JP2003252871A - スピロイソキノリン誘導体、その製法およびその合成中間体 - Google Patents

スピロイソキノリン誘導体、その製法およびその合成中間体

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JP2003252871A
JP2003252871A JP2002092220A JP2002092220A JP2003252871A JP 2003252871 A JP2003252871 A JP 2003252871A JP 2002092220 A JP2002092220 A JP 2002092220A JP 2002092220 A JP2002092220 A JP 2002092220A JP 2003252871 A JP2003252871 A JP 2003252871A
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JP2002092220A
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Iwao Takamuro
巌 高室
Koichi Honma
光一 本間
Akihiko Ishida
昭彦 石田
Hiroyuki Taniguchi
弘之 谷口
Yuichi Onoda
有一 小野田
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたSKチャネル阻害作用を有し医薬とし
て有用な新規なスピロイソキノリン誘導体、その製法お
よびその合成中間体を提供するものである。 【解決手段】 一般式[I]: 【化1】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
10は水素原子または−Z−Rで示される基であり、
は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基
または置換されていてもよい低級アルケニル基、Zは−
CH−または−CO−で示される基、Rは水素原子
または置換されていてもよい複素環式基、Bは、 【化2】 で示される基、Rは置換されていてもよいアミノ基ま
たは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素環式基、Y
は−CH−または−CO−で示される基を表す)で示
されるスピロイソキノリン誘導体またはその薬理的に許
容しうる塩に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた小コンダク
タンス型Ca2+依存性カリウム(SK)チャネル遮断作用を
有し医薬として有用な新規なスピロイソキノリン誘導
体、その製法およびその合成中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】Ca2+依存性カリウムチャネルは、少なく
とも3つのタイプ:大(BK)、中(IK)および小
(SK)に分類されている。これらのカリウムチャネル
は細胞内Ca2+濃度の上昇によって活性化される。BKお
よびIKチャネルは、細胞内Ca2+の他に膜電位の変化に
も感応性を示すが、SKチャネルは有意な膜電位感応性
を持たないことを特徴とする。また、SKチャネルはそ
の低い単一チャネルコンダクタンス(6-20 pS)とアパ
ミンに対する高い感応性によって特徴付けられている。
【0003】SKチャネルは、神経や筋などの興奮性細
胞だけでなく、肝や血球などの多種多様な細胞に存在
し、化学伝達物質の遊離、筋収縮、分泌などの細胞機能
に関与する。
【0004】SKチャネルに対する選択的遮断剤として
は、アパミンがよく知られており、その薬理作用として
は、消化管の運動輸送機能の亢進(S. A. Waterman and
M.Costa, J. Physiology 477, 459-468, 1994; N. Spe
ncer et al., J. Physiology 517, 889-898, 1999)
や、学習記憶障害の改善(S. Ikonen et al., Eur. J.P
harmacol. 347, 13-21, 1998; C. Ghelardini et al.,
Br. J. Pharmacol. 123, 1079-1084, 1998)および強制
水泳試験における無動時間の短縮(N. Galeottiet al.,
Br. J. Pharmacol. 126, 1653-1659, 1999)が報告さ
れている。また、筋緊張性ジストロフィーの患者では、
骨格筋におけるアパミンの特異的結合部位の存在および
アパミンの投与による症状軽減が報告されている(J.F.
Renaudet al., Nature 319, 678-680, 1986; M.I. Beh
rens et al., Muscle & Nerve 17, 1264-1270, 199
4)。さらに、SKチャネルのサブタイプの一つである
SK3を強制発現させたマウスでは、低酸素分圧下にお
いて呼吸機能障害を発現することが報告されている(C.
T. Bond et al., Science 289, 1942-1946, 2000)。
【0005】SKチャネル遮断作用を示す化合物とし
て、国際公開特許WO00/01676号には1,1’
−(α,α’−パラ−キシレン)−3,3’−(α,
α’−メタ−キシレン)−ビス(ベンズイミダゾリウ
ム)等のビス(ベンズイミダゾール)誘導体が、国際公
開特許WO97/48705号には7,18−ジアザ−
3,4(1,4)−ジベンゼナ−1,6(1,4)−ジ
キノリナシクロオクタデカファン・3トリフルオロ酢酸
水和物等のシクロファン誘導体が、米国特許US586
6562号には1,4−ビス−(2−メチル−キノリン
−4−イル)−[1,4]−ジアゼパン等の環が架橋さ
れたビスキノリン誘導体が開示されている。しかし、こ
れらのいずれにもスピロイソキノリン環を含む構造の化
合物は一切記載されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
たSKチャネル遮断作用を有し医薬として有用な新規な
スピロイソキノリン誘導体、その製法およびその合成中
間体を提供するものである。さらに、本発明は、SKチ
ャネル遮断作用を有する化合物を有効成分とする消化管
運動機能不全症および中枢性疾患の治療および予防薬、
ならびにSKチャネル遮断作用およびアセチルコリンエ
ステラーゼ阻害作用を有する化合物を有効成分とする消
化管運動機能不全症および中枢性疾患の治療および予防
薬をも提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
[I]:
【0008】
【化46】
【0009】(式中、環Aは置換されていてもよいベン
ゼン環、R10は水素原子または−Z−Rで示される
基であり、Rは水素原子、置換されていてもよい低級
アルキル基または置換されていてもよい低級アルケニル
基、Zは−CH−または−CO−で示される基、R
は水素原子または置換されていてもよい複素環式基、B
は、
【0010】
【化47】
【0011】で示される基、Rは置換されていてもよ
いアミノ基または置換されていてもよい含窒素脂肪族複
素環式基、Yは−CH−または−CO−で示される基
を表す)で示されるスピロイソキノリン誘導体またはそ
の薬理的に許容しうる塩、その製法およびその合成中間
体に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の目的化合物[I]におけ
る環A上の置換基としては、例えば、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、保護されていてもよい水酸基、ハロ
ゲン原子、アミノ基、低級アルキレンジオキシ基等が挙
げられる。
【0013】環Aは上記低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、保護されていてもよい水酸基、ハロゲン原子およ
びアミノ基から選ばれる同一または異なる1〜4個の基
で置換されていてもよく、あるいは1〜2個の低級アル
キレンジオキシ基で置換されていてもよい。
【0014】本発明の目的化合物[I]におけるR
置換されていてもよい低級アルキル基である場合、低級
アルキル基上の置換基としては、(i)ハロゲン原子、
(ii)保護されていてもよい水酸基、(iii)低級
アルキル基;シクロ低級アルキル基;アリール低級アル
キル基;低級アルコキシカルボニル基;アシル基;1−
アミノ−2−ニトロビニル基;1−(モノ−またはジ
−)低級アルキルアミノ−2−ニトロビニル基;1−ア
ミノ−2,2−ジシアノビニル基;1−(モノ−または
ジ−)低級アルキルアミノ−2,2−ジシアノビニル
基;3−アミノシクロブト−3−エン−1,2−ジオン
−4−イル基;3−(モノ−またはジ−)低級アルキル
アミノ−シクロブト−3−エン−1,2−ジオン−4−
イル基;および生体内で酵素的または化学的に代謝され
て除去されうる基から選ばれる基で置換されていてもよ
いアミノ基、(iv)低級アルキル基、シクロ低級アル
キル基およびシアノ基から選ばれる基で置換されていて
もよいグアニジノ基、(v)低級アルキル基およびシク
ロ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよ
いウレイド基、(vi)低級アルキル基およびシクロ低
級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいチ
オウレイド基、等が挙げられる。
【0015】Rにおける「生体内で酵素的または化学
的に代謝されて除去されうる基」としては、具体的に
は、生体内で加水分解反応、酸化反応、還元反応等によ
り除去されうる基であり、より具体的には、式:
【0016】
【化48】
【0017】(式中、Rは式:
【0018】
【化49】
【0019】(式中、R51は水素原子または低級アル
キル基、R52はカルボキシル基で置換されていてもよ
い低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、シクロ低級アルコキシ基またはアリール基、R
53は低級アルキル基またはアリール基、R54および
55は同一または異なって水素原子、低級アルカノイ
ルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、低級アルコ
キシカルボニルオキシ基、低級アルカノイルオキシメチ
ルオキシ基、ハロゲン原子および低級アルキル基から選
ばれる基、R56は水素原子、低級アルカノイルオキシ
低級アルキル基またはアリールカルボニルオキシ低級ア
ルキル基、mは0または1、R57は保護されていても
よいアミノ基、低級アルコキシ基、カルバモイルオキシ
基、(モノ−またはジ−)低級アルキルカルバモイルオ
キシ基またはアシル基、pは1または2、R58は低級
アルコキシ基、アシル基、カルバモイルオキシ基または
(モノ−またはジ−)低級アルキルカルバモイルオキシ
基、qは1または2を表す)で示される基を表す)で示
される基が挙げられる。
【0020】Rにおける低級アルキル基は、上記置換
基から選ばれる同一もしくは異なる1〜3個の基で置換
されていてもよい。
【0021】本発明の目的化合物[I]におけるR
置換されていてもよい複素環式基である場合、複素環式
基上の置換基としては、(i)低級アルキル基、(i
i)低級アルコキシ基、(iii)保護されていてもよ
い水酸基、(iv)ハロゲン原子、(v)低級アルキレ
ンジオキシ基、(vi)アシル基、等が挙げられる。
【0022】Rにおける複素環式基は、上記置換基か
ら選ばれる同一または異なる1〜4個の基で置換されて
いてもよい。
【0023】Rにおける複素環式基としては、例え
ば、単環または2環の含窒素複素環式基等が挙げられ
る。具体的には、1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリル基、3,4−ジヒドロイソキノリル基、イソキノ
リル基等が挙げられる。
【0024】Rの具体例としては、式:
【0025】
【化50】
【0026】(式中、R21は水素原子または低級アル
キル基、Wは−CH−または−CO−で示される基を
表し、他の記号は前記と同一意味を有する)で示される
基が挙げられる。
【0027】本発明の目的化合物[I]におけるR
置換されていてもよいアミノ基である場合、アミノ基上
の置換基としては、(i)オキソ基、保護されていても
よいアミノ基、(モノ−またはジ−)低級アルキルアミ
ノ基、アリール低級アルキルイミダゾリルチオ基、およ
びピリジルアミノ基(当該ピリジルアミノ基のピリジル
部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)から選
ばれる基で置換されていてもよい低級アルキル基、(i
i)アシル基、(iii)低級アルキル基で置換されて
いてもよい含窒素複素環式基および低級アルキル基から
選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、(iv)
低級アルキル基、低級アルコキシ基、アリール低級アル
キル基、保護されていてもよい水酸基、およびアミノ基
から選ばれる基で置換されていてもよい含窒素複素環式
基、等が挙げられる。
【0028】Rにおけるアミノ基は、上記置換基から
選ばれる同一または異なる1〜2個の基で置換されてい
てもよい。
【0029】本発明の目的化合物[I]におけるR
置換されていてもよい含窒素脂肪族複素環式基である場
合、含窒素脂肪族複素環式基上の置換基としては、
(i)ニトロソ基、(ii)保護されていてもよいアミ
ノ基、(iii)オキソ基、オキシド基、低級アルキル
基、シアノ低級アルキル基、シクロ低級アルキル低級ア
ルキル基(シクロ低級アルキル基上の炭素原子は硫黄原
子で置換されていてもよい)、ピロリジニルカルボニル
低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルキ
ルチオ低級アルキル基、アリール低級アルキル基(当該
アリール低級アルキル基のアリール部分は低級アルキル
基、低級アルコキシ基、(モノ−またはジ−)低級アル
キルアミノ基、低級アルコキシ低級アルキル基、ハロゲ
ン原子、トリハロゲノメチル基、トリハロゲノメトキシ
基、ニトロ基、およびシアノ基から選ばれる基で置換さ
れていてもよい)、チエニル低級アルキル基(当該チエ
ニル低級アルキル基のチエニル部分はハロゲン原子およ
び低級アルコキシ基から選ばれる基で置換されていても
よい)、フリル低級アルキル基(当該フリル低級アルキ
ル基のフリル部分は低級アルキル基および(モノ−また
はジ−)低級アルキルアミノ低級アルキル基から選ばれ
る基で置換されていてもよい)、イミダゾリル低級アル
キル基、チアゾリル低級アルキル基(当該チアゾリル低
級アルキル基のチアゾリル部分は低級アルキル基、ヒド
ロキシ基、(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ基
および低級アルコキシ低級アルキル基から選ばれる基で
置換されていてもよい)、ピラゾリル低級アルキル基、
ピリミジニル低級アルキル基(当該ピリミジニル低級ア
ルキル基のピリミジニル部分は低級アルキル基で置換さ
れていてもよい)、ピリダジニル低級アルキル基、ピリ
ジル低級アルキル基(当該ピリジル低級アルキル基のピ
リジル部分は低級アルキル基、ハロゲン原子、低級アル
コキシ基、低級アルコキシ低級アルキル基、(モノ−ま
たはジ−)低級アルキルアミノ基、低級アルコキシカル
ボニル基、(モノ−またはジ−)低級アルキルカルバモ
イル基、(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ低級
アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、オキソ基およ
びオキシド基から選ばれる基で置換されていてもよ
い)、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、
ハロゲン原子、ヒドロキシ低級アルキル基、カルボキシ
ル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アル
キル基、アリール低級アルコキシ低級アルキル基(当該
アリール低級アルコキシ低級アルキル基のアリール部分
はハロゲン原子で置換されていてもよい)、アミノ基の
保護基、低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ
基、シクロ低級アルキル基、N−ピリジル−N−低級ア
ルキルカルバモイル基、低級アルケニル基、ハロゲノ低
級アルケニル基、およびアリール基(当該アリール基は
トリフルオロメチル基、低級アルコキシ基、およびニト
ロ基から選ばれる基で置換されていてもよい)から選ば
れる基で置換されていてもよい含窒素複素環式基(窒素
上でオニウム塩を形成していてもよい)、(iv)オキ
ソ基、ピリジル基、イミノ基、ピラゾリル基(当該ピラ
ゾリル基は低級アルキル基およびベンジル基から選ばれ
る基で置換されていてもよい)、カルバモイル基(当該
カルバモイル基はピリジル基および低級アルキル基から
選ばれる基で置換されていてもよい)、チオカルバモイ
ル基(当該チオカルバモイル基はピリジル基および低級
アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよい)、
アミノ基(当該アミノ基はN−低級アルキル−N−ピリ
ジルカルバモイル基、低級アルキルカルバモイル基、ピ
リジルカルバモイル基、低級アルキル基、アミノ基の保
護基、ピリジルカルボニル基、ピリジルチオカルボニル
基、ピリジル基、および1−シアノイミノ−1−ピリジ
ルメチル基から選ばれる基で置換されていてもよい)か
ら選ばれる基で置換されていてもよい低級アルキル基、
等が挙げられる。
【0030】Rにおける含窒素脂肪族複素環式基は、
上記置換基から選ばれる同一または異なる1〜4個の基
で置換されていてもよい。
【0031】Rにおける含窒素脂肪族複素環式基とし
ては、例えば、単環の4〜8員含窒素脂肪族複素環式基
等が挙げられる。具体的には、アゼチジニル基、ピロリ
ジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピ
ペリジル基、ピペラジニル基、アゼピニル基、ジアゼピ
ニル基、アゼオシニル基、ジアゼオシニル基等が挙げら
れる。
【0032】Rにおける含窒素複素環式基としては、
例えば、単環、2環または3環の含窒素複素環式基等が
挙げられる。具体的には、ピロリル基、オキサゾリル
基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル
基、イミダゾリニル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ジ
ヒドロピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、
テトラヒドロピリミジニル基、ピラジニル基、ピロリジ
ニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピペ
リジル基、ピペラジニル基、トリアジニル基、モルホリ
ニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、
プリニル基、1H−インダゾリル基、キナゾリニル基、
シンノリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、
プテリジニル基、ピラゾロピリミジニル基、トリアゾロ
ピリミジニル基、イミダゾピリミジニル基、ピラゾロピ
リジル基、トリアゾロピリジル基、イミダゾピリジル基
等が挙げられる。
【0033】RまたはRにおけるアリール基として
は、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、
フェナントリル基等が挙げられる。
【0034】上記本発明の目的化合物[I]が保護され
たアミノ基を有する場合において、当該アミノ基の保護
基としては、例えば、置換されていてもよい低級アルコ
キシカルボニル基、アシル基等が挙げられ、具体的に
は、エトキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、ベ
ンジルオキシカルボニル基、4−メトキシベンジルオキ
シカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、9−フル
オレニルメトキシカルボニル基、tert−ブトキシカ
ルボニル基、2,2,2−トリクロロエチルオキシカル
ボニル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、
ブチリル基等が挙げられる。さらに、ベンジル基、4−
メトキシベンジル基、アリル基等も挙げられる。このう
ち好ましいものとしては、置換されていてもよい低級ア
ルコキシカルボニル基が挙げられ、具体的には、ベンジ
ルオキシカルボニル基及びtert−ブトキシカルボニ
ル基が挙げられる。また、保護されたアミノ基として
は、例えば、保護されるアミノ基とともにフタルイミド
基を形成する場合も含まれる。
【0035】また、本発明の目的化合物[I]が保護さ
れた水酸基を有する場合において、当該水酸基の保護基
としては、置換されていてもよいアリール低級アルキル
基、アシル基、トリアルキルシリル基等の慣用の保護基
を挙げることができる。このうち好ましいものとして
は、例えば、ベンジル基、フェネチル基等の如き非置換
アリール低級アルキル基、ホルミル基、アセチル基、プ
ロピオニル基、マロニル基、アクリロイル基、ベンゾイ
ル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等
のアシル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル
基、tert−ブチルジメチルシリル基等のトリアルキ
ルシリル基が挙げられる。さらに、トリフェニルメチル
基、2−シアノエチル基等も挙げられる。
【0036】さらに、本発明の目的化合物[I]が保護
されたカルボキシル基を有する場合において、当該カル
ボキシル基の保護基としては、加水分解または加水素分
解により脱離し得る保護基、例えば、低級アルキル基、
またはハロゲン原子、低級アルキル基および低級アルコ
キシ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよ
いベンジル基等が挙げられ、具体的には、メチル基、エ
チル基、プロピル基、tert−ブチル基、ベンジル
基、4−クロロベンジル基、4−フルオロベンジル基、
4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル基等が挙
げられる。このうち好ましくは、メチル基、エチル基、
ベンジル基が挙げられる。
【0037】本発明の目的化合物のうち、好ましい化合
物としては、基:Rが式:
【0038】
【化51】
【0039】(式中、Rは水素原子または低級アルキ
ル基、nは1〜6の整数を表す)で示される基である化
合物またはそのプロドラッグが挙げられる。
【0040】本発明の目的化合物のうち、より好ましい
化合物としては、Rが式:
【0041】
【化52】
【0042】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される基である化合物の基:Rの結合する窒素原
子が、生体内で酵素的または化学的に代謝されて除去さ
れうる基、具体的には、生体内で加水分解反応、酸化反
応、還元反応等により除去されうる基で、さらに置換さ
れた化合物が挙げられる。
【0043】より具体的な例としては、基:Rが式:
【0044】
【化53】
【0045】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される基である化合物の基:Rの結合する窒素原
子が、式:
【0046】
【化54】
【0047】(式中、Rは式:
【0048】
【化55】
【0049】(式中、R51は水素原子または低級アル
キル基、R52はカルボキシル基で置換されていてもよ
い低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、シクロ低級アルコキシ基またはアリール基、R
53は低級アルキル基またはアリール基、R54および
55は同一または異なって水素原子、低級アルカノイ
ルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、低級アルコ
キシカルボニルオキシ基、低級アルカノイルオキシメチ
ルオキシ基、ハロゲン原子および低級アルキル基から選
ばれる基、R56は水素原子、低級アルカノイルオキシ
低級アルキル基またはアリールカルボニルオキシ低級ア
ルキル基、mは0または1、R57は保護されていても
よいアミノ基、低級アルコキシ基、カルバモイルオキシ
基、(モノ−またはジ−)低級アルキルカルバモイルオ
キシ基またはアシル基、pは1または2、R58は低級
アルコキシ基、アシル基、カルバモイルオキシ基または
(モノ−またはジ−)低級アルキルカルバモイルオキシ
基、qは1または2を表す)で示される基を表す)で示
される基でさらに置換された化合物が挙げられる。
【0050】このうち、とりわけ、Rが、式:
【0051】
【化56】
【0052】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される基である化合物が好ましい。
【0053】本発明の目的化合物[I]のうち、薬効上
好ましい化合物としては、 [グループa]:環Aが低級アルコキシ基および保護さ
れていてもよい水酸基から選ばれる同一または異なる2
個の基で置換されていてもよいベンゼン環、R10が−
Z−Rで示される基であり、Rが水素原子または低
級アルキル基、Zが−CH−で示される基、Rが低
級アルキル基、アシル基、低級アルコキシ基および保護
されていてもよい水酸基から選ばれる基で置換されてい
てもよい1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル
基、Rが (1)(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ基で置
換された低級アルキルアミノ基、または、(2)下記か
ら選ばれる基で置換されていてもよいピペラジニル基、
(i)低級アルキル基、カルボキシル基、低級アルコキ
シカルボニル基、ハロゲン原子、オキソ基、オキシド基
およびヒドロキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換
されていてもよい単環の含窒素複素環式基(窒素上でオ
ニウム塩を形成していてもよい)、および、(ii)N
−ピリジル−N−低級アルキルカルバモイル基、オキソ
基、イミノ基、アミノ基およびピリジル基から選ばれる
基で置換されていてもよい低級アルキル基、Yが−CO
−で示される基、である化合物が挙げられる。
【0054】本発明の目的化合物[I]のうち、他の薬
効上好ましい化合物としては、 [グループb]:環Aが低級アルコキシ基および保護
されていてもよい水酸基から選ばれる同一または異なる
2個の基で置換されていてもよいベンゼン環、R10
−Z−Rで示される基であり、Rが(モノ−または
ジ−)低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル
基、Zが−CH−または−CO−で示される基、R
が (1)水素原子、または、(2)低級アルキル基、アシ
ル基、低級アルコキシ基および保護されていてもよい水
酸基から選ばれる基で置換されていてもよい1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリル基、Rがアミノ
基、低級アルキル基、カルボキシル低級アルキル基、低
級アルコキシカルボニル低級アルキル基、ヒドロキシ低
級アルキル基、N−ピリジル−N−低級アルキルカルバ
モイル基、アリール低級アルキル基(当該アリール低級
アルキル基のアリール部分はハロゲン原子または低級ア
ルキル基で置換されていてもよい)、ピリジル低級アル
キル基(当該ピリジル低級アルキル基のピリジル部分は
オキシド基で置換されていてもよい)、チエニル低級ア
ルキル基、低級アルキルアミノ基、ハロゲノベンジルオ
キシ低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロ低級ア
ルキル基、およびアリール基(当該アリール基はトリフ
ルオロメチル基、低級アルコキシ基、およびニトロ基か
ら選ばれる基で置換されていてもよい)から選ばれる基
で置換されていてもよい、単環または2環の含窒素複素
環式基で置換されたピペラジニル基、Yが−CO−で示
される基、である化合物が挙げられる。
【0055】本発明の目的化合物[I]のうち、他の薬
効上好ましい化合物としては、 [グループb]:環Aが式:
【0056】
【化57】
【0057】(式中、Rは低級アルコキシ基を表す)
で示される環であり、R10が−Z−Rで示される基
であり、Rが(モノ−またはジ−)低級アルキルアミ
ノ基で置換された低級アルキル基、Zが−CO−で示さ
れる基、 Rが式:
【0058】
【化58】
【0059】(式中、R21は水素原子または低級アル
キル基、Wは−CH−または−CO−で示される基、
22は低級アルコキシ基を表す)で示される基、R
が下記から選ばれる基で置換されたピペラジニル基、
(1)低級アルキル基、ピリジル低級アルキル基または
アリール低級アルキル基(当該アリール低級アルキル基
のアリール部分はハロゲン原子または低級アルキル基で
置換されていてもよい)で置換されたピラゾロピリミジ
ニル基、(2)低級アルキル基またはアリール低級アル
キル基(当該アリール低級アルキル基のアリール部分は
ハロゲン原子または低級アルキル基で置換されていても
よい)で置換されたイミダゾピリジル基、および、
(3)低級アルキル基またはアリール低級アルキル基
(当該アリール低級アルキル基のアリール部分はハロゲ
ン原子または低級アルキル基で置換されていてもよい)
で置換されたトリアゾロピリミジニル基、Yが−CO−
で示される基、である化合物が挙げられる。
【0060】本発明の目的化合物[I]のうち、他の薬
効上好ましい化合物としては、 [グループc]: 環Aが式:
【0061】
【化59】
【0062】(式中、Rは低級アルコキシ基を表す)
で示される環であり、R10が−Z−Rで示される基
であり、Rが1−(モノ−またはジ−)低級アルキル
アミノ−2−ニトロビニル基で置換されていてもよいア
ミノ基で置換された低級アルキル基、Zが−CH−で
示される基、Rが水素原子、Rがピリジル低級アル
キル基またはアリール低級アルキル基(当該アリール低
級アルキル基のアリール部分はニトロ基、ハロゲン原子
または低級アルキル基で置換されていてもよい)で置換
されたピラゾロピリミジニル基で置換されたピペラジニ
ル基、Yが−CO−で示される基、である化合物が挙げ
られる。
【0063】本発明の目的化合物[I]のうち、薬効上
より好ましい化合物としては、 [グループd]:環Aが低級アルコキシ基および保護
されていてもよい水酸基から選ばれる同一または異なる
2個の基で置換されていてもよいベンゼン環、R10
−Z−Rで示される基であり、Rがアミノ基置換低
級アルキル基(当該アミノ基置換低級アルキル基のアミ
ノ基は、低級アルキル基および生体内で酵素的または化
学的に代謝されて除去されうる基で置換されている)、
Zが−CH−または−CO−で示される基、R
(1)水素原子、または、(2)低級アルキル基、アシ
ル基、低級アルコキシ基および保護されていてもよい水
酸基から選ばれる基で置換されていてもよい1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリル基、Rがアミノ
基、低級アルキル基、カルボキシル低級アルキル基、低
級アルコキシカルボニル低級アルキル基、ヒドロキシ低
級アルキル基、N−ピリジル−N−低級アルキルカルバ
モイル基、アリール低級アルキル基(当該アリール低級
アルキル基のアリール部分はハロゲン原子または低級ア
ルキル基で置換されていてもよい)、ピリジル低級アル
キル基(当該ピリジル低級アルキル基のピリジル部分は
オキシド基で置換されていてもよい)、チエニル低級ア
ルキル基、低級アルキルアミノ基、ハロゲノベンジルオ
キシ低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロ低級ア
ルキル基、およびアリール基(当該アリール基はトリフ
ルオロメチル基、低級アルコキシ基、およびニトロ基か
ら選ばれる基で置換されていてもよい)から選ばれる基
で置換されていてもよい、単環または2環の含窒素複素
環式基で置換されたピペラジニル基、Yが−CO−で示
される基、である化合物が挙げられる。
【0064】本発明の目的化合物[I]のうち、他の薬
効上より好ましい化合物としては、 [グループd]: 環Aが式:
【0065】
【化60】
【0066】(式中、Rは低級アルコキシ基を表す)
で示される環であり、R10が−Z−Rで示される基
であり、Rがアミノ基置換低級アルキル基(当該アミ
ノ基置換低級アルキル基のアミノ基は、低級アルキル基
および生体内で酵素的または化学的に代謝されて除去さ
れうる基で置換されている)、Zが−CO−で示される
基、 Rが式:
【0067】
【化61】
【0068】(式中、R21は水素原子または低級アル
キル基、Wは−CH−または−CO−で示される基、
22は低級アルコキシ基を表す)で示される基、R
が下記から選ばれる基で置換されたピペラジニル基、
(1)低級アルキル基、ピリジル低級アルキル基または
アリール低級アルキル基(当該アリール低級アルキル基
のアリール部分はハロゲン原子または低級アルキル基で
置換されていてもよい)で置換されたピラゾロピリミジ
ニル基、(2)低級アルキル基またはアリール低級アル
キル基(当該アリール低級アルキル基のアリール部分は
ハロゲン原子または低級アルキル基で置換されていても
よい)で置換されたイミダゾピリジル基、および、
(3)低級アルキル基またはアリール低級アルキル基
(当該アリール低級アルキル基のアリール部分はハロゲ
ン原子または低級アルキル基で置換されていてもよい)
で置換されたトリアゾロピリミジニル基、Yが−CO−
で示される基、である化合物が挙げられる。
【0069】本発明の目的化合物[I]のうち、薬効上
特に好ましい化合物としては、一般式[I−h]:
【0070】
【化62】
【0071】(式中、R81、R82、R83が同一ま
たは異なって水素原子、低級アルコキシ基、保護されて
いてもよい水酸基およびハロゲン原子から選ばれる基、
10が水素原子または−Z−Rで示される基であ
り、Zが−CH−または−CO−で示される基、R
が (1)水素原子、(2)下記から選ばれる基で置換され
ていてもよい低級アルキル基、(i)ハロゲン原子、
(ii)保護されていてもよい水酸基、(iii)低級
アルキル基;シクロ低級アルキル基;アリール低級アル
キル基;低級アルコキシカルボニル基;アシル基;1−
アミノ−2−ニトロビニル基;1−(モノ−またはジ
−)低級アルキルアミノ−2−ニトロビニル基;1−ア
ミノ−2,2−ジシアノビニル基;1−(モノ−または
ジ−)低級アルキルアミノ−2,2−ジシアノビニル
基;3−アミノシクロブト−3−エン−1,2−ジオン
−4−イル基;3−(モノ−またはジ−)低級アルキル
アミノ−シクロブト−3−エン−1,2−ジオン−4−
イル基;および生体内で酵素的または化学的に代謝され
て除去されうる基から選ばれる基で置換されていてもよ
いアミノ基、(iv)低級アルキル基、シクロ低級アル
キル基およびシアノ基から選ばれる基で置換されていて
もよいグアニジノ基、(v)低級アルキル基およびシク
ロ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよ
いウレイド基、および、(vi)低級アルキル基および
シクロ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていて
もよいチオウレイド基、または、(3)低級アルケニル
基、R30がオキソ基、オキシド基、低級アルキル基、
シアノ低級アルキル基、シクロ低級アルキル低級アルキ
ル基(シクロ低級アルキル基上の炭素原子は硫黄原子で
置換されていてもよい)、ピロリジニルカルボニル低級
アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルキルチ
オ低級アルキル基、アリール低級アルキル基(当該アリ
ール低級アルキル基のアリール部分は低級アルキル基、
低級アルコキシ基、ハロゲン原子、トリハロゲノメチル
基、トリハロゲノメトキシ基、ニトロ基、およびシアノ
基から選ばれる基で置換されていてもよい)、チエニル
低級アルキル基(当該チエニル低級アルキル基のチエニ
ル部分はハロゲン原子で置換されていてもよい)、フリ
ル低級アルキル基、イミダゾリル低級アルキル基、チア
ゾリル低級アルキル基(当該チアゾリル低級アルキル基
のチアゾリル部分は低級アルキル基で置換されていても
よい)、ピラゾリル低級アルキル基、ピリミジニル低級
アルキル基、ピリダジニル低級アルキル基、ピリジル低
級アルキル基(当該ピリジル低級アルキル基のピリジル
部分は低級アルキル基またはオキシド基で置換されてい
てもよい)、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニ
ル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ低級アルキル基、カル
ボキシル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低
級アルキル基、アリール低級アルコキシ低級アルキル基
(当該アリール低級アルコキシ低級アルキル基のアリー
ル部分はハロゲン原子で置換されていてもよい)、アミ
ノ基の保護基、低級アルキル基で置換されていてもよい
アミノ基、シクロ低級アルキル基、N−ピリジル−N−
低級アルキルカルバモイル基、低級アルケニル基、ハロ
ゲノ低級アルケニル基、およびアリール基(当該アリー
ル基はトリフルオロメチル基、低級アルコキシ基、およ
びニトロ基から選ばれる基で置換されていてもよい)か
ら選ばれる基で置換されていてもよい含窒素複素環式基
(窒素上でオニウム塩を形成していてもよい)、を表
す)で示される化合物が挙げられる。
【0072】本発明の目的化合物[I]のうち、他の薬
効上特に好ましい化合物としては、化合物[I−h]に
おけるR30が式:
【0073】
【化63】
【0074】(式中、DおよびDは同一または異な
って−N=または−CH=で示される基、EおよびE
は一方が−N=で示される基であり、他方が−N=又
は−CH=で示される基、R31が水素原子、オキソ
基、オキシド基、低級アルキル基、シアノ低級アルキル
基、シクロ低級アルキル低級アルキル基(シクロ低級ア
ルキル基上の炭素原子は硫黄原子で置換されていてもよ
い)、ピロリジニルカルボニル低級アルキル基、ハロゲ
ノ低級アルキル基、低級アルキルチオ低級アルキル基、
アリール低級アルキル基(当該アリール低級アルキル基
のアリール部分は低級アルキル基、低級アルコキシ基、
ハロゲン原子、トリハロゲノメチル基、トリハロゲノメ
トキシ基、ニトロ基、およびシアノ基から選ばれる基で
置換されていてもよい)、チエニル低級アルキル基(当
該チエニル低級アルキル基のチエニル部分はハロゲン原
子で置換されていてもよい)、フリル低級アルキル基、
イミダゾリル低級アルキル基、チアゾリル低級アルキル
基(当該チアゾリル低級アルキル基のチアゾリル部分は
低級アルキル基で置換されていてもよい)、ピラゾリル
低級アルキル基、ピリミジニル低級アルキル基、ピリダ
ジニル低級アルキル基、ピリジル低級アルキル基(当該
ピリジル低級アルキル基のピリジル部分は低級アルキル
基またはオキシド基で置換されていてもよい)、カルボ
キシル基、低級アルコキシカルボニル基、ハロゲン原
子、ヒドロキシ低級アルキル基、カルボキシル低級アル
キル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、ア
リール低級アルコキシ低級アルキル基(当該アリール低
級アルコキシ低級アルキル基のアリール部分はハロゲン
原子で置換されていてもよい)、アミノ基の保護基、低
級アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、シクロ
低級アルキル基、N−ピリジル−N−低級アルキルカル
バモイル基、低級アルケニル基、ハロゲノ低級アルケニ
ル基、およびアリール基(当該アリール基はトリフルオ
ロメチル基、低級アルコキシ基、およびニトロ基から選
ばれる基で置換されていてもよい)から選ばれる基を表
す)で示される基である化合物が挙げられる。
【0075】本発明の目的化合物[I]のうち、他の薬
効上特に好ましい化合物としては、化合物[I−h]に
おけるR30が式:
【0076】
【化64】
【0077】で示される基であり、かつ上記式中のR
31が低級アルキル基、ピリジル低級アルキル基(当該
ピリジル低級アルキル基のピリジル部分は低級アルキル
基で置換されていてもよい)、チアゾリル低級アルキル
基(当該チアゾリル低級アルキル基のチアゾリル部分は
低級アルキル基で置換されていてもよい)またはフェニ
ル低級アルキル基(当該フェニル低級アルキル基のフェ
ニル部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)で
ある化合物が挙げられる。
【0078】本発明の目的化合物[I]のうち、好まし
い化合物の具体例としては、例えば、(1α,4β)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’
−[3−(1−メチルアミノ−2−ニトロビニルアミ
ノ)プロピル]−4−[4−[1−(2−ニトロベンジ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2’−[3−(1−アミノ−2−ニトロビ
ニルアミノ)プロピル]−4−[4−[1−(2−ニト
ロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ン−4−イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2’−[3−(N−ノルマル
ブチルウレイド)プロピル]−4−[4−[1−(2−
ニトロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリ
ミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2’−[3−(N−エチルウ
レイド)プロピル]−4−[4−[1−(2−ニトロベ
ンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−
4−イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2’−[3−(3−ジメチルアミノ
−3−シクロブテン−1,2−ジオン−4−イル)アミ
ノプロピル]−4−[4−[1−(2−ニトロベンジ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2’−[3−(3−メチルアミノ−3−シ
クロブテン−1,2−ジオン−4−イル)アミノプロピ
ル]−4−[4−[1−(2−ニトロベンジル)−1H
−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピペ
ラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4
β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−2’−[3−(3−アミノ−3−シクロブテン−1,
2−ジオン−4−イル)アミノプロピル]−4−[4−
[1−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,
4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イ
ル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’−[3
−(1−アミノ−2,2−ジシアノビニルアミノ)プロ
ピル]−4−[4−[1−(2−ニトロベンジル)−1
H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピ
ペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキ
サン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,
4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキ
シ−2’−[3−(1,3−ジメチル−2−シアノグア
ニジノ)プロピル]−4−[4−[1−(2−ニトロベ
ンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−
4−イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2’−[3−(N−イソプロピルア
ミノ)プロピル]−4−[4−[1−(2−ニトロベン
ジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4
−イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2’−(N,N−ジメチルアミノア
セチル)−4−[4−[1−(2−ニトロベンジル)−
1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]
ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1
α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメ
トキシ−2’−エチル−4−[4−[1−(3−メチル
ベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
−4−イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2’−メチル−4−[4−[1−
(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−
d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]カ
ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン],(1α,4β)−3’,4’−
ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’−[3−(N
−エトキシカルボニルアミノ)プロピル]−4−[4−
[1−(2−ブロモベンジル)−1H−ピラゾロ[3,
4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イ
ル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’−[3
−(N−エトキシカルボニルアミノ)プロピル]−4−
[4−[1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1
−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’
−[3−(N−エトキシカルボニルアミノ)プロピル]
−4−[4−[1−(2−シアノベンジル)−1H−ピ
ラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラジ
ン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−
2’−メチル−4−[4−[1−(3−ニトロベンジ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジエトキシ−2’−メチル−4−[4−[1−(3−ク
ロロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミ
ジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
ノリン],またはそれらの薬理的に許容しうる塩が挙げ
られる。
【0079】本発明の目的化合物[I]のうち、好まし
い化合物の他の具体例としては、例えば、(1α,4
β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−2’−[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピオニ
ル]−4−[4−(1−(3−メチルベンジル)−1H
−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペ
ラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4
β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−2’−[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピオニ
ル]−4−[4−(1−(3−メトキシベンジル)−1
H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピ
ペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキ
サン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,
4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキ
シ−2’−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−
4−[4−(1−(6−メチルピリジン−2−イルメチ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジエトキシ−2’−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エ
チル]−4−[4−(1−(6−メチルピリジン−2−
イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジエトキシ−2’−(N,N−ジメチルアミ
ノアセチル)−4−[4−(1−(3−メチルベンジ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−4−[4−(1−(3−エトキシベンジ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’−メトキ
シ−4−[4−(1−(3−エトキシベンジル)−1H
−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペ
ラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4
β)−2’−(N−メチルアミノアセチル)−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−
(1−(3−エトキシベンジル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1
−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)イソキノリン],(1α,4β)−2’
−(N−メチルアミノアセチル)−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−(1−(3−
トリフルオロメトキシベンジル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1
−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)イソキノリン],(1α,4β)−2’
−(N−メチルアミノアセチル)−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−(1−(6−
エチルピリジン−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1
−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)イソキノリン],(1α,4β)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
[4−(1−(6−n−プロピルピリジン−2−イルメ
チル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)イソキノリ
ン],(1α,4β)−2’−(N,N−ジメチルアミノ
アセチル)−3’,4’−ジヒドロ−6’−エトキシ−
4−[4−(1−(6−エトキシピリジン−2−イルメ
チル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4
−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)イソキノリ
ン],またはそれらの薬理的に許容しうる塩が挙げられ
る。
【0080】本発明の目的化合物[I]のうち、好まし
い化合物の他の具体例としては、例えば、(1α,4
β)−2’−メチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−[4−(3−メチル−3H−
1,2,3−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7
−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジエトキシ−4−[4−(1−(3−エトキシフ
ェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミ
ジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
ノリン],(1α,4β)−2’−メチル−3’,4’
−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−4−[4−(1
−(6−メチルピリジン−2−イルメチル)−1H−ピ
ラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジ
ン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)
−2’−(N,N−ジメチルアミノアセチル)−3’,
4’−ジヒドロ−6’−メトキシ−4−[4−(1−
(6−メチルピリジン−2−イルメチル)−1H−ピラ
ゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン
−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4
−[4−(1−(6−エチルピリジン−2−イルメチ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジエトキシ−4−[4−(1−(6−エチルピリジン−
2−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリ
ミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン],(1α,4β)−2’−メチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−
(1−(6−エチルピリジン−2−イルメチル)−1H
−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペ
ラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4
β)−2’−メチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジエトキシ−4−[4−(1−(6−エチルピリ
ジン−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−
d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カ
ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン],(1α,4β)−2’−エチル
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4
−[4−(1−(6−エチルピリジン−2−イルメチ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
(1α,4β)−2’−ジメチルアミノアセチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−4−
[4−(1−(6−エチルピリジン−2−イルメチル)
−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
ル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シク
ロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−4−[4−(1−(2−エチルチアゾール
−4−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピ
リミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニ
ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン],(1α,4β)−2’−ジメチルアミノ
アセチル−3’,4’−ジヒドロ−6’−エトキシ−4
−[4−(1−(6−メチルピリジン−2−イルメチ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
(1α,4β)−2’−ジメチルアミノアセチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
[4−(1−(2−メチルチアゾール−4−イルメチ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
またはそれらの薬理的に許容しうる塩が挙げられる。
【0081】本発明の目的化合物[I]のうち、好まし
い化合物の他の具体例としては、例えば、2'−[3−
(メチルアミノ)プロピオニル]−3',4'−ジヒドロ
−6',7'−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,
4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノ
リル)−4−[4−[1−(4−ピリジルメチル)−1
H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−
1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1'(2'H)−イソキノリン],2'-[3-(メ
チルアミノ)プロピオニル]-3',4'-ジヒドロ-6',
7'-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒ
ドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-
(2-ピリジルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミ
ジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シ
クロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン],2'-
[3-(メチルアミノ)プロピオニル]-3',4'-ジヒド
ロ-6',7'-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テ
トラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-
[4-[1-(3-ピリジルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-
d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-
スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリ
ン],2'-[3-(メチルアミノ)プロピオニル]-3',
4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,
2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノ
リル)-4-[4-(4−n−ブチル−4H−イミダゾ[4,
5‐b]ピリミジン−7‐イル)-1-ピペラジニル]カ
ルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソ
キノリン],2'-[3-(メチルアミノ)プロピオニル]
-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-2-(2-エチル
-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソ
キノリル)-4-[4−(3‐メチル−3H−1,2,3−
トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-イル)-1-ピ
ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'
(2'H)−イソキノリン],2'-[3-(メチルアミノ)
プロピオニル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ
-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメ
トキシ-1-イソキノリル)-4-[4-(1−n−プロピル
−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-1-
ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
1'(2'H)−イソキノリン],2'-[3-(メチルアミ
ノ)プロピオニル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメト
キシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-
ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-(2‐クロロ
フェニルメチル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン
-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロ
ヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン],2'-[3-
(メチルアミノ)プロピオニル]-3',4'-ジヒドロ-
6',7'-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テト
ラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-
[1-(3‐メチルフェニルメチル)−1H-ピラゾロ[3,
4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニ
ル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリ
ン],2'-[3-(メチルアミノ)プロピオニル]-3',
4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,
2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノ
リル)-4-[4-(1−n−ブチル−1H-ピラゾロ[3,4
-d]ピリミジン-4-イル)-1-ピペラジニル]カルボニ
ル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリ
ン],2’−(3−アミノプロピル)−3’,4’−ジ
ヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[1−
(2−ピリジルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−
d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カル
ボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)
−イソキノリン],2’−(3−アミノプロピル)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
[4−[1−(2−ニトロフェニルメチル)−1H−ピ
ラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピ
ペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン],2’−[3−
(2−シアノ‐3,3‐ジメチルグアニジノ)プロピ
ル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−4−[4−[1−(2−ニトロフェニルメチル)−1
H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−
1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン],2’−[3
−(1−ジメチルアミノ−2−ニトロ−ビニルアミノ)
プロピル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメ
トキシ−4−[[4−[1−(2−クロロフェニルメチ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
イル]−1−ピペラジニル]カルボニル]−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
2’−(3−アミノプロピル)−3’,4’−ジヒドロ
−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−ブ
ロモフェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]
ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニ
ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン],2’−[3−[N−(プロピオニルオキ
シメチルオキシカルボニル)−N−メチルアミノ]プロ
ピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメ
トキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−
[4−[1−(4−ピリジルメチル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジ
ニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン],2’−[3−[N−(ピ
バロイルオキシメチルオキシカルボニル)−N−メチル
アミノ]プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
キノリル)−4−[4−[1−(4−ピリジルメチル)
−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],2'-
[3−[N−(ピバロイルオキシメチルオキシカルボニ
ル)−N−メチルアミノ]プロピオニル]-3',4'-ジ
ヒドロ-6',7'-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,
4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-
4-[4−(3‐メチル−3H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5-d]ピリミジン-7-イル)-1-ピペラジニル]
カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イ
ソキノリン],2’−[3−[N−(シクロプロピルカ
ルボニルオキシメチルオキシカルボニル)−N−メチル
アミノ]プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
キノリル)−4−[4−[1−(4−ピリジルメチル)
−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],2’
−[3−(ピバロイルオキシメチルオキシカルボニルア
ミノ)プロピル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’
−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−ニトロフェニル
メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−
4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン],(1α,4β)-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジ
メトキシ-4-[4-[1-(3−ニトロベンジル)−1H-ピ
ラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニ
ル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’
H)−イソキノリン],(1α,4β)-2’−ジメチルアミ
ノアセチル−3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキ
シ-4-[4-[1-(3−メチルベンジル)−1H-ピラゾロ
[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カル
ボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’H)−イソ
キノリン],(1α,4β)-2’−メチル−3’,4’-ジ
ヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-4-[4-(3−メチル−
3H-1,2,3−トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7
-イル)-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘ
キサン-1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)
-2’−エチル−3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジエト
キシ-4-[4-[1−(2−ピリジルメチル)−1H-ピ
ラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニ
ル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’
H)−イソキノリン],またはそれらの薬理的に許容しう
る塩が挙げられる。
【0082】とりわけ、(1R*,2R*(S*),4R*)-
2'−[3−(メチルアミノ)プロピオニル]−3',4'
−ジヒドロ−6',7'−ジメトキシ−2−(2−エチル
−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1
−イソキノリル)−4−[4−[1−(4−ピリジルメ
チル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4
−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1'(2'H)−イソキノリン],(1
*,2R*(S*),4R*)−2’−[3−[N−(プ
ロピオニルオキシメチルオキシカルボニル)−N−メチ
ルアミノ]プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
キノリル)−4−[4−[1−(4−ピリジルメチル)
−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1
α,4β)-2’−メチル−3’,4’-ジヒドロ-6’,
7’-ジメトキシ-4-[4-(3−メチル−3H-1,2,
3−トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-イル)-1-ピ
ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
1’(2’H)−イソキノリン],またはそれらの薬理的
に許容しうる塩が好ましい。
【0083】また、本発明の目的化合物[I]の合成中
間体である、一般式[II−A]:
【0084】
【化65】
【0085】(式中、環Aは置換されていてもよいベン
ゼン環、R10は水素原子または−Z−Rで示される
基であり、Rは水素原子、置換されていてもよい低級
アルキル基または置換されていてもよい低級アルケニル
基、Zは−CH−または−CO−で示される基、R
は水素原子または置換されていてもよい複素環式基、R
は水素原子、低級アルキル基またはベンジル基を表
す)で示されるスピロイソキノリン誘導体またはその塩
も新規化合物である。
【0086】また、本発明の目的化合物[I]の合成中
間体である、一般式[II−B]:
【0087】
【化66】
【0088】(式中、環Aは置換されていてもよいベン
ゼン環、R10は水素原子または−Z−Rで示される
基であり、Rは水素原子、置換されていてもよい低級
アルキル基または置換されていてもよい低級アルケニル
基、Zは−CH−または−CO−で示される基、R
は水素原子または置換されていてもよい複素環式基を表
す)で示されるスピロイソキノリン誘導体またはその塩
も新規化合物である。
【0089】本発明の目的化合物[I]は、R、R
および/またはR上の置換基ならびにスピロ骨格上に
不斉原子を有する場合、当該不斉原子に基づく複数の立
体異性体(ジアステレオマー異性体、光学異性体)とし
て存在しうるが、本発明はこれらのうちのいずれか1個
の立体異性体またはその混合物のいずれをも含むもので
ある。
【0090】本発明の目的化合物[I]またはその薬理
的に許容し得る塩は、SKチャネル遮断薬として知られ
ているアパミンとの競合結合試験において、125I−ア
パミンに対する優位な拮抗作用を示すことから、SKチ
ャネル遮断薬として有用であり、SKチャネルに関連す
る疾患の予防・治療、例えば、便秘症、過敏性腸症候
群、胃食道逆流症、術後イレウスなどの消化管運動機能
不全、アルツハイマー型痴呆症を含む学習記憶障害、感
情障害、筋緊張性ジストロフィー、および睡眠時無呼吸
症の予防・治療への適用が考えられる。
【0091】また、本発明の目的化合物[I]の中に
は、SKチャネル遮断作用と同時にアセチルコリンエス
テラーゼ(AChE)阻害作用をも併せ持つ化合物も存在す
る。これらの化合物は、便秘症、過敏性腸症候群、胃食
道逆流症、術後イレウスなどの消化管運動機能不全、ア
ルツハイマー型痴呆症を含む学習記憶障害、感情障害、
筋緊張性ジストロフィー、および睡眠時無呼吸症の予防
・治療への適用が考えられる。
【0092】SKチャネル遮断作用と同時にアセチルコ
リンエステラーゼ(AChE)阻害作用を併せ持つ化合物の
例としては、前記[グループb]、[グループ
]、[グループd]、および[グループd]記
載の化合物が挙げられる。
【0093】さらに、本発明の目的化合物[I]は低毒
性であり、医薬として安全性が高いという特長をも有す
る。
【0094】本発明の目的化合物[I]は、遊離の形で
も、それらの薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に
使用することができる。薬理的に許容しうる塩として
は、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩または臭化水素
酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸
塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホ
ン酸塩、トシル酸塩またはマレイン酸塩の如き有機酸塩
等が挙げられる。また、カルボキシル基等の置換基を有
する場合には塩基との塩(例えばナトリウム塩、カリウ
ム塩等のアルカリ金属塩またはカルシウム塩の如きアル
カリ土類金属塩)が挙げられる。
【0095】本発明の目的化合物[I]もしくはその
塩、または合成中間体[II]もしくはその塩は、その
分子内塩や付加物、それらの溶媒和物あるいは水和物等
をいずれも含むものである。
【0096】本発明の目的化合物[I]またはその薬理
的に許容しうる塩は経口的にも非経口的にも投与するこ
とができ、また、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、注
射剤、吸入剤等の慣用の医薬製剤として用いることがで
きる。
【0097】本発明の目的化合物[I]またはその薬理
的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、
体重、状態によっても異なるが、注射剤とすれば、通
常、1日当り約0.0001〜1mg/kg、とりわけ
約0.001〜0.1mg/kg程度、経口剤とすれ
ば、通常、1日当り約0.001〜100mg/kg、
とりわけ約0.01〜10mg/kg程度とするのが好
ましい。 <スピロイソキノリン誘導体の製法>本発明によれば、
目的化合物[I]のスピロイソキノリン誘導体は、下記
[A法]〜[G法]により製造することができるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0098】[A法] 本発明の目的化合物[I]のうち、一般式[I−a]:
【0099】
【化67】
【0100】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物は、一般式[II−A]:
【0101】
【化68】
【0102】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物またはその塩と、一般式[16]: R−H [16] (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物またはその塩とを反応させることにより製造するこ
とができる。
【0103】Rが水素原子の場合、本反応は、溶媒
中、縮合剤の存在下、活性化剤の存在下または非存在
下、塩基の存在下または非存在下実施することができ
る。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であ
ればよく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン,トルエン、ベンゼン、1,2−
ジクロロエタン、1−メチルピロリジノン、1,2−ジ
メトキシエタン等が挙げられる。縮合剤としては、例え
ば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド・塩酸塩(WSC・HCl)、ジフェニルホスホ
リルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾール
(CDI)、ジエチルシアノホスホネート(DEP
C)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCI)、
ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリピロリジノ
ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBO
P)、カルボニルジトリアゾール等が挙げられる。活性
化剤としては、例えば、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール(HOBt)、ヒドロキシスクシンイミド(HOS
u)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1−ヒド
ロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、ヒ
ドロキシフタルイミド(HOPht)、ペンタフルオロ
フェノール(Pfp−OH)等が挙げられる。塩基とし
ては、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、1,8−
ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DB
U)等が挙げられる。
【0104】なお、Rが水素原子の場合、化合物[I
I−A]を、そのカルボキシル基における対応酸ハライ
ドまたは混合酸無水物等の反応性誘導体に変換した後、
上記塩基の存在下化合物[16]と反応させることによ
り化合物[I−a]を得ることもできる。
【0105】Rが低級アルキル基またはベンジル基の
場合、本反応は、該エステルを常法の加水分解法または
還元反応によりカルボン酸とした後、上記と同様に処理
することにより実施することができる。
【0106】また、Rが低級アルキル基またはベンジ
ル基の場合、本反応は、塩基の存在下、溶媒の存在下ま
たは非存在下、化合物[16]と直接反応させることに
より実施することもできる。溶媒としては、反応に悪影
響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、塩化メチレ
ン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン,トルエ
ン、ベンゼン、1,2−ジクロロエタン、1−メチルピ
ロリジノン、メタノール,エタノール,イソプロピルア
ルコール等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチ
ルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−
7−ウンデセン(DBU)、ジメチルアミノピリジン
(DMAP)等が挙げられる。
【0107】[B法] 本発明の目的化合物[I]のうち、一般式[I−e]:
【0108】
【化69】
【0109】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物は、一般式[II−c]:
【0110】
【化70】
【0111】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物またはその塩と、一般式[9]: X−Z−R [9] (式中、Xは脱離基を表し、他の記号は前記と同一意味
を有する)で示される化合物またはその塩とを反応さ
せ、一般式[II−b]:
【0112】
【化71】
【0113】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、次いで、当該生成物[II−
b]と、化合物[16]またはその塩とを反応させるこ
とにより製造することができる。
【0114】化合物[II−c]から化合物[II−
b]を製造する反応は、次のようにして実施することが
できる。
【0115】Zが−CO−で示される基の場合、本反応
は、溶媒中、塩基の存在下実施することができる。溶媒
としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよ
く、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン,トルエン、ベンゼン、1,2−ジクロ
ロエタン、1−メチルピロリジノン等が挙げられる。塩
基としては、例えば、ピリジン,トリエチルアミンン、
ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン
(DBU)等が挙げられる。
【0116】このうち、Xが水酸基であって、Zが−C
O−である場合、当該化合物[9]をそのカルボキシル
基における酸ハライドまたは混合酸無水物等の反応性誘
導体に変換した後、上記塩基の存在下化合物[II−
c]と反応させることにより化合物[II−b]を得る
こともできる。
【0117】また、Xが水酸基のとき、化合物[II−
c]から化合物[II−b]を製造する反応は、[A
法]と同様に実施することもできる。
【0118】Zが−CH−で示される基の場合、本反
応は、溶媒中、塩基の存在下、添加剤の存在下または非
存在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、塩化メチ
レン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トル
エン、ベンゼン、1,2−ジクロロエタン、1−メチル
ピロリジノン等が挙げられる。塩基としては、例えば、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−
メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,
0]−7−ウンデセン(DBU)、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム等が挙げられる。添加剤としては、例えば、
ヨウ化カリウム等が挙げられる。
【0119】このうち、Xが水酸基のとき、水酸基をハ
ロゲン原子またはp−トルエンスルホニルオキシ基等の
反応性残基に変換した後、上記塩基の存在下、化合物
[II−c]と反応させることにより化合物[II−
b]を得ることもできる。
【0120】化合物[II−b]から化合物[I−e]
を製造する反応は、[A法]と同様に実施することがで
きる。
【0121】[C法] 本発明の目的化合物[I]のうち、化合物[I−e]
は、一般式[I−f]:
【0122】
【化72】
【0123】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物またはその塩と、化合物[9]または
その塩とを反応させることにより製造することができ
る。
【0124】本反応は、[B法]における化合物[II
−c]から化合物[II−b]を製造する反応と同様に
実施することができる。
【0125】[D法]本発明の目的化合物[I]のう
ち、化合物[I−e]は、化合物[II−c]またはそ
の塩と、化合物[16]またはその塩とを反応させ、化
合物[I−f]とし、次いで、当該生成物[I−f]
と、化合物[9]またはその塩とを反応させることによ
り製造することもできる。
【0126】化合物[II−c]から化合物[I−f]
を製造する反応は、[A法]と同様に実施することがで
きる。
【0127】化合物[I−f]から化合物[I−e]を
製造する反応は[C法]と同様に実施することができ
る。
【0128】なお、化合物[I−e]の−Z−Rで示
される基が、アミノ基の保護基(例えば、ホルミル基,
アセチル基、プロピオニル基等)である場合、化合物
[I−e]から当該保護基を常法により除去することに
より化合物[I−f]を製造することもできる。
【0129】[E法] 本発明の目的化合物[I]のうち、一般式[I−b]:
【0130】
【化73】
【0131】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物は、化合物[I−e]またはその塩を
還元することにより製造することができる。
【0132】本反応は、溶媒中、還元剤の存在下実施す
ることができる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさ
ない溶媒であればよく、例えば、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、トルエン、ベンゼン等が挙げられる。還元
剤としては、例えば、ボラン・テトラヒドロフラン錯
体、ボラン・ジメチルスルフィド錯体、水素化アルミニ
ウムリチウム、水素化アルミニウム等が挙げられる。
【0133】[F法] 本発明によれば、目的化合物[I]のうち、一般式[I
−d]:
【0134】
【化74】
【0135】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物は、次のようにして製造することがで
きる。
【0136】
【化75】
【0137】(但し、記号は前記と同一意味を有する) 化合物[I−c]から化合物[I−d]を製造する反
応は、次のようにして実施することができる。
【0138】R52がカルボキシル基で置換されていて
もよい低級アルキル基、シクロ低級アルキル基またはア
リール基である場合、溶媒中、塩基の存在下、化合物
[I−c]と一般式[17]:
【0139】
【化76】
【0140】(式中、Xは脱離基を表し、他の記号は
前記と同一意味を有する)で示される化合物とを反応さ
せることにより実施することができる。溶媒としては、
反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、
クロロホルム、塩化メチレン、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、1,2‐ジメトキシエタン、ジオキサン
等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルア
ミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸セシウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。脱離
基Xとしては、例えば、塩素原子、臭素原子等のハロ
ゲン原子、2−ピリジルオキシ基、パラニトロフェノキ
シ基、スクシンイミドオキシ基等が挙げられる。
【0141】あるいは化合物[I−d]は、化合物
[I−c]と、一般式[18]:
【0142】
【化77】
【0143】(式中、Xはハロゲン原子を表し、他の
記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物とを
反応させて、一般式[I−d]:
【0144】
【化78】
【0145】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とし、次いで、当該生成物[I−
]と一般式[19]: R52−COOH [19] (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物またはその塩とを反応させることによっても実施す
ることができる。
【0146】化合物[I−c]と化合物[18]から化
合物[I−d]を得る反応は、溶媒中、塩基の存在
下、添加剤の存在下または非存在下実施することができ
る。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であ
ればよく、例えば、アセトニトリル、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド等が挙げられる。塩基とし
ては、例えば、炭酸セシウム、炭酸カリウム、炭酸水素
ナトリウム、硝酸銀、酢酸水銀、等が挙げられる。添加
剤としては、例えば、モレキュラーシーブス等が挙げら
れる。
【0147】化合物[I−d]と化合物[19]から
化合物[I−d]を得る反応は、上述の化合物[I−
c]から化合物[I−d]を得る反応と同様に実施す
ることができる。
【0148】なお、上記化合物[I−c]から化合物
[I−d]を経て化合物[I−d]得る反応は、同
一反応容器内で中間生成物(化合物[I−d])を単
離することなく実施することもできる。
【0149】R52が低級アルコキシ基またはシクロ低
級アルコキシ基である場合、上記本反応は溶媒中、塩基
の存在下、化合物[18]の存在下、添加剤の存在下ま
たは非存在下、炭酸ガスの存在下、低級アルコールまた
はシクロ低級アルコールの存在下実施することができ
る。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であ
ればよく、例えば、クロロホルム、塩化メチレン、アセ
トニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩
基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピ
ルエチルアミン、炭酸セシウム等が挙げられる。添加剤
としては、例えば、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、
ヨウ化テトラエチルアンモニウム等が挙げられる。
【0150】化合物[I−c]から化合物[I−
]、[I−d]または[I−d]を製造する反
応は、溶媒中、ホスゲン等価体の存在下、塩基の存在
下、一般式[20]:
【0151】
【化79】
【0152】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物、一般式[21]:
【0153】
【化80】
【0154】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物、または一般式[22]:
【0155】
【化81】
【0156】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物と化合物[I−c]とを反応させるこ
とにより実施することができる。溶媒としては、反応に
悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、クロロ
ホルム、塩化メチレン等が挙げられる。ホスゲン等価体
としては、例えば、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲ
ン、カルボニルジイミダゾール(CDI)等が挙げられ
る。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、ピリジンが挙げられる。
【0157】化合物[I−c]から化合物[I−d
または[I−d]を製造する反応は、溶媒中、塩基の
存在下、一般式[23]:
【0158】
【化82】
【0159】(式中、Xは脱離基を表し、他の記号は
前記と同一意味を有する)で示される化合物、または一
般式[24]:
【0160】
【化83】
【0161】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物と化合物[I−c]とを反応させるこ
とにより実施することができる。溶媒としては、反応に
悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、クロロ
ホルム、塩化メチレン等が挙げられる。塩基としては、
例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、ピリジン等が挙げられる。
【0162】Xが水酸基の場合は、該カルボキシル基
を酸ハライドまたは混合酸無水物等の反応性誘導体に変
換した後、上記塩基の存在下反応させることにより、化
合物[I−d]または化合物[I−d]を製造する
こともできる。
【0163】また、Xが水酸基の場合は、慣用の縮合
剤を用いて実施することもできる。
【0164】[G法] 本発明の目的化合物[I]のうち、一般式[I−g]:
【0165】
【化84】
【0166】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物は、一般式[II−B]:
【0167】
【化85】
【0168】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物またはその塩と、ホスゲン等価体の存
在下、一般式[16]: R−H [16] (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物またはその塩とを反応させることにより製造するこ
とができる。
【0169】本反応は、溶媒中、ホスゲン等価体の存在
下、塩基の存在下実施することができる。溶媒として
は、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、例え
ば、クロロホルム、塩化メチレン、テトラヒドロフラ
ン、酢酸エチル、トルエン等が挙げられる。ホスゲン等
価体としては、例えば、ホスゲン、ジホスゲン、トリホ
スゲン、カルボニルジイミダゾール(CDI)、クロロ
炭酸フェニル、炭酸ジエチル等が挙げられる。塩基とし
ては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン、ピリジン等が挙げられる。
【0170】<合成中間体の製法>本発明の目的化合物
[I]の合成中間体である化合物[II−A]または
[II−B]は新規化合物であり、例えば、以下のよう
にして製造することができる。
【0171】すなわち、合成中間体[II−A]のう
ち、一般式[II−a]または[II−e]で示される
化合物は、例えば、次のようにして製造することができ
る。
【0172】
【化86】
【0173】(式中、R60は低級アルキル基、R
カルボキシル基の保護基、R21は水素原子または低級
アルキル基、Wは−CH−または−CO−で示される
基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する) 化合物[1]と化合物[2]から化合物[3]を製造す
る反応は、溶媒中、塩基の存在下実施することができ
る。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であ
ればよく、例えば、テトラヒドロフラン、tert−ブ
チルアルコール、ジオキサン、トルエン、ベンゼンまた
はこれらの混合溶媒等が挙げられる。塩基としては、例
えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウ
ム、トリエチルアミン等が挙げられる。
【0174】化合物[3]から化合物[4]を製造する
反応は、溶媒の存在下または非存在下、適当な脱保護剤
の存在下実施することができる。溶媒としては、反応に
悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば塩化メチ
レン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,2‐ジメトキシエタン、メタノール、エタノー
ル、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、水またはこれら
の混合溶媒等が挙げられる。脱保護剤としては、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ギ酸、トリフ
ルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、塩
酸、硫酸、パラジウム−炭素/水素、パラジウム−炭素
/ギ酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。
【0175】化合物[4]と化合物[5]から化合物
[6]を製造する反応は、化合物[4]を反応性誘導体
(例えば、酸ハライド、混合酸無水物等)に変換した
後、溶媒中、塩基の存在下実施することができる。溶媒
としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよ
く、例えば、ジメトキシエタン、酢酸エチル、水、塩化
メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミドまたはこれらの混合溶媒等が挙げられ
る。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。また、本反
応は、直接、化合物[4]と化合物[5]から慣用の縮
合剤の存在下実施することもできる。縮合剤としては、
例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド・塩酸塩(WSC・HCl)、ジフェニルホ
スホリルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾー
ル(CDI)、ジエチルシアノホスホネート(DEP
C)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCI)、
ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリピロリジノ
ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBO
P)、カルボニルジトリアゾール等が挙げられる。
【0176】化合物[6]から化合物[7]を製造する
反応は、溶媒中、適当な脱水剤の存在下実施することが
できる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒
であればよく、例えば、アセトニトリル、ベンゼン、ト
ルエン、クロロベンゼン、塩化メチレン、クロロホル
ム、ニトロメタンまたはこれらの混合溶媒等が挙げられ
る。脱水剤としては、例えば、オキシ塩化リン、ポリリ
ン酸(PPA)、ポリリン酸エステル(PPE)、五塩
化リン等あるいはそれらの混合物が挙げられる。
【0177】化合物[7]と化合物[7−a]から化合
物[7−b]を製造する反応は、[C法](Zが−CO
−で示される基の場合)と同様に実施することができ
る。
【0178】化合物[7−b]から化合物[8]を製造
する反応は、溶媒中、還元剤の存在下実施することがで
きる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒で
あればよく、例えば、エタノール、テトラヒドロフラ
ン、メタノール、メチルセロソルブ、ジメトキシエタ
ン、イソプロパノール、ジオキサン、塩化メチレン、ク
ロロホルム、酢酸またはこれらの混合溶媒等が挙げられ
る。還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウ
ム、酸化白金、パラジウム−炭素、水素化ホウ素リチウ
ム、水素化ホウ素カルシウム、水素化ホウ素亜鉛、ボラ
ン・ジメチルスルフィド錯体、ボラン・テトラヒドロフ
ラン錯体、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、ビス
(2‐メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド(Re
d−Al)等が挙げられる。本反応では、還元剤の種類
および反応条件により、Wが−CH−で示される基で
ある化合物[8]、または−CO−で示される基である
化合物[8]をそれぞれつくり分けることができる。
【0179】化合物[7]と化合物[7−c]から化合
物[7−d]を製造する反応は、[C法](Zが−CH
−で示される基の場合)と同様に実施することができ
る。
【0180】化合物[7−d]から化合物[8](Wが
−CH−で示される基の場合)を製造する反応は、化
合物[7−b]から化合物[8]を製造する反応と同様
に実施することができる。
【0181】化合物[8]と化合物[9]から化合物
[10]を製造する反応は、[A法]と同様に実施する
ことができる。
【0182】化合物[10]から化合物[II−a]を
製造する反応は、加水分解反応の後、脱炭酸反応に付す
ことにより実施することができる。加水分解反応は、溶
媒中、塩基または酸の存在下実施することができる。溶
媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよ
く、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフ
ラン、水、ジオキサンまたはこれらの混合溶媒等が挙げ
られる。塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム等が挙げられる。酸とし
ては、例えば、トリフルオロ酢酸、ギ酸、p−トルエン
スルホン酸等が挙げられる。脱炭酸反応は、溶媒の存在
下または非存在下、塩基の存在下または非存在下過熱す
ることにより実施することができる。溶媒としては、反
応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、ジ
メチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、ベンゼン、酢酸、トルエン、ピリ
ジン、等が挙げられる。塩基としては、例えば、ピリジ
ン、ジメチルアミノピリジン等が挙げられる。加熱温度
は、40℃〜200℃、とりわけ、50℃〜150℃が
好ましい。
【0183】なお、上記加水分解反応および脱炭酸反応
は同一反応容器内で連続的に実施することもできる。
【0184】本反応で得られるカルボン酸は、必要に応
じ常法によりエステル化することもできる。
【0185】また、Zが−CH−で示される基である
化合物[10]または[II−a]は、Zが−CO−で
示される基である化合物[10]または[II−a]
を、還元反応に付すことにより製造することができる。
本反応は、溶媒中、還元剤の存在下実施することができ
る。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であ
ればよく、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等が挙げられる。
還元剤としては、例えば、ボラン・ジメチルスルフィド
錯体、水素化リチウムアルミニウム、ボラン・テトラヒ
ドロフラン錯体等が挙げられる。
【0186】化合物[8]から化合物[II−e]を製
造する反応は、化合物[10]から化合物[II−a]
を製造する反応と同様に実施することができる。
【0187】また、合成中間体[II−A]のうち、一
般式[II−b]、[II−c]および[II−d]で
示される化合物は、例えば、次のようにして製造するこ
とができる。
【0188】
【化87】
【0189】(但し、記号は前記と同一意味を有する) 化合物[5]と化合物[11]から化合物[12]を製
造する反応は、溶媒の存在下または非存在下、脱水剤の
存在下または非存在下実施することができる。溶媒とし
ては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、例
えば、エタノール、メタノール、イソプロパノール、ト
ルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジメチルホルムア
ミド等が挙げられる。脱水剤としては、例えば、ポリリ
ン酸(PPA)、ポリリン酸エステル(PPE),五酸
化リン、ポリリン酸シリルエステル(PPSE)等が挙
げられる。
【0190】化合物[12]と化合物[9]から化合物
[13]を製造する反応は、[B法]における化合物
[II−c]から化合物[II−b]を製造する反応と
同様に実施することができる。
【0191】また、化合物[13]の−Z−Rで示さ
れる基が、アミノ基の保護基(例えば、ホルミル基、ア
セチル基、プロピオニル基等)である場合、化合物[1
3]を常法の脱保護反応に付すことにより化合物[1
2]を製造することもできる。
【0192】化合物[13]から化合物[II−b]を
製造する反応は、化合物[10]から化合物[II−
a]を製造する反応と同様に実施することができる。
【0193】また、化合物[II−b]の−Z−R
示される基が、アミノ基の保護基(例えば、ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基等)である場合、化合
物[II−b]を常法の脱保護反応に付すことにより、
化合物[II−c]を製造することもできる。
【0194】また、化合物[II−b]を還元反応に付
すことにより、化合物[14]を製造することもでき
る。本反応は、溶媒中、還元剤の存在下実施することが
できる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒
であればよく、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等が挙げられ
る。還元剤としては、例えば、ボラン・ジメチルスルフ
ィド錯体、水素化リチウムアルミニウム、ボラン・テト
ラヒドロフラン錯体等が挙げられる。
【0195】また、化合物[14]を酸化反応に付すこ
とにより、化合物[II−d]を製造することもでき
る。本反応は、溶媒中、酸化剤の存在下実施することが
できる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒
であればよく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、
水、tert‐ブチルアルコール、アセトニトリル、ア
セトン等が挙げられる。酸化剤としては、クロム酸、ピ
リジニウムジクロメート(PDC)等が挙げられる。化
合物[II−d]は、化合物[14]を、まず一般式
[15]:
【0196】
【化88】
【0197】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示されるアルデヒド体とした後、さらに酸化反応に付
すことにより製造することができる。化合物[14]か
らアルデヒド体[15]への酸化剤としては、例えば、
オギザリルクロリド/ジメチルスルホキシド/トリエチ
ルアミン(スワン酸化剤)、サルファトリオキシド・ピ
リジン錯体、ピリジニウムクロロクロメート(PC
C)、ピリジニウムジクロメート(PDC)等が挙げら
れ、アルデヒド体化合物[15]から化合物[II−
b]への酸化剤としては、例えば、次亜塩素酸ナトリウ
ム、硝酸銀、亜塩素酸ナトリウム等が挙げられる。得ら
れるカルボン酸は、必要に応じ常法のエステル化反応に
よりエステルに変換することができる。
【0198】本発明の目的化合物[I]の合成中間体
[II−B]のうち、一般式[II−f]または[II
−g]で示される化合物は、例えば、次のようにして製
造することができる。
【0199】
【化89】
【0200】(但し、記号は前記と同一意味を有する) 化合物[5]と化合物[25]から化合物[26]を製
造する反応は、化合物[5]と化合物[11]から化合
物[12]を製造する反応と同様に実施することができ
る。
【0201】化合物[26]から化合物[II−f]を
製造する反応は、溶媒中、塩基または酸の存在下実施す
ることができる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさ
ない溶媒であればよく、例えば、エチレングリコール、
エタノール、メタノール、水、塩化メチレン、クロロホ
ルム等が挙げられる。塩基としては、例えば、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等の水酸化
アルカリ等が挙げられる。酸としては、例えば、ギ酸、
トリフルオロ酢酸、塩酸等が挙げられる。塩基または酸
は、化合物[26]の基R60に応じ、当業者に知られ
ている方法により適宜選択して用いることができる。
【0202】化合物[26]と化合物[9]から化合物
[27]を製造する反応は、[C法]と同様に実施する
ことができる。
【0203】化合物[27]から化合物[II−g]を
製造する反応は、化合物[26]から化合物[II−
f]を製造する反応と同様に実施することができる。
【0204】本発明の目的化合物[I]の合成中間体
[16]のうち、一般式[III]で示される化合物
は、例えば、次のようにして製造することができる。
【0205】
【化90】
【0206】(式中、Gはアミノ基の保護基を表し、他
の記号は前記と同一意味を有する)化合物[28]と化
合物[29]から化合物[III]を製造する反応は、
溶媒の非存在下または存在下、活性化剤の存在下、添加
剤の存在下実施することができる。本反応は特に溶媒を
必要としないが、溶媒を用いた場合、溶媒としては、反
応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、キ
シレン、クロロホルム等が挙げられる。活性化剤として
は、例えば、ヘキサメチルジシラザン、N,O-ビスト
リメチルシリルアセトアミド、クロロトリメチルシラン
等が挙げられる。添加剤としては、例えば、硫酸アンモ
ニウム、クロロトリメチルシラン、トリエチルアミン塩
酸塩、ピリジン塩酸塩、トリエチルアミン等が挙げられ
る。
【0207】特に、活性化剤としてヘキサメチルジシラ
ザン、添加剤として硫酸アンモニウムの組み合わせで用
いると、副生成物の生成も少なく、高収率で化合物[I
II]を得ることができる。
【0208】化合物[29]の使用量は化合物[28]
に対して1〜4等量、好ましくは2〜3等量用いること
ができる。本反応は、例えば、100〜200℃、とり
わけ130〜150℃で実施することができる。
【0209】アミノ基の保護基:Gの具体例としては、
例えば、ベンジル基、低級アルコキシカルボニル基等が
挙げられる。
【0210】上記の方法によって得られるラセミ体の化
合物[II−A]から、光学分割剤を用いてそれぞれ光
学活性な化合物[II−A]を製造することができる
(但し、メソ体を除く)。すなわち、光学活性な化合物
[II−A]は、ラセミ体の化合物[II−A]を光学
分割剤と反応させてジアステレオマー混合物とし、該混
合物を慣用の方法(例えば、カラムクロマトグラフィ
ー)により分離した後、光学分割剤を除去することによ
り製造することができる。光学分割剤としては、例え
ば、一般式[30]:
【0211】
【化91】
【0212】(式中、Rは低級アルキル基、アリール
低級アルキル基、シクロ低級アルキル基またはアリール
基、Qは酸素原子または硫黄原子、* は不斉炭素原子を
表す)等が挙げられる。
【0213】具体的には、例えば、ラセミ体の化合物
[II−A]と化合物[30]を縮合反応させ、ジアス
テレオマー混合物[II−A’]:
【0214】
【化92】
【0215】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
とし、該混合物[II−A’]をカラムクロマトグラフ
ィーで分離した後、各分離生成体から光学分割剤を常法
の加水分解反応(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、水酸化リチウムと過酸化水素
混合試薬)等を用いて除去することにより光学活性な化
合物[II−A]を製造することができる。
【0216】本発明の目的化合物[I]、その合成中間
体[II]および/またはその原料化合物は、上述の如
くして得られる化合物の環A上の置換基、R上の置換
基、R上の置換基および/またはR上の置換基を、
目的とする他の置換基へ変換することによっても製造す
ることができる。このような置換基の変換方法は、目的
とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよいが、例
えば(a法)〜(t法)の如く実施することができる。
【0217】(a法:O−アルキル化反応)環A上の置
換基が低級アルコキシ基である化合物[I]、[II]
またはその原料化合物は、環A上の置換基が水酸基であ
る対応化合物[I]、[II]またはその原料化合物と
ハロゲン化低級アルキル(例えば、ヨウ化メチル、ヨウ
化エチル、ヨウ化プロピル)とを、塩基(例えば、水素
化ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下反応させること
により製造することができる。
【0218】(b法:ハロゲン化反応)環A上の置換基
がハロゲン原子である化合物[I]、[II]またはそ
の原料化合物は、環A上のハロゲン原子に対応する部位
が非置換である対応化合物[I]、[II]またはその
原料化合物とハロゲン化剤(例えば、塩化スルフリル、
N-クロロスクシンイミド、N-ブロモスクシンイミド)
とを反応させることにより製造することができる。
【0219】(c法:アミノ基のマイケル付加反応) 置換基−Z−Rが式:
【0220】
【化93】
【0221】(式中、R41およびR42は水素原子、
低級アルキル基、シクロ低級アルキル基およびアリール
低級アルキル基から選ばれる同一または異なる基を表
す)で示される基である化合物[I]または[II]
は、置換基−Z−Rが式:
【0222】
【化94】
【0223】で示される基である対応化合物[I]また
は[II]と、一般式[31]: H−N(R41)(R42) [31] (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物またはその塩とを、塩基(例えば、トリエチルアミ
ン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)の存在下また
は非存在下反応させることにより製造することができ
る。
【0224】(d法:二重結合の還元反応)置換基R
が低級アルキル基である化合物[I]または[II]
は、置換基Rが低級アルケニル基である対応化合物
[I]または[II]を慣用の方法で還元(例えば、パ
ラジウム−炭素/水素)することにより製造することが
できる。
【0225】(e法:アミノ基の脱保護反応)置換基R
がアミノ低級アルキル基である化合物[I]または
[II]は、置換基Rがフタルイミド低級アルキル基
である対応化合物[I]または[II]を慣用の方法で
脱保護(例えば、ヒドラジン、水酸化ナトリウム、メチ
ルヒドラジン)することにより製造することができる。
【0226】(f法:置換反応)置換基Rが低級アル
キル基で置換されていてもよいアミノ低級アルキル基で
ある化合物[I]または[II]は、置換基Rがハロ
ゲン化低級アルキル基である対応化合物[I]または
[II]と低級アルキル基で置換されていてもよいアミ
ン(例えば、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミ
ン)とを反応させることにより製造することができる。
【0227】(g法:アミノ基の脱保護反応)置換基R
および/またはRがアミノ基またはモノ低級アルキ
ルアミノ基(例えば、メチルアミノ基)を含有する置換
基である化合物[I]または[II]は、置換基R
よび/またはRが保護されたアミノ基(保護基として
は、例えば、ベンジルオキシカルボニル基、ベンジル
基、tert−ブトキシカルボニル基)を含有する置換
基である対応化合物[I]または[II]を慣用の方法
で脱保護(例えば、ヨウ化トリメチルシラン、パラジウ
ム−炭素/水素、パラジウム−炭素/ギ酸、臭化水素/
酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸)することにより製造す
ることができる。
【0228】(h法:還元的アミノ化反応)置換基R
および/またはRが低級アルキル基、アリール低級ア
ルキル基またはシクロ低級アルキル基で置換されたアミ
ノ基(例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
ベンジルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基)を含有す
る置換基である化合物[I]または[II]は、置換基
および/またはRが1級または2級アミノ基を含
有する置換基である対応化合物[I]または[II]
と、低級アルカナール、アリール低級アルカナール(例
えば、ホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド)またはシ
クロ低級アルカノン(例えば、シクロヘキサノン)と
を、還元剤(例えば、水素化ホウ素ナトリウム、トリア
セトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素
ナトリウム)の存在下反応させることにより製造するこ
とができる。
【0229】(i法:シアノグアニジノ化反応) 置換基Rが式:
【0230】
【化95】
【0231】(式中、但し、記号は前記と同一意味を有
する)である化合物[I]は、化合物[I−c]または
その塩とジフェニルシアノカルボンイミデート(diphen
yl cyanocarbonimidate)とを反応させて、置換基R
が式:
【0232】
【化96】
【0233】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とした後、該化合物を化合物[31]
と反応させることにより製造することができる。
【0234】(j法:N−ニトロビニル化反応) 置換基Rが式:
【0235】
【化97】
【0236】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
である化合物[I]は、化合物[I−c]またはその塩
と1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン
(1,1-bis(methylthio)-2-nitroethylene)とを反応さ
せて、置換基Rが式:
【0237】
【化98】
【0238】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とした後、該化合物を化合物[31]
と反応させることにより製造することができる。
【0239】(k法:グアニジノ化)置換基Rまたは
がグアニジノ基を含有する置換基である化合物
[I]は、置換基RまたはRが1級または2級のア
ミノ基を含有する置換基である対応化合物[I]と、1
H−ピラゾール−1−カルボキサミジンとを塩基(例え
ば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン)
の存在下反応させることにより製造することができる。
1H−ピラゾール−1−カルボキサミジンは適当な保護
基(例えば、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジ
ルオキシカルボニル基)で保護されていてもよく、反応
後は常法により該保護基を除去すればよい。
【0240】(l法:N−ビスシアノビニル化反応) 置換基Rが式:
【0241】
【化99】
【0242】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
である化合物[I]は、化合物[I−c]またはその塩
と(ビス(メチルチオ)メチレン)プロパンジニトリル
〔(CH3S)2C=C(CN)2〕とを反応させて、置換基R
が式:
【0243】
【化100】
【0244】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とした後、該化合物を化合物[31]
と反応させることにより製造することができる。
【0245】(m法:N−シクロブテニル化反応) 置換基Rが式:
【0246】
【化101】
【0247】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
である化合物[I]は、化合物[I−c]またはその塩
と3,4−ジエトキシ−3−シクロブテン−1,2−ジ
オンとを反応させて、置換基Rが式:
【0248】
【化102】
【0249】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とした後、該化合物を化合物[31]
と反応させることにより製造することができる。
【0250】(n法:N−カルバモイル化反応) 置換基Rが式:
【0251】
【化103】
【0252】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
である化合物[I]は、化合物[I−c]またはその塩
と、式[32]: (R41)(R42)N=C=O [32] (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物とを反応させることにより製造することができる。
【0253】(o法:N−チオカルバモイル化反応) 置換基Rが式:
【0254】
【化104】
【0255】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
である化合物[I]は、化合物[I−c]またはその塩
と、式[33]: (R41)(R42)N=C=S [33] (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
合物とを反応させることにより製造することができる。
【0256】(p法:O−カルバモイル化反応)置換基
がカルバモイルオキシ基、(モノ−またはジ−)低
級アルキルカルバモイルオキシ基等を含有する置換基で
ある化合物[I]は、置換基Rが水酸基を含有する置
換基である対応化合物[I]と、化合物[31]とをホ
スゲン等価体および塩基の存在下反応させることにより
製造することができる。あるいは、置換基Rが水酸基
を含有する置換基である対応化合物[I]と、対応する
カルバモイルハライドを塩基の存在下反応させることに
より製造することもできる。
【0257】(q法:C−アルケニル化反応)置換基−
Z−Rが低級アルケノイル基(例えば、4−ペンテノ
イル基)である化合物[I]または[II]は、置換基
−Z−Rがアセチル基である対応化合物[I]または
[II]を、塩基(例えば、リチウムジイソプロピルア
ミド、リチウムヘキサメチルジシラジド)の存在下、ハ
ロゲン化アリル類(例えば、アリルブロミド)と反応さ
せることにより製造することができる。
【0258】(r法:アルドール−還元反応)置換基−
Z−Rがブチリル基である化合物[I]または[I
I]は、置換基−Z−Rがアセチル基である対応化合
物[I]または[II]を、塩基(例えば、リチウムジ
イソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジ
ド)の存在下、アセトアルデヒドと反応させ、3−ヒド
ロキシブチリル基とし、該置換基上の水酸基を反応性基
(例えば、メタンスルホニルオキシ基)に変換した後、
還元することにより製造することができる。
【0259】(s法:還元反応)置換基Rがアミノ基
を含有する置換基である化合物[I]は、置換基R
ニトロソ基を含有する置換基である対応化合物[I]
を、慣用の方法により還元(還元剤としては、例えば、
パラジウム−炭素/水素、亜鉛/酢酸)することにより
製造することができる。
【0260】(t法:水酸基の還元反応)環Aが非置換
ベンゼン環である化合物[I]、[II]またはその原
料化合物は、環Aが水酸基で置換されたベンゼン環であ
る対応化合物[I]、[II]またはその原料化合物と
トリフルオロメタンスルホニル化剤(例えば、トリフル
オロメタンスルホン酸無水物)とを反応させ、該水酸基
をトリフルオロメタンスルホニルオキシ基とし、引き続
き還元剤(例えば、酢酸パラジウム/ギ酸/トリフェニ
ルホスフィン/トリエチルアミン)と反応させることに
より製造することができる。
【0261】上述の[A法]〜[G法]、あるいは(a
法)〜(t法)の如くして得られる本発明の目的化合物
[I]は、所望により、薬理的に許容しうる塩に変換す
ることもできる。薬理的に許容しうる塩への変換は、当
業者に知られている方法に従って行なえばよい。
【0262】上記目的化合物[I]、合成中間体[I
I]および/または原料化合物を製造するにあたり、各
中間体化合物は、上記文中あるいは化学反応式に示して
いるものだけでなく、反応に悪影響を及ぼさなければ、
それらの塩またはそれらの反応性誘導体も、適宜用いる
ことができる。該塩としては、例えば、ナトリウム、カ
リウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム等の金属
塩、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン等の有機塩基との塩、塩酸、硫酸、硝酸、臭化
水素酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、シュウ酸、ク
エン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、マロン酸、ギ
酸、フマル酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸との塩
が挙げられる。
【0263】さらに、本発明の目的化合物および原料化
合物の製造に際し、原料化合物ないし各中間体が官能基
を有する場合、反応に影響しない限り、上記で例示した
以外の保護基を適宜使用することも可能である。
【0264】なお、本発明において、アルキルとして
は、炭素数1〜16の直鎖状または分岐鎖状のものが挙
げられ、とりわけ炭素数1〜8のものが挙げられる。低
級アルキルまたは低級アルコキシとは、炭素数1〜6の
直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられ、とりわけ炭素
数1〜4のものが挙げられる。また、低級アルカノイル
とは、炭素数2〜7、とりわけ炭素数2〜5の直鎖状ま
たは分岐鎖状のものが挙げられ、シクロアルキルとは、
炭素数3〜20、とりわけ炭素数3〜12のものが挙げ
られる。シクロ低級アルキルとは、炭素数3〜8、とり
わけ炭素数3〜6のものが挙げられる。アルケニルと
は、炭素数2〜16、とりわけ炭素数2〜10の直鎖状
または分岐鎖状のものが挙げられ、低級アルケニルと
は、炭素数2〜8、とりわけ炭素数2〜4のものが挙げ
られる。アルキレンとは、炭素数1〜16、とりわけ炭
素数1〜10の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げら
れ、低級アルキレンとは、炭素数1〜8、とりわけ炭素
数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられる。
さらに、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素ま
たはヨウ素が挙げられる。
【0265】
【実験例】実験例1(125I−アパミン結合阻害作用) 1.実験動物 種;モルモット,系統;ハートレイ(Hartley),性別;
雄,齢:4週齢以上 2.検体調製 検体を緩衝液(3) (5 mM Tris-HCl, 5.4 mM KCl, 0.1% B
SA (bovine serum albumin:牛血清アルブミン); pH 7.
4) に溶解する。但し、難溶性検体はジメチルスルホキ
シド(DMSO)に溶解後、緩衝液(3)にて希釈する。 3.実験手順 ヒューゲス(Hugues)ら (ライフ・サイエンシーズ〔Life
Sciences〕31巻, 437-443頁, 1982年) および カテラ
ール(Catterall)ら (ジャーナル・オブ・バイオロジカ
ル・ケミストリー〔Journal of Biological Chemistr
y〕 254巻, 11379-11387頁, 1979年) の方法 に準拠し
て行う。 A. 膜標本の調製 モルモットの摘出結腸の粘膜を除去し、緩衝液 (1) (4
0 mM Tris-HCl, 8% スクロース(sucrose); pH 7.4) 中
でホモジナイズ後、遠心分離 (16000×g, 20 min) し、
その上清をさらに遠心分離 (130000×g, 60 min) す
る。得られた沈殿を緩衝液 (1) 中に懸濁し、33%, 40%
スクロース上に層積後遠心分離 (160000×g, 90 min)
する。8/33%層を分取し、緩衝液 (2) (5 mM Tris-HCl;
pH 7.4) 中に懸濁後さらに遠心分離 (160000×g, 60 m
in) する。得られた沈殿の蛋白濃度が500μg/mlとなる
ように緩衝液 (3) (5 mM Tris-HCl, 5.4 mM KCl, 0.1%
BSA;pH 7.4) に懸濁し、液体窒素中に凍結保存する。 B. 結合実験 緩衝液 (3) 中に膜標本 (10μg/ml)、125I-アパミン
(10 pM)および検体を添加し、4℃、60分間温浴する。
セルハーベスターでろ過後、濾紙上の 125Iをγ-カウ
ンターで測定し、125I-アパミンの特異的結合に対する
検体の阻害率(IC50値)を算出する。尚、100 nM アパ
ミン存在下における125I-アパミンの結合量を非特異的
結合とする。
【0266】結果は下記第1表の通りである。
【0267】
【表1】
【0268】実験例2(アセチルコリンエステラーゼ(A
ChE)阻害作用) 1.検体調製 0.1% BSA (bovine serum albumin:牛血清アルブミン);
pH 7.4)を含む蒸留水に溶解する。但し、難溶性化合物
はジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解後、0.1%BSA を含
む蒸留水にて希釈する。 2.実験手順 AChE活性の測定は、Ellmanらの方法 (Biochem. Pharmac
ol., 7, 88-95, 1961)に準拠して行う。110 mM(終濃
度;100 mM)リン酸緩衝液(pH 7.4)1.8 mlに 12 mM
(終濃度;0.3 mM)5,5'-dithiobis-(2-nitrobenzoic a
cid) 50 μl、2〜4U/ml AChE 50 μl、検体 50 μlの
順に添加し、一定時間温浴する(25℃,3〜60分)。そ
の後、20 mM(終濃度;0.5 mM)よう化アセチルチオコ
リン50 μlを添加してよく混和し、直ちに 412 nmにお
ける吸光度を測定する。単位時間あたりの吸光度変化
(△E/min)を酵素活性の指標として、検体の阻害率(I
C50値)を算出する。尚、測定は全て0.1%BSA存在下で
行う。結果は下記第2表の通りである。
【0269】結果は下記第2表の通りである。
【0270】
【表2】
【0271】実験例3(モルモット排便促進作用) 1.実験動物 種:モルモット,系統:ハートレイ(Hartley),性別:
雄,齢:4〜5週齢,一群:6−10例 2.検体調製 検体を蒸留水に溶解する。但し、難溶性検体は0.5% CMC
(カルボキシメチルセルロース)にて懸濁させる。投与容
量は5 ml/kg。 3.実験手順 個別ケージに2匹づつ収容し、2〜3日間馴化させたのち
実験に供する。クロニジン(Clonidine) (30 μg/kg, i.
p.)を投与し、その15分後に被験薬物を腹腔内投与(i.
p.)または経口投与(p.o.)する。被験薬物投与後、1
ケージ(2匹)毎に1時間までに***した糞便の個数を記
録する。対照群(クロニジン + 被験薬物の溶媒)に比
べて糞便数増加を示す被験薬物の最小投与量を本試験系
における有効量とする。
【0272】結果は下記第3表及び第4表の通りであ
る。
【0273】
【表3】
【0274】
【表4】
【0275】実験例1より、本発明の目的化合物[I]
はSKチャネル遮断作用を有することが示された。
【0276】実験例2より、本発明の目的化合物[I]
の中には、SKチャネル遮断作用とアセチルコリンエス
テラーゼ阻害作用とを併せ持つ化合物が存在することが
示された。
【0277】実験例3より、本発明の目的化合物[I]
は便秘症の治療および予防に有用であることが示され
た。
【0278】
【実施例】上記例示の各方法で合成される本発明の目的
化合物[I]の具体例(実施例)を下記に示すが、これ
により本発明が限定されるものではない。
【0279】下記実施例および参項例記載の化合物は、
特に光学活性体である旨のことわりのない限り、当該化
合物の相対配置を有する一対の鏡像体、すなわちラセミ
体を表す。一方、光学活性体である旨の表示がある場合
は、表中のあるいは命名された化合物の相対配置を有す
るラセミ体のうち、一方の立体配置を有する化合物であ
ることを表す。
【0280】具体的には、例えば、特に光学活性である
旨の表示なしに、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’
−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4-
[4-(2-ピリジル)-1-ピペラジニル]カルボニル-
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
ノリン]と表記した場合は、(1R,2R(S),4R)
−2’−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
4-[4-(2-ピリジル)-1-ピペラジニル]カルボニ
ル-スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン]と、(1S,2S(R),4S)−2’−エ
チル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4-[4-
(2-ピリジル)-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン]とからなるラセミ体であることを表し、特に光学活
性体である旨の表示がある場合は、そのうち一方の立体
配置を有する化合物であることを表す。なお、命名され
た化合物の立体配置の表記において、例えば、(1R*
2R*(S*),4R*)のうち2R*(S*)の(S*
は、シクロヘキサン環の2位の置換基であるテトラヒド
ロイソキノリン環の1位の立体配置を表す。(以下同
じ。)また、例えば、特に光学活性体である旨の表示な
しに、一般式[A]:
【0281】
【化105】
【0282】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
と表記した場合は、一般式[B]:
【0283】
【化106】
【0284】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物と、一般式[C]:
【0285】
【化107】
【0286】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とからなるラセミ体であることを表
し、特に光学活性体である旨の表示がある場合は、
[B]または[C]のうち一方の立体配置を有する化合
物であることを表す。
【0287】また、MSおよびIRの測定値の単位は、
特に記載のない場合においても、それぞれ「m/z」お
よび「cm−1」である。
【0288】実施例1 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](参考例2(5)で得られる化合物)660
mgの塩化メチレン25ml溶液に、氷冷下、オギザリ
ルクロリド0.22mlとジメチルホルムアミド1滴を
加え,室温で1時間攪拌する。反応液から溶媒を留去
し、過剰のオギザリルクロリドを除く。残渣を塩化メチ
レン25mlに溶解し、氷冷下トリエチルアミン1m
l、2−ピリジルピペラジン682mgの塩化メチレン
10ml溶液を滴下する。室温で30分攪拌後、水を加
え、反応液から溶媒を留去する。酢酸エチルを加え水洗
し、飽和食塩水で洗後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶
媒を留去し、残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトク
ラフィー(ChromatorexNH DM1020
富士シリシア化学(株)(FUJI SILYSI
A))(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)で精製
し、エタノールで再結晶することにより、(1R*,2R
*(S*),4R*)−2’−エチル−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−
イソキノリル)−4-[4-(2-ピリジル)-1-ピペラ
ジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン](782mg、収率9
3%)を結晶として得る。 融点115−117℃、MS(FAB)m/z:69
8,IR(Nujol)cm−1:1640,159
0,1510。 (2)上記(1)で得られる化合物を塩酸−エタノール
溶液で処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の3塩酸塩を結晶として得る。融点180−183
℃。
【0289】実施例2 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシ−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
ノリン](参考例2(5)で得られる化合物)および
[N−(2−ピリジル)−N−メチルカルバモイルメチ
ル]ピペラジンを実施例1(1)と同様に処理すること
により、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2
−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4-[4―[N
−(2−ピリジル)−N−メチルカルバモイルメチル]
-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン]をアモルファ
ス粉末として得る。 MS(FAB)m/z;770(M+H),IR(Nu
jol)cm−1;1670,1640。 (2)上記(1)で得られる化合物およびその2倍等量
のフマル酸を水に溶解し,凍結乾燥することにより,上
記(1)で得られる化合物の2フマル酸塩を粉末として
得る。 MS(FAB)m/z;770(M+H)。 (3)上記(1)で得られる化合物およびその1.5倍
等量のフマル酸をエタノールに溶解し、エタノールとジ
イソプロピルエーテルから再結晶することにより、上記
(1)で得られる化合物の1.5フマル酸塩を結晶とし
て得る。融点172-174℃。
【0290】実施例3−21 (1)対応原料化合物を実施例1(1)または実施例2
(1)と同様に処理することにより、第5表記載の化合
物を得る。(なお、表中におけるMSの測定値の単位
は、「m/z」である。また、表中、Meはメチル基、
Etはエチル基、n−Prはn−プロピル基、n−Bu
はn−ブチル基、Acはアセチル基を表す。以下同
じ。)
【0291】
【表5】
【0292】
【表6】
【0293】
【表7】
【0294】
【表8】
【0295】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例1(2)、実施例2(2)または実施例2(3)と同
様に処理することにより下記の塩を得る。 化合物3(2):実施例3(1)で得られる化合物の3
塩酸塩。融点174-176℃(分解)。 化合物4(2):実施例4(1)で得られる化合物の2
フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(ESI)m/z;7
14(M+H),IR(Nujol)cm−1;323
0,1694。 化合物5(2):実施例5(1)で得られる化合物の2
フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(APCI)m/z;
712(M+H),IR(Nujol)cm−1;17
01,1635。 化合物6(2):実施例6(1)で得られる化合物の2
フマル酸塩。
【0296】実施例22 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](参考例2(5)で得られる化合物)150
mg、2−[N−(2−ピリジル)−N−アセチルアミ
ノ]エチルピペラジン82mg、ジエチルシアノホスホ
ネート0.065ml、トリエチルアミン69mg、ジ
メチルホルムアミド2mlを合わせて室温で終夜撹拌す
る。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アン
モニア水=100:10:1)で精製することにより、
(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1−イソキノリル)−4−[4−[2−[N−
(2−ピリジル)−N−アセチルアミノ]エチルピペラ
ジン-1-イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](120mg、収
率56%)を油状物として得る。 MS(APCI)m/z;783(M+H)、IR(n
eat)cm−1;1665,1635。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を凍結乾燥粉末として得る。 MS(APCI)m/z;783(M+H)。
【0297】実施例23−51 (1)対応原料化合物を実施例22(1)と同様に処理
することにより、第6表記載の化合物を得る。
【0298】
【表9】
【0299】
【表10】
【0300】
【表11】
【0301】
【表12】
【0302】
【表13】
【0303】
【表14】
【0304】
【表15】
【0305】
【表16】
【0306】
【表17】
【0307】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物23(2):実施例23(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(APCI)m/
z;799(M+H),IR(Nujol)cm −1
1705,1635,1612。 化合物24(2):実施例24(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(APCI)m/
z;811(M+H),IR(Nujol)cm −1
1640。 化合物25(2):実施例25(1)で得られる化合物
の3フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(ESI)m/
z;799(M+H),IR(Nujol)cm
1641,1460。 化合物26(2):実施例26(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物27(2):実施例27(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物28(2):実施例28(1)で得られる化合物
の3フマル酸塩。 化合物29(2):実施例29(1)で得られる化合物
の2.5フマル酸塩。 化合物30(2):実施例30(1)で得られる化合物
の3フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(neat)
cm−1;2605,1711,1640。 化合物32(2):実施例32(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物33(2):実施例33(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物34(2):実施例34(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物35(2):実施例35(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物36(2):実施例36(1)で得られる化合物
の2.5フマル酸混合物。 化合物37(2):実施例37(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物38(2):実施例38(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物39(2):実施例39(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物40(2):実施例40(1)で得られる化合物
の2.5フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nea
t+クロロホルム)cm−1;1706,1639. 化合物43(2):実施例43(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物44(2):実施例44(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)
m/z;741.5(M+H),IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1;1703。
【0308】実施例52 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](参考例2(5)で得られる化合物)200
mg、2−アミノ−4−ピペラジニルピリジン77.4
mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド・塩酸塩103.8mg、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール70.6mg、ジメチルホル
ムアミド4mlを合わせて、室温で終夜撹拌する。炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出し、有機
層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール=100:1)で精製
することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’
−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−
[4−(2-アミノピリジン-4-イル)-1-ピペラジニ
ル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](171mg、収率67
%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI)m/z;713(M+H)、IR(n
ujol)cm−1;1599。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を凍結乾燥粉末として得る。 IR(neat+クロロホルム)cm−1;1638。
【0309】実施例53−163 (1)対応原料化合物を実施例52(1)と同様に処理
することにより、第7表記載の化合物を得る。
【0310】
【表18】
【0311】
【表19】
【0312】
【表20】
【0313】
【表21】
【0314】
【表22】
【0315】
【表23】
【0316】
【表24】
【0317】
【表25】
【0318】
【表26】
【0319】
【表27】
【0320】
【表28】
【0321】
【表29】
【0322】
【表30】
【0323】
【表31】
【0324】
【表32】
【0325】
【表33】
【0326】
【表34】
【0327】
【表35】
【0328】
【表36】
【0329】
【表37】
【0330】
【表38】
【0331】
【表39】
【0332】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物53(2):実施例53(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物54(2):実施例54(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物56(2):実施例56(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(neat+
クロロホルム)cm−1;1710,1637。 化合物57(2):実施例57(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)
m/z;756(M+H),IR(neat+クロロホ
ルム)cm−1;1707,1635。 化合物58(2):実施例58(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物59(2):実施例59(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物60(2):実施例60(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)
m/z;769(M+H),IR(neat+クロロホ
ルム)cm−1;1703,1639。 化合物61(2):実施例61(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物62(2):実施例62(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)
m/z;740(M+H),IR(neat+クロロホ
ルム)cm−1;1706,1637。 化合物63(2):実施例63(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)
m/z;726(M+H),IR(neat+クロロホ
ルム)cm−1;1705,1612。 化合物64(2):実施例64(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物65(2):実施例65(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物66(2):実施例66(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(APCI)m/
z;783.6(M+H),IR(Nujol)cm
−1;1706,1637。 化合物67(2):実施例67(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(APCI)m/
z;783(M+H),IR(Nujol)cm −1
1705,1641。 化合物68(2):実施例68(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物69(2):実施例69(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物70(2):実施例70(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)
m/z;799.8(M+H),IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1;1703,1640。 化合物71(2):実施例71(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物74(2):実施例74(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物75(2):実施例75(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物76(2):実施例76(1)で得られる化合物
の2フマル酸塩。 化合物135(2):実施例135(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(APCI)
m/z;606(M+H),IR(Nujol)cm
−1;1702,1635。 化合物136(2):実施例136(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(APCI)
m/z;583(M+H),IR(Nujol)cm
−1;1706,1637。 化合物137(2):実施例137(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(APCI)
m/z;565.6(M+H),IR(Nujol)c
−1;1631。 化合物138(2):実施例138(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(APCI)
m/z;681.6(M+H),IR(Nujol)c
−1;1707,1633。 化合物139(2):実施例139(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。凍結乾燥粉末、MS(ACPI)
m/z;726(M+H),IR(Nujol)cm
−1;1634。
【0333】実施例164 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−アセチル
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2
−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[2-(N
−ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル]アミノカ
ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン](実施例72(1)で得られる化
合物)2.47gのテトラヒドロフラン30ml溶液
に、ボラン・テトラヒドロフラン錯体(1.0Mテトラ
ヒドロフラン溶液)35.55mlを加え、3日間攪拌
する。反応液にメタノールと10%塩酸を加え、室温で
3時間攪拌する。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸ナトリウム
で乾燥する。溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニ
ア水=10:1:0.1)で精製することにより、(1R
*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−3’,4’
−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1−イソキノリル)−4−[2-(N−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ)エチル]アミノメチル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](1.32g、収率56%)を得る。MS(APC
I):715(M+H)、IR(neat)cm−1
3366,2931,1609。 (2)上記(1)で得られる化合物494mg、トリエ
チルアミン80mg、アセチルクロリド60mgを塩化
メチレン10mlに加え、室温で3時間攪拌する。飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で反応液を洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥する。溶媒留去後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%ア
ンモニア水=20:1:0.05)で精製することによ
り、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[2-(N−
ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル]-N-アセチ
ルアミノメチル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](427mg、収率82
%)を得る。 MS(ESI):757(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:1718,1633。
【0334】実施例165 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(N-ベ
ンジルオキシカルボニル-N-メチルアミノ)プロピオニ
ル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-(2
-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-
1-イソキノリル)-4-[4-[1-(4-ピリジルメチル)−
1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペ
ラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’
(2’H)−イソキノリン](実施例78(1)で得られ
る化合物)351.1mgのアセトニトリル5ml溶液
に、ヨウ化トリメチルシラン0.25mlを加え、室温
で1時間撹拌する。反応液に10%塩酸を加え、ジイソ
プロピルエーテルで洗浄する。水層を炭酸カリウム水溶
液でアルカリ性とし、クロロホルム抽出する。有機層を
飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒
を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=2
00:10:1)で精製することにより、(1R*,2R*
(S*),4R*)-2’-[3-(メチルアミノ)プロピオ
ニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-
(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキ
シ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-(4-ピリジルメチル)
−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピ
ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
1’(2’H)−イソキノリン](209.6mg、収率
69%)を結晶として得る。融点178-180℃、M
S(APCI)m/z;887(M+H)。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を泡状物として得る。 MS(APCI)m/z;887.5(M+H)、IR
(neat+クロロホルム)cm−1;1704,16
33。
【0335】実施例166−199 (1)対応原料化合物を実施例165(1)と同様に処
理することにより、第8表記載の化合物を得る。
【0336】
【表40】
【0337】
【表41】
【0338】
【表42】
【0339】
【表43】
【0340】
【表44】
【0341】
【表45】
【0342】
【表46】
【0343】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物166(2):実施例166(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物167(2):実施例167(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物168(2):実施例168(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物169(2):実施例169(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物170(2):実施例170(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物171(2):実施例171(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物172(2):実施例172(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物173(2):実施例173(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物174(2):実施例174(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物175(2):実施例175(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物176(2):実施例176(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物177(2):実施例177(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物178(2):実施例178(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;887(M+H)、IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1;1705,1698,1633。 化合物179(2):実施例179(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
954(M+H)、IR(Nujol)cm−1;17
03,1634,1573。 化合物180(2):実施例180(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物181(2):実施例181(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
931(M+H)、IR(Nujol)cm−1;16
36,1572。 化合物182(2):実施例182(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物183(2):実施例183(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物184(2):実施例184(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物185(2):実施例185(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物186(2):実施例186(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物187(2):実施例187(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物188(2):実施例188(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物189(2):実施例189(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物190(2):実施例190(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物191(2):実施例191(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
825.6(M+H)、IR(Nujol)cm −1
1653,1637。 化合物192(2):実施例192(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
785.6(M+H)、IR(Nujol)cm −1
1653。 化合物193(2):実施例193(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
729.5(M+H)、IR(Nujol)cm −1
1652。 化合物194(2):実施例194(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
757.6(M+H)、IR(Nujol)cm −1
3347,1693,1645。 化合物195(2):実施例195(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物196(2):実施例196(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
887(M+H)、[α]-39.59°(c1、エタ
ノール)。 化合物197(2):実施例197(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
887(M+H)、[α]+40°(c 1、エタノー
ル)。 化合物198(2):実施例198(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;903.7(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:1639。 化合物199(2):実施例199(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
887.9(M+H)、IR(Nujol)cm −1
3406、1634,1573。
【0344】実施例200 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(N-ベ
ンジルオキシカルボニル-N-メチルアミノ)プロピオニ
ル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-(2
-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-
1-イソキノリル)-4-[4-(4-ピリジル)ピペラジン-
1-イル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’
(2’H)−イソキノリン](実施例79(1)で得られ
る化合物)190mg、10%パラジウム−炭素380
mg、エタノール10mlを合わせて、水素雰囲気下、
常圧接触還元に付す。16時間後、触媒を濾去しメタノ
ールで洗浄する。濾液、洗液を合わせて留去する。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール:アンモニア水=200:10:1)で
精製することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)-
2’-[3-(メチルアミノ)プロピオニル]-3’,4’
-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,
2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノ
リル)-4-[4-(4-ピリジル)ピペラジン-1-イル]カ
ルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’H)−イ
ソキノリン](128mg、収率77%)をアモルファ
ス粉末として得る。NMR(CDCl)δ:0.78
(3H,t,J=7.1),2.49(3H,s),
3.41(1H,d,J=9.7),3.66(3H,
s),3.86(3H,s),3.88(3H,s),3.
98(3H,s),6.42(1H,s),6.56(1
H,s)、6.60(1H,s),7.57(1H,
s)。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を泡状物として得る。 MS(APCI)m/z;755.6(M+H),IR
(neat+クロロホルム)cm−1:1704,16
39,1515。
【0345】実施例201−212 (1)対応原料化合物を実施例200(1)と同様に処
理することにより、第9表記載の化合物を得る。
【0346】
【表47】
【0347】
【表48】
【0348】
【表49】
【0349】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物201(2):実施例201(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物202(2):実施例202(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物203(2):実施例203(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物204(2):実施例204(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物205(2):実施例205(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物206(2):実施例206(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物207(2):実施例207(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物208(2):実施例208(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物209(2):実施例209(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物210(2):実施例210(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物211(2):実施例211(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物212(2):実施例212(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。
【0350】実施例213 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(N-ベ
ンジルオキシカルボニル-N-メチルアミノ)プロピオニ
ル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-(2
-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-
1-イソキノリル)-4-[4-(2-ピリジル)ピペラジン-
1-イル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’
(2’H)−イソキノリン](実施例41(1)で得られ
る化合物)60mg、10%パラジウム−炭素60m
g、ギ酸アンモニウム85mg、メタノール6mlを合
わせて、1時間加熱還流する。触媒を濾去しメタノール
で洗浄し、濾液および洗液を合わせて溶媒を留去する。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール:28%アンモニア水=200:1
0:1)で精製することにより、(1R*,2R
*(S*),4R*)-2’-[3-(メチルアミノ)プロピ
オニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-
2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメ
トキシ-1-イソキノリル)-4-[4-(2-ピリジル)ピペ
ラジン-1-イル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-
1,1’(2’H)−イソキノリン](41mg、収率80
%) をアモルファス粉末として得る。NMR(CDCl
)δ:0.79(3H,t,J=7.1),2.53
(3H,s),3.70(3H,s),3.86(3H,
s),3.88(3H,s),3.97(3H,s),6.
45(1H,s),6.56(1H,s)、6.58(1
H,s),7.55(1H,s)。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を泡状物として得る。 MS(APCI)m/z;755(M+H),IR(n
eat+クロロホルム)cm−1:1700,163
5,1593。
【0351】実施例214−253 (1)対応原料化合物を実施例213(1)と同様に処
理することにより、第10表記載の化合物を得る。
【0352】
【表50】
【0353】
【表51】
【0354】
【表52】
【0355】
【表53】
【0356】
【表54】
【0357】
【表55】
【0358】
【表56】
【0359】
【表57】
【0360】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物214(2):実施例214(1)で得られる化
合物の2.5フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(A
PCI)m/z;755.6(M+H)、IR(nea
t+クロロホルム)cm−1:1701,1629,1
593。 化合物215(2):実施例215(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;756.4(M+H)、IR(neat+
クロロホルム)cm−1:1705,1629。 化合物216(2):実施例216(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物217(2):実施例217(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物218(2):実施例218(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物219(2):実施例219(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;827.7(M+H)、IR(neat+
クロロホルム)cm−1:1739,1704,163
5。 化合物220(2):実施例220(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物221(2a):実施例221(1a)で得られ
る化合物の2フマル酸塩。 化合物221(2b):実施例221(1b)で得られ
る化合物の2フマル酸塩。 化合物222(2):実施例222(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
770.6(M+H)、IR(Nujol)cm −1
3353,3135,1615。 化合物223(2):実施例223(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物224(2):実施例224(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物225(2):実施例225(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物226(2):実施例226(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物227(2):実施例227(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物228(2):実施例228(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物229(2):実施例229(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;809.4(M+H)、IR(neat+
クロロホルム)cm−1:1704,1632。 化合物230(2):実施例230(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;809.4(M+H)、IR(neat+
クロロホルム)cm−1:1704,1631,158
9。 化合物231(2):実施例231(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物232(2):実施例232(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;809(M+H)、IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1:1703,1631。 化合物233(2):実施例233(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;838(M+H)、IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1:1705,1633,1571。 化合物234(2):実施例234(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;852(M+H)、IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1:1703,1633,1586。 化合物235(2):実施例235(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;873(M+H)、IR(Nujol)c
−1:3396,1654。 化合物236(2):実施例236(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;838(M+H)、IR(Nujol)c
−1:3395,1631。 化合物237(2):実施例237(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;880(M+H)、IR(Nujol)c
−1:3405,1632。 化合物238(2):実施例238(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;900(M+H)、IR(Nujol)c
−1:3399,1634。 化合物239(2):実施例239(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;741.5(M+H)、IR(neat+
クロロホルム)cm−1:3129,1703,162
7。 化合物240(2):実施例240(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;866(M+H)、IR(Nujol)c
−1:3409,1633。 化合物241(2):実施例241(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;811(M+H)、IR(Nujol)c
−1:3132,1635。 化合物242(2):実施例242(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;851(M+H)、IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1:3126,1631。 化合物243(2):実施例243(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;824(M+H)、IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1:3130,1633。 化合物244(2):実施例244(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;872(M+H)、IR(Nujol)c
−1:3398。 化合物245(2):実施例245(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;852(M+H)、IR(Nujol)c
−1:3329,1637。 化合物246(2):実施例246(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;839(M+H)、IR(Nujol)c
−1:1638。 化合物247(2):実施例247(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物248(2):実施例248(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物249(2):実施例249(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;825.7(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:1636,1597,1576。 化合物250(2):実施例250(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。 化合物251(2):実施例251(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。融点216−220℃(分解)、
MS(APCI)m/z;783.5(M+H)、IR
(Nujol)cm−1:1652,1634。 化合物252(2):実施例252(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;811(M+H)、[α]−39.79°
(c1.0、エタノール)。 化合物253(2):実施例253(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;811(M+H)、[α]+39°(c
1.0、エタノール)。
【0361】実施例254 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(N-ベ
ンジルオキシカルボニル-N-メチルアミノ)プロピオニ
ル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-(2
-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-
1-イソキノリル)-4-[4-(4-ピリミジル)ピペラジ
ン-1-イル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
1’(2’H)−イソキノリン](実施例85(1)で得
られる化合物)330mgの酢酸6ml溶液に、臭化水
素−酢酸(HBr−AcOH)2mlの酢酸6ml溶液
を室温で滴下し、同温度で2時間撹拌する。ジイソプロ
ピルエーテルを加え、上澄みを除く。残渣に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出する。
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去する。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール:28%アンモニア水=200:10:
1)で精製することにより、(1R*,2R*(S*),4
*)-2’-[3-(メチルアミノ)プロピオニル]-
3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-(2-エ
チル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-
イソキノリル)-4-[4-(4-ピリミジル)ピペラジン-
1-イル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’
(2’H)−イソキノリン](110mg、収率39%)
をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI)m/z;756(M+H),IR(n
ujol)cm−1:1636,1587。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を泡状物として得る。 MS(APCI)m/z;756.6(M+H),IR
(neat+クロロホルム)cm−1:1704,16
34,1589。
【0362】実施例255 (1)対応原料化合物を実施例254(1)と同様に処
理することにより、第11表記載の化合物を得る。
【0363】
【表58】
【0364】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物255(2):実施例255(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I)m/z;886(M+H),IR(Nujol)c
−1:3395,1632。
【0365】実施例256 (1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](参考例2(5)で得られる化合物)255mg、
4−ピペラジノ−1−メチルピリジニウムブロミド・臭
化水素酸塩(参考例18(2)で得られる化合物)22
1mgおよびトリエチルアミン235mgをジメチルホ
ルムアミド3mlに溶解し、ジエチルシアノホスホネー
ト0.12mlを加えて室温で4時間攪拌する。溶媒を
留去し、残渣をNH−シリカゲルカラム(クロロホル
ム:メタノール=25:1)で精製する。生成物を水に
溶かして、強塩基性陰イオン交換樹脂IRA−400
(Cl)(オルガノ(株))を通し、生成物を凍結乾燥
することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’
−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)-4-[4-
(1-メチル-4-ピリジニオ)ピペラジン-1-イル]カルボ
ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−
イソキノリン]クロリド(190mg、収率55%)を
粉末として得る。 MS(ESI)m/z:712.3(M)、IR(N
ujol)cm−1:1633,1653。
【0366】実施例257−261 対応原料化合物を実施例256と同様に処理することに
より、第12表記載の化合物を得る。
【0367】
【表59】
【0368】実施例262 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)-4-[4-(2-メトキ
シカルボニル-4-ピリジル)ピペラジン-1-イル]カルボ
ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−
イソキノリン](実施例57(1)で得られる化合物)
370mg、水酸化ナトリウム121.1mg、メタノ
ール6.3ml、水3.2mlをあわせて室温で16時
間攪拌する。反応液から溶媒を留去し、水酸化ナトリウ
ム水溶液に溶かし、酢酸エチルで洗浄、水層を塩酸で中
和後、クロロホルムで抽出する。有機層を飽和食塩水で
洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去するこ
とにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチ
ル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−
2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)-4-[4-(2-
カルボキシル-4-ピリジル)ピペラジン-1-イル]カルボ
ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−
イソキノリン](317mg、収率87%)をアモルフ
ァス粉末として得る。 MS(FAB):742(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1638。(2)上記(1)で得られる
化合物198mgをエタノール5mlおよび水1mlの
混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム11mgを加え3
0分攪拌する。溶媒を留去し、メタノール−イソプロピ
ルアルコールの混合溶媒で再結晶することにより、(1R
*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−3’,4’
−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1−イソキノリル)-4-[4-(2-カルボキシル-4-
ピリジル)ピペラジン-1-イル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]・
ナトリウム塩(117mg、収率57%)を結晶として
得る。 融点217−220℃。
【0369】実施例263 (1)対応原料化合物を実施例262(1)と同様に処
理することにより、第13表記載の化合物を得る。
【0370】
【表60】
【0371】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物263(2):実施例263(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。
【0372】実施例264 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)-4-ピペラジニルカ
ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン](実施例55(1)得られる化合
物)151mgおよびトリエチルアミン30mgの塩化
メチレン5ml溶液に、2−(メチルアミノ)ピリジン
とホスゲンから作られたN−メチル−N−(ピリジン−
2−イル)カルバモイルクロリド50mgを加え、室温
で3時間攪拌する。溶媒を留去後、酢酸エチルを加え、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール:28%アンモニア水=2000:100:
5)で精製することにより、(1R*,2R*(S*),4
*)−2’−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4
−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4−[[4−[N−(2−ピリジル)−N−メチ
ルカルバモイル]−1−ピペラジニル]カルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン](122mg、収率66%)をアモルファス粉末
として得る。 MS(APCI):755(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1659,1640。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を凍結乾燥粉末として得る。
【0373】実施例265 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)-4-ピペラジニルカ
ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン](実施例55(1)で得られる化
合物)302mg、ピラゾリル−1−カルボキサミジン
86mg、ジイソプロピルエチルアミン75mgをジメ
チルホルムアミド10mlに溶かし、室温で34時間攪
拌する。ピラゾリル−1−カルボキサミジン21mg追
加して80℃で14時間攪拌する。溶媒を留去し、残さ
をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製す
ることにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−
エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキ
シ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−
[[4−アミジノピペラジン−1−イル]カルボニル]
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](222mg、収率69%)をアモルファス
粉末として得る。 MS(APCI):663(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1639,1609。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を凍結乾燥粉末として得る。
【0374】実施例266 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−(4−ニトロ
ソ−1−ピペラジニル)カルボニル−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](実施例
73(1)で得られる化合物)978mgの50%酢酸
水溶液50mlに、氷冷下、亜鉛粉末590mgを加え
る。同温で30分攪拌後、室温で2時間攪拌する。反応
液を氷冷し、40%水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ
性としてから水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を留去する。残さをNH−シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製
することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’
−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−
(4−アミノ−1−ピペラジニル)カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](912mg、収率95.3%)を粉末として得
る。 MS(APCI):636(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1634。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を凍結乾燥粉末として得る。MS(A
PCI):636(M+H),IR(Nujol)cm
−1:1705,1636。
【0375】実施例267 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[4−(2-ア
ミノピリジン-4-イル)-1-ピペラジニル]カルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](実施例52(1)で得られる化合物)23
0mgのピリジン9ml溶液に、氷冷下アセチルクロリ
ド60.8mgを加え、3.5時間同温で攪拌する。溶
媒を留去後、酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄後、
硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残さをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール:アンモニア水=150:5:1)で精製するこ
とにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチ
ル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−
2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[4−
(2−アセトアミノ−4−ピリジル)−1−ピペラジニ
ル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](189mg、収率78
%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):755(M+H)。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を凍結乾燥粉末として得る。MS(A
PCI):755(M+H),IR(Nujol)cm
−1:1638。
【0376】実施例268 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−(4-ペン
テニル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−
[4−(4−ピリジル)−1−ピペラジニル]カルボニ
ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン](実施例76(1)で得られる化合物)3
71mgのエタノール30ml溶液に、10%パラジウ
ム−炭素300mgを加え、水素雰囲気下常圧接触還元
に付す。触媒を濾去後、濾液を留去し、残さをNH−シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精
製することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−
2’−ペンチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
4−[4−(4−ピリジル)−1−ピペラジニル]カル
ボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)
−イソキノリン](315mg、収率85%)を泡状物
として得る。 MS(APCI):740(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1639,1592。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を凍結乾燥粉末として得る。
【0377】実施例269 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’-[3-(N-ベ
ンジルオキシカルボニル-N-メチルアミノ)プロピオニ
ル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[4−
(2-メトキシカルボニル-4−ピリジル)−1−ピペラ
ジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン](実施例77(1)で
得られる化合物)250mgのテトラヒドロフラン5m
l溶液に、氷冷下、塩化カルシウム59mgと水素化ホウ
素ナトリウム40mgから調製した水素化ホウ素カルシ
ウム(Ca(BH)のテトラヒドロフラン懸濁液
(S.Daluge et al, J. Org. Chem., 43, 2311(1978))
を加える。混合物を0℃で3時間攪拌後、氷水を加え反
応を停止させた後、溶媒を留去する。酢酸エチル抽出
後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去後、薄層ク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:
1)で精製することにより、(1R*,2R*(S*),4
*)−2’−[3−(N-ベンジルオキシカルボニル-N-
メチルアミノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ
−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−
イソキノリル)−4−[4−(2-ヒドロキシメチル-4
−ピリジル)−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](150mg、収率57%)をアモルファス粉末と
して得る。 MS(APCI):919(M+H)。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例200
(1)と同様に処理することにより、(1R*,2R*(S
*),4R*)−2’-[3-(メチルアミノ)プロピオニ
ル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[4−
(2-ヒドロキシメチル-4−ピリジル)−1−ピペラジ
ニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン]をアモルファス粉末として
得る。 MS(APCI):785.7(M+H)。 (3)上記(2)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(2)で得られる化合
物の2フマル酸塩を得る。MS(APCI):785.
7(M+H)。
【0378】実施例270 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(N−
メチルアミノ)プロピオニル]-3’,4’-ジヒドロ-
6’,7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テ
トラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-
[4-[1-(4-ピリジルメチル)1H-ピラゾロ[3,4-d]
ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-ス
ピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリン]
(実施例165(1)で得られる化合物)500mg、
アセトアルデヒド63μl、酢酸93μlの塩化メチレ
ン10ml溶液に、氷冷下、トリアセトキシ水素化ホウ
素ナトリウム(NaBH(OAc))179mgを加
え、室温で5時間攪拌する。反応液に、10%塩酸を加
え反応を終了し、有機層を10%塩酸で抽出後、水層を炭
酸カリウムでアルカリ性としクロロホルムで抽出する。
クロロホルム層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アン
モニア水=500:10:1)で精製することにより、
(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−[3−(N−エ
チル−N−メチルアミノ)プロピオニル]−3’,4’
−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1−イソキノリル)−4−[[4−[1−(4−ピ
リジルメチル)1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル]−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン](428mg、収率83%)を得る。 MS(APCI):915.5(M+H)、IR(ne
at)cm−1:1638。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩をアモルファス粉末として得る。
【0379】実施例271 (1)対応原料化合物を実施例270(1)と同様に処
理することにより、第14表記載の化合物を得る。
【0380】
【表61】
【0381】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物271(2):実施例271(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。
【0382】実施例272 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’-[3-(N-ベ
ンジルオキシカルボニル-N-メチルアミノ)プロピオニ
ル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[4−
(1−tert−ブトキシカルボニル-2-イミダゾリニ
ル)−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](実施
例144(1)で得られる化合物)126mgの塩化メ
チレン3ml溶液に、トリフルオロ酢酸0.4mlを加
え、室温で24時間攪拌する。溶媒を留去し、残渣をク
ロロホルムに溶かして飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒
を留去し、NH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製するこ
とにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’-[3-
(N-ベンジルオキシカルボニル-N-メチルアミノ)プロ
ピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメ
トキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−
[4−(2-イミダゾリニル)−1−ピペラジニル]カ
ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン](106mg、収率94%)をア
モルファス粉末として得る。 MS(APCI):880(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:3200−3500,1700,163
5,1612。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例213と同
様に処理することにより、(1R*,2R*(S*),4
*)−2’-[3-(メチルアミノ)プロピオニル]−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[4−(2-
イミダゾリニル)−1−ピペラジニル]カルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン](72mg、収率90%)をアモルファス粉末と
して得る。 MS(APCI):746.6(M+H),IR(Nu
jol)cm−1:1635,1611。 (3)上記(2)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより下記の塩を得る。 化合物272(3):実施例272(2)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I):746.7(M+H),IR(neat+クロロ
ホルム)cm−1:3414,1638,1569。
【0383】実施例273 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’-[3-(メ
チルアミノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
キノリル)−4−[4−(1−ベンジル-2-イミダゾリ
ル)−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](実施
例187(1)で得られる化合物)200mg、10%
パラジウム−炭素200mg、ギ酸アンモニウム20
0mg、メタノール10mlを合わせて2時間加熱還流
する。反応液を冷却後、触媒を濾去し、濾液を留去す
る。残渣をクロロホルムに溶かし硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモ
ニア水=10:1:0.1)で精製することにより、(1
*,2R*(S*),4R*)−2’-[3-(メチルアミ
ノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4
−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4−[4−(2-イミダゾリル)−1−ピペラジ
ニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](91mg、収率51%)
を得る。 MS(APCI)m/z;744(M+H),IR(N
ujol)cm−1;3700−3100、1634,
1567,1512。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI)m/z;744.6(M+H),IR
(Nujol)cm−1;3388,3140,163
5,1570。
【0384】実施例274 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−[4−(3−メチル−3H−
1,2,3−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7
−イル)−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]
(実施例161(1)で得られる化合物)223mg、
ジイソプロピルエチルアミン568mg、N−(3−ブ
ロモプロピル)フタルイミド1.18g、ジメチルアセ
トアミド10mlの混合物を100℃で1時間攪拌す
る。さらに、N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド
1.36gを加えて120℃で5時間攪拌する。反応液
を冷却後、酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄、硫酸
ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=5
0:1)で精製することにより、(1α,4β)−2’
-(3−フタルイミドプロピル)−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−(3−メチル
−3H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−d]ピリミ
ジン−7−イル)−1−ピペラジニル]カルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン](200mg、収率65%)を結晶として得る。 融点229−230℃,MS(FAB):694(M+
H),IR(Nujol)cm−1:1711,165
1。 (2)上記(1)で得られる化合物139mg、エタノ
ール10ml、テトラヒドロフラン10mlの混合物中
に、ヒドラジン・水和物150mgを加え、4時間加熱
還流する。反応液を冷却後、析出結晶を濾去し、濾液を
留去する。残さをNH−シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム:メタノール=5:1)次いで、
中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール:28%アンモニア水=200:10:
1)で精製することにより、(1α,4β)−2’−
(3−アミノプロピル)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[3−メチル−3
H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン
−7−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](118mg、収率100%)をアモルファス粉末
として得る。 MS(APCI):564(M+H),IR(neat
+クロロホルム)cm :3370,1643。 (3)上記(2)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(2)で得られる化合
物の1フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):564(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:3387,1633,1598。
【0385】実施例275−277 対応原料化合物を実施例274(1)と同様に処理する
ことにより第15表記載の化合物を得る。
【0386】
【表62】
【0387】実施例278−288 (1)対応原料化合物を実施例274(2)と同様に処
理することにより第16表記載の化合物を得る。
【0388】
【表63】
【0389】
【表64】
【0390】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物278(2):実施例278(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI):65
9.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:16
37,1571。 化合物279(2):実施例279(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI):67
3.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:16
37,1571。 化合物280(2):実施例280(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I):687(M+H),IR(neat+クロロホル
ム)cm−1:3416,1635,1571。 化合物281(2):実施例281(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI):59
1.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:33
81、1629,1573。 化合物282(2):実施例282(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I):640.4(M+H),IR(neat+クロロ
ホルム)cm−1:3417,1634,1573。 化合物283(2):実施例283(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI):684
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3384,
1632,1613,1573。 化合物284(2):実施例284(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI):654
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3378,
1617,1573。 化合物285(2):実施例285(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI):640
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3375,
1614,1573。 化合物286(2):実施例286(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI):664
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3383,
2225,1633,1573。 化合物287(2):実施例287(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI):719
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3387,
1628,1573。 化合物288(2):実施例288(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI):654
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3385,
1625,1573。
【0391】実施例289 (1)(1α,4β)−2’−(3−アミノプロピル)
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4
−[4−[1−(2−クロロフェニルメチル)−1H−
ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−
ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](実施例279
(1)で得られる化合物)160mg、37%ホルマリ
ン水溶液0.5mlをテトラヒドロフラン5mlおよび
酢酸2mlの混合溶媒に加え、氷冷下水素化ホウ素ナト
リウム28.8mgを少しずつ加える。同温1時間攪拌
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を少しずつ加えてア
ルカリ性とし、クロロホルムで抽出する。飽和食塩水で
洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去する。残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール:28%アンモニア水=100:10:
1)で精製することにより、(1α,4β)−2’−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−
クロロフェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−
d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カル
ボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)
−イソキノリン](104mg、収率62%)をアモル
ファス粉末として得る。 MS(APCI):701(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1642,1570。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):701.6(M+H),IR(Nu
jol)cm−1:3396、1635,1573。
【0392】実施例290−291 (1)対応原料化合物(実施例278(1)または実施
例280(1)で得られる化合物)を実施例289
(1)と同様に処理することにより第17表記載の化合
物を得る。
【0393】
【表65】
【0394】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物290(2):実施例290(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI):68
7.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:17
00,1635。 化合物291(2):実施例291(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I):715.5(M+H),IR(neat+クロロ
ホルム)cm−1:3425,1637,1571。
【0395】実施例292 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−クロロフェ
ニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](実施例162(1)で得られる化合物)283m
g、トリエチルアミン140mgの塩化メチレン懸濁液
中に、ブロモアセチルクロリド217mgを氷冷下でゆ
っくりと滴下する。同温で30分攪拌後、溶媒を留去す
る。酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=100:1)で精製する
ことにより、(1α,4β)−2’−ブロモアセチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
[4−[1−(2−クロロフェニルメチル)−1H−ピ
ラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピ
ペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](357mg、収
率100%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):738(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1635。 (2)上記(1)で得られる化合物100mg、50%
ジメチルアミン水溶液1mlをアセトニトリル2mlに
加え、室温で20時間攪拌する。反応液を留去後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール:28%アンモニア水=100:10:1)で精
製することにより、(1α,4β)−2’−(N,N−
ジメチルアミノアセチル)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−クロ
ロフェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピ
リミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](57mg、収率63%)をアモルファス粉
末として得る。 MS(APCI):701(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1635。 (3)上記(2)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(2)で得られる化合
物の1フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):701.5(M+H),IR(Nu
jol)cm−1:1639,1572。
【0396】実施例293 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−クロロフェ
ニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](実施例162(1)で得られる化合物)149m
g、1,3−ジブロモプロパン2.44g、ジイソプロ
ピルエチルアミン310mgのジメチルアセトアミド5
ml溶液を120℃で1.5時間攪拌する。反応液を冷
却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチ
ルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナト
リウムで乾燥する。溶媒を留去し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:
1)で精製することにより、(1α,4β)−2’-
(3-ブロモプロピル)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−クロ
ロフェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピ
リミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](122mg、収率69%)をアモルファス
粉末として得る。 (2)上記(1)で得られる化合物をアセトニトリル3
mlと40%メチルアミン水溶液1mlと合わせ、室温
で13時間攪拌する。反応液を留去後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:2
8%アンモニア水=500:10:1)で精製すること
により、(1α,4β)−2’−(3−メチルアミノプ
ロピル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−4−[4−[1−(2−クロロフェニルメチル)
−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](78
mg、収率68%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):687(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1639。 (3)上記(2)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(2)で得られる化合
物の1フマル酸塩をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):687(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:3417,1634,1571。
【0397】実施例294 (1)(1α,4β)−2’-[3-(ジメチルアミノ)
プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−4−[4−(2-アミノ-4-ピリジル)−1
−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン
−1,1’(2’H)−イソキノリン](実施例137
(1)で得られる化合物)250mg、ベンズアルデヒ
ド141mg、トルエン25mlを合わせて、脱水装置
を装着し6時間加熱還流する。反応液を冷却後、溶媒を
留去する。残さをエタノール10mlに溶かして、水素
化ホウ素ナトリウム42mgを氷冷下で加える。室温で
終夜攪拌後、反応液から溶媒を留去し、残渣に飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加える。酢酸エチル抽出後、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を
留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1
0:1)で精製することにより、(1α,4β)−2'-
(3-ジメチルアミノプロピオニル)−3’,4’−ジ
ヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−(2-ベン
ジルアミノ-4-ピリジル)−1−ピペラジニル]カルボ
ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−
イソキノリン](77mg、収率29%)をアモルファ
ス粉末として得る。 MS(APCI):655(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:3340,1628。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):655(M+H),IR(neat
+クロロホルム)cm :3408,1633,16
08。
【0398】実施例295 (1)(1α,4β)−2’-(4-アミノブチル)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
[4−[1−(2−クロロフェニルメチル)−1H−ピ
ラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピ
ペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](実施例280
(1)で得られる化合物)444mg、炭酸水素ナトリ
ウム271mg、ジオキサン15ml、水15mlを激
しく攪拌しながら、氷冷下、ベンジルオキシカルボニル
クロリド0.12mlを滴下する。室温で30分攪拌
後、酢酸エチルで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去す
る。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:
1:0.1)で精製することにより、(1α,4β)−
2'-[4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ブチ
ル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−4−[4−[1−(2−クロロフェニルメチル)−1
H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−
1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン](479m
g、収率90%)を得る。 MS(APCI)m/z;821(M+H),IR(n
ujol)cm−1;1636,1715。 (2)上記(1)で得られる化合物184mg、ジメチ
ルホルムアミド5ml、テトラヒドロフラン1mlをあ
わせて、氷冷下、水素化ナトリウム53.8mgを加え
1時間攪拌する。ヨウ化メチル0.042mlを加えて
室温で3時間攪拌する。酢酸エチルで希釈し、水、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル=10:1)で精製することにより、(1α,4β)
−2’-〔4-(N−ベンジルオキシカルボニル-N-メチ
ルアミノ)ブチル〕−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−クロロフェ
ニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](132.8mg、収率71%)を得る。 MS(APCI)m/z;835.5(M+H),IR
(nujol)cm−1;1637,1698。 (3)上記(2)で得られる化合物125.5mgを実
施例165(1)と同様に処理することにより、(1
α,4β)−2’−[4−(メチルアミノ)ブチル]−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
[4−[1−(2−クロロフェニルメチル)−1H−ピ
ラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピ
ペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](91.4mg、
収率86.9%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI)m/z;701(M+H),IR(N
ujol)cm−1;1639,3419。 (4)上記(3)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(3)で得られる化合
物の1フマル酸塩を得る。 MS(APCI)m/z;701.5(M+H),IR
(Nujol)cm−1;3425,1641,157
2。
【0399】実施例296 (1)(1α,4β)−2’−(3−アミノプロピル)
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4
−[4−[1−(2−クロロフェニルメチル)−1H−
ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−
ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](実施例279
(1)で得られる化合物)1.14gとジフェニルシア
ノカルボイミデート441mgを塩化メチレン6mlと
イソプロピルアルコール18mlの混合溶媒に入れ、室
温で18時間攪拌する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル=20:1)で精製することにより、付加体(1α,
4β)−2’−[3−(シアニミド-フェノキシメチレ
ンアミノ)プロピル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−クロロフェ
ニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](1.4g、収率100%)を得る。MS(APC
I)m/z;817(M+H),IR(Nujol)c
−1;2185,1734,1635。 (2)上記(1)で得られる化合物463mgとイソプ
ロピルアルコール5ml、アンモニア水5mlを合わ
せ、封管中で100℃6時間加熱する。反応液を冷却
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホル
ムで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:
28%アンモニア水=20:1:0.1)で精製するこ
とにより、(1α,4β)−2’−[3−(2−シアノ
グアニジノ)プロピル]−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−クロ
ロフェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピ
リミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](396mg、収率94%)を得る。 MS(APCI)m/z;740(M+H),IR(N
ujol)cm−1;3325,3175,2169,
1635。 (3)上記(2)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(2)で得られる化合
物の1フマル酸塩を得る。粉末、MS(APCI)m/
z;740(M+H),IR(Nujol)cm−1
3333,2174,1705,1635。
【0400】実施例297−303 (1)対応原料化合物を実施例296(1)(2)と同
様に処理することにより第18表記載の化合物を得る。
【0401】
【表66】
【0402】
【表67】
【0403】
【表68】
【0404】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物297(2):実施例297(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
754(M+H),IR(Nujol)cm−1;32
80,2167,1705。 化合物298(2):実施例298(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
768(M+H),IR(Nujol)cm−1;21
65,1706,1636。 化合物299(2):実施例299(1)で得られる化
合物の0.5フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/
z;779(M+H),IR(Nujol)cm −1
2164,1574。 化合物300(2):実施例300(1)で得られる化
合物の0.5フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/
z;751(M+H),IR(Nujol)cm −1
2175,1576。 化合物301(2):実施例301(1)で得られる化
合物の0.5フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/
z;765(M+H),IR(Nujol)cm −1
2167,1576。 化合物302(2):実施例302(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
721.5(M+H),IR(Nujol)cm −1
3343,2173,1701。 化合物303(2):実施例303(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)m/z;
968.6(M+H),IR(Nujol)cm −1
2166,1703,1629。
【0405】実施例304 (1)(1α,4β)−2’−(3−アミノプロピル)
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4
−[4−[1−(2−クロロフェニルメチル)−1H−
ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−
ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](実施例279
(1)で得られる化合物)528mgおよび1、1−ビ
ス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン260mgのテ
トラヒドロフラン5mlおよびイソプロピルアルコール
10mlの混合溶液を、室温で22時間攪拌し、つづい
て3時間加熱還流する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル=50:1)で精製することにより、付加体(1α,
4β)−2’−[3−(1-メチルチオ-2-ニトロ-ビニル
アミノ)プロピル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−クロロフェ
ニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](574mg、収率93%)を得る。 MS(ESI)m/z;790.4(M+H),IR
(Nujol)cm−1;1638,3480。 (2)上記(1)で得られる化合物148mgのジオキ
サン3ml、イソプロパノール3mlおよびジメチルア
ミン水溶液1mlの混合溶液を、室温で18時間攪拌す
る。溶媒を留去し、残渣をNH−シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム)で精製することにより、
(1α,4β)−2’−[3−(1−ジメチルアミノ−
2−ニトロ−ビニルアミノ)プロピル]−3’,4’−
ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[1−
(2−クロロフェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,
4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]
カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン](124mg、収率84%)を得
る。 MS(ESI)m/z;787.4(M+H),IR(N
ujol)cm−1;1637,3463。 (3)上記(2)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(2)で得られる化合
物の1フマル酸塩を粉末として得る。MS(ESI)m
/z;809(M+Na),787(M+H),IR
(Nujol)cm−1;1699,1617,157
0。
【0406】実施例305−312 (1)対応原料化合物を実施例304(1)(2)と同
様に処理することにより第19表記載の化合物を得る。
【0407】
【表69】
【0408】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物305(2):実施例305(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(ESI)m/z;7
95(M+Na),773(M+H),IR(Nujo
l)cm−1;1701,1623、1573。 化合物306(2):実施例306(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(ESI)m/z;7
81(M+Na),759(M+H),IR(Nujo
l)cm−1;1699,1614,1574。 化合物307(2):実施例307(1)で得られる化
合物の2クエン酸塩。粉末、MS(ESI)m/z;7
96.5(M−H),IR(Nujol)cm ;1
724,1665,1610。 化合物308(2):実施例308(1)で得られる化
合物の2クエン酸塩。粉末、MS(ESI)m/z;7
92(M+Na),770(M+H),IR(Nujo
l)cm−1;1720,1610。 化合物309(2):実施例309(1)で得られる化
合物の2クエン酸塩。粉末、MS(ESI)m/z;7
82(M−H),IR(Nujol)cm−1;172
5,1612。 化合物310(2):実施例307(1)で得られる化
合物のクエン酸塩。 化合物311(2):実施例308(1)で得られる化
合物のクエン酸塩。 化合物312(2):実施例309(1)で得られる化
合物のクエン酸塩。
【0409】実施例313 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(メチ
ルアミノ)プロピオニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,
7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒ
ドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-
(4-ピリジルメチル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミ
ジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シ
クロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリン](実施
例165(1)で得られる化合物)10.0g、トリエ
チルアミン1.71gの塩化メチレン100ml溶液中
に、プロパノイルオキシメチルカルボノクロリデート
(propanoyloxymethyl carbo
nochloridate:F. J.Lundet et al, Synth
esis (1990) 1159.)2.50gの塩化メチレン30m
l溶液を氷冷下で滴下する。同温で1時間攪拌後、室温
で1時間攪拌する。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1)で
精製することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−
2’−[3−[N−(プロピオニルオキシメチルオキシ
カルボニル)−N−メチルアミノ]プロピオニル]−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[4−[1−
(4−ピリジルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−
d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カル
ボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)
−イソキノリン](6.90g、収率60%)を結晶と
して得る。 融点160−161℃,MS(APCI):1017.
5(M+H),IR(Nujol)cm−1:175
5,1721,1641。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):1017(M+H),IR(Nuj
ol)cm−1:3397,1751,1708,16
35。
【0410】実施例314 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(メチ
ルアミノ)プロピオニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,
7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒ
ドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-
(4-ピリジルメチル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミ
ジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シ
クロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリン](実施
例165(1)で得られる化合物)0.55g、トリエ
チルアミン0.1mlの塩化メチレン溶液8ml中に、
2−(クロロメチルオキシカルボニルオキシ)−ピリジ
ン128mgの塩化メチレン2ml溶液を氷冷下で滴下
する。4℃で20分攪拌後、酢酸エチルを加え、水、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥する。溶媒を
留去後、残渣をトルエン共沸する。 (2)上記(1)で得られる残渣、炭酸セシウム1.1
1g、モレキュラー・シーブズ3A(MS3A)1.1
1g、プロピオン酸0.185ml、アセトニトリル1
5mlの混合物を6時間加熱還流する。反応液を冷却
後、酢酸エチルを加え不溶物をセライトろ過する。ろ液
を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒留去後、NH−シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル)で精製することにより、(1R*
2R*(S*),4R*)−2’−[3−[N−(プロピオ
ニルオキシメチルオキシカルボニル)−N−メチルアミ
ノ]プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4
−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4−[4−[1−(4−ピリジルメチル)1H−
ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−
ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](430mg、収
率68%:実施例313(1)で得られる化合物)を結
晶として得る。 融点160−161℃。
【0411】実施例315 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−[3−
(メチルアミノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−
イソキノリル)−4−[4−[3−メチル−3H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イ
ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](実施
例241(1)で得られる化合物)250mg、炭酸セ
シウム512mg、モレキュラー・シーブズ3A(MS
3A)粉末460mg、アセトニトリル8mlに、氷冷
下、クロロメチルクロロホルメート0.03mlを加
え、室温で30分攪拌する。反応液に、ピバリン酸12
6mgを加え4時間加熱還流する。反応液を冷却後、無
機物を濾去し、酢酸エチルで洗浄する。ろ液を留去後、
酢酸エチルに溶かして水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒留去後、NH−シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル)で精製することにより、(1R*,2R*
(S*),4R*)−2’−[3−[N−(ピバロイルオ
キシメチルオキシカルボニル)−N−メチルアミノ]プ
ロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジ
メトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4
−[4−[3−メチル−3H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−d]ピリミジン−7−イル]−1−ピペラジ
ニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](215mg、収率72
%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):969(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1746,1721,1639,159
7。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):969(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:3133,1713,1635。
【0412】実施例316−361 (1)対応原料化合物を実施例313(1)、314
(1)(2)または315(1)と同様に処理すること
により、第20表記載の化合物を得る。
【0413】
【表70】
【0414】
【表71】
【0415】
【表72】
【0416】
【表73】
【0417】
【表74】
【0418】
【表75】
【0419】
【表76】
【0420】
【表77】
【0421】
【表78】
【0422】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物316(2):実施例316(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物317(2):実施例317(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物318(2):実施例318(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物319(2):実施例319(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物320(2):実施例320(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):92
8.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
31,1707,1636。 化合物321(2):実施例321(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):85
9.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
35,1705,1657。 化合物322(2):実施例322(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):91
3.5、(M+H),IR(Nujol)cm−1:1
747,1714,1667,1637。 化合物323(2):実施例323(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):984
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3131,
1710,1637。 化合物324(2):実施例324(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物325(2):実施例325(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、〔α〕−33.8°(c
1.0,エタノール)。 化合物326(2):実施例326(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、〔α〕−34.39°
(c1.0,エタノール)、MS(APCI):92
9.4(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
33,1708、1635。 化合物327(2):実施例327(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物328(2):実施例328(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):957
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3131,
1706,1637。 化合物329(2):実施例329(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):101
0(M+H),IR(Nujol)cm−1:313
5,1708,1634。 化合物330(2):実施例330(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):104
5(M+H),IR(Nujol)cm−1:313
3,1709,1633。 化合物331(2):実施例331(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物332(2):実施例332(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、〔α〕+40.2°(c
1.0,エタノール)、MS(APCI):969(M
+H),IR(Nujol)cm−1:3081,17
49,1713,1666。 化合物333(2):実施例333(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、〔α〕+29°(c0.
5,エタノール)、MS(APCI):1045(M+
H)。 化合物334(2):実施例334(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、〔α〕−3
8.8°(c1.0,エタノール)、MS(APC
I):1045.5(M+H),IR(Nujol)c
−1:1745,1714,1665,1639。 化合物335(2):実施例335(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、〔α〕−43.0°(c
1.0,エタノール)、MS(APCI):969.5
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3084,
1714、1637。 化合物336(2):実施例336(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物337(2):実施例337(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、〔α〕−37.24°
(c1.0,エタノール)、MS(APCI):104
5.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
29,1710,1635。 化合物338(2):実施例338(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、〔α〕+40.2°(c
1.0,エタノール)、MS(APCI):1078
(M+H)。 化合物339(2):実施例339(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、〔α〕+17.9°(c
1.0,エタノール)、MS(APCI):1045
(M+H)。 化合物340(2):実施例340(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物341(2):実施例341(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):99
6.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
33,1711,1633。 化合物342(2):実施例342(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。 化合物343(2):実施例343(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):107
8.7(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
30,1711,1633。 化合物344(2):実施例344(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):106
5.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
28,1710,1633。 化合物345(2):実施例345(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):107
1.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
30,1710,1633。 化合物346(2):実施例346(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I):1031(M+H),IR(neat+クロロホ
ルム)cm−1:1715,1635。 化合物347(2):実施例347(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):103
1(M+H),IR(Nujol)cm−1:170
7,1653,1636。 化合物348(2):実施例348(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):100
3(M+H),IR(Nujol)cm−1:341
5,1757,1707,1651。 化合物350(2):実施例350(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):102
9(M+H),IR(Nujol)cm−1:340
9,1710,1634。 化合物351(2):実施例351(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(FAB):968
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3429,
1752,1711,1633。 化合物352(2):実施例352(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):93
8.7(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
32,1700,1635。 化合物353(2):実施例353(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):980
(M+H),IR(Nujol)cm−1:1712,
1634。 化合物354(2):実施例354(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):982
(M+H),IR(Nujol)cm−1:1711,
1633。 化合物355(2):実施例355(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):996
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3419,
1711,1635。 化合物356(2):実施例356(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):101
0(M+H),IR(Nujol)cm−1:171
0,1631。 化合物357(2):実施例357(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):982
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3129,
1710,1635。 化合物358(2):実施例358(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):102
2.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
28,1711,1635。 化合物359(2):実施例359(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):100
8.8(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
25,1711,1633。 化合物360(2):実施例360(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):99
6.7(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
31,1713,1634。 化合物361(2):実施例361(1)で得られる化
合物の2クエン酸塩。粉末、MS(APCI):842
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3362,
2610,1732,1634。
【0423】実施例362 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(メチ
ルアミノ)プロピオニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,
7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒ
ドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-
(4-ピリジルメチル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミ
ジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シ
クロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリン](実施
例165(1)で得られる化合物)200mg、トリエ
チルアミン57mgの塩化メチレン溶液8ml中に、2
−(クロロメチルオキシカルボニルオキシ)ピリジン1
33mgの塩化メチレン2ml溶液を氷冷下で滴下す
る。4℃で30分攪拌後、酢酸エチルを加え、水、飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒を留去
する。テトラブチルアンモニウムヨージド(tetra
butylammonium iodide)166m
g、炭酸セシウム367mg、エタノール52mgの懸
濁液の中に、上記の粗生成物のジメチルホルムアミド7
ml溶液を加え、炭酸ガスをバブルしながら室温で激し
く攪拌する。2時間後、炭酸セシウム367mg、エタ
ノール208mgを追加し、さらに50−60℃で4時
間攪拌する。反応液に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩
水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=100:1)で精製することにより、
(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−[3−[N−
(エトキシカルボニルオキシメチルオキシカルボニル)
−N−メチルアミノ]プロピオニル]−3’,4’−ジ
ヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−イソキノリル)−4−[4−[1−(4−ピリジル
メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−
4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](167mg、収率43%)をアモルファス粉末と
して得る。 MS(APCI):1033.5(M+H)。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):1033.6(M+H),IR(N
ujol)cm−1:3131,1757,1710。
【0424】実施例363−367 (1)対応原料化合物を実施例362(1)と同様に処
理することにより、第21表記載の化合物を得る。
【0425】
【表79】
【0426】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物363(2):実施例363(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):104
7.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
10,3129,1758,1710。 化合物364(2):実施例364(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):108
7.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
08,3129,1752,1710。 化合物365(2):実施例365(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):101
9.4(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
09,3131,1761,1709。 化合物366(2):実施例366(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):104
7.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
27,1751,1715。 化合物367(2):実施例367(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):107
3.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
28,1753,1710。
【0427】実施例368 (1)トリホスゲン446mgの塩化メチレン10ml
溶液中に、4−ヒドロキシメチル−5−メチル−1,3
−ジオキソール−2−オン(M.Alpegiani
et al,Synthetic Communicat
ion,22,1277(1992))583mgの塩
化メチレン5ml溶液を氷冷下で滴下する。次いで、ジ
イソプロピルエチルアミン585mgの塩化メチレン5
ml溶液をゆっくりと滴下する。同温で2.5時間攪拌
後、過剰のホスゲンを脱気する。(1R*,2R
*(S*),4R*)-2’-[3-(メチルアミノ)プロピオ
ニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-
(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキ
シ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-(4-ピリジルメチル)
−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピ
ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
1’(2’H)−イソキノリン](実施例165(1)で
得られる化合物)1.00g、ジイソプロピルエチルア
ミン291mgの塩化メチレン5ml溶液を、氷冷下、
上記の反応溶液へ滴下する。5分後氷水を加え、溶媒を
留去する。残渣を酢酸エチルに溶かし、水、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=30:1)で精製するこ
とにより、(1R *,2R*(S*),4R*)−2’−[3
−[N−[(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキ
ソール−4−イル)メチルオキシカルボニル]−N−メ
チルアミノ]プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
キノリル)−4−[4−[1−(4−ピリジルメチル)
−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](27
3mg、収率23%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):1043.5(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1817,1736,1703,
1635。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):1043.5(M+H),IR(N
ujol)cm−1:3131,1815,1704。
【0428】実施例369−377 (1)対応原料化合物を実施例368(1)と同様に処
理することにより、第22表記載の化合物を得る。
【0429】
【表80】
【0430】
【表81】
【0431】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物369(2):実施例369(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、〔α〕+48.19°
(c1.0,エタノール)、MS(APCI):967
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3133,
1817,1706。 化合物370(2):実施例370(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、〔α〕−49.4°(c
1.0,エタノール)、MS(APCI):967.6
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3133,
1818,1706。 化合物371(2):実施例371(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):967
(M+H),IR(Nujol)cm−1:3133,
1817,1705。 化合物372(2):実施例372(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):110
5.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
04,1821,1759,1704,1651。 化合物373(2):実施例373(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):108
5.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
09,3132,1811,1703。 化合物374(2):実施例374(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):105
7(M+H),IR(Nujol)cm−1:181
9,1703,1652。 化合物375(2):実施例375(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):107
1(M+H),IR(Nujol)cm−1:339
1,1816,1701,1635。 化合物376(2):実施例376(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):107
1(M+H),IR(Nujol)cm−1:340
7,1703,1636。 化合物377(2):実施例377(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I):994.7(M+H),IR(neat+クロロ
ホルム)cm−1:1820,1704,1667,1
639。
【0432】実施例378 (1)4‐アセトキシベンジルアルコール337mg、
ジ(2‐ピリジル)カーボネート(A.K.Ghosh
et al,Tetrahedron Letter
1991,32(34)4251.)292mg、トリ
エチルアミン205mgを塩化メチレン5mlに加え、
室温で終夜撹拌する。反応混合物中へ、(1R*,2R
*(S*),4R*)-2’-[3-(メチルアミノ)プロピオ
ニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-
(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキ
シ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-(4-ピリジルメチル)
−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピ
ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
1’(2’H)−イソキノリン](実施例165(1)で
得られる化合物)665mgを加え、室温で3時間撹拌
する。溶媒を留去し、酢酸エチルを加えて飽和炭酸水素
ナトリウム水で洗浄後、飽和食塩水で洗浄する。硫酸ナ
トリウムで乾燥、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1)
で精製することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)-
2’-[3-[N−(4−アセトキシベンジルオキシカルボ
ニル)−N−メチルアミノ]プロピオニル]-3’,4’-
ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,
3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリ
ル)-4-[4-[1-(4-ピリジルメチル)−1H-ピラゾロ
[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カル
ボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’H)−イソ
キノリン](697mg、収率86.1%)をアモルフ
ァス粉末として得る。 MS(APCI):1079.6(M+H)。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):1079.6(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1759,1698,1650。
【0433】実施例379−385 (1)対応原料化合物を実施例378(1)と同様に処
理することにより、第23表記載の化合物を得る。
【0434】
【表82】
【0435】
【表83】
【0436】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物379(2):実施例379(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):114
1.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:16
98,1634。 化合物380(2):実施例380(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):112
1.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
25,1751,1700,1635。 化合物381(2):実施例381(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I):1109.6(M+H),IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1:1759,1700,1637。 化合物382(2):実施例382(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):115
5.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
09,3127,1762,1701,1635。 化合物383(2):実施例383(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I):1151.7(M+H),IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1:1757,1693,1640。 化合物384(2):実施例384(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):115
1.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:31
29,1711,1635。 化合物385(2):実施例385(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):112
1.7(M+H),IR(neat+クロロホルム)c
−1:1746,1693。
【0437】実施例386 (1)2‐ベンゾイルオキシメチル安息香酸クロリド1
08mgの塩化メチレン7ml溶液中へ、(1R*,2R*
(S*),4R*)-2’-[3-(メチルアミノ)プロピオ
ニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-
(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキ
シ-1-イソキノリル)-4-[4-(1-プロピル−1H-ピ
ラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-1-ピペラジニ
ル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’
H)−イソキノリン](実施例236(1)で得られる化合
物)300mgとトリエチルアミン0.074mlの混
合した塩化メチレン1.5ml溶液を氷冷下で滴下し、
同温で30分攪拌する。反応混合物を氷水中に加え,塩
化メチレンで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム:メタノール=4:1)で精
製することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)-2’
-[3-[N−(2−ベンゾイルオキシメチルベンゾイル)
−N−メチルアミノ]プロピオニル]-3’,4’-ジヒド
ロ-6’,7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-
テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-
[4-[1-プロピル−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジ
ン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シク
ロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリン] (380
mg、収率99%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):1076(M+H)。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):1076(M+H),IR(Nuj
ol)cm−1:1714,1631。
【0438】実施例387−399 (1)対応原料化合物を実施例386(1)と同様に処
理することにより、第24表記載の化合物を得る。
【0439】
【表84】
【0440】
【表85】
【0441】
【表86】
【0442】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物387(2):実施例387(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):101
4(M+H),IR(Nujol)cm−1:312
9,1711,1631。 化合物388(2):実施例388(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):109
0(M+H),IR(Nujol)cm−1:171
5,1629,1572。 化合物389(2):実施例389(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):112
5(M+H),IR(Nujol)cm−1:312
3,1713,1628,1573。 化合物390(2):実施例390(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):112
5(M+H),IR(Nujol)cm−1:312
4,1713,1630。 化合物391(2):実施例391(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):104
9(M+H),IR(Nujol)cm−1:342
1,1715,1629。 化合物392(2):実施例392(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):113
8(M+H),IR(Nujol)cm−1:343
1,1716,1632。 化合物393(2):実施例393(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):112
5(M+H),IR(Nujol)cm−1:347
4,1722,1633。 化合物394(2):実施例394(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):115
8.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
47,1721,1635。 化合物395(2):実施例395(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):99
9.5(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
32,1760,1635。 化合物396(2):実施例396(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):107
5.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
14,1759,1707。 化合物397(2):実施例397(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):111
7.7(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
12,3129,1751,1706。 化合物398(2):実施例398(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。粉末、MS(APCI):113
7.6(M+H),IR(Nujol)cm−1:34
13,1707。 化合物399(2):実施例399(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APC
I):1105.7(M+H),IR(neat+クロ
ロホルム)cm−1:1759,1705,1681。
【0443】実施例400 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(メチ
ルアミノ)プロピオニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,
7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒ
ドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-
(4-ピリジルメチル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミ
ジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シ
クロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリン](実施
例165(1)で得られる化合物)200mgのギ酸2
ml溶液中に、氷冷下、無水酢酸0.21mlを加えて
室温で3時間撹拌する。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチ
ルで希釈し,該溶液を、10%炭酸カリウム水溶液中に
注ぐ。水層を酢酸エチルで抽出し,有機層を合わせて
水,飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水
=30:1:0.1)で精製することにより、(1R*
2R*(S*),4R*)-2’-[3-(N−ホルミル−N−
メチルアミノ)プロピオニル]-3’,4’-ジヒドロ-
6’,7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テ
トラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-
[4-[1-(4-ピリジルメチル)−1H-ピラゾロ[3,4-
d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-
スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](179mg、収率87%)をアモルファス粉末と
して得る。 MS(APCI):915(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1732,1668。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):915(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:3411,1704,1659。
【0444】実施例401 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(メチ
ルアミノ)プロピオニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,
7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒ
ドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-
(4-ピリジルメチル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミ
ジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シ
クロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリン](実施
例165(1)で得られる化合物)200mgの酢酸エ
チル2ml溶液と炭酸カリウム62mgの2ml水溶液
の混合物中に、氷冷下、クロル炭酸エチル21μlを加
える。同温で1.5時間撹拌後、酢酸エチルで希釈し,
有機層を水,飽和食塩水で洗浄する。硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を留去する.残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%ア
ンモニア水=30:1:0.1)で精製することによ
り、(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(N−エ
トキシカルボニル−N−メチルアミノ)プロピオニル]-
3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-(2-エ
チル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-
イソキノリル)-4-[4-[1-(4-ピリジルメチル)−1H
-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジ
ニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’
H)−イソキノリン](212mg、収率98%)をアモ
ルファス粉末として得る。 MS(APCI):959.5(M+H),IR(Nu
jol)cm−1:1694。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):959(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1691,1632。
【0445】実施例402 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(メチ
ルアミノ)プロピオニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,
7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒ
ドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-
プロピル−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イ
ル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサ
ン-1,1’(2’H)−イソキノリン](実施例236
(1)で得られる化合物)500mgとトリエチルアミ
ン0.13mlの塩化メチレン10ml溶液中に、氷冷
下、クロル炭酸ブチル83μlを加える。同温で1時間
撹拌後、溶媒を留去し,残渣に酢酸エチルを加え,水,
飽和食塩水で洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製するこ
とにより、(1R*,2R*(S *),4R*)-2’-[3-
(N−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)プロピ
オニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2
-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメト
キシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-プロピル−1H-ピ
ラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニ
ル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’
H)−イソキノリン](560mg、収率100%)をア
モルファス粉末として得る。 MS(APCI):938.6(M+H),IR(Nu
jol)cm−1:1697,1637。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):938.7(M+H),IR(Nu
jol)cm−1:3428,3132,1700,1
635。
【0446】実施例403 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-(メチ
ルアミノ)プロピオニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,
7’-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒ
ドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-
(4-ピリジルメチル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミ
ジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シ
クロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリン](実施
例165(1)で得られる化合物)800mgとt−ブ
トキシカルボニルグリシン190mg、トリエチルアミ
ン0.38ml、1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩233mg、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール183mgの塩化メチレ
ン20ml混合物を室温で13時間撹拌する。反応液を
クロロホルムで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水
=50:1:0.1)で精製することにより、(1R*
2R*(S*),4R*)-2’-[3-(N−tert‐ブト
キシカルボニルアミノアセチル−N−メチルアミノ)プ
ロピオニル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキ
シ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジ
メトキシ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-(4-ピリジル
メチル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イ
ル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサ
ン-1,1’(2’H)−イソキノリン](978mg、収
率100%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):1044.5(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1711。 (2)上記(1)で得られる化合物961mgの塩化メ
チレン5ml溶液中に、トリフルオロ酢酸5mlを加
え,室温で15時間撹拌する。溶媒を留去し,10%炭
酸カリウム水溶液を加え,アルカリ性とする。クロロホ
ルムで抽出後,有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:
28%アンモニア水=20:1:0.1)で精製するこ
とにより、(1R*,2R*(S*),4R*)-2’-[3-
(N−アミノアセチル−N−メチルアミノ)プロピオニ
ル]-3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-2-(2
-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-
1-イソキノリル)-4-[4-[1-(4-ピリジルメチル)−
1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペ
ラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’
(2’H)−イソキノリン](846mg、収率96%)
をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):944.5(M+H),IR(Nu
jol)cm−1:3373,1635。 (3)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩を粉末として得る。 MS(APCI):944(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:3398,1633、1573。
【0447】実施例404 (1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参考例12
(4)で得られる化合物)を実施例52(1)と同様に
処理することにより、(1α,4β)-3’,4’-ジヒドロ
-6’,7’-ジメトキシ-4-[4-[1-(3−ニトロベンジ
ル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1
-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
1’(2’H)−イソキノリン]をアモルファス粉末とし
て得る。 MS(APCI)m/z;627(M+H)。
【0448】実施例405 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン](参考例16(1)で得られる化合物)1.226g
とトリエチルアミン2.915gの塩化メチレン10ml中に、氷
冷下、クロロアセチルクロリド0.51mlの塩化メチレン10
ml溶液を滴下し、同温度で2時間撹拌する。反応液を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶中へ注ぎ、クロロホルムで抽
出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム
で乾燥し溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1)
で精製することにより、(1α,4β)−2’−クロロア
セチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキ
シ−4−ベンジルオキシカルボニル−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)−イソキノリン] 1.35gを油
状物として得る。 MS(APCI)m/z;472(M+H),IR(n
eat)cm-1;1727,1661。 (2)上記(1)で得られる化合物1.334gを20
mlのアセトニトリルに溶解し、50%ジメチルアミン
水溶液10mlを加えて室温で終夜撹拌する。反応液を
濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製するこ
とにより、(1α,4β)−2’−(N,N−ジメチルア
ミノアセチル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]
1.34gを油状物として得る。 MS(APCI)m/z;481(M+H),IR(n
eat)cm-1;1731,1658,1651,16
33。 (3)上記(2)で得られる化合物1.32gをメタノ
ール20mlに溶解し,10%パラジウム−炭素263
mgを加えて常圧水素添加する。24時間後触媒を濾去
後、溶媒を留去することにより、(1α,4β)−2’−
(N,N−ジメチルアミノアセチル)−3’,4’−ジ
ヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−カルボキシル−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン]0.99gを得る。 融点223−235℃(分解),MS(APCI)m/
z;391(M+H),IR(Nujol)cm-1;1
671。 (4)上記(3)で得られる化合物を実施例52(1)と
同様に処理することにより、(1α,4β)-2’−(N,
N−ジメチルアミノアセチル)−3’,4’-ジヒドロ-
6’,7’-ジメトキシ-4-[4-[1-(3−メチルベンジ
ル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1
-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
1’(2’H)−イソキノリン]を結晶性粉末として得
る。 融点116−118℃、MS(APCI)m/z;68
1(M+H)。 (5)上記(4)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(4)で得られる化合
物の1フマル酸塩を得る。 MS(APCI)m/z;681(M+H),IR(N
ujol)cm-1;3407,1650,1634。
【0449】実施例406 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン](参考例16(1)で得られる化合物)2.77
g(7mmol)のテトラヒドロフラン30ml溶液に、ホ
ルマリン水溶液30ml、ナトリウムトリアセトキシボ
ロヒドリド4.45gを氷冷下で加え、室温で2時間撹
拌する。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を反応液に加
え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗後、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:
1)で精製することにより、(1α,4β)−2’−メチル
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4
−ベンジルオキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン
−1,1’(2’H)−イソキノリン]2.76gを樹
脂状物として得る。 MS(APCI)m/z;410(M+H),IR(n
eat)cm-1;1727,1608。 (2)上記(1)で得られる化合物2.76gをエタノ
ール30mlに溶かし,水酸化パラジウム400mgを
加えて3気圧の水素雰囲気下で水素添加する。反応液に
水を加え、触媒を濾去後、溶媒を留去することにより、
(1α,4β)−2’−メチル−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]
1.87gを得る。 融点199℃,MS(APCI)m/z;320(M+
H),IR(Nujol)cm-1;3385,172
2,1611。 (3)上記(2)で得られる化合物を実施例52(1)と
同様に処理することにより、(1α,4β)-2’−メチル
−3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-4-[4-
(3−メチル−3H-1,2,3−トリアゾロ[4,5-
d]ピリミジン-7-イル)-1-ピペラジニル]カルボニル
-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリ
ン]を結晶性粉末として得る。 融点189−191℃、MS(APCI)m/z;52
1(M+H)。
【0450】実施例407 (1)3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジヒドロキ
シ−4,4−ジエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参考例
13(1)で得られる化合物)14.767g、炭酸カ
リウム27.03g、ヨウ化エチル15.64mlおよ
びジメチルアセトアミド60mlを合わせて氷冷下30
分、室温1時間、100℃で3時間撹拌し、その後室温
で終夜撹拌する。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出
する。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶
媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)で精製すること
により、2’−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジエトキシ−4,4−ジエトキシカルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン]17.81gを油状物として得る。 MS(APCI)m/z;462(M+H),IR(n
eat)cm-1;1730。 (2)上記(1)で得られる化合物17.79g、水酸
化ナトリウム7.75g、エタノール30mlおよび水
30mlを合わせて、室温で5時間撹拌後、13時間加
熱還流を行う。反応液を氷冷し10%塩酸でpH1−2
とした後、溶媒を留去する。残渣にピリジン200ml
を加え、3時間加熱還流する。反応液を冷却後、溶媒を
留去し、トルエン共沸する。残渣を水に溶解し、10%
水酸化ナトリウム水溶液でpH7とし、食塩で塩析後、
クロロホルムで抽出する。有機層を少量の飽和食塩水で
洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去す
る。残渣をイソプロピルアルコール−酢酸エチルの混合
溶媒で結晶化することにより、(1α,4β)−2’−
エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキ
シ−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン] 3.26gを得る。 融点203−213(分解) MS(APCI)m/z;362(M+H),IR(n
eat)cm-1;1715,1735。 (3)上記(2)で得られる化合物を実施例52(1)と
同様に処理することにより、(1α,4β)-2’−エチル
−3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジエトキシ-4-[4-
[1−(2−ピリジルメチル)−1H-ピラゾロ[3,4-
d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル
-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリ
ン]をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI)m/z;639(M+H)。
【0451】実施例408 (1)3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−2−
(3−ジベンジルアミノプロピル)−1’−[4−(3−メ
チル−3H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−d]ピリミ
ジン−7−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニルースピ
ロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン](参考
例23(7)で得られる化合物)579mg、5%パラジ
ウム炭素116mg、ギ酸アンモニウム980mgとテ
トラヒドロフラン10ml、メタノール20mlの混合
物を2.5時間加熱還流する。触媒をろ去し、濾液を濃縮
する。残渣に10%炭酸カリウム水溶液を加え、クロロホ
ルムで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣を中性シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール:アンモニア水=20:1:0.1)で精製することによ
り、3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−2−(3
−アミノプロピル)−1’−[4−(3−メチル−3H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)
ピペラジン−1−イル]カルボニルースピロ[イソキノリ
ン−1(2H),4’−ピペリジン]357mg(81
%)を得る。 MS(APCI):565(M+H)、IR(neat)cm-1
3373,1639。 (2)上記(1)で得られる化合物139mgのジメチ
ルホルムアミド3ml溶液中に、トリエチルアミン75
mgとN−t−ブトキシカルボニル−N’−ベンジルオキ
シカルボニル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミジン
(国際公開特許WO2000078723参照)を加え、室温で1時間
撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩
水で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール=100:1)で精製すること
により、3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−2−
[3−(N−t−ブトキシカルボニルーN’−ベンジルオキ
シカルボニル)グアニジノプロピル]−1’−[4−(3−メ
チル−3H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−d]ピリミ
ジン−7−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピ
ロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]190
mg(92%)を得る。 MS(APCI):841(M+H)、IR(nujol)cm-1
3325,1722。 (3)上記(2)で得られる化合物175mgの塩化メチ
レン1ml溶液に、トリフルオロ酢酸1mlを加え、室温
2時間撹拌する。反応液を濃縮後、クロロホルムを加
え、10%炭酸カリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄す
る。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去する。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール:アンモニア水=20:1:0.1)で精製
することにより、3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−2−[3−(N−ベンジルオキシカルボニル)グアニジ
ノプロピル]−1’−[4−(3−メチル−3H−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)ピペラ
ジン−1−イル]カルボニル−スピロ[イソキノリン−1
(2H),4’−ピペリジン]162mg(定量的)を得
る。 MS(APCI):841(M+H)、IR(nujol)cm-1
3375,1634。 (4)上記(3)で得られる化合物150mg、10%
パラジウム炭素30mgとメタノール5mlの混合物を3−
4気圧の水素雰囲気下で接触水素添加する。反応液から
触媒をろ去し、濾液に塩化水素のエタノール溶液を加
え、溶媒を留去する。残渣をエタノール/エーテルの混
合溶媒で濾取することにより、3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−2−(3−グアニジノプロピル)−
1’−[4−(3−メチル−3H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−d]ピリミジン−7−イル)ピペラジン−1−イ
ル]カルボニル−スピロ[イソキノリン−1(2H),4’
−ピペリジン]・塩酸塩111mgを粉末として得る。 MS(APCI):607(M+H)、IR(nujol)cm-1
3327,1650。
【0452】実施例409−447 対応原料化合物を実施例52(1)と同様に処理するこ
とにより、第25表記載の化合物を得る。
【0453】
【表87】
【0454】
【表88】
【0455】
【表89】
【0456】
【表90】
【0457】
【表91】
【0458】実施例448−472 (1)対応原料化合物を実施例274(2)と同様に処
理することにより、第26表記載の化合物を得る。
【0459】
【表92】
【0460】
【表93】
【0461】
【表94】
【0462】
【表95】
【0463】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物468(2):実施例468(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。MS(APCI) 679 (M+H),IR (Nujol)
1633。 化合物469(2):実施例469(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。MS(APCI) 653 (M+H),IR (Nujol)
1633。 化合物470(2):実施例470(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。MS(APCI) 653 (M+H),IR (Nujol)
1634。 化合物471(2):実施例471(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。MS(APCI) 653 (M+H),IR (Nujol)
1632。 化合物472(2):実施例472(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。MS(APCI) 609 (M+H),IR (Nujol)
1629。
【0464】実施例473−486 対応原料化合物を実施例274(2)および実施例2
(2)と同様に処理することにより、第27表記載の化
合物を得る。
【0465】
【表96】
【0466】
【表97】
【0467】実施例487−488 (1)対応原料化合物を実施例293(1)(2)と同
様に処理することにより、第28表記載の化合物を得
る。
【0468】
【表98】
【0469】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物488(2):実施例488(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。MS(APCI)654(M+H)、IR(nujol) c
m-1: 3373, 1628。
【0470】実施例489 (1α,4β)−2’−(3−アミノプロピル)−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−
[1−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−
d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボ
ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン](実施例283(1)で得られる化合物)2
00mg、シクロヘキサノン0.3mlの塩化メチレン溶液
中に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム94mgを
加えて、13時間室温で撹拌する。反応液を酢酸エチル
で希釈し飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル:アンモニア水=20:1:0.1)で精製すること
により、(1α,4β)−2’−(3−シクロヘキシルア
ミノプロピル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−4−[4−[1−(2−ニトロベンジル)−1
H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1
−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン
−1,1’(2’H)−イソキノリン]201mg(89%)
をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):766(M+H)、IR(nujol) cm-1:1640,
1571。
【0471】実施例490−503 (1)対応原料化合物を実施例489と同様に処理する
ことにより、第29表記載の化合物を得る。
【0472】
【表99】
【0473】
【表100】
【0474】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物490(2):実施例490(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)72
6(M+H)、IR(nujol) cm-1 1573。 化合物491(2):実施例491(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)76
8(M+H)、IR(nujol) cm-1 1643。 化合物494(2):実施例494(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)76
8(M+H)、IR(nujol) cm-1 1635。 化合物495(2):実施例495(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)74
0(M+H)、IR(nujol) cm-1 1634。 化合物496(2):実施例496(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)78
8(M+H)、IR(nujol) cm-1 1704。 化合物497(2):実施例497(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)78
0(M+H)、IR(nujol) cm-1 1635。 化合物498(2):実施例498(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)78
2(M+H)、IR(nujol) cm-1 1705。 化合物499(2):実施例499(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)74
0(M+H)、IR(nujol) cm-1 1635。 化合物500(2):実施例500(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)75
4(M+H)、IR(nujol) cm-1 1635。 化合物501(2):実施例501(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)76
8.4(M+H)、IR(nujol) cm-1 1635。 化合物502(2):実施例502(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)75
4.4(M+H)、IR(nujol) cm-1 1635。 化合物503(2):実施例503(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)72
6(M+H)、IR(nujol) cm-1 1574。
【0475】実施例504−636 (1)対応原料化合物を実施例52(1)と同様に処理
することにより、第30表記載の化合物を得る。
【0476】
【表101】
【0477】
【表102】
【0478】
【表103】
【0479】
【表104】
【0480】
【表105】
【0481】
【表106】
【0482】
【表107】
【0483】
【表108】
【0484】
【表109】
【0485】
【表110】
【0486】
【表111】
【0487】
【表112】
【0488】
【表113】
【0489】
【表114】
【0490】
【表115】
【0491】
【表116】
【0492】
【表117】
【0493】
【表118】
【0494】
【表119】
【0495】
【表120】
【0496】
【表121】
【0497】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物539(2):実施例539(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。MS(APCI) 681(M+H), IR (nujo
l) cm-1 :3407,1650,1634。 化合物540(2):実施例540(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)668
(M+H)、IR(nujol) 1638, 1573。 化合物541(2):実施例541(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)712
(M+H)、IR(nujol) 1641, 1573。 化合物542(2):実施例542(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)685
(M+H)、IR(nujol) 1638, 1573。 化合物543(2):実施例543(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)703
(M+H)、IR(nujol) 1643, 1627。 化合物544(2):実施例544(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)667
(M+H)、IR(nujol) 1643, 1573。 化合物545(2):実施例545(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)657
(M+H)、IR(nujol) 1639, 1574。 化合物546(2):実施例546(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)692
(M+H)、IR(nujol) 1642, 1573。 化合物547(2):実施例547(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)712
(M+H)、IR(nujol) 1641, 1573。 化合物548(2):実施例548(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)673
(M+H)、IR(nujol) 1641, 1574。 化合物549(2):実施例549(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)668
(M+H)、IR(nujol) 1640, 1573。 化合物550(2):実施例550(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)673
(M+H)、IR(nujol) 1643, 1573。 化合物551(2):実施例551(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)745/
747(M+H)、IR(nujol) 1640, 1573。 化合物552(2):実施例552(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)673
(M+H)、IR(nujol) 1703, 1641。 化合物553(2):実施例553(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)645
(M+H)、IR(nujol) 1641, 1573。 化合物554(2):実施例554(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)659
(M+H)、IR(nujol) 1699, 1641。 化合物555(2):実施例555(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)697
(M+H)。 化合物574(2):実施例574(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 6
55 (M+H)、IR (nujol) 1705, 1634。 化合物575(2):実施例575(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 6
11 (M+H)、IR (nujol) 1704, 1634。 化合物581(2):実施例581(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 17
05, 1636、MS(ESI)669(M+H)。 化合物582(2):実施例582(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 17
04, 1635、MS(ESI)625(M+H)。 化合物594(2):実施例594(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。MS(APCI): 583 (M+H)、IR (Nujo
l) cm-1 :1703、1633。 化合物605(2):実施例605(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI)
641 (M+H)、IR (nujol) 1705, 1636。 化合物606(2):実施例606(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI)
597 (M+H)、IR (nujol) 1704, 1634。
【0498】実施例637 (1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’−エトキシ
−4−[4−[1−(3−エトキシフェニルメチル)−1H
−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピ
ペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン](実施例633(1)で得
られる化合物)150mg、テトラヒドロフラン3ml、酢
酸0.3ml中に、ホルマリン水溶液41μl、トリアセ
トキシ水素化ホウ素ナトリウム78mgを加え、室温で2
時間撹拌する。反応液を飽和重曹水中にあけ酢酸エチル
で抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥
し、溶媒を留去する。残渣をNH−シリカゲル(クロロホ
ルム:メタノール=20:1)で精製し、凍結乾燥する
ことにより、(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−
6’−エトキシ−2’−メチル−4−[4−[1−(3−
エトキシフェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]
ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン]133mg(86.7%)を得る。 MS(APCI):624(M+H)、IR(nujol)(cm-1):344
5、1640、1570、1460,1375、1000。
【0499】実施例638−640 対応原料化合物を実施例637と同様に処理することに
より、第31表記載の化合物を得る。
【0500】
【表122】
【0501】実施例641 (1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’−エトキシ
−4−[4−[1−(3−エトキシフェニルメチル)−1H
−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピ
ペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン](実施例633(1)で得
られる化合物)150mgのアセトニトリル3ml溶液中
に、ジイソプロピルエチルアミン129μl、クロロア
セチルクロリド39μlを氷冷下に加え、2時間撹拌す
る。反応液にジメチルアミン水溶液1mlを加えた後、室
温で2時間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し水、
飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去
する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム→クロロホルム:メタノール=9:1)で精
製し、t−ブチルアルコールで凍結乾燥することによ
り、(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’−エト
キシ−2’−ジメチルアミノアセチル−4−[4−[1−
(3−エトキシフェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4
−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボ
ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン]94mg(55%)を粉末として得る。 MS (APCI) : 695(M+H), IR (nujol)cm-1 : 3465, 1635,
1570, 1460, 1000。
【0502】実施例642−647 対応原料化合物を実施例641と同様に処理することに
より、第32表記載の化合物を得る。
【0503】
【表123】
【0504】実施例648 (1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’−エトキシ
−4−[4−[1−(6−エチル−2−ピリジルメチル)−
1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1
−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](実施例636(1)
で得られる化合物)150mgのジメチルアセトアミド5
ml溶液に、炭酸カリウム174mg、ヨウ化エチル101
μlを加え、100℃で2時間撹拌する。反応液を冷却
後、酢酸エチルを加える。有機層を水洗後、飽和食塩水
で洗浄、乾燥後,溶媒を留去する。残渣をNH−シリカゲ
ル(酢酸エチル:ヘキサン=1:1→4:1)で精製し、
t−ブチルアルコールで凍結乾燥することにより、(1
α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’−エトキシ−
2’−エチル−4−[4−[1−(6−エチル−2−ピリ
ジルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−
4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]124
mg(79%)をアモルファス粉末として得る。 MS (APCI) : 623(M+H), IR (nujol)cm-1 : 164
0,1570。
【0505】実施例649 対応原料化合物を実施例648と同様に処理することに
より、(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’−エ
トキシ−2’−エチル−4−[4−[1−(6−エチル−
2−ピリジルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリ
ミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン]をアモルファス粉末として得る。 MS (APCI) : 623(M+H)。
【0506】実施例650−661 対応原料化合物を実施例52(1)と同様に処理するこ
とにより、第33表記載の化合物を得る。
【0507】
【表124】
【0508】
【表125】
【0509】実施例662−667 対応原料化合物を実施例648と同様に処理することに
より、第34表記載の化合物を得る。
【0510】
【表126】
【0511】実施例668−673 対応原料化合物を実施例637と同様に処理することに
より、第35表記載の化合物を得る。
【0512】
【表127】
【0513】実施例674−685 対応原料化合物を実施例641と同様に処理することに
より、第36表記載の化合物を得る。
【0514】
【表128】
【0515】
【表129】
【0516】実施例686 (1)(1α,4β)−2’−(3−アミノプロピル)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
[4−[1−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニ
ル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](実施例283(1)で得ら
れる化合物)100mg、クロロホルム2ml、水1ml、炭
酸水素ナトリウム37mg、およびクロロ炭酸メチル17
μlとの混合物を氷冷下1時間撹拌する。反応液にクロ
ロホルムを加え水洗後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を留去する。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:メタノール:アンモニア水=20:1:
0.1)で精製することにより、(1α,4β)−2’−
(3−メトキシカルボニルアミノプロピル)−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−
[1−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−
d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボ
ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン]94mgをアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):742(M+H)、IR(nujol) cm-1: 3328, 1718,
1637。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と同
様に処理することにより、上記(1)で得られる化合物
の1フマル酸塩を得る。 MS(APCI):742(M+H)、IR(nujol) cm-1: 1713, 1635。
【0517】実施例687−695 (1)対応原料化合物を実施例686(1)と同様に処
理することにより、第37表記載の化合物を得る。
【0518】
【表130】
【0519】
【表131】
【0520】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物687(2):実施例687(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI) 6
98(M+H)、IR (nujol) 1702, 1636。 化合物693(2):実施例693(1)で得られる化
合物の2フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 75
7 (M+H)、IR (Nujol) 1707, 1635, 1607。
【0521】実施例696 (1α,4β)-2'-(3-アミノプロピル)-3',4'-ジヒドロ-
6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ピリジルメチル)-1H-ピ
ラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カ
ルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノ
リン](実施例282(1)で得られる化合物)(250mg)を
塩化メチレンに溶解し、エトキシ酢酸(55μl)、1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
塩酸塩(112mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(78mg)およびトリエチルアミン(81μl)を加えて、
室温で18時間撹拌する。飽和炭酸水素ナトリウム(20m
l)を加えて酢酸エチルで抽出後、有機層を水と飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧
留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール:アンモニア水=190:10:1)で精
製することにより、(1α,4β)-2'-[3-(エトキシア
セタアミド)プロピル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキ
シ-4-[4−[1-(2-ピリジルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]
ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピ
ロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン]179mg(6
3%)をアモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 726 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 3415, 1653,
1637。
【0522】実施例697−709 (1)対応原料化合物を実施例696と同様に処理する
ことにより、第38表記載の化合物を得る。
【0523】
【表132】
【0524】
【表133】
【0525】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物697(2):実施例697(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)75
6(M+H)、IR (nujol) 1705, 1636。 化合物698(2):実施例698(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)78
6(M+H)、IR (nujol) 1711, 1636。 化合物699(2):実施例699(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)78
2(M+H)、IR (nujol) 1667, 1643。 化合物700(2):実施例700(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)78
4(M+H)、IR (nujol) 1718, 1635。 化合物701(2):実施例701(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)71
2(M+H)、IR (nujol) 1701, 1635。 化合物702(2):実施例702(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)74
2(M+H)、IR (nujol) 1711, 1634。 化合物703(2):実施例703(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)74
0(M+H)、IR (nujol) 1744, 1715。 化合物704(2):実施例704(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)73
8(M+H)、IR (nujol) 1636, 1573。
【0526】実施例710 (1)(1α,4β)−2’−[3−(2−ヒドロエトキ
シ)カルボニルアミノプロピル]−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−ニ
トロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](実施例704(1)で得られる化合物)95mgの
塩化メチレン2ml溶液に、氷冷下トリエチルアミン19
mgおよびトリホスゲン18mgを加え、1時間撹拌する。
その後、ジメチルアミン水溶液を0.5ml加え、さらに
1時間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留
去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール:アンモニア水=20:
1:0.1)で精製することにより、(1α,4β)−2’
−[3−(2−ジメチルアミノカルボキシエトキシ)カルボ
ニルアミノプロピル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−ニトロベンジ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]34mgを
アモルファス粉末として得る。 MS(APCI):843(M+H)、IR(Nujol) cm-1:1702、
1637。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と同
様に処理することにより、上記(1)で得られる化合物
の1フマル酸塩を得る。 MS(APCI):843(M+H)、IR(Nujol) cm-1:1704、
1633。
【0527】実施例711 (1α,4β)−2’−(3−アセトキシアセチルアミノ
プロピル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメ
トキシ−4−[4−[1−(2−ピリジルメチル)−1H−
ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピ
ペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](実施例707
(1)で得られる化合物)172mgのメタノール2ml溶
液に、4M水酸化ナトリウム水溶液0.17ml加え、1
時間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩
水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去するこ
とにより、(1α,4β)−2’−(3−ヒドロキシアセ
チルアミノプロピル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−ピリジルメチ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’−(2’H)−イソキノリン]122
mgをアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):698(M+H)、IR(Nujol) cm-1:1649,
1573。
【0528】実施例712−713 (1)対応原料化合物を実施例710と同様に処理する
ことにより、第39表記載の化合物を得る。
【0529】
【表134】
【0530】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物712(2):実施例712(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)79
9(M+H)、IR (nujol) 1698, 1632。 化合物713(2):実施例713(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS(APCI)76
9(M+H)、IR (nujol) 1704, 1633。
【0531】実施例714−733 (1)対応原料化合物を実施例296(1)および
(2)と同様に処理することにより、第40表記載の化
合物を得る。
【0532】
【表135】
【0533】
【表136】
【0534】
【表137】
【0535】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物714(2):実施例714(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)779(M+H)、IR(nuj
ol) cm-1: 2167, 1705, 1635。 化合物715(2):実施例715(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。粉末、MS(APCI)735(M+H)、IR(nuj
ol) cm-1: 2166, 1733, 1635。 化合物716(2):実施例716(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 21
68、MS(ESI)720(M+H)。 化合物717(2):実施例717(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 21
68、MS(ESI)765(M+H)。 化合物718(2):実施例718(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 21
68、MS(ESI)765(M+H)。 化合物719(2):実施例719(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 21
67、MS(ESI)738(M+H)。 化合物720(2):実施例720(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 21
67、MS(ESI)756(M+H)。 化合物721(2):実施例721(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 21
67、MS(APCI)710(M+H)。 化合物722(2):実施例722(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 21
67、MS(APCI)710(M+H)。 化合物723(2):実施例723(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 21
67、MS(APCI)726(M+H)。 化合物724(2):実施例724(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 21
67、MS(APCI)726(M+H)。 化合物725(2):実施例725(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 21
67、MS(APCI)721(M+H)。 化合物726(2):実施例726(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 83
3 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3277, 2166, 1636, 1701。 化合物727(2):実施例727(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 79
1 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3271, 2169, 1699, 1682, 1
635。 化合物728(2):実施例728(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 80
7 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3299, 2164, 1706, 1636, 1
610。 化合物729(2):実施例729(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 79
3 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3272, 2167, 1699, 1633。 化合物730(2):実施例730(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 80
7 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3278, 2166, 1705, 1631。 化合物731(2):実施例731(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 77
9 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3287, 2167, 1705。 化合物732(2):実施例732(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 75
9 (M+H),IR (Nujol) 2167, 1708, 1637。 化合物733(2):実施例733(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 81
2, 814 (M+H),IR (Nujol) 2165, 1635。
【0536】実施例734−737 (1)対応原料化合物を実施例304(1)(2)と同
様に処理することにより、第41表記載の化合物を得
る。
【0537】
【表138】
【0538】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物734(2):実施例734(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、IR(nujol) 17
00, 3395、MS(ESI)754(M+H)。化合物735(2):実
施例735(1)で得られる化合物の1クエン酸塩。MS (APCI) 793.5 (M+H),IR (Nujol) 1719, 1613。 化合物736(2):実施例736(1)で得られる化
合物の1クエン酸塩。MS(APCI) 767.5 (M+H),IR (Nujo
l) 1721, 1613。 化合物737(2):実施例737(1)で得られる化
合物の1クエン酸塩。MS(APCI) 767.5 (M+H),IR (Nujo
l) 1719, 1611。
【0539】実施例738 (1)(1α,4β)-2'-(3-アミノプロピル)-3',4'-ジ
ヒドロ-6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ニトロフェニル
メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピ
ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'
(2'H)−イソキノリン](実施例283(1)で得られる化合
物)(200mg)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液に、シ
クロヘキシルチオイソシアネート(44μl)を加えて室
温で18時間撹拌する。反応溶液を濃縮後、塩基性シリカ
ゲルクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製するこ
とにより、(1α,4β)-2'-[3-(N-シクロヘキシルチオウ
レイド)プロピル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-4
-[4−[1-(2-クロロフェニルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-
d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-ス
ピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン]240mg
(100%)をアモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 825 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 3331, 2175,
1716, 1699, 1683, 1636。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより,上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩を無色アモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 825 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 3274, 1706,
1635。
【0540】実施例739−741 (1)対応原料化合物を実施例738(1)と同様に処
理することにより、第42表記載の化合物を得る。
【0541】
【表139】
【0542】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物739(2):実施例739(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 79
9 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3343, 1706, 1636, 1612。 化合物740(2):実施例740(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 79
9 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3265, 1702, 1635, 1611。 化合物741(2):実施例741(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 75
7 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3341, 1707, 1635, 1612。
【0543】実施例742 (1)(1α,4β)-2'-(3-アミノプロピル)-3',4'-ジ
ヒドロ-6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ニトロフェニル
メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピ
ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'
(2'H)−イソキノリン](実施例283(1)で得られる化合
物)(200mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、ブ
チルイソシアネート(40μl)を加えて室温で18時間撹
拌する。反応溶液を濃縮後、塩基性シリカゲルクロマト
グラフィー(クロロホルム)で精製することにより、
(1α,4β)-2'-[3-(N-n−ブチルウレイド)プロピル]-
3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ニトロ
フェニルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イ
ル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサ
ン-1,1'(2'H)−イソキノリン]201mg(88%)をアモルフ
ァス粉末として得る。 MS (APCI) 783 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 3347, 1716,
1636。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩を無色アモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 783 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 3358, 1705,
1637。
【0544】実施例743 (1)対応原料化合物を実施例742(1)と同様に処
理することにより、(1α,4β)-2'-[3-(N-エチルウレ
イド)プロピル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-4-
[4−[1-(2-ニトロフェニルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]
ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピ
ロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン]をアモル
ファス粉末として得る。 MS (APCI) 755(M+H)。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩をアモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 755(M+H)、IR (nujol) cm-1 3346, 1703, 16
36, 1612。
【0545】実施例744 (1)(1α,4β)-2'-(3-アミノプロピル)-3',4'-ジ
ヒドロ-6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ニトロフェニル
メチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピ
ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'
(2'H)−イソキノリン](実施例283(1)で得られる化合
物)(200mg)の塩化メチレン(5ml)溶液に、塩化アセ
チル(25μl)、トリエチルアミン(60μl)を氷冷下加
えた後、室温で18時間撹拌する。反応溶液を濃縮後、塩
基性シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム)で
精製することにより、(1α,4β)-2'-[3-(アセタミド)
プロピル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1
-(2-ニトロフェニルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミ
ジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シク
ロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン]191mg(90%)を
アモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 726 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 1698, 1636。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより上記(1)で得られる化合物
の1フマル酸塩を無色アモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 726 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 3273, 1705,
1635。
【0546】実施例745 (1α,4β)-2'-(3-アミノプロピル)-3',4'-ジヒドロ
-6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ニトロフェニルメチ
ル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラ
ジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)
−イソキノリン](実施例283(1)で得られる化合物)
(1.0g)の塩化メチレン(5ml)およびイソプロパノー
ル(5ml)溶液に、3,4-ジエトキシ-3-シクロブテン-1,2
-ジオン(272mg)を加え、室温で24時間撹拌する。反応
溶液を濃縮後,シリカゲルクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール=20:1)で精製することにより、
(1α,4β)-2'-[3-(3-エトキシ-3-シクロブテン-1,2-
ジオン-4-イル)アミノプロピル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'
-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ニトロフェニルメチル)-1H-
ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]
カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキ
ノリン]1.13g(96%)をアモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 808 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 3213, 1801,
1705, 1607。
【0547】実施例746 (1)(1α,4β)-2'-[3-(3-エトキシ-3-シクロブテン
-1,2-ジオン-4-イル)アミノプロピル]-3',4'-ジヒドロ-
6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ニトロフェニルメチル)
-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニ
ル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イ
ソキノリン](実施例745で得られる化合物)(200m
g)のテトラヒドロフラン(2ml)およびイソプロパノ
ール(4ml)溶液に、ジメチルアミン水溶液(2ml)を加
え室温で18時間撹拌する。反応溶液を濃縮後、塩基性シ
リカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製す
ることにより、(1α,4β)-2'-[3-(3-ジメチルアミノ-
3-シクロブテン-1,2-ジオン-4-イル)アミノプロピル]-
3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ニトロ
フェニルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イ
ル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサ
ン-1,1'(2'H)−イソキノリン]170mg(85%)をアモルフ
ァス粉末として得る。 MS (APCI) 807 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 1793, 1668,
1636。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩を無色アモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 807 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 3387, 3246,
1795, 1707, 1637。
【0548】実施例747−748 (1)対応原料化合物を実施例746(1)と同様に処
理することにより、第43表記載の化合物を得る。
【0549】
【表140】
【0550】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物747(2):実施例747(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 79
3(M+H)、IR (nujol) cm-1 3246, 1799, 1707。 化合物748(2):実施例748(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 77
9(M+H)、IR (nujol) cm-1 3328, 3197, 1801, 1635。
【0551】実施例749 (1α,4β)-2'-(3-アミノプロピル)-3',4'-ジヒドロ
-6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ニトロフェニルメチ
ル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラ
ジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)
−イソキノリン](実施例283(1)で得られる化合物)
(1.0g)のテトラヒドロフラン(2ml)およびイソプロ
パノール(10ml)溶液に、(ビス(メチルチオ)メチレ
ン)プロパンジニトリル〔(CH3S)2C=C(CN)2〕(273
mg)を加えた後、8時間加熱還流する。反応溶液を濃縮
後、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール=30:1)で精製することにより、(1α,4β)-
2'-[3-(1-メチルチオ-2,2-ジシアノエチレンアミノ)プ
ロピル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-
(2-ニトロフェニルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミ
ジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シク
ロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン]1.17g(99%)を
アモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 806 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 2204, 1733,
1717, 1699, 1635。
【0552】実施例750 (1)(1α,4β)-2'-[3-(1-メチルチオ−2,2-ジシアノ
エチレンアミノ)プロピル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメ
トキシ-4-[4−[1-(2-ニトロフェニルメチル)-1H-ピラゾ
ロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カルボ
ニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリ
ン](実施例749で得られる化合物)200mgのアセト
ニトリル(5ml)溶液に、ジメチルアミン水溶液(5ml)
を加え封管で100℃で30分間加熱する。反応溶液を濃縮
後、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール=50:1)で精製することにより、(1α,4β)-
2'-[3-(1-アミノ−2,2-ジシアノエチレンアミノ)プロピ
ル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-4-[4−[1-(2-ニ
トロフェニルメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4
-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキ
サン-1,1'(2'H)−イソキノリン]268mg(72%)をアモル
ファス粉末として得る。 MS (APCI) 775 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 2199, 2173,
1631。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の1フマル酸塩を無色アモルファス粉末として得る。 MS (APCI) 825 (M+H)、IR (nujol) cm-1: 2200,2174,17
01,1635。
【0553】実施例751−752 (1)対応原料化合物を実施例750(1)と同様に処
理することにより、第44表記載の化合物を得る。
【0554】
【表141】
【0555】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物751(2):実施例751(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 80
3(M+H)、IR (nujol) cm-1 3264, 2200, 2176, 1707, 16
36。 化合物752(2):実施例752(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 78
9(M+H)、IR (nujol) cm-13264, 2200, 2176, 1707, 163
6。
【0556】実施例753−779 (1)対応原料化合物(参考例15(2)で得られる化
合物)を実施例52(1)と同様に処理することによ
り、第45表記載の化合物を得る。
【0557】
【表142】
【0558】
【表143】
【0559】
【表144】
【0560】
【表145】
【0561】(2)上記(1)で得られる化合物を実施
例2(2)と同様に処理することにより下記の塩を得
る。 化合物776(2):実施例776(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 68
2 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3855, 3629, 3395。 化合物777(2):実施例777(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 68
7 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3416, 1705, 1636。 化合物778(2):実施例778(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 65
9 (M+H)、IR (nujol) cm-1 3407, 1706, 1636。 化合物779(2):実施例779(1)で得られる化
合物の1フマル酸塩。アモルファス粉末、MS (APCI) 65
9(M+H)、IR (nujol) cm-1 3406, 1705, 1635。
【0562】実施例780 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−[3−
(N−メチル−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ)
プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
ノリン]−4−カルボン酸(参考例1(10)で得られ
る化合物)と4,6−ジメチル−2−ピペラジニルピリ
ジンを実施例52(1)と同様に処理することにより、
(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−[3−(N−
メチル−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピ
オニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−
[4−(4,6−ジメチルピリジン−2−イル)−1−
ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン]をアモルファス粉
末として得る。 MS (APCI) 917 (M+H)、IR (Nujol) 1701, 1635, 1605。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例165
(1)と同様に処理することにより、(1R*,2R
*(S*),4R*)−2’−[3−(N−メチル−アミ
ノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4
−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4−[4−(4,6−ジメチルピリジン−2−イ
ル)−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]をアモ
ルファス粉末として得る。 MS (APCI) 783 (M+H)、IR (Nujol) 1635, 1605。 (3)上記(2)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(2)で得られる化合
物の1フマル酸塩を得る。 MS (APCI) 783 (M+H),IR (Nujol) 1634, 1606。
【0563】実施例781 (1)(1α,4β)−2’−(3−アミノプロピル)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
[4−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニ
ル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](実施例477で得られる化
合物)500mgをジクロロメタンに溶かし、トリエチルア
ミンを加える。氷冷下、別途調整した(5−メチル−1,
3−ジオキソレン−2−オン−4−イル)−メチル p−
ニトロフェニル カーボネート270mg(J. Alexande
r and L.Kans, US 5,466,811.)を加え、1時間30分攪拌
後、反応液に水10mlを加える。有機層を分離し、飽
和炭酸水素ナトリウム10mlで洗浄後、硫酸ナトリウ
ム乾燥する。溶媒留去後、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム/メタノール=30:1〜20:
1)で精製することにより、(1α,4β)−2’−[3−
[N−(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4
−イル)メチルオキシカルボニルアミノ]プロピル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
[4−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニ
ル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](355mg、収率57%)をアモ
ルファス粉末として得る。 MS (APCI):657(parent compound form),IR (Nujol)
cm-1:1816, ,1717, 1633。 (2)上記(1)で得られる化合物を実施例2(2)と
同様に処理することにより、上記(1)で得られる化合
物の2フマル酸塩を得る。 MS (APCI) 813 (M+H)(prodrug form),IR (Nujol) 181
7, 1708, 1638。
【0564】実施例782−816 対応原料化合物を実施例52(1)と同様に処理するこ
とにより、第46表記載の化合物を得る。
【0565】
【表146】
【0566】
【表147】
【0567】
【表148】
【0568】
【表149】
【0569】
【表150】
【0570】
【表151】
【0571】
【表152】
【0572】
【表153】
【0573】実施例817 対応原料化合物を実施例52(1)と同様に処理するこ
とにより、第47表記載の化合物を得る。
【0574】
【表154】
【0575】
【表155】
【0576】
【表156】
【0577】
【表157】
【0578】
【表158】
【0579】
【表159】
【0580】
【表160】
【0581】
【表161】
【0582】
【表162】
【0583】
【表163】
【0584】
【表164】
【0585】
【表165】
【0586】
【表166】
【0587】
【表167】
【0588】
【表168】
【0589】
【表169】
【0590】
【表170】
【0591】
【表171】
【0592】
【表172】
【0593】
【表173】
【0594】
【表174】
【0595】
【表175】
【0596】実施例938 (1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−4−[4−[1−(3−メチルベンジル)
−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](実施
例583(1)の化合物)185mgおよびトリエチル
アミン0.056mlのジクロロメタン溶液中に、氷冷
下で、クロロアセチルクロリド0.030mlを滴下
し、30分間攪拌する。反応液に、氷冷下で、40%メ
チルアミン水溶液を加え、室温で、終夜攪拌する。反応
液を減圧下濃縮する。得られる残渣を酢酸エチルに溶解
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール:28%アンモニア水溶液=200:1
0:1)によって精製し、tert−ブタノールを用いて凍
結乾燥することにより、(1α,4β)−3’,4’−
ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’−(N−メチ
ル)アミノアセチル−4−[4−[1−(3−メチルベ
ンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−
4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](125mg、収率60%)をアモルファス粉末と
してとして得る。 MS(APCI)667(M+H)。
【0597】実施例939−945 対応原料化合物を実施例938と同様に処理することに
より、第48表記載の化合物を得る。
【0598】
【表176】
【0599】参考例1 (1)マロン酸ジエチル300g、アクリル酸tert
−ブチル624gのテトラヒドロフラン1.5Lおよび
tert−ブチルアルコール1.5Lの溶液に、水酸化
カリウム2.62gを氷冷下加え、室温で一晩攪拌す
る。反応液から溶媒を減圧留去し、残さにジエチルエー
テル4.5Lを加え、水(1.5L×2)および飽和食
塩水1.5Lで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を減圧留去することにより、4,4−ビスエト
キシカルボニルピメリン酸ジtert−ブチルを油状物
として得る。本生成物は精製することなく次の反応に用
いる。 (2)上記(1)で得られる化合物のギ酸1.2L溶液
を室温で一晩攪拌し、さらに2時間加熱還流する。反応
液からギ酸を留去し、残さにジエチルエーテル750m
lを加え、析出する結晶を濾取する。得られる結晶をジ
イソプロピルエーテル450mlで洗浄し、4,4−ビ
スエトキシカルボニルピメリン酸(557g、収率98
%(マロン酸ジエチルより))を結晶として得る。 融点120℃。 (3)上記(2)で得られる化合物100g、オギザリ
ルクロリド104gおよび塩化メチレン400mlの懸
濁液に、ジメチルホルムアミド0.03mlを加え、5
時間攪拌する。反応液から溶媒を減圧留去し、残さにジ
メトキシエタン200mlを加え、その溶液を、ホモベ
ラトリルアミン119g、炭酸カリウム114g、酢酸
エチル1.2Lおよび水1Lからなる溶液に、激しく攪
拌しながら、0〜5℃で40分かけて滴下する。氷冷下
で20分、室温で1時間攪拌した後、有機層を分取し、
飽和食塩水0.5L、10%塩酸1L、飽和食塩水0.
5L、飽和炭酸水素ナトリウム溶液1L、飽和食塩水
0.5Lの順で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去する。得られる結晶を酢酸エチル
で再結晶することにより、N,N’−ジ(3,4−ジメ
トキシフェネチル)−4,4−ビスエトキシカルボニル
ピメリン酸ジアミド(196g,収率95%)を結晶と
して得る。 融点85−86℃。 (4)上記(3)で得られる化合物200gおよびオキ
シ塩化リン97.2gのアセトニトリル1L溶液を、3
時間加熱還流する。反応液から溶媒を減圧留去した後、
残さを10%塩酸400mlに溶解し、酢酸エチル60
0mlで洗浄する。洗液(酢酸エチル溶液)をさらに1
0%塩酸100mlで抽出し、前出の10%塩酸溶液と
洗液とを合わせた後、水500mlで希釈する。氷冷下
で炭酸カリウム500gを加えて塩基性とした後、クロ
ロホルム700mlで抽出し、飽和食塩水300mlで
洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。
残さをイソプロパノールで再結晶(5回)することによ
り、(1R,2R)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(3,4−ジヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4,4−ビ
スエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン](184g、収率95
%)を結晶として得る。 融点116-118℃。 (5)上記(4)で得られる化合物178g、ジイソプ
ロピルエチルアミン77.6gの塩化メチレン1.7L
溶液に、臭化アセチル73.8gのジクロロメタン15
0ml溶液を−5〜0℃で2時間かけて滴下する。水1
Lを加え、有機層を分取し、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去する。得られる結晶を塩化メチレン100
ml−酢酸エチル1Lの混合溶媒で再結晶することによ
り、(1R,2R)−2’−アセチル−3’,4’
−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(3,4−
ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキ
サン−1,1’(2’H)−イソキノリン](168
g、収率88%)を結晶として得る。 融点163−165℃。 (6)上記(5)で得られる化合物340gのエタノー
ル1360ml、2−メトキシエタノール1360ml
およびテトラヒドロフラン1360mlからなる懸濁液
に、水素化ホウ素ナトリウム30.4gを室温で1時間
かけて加え、4時間攪拌する。さらに水素化ホウ素ナト
リウム10.1gを室温で20分かけて加え、30分間
攪拌する。溶媒2Lを減圧留去し、攪拌しながら水3.
4Lを室温で滴下する。1晩攪拌後、析出する結晶を濾
取、乾燥することにより、(1R,2R(S))
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2
−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4,4−ビスエ
トキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](271g、収率81%)
を結晶として得る。融点146−147℃。 (7)上記(6)で得られる化合物271gおよびトリ
エチルアミン66gの塩化メチレン1.3L溶液に、ア
クリル酸クロリド59gの塩化メチレン350ml溶液
を、−5〜0℃で3時間かけて滴下し、30分間攪拌す
る。水1Lを加え、分取した有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム溶液および飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を減圧留去する。残さをクロロホルムに溶
解し、NHシリカゲル540gで濾過する。濾液を濃縮
し、酢酸エチルで再結晶することにより、(1R,2
(S))−2’−アクリロイル−3’,4’−ジ
ヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−イソキノリル)−4,4−ビスエトキシカルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](208g、収率79%)を結晶として得
る。 融点150−151℃。 (8)上記(7)で得られる化合物181gと40%メ
チルアミン水溶液820mlのアセトニトリル2L溶液
を室温で1晩攪拌し、溶媒を減圧留去する。残渣を酢酸
エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および
飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去する。残さを酢酸エチル−ジイソプロピルエーテ
ル(2:1)で再結晶することにより、(1R,2R
(S))−2’−[3−(メチルアミノ)プロピオニ
ル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4,4−ビ
スエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン](141g、収率89
%)を結晶として得る。 融点119−121℃。 (9)上記(8)で得られる化合物119gのエタノー
ル675ml懸濁液に、水酸化ナトリウム67.3gの
水137ml溶液を加え、45分間加熱還流する。反応
液を氷冷し、水600mlで希釈し、溶媒700mlを
留去後、ジオキサン675mlを加える。クロロ炭酸ベ
ンジル33.2gを氷冷下で滴下し、30分間攪拌す
る。反応液に氷冷下濃塩酸約130mlを加え、pH4
−5に調整する。溶媒400mlを減圧留去し、室温で
1晩攪拌する。析出する結晶を濾取後、水とジエチルエ
ーテルで洗浄し、乾燥することにより、(1R,2R
(S ))−2’−[3−(N−メチル−N−ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1−イソキノリル)−4,4−ビスカルボキシ
ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン](156g)を得る。 (10)上記(9)で得られるジカルボン酸化合物20
0gのピリジン2L溶液を2時間半加熱還流する。反応
液を冷却後、溶媒を減圧留去し、残渣をクロロホルムに
溶解する。水500mlおよび飽和食塩水500mlで
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後。溶媒を減圧留去し、
アセトン1Lで攪拌下結晶化する。得られる結晶をクロ
ロホルムに溶解し、溶媒を減圧留去し、残渣を熱アセト
ン1Lに溶解し攪拌する。析出する結晶を濾取し、乾燥
することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−
2’−[3−(N−メチル−N−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
キノリル)−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン]−4−カルボン酸(145g、収
率77%:化合物1(10a))を結晶として得る。 化合物1(10a):融点181−183℃。 上記母液を集めて溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製することにより、(1R*,2R*
(S*),4S*)−2’−[3−(N−メチル−N−ベ
ンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]−4−カ
ルボン酸(15g、収率8%:化合物1(10b))を
結晶として得る。 化合物1(10b):融点118−120℃。
【0600】参考例2 (1)(1R,2R(S))−3’,4’−ジヒ
ドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−イソキノリル)−4,4−ビスエトキシカルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](参考例1(6)で得られる化合物)3.0
gとジイソプロピルエチルアミン1.56gからなる
1,2−ジクロロエタン50ml溶液に、アセチルブロ
ミド1.19gのジクロロエタン10ml溶液を0℃で
3時間かけて滴下し、1時間攪拌する。シリカゲル1.
5gを添加し、室温で一晩攪拌する。シリカゲルを濾去
し、クロロホルム−メタノール(5:1)で洗浄する。
合わせた濾液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解す
る。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、残渣をイソプロピル
アルコール−ジイソプロピルエーテルで再結晶すること
により、(1R,2R(S))−2’−アセチル
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2
−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4,4−ビスエ
トキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](2.6g、収率81%)
を結晶として得る。母液を濃縮し、残渣をNHシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−(酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=1:3→1:1)を用いて精製することにより、さら
に同化合物(374mg、12%)を得る。 融点142−144℃。 (2)上記(1)で得られる化合物50.0gのエタノ
ール600ml懸濁液に、水酸化ナトリウム(30.0
7g)の水溶液300mlを加え、22時間加熱還流す
る。冷却後、氷冷した10%塩酸で中和し、溶媒を減圧
留去する。さらに、トルエン共沸する。残渣をピリジン
1Lに懸濁させ、2時間加熱還流する。溶媒を留去後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(クロロホ
ルム:メタノール=35:1〜5:1)によって分離精製
し、高極性化合物、(1R*,2R*(S*),4R*)−
2’−アセチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
ノリン]−4−カルボン酸(30.6g、収率72%:
化合物2(2a))および低極性化合物(1R*,2R
*(S*),4S*)−2’−アセチル−3’,4’−ジヒ
ドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−イソキノリル)−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン]−4−カルボン酸
(4.0g、収率9.5%:化合物2(2b))をそれ
ぞれ得る。 化合物2(2a):融点202−205℃。 化合物2(2b):アモルファス粉末、MS(FA
B):567(M+H),IR(Nujol)c
−1:3360,1720,1640,1610。 (3)上記参考例2(2a)で得られる化合物2.0g
のテトラヒドロフラン100ml懸濁液に、水素化リチ
ウムアルミニウム0.67gを徐々に加え、3時間30
分加熱還流する。氷冷下、反応液に飽和塩化アンモニウ
ム水溶液2mlを加え、析出物を濾去する。濾液を減圧
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール:28%アンモニア水=120:1
0:1→80:10:1)によって精製することにより、
(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1−イソキノリル)−4−ヒドロキシメチル−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
ノリン](1.45g、収率77%)をアモルファス粉
末として得る。 (4)オギザリルクロリド0.44mlの塩化メチレン
45ml溶液に、ジメチルスルホキシド0.54gの塩化
メチレン10ml溶液を−78℃で滴下し、10分間攪
拌する。上記(3)で得られる化合物1.37gの塩化
メチレン15ml溶液を−78℃で滴下し、−78℃で
15分、−45℃〜−30℃で2時間攪拌する。トリエ
チルアミン2.58mlを−45℃で滴下し、0℃で1
時間攪拌する。氷冷下で飽和塩化アンモニウム水溶液を
添加後、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗
浄する。硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する
ことにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−エ
チル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−ホルミ
ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン](1.30g、収率96%)をアモルファ
ス粉末として得る。 (5)上記(4)で得られる化合物1.1gおよび2−
メチル−2−ブテン11mlのtert−ブチルアルコ
ール110mlからなる溶液に、亜塩素酸ナトリウム
1.7gのリン酸緩衝液(pH7、50ml)溶液を室
温で滴下し、30分間攪拌する。水を加え、クロロホル
ムで4回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減
圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=4
00:100:1)によって精製することにより、(1
*,2R*(S*),4R*)−2’−エチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1−イソキノリル)スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン]−4−カルボン酸
(0.85g、収率69%)を結晶として得る。 融点124−126℃。 (6)参考例2(2b)で得られる化合物を上記(3)
および(4)と同様に処理することにより、(1R*,2
*(S*),4S*)−2’−エチル−3’,4’−ジヒ
ドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−イソキノリル)−4−ホルミル−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]を得る。
本化合物389mgのエタノール6ml溶液に、硝酸銀
369mgを0℃で加える。同温度で、水酸化カリウム
264mgの水3ml溶液を滴下し、水3mlで洗いこ
む。室温で2時間撹拌後、セライト濾過する。エタノー
ルで洗浄後、ろ液と洗液を留去する。残渣に水を入れ1
0%塩酸で中和後、クロロホルム−メタノール(4:
1)の混合溶媒で抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アン
モニア水=200:50:2)で精製することにより、
(1R*,2R*(S*),4S*)−2’−エチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1−イソキノリル)−スピロ[シクロヘキサン
−1,1’(2’H)−イソキノリン]−4-カルボン
酸(260mg、収率65%)を結晶として得る。 融点136−140℃。
【0601】参考例3 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−[3−
(N−メチル−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ)
プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
ノリン]−4-カルボン酸(参考例1(10a)で得られ
る化合物)40gのテトラヒドロフラン240ml懸濁
液に、室温で5分間かけてオキザリルクロリド7.51
gのテトラヒドロフラン40ml溶液を滴下し、15分
間攪拌する。溶媒および過剰のオギザリルクロリドを減
圧で留去し、テトラヒドロフラン240mlを加える。
溶液を氷冷下攪拌しながら、トリエチルアミン6.53
gのテトラヒドロフラン40ml溶液を滴下し、30分
間攪拌する。析出するトリエチルアミン塩酸塩を濾去
し、濾液を減圧留去することにより、酸クロリドをアモ
ルファス粉末として得る。 (2)(4R)−4−イソプロピルオキサゾリジン−2
−オン8.33gのテトラヒドロフラン240ml溶液
に、n−ブチルリチウム(1.47M、n−ヘキサン溶
液)を−60℃で20分間かけて滴下し、−60℃で2
0分間攪拌する。上記(1)で得られるの酸クロリドの
テトラヒドロフラン280ml溶液を、−60℃で40
分間かけて滴下し、−60℃から−5℃で1時間、氷冷
下で1時間攪拌する。氷冷下、飽和塩化アンモニウム水
溶液100mlを加え、10分間攪拌する。水100m
lを加え、有機層を分取する。飽和食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧で留去し、残渣を
中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
60N(中性、球状) 37561−79(関東化
学))(クロロホルム:アセトニトリル=5:1〜2:
1、クロロホルム:メタノール=5:1)を用いて、低
極性化合物3(2a)と高極性化合物3(2b)とに分
離する。更に低極性化合物3(2a)をNHシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ChromatorexN
H DM1020富士シリシア化学(株)(FUJI S
ILYSIA))(酢酸エチル:ヘキサン=1:1〜
2:1)で精製することにより、(1R*,2R
*(S*),4R*)−2’−[3−(N−メチル−N−ベ
ンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[((4R)-
イソプロピル-2-オキソ-3-オキサゾリニル)カルボニ
ル]−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−
イソキノリン](16.01g、収率34.8%:化合
物3(2a))をアモルファス粉末として得る。高極性
化合物3(2b)をアルミナゲルクロマトグラフィー
(アルミニウムオキシド 90 1.01097(メル
ク))(クロロホルム:酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:2:5)で精製することにより、(1S*,2S*(R
*),4S*)−2’−[3−(N−メチル−N−ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1−イソキノリル)−4−[((4R)-イソプ
ロピル-2-オキソ-3-オキサゾリニル)カルボニル]−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
ノリン](13.05g、収率28%:化合物3(2
b))をアモルファス粉末として得る。 (3)上記(2)で得られる化合物3(2a)13.0
5gのメタノール260ml溶液に、水酸化カリウム
9.94g水溶液100mlを室温で40分間かけて滴
下する。室温で20分間攪拌し、40分間加熱還流す
る。反応液を冷却後、メタノールを減圧留去し、水(1
00+31(洗いこみ)ml)を加え、ジエチルエーテ
ル78mlおよび酢酸エチル16mlの混合溶媒で4回
洗浄する。氷冷下、10%塩酸約12.5mlで中和
し、10%水酸化ナトリウム水溶液18mlを加え塩基
性とする。ジエチルエーテル45mおよび酢酸エチル9
mlの混合溶媒で2回洗浄する。氷冷下、10%塩酸で
中和する。(pH=7に合わせる。)水層に塩化ナトリ
ウム60gを溶解し飽和させ、酢酸エチル110mlで
3回抽出し、飽和食塩水で洗浄する。硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去する。残渣をジエチルエーテル
93mlで再結晶することにより、光学活性体(−)−
(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−[3−(N−メ
チル−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオ
ニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキ
シ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン]−4−カルボン酸(9.71g、収率24%:化合
物3(3a))を結晶として得る。化合物3(2b)を
上記と同様に処理することにより、光学活性体(+)−
(1R *,2R*(S*),4R*)−2’−[3−(N−メ
チル−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオ
ニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキ
シ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン]−4−カルボン酸(7.64g、収率19%:化合
物3(3b))を結晶として得る。 化合物3(3a):融点144−145℃、[α]
25−26.5°(c1.0、クロロホルム)、99.
9%ee(HPLCより)。 化合物3(3b):融点146−147℃、[α]
25+26.5°(c1.0、クロロホルム)、99.
6%ee(HPLCより)。 (HPLC条件;SUMICHIRAL OA−310
0、20mM−酢酸アンモニウム/メタノール)。
【0602】参考例4 (1)(1R,2R)−2’−アセチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(3,
4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シク
ロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参
考例1(5)で得られる化合物)10.0gを100m
lのヨウ化メチルと合わせて7時間加熱還流する。反応
液を冷却後、析出結晶を集めて濾取、酢酸エチルで洗浄
することにより、2’−アセチル−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−メチル−3,
4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−イソキノリニウム
−1−イル)−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン]ヨージド(10.2g、収率84%)をジアステレ
オマー混合物として得る。融点171−173℃(分
解)、MS(ESI): 651(M+),IR(Nuj
ol)cm−1: 1743,1727,1629,16
01。 (2)上記(1)で得られるジアステレオマー混合物
9.0gをエタノール180mlに溶かし、水素化ホウ
素ナトリウム0.438gを氷冷下で加える。同温30
分攪拌後、10%塩酸を加える。反応溶媒を留去し、酢
酸エチルを加え、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液お
よび飽和食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶
媒を留去し、酢酸エチル−イソプロピルエーテルの混合
溶媒で再結晶することにより、(1R,2S)−
2’−アセチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2−(2−メチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキ
サン−1,1’(2’H)−イソキノリン](7.38
g、収率98%)を結晶として得る。 融点165.5−167.5℃、MS(ESI): 65
3(M+H)、IR(Nujol)cm−1:173
9、1721。 (3)上記(2)で得られる化合物7.0g、水酸化ナ
トリウム 4.3g、エタノール86mlおよび水43
mlを合わせて2日間加熱還流する。反応液を冷却後、
1M塩酸で中和後、溶媒を留去する。残さにピリジン1
00ml加え、4時間加熱還流する。溶媒留去後クロロ
ホルムを加え、水洗、硫酸ナトリウムで乾燥する。シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール=5:1〜1:1)で精製することにより、(1
*,2S*(S*),4R*)−2’−アセチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](3.43g、収率58%:化合物4(3a))お
よび(1R*,2S*(R*),4S*)−2’−アセチル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](0.96g、収率16%:化合物4(3
b))をそれぞれ結晶として得る。 化合物4(3a):融点235−237℃(分解)、M
S(ESI): 553(M+H)、IR(Nujol)
cm−1:1713,1597。 化合物4(3b):融点218−220℃(分解)、M
S(ESI): 553(M+H)、IR(Nujol)
cm−1: 3400,1732,1710。 (4)上記(3)で得られる化合物4(3a)1.0g
の塩化メチレン30ml溶液中に、氷冷下、オギザリル
クロリド0.3mlを滴下し、ジメチルホルムアミドを1
滴加え、室温で2時間攪拌する。反応液から溶媒を留去
し、氷冷下エタノールを加え、室温で30分攪拌後、溶
媒を留去する。残渣に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒を留去する。シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで(クロロホルム:メタノール=10:
1)で精製することにより、(1R*,2S*(R*),4
*)−2’−アセチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2−(2−メチル−1,2,3,4
−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4−エトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン](1.08
g、収率100%)をアモルファス泡状物として得る。 MS(ESI):581(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1726,1628。 (5)水素化アルミニウムリチウム2.77gのテトラ
ヒドロフラン40ml懸濁液中に、加熱還流しながら上
記(4)で得られる化合物8.47gのテトラヒドロフ
ラン40ml溶液を滴下する。3時間加熱還流した後、
氷冷下水酸化ナトリウム2.8ml、水5.6mlを順
次滴下する。混合物を2時間室温で攪拌後、クロロホル
ムを加えて不溶物を濾去する。クロロホルム溶液を硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することにより、(1R
*,2S*(R*),4R*)−2’−エチル−3’,4’
−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−メチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1−イソキノリル)−4−ヒドロキシメチル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](8.50g)を粗生成物として得る。該粗生成物
は精製せずに次の工程に用いる。 MS(APCI):525(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:3541。 (6)オギザリルクロリド2.55mlの塩化メチレン
70ml溶液中に、−78℃で、ジメチルスルホキシド
2.8mlを滴下する。同温で15分攪拌後、上記
(5)で得られる化合物7.65gの塩化メチレン30
ml溶液を滴下する。−45 〜 −35℃で2時間攪拌
後、−45℃でトリエチルアミン14.9mlを滴下す
る。0℃で2時間攪拌した後、酢酸エチルを加え、飽和
食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留
去後、塩化メチレン−イソプロピルエーテル混合溶媒を
加え不溶な物質を除き、イソプロピルエーテルで結晶化
することにより、(1R*,2S*(R*),4R*)−2’
−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−2−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−ホ
ルミル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)
−イソキノリン](5.25g、収率69%)を結晶と
して得る。 融点137−139℃,MS(FAB):523(M+
H),IR(Nujol)cm−1:1726。 (7)硝酸銀975mgの水10ml溶液に、上記
(6)で得られる化合物1.0g、水酸化カリウム77
3mg、エタノール40mlおよび水10mlの混液を
氷冷下滴下する。室温で3時間攪拌後、不溶物をセライ
トろ過し、ろ液を塩酸で中和後、溶媒を留去する。残さ
をクロロホルムに溶解し,硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を留去する。エタノール−酢酸エチルの混合溶媒で結
晶化することにより、(1R*,2S*(R*),4R*)−
2’−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジ
メトキシ−2−(2−メチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4
−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](0.65g、収率63
%)を結晶として得る。 融点197−199℃(分解)、MS(APCI):5
39(M+H),IR(Nujol)cm−1:338
8,1717。 (8)上記(3)で得られる化合物4(3b)を上記
(4)〜(7)と同様に処理することにより、(1R*
2S*(R*),4S*)−2’−エチル−3’,4’−ジ
ヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−メチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−イソキノリル)−4−カルボキシル−スピロ[シク
ロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]を得
る。
【0603】参考例5 (1)(1R,2R(S))−3’,4’−ジヒ
ドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−イソキノリル)−4,4−ビスエトキシカルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](参考例1(6)で得られる化合物)5.0
g、パラホルムアルデヒド2.4g、酢酸25ml、ト
リフルオロ酢酸4.56g、テトラヒドロフラン50m
lの混合物を、室温で1時間攪拌する。次いで、氷冷
下、水素化ホウ素ナトリウム2.42gを少しずつ加
え、室温で2日間攪拌する。反応液を減圧留去した後、
残さに酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製する
ことにより、(1R,2R(S))−2’−メチ
ル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−
2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4,4−ビ
スエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン](2.82g、収率5
5.2%)をアモルファス泡状物として得る。 MS(APCI):639(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:1725。 (2)上記(1)で得られる化合物2.63g、50%
水酸化ナトリウム9.9mlおよびエタノール25ml
の混合物を、室温で終夜攪拌後、18時間加熱還流す
る。反応液を冷却後、塩酸で中和し、溶媒を留去する。
熱クロロホルムで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を留去することにより、(1R,2R(S))
−2’−メチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
4,4−ビスカルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](2.83g)を
粗生成物として得る。該粗生成物は精製することなく次
の工程に用いる。 MS(APCI):583(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:3388、1732。 (3)上記(2)で得られる化合物1.87g、ピリジ
ン・塩酸塩371mg,およびピリジン20mlの混合
物を、1.5時間加熱還流する。反応液を冷却後、溶媒
を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製するこ
とにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−メチ
ル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−
2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボ
キシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)
イソキノリン](1.58g、収率91%:化合物5
(3a))および(1R*,2R*(S*),4S*)−2’
−メチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カ
ルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン](0.15g、収率8.6%:化
合物5(3b))を得る。 化合物5(3a):MS(APCI):539(M+
H)、IR(neat+クロロホルム)cm−1:34
00−3300、1709。 化合物5(3b):MS(APCI):539(M+
H)、IR(Nujol)cm−1:3400、170
7。
【0604】参考例6 (1)(1R,2R(S))−3’,4’−ジヒ
ドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−イソキノリル)−4,4−ビスエトキシカルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](参考例1(6)で得られる化合物)3.0
0g、ジイソプロピルエチルアミン4.34gの塩化メ
チレン60ml溶液に、氷冷下、プロピオン酸ブロミド
2.16mlの塩化メチレン20ml溶液を2時間かけ
て滴下する。室温で終夜攪拌後、水を加えてから反応液
を留去する。酢酸エチルを加えて飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥する。溶媒を留去後、NH−シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することによ
り、(1R,2R(S))−2’−プロピオニル
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2
−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4,4−ビスエ
トキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](1.59g、収率48.
6%)を結晶として得る。 融点138℃,MS(APCI):681(M+H),
IR(Nujol)cm −1:1749,1725,1
639。 (2)上記(1)で得られる化合物2.02gのテトラ
ヒドロフラン80ml溶液中に、アルゴン気流下、10
Mボラン−ジメチルスルフィド錯体3.00mlを加
え、60℃で3時間攪拌する。反応液を冷却後、エタノ
ールを少しずつ滴下し、室温で1時間攪拌する。次い
で、5M−塩酸/エタノール15mlを滴下し,1.5
時間加熱還流する。冷却後、溶媒を留去し残さに飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出
し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール:28%アンモニア水=20:1:0.1)で精製
することにより、(1R,2R(S))−2’−
n−プロピル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジ
メトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキ
サン−1,1’(2’H)−イソキノリン](966m
g、収率48.8%)をアモルファス泡状物として得
る。 MS(APCI):667(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1727. (3)上記(2)で得られる化合物839mgを参考例
1(9)および(10)と同様に処理することにより、
(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−n−プロピル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](361mg、収率63.7%:化合物6
(3a))および(1R*,2R*(S*),4S*)−2’
−n−プロピル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](154mg、収率21
%:化合物6(3b))をそれぞれアモルファス粉末と
して得る。 化合物6(3a):MS(APCI):567(M+
H),IR(Nujol)cm−1:3600,353
0,1699。 化合物6(3b):MS(APCI):567(M+
H),IR(Nujol)cm−1:1715,169
9。
【0605】参考例7 (1)(1R,2R(S))−3’,4’−ジヒ
ドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−イソキノリル)−4,4−ビスエトキシカルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](参考例1(6)で得られる化合物)8.0
gとクロロ炭酸ベンジル16mlの混合物を、75℃で
4時間攪拌する。反応液を冷却後、酢酸エチルを加え、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
後、溶媒を留去する。この操作を4回繰り返し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン→n−ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1→酢酸エチル→クロロホル
ム:メタノール=10:1)で精製することにより、
(1R,2R(S))−2’−ベンジルオキシカ
ルボニル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4,4
−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](7.35g、収
率75.7%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):759(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1724,1696。 (2)上記(1)で得られる化合物を参考例1(9)お
よび(10)と同様に処理することにより、(1R*,2
*(S*),4R*)−2’−ベンジルオキシカルボニル
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2
−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシ
ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン](4.92g、収率77.6%:化合物7
(2a))および(1R*,2R*(S *),4S*)−2’
−ベンジルオキシカルボニル−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
キノリル)−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン](1.20
g、収率18.9%:化合物7(2b))をそれぞれア
モルファス粉末として得る。 化合物7(2a):MS(ESI):659(M+
H),IR(Nujol)cm−1:1694。 化合物7(2b):MS(ESI):659(M+
H),IR(Nujol)cm−1:1703。 (3)上記(2)で得られる化合物7(2a)2.06
g、5M塩酸−エタノール溶液10mlおよびエタノー
ル20mlをあわせて、室温で24時間攪拌する。溶媒
を留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後、酢
酸エチルで抽出、飽和食塩水で洗浄後、有機層を硫酸ナ
トリウムで乾燥する。溶媒を留去することにより、粗生
成物(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−ベンジルオ
キシカルボニル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−
4−エトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](2.08g、収
率97%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):687(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1720,1695。 (4)上記(3)で得られる化合物2.06gおよび1
0%パラジウム−炭素2.06gをエタノール40ml
に加え、水素雰囲気下常圧接触還元に付す。触媒をろ去
し、濾液を留去後、残さをジイソプロピルエーテルで結
晶化することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−エトキシカル
ボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)
−イソキノリン](1.23g、収率74%)を結晶と
して得る。 融点140−142℃,MS(APCI):553(M
+H),IR(Nujol)cm−1:3345,17
20。 (5)上記(4)で得られる化合物0.80g塩化メチ
レン16ml溶液に、アクリル酸クロリド0.59ml
とトリエチルアミン1.0mlを順次滴下し、室温で2
時間攪拌する。反応液を水洗し硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール=35:1)で精
製することにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−
2’−アクリロイル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4
−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4−エトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン](0.834
g、収率95%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):607(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1719,1645,1609。 (6)上記(5)で得られる化合物0.91gのアセト
ニトリル10ml溶液に、50%ジメチルアミン水溶液
3mlを加え、室温で12時間攪拌する。溶媒を留去
し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール:28%アンモニア水=200
0:40:10)で精製することにより、(1R *,2R*
(S*),4R*)−2’−[3−(ジメチルアミノ)プ
ロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジ
メトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4
−エトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン](0.81g、収率8
3%)を結晶として得る。 融点154−156℃,MS(APCI):652(M
+H),IR(Nujol)cm−1:1713,16
49。 (7)上記(6)で得られる化合物790mgをエタノ
ール10mlおよびメタノール3mlの混合溶媒に懸濁
させ、10%水酸化ナトリウム水溶液4mlを加え、室
温で2時間攪拌する。氷冷下10%塩酸で中和後、溶媒
を留去する。残さをクロロホルムで抽出し溶媒を留去す
ることにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−
[3−(ジメチルアミノ)プロピオニル]−3’,4’
−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](850mg、収率quant.)をアモルファス
粉末として得る。 MS(APCI):624(M+H),IR(Nujo
l)cm−1:1706,1656,1640。 (8)上記(2)で得られる化合物7(2b)を上記
(3)〜(7)と同様に処理することにより、(1R*
2R*(S*),4S*)−2’−[3−(ジメチルアミ
ノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4
−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン]を得る。
【0606】参考例8 (1)(1R,2R)−2’−アセチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(3,
4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シク
ロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参
考例1(5)で得られる化合物)10.0gをエタノー
ル630ml、酢酸70mlに溶解し、酸化白金(Pt
)100mgを加え、水素雰囲気下常圧接触還元に
付す。触媒を濾去し、濾液を留去後、残さに飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加えて中和し、酢酸エチルで抽出
する。有機層は飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を留去する。残渣をジエチルエーテルで結
晶化し、エタノールで再結晶することにより、(1
,2R(S))−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−アセチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−
イソキノリル)−4,4−ビスエトキシカルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン](8.45g、収率84%)を結晶として得る。 融点146−149℃、MS(FAB):639(M+
H)、IR(Nujol)cm−1:3280,174
0,1725,1620,1610。 (2)上記(1)で得られる化合物4.0g、トリエチ
ルアミン2.5gの塩化メチレン40ml溶液中に、ア
クリル酸クロリド1.70gを氷冷下滴下する。室温で
2時間攪拌後、反応液を水酸化ナトリウム水溶液で洗浄
後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残さを
ジイソプロピルエーテルで結晶化することにより、(1
,2R(S))−2’−アクリロイル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジ
メトキシ−1−イソキノリル)−4,4−ビスエトキシ
カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン](4.09g、収率94%)を結
晶として得る。 融点162−165℃,MS(APCI):693(M
+H)。 (3)上記(2)で得られる化合物200mgのアセト
ニトリル2ml溶液に、50%ジメチルアミン水溶液1
mlを加え、室温で終夜攪拌する。溶媒を留去後、残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール:アンモニア水=20:1:0.1)で
精製し、ジイソプロピルエーテルで結晶化することによ
り、(1R,2R(S))−2’−[3−(ジメ
チルアミノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−アセチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−
イソキノリル)−4,4−ビスエトキシカルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン](174mg、収率81%)を結晶として得る。
融点154−156℃、MS(APCI):738(M
+H)。 (4)上記(3)で得られる化合物2.0gのエタノー
ル20ml溶液中に、10%水酸化ナトリウム水溶液1
0mlを加え、18時間加熱還流する。反応液を冷却
後、溶媒を留去し、残さを塩酸で酸性とした後にクロロ
ホルムで洗浄する。水層をアンモニアで中和後、溶媒を
留去し、残さをクロロホルム-メタノール(5:1)で
抽出し、無機物を除いた後、溶媒を留去することによ
り、粗生成物(1R,2R(S))−2’−[3
−(ジメチルアミノ)プロピオニル]−3’,4’−ジ
ヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−アセチル
−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ
−1−イソキノリル)−4,4−ビスカルボキシル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン](2.42g)を得る。 MS(ESI):680(M−H)。 (5)上記(4)で得られる粗生成物2.4gをピリジ
ン25ml、ピリジン塩酸塩0.813gと合わせて2
時間加熱還流する。反応液を冷却後、溶媒を留去し、ク
ロロホルムを加え不溶物を濾去する。濾液を留去し、残
さをNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム→メタノール)で精製することにより、(1R
,2R(S))−2’−[3−(ジメチルアミ
ノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2−(2−アセチル−1,2,3,
4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノ
リル)−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](1.34g、収
率78%(上記(3)で得られる化合物より))をアモ
ルファス粉末として得る。 MS(ESI):636(M−H)、IR(Nujo
l)cm−1:1640。
【0607】参考例9 (1)ジイソプロピルアミン4.44gのテトラヒドロ
フラン25ml溶液中に、氷冷下、n−ブチルリチウム
(1.6Mn−ヘキサン溶液)24.9mlを滴下す
る。同温で30分攪拌後、この溶液を、−78℃下、(1
*,2R*(S*),4R*)−2’−アセチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](参考例2(2)で得られる化合物2(2a))
4.52gのテトラヒドロフラン25ml溶液中に滴下
する。−20〜−30℃で2時間攪拌後、アリルブロミ
ド9.65gを−78℃で滴下する。0℃で1時間攪拌
後、同温下10%塩酸で中和する。テトラヒドロフラン
を留去後、クロロホルムで抽出し、硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒を留去後、残さをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1〜
10:1)で精製することにより、(1R*,2R
*(S*),4R*)−2’−(4−ペンテノイル)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン](4.22g、収率87%)を泡状物として
得る。 MS(APCI):607(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:1609。 (2)水素化アルミニウムリチウム1.23gのテトラ
ヒドロフラン70ml懸濁液を加熱還流しながら、上記
(1)で得られる化合物3.94gのテトラヒドロフラ
ン70ml溶液を滴下する。反応液を2時間加熱還流
後、氷冷下、水1.2ml、10%水酸化ナトリウム水
溶液1.8ml、水0.6mlを順次加える。室温で終
夜攪拌後、硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去する。残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=10:1→ クロロホルム:メタノー
ル:28%アンモニア水=10:2:0.1)で精製す
ることにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−
(4−ペンテニル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4
−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4−ヒドロキシメチル−スピロ[シクロヘキサン
−1,1’(2’H)−イソキノリン](2.75g、
収率73%)を泡状物として得る。 MS(APCI):579(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:3525。 (3)上記(2)で得られる化合物を参考例2(4)と
同様に処理することにより、(1R*,2R*(S*),4
*)−2’−(4−ペンテニル)−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−
イソキノリル)−4−ホルミル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン]を得る。 MS(APCI):577(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:1721。 (4)上記(3)で得られる化合物を参考例2(5)と
同様に処理することにより、(1R*,2R*(S*),4
*)−2’−(4−ペンテニル)−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−
イソキノリル)−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]を得る。 MS(APCI):593(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:1702。
【0608】参考例10 (1)ジイソプロピルアミン1.87gのテトラヒドロ
フラン19ml溶液中に、氷冷下、n−ブチルリチウム
(1.6Mn−ヘキサン溶液)10.5mlを滴下す
る。同温で30分攪拌後、この溶液を、(1R*,2R
*(S*),4R*)−2’−アセチル−3’,4’−ジヒ
ドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
1−イソキノリル)−4−カルボキシル−スピロ[シク
ロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参
考例2(2)で得られる化合物2(2a))1.90g
のテトラヒドロフラン19ml中に、−78℃で滴下す
る。−20〜−30℃で2時間攪拌後、アセトアルデヒ
ド1.90mlを−78℃で滴下する。0℃で3時間攪
拌後、同温で1M−塩酸で中和する。テトラヒドロフラ
ンを留去後、クロロホルムで抽出し、硫酸ナトリウムで
乾燥する。溶媒を留去後、残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1
〜5:1)で精製することにより、(1R*,2R
*(S*),4R*)−2’−(3−ヒドロキシ)ブチリル
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2
−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシ
ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン](1.62g、収率79%)を泡状物とし
て得る。 MS(ESI):609(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:1711、1610。 (2)上記(1)で得られる化合物888mg、エタノ
ール1mlおよびN,N−ジメチルアミノピリジン35
mgの塩化メチレン10ml溶液中に、1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩
酸塩418mgを加え、室温で3時間攪拌する。反応液
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去後、残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=50:1〜20:1)で精製することによ
り、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−(3−ヒド
ロキシ)ブチリル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’
−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)
−4−エトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](893mg、収
率96%)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):639(M+H)、IR(nea
t)cm−1:3465、1720、1613。 (3)上記(2)で得られる化合物692mg、トリエ
チルアミン219mgの塩化メチレン20ml溶液中
に、メタンスルホニルクロリド167μlを氷冷下で加
え、同温で1時間攪拌する。溶媒を留去後、酢酸エチル
を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去後、残
さをNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル)で精製することにより、(1R*,2R
*(S*),4R*)−2’−(3−メタンスルホニルオキ
シ)ブチリル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジ
メトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4
−エトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン](726mg、収率9
3%)をアモルファス粉末として得る。 MS(ESI):717(M+H)、IR(neat)
cm−1:1719、1639。 (4)水素化アルミニウムリチウム427mgのテトラ
ヒドロフラン7ml懸濁液を加熱還流し、この溶液に上
記(3)で得られる化合物714mgのテトラヒドロフ
ラン7ml溶液を滴下する。反応液を2時間加熱還流
後、氷冷下、水0.3ml、10%水酸化ナトリウム水
溶液0.45mlおよび水0.15mlを順次加える。
室温で3時間攪拌し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
留去する。再度同じ操作を繰り返し、反応を完結させる
ことにより、(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−n
−ブチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−ヒ
ドロキシメチル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](595mg)を油状物と
して得る。 MS(APCI):567(M+H)、IR(nea
t)cm−1:3524、1609。 (5)上記(4)で得られる化合物を参考例2(4)と
同様に処理することにより、(1R*,2R*(S*),4
*)−2’−n−ブチル−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
キノリル)−4−ホルミル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン]を得る。 MS(APCI):565(M+H)、IR(nea
t)cm−1:1719。 (6)上記(5)で得られる化合物を参考例2(5)と
同様に処理することにより、(1R*,2R*(S*),4
*)−2’−n−ブチル−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
キノリル)−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン]を得る。 MS(APCI):581(M+H)、IR(Nujo
l)cm−1:1695。
【0609】参考例11 (1)(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−アクリロ
イル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−エトキ
シカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](参考例7(5)で得られ
る化合物)1.0gのアセトニトリル20ml溶液に、
ベンジルアミン3.54gを加え、36時間加熱還流す
る。溶媒を留去後、残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニ
ア水=2000:25:10)で精製することにより、
(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−(3−ベンジル
アミノ)プロピオニル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,3,4
−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソキノリ
ル)−4−エトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン](0.60
g、収率51%)を結晶として得る。 融点83−85℃、MS(APCI):714(M+
H)、IR(Nujol)cm−1:1717,164
3。 (2)上記(1)で得られる化合物248mg、トリエ
チルアミン0.098mlの塩化メチレン5ml溶液
に、クロロ炭酸ベンジル0.055mlを加え、室温で
2時間攪拌する。反応液を留去し、酢酸エチルを加え、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、
硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去することによ
り、粗生成物(1R*,2R*(S*),4R*)−2’−
[3−(N−ベンジル−N−ベンジルオキシカルボニル
アミノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
キノリル)−4−エトキシカルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]295
mgを得る。(3)上記(2)で得られる粗生成物29
5mgをメタノール20mlおよびエタノール20ml
の混合溶媒に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液1
0mlを加え、室温で10時間攪拌する。さらに、60
℃で1時間攪拌後、氷冷下10% 塩酸で中和し、アル
コールを留去する。クロロホルム抽出後、硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を留去することにより、(1R*,2R*
(S*),4R*)−2’−[3−(N−ベンジル−N−
ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−
(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−カルボキシル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン]285mgの粗生成物を得る。
【0610】参考例12 (1)3,4−ジメトキシフェネチルアミン20.4
g、4,4−ビスエトキシカルボニルシクロヘキサノン
14.9gをポリリン酸200gと合わせ,130℃で
40分加熱攪拌する。反応液を冷却後、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液中に反応液を注ぎ込み中和する。有機層
を酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去し、残さをジエチルエーテルでトリチュレー
トすることにより、3’,4’−ジヒドロ−6’,7’
−ジメトキシ−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](6.98g、収率31.5%)を結晶として得
る。 融点103−104℃、MS(APCI):406(M
+H)、IR(Nujol)cm−1:3306、17
35、1715。 (2)上記(1)で得られる化合物998mg、ジイソ
プロピルエチルアミン413mg、塩化メチレン20m
lの混合液へ、クロロ炭酸ベンジル0.42mlを氷冷
下で加え、室温で3時間攪拌後、3時間加熱還流する。
反応液から溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、10%塩
酸および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:酢酸エチル=3:2)で精製すること
により、2’−ベンジルオキシカルボニル−3’,4’
−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4,4−ビスエ
トキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](1.34g、収率100
%)を結晶として得る。 融点101−102℃、MS(APCI):540(M
+H)、IR(Nujol)cm−1:1727、17
02、1609。 (3)上記(2)で得られる化合物75.0g、水酸化
ナトリウム55.6g、エタノール400ml、水40
0mlの混合物を16時間室温で攪拌した後、6時間加
熱還流する。反応液を冷却し、溶媒を濃縮し濃塩酸で酸
性とした後、酢酸エチルで抽出、有機層を飽和食塩水で
洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去
し、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶する
ことにより、2’−ベンジルオキシカルボニル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4,4−ビ
スカルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](72.0g、収率100
%)を結晶として得る。 融点181−182℃、MS(ESI):481(M−
H)、IR(Nujol)cm−1:1749、170
3、1669、1611。 (4)上記(3)で得られる化合物72.0g、ピリジ
ン500mlの混合物を5時間加熱還流する。反応液を
冷却後、溶媒を留去する。残さをメタノール500ml
に溶解し、10%パラジウム−炭素3.0gを加え、水
素雰囲気下、常圧で接触還元する。反応終了後触媒を濾
去し、濾液から溶媒をを留去する。残さにピリジン50
0mlを加え、16時間加熱還流する。溶媒を留去し、
エタノールで結晶化することにより、(1α,4β)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](21.3g、収率50
%)を結晶として得る。 融点238−241℃、MS(APCI):306(M
+H)、IR(Nujol)cm−1:1616。
【0611】参考例13 (1)ドーパミン・塩酸塩54.0g、4,4−ビスエ
トキシカルボニルシクロヘキサノン69.0gおよびト
リエチルアミン28.8gのエタノール570ml溶液
を、50℃で20時間攪拌する。反応液を冷却後、析出
結晶を濾取することにより、3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジヒドロキシ−4,4−ビスエトキシカル
ボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)
−イソキノリン](78.6g、収率73.1%)を結
晶として得る。 融点180−181℃、MS(APCI):378(M
+H)、IR(Nujol)cm−1:3475,17
19、1620。 (2)上記(1)で得られる化合物68.0gおよびト
リエチルアミン91.1gの塩化メチレン1000ml
溶液に、4℃でクロロトリメチルシラン78.3gを滴
下する。室温で1時間攪拌後、1Mクエン酸水溶液50
0mlを注ぎ有機層を分離し、有機層を水洗後、硫酸ナ
トリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残さを酢酸エチル
−n−ヘキサンでトリチュレートすることにより、
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジトリメチルシリ
ルオキシ−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](86.4g)を粉末として得る。 (3)上記(2)で得られる粗生成物に、ジイソプロピ
ルエチルアミン46.5gおよび塩化メチレン1000
mlを加え、4℃でクロロ炭酸ベンジル61.4gを3
0分かけて滴下し、20時間室温で攪拌後、溶媒を留去
する。残さに酢酸エチルを加え、1Mクエン酸水溶液お
よび水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留
去し、残さにアセトニトリル600mlを加え、4℃で
47%フッ化水素水を加える。同温で30分攪拌後、室
温でさらに30分攪拌し、炭酸水素ナトリウム粉末で中
和する。混合物を濃縮し、水中1Lへ反応液を注ぎ込
み、酢酸エチルで抽出する。有機層を水および飽和食塩
水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=4:1〜1:1)で精製することによ
り、2’−ベンジルオキシカルボニル−3’,4’−ジ
ヒドロ−6’,7’−ジヒドロキシ−4,4−ビスエト
キシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](73.0g、収率69
%)を結晶として得る。 融点132−133℃、MS(APCI):512(M
+H)、IR(Nujol)cm−1:3430、33
75、1746、1725、1690、1620。 (4)上記(3)で得られる化合物73.0gを、4℃
下、60%水素化ナトリウム12.6グラムのジメチル
ホルムアミド500ml懸濁液中に少しずつ加える。室
温で30分攪拌後、反応液に4℃でヨウ化メチル50.
7gを滴下する。室温で17時間攪拌後、反応液を濃縮
し、飽和塩化アンモニウム水溶液中へ注ぎ、酢酸エチル
で抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸
ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
4:1)で精製することにより、2’−ベンジルオキシ
カルボニル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメ
トキシ−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]
(75.0g、収率97%:参考例12(2)で得られ
る化合物)を結晶として得る。 融点101−102℃、MS(APCI):540(M
+H)、IR(Nujol)cm−1:1727、17
02、1609。
【0612】参考例14 (1)3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参考例
12(1)で得られる化合物)3.97g、トリエチル
アミン1.52g、塩化メチレン80mlの溶液に、氷
冷下、アクリル酸クロリド1.09gの塩化メチレン2
0ml溶液を滴下する。同温で20分攪拌後、水100
mlを加え1.5時間室温で攪拌する。有機層を分液
し、硫酸ナトリウムで乾燥する。NH−シリカゲル10
gを加えてからろ過し、ろ液を留去することにより、
2’−アクリロイル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4,4−ビスエトキシカルボニル−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
ノリン](4.56g、収率99%)を結晶として得
る。 融点134−134.5℃、MS(APCI):460
(M+H)、IR(Nujol)cm−1:1725、
1661。 (2)上記(1)で得られる化合物4.14gのアセト
ニトリル40ml溶液に、50%ジメチルアミン水溶液
15mlを加え、13時間室温で攪拌する。反応液を留
去し、残さに飽和食塩水を入れ、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を5%塩酸で抽出する。水層を炭酸カリウム
(固体)でアルカリ性とした後、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒を留去し、NH−シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル→クロロホルム:メタノール
=50:1)で精製することにより、2’−[3−(ジ
メチルアミノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ
−6’,7’−ジメトキシ−4,4−ビスエトキシカル
ボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)
−イソキノリン](4.13g、収率91%)を油状物
として得る。 MS(APCI):505(M+H)、IR(nea
t)cm−1:1728,1657。
【0613】なお、本化合物は常法により2塩酸塩とす
ることもできる。融点208−209.5℃。 (3)上記(2)で得られる化合物3.74gのエタノ
ール20ml溶液に、水酸化ナトリウム2.96gの水
20ml溶液を加え、2.5時間加熱還流する。氷冷
下、濃塩酸6.8mlを加え、溶媒を留去する。残さに
メタノールを加え、デカンテーションにより無機物を除
く。メタノールを留去し、ピリジン30mlを加え、4
時間加熱還流する。反応液を冷却後、溶媒を留去し、水
を加え、不溶物を濾去する。非イオン性吸着樹脂(商品
名:HP−20,三菱化成社製)充填カラムクロマトグ
ラフィーで精製することにより、2’−[3−(ジメチ
ルアミノ)プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](2.88g、収率96%:シス−トランスの混合
物)をアモルファス粉末として得る。 MS(APCI):405(M+H),IR(nea
t)cm−1:1712,1652,1609。
【0614】参考例15 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参考
例12(4)で得られる化合物)を参考例14(1)と
同様に処理することにより、(1α,4β)−2’−ア
クリロイル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメ
トキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン]をアモルファス粉
末として得る。 MS(ESI):358(M−H),IR(Nujo
l)cm−1:1718,1635。 (2)上記(1)で得られる化合物を参考例14(2)
と同様に処理することにより、(1α,4β)−2’−
[3−(ジメチルアミノ)プロピオニル]−3’,4’
−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−カルボキシ
ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン]をアモルファス粉末として得る。 MS(ESI):403(M−H)、IR(Nujo
l)cm−1:1700,1637。
【0615】参考例16 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参考
例12(4)で得られる化合物)1g、ベンジルアルコ
ール531mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩942mg、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール664mg、トリエチル
アミン662mg、N,N−ジメチルアミノピリジン4
0mg、ジメチルホルムアミド20mlを合わせて、室
温で20時間攪拌する。反応混合物に飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出する。有機層を
飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を
留去する。残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製す
ることにより、(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ
−6’,7’−ジメトキシ−4−ベンジルオキシカルボ
ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−
イソキノリン](1.16g、収率90%)を結晶とし
て得る。 融点89−90℃、MS(APCI)m/z;396
(M+H)、IR(Nujol)cm−1;1713、
3317。 (2)上記(1)で得られる化合物1.14g、N−
(3−ブロモプロピル)フタルイミド7.73g、ジイ
ソプロピルエチルアミン3.73g、N,N−ジメチル
アセトアミド10mlを合わせて、120℃で4時間攪
拌する。反応液を冷却後、水を加え酢酸エチルで抽出す
る。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢
酸エチル=2:1)で精製することにより、(1α,4
β)−2’−(3−フタルイミドプロピル)−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−ベンジ
ルオキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン](1.41g、収率8
4%)を得る。 MS(APCI)m/z;583(M+H),IR(N
ujol)cm−1;1711,1770。 (3)上記(2)で得られる化合物5.15gと10%
パラジウム−炭素700mg、ギ酸アンモニウム2
7.87g、メタノール100mlの混合物を6時間加
熱還流する。反応液を冷却後、触媒を濾去し、濾液を留
去する。残渣に水を加えクロロホルムで抽出する。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール=100:1→20:
1)で精製することにより、(1α,4β)−2’−
(3−フタルイミドプロピル)−3’,4’−ジヒドロ
−6’,7’−ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](3.98g、収率91%)を得る。 MS(ESI)m/z;491(M−H),IR(Nu
jol)cm−1;1709,1770,3370。
【0616】参考例17 (1)アロプリノール19.8gのN,N−ジメチルア
ニリン59ml懸濁液に、オキシ塩化リン296mlを
加え、2時間30分加熱還流する。反応液を冷却後、過
剰のオキシ塩化リンを減圧で留去し水を加える。酢酸エ
チルで5回抽出し、飽和食塩水200mlで2回洗浄、
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。残渣を
ジエチルエーテル中で粉砕し濾取することにより、4−
クロロアロプリノール(16.7g、74%)を粗結晶
として得る。該粗結晶18gのジメチルホルムアミド1
00ml溶液に、エチル 1−ピペラジンカルボキシレ
ート14.7gおよびジイソプロピルエチルアミン1
8.4gのジメチルホルムアミド10ml溶液を室温で
滴下し、15時間攪拌する。反応液に水300mlを加
え、室温で2時間攪拌する。析出する結晶を濾取し、水
200mlおよびジイソプロピルエーテル50mlで洗
浄する。酢酸エチル200mlを加えて結晶を粉砕し、
濾取することにより、4−(4−エトキシカルボニル−
1−ピペラジニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピ
リミジン(21.6g、収率82%)を結晶として得
る。 融点245−247℃。 (2)アロプリノール10.88g、エチル 1−ピペ
ラジンカルボキシレート37.96g、1,1,1,
3,3,3−ヘキサメチルジシラザン35.44mlお
よび硫酸アンモニウム1.06gを合わせて140℃で
29時間過熱攪拌する。氷冷下、反応液にメタノール1
50mlを滴下し、析出結晶を濾取する。メタノール5
0ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水で結晶
を洗浄、乾燥することにより、4−(4−エトキシカル
ボニル−1−ピペラジニル)−1H−ピラゾロ[3,4
−d]ピリミジン(18.33g、収率83%:上記
(1)で得られる化合物)を得る。 融点247℃、MS(APCI)m/z ; 277(M
+H)、IR(Nujol)cm−1;3196、31
15、1699。 (3)上記(1)または(2)で得られる化合物20g
および4−クロロメチルピリジン・塩酸塩13.1gの
ジメチルホルムアミド500ml溶液に、水酸化リチウ
ム12.4gを加え、室温で6時間攪拌する。水1.6
L、飽和食塩水200mlおよび飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液200mlを加え、酢酸エチルで3回抽出す
る。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥する。イソプロピルアルコールで再結晶すること
により、1−(4−ピリジルメチル)−4−(4−エト
キシカルボニル−1−ピペラジニル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン(17.7g、収率66%)
を結晶として得る。 融点123−124℃。 (4)上記(3)で得られる化合物20gおよび水酸化
カリウム20.6gのエタノール300ml−水60m
lの懸濁液を、3時間30分加熱還流する。溶媒を減圧
留去し、残渣に水を加え、クロロホルムで抽出する。飽
和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を
減圧留去し、酢酸エチル−n−ヘキサンの混合溶媒で再
結晶することにより、1−(4−ピリジルメチル)−4
−(1−ピペラジニル)−1H−ピラゾロ[3,4−
d]ピリミジン(12.2g、収率76%)を結晶とし
て得る。 融点121℃。
【0617】参考例18 (1)4−ブロモピリジン1.01gおよびヨウ化メチ
ル5mlのアセトニトリル10ml溶液中に、室温下ト
リエチルアミン0.81mlを滴下する。室温で一晩攪
拌後、析出結晶を濾取することにより、1−メチル−4
−ブロモピリジニウムヨージドとトリエチルアミン塩酸
塩との混合物1.35gを粗生成物として得る。 (2)N−(ベンジルオキシカルボニル)ピペラジン
1.12gおよびトリエチルアミン525mgのアセト
ニトリル15ml溶液に、室温で、上記(1)で得られ
る粗生成物1.24gのアセトニトリル20ml懸濁液
を滴下し、2.5時間攪拌後、溶媒を留去する。残渣を
水に溶かして炭末処理、ジエチルエーテルで洗浄後、溶
媒を留去する。残渣を酢酸12mlに溶解し、この溶液
に、25%臭化水素−酢酸5mlを加え、室温で2時間
攪拌する。ジイソプロピルエーテル100mlを滴下し、
析出結晶を濾取する。イソプロピルアルコールおよびエ
タノールで洗浄することにより、4−ピペラジニル−1
−メチルピリジニウムブロミド・臭化水素酸塩(1.0
1g、収率62.3%)を結晶として得る。 融点267−276℃(分解)、MS(ESI)m/
z:178(M)。
【0618】参考例19 (1)N−(2−ブロモエチル)フタルイミド46.9
8g、トリエチルアミン38.66ml、アセトニトリ
ル300ml、1−ベンジルオキシカルボニルピペラジ
ン48.88gの混合物を22時間加熱還流する。反応
液を冷却後、1M塩酸570mlを加えて3時間加熱還
流する。反応液を冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えアルカリ性とし、酢酸エチルで抽出する。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、エタノールで再結晶することによ
り、N−(2−(4−ベンジルオキシカルボニル−1−
ピペラジニル)エチル)フタルイミド(35.09g)
を結晶として得る。 融点89.5−90.5℃。 (2)上記(1)で得られる化合物52.75g、ヒド
ラジン水和物13.42g、エタノール600mlを合
わせて2時間加熱還流する。析出物を濾別し、濾液を濃
縮する。残渣を10%水酸化ナトリウム水溶液でアルカ
リ性とし、酢酸エチルで抽出後、有機層を硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣に塩酸−メタノール
を加えた後、溶媒を留去し、メタノール−ジエチルエー
テルの混合溶媒で再結晶することにより、1−(2−ア
ミノエチル)−4−ベンジルオキシカルボニルピペラジ
ン・2塩酸塩(43.03g)を結晶として得る。 融点174−174.5℃。 (3)上記(2)で得られる塩酸塩29.95gをフリ
ーに戻し、ギ酸エチル300mlを加え、19時間加熱
還流する。溶媒を留去することにより、1−(2−ホル
ミルアミノエチル)−4−ベンジルオキシカルボニルピ
ペラジン(25.67g)を得る。 (4)上記(3)で得られるホルミル体25.67gの
テトラヒドロフラン500ml溶液に、ボラン・ジメチ
ルスルフィド錯体35.2mlを加え15時間加熱還流
する。反応液を冷却し、メタノール100mlを滴下1
0分加熱後、2M塩酸−メタノール250mlを滴下し
3時間加熱還流する。反応液を冷却後、溶媒を留去し、
メタノール−ジエチルエーテルの混合溶媒で再結晶する
ことにより、1−(2−メチルアミノエチル)−4−ベ
ンジルオキシカルボニルピペラジン(28.63g)を
得る。 融点190−190.5℃。 (5)上記(4)で得られる化合物3.5g、ピコリン
酸1.48g、ジエチルシアノホスホネート2.45
g、トリエチルアミン4.05g、ジメチルホルムアミ
ド35mlを合わせて室温で5時間撹拌する。溶媒を留
去後、酢酸エチルを加え飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を留去する。残渣をNH−シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)で
精製することにより、1−(2−N−メチル−N−ピコ
リノイルアミノエチル)−4−ベンジルオキシカルボニ
ルピペラジン(3.64g)を油状物として得る。 MS(ESI)m/z:383(M+H)、IR(ne
at)cm−1:1699,1634。 (6)上記(5)で得られる化合物3.6g、10%パ
ラジウム−炭素500mg、エタノール50mlをあわ
せて水素雰囲気下で常圧水素添加に付す。触媒を濾去
後、濾液を留去し、メタノールで再結晶することによ
り、1−(2−N−メチル−N−ピコリノイルアミノエ
チル)ピペラジン(3.74g)を結晶として得る。 融点225−227℃(分解)。 (7)上記(5)で得られる化合物1.51g、ローソ
ン試薬(Lawesson‘s reagent)1.
13g、ジメチルホルムアミド30mlを合わせて6時
間加熱還流する。反応液を冷却後、溶媒を留去し酢酸エ
チルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=80:1)で精製することによ
り、1−[2−(N−メチル−N−チオピコリノイルア
ミノ)エチル]−4−ベンジルオキシカルボニルピペラ
ジン(1.36g)を油状物として得る。 MS(APCI)m/z:399(M+H)、IR(n
ujol)cm−1:1700。 (8)上記(7)で得られる化合物1.34g、酢酸7
ml、臭化水素−酢酸13mlの混合物を室温で3時間
撹拌する。ジイソプロピルエーテルを加え、上澄みを捨
てる。残渣を水に溶かし酢酸エチルで洗浄後、水層をア
ンモニア水でアルカリ性とする。クロロホルムで抽出
後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去する
ことにより、1−[2−(N−メチル−N−チオピコリ
ノイルアミノ)エチル]ピペラジン(923mg)を油
状物として得る。 MS(APCI)m/z:265(M+H) 、IR
(neat)cm−1:3280。
【0619】参考例20 (1)2−アミノピリジン5.0gのテトラヒドロフラ
ン31ml溶液中に、−78℃でn−ブチルリチウムの
n−ヘキサン溶液(1.6 M)を滴下する。反応液を
0℃まで昇温し5分間攪拌後、−78℃まで冷却した
後、ブロモ酢酸エチル5.5mlを滴下する。反応液を
−20℃まで昇温し、20分撹拌する。−78℃で飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで希釈す
る。室温まで昇温し、二層を分離後有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)で精製し、ジイソプロピルエーテルで結晶を濾取す
ることにより、2−(ブロモアセチルアミノ)ピリジン
(4.72g)を結晶として得る。 融点248−250℃(分解)。 (2)上記(1)で得られる化合物4.2g、1−ベン
ジルオキシカルボニルピペラジン5.0g、トリエチル
アミン2.52gのアセトニトリル50ml溶液を室温
で4時間撹拌する。溶媒を濃縮し酢酸エチルを加え飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、
硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール=100:1)で精製し、ジイソプロピルエーテ
ルで結晶を濾取することにより、2−[(4−ベンジル
オキシカルボニルピペラジン-1−イル)アセチルアミ
ノ]ピリジン(6.80g)を結晶として得る。 融点78−80℃。 (3)上記(2)で得られる化合物3.54gのテトラ
ヒドロフラン50ml溶液中に、氷冷下、ボラン・ジメ
チルスルフィド錯体(2Mテトラヒドロフラン溶液)2
0mlを滴下する。室温で18時間撹拌後、シュウ酸
7.2gのメタノール80ml溶液を氷冷下で滴下す
る。混合物を2時間加熱還流し、冷却後溶媒を留去す
る。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸
ナトリウムで乾燥し溶媒を留去する。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール
=100:1)で精製することにより、2−[2−(4
−ベンジルオキシカルボニルピペラジン−1−イル)エ
チルアミノ]ピリジン(3.42g)を得る。 MS(DI=EI)m/z:340(M)、IR(n
eat)cm−1:3380,1700,1603。 (4)上記(3)で得られる化合物1.70g、ピリジ
ン593mg、塩化メチレン30ml中に、アセチルク
ロリド470mgの塩化メチレン5ml溶液を氷冷下滴
下する。1時間室温で撹拌後、溶媒を留去し、酢酸エチ
ルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食
塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去する
ことにより、2−[N−(2−(4−ベンジルオキシカ
ルボニルピペラジン-1−イル)エチル)−N−アセチル
アミノ]ピリジン(1.92g)を油状物として得る。 (5)上記(4)で得られる化合物3.9g、10%パ
ラジウム−炭素1.0g、エタノール50mlを合わせ
て常圧水素添加する。触媒を濾去後、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール:28%アンモニア水=80:20:
1)で精製することにより、2−[N−(2−(ピペラ
ジン−1−イル)エチル)−N−アセチルアミノ]ピリ
ジン(2.15g)を油状物として得る。 (6)上記(5)で得られる化合物のメタノール溶液
に、2倍のフマル酸を加え、溶媒を留去後、エタノール
とジイソプロピルエーテルで結晶化することにより、2
−[N−(2−(ピペラジン−1−イル)エチル)−N−
アセチルアミノ]ピリジン・2フマル酸塩を得る。 融点153−155℃。
【0620】参考例21 3−ブロモピリジン1.36g、ピペラジン3.71
g、ナトリウムt−ブトキシド1.24g、トリスジベ
ンジリデンアセトンパラジウム錯体(Pd(dba)
)158mg、トリo−トルイルホスフィン105m
g、トルエン60mlを合わせて、アルゴン気流下4日
間加熱撹拌する。反応液を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:
28%アンモニア水=200:10:1)で精製し、5
M塩酸−エタノール溶液を加え、留去し、残渣をメタノ
ール−酢酸エチル混合溶液で再結晶することにより、3
−ピペラジノピリジン・2塩酸塩(759mg)を結晶
として得る。 融点247−250℃(分解)。
【0621】参考例22 (1)4−クロロ−5−アミノ−6−メチルアミノピリ
ミジン24.59g、酢酸120ml、水740mlの
溶液に、亜硝酸ナトリウム21.39gの水100ml
の溶液を3℃で滴下する。同温度で40分撹拌後、酢酸
エチルで抽出する。水層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液でアルカリ性とし、酢酸エチルで抽出する。有機層を
合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することにより、7-
クロロ-3−メチル-3H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−d]ピリミジン(16.02g)を得る。該化
合物をジメチルアセトアミド80mlに溶かし、1−ベ
ンジルピペラジン17.48gを氷冷下で滴下し、引き
続きジイソプロピルアミン18.31gを滴下する。同
温度で1時間撹拌後、酢酸エチルを加え、水洗、硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を留去する。残渣をジイソプロ
ピルエーテルで結晶化することにより、7-(4-ベンジ
ルピペラジン-1-イル)-3−メチル-3H−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン(28.16g、
収率59%)を結晶として得る。 融点91−92℃。 (2)上記(1)で得られる化合物28g、10%パラ
ジウム−炭素5.6g、ギ酸アンモニウム57g、メタ
ノール560mlの混合物を1.5時間加熱還流する。
反応液を冷却後、触媒を濾去し濾液を留去する。残渣に
10%炭酸カリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出
する。有機層を水洗後、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をジイソプロピル
エーテルで結晶化することにより、7-(1−ピペラジ
ニル)-3−メチル-3H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−d]ピリミジン(17.68g、収率89%)
を結晶として得る。 融点95−96℃。
【0622】参考例23 (1)3,4−ジヒドロキシフェネチルアミン・塩酸塩
1.0g、1−カルボエトキシー4−ピペリドン1.0
83g、トリエチルアミン535mgをエタノール15
mlに入れ13時間加熱還流する。冷後、塩化水素のエ
タノール溶液を加え、濃縮する。残渣をメタノールとエ
タノールの混液から再結晶することにより、1’−エト
キシカルボニル−3,4−ジヒドロ−6,7−ジヒドロ
キシ−スピロ[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリ
ジン]・塩酸塩1.64g(91%)を結晶として得る。 融点285−286(分解)。 (2)上記(1)で得られる化合物5.0gのジメチル
ホルムアミド100mlの混合物中に、氷冷下カリウム
tert-ブトキシド5.401gを加え10分撹拌する。
その後、ヨウ化メチル2mlを滴下し、1.5時間撹拌
する。反応液を水中へあけ酢酸エチルで抽出し、有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去する。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1〜3:1)で精
製することにより、1’−エトキシカルボニル−3,4
−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−スピロ[イソキノリ
ン−1(2H),4’−ピペリジン]2.89gを得る。 MS(APCI):335(M+H)、IR(neat)cm-1
1694,1609。 (3)上記(2)で得られる化合物1.0gの塩化メチ
レン20ml溶液に、トリエチルアミン1.26mlを
加え、更に氷冷下、アクリル酸クロリド0.36mlを
加え2時間撹拌する。反応液に水を入れ、クロロホルム
で抽出し、有機層を10%塩酸、飽和重曹水、飽和食塩
水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去する
ことにより、1’−エトキシカルボニル−2−アクリロ
イル−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−スピロ
[イソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]1.18
gを得る。 (4)上記(3)で得られる化合物にジベンジルアミン
5mlを加え、150℃で3時間撹拌する。反応液を冷却
後、酢酸エチルで希釈し、10%塩酸を入れる。析出物
を濾別し、ろ液を炭酸カリウムでアルカリ性とし、酢酸
エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫
酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去する。残渣をNH−シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1)で精製することにより、1’−エトキシカ
ルボニル−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−2
−(3−ジベンジルアミノプロピオニル)−スピロ[イ
ソキノリン−1(2H),4’−ピペリジン]1.30g(7
4%)を油状物として得る。 MS(APCI):586(M+H)、IR(neat)cm-1
1735,1693。 (5)水素化ホウ素ナトリウム247mgのテトラヒド
ロフラン10ml懸濁液中に、氷冷下トリフルオロボラ
ン・ジエチルエーテル錯体1.1mlを加え、15分撹拌す
る。上記(4)で得られる化合物1.27gのテトラヒド
ロフラン10ml溶液を氷冷下で滴下し、その後、1.5時
間加熱還流する。反応液に、10%塩酸10mlを加え2時間
加熱還流し、室温で12時間撹拌する。テトラヒドロフラ
ンを留去し、炭酸カリウムでアルカリ性とする。酢酸エ
チルで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣をNH−シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=3:1)で精製することにより、1’−エトキシカルボ
ニル−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−2−
(3−ジベンジルアミノプロピル)―スピロ[イソキノ
リン−1(2H),4’−ピペリジン]717mg(58
%)を油状物として得る。 MS(APCI):572(M+H)、IR(neat)cm-1
1697,1694。 (6)上記(5)で得られる化合物697mg、エチレ
ングリコール7ml、50%水酸化カリウム水溶液7mlを
合わせて3時間加熱還流する。反応液を冷却後、水で希
釈しクロロホルムで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗
浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール:アンモニア水=20:1:0.1)で精製す
ることにより、3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ
−2−(3−ジベンジルアミノプロピル)―スピロ[イソ
キノリン−1(2H),4’−ピペリジン]565mgを得
る。 MS(APCI):500(M+H)、IR(neat)cm-1
3327。 (7)上記(6)で得られる化合物535mgの塩化メチ
レン10ml溶液に、トリホスゲン127mgを加え、
氷冷下トリエチルアミン0.3mlを滴下する。同温で、15
分撹拌後、溶媒を留去する。残渣に塩化メチレン10m
l、トリエチルアミン0.3ml、1-(3‐メチル−
3H−1,2,3−トリアゾロ[4,5-d]ピリミジ
ン-7-イル)ピペラジン235mgを加え、室温で13時
間撹拌する。反応液を濃縮し酢酸エチルで希釈後、水、
飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を留去する。残渣を中性シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:1)
で精製することにより、3,4−ジヒドロ−6,7−ジ
メトキシ−2−(3−ジベンジルアミノプロピル)−
1’−[4−(3−メチル−3H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−d]ピリミジン−7−イル)ピペラジン−1−イ
ル]カルボニルースピロ[イソキノリン−1(2H),4’
−ピペリジン]595mg(75%)を得る。 MS(APCI):745(M+H)、IR(neat)cm-1
1643。
【0623】参考例24 (1)2’−ベンジルオキシカルボニル−3’,4’−
ジヒドロ−6’,7’−ジヒドロキシ−4,4−ビスエ
トキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン](参考例13(3)で得られ
る化合物)20.0gのジメチルホルムアミド140ml中に、4
℃にて60%水素化ナトリウム3.44gを加え、同温
で30分、室温で30分撹拌する。反応液を4℃に冷却し、
ヨウ化エチル15.2gを滴下後、同温で1時間撹拌す
る。室温でさらに17時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム
水溶液中へ反応液を注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機
層を水洗し、硫酸ナトリウム乾燥後、溶媒を留去する。
ジイソプロピルエーテル−ヘキサンの混合溶媒で結晶化
することにより、2’−ベンジルオキシカルボニル−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−4,
4−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン]19.7g(88.
8%)を得る。 融点88.4‐89.1℃,MS(APCI)m/z: 568(M+H), IR (nujo
l) cm-1: 1725, 1703, 1611。 (2)上記(1)で得られる化合物19.7gと水酸化
ナトリウム13.9g、水90mlおよびエタノール9
0mlの混合物を、室温で15時間撹拌後、5時間加熱還
流する。反応液を冷却後、濃縮し、塩酸で酸性とする。
酢酸エチルで抽出後、有機層を水洗、硫酸ナトリウム乾
燥後、溶媒を留去する。残渣をジイソプロピルエーテル
−ヘキサンの混合溶媒で結晶化することにより、2’−
ベンジルオキシカルボニル−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジエトキシ−4,4−ビスカルボキシル−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン]16.14g(90.9%)を得る。 融点175−176℃,MS (ESI) m/z: 510(M-H), IR
(nujol) cm-1: 1747,1705, 1669, 1609。 (3)上記(2)で得られる化合物16.13gをピリ
ジン120mlに溶かし、15時間加熱還流する。反応液
を冷却後、ピリジンを留去し、さらにトルエン共沸して
ピリジンを完全に除くことにより、2’−ベンジルオキ
シカルボニル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジ
エトキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン
−1,1’(2’H)−イソキノリン]を粗生成物として
得る。 (4)上記(3)で得られる化合物にメタノール120
ml、10%パラジウム−炭素700mgを入れ、常圧水
素添加する。触媒を濾去後、温メタノール、温ジメチル
ホルムアミドで洗浄する。濾液をあわせて留去し、ピリ
ジン120mlに溶かして15時間加熱還流する。反応液
を冷却後、ピリジンを留去し、エタノールで結晶化する
ことにより、(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジエトキシ−4−カルボキシル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]
5.26g(50.0%)を結晶として得る。 融点197−198℃,MS (APCI) m/z: 334(M+H), IR
(nujol) cm-1: 3549、3314、1642。 (5)上記(4)で得られる化合物2.2gをジメチル
ホルムアミド33mlに溶かし、炭酸セシウム2.58
g、ベンジルブロミド863μlを入れ、室温で2時間
撹拌する。溶媒を留去後、反応液を水100ml中に注ぎ込
み、酢酸エチルで抽出する。有機層を水洗後、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウム乾燥する。溶媒を留去後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム−−クロロホルム/メタノール=20:1)で精製する
ことにより、(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジエトキシ−4−ベンジルオキシカルボニ
ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン]2.80g(定量的)を黄色油状物として得
る。 MS (APCI) m/z: 424(M+H), IR (neat) cm-1: 17
27,1607。 (6)上記(5)で得られる化合物2.80gとN‐(2
‐ブロモエチル)フタルイミド23.5g、ジイソプロ
ピルエチルアミン12.0gおよびジメチルホルムアミ
ド5mlを合わせ、130℃で3時間撹拌する。反応液を冷
却後、酢酸エチル50mlを加え析出物を濾去する。濾液を
留去し、酢酸エチルを入れ、水、飽和食塩水で洗浄後、
硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタ
ノール/アンモニア=19:1:0.1)で精製するこ
とにより、(1α,4β)−2’−(2‐フタルイミドエ
チル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキ
シ−4−ベンジルオキシカルボニル−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]2.55g
(82.7%)を黄色油状物として得る。 MS (APCI) m/z: 597(M+H), IR (neat) cm-1: 17
73,1714,1607。 (7)上記(6)で得られる化合物2.55gのテトラ
ヒドロフラン20mlとエタノール20mlの混液中
に、ヒドラジン水和物2.14gを加える。室温で16
時間撹拌後、反応混合物を飽和重曹中へ注ぎ、クロロホ
ルムで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫
酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノ
ール/アンモニア=9:1:0.1)で精製することに
より、(1α,4β)−2’−(2‐アミノエチル)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−4−
ベンジルオキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン]1.64g(82.
3%)を淡黄色油状物として得る。 MS (APCI) m/z: 467(M+H), IR (neat) cm-1: 17
27,1684,1653,1606。 (8)上記(7)で得られる化合物1.64gのテトラ
ヒドロフラン30ml溶液に、酢酸6ml、ホルマリン
水溶液3mlを入れる。続いて4℃で水素化ホウ素ナト
リウム665mgを30分かけて加える。室温で16時
間撹拌後、反応液を濃縮し、トルエン共沸する。飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液100mlを加え、クロロホルム
で抽出する。有機層は飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム/メタノール/アンモニア=20:
1:0.1)で精製することにより、(1α,4β)−2’
−(2‐ジメチルアミノエチル)−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジエトキシ−4−ベンジルオキシカル
ボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−
イソキノリン]1.42g(81.7%)を無色油状物とし
て得る。 MS (APCI) m/z: 495(M+H), IR (neat) cm-1: 17
29,1606。 (9)上記(8)で得られる化合物1.42gをメタノ
ール30mlに溶かし、10%パラジウム炭素300m
gを入れ、常圧水素添加反応に付す。触媒を濾去し、メ
タノール、水で触媒を洗浄し、濾液をあわせ溶媒を留去
する。残渣を酢酸エチル−ジエチルエーテルの混合溶媒
で結晶化することにより、(1α,4β)−2’−(2‐
ジメチルアミノエチル)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジエトキシ−4−カルボキシル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]
1.09g(93.9%)を結晶として得る。 融点111.9−112℃、MS (APCI) m/z: 405(M
+H), IR (nujol) cm-1:3385,1737,169
3,1607。
【0624】参考例25 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](参考例16(1)で得られる化合物)1.226g(3.
2mmol)とトリエチルアミン2.915g(28.8 mmol)の塩化
メチレン10ml中に、氷冷下、クロロアセチルクロリド0.
51ml (6.4mmol)の塩化メチレン10ml溶液を滴下し、同温
度で2時間撹拌する。反応液を飽和重曹水中へ注ぎ、ク
ロロホルムで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、
芒硝乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:
1)で精製することにより、(1α,4β)−2’−クロロ
アセチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメト
キシ−4−ベンジルオキシカルボニル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]1.35gを
油状物として得る。 MS (APCI) 472(M+H), IR (neat) cm-1 :1727,
1661。 (2)上記(1)で得られる化合物1.334gを20
mlのアセトニトリルに溶かし、50%ジメチルアミン
水溶液10mlを加え、室温で終夜撹拌する。反応液を
濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製すること
により、(1α,4β)−2’−ジメチルアミノアセチル
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4
−ベンジルオキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン
−1,1’(2’H)−イソキノリン]1.34gを油状
物として得る。 MS (APCI) 481(M+H), IR (neat) cm-1 :1731,
1658,1651,1633。 (3)上記(2)で得られる化合物1.32gをメタノ
ール20mlに溶かし、10%パラジウム−炭素263mgを加
えて常圧水素添加する。24時間後、触媒を濾去し、溶媒
を留去することにより、(1α,4β)−2’−ジメチル
アミノアセチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン]0.99gを結晶と
して得る。 融点233-235℃(分解) MS (APCI) 391(M+H), IR
(nujol) cm-1 :1671。
【0625】参考例26 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジエトキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](参考例24(5)で得られる化合物)1.53gを、
参考例25(1)と同様に処理することにより、(1α,
4β)−2’−クロロアセチル−3’,4’−ジヒドロ
−6’,7’−ジエトキシ−4−ベンジルオキシカルボ
ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン]1.86gを油状物として得る。 MS (APCI) m/z 500 (M+H), IR (neat) cm-1: 17
29,1661、1644、1608。 (2)上記(1)で得られる化合物1.85gを、参考
例25(2)と同様に処理することにより、(1α,4
β)−2’−ジメチルアミノアセチル−3’,4’−ジ
ヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−4−ベンジルオキシ
カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
H)−イソキノリン]1.84gを油状物として得る。 MS (APCI) m/z 509 (M+H), IR (neat) cm-1: 17
29,1656,1635,1609。 (3)上記(2)で得られる化合物1.83gを、参考
例25(3)と同様に処理することにより、(1α,4
β)−2’−ジメチルアミノアセチル−3’,4’−ジ
ヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−4−カルボキシル−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン]768mgをアモルファス粉末として得る。 MS (APCI) m/z 419 (M+H), IR (nujol) cm-1: 3
397,1651,1610。
【0626】参考例27 (1)(1α,4β)-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジエトキシ-4-
ベンジルオキシカルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
1'(2'H)−イソキノリン](参考例24(5)で得られる
化合物)(1.49g)のテトラヒドロフラン(15ml)および
酢酸(5ml)溶液に、ホルマリン水溶液(590μl)およ
びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(895mg)を
氷冷下で加え、室温で3時間撹拌する。飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液を反応液に入れ、酢酸エチルで抽出、有
機層を水洗後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去す
る。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=50:1)で精製することにより、
(1α,4β)-2'-メチル-3',4'-ジヒドロ−6',7'-ジエトキ
シ-4-ベンジルオキシカルボニル-スピロ[シクロヘキサ
ン-1,1'(2'H)-イソキノリン]1.6g(100%)を油状物として
得る。 MS (APCI) 438(M+H)、IR (neat) cm-1 :1727, 1608。 (2)上記(1)で得られる化合物1.59gをエタノール
(20ml)に溶かし、パラジウム炭素(300mg)を加えて
常圧の水素雰囲気下で水素添加する。触媒を濾去後、溶
媒を留去することにより、(1α,4β)-2'-メチル-3',4'-
ジヒドロ-6',7'-ジエトキシ-4-カルボキシ-スピロ[シク
ロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン]1.1g(90%)を
結晶として得る。 融点235℃。
【0627】参考例28 (1)(1α,4β)-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジエトキシ-4-
ベンジルオキシカルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
1'(2'H)−イソキノリン](参考例24(5)で得られる
化合物)(1.35g)のジメチルアセトアミド(7ml)溶
液に、2-ブロモエタノール(7.0ml),ジイソプロピルエ
チルアミン(16.7ml)を加え、100℃に加熱する。3時間
後,反応液を水(200ml)にあけ、酢酸エチルで抽出、有
機層を水洗後硫酸ナトリウム乾燥し、溶媒を留去する。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:エタノール=50:1)で精製することにより、(1
α,4β)-2'-(2-ヒドロキシエチル)-3',4'-ジヒドロ-6',
7'-ジエトキシ-4-ベンジルオキシカルボニル-スピロ[シ
クロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン]1.45g(100%)を
油状物として得る。 MS (APCI) 468(M+H)、IR (neat) cm-1 :3446, 1727, 1
606。 (2)上記(1)で得られる化合物(1.44g)をエタノ
ール(38ml)に溶かし、パラジウム炭素(480mg)を加
えて常圧の水素雰囲気下で水素添加する。触媒を濾去
後、溶媒を留去することにより、(1α,4β)-2'-(2-ヒド
ロキシエチル)-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジエトキシ-4-カ
ルボキシル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキ
ノリン] 1.1g(98%)をアモルファス粉末として得
る。 MS (APCI) 378(M+H)、IR (neat) cm-1 :3335, 1713, 1
607。
【0628】参考例29 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参考
例12(4)で得られる化合物)824mg、ヨウ化エ
チル1.08mlおよび炭酸カリウム1.119gをジ
メチルホルムアミド8mlに加え、室温で1時間撹拌
後、100℃で2時間撹拌する。反応液を冷却後、酢酸
エチルを加え水洗する。有機層を飽和食塩水で洗浄、硫
酸ナトリウムで乾燥し,溶媒を留去する。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール:アンモニア水=300:10:1)で精製することによ
り、(1α,4β)−2’−エチル−3’,4’−ジヒド
ロ−6’,7’−ジメトキシ−4−エトキシカルボニル
−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン]1.08gを油状物として得る。 MS (APCI) m/z: 362 (M+H)。 (2)上記(1)で得られる化合物1.08gをメタノ
ール10mlにとかし、2M水酸化ナトリウム水溶液
4.1mlを加え、室温で終夜撹拌する。2M塩酸4.
1mlを加え溶媒を留去する。残渣を20mlのエタノ
ールにとかし、析出物をセライト濾去する。濾液を濃縮
し、クロロホルムに溶かして不溶物をセライト濾去す
る。溶媒を留去し、濃塩酸−エタノール混液を入れ留去
する。残渣をエタノール−イソプロピルアルコール−エ
ーテルの混合溶媒で結晶化することにより、(1α,4
β)−2’−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]・塩酸塩
539mgを結晶として得る。 融点254−259℃(分解)。
【0629】参考例30 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参考
例12(4)で得られる化合物)を、参考例29(1)
と同様に処理することにより、(1α,4β)−2’−プ
ロピル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキ
シ−4−プロピルオキシカルボニル−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)イソキノリン]を油状物として
得る。 MS(APCI):390(M+H)、 IR(neat)cm-1:1727,1607。 (2)上記(1)で得られる化合物を、参考例29
(2)と同様に処理することにより、(1α,4β)−
2’−プロピル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン]・塩酸塩を結晶と
して得る。 融点266−270℃。
【0630】参考例31 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](参考例16(1)で得られる化合物)2.77g
(7mmol)のテトラヒドロフラン30ml溶液に、ホル
マリン水溶液30ml、トリアセトキシ水素化ホウ素ナ
トリウム4.45gを氷冷下で加え、室温で2時間撹拌す
る。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を入れ、酢
酸エチルで抽出し、有機層を水洗後硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精
製することにより、(1α,4β)−2’−メチル−3’,
4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−ベンジ
ルオキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン]2.76g(96.4%)をアモル
ファス粉末として得る。 MS (APCI) 410(M+H), IR (neat) cm-1 :1727,
1608。 (2)上記(1)で得られる化合物2.76gをエタノ
ール30mlに溶かし、水酸化パラジウム400mgを加え
て3気圧の水素雰囲気下で水素添加する。反応液に水を
加え、触媒を濾去後、溶媒を留去することにより、(1
α,4β)−2’−メチル−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−4−カルボキシル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]
1.87gを結晶として得る。 融点199℃。MS (APCI) 320(M+H), IR (neat) cm
-1 :3385,1722,1611。
【0631】参考例32 (1)(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジメトキシ−4−ベンジルオキシカルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン](参考例16(1)で得られる化合物)5.587
g、N−(2−ブロモエチル)フタルイミド35.89
g、ジイソプロピルエチルアミン18.26gをジメチ
ルアセトアミド10mlに加え、130℃で10時間撹拌
する。さらに、N−(2−ブロモエチル)フタルイミド
13.50gを加え130℃で10時間撹拌する。反応液
を冷却後、酢酸エチルを加え水洗する。有機層を飽和食
塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去す
る。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=3:1〜1:1)で精製することに
より、(1α,4β)−2’−(2−フタルイミドエチル)
−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4
−ベンジルオキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン
−1,1’(2’H)−イソキノリン]7.14gを淡黄
色アモルファス粉末として得る。 MS (APCI) m/z 569 (M+H), IR (neat + CHCl3) cm-1:
1712, 1772。 (2)上記(1)で得られる化合物7.09gをエタノ
ール30ml、テトラヒドロフラン30mlに溶かし、
ヒドラジン水和物6.24gを加え、室温で7時間撹拌
する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、
クロロホルムで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄
後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣を
中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール:アンモニア水=200:10:1)で精製す
ることにより、(1α,4β)−2’−(2−アミノエチ
ル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
−4−ベンジルオキシカルボニル−スピロ[シクロヘキ
サン−1,1’(2’H)−イソキノリン]4.91gを
淡黄色結晶として得る。 融点84−85℃、MS (APCI) m/z 639 (M+H), IR
(neat + CHCl3) cm-1:3373、1726。 (3)上記(2)で得られる化合物4.88gをテトラ
ヒドロフラン100mlと酢酸20mlに溶かし、氷冷下3
5%ホルマリン水溶液10mlを加える。その後、20分
かけて2.10gの水素化ホウ素ナトリウムを加え、同
温で30分撹拌、室温で4時間撹拌する。反応液を留去
し、トルエン共沸し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、クロロホルムで抽出する。有機層を飽和食
塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去す
る。残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール:アンモニア水=200:1
0:1)で精製することにより、(1α,4β)−2’−(2
−ジメチルアミノエチル)−3’,4’−ジヒドロ−
6’,7’−ジメトキシ−4−ベンジルオキシカルボニ
ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
キノリン]4.81gを淡黄色油状物として得る。 MS (APCI) m/z 467 (M+H), IR (neat + CHCl3) cm
-1: 1728。 (4)上記(3)で得られる化合物4.78g、10%
パラジウム−炭素500mgをエタノール80mlに入
れ、常圧水素添加する。反応液をろ過し,触媒をメタノ
ール,水で洗浄し、濾液および洗液を合わせて減圧乾固
する。残渣を酢酸エチルより結晶化することにより、
(1α,4β)−2’−(2−ジメチルアミノエチル)−
3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン]3.37gを無色結晶として
得る。 融点231−233℃(分解)、MS (APCI) m/z 37
7 (M+H), IR (neat + CHCl3) cm-1: 1683。
【0632】参考例33 (1)m-メトキシフェネチルアミン25.98gと47%臭化水
素酸150mlを合わせて、120-130℃で5時間加熱する。反
応液を減圧下濃縮し、残渣をエタノールで共沸後、イソ
プロパノールとエーテルの混合溶媒で結晶化することに
より、3-ヒドロキシフェネチルアミン・臭化水素酸塩3
4.1g(90.9%)を得る。 融点118-120℃。 (2)上記(1)で得られる化合物34.08g、4,4−ビ
スエトキシカルボニルシクロヘキサノン90.7g、トリエ
チルアミン43.5gおよびエタノール300mlを合わせて50-6
0℃で64時間加熱する。析出物を濾取しエタノール、エ
ーテルで洗浄することにより、3’,4’−ジヒドロ−
6’−ヒドロキシ−4,4−ビスエトキシカルボニル−
スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノ
リン]34.95g(62%)を結晶として得る。 融点188.5-190℃。 (3)上記(2)で得られる化合物43.73gを塩化メチレ
ン500mlに溶かし、トリエチルアミン67.5mlを加えて氷
冷する。反応液にクロロトリメチルシラン39.43gを滴下
し、室温で26時間撹拌する。反応液に10%クエン酸水溶
液を加え有機層を分取し、有機層を水および飽和食塩水
で洗浄、乾燥し、溶媒を留去する。残渣をイソプロピル
エーテル-ヘキサンの混合溶媒でトリチュレーションす
ることにより、3’,4’−ジヒドロ−6’−トリメチ
ルシリルオキシ−4,4−ビスエトキシカルボニル−ス
ピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン]34.88gを粗生成物として得る。 (4)上記(3)で得られる粗生成物を塩化メチレン40
0mlに溶かし、ジイソプロピルエチルアミン28mlを加
え、氷冷下クロロ炭酸ベンジル27.4gを滴下し8時間室温
で撹拌する。反応液を濃縮し、残渣に酢酸エチルを加
え、水、5%クエン酸水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗
浄後、乾燥し、溶媒を留去することにより、2’−ベン
ジルオキシカルボニル−3’,4’−ジヒドロ−6’−
トリメチルシリルオキシ−4,4−ビスエトキシカルボ
ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン]54.44gを粗成生物として得る。 (5)上記(4)で得られる粗成生物をアセトニトリル
250mlに溶かし,氷冷下47%フッ化水素酸水溶液を加
える。同温で30分撹拌し、反応液に炭酸水素ナトリウ
ムを加え、pH6としてから濃縮する。残渣に酢酸エチル
と水を加え、クエン酸でpH4に調整後、有機層を分離す
る。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後乾燥し、溶媒を留
去する。残渣を酢酸エチル-ヘキサンの混合溶媒で再結
晶することにより、2’−ベンジルオキシカルボニル−
3’,4’−ジヒドロ−6’−ヒドロキシ−4,4−ビ
スエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン]28.4g(71.2%)を結
晶として得る。母液をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)で精製後、酢酸エ
チル-ヘキサンの混合溶媒で再結晶することにより、さ
らに5.78g(14.5%)を得る。 融点123-124℃。 (6)上記(5)で得られる化合物26.18gをジメ
チルホルムアミド60mlに溶かし、これに炭酸カリウム
14.7gおよびヨウ化エチル8.5mlを加えて50−
60℃で5時間加温する。反応液を氷水にあけ、酢酸エ
チルで抽出、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥
し、溶媒を留去する。得られる残渣27.65gを精製
せずにエタノール100ml、水100mlに入れ、さら
に、水酸化ナトリウム21.1gを加えて室温で14時
間撹拌する。その後、7時間加熱還流し、反応液を濃縮
する。氷冷下、残渣に10%塩酸を加え酸性とする。酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を
留去する。残渣をイソプロピルエーテルで結晶化するこ
とにより、2’−ベンジルオキシカルボニル−3’,
4’−ジヒドロ−6’−エトキシ−4,4−ビスカルボ
キシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−
イソキノリン]23.91g(96.9%)を結晶とし
て得る。 融点184−185℃。 (7)上記(6)で得られる化合物21.4gとピリジ
ン230mlを合わせて5.5時間加熱還流する。反応液
を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶かして、10%塩酸、
飽和食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。残渣にメ
タノール400ml、5%パラジウム−炭素2gを加え、
室温常圧で接触水素添加する。反応液から触媒を濾別
し、濾液を濃縮する。残渣にピリジン200ml加え24
時間加熱還流する。溶媒を留去し、トルエンで共沸す
る。残渣をメタノールに溶かして炭末処理し溶媒を留去
する。残渣を酢酸エチルで再結晶することにより、(1
α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’−エトキシ−4
−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン]6.04g(44.7%)を結晶
として得る。 融点209−211.5℃。
【0633】参考例34 (1)3−メトキシフェネチルアミン25.5gと4,4
−ビスエトキシカルボニルシクロヘキサノン68.5g
の混合物中に、ポリリン酸250gを加え、120℃(外
温)で40分撹拌する。反応混合物中に、水500ml、
飽和食塩水500mlを加えて溶かし、クロロホルムで抽
出する。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣を中性シ
リカゲル(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜酢酸エチル)
で精製することにより、3’,4’−ジヒドロ−6’−
メトキシ−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ
[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]
23.32g(36.8%)を結晶として得る。 融点81−83℃。 (2)上記(1)で得られる化合物21.76g、ジイ
ソプロピルエチルアミン11.24gの塩化メチレン溶
液中に、クロロ炭酸ベンジル12.4mlを滴下し、室温
で1.5時間撹拌後、2.5時間加熱還流する。反応液
を冷却後、濃縮し残渣に酢酸エチルを加え希釈する。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を留去する。残渣とエタノール100ml、水1
00mlの混合物中に、氷冷下水酸化ナトリウム23.1
gを加え、室温で16時間撹拌後、7時間加熱還流す
る。反応液を濃縮し、10%塩酸で酸性とした後に酢酸
エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸
ナトリウムで乾燥し溶媒を留去する。残渣をイソプロピ
ルエーテルで結晶化することにより、3’,4’−ジヒ
ドロ−6’−メトキシ−2’−ベンジルオキシカルボニ
ル−4,4−ビスカルボキシル−スピロ[シクロヘキサ
ン−1,1’(2’H)−イソキノリン]24.5g(9
3.3%)を結晶として得る。 融点193−194℃。 (3)上記(3)で得られる化合物を、参考例33
(7)と同様に処理することにより、(1α、4β)−
3’,4’−ジヒドロ−6’−メトキシ−4−カルボキ
シル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
ソキノリン]を結晶として得る。(収率51.5%) 融点201−205℃。
【0634】参考例35 (1)(1α、4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’−メ
トキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−
1,1’(2’H)−イソキノリン](参考例34(3)
で得られる化合物)3.0gの酢酸30ml溶液に、氷冷
下、塩化スルフリル1.75mlを滴下し室温で2時間撹
拌する。さらに酢酸20mlおよび塩化スルフリル0.8
8mlを加え、室温で4時間撹拌する。反応液を濃縮し、
残渣をトルエンで共沸する。残渣にメタノールを加え留
去する。飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機
層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム
で乾燥し溶媒を留去する。残渣を中性シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:アン
モニア水=50:1:0.1)で精製することにより、
(1α、4β)−3’,4’−ジヒドロ−5’−クロロ−
6’−メトキシ−4−メトキシカルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]2.
09gを結晶として得る。 融点113−115℃。 (2)上記(1)で得られる化合物2.05g、エタノ
ール20ml、水20mlと水酸化ナトリウム12.7gの
混合物を室温で7時間撹拌する。氷冷下、反応液を10
%塩酸で酸性とし、溶媒を留去する。残渣を逆層カラム
クロマトグラフィー(ODS−S−50B、水〜水:アセトニ
トリル=7:1)で精製し、得られる結晶をジオキサン
に溶かし、塩化水素/ジオキサンを加え、溶媒を留去す
る。残渣をジオキサン−酢酸エチルの混合溶媒でトリチ
ュレートすることにより、(1α、4β)−3’,4’−
ジヒドロ−5’−クロロ−6’−メトキシ−4−カルボ
キシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−
イソキノリン]2.88gを無色粉末として得る。(塩
化ナトリウムが約3モル含まれているがそのまま次の工
程に使用した) MS(APCI):310/312(M+H)、 IR (nujol) cm-1
1743,1736,1703。
【0635】参考例36 (1)3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジヒドロキ
シ−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シクロヘ
キサン−1,1’(2’H)−イソキノリン](参考例1
3(1)で得られる化合物)14.767g,炭酸カリ
ウム27.03g,ヨウ化エチル15.64mlおよび
ジメチルアセトアミド60mlを合わせて、氷冷下30
分、室温で1時間,100℃で3時間撹拌し、その後室
温で終夜撹拌する。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽
出し、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製することによ
り、2’−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’
−ジエトキシ−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピ
ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
ン]17.81gを油状物として得る。 MS (APCI) 462(M+H), IR (neat) cm-1 :1730。 (2)上記(1)で得られる化合物17.79g、水酸
化ナトリウム7.75g,エタノール30ml、水30ml
を合わせて、室温で5時間撹拌後、13時間加熱還流行
う。反応液を氷冷し10%塩酸でpH1−2とした後、溶媒を
留去する。残渣にピリジン200mlを加え、3時間加熱還流
する。反応液を冷却後、溶媒を留去し、トルエン共沸す
る。残渣を水に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液で
pH7とし、食塩で塩析後クロロホルムで抽出する。有機
層を少量の飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム乾燥し
た後、溶媒を留去する。残渣をイソプロパノール−酢酸
エチルの混合溶媒から結晶化することにより、(1α,4
β)−2’−エチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
7’−ジエトキシ−4−カルボキシル−スピロ[シクロ
ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]3.26
gを結晶として得る。 融点203−213℃(分解)。 MS (APCI) 362(M+H), IR
(nujol) cm-1 :1715,1735。
【0636】参考例37 (1)2’−ベンジルオキシカルボニル−3’,4’−
ジヒドロ−6’−ヒドロキシ−4、4−ビスエトキシカ
ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)
−イソキノリン](参考例33(5)で得られる化合
物)2.03gの塩化メチレン40ml溶液に、トリエチ
ルアミン1.14mlを加え、−10から−20℃でトリ
フルオロメタンスルホン酸無水物1.74gの塩化メチ
レン10ml溶液を滴下する。反応液を1時間撹拌後、
水、5%塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥
後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:7)で精製する
ことにより、2’−ベンジルオキシカルボニル−3’,
4’−ジヒドロ−6’−トリフルオロメタンスルホニル
オキシ−4,4−ビスエトキシカルボニル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]2.
57g(定量的)を得る。 MS(APCI):628(M+H)、IR(neat)cm-1: 1730, 1490,
1420。 (2)上記(1)で得られる化合物2.55gのジメチ
ルホルムアミド20ml溶液に、アルゴン気流中でトリエ
チルアミン1.7ml、酢酸パラジウム27mg、トリフェ
ニルホスフィン63mg、ギ酸313μlを加え、60℃
で3時間撹拌する、反応液を氷水中にあけ、酢酸エチル
で抽出する。有機層を5%塩酸、水、飽和重曹水、飽和
食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサ
ン=1:7)で精製することにより、2’−ベンジルオ
キシカルボニル−3’,4’−ジヒドロ−4,4−ビス
エトキシカルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
1’(2’H)−イソキノリン]1.69g(86.8
%)を得る。 MS(APCI):480(M+H)、IR(neat)cm-1: 1730,1
715、1450。 (3)上記(2)で得られる化合物19.31gをエタ
ノール100ml、水100ml、水酸化ナトリウム16.
1gと合わせて室温で13時間撹拌後、7時間加熱還流
する。反応液を冷却後、濃縮し、氷冷下、残渣に10%
塩酸を加え酸性とする。酢酸エチルで抽出し、有機層を
飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去する。イソプ
ロピルエーテルで結晶化することにより、2’−ベンジ
ルオキシカルボニル−3’,4’−ジヒドロ−4,4−
ビスカルボキシル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
(2’H)−イソキノリン]16.16g(94.7%)を結
晶として得る。 融点199−200℃。 (4)上記(3)で得られる化合物を、参考例33
(7)と同様に処理することにより、(1α,4β)−
3’,4’−ジヒドロ−4−カルボキシル−スピロ[シ
クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン]を結
晶として得る。 融点221.5−223.5℃ 参考例38−42 対応する原料化合物を、参考例17(3)と同様に処理
することにより、第49表記載の化合物を得る。
【0637】
【表177】
【0638】参考例43−47 対応する原料化合物を、参考例17(4)と同様に処理
することにより、第50表記載の化合物を得る。
【0639】
【表178】
【0640】参考例48 (1)4−(4−エトキシカルボニル−1−ピペラジニ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(参考
例17(1)または(2)で得られる化合物)84.2
g、水酸化カリウム170.9g、水600ml、およ
びエタノール600mlの混合物を、5時間加熱還流す
る。冷却後、600mlの溶媒を減圧留去し、濃塩酸を
加え酸性とする。溶媒を減圧留去後、残渣、水1000
ml、およびジオキサン1000mlの混合物に、氷冷
下、炭酸水素ナトリウム102.4gとジ−tert-ブチ
ルジカルボネート99.7gを加え、室温で、12時間
攪拌する。室温で、水酸化ナトリウム80gを加え、3
時間攪拌する。濃塩酸を加え中性とし、析出物を濾取す
る。水で洗浄後、エタノールで再結晶することにより、
4−(4−tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(7
5.35g、収率81.2%)を結晶として得る。 融点230−231℃、MS(APCI)305(M+
H), IR(Nujol)1690。 (2)上記(1)で得られる化合物15gのジメチルホ
ルムアミド75mlおよびテトラハイドロフラン75m
lの懸濁液に、水素化ナトリウム2.37gを加え、室
温で、1時間30分攪拌する。氷冷下で、3−メチルベ
ンジルクロリド7.8mlを滴下し、室温で、3時間攪
拌する。反応液を水に加え、酢酸エチルで抽出する。有
機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで
乾燥する。溶媒を減圧留去後、イソプロパノールで再結
晶することにより、4−(4−tert−ブトキシカルボニ
ル−1−ピペラジニル)−1−(3−メチルベンジル)
−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(9.6
g、収率48%)を結晶として得る。 融点130−131℃、MS(APCI)409(M+
H)、IR(Nujol)1691、1681。 (3)上記(2)で得られる化合物9.58gのメタノ
ール58ml懸濁液中に、室温で、4N塩化水素ジオキ
サン溶液58mlを加え、16時間攪拌する。酢酸エチ
ル100mlを加え、室温で、1時間攪拌する。析出す
る結晶を濾取し、酢酸エチルで洗浄後、減圧下60℃で
乾燥することにより、1−(3−メチルベンジル)−4
−(1−ピペラジニル)−1H−ピラゾロ[3,4−
d]ピリミジン2塩酸塩(9.06g、収率定量的)を
結晶として得る。 融点254−256℃、MS(APCI)309(M+
H)。
【0641】参考例49−60 対応する原料化合物を、参考例48(2)と同様に処理
することにより、第51表記載の化合物を得る。
【0642】
【表179】
【0643】
【表180】
【0644】参考例61−72 対応する原料化合物を、参考例48(3)と同様に処理
することにより、第52表記載の化合物を得る。
【0645】
【表181】
【0646】
【表182】
【0647】参考例73 (1)エチルピリジン10.0gの酢酸50ml溶液中
に、室温で、30%過酸化水素水溶液10.6mlを加
え、24時間加熱還流する。室温まで冷却後、ジメチル
スルフィド3.4mlを加え、1時間攪拌し、反応液を
減圧下濃縮する。得られる残渣およびシアノトリメチル
シラン11.6gのジクロロメタン90ml溶液中に、
室温で、ジメチルアミノカルバミン酸クロリド10.7
mlのジクロロメタン25ml溶液を10分間かけて滴
下し、24時間攪拌する。室温で、10%炭酸カリウム
水溶液を加え、10分間攪拌する。有機層を分離し、ジ
クロロメタン100mlで2回抽出する。合わせた有機
層を飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下、溶媒を留去する。残渣をフラッシュシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で精
製することにより、2−シアノ−6−エチルピリジン
(9.45g、収率81.1%)を淡黄色油状物として
得る。MS(APCI)133(M+H),IR(Ne
at)2236。 (2)上記(1)で得られる化合物9.44gを6N塩
酸50mlに溶解し、24時間加熱還流する。減圧下濃
縮し、得られる残渣をアセトニトリル中で粉砕後、濾取
することにより、6−エチルピコリン酸塩酸塩の粗結晶
を得、更に精製することなく次の反応に用いる。 (3)上記(2)で得られる化合物13.4gのテトラ
ハイドロフラン200ml懸濁液中に、室温で、10N
のボランジメチルスルフィド錯体ジメチルスルフィド溶
液19.3mlを10分間かけて滴下し、6時間加熱還
流する。室温まで冷却後、1N水酸化ナトリウム水溶液
100mlを加え、15分間攪拌する。酢酸エチル30
0mlで2回抽出後、水200mlおよび飽和食塩水2
00mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を
減圧下留去後、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製する
ことにより、6−エチル−2−ハイドロキシメチルピリ
ジン(7.07g、収率72.2%(2行程))を油状
物として得る。MS(APCI)138(M+H)、I
R(Neat)3244、1736. (4)トリフェニルフォスフィン7.56gのテトラハ
イドロフラン200ml溶液中に、−78℃で、ジエチ
ルアゾジカルボキシラート4.54mlを滴下し、5分
間攪拌する。−78℃で、上記(3)で得られる化合物
4.35g、ネオペンチルアミン1.40g、および参
考例38(1)で得られる化合物8.77gを加え、−
78℃で15分間、室温で17時間攪拌する。減圧下濃
縮後、残渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム→クロロホルム:メタノール=2
0:1)で精製し、溶媒を減圧下留去する。得られる残
渣のメタノール40ml溶液中に、室温で、4N塩化水
素ジオキサン溶液40mlを加え、17時間攪拌する。
反応液に、酢酸エチル150mlを加え、析出する結晶
を濾取し、酢酸エチルで洗浄することにより、1−(6
−エチル−2−ピリジルメチル)−4−(1−ピペラジ
ニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン 3
塩酸塩(6.15g、収率49.3%)を結晶として得
る。融点228℃、MS(APCI)324(M+
H),IR(Nujol)3281、1985、173
3、1635。
【0648】参考例74−91 対応する原料化合物を、参考例73(4)と同様に処理
することにより、第53表記載の化合物を得る。
【0649】
【表183】
【0650】
【表184】
【0651】
【表185】
【0652】参考例92 (1)チオプロピオンアミド500mgおよび1,3−
ジクロロ−2−プロパノン748mgのジメチルホルム
アミド10ml溶液を、3時間加熱還流する。溶媒を減
圧下留去後、残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄す
る。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=7:3)で精製することにより、4−クロロメ
チル−2−エチルチアゾ−ル(458mg、収率50.
5%)を油状物として得る。MS(APCI)162/
163(M+H)、IR(Neat)3109. (2)参考例38(1)で得られる化合物3.0gおよ
び水酸化リチウム1.65gのジメチルアセトアミド6
0ml懸濁液に、室温で、上記(1)で得られる化合物
2.07gを加え、16時間攪拌する。反応液に水を加
え、酢酸エチルで抽出後、飽和食塩水で2回洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=80:1)で精製することにより、4−
(4−tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル)
−1−(2−エチル−4−チアゾリルメチル)−1H−
ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(2.33g、収率
55%)を油状物として得る。MS(APCI)430
(M+H)、IR(Neat)1682。 (3)上記(2)で得られる化合物2.31gを、参考
例38(3)と同様に処理することにより、1−(2−
エチル−4−チアゾリルメチル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン3塩酸塩(2.21g、収率
94%)を結晶として得る。融点210−211℃、M
S(APCI)330(M+H),IR(Neat+ク
ロロホルム)1633,1613。
【0653】参考例93−102 対応する原料化合物を、参考例92(2)と同様に処理
することにより、第54表記載の化合物を得る。
【0654】
【表186】
【0655】
【表187】
【0656】参考例103−112 対応する原料化合物を、参考例48(3)と同様に処理
することにより、第55表記載の化合物を得る。
【0657】
【表188】
【0658】
【表189】
【0659】参考例113 (1)6−ブロモピコリン酸8.85gおよび濃硫酸2
mlのメタノール270ml溶液を、12時間加熱還流す
る。減圧下濃縮後、クロロホルムに溶解し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去後、得られる残渣の
テトラハイドロフラン溶液240mlに、氷冷下、水素
化ホウ素リチウム1.9gをゆっくりと加え、氷冷で5
分間、室温で3時間攪拌する。反応液を氷水に加え、1
N塩酸で酸性とし、30分間攪拌する。飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で塩基性とし、酢酸エチルで抽出後、硫酸
マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去後、得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール=10:1)で精製することによ
り、6−ブロモ−2−ヒドロキシメチルピリジン(7.
5g、収率91%)を無色油状物として得る。 (2)上記(1)で得られる化合物5.96gおよび参
考例38(1)で得られる化合物8.77gを、参考例
39(4)と同様に処理することにより、1−(6−ブ
ロモ−2−ピリジルメチル)−4−(4−tert−ブトキ
シカルボニル−1−ピペラジニル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン(9.0g、収率66%)を
結晶として得る。融点126−128℃、MS(APCI)4
75(M+H),IR(Nujol) 1683. (3)エタノール210mlにナトリウム1.80gを
ゆっくりと溶解後、上記(2)で得られる化合物7.0
gを加え、混合物を、3日間、加熱還流する。溶媒を減
圧下留去後、水を加え、クロロホルムで抽出する。有機
層を、水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで
乾燥する。溶媒を減圧下留去後、得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、クロロホルム
−ジエチルエーテルより再結晶することにより、1−
(6−エトキシ−2−ピリジルメチル)−4−(4−te
rt−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル)−1H−
ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(5.0g、収率7
7%)を結晶として得る。融点130−132℃、MS
(APCI)440(M+H)、IR(Nujol)1688。 (4)上記(3)で得られる化合物5.0gを、参考例
38(3)と同様に処理することにより、1−(6−エ
トキシ−2−ピリジルメチル)−4−(1−ピペラジニ
ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン 3塩
酸塩(5.1g、収率定量的)を結晶として得る。融点
200℃、MS(APCI)340(M+H)、IR(Nujol)16
43、1633。
【0660】参考例114 (1)参考例96で得られる化合物20.58gのメタ
ノール80mlおよびテトラハイドロフラン80ml溶
液中に、パラジウム炭素3.0gを加え、水素雰囲気
下、室温で、8時間攪拌する。反応混合物を濾過後、触
媒をメタノールで洗浄し、濾液を濃縮する。得られる残
渣を、NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:ヘキサン=1:1)によって精製後、ジイソプ
ロピルエーテル中で粉砕することにより、1−(3−ア
ミノベンジル)−4−(4−tert−ブトキシカルボニル
−1−ピペラジニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]
ピリミジン(18.49g、収率96%)を粉末として
得る。MS(APCI)410(M+H)。 (2)無水酢酸3.0mlに、氷冷下、ぎ酸1.5ml
を滴下し、60℃で、1時間攪拌する。反応液のテトラ
ヒドロフラン10ml溶液中に、氷冷下、上記(1)で
得られる化合物5.0gのテトラハイドロフラン60m
lを滴下し、1時間攪拌する。反応液に飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加え塩基性とし、テトラヒドロフラン
を留去する。酢酸エチルで抽出後、水および飽和食塩水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下留
去後、得られる残渣をジイソプロピルエーテル中で粉砕
することにより、1−(3−ホルミルアミノベンジル)
−4−(4−tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジ
ニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
(5.15g、収率96%)を粉末として得る。MS(AP
CI)438(M+H)。 (3)水素化ナトリウム(60%)16mgのテトラハ
イドロフラン0.5ml懸濁液中に、室温で、上記
(2)で得られる化合物150mgおよびヨードエタン
0.137mlを加え、30分間攪拌する。反応液中に、
室温で、テトラハイドロフラン0.5mlおよび水素化
ナトリウム33mgを加え、2時間攪拌する。反応液中
に、氷水を加え、酢酸エチルで抽出後、水および飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧
下留去後、得られる残渣をジイソプロピルエーテル中で
粉砕することにより、1−(3−(N−エチル−N−ホ
ルミルアミノ)ベンジル)−4−(4−tert−ブトキシ
カルボニル−1−ピペラジニル)−1H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン(142mg、収率89%)
を、粉末として得る。MS(APCI)466(M+
H)。 (4)上記(3)で得られる化合物132mgの塩酸2
ml溶液を、1時間加熱還流する。反応液を氷水で希釈
し、炭酸カリウムで塩基性とする。クロロホルムで抽出
後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去するこ
とにより、1−(3−エチルアミノベンジル)−4−
(1−ピペラジニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]
ピリミジン(98mg、収率定量的)を油状物として得
る。MS(APCI)338(M+H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/505 A61K 31/505 31/506 31/506 31/519 31/519 31/52 31/52 31/53 31/53 A61P 1/00 A61P 1/00 25/00 25/00 43/00 111 43/00 111 C07B 53/00 C07B 53/00 G C07D 401/14 C07D 401/14 471/04 106 471/04 106C 107 107E 473/34 361 473/34 361 487/04 143 487/04 143 146 146 // C07M 7:00 C07M 7:00 (72)発明者 石田 昭彦 埼玉県さいたま市常盤10丁目16番1号415 (72)発明者 谷口 弘之 埼玉県上尾市大字小泉208番地 (72)発明者 小野田 有一 埼玉県加須市大字馬内38番地 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB05 BB06 CC08 EE04 EE05 FF01 GG04 HH02 HH03 HH04 4C063 AA01 AA03 AA05 BB01 BB09 CC17 CC29 CC34 CC43 DD12 DD14 DD15 DD17 EE01 4C065 AA04 BB05 BB06 CC01 DD03 EE02 HH01 JJ08 KK09 LL01 PP19 QQ04 4C086 AA02 AA03 AA04 BC30 BC50 BC64 CB05 CB06 CB07 CB08 GA07 GA08 GA12 GA16 ZA02 ZA66 ZA73 ZC20 ZC41 4H006 AA01 AA02 AA03 AB26 AC81

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I]: 【化1】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    10は水素原子または−Z−Rで示される基であり、
    は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基
    または置換されていてもよい低級アルケニル基、Zは−
    CH−または−CO−で示される基、Rは水素原子
    または置換されていてもよい複素環式基、Bは、 【化2】 で示される基、Rは置換されていてもよいアミノ基ま
    たは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素環式基、Y
    は−CH−または−CO−で示される基を表す)で示
    されるスピロイソキノリン誘導体またはその薬理的に許
    容しうる塩。
  2. 【請求項2】 環Aが低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、保護されていてもよい水酸基、ハロゲン原子、アミ
    ノ基、および低級アルキレンジオキシ基から選ばれる基
    で置換されていてもよいベンゼン環、R10が水素原子
    または−Z−Rで示される基であり、Rが(1)水
    素原子、(2)下記から選ばれる基で置換されていても
    よい低級アルキル基、(i)ハロゲン原子、(ii)保
    護されていてもよい水酸基、(iii)低級アルキル
    基;シクロ低級アルキル基;アリール低級アルキル基;
    低級アルコキシカルボニル基;アシル基;1−アミノ−
    2−ニトロビニル基;1−(モノ−またはジ−)低級ア
    ルキルアミノ−2−ニトロビニル基;1−アミノ−2,
    2−ジシアノビニル基;1−(モノ−またはジ−)低級
    アルキルアミノ−2,2−ジシアノビニル基;3−アミ
    ノシクロブト−3−エン−1,2−ジオン−4−イル
    基;3−(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ−シ
    クロブト−3−エン−1,2−ジオン−4−イル基;お
    よび生体内で酵素的または化学的に代謝されて除去され
    うる基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ
    基、(iv)低級アルキル基、シクロ低級アルキル基お
    よびシアノ基から選ばれる基で置換されていてもよいグ
    アニジノ基、(v)低級アルキル基およびシクロ低級ア
    ルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいウレイ
    ド基、および、(vi)低級アルキル基およびシクロ低
    級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいチ
    オウレイド基、または、(3)低級アルケニル基、Zが
    −CH−または−CO−で示される基、Rが(1)
    水素原子、または、(2)下記から選ばれる基で置換さ
    れていてもよい複素環式基、(i)低級アルキル基、
    (ii)低級アルコキシ基、(iii)保護されていて
    もよい水酸基、(iv)ハロゲン原子、(v)低級アル
    キレンジオキシ基、および、(vi)アシル基、R
    (1)下記から選ばれる基で置換されていてもよいアミ
    ノ基、(i)オキソ基、保護されていてもよいアミノ
    基、(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ基、アリ
    ール低級アルキルイミダゾリルチオ基、およびピリジル
    アミノ基(当該ピリジルアミノ基のピリジル部分は低級
    アルキル基で置換されていてもよい)から選ばれる基で
    置換されていてもよい低級アルキル基,(ii)アシル
    基、(iii)低級アルキル基で置換されていてもよい
    含窒素複素環式基および低級アルキル基から選ばれる基
    で置換されていてもよいアミノ基、および、(iv)低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、アリール低級アルキ
    ル基、保護されていてもよい水酸基、およびアミノ基か
    ら選ばれる基で置換されていてもよい含窒素複素環式
    基、または、(2)下記から選ばれる基で置換されてい
    てもよい含窒素脂肪族複素環式基、(i)ニトロソ基、
    (ii)保護されていてもよいアミノ基、(iii)オ
    キソ基、オキシド基、低級アルキル基、シアノ低級アル
    キル基、シクロ低級アルキル低級アルキル基(シクロ低
    級アルキル基上の炭素原子は硫黄原子で置換されていて
    もよい)、ピロリジニルカルボニル低級アルキル基、ハ
    ロゲノ低級アルキル基、低級アルキルチオ低級アルキル
    基、アリール低級アルキル基(当該アリール低級アルキ
    ル基のアリール部分は低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ基、低級
    アルコキシ低級アルキル基、ハロゲン原子、トリハロゲ
    ノメチル基、トリハロゲノメトキシ基、ニトロ基、およ
    びシアノ基から選ばれる基で置換されていてもよい)、
    チエニル低級アルキル基(当該チエニル低級アルキル基
    のチエニル部分はハロゲン原子および低級アルコキシ基
    から選ばれる基で置換されていてもよい)、フリル低級
    アルキル基(当該フリル低級アルキル基のフリル部分は
    低級アルキル基および(モノ−またはジ−)低級アルキ
    ルアミノ低級アルキル基から選ばれる基で置換されてい
    てもよい)、イミダゾリル低級アルキル基、チアゾリル
    低級アルキル基(当該チアゾリル低級アルキル基のチア
    ゾリル部分は低級アルキル基、ヒドロキシ基、(モノ−
    またはジ−)低級アルキルアミノ基および低級アルコキ
    シ低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよ
    い)、ピラゾリル低級アルキル基、ピリミジニル低級ア
    ルキル基(当該ピリミジニル低級アルキル基のピリミジ
    ニル部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)、
    ピリダジニル低級アルキル基、ピリジル低級アルキル基
    (当該ピリジル低級アルキル基のピリジル部分は低級ア
    ルキル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級アル
    コキシ低級アルキル基、(モノ−またはジ−)低級アル
    キルアミノ基、低級アルコキシカルボニル基、(モノ−
    またはジ−)低級アルキルカルバモイル基、(モノ−ま
    たはジ−)低級アルキルアミノ低級アルキル基、ヒドロ
    キシ低級アルキル基、オキソ基およびオキシド基から選
    ばれる基で置換されていてもよい)、カルボキシル基、
    低級アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ヒドロキ
    シ低級アルキル基、カルボキシル低級アルキル基、低級
    アルコキシカルボニル低級アルキル基、アリール低級ア
    ルコキシ低級アルキル基(当該アリール低級アルコキシ
    低級アルキル基のアリール部分はハロゲン原子で置換さ
    れていてもよい)、アミノ基の保護基、低級アルキル基
    で置換されていてもよいアミノ基、シクロ低級アルキル
    基、N−ピリジル−N−低級アルキルカルバモイル基、
    低級アルケニル基、ハロゲノ低級アルケニル基、および
    アリール基(当該アリール基はトリフルオロメチル基、
    低級アルコキシ基、およびニトロ基から選ばれる基で置
    換されていてもよい)から選ばれる基で置換されていて
    もよい含窒素複素環式基(窒素上でオニウム塩を形成し
    ていてもよい)、および、(iv)オキソ基、ピリジル
    基、イミノ基、ピラゾリル基(当該ピラゾリル基は低級
    アルキル基およびベンジル基から選ばれる基で置換され
    ていてもよい)、カルバモイル基(当該カルバモイル基
    はピリジル基および低級アルキル基から選ばれる基で置
    換されていてもよい)、チオカルバモイル基(当該チオ
    カルバモイル基はピリジル基および低級アルキル基から
    選ばれる基で置換されていてもよい)、アミノ基(当該
    アミノ基はN−低級アルキル−N−ピリジルカルバモイ
    ル基、低級アルキルカルバモイル基、ピリジルカルバモ
    イル基、低級アルキル基、アミノ基の保護基、ピリジル
    カルボニル基、ピリジルチオカルボニル基、ピリジル
    基、および1−シアノイミノ−1−ピリジルメチル基か
    ら選ばれる基で置換されていてもよい)から選ばれる基
    で置換されていてもよい低級アルキル基、である請求項
    1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rにおける「生体内で酵素的または化
    学的に代謝されて除去されうる基」が、式: 【化3】 (式中、Rは式: 【化4】 (式中、R51は水素原子または低級アルキル基、R
    52はカルボキシル基で置換されていてもよい低級アル
    キル基、シクロ低級アルキル基、低級アルコキシ基、シ
    クロ低級アルコキシ基またはアリール基、R53は低級
    アルキル基またはアリール基、R54およびR55は同
    一または異なって水素原子、低級アルカノイルオキシ
    基、アリールカルボニルオキシ基、低級アルコキシカル
    ボニルオキシ基、低級アルカノイルオキシメチルオキシ
    基、ハロゲン原子および低級アルキル基から選ばれる
    基、R56は水素原子、低級アルカノイルオキシ低級ア
    ルキル基またはアリールカルボニルオキシ低級アルキル
    基、mは0または1、R57は保護されていてもよいア
    ミノ基、低級アルコキシ基、カルバモイルオキシ基、
    (モノ−またはジ−)低級アルキルカルバモイルオキシ
    基またはアシル基、pは1または2、R58は低級アル
    コキシ基、アシル基、カルバモイルオキシ基または(モ
    ノ−またはジ−)低級アルキルカルバモイルオキシ基、
    qは1または2を表す)で示される基を表す)で示され
    る基である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Rが式: 【化5】 (式中、環Aが低級アルキル基、低級アルコキシ基、保
    護されていてもよい水酸基、ハロゲン原子、アミノ基、
    および低級アルキレンジオキシ基から選ばれる基で置換
    されていてもよいベンゼン環、R21は水素原子または
    低級アルキル基、Wは−CH−または−CO−で示さ
    れる基を表す)で示される基である請求項3記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】 Rが水素原子である請求項3記載の化
    合物。
  6. 【請求項6】 Rにおける複素環式基が単環または2
    環の含窒素複素環式基であり、Rにおける含窒素脂肪
    族複素環式基が単環の4〜8員含窒素脂肪族複素環式基
    であり、Rにおける含窒素複素環式基が単環、2環ま
    たは3環の含窒素複素環式基である請求項3記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】 Rにおける複素環式基が1,2,3,
    4−テトラヒドロイソキノリル基、3,4−ジヒドロイ
    ソキノリル基またはイソキノリル基であり、Rにおけ
    る含窒素脂肪族複素環式基がアゼチジニル基、ピロリジ
    ニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピペ
    リジル基、ピペラジニル基、アゼピニル基、ジアゼピニ
    ル基、アゼオシニル基またはジアゼオシニル基であり、
    またはRにおけるアリール基がフェニル基、ナフ
    チル基、アントリル基またはフェナントリル基であり、
    における含窒素複素環式基がピロリル基、オキサゾ
    リル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリ
    ル基、イミダゾリニル基、ピラゾリル基、ピリジル基、
    ジヒドロピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル
    基、テトラヒドロピリミジニル基、ピラジニル基、ピロ
    リジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、
    ピペリジル基、ピペラジニル基、トリアジニル基、モル
    ホリニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリル
    基、プリニル基、1H−インダゾリル基、キナゾリニル
    基、シンノリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル
    基、プテリジニル基、ピラゾロピリミジニル基、トリア
    ゾロピリミジニル基、イミダゾピリミジニル基、ピラゾ
    ロピリジル基、トリアゾロピリジル基またはイミダゾピ
    リジル基である請求項3記載の化合物。
  8. 【請求項8】 Rが式: 【化6】 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基、nは1
    〜6の整数を表す)で示される基である請求項2、3、
    4、5、6または7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の化合物のプロドラッグ。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の化合物における基:R
    の結合する窒素原子が、生体内で酵素的または化学的
    に代謝されて除去されうる基で、さらに置換された化合
    物。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の化合物における基:R
    の結合する窒素原子が、式: 【化7】 (式中、Rは式: 【化8】 (式中、R51は水素原子または低級アルキル基、R
    52はカルボキシル基で置換されていてもよい低級アル
    キル基、シクロ低級アルキル基、低級アルコキシ基、シ
    クロ低級アルコキシ基またはアリール基、R53は低級
    アルキル基またはアリール基、R54およびR55は同
    一または異なって水素原子、低級アルカノイルオキシ
    基、アリールカルボニルオキシ基、低級アルコキシカル
    ボニルオキシ基、低級アルカノイルオキシメチルオキシ
    基、ハロゲン原子および低級アルキル基から選ばれる
    基、R56は水素原子、低級アルカノイルオキシ低級ア
    ルキル基またはアリールカルボニルオキシ低級アルキル
    基、mは0または1、R57は保護されていてもよいア
    ミノ基、低級アルコキシ基、カルバモイルオキシ基、
    (モノ−またはジ−)低級アルキルカルバモイルオキシ
    基またはアシル基、pは1または2、R58は低級アル
    コキシ基、アシル基、カルバモイルオキシ基または(モ
    ノ−またはジ−)低級アルキルカルバモイルオキシ基、
    qは1または2を表す)で示される基を表す)で示され
    る基でさらに置換された化合物。
  12. 【請求項12】 Rが式: 【化9】 (式中、R51は水素原子または低級アルキル基、R
    52はカルボキシル基で置換されていてもよい低級アル
    キル基、シクロ低級アルキル基、低級アルコキシ基、シ
    クロ低級アルコキシ基またはアリール基を表す)で示さ
    れる基である請求項11記載の化合物。
  13. 【請求項13】 環Aが低級アルコキシ基および保護さ
    れていてもよい水酸基から選ばれる同一または異なる2
    個の基で置換されていてもよいベンゼン環、R10が−
    Z−Rで示される基であり、Rが水素原子または低
    級アルキル基、Zが−CH−で示される基、Rが低
    級アルキル基、アシル基、低級アルコキシ基および保護
    されていてもよい水酸基から選ばれる基で置換されてい
    てもよい1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル
    基、Rが (1)(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ基で置
    換された低級アルキル基置換アミノ基、または、(2)
    下記から選ばれる基で置換されていてもよいピペラジニ
    ル基、(i)低級アルキル基、カルボキシル基、低級ア
    ルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、オキソ基、オキ
    シド基およびヒドロキシ低級アルキル基から選ばれる基
    で置換されていてもよい単環の含窒素複素環式基(窒素
    上でオニウム塩を形成していてもよい)、および、(i
    i)N−ピリジル−N−低級アルキルカルバモイル基、
    オキソ基、イミノ基、アミノ基およびピリジル基から選
    ばれる基で置換されていてもよい低級アルキル基、Yが
    −CO−で示される基、である請求項2記載の化合物。
  14. 【請求項14】 環Aが低級アルコキシ基および保護さ
    れていてもよい水酸基から選ばれる同一または異なる2
    個の基で置換されていてもよいベンゼン環、R10が−
    Z−Rで示される基であり、Rが(モノ−またはジ
    −)低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル
    基、Zが−CH−または−CO−で示される基、R
    が(1)水素原子、または、(2)低級アルキル基、ア
    シル基、低級アルコキシ基および保護されていてもよい
    水酸基から選ばれる基で置換されていてもよい1,2,
    3,4−テトラヒドロイソキノリル基、Rがアミノ
    基、低級アルキル基、カルボキシル低級アルキル基、低
    級アルコキシカルボニル低級アルキル基、ヒドロキシ低
    級アルキル基、N−ピリジル−N−低級アルキルカルバ
    モイル基、アリール低級アルキル基(当該アリール低級
    アルキル基のアリール部分はハロゲン原子または低級ア
    ルキル基で置換されていてもよい)、ピリジル低級アル
    キル基(当該ピリジル低級アルキル基のピリジル部分は
    オキシド基で置換されていてもよい)、チエニル低級ア
    ルキル基、低級アルキルアミノ基、ハロゲノベンジルオ
    キシ低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロ低級ア
    ルキル基、およびアリール基(当該アリール基はトリフ
    ルオロメチル基、低級アルコキシ基、およびニトロ基か
    ら選ばれる基で置換されていてもよい)から選ばれる基
    で置換されていてもよい、単環または2環の含窒素複素
    環式基で置換されたピペラジニル基、Yが−CO−で示
    される基、である請求項2記載の化合物。
  15. 【請求項15】 環Aが式: 【化10】 (式中、Rは低級アルコキシ基を表す)で示される環
    であり、R10が−Z−Rで示される基であり、R
    が(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ基で置換さ
    れた低級アルキル基、Zが−CO−で示される基、R
    が式: 【化11】 (式中、R21は水素原子または低級アルキル基、Wは
    −CH−または−CO−で示される基、R22は低級
    アルコキシ基を表す)で示される基、Rが下記から選
    ばれる基で置換されたピペラジニル基、(1)低級アル
    キル基、ピリジル低級アルキル基またはアリール低級ア
    ルキル基(当該アリール低級アルキル基のアリール部分
    はハロゲン原子または低級アルキル基で置換されていて
    もよい)で置換されたピラゾロピリミジニル基、(2)
    低級アルキル基またはアリール低級アルキル基(当該ア
    リール低級アルキル基のアリール部分はハロゲン原子ま
    たは低級アルキル基で置換されていてもよい)で置換さ
    れたイミダゾピリジル基、および、(3)低級アルキル
    基またはアリール低級アルキル基(当該アリール低級ア
    ルキル基のアリール部分はハロゲン原子または低級アル
    キル基で置換されていてもよい)で置換されたトリアゾ
    ロピリミジニル基、Yが−CO−で示される基、である
    請求項2記載の化合物。
  16. 【請求項16】 環Aが式: 【化12】 (式中、Rは低級アルコキシ基を表す)で示される環
    であり、R10が−Z−Rで示される基であり、R
    が1−(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ−2−
    ニトロビニル基で置換されていてもよいアミノ基で置換
    された低級アルキル基、Zが−CH−で示される基、
    が水素原子、Rがピリジル低級アルキル基または
    アリール低級アルキル基(当該アリール低級アルキル基
    のアリール部分はニトロ基、ハロゲン原子または低級ア
    ルキル基で置換されていてもよい)で置換されたピラゾ
    ロピリミジニル基で置換されたピペラジニル基、Yが−
    CO−で示される基、である請求項2記載の化合物。
  17. 【請求項17】 環Aが低級アルコキシ基および保護さ
    れていてもよい水酸基から選ばれる同一または異なる2
    個の基で置換されていてもよいベンゼン環、R10が−
    Z−Rで示される基であり、Rがアミノ基置換低級
    アルキル基(当該アミノ基置換低級アルキル基のアミノ
    基は、低級アルキル基および生体内で酵素的または化学
    的に代謝されて除去されうる基で置換されている)、Z
    が−CH−または−CO−で示される基、Rが (1)水素原子、または、(2)低級アルキル基、アシ
    ル基、低級アルコキシ基および保護されていてもよい水
    酸基から選ばれる基で置換されていてもよい1,2,
    3,4−テトラヒドロイソキノリル基、Rがアミノ
    基、低級アルキル基、カルボキシル低級アルキル基、低
    級アルコキシカルボニル低級アルキル基、ヒドロキシ低
    級アルキル基、N−ピリジル−N−低級アルキルカルバ
    モイル基、アリール低級アルキル基(当該アリール低級
    アルキル基のアリール部分はハロゲン原子または低級ア
    ルキル基で置換されていてもよい)、ピリジル低級アル
    キル基(当該ピリジル低級アルキル基のピリジル部分は
    オキシド基で置換されていてもよい)、チエニル低級ア
    ルキル基、低級アルキルアミノ基、ハロゲノベンジルオ
    キシ低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロ低級ア
    ルキル基、およびアリール基(当該アリール基はトリフ
    ルオロメチル基、低級アルコキシ基、およびニトロ基か
    ら選ばれる基で置換されていてもよい)から選ばれる基
    で置換されていてもよい、単環または2環の含窒素複素
    環式基で置換されたピペラジニル基、Yが−CO−で示
    される基、である請求項2記載の化合物。
  18. 【請求項18】 環Aが式: 【化13】 (式中、Rは低級アルコキシ基を表す)で示される環
    であり、R10が−Z−Rで示される基であり、R
    がアミノ基置換低級アルキル基(当該アミノ基置換低級
    アルキル基のアミノ基は、低級アルキル基および生体内
    で酵素的または化学的に代謝されて除去されうる基で置
    換されている)、Zが−CO−で示される基、R
    式: 【化14】 (式中、R21は水素原子または低級アルキル基、Wは
    −CH−または−CO−で示される基、R22は低級
    アルコキシ基を表す)で示される基、Rが下記から選
    ばれる基で置換されたピペラジニル基、(1)低級アル
    キル基、ピリジル低級アルキル基またはアリール低級ア
    ルキル基(当該アリール低級アルキル基のアリール部分
    はハロゲン原子または低級アルキル基で置換されていて
    もよい)で置換されたピラゾロピリミジニル基、(2)
    低級アルキル基またはアリール低級アルキル基(当該ア
    リール低級アルキル基のアリール部分はハロゲン原子ま
    たは低級アルキル基で置換されていてもよい)で置換さ
    れたイミダゾピリジル基、および、(3)低級アルキル
    基またはアリール低級アルキル基(当該アリール低級ア
    ルキル基のアリール部分はハロゲン原子または低級アル
    キル基で置換されていてもよい)で置換されたトリアゾ
    ロピリミジニル基、Yが−CO−で示される基、である
    請求項2記載の化合物。
  19. 【請求項19】 一般式[I−h]: 【化15】 (式中、R81、R82、R83が同一または異なって
    水素原子、低級アルコキシ基、保護されていてもよい水
    酸基およびハロゲン原子から選ばれる基、R10が水素
    原子または−Z−Rで示される基であり、Zが−CH
    −または−CO−で示される基、Rが(1)水素原
    子、(2)下記から選ばれる基で置換されていてもよい
    低級アルキル基、(i)ハロゲン原子、(ii)保護さ
    れていてもよい水酸基、(iii)低級アルキル基;シ
    クロ低級アルキル基;アリール低級アルキル基;低級ア
    ルコキシカルボニル基;アシル基;1−アミノ−2−ニ
    トロビニル基;1−(モノ−またはジ−)低級アルキル
    アミノ−2−ニトロビニル基;1−アミノ−2,2−ジ
    シアノビニル基;1−(モノ−またはジ−)低級アルキ
    ルアミノ−2,2−ジシアノビニル基;3−アミノシク
    ロブト−3−エン−1,2−ジオン−4−イル基;3−
    (モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ−シクロブト
    −3−エン−1,2−ジオン−4−イル基;および生体
    内で酵素的または化学的に代謝されて除去されうる基か
    ら選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、(i
    v)低級アルキル基、シクロ低級アルキル基およびシア
    ノ基から選ばれる基で置換されていてもよいグアニジノ
    基、(v)低級アルキル基およびシクロ低級アルキル基
    から選ばれる基で置換されていてもよいウレイド基、お
    よび、(vi)低級アルキル基およびシクロ低級アルキ
    ル基から選ばれる基で置換されていてもよいチオウレイ
    ド基、または、(3)低級アルケニル基、R30がオキ
    ソ基、オキシド基、低級アルキル基、シアノ低級アルキ
    ル基、シクロ低級アルキル低級アルキル基(シクロ低級
    アルキル基上の炭素原子は硫黄原子で置換されていても
    よい)、ピロリジニルカルボニル低級アルキル基、ハロ
    ゲノ低級アルキル基、低級アルキルチオ低級アルキル
    基、アリール低級アルキル基(当該アリール低級アルキ
    ル基のアリール部分は低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、ハロゲン原子、トリハロゲノメチル基、トリハロゲ
    ノメトキシ基、ニトロ基、およびシアノ基から選ばれる
    基で置換されていてもよい)、チエニル低級アルキル基
    (当該チエニル低級アルキル基のチエニル部分はハロゲ
    ン原子で置換されていてもよい)、フリル低級アルキル
    基、イミダゾリル低級アルキル基、チアゾリル低級アル
    キル基(当該チアゾリル低級アルキル基のチアゾリル部
    分は低級アルキル基で置換されていてもよい)、ピラゾ
    リル低級アルキル基、ピリミジニル低級アルキル基、ピ
    リダジニル低級アルキル基、ピリジル低級アルキル基
    (当該ピリジル低級アルキル基のピリジル部分は低級ア
    ルキル基またはオキシド基で置換されていてもよい)、
    カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ハロゲ
    ン原子、ヒドロキシ低級アルキル基、カルボキシル低級
    アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル
    基、アリール低級アルコキシ低級アルキル基(当該アリ
    ール低級アルコキシ低級アルキル基のアリール部分はハ
    ロゲン原子で置換されていてもよい)、アミノ基の保護
    基、低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、
    シクロ低級アルキル基、N−ピリジル−N−低級アルキ
    ルカルバモイル基、低級アルケニル基、ハロゲノ低級ア
    ルケニル基、およびアリール基(当該アリール基はトリ
    フルオロメチル基、低級アルコキシ基、およびニトロ基
    から選ばれる基で置換されていてもよい)から選ばれる
    基で置換されていてもよい含窒素複素環式基(窒素上で
    オニウム塩を形成していてもよい)、を表す)で示され
    るスピロイソキノリン誘導体またはその薬理的に許容し
    うる塩。
  20. 【請求項20】 R30が式: 【化16】 (式中、DおよびDは同一または異なって−N=ま
    たは−CH=で示される基、EおよびEは一方が−
    N=で示される基であり、他方が−N=又は−CH=で
    示される基、R31が水素原子、オキソ基、オキシド
    基、低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、シクロ低
    級アルキル低級アルキル基(シクロ低級アルキル基上の
    炭素原子は硫黄原子で置換されていてもよい)、ピロリ
    ジニルカルボニル低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキ
    ル基、低級アルキルチオ低級アルキル基、アリール低級
    アルキル基(当該アリール低級アルキル基のアリール部
    分は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
    子、トリハロゲノメチル基、トリハロゲノメトキシ基、
    ニトロ基、およびシアノ基から選ばれる基で置換されて
    いてもよい)、チエニル低級アルキル基(当該チエニル
    低級アルキル基のチエニル部分はハロゲン原子で置換さ
    れていてもよい)、フリル低級アルキル基、イミダゾリ
    ル低級アルキル基、チアゾリル低級アルキル基(当該チ
    アゾリル低級アルキル基のチアゾリル部分は低級アルキ
    ル基で置換されていてもよい)、ピラゾリル低級アルキ
    ル基、ピリミジニル低級アルキル基、ピリダジニル低級
    アルキル基、ピリジル低級アルキル基(当該ピリジル低
    級アルキル基のピリジル部分は低級アルキル基またはオ
    キシド基で置換されていてもよい)、カルボキシル基、
    低級アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ヒドロキ
    シ低級アルキル基、カルボキシル低級アルキル基、低級
    アルコキシカルボニル低級アルキル基、アリール低級ア
    ルコキシ低級アルキル基(当該アリール低級アルコキシ
    低級アルキル基のアリール部分はハロゲン原子で置換さ
    れていてもよい)、アミノ基の保護基、低級アルキル基
    で置換されていてもよいアミノ基、シクロ低級アルキル
    基、N−ピリジル−N−低級アルキルカルバモイル基、
    低級アルケニル基、ハロゲノ低級アルケニル基、および
    アリール基(当該アリール基はトリフルオロメチル基、
    低級アルコキシ基、およびニトロ基から選ばれる基で置
    換されていてもよい)から選ばれる基を表す)で示され
    る基である請求項19記載の化合物。
  21. 【請求項21】 R30が式: 【化17】 で示される基であり、かつ上記式中のR31が低級アル
    キル基、ピリジル低級アルキル基(当該ピリジル低級ア
    ルキル基のピリジル部分は低級アルキル基で置換されて
    いてもよい)、チアゾリル低級アルキル基(当該チアゾ
    リル低級アルキル基のチアゾリル部分は低級アルキル基
    で置換されていてもよい)またはフェニル低級アルキル
    基(当該フェニル低級アルキル基のフェニル部分は低級
    アルキル基で置換されていてもよい)である請求項20
    記載の化合物。
  22. 【請求項22】 (1α,4β)−3’,4’−ジヒ
    ドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’−[3−(1−メ
    チルアミノ−2−ニトロビニルアミノ)プロピル]−4
    −[4−[1−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾ
    ロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−
    1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−
    3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’
    −[3−(1−アミノ−2−ニトロビニルアミノ)プロ
    ピル]−4−[4−[1−(2−ニトロベンジル)−1
    H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピ
    ペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキ
    サン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,
    4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキ
    シ−2’−[3−(N−ノルマルブチルウレイド)プロ
    ピル]−4−[4−[1−(2−ニトロベンジル)−1
    H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピ
    ペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキ
    サン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,
    4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキ
    シ−2’−[3−(N−エチルウレイド)プロピル]−
    4−[4−[1−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラ
    ゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン
    −1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
    1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)
    −3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−
    2’−[3−(3−ジメチルアミノ−3−シクロブテン
    −1,2−ジオン−4−イル)アミノプロピル]−4−
    [4−[1−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾロ
    [3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1
    −イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−
    3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’
    −[3−(3−メチルアミノ−3−シクロブテン−1,
    2−ジオン−4−イル)アミノプロピル]−4−[4−
    [1−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,
    4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イ
    ル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
    (2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−3’,
    4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’−[3
    −(3−アミノ−3−シクロブテン−1,2−ジオン−
    4−イル)アミノプロピル]−4−[4−[1−(2−
    ニトロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリ
    ミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル
    −スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
    キノリン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−
    6’,7’−ジメトキシ−2’−[3−(1−アミノ−
    2,2−ジシアノビニルアミノ)プロピル]−4−[4
    −[1−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾロ
    [3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1
    −イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−
    3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’
    −[3−(1,3−ジメチル−2−シアノグアニジノ)
    プロピル]−4−[4−[1−(2−ニトロベンジル)
    −1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
    ル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シク
    ロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
    (1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
    ジメトキシ−2’−[3−(N−イソプロピルアミノ)
    プロピル]−4−[4−[1−(2−ニトロベンジル)
    −1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
    ル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シク
    ロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
    (1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
    ジメトキシ−2’−(N,N−ジメチルアミノアセチ
    ル)−4−[4−[1−(2−ニトロベンジル)−1H
    −ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピペ
    ラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサ
    ン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4
    β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
    −2’−エチル−4−[4−[1−(3−メチルベンジ
    ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
    イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
    クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
    (1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
    ジメトキシ−2’−メチル−4−[4−[1−(2−フ
    ルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリ
    ミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル
    −スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
    キノリン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−
    6’,7’−ジメトキシ−2’−[3−(N−エトキシ
    カルボニルアミノ)プロピル]−4−[4−[1−(2
    −ブロモベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピ
    リミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]カルボニ
    ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
    ソキノリン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ
    −6’,7’−ジメトキシ−2’−[3−(N−エトキ
    シカルボニルアミノ)プロピル]−4−[4−[1−
    (2−クロロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−
    d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル]カ
    ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
    H)−イソキノリン],(1α,4β)−3’,4’−
    ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2’−[3−(N
    −エトキシカルボニルアミノ)プロピル]−4−[4−
    [1−(2−シアノベンジル)−1H−ピラゾロ[3,
    4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イ
    ル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
    (2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−3’,
    4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−2’−メチ
    ル−4−[4−[1−(3−ニトロベンジル)−1H−
    ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]ピペラ
    ジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン
    −1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4
    β)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ
    −2’−メチル−4−[4−[1−(3−クロロベンジ
    ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
    イル]ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
    クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
    またはそれらの薬理的に許容しうる塩。
  23. 【請求項23】 (1α,4β)−3’,4’−ジヒド
    ロ−6’,7’−ジメトキシ−2’−[3−(N,N−ジ
    メチルアミノ)プロピオニル]−4−[4−(1−(3
    −メチルベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピ
    リミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニ
    ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
    ソキノリン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ
    −6’,7’−ジメトキシ−2’−[3−(N,N−ジメ
    チルアミノ)プロピオニル]−4−[4−(1−(3−
    メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピ
    リミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニ
    ル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イ
    ソキノリン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ
    −6’,7’−ジメトキシ−2’−[2−(N,N−ジメ
    チルアミノ)エチル]−4−[4−(1−(6−メチル
    ピリジン−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4
    −d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]
    カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
    H)−イソキノリン],(1α,4β)−3’,4’−
    ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−2’−[2−
    (N,N−ジメチルアミノ)エチル]−4−[4−(1−
    (6−メチルピリジン−2−イルメチル)−1H−ピラ
    ゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン
    −1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
    1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)
    −3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−
    2’−(N,N−ジメチルアミノアセチル)−4−[4−
    (1−(3−メチルベンジル)−1H−ピラゾロ[3,
    4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イ
    ル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
    (2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−3’,
    4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−
    (1−(3−エトキシベンジル)−1H−ピラゾロ
    [3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1
    −イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−
    3’,4’−ジヒドロ−6’−メトキシ−4−[4−
    (1−(3−エトキシベンジル)−1H−ピラゾロ
    [3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1
    −イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−
    2’−(N−メチルアミノアセチル)−3’,4’−ジ
    ヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−(1−
    (3−エトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−
    d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カ
    ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
    H)イソキノリン],(1α,4β)−2’−(N−メ
    チルアミノアセチル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,
    7’−ジメトキシ−4−[4−(1−(3−トリフルオ
    ロメトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]
    ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カルボ
    ニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)イ
    ソキノリン],(1α,4β)−2’−(N−メチルア
    ミノアセチル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
    ジメトキシ−4−[4−(1−(6−エチルピリジン−
    2−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリ
    ミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル
    −スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)イソキ
    ノリン],(1α,4β)−3’,4’−ジヒドロ−
    6’,7’−ジメトキシ−4−[4−(1−(6−n−
    プロピルピリジン−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ
    [3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1
    −イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(2’H)イソキノリン],(1α,4β)−2’
    −(N,N−ジメチルアミノアセチル)−3’,4’−ジ
    ヒドロ−6’−エトキシ−4−[4−(1−(6−エト
    キシピリジン−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ
    [3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1
    −イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(2’H)イソキノリン],またはそれらの薬理的
    に許容しうる塩。
  24. 【請求項24】 (1α,4β)−2’−メチル−
    3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
    [4−(3−メチル−3H−1,2,3−トリアゾロ
    [4,5−d]ピリミジン−7−イル)ピペラジン−1
    −イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−
    3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−4−
    [4−(1−(3−エトキシフェニルメチル)−1H−
    ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラ
    ジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン
    −1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4
    β)−2’−メチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,
    7’−ジエトキシ−4−[4−(1−(6−メチルピリ
    ジン−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−
    d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カ
    ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
    H)−イソキノリン],(1α,4β)−2’−(N,
    N−ジメチルアミノアセチル)−3’,4’−ジヒドロ
    −6’−メトキシ−4−[4−(1−(6−メチルピリ
    ジン−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−
    d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カ
    ルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’
    H)−イソキノリン],(1α,4β)−3’,4’−
    ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−(1−
    (6−エチルピリジン−2−イルメチル)−1H−ピラ
    ゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン
    −1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
    1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)
    −3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジエトキシ−4
    −[4−(1−(6−エチルピリジン−2−イルメチ
    ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
    イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
    クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
    (1α,4β)−2’−メチル−3’,4’−ジヒドロ
    −6’,7’−ジメトキシ−4−[4−(1−(6−エ
    チルピリジン−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ
    [3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1
    −イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−
    2’−メチル−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジ
    エトキシ−4−[4−(1−(6−エチルピリジン−2
    −イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミ
    ジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−
    スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
    ノリン],(1α,4β)−2’−エチル−3’,4’
    −ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−(1
    −(6−エチルピリジン−2−イルメチル)−1H−ピ
    ラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジ
    ン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
    1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)
    −2’−ジメチルアミノアセチル−3’,4’−ジヒド
    ロ−6’,7’−ジエトキシ−4−[4−(1−(6−
    エチルピリジン−2−イルメチル)−1H−ピラゾロ
    [3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1
    −イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,
    1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4β)−
    3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−
    [4−(1−(2−エチルチアゾール−4−イルメチ
    ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
    イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シ
    クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
    (1α,4β)−2’−ジメチルアミノアセチル−
    3’,4’−ジヒドロ−6’−エトキシ−4−[4−
    (1−(6−メチルピリジン−2−イルメチル)−1H
    −ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペ
    ラジン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサ
    ン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1α,4
    β)−2’−ジメチルアミノアセチル−3’,4’−ジ
    ヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−(1−
    (2−メチルチアゾール−4−イルメチル)−1H−ピ
    ラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジ
    ン−1−イル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
    1,1’(2’H)−イソキノリン],またはそれらの
    薬理的に許容しうる塩。
  25. 【請求項25】 2'−[3−(メチルアミノ)プロピ
    オニル]−3',4'−ジヒドロ−6',7'−ジメトキシ−
    2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
    −ジメトキシ−1−イソキノリル)−4−[4−[1−
    (4−ピリジルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−
    d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カル
    ボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1'(2'H)−
    イソキノリン],2'-[3-(メチルアミノ)プロピオ
    ニル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-2-(2-
    エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-
    1-イソキノリル)-4-[4-[1-(2-ピリジルメチル)-1
    H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラ
    ジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'
    H)−イソキノリン],2'-[3-(メチルアミノ)プロ
    ピオニル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-2-
    (2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキ
    シ-1-イソキノリル)-4-[4-[1-(3-ピリジルメチル)
    -1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピ
    ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'
    (2'H)−イソキノリン],2'-[3-(メチルアミノ)
    プロピオニル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ
    -2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメ
    トキシ-1-イソキノリル)-4-[4-(4−n−ブチル−4
    H−イミダゾ[4,5‐b]ピリミジン−7‐イル)-
    1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-
    1,1'(2'H)−イソキノリン],2'-[3-(メチルア
    ミノ)プロピオニル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメ
    トキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,
    7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-[4−(3‐メチ
    ル−3H−1,2,3−トリアゾロ[4,5-d]ピリ
    ミジン-7-イル)-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ
    [シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン],2'-
    [3-(メチルアミノ)プロピオニル]-3',4'-ジヒド
    ロ-6',7'-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,4-テ
    トラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-4-
    [4-(1−n−プロピル−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピ
    リミジン-4-イル)-1-ピペラジニル]カルボニル-スピ
    ロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソキノリン],
    2'-[3-(メチルアミノ)プロピオニル]-3',4'-ジ
    ヒドロ-6',7'-ジメトキシ-2-(2-エチル-1,2,3,
    4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソキノリル)-
    4-[4-[1-(2‐クロロフェニルメチル)−1H-ピラゾ
    ロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニル]カ
    ルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'(2'H)−イソ
    キノリン],2'-[3-(メチルアミノ)プロピオニル]
    -3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-2-(2-エチル
    -1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-イソ
    キノリル)-4-[4-[1-(3‐メチルフェニルメチル)−
    1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペ
    ラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'
    (2'H)−イソキノリン],2'-[3-(メチルアミノ)
    プロピオニル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ
    -2-(2-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメ
    トキシ-1-イソキノリル)-4-[4-(1−n−ブチル−
    1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-1-ピ
    ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1'
    (2'H)−イソキノリン],2’−(3−アミノプロピ
    ル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ
    −4−[4−[1−(2−ピリジルメチル)−1H−ピ
    ラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピ
    ペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−
    1,1’(2’H)−イソキノリン],2’−(3−ア
    ミノプロピル)−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
    ジメトキシ−4−[4−[1−(2−ニトロフェニルメ
    チル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4
    −イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シ
    クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
    2’−[3−(2−シアノ‐3,3‐ジメチルグアニジ
    ノ)プロピル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,7’−
    ジメトキシ−4−[4−[1−(2−ニトロフェニルメ
    チル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4
    −イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シ
    クロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],
    2’−[3−(1−ジメチルアミノ−2−ニトロ−ビニ
    ルアミノ)プロピル]−3’,4’−ジヒドロ−6’,
    7’−ジメトキシ−4−[[4−[1−(2−クロロフ
    ェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミ
    ジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル]−
    スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
    ノリン],2’−(3−アミノプロピル)−3’,4’
    −ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[1
    −(2−ブロモフェニルメチル)−1H−ピラゾロ
    [3,4−d]ピリミジン−4−イル]−1−ピペラジ
    ニル]カルボニル−スピロ[シクロヘキサン−1,1’
    (2’H)−イソキノリン],2’−[3−[N−(プ
    ロピオニルオキシメチルオキシカルボニル)−N−メチ
    ルアミノ]プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
    6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
    3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
    キノリル)−4−[4−[1−(4−ピリジルメチル)
    −1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
    ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
    ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],2’
    −[3−[N−(ピバロイルオキシメチルオキシカルボ
    ニル)−N−メチルアミノ]プロピオニル]−3’,
    4’−ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−
    エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
    トキシ−1−イソキノリル)−4−[4−[1−(4−
    ピリジルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリ
    ミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−
    スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキ
    ノリン],2'-[3−[N−(ピバロイルオキシメチル
    オキシカルボニル)−N−メチルアミノ]プロピオニ
    ル]-3',4'-ジヒドロ-6',7'-ジメトキシ-2-(2-エ
    チル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-
    イソキノリル)-4-[4−(3‐メチル−3H−1,2,
    3−トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-イル)-1
    -ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
    1'(2'H)−イソキノリン],2’−[3−[N−(シ
    クロプロピルカルボニルオキシメチルオキシカルボニ
    ル)−N−メチルアミノ]プロピオニル]−3’,4’
    −ジヒドロ−6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチ
    ル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキ
    シ−1−イソキノリル)−4−[4−[1−(4−ピリ
    ジルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
    ン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピ
    ロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリ
    ン],2’−[3−(ピバロイルオキシメチルオキシカ
    ルボニルアミノ)プロピル]−3’,4’−ジヒドロ−
    6’,7’−ジメトキシ−4−[4−[1−(2−ニト
    ロフェニルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピ
    リミジン−4−イル]−1−ピペラジニル]カルボニル
    −スピロ[シクロヘキサン−1,1’(2’H)−イソ
    キノリン],(1α,4β)-3’,4’-ジヒドロ-6’,
    7’-ジメトキシ-4-[4-[1-(3−ニトロベンジル)−
    1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペ
    ラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’
    (2’H)−イソキノリン],(1α,4β)-2’−ジメチ
    ルアミノアセチル−3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジ
    メトキシ-4-[4-[1-(3−メチルベンジル)−1H-ピ
    ラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-1-ピペラジニ
    ル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’
    H)−イソキノリン],(1α,4β)-2’−メチル−
    3’,4’-ジヒドロ-6’,7’-ジメトキシ-4-[4-
    (3−メチル−3H-1,2,3−トリアゾロ[4,5-
    d]ピリミジン-7-イル)-1-ピペラジニル]カルボニル
    -スピロ[シクロヘキサン-1,1’(2’H)−イソキノリ
    ン],(1α,4β)-2’−エチル−3’,4’-ジヒドロ-
    6’,7’-ジエトキシ-4-[4-[1−(2−ピリジルメ
    チル)−1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イ
    ル]-1-ピペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキ
    サン-1,1’(2’H)−イソキノリン],またはそれら
    の薬理的に許容しうる塩。
  26. 【請求項26】 (1R*,2R*(S*),4R*)-2'−
    [3−(メチルアミノ)プロピオニル]−3',4'−ジ
    ヒドロ−6',7'−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,
    2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イ
    ソキノリル)−4−[4−[1−(4−ピリジルメチ
    ル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−
    イル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シク
    ロヘキサン−1,1'(2'H)−イソキノリン],(1
    *,2R*(S*),4R*)−2’−[3−[N−(プ
    ロピオニルオキシメチルオキシカルボニル)−N−メチ
    ルアミノ]プロピオニル]−3’,4’−ジヒドロ−
    6’,7’−ジメトキシ−2−(2−エチル−1,2,
    3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−イソ
    キノリル)−4−[4−[1−(4−ピリジルメチル)
    −1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イ
    ル]−1−ピペラジニル]カルボニル−スピロ[シクロ
    ヘキサン−1,1’(2’H)−イソキノリン],(1
    α,4β)-2’−メチル−3’,4’-ジヒドロ-6’,
    7’-ジメトキシ-4-[4-(3−メチル−3H-1,2,
    3−トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-イル)-1-ピ
    ペラジニル]カルボニル-スピロ[シクロヘキサン-1,
    1’(2’H)−イソキノリン],またはそれらの薬理的
    に許容しうる塩。
  27. 【請求項27】 一般式[II−A]: 【化18】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    10は水素原子または−Z−Rで示される基であり、
    は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基
    または置換されていてもよい低級アルケニル基、Zは−
    CH−または−CO−で示される基、Rは水素原子
    または置換されていてもよい複素環式基、R は水素原
    子、低級アルキル基またはベンジル基を表す)で示され
    る化合物またはその塩と、一般式[16]: R−H [16] (式中、Rは置換されていてもよいアミノ基または置
    換されていてもよい含窒素脂肪族複素環式基を表す)で
    示される化合物またはその塩とを反応させ、所望により
    生成物を薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とす
    る、一般式[I−a]: 【化19】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。
  28. 【請求項28】 一般式[II−c]: 【化20】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    は水素原子または置換されていてもよい複素環式基、R
    は水素原子、低級アルキル基またはベンジル基を表
    す)で示される化合物またはその塩と、一般式[9]: X−Z−R [9] (式中、Rは水素原子、置換されていてもよい低級ア
    ルキル基または置換されていてもよい低級アルケニル
    基、Zは−CH−または−CO−で示される基、Xは
    脱離基を表す)で示される化合物またはその塩とを反応
    させ、一般式[II−b]: 【化21】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物とし、次いで、当該生成物[II−b]と一般式
    [16]: R−H [16] (式中、Rは置換されていてもよいアミノ基または置
    換されていてもよい含窒素脂肪族複素環式基を表す)で
    示される化合物またはその塩とを反応させ、所望により
    生成物を薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とす
    る、一般式[I−e]: 【化22】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。
  29. 【請求項29】 一般式[I−f]: 【化23】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    は水素原子または置換されていてもよい複素環式基、R
    は置換されていてもよいアミノ基または置換されてい
    てもよい含窒素脂肪族複素環式基を表す)で示される化
    合物またはその塩と、一般式[9]: X−Z−R [9] (式中、Rは水素原子、置換されていてもよい低級ア
    ルキル基または置換されていてもよい低級アルケニル
    基、Zは−CH−または−CO−で示される基、Xは
    脱離基を表す)で示される化合物またはその塩とを反応
    させ、所望により生成物を薬理的に許容しうる塩とする
    ことを特徴とする、一般式[I−e]: 【化24】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。
  30. 【請求項30】 一般式[II−c]: 【化25】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    は水素原子または置換されていてもよい複素環式基、R
    は水素原子、低級アルキル基またはベンジル基を表
    す)で示される化合物またはその塩と、一般式[1
    6]: R−H [16] (式中、Rは置換されていてもよいアミノ基または置
    換されていてもよい含窒素脂肪族複素環式基を表す)で
    示される化合物またはその塩とを反応させ、一般式[I
    −f]: 【化26】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物とし、次いで、当該生成物[I−f]と一般式
    [9]: X−Z−R [9] (式中、Rは水素原子、置換されていてもよい低級ア
    ルキル基または置換されていてもよい低級アルケニル
    基、Zは−CH−または−CO−で示される基、Xは
    脱離基を表す)で示される化合物またはその塩とを反応
    させ、所望により生成物を薬理的に許容しうる塩とする
    ことを特徴とする、一般式[I−e]: 【化27】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。
  31. 【請求項31】 一般式[I−e]: 【化28】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基また
    は置換されていてもよい低級アルケニル基、Zは−CH
    −または−CO−で示される基、Rは水素原子また
    は置換されていてもよい複素環式基、Rは置換されて
    いてもよいアミノ基または置換されていてもよい含窒素
    脂肪族複素環式基を表す)で示される化合物またはその
    塩を還元し、所望により生成物を薬理的に許容しうる塩
    とすることを特徴とする、一般式[I−b]: 【化29】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。
  32. 【請求項32】 一般式[I−c]: 【化30】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    は水素原子または低級アルキル基、nは1〜6の整数、
    Zは−CH−または−CO−で示される基、R は水
    素原子または置換されていてもよい複素環式基、Bは、 【化31】 で示される基、Rは置換されていてもよいアミノ基ま
    たは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素環式基、Y
    は−CH−または−CO−で示される基を表す)で示
    される化合物またはその塩と、一般式[17]: 【化32】 (式中、Xは脱離基、R51は水素原子または低級ア
    ルキル基、R52はカルボキシル基で置換されていても
    よい低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、低級アル
    コキシ基、シクロ低級アルコキシ基またはアリール基を
    表す)で示される化合物またはその塩とを反応させ、所
    望により生成物を薬理的に許容しうる塩とすることを特
    徴とする、一般式[I−d]: 【化33】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。
  33. 【請求項33】 一般式[I−c]: 【化34】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    は水素原子または低級アルキル基、nは1〜6の整数、
    Zは−CH−または−CO−で示される基、R は水
    素原子または置換されていてもよい複素環式基、Bは、 【化35】 で示される基、Rは置換されていてもよいアミノ基ま
    たは置換されていてもよい含窒素脂肪族複素環式基、Y
    は−CH−または−CO−で示される基を表す)で示
    される化合物またはその塩と、一般式[18]: 【化36】 (式中、Xは脱離基、R51は水素原子または低級ア
    ルキル基、Xはハロゲン原子を表す)で示される化合
    物とを反応させ、一般式[I−d]: 【化37】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物とし、次いで、当該生成物[I−d]と一般式
    [19]: R52−COOH [19] (式中、R52はカルボキシル基で置換されていてもよ
    い低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基、シクロ低級アルコキシ基またはアリール基を表
    す)で示される化合物またはその塩とを反応し、所望に
    より生成物を薬理的に許容しうる塩とすることを特徴と
    する、一般式[I−d]: 【化38】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。
  34. 【請求項34】 一般式[II−B]: 【化39】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    10は水素原子または−Z−Rで示される基であり、
    は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基
    または置換されていてもよい低級アルケニル基、Zは−
    CH−または−CO−で示される基、Rは水素原子
    または置換されていてもよい複素環式基を表す)で示さ
    れる化合物またはその塩と、一般式[16]: R−H [16] (式中、Rは置換されていてもよいアミノ基または置
    換されていてもよい含窒素脂肪族複素環式基を表す)で
    示される化合物またはその塩を、ホスゲン等価体の存在
    下反応させ、所望により生成物を薬理的に許容しうる塩
    とすることを特徴とする、一般式[I−g]: 【化40】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物またはその薬理的に許容しうる塩の製法。
  35. 【請求項35】 一般式[II−A]: 【化41】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    10は水素原子または−Z−Rで示される基であり、
    は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基
    または置換されていてもよい低級アルケニル基、Zは−
    CH−または−CO−で示される基、Rは水素原子
    または置換されていてもよい複素環式基、R は水素原
    子、低級アルキル基またはベンジル基を表す)で示され
    るスピロイソキノリン誘導体またはその塩。
  36. 【請求項36】 一般式[II−B]: 【化42】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、R
    10は水素原子または−Z−Rで示される基であり、
    は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基
    または置換されていてもよい低級アルケニル基、Zは−
    CH−または−CO−で示される基、Rは水素原子
    または置換されていてもよい複素環式基を表す)で示さ
    れるスピロイソキノリン誘導体またはその塩。
  37. 【請求項37】 一般式[28]: 【化43】 (式中、DおよびDは同一または異なって−N=ま
    たは−CH=で示される基、EおよびEは一方が−
    N=で示される基であり、他方が−N=又は−CH=で
    示される基、R31が水素原子、オキソ基、オキシド
    基、低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、シクロ低
    級アルキル低級アルキル基(シクロ低級アルキル基上の
    炭素原子は硫黄原子で置換されていてもよい)、ピロリ
    ジニルカルボニル低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキ
    ル基、低級アルキルチオ低級アルキル基、アリール低級
    アルキル基(当該アリール低級アルキル基のアリール部
    分は低級アルキル基、低級アルコキシ基、(モノ−また
    はジ−)低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ低級ア
    ルキル基、ハロゲン原子、トリハロゲノメチル基、トリ
    ハロゲノメトキシ基、ニトロ基、およびシアノ基から選
    ばれる基で置換されていてもよい)、チエニル低級アル
    キル基(当該チエニル低級アルキル基のチエニル部分は
    ハロゲン原子および低級アルコキシ基から選ばれる基で
    置換されていてもよい)、フリル低級アルキル基(当該
    フリル低級アルキル基のフリル部分は低級アルキル基お
    よび(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ低級アル
    キル基から選ばれる基で置換されていてもよい)、イミ
    ダゾリル低級アルキル基、チアゾリル低級アルキル基
    (当該チアゾリル低級アルキル基のチアゾリル部分は低
    級アルキル基、ヒドロキシ基、(モノ−またはジ−)低
    級アルキルアミノ基および低級アルコキシ低級アルキル
    基から選ばれる基で置換されていてもよい)、ピラゾリ
    ル低級アルキル基、ピリミジニル低級アルキル基(当該
    ピリミジニル低級アルキル基のピリミジニル部分は低級
    アルキル基で置換されていてもよい)、ピリダジニル低
    級アルキル基、ピリジル低級アルキル基(当該ピリジル
    低級アルキル基のピリジル部分は低級アルキル基、ハロ
    ゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アル
    キル基、(モノ−またはジ−)低級アルキルアミノ基、
    低級アルコキシカルボニル基、(モノ−またはジ−)低
    級アルキルカルバモイル基、(モノ−またはジ−)低級
    アルキルアミノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキ
    ル基、オキソ基およびオキシド基から選ばれる基で置換
    されていてもよい)、カルボキシル基、低級アルコキシ
    カルボニル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ低級アルキル
    基、カルボキシル低級アルキル基、低級アルコキシカル
    ボニル低級アルキル基、アリール低級アルコキシ低級ア
    ルキル基(当該アリール低級アルコキシ低級アルキル基
    のアリール部分はハロゲン原子で置換されていてもよ
    い)、アミノ基の保護基、低級アルキル基で置換されて
    いてもよいアミノ基、シクロ低級アルキル基、N−ピリ
    ジル−N−低級アルキルカルバモイル基、低級アルケニ
    ル基、ハロゲノ低級アルケニル基、およびアリール基
    (当該アリール基はトリフルオロメチル基、低級アルコ
    キシ基、およびニトロ基から選ばれる基で置換されてい
    てもよい)から選ばれる基を表す)で示される化合物ま
    たはその塩と、一般式[29]: 【化44】 (式中、Gはアミノ基の保護基を表す)で示される化合
    物またはその塩とを反応させ、所望により生成物を塩と
    することを特徴とする、一般式[III]: 【化45】 (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示される化
    合物またはその塩の製法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007517052A (ja) * 2003-12-23 2007-06-28 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト 二環式ヘテロ環式p−38キナーゼ阻害剤
JP2008525526A (ja) * 2004-12-28 2008-07-17 エグゼリクシス, インコーポレイテッド 免疫疾患、炎症疾患および増殖疾患の処置のためのセリン−スレオニンキナーゼモジュレーター(p70S6K、Akt−1およびAkt−2)としての[1H−ピペラゾ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−ピペラジンまたは[1H−ピペラゾ[3,4−d]ピリミジン−4−イル]−ピペラジン化合物
JP2017518383A (ja) * 2014-06-17 2017-07-06 ユーシービー バイオファルマ エスピーアールエル キナーゼ阻害剤としてのピラゾロ−ピリジン誘導体

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