JP2003245780A - シーム溶接用治具、及びシーム溶接機 - Google Patents

シーム溶接用治具、及びシーム溶接機

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JP2003245780A
JP2003245780A JP2002049210A JP2002049210A JP2003245780A JP 2003245780 A JP2003245780 A JP 2003245780A JP 2002049210 A JP2002049210 A JP 2002049210A JP 2002049210 A JP2002049210 A JP 2002049210A JP 2003245780 A JP2003245780 A JP 2003245780A
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Hidekazu Sakurai
英一 桜井
Tsutomu Ota
努 太田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 デバイスを構成するパッケージとカバーと
を、シーム溶接機で連続溶接する際の発熱により、パッ
ケージ及びカバー、或いは半導体部品に過大な熱ストレ
スがかかることを防ぎ、デバイスの気密を確保するとと
もに、デバイス内部の半導体部品の特性劣化を防止す
る。 【解決手段】 半導体部品を収納したパッケージに当接
されてパッケージを保持するためのシーム溶接用治具
と、パッケージの開口を塞ぐカバー上面に接しながら移
動するローラー電極6とを備えたシーム溶接機におい
て、シーム溶接用治具に冷媒を流す冷却管8を設けるこ
とにより、シーム溶接用治具の蓄熱を防ぎ、デバイスの
連続溶接を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光素子、半導体
チップ及び水晶等の半導体部品を収納するデバイスのパ
ッケージと、当該パッケージ上面の開口を覆い気密封止
するためのカバーとを接合するためのシーム溶接用の治
具、及びシーム溶接機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パッケージの上面にカバーをシー
ム溶接する際に、パッケージに与える熱ストレスを和ら
げることができるシーム溶接機に用いられる治具とし
て、図7及び図8に示す治具が提案されている。また、
このような治具の代表例として、特開平9−57452
号公報に記載されたものが知られている。
【0003】図7は、シーム溶接機で溶接される光デバ
イスのパッケージを、パッケージ保持治具にセットした
状態を上方から見た平面図、図8はその側断面図であ
る。まず、この光デバイスの構成を説明する。図におい
て、1は光学部品が設けられ、電気信号を光信号に変換
して出力する、或いは光信号を受信し電気信号に変換す
る機能を有した光デバイス、2はセラミック等から成る
箱状の光デバイス1のパッケージ、3はペルチェ素子
や、レーザダイオード又はフォトダイオード等の光学素
子を含み、パッケージ内部に収納される半導体部品、4
はコバール等から成るカバーである。半導体部品3は、
パッケージ2内の底面に設けられた基板や、パッケージ
2の側面に半田付け等で固定される。また、カバー4は
パッケージ2内の開口を塞ぐように、パッケージ2の側
壁の上面にシーム溶接等で接合され、光デバイス1内は
気密が得られている。
【0004】次に、図において、5はシーム溶接機に固
定されたシーム溶接用の治具であるパッケージ保持治
具、6はローラ電極、7はローラ電極6を回転可能に支
持するローラ電極保持部であり、5、6、及び7はシー
ム溶接機の構成品の一部を成す。
【0005】従来のシーム溶接機及びその治具はこのよ
うに構成され、あらかじめ半導体部品3が搭載されたパ
ッケージ2を、パッケージ保持治具5の当接面に当てた
状態でセットし、このパッケージ2の上面にカバー4を
載せた後、カバー4上面の端縁に正電極と負電極で対を
成す2つのローラー電極6を当接させ、カバー4を介在
させてローラ電極6に所定の電流を流しながら、この端
縁に沿ってカバー4の全周を通過するようにローラ電極
6を転がすことにより、パッケージ2とカバー4間の接
合面の接触抵抗による発熱を利用して、パッケージ2と
カバー4をシーム溶接で固定する。
【0006】このとき、パッケージ2とカバー4を溶接
する際に過剰な熱が発生するが、上記従来例によれば、
パッケージ保持治具5を放熱性に優れた材料で構成し、
溶接時の過剰な熱をパッケージ2からパッケージ保持治
具5に放出するようにしている。従って、溶接時の過剰
な熱ストレスにより、パッケージ2内に搭載されている
半導体部品3の特性劣化を防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、光デバイス1を量産するために、連続
して多数個の光デバイス1をシーム溶接する場合、パッ
ケージ2からパッケージ保持治具5に放出された熱は、
パッケージ保持治具5に蓄積され、パッケージ2とパッ
ケージ保持治具5との当接面の温度が徐々に上昇し、パ
ッケージ2及びカバー4或いは半導体部品3に過大な熱
ストレスがかかる。
【0008】図9は従来治具による連続溶接時のデバイ
スの温度特性図である。縦軸は光デバイス1の最大温度
を、横軸は連続溶接数を示しており、100個連続溶接
した時の光デバイス1の最大温度は30℃上昇してい
る。その結果、パッケージ保持治具5で十分に熱を吸収
できなくなり、パッケージ2におけるカバー4との気密
封止部や、パッケージ2の側面に割れが発生し、気密が
確保できなくなるとともに、光デバイス1内部の温度が
上昇して、半導体部品3の特性が劣化するという問題が
あった。
【0009】例えば、光デバイス1の内部温度が120
℃以上に上昇することによって、レーザダイオードやフ
ォトダイオード等の半導体部品3や、レンズやフィルタ
等の光学部品の特性が変化し、デバイス1から所望の光
出力を得られなくなる、或いは受光した光信号を電気信
号に変換する際の感度が劣化してしまう。
【0010】また、連続して多数個のデバイス1をシー
ム溶接することにより、ローラー電極6及びローラー電
極保持部7も畜熱され、カバー4から流入する熱が増加
して、デバイス1の温度が徐々に上がり、結果、上記と
同様の問題が発生していた。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、パッケージとカバーをシーム溶
接機で連続溶接する際の発熱により、パッケージ及びカ
バー、或いは半導体部品に過大な熱ストレスがかかるこ
とを防ぎ、デバイスの気密を確保し、デバイス内部の半
導体部品の特性劣化を防止することができるシーム溶接
用の治具を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明によるシーム溶
接用治具は、半導体部品を収納したパッケージと、当該
パッケージの開口を塞ぐカバーとのシーム溶接のため
に、当該パッケージに当接されてパッケージを保持する
ものであって、パッケージとの当接面の周辺に強制冷却
部を備えたものである。
【0013】また、この発明によるシーム溶接機は、半
導体部品を収納したパッケージと、当該パッケージの開
口を塞ぐカバーとのシーム溶接のために、当該パッケー
ジに当接されてパッケージを保持するためのシーム溶接
用治具と、上記カバーの上面に当接され、カバーの端縁
を移動するローラー電極とを有したものであって、上記
シーム溶接用治具が、パッケージとの当接面の周辺に強
制冷却部を備えたものである。
【0014】また、この発明によるシーム溶接機は、半
導体部品を収納したパッケージと、当該パッケージの開
口を塞ぐカバーとのシーム溶接のために、当該カバーの
上面に当接され、カバーの端縁を移動するローラー電極
を有したものであって、上記ローラー電極を軸支するロ
ーラ電極保持部と、上記ローラ電極保持部に設けられた
強制冷却部とを備えたものである。
【0015】また、上記シーム溶接機のローラ電極は、
正電極と負電極の2つのローラ電極が対向配置されて成
り、当該ローラ電極の間に、カバーを冷却するための冷
却ローラーを備えていても良い。
【0016】さらに、上記シーム溶接機は、上記カバー
を冷却するための冷却ガス噴出部を備えていても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1及び図2は、
本発明の実施形態1に係るシーム溶接機用の治具を示す
もので、図1は光デバイス1を治具にセットした状態の
平面図、図2はその断面図である。光デバイス1は図7
及び図8に示した従来のものと同一相当のものであり、
セラミック製パッケージ2を有して、このパッケージ2
内の底面に直接もしくはキャリアを介在させて間接的に
光学素子やペルチェ素子等の半導体部品3が半田付けで
固定されている。このパッケージ2は、コバール製のカ
バー4がシーム溶接で接合され、光デバイス1内は気密
が得られている。
【0018】このシーム溶接を行うためのシーム溶接機
では、シーム溶接機用治具が使用され、この治具とし
て、シーム溶接機に固定されたアルミ等の熱良導性から
成るパッケージ保持治具5bが用いられる。光デバイス
1は、パッケージ保持治具5bに設けられた窪み内に配
置され、パッケージ保持治具5bに設けられた図示しな
い可動部を、バネやねじ等で光デバイス1のパッケージ
外側の側面に押し当てることにより、光デバイス1がパ
ッケージ保持治具5bに挟持される。また、このパッケ
ージ保持治具5bには、上記窪みを囲むように、金属チ
ューブ、或いは樹脂ホース埋設されたから成る冷却管8
が設けてある。
【0019】シーム溶接機は、パッケージ保持治具5b
の他にローラー電極6を備えており、ローラー電極6
は、シーム溶接機に固定されたローラー電極保持部7に
対して回転可能に軸支されている。ローラ電極6は、正
電極と負電極の2つのローラ電極6a、6bが、光デバ
イス1を挟むようにカバー4の上方に対向配置され、ロ
ーラ電極6a、6bの端面が、それぞれカバー4の両端
縁に当接するような間隔で配置される。
【0020】次に本実施形態によるシーム溶接機の動作
について説明する。シーム溶接機に固定されたパッケー
ジ保持治具5bの冷却管8内に、例えば常時25℃程度
の冷却水又は窒素ガス等の冷媒を流しておき、パッケー
ジ保持治具5bを25℃±2℃に保持する。このパッケ
ージ保持治具5bに、あらかじめ半導体部品3が搭載さ
れたパッケージ2をセットし、このパッケージ2の上面
の開口を覆うようにカバー4を載せる。その後、例えば
カバー4の対向する長辺の各々の中心部2個所に、上か
らローラー電極保持部7に設置されたローラー電極6を
当接させ、ローラ電極6aと6b間に所望の大きさの電
流を流すことにより、パッケージ2とカバー4をスポッ
ト溶接で仮止めする。次に、ローラ電極6aと6b間に
所望の大きさの電流を流しながら、カバー4の長辺、短
辺における端縁に沿ってローラー電極6のローラ部を転
がし、カバー4をパッケージ2にシーム溶接で固定し、
カバー4を気密封止する。この際、図示しない電流制御
器から、ローラ電極6aと6bとの間に、バイアスの与
えられた所望の大きさの交流電流を流し、この電流の大
きさを適宜調整することによって、パッケージ2とカバ
ー4との接触面の温度がほぼ所望の範囲内になるように
制御される。
【0021】このシーム溶接時にパッケージ2とカバー
4との接触面で発生した熱は、パッケージ2を介してパ
ッケージ保持治具5bに伝導される。然るに、パッケー
ジ保持治具5bは、冷却管8内を流れる冷媒によって冷
却されるので、ほぼ一定の温度(例えば25℃)に保た
れる。特に、多数個の光デバイス1を、短時間で連続的
にシーム溶接する場合であっても、パッケージ保持治具
5bの温度は、例えば25℃±2℃の範囲内に保持され
る。これによって、パッケージ2及びカバー4、或いは
半導体部品3に過大な熱ストレスがかかることを防止で
きる。
【0022】図3は本実施形態の治具を用いて光デバイ
ス1を保持し、光デバイス1を連続的にシーム溶接した
時の光デバイス1の温度特性を示す図である。縦軸は光
デバイス1の最大温度を、横軸は連続溶接数を示してお
り、光デバイス1を約30秒間隔で連続的に交換して、
約1時間程度の時間で100個の光デバイス1を連続的
に溶接したときの、光デバイス1の温度変化を示すもの
である。図に示すように、光デバイス1の最大温度は約
100℃(変動温度±5℃以内)に保たれている。その
結果、パッケージ2の温度上昇を抑えることができ、パ
ッケージ2の割れを防止し、光デバイス1の気密を確保
することができる。このように、パッケージ保持治具5
bに冷却管8のような強制冷却部を設けることによっ
て、光デバイス1内部の半導体部品3の特性劣化を防止
することができ、信頼性の高い光デバイス1を、短時間
で大量に、すなわち連続的にシーム溶接で加工すること
が可能になる。
【0023】以上のように本実施形態によれば、パッケ
ージ保持治具5bに冷却管6を設け、冷却管6内に常時
25℃程度の水又は窒素ガス等の冷媒を流しながらシー
ム溶接するため、パッケージ2とカバー4をシーム溶接
する際の熱により、パッケージ2及びカバー4或いは半
導体部品3に過大な熱ストレスがかかることを防止でき
る。加えて、連続的に多数個のパッケージ2とカバー4
をシーム溶接する際にも、パッケージ保持治具5bへの
畜熱を防ぐことができる。したがって、パッケージ2及
びカバー4、或いは半導体部品3に過大な熱ストレスが
かかることを防ぎ、パッケージ2の割れを防いでデバイ
ス1の気密を確保し、デバイス1内部の半導体部品3の
特性劣化を防止することができる。
【0024】実施の形態2.図4は本発明の実施形態2
に係るシーム溶接機用治具の断面図である。図におい
て、1〜8は図4と同一相当のものである。9はローラ
ー電極保持部7に窒素ガスを流す金属チューブや樹脂性
ホース等で成る冷却管であり、ローラー電極保持部7内
に埋設される、或いはその周囲に巻付けられてローラー
電極保持部7を冷却する。
【0025】上述の実施形態1においては、溶接時に発
生する熱によりローラー電極6の温度が上昇し、ローラ
ー電極保持部7に熱が伝わり、光デバイス1を漸次溶接
するごとにローラー電極6及びローラー電極保持部7の
温度が上昇する。その結果、溶接間隔や溶接時間の条件
によっては、カバー4を介在させてパッケージ2に伝導
される熱ストレス、或いはカバー4から光デバイス1の
内部空気を通じて半導体部品3にかかる熱ストレスが増
大する場合もある。然るに、本実施形態では、ローラー
電極保持部7に冷却管9のような強制冷却部を設け、ロ
ーラー電極保持部7を冷却管9内を流れる窒素ガスによ
って冷却されるため、ローラー電極6の温度上昇を抑え
ることができる。
【0026】以上のように、本実施形態では、ローラー
電極保持部7に冷却管9を設け、冷却管9内に常時25
℃程度の水又は窒素ガス等の冷媒を流すとともに、パッ
ケージ保持治具5bを常時冷却しながらシーム溶接する
ことにより、連続的に多数個のパッケージ2とカバー4
をシーム溶接する際の、パッケージ保持治具5b及びロ
ーラー電極保持部7への畜熱を防ぐことができる。した
がって、パッケージ2及びカバー4、或いは半導体部品
3に過大な熱ストレスがかかることを防いで、信頼性の
高い光デバイスを連続的にシーム溶接で加工することが
可能になる。
【0027】なお、図4には、パッケージ保持治具5b
にも冷却管8を設けた例を示したが、ローラー電極保持
部7のみに冷却管9を設けるだけでも、充分な冷却性能
を得ることができる。このため、溶接間隔や溶接時間の
設定条件、或いは半導体部品3の耐熱温度条件によって
は、本実施形態の他の態様として、冷却管8を設けずに
冷却管9のみを備えた構成を用いても良く、この場合、
シーム溶接機の機器構成がより簡潔になる。
【0028】実施の形態3.図5は本発明の実施形態3
に係るシーム溶接機用治具の断面図である。図において
1〜9は図4と同じである。10はカバー4の上面を冷
却するために、ローラ電極6の端面に回転自在に支持さ
れたカバー冷却ローラーである。カバー冷却ローラー1
0は、光デバイス1の上方で対向配置される2つのロー
ラ電極6a、6bの、それぞれの相対する端面に挟まれ
て設けられ、ローラ電極6の移動に伴ってカバー4の上
面を転がる。
【0029】上述の実施形態2では、溶接時に発生する
熱をパッケージ保持治具5及びローラー電極6に逃がす
ようにシーム溶接機を構成した。然るに、本実施形態で
は、図4に示すように放熱性に優れた材料で構成された
カバー冷却ローラー10を設け、カバー4の上面の中央
部周辺に当接させることにより、溶接時にカバー4から
効率的に熱を奪うことができる。これによって、パッケ
ージ2及びカバー4、或いは半導体部品3に過大な熱ス
トレスがかかることを防ぎ、信頼性の高い光デバイス1
を連続的に加工することが可能になる。
【0030】以上のように、本実施形態では、2対のロ
ーラー電極6の間に、カバー4を冷却するための冷却ロ
ーラー10を備えることにより、溶接時に冷却ローラー
10をカバー4に接触させて、直接熱を奪うことができ
る。したがって、パッケージ保持治具5b及びローラー
電極8の冷却に加え、カバー4が直接冷却されて、連続
シーム溶接において特にカバー4の温度上昇を抑制し、
カバー4とパッケージ2の線膨張差によるストレスで発
生する、パッケージ2の割れを防ぐことができる。
【0031】実施の形態4.図6は本発明の実施形態4
に係るシーム溶接機用治具の断面図である。図におい
て、1〜9は図4と同じである。11はカバー4を冷却
するためのノズルである。
【0032】上述した実施形態においては、溶接時に発
生する熱をパッケージ保持治具5b及びローラー電極6
に逃がしているが、図6に示すようにカバー4の上方に
窒素(N)ガスを噴出するノズル11を設け、N
スをカバー4の上面の中央部周辺に吹き付けることによ
り、溶接時にカバー4から効率的に熱を奪うことができ
る。これによって、パッケージ2及びカバー4、或いは
半導体部品3に過大な熱ストレスがかかることを防ぎ、
信頼性の高い光デバイスを連続的に加工することが可能
になる。
【0033】以上のように、本実施形態では、ローラー
電極6の近傍にカバー4を冷却するための冷却ガス噴出
機構であるノズル11を備えることにより、溶接時にカ
バー4に冷却ガスを噴出し、カバー4の熱を奪うことが
できる。したがって、パッケージ保持治具5b及びロー
ラー電極6の冷却に加え、カバー4が直接冷却されるた
め、連続シーム溶接において、特にカバー4の温度上昇
を抑制し、カバー4とパッケージ2の線膨張差によるス
トレスで発生するパッケージ2の割れを防ぐことができ
る。
【0034】なお、上記実施形態1から4では、光学素
子やペルチェ素子等を収納したセラミック製のパッケー
ジ2と、コバール製のカバー4とのシーム溶接に適用し
た場合について説明したが、光学素子以外の、水晶やそ
の他の半導体部品を収納したパッケージのシーム溶接
や、電子ビーム溶接、又はレーザー溶接等の他の溶接を
対象とした治具として、パッケージ保持治具5bを用い
ても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はパッケー
ジを保持する治具、もしくはカバーに接するローラ電極
に強制冷却部を設けたので、パッケージとカバーを連続
的に溶接する際に、パッケージとカバーを接合したデバ
イスに加わる熱ストレスを低減し、信頼性の高いデバイ
スを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す平面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1を示す断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態における光デバイスの温
度特性図である。
【図4】 本発明の実施の形態2を示す断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態3を示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態4を示す断面図である。
【図7】 従来治具を示す平面図である。
【図8】 従来治具を示す断面図である。
【図9】 従来治具における光デバイスの温度特性図で
ある。
【符号の説明】
1 光デバイス、 2 パッケージ、 3 半導体部
品、 4 カバー、5b パッケージ保持治具、 6
ローラー電極、 7 ローラー電極保持部、8 冷却
管、 9 冷却管、 10 カバー冷却ローラー、 1
1 ノズル。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体部品を収納したパッケージと、当
    該パッケージの開口を塞ぐカバーとのシーム溶接のため
    に、当該パッケージに当接されてパッケージを保持する
    ためのシーム溶接用治具において、 上記パッケージとの当接面の周辺に強制冷却部を備えた
    ことを特徴とするシーム溶接用治具。
  2. 【請求項2】 半導体部品を収納したパッケージと、当
    該パッケージの開口を塞ぐカバーとのシーム溶接のため
    に、当該パッケージに当接されてパッケージを保持する
    ためのシーム溶接用治具と、 上記カバーの上面に当接され、当該カバーの端縁を移動
    するローラー電極とを有したシーム溶接機において、 上記シーム溶接用治具は、上記パッケージとの当接面の
    周辺に強制冷却部を備えたことを特徴とするシーム溶接
    機。
  3. 【請求項3】 半導体部品を収納したパッケージと、当
    該パッケージの開口を塞ぐカバーとのシーム溶接のため
    に、当該カバーの上面に当接され、当該カバーの端縁を
    移動するローラー電極を有したシーム溶接機において、 上記ローラー電極を軸支するローラ電極保持部と、 上記ローラ電極保持部に設けられた強制冷却部とを備え
    たことを特徴とするシーム溶接機。
  4. 【請求項4】 上記ローラ電極は、正電極と負電極の2
    つのローラ電極が対向配置されて成り、当該ローラ電極
    の間に、上記カバーを冷却するための冷却ローラーを備
    えたことを特徴とする請求項2又は3記載のシーム溶接
    機。
  5. 【請求項5】 上記カバーを冷却するための冷却ガス噴
    出部を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載のシ
    ーム溶接機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014217845A (ja) * 2013-05-01 2014-11-20 アキム株式会社 シーム溶接ローラ保持ユニットおよびシーム溶接装置
KR101529501B1 (ko) * 2013-11-13 2015-06-19 주식회사 포스코 심 용접기의 전극헤드
CN109037086A (zh) * 2018-10-30 2018-12-18 无锡中微高科电子有限公司 一种表面贴装陶瓷外壳的可调平行缝焊夹具

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