JP2003250952A - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示パネルを通して回転リールを視認す
るスロットマシンにおいて、画像表示パネルの有効利用
を図り、また、画像表示パネルの常時表示領域に表示し
た画像を見やすくし、更に、画像表示装置の組み立てを
容易にする。 【解決手段】 スロットマシン10は、回転リール40と、
回転リール40の前方に設けた画像表示装置50とを備え
る。画像表示装置50は、光透過性を有する画像表示パネ
ル60と、画像表示パネル60を支持するためのパネルフレ
ーム70とを備える。回転リール40は、画像表示パネル60
を通して視認される。画像表示パネル60は、その一部
に、所定の画像を常時表示するための常時表示領域61を
有する。画像表示パネル60の常時表示領域61の裏面に
は、光透過性を有しないマスキング板80が設けられる。
マスキング板80は、パネルフレーム70と一体的に形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スロットマシンに
関し、更に詳しくは、光透過性を有する画像表示パネル
を通して各回転リールを視認するように形成したスロッ
トマシンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、スタートスイッチを操作する
と、３個すべての回転リールの回転が開始し、ストップ
スイッチを操作すると、当該ストップスイッチに対応し
た回転リールの回転が停止するとともに、３個すべての
回転リールの回転が停止したときに、所定の図柄が所定
の入賞ライン上に揃うと、所定の利益が付与されるスロ
ットマシンが提供されている。

【０００３】また、最近では、回転リールの前方に、液
晶パネルやＥＬパネルなどの画像表示パネルを設けて、
この画像表示パネルを通して各回転リールを視認するよ
うに形成するとともに、この画像表示パネルに、例え
ば、入賞ラインや演出図柄などを表示することにより、
入賞か否かをわかりやすくしたり、あるいは遊技性を高
めているスロットマシンも提供されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスロッ
トマシンでは、回転リールの前方に画像表示パネルを設
けて、この画像表示パネルに、例えば、入賞ラインや演
出図柄などを表示するようにしていても、この画像表示
パネルとは別に７セグメントＬＥＤなどの表示装置を設
けて、この表示装置に、例えば、クレジットされている
メダルの枚数などを表示するようにしていた。このた
め、回転リールの前方に設けた画像表示パネルが有効に
利用されているとはいえなかった。

【０００５】（請求項１）そこで、請求項１記載の発明
は、画像表示パネルの一部に、所定の画像を常時表示す
るための常時表示領域を設けるとともに、この常時表示
領域に、例えば、クレジットされているメダルの枚数な
どを表示可能に形成することにより、画像表示パネルの
有効利用を図り、また、画像表示パネルの常時表示領域
の裏面に、光透過性を有しないマスキング板を設けるこ
とにより、常時表示領域の裏面側から光が入らないよう
にして、常時表示領域に表示した画像を見やすくし、更
に、マスキング板をパネルフレームと一体的に形成する
ことにより、部品点数を少なくして、画像表示装置の組
み立て作業を比較的容易にしたスロットマシンを提供す
ることを目的とする。

【０００６】（請求項２）また、請求項２記載の発明
は、請求項１記載の発明の目的に加え、画像表示パネル
に表示する画像をオレンジ色にすることにより、画像表
示パネルに表示する画像を明瞭に認識できるようにしつ
つ、回転リールも明瞭に認識できるようにしたスロット
マシンを提供することを目的とする。

【０００７】（請求項３）また、請求項３記載の発明
は、請求項１又は２記載の発明の目的に加え、マスキン
グ板を黒色にすることにより、常時表示領域に表示した
画像が目立つようにして、常時表示領域に表示した画像
をより一層見やすくしたスロットマシンを提供すること
を目的とする。

【０００８】（請求項４）更に、請求項４記載の発明
は、請求項１ないし３記載の発明の目的に加え、マスキ
ング板の前面に半艶仕上げを施すことにより、常時表示
領域に表示した画像がマスキング板の表面に映らないよ
うにして、常時表示領域に表示した画像をより一層見や
すくしたスロットマシンを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】（請求項１）請求項１記
載の発明は、複数の回転リール（40）と、これらの回転
リール（40）の前方に設けた画像表示装置（50）とを備
え、前記画像表示装置（50）は、光透過性を有する画像
表示パネル（60）と、この画像表示パネル（60）を支持
するためのパネルフレーム（70）とを備え、前記画像表
示パネル（60）を通して前記各回転リール（40）を視認
するように形成されているスロットマシン（10）であっ
て、前記画像表示パネル（60）は、その一部に、所定の
画像を常時表示するための常時表示領域（61）を有し、
前記画像表示パネル（60）の常時表示領域（61）の裏面
には、光透過性を有しないマスキング板（80）が設けら
れ、前記マスキング板（80）は、パネルフレーム（70）
と一体的に形成されていることを特徴とする。

【００１０】ここで、「複数の回転リール（40）と、こ
れらの回転リール（40）の前方に設けた画像表示装置
（50）とを備え、前記画像表示装置（50）は、光透過性
を有する画像表示パネル（60）と、この画像表示パネル
（60）を支持するためのパネルフレーム（70）とを備
え、前記画像表示パネル（60）を通して前記各回転リー
ル（40）を視認するように形成されているスロットマシ
ン（10）」とは、遊技者が画像表示パネル（60）を通し
て各回転リール（40）を視認するように形成されている
スロットマシン（10）を意味するものである。

【００１１】また、「光透過性を有する」とは、光を通
すことを意味する。また、「光透過性を有する画像表示
パネル（60）」としては、例えば、液晶パネルや、ＥＬ
パネルなどを用いることができる。また、「パネルフレ
ーム（70）」とは、画像表示パネル（60）を支持するた
めのものである。

【００１２】このパネルフレーム（70）は、例えば、四
角枠型に形成することができる。すなわち、このパネル
フレーム（70）は、例えば、画像表示パネル（60）の縁
を取り囲むようにして、画像表示パネル（60）を支持す
るように形成することができるのである。また、このパ
ネルフレーム（70）は、例えば、ＡＢＳ樹脂を用いて、
射出成形によって一体的に形成することができる。

【００１３】また、「常時表示領域（61）」とは、画像
表示パネル（60）の一部に設けられる領域であって、所
定の画像を常時表示するための領域をいう。すなわち、
画像表示パネル（60）には、常時表示領域（61）と、そ
れ以外の領域とが設けられる。また、常時表示領域（6
1）には、例えば、クレジットされているメダルの枚数
などが表示され、また、常時表示領域以外の領域には、
例えば、入賞ラインや演出図柄などが表示される。ま
た、遊技者は、常時表示領域以外の領域を通して、各回
転リール（40）を視認することとなる。

【００１４】また、常時表示領域を設ける画像表示パネ
ル（60）の「一部」は、例えば、画像表示パネル（60）
の下側部分としてもよく、また、上側部分としてもよ
く、また、右側部分としてもよく、また、左側部分とし
てもよい。すなわち、例えば、画像表示パネル（60）の
下側部分に帯状に常時表示領域（61）を設けることがで
きる。また、例えば、画像表示パネル（60）の上側部分
に帯状に常時表示領域（61）を設けることもできる。ま
た、例えば、画像表示パネル（60）の右側部分に帯状に
常時表示領域（61）を設けることもできる。また、例え
ば、画像表示パネル（60）の左側部分に帯状に常時表示
領域（61）を設けることもできる。また、例えば、画像
表示パネル（60）の下側部分と上側部分との双方に帯状
に常時表示領域（61）を設けることもできる。

【００１５】また、「常時」とは、回転リール（40）が
回転しているときを含めて、常時表示可能という意味で
ある。すなわち、スロットマシン（10）においては、回
転リール（40）が回転しているときは、回転リール（4
0）に表示されている図柄の視認を妨げないようにする
ために、回転リール（40）の前方には画像などを表示し
ないこととなっているが、常時表示領域（61）は、回転
リール（40）に表示されている図柄の視認を妨げない位
置に設けられるため、回転リール（40）が回転している
ときにも画像を表示可能なのである。

【００１６】また、「常時」とは、上述したように、常
時表示可能という意味であって、常時表示したままとい
う意味ではない。したがって、常時表示領域（61）の画
像を消すこともできる。また、「マスキング板（80）」
とは、画像表示パネル（60）の常時表示領域（61）の裏
面に設けられるものであって、光透過性を有しないもの
である。

【００１７】また、「光透過性を有しない」とは、光を
通さないことを意味する。また、このマスキング板（8
0）は、パネルフレーム（70）と一体的に形成される。
例えば、ＡＢＳ樹脂の射出成形によって、マスキング板
（80）とパネルフレーム（70）とを一体的に形成するこ
とができる。

【００１８】このように、画像表示パネル（60）の一部
に、所定の画像を常時表示するための常時表示領域（6
1）を設けるとともに、この常時表示領域（61）に、例
えば、クレジットされているメダルの枚数などを表示可
能に形成することにより、画像表示パネル（60）の有効
利用を図ることができるのである。また、画像表示パネ
ル（60）の常時表示領域（61）の裏面に、光透過性を有
しないマスキング板（80）を設けることにより、画像表
示パネル（60）の常時表示領域（61）の裏面側から光が
入らないようにすることができるので、常時表示領域
（61）に表示した画像を見やすくすることができるので
ある。

【００１９】更に、マスキング板（80）をパネルフレー
ム（70）と一体的に形成することにより、部品点数を少
なくすることができるとともに、画像表示パネル（60）
とマスキング板（80）とパネルフレーム（70）との間の
位置調整を不要にすることができるので、画像表示装置
（50）の組み立て作業を比較的容易にすることができる
のである。

【００２０】（請求項２）また、請求項２記載の発明
は、請求項１記載の発明の特徴に加え、前記画像表示パ
ネル（60）に表示される画像は、オレンジ色であること
を特徴とする。このように、画像表示パネル（60）に表
示する画像をオレンジ色にすることにより、画像表示パ
ネル（60）に表示する画像を明瞭に認識できるようにし
つつ、回転リール（40）も明瞭に認識できるようにする
ことができるのである。

【００２１】（請求項３）また、請求項３記載の発明
は、請求項１又は２記載の発明の特徴に加え、前記マス
キング板（80）は、黒色であることを特徴とする。この
ように、マスキング板（80）を黒色にすることにより、
常時表示領域（61）に表示した画像を目立たせることが
できるので、常時表示領域（61）に表示した画像をより
一層見やすくすることができるのである。

【００２２】特に、画像表示パネル（60）に表示する画
像をオレンジ色にし、かつ、マスキング板（80）を黒色
にすると、常時表示領域（61）に表示した画像を更に見
やすくすることができるのである。 （請求項４）更に、請求項４記載の発明は、請求項１な
いし３記載の発明の特徴に加え、前記マスキング板（8
0）は、その前面に、半艶仕上げが施されていることを
特徴とする。

【００２３】ここで、「半艶仕上げ」とは、「艶消し仕
上げ」などとも呼ばれるものであって、表面の光沢を消
す加工、あるいは表面のつやをなくす加工を意味するも
のである。このように、マスキング板（80）の前面に半
艶仕上げを施すことにより、常時表示領域（61）に表示
した画像がマスキング板（80）の表面に映らないように
することができ、これにより、画像が二重に見えるなど
の不都合を防止することができるので、常時表示領域
（61）に表示した画像をより一層見やすくすることがで
きるのである。

【００２４】

【発明の実施の形態】（図面の説明）図１ないし図６
は、本発明の実施の形態を示すものである。図１は、ス
ロットマシン10の外観正面図、図２は、スロットマシン
10の外観斜視図、図３は、前扉30を開いた状態における
スロットマシン10の外観斜視図、図４は、スロットマシ
ン10の側断面図、図５は、画像表示装置50の外観斜視
図、図６は、画像表示装置50の側断面図である。

【００２５】（スロットマシン10）本実施の形態に係る
スロットマシン10は、図１ないし図４に示すように、前
面に開口部を有する箱型の筐体20と、この筐体20の開口
部を開閉可能に塞ぐための前扉30とを備えている。ま
た、筐体20の内部には、３個の回転リール40が横並びに
設けられ、また、前扉30のほぼ中央には、図柄表示窓31
が設けられ、また、各回転リール40と図柄表示窓31との
間には、画像表示装置50が設けられている。

【００２６】また、画像表示装置50は、光透過性を有す
る画像表示パネル60と、この画像表示パネル60を支持す
るためのパネルフレーム70とを備えている。すなわち、
このスロットマシン10は、各回転リール40の前方に光透
過性を有する画像表示パネル60を備えており、遊技者が
画像表示パネル60を通して各回転リール40を視認するよ
うに形成されているものである。

【００２７】また、図柄表示窓31の下方には、クレジッ
トされているメダルを投入するためのベットスイッチ32
や、クレジットされているメダルを払い出すためのキャ
ンセルスイッチ33や、回転リール40の回転を開始させる
ためのスタートスイッチ34や、回転リール40の回転を停
止させるためのストップスイッチ35などが設けられてい
る。

【００２８】また、前扉30の下部には、メダルを払い出
すための払出口36が設けられ、また、払出口36の下方に
は、払出口36から払い出されたメダルを受け止めるため
の受け皿37が設けられている。また、筐体20の内部に
は、スロットマシン10を制御するための制御装置が設け
られている。

【００２９】そして、このスロットマシン10は、メダル
の投入を条件として、スタートスイッチ34を操作する
と、３個すべての回転リール40の回転が開始し、ストッ
プスイッチ35を操作すると、当該ストップスイッチ35に
対応した回転リール40の回転が停止し、３個すべての回
転リール40の回転が停止したときに、所定の図柄が所定
の入賞ライン上に揃うと、遊技者に対して所定の利益を
付与するように形成されている。

【００３０】（制御装置）制御装置は、スロットマシン
10を制御するためのものである。この制御装置は、ＣＰ
Ｕ、ＲＡＭ、ＲＯＭ、及びＩ／Ｏなどを備えている。ま
た、この制御装置の入力手段には、ベットスイッチ32、
キャンセルスイッチ33、スタートスイッチ34、及びスト
ップスイッチ35などが接続されている。

【００３１】また、この制御装置の出力手段には、３個
の回転リール40を備えたリールユニット、メダルを払い
出すためのホッパーユニット、演出用ランプ、スピー
カ、及び画像表示装置50などが接続されている。そし
て、この制御装置は、ＣＰＵがＲＯＭに記憶されたプロ
グラムを実行することにより、スロットマシン10での遊
技を制御するための遊技制御手段、及び画像表示装置50
に表示させる画像を制御するための画像制御手段などと
して機能するのである。

【００３２】（画像表示装置50）画像表示装置50は、図
３及び図４に示すように、各回転リール40の前方に設け
られており、光透過性を有する３枚の画像表示パネル60
と、これらの画像表示パネル60を支持するためのパネル
フレーム70とを備えている。また、パネルフレーム70
は、図５に示すように、枠型に形成されており、３つの
窓部71を横並びに有している。

【００３３】また、３枚の画像表示パネル60は、パネル
フレーム70が有する３つの窓部71にそれぞれ嵌め込まれ
るようにして、パネルフレーム70に支持されている。 （画像表示パネル60）画像表示パネル60は、画像を表示
するためのものであって、かつ、光透過性を有するもの
である。

【００３４】このような光透過性を有する画像表示パネ
ル60として、本実施の形態に係るスロットマシン10で
は、ＥＬパネルを用いている。また、本実施の形態に係
るスロットマシン10では、画像表示パネル60に表示され
る画像は、オレンジ色である。また、各画像表示パネル
60は、図５及び図６に示すように、それぞれ、その下側
部分に、所定の画像を常時表示するための常時表示領域
61を有している。

【００３５】また、各常時表示領域61は、それぞれ、横
長の帯状に形成されている。このようにして、常時表示
領域61が回転リール40に表示されている図柄の視認を妨
げないようにしている。また、「常時」とは、回転リー
ル40が回転しているときを含めて、常時表示可能という
意味である。

【００３６】また、各画像表示パネル60は、それぞれ、
常時表示領域61に、例えば、クレジットされているメダ
ルの枚数などを表示可能に形成されているとともに、常
時表示領域以外の領域には、例えば、入賞ラインや演出
図柄などを表示可能に形成されている。また、常時表示
領域61に表示される画像も、常時表示領域以外の領域に
表示される画像も、制御装置が有する画像制御手段によ
って制御されることとなっている。

【００３７】すなわち、常時表示領域61のどの位置に、
どのようなパターンの画像を、どのようなタイミングで
表示するかについては、いわゆるソフト的な処理によっ
て制御されることとなっているのである。常時表示領域
以外の領域についても同様である。また、常時表示領域
61と、それ以外の領域とは、物理的な構造の相違等によ
って区別されているのではなく、いわゆるソフト的な処
理によって区別されているのである。

【００３８】すなわち、画像表示パネル60のどの部分を
常時表示領域61とし、どの部分を常時表示領域以外の領
域とするかについては、いわゆるソフト的な処理によっ
て制御されているのである。 （パネルフレーム70）パネルフレーム70は、画像表示パ
ネル60を支持するためのものである。

【００３９】このパネルフレーム70は、図５に示すよう
に、枠型に形成されており、３つの窓部71を横並びに有
している。具体的には、このパネルフレーム70は、図５
に示すように、四角枠型の外枠72と、この外枠72の内側
に設けた２本の仕切枠73とを有している。また、外枠72
は、上側横枠74と、この上側横枠74の右端から下方へ延
びる右側縦枠76と、この右側縦枠76の下端から左方へ延
びる下側横枠75と、この下側横枠75の左端から上方へ延
びる左側縦枠77とを有している。

【００４０】また、上側横枠74の左端と左側縦枠77の上
端とは互いに連設され、また、上側横枠74と下側横枠75
とは互いに平行に設けられ、また、右側縦枠76と左側縦
枠77とは互いに平行に設けられている。また、２本の仕
切枠73は、所定間隔をあけて互いに平行に設けられてお
り、それぞれ、その上端を上側横枠74の所定位置に連設
されているとともに、その下端を下側横枠75の所定位置
に連設されている。また、２本の仕切枠73は、右側縦枠
76及び左側縦枠77とも平行に設けられている。

【００４１】これにより、このパネルフレーム70は、３
つの窓部71を横並びに有することとなっている。また、
各窓部71の下側部分には、それぞれ、横長の四角板状の
マスキング板80が設けられている。また、各マスキング
板80は、それぞれ、光透過性を有さないように形成さ
れ、また、各マスキング板80の前面には、それぞれ、半
艶仕上げが施され、更に、各マスキング板80の下部は、
それぞれ、下側横枠75の上部に連設されている。

【００４２】そして、パネルフレーム70の各窓部71にそ
れぞれ画像表示パネル60が嵌め込まれると、各画像表示
パネル60の各常時表示領域61の裏面には、マスキング板
80が位置することとなるのである。すなわち、各画像表
示パネル60の各常時表示領域61の裏面には、光透過性を
有しないマスキング板80がそれぞれ設けられることとな
るのである。

【００４３】また、このパネルフレーム70は、マスキン
グ板80とともに、黒色のＡＢＳ樹脂を用いて、射出成形
によって一体的に形成されている。また、射出成形の際
には、マスキング板80の前面に、半艶仕上げが施される
ようになっている。このように、本実施の形態に係るス
ロットマシン10は、画像表示パネル60の一部に、所定の
画像を常時表示するための常時表示領域61を有するとと
もに、この常時表示領域61に、例えば、クレジットされ
ているメダルの枚数などを表示可能に形成されている。
このため、画像表示パネル60の有効利用が図られている
のである。

【００４４】また、本実施の形態に係るスロットマシン
10は、画像表示パネル60の常時表示領域61の裏面に、光
透過性を有しないマスキング板80を設けている。このた
め、画像表示パネル60の常時表示領域61の裏面側から光
が入らないので、常時表示領域61に表示した画像が見や
すいのである。また、本実施の形態に係るスロットマシ
ン10は、マスキング板80とパネルフレーム70とが一体的
に形成されている。このため、部品点数の削減が図ら
れ、また、画像表示パネル60とマスキング板80とパネル
フレーム70との間の位置調整も不要なので、画像表示装
置50の組み立て作業が比較的容易なのである。

【００４５】また、本実施の形態に係るスロットマシン
10は、画像表示パネル60に表示される画像がオレンジ色
である。このため、画像表示パネル60に表示される画像
が明瞭に認識でき、しかも、画像表示パネル60に画像が
表示されていても、この画像を通して回転リール40が明
瞭に認識できるのである。また、本実施の形態に係るス
ロットマシン10は、マスキング板80が黒色である。この
ため、常時表示領域61に表示した画像が目立つので、常
時表示領域61に表示した画像が見やすいのである。

【００４６】特に、画像表示パネル60に表示される画像
がオレンジ色であり、かつ、マスキング板80が黒色であ
るので、常時表示領域61に表示した画像がより一層見や
すいのである。更に、本実施の形態に係るスロットマシ
ン10は、マスキング板80の前面に、半艶仕上げが施され
ている。このため、常時表示領域61に表示した画像がマ
スキング板80の前面に映らず、これにより、画像が二重
に見えるなどの不都合が起こらないので、常時表示領域
61に表示した画像がより一層見やすいのである。

【００４７】

【発明の効果】（請求項１）請求項１記載の発明によれ
ば、画像表示パネルの有効利用が図られ、また、画像表
示パネルの常時表示領域に表示した画像が見やすく、更
に、画像表示装置の組み立て作業が比較的容易なスロッ
トマシンを提供することができるのである。

【００４８】（請求項２）また、請求項２記載の発明に
よれば、画像表示パネルに表示される画像が明瞭に認識
でき、しかも、画像表示パネルに画像が表示されていて
も、この画像を通して回転リールが明瞭に認識できるス
ロットマシンを提供することができるのである。

【００４９】（請求項３）また、請求項３記載の発明に
よれば、画像表示パネルの常時表示領域に表示した画像
がより一層見やすいスロットマシンを提供することがで
きるのである。（請求項４）更に、請求項４記載の発明
によれば、画像表示パネルの常時表示領域に表示した画
像がより一層見やすいスロットマシンを提供することが
できるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの外
観正面図。

【図２】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの外
観斜視図。

【図３】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの外
観斜視図（前扉を開いた状態）。

【図４】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの側
断面図。

【図５】本発明の実施の形態に係るスロットマシンが備
える画像表示装置の外観斜視図。

【図６】本発明の実施の形態に係るスロットマシンが備
える画像表示装置の側断面図。

【符号の説明】

１０ スロットマシン ２０ 筐体 ３０ 前扉 ３１ 図柄表示窓 ３２ ベットスイッチ ３３ キャンセルス
イッチ ３４ スタートスイッチ ３５ ストップスイ
ッチ ３６ 払出口 ３７ 受け皿 ４０ 回転リール ５０ 画像表示装置 ６０ 画像表示パネル ６１ 常時表示領域 ７０ パネルフレーム ７１ 窓部 ７２ 外枠 ７３ 仕切枠 ７４ 上側横枠 ７５ 下側横枠 ７６ 右側横枠 ７７ 左側横枠 ８０ マスキング板

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の回転リールと、これらの回転リー
   ルの前方に設けた画像表示装置とを備え、 前記画像表示装置は、光透過性を有する画像表示パネル
   と、この画像表示パネルを支持するためのパネルフレー
   ムとを備え、 前記画像表示パネルを通して前記各回転リールを視認す
   るように形成されているスロットマシンであって、 前記画像表示パネルは、その一部に、所定の画像を常時
   表示するための常時表示領域を有し、 前記画像表示パネルの常時表示領域の裏面には、光透過
   性を有しないマスキング板が設けられ、 前記マスキング板は、パネルフレームと一体的に形成さ
   れていることを特徴とするスロットマシン。
2. 【請求項２】 前記画像表示パネルに表示される画像
   は、オレンジ色であることを特徴とする請求項１記載の
   スロットマシン。
3. 【請求項３】 前記マスキング板は、黒色であることを
   特徴とする請求項１又は２記載のスロットマシン。
4. 【請求項４】 前記マスキング板は、その前面に、半艶
   仕上げが施されていることを特徴とする請求項１、２又
   は３記載のスロットマシン。