部材のうち前記像担持体の回転方向
上流側に設けられた上流帯電部材により、該上流帯電部
材と該像担持体との間の放電閾値以上の電圧値で帯電さ
れた前記像担持体の帯電面が、前記露光手段の露光部を
通過する間は、前記露光手段により前記帯電面を露光す
ることを特徴とする。
部材のうち前記像担持体の回転方向最下流側に設けられ
た最下流帯電部材の帯電部を通過する間に該最下流帯電
部材に交流バイアスが印加されていない場合には、前記
帯電面が前記露光手段の露光部を通過する間は、前記露
光手段により前記帯電面を露光することが好適である。
像手段を含む画像形成ユニットを複数配置し、前記複数
の画像形成ユニットの複数の像担持体上に現像された複
数色のトナー像を前記転写手段により被記録材上に重ね
合わせて転写する画像形成装置に好適に用いることがで
きる。
像器であってもよい。
成されるブラシであってもよい。
る磁気ブラシであってもよい。
あってもよい。
回転方向下流側に、前記露光手段と異なる補助露光手段
を設け、前記複数の帯電部材のうち前記像担持体の回転
方向上流側に設けられた上流帯電部材により、該帯電部
材と該像担持体との間の放電閾値以上の電圧値で帯電さ
れた前記像担持体の帯電面が、前記補助露光手段の露光
部を通過する間は、前記補助露光手段により前記帯電面
を露光してもよい。
イアスによって帯電された像担持体面上の電位を、現像
部に到達する前に現像キャリアが付着しない電位(Vb
ack)にすることができる。
リアによる帯電部材表面の破損や、画像濃度の低下やカ
ブリなどの画像不良を発生及び、定着不良、定着オフセ
ット、定着紙巻つき等の様々な不具合が発生することを
防止することができるようになる。
得ることが可能となる。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。また、以下の説明で一度説明した部
材についての材質、形状などは、特に改めて記載しない
限り初めの説明と同様のものである。
て本発明の第1の実施の形態について説明する。
の画像形成装置の概略断面図である。以下にその詳細に
ついて画像形成の行われるプロセスにしたがって順に説
明していく。
静電潜像担持体であり、矢印A方向へ周速100mm/
sec.で回転駆動されている。
であり、導電性の金属芯金の周りに導電ゴム層、抵抗層
が形成してあり、感光ドラム1の回転に伴って従動で回
転している。この帯電ローラ2は、帯電バイアス電源2
aから−700VのDCバイアスと1kVp−pのAC
バイアスが印加される。これにより、像担持体としての
感光ドラム1表面を均一に−700Vに帯電している。
じてレーザ光やLED光等を照射し、感光ドラム1表面
を露光して静電潜像を形成する。
とする二成分現像剤を感光ドラム1表面に搬送する現像
スリーブ4aと、現像スリーブ4a内に内包された現像
マグネット4b、及び現像スリーブ4a上のトナーのコ
ート量を規制するための現像剤規制ブレード4cで構成
されている。
剤で均一にコートされた現像スリーブ4aは、感光ドラ
ム1に対してカウンタ方向に駆動回転される。この回転
により、表面に形成された現像剤が感光ドラム1に対向
する現像ニップ部Ngへ搬送される。
電圧と、−1kVp−p・周波数2kHzのACバイア
スが印加されると、現像ニップ部Ngにおいて感光ドラ
ム1上にトナーが飛翔していき、感光ドラム1上の静電
潜像がトナーで顕像化される。
1上のトナー像は、感光ドラム1の回転にしたがって感
光ドラム1と転写ローラ5で構成される転写部Ntへ搬
送される。
矢印C方向に回転駆動されている。転写部Ntに感光ド
ラム1上のトナー像が到達すると、これにタイミングを
合せて、不図示の給紙機構によって転写材Pが転写部N
tへ搬送される。これと同時に転写ローラ5にトナーと
逆極性の電圧が高圧電源6から印加され、転写材P表面
に感光ドラム1上のトナー像が転写される。
電性ゴムを発泡させた単層ゴムを芯金表面に巻いて形成
した弾性ローラであり、体積抵抗値は約108Ωに調整
している。体積抵抗値に関しては、装置によって異なる
が、107〜1013Ω程度のものが一般的に使用され
る。
写材Pは、次に感光ドラム1の曲率によって感光ドラム
1から分離され、トナー像をのせたまま定着器11へ搬
送される。
写材P表面のトナー像を溶融、固着させた後に機外へ排
紙される。
感光ドラム1は、転写できなかった残トナーをのせたま
ま、帯電補助部材12に到達する。図1では帯電補助部
材12として、導電性のブラシを用いた帯電補助ブラシ
を使用している。
06Ωの繊維をブラシ形状にしたものである。本発明で
はブラシ形状の部材を用いたが、回転するマグネットの
周囲に磁性粒子を配設させ、磁気ブラシ形状にしたのも
のでも良いし、ブラシと同じ抵抗値を持つ導電性のゴム
ローラでも使用できる。この帯電補助ブラシ12には、
図中の高圧電源13より−800VのDCバイアスが印
加されている。
現像キャリアが付着するという問題を解決するため、図
2に示したような各バイアスの制御シーケンスを実施し
た。
策について説明する。
げる際の高圧シーケンスチャートである。
入力されると、感光ドラム1が回転を開始すると同時
に、転写バイアスがONされる。このときONされる転
写バイアスは、通常の転写時のバイアスとは逆極性のバ
イアス(図2中の転写バイアス(−))である。これ
は、感光ドラム1に転写バイアスによる電気的なメモリ
を生じさせないためと、感光ドラム1上の現像残トナー
やカブリトナー等が転写ローラ5に付着しないようにす
るためである。
ラシ12にDCバイアスが徐々にスロープ状に印加され
る。ここで、バイアスをスロープ状に立ち上げていく理
由は、帯電補助ブラシ12に急激にバイアスを印加する
と、画像形成装置が停止する前までに帯電補助ブラシ1
2中に回収してあったトナーが、一気に感光ドラム1上
に付着してしまうことが本発明者らの検討で判明したた
めである。このバイアスにより、転写部と帯電補助ブラ
シとの間にある感光ドラム上のトナーが強ネガの電荷を
持ったトナーに帯電されていく。
アスは、0Vから徐々に立ち上げられ、所定の時間経過
後(本発明では約1sec.)に−800Vに到達す
る。このように−800Vのバイアスがスロープ状に印
加されると、立ち上げ途中で放電閾値電圧(本実施の形
態においては約500V)を超えるため(図2中のV1
のタイミング)、帯電補助ブラシと感光ドラムの間で放
電現象が生じ、感光ドラムの表面が帯電される。
約500Vとしているが、かかる値に限定されるわけで
はなく、感光ドラムと帯電補助ブラシとの間で放電が開
始する電圧を放電閾値として、放電閾値以上の電圧値に
より帯電された像担持体の帯電面に対して、最下流側の
帯電部材により除電されるよう制御してもよい。
イアスと感光ドラム表面の電位の関係を示したグラフで
ある。
ラシに印加されるバイアス、縦軸に感光ドラム表面の電
位をあらわしている。このグラフから見て取れるよう
に、帯電補助ブラシに印加したバイアスが約−500V
になったあたりから感光ドラム表面の電位が急激にマイ
ナス方向に帯電され始め、最終的に−800Vになった
ところでは、感光ドラム表面の電位が約−300Vに達
していることがわかる。
と現像スリーブ4aとの電位差の関係について検討した
結果、図3中に示したVgのラインに示したように、感
光ドラム表面の電位と現像スリーブ4aとの電位差(V
back)が170V以上になると、電気的な力により
現像キャリアが感光ドラムに付着してしまうことが判明
している。
って形成された−300Vの感光ドラム表面電位は、こ
のまま現像部へ到達すると、現像キャリアが感光ドラム
表面に付着してしまう。
された感光ドラム1の帯電面の表面電位が、現像部に到
達する前にVback<170Vになるように、帯電ロ
ーラ2にACバイアスを印加して上記帯電面を除電する
ようにした。従って、帯電ローラ2にACバイアスを印
加するタイミングは、帯電補助ブラシ12にV1以上の
バイアスを印加したときに帯電された感光ドラム1の帯
電面が帯電ローラ2の帯電部に到達する以前から印加す
る必要がある。
させる場合の高圧タイミングチャートでは、高圧の遅れ
等を考慮して、前記帯電面が帯電ローラ2の帯電部に到
達するタイミングより、ACバイアスを印加するタイミ
ングが100ms早くONするようにしている。
2にACバイアスを印加すると、それまで帯電補助ブラ
シ12によって帯電された電位がACバイアスによって
確実に0V近傍にまで除電され、現像部でのキャリア付
着を防止することができるようになった。
次帯電DCバイアスと現像DCバイアスを、Vback
<170Vを保つようにスロープ状に立ち上げ(図2中
のS1)、次いで現像ACバイアスをONし、最終的に
画像信号に対応した露光を開始していく。
イアスを立ち上げた場合と逆の過程をたどることによ
り、帯電補助ブラシのバイアスがONされていてもVb
ack<170Vを保つことができる。従って、現像部
でのキャリア付着を防止する。
で示したクリーナレスシステムの画像形成装置におい
て、上記高圧制御を行うことで、帯電補助部材に印加さ
れるバイアスが少なくとも放電閾値以上の電圧値に達し
ているときに帯電された感光ドラムの帯電面が、帯電ロ
ーラの帯電部を通過する間、帯電ローラに交流バイアス
が印加されているため、前記帯電面が除電され電位差が
小さくなり、現像部でのキャリア付着が発生しない電位
条件(Vback<170V)が達せられる。
や現像劣化・装置の破損等の問題を防止することが可能
になり、長期にわたって安定した良好な画像が出力でき
るようになる。
く、画像形成ユニットの小型化を図ることが可能とな
る。
補助ブラシ12によって形成された感光ドラム1表面の
電位を、現像部に到達する前に、露光装置によって現像
キャリア付着が発生しないVback<170Vの電位
にする手法について説明する。
す本実施の形態に係る画像形成装置で採用した画像形成
前の各バイアスを立ち上げる際の高圧シーケンスチャー
トをもとに説明することとし、装置構成は前述した実施
の形態と同じであるので、ここでの説明は省略する。
開始のための信号が装置に入力されると、感光ドラム1
が回転を開始し、同時に転写バイアスがONされる。
の実施の形態と同様にトナーと同極性(プリント時と逆
極性)のバイアスである。
ブラシ12にも徐々にバイアスがスロープ状に印加され
る。
ら徐々にスロープ状に立ち上がり、V1バイアスになっ
たあたりから、帯電補助ブラシ12と感光ドラム1表面
との間で放電がはじまり、前述の第1の実施の形態の図
3で示したように感光ドラム1の表面電位が急激に立ち
上がりはじめる。
回転に伴って帯電ローラ2の帯電部を通過し、露光位置
に到達する。この帯電された感光ドラム1の帯電面が露
光位置に到達する直前に、露光装置を駆動して感光ドラ
ム1の前記帯電面の露光を開始する。
置の立ち上がりと感光ドラムの回転誤差を考慮し、実際
に帯電面が露光位置に到達すると予想される時間より1
00msec.早く露光を開始(図中のL1のタイミン
グ)している。
使用する場合には、露光を開始する前にポリゴンミラー
の駆動を立ち上げておく必要がある。
て表面の電位が低くなり、現像部に到達したときには、
現像部でキャリアが付着する電位(Vback<170
V)になる。実際に本実施の形態で検討した結果では、
帯電補助ブラシに−800Vのバイアスを印加した場合
の感光ドラム上電位は約−300Vで、露光後の感光ド
ラム上の電位はおよそ−50V程度であった。従って、
現像スリーブとの電位差Vback=50Vとなるた
め、現像部でのキャリア付着は発生しない。
は、画像露光前に帯電ACバイアスがONされるまで継
続され、帯電ACバイアスがONされた後に一時OFF
される(図4中のL2)。これは、前述の第1の実施の
形態で述べた通り、帯電ローラにACバイアスが印加さ
れると、ドラム面上の電位がACバイアスによって除電
されるので、露光によってVback<170Vにする
必要がなくなるためである。
1の実施の形態と同様に順次帯電DCバイアスと現像D
Cバイアスを、Vback<170Vを保つようにスロ
ープ状に立ち上げ(図4中のS1)、次いで現像ACバ
イアスをONして、最終的な画像露光の工程にはいる。
イアスを立ち上げた場合と逆の過程をたどることによ
り、帯電補助ブラシのバイアスがONされていてもVb
ack<170Vを保つことができる。従って、現像部
でのキャリア付着を防止することができる。
露光出力装置を用いて感光ドラム上を露光しているが、
例えば、レーザの発光寿命等の問題によりこの露光装置
が使用できない場合には、帯電補助部材の下流側で画像
露光に影響を与えない位置に、別途補助露光装置を配置
しても同様な効果が得られる。この場合補助露光装置は
画像形成をする必要はなく除電さえできれば構わないた
め、高価で精密なレーザ以外にも、安価なランプや発光
体を用いることができる。
で示したクリーナレスシステムの画像形成装置におい
て、上記高圧/露光制御を行うことで、帯電補助部材
(帯電補助ブラシ)に印加されるバイアスが少なくとも
放電閾値以上の電圧値に達しており、かつ最下流に位置
する帯電部材(帯電ローラ)に交流バイアスが印加され
ていない間は、像担持体上を露光除電することで、現像
部でのキャリア付着が発生しない電位条件(Vback
<170V)が達せられる。
や現像劣化・装置の破損等の問題を防止することが可能
になり、長期にわたって安定した良好な画像が出力でき
るようになる。
ナレスシステムを採用した画像形成装置において、帯電
部材の上流側に帯電補助部材を設置し、これに印加する
バイアスが放電閾値電圧より高い電圧で帯電された像担
持体の帯電面が、帯電部材の帯電部を通過する間は帯電
部材にACバイアスを印加するか、もしくは露光部を通
過する間は露光装置によって像担持体面上を露光するこ
とで、像担持体上が帯電補助部材に印加されたバイアス
によって帯電された電位を、下流側の帯電部材に印加さ
れたACバイアスや露光によって除電することができる
ようになる。
小さくなるので、電位差によって発生していた現像キャ
リアの付着を防止できるようになる。
帯電器に付着することによって発生する帯電部材表面の
破損や、画像濃度の低下やカブリなどの画像不良を発生
及び、定着不良、定着オフセット、定着紙巻つき等の様
々な不具合が発生することを防止することができるよう
になる。
得ることが可能となる。
成断面図である。
た画像形成前の高圧シーケンスチャートである。
ラシバイアスと感光ドラム表面電位の関係を示したグラ
フである。
た画像形成前の高圧シーケンスチャートである。
ある。
成装置の一例を示す概略断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】像担持体と、 該像担持体を帯電する複数の帯電部材を有する帯電手段
と、 帯電された像担持体を露光する露光手段と、 該露光手段により前記像担持体に形成された静電潜像を
トナー像として現像する現像手段と、 前記トナー像を被記録媒体上に転写する転写手段と、 転写された被記録媒体上のトナー像を定着する定着手段
と、を備え、 前記現像手段は、前記像担持体上に残留したトナーを回
収し再利用する画像形成装置であって、 前記複数の帯電部材のうち前記像担持体の回転方向上流
側に設けられた上流帯電部材により、該上流帯電部材と
該像担持体との間の放電閾値以上の電圧値で帯電された
前記像担持体の帯電面が、前記複数の帯電部材のうち前
記像担持体の回転方向最下流側に設けられた最下流帯電
部材の帯電部を通過する間は、該最下流帯電部材に交流
バイアスが印加されていることを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項2】像担持体と、 該像担持体を帯電する複数の帯電部材を有する帯電手段
と、 帯電された像担持体を露光する露光手段と、 該露光手段により前記像担持体に形成された静電潜像を
トナー像として現像する現像手段と、 前記トナー像を被記録媒体上に転写する転写手段と、 転写された被記録媒体上のトナー像を定着する定着手段
と、を備え、 前記現像手段は、前記像担持体上に残留したトナーを回
収し再利用する画像形成装置であって、 前記複数の帯電部材のうち前記像担持体の回転方向上流
側に設けられた上流帯電部材により、該上流帯電部材と
該像担持体との間の放電閾値以上の電圧値で帯電された
前記像担持体の帯電面が、前記露光手段の露光部を通過
する間は、前記露光手段により前記帯電面を露光するこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】前記像担持体の帯電面が、前記複数の帯電
部材のうち前記像担持体の回転方向最下流側に設けられ
た最下流帯電部材の帯電部を通過する間に該最下流帯電
部材に交流バイアスが印加されていない場合は、前記帯
電面が前記露光手段の露光部を通過する間は、前記露光
手段により前記帯電面を露光することを特徴とする請求
項2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】前記像担持体、帯電手段、露光手段及び現
像手段を含む画像形成ユニットを複数配置し、前記複数
の画像形成ユニットの複数の像担持体上に現像された複
数色のトナー像を前記転写手段により被記録材上に重ね
合わせて転写することを特徴とする請求項1、2または
3に記載の画像形成装置。 - 【請求項5】前記現像手段は、接触現像方式を用いた現
像器を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
かに記載の画像形成装置。 - 【請求項6】前記上流帯電部材は、導電性樹脂繊維で構
成されるブラシであることを特徴とする請求項1乃至5
のいずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項7】前記上流帯電部材は、磁性粒子で構成され
る磁気ブラシであることを特徴とする請求項1乃至5の
いずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項8】前記帯電補助部材は、導電性ゴムロールで
あることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
の画像形成装置。 - 【請求項9】前記上流帯電部材の前記像担持体の回転方
向下流側に、前記露光手段と異なる補助露光手段を設
け、前記複数の帯電部材のうち前記像担持体の回転方向
上流側に設けられた上流帯電部材により、該帯電部材と
該像担持体との間の放電閾値以上の電圧値で帯電された
前記像担持体の帯電面が、前記補助露光手段の露光部を
通過する間は、前記補助露光手段により前記帯電面を露
光することを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記
載の画像形成装置。
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JP2002058904A JP3884982B2 (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100461022C (zh) * | 2005-02-14 | 2009-02-11 | 夏普株式会社 | 图像形成装置及其控制方法 |
US8892003B2 (en) | 2011-11-09 | 2014-11-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
CN114647172A (zh) * | 2020-12-17 | 2022-06-21 | 佳能株式会社 | 图像形成装置 |
-
2002
- 2002-03-05 JP JP2002058904A patent/JP3884982B2/ja not_active Expired - Fee Related
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