JP2003244238A - トラヒック監視装置及びその方法、コンピュータプログラム - Google Patents

トラヒック監視装置及びその方法、コンピュータプログラム

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JP2003244238A JP2002038806A JP2002038806A JP2003244238A JP 2003244238 A JP2003244238 A JP 2003244238A JP 2002038806 A JP2002038806 A JP 2002038806A JP 2002038806 A JP2002038806 A JP 2002038806A JP 2003244238 A JP2003244238 A JP 2003244238A
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rtp
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JP2002038806A
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Tomohiko Ogishi
智彦 大岸
Shigehiro Ano
茂浩 阿野
Satohiko Kato
聰彦 加藤
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KDDI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RTPおよびRTCPのパケットレベルでの
通信品質をリアルタイムに把握することができるトラヒ
ック監視装置を実現する。 【解決手段】 通信回線上を流れるRTPパケットおよ
びRTCPパケットを収集するキャプチャ部11と、こ
の収集されたRTPパケットまたはRTCPパケットを
解析して解析情報をコネクション毎に記録し、記録した
解析情報に基づいて統計情報を求め、統計情報集計上の
最小単位統計情報として記録し、該記録した解析情報と
最小単位統計情報を関連付けておくオンライン解析部1
2とを備え、オンライン解析部12は、解析情報の更新
により、該当の最小単位統計情報を更新することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RTP(Real-tim
e Transport Protocol)およびRTCP(RTP Control
Protocol)により、リアルタイムに情報をIPパケット
で伝送する通信サービス(IP電話やテレビ会議等のリ
アルタイム系通信サービス)の通信品質を監視するのに
用いて好適なトラヒック監視装置及びその方法、並びに
そのトラヒック監視装置をコンピュータを利用して実現
するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの普及によりVo
IP(Voice over Internet Protocol)技術を用いたI
P電話が広く利用されている。このIP電話ではIPパ
ケットにより音声情報を伝送するが、その通信プロトコ
ルに、RTP(Real-time Transport Protocol)および
RTCP(RTP Control Protocol)を使用する。このR
TPおよびRTCPは、IPパケットにより画像情報を
伝送するテレビ会議システムなど、リアルタイムに情報
を伝送する通信サービス(リアルタイム系通信サービ
ス)で用いられている。
【0003】その通信サービスの通信品質をパケットレ
ベルで監視するトラヒック監視装置が実現されている。
従来のトラヒック監視装置として、例えば特開平11−
252111号公報あるいは特開2001−28540
0号公報に記載される装置あるいは方法が知られてい
る。これら従来の装置または方法は、IP、UDP/T
CP、HTTP/FTP/SMTPなどのプロトコルレ
ベルの統計情報を、一定時間毎に収集するものである。
また、特開2001−285400号公報に記載される
方法では、TCPの応答確認(ACK)番号の推移を解
析することにより、片方向のトラヒックしか収集できな
い場合において、収集できなかった方向のTCPレベル
の統計情報を解析することができる。
【0004】また、RTPおよびRTCPで用いるIP
パケット(RTPパケット、RTCPパケット)を解析
するためのコンピュータ用ソフトウェアとして、RTP
パケットおよびRTCPパケットを一旦ファイルに蓄積
してから、それらパケットのヘッダを忠実に解析するも
のが実現されている(ソフトウェア名:Ethereal、ある
いはSniffer Voice)。
【0005】また、このソフトウェアなどにより収集し
たログを用いて、RTPパケットの到着間隔のヒストグ
ラムやジッタの推定値の推移など、各種統計解析を行
い、その結果を図示するソフトウェアが実現されている
(ソフトウェア名:スペシャリストVoIP)。また、この
ソフトウェアでは、監視対象となる双方の機器の近く
で、それぞれ収集された双方のトラヒックのログを付き
合わせることにより、片方向の伝送遅延(片方向遅延)
を算出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のトラヒック監視装置または方法では、以下のような問
題がある。上記公報に記載の装置や方法では、TCPで
の再送パケット数やスループットの監視を目的としてい
るために、TCPを用いたHTTP、FTP、SMTP
などのアプリケーションの品質は解析できるものの、U
DPの上位プロトコルであるRTPおよびRTCPの解
析を行わないため、リアルタイム系通信サービス(IP
電話、テレビ会議システム等)の通信品質の監視には適
用することができない。
【0007】また、上記RTPおよびRTCPパケット
解析用ソフトウェアでは、RTPおよびRTCPの解析
をオフライン(非リアルタイム)で行うことを前提にし
ているため、リアルタイム系通信サービスの通信品質の
劣化をリアルタイムに検出することができない。また、
収集したトラヒックを一旦ファイルに蓄積してから解析
するので、高速なバックボーン回線上でトラヒックを収
集する場合には、短期間のデータを収集する際にも大容
量の記憶装置が必要となる。このため、長期間のネット
ワーク監視を行うためには、その設備コストが大きく実
現が困難であるという問題がある。
【0008】また、片方向遅延を算出する際には、監視
対象となる双方の通信機器の近くの2地点でトラヒック
を収集する必要がある。このため、多数の通信機器が送
出したトラヒックの片方向の伝送遅延を算出するには、
通信機器の台数分、測定機器を設置する必要があり、ト
ラヒック監視用設備およびその設置にかかるコストが大
きくなってしまう。
【0009】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、その目的は、RTPおよびRTCPのパケ
ットレベルでの通信品質をリアルタイムに把握すること
ができるトラヒック監視装置及びその方法を提供するこ
とにある。
【0010】また、本発明はRTPおよびRTCPのパ
ケットレベルでの通信品質を効率よく監視することがで
きるトラヒック監視装置及びその方法を提供することに
ある。
【0011】また、本発明は、そのトラヒック監視装置
をコンピュータを利用して実現するためのコンピュータ
プログラムを提供することも目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載のトラヒック監視装置は、通信回
線に接続され、この通信回線上を流れるRTPパケット
およびRTCPパケットを収集するパケット収集手段
と、前記収集されたRTPパケットまたはRTCPパケ
ットを解析する解析処理手段と、前記解析情報をコネク
ション毎に記憶する解析情報記憶手段と、前記解析情報
に基づいて統計情報を求め、統計情報集計上の単位統計
情報とする統計情報算出手段と、前記単位統計情報を記
憶する単位統計情報記憶手段と、前記解析情報記憶手段
の解析情報と前記単位統計情報記憶手段の単位統計情報
を関連付けるリンク情報を記憶するリンク情報記憶手段
とを備え、前記統計情報算出手段は、前記解析情報記憶
手段の解析情報の更新により、前記リンク情報に基づい
て前記単位統計情報記憶手段の該当の単位統計情報を更
新することを特徴としている。
【0013】請求項2に記載のトラヒック監視装置にお
いては、前記解析処理手段は、コネクション毎、また
は、トラヒックの方向別、または、方向別のRTPもし
くはRTCP毎に、前記解析情報を求めることを特徴と
する。
【0014】請求項3に記載のトラヒック監視装置にお
いては、前記統計情報算出手段は、全体情報と方向別の
RTPもしくはRTCP毎の情報とに分類して、前記単
位統計情報を前記単位統計情報記憶手段に記憶すること
を特徴とする。
【0015】請求項4に記載のトラヒック監視装置にお
いては、RTPもしくはRTCPの解析結果のいずれに
基づく前記単位統計情報を利用するかを選択する解析結
果選択手段を備えることを特徴とする。
【0016】請求項5に記載のトラヒック監視装置にお
いては、前記解析結果選択手段は、前記単位統計情報に
基づいて前記RTPまたはRTCPの解析結果の正当性
を判断し、RTPまたはRTCPの解析結果の使用可否
を決定することを特徴とする。
【0017】請求項6に記載のトラヒック監視装置にお
いては、前記統計情報算出手段は、パケット検出時間、
または、有音時間を求めることを特徴とする。
【0018】請求項7に記載のトラヒック監視装置にお
いては、前記統計情報算出手段は、RTPパケットとこ
のRTPパケットに対応するRTCPパケットにそれぞ
れ記録されているタイムスタンプ情報に基づいて片方向
遅延を求めることを特徴とする。
【0019】請求項8に記載のトラヒック監視方法は、
通信回線上を流れるRTPパケットおよびRTCPパケ
ットを収集する過程と、前記収集されたRTPパケット
またはRTCPパケットを解析して解析情報をコネクシ
ョン毎に記録する過程と、前記記録された解析情報に基
づいて統計情報を求め、統計情報集計上の単位統計情報
として記録する過程と、前記記録された解析情報と前記
記録された単位統計情報とを関連付ける過程と、前記解
析情報が更新されると、この解析情報に関連付けられて
いる前記単位統計情報を更新する過程とを含むことを特
徴としている。
【0020】請求項9に記載のコンピュータプログラム
は、通信回線上を流れるRTPパケットおよびRTCP
パケットを収集する処理と、前記収集されたRTPパケ
ットまたはRTCPパケットを解析して解析情報をコネ
クション毎に記録する処理と、前記記録された解析情報
に基づいて統計情報を求め、統計情報集計上の単位統計
情報として記録する処理と、前記記録された解析情報と
前記記録された単位統計情報とを関連付ける処理と、前
記解析情報が更新されると、この解析情報に関連付けら
れている前記単位統計情報を更新する処理とをコンピュ
ータに実行させることを特徴としている。これにより、
前述のトラヒック監視装置がコンピュータを利用して実
現できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形
態によるトラヒック監視装置1を適用したシステム構成
例を示すブロック図である。この図1において、トラヒ
ック監視装置1はルータ4とルータ5を結ぶ通信回線6
に接続されている。通信回線6は、例えば、インターネ
ットのバックボーン回線である。端末2はルータ4に、
端末3はルータ5に、それぞれ接続されている。端末
2、3は、RTPおよびRTCPを用いたリアルタイム
系通信サービスに用いられる、例えば、IP電話端末で
ある。
【0022】端末2,3は、RTPおよびRTCPで用
いるIPパケット(以下、RTPパケット、RTCPパ
ケットと称する)により、例えば音声情報を送受する。
これらRTPパケットおよびRTCPパケットは、端末
2からルータ4を介して通信回線6に流入し、通信回線
6からルータ5を介して流出する。また、端末3からル
ータ5を介して通信回線6に流入し、通信回線6ルータ
4を介してから流出する。トラヒック監視装置1は、通
信回線6上を流れるIPパケットの内、RTPパケット
およびRTCPパケットを収集して解析する。
【0023】RTPパケットが音声情報などのデータ伝
送に用いられるものである。RTCPパケットは、その
通信制御に用いられるものであり、RTPパケットを受
信した装置から、RTPパケットの送信元宛てに送信さ
れる。また、RTCPパケットには、RTPパケットの
受信装置によって送信情報(タイムスタンプ等)や通信
品質情報(パケット到着のジッタやパケットロス率等)
などのデータが格納される。
【0024】図2は、図1に示すトラヒック監視装置1
の構成を示すブロック図である。この図2に示すトラヒ
ック監視装置1は、キャプチャ部11とオンライン解析
部12とログ蓄積部13とオフライン解析部14とから
構成される。キャプチャ部11は、通信回線6に接続さ
れ、この通信回線6上を流れるRTPパケットおよびR
TCPパケットを収集してオンライン解折部12に転送
する。キャプチャ部11は、通信回線6上を流れるIP
パケットのヘッダ部分を参照し、RTPパケットおよび
RTCPパケットのみをモニタしてそれらパケットを収
集し、オンライン解析部12へ転送する。この収集処理
においては、以下の条件項目(1)〜(3)を全て満た
すIPパケットを、RTPパケットまたはRTCPパケ
ットのいずれかであると判断する。
【0025】図4にRTP(RTCP)パケットの構成
を示す。この構成はRTP(RTCP)で一般的に使用
されている。RTCPパケットのデータ部には、送信情
報(タイムスタンプ等)や通信品質情報(パケット到着
のジッタやパケットロス率等)などが格納される。
【0026】(1)IPヘッダに含まれるプロトコルI
Dが17(UDP(User Datagram Protocol)を表す)で
ある。 (2)UDPヘッダ内に含まれるポート番号(ソース
(発)側、デスティネーション(着)側)がともに偶数
あるいはともに奇数であり、かつ、ともに1024以上
である。 (3)RTP(RTCP)ヘッダ内に含まれるRTPの
バージョン(V)が2である。
【0027】オンライン解析部12は、図3に示すよう
に、解析処理部21と記憶部22からなる。記憶部22
は、コネクションテーブル23と最小単位統計情報(単
位統計情報)24とリンクテーブル25を記憶する。
【0028】解析処理部21は、RTPパケットまたは
RTCPパケットを受け取ると、個々のパケットを個々
の通信を識別するコネクション毎に解析して、この解析
結果を解析情報としてコネクションテーブル23に格納
する。また、このコネクションテーブル23の解析情報
に基づいて各種統計情報を算出し、最小単位統計情報2
4として記録する。
【0029】コネクションテーブル23は、コネクショ
ン毎に設けられている。コネクションの識別は、発着の
IPアドレスの組、発着のポート番号の組、および、ペ
イロードタイプ(図4のRTP(RTCP)ヘッダ内の
PT)を元に行う。ペイロードタイプは、パケット内の
データのメディア(音声や動画像など)の識別子であ
る。
【0030】図5〜図7に、コネクションテーブル23
に格納される解析情報を示す。解析処理部21は、コネ
クション毎に、図5に示す解析情報を格納する。また、
一つのコネクションについて、トラヒックの方向別に図
6に示す情報を格納する。また、一つのコネクションに
ついて、方向別のRTP/RTCP毎に図7に示す情報
を格納する。トラヒックの方向とは、図1の端末2から
端末3へ向かう方向、あるいはその逆方向(端末3から
端末2へ向かう方向)のことをいう。解析処理部21
は、RTPパケットまたはRTCPパケットを受け取る
毎に、上記コネクションテーブル23の内容を更新す
る。
【0031】図8、図9に最小単位統計情報24の内容
を示す。解析処理部21は、RTPパケットまたはRT
CPパケットの各種統計情報を、IPアドレスの組毎、
ペイロードタイプ毎、単位時間毎、に区分けし、最小単
位統計情報24に格納する。一つの最小単位統計情報2
4は、図8に示す全体情報と図9に示す方向別のRTP
/RTCP毎の情報を含む。
【0032】統計情報の中には、例えば、後述する平均
有音時間のようにRTPによる解析のみで収集可能なも
のや、同じく後述する平均片方向遅延のようにRTPと
RTCPを関連付けて解析するものが存在する。そこ
で、図8、図9に示すように、全体情報と方向別のRT
P/RTCP毎の情報とに分類して、各種統計情報を格
納しておく。これにより、後工程での解析やログ作成等
が容易になる。
【0033】全体情報の項目については、IPアドレス
の組、ポート番号の組、および、ペイロードタイプに対
し、1つだけ値を収集する。方向別のRTP/RTCP
毎の情報の項目については、RTP/RTCPのいずれ
かのパケットに基づいた解析結果であるが、方向別によ
り、それぞれ区別して収集する。
【0034】リンクテーブル25は、上記コネクション
テーブル23と最小単位統計情報24とを関連付けるリ
ンク情報を格納する。リンク情報は、ある最小単位統計
情報24が、いずれの単独または複数のコネクションテ
ーブル23の情報に基づくものかを示す。
【0035】解析処理部21は、RTPパケットまたは
RTCPパケットの解析後、コネクションテーブル23
の内容を更新すると、リンクテーブル25のリンク情報
に基づいて該当の最小単位統計情報24の内容を更新す
る。
【0036】ログ蓄積部13は、ログ蓄積時間毎に、最
小単位統計情報24を集計して時間毎統計情報(ログ)
を作成し蓄積する。この集計処理では、単位時間におけ
る、全トラヒック、ペイロードタイプ毎の統計情報を集
計する。
【0037】オフライン解析部14は、その時間毎統計
情報を参照し、統計情報の並べ替えや検索などの機能を
実現する。
【0038】なお、上記図2の各部11〜14は専用の
ハードウェアにより実現されるものであってもよく、ま
た、各部11〜14はメモリおよびCPU(中央処理装
置)により構成され、各部11〜14の機能を実現する
ためのプログラムをメモリにロードして実行することに
よりその機能を実現させるものであってもよい。また、
そのメモリおよびCPUからなるCPUシステムについ
ては、単独のシステムにより各部11〜14を構成して
もよく、あるいは複数のシステムを用いるようにしても
よい。また、各部11〜14の処理結果等のデータを記
憶する記憶装置についても、単独の記憶装置により構成
しても、あるいは複数の記憶装置を用いるようにしても
よい。
【0039】次に、オンライン解析部12が行う解析処
理について順次詳細に説明する。なお、以下の説明にお
いては、特に区別しない場合にはRTPパケットおよび
RTCPパケットのことを単にパケットと称する。
【0040】オンライン解析部12では、キャプチャ部
11が収集したパケットを到着順に処理する。この際、
発着のIPアドレスの組、発着のポート番号の組、およ
び、ペイロードタイプに基づいて、そのパケットに対応
するコネクションを識別する。
【0041】オンライン解析部12は、通信量やその品
質を表す、複数の統計情報を解析するが、この解析を、
RTP、RTCPにおいて独立に行う。例えば、パケッ
ト数については、RTPによる解析では、RTPパケッ
トの個数をもとに解析し、RTCPによる解析では、R
TCPパケットの「extended highest sequence numbe
r」の推移をもとに解析する。
【0042】また、1回の音声またはストリーミングの
通信(以下、セションと称する)において関連づけられ
るパケット列は、同じコネクションに属するものと判断
する。一般的に同一セションにおいて、RTCPパケッ
トの発着のポート番号には、RTPパケットの発着のポ
ート番号に対して1大きい値が使用される。
【0043】図10に、セションに関する解析の概念図
を示す。図10において、ログタイムアウト時刻t2に
おけるセション数は、直前のログタイムアウト時刻t1
から時刻t2までの間に存在したセションの合計値とす
る。図10の例では、セション1〜5の5つが存在する
のでセション数は5である。
【0044】開始セション数は、時刻t1〜t2の間に
開始したセション数、終了セション数は、時刻t1〜t
2の間に終了したセション数とする。図10の例では、
セション2と5の2つが開始したので開始セション数は
2である。また、セション2〜4の3つが終了したので
終了セション数は3である。
【0045】平均セッション時間は、セション開始から
セション終了までの期間の1セションあたりの平均時間
である。図10の例では、セション終了時刻が時刻t1〜
t2の間にあるセション2〜4についての個々のセション
時間が、ログタイムアウト時刻t2に収集される。
【0046】ジッタ算出セション数は、終了セション数
の内、所定のジッタ計算閾値以上のセション時間を持つ
セションの個数とする。
【0047】図11に、平均パケット検出時間と、IP
電話等における平均有音時間の解析についての概念図を
示す。これら平均有音時間および平均パケット検出時間
は、RTCPの通信品質測定項目に含まれていない。し
たがって、RTCPパケットの通信品質情報に含まれな
いので、RTPパケットの送信元の装置や従来のトラヒ
ック監視装置では、RTCPパケットから平均有音時間
および平均パケット検出時間を得ることができない。
【0048】オンライン解析部12は、ペイロード長が
20バイト以上のRTPパケットを有音パケット、一
方、20バイト未満のRTPパケットを無音パケット、
と判断する。また、図4のRTPヘッダ内のmarkerビッ
ト(M)がTRUEであるか、FALSEであるかを判断する。
そして、図6の無音パケット検出フラグのON/OFF
を行う。また、いずれかのパケット検出時にパケット検
出フラグをONし、所定時間以上の間、パケット未検出
の場合にパケット検出フラグをOFFする。
【0049】有音時間は、1つのセションの一方向にお
いて、有音パケットが連続して流れている時間の合計値
とする。パケット検出時間は、1つのセションの一方向
において、有音または無音のパケットが連続して流れて
いる時間の合計値とする。そして、平均有音時間、平均
パケット検出時間については、それぞれ有音時間、パケ
ット検出時間の1セションあたりの平均値として求め
る。
【0050】図11に示すケース1〜5は、実際に想定
されるパケット列を示している。ケース1では、有音パ
ケットと無音パケットが流れる場合を示す。この場合、
markerビットがTRUEとなっている有音パケット(Mパケ
ット)が到着した時点から、次の無音パケットの直前の
有音パケットが到着した時点までの期間が一つの有音時
間の範囲となる。ケース2では、無音パケットが流れな
い場合を示す。この場合、Mパケットが到着した時点か
ら、このMパケットまたは以降の有音パケット到着後、
所定時間経過しても次の有音パケットが未到着の場合
(タイムアウト発生の場合)に、最後の有音パケット
(Mパケットを含む)が到着した時点までの期間が一つ
の有音時間の範囲となる。
【0051】ケース3では、コネクション確立後、最初
の有音パケットのmarkerビットがFALSEの場合を示す。
この場合、最初の有音パケットが到着した時点から、次
の無音パケットの直前の有音パケットが到着した時点ま
での期間が一つの有音時間の範囲となる。ケース4で
は、コネクション確立後、無音パケットから始まる場合
を示す。この場合、上記ケース1と同様に、Mパケット
が到着した時点から、次の無音パケットの直前の有音パ
ケットが到着した時点までの期間が一つの有音時間の範
囲となる。
【0052】ケース5では、無音圧縮が行われない場合
を示す。この場合、無音パケットが検出されないので、
上記ケース2のタイムアウト発生時以外は、一つの有音
時間の範囲となる。
【0053】上記平均パケット検出時間は、利用者が1
セション中に流すパケット量に相当する。したがって、
この平均パケット検出時間を知ることによって、ルータ
等のネットワーク機器にかかる負荷を推定することがで
きる。上述したように、従来においては平均パケット検
出時間をRTCPパケットの通信品質情報から得ること
ができなかったために、ネットワーク機器にかかる負荷
を推定して適切な規模のネットワーク機器を選択するこ
とが困難であったが、本発明により、この問題が解消さ
れる。
【0054】特に、音声や画像等のストリーミングの通
信においては、遅延時間等の条件が厳しいためにルータ
にかかる負荷が大きく、本発明は、適切な規模のルータ
を選択する上で非常に有用である。また、平均有音時間
により平均パケット検出時間の内容が詳細に分かるの
で、より的確なルータの選択を行うことができるように
なる。
【0055】図12に、平均片方向遅延の解析について
の概念図を示す。この平均片方向遅延についても、RT
CPの通信品質測定項目に含まれていないので、RTP
パケットの送信元の装置や従来のトラヒック監視装置で
は、RTCPパケットからは得ることができない。
【0056】オンライン解析部12は、RTPパケット
とこのRTPパケットに対応するRTCPパケットにそ
れぞれの送信時に設定されたタイムスタンプの差に基づ
いて、片方向遅延を求める。図12に示す例では、端末
2が送信したRTPパケット(4)と、端末3が送信し
たRTCPパケット(SR)が対応している。なお、SR
はRTCPパケットの一つのタイプを示す。
【0057】オンライン解析部12は、RTCPパケッ
ト(SR)を検出したとき、過去に収集済みのRTPパケ
ットの内、シーケンス番号がRTCPパケット(SR)の
「extended highest sequence number」に一致するRT
Pパケット(4)のタイムスタンプに基づいて、RTP
パケット(4)の送信絶対時刻T1を求める。次いで、
RTCPパケット(SR)のタイムスタンプに基づく送信
絶対時刻T2から、その送信絶対時刻T1を引いた値を
片方向遅延とする。平均片方向遅延については、RTC
Pパケット毎に算出される個々の片方向遅延の平均値を
として求める。
【0058】なお、端末3におけるRTPパケット
(4)受信からRTCPパケット(SR)送信までの処理
時間に関しては、片方向遅延に比して十分に小さいので
無視する。また、RTPパケットが一定のパケット送出
間隔(例えば、20ミリ秒間隔)で送出されていれば、こ
のパケット送出間隔分の誤差の精度で片方向遅延を算出
することが可能である。
【0059】なお、平均片方向遅延の算出は、以下の前
提条件(1)〜(5)のもとで行うのが好ましい。 (1)全ての端末間は、NTP等により時刻同期が取れ
ている(一般的に、1ms程度の誤差であることを前提と
する)。 (2)片方向遅延計算モードがTRUE、かつ、双方向のパ
ケットが観測可能、かつ、双方の端末がRTCPで規定
されているRCを含むSRのRTCPパケットを定期的に送
信している場合のみ、片方向遅延を計算する。 (3)片方向遅延計算モードの設定は、キャプチャ部1
1のオプションにより行う。デフォルトはFALSEとす
る。 (4)SR送出よりも短い間隔での遅延変動の影響は無視
する。 (5)連続的なパケット送出間隔よりも短い時間での誤
差、端末内での処理遅延における誤差は無視する。
【0060】上述したように本実施形態では、RTPパ
ケットとこのRTPパケットに対応するRTCPパケッ
トにそれぞれの送信時に設定されたタイムスタンプの差
に基づいて片方向遅延を求めるので、RTPパケットと
このRTPパケットに対応するRTCPパケットを収集
可能な一地点でトラヒックを監視すれば、任意の2つの
端末間の方向別の片方向遅延を求めることができる。し
たがって、従来のように複数地点で監視する必要がない
ので、トラヒック監視用設備およびその設置にかかるコ
ストを削減することができる。
【0061】次に、コネクション終了の検出方法を説明
する。RTPおよびRTCPでは、コネクションの終了
を明示するパケッが送出されない。そこで、最後のパケ
ットが検出されてから、パケット未検出状態が所定時間
以上継続したことによりコネクションの終了と判断す
る。
【0062】RTPおよびRTCPでは、無音等の理由
により、送出すベきRTPパケットがない場合でも、R
TCPパケットが定期的(例えば、5秒ごと)に送出さ
れる。したがって、コネクション終了を判断するまでの
上記所定時間については、RTCPパケットの送出間隔
よりも長く、さらにはログタイムアウト時間(ログ蓄積
時間)よりも短くするのが好ましい。
【0063】次に、ログ蓄積部13の処理について説明
する。ログ蓄積部13は、統計情報の集計を次の場合に
行う。あるログ蓄積時間におけるIPアドレスの組また
はペイロードタイプ毎の最小単位統計情報24は統計情
報集計上の一単位の情報(単位統計情報)であり、統計
情報の集計は、複数の最小単位統計情報24を用いて全
体の情報を求める場合に行われる。
【0064】具体的には、以下のいずれかの場合であ
る。 ・ログ蓄積部13が、あるログ蓄積時間におけるペイロ
ードタイプ毎の統計情報、全体情報を求める場合。 ・オフライン解析部14で、1時間単位、1日単位の統
計情報を算出する場合。 ・オフライン解析部14で、サブネット単位の統計情
報、あるいは、端末間ではなく、ある端末の統計情報な
どを算出する場合。
【0065】次に、ログ蓄積部13が行う統計情報の集
計方法(1)〜(3)を説明する。 (1)数量を表す統計情報 以下の統計情報については、最小単位毎のサンプル値I1
〜Inに対し、ΣIkにより集計する。セション数、開始セ
ション数、終了セション数、ジッター算出セション数、
パケット数、IPバイト数、パケットロス数、バーストロ
ス回数、片方向遅延検出回数。
【0066】(2)平均を表す統計情報 以下の統計情報については、最小単位毎のサンプル値を
I1〜In、括弧内の統計情報のサンプル値をJ1〜Jnとした
場合、ΣIkJk/ΣJkにより集計する。平均セション時間
(終了セション数)、平均有音時間(終了セション
数)、平均パケット検出時間(終了セション数)、平均
ジッター(ジッター算出セション数)、平均片方向遅延
(片方向遅延検出回数)。 (3)その他の統計情報 最大片方向遅延については、最小単位毎のサンプル値を
I1〜Inに対し、Max(Ik)により求める。最小片方向遅
延は、最小単位毎のサンプル値をII〜Inに対し、Min(I
k)により求める。
【0067】次に、オフライン解析部14が有する解析
機能について説明する。オフライン解析部14は、 ・統計情報算出機能 ・ログ時刻範囲の指定機能 ・ある統計情報の値をもとにした最小単位統計情報のソ
ート機能 ・特定のIPアドレスの組、ぺイロードタイプの情報の
みを取り出す機能 ・RTPもしくはRTCPの解析結果のいずれに基づく
最小単位統計情報を利用するかを選択する機能(解析結
果選択機能) を有する。
【0068】上記統計情報算出機能では、統計情報の組
み合わせにより、以下に示すような統計情報を算出す
る。 ・パケットロス率=パケットロス数/パケット数 ・平均有音時間比率=平均有音時間/平均セション時間 ・平均パケット検出時間比率=平均パケット検出時間/
平均セション時間
【0069】また、上記解析結果選択機能においては、
以下の(1)〜(4)のいずれかを選択することができ
る。 (1)RTPまたはRTCPの内、RTPの解析結果を
優先して使用する。 (2)RTPまたはRTCPの内、RTCPの解析結果
を優先して使用する。 (3)常にRTPの解析結果を使用する。 (4)常にRTCPの解析結果を使用する。 但し、RTCPの解析結果については、その内容が正当
な場合にのみ使用する。この処理において、図9の最小
単位統計情報24の方向別のRTP/RTCP毎の情報
の内、RTCPのパケット数が0の場合にRTCPの解
析結果が正当ではないと判断し、RTPの解析結果を使
用する。これは、RTPパケットの受信装置が必ずしも
RTCPパケットを送信するとは限らないことを考慮し
た処置である。
【0070】なお、RTPの解析結果についても、同様
にして正当性を判断し、その使用可否を決定するように
してもよい。上記解析結果選択機能を有することによっ
て、不正な解析結果を利用することを防止することがで
きる。
【0071】また、本実施形態では、最小単位統計情報
24として方向別のRTP/RTCP毎の情報を求める
ようにし、上記解析結果選択機能によってRTP、RT
CPの解析結果のどちらを利用するか選択することがで
きる。これにより、RTPパケットまたはRTCPパケ
ットのいずれか一方しか収集することができない場合に
も、通信品質を監視することが可能となり、RTPおよ
びRTCPのパケットレベルでの通信品質を効率よく監
視することができるという効果が得られる。
【0072】例えば、図13に示すように、ルータ4と
ルータ5の間を2つの通信回線6,7で接続する場合、
RTPパケットとRTCPパケットのルートが異なるこ
とが考えられる。通信回線6に接続されているトラヒッ
ク監視装置1では、RTPパケットしか収集することが
できないが、本実施形態によれば、このRTPパケット
の解析結果から端末2,3間の通信品質を把握すること
が可能である。
【0073】このように、通信回線6,7の双方に対し
てトラヒック監視装置1を設ける必要がないので、トラ
ヒック監視用設備およびその設置にかかるコストを削減
することができるという効果が得られる。
【0074】なお、上述した実施形態においては、キャ
プチャ部11がパケット収集手段に対応する。また、解
析処理部21が解析処理手段および統計情報算出手段に
対応する。また、コネクションテーブル23を記憶する
記憶部22が解析情報記憶手段に、また、最小単位統計
情報24を記憶する記憶部22が単位統計情報記憶手段
に、また、リンクテーブル25を記憶する記憶部22が
リンク情報記憶手段に、それぞれ対応する。また、オフ
ライン解析部14が解析結果選択手段に対応する。
【0075】また、図2に示すトラヒック監視装置1が
行う各処理を実現するためのプログラムをコンピュータ
読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記
録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ま
せ、実行することによりトラヒック監視処理を行っても
よい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」と
は、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであっ
てもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWW
システムを利用している場合であれば、ホームページ提
供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキ
シブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−RO
M等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハ
ードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0076】さらに「コンピュータ読み取り可能な記録
媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回
線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合の
サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部
の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラ
ムを保持しているものも含むものとする。また、上記プ
ログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコ
ンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるい
は、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステ
ムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する
「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通
信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報
を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記
プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのも
のであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュー
タシステムにすでに記録されているプログラムとの組み
合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分
プログラム)であっても良い。
【0077】以上、本発明の実施形態を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等も含まれる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信回線上を流れるRTPパケットおよびRTCPパケ
ットを収集して解析し、この解析情報をコネクション毎
に記録し、この記録された解析情報に基づいて統計情報
を求め、統計情報集計上の単位統計情報として記録し、
該記録された解析情報と該記録された単位統計情報とを
関連付けておく。また、解析情報が更新されると、この
解析情報に関連付けられている単位統計情報を更新す
る。これにより、RTPパケットまたはRTCPパケッ
トを収集する毎にリアルタイムにその解析を実行して単
位統計情報を求め、RTPおよびRTCPのパケットレ
ベルでの通信品質をリアルタイムに把握することができ
るという優れた効果が得られる。
【0079】また、請求項2に記載の発明によれば、ト
ラヒックの方向別のRTPもしくはRTCP毎に解析情
報を求めて記録するようにしたので、RTPまたはRT
CPのいずれの解析結果からでも、統計情報を算出する
ことができる。
【0080】また、請求項3に記載の発明によれば、全
体情報と方向別のRTPもしくはRTCP毎の情報とに
分類して単位統計情報を記録するようにしたので、後工
程での解析やログ作成等が容易になるという効果が得ら
れる。
【0081】また、請求項4に記載の発明によれば、R
TPまたはRTCPの解析結果のいずれを利用するかを
選択することができる。これにより、RTPパケットま
たはRTCPパケットのいずれか一方しか収集すること
ができない場合にも、通信品質を監視することが可能と
なり、RTPおよびRTCPのパケットレベルでの通信
品質を効率よく監視することができるという効果が得ら
れる。
【0082】また、請求項5に記載の発明によれば、R
TPまたはRTCPの解析結果の正当性を判断してその
使用可否を決定するようにしたので、不正な解析結果を
利用することを防止することができる。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、パケット
検出時間を用いて平均パケット検出時間を算出すること
が可能となり、この平均パケット検出時間を知ることに
よって、ルータ等のネットワーク機器にかかる負荷を推
定することができる。これにより、ネットワーク機器に
かかる負荷を推定して適切な規模のネットワーク機器を
選択することできるという効果が得られる。また、有音
時間を用いて平均有音時間求めることが可能となり、こ
の結果、平均パケット検出時間の内容が詳細に分かるの
で、より的確なネットワーク機器の選択を行うことがで
きるようになる。
【0084】また、請求項7に記載の発明によれば、R
TPパケットとこのRTPパケットに対応するRTCP
パケットにそれぞれ記録されているタイムスタンプ情報
に基づいて片方向遅延を求めるようにしたので、RTP
パケットとこのRTPパケットに対応するRTCPパケ
ットを収集可能な一地点でトラヒックを監視すれば、任
意の2つの端末間の方向別の片方向遅延を求めることが
可能となり、RTPおよびRTCPのパケットレベルで
の通信品質を効率よく監視することができるという効果
が得られる。また、従来のように複数地点で監視する必
要がないので、トラヒック監視用設備およびその設置に
かかるコストを削減することができるという効果も得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるトラヒック監視装
置1を適用したシステム構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1に示すトラヒック監視装置1の構成を示
すブロック図である。
【図3】 図2に示すオンライン解析部12の構成を示
すブロック図である。
【図4】 RTP(RTCP)パケットの構成を示す図
である。
【図5】 コネクションテーブル23に格納される解析
情報を示す第1の表である。
【図6】 コネクションテーブル23に格納される解析
情報を示す第2の表である。
【図7】 コネクションテーブル23に格納される解析
情報を示す第3の表である。
【図8】 最小単位統計情報24の内容を示す第1の表
である。
【図9】 最小単位統計情報24の内容を示す第2の表
である。
【図10】 セションに関する解析についての概念図で
ある。
【図11】 平均パケット検出時間と平均有音時間の解
析についての概念図である。
【図12】 平均片方向遅延の解析についての概念図を
示す。
【図13】 図2に示すトラヒック監視装置1を適用し
た他のシステム構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…トラヒック監視装置、2,3…端末、4,5…ルー
タ、6,7…通信回線、11…キャプチャ部、12…オ
ンライン解析部、13…ログ蓄積部、14…オフライン
解析部、21…解析処理部、22…記憶部、23…コネ
クションテーブル、24…最小単位統計情報、25…リ
ンクテーブル
フロントページの続き (72)発明者 加藤 聰彦 埼玉県上福岡市大原2丁目1番15号 株式 会社ケイディーディーアイ研究所内 Fターム(参考) 5K030 GA19 HA08 HB01 HC01 JA10 MA04 MB09 MC08 MD07 5K035 AA01 BB03 CC08 EE25 KK02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線に接続され、この通信回線上を
    流れるRTPパケットおよびRTCPパケットを収集す
    るパケット収集手段と、 前記収集されたRTPパケットまたはRTCPパケット
    を解析する解析処理手段と、 前記解析情報をコネクション毎に記憶する解析情報記憶
    手段と、 前記解析情報に基づいて統計情報を求め、統計情報集計
    上の単位統計情報とする統計情報算出手段と、 前記単位統計情報を記憶する単位統計情報記憶手段と、 前記解析情報記憶手段の解析情報と前記単位統計情報記
    憶手段の単位統計情報を関連付けるリンク情報を記憶す
    るリンク情報記憶手段とを備え、 前記統計情報算出手段は、 前記解析情報記憶手段の解析情報の更新により、前記リ
    ンク情報に基づいて前記単位統計情報記憶手段の該当の
    単位統計情報を更新することを特徴とするトラヒック監
    視装置。
  2. 【請求項2】 前記解析処理手段は、 コネクション毎、または、トラヒックの方向別、また
    は、方向別のRTPもしくはRTCP毎に、前記解析情
    報を求めることを特徴とする請求項1に記載のトラヒッ
    ク監視装置。
  3. 【請求項3】 前記統計情報算出手段は、 全体情報と方向別のRTPもしくはRTCP毎の情報と
    に分類して、前記単位統計情報を前記単位統計情報記憶
    手段に記憶することを特徴とする請求項2に記載のトラ
    ヒック監視装置。
  4. 【請求項4】 RTPもしくはRTCPの解析結果のい
    ずれに基づく前記単位統計情報を利用するかを選択する
    解析結果選択手段を備えることを特徴とする請求項3に
    記載のトラヒック監視装置。
  5. 【請求項5】 前記解析結果選択手段は、 前記単位統計情報に基づいて前記RTPまたはRTCP
    の解析結果の正当性を判断し、RTPまたはRTCPの
    解析結果の使用可否を決定することを特徴とする請求項
    4に記載のトラヒック監視装置。
  6. 【請求項6】 前記統計情報算出手段は、パケット検出
    時間、または、有音時間を求めることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかの項に記載のトラヒック監
    視装置。
  7. 【請求項7】 前記統計情報算出手段は、 RTPパケットとこのRTPパケットに対応するRTC
    Pパケットにそれぞれ記録されているタイムスタンプ情
    報に基づいて片方向遅延を求めることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかの項に記載のトラヒック監
    視装置。
  8. 【請求項8】 通信回線上を流れるRTPパケットおよ
    びRTCPパケットを収集する過程と、 前記収集されたRTPパケットまたはRTCPパケット
    を解析して解析情報をコネクション毎に記録する過程
    と、 前記記録された解析情報に基づいて統計情報を求め、統
    計情報集計上の単位統計情報として記録する過程と、 前記記録された解析情報と前記記録された単位統計情報
    とを関連付ける過程と、 前記解析情報が更新されると、この解析情報に関連付け
    られている前記単位統計情報を更新する過程と、 を含むことを特徴とするトラヒック監視方法。
  9. 【請求項9】 通信回線上を流れるRTPパケットおよ
    びRTCPパケットを収集する処理と、 前記収集されたRTPパケットまたはRTCPパケット
    を解析して解析情報をコネクション毎に記録する処理
    と、 前記記録された解析情報に基づいて統計情報を求め、統
    計情報集計上の単位統計情報として記録する処理と、 前記記録された解析情報と前記記録された単位統計情報
    とを関連付ける処理と、 前記解析情報が更新されると、この解析情報に関連付け
    られている前記単位統計情報を更新する処理と、 をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュ
    ータプログラム。
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