JP2003244222A - 通信制御装置、通信制御システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

通信制御装置、通信制御システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラム

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JP2003244222A
JP2003244222A JP2002040075A JP2002040075A JP2003244222A JP 2003244222 A JP2003244222 A JP 2003244222A JP 2002040075 A JP2002040075 A JP 2002040075A JP 2002040075 A JP2002040075 A JP 2002040075A JP 2003244222 A JP2003244222 A JP 2003244222A
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JP2002040075A
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English (en)
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Hiroshi Kusogami
宏 久曽神
Minoru Furukawa
実 古川
Tsugutomo Enami
嗣智 榎並
Yasutaka Miwa
泰孝 三輪
Jo Kevin
ケビン ジョー
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送受信するデータのQoS保証を可能とした
データ転送を実行する装置および方法を提供する。 【解決手段】 優先度識別子であるIEEE802.1
pのプライオリティタグを、状況に応じてフロー識別子
として用いることにより、単純なキュー構造やスケジュ
ーリング機構によりフロー単位でのQoSを保証したデ
ータ転送制御を実行する。入力ポートと、プライオリテ
ィタグとの組み合わせデータに基づいて、キューの割り
当てを実行することで、各データフローの識別処理をよ
り確実に行い、識別データフロー毎のQoS保証を実現
する。また、プライオリティタグの割り当て管理を実行
する管理端末を設け、管理端末に対する問い合わせに応
じて、プライオリティタグを設定してデータフレーム
(パケット)の送信を実行して、プライオリティタグの
競合を防止し、フロー識別を確実に実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信制御装置、通
信制御システム、および方法、並びにコンピュータ・プ
ログラムに関する。さらに詳細には、IEEE802.
3において相互接続されたネットワーク機器における改
良されたフロー制御を実行する通信制御装置、通信制御
システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、様々な通信ネットワークを介した
データ転送が盛んに行なわれている。PC、ワークステ
ーション、PDA、携帯端末等、様々な、情報処理機
器、通信機器が相互にネットワーク接続されデータ通信
が行なわれている。これら様々な、通信機器を相互に接
続し、通信処理を行なうためのプロトコルとして、例え
ばTCP/IPプロトコルがある。TCP/IPプロト
コルは、論理アドレスであるIPアドレスを用いて、ネ
ットワーク上に通信端末位置を特定することができる。
さらに、各情報処理装置、通信端末自体を識別するMA
Cアドレス(イーサネット(登録商標)アドレス)が、
各々の情報処理装置のネットワーク内での一意性を確保
し、ネットワークを介するデータパケット(またはフレ
ーム)の端末間の通信を可能としている。
【0003】MACアドレスはハードウェアの製造業者
に対して割り当てられる3バイト、および各装置に対し
て付与される3バイトの計6バイトによって構成され、
IEEE(The Institute of Electrical and Electron
ics Engineers,Inc.)によって管理されており、各装置
に固有なアドレスとして設定される。
【0004】一方、最近ではネットワーク上でのデータ
転送の品質を保証したQoS(Quality of Service)や
CoS(Class of Service)を提供するような高付加価値
型のネットワークが望まれる状況となっている。例えば
動画像配信等においてリアルタイム再生を実現すために
は、動画像を構成するパケットを遅延することなく、宛
先装置に送信することが必要となる。一方、時間的な遅
れが許容されるデータパケットもある。このようにネッ
トワーク上のパケット処理においては、各パケットの処
理優先度を判別して、処理を実行することが必要となっ
てきている。
【0005】データフロー単位、すなわち送信元アドレ
スと送信先アドレスによって特定されるデータフロー単
位で、QoSを提供、すなわちデータ転送の品質保証を
実行するための1つの処理装置としては、ネットワーク
上に接続されたルータ、スイッチ等のデータ転送制御機
器がある。
【0006】このような、データ転送制御機器、すなわ
ち、ルータやスイッチなどのネットワーク機器におい
て、フロー単位でのQoSを提供する場合には、通常は
IPパケットの送信者アドレス/受信者アドレスを確認
するだけでなく、TCPやUDPのヘッダ情報に含まれ
るポート番号を確認し、どのパケットがどのフローに属
するかを特定して、ポート番号によって識別されたフロ
ーに従った優先制御処理を実行する方法がある。
【0007】しかし、IPパケットはフラグメント、す
なわち分割され複数のパケットとされている可能性もあ
り、全ての分割パケットにTCPやUDPのポート番号
が含まれているとは限らない。従って、TCPやUDP
のポート番号の確認によるデータフロー識別は容易では
ない。
【0008】さらに、IPヘッダは可変長であるため、
TCPやUDPのポート番号がパケットの先頭から何バ
イト目に含まれているかが各パケットによって異なる場
合がある。従って、たとえ、ISO参照モデルにおける
レイヤ2(Layer2:データリンク層)において制
御を実行するスイッチであっても、TCPやUDPのポ
ート番号の確認によるデータフロー識別を実行しようと
すると、レイヤ3(Layer3:ネットワーク層、I
P層)やレイヤ4(Layer4:トランスポート層、
TCP/UDP層)のデータフレームを再構成する必要
があり、フロー単位でのQoSを提供する為には、多く
の計算量が必要となる。
【0009】このように、TCPやUDPのヘッダ情報
としてのポート番号に基づくデータ転送制御は、処理に
要する時間の増大を招くことになり、かえってデータ転
送遅延を発生させ、例えばリアルタイム再生を困難にす
るなど、QoS提供の実現を困難とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点に鑑みてなされたものであり、ネットワーク上に接続
されたスイッチ、ルータ、ハブ等、データ転送御機器に
おいて効率的にフロー単位での優先度に応じたデータ転
送制御を効率的に実行することを可能とした通信制御装
置、通信制御システム、および方法、並びにコンピュー
タ・プログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
ネットワークを介したデータ通信の制御処理を実行する
通信制御装置であり、データ送信元ターミナルから受信
するデータフレームの付加情報としてのプライオリティ
タグに基づいて、データフロー識別処理を実行するフロ
ー識別処理手段と、データフレームを格納する複数のキ
ューを有し、前記データフロー識別処理手段によって識
別されたデータフロー各々に対応して選択されたキュー
に対して各データフレームを格納する転送キュー手段
と、前記転送キュー手段に格納されたデータフレームの
出力順を決定するスケジューラと、を有することを特徴
とする通信制御装置にある。
【0012】さらに、本発明の通信制御装置の一実施態
様において、前記フロー識別処理手段は、データ送信元
ターミナルから受信するデータフレームの付加情報とし
てのプライオリティタグ、および、入力ポート情報の組
合わせデータに基づくフロー識別処理を実行し、前記転
送キュー手段における入力キューの選択を実行する構成
であることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明の通信制御装置の一実施態
様において、データ送信元ターミナルから受信するデー
タフレームは、IEEE802.3において規定された
データフレームであり、前記フロー識別処理手段は、I
EEE802.3データフレームに格納されたプライオ
リティタグに基づいて、データフロー識別処理を実行す
る構成であることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の通信制御装置の一実施態
様において、前記フロー識別処理手段は、データ送信元
ターミナルから受信するデータフレームの入力ポート情
報、および該データフレームの付加情報としてのプライ
オリティタグの組合わせデータとしての[入力ポート,
タグ]情報と、前記転送キュー手段における入力キュー
とを対応付けたプライオリティテーブルを有し、該プラ
イオリティテーブルに基づいて、前記転送キュー手段に
おける入力キューの選択を実行する構成であることを特
徴とする。
【0015】さらに、本発明の通信制御装置の一実施態
様において、前記フロー識別処理手段は、データ送信元
ターミナルから受信するデータフレームの入力ポート情
報、および該データフレームの付加情報としてのプライ
オリティタグの組合わせデータとしての[入力ポート,
タグ]情報と、前記転送キュー手段における入力キュー
とを対応付けたプライオリティテーブルを有し、該プラ
イオリティテーブルに基づいて、前記転送キュー手段に
おける入力キューの選択を実行する構成であり、QoS
保証データフローに対する専用キューの設定処理を実行
する構成であることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の通信制御装置の一実施態
様において、前記フロー識別処理手段は、QoS保証デ
ータフローに対する専用キューの設定処理としての前記
プライオリティテーブルの更新処理を実行する構成であ
ることを特徴とする。
【0017】さらに、本発明の第2の側面は、ネットワ
ークを介したデータ通信の制御処理を実行する通信制御
システムであり、データ送信元ターミナルからの要求に
応じて、データフレームの付加情報としてのプライオリ
ティタグの割り当て処理を実行するタグ管理端末装置
と、ネットワークを介するデータ転送制御を実行するデ
ータ通信制御装置であり、データ送信元ターミナルから
受信するデータフレームの付加情報としてのプライオリ
ティタグに基づいて、データフロー識別処理を実行する
フロー識別処理手段と、データフレームを格納する複数
のキューを有し、前記データフロー識別処理手段によっ
て識別されたデータフロー各々に対応して選択されたキ
ューに対して各データフレームを格納する転送キュー手
段と、前記転送キュー手段に格納されたデータフレーム
の出力順を決定するスケジューラと、を有するデータ通
信制御装置と、を有することを特徴とする通信制御シス
テムにある。
【0018】さらに、本発明の通信制御システムの一実
施態様において、前記データフレームは、IEEE80
2.3において規定されたデータフレームであり、前記
タグ管理端末装置は、IEEE802.3において規定
されたデータフレームの付加情報としてのプライオリテ
ィタグの割り当て処理を実行する構成であり、前記デー
タ通信制御装置における前記フロー識別処理手段は、I
EEE802.3データフレームに格納されたプライオ
リティタグに基づいて、データフロー識別処理を実行す
る構成であることを特徴とする。
【0019】さらに、本発明の第3の側面は、ネットワ
ークを介したデータ通信の制御処理を実行する通信制御
方法であり、データ送信元ターミナルから受信するデー
タフレームの付加情報としてのプライオリティタグに基
づいて、データフロー識別処理を実行するフロー識別処
理ステップと、前記データフロー識別処理ステップにお
いて識別されたデータフロー各々に対応して選択された
キューに対して各データフレームを格納するキュー入力
ステップと、前記キュー入力ステップにおいてキューに
格納されたデータフレームの出力順を決定するスケジュ
ーリングステップと、を有することを特徴とする通信制
御方法にある。
【0020】さらに、本発明の通信制御方法の一実施態
様において、前記通信制御方法において、前記フロー識
別処理ステップは、データ送信元ターミナルから受信す
るデータフレームの付加情報としてのプライオリティタ
グ、および、入力ポート情報の組合わせデータに基づく
フロー識別処理と、該識別結果に基づく入力キューの選
択処理を実行することを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の通信制御方法の一実施態
様において、データ送信元ターミナルから受信するデー
タフレームは、IEEE802.3において規定された
データフレームであり、前記フロー識別処理ステップ
は、IEEE802.3データフレームに格納されたプ
ライオリティタグに基づいて、データフロー識別処理を
実行することを特徴とする。
【0022】さらに、本発明の通信制御方法の一実施態
様において、前記フロー識別処理ステップは、データ送
信元ターミナルから受信するデータフレームの入力ポー
ト情報、および該データフレームの付加情報としてのプ
ライオリティタグの組合わせデータとしての[入力ポー
ト,タグ]情報と、入力キューとを対応付けたプライオ
リティテーブルに基づいて、入力キューの選択を実行す
るステップを含むことを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の通信制御方法の一実施態
様において、前記フロー識別処理ステップは、データ送
信元ターミナルから受信するデータフレームの入力ポー
ト情報、および該データフレームの付加情報としてのプ
ライオリティタグの組合わせデータとしての[入力ポー
ト,タグ]情報と、前記キューステップにおける入力キ
ューとを対応付けたプライオリティテーブルを有し、該
プライオリティテーブルに基づいて、前記キューステッ
プにおける入力キューの選択を実行するステップを含
み、前記通信制御方法は、さらに、QoS保証データフ
ローに対する専用キューの設定処理を実行するステップ
を有することを特徴とする。
【0024】さらに、本発明の通信制御方法の一実施態
様において、記専用キューの設定処理として、前記プラ
イオリティテーブルの更新処理を実行することを特徴と
する。
【0025】さらに、本発明の通信制御方法の一実施態
様において、前記通信制御方法において、さらに、デー
タ送信元ターミナルからの要求に応じて、データフレー
ムの付加情報としてのプライオリティタグの割り当て処
理を実行するステップを有することを特徴とする。
【0026】さらに、本発明の第4の側面は、ネットワ
ークを介したデータ通信の制御処理の実行プログラムと
してのコンピュータ・プログラムであって、データ送信
元ターミナルから受信するデータフレームの付加情報と
してのプライオリティタグに基づいて、データフロー識
別処理を実行するフロー識別処理ステップと、前記デー
タフロー識別処理ステップにおいて識別されたデータフ
ロー各々に対応して選択されたキューに対して各データ
フレームを格納するキュー入力ステップと、前記キュー
入力ステップにおいてキューに格納されたデータフレー
ムの出力順を決定するスケジューリングステップと、を
具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムに
ある。
【0027】なお、本発明のコンピュータ・プログラム
は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎
用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読
な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDや
FD、MOなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークな
どの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログ
ラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読
な形式で提供することにより、コンピュータ・システム
上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0028】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づく、より
詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明
細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構
成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限
らない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について、図
面を参照して説明する。
【0030】[IEEE802.1pにおける処理]ま
ず、本発明の通信制御構成を適用する通信規格としての
IEEE802.1pの一般的な実現方法を述べる。I
EEE802.1p準拠のネットワーク接続されるデー
タ転送制御装置のブロック図を図1に示す。
【0031】図1に示すデータ転送制御装置におけるデ
ータ転送制御手順は、以下に説明する(1)〜(6)の
処理手順に従って実行される。
【0032】(1)インタフェース(PHY)101で
受け取ったデータフレーム(またはデータパケット)を
制御部(MACアドレス処理部)102に渡す。 (2)制御部(MACアドレス処理部)102は受信デ
ータフレームからヘッダ情報を取り出し、フロー識別処
理部(Forwarder)103に渡す。 (3)フロー識別処理部(Forwarder)103
はMACテーブル104及びプライオリティテーブル1
05の値を元に、出力先のネットワークインタフェース
及び入力キューを決定し、その結果を制御部(MACア
ドレス処理部)102に伝える。
【0033】(4)制御部(MACアドレス処理部)1
02は、フロー識別処理部(Forwarder)10
3の決定情報に従って、受信したデータフレームを、転
送キュー105の指定キューに格納(エンキュー)す
る。 (5)IEEE802.1pプライオリティタグ、また
は事前に設定されたスケジューラ107の指定パラメー
タ値に従って送信キューを決定し、選択したキューから
データフレームを取り出し、転送キュー105から制御
部(MACアドレス処理部)102に渡す (6)制御部(MACアドレス処理部)102はインタ
フェース(PHY)101にデータフレームを渡す。
【0034】上述の処理手順を実行するデータ転送制御
装置としてのスイッチを持つネットワーク構成例を図2
に示す。
【0035】図2のネットワーク構成において、通信端
末装置としてのターミナルX211、ターミナルY21
2、ターミナルZ213がデータ通信制御装置としての
スイッチ0,201の各ポートに接続され、また、スイ
ッチ0,201のポートに接続されたスイッチ1,22
1の各ポートに複数の通信端末装置としてのターミナル
A231、ターミナルB232、ターミナルC233が
接続されている。各ターミナルは、スイッチを介して接
続され、相互に通信を行なう。
【0036】スイッチ0,201、スイッチ1,221
は、先に説明した図1の構成を持ち、各ターミナル間に
おいて送受信されるデータフレームの転送制御を実行す
る。
【0037】各ターミナル間で送受信されるデータフレ
ーム構成を図3に示す。(a)に示す構成は、プライオ
リティタグを持たない形式のイーサネットデータフレー
ム構成であり、(b)に示す構成は、プライオリティタ
グを持つ形式のイーサネットデータフレーム構成であ
る。本発明のデータ通信制御においては、(b)に示す
プライオリティタグを持つ形式のイーサネットデータフ
レームを適用する。
【0038】(a)に示すイーサネットデータフレーム
は、データ送信先の機器に対応する機器固有のアドレス
としての、宛先MACアドレス(6バイト)、、データ
送信元の機器固有のアドレスとしてのソースMACアド
レス(6バイト)、さらに、データフレームに格納され
たデータ処理タイプ等を記録するタイプフィールド(2
バイト)、TCP、UDPバケット等が格納されるデー
タフィールド(最大1,500バイト)、さらに、冗長
コードとしてのCRC(4バイト)を持つ。
【0039】(b)に示すイーサネットデータフレーム
は、上記各フィールドに加え、タグプロトコルの識別子
としてのタグプロトコルID(TPID)、およびタグ
コントロール情報(TCI:Tag Control I
nformation)を有し、タグコントロール情報
には、優先度情報としてのプライオリティ(3ビッ
ト)、タグヘッダ内に経路制御情報(E−RIF:Em
bdded Routing Information
Field)を含んでいるか否かをフラグ(1ビッ
ト)、仮想的に構築されるLAN(Virtual L
AN)の識別子(VLANID)(12ビット)が格納
される。
【0040】優先度情報としてのプライオリティ(3ビ
ット)は、データフレームの送信元において任意に設定
可能な3ビット情報であり、0[000]〜7[11
1]の8種類の優先度(プライオリティ)を設定可能で
ある。
【0041】図2に示す通信制御装置としてのスイッチ
0,201は、例えば、図4に示すMACテーブル、お
よび図5に示すプライオリティテーブルを有する。MA
Cテーブルは、図4に示すように、データフレームに格
納された宛先MACアドレスに基づいて、出力ポートを
決定するために適用するテーブルであり、宛先MACア
ドレスと出力ポートとを対応付けたテーブルとして構成
される。
【0042】また、プライオリティテーブルは、データ
フレームに格納されたタグに基づいて、出力キューを決
定するために適用するテーブルであり、図5に示すよう
にタグとキューとを対応付けたテーブルとして構成され
る。
【0043】図4に示すMACテーブルは、アドレスを
自動学習してテーブルに格納するエントリを生成する処
理を通信制御装置自体で実行して、テーブルデータ生成
処理を実行するのが一般的なテーブル生成法である。た
だし、ユーザが事前に設定しても構わない。
【0044】図4に示すMACテーブルに示すように、
宛先MACアドレス(DstMAC)に対しては、一意
に出力先のネットワークインタフェース(出力ポート:
OutPort)が決定する。しかし、出力ポートに基
づいて、宛先MACアドレスが一意に定まることは保証
されない。例えば、図2に示すネットワーク構成におけ
るスイッチ0,201の出力ポート2のように、他のス
イッチ1,221を介して複数のターミナルA〜Cが接
続されている構成の場合、複数の宛先MAC(A、B、
C)が1つの出力ポートに出力され、このような構成に
おいては、宛先MACアドレス(DstMAC)に対し
て一意に出力先のネットワークインタフェース(出力ポ
ート:OutPort)が決定するが、出力ポートに対
して複数の宛先MACアドレス(DstMAC)が設定
される。
【0045】図5に示すプライオリティテーブルは、デ
ータフレームに格納されたタグに基づいて、入力キュー
を決定するために適用するテーブルであり、タグとキュ
ーとを対応付けたテーブルである。図3を参照して説明
したように、IEEE802.1Pイーサネットデータ
フレームには3ビットのプライオリティデータが格納さ
れ、0[000]〜7[111]の値を取ることができ
る。
【0046】プライオリティテーブルにおいては、必ず
しも各プライオリティ毎に異なるキューを用意する必要
はない。例えば図5に示すテーブルのように、タグ0〜
2に対してキュー0を割り当て、タグ3〜5に対してキ
ュー1を割り当て、タグ6〜7に対してキュー3を割り
当てる等の任意の対応付けが可能である。プライオリテ
ィとキュー番号との対応付けは予め用意された固定値で
も構わないし、ユーザが設定しても構わない。
【0047】通信制御装置としてのスイッチの有する転
送キュー(図1の転送キュー106に対応)の構成例を
図6に示す。図6に示す例では、3つのキュー、キュー
#0,320、キュー#1,321、キュー#2,32
2を持つ転送キューの例を示しているが、これらのキュ
ーの数は、任意に設定可能である。
【0048】転送キューに対するデータフレームの入力
は、先に図1を参照して説明したように、フロー識別処
理部(Forwarder)103がMACテーブル1
04及びプライオリティテーブル105の値を元に、出
力先のネットワークインタフェース及び入力キューを決
定し、その結果を制御部(MACアドレス処理部)10
2に伝え、制御部(MACアドレス処理部)102が、
フロー識別処理部(Forwarder)103の決定
情報に従って、受信したデータフレームを、転送キュー
105の指定キューに格納(エンキュー)する処理とし
て実行される。
【0049】図6では、3つのキュー、キュー#0,3
20、キュー#1,321、キュー#2,322のいず
れに対してデータフレーム(パケット)を入力(エンキ
ュー)するかをプライオリティテーブル302を参照し
て入力セレクタ301が設定する。なお、プライオリテ
ィテーブル302の参照は、フロー識別処理部(For
warder)303が実行し、フロー識別処理部(F
orwarder)303が決定した入力キュー情報に
基づいて入力セレクタ301が入力パケットを各キュー
に入力(エンキュー)する構成としてもよい。
【0050】出力セレクタ311は、どのキューに幾つ
データフレーム(パケット)が入っているかなどのキュ
ー状態をスケジューラ312に渡す。スケジューラ31
2は、予め設定されたアルゴリズムに従って次に出力す
るキューを順次決定し、これを出力セレクタ311に通
知する。出力セレクタ311はスケジューラ312から
指定されたキューからデータフレーム(パケット)を取
り出して、制御部102(図1参照)の制御の元に、イ
ンタフェース101を介して、データフレーム(パケッ
ト)を出力する。
【0051】出力キューを選択するアルゴリズムとして
は、例えば、キュー#2にパケットが存在する限りキュ
ー#1からはパケットが出力(デキュー:dequeu
e)されないといったように、より高位のキューにパケ
ットが存在する限り低位のキューは選択されないような
アルゴリズムや、キュー#2、#1、#0からパケット
をそれぞれ10対5対1で出力すると言ったような出力
割合を指定したアルゴリズム等を適用可能である。
【0052】次に、データ通信制御装置としてのスイッ
チにおける処理手順について図7を参照して説明する。
各ステップの処理について説明する。
【0053】先ず、ステップS101において、各ター
ミナルからイーサネットデータフレームを受信すると、
ステップS102において、データフレーム内のヘッダ
情報(図3参照)を取得する。
【0054】ステップS103において、MACテーブ
ル(図4参照)を参照して、ヘッダ情報から取得した宛
先MACアドレスに対応して設定された出力ポート情報
を取得し、受信データフレームに適用する出力ポートを
決定する。
【0055】ステップS104、ステップS105にお
いて、プライオリティテーブル(図5参照)に基づい
て、データフレーム中のプライオリテイタグからキュー
を決定する。フローに示す例は、図5に示すプライオリ
ティテーブルの場合の処理例であり、タグが0,1,2
のいずれかであれば、ステップS106に進み、データ
フレームをキュー0に入力(エンキュー)する。タグが
3,4,5のいずれかであれば、ステップS107に進
み、データフレームをキュー1に入力(エンキュー)す
る。タグが1〜5以外、すなわち6または7のいずれか
であれば、ステップS108に進み、データフレームを
キュー2に入力(エンキュー)する。
【0056】次に、ステップS109において、スケジ
ューラに予め設定されたアルゴリズムに従って、キュー
を選択し、ステップS110において、選択されたキュ
ーからデータフレームを出力(デキュー)し、ステップ
S111において、キューから出力したデータフレーム
を送信する。
【0057】次に、図2に示したネットワーク構成にお
けるターミナル間でのデータ通信処理例を示して、デー
タ通信制御装置としてのスイッチの処理について説明す
る。図8にターミナル間でのデータ通信処理例を示す。
【0058】図8に示す様に各ターミナル間でのデータ
フローとして、フロー0、フロー1、フロー2という3
本のフローが存在する環境を考える。フロー0は、ター
ミナルX211からターミナルZ213に対する通信、
フロー1は、ターミナルY212からターミナルZ21
3に対する通信、フロー2は、ターミナルB232から
ターミナルZ213に対する通信、である。
【0059】各フローが合流するスイッチ0,201に
おいて、各フローに対するQoS保証を行なう際、ポー
ト番号に基づいてフロー識別を実行すると、前述のよう
にTCP/IPやUDP/IPのヘッダを確認する必要
がある。このポート番号確認処理は、前述したように、
レイヤ3(Layer3:ネットワーク層、IP層)や
レイヤ4(Layer4:トランスポート層、TCP/
UDP層)のデータフレームを再構成する必要があり、
処理負担が増加し、かえってデータの転送遅延を発生さ
せることになってしまう。
【0060】[通信制御処理具体例1]本発明のデータ
通信制御装置としてのスイッチ0,201はIEEE8
02.3(Ethernet)フレームの優先度識別子
であるIEEE802.1pプライオリティタグを、フ
ローの識別子として用いる。すなわち、データ通信制御
装置としてのスイッチ0,201はイーサネット・フレ
ームヘッダの確認を実行するのみでフローの特定を行な
う。
【0061】先に図3を参照して説明したイーサネット
データフレームに付与されたタグコントロール情報中の
3ビットのプライオリティタグ:000〜111に基づ
いて、データ通信制御装置としてのスイッチ0,201
が複数のフローの識別を実行する。
【0062】しかし、IEEE802.1pプライオリ
ティタグは各送信者で自由につけることができるため、
例えば図9に示すように、複数のフローにおいて同一の
タグが設定される場合がある。図9の例では、ターミナ
ルX211からターミナルZ213に対する通信フロー
0のタグが[7]に設定され、ターミナルB232から
ターミナルZ213に対する通信フロー2のタグも
[7]に設定されている。
【0063】本発明の構成に係るデータ通信制御装置に
おいては、同一のタグの付与された異なるフローを識別
可能とするため、各データフローの入力ポートデータを
含めたプライオリティテーブルを適用してフロー識別を
実行する。
【0064】図10に本発明のデータ通信制御装置(ス
イッチ0,201)の保有するプライオリティテーブル
の構成例を示す。
【0065】図10に示すプライオリティテーブルは、
各フローの入力ポート、およびデータフレームに格納さ
れたタグに基づいて、入力キューを決定する処理を実行
するために適用するテーブルであり、入力ポートとタグ
とキューとを対応付けたテーブルである。図9に示すデ
ータ通信制御装置としてのスイッチ0,201は、0〜
8の9つの入力ポートを有し、各ポートに対して0〜7
のタグが対応付けられる。先に図3を参照して説明した
ように、IEEE802.1Pイーサネットデータフレ
ームには3ビットのプライオリティデータが格納され、
0〜7の値を取ることができる。
【0066】図10に示すプライオリティテーブルで
は、1つの[入力ポート,タグ]の組合わせに対して1
つのキューが決定される構成を持つ。入力ポートが0〜
8まで9個あり、タグが0〜7までの8つである場合、
9×8=72のエントリに対して、それぞれ1つのキュ
ーが設定されることになる。図10の例では、[入力ポ
ート,タグ]が[0,0]〜[0,2]に対しては、キ
ュー[0]が入力キューとして設定され、[入力ポー
ト,タグ]が[0,3]〜[0,5]に対しては、キュ
ー[1]が入力キューとして設定されている例を示して
いる。なお、図10に示すプライオリティテーブルにお
いても、[入力ポート,タグ]が異なっても必ずしも異
なるキューを設定する必要はない。[入力ポート,タ
グ]とキュー番号との対応付けは予め用意された固定値
でも構わないし、ユーザが設定しても構わない。
【0067】ここで、データ転送の品質を保証したQo
S(Quality of Service)を提供するデータフローにつ
いては、特定のキューを入力キューとして設定する。例
えば、QoS保証したいフローをターミナルX,211
からターミナルZ,213に対するフロー0(タグ=
7)である場合、フロー0の[入力ポート,タグ]は、
[0,7]であるから、プライオリティテーブルにQo
S保証用の専用キューとしてキユー#3を設定し、他の
フローと区別した優先処理を実行可能とする。
【0068】すなわち、QoS提供対象のデータフロー
に専用のキュー(その番号を3とする)を新たに用意す
る。例えば、データ通信制御装置としてのスイッチ0,
201の保有するプライオリティテーブルに、[入力ポ
ート,タグ]=[0,7]のキューが、QoS保証専用
キュー以外のデフォルトキュー[2]として設定されて
いた場合、スイッチ0,201が、QoS提供対象のデ
ータフローとして、[入力ポート,タグ]=[0,7]
を選択した場合、[入力ポート,タグ]=[0,7]の
キューを[2]からQoS保証専用キュー[3]に書き
替えて、書き替えたプライオリティテーブルに従って、
入力キューの選択処理を実行する。
【0069】このように、QoSフロー用の特定キュー
を用意した転送キュー(Transmit Queue
s)の構成例を図11に示す。
【0070】図11に示す転送キューには、n個のキュ
ー:キュー#0〜キュー#nを有し、いずれのキューに
対してデータフレーム(パケット)を入力(エンキュ
ー)するかを入力セレクタ401が設定する。入力セレ
クタ401は、プライオリティテーブル402の値を元
に決定した入力キューに対して、データフレーム(パケ
ット)を入力(エンキュー)する処理を実行する。な
お、プライオリティテーブル402の参照は、フロー識
別処理部(Forwarder)403が実行し、フロ
ー識別処理部(Forwarder)403が決定した
入力キュー情報に基づいて入力セレクタ401が入力パ
ケットを各キューに入力(エンキュー)する構成として
もよい。
【0071】プライオリティテーブル402は、図10
を参照して説明したように、各フローの入力ポート、お
よびデータフレームに格納されたタグの組合わせ、すな
わち[入力ポート,タグ]に基づいて、入力キューを一
意に決定することが可能な構成を持ち、入力セレクタ4
01は、データフレームの[入力ポート,タグ]の組合
わせを判別して、プライオリティテーブル402を参照
して入力キューを選択して、データフレーム(パケッ
ト)を選択キューに入力(エンキュー)する。
【0072】一方、出力セレクタ411は、どのキュー
に幾つデータフレーム(パケット)が入っているかなど
のキュー状態をスケジューラ412に渡す。スケジュー
ラ412は、予め設定されたアルゴリズムに従って次に
出力するキューを順次決定し、これを出力セレクタ41
1に通知する。出力セレクタ411はスケジューラ41
2から指定されたキューからデータフレーム(パケッ
ト)を取り出して、制御部102(図1参照)の制御の
元に、インタフェース101を介して、データフレーム
(パケット)を出力する。
【0073】スケジューラ412は各キューからどのよ
うな頻度でパケットを出力するかをパラメータを設定し
たアルゴリズムとして持っている。出力キューを選択す
るアルゴリズムとしては、例えば、キュー#2にパケッ
トが存在する限りキュー#1からはパケットが出力(デ
キュー:dequeue)されないといったように、よ
り高位のキューにパケットが存在する限り低位のキュー
は選択されないようなアルゴリズムや、キュー#2、#
1、#0からパケットをそれぞれ10対5対1で出力す
ると言ったような出力割合を指定したアルゴリズム等を
適用可能である。
【0074】ただし、QoS提供データフローを格納し
たキューに対する処理に関しては、トークンバケットア
ルゴリズムを前提としてRFC2215に示されるよう
な、「トークンの生成間隔」、「バケツの深さ」、「ト
ークンバケットのピークレート」、「最小取り扱いサイ
ズ」、「最大データグラムサイズ」などのパラメータを
持っており、これらのパラメータを元にスケジューラ4
12はパケットを出力するキューを選択し、出力セレク
タ411に通知し、出力セレクタは、スケジューラ41
2の設定するスケジューリングに従ったパケット出力を
行なう。
【0075】次に、複数のフローに対してQoS保証を
行なってデータ転送制御を実行する例について説明す
る。ネットワークにおけるデータ通信例を図12に示
す。
【0076】図12に示す例では、ターミナルB232
からターミナルZ213に対する通信フロー2(タグ=
[7])と、ターミナルC233からターミナルX21
1に対する通信フロー4(タグ=7)がQoS保証対象
のデータフローであるとする。
【0077】この場合、スイッチ0,201とスイッチ
1,221との間は、2つのQoS保証フローが混在し
た状態で送受信されることになる。しかし、スイッチ
0,201にデータフローが到着した時点で、スイッチ
0,201の有するMACテーブル(図4参照)に応じ
て2つのフローは分離される。すなわち、それぞれ宛先
MACアドレスが異なり、MACテーブルによって決定
される出力ポートが異なることになるので、フローは分
離、区別されて処理されることになる。
【0078】従って、たとえ2つのフローで同じプライ
オリティタグを用いたとしても、フローの特定ができな
くなると言った問題は発生せず、3ビットデータとして
の0[000]〜7[111]という8つの値しか取れ
ないIEEE802.1pプライオリティタグの値を有
効活用することができる。
【0079】次に、本発明のデータ通信制御装置におけ
る処理手順について図13を参照して説明する。各ステ
ップの処理について説明する。
【0080】先ず、ステップS201において、各ター
ミナルからイーサネットデータフレームを受信すると、
ステップS202において、データフレーム内のヘッダ
情報(図3参照)を取得する。
【0081】ステップS203において、MACテーブ
ル(図4参照)を参照して、ヘッダ情報から取得した宛
先MACアドレスに対応して設定された出力ポート情報
を取得し、受信データフレームに適用する出力ポートを
決定する。
【0082】ステップS204では、各出力ポート毎の
プライオリティテーブル(図10参照)を適用して、
[入力ポート,タグ]情報に基づき、割り当てキューを
抽出する。
【0083】ステップS205では、プライオリティテ
ーブル(図10参照)に設定されたキューNo.が、Q
oS保証フロー専用キューでないデフォルトキュー(例
えば0,1,2)として割り当てられているか否かを判
定する。デフォルトキュー(例えば0,1,2)以外の
QoS保証フロー専用キューNo、(例えば3)が割り
当て済みである場合は、同一キューがすでにQoS保証
フローに適用済みであることとなり、同一キューを割り
当てることは、QoS保証の妨げとなるので、ステップ
S212に進み、失敗メッセージをデータフロー送信タ
ーミナルに返信する。
【0084】また、ステップS205において、プライ
オリティテーブル(図10参照)に設定されたキューN
o.が、QoS保証フロー専用キューでないデフォルト
キュー(例えば0,1,2)が割り当てられている場合
は、ステップS206に進み、割り当て可能なキュー数
の上限にすでに達しているか否かを判定する。上限に達
している場合は、新たに専用のQoS保証フロー用キュ
ーを設定できないので、ステップS212に進み、失敗
メッセージをデータフロー送信ターミナルに返信する。
【0085】ステップS206において、割り当て可能
なキュー数の上限に達していないと判定した場合には、
ステップS207に進み、QoS保証専用キューを割り
当て、すなわちプライオリティテーブルを更新する。例
えばデフォルトキューNo.2が設定されているテーブ
ルをQoS保証専用キューNo.3に更新する。
【0086】次に、ステップS208において、データ
フレームをQoS保証専用キューに入力(エンキュー)
し、ステップS209において、スケジューラに予め設
定されたアルゴリズムに従って、キューを選択し、ステ
ップS210において、選択されたキューからデータフ
レームを出力(デキュー)して、ステップS211にお
いて、キューから出力したデータフレームを送信する。
【0087】[通信制御処理具体例2]上述の実施例で
は、複数のフローが同じプライオリティタグを用いた場
合のフローの特定方法として、データ通信制御装置とし
てのスイッチが保有するプライオリティテーブルに入力
ポートを設定し、[入力ポート,タグ]のデータに基づ
いてキューを設定する方法を示してきた。次に、ネット
ワーク内のある特定の端末にタグの利用を管理させる構
成例について説明する。
【0088】図14に示すネットワーク構成において、
通信端末装置としてのターミナルX211、ターミナル
Y212、ターミナルZ213がデータ通信制御装置と
してのスイッチ0,201の各ポートに接続され、ま
た、スイッチ0,201のポートに接続されたスイッチ
1,221の各ポートに複数の通信端末装置としてのタ
ーミナルA231、ターミナルB232、ターミナルC
233が接続されている。各ターミナルは、スイッチを
介して接続され、相互に通信を行なう。
【0089】スイッチ0,201、スイッチ1,221
は、先に説明した図1の構成を持ち、各ターミナル間に
おいて送受信されるデータフレームの転送制御を実行す
る。さらに、ターミナルA,231を、ネットワーク内
のデータ通信におけるタグの利用を管理するタグ管理端
末として設定する。
【0090】例えば、ターミナルX211、ターミナル
Y212、ターミナルB232が、QoS制御を要する
フロー(フロー0、フロー1、フロー2)を送信する場
合には、タグ管理を行なう端末として設定されたタグ管
理端末としてのターミナルA231にタグ割り当て要求
を送信し、お互いに競合しないタグを割り当ててもらう
処理を実行する。
【0091】すなわち、QoS制御を要するフローを送
信しようとするターミナルは、データフロー送信処理の
開始以前のステップとして、タグ管理端末に対して、タ
グ割り当て要求を送信し、応答送信としての割り当てタ
グを受信し、この割り当てられたタグをイーサネットデ
ータフレームのタグコントロール情報(TCI)中のプ
ライオリティタグとして設定して、データフレームを宛
先に対して送信する。
【0092】このように、特定ターミナルにおけるタグ
管理を行なうと、スイッチ等の通信制御装置において、
重複したタグ発生時の処理が不要となり、前述した入力
ポートとタグの組合わせに基づくキューの設定を実行す
る必要が排除され、先に図10を参照して説明した[入
力ポート,タグ]に対してキューを一意に割り当てるプ
ライオリティテーブルを使用する必要が無くなる。すな
わち、先に図5を参照して説明したプライオリティテー
ブル、すなわち、タグとキューとのみを対応付けたテー
ブルの使用が可能となる。しかし、図5に示したプライ
オリティテーブルのように、複数のプライオリティタグ
で1つのキューを共有する設定とすると、フロー単位で
のQoS保証は不可能となる。すなわち、複数のQoS
保証フローが同一のキューに入力される状態となり、特
定キューの処理を優先して実行しても出力の遅れが発生
する可能性が発生し、QoS保証に対応した処理が実行
できなくなる恐れが発生する。
【0093】従って、QoS保証を実現するため、タグ
管理を行なうタグ管理端末を設定したネットワークにお
けるデータ転送制御装置(例えばスイッチ)の適用する
プライオリティテーブルは、図15に示すように、少な
くともフロー単位で割り当てられるタグに関してはキュ
ーと1対1に対応した構成とする。
【0094】この場合の転送キューの構成を図16に示
す。図16に示すように、転送キューは、プライオリテ
ィタグ0[000]〜7[111]の8つのタグに対応
して1対1対応可能なように8つのキュー#0〜#7が
設定されることになる。
【0095】8個のキュー:キュー#0〜キュー#7の
いずれのキューに対してデータフレーム(パケット)を
入力(エンキュー)するかを入力セレクタ501が設定
する。入力セレクタ501は、異なるタグに対して異な
るキューが1対1に対応付けられたプライオリティテー
ブル502(図15参照)の値を元に決定した入力キュ
ーに対して、データフレーム(パケット)を入力(エン
キュー)する処理を実行する。なお、プライオリティテ
ーブル502の参照は、フロー識別処理部(Forwa
rder)503が実行し、フロー識別処理部(For
warder)503が決定した入力キュー情報に基づ
いて入力セレクタ501が入力パケットを各キューに入
力(エンキュー)する構成としてもよい。
【0096】プライオリティテーブル502は、図15
を参照して説明したように、各フローのデータフレーム
に格納されたタグに基づいて、入力キューを一意に決定
することが可能な構成を持ち、入力セレクタ501は、
データフレームのタグを判別して、プライオリティテー
ブル502を参照して入力キューを選択して、データフ
レーム(パケット)を選択キューに入力(エンキュー)
する。
【0097】一方、出力セレクタ511は、どのキュー
に幾つデータフレーム(パケット)が入っているかなど
のキュー状態をスケジューラ512に渡す。スケジュー
ラ512は、予め設定されたアルゴリズムに従って次に
出力するキューを順次決定し、これを出力セレクタ51
1に通知する。出力セレクタ511はスケジューラ51
2から指定されたキューからデータフレーム(パケッ
ト)を取り出して、制御部102(図1参照)の制御の
元に、インタフェース101を介して、データフレーム
(パケット)を出力する。
【0098】スケジューラ512は各キューからどのよ
うな頻度でパケットを出力するかをパラメータとして持
っている。出力キューを選択するアルゴリズムとして
は、例えば、キュー#2にパケットが存在する限りキュ
ー#1からはパケットが出力(デキュー:dequeu
e)されないといったように、より高位のキューにパケ
ットが存在する限り低位のキューは選択されないような
アルゴリズムや、キュー#2、#1、#0からパケット
をそれぞれ10対5対1で出力すると言ったような出力
割合を指定したアルゴリズム等を適用可能である。
【0099】ただし、QoS提供データフローを格納し
たキューに対する処理に関しては、トークンバケットア
ルゴリズムを前提としてRFC2215に示されるよう
な、「トークンの生成間隔」、「バケツの深さ」、「ト
ークンバケットのピークレート」、「最小取り扱いサイ
ズ」、「最大データグラムサイズ」などのパラメータを
持っており、これらのパラメータを元にスケジューラ5
12はパケットを出力するキューを選択し、出力セレク
タ511に通知し、出力セレクタは、スケジューラ51
2の設定するスケジューリングに従ったパケット出力を
行なう。
【0100】なお、上述した例では全てのプライオリテ
ィタグがキューと1対1対応となっているが、QoSを
要求するフローに割り当てるプライオリティタグの分が
1対1となっていれば、全てのキューが1対1となって
いる必要性はない。
【0101】上述したように、タグ割り当て管理を実行
するターミナルを設定してタグ管理を行なうと、データ
通信制御装置(スイッチ)のキュー構造を非常に単純化
することができる。ただし、このように割り当てられた
タグは、ネットワーク内に存在する他の端末が、このフ
ローとスイッチの出力ポートを共有する範囲では使用し
ないということが前提となる。
【0102】例えば、図14に示すフロー3:ターミナ
ルA231→ターミナルC233は、フロー2:ターミ
ナルB232→ターミナルZ213と同じプライオリテ
ィタグ、例えば[7]を共通に用いても構わないが、フ
ロー4:ターミナルC233→ターミナルX211はス
イッチ1,221の出力ポート8のキューをフロー2と
共有することになるので、フロー2とフロー4は、共通
のプライオリティタグを用いてはならない。
【0103】上述の出力ポート毎のタグの割り当て管理
処理は、タグ割り当て管理端末としてのターミナルA2
31が実行する。
【0104】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に
記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0105】なお、明細書中において説明した一連の処
理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者
の複合構成によって実行することが可能である。ソフト
ウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを
記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込ま
れたコンピュータ内のメモリにインストールして実行さ
せるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュ
ータにプログラムをインストールして実行させることが
可能である。
【0106】例えば、プログラムは記録媒体としてのハ
ードディスクやROM(Read OnlyMemory)に予め記録し
ておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシ
ブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only
Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Dig
ital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリな
どのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に
格納(記録)しておくことができる。このようなリムー
バブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアと
して提供することができる。
【0107】なお、プログラムは、上述したようなリム
ーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする
他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送
したり、LAN(Local Area Network)、インターネット
といったネットワークを介して、コンピュータに有線で
転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されて
くるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の
記録媒体にインストールすることができる。
【0108】なお、明細書に記載された各種の処理は、
記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実
行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあ
るいは個別に実行されてもよい。
【0109】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明の通
信制御装置および通信制御方法によれば、優先度識別子
であるIEEE802.1pのプライオリティタグを、
状況に応じてフロー識別子として用いることにより、単
純なキュー構造やスケジューリング機構によりフロー単
位でのQoSを保証したデータ転送制御が実現可能とな
る。
【0110】また、本発明の通信制御装置および通信制
御方法によれば、入力ポートと、プライオリティタグと
の組み合わせデータに基づいて、キューの割り当てを実
行する構成としたので、各データフローの識別処理をよ
り確実に実行することが可能となり、識別されたデータ
フロー毎のQoS保証が実現される。
【0111】また、本発明の通信制御装置および通信制
御方法によれば、プライオリティタグの割り当て管理を
実行する管理端末を設け、管理端末に対する問い合わせ
に応じて、プライオリティタグを設定してデータフレー
ム(パケット)の送信を実行する構成としたので、プラ
イオリティタグの競合が防止され、フロー識別を確実に
実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ通信制御装置(スイッチ)のシステム構
成を示す図である。
【図2】本発明のデータ通信制御装置の動作するネット
ワーク構成例を示す図である。
【図3】本発明のデータ通信制御装置の制御対象となる
IEEE802.1pデータフレームの構成例を説明す
る図である。
【図4】MACテーブルの構成例を示す図である。
【図5】プライオリティテーブルの構成例を示す図であ
る。
【図6】転送キューの構成例を示す図である。
【図7】本発明のデータ通信制御装置の制御手順を説明
するフロー図である。
【図8】本発明のデータ通信制御装置の動作するネット
ワーク構成における通信処理例を示す図である。
【図9】本発明のデータ通信制御装置の動作するネット
ワーク構成における通信処理例を示す図である。
【図10】プライオリティテーブルの構成例を示す図で
ある。
【図11】転送キューの構成例を示す図である。
【図12】本発明のデータ通信制御装置の動作するネッ
トワーク構成における通信処理例を示す図である。
【図13】本発明のデータ通信制御装置の制御手順を説
明するフロー図である。
【図14】本発明のデータ通信制御装置の動作するネッ
トワーク構成における通信処理例を示す図である。
【図15】プライオリティテーブルの構成例を示す図で
ある。
【図16】転送キューの構成例を示す図である。
【符号の説明】
101 インタフェース(PHY) 102 制御部 103 フロー識別処理部 104 MACテーブル 105 プライオリティテーブル 106 転送キュー 107 スケジューラ 201 スイッチ 211,212,213 ターミナル 221 スイッチ 231,232,233 ターミナル 301 入力セレクタ 302 プライオリティテーブル 303 フロー識別処理部 311 出力セレクタ 312 スケジューラ 320,321,322 キュー 401 入力セレクタ 402 プライオリティテーブル 403 フロー識別処理部 411 出力セレクタ 412 スケジューラ 501 入力セレクタ 502 プライオリティテーブル 503 フロー識別処理部 511 出力セレクタ 512 スケジューラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎並 嗣智 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 三輪 泰孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 ジョー ケビン 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA03 GA13 GA14 HA08 HB17 LA03 LE05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークを介したデータ通信の制御処
    理を実行する通信制御装置であり、 データ送信元ターミナルから受信するデータフレームの
    付加情報としてのプライオリティタグに基づいて、デー
    タフロー識別処理を実行するフロー識別処理手段と、 データフレームを格納する複数のキューを有し、前記デ
    ータフロー識別処理手段によって識別されたデータフロ
    ー各々に対応して選択されたキューに対して各データフ
    レームを格納する転送キュー手段と、 前記転送キュー手段に格納されたデータフレームの出力
    順を決定するスケジューラと、 を有することを特徴とする通信制御装置。
  2. 【請求項2】前記フロー識別処理手段は、 データ送信元ターミナルから受信するデータフレームの
    付加情報としてのプライオリティタグ、および、入力ポ
    ート情報の組合わせデータに基づくフロー識別処理を実
    行し、前記転送キュー手段における入力キューの選択を
    実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の
    通信制御装置。
  3. 【請求項3】データ送信元ターミナルから受信するデー
    タフレームは、IEEE802.3において規定された
    データフレームであり、 前記フロー識別処理手段は、 IEEE802.3データフレームに格納されたプライ
    オリティタグに基づいて、データフロー識別処理を実行
    する構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信
    制御装置。
  4. 【請求項4】前記フロー識別処理手段は、 データ送信元ターミナルから受信するデータフレームの
    入力ポート情報、および該データフレームの付加情報と
    してのプライオリティタグの組合わせデータとしての
    [入力ポート,タグ]情報と、前記転送キュー手段にお
    ける入力キューとを対応付けたプライオリティテーブル
    を有し、該プライオリティテーブルに基づいて、前記転
    送キュー手段における入力キューの選択を実行する構成
    であることを特徴とする請求項1に記載の通信制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記フロー識別処理手段は、 データ送信元ターミナルから受信するデータフレームの
    入力ポート情報、および該データフレームの付加情報と
    してのプライオリティタグの組合わせデータとしての
    [入力ポート,タグ]情報と、前記転送キュー手段にお
    ける入力キューとを対応付けたプライオリティテーブル
    を有し、該プライオリティテーブルに基づいて、前記転
    送キュー手段における入力キューの選択を実行する構成
    であり、 QoS保証データフローに対する専用キューの設定処理
    を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載
    の通信制御装置。
  6. 【請求項6】前記フロー識別処理手段は、 QoS保証データフローに対する専用キューの設定処理
    としての前記プライオリティテーブルの更新処理を実行
    する構成であることを特徴とする請求項5に記載の通信
    制御装置。
  7. 【請求項7】ネットワークを介したデータ通信の制御処
    理を実行する通信制御システムであり、 データ送信元ターミナルからの要求に応じて、データフ
    レームの付加情報としてのプライオリティタグの割り当
    て処理を実行するタグ管理端末装置と、 ネットワークを介するデータ転送制御を実行するデータ
    通信制御装置であり、 データ送信元ターミナルから受信するデータフレームの
    付加情報としてのプライオリティタグに基づいて、デー
    タフロー識別処理を実行するフロー識別処理手段と、 データフレームを格納する複数のキューを有し、前記デ
    ータフロー識別処理手段によって識別されたデータフロ
    ー各々に対応して選択されたキューに対して各データフ
    レームを格納する転送キュー手段と、 前記転送キュー手段に格納されたデータフレームの出力
    順を決定するスケジューラと、 を有するデータ通信制御装置と、 を有することを特徴とする通信制御システム。
  8. 【請求項8】前記データフレームは、IEEE802.
    3において規定されたデータフレームであり、 前記タグ管理端末装置は、 IEEE802.3において規定されたデータフレーム
    の付加情報としてのプライオリティタグの割り当て処理
    を実行する構成であり、 前記データ通信制御装置における前記フロー識別処理手
    段は、 IEEE802.3データフレームに格納されたプライ
    オリティタグに基づいて、データフロー識別処理を実行
    する構成であることを特徴とする請求項7に記載の通信
    制御システム。
  9. 【請求項9】ネットワークを介したデータ通信の制御処
    理を実行する通信制御方法であり、 データ送信元ターミナルから受信するデータフレームの
    付加情報としてのプライオリティタグに基づいて、デー
    タフロー識別処理を実行するフロー識別処理ステップ
    と、 前記データフロー識別処理ステップにおいて識別された
    データフロー各々に対応して選択されたキューに対して
    各データフレームを格納するキュー入力ステップと、 前記キュー入力ステップにおいてキューに格納されたデ
    ータフレームの出力順を決定するスケジューリングステ
    ップと、 を有することを特徴とする通信制御方法。
  10. 【請求項10】前記通信制御方法において、 前記フロー識別処理ステップは、 データ送信元ターミナルから受信するデータフレームの
    付加情報としてのプライオリティタグ、および、入力ポ
    ート情報の組合わせデータに基づくフロー識別処理と、
    該識別結果に基づく入力キューの選択処理を実行するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の通信制御方法。
  11. 【請求項11】データ送信元ターミナルから受信するデ
    ータフレームは、IEEE802.3において規定され
    たデータフレームであり、 前記フロー識別処理ステップは、 IEEE802.3データフレームに格納されたプライ
    オリティタグに基づいて、データフロー識別処理を実行
    することを特徴とする請求項9に記載の通信制御方法。
  12. 【請求項12】前記フロー識別処理ステップは、 データ送信元ターミナルから受信するデータフレームの
    入力ポート情報、および該データフレームの付加情報と
    してのプライオリティタグの組合わせデータとしての
    [入力ポート,タグ]情報と、入力キューとを対応付け
    たプライオリティテーブルに基づいて、入力キューの選
    択を実行するステップを含むことを特徴とする請求項9
    に記載の通信制御方法。
  13. 【請求項13】前記フロー識別処理ステップは、 データ送信元ターミナルから受信するデータフレームの
    入力ポート情報、および該データフレームの付加情報と
    してのプライオリティタグの組合わせデータとしての
    [入力ポート,タグ]情報と、前記キューステップにお
    ける入力キューとを対応付けたプライオリティテーブル
    を有し、該プライオリティテーブルに基づいて、前記キ
    ューステップにおける入力キューの選択を実行するステ
    ップを含み、 前記通信制御方法は、さらに、 QoS保証データフローに対する専用キューの設定処理
    を実行するステップを有することを特徴とする請求項9
    に記載の通信制御方法。
  14. 【請求項14】前記専用キューの設定処理として、前記
    プライオリティテーブルの更新処理を実行することを特
    徴とする請求項13に記載の通信制御方法。
  15. 【請求項15】前記通信制御方法において、さらに、 データ送信元ターミナルからの要求に応じて、データフ
    レームの付加情報としてのプライオリティタグの割り当
    て処理を実行するステップを有することを特徴とする請
    求項9に記載の通信制御方法。
  16. 【請求項16】ネットワークを介したデータ通信の制御
    処理の実行プログラムとしてのコンピュータ・プログラ
    ムであって、 データ送信元ターミナルから受信するデータフレームの
    付加情報としてのプライオリティタグに基づいて、デー
    タフロー識別処理を実行するフロー識別処理ステップ
    と、 前記データフロー識別処理ステップにおいて識別された
    データフロー各々に対応して選択されたキューに対して
    各データフレームを格納するキュー入力ステップと、 前記キュー入力ステップにおいてキューに格納されたデ
    ータフレームの出力順を決定するスケジューリングステ
    ップと、 を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラ
    ム。
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