JP2003251335A - 海水へのアルカリ溶液の注入方法と注入装置 - Google Patents

海水へのアルカリ溶液の注入方法と注入装置

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JP2003251335A
JP2003251335A JP2002053193A JP2002053193A JP2003251335A JP 2003251335 A JP2003251335 A JP 2003251335A JP 2002053193 A JP2002053193 A JP 2002053193A JP 2002053193 A JP2002053193 A JP 2002053193A JP 2003251335 A JP2003251335 A JP 2003251335A
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Japan
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seawater
alkaline solution
injecting
pipe
compressed air
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JP2002053193A
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English (en)
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Nobudai Yamato
大和  信大
Norimasa Nonaka
規正 野中
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】海水の水処理システムにおいて、殺菌、洗浄、
pH調整などの目的で海水にアルカリ溶液を注入する場
合に、注入口付近の配管や逆止弁の内面に残ったアルカ
リ溶液が海水中のカルシウムと接触してスケールが生成
され、配管や逆止弁が閉塞するという問題がある。本発
明の課題は、注入口に共存して残留する海水とアルカリ
溶液との接触を絶ち、スケール成分によるアルカリ溶液
注入配管の閉塞を防止する方法と装置とを提供すること
にある。 【解決手段】注入装置には少なくともアルカリ溶液タン
クと圧縮空気用コンプレッサと弁と配管とを備え、アル
カリ溶液の海水への注入口付近で注入配管を分岐して、
一方からアルカリ溶液を他方から圧縮空気を注入し、注
入口での残留アルカリ溶液を圧縮空気で押し出して、海
水とアルカリ溶液との接触を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海水を原水とした
水処理システムの分野において、海水にアルカリ溶液を
注入するための注入の方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】海水を対象とした水処理システムでは、
殺菌、洗浄、pH調整などの目的で、海水にアルカリ溶
液を間欠的に注入することが行われる。図2は従来の海
水へのアルカリ溶液の注入装置の代表例を示す。この図
において、海水にアルカリ溶液を注入するには、薬品注
入ポンプ20を使ってアルカリ溶液タンク18からのア
ルカリ溶液19が海水の流れる配管23に注入される。
ここで、アルカリ溶液注入配管21の注入口にある逆止
弁22は、アルカリ溶液の注入を停止した時に海水の逆
流を防ぐために設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】海水中に含まれるカル
シウムイオンはpH7以上で析出し易くなることが知ら
れている。そのために前記のアルカリ溶液の注入装置で
は、アルカリ溶液の注入後に注入口にアルカリ溶液が残
留し、海水とアルカリ溶液が接触することになる。この
ために注入口付近の配管や逆止弁の内面にカルシウムな
どに起因する析出物のスケールが生成され、配管や逆止
弁が閉塞して、適正にアルカリ溶液が注入できなくなる
という問題がある。
【0004】本発明の課題は、海水を原水とした水処理
システムで海水にアルカリ溶液を注入する方法におい
て、注入口に共存して残留する海水とアルカリ溶液との
接触を絶ち、スケール成分によるアルカリ溶液注入配管
の閉塞を防止する方法と装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、海水を原水
とした水処理システムで海水にアルカリ溶液を注入する
方法において、海水とアルカリ溶液とが共存して接触す
る注入配管などの管壁に圧縮空気を満たすことにより、
スケールの発生を防止することとする。また、海水を原
水とした水処理システムで海水にアルカリ溶液を注入す
る装置においては、少なくともアルカリ溶液用タンク
と、圧縮空気用コンプレッサと、各種の弁と、配管とを
備え、海水にアルカリ溶液とが共存して接触する注入配
管などの管壁に圧縮空気を満たすことにより、スケール
の発生を防止することとする。
【0006】具体的には、アルカリ溶液の海水への注入
口付近で、注入配管を2つに分岐して、一方からはアル
カリ溶液を注入し、もう一方からは圧縮空気を導入する
こととする。 さらに、水平に配置した海水用配管に対
して、鉛直または斜め上方よりアルカリ溶液の注入口を
設けることとする。上記の海水にアルカリ溶液を注入す
る装置において、アルカリ溶液が次亜塩素酸ナトリウム
を含む溶液であることとする。
【0007】上記の方法や装置を用いることにより、注
入口で残留しているアルカリ溶液を圧縮空気により押し
出し、海水とアルカリ溶液の接触を絶つことが可能とな
り、これによって、スケール成分の生成によるアルカリ
注入配管の閉塞を防ぐことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施例に基づき
説明する。図1は、本発明の海水へのアルカリ溶液の注
入装置を膜処理に適用した場合の実施例を示す構成図で
ある。この図では、アルカリ溶液の海水への注入口付近
で、注入配管を2つに分岐して、一方からはアルカリ溶
液を注入し、もう一方からは圧縮空気を導入する構成に
している。
【0009】この図において、原水ポンプ1により汲み
上げた海水2を供給ポンプ3により膜モジュール4に供
給することにより、膜ろ過海水5が得られる。そして、
所定のろ過時間経過後、膜の性能維持のために物理洗浄
としての膜の逆洗浄が行われる。この膜の逆洗浄は、生
成された膜ろ過海水5の一部を逆洗ポンプ6によって逆
洗配管9を経由して膜モジュール4の二次側より一次側
へ供給して行われる。洗浄海水7は、膜モジュール4の
一次側へ流れた後に、ドレン8より系外へ排出される。
この逆洗浄において、洗浄効果をより高めるために、逆
洗配管9の途中で次亜塩素酸ナトリウム10が添加され
る。薬品注入ポンプ11により押し出された次亜塩素酸
ナトリウム10は逆止弁12、13を通過し海水への注
入口14より洗浄海水7に注入される。所定の洗浄時間
経過後、逆洗ポンプ6は停止し、これと同時に薬品注入
ポンプ11も停止する。薬品注入ポンプ11の停止に引
き続き、圧縮空気弁16が開き、コンプレッサー15に
よって加圧された空気が逆止弁17、13を通過し、注
入口14に残留していた次亜塩素酸ナトリウムを逆洗配
管9の中に押し出す。所定の時間圧縮空気を流した後、
圧縮空気弁16が閉じ、膜の洗浄工程は終了となり、ふ
たたびろ過を行う。
【0010】また、洗浄工程終了後は、逆止弁12から
海水への注入口14までの配管内は空となっているた
め、次亜塩素酸ナトリウム10の注入の際には、逆止弁
12から海水への注入口14までの配管容積を満たすだ
けの量を見込んで、逆洗ポンプ6の始動の前に薬品注入
ポンプ11を事前に始動させる。さらに、海水への注入
口14付近における逆洗配管9と海水への注入口14の
位置関係は、逆洗配管9を水平に配置し、逆洗配管9の
鉛直または斜め上方より海水への注入口14を設ける。
このような配置にすることにより、逆止弁13への洗浄
海水7の逆流を低減することが可能となる。
【0011】なお、この図1の装置構成は実施例の一つ
にすぎず、本発明をこれに限定されるものではない。ま
た、上記の逆止弁12、13、17などは通常の弁を用
いて必要に応じて開閉操作を行っても何らら問題はな
い。
【0012】
【発明の効果】上記のように、海水を原水とした水処理
システムで海水にアルカリ溶液を注入する方法におい
て、本発明では海水とアルカリ溶液とが共存して接触す
る注入配管などの管壁に圧縮空気を満たすことにより、
注入口に残留するアルカリ溶液を押し出し、海水とアル
カリ溶液の接触を断ち、発生するスケールによる注入口
の閉塞を防ぐものである。このため長期に渡って適正に
アルカリ溶液を注入することが可能になり、点検、清
掃、交換等の作業が大幅に低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の海水へのアルカリ溶液の注入装置を膜
処理に適用した場合の実施例を示す構成図
【図2】従来の海水へのアルカリ溶液の注入装置の代表
例を示す構成図
【符号の説明】
1: 原水ポンプ 2: 海水 3: 供給ポンプ 4: 膜モジュール 5: 膜ろ過海水 6: 逆洗ポンプ 7: 洗浄海水 8: ドレン 9: 逆洗配管 10: 次亜塩素酸ナトリウム 11: 薬品注入ポンプ 12: 逆止弁 13: 逆止弁 14: 海水への注入口 15: コンプレッサー 16: 圧縮空気弁 17: 逆止弁 18: アルカリ溶液タンク 19: アルカリ溶液 20: 薬品注入ポンプ 21: アルカリ溶液注入配管 22: 逆止弁 23: 海水の流れる配管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海水を原水とした水処理システムで海水に
    アルカリ溶液を注入する方法において、海水とアルカリ
    溶液とが共存して接触する注入配管などの管壁に圧縮空
    気を満たすことにより、スケールの発生を防止すること
    を特徴とする海水へのアルカリ溶液の注入方法。
  2. 【請求項2】海水を原水とした水処理システムで海水に
    アルカリ溶液を注入する装置において、少なくともアル
    カリ溶液用タンクと、圧縮空気用コンプレッサと、各種
    の弁と、配管とを備え、海水にアルカリ溶液とが共存し
    て接触する注入配管などの管壁に圧縮空気を満たすこと
    により、スケールの発生を防止することを特徴とする海
    水へのアルカリ溶液の注入装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の海水にアルカリ溶液を注
    入する装置において、アルカリ溶液の海水への注入口付
    近で、注入配管を2つに分岐して、一方からはアルカリ
    溶液を注入し、もう一方からは圧縮空気を導入すること
    を特徴とした注入装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載の海水にアルカリ
    溶液を注入する装置において、水平に配置した海水用配
    管に対して、鉛直または斜め上方よりアルカリ溶液の注
    入口を設けることを特徴とする海水へのアルカリ溶液注
    入装置。
  5. 【請求項5】請求項2または3または4に記載の海水に
    アルカリ溶液を注入する装置において、アルカリ溶液が
    次亜塩素酸ナトリウムを含む溶液であることを特徴とす
    る海水へのアルカリ溶液の注入装置。
JP2002053193A 2002-02-28 2002-02-28 海水へのアルカリ溶液の注入方法と注入装置 Pending JP2003251335A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245062A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Fuji Electric Systems Co Ltd 水処理装置用の薬液注入装置
JP6249086B1 (ja) * 2016-12-01 2017-12-20 栗田工業株式会社 薬注ノズルの洗浄装置および洗浄方法

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