JP2003248790A - 識別方法 - Google Patents

識別方法

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JP2003248790A
JP2003248790A JP2002100653A JP2002100653A JP2003248790A JP 2003248790 A JP2003248790 A JP 2003248790A JP 2002100653 A JP2002100653 A JP 2002100653A JP 2002100653 A JP2002100653 A JP 2002100653A JP 2003248790 A JP2003248790 A JP 2003248790A
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Hiroko Ishikawa
浩子 石川
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来の識別方法では、材料の識別の場合はバー
コード形成による識別が難しく、製品の識別の場合はバ
ーコード内容が誰にでも容易に解読され、セキュリティ
レベルは低くなるという問題があった。 【解決手段】被識別製品を識別するために添加するもの
として、磁気共鳴吸収周波数、誘電損の大きい周波数、
蛍光波長や吸収波長の異なる材料を一種以上混合したも
のを用いて、例えば磁気共鳴吸収周波数の中心周波数か
ら中心周波数f0対して0.3≧|(f−f0)|/f
0が成り立つ帯域幅の領域で電波の共鳴吸収の大きさを
n値化に分割して、蛍光の場合、中心波長λ0に対して
0.2≧|(λ−λ0)/λ0|が成り立つ波長λの波
長幅領域で発光、または蛍光の大きさをn値化に分割
し、混合した種類の数とn値から決められるコードに従
って、被識別製品に識別用記号を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種材料や物で識
別したいものに対して紫外線を照射して識別用の信号を
読み取る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に使われている識別方法として
は、材料の光吸収特性や電磁波の吸収特性、反射特性の
違いを用いる方法はよく知られている。この特性を用い
て、更に製品の識別により情報を持たせる方法として、
例えば、光の反射や吸収特性を用いて、各種の情報デー
タをバーコード化して商品に付しておき、そのコード情
報を読み取ってコンピュータなどに入力する方法が知ら
れている。
【0003】通常、バーコードは被識別体に黒色のバー
を印刷したものである。これは、下地の白色と黒色のバ
ーの反射光の差を利用したものである。白色と黒色のバ
ーコードをより改善したものとしては、最近では、情報
量を多くするために、カルラコードに代表される2次元
バーコードなどの種々の識別用パターンが用いられてい
る。最近では、デザイン性およびセキュリティ性の向上
のために、バーコードを透明にしたいとの要望があり、
透明赤外吸収バーコード、透明赤外発光バーコード、お
よび透明蛍光バーコードなどの透明バーコードが開発さ
れている。
【0004】透明赤外吸収バーコードとは、可視光に対
して実質的に透明であり赤外光を吸収する材料を使用し
たインキなどで印刷したバーコードであり、赤外光を照
射したときの赤外吸収剤が印刷されている部分と印刷さ
れていない部分との反射光の差を利用したものである。
【0005】セキュリティ性を向上したバーコードとし
ては、偽造品や模造品対策として、製品に一部に透明バ
ーコードを極秘に印刷しておき、市場に出た際、本物に
は透明バーコードが印刷されており、模造品には透明バ
ーコードが印刷されていないことにより真偽判定をする
方法もある。
【0006】このように識別にはバーコードを用いる方
法が通常として用いられているが、バーコード画像は一
般的に簡単に可視光や紫外線照射により浮かび上がらせ
ることができるために、簡単に解読できる問題があっ
た。
【0007】また、識別に用いるバーコードは材料の識
別に用いることに応用することは難しい問題があった。
例えばプラスチックの配管や金属素材の識別を行うよう
な場合には、小さな切断材料から、大きなものまでを一
つ一つにバーコードを形成することは手間が掛かること
が問題であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように通常の識
別方法では、材料の識別のような場合には一般的なバー
コード形成による識別が難しく、製品の識別の場合にバ
ーコード内容が誰にでも容易に解読できるためにセキュ
リティレベルは低くなりつつあるという問題があった。
【0009】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、従って、簡単に材料の識別を行えるようにす
ることや、製品のバーコード形成に対して従来のよう
に、単純にバーコードの記録内容が解読できないように
セキュリティレベルを高めることを目的にしたものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】被識別製品を識別するた
めに被識別製品に添加するものとして、磁気共鳴吸収周
波数の異なるものを一種以上混合したものを用いて、各
磁気共鳴吸収周波数の中心周波数から中心周波数f0対
して0.3≧|(f−f0)|/f0が成り立つ帯域幅
の領域で電波の共鳴吸収の大きさをn値化に分割して、
混合した種類の数とn値から決めるコードに従って、被
識別製品に識別用記号を付与する。以下、ここで言うコ
ードとは種類の数が例えば3あり、分割化をn値にした
時、3のn乗数を用いた記号や数値を示している。更に
n値化に分割するという操作は大きさを均等に分割す
る、もしくは不均等に分割することも含め、大きさが例
えば100としたとき、n値化を10とした場合は大き
さを10分割し、1,15,30,49,57,70,
80.85,93,100のように不均等にしたり、も
しくは10,20,30,40,50,60,70,8
0,90,100のように均等に大きさを分けて、その
各大きさを用いて番号を定義する。実際には、本発明で
は共鳴吸収周波数3GHz,5,GHz,10GHzで
の吸収レベルの最大が40dBのとき、4値化とする場
合には単純に均等分割したときに10dBを1、20d
Bを2、30dBを3、40dBを4とし、ある材料の
吸収レベルが、それぞれの周波数に対して40dBであ
る場合には444とコードと番号を付与する方法であ
る。磁性材料としては3d,4f電子系を持つ遷移金属
原子を含んだものであることが必要である。例えば、F
e,Co,Mn,Cr,NiやLa,Nd,SmのLa
系元素があげられる。これらの金属原子の合金系、酸化
物、硫化物、窒化物、塩化物等があり、これらの磁性材
料の磁気共鳴周波数を用いる。材料特有の共鳴周波数に
対して、共鳴周波数と吸収レベルの大きさでコード化す
る。
【0011】コード化の具体的な方法としては、磁気共
鳴吸収の中心周波数f0対して0.3≧|(f−f0)
|/f0が成り立つ周波数帯域幅の領域で限定し、その
領域の周波数での吸収レベルを用いることが好ましい。
例えば共鳴周波数が1MHzとした場合には、実際には
0.5〜2.0MHzの範囲でも吸収が見られる。ここ
にひとつの吸収レベルに対してn値化に分割して、磁気
共鳴吸収の種類の数とn値から決める方法に従ってコー
ド化を行う。このようにして磁気共鳴周波数が違う材料
n個を用いて、磁気共鳴周波数での吸収レベルでm個の
数値化を行うことで、識別できる情報量はnのm乗の量
で設定できることが本発明の方法である。
【0012】例えば、Mn0.5Zn0.5Fe
,Cu0.5Zn0.5Fe,Mn0.8
Zn0.2Fe,Mn0.2Zn0.8Fe
では磁気共鳴周波数は異なり、各周波数での吸収レベ
ルを変えるために、それぞれの材料を混合するときに、
5:1:10:2のような比で混合することで、それぞ
れの周波数での吸収レベルを変えて、識別用の番号を付
与する。
【0013】このように、被識別製品の識別用の磁気共
鳴吸収材料を添加して識別番号を付与する際に、材料に
添加する量に従って全体の磁気共鳴吸収レベルが異なる
ために、これを校正する方法として、透磁率の大きさが
分かっている、透磁率の値Mの磁性材料を添加した時
に、材料の透磁率の大きさの数値Nから、材料の吸収量
を校正することが好ましい。例えばパーマロイ粉末を基
準物質として磁気共鳴吸収材料に添加し、この材料単体
の透磁率を測定した後に、この材料を被識別材料に添加
した後、この材料の透磁率を測定する。透磁率は添加さ
れたことにより希釈され低下するが、この時の減少率か
ら添加による希釈の大きさが定義され、この数値を用い
て、磁気共鳴吸収周波数における吸収率の大きさを構成
することにより、希釈による吸収の減少か、または材料
によるものかが分離できるので、精度を上げることがで
きるものである。
【0014】被識別製品の材料の、例えば塩化ビニル樹
脂やポリカーボネイト、ポリビニル樹脂等、さまざまな
有機系材料のフィラーとして添加する場合には磁気共鳴
周波数材料の量が少なくとも90%以内であることが望
ましいが、更には10%以内であることが強度的にも望
ましい。
【0015】また、被識別製品に表面に塗布する塗膜材
料、またはシートやフィルム材料として添加する場合に
も磁気共鳴周波数材料の量が90%以内であることが望
ましいが、バインダーにより強度が維持できる場合には
この数値より大きくしても良い。また、バインダーとの
混合の際に、表面処理剤を事前に添加して粉体の表面状
態を変えたり、バインダーと表面処理剤、粉体を同時に
混ぜても良い。
【0016】被識別製品に添加する磁気共鳴周波数材料
としてフェライト、希土類磁石等でFeやNi,Co,
Mn,Cr等から一種以上含んだものであることが適当
であるが、特にコスト的に安価なFe,Mn,Crが好
ましい。
【0017】磁性材料の磁気共鳴による吸収と同様に誘
電体材料でも被識別製品を識別するために被識別製品に
添加するものとして、誘電体の誘電損を起こす材料固有
の吸収周波数の異なるものを一種以上混合したものを用
いて、各吸収周波数の中心周波数から中心周波数f0対
して0.3≧|(f−f0)|/f0が成り立つ帯域幅
の領域で電波の吸収の大きさをn値化に分割し、混合し
た種類の数とn値から決められるコードに従って、被識
別製品に識別用記号を付与することができる。
【0018】磁気共鳴吸収周波数を用いた識別方法と同
様に、識別方法として保磁力を用いた場合は、被識別製
品に添加するものとして、保磁力の異なるものを一種以
上混合したものに磁場を印加して、材料の保磁力に応じ
て発生する磁化量の段差量を用いてn値化に分割し、混
合した磁性粉の保磁力、および保磁力の違いの数と段差
量から決めるn値から決められるコードに従って、被識
別製品に識別用記号を付与する。具体的には保磁力の違
う磁性粉を添加すると、各保磁力に相当する磁場強度で
磁化量の大きさが大きく変わり、磁場を低いほうから高
いほうへ掃引することにより、ある磁場強度での磁化の
段差量より、コード化を行う。
【0019】保磁力の違いを用いた識別方法での校正方
法は、製品の識別用の保磁力の異なるものを添加する際
に、材料に添加する量に従って変化する磁化量の段差量
の大きさを校正する方法として、磁化量の大きさが数値
Mの磁性材料を添加した時の材料の磁化量の大きさの数
値Nの時にこの2つの数値を用いて、材料の段差量を校
正するか、または校正用の磁性材料による磁化量を測定
し、添加した材料の磁化量を測定し、2つの磁化量の数
値を用いて校正することをどちらかひとつ以上を用いる
ことで行う。また、保磁力の違うものを用いた磁性材料
では、磁気共鳴吸収周波数材料の場合と同様な元素であ
り、また添加量等も同様である。更に保磁力の異なるも
のを用いてコード化する際にフィルム等に塗布して塗膜
形成する場合には、磁性粒子を磁場で配向することによ
り、磁場による磁化の大きさのジャンプが大きくなり、
よりコード化がしやすくなるので、好ましくは配向した
方が良い。
【0020】被識別製品の識別用の誘電体材料を添加し
て電波吸収量の大きさを校正する方法は磁性材料を用い
た場合と同様に、電波吸収量の大きさが数値Mの誘電体
材料を添加した時の材料の吸収の大きさの数値Nの時に
この2つの数値を用いて、材料の吸収量を校正するか、
または校正用電波吸収材料の吸収量を測定し、添加した
材料の吸収量を測定し、2つの吸収量の数値を用いて校
正することをどちらかひとつ以上を用いることで行う。
【0021】被識別製品の材料にフィラーとして添加す
る場合には誘電体材料の量が90%以内であることが望
ましい。また、被識別製品に表面に塗布する塗膜材料、
またはシートやフィルム材料として添加する場合には電
波吸収用の誘電体材料の量が90%以内であることが望
ましい、更には10%以内であることが強度的にも望ま
しい。
【0022】被識別製品に添加する誘電体材料としてP
bTiO,BaTiO,SrTiOやTa
やPLZT等の代表的な誘電体を含めTi,Ta,B
a,Sr,Pb,La,Zr,Nb等の中から1種以上
の元素が含まれる材料を用いたものである。
【0023】次に光学的な方法として被識別材料を識別
するために添加するものとして、紫外線照射により発す
る蛍光、燐光、もしくは発光等の波長の異なるものを一
種以上混合したものを用いて、各光波長の中心波長λ0
に対して0.2≧|(λ−λ0)/λ0|が成り立つ波
長λの帯域幅の領域で発光、または蛍光の大きさをn値
化に分割して、混合した種類の数とn値から決められる
コードに従って、材料に識別用記号を付与する。波長の
範囲としては、通常視覚で確認される範囲が400〜9
00nmの領域である。例えば蛍光体の発光波長は中心
波長600nmとすれば550〜650nmの範囲でよ
く、もっと小さい範囲でも限定することにより視覚で確
認される範囲の波長域で多くの蛍光材を用いることがで
きるために、記録容量を大きく改善することができるの
で望ましい。
【0024】次に被識別材料の識別用の、紫外線照射に
より蛍光、燐光、発光を発する材料を添加する際に材料
に添加する量に従って変化する光量の大きさを校正する
方法として、校正用の蛍光、燐光、発光を発する材料を
用いて光量を測定し校正する。
【0025】被識別材料のフィラーとして添加する場合
には紫外線照射により蛍光、燐光、発光を発する材料の
量が90%以内であることが望ましく、更には10%以
内であることが強度的にも望ましい。被識別材料に表面
に塗布する塗膜材料、またはシートやフィルム材料とし
て添加する場合には紫外線照射により蛍光、燐光、発光
を発する材料の量が90%以内であることが同様に好ま
しいが、更には10%以内であることが強度的にも望ま
しい。
【0026】例えば、赤色光を発光する無機蛍光体とし
ては、例えば、Y:Eu、YVO:Eu、Y
S:Eu、0.5MgFGeO:Mn、(Y,
Gd)BO:Eu、Y(P,V)O:Euなどを用
いることができる。
【0027】緑色光を発光する無機蛍光体としては、例
えば、ZnO:Zn、ZnSiO
2:Mn、Zn S:Cu,Al、(Zn,Cd)S:
Cu,Al、ZnS:Cu,Au,Al、ZnSiO
:Mn、ZnS:Ag,Cu、(Zn,Cd)S:C
u、ZnS:Cu、GdS:Tb、La
S:Tb、YSiO:Ce,Tb、ZnGeO
:Mn、CeMgAl1113:Tb、SrGa
:EU2+、ZnS:Cu,Co、 MgO・nB
:Ce,Tb、LaOBr:Tb,Tm、La
S:Tb、ZnS:Cu(Mn)などを用いること
ができる。
【0028】青色光を発光する無機蛍光体としては、例
えば、ZnS:Ag、CaWO、Y2SiO5:C
e、ZnS:Ag,Ga,Cl、CaCl:
Eu2+、BaMgAl1423:Eu2+、Sr
(POCl:Euなどを用いることができる。基
本的な構成元素としてはMg,Sr,Ba等のアルカリ
土類金属やLa,Nd,Er,Eu等La系元素、A
l,Zn,Si,Y等の中から少なくとも1種以上を含
んだ化合物である。
【0029】また、有機蛍光体としては、ジアミノスチ
ルベンジスルホン酸誘導体、イミダゾール誘導体、クマ
リン誘導体、トリアゾール、カルバゾール、ピリジン、
ナフタル酸、イミダゾロン等の誘導体、フルオレセイ
ン、エオシン等の色素、アントラセン等のベンゼン環の
ような六員環や五員環を持つ化合物などを用いることが
できる。
【0030】被識別製品を識別するために、紫外線照射
により発する蛍光、燐光、もしくは発光等の波長の異な
る材料を一種以上混合したものを用いて、各混合組成の
異なる材料別にバーコードを形成して、重ねる、または
別々の範囲に各混合材料別のバーコードを形成すること
により、材料の光学特性を利用して記録容量をおおきく
することができる。
【0031】上記の目的を達成するため、本発明の識別
形成方法は、被識別体に磁気共鳴吸収材料、または特定
の周波数で電波吸収を行う誘電体、紫外線により発光す
る蛍光体を持つもののいずれか、一つ以上の方法を用い
て、被識別体に塗布、またはシール等で貼るか、または
識別体を構成する材料に添加する方法で、識別する際の
コード番号を形成するが、通常、使用されているバーコ
ードに応用することによりバーコードの形成パターン以
外に、バーコードを構成する材料の電波吸収特性や発光
特性により、複数のコードデータを持つことができ、コ
ピーや単純な偽造は全くできない上に、大量のデータを
持つために識別するための能力が大幅に改善される。
【0032】上記のシステムは、基本的には光学特性で
見る場合には紫外線を識別体に照射したままで、その識
別体に白色光を投入し、その吸収スペクトラムを用い
て、ある特定波長ごとに吸収量を調べて、識別記録内容
を把握するものである。または、白色光を使わずとも入
射光の波長を連続的に変えて波長範囲を掃引しても同様
な効果は得られるが、この場合には分光器、またはプリ
ズムなどにより波長毎に分離する手段が必要となるので
システムが複雑になる。
【0033】ここで紫外線励起に蛍光体の発光色が、あ
る着色顔料と同様になるようにして紫外線照射時に初め
て、本当に必要とするバーコードが形成されるようにす
ることもセキュリティを上げる方法としてよい。例えば
平均粒径が0.1μの赤色の酸化鉄微粒子でバーコート
を形成した後に、赤色に蛍光発光する透明に近い蛍光体
で、この上に塗布してバーコートを形成する。この状態
で読み取り時にブラックライトで紫外線照射と白色光を
同時にあてて、赤色の蛍光を発光させたバーコートと赤
色の酸化鉄のバーコートの両方で本来のバーコートを形
成する。この時、蛍光体を先に塗布しても同じ効果が得
られる。
【0034】電波吸収特性を調べるシステムについては
識別体に特定の周波数範囲で混ぜた電波を照射して、フ
ーリエ変換を行って、ある特定の周波数範囲毎の吸収レ
ベルを調べて、記録内容を把握する。または、識別体に
入射する電波の周波数を可変にして、周波数を掃引し
て、ある特定の周波数範囲毎の吸収レベルを調べて記録
内容を把握する。
【0035】
【発明の実施の形態】
【実施例1】本発明のバーコード形成を行った実施例を
以下に説明する。フィルム基体の上層に赤色の酸化鉄の
顔料形成層を5ミクロン形成し、その上に、Ar雰囲気
中でスパッターで1ミクロン程度に紫外線で青色を発光
するZnS:Agを形成し、その上層を紫外線硬化樹脂
によるハードコート層を10ミクロン被覆した。この状
態に上から紫外線を当てないで見ると、紫外線で発光す
る層が透明に見えるので下地の赤色が見えるが、これに
紫外線を当てるとスパッターでZnS:Agを形成した
部分は青色に発光しているために下地の赤色が抑えられ
ている。この結果、顔料で形成した画像模様と紫外線を
照射した画像模様が異なり、この結果、どちらかをセキ
ュリティーの為にダミーとして用いることが確認でき
た。また、紫外線で照射した部分で赤色が退色すること
により太陽光の下では分からなかったパターンが紫外線
照射により別の赤色の画像パターンが確認された。
【0036】次に幅1cmで長さ10cmのポリカーボ
ネイトフィルムに長手方向に直角に幅0.5mmの赤色
酸化鉄を塗布し、塗布した部分を1とした。この方法で
端から、01110111となるように製作した。この
上にPt金属マスクをしてから、スパッターで上記のZ
nS:Agを厚さ5ミクロンで成膜した。マスクには1
1100001となるように穴を形成した。これに白色
光をあてて酸化鉄の赤の強度を調べた結果、書き込んだ
ものが読み取ることが出来た。また、次に紫外線をあて
ると成膜されたところで蛍光が観測されて目的の記録が
読めた。この2つの2進値を用いて、四則演算すること
により多重な記録内容が得られた。次に赤色を2、蛍光
色1、それ以外を0とした3進値を用いることも出来る
ことが分かった。
【0037】
【実施例2】赤色に蛍光発光するY:Euと、緑
色に蛍光発光するZnO:Zn、青色に蛍光発光するY
SiO:Ceを表1のコード番号に示すようなmo
l比で混合したものを作製し、添加したmol比を用い
て紫外線による蛍光強度比を測定した。ここでのコード
番号は各蛍光粉のmol比をn値としたために、3桁の
で表示した。したがって蛍光強度をn分割
になるようなmol比を用いずに、単純にmol比で混
合した時の蛍光強度比を用いて分割した。したがってこ
のn値はある蛍光強度をn分割したものではないため
に、あるmol組成での蛍光強度比を測定し記憶し、そ
の蛍光強度比がmol組成比からn値を定めるものであ
る。実施例の表1を用いて説明すると、コード番号12
1では、このmol比で混合された蛍光粉の蛍光強度比
を測定し、コード番号121のY:Euに対する
ZnO:ZnとYSiO:Ceの蛍光強度比を記憶
し、この蛍光強度比が得られるものをコード番号121
として用いた。
【表1】 このような添加の仕方でそれぞれの蛍光体の中心発光波
長の強度比をコードとしてメモリーに入れておき、識別
番号として用いる。この中で、コード番号631のもの
を用いて、実施例1の画像パターンに重ねたり、または
別々に分けバーコードパターンとは別に識別番号膜とし
て形成した。
【0038】
【実施例3】次に実施例2で作製したコード番号121
の混合比の蛍光粉を用いて、ポリエチレン樹脂に各添加
量で加えた時の状態について調べた結果を示す。以下に
紫外線ランプで照射した時の蛍光の状況を視覚で調べた
結果を表2に示す。
【表2】 コード番号121の組成比の蛍光紛として、この表中の
サンプルNo2、3の添加量の樹脂を用いて、500ミ
クロンのポリカーボネイト基板上に加熱プレスして10
0ミクロンの厚膜を形成し、紫外線を照射し分光器を用
いて蛍光強度を調べた。この際に各添加量に対してY
:Euの蛍光強度を校正用の基準値として用いた結
果、コード番号121の蛍光強度比が得られた。
【0039】
【実施例4】実施例2の各コード番号の蛍光粉に酸化チ
タンを5重量%を添加し混合した粉を天然ゴムに3添加
し、幅10cm厚さ1cmの長さ30cmの板を作製し
た。暗室にこの板を置き、紫外線ランプを照射するとき
にランプをチョッパーで72Hzで遮り蛍光発光を行っ
た。この時、紫外線をフィルターでカットして蛍光をフ
ォトディテクターで光電変換した後の電圧をデジタルオ
シロスコープとFFT(高速フーリエ変換装置)を用い
て結果、72Hzに同期して蛍光発光することが確認で
きた。この状態で、太陽光がある室外に出して評価した
ところ、チョッパーで遮光しない場合に比較して、ノイ
ズに対する信号強度として10dB以上の測定感度が得
られた。この結果、紫外線の発光自体、もしくは機械
的、電気的な方法で変調して遮光することにより、変調
する周波数の蛍光発光特性を調べると測定感度が改善で
きることが分かった。次に紫外線をチョッパーで85H
zで遮光して、85Hzで蛍光発光する光を分光器で蛍
光特性を調べた結果、コード番号の蛍光組成で得られる
蛍光強度比を得ることが出来た。
【0040】次に分光器を用いて蛍光スペクトルを測定
する際に蛍光の中心波長からずらした時の評価を行っ
た。コード番号132のものを用いて、各蛍光波長の中
でZnO:Znの中心蛍光波長から分光器でずらしてい
った時のずらした大きさを|(λ−λ0)/λ0|で定
義して組成比に対応した蛍光強度比を得られる範囲を調
べた結果、以下のようになった。表の大きさは|(λ−
λ0)/λ0|の値の蛍光強度、積分値はλ0−|(λ
−λ0)/λ0|×λ0からλ0+|(λ−λ0)/λ
0|×λ0までの蛍光強度の積分値とした。この時のZ
nO:Znの理想的な蛍光強度の大きさや積分値を1と
し規格化した結果を表3に示した。
【表3】 この結果から、中心波長からずれ過ぎても他の蛍光の影
響がでるため、この表から|(λ−λ0)/λ0|は
0.2以下が好ましい。
【0041】実施例1〜3に対して、赤色光を発光する
無機蛍光体、Y2O3:Eu、YVO4:Eu、Y2O
2S:Eu、3.5MgO、0.5MgF2GeO2:
Mn、(Y,Gd)BO3:Eu、Y(P,V)O4:
Euや緑色光を発光する無機蛍光体、ZnO:Zn、Z
n3SiO2:Mn、Zn3S:Cu,Al、(Zn,
Cd)S:Cu,Al、ZnS:Cu,Au,Al、Z
n2SiO4:Mn、ZnS:Ag,Cu、(Zn,C
d)S:Cu、ZnS:Cu、Gd2O2S:Tb、L
a2O2S:Tb、Y2SiO5:Ce,Tb、Zn2
GeO4:Mn、CeMgAl11O13:Tb、Sr
Ga2S4:Eu2+、ZnS:Cu,Co、MgO・
nB2O3:Ce,Tb、LaOBr:Tb,Tm、L
a2O2S:Tb、ZnS:Cu(Mn)、青色光を発
光する無機蛍光体、ZnS:Ag、CaWO4、Y2S
iO5:Ce、ZnS:Ag,Ga,Cl、Ca2B5
O3Cl:Eu2+、BaMgAl14O23:Eu2
+、Sr3(PO2)3Cl:Euでも同様であり、基
本的な構成元素としてはMg,Sr,Ba等のアルカリ
土類金属やLa,Nd,Er,Eu等La系元素、A
l,Zn,Si,Y等の中から少なくとも1種以上を含
んだ化合物である。また、有機蛍光体としては、ジアミ
ノスチルベンジスルホン酸誘導体、イミダゾール誘導
体、クマリン誘導体、トリアゾール、カルバゾール、ピ
リジン、ナフタル酸、イミダゾロン等の誘導体、フルオ
レセイン、エオシン等の色素、アントラセン等のベンゼ
ン環のような六員環や五員環を持つ化合物などを用いる
ことができる。
【0042】
【実施例5】粉の大きさが10ミクロン以下にしたもの
で、保磁力が10A/mのパーマロイ、保磁力が100
A/mのNi0.5Zn0.5Feのフェライト
粉、及び保磁力が1500A/mのマグネタイト粉の3
種類の保磁力が違う粉を用いて、表4のそれぞれコード
番号として記したmol比で混合したものを作製し、表
4に示すように添加したmol比を用いてn値とした。
ここでも実施例1のように磁化量の段差量をn分割にな
るようなmol比を用いずに、単純にmol比で混合し
た時の測定値を記憶し、その測定値がmol比を用いて
決めたn値として定義した段差量である。ここで、コー
ド番号としては各磁性粉のmol比をn値としたため
に、3桁のnで表示した。
【表4】 このような添加の仕方で作製した混合粉の磁気特性を交
流で測定し、交流磁場を最大で3000A/mまで変え
たときのインダクタンスの磁場強度の関係をコード化番
号としてメモリーに入れておき、識別番号として用い
た。例えばこの中でサンプルNo1を例に取ると、磁場
強度が10A/m程度以上でインダクタンスが大きく増
え、次に100A/m以上でインダクタンスがステップ
で上昇し、次の1500A/mでステップで上昇した。
この時のインダクタンスのステップ的な大きさの変化を
用いてコード番号にした。
【0043】
【実施例6】次に実施例5で作製したコード番号132
の混合比の磁性粉を用いて、ポリスチレン樹脂に各添加
量で加えた時の状態について調べた結果を示す。以下に
交流磁気特性を評価した結果を表5に示す。
【表5】 コード番号132の組成比の磁性紛として、この表中の
サンプルNo2、3の添加量の樹脂を用いて、500ミ
クロンのポリカーボネイト基板上に加熱プレスして10
0ミクロンの厚膜を形成し、交流磁気特性を調べた。こ
の際に各添加量に対してパーマロイのインダクタンスを
校正用の基準値として用いた結果、コード番号132の
インダクタンス強度比が得られた。このサンプルをVS
M(vibrating sample magnet
ometer)で測定した結果でも同様な結果が得られ
た。
【0044】
【実施例7】磁気共鳴吸収周波数の異なる、以下の化合
物A,B,Cを用いてBaFe7.5(Ti0.5Mn
0.54.519とBaFe(Ti0.5Mn
0.519,BaFe7.5(Ti0.5Mn
0.54.519の3種を下記の表6のコード番号
で表現したmol組成で混合したものを用いて、各磁気
共鳴吸収周波数の中心周波数の5.8,12.3,1
5.8GHzから中心周波数f0対して0.05≧|
(f−f0)|/f0が成り立つ帯域幅の領域で電波の
共鳴吸収の大きさによりコード化を行った。
【表6】 このような添加の仕方でそれぞれの磁気共鳴吸収周波数
による電波吸収の強度比をコード化番号としてメモリー
に入れておき、識別番号として用いる。この中で、コー
ド番号111のものを用いてポリエチレン樹脂に10重
量%を添加して評価した結果、識別番号として確認でき
た。
【0045】
【実施例8】次に実施例7で作製したコード番号111
の混合比の磁性粉を用いて、ポリカーネイト樹脂に各添
加量で加えた時の状態について調べた結果を示す。以下
に表7に反射電波の強度に吸収特性を調べた結果を示
す。
【表7】 コード番号111の組成比の磁性紛として、この表中の
サンプルNo3、4の添加量の樹脂を用いて、500ミ
クロンの鉄板基板上に加熱プレスして100ミクロンの
厚膜を形成し、電波の反射強度から吸収特性を調べた。
この際に各添加量に対して化合物Aの吸収強度を校正用
の基準値として用いた結果、コード番号111の強度比
が得られ、識別番号が確認された。このような操作と同
様にして誘電体の場合にも適用ができた。
【0046】次に各吸収周波数f0に対してずらした大
きさを|(f−f0)|/f0で定義して組成比に対応
した吸収強度比を得られる範囲を調べた結果、以下のよ
うになった。表に示した大きさとは|(f−f0)|/
f0の値の吸収強度、積分値はf0−|(f−f0)|
/f0からf0+|(f−f0)|/f0までの吸収強
度の積分値とした。この時の理想的な大きさと吸収強度
の積分値を1とし規格化した結果を表8に示した。
【表8】 この結果から、吸収周波数からずれ過ぎると、吸収の大
きさが不明確になることから、この表から|(λ−λ
0)/λ0|は0.3以下が好ましい。
【0047】
【実施例9】光吸収波長の異なる代表的な顔料を用い
て、各吸収波長に対する吸収強度を用いてコード化する
場合の実施例を示す。各顔料として、緑から青色にかけ
て吸収する酸化鉄、近紫外で吸収する酸化チタンの2種
類を用いて、それぞれ以下の表9のコード番号で示した
mol比で混合したものを作製し、このコード番号で作
製した顔料に対して光吸収スペクトルを測定し、それぞ
れの顔料の吸収強度比をあるnとして決定した。
【表9】 このような添加の仕方でそれぞれの顔料の中心吸収波長
の強度比をコード化番号としてメモリーに入れておき、
識別番号として用いる。この強度比としては各コード番
号での酸化鉄の中心吸収強度を基準にし、酸化チタンの
中心吸収波長の吸収強度の比をコード番号に必要とする
特性値として用いている。この場合に吸収度の比ではな
く、吸収量とすると添加量の違いや媒体の特性の影響も
あり、強度比を特性として用いることが望ましい。
【0048】
【実施例10】次に実施例9で作製したコード番号32
の混合比の顔料粉を用いて、ポリエチレン樹脂に各添加
量で加えた時の状態について調べた結果を示す。以下に
表10に分光器を用いて評価した時の状況を調べた結果
を示す。
【表10】 コード番号32の組成比の顔料紛として、この表中のサ
ンプルNo3,4の添加量の樹脂を用いて、500ミク
ロンのポリカーボネイト基板上にアクリル樹脂をバイン
ダーとして加え、ペースト化したもので100ミクロン
の厚膜を形成した。これを分光器で光吸収スペクトルを
調べた。この結果、コード番号32の吸収強度比が得ら
れた。
【0049】
【実施例11】実施例9のコード番号11の顔料粉10
重量%を含んだアクリル樹脂塗料をアルミ金属板に塗布
し乾燥させ、サンプルとして幅10cm厚さ1cmの長
さ30cmの板を作製した。暗室にこの板を置き、分光
器で波長をスキャンする際に光源ランプをチョッパーを
用いて92Hzで遮光を行った。この際、フォトディテ
クターから出力される電圧をFFT(高速フーリエ変換
装置)を用いて評価した結果、92Hzに同期した信号
で吸収スペクトルを評価することが確認できた。この状
態で、太陽光がある室外に出して評価したところ、チョ
ッパーで遮光しない場合に比較して、ノイズに対する信
号強度として10dB以上の測定感度が得られた。この
結果、ランプの発光自体、もしくは機械的、電気的な方
法で変調して遮光することにより、変調周波数の吸収ス
ペクトル特性を調べると測定感度が改善できることが分
かった。この方法で吸収強度比を調べた結果、コード番
号の組成で得られる強度比を得ることが出来た。
【0050】次に分光器を用いて吸収スペクトルを測定
する際に中心吸収波長からずらして評価を行った。コー
ド番号13のものを用いて、各吸収波長の中で中心波長
から分光器でずらしていった時のずらした大きさを|
(λ−λ0)/λ0|で定義して組成比に対応した吸収
強度比を得られる範囲を調べた結果、以下のようになっ
た。表の大きさは|(λ−λ0)/λ0|の値の吸収強
度、積分値はλ0−|(λ−λ0)/λ0|×λ0から
λ0+|(λ−λ0)/λ0|×λ0までの吸収強度の
積分値を比とした評価した。この時の理想的な吸収強度
の大きさと吸収強度の積分値を1とし規格化した結果を
表11に示した。
【表11】 この結果から、中心波長からずれ過ぎても吸収が弱くな
るため、この表から|(λ−λ0)/λ0|は0.2以
下が好ましい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、材料の識別や偽造を防
止することが必要とされているセキュリティレベルを高
めたバーコードなどの識別用パターンに対して、多重の
データを設定することができる。更にはダミィデータも
設定することができるのでコピーしても解読できない上
に単純にデータも解読できないためにセキュリティレベ
ルの高い識別ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01N 21/27 G01N 21/33 21/33 21/64 F 21/64 24/00 D Fターム(参考) 2G043 AA04 CA05 CA07 EA01 EA13 JA01 KA02 KA03 KA05 LA01 LA05 2G053 AA21 AB01 BA04 BB11 BC02 CA17 CC01 2G059 AA10 BB10 EE01 EE02 EE07 EE10 EE12 HH02 HH03 HH06 JJ01 KK01 KK07 MM01 MM14 5B072 AA09 CC24 DD01 LL11

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被識別製品を識別するために被識別製品に
    添加するものとして、磁気共鳴吸収周波数の異なるもの
    を一種以上混合したものを用いて、各磁気共鳴吸収周波
    数の中心周波数から中心周波数f0対して0.3≧|
    (f−f0)|/f0が成り立つ周波数fの帯域幅の電
    波の共鳴吸収ピークの大きさ、または帯域での積分吸収
    値をn値化に分割して、混合した種類の数とn値から決
    められるコードに従って、被識別製品に識別用記号を付
    与することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】請求項1の被識別製品の識別用の磁気共鳴
    吸収材料を添加する際に材料に添加する量に従って変化
    する共鳴吸収量の大きさを校正する方法として、透磁率
    の大きさが数値Mの磁性材料を添加した時の材料の透磁
    率の大きさの数値Nの時にこの2つの数値を用いて、材
    料の吸収量を校正するか、または校正用磁気共鳴吸収材
    料の吸収量を測定し、添加した材料の吸収量を測定し、
    2つの吸収量の数値を用いて校正することをどちらかひ
    とつ以上を用いることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】被識別製品を識別するために被識別製品に
    添加するものとして、保磁力の異なるものを一種以上混
    合したものに磁場を印加して、材料の保磁力に応じて発
    生する磁化量の段差量を用いてn値化に分割して、混合
    した磁性粉の保磁力、および保磁力の違いの数と段差量
    から決めるn値により決められるコードに従って、被識
    別製品に識別用記号を付与することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】請求項3の被識別製品の識別用の保磁力の
    異なるものを添加する際に、材料に添加する量に従って
    変化する磁化量の段差量の大きさを校正する方法とし
    て、磁化量の大きさが数値Mの磁性材料を添加した時の
    材料の磁化量の大きさの数値Nの時にこの2つの数値を
    用いて、材料の段差量を校正するか、または校正用の磁
    性材料による磁化量を測定し、添加した材料の磁化量を
    測定し、2つの磁化量の数値を用いて校正することをど
    ちらかひとつ以上を用いることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】前記請求項1及び3において被識別製品の
    材料にフィラーとして添加する場合には磁気共鳴周波数
    材料の量が90%以内であることを特徴とする被識別材
    料。
  6. 【請求項6】前記請求項1及び3において被識別製品に
    表面に塗布する塗膜材料、またはシートやフィルム材料
    として添加する場合に磁気共鳴周波数材料の量が90%
    以内であることを特徴とするシート、フィルム及び膜。
  7. 【請求項7】前記請求項1及び3において被識別製品に
    添加する磁性材料としてフェライト、軟磁性金属、希土
    類磁石のFe,Co,Ni,Cr,MnやLa,Nd,
    Sm等の3d,4fの遷移金属が含まれる材料を用いた
    ものであることを特徴とする被識別製品。
  8. 【請求項8】被識別製品を識別するために被識別製品に
    添加するものとして、誘電体の誘電損を起こす材料固有
    の吸収周波数の異なるものを一種以上混合したものを用
    いて、各吸収周波数の中心周波数から中心周波数f0対
    して0.3≧|(f−f0)|/f0が成り立つ周波数
    fの帯域幅の電波の共鳴吸収ピークの大きさ、または帯
    域での積分吸収値をn値化に分割して、混合した種類の
    数とn値から決められるコードに従って、被識別製品に
    識別用記号を付与することを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】請求項8の被識別製品の識別用の誘電体材
    料を添加する際に材料に添加する量に従って変化する電
    波吸収量の大きさを校正する方法として、電波吸収量の
    大きさが数値Mの誘電体材料を添加した時の材料の吸収
    の大きさの数値Nの時にこの2つの数値を用いて、材料
    の吸収量を校正するか、または校正用電波吸収材料の吸
    収量を測定し、添加した材料の吸収量を測定し、2つの
    吸収量の数値を用いて校正することをどちらかひとつ以
    上を用いることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】前記請求項8において被識別製品の材料
    にフィラーとして添加する場合には誘電体材料の量が9
    0%以内であることを特徴とする被識別材料。
  11. 【請求項11】前記請求項8において被識別製品に表面
    に塗布する塗膜材料、またはシートやフィルム材料とし
    て添加する場合には電波吸収用の誘電体材料の量が90
    %以内であることを特徴とするシート、フィルム及び
    膜。
  12. 【請求項12】前記請求項8において被識別製品に添加
    する誘電体材料としてTi,Ta,Ba,Sr,Pb,
    La,Zr,Nb等の中から1種以上の元素が含まれる
    材料を用いたものであることを特徴とする被識別製品。
  13. 【請求項13】請求項1または8において電波吸収特性
    を調べるシステムについては識別体に特定の周波数範囲
    で混ぜた電波を照射して、フーリエ変換を行って、ある
    特定の周波数範囲毎の吸収レベルを調べて、記録内容を
    把握するか、または識別体に入射する電波の周波数を可
    変にして、周波数を掃引して、ある特定の周波数範囲毎
    の吸収レベルを調べて記録内容を把握することを特徴と
    する方法。
  14. 【請求項14】被識別材料を識別するために添加するも
    のとして、紫外線照射により発する蛍光、燐光、もしく
    は発光等の波長の異なるものを一種以上混合したものを
    用いて、各光波長の中心波長λ0に対して0.2≧|
    (λ−λ0)/λ0|が成り立つ波長λの帯域幅の蛍
    光、燐光、もしくは発光のピークの大きさ、または帯域
    での積分値をn値化に分割して、混合した種類の数とn
    値から決められるコードに従って、材料に識別用記号を
    付与することを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】請求項14の被識別材料の識別用の、紫
    外線照射により蛍光、燐光、発光を発する材料を添加す
    る際に材料に添加する量に従って変化する光量の大きさ
    を校正する方法として、校正用の蛍光、燐光、発光を発
    する材料を用いて光量を測定し校正することを特徴とす
    る方法。
  16. 【請求項16】前記請求項14において被識別材料のフ
    ィラーとして添加する場合には紫外線照射により蛍光、
    燐光、発光を発する材料の量が90%以内であることを
    特徴とする被識別材料。
  17. 【請求項17】前記請求項14において被識別材料に表
    面に塗布する塗膜材料、またはシートやフィルム材料と
    して添加する場合には紫外線照射により蛍光、燐光、発
    光を発する材料の量が90%以内であることを特徴とす
    るシート、フィルム及び膜。
  18. 【請求項18】請求項14記載の材料として、Sr3
    (PO2)3Cl:Eu、ZnO:Zn、Zn2SiO
    4:Mn、Zn2GeO4:Mn、Y2O3:Eu、Y
    (P,V)O4:Eu、Y2O2S:Eu、およびZn
    S:Cu(Mn)等のY,Zn,Al,Srの中から一
    つ以上を含んだ化合物の無機蛍光体材料と、分子の中に
    六員環、または五員環を含んだ有機蛍光材料からなるも
    のをひとつ以上含んだ材料
  19. 【請求項19】被識別製品を識別するために、紫外線照
    射により発する蛍光、燐光、もしくは発光等の波長の異
    なる材料を一種以上混合したものを用いて、各混合組成
    の異なる材料別にバーコードを形成して重ねる、または
    組成の異なる材料別に異なる位置にバーコードを形成す
    ることを用いてバーコード形成による識別をすることを
    特徴とする方法。
  20. 【請求項20】被識別材料を識別するために添加するも
    のとして、光学的に吸収する波長の異なるものを一種以
    上混合したものを用いて、各光波長の中心波長λ0に対
    して0.2≧|(λ−λ0)/λ0|が成り立つ波長λ
    の帯域幅でピーク吸収量の大きさ、または帯域での積分
    吸収値をn値化に分割して、混合した種類の数とn値か
    ら決められるコードに従って、材料に識別用記号を付与
    することを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】請求項20の被識別材料の識別用の、光
    吸収材料を添加する際に材料に添加する量に従って変化
    する光量の大きさを校正する方法として、校正用の光吸
    収材料を用いて光量を測定し校正することを特徴とする
    方法。
  22. 【請求項22】前記請求項20において被識別材料のフ
    ィラーとして添加する場合には材料の量が90%以内で
    あることを特徴とする被識別材料。
  23. 【請求項23】前記請求項20において被識別材料に表
    面に塗布する塗膜材料、またはシートやフィルム材料と
    して添加する場合には材料の量が90%以内であること
    を特徴とするシート、フィルム及び膜。
  24. 【請求項24】被識別製品を識別するために、紫外線照
    射により発する蛍光、燐光、もしくは発光等の波長の異
    なる材料を一種以上混合したものを用いて、各混合組成
    の異なる材料別にバーコードを形成して、重ねる、また
    は別々の範囲にすることを用いて各混合材料別のバーコ
    ード形成による識別をすることを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】被識別製品を識別するために、光吸収波
    長の異なる材料を一種以上混合したものを用いて、各混
    合組成の異なる材料別にバーコードを形成して重ねる、
    または別々の範囲にすることを用いて各混合材料別のバ
    ーコード形成したものに白色光を照射して反射する光を
    入射する光のスペクトラムと比較して、波長毎の吸収量
    から識別をすることをあわせて持つバーコードリーダー
    及び識別方法であることを特徴とする装置。
  26. 【請求項26】被識別製品をバーコードを形成して識別
    する方法において、紫外線励起に螢光体の発光色が、あ
    る着色顔料と同様になるようにして、紫外線照射時に初
    めて、必要とするバーコードが形成されるようにするこ
    とを特徴とする方法。
  27. 【請求項27】請求項14または20の識別するための
    システムとして、白色光源や紫外線等の光源の強度を変
    調して識別体に照射し、蛍光、または吸収スペクトラム
    に対して変調信号のみを取り出して、蛍光スペクトルや
    吸収スペクトルを測定し材料特有の波長の蛍光量、また
    は吸収量を調べて、識別記録内容を把握する方法。
  28. 【請求項28】紫外線を当てた場合、紫外線を当てない
    場合との画像パターンの違いを用いて、各画像パターン
    のデジタルデータを和、差、掛け算、割り算の内、1種
    以上の処理によって得られたデータを用いたことを特徴
    とするバーコードデータ。
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