JP2003248538A - プログラム及びそれを用いた情報処理装置、情報処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ＧＵＩの多様な機能を制限することで、知識や
経験の少ない幼児や初学者等にＧＵＩの操作方法をスム
ーズに習得させ、更に、習得状況に応じて、上記制限の
程度を適宜変更することで、操作方法を段階的に習得さ
せる。 【解決手段】本発明のプログラム、装置、方法は、ＧＵ
Ｉの機能のうち、操作者の適性に合った機能のみが実行
可能となるような設定を実現する設定機能１１ａ−１１
ｆと、上記アイコンの表示を所定時間だけ画面上で振動
させつつ、当該アイコンに係る情報を音声出力すること
で、上記操作者に入力を促す入力促進機能１２ａと、上
記操作者の適性にあったタスクのみを実行可能とするラ
ンチャ機能１２ｂと、プログラムの起動から所定時間経
過したときには当該プログラムの終了を促す表示を行う
タイマアラート機能１２ｃと、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プログラム及びそ
れを用いた装置、方法に係り、特に、ＧＵＩ（GUI；gra
phical user interface）の基本操作を、操作時に指導
者不在の状況下でも操作者に体験的に習得させるため
に、通常のデスクトップを簡略化して操作性を向上させ
るプログラム及びそれを用いた情報処理装置、情報処理
方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータでは、ユ
ーザが当該パーソナルコンピュータを操作するとき、画
面に表示しているメニューやアイコンをマウス等の操作
により選択することで処理を容易に行えるような操作環
境、ＧＵＩが整っている。

【０００３】かかるＧＵＩでは、ディスプレイの画面上
に機能や内容等を示唆するアイコン等を表示することか
ら、ユーザはコマンドを知らなくても操作が類推でき、
マウス等の操作により所望とする処理に簡易に移行でき
る等、優れた点がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記Ｇ
ＵＩの操作には、様々な方式、多様な機能があることか
ら、知識や経験の少ない幼児や初学者等にとっては、指
導者なしに当該ＧＵＩの操作を習得することは困難であ
り、その学習にも時間を要している。

【０００５】また、そのような知識や経験の少ない者が
操作することによって、例えばファイルの移動や消去、
設定の変更等において、復旧不能なアクシデントが発生
することも多く、それを未然に防止するための技術が嘱
望されている。

【０００６】更に、初学者や幼児等にＧＵＩの基本操作
を指導者不在の状況下で体験的に習得させるために、通
常のデスクトップを簡略化して、つまりＧＵＩの多様な
機能を制限して、操作性を向上させることも嘱望されて
いる。

【０００７】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ＧＵＩの多様な機能を基
本的な機能に制限することで、知識や経験の少ない幼児
や初学者等にＧＵＩの操作方法をスムーズに習得させ、
更に、当該幼児や初学者等の習得状況に応じて、管理者
が上記制限の程度を適宜変更することで、操作方法を段
階的に習得させることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第１の態様では、グラフィカル・ユーザ・
インターフェースを利用し、画面上に少なくともアイコ
ンを表示する情報処理装置に、上記グラフィカル・ユー
ザ・インターフェースの機能のうち操作者の適性に合っ
た機能のみが実行可能となるような設定を実現する設定
機能と、上記設定機能による設定に基づき、上記アイコ
ンの表示を所定時間だけ画面上で振動させつつ、当該ア
イコンに係る情報を音声出力することで、上記操作者に
入力を促す入力促進機能、上記操作者の適性にあったタ
スクのみを実行可能とするランチャ機能、プログラムの
起動から所定時間経過したときには、所定の表示を行
い、上記操作者に当該プログラムの終了を促すタイマア
ラート機能、の少なくともいずれかを実行する実行機能
と、を実現させるためのプログラムが提供される。

【０００９】本発明の第２の態様では、グラフィカル・
ユーザ・インターフェースを利用し、画面上に少なくと
もアイコンを表示する情報処理装置において、上記グラ
フィカル・ユーザ・インターフェースの機能のうち、操
作者の適性に合った機能のみが実行可能となるような設
定を実現する設定手段と、上記設定手段による設定に基
づき、上記アイコンの表示を所定時間だけ画面上で振動
させつつ、当該アイコンに係る情報を音声出力すること
で、上記操作者に入力を促す入力促進機能、上記操作者
の適性にあったタスクのみを実行可能とするランチャ機
能、プログラムの起動から所定時間経過したときには、
所定の表示を行い、上記操作者に当該プログラムの終了
を促すタイマアラート機能、の少なくともいずれかを実
行する実行手段と、を有することを特徴とする情報処理
装置が提供される。

【００１０】本発明の第３の態様では、グラフィカル・
ユーザ・インターフェースを利用したマルチタスクＯＳ
手段、表示手段、音声出力手段、制御手段を備え、当該
表示手段による画面上に少なくともアイコンを表示する
情報処理装置による情報処理方法において、上記制御手
段により、上記グラフィカル・ユーザ・インターフェー
スの機能のうち、操作者の適性に合った機能のみが実行
可能となるような設定を受け設定情報を得るステップ
と、上記設定情報に基づき、上記アイコンの表示を所定
時間だけ表示手段による画面上で振動させつつ、当該ア
イコンに係る情報を音声出力手段より音声出力すること
で、上記操作者に入力を促す入力促進機能、上記操作者
の適性にあったタスクのみを実行可能とするランチャ機
能、プログラムの起動から所定時間経過したときには、
上記表示手段にて所定の表示を行い、上記操作者に当該
プログラムの終了を促すタイマアラート機能、の少なく
ともいずれかを実行するステップと、を有することを特
徴とする情報処理方法が提供される。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。

【００１２】先ず、本発明の概要を説明すると、本発明
では、管理者等がＧＵＩの多用な機能を所望とする基本
機能に制限することを可能としている点に特徴がある。
これにより、幼児や初学者等といったＧＵＩに関する知
識や経験の少ない操作者に操作の概念を体験的に習得さ
せることができる。また、上記初学者等の操作者の操作
方法に係る習得状況に応じて、管理者が上記制限の程度
を変更することで、操作を上記操作者に段階的に習得さ
せることもできることになる。

【００１３】さらに、本発明は、ＧＵＩの基本操作を幼
児や初学者等の操作者に習得させるために、実際に操作
すべきアイコンの表示を画面上で振動させつつ操作方法
を指示する音声ガイドを出力することで、幼児や初学者
等による操作を補助することに特徴の一つを有する。換
言すれば、本発明のプログラム及び装置では、操作すべ
きアイコン等自体が操作方法を示唆する仕様となってい
る。

【００１４】以下、これらをふまえて一実施の形態につ
き詳述する。

【００１５】先ず、図１には、本発明の一実施の形態に
係るプログラムを実行するための情報処理装置の構成例
を示し、詳細に説明する。

【００１６】この図１に示されるように、この情報処理
装置は、コンピュータ本体１と操作入力部３、出力部４
からなる。更に、コンピュータ本体１内には、制御部２
ａと演算部２ｂとを備えたＣＰＵ２と記憶部５とが配設
されている。

【００１７】そして、この操作入力部３には、例えばマ
ウスやトラックボール、キーボード等が含まれる。出力
部４には、ディスプレイ等の表示部４ａやスピーカ等の
音声出力部４ｂが含まれている。記憶部５には、ＲＡＭ
やハードディスク等が含まれる。そして、本発明の実施
の形態に係るプログラムは、この記憶部５に記憶される
ものとする。以上のほか、不図示の外部入出力部等も有
しており、当該外部入出力部はＣＰＵ２の演算部２ｂに
接続されることになる。

【００１８】このような構成において、制御部２ａは情
報処理装置全体の制御を司る。

【００１９】そして、操作者により操作入力部３が操作
されて、入力データが演算部２ｂに送られると、当該演
算部２ｂは、制御部２ａの制御の下、記憶部５より本実
施の形態に係るプログラム（詳細は後述）を読み出し、
所定の演算を行い、その演算結果を出力データとして出
力部４へと出力する。出力部４では、当該演算部２ｂか
らの出力データに基づいて、表示部４ａが所定の表示を
行い、音声出力部４ｂが所定の音声出力等を行うことに
なる。

【００２０】ここで、図２には上記プログラムの機能を
更に詳細に示し説明する。

【００２１】図２に示されるように、本実施の形態に係
るプログラム１０は、デスクトップ設定プログラム１１
とデスクトップ実行プログラム１２とからなる。いずれ
もマルチタスクＯＳ部１３の上で起動されるアプリケー
ションプログラムである。

【００２２】尚、請求項記載の設定機能は上記デスクト
ップ設定プログラム１１により実現され、実行機能は上
記デスクトップ実行プログラム１２により実現される。

【００２３】さらに、請求項記載の設定手段とは、デス
クトップ設定プログラム１１がＣＰＵ２の特に演算部２
ｂにて実行されることにより実現されるものであり、請
求項記載の実行手段とは、デスクトップ実行プログラム
１２がＣＰＵ２の特に演算部２ｂにて実行されることに
より実現されるものである。

【００２４】先ず、デスクトップ設定プログラム１１の
各種機能について説明する。

【００２５】尚、例えば管理者等により、操作者の習得
程度に基づいて、つまり操作者の適性に基づいて以下の
各種機能が選択されることで、操作者がＧＵＩの基本機
能を習得するのに好適なデスクトップが実現されること
になる。

【００２６】デスクトップ設定プログラム１１は、名称
設定機能１１ａ、タイマアラート設定機能１１ｂ、起動
終了方法設定機能１１ｃ、ランチャ設定機能１１ｄ、イ
ンターネットランチャ設定機能１１ｅ、その他の設定機
能１１ｆを有している。

【００２７】管理者等と操作者等が異なる状況下、管理
者等により上記各種設定がなされた場合、当該設定に基
づきＧＵＩの多用な機能が当該操作者の適性に合わせて
基本機能に制限され、幼児や初学者等の操作者に操作の
概念を体験的に習得させる上で好適なデスクトップが実
現されることになる。

【００２８】更に、上記幼児や初学者等の操作の習得状
況に応じて上記設定が適宜行われれば、操作の段階的な
習得も実現されることになる。

【００２９】以下、上記各機能について更に詳細に説明
する。

【００３０】先ず、名称設定機能１１ａとは、プログラ
ム１０の利用者名と情報処理装置の愛称を設定するため
の機能である。例えば、図３に示されるような設定画面
２０において、その領域２０ａに所望とする利用者名
「まこちゃん」が書き込まれると、図６に示されるよう
に、「まこちゃんのコンピュータ」、「まこちゃんのド
キュメント」…の如く当該利用者名がデフォルト値とし
て利用される。

【００３１】次に、タイマアラート設定機能１１ｂと
は、プログラム１０の起動中に一定時間経過した場合
に、所定の警告メッセージを表示するタイマアラート機
能のＯＮ／ＯＦＦを設定するための機能である。このタ
イマアラート設定機能１１ｂによれば、図３の領域２０
ｃにてＯＮ／ＯＦＦ（使用する／使用しない）、図３の
領域２０ｄに警告メッセージ表示までの時間（この例で
は分単位）、図３の領域２０ｅに警告メッセージに係る
文字列等、をそれぞれ設定することが可能である。

【００３２】次いで、起動終了方法設定機能１１ｃと
は、プログラム１０の起動方法として、通常のデスクト
ップから起動する方法と、所謂スタートアップに登録し
ておき自動起動する方法と、のいずれかを選択するため
の機能である。

【００３３】この起動終了方法設定は、図３の領域２０
ｆにて２つの方法の何れかを選択することにより行う。
尚、上記選択により、自動起動に設定した場合には終了
も自動終了の設定となり、デスクトップから起動に設定
した場合には終了はプログラム１０のみが終了して通常
のデスクトップに戻る設定となる。

【００３４】次に、ランチャ設定機能１１ｄとは、プロ
グラム１０上で起動するソフトウェアを設定登録する機
能である。かかるソフトウェアの設定登録の手順は、図
５のフローチャートに示される通りである。以下、これ
を詳述する。

【００３５】即ち、先ずは登録するソフトウェア名が選
択される（ステップＳ１）。

【００３６】より具体的には、図３の画面２０のボタン
２０ｊがクリックされると、図４に示されるような画面
２１が表示される。表示されているソフトウェア名、あ
るいはその他はマウスでクリックされることで選択され
ることになる。尚、以下の説明において、自社ソフトウ
ェアとは、本実施の形態のプログラム等に好適な仕様の
ソフトウェア等をいうものとするが、これには限定され
ない。

【００３７】上記ステップＳ１にて選択されたソフトウ
ェアが自社ソフトウェア等であると判断された場合に
は、ＣＰＵ２により記憶部５のハードディスクに実行フ
ァイルが存在するか否かが判断される（ステップＳ
２）。ここで、記憶部５のハードディスクに実行ファイ
ルが存在しないと判断された場合には、登録するソフト
ウェアをインストールすべき旨を示唆する画面が出力部
４の表示部４ａに表示され（ステップＳ３）、設定動作
が終了される。これに対して、記憶部５のハードディス
クに実行ファイルが存在すると判断された場合には、Ｃ
ＰＵ２にて起動ファイルが設定され（ステップＳ４）、
メニュー登録が完了した旨を示す画面が出力部４の表示
部４ａに表示され（ステップＳ１０）、こうして自社ソ
フトウェア等の設定登録に関する処理が終了される。

【００３８】上記ステップＳ１にて選択されたソフトウ
ェアが、その他のソフトウェアであると判断された場合
には、先ず責任の所在等を示唆する画面が出力部４の表
示部４ａに表示され（ステップＳ５）、このステップＳ
５の画面にてＯＫがクリックされた場合には、登録する
ソフトウェアがインストール済であるか否かを確認する
ため画面が出力部４の表示部４ａに表示される（ステッ
プＳ６）。このステップＳ６の画面にてＯＫがクリック
された場合には、登録するソフトウェア名の入力を促す
画面が出力部４の表示部４ａに表示される（ステップＳ
７）。そして、このステップＳ７の画面にてＯＫがクリ
ックされた場合には、起動ファイル選択に係る画面が出
力部４の表示部４ａに表示される（ステップＳ８）。こ
のステップＳ８の画面にてＯＫが選択された場合には、
ＣＰＵ２にて起動ファイルが設定され（ステップＳ
９）、メニュー登録が完了した旨を示す画面が出力部４
の表示部４ａに表示され（ステップＳ１０）、こうし
て、その他のソフトウェアの設定登録に関する処理が終
了される。

【００３９】尚、上記ステップＳ６の画面にてＮＯが選
択された場合には、詳細は前述したような上記ステップ
Ｓ３以降の処理に移行される。

【００４０】次に、インターネットランチャ設定機能１
１ｅとは、プログラム１０の起動時にブラウザへのショ
ートカットを提供することによって、インターネットに
接続可能とするか否かを選択設定するための機能であ
る。

【００４１】以上のほか、その他の設定機能１１ｆとし
て、次の機能を備えている。

【００４２】即ち、設定画面２０の領域２０ｂでは、所
望とする壁紙を設定することが可能となっている。この
とき、壁紙に採用する絵柄は、ＣＤ上の新規ファイルと
記憶部５に含まれるハードディスク上の既存ファイルか
ら選択自在となっている。

【００４３】更に、設定画面２０の領域２０ｇでは、シ
ングルクリック機能とダブルクリック機能のいずれかを
選択することが可能となっている。

【００４４】また、設定画面２０の領域２０ｈでは、デ
スクトップにインターネットアイコンを表示するか否か
を選択することが可能となっている。

【００４５】そして、図３では不図示ではあるが、その
他の設定機能１１ｆには、入力促進機能をＯＮ／ＯＦＦ
設定するための機能や、スタートメニュー設定機能、ス
クリーンセーバ設定機能等を有している。上記スタート
メニュー設定機能は、通常のデスクトップのスタートメ
ニューに、プログラム１０の設定、プログラム１０の起
動、プログラム１０の利用マニュアル、プログラム１０
のアンインストーラへのショートカット等を設定するた
めの機能である。

【００４６】次に、デスクトップ実行プログラム１２の
各種機能について説明する。

【００４７】デスクトップ実行プログラム１２は、入力
促進機能１２ａ、ランチャ機能１２ｂ、タイマアラート
機能１２ｃ、その他の実行機能１２ｄを有している。

【００４８】このような機能により、アプリケーション
の起動、ブラウザの起動、ウィンドウの開閉、スタート
メニューの操作、音量の調節等の機能を提供する。

【００４９】以下、上記各機能について更に詳細に説明
する。

【００５０】先ず、入力促進機能１２ａとは、プログラ
ム１０のほかにタスクが起動していない状態において、
登録されたアプリケーションプログラムの起動を促進す
るために、一定時間毎に各アイコンを振動させる機能で
ある。

【００５１】例えば、図６の画面２２においては、出力
部４の表示部４ａによる画面上、先ずアイコン２２ａの
表示が一定時間振動（例えば、表示座標の一定時間毎の
変更等による）され（＃１）、これに続いて、アイコン
２２ｂ、アイコン２２ｃ、アイコン２２ｄ、アイコン２
２ｅの表示が順に一定時間振動され、再びアイコン２２
ａの表示が一定時間振動される、同様の処理が操作入力
等に基づく割込みがなされるまで繰り返されることにな
る（＃２，＃３，＃４，＃５，＃１…）。これら各アイ
コンの表示の振動時には、出力部４に含まれる音声出力
部４ｂより、当該各アイコンの機能等を説明する音声ガ
イドもなされることになる。尚、ガイドは音声による手
法に限定されず、表示によっても良いことは勿論であ
る。

【００５２】次に、ランチャ機能１２ｂでは、先にラン
チャ設定機能１１ｄにより設定されたソフトウェアへの
ショートカットが配置された画面２３が表示される。

【００５３】即ち、図７の例では、操作入力部３に含ま
れるマウスが操作されてアイコン２２ａがクリックされ
ると、「はじめてクリック」、「あそんであいうえ
お」、「あそんでかんじ」、「たしざん・ひきざん」へ
のショートカットが配置された画面２３が表示されるこ
とになる。これらは、いずれも、先に説明した図３の画
面２０にて登録されたソフトウェアへのショートカット
である。

【００５４】タイマアラート機能１２ｃとは、プログラ
ム１０を起動した後に、一定時間経過しても操作を終了
しない場合は、タイマアラート設定機能１１ｂにより設
定されている所定の文字列を含む警告メッセージを表示
し、さらに管理者により設定された一定時間が経過した
場合には、その表示を繰り返す機能である。

【００５５】例えば、図３に示されるように設定された
場合には、領域２０ｄに入力されている時間毎（この例
では、１０分経過毎）に領域２０ｅに入力されているよ
うな文字列（この例では、「たっぷり あそんで つか
れたね。 今日は、これで、おわりにして、また こん
ど あそぼうよ。」）を含む警告メッセージ画面２４が
表示されることになる。当該画面２４にて、「はい」が
クリックされれば自動終了がなされ、「いいえ」がクリ
ックされればプログラム１０によるデスクトップに戻
る。

【００５６】以上のほか、その他の実行機能１２ｄとし
て次の機能がある。

【００５７】即ち、図３の画面２０の領域２０ｂにおい
て壁紙に関するビットマップファイルが設定されている
場合には、背景に当該ビットマップファイルが表示され
る。

【００５８】さらに、その他の実行機能１２ｄには、タ
スクバー機能も含まれる。

【００５９】つまり、このタスクバー機能では、ＯＳの
「スタート」メニューとタスクトレイの機能を簡略化し
て提供する。例えば、「スタートメニュー」について
は、図９に示されるように、アイコン２２ｅが押下され
ると、プログラムメニュー２５の表示がなされる。この
図９のプログラムメニュー２５にて、「おうちのかた
へ」が選択されると、図１０に示されるような保護者用
のガイドブックに係るフォルダの開閉を示唆する画面２
６が表示される。また、タスクトレイには、音声調節機
能用のアイコン２２ｄが表示され、当該アイコン２２ｄ
がクリックされると音声調節画面が表示され、音声に関
して所望とする設定が可能となる。

【００６０】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、図３に示されるような設定画面２０にて、管
理者等が操作者の適性に見合った設定を行うことで、Ｇ
ＵＩの多様な機能を基本的な機能に制限することができ
るので、知識や経験の少ない操作者がＧＵＩの操作方法
を習得する上で好適なデスクトップが提供されることに
なる。さらに、上記設定は、操作者の習得状況に応じ
て、適宜設定変更することができるので、段階的な習得
を促進する上でも効果的である。

【００６１】また、デスクトップ実行プログラム１２が
実行された場合には、入力促進機能１２ａにより、アイ
コンが一定時間ごとに振動されつつ、所定の音声ガイド
がなされるので、初学者等の操作者は当該表示、音声ガ
イドを参考にしながら操作を進めることができるので、
この点もＧＵＩへのスムーズな移行に寄与する。

【００６２】ここで、上記実施の形態の特徴の一部をま
とめると以下のようになる。

【００６３】第１に、ＧＵＩを利用したマルチタスクＯ
Ｓ部１３を備え、表示手段（例えば表示部４ａ）の画面
上に少なくともアイコンを表示する情報処理装置に、上
記ＧＵＩの機能のうち、操作者の適性に合った機能のみ
が実行可能となるような設定を実現する設定機能（デス
クトップ設定プログラム１１等）と、上記設定機能によ
る設定に基づき、上記アイコンの表示を、例えば表示座
標を一定時間毎に変更するなどして、所定時間だけ表示
手段（例えば表示部４ａ）の画面上で振動させつつ、当
該アイコンに係る情報を音声出力手段（例えば音声出力
部４ｂ）より音声出力することで、上記操作者に入力を
促す入力促進機能１２ａ、上記操作者の適性にあったタ
スク（例えばソフトウェア）のみを実行可能とするラン
チャ機能１２ｂ、プログラム１０の起動から所定時間経
過したときには、当該プログラム１０の終了を促す表示
を表示手段（例えば表示部４ａ）にて行うタイマアラー
ト機能１２ｃ、の少なくともいずれかを実行する実行機
能（デスクトップ実行プログラム１２等）と、を実現さ
せるプログラムが提供される。

【００６４】第２に、ＧＵＩを利用したマルチタスクＯ
Ｓ部１３を備え、表示手段（例えば表示部４ａ）の画面
上に少なくともアイコンを表示する情報処理装置におい
て、制御手段（例えばＣＰＵ２、特に演算部２ｂ）が、
操作入力手段（例えば操作入力部３）による操作に基づ
き、上記ＧＵＩの機能のうち操作者の適性に合った機能
のみが実行可能となるような設定を実現する設定機能
（デスクトップ設定プログラム１１）と、上記設定機能
（１１）による設定に基づき、上記アイコンの表示を、
例えば表示座標を一定時間毎に変更する等して、所定時
間だけ表示手段（例えば表示部４ａ）の画面上で振動さ
せつつ、当該アイコンに係る情報を音声出力手段（例え
ば音声出力部４ｂ）より音声出力することで、上記操作
者に入力を促す入力促進機能１２ａ、上記操作者の適性
にあったタスク（例えば、ソフトウェア）のみを実行可
能とするランチャ機能１２ｂ、プログラム１０の起動か
ら所定時間経過したときには、所定の表示を表示手段
（例えば表示部４ａ）にて行い上記操作者に当該プログ
ラム１０の終了を促すタイマアラート機能１２ｃ、の少
なくともいずれかを実行する実行機能（デスクトップ実
行プログラム１２）と、を実現する、情報処理装置が提
供される。

【００６５】第３に、ＧＵＩを利用したマルチタスクＯ
Ｓ部１３を備え、表示手段（例えば表示部４ａ）の画面
上に少なくともアイコンを表示する情報処理装置におい
て、制御手段（例えばＣＰＵ２、特に演算部２ｂ）によ
り、操作入力手段（例えば操作入力部３）による操作に
基づき、上記ＧＵＩの機能のうち操作者の適性に合った
機能のみが実行可能となるような設定を実現するステッ
プと、上記設定機能１１による設定に基づき、上記アイ
コンの表示を、例えば表示座標を一定時間毎に変更する
等して、所定時間だけ表示手段（例えば表示部４ａ）の
画面上で振動させつつ、当該アイコンに係る情報を音声
出力手段（例えば音声出力部４ｂ）より音声出力するこ
とで、上記操作者に入力を促す入力促進機能１２ａ、上
記操作者の適性にあったタスク（例えば、ソフトウェ
ア）のみを実行可能とするランチャ機能１２ｂ、プログ
ラム１０の起動から所定時間経過したときには、所定の
表示を表示手段（例えば表示部４ａ）にて行い上記操作
者に当該プログラム１０の終了を促すタイマアラート機
能１２ｃ、の少なくともいずれかを実行するステップ
と、を有する情報処理方法が提供される。

【００６６】第４に、ＧＵＩを利用したマルチタスクＯ
Ｓ部１３を備え、表示手段（例えば表示部４ａ）の画面
上に少なくともアイコンを表示する情報処理装置に、上
記ＧＵＩの機能のうち、操作者の適性に合った機能のみ
が実行可能となるような設定を実現する設定機能（デス
クトップ設定プログラム１１等）と、上記設定機能によ
る設定に基づき、上記アイコンの表示を、例えば表示座
標を一定時間毎に変更するなどして、所定時間だけ表示
手段（例えば表示部４ａ）の画面上で振動させつつ、当
該アイコンに係る情報を音声出力手段（例えば音声出力
部４ｂ）より音声出力することで、上記操作者に入力を
促す入力促進機能１２ａ、上記操作者の適性にあったタ
スク（例えばソフトウェア）のみを実行可能とするラン
チャ機能１２ｂ、プログラム１０の起動から所定時間経
過したときには、所定の表示を表示手段（例えば表示部
４ａ）にて行い上記操作者に当該プログラム１０の終了
を促すタイマアラート機能１２ｃ、の少なくともいずれ
かを実行する実行機能（デスクトップ実行プログラム１
２等）と、を実現させるプログラムが記憶された記憶媒
体が提供される。

【００６７】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を
逸脱しない範囲で種々の改良、変更が可能であることは
勿論である。例えば、本実施の形態に係るプログラムが
備える機能は、上記したものに限定されるものではな
い。即ち、音声入力手段を更に備え、インタラクティブ
な仕様、例えば音声出力部４ａからの音声ガイドに対し
て、当該音声入力手段を介して返答した場合には、演算
部２ｂがそれを認識し、所定の機能を実行するような仕
様を付加することもできる。

【００６８】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ＧＵＩの多様な機能を基本的な機能に制限することで、
知識や経験の少ない幼児や初学者等にＧＵＩの操作方法
をスムーズに習得させ、更に、当該幼児や初学者等の習
得状況に応じて、管理者が上記制限の程度を適宜変更す
ることで、操作方法を段階的に習得させることが可能な
プログラム及びそれを用いた情報処理装置、情報処理方
法を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係るプログラムを適用
する情報処理装置の構成例を示すブロック図である。

【図２】本発明の一実施の形態に係るプログラムの機能
を示す機能ブロック図である。

【図３】本発明の一実施の形態に係るプログラムによる
設定機能に係る設定画面２０の表示態様を示す図であ
る。

【図４】図３の設定画面２０において、ソフトウェアを
起動登録する際に表示される画面２１の表示態様を示す
図である。

【図５】ランチャ設定機能１１ｄの下、ソフトウェアを
設定登録する手順を示すフローチャートである。

【図６】画面２２の表示態様を示す図である。

【図７】アイコン２２ａがクリックされた場合に表示さ
れる画面２３の表示態様を示す図である。

【図８】タイマアラート機能１２ｃの下、図３の設定画
面２０にて設定された一定時間経過後に表示される画面
２４の表示態様を示す図である。

【図９】プログラムメニュー２５の表示態様を示す図で
ある。

【図１０】図９のプログラムメニュー２５にて、「おう
ちのかたへ」がクリックされた場合に表示する画面２６
の表示態様を示す図である。

【符号の説明】

１ コンピュータ本体 ２ ＣＰＵ ２ａ 制御部 ２ｂ 演算部 ３ 操作入力部 ４ 出力部 ４ａ 表示部 ４ｂ 音声出力部 ５ 記憶部 １０ プログラム １１ デスクトップ設定プログラム １１ａ 名称設定機能 １１ｂ タイマアラート機能 １１ｃ 起動終了方法設定機能 １１ｄ ランチャ機能 １１ｅ インターネットランチャ機能 １１ｆ その他の機能 １２ デスクトップ実行プログラム １２ａ 入力促進機能 １２ｂ ランチャ機能 １２ｃ タイマアラート機能 １２ｄ その他の実行機能 １３ マルチタスクＯＳ部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 グラフィカル・ユーザ・インターフェー
   スを利用し、画面上に少なくともアイコンを表示する情
   報処理装置に、 上記グラフィカル・ユーザ・インターフェースの機能の
   うち、操作者の適性に合った機能のみが実行可能となる
   ような設定を実現する設定機能と、 上記設定機能による設定に基づき、 上記アイコンの表示を所定時間だけ画面上で振動させつ
   つ、当該アイコンに係る情報を音声出力することで、上
   記操作者に入力を促す入力促進機能、 上記操作者の適性にあったタスクのみを実行可能とする
   ランチャ機能、 プログラムの起動から所定時間経過したときには、所定
   の表示を行い、上記操作者に当該プログラムの終了を促
   すタイマアラート機能、の少なくともいずれかを実行す
   る実行機能と、を実現させるためのプログラム。
2. 【請求項２】 グラフィカル・ユーザ・インターフェー
   スを利用し、画面上に少なくともアイコンを表示する情
   報処理装置において、 上記グラフィカル・ユーザ・インターフェースの機能の
   うち、操作者の適性に合った機能のみが実行可能となる
   ような設定を実現する設定手段と、 上記設定手段による設定に基づき、 上記アイコンの表示を所定時間だけ画面上で振動させつ
   つ、当該アイコンに係る情報を音声出力することで、上
   記操作者に入力を促す入力促進機能、 上記操作者の適性にあったタスクのみを実行可能とする
   ランチャ機能、 プログラムの起動から所定時間経過したときには、所定
   の表示を行い、上記操作者に当該プログラムの終了を促
   すタイマアラート機能、の少なくともいずれかを実行す
   る実行手段と、を有することを特徴とする情報処理装
   置。
3. 【請求項３】 グラフィカル・ユーザ・インターフェー
   スを利用したマルチタスクＯＳ手段、表示手段、音声出
   力手段、制御手段を備え、当該表示手段による画面上に
   少なくともアイコンを表示する情報処理装置による情報
   処理方法において、 上記制御手段により、 上記グラフィカル・ユーザ・インターフェースの機能の
   うち、操作者の適性に合った機能のみが実行可能となる
   ような設定を受け設定情報を得るステップと、 上記設定情報に基づき、 上記アイコンの表示を所定時間だけ表示手段による画面
   上で振動させつつ、当該アイコンに係る情報を音声出力
   手段より音声出力することで、上記操作者に入力を促す
   入力促進機能、 上記操作者の適性にあったタスクのみを実行可能とする
   ランチャ機能、 プログラムの起動から所定時間経過したときには、上記
   表示手段にて所定の表示を行い、上記操作者に当該プロ
   グラムの終了を促すタイマアラート機能、の少なくとも
   いずれかを実行するステップと、を有することを特徴と
   する情報処理方法。