JP2003244102A - 光帯域狭窄化送信装置および光残留サイドバンド送信装置 - Google Patents

光帯域狭窄化送信装置および光残留サイドバンド送信装置

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JP2003244102A JP2002043099A JP2002043099A JP2003244102A JP 2003244102 A JP2003244102 A JP 2003244102A JP 2002043099 A JP2002043099 A JP 2002043099A JP 2002043099 A JP2002043099 A JP 2002043099A JP 2003244102 A JP2003244102 A JP 2003244102A
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optical
wavelength
signal
transmission
filter
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Nobuhiko Kikuchi
信彦 菊池
Shigenori Hayase
茂規 早瀬
Ryoji Takeyari
良治 武鎗
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光フィルタ数を低減し、また周期性光フィル
タのクロストーク特性を改善する。 【解決手段】 周期性光フィルタでWDM信号を一括し
て残留サイドバンド信号に変換する。その一例を示せ
ば、奇数波長の光信号(波長λ1、λ3、λ5)および
偶数波長の光信号(波長λ2、λ4、λ6)をそれぞれ
第1の光合波器で波長多重し、それぞれ周期性狭帯域光
フィルタでフィルタリングし光信号を残留サイドバンド
(VSB)信号に変換する。これらを第2の光合波器で
合成するインタリーブ構成とすることで、隣接チャネル
からのクロストークを抑圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
た光情報通信において光信号の帯域削減に用いる、光帯
域狭窄化方式と光残留サイドバンド伝送(VSB)方
式、およびこれらの方式を用いた光送信装置の構成に関
わるものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ中に波長の異なる複数の光信
号を多重して情報伝送を行う波長多重(WDM)光伝送
方式は、光ファイバ通信の大容量化に極めて有効な手法
である。近年、波長数100、総伝送容量1Tbit/
sを越える波長多重光伝送装置が製品化されつつあり、
実験的にはさらに10倍もの波長数・伝送容量を持つ伝
送システムの実現が検討されている。このような大容量
の情報伝送には非常に広い周波数(波長)帯域を必要と
する。しかし、その特性の上限は光ファイバの損失の低
い波長帯域幅や、伝送路の途中で光信号の中継/増幅に
用いられる、EDFA(Erbium−doped Fi
ber Amplifier)などの希土類添加光ファイ
バ増幅器や半導体光増幅器、光ファイバラマン増幅器な
どの光増幅器の増幅波長帯域によって制限されている。
一般に広く用いられているC−bandのEDFAの波
長帯域は1530nm〜1560nmの30nmであ
り、周波数幅では3.8THz程度である。L−ban
d光増幅器やラマン増幅器を用いることでこの範囲を数
倍に拡大することはできるものの、励起効率の低下によ
るコスト増や光アンプの性能低下などを生じてしまう。
【0003】このような有限の波長帯域をさらに有効に
活用し伝送容量を増大する手段として、光信号の持つ信
号帯域幅を削減し、光信号(光チャネル)をさらに密に
配置することによって光信号の周波数(波長)密度の向
上する手段がある。本発明で取り扱う光帯域狭窄化方式
および残留サイドバンド伝送方式はこのような手段の例
である。
【0004】光帯域狭窄化方式とは、情報信号で変調さ
れた光信号の中心部を狭い光フィルタで切り出し、光信
号の光スペクトルの両端の情報伝送に不要な高周波成分
や周波数チャープを捨てることによって、光信号の帯域
幅を低減する技術である。
【0005】残留サイドバンド(Vestigial
Side Band;VSB)方式とは、片側サイドバ
ンド(Single Side Band;SSB)伝
送方式の一種であり、信号の両側サイドバンドのうちど
ちらか一方をフィルタなどで切り出し、他方を除去する
ことによって伝送帯域をおよそ1/2に低減する技術で
ある。以下では簡単のため、本方式をVSB方式と略称
する。
【0006】両技術とも無線通信などで広く用いられて
いるものの、光ファイバ通信においては現在までに実用
化された例はなく、学会などで基礎的な検討がなされて
いる状況である。以下では、両技術のうち従来の残留サ
イドバンド方式を波長多重光伝送装置に適用した例を示
し、これら両技術に関する従来方式の難点を示す。
【0007】図6は従来のVSB方式を適用した波長多
重光送信機の例である。信号光源106−1〜106−
6はそれぞれ異なる波長λ1〜λ6の光信号を出力する
信号光源である。各光信号はそれぞれ伝送すべきデジタ
ル情報信号で強度変調され、光信号のオン・オフ状態に
よって1・0の各情報をあらわしている。これらの信号
光源は通常、半導体レーザの直接変調や、半導体レーザ
光源と光変調器の組み合わせ等で実現される。これらの
光信号は入力光ファイバ100、光ファイバ105を介
して光合波器101に入力されその内部で合波されたの
ちに、出力光ファイバ104から出力され、波長多重光
として光ファイバ伝送に用いられる。光合波器101と
しては、光信号の損失の少ないAWG(Arrayed
Waveguide Grating)や、N入力光
カプラなどの素子が用いられている。従来の残留サイド
バンド方式においては、各信号光源106−1〜106
−6の出力光をそれぞれ透過中心波長の異なる狭帯域光
フィルタ113−1〜113−6でフィルタリングし、
各波長ごとに光VSB信号に変換する。
【0008】この様子を光スペクトルを用いて説明した
ものが図7である。たとえば、信号光源106−3から
出力された中心波長λ3の光信号は、情報信号で強度変
調されているため、光フィルタ入力点であるF点では図
7(a)のように波長λ3の中心キャリア(太線)の周
囲におよそ情報信号のビットレート程度の幅で光信号ス
ペクトルが広がっている。このうち中心キャリアより短
波長側(高周波側)を上側波帯(上側サイドバンド)、
長波長側を下側波帯(下側サイドバンド)と呼ぶ。図7
(b)は狭帯域光フィルタ113−3の透過特性であ
り、本フィルタは光信号のスペクトル幅に比べおよそ1
/2程度の透過帯域幅を持った光バンドパスフィルタで
あり、その中心波長が光信号の中心キャリアの波長から
わずかに長波長側、もしくは短波長側にずらされてお
り、上側波帯・下側波帯のどちらか一方を透過するよう
に設定されている。本例では下側波帯のみを切り出すた
め、G点では図7(c)のように光信号の上側波帯が失
われ、その分波長帯域幅が狭まっている。これらの光信
号を光合波器101で合波することによって、図6のH
点においては図7(d)のように高密度波長多重信号を
得ることができる。
【0009】尚、光帯域狭窄化の場合も波長多重光送信
機の構成は同様である。光VSB方式との相違点は、狭
帯域光フィルタ(たとえば113−3)の透過中心波長
を光信号の中心波長(たとえばλ3)に完全に合致さ
せ、光信号の中心部を切り出す点である。光フィルタの
透過帯域幅は両側波帯の基本周波数成分を透過し、不要
な高周波成分を除去できる幅(〜ビットレート)とする
必要があり、図7(e)のようにVSB方式の場合より
広いものとなる。又、フィルタリング後の光信号は両側
波帯を持っており、その帯域幅もVSB方式より広いも
のとなるため、信号波長の密度は図7(f)のようにV
SB方式に比べてやや低下する。
【0010】このような従来の技術を用いたVSB光送
信機には以下に示すように多くの難点が存在する。ま
ず、光信号をそれぞれフィルタリングする必要があるた
め、波長多重化する光信号と同数の光フィルタが必要と
なりコストが上昇し、送信機の構成が複雑になる。又、
これらの光フィルタはそれぞれ中心波長が異なってお
り、帯域幅が高精度(信号ビットレートの10分の1程
度)に制御されている必要があり、製造が困難で予備部
品の種類や管理の手間が増えるという難点がある。
【0011】又、光信号の波長と、狭帯域フィルタの透
過帯域の中心波長の間隔は非常に高精度(信号ビットレ
ートの10分の1程度;数GHz)に設定されている必
要があり、両者が誤差を生じると伝送距離や隣接波長へ
のクロストークなどの特性に大きな劣化を生じる。特
に、このような光フィルタの中心部からずれた位置への
光信号の波長安定化は、入力光信号の強度変化や透過特
性の経年変化などによる外乱の影響を受け制御誤差を生
じやすい。
【0012】一般に、光フィルタや半導体レーザの波長
は温度や周囲の環境の変化や経年変化によって数10G
Hz〜数100GHzの変化を持つ。従来、波長多重光
伝送においては送信光源の波長の安定化のため、波長ロ
ッカーなどの波長基準フィルタを光送信機内部に配置し
てこれを基準に光源となる半導体レーザの波長を安定化
を行う技術が用いられている。しかしながら、これま
で、光波長帯域狭窄化送信機や光VSB光送信機におい
て、これらの波長基準デバイスと信号波長、狭帯域光フ
ィルタの3者の波長関係をどのように制御するかについ
ては具体的な解決法が提示されていない。これらに波長
ずれを生じると光信号の波形や伝送特性が悪化したり、
波長多重信号間にクロストークを生じる。
【0013】又、送信光源の波長を広範囲に可変にする
ような場合、従来の構成では狭帯域光フィルタの透過特
性を送信光源の波長変化に追従して大きく変化させる必
要があり、波長可変範囲に制限を生じたり、波長可変速
度が低下するなどの弊害が生じてしまう。
【0014】又、光帯域狭窄化送信機の場合にも、ほぼ
同様の問題がある。即ち、波長多重化する光信号と同数
の光フィルタが必要となり、コストの上昇や、構造の複
雑化、光フィルタの製造・管理が困難などの問題があ
る。又、光信号の波長と、狭帯域フィルタの透過帯域の
中心波長が高精度(信号ビットレートの10分の1程
度;数GHz)に合致している必要がある、又、送信光
源の波長を大きく可変することが困難である。
【0015】本発明の目的は、上記のような諸問題を解
消した実用的な光VSB送信機もしくは、光帯域狭窄化
送信機を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願発明では、多数の光
フィルタが必要となる点を、第1の光合波器で光信号を
波長多重したのちに、波長に対して周期的な透過特性を
持つ光フィルタを用いて、これら複数の光信号を一括し
て帯域狭窄化することによって解決が可能である。VS
B変調方式の場合も同様に周期的な透過特性を持つ光フ
ィルタを用いて、複数の光信号から同時にそれぞれの片
側サイドバンドを取り出し、一括して残留サイドバンド
信号に変換することで解決できる上記本発明の一括フィ
ルタリング方式においては、隣接波長の光信号のクロス
トークが増大するという課題があるが、これは上記一括
フィルタリングを用いた波長多重光送信機の出力光を、
さらにN番目の波長ごとにインタリーブして合成するこ
とによって解決できる。すなわち、互いにN(Nは2以
上の整数)番目の波長ごとに波長インタリーブされたN
組の波長多重信号を出力するN個の波長多重光帯域狭窄
化送信機もしくは波長多重光残留サイドバンド送信機の
出力光を第2の光合波器によって合波して出力とすれば
よい。
【0017】本発明の周期的な透過特性を持つ光フィル
タの機能は、上記第1もしくは第2の光フィルタの機能
に含めても構わないため、第1の合波器もしくは第2の
光合波器もしくはその両方に、透過率に波長依存性のあ
る光合波器を用い、かつ本光合波器の各波長の光信号に
対する透過帯域幅を光信号のスペクトル幅より小とし、
又、本光合波器の複数の透過ピーク波長を第2の光合波
器に入射される各光信号の中心波長に略一致させること
で、もしくは各光信号の片側サイドバンド部に略一致さ
せることで上記課題が解決できる。
【0018】尚、本発明において、波長を一致させると
は、例えば、2つの波長間の差周波数が信号ビットレー
トの1/4以下の精度で合致していることを指す。光帯
域狭窄化方式の場合でも、光残留サイドバンド送信方式
の場合でも、信号スペクトル幅をビットレートの1/2
程度に削減するため、フィルタの中心周波数精度として
は最低限その半分程度が好適である。
【0019】又、光残留サイドバンド方式において光信
号の中心波長と光フィルタの中心波長の波長オフセット
量を高精度に制御しなければならない課題に対しては、
次の方策が採用される。即ち、光信号を複数の光路に分
岐し、透過帯域幅が信号のスペクトル幅より狭い一個以
上の光フィルタ透過せしめ、各光路に対して光フィルタ
の透過特性のピーク波長が互いにわずかに異なるように
設定する。そして、このうちひとつの光路を通過した光
信号を光残留サイドバンド信号として情報信号の伝送に
用い、且つおのおのの光路を透過した光信号強度が等し
くもしくは一定の比率となるように、光信号の波長もし
くは光フィルタの透過波長を制御する。この際、特性の
異なる二個の光フィルタを使っても、一個の光フィルタ
を2光路で共用しても構わない。
【0020】尚、ここで、2つの光フィルタのピーク波
長の相違量は、一方のフィルタを透過した光信号が片側
サイドバンド信号となる必要性から決められる。少なく
とも、この相違量は、光信号の信号ビットレートの1/
2より大きく、ビットレートの2倍以下となすことが好
適である。
【0021】この波長安定化手法は、周期的な透過特性
を持った光フィルタを用いて波長多重信号を一括してV
SB信号化する際にも適用することができる。この場合
には、周期的透過特性を持つ第1の光フィルタと、第1
の光フィルタの透過特性のピークとわずかに波長のずれ
た点に透過特性のピークのある周期的透過特性を持つ第
2の光フィルタの2つのフィルタの透過信号強度を検出
して、波長安定化を行えばよい。尚、2つの光信号に対
する透過特性さえ異なれば第1、第2の光フィルタが同
一のものであっても構わない。
【0022】又、光信号と、本発明の狭帯域フィルタ波
長安定化デバイスの波長関係については、この狭帯域光
フィルタおよび波長安定化デバイスの双方に波長に対し
て周期的な透過特性を持つ光フィルタを用い、両者の透
過特性の波長周期を互いに整数倍、もしくは整数分の1
とする。こうして、ITU標準などで決められた一定の
波長間隔でVSB光信号や帯域狭窄化光信号が得られる
ようになり、本発明が広範囲に適用できるようになる。
この構成で光送信機の波長を広範囲に可変にするように
することで、これまで問題であった狭帯域光フィルタの
波長追従の必要性や波長可変範囲の低下、波長可変速度
が低下するなどの難点が解決できる。
【0023】又、この光フィルタと波長基準デバイスを
同一の筐体ないし基板上に配置し、両者が互いに熱的に
結合し両者の透過特性に波長ずれが生じないようにする
ことが良い。こうして、両者の波長ずれに起因する光信
号の波形や伝送特性の悪化や、波長多重信号間にクロス
トークを生じる問題が解決できる。この問題は、両者の
透過特性が互いに所定位置から波長ずれを生じないよう
にこの波長基準デバイスを基準に光フィルタの透過波長
を制御することによっても解決できる。同様に、光信号
の中心波長が光フィルタの透過率のピークに対して所定
量の波長ずれを生じるように制御し、且つ光フィルタに
よって光信号を片側サイドバンド化し、且つ片側サイド
バンド化された光信号の重心波長が波長基準デバイスの
基準波長に一致するように光フィルタの透過波長を制御
することでも解決できる。本手法は、本発明の2つの透
過ピークのずれた狭帯域光フィルタを用いた光信号波長
とフィルタ透過波長の波長ずれ量の安定化手法にも組み
合わせることが可能であり、同様の問題の解決が図れ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態を
示す構成図である。それは、本発明の波長多重光残留サ
イドバンド(VSB)送信機の構成を示している。その
骨子は次の通りである。即ち、波長の異なる3つの信号
光源106−1、106−2、106−3(波長λ1、
λ2、λ3)の出力光は、入力光ファイバ100を介し
て第1の光合波器101に導かれて波長多重される。こ
の後に、入力波長に対して周期的な透過特性を持つ周期
性狭帯域光フィルタ102によって一括フィルタリング
されて光VSB信号に変換され、出力ファイバ104か
ら出力される。
【0025】図2は本発明の原理を光スペクトルを用い
て説明したものである。図2の(a)は図1の第1の光
合波器101−1の出力点(A点)における光信号のス
ペクトルであり、一本の光ファイバ中を波長λ1、λ
2、λ3の3つの光信号が波長多重伝送されている。各
光信号は、情報信号で強度変調されているため光スペク
トルが中心キャリアの周りに広がり、その両側に上下2
つの側波帯が現れている。図2の(b)は周期性狭帯域
光フィルタ102の透過特性である。本図の範囲には周
期的に3つの透過特性の山が現れており、その周期は波
長多重信号の波長間隔と同一である。これらの透過波長
のピーク位置は波長多重伝送される複数の光信号の下側
波帯のおよそ中心にそれぞれ合致するように設定されて
いる。本例では、光フィルタの透過特性は3周期分しか
示していないが、実際には光信号の波長数に対応して数
10〜数100個以上の透過特性のピークを持つ光フィ
ルタが使用可能である。図2の(c)は周期性狭帯域光
フィルタ102の出力点Bにおける光信号のスペクトル
であり、波長λ1、λ2、λ3の各信号の下側波帯付近
が切り出されて光VSB信号に変換され、各信号の波長
帯域は図2の(a)のおよそ1/2に削減される。
【0026】尚、本例では下側波帯を取り出す例を示し
たが、上側側波帯を抽出するようにしても本発明の構
成、効果ともに影響はない。又、本例では波長多重VS
B送信機の例を示したが、波長多重光帯域狭窄化送信機
の場合も構成は同様である。光VSB方式との相違点
は、狭帯域光フィルタ(たとえば113−3)の透過中
心波長を両側波帯光信号の中心波長(中心キャリア)に
完全に合致させ、光信号の中心部を切り出す点である。
【0027】更に、本例では狭帯域光フィルタの透過特
性のピークの間隔は、波長多重信号の波長間隔と同一と
したが、整数分の一であってもかまわない。このように
すると光信号の波長間隔に比べ光フィルタの波長周期
(Free SpectralRange;FSR)を
狭くできるという利点がある。通常の光フィルタではQ
値(=FSR/透過帯域幅)に上限がありFSRが一定
のままでは透過帯域幅の狭いフィルタの実現は困難であ
る。しかし、FSRを狭くできれば光フィルタのQ値が
同じでもより透過帯域の狭い光VSB方式用の光フィル
タが容易に実現できるようになる。
【0028】又、本例ではすべての透過特性のピーク位
置に光信号が配置されているが、必ずしもこのようにす
る必要はない。未使用の波長があっても、また光ファイ
バ伝送時の四光波混合(FWM)による劣化を避けるな
どの目的で光信号の波長間隔を不等間隔となるように特
定の透過ピークにのみ配置することも可能である。
【0029】又、本例で用いる光信号には、光信号が両
側側波帯を持つ変調方式もしくは帯域狭窄が可能である
変調方式であればどのような変調方式であっても構わな
い。前者としては例えば、NRZ(Non−Retur
n to Zero)やRZ(Return−to―Z
ero)、CSRZ(Carrier−Suppres
sed RZ)などのさまざまな変調符号が適用可能で
ある。後者としては、前者の例の他に光デュオバイナリ
変調などにも適用可能である。上記条件を満たせば強度
変調でなくとも構わない。
【0030】又、本例では、各光部品が入力光ファイバ
100、光ファイバ105、出力光ファイバ104を用
いて結合もしくは光入出力を行なう構成であるが、これ
らについては必ずしもこの限りではない。例えば、空間
中を伝播する平行ビームを用いて各素子を結合したり、
導波路を用いて結合ことも可能である。又、各素子を隣
接して並べる場合には必ずしも必要としない。
【0031】第1の光合波器101には、複数の経路か
ら入力される異なる波長の光信号を、合成して一本の光
信号として出力する機能のあるデバイスであれば、どの
ようなものでも使用可能である。例えば、波長依存性の
ない光方向性結合器やスターカプラやビームスプリッタ
が使用可能である。もしくは波長依存性があり低損失な
光合波器であるAWGや、誘電体多層膜フィルタや光フ
ァイバグレーティングを多段接続した合波器などが使用
可能である。
【0032】周期性狭帯域光フィルタ102には、ファ
ブリーペロー光共振器やマッハツェンダ型光干渉計、光
リング共振器など、周期的な透過特性を持つ狭帯域光フ
ィルタであれば基本的にどのようなものでも使用可能で
ある。
【0033】しかしながら、上記第1の実施形態では波
長間隔を密に配置したとき、光信号間にクロストークが
生じ、伝送特性を劣化させる場合がありうる。図3はク
ロストークの発生原理を光スペクトルを用いて説明した
図である。第1の構成で波長数を増加し、光信号の間隔
を密にすると、図1のA点における波長多重信号の光ス
ペクトルは図3の(a)のようにお互いの裾が重なりは
じめる。これは光信号の隣接波長への漏れ込み(クロス
トーク)であり、受信感度や伝送距離などの伝送特性を
大きく劣化させてしまう。最初の合波時点でクロストー
クがあると、図3の(b)のような透過特性を持つ周期
性狭帯域光フィルタ102で各光信号の下側波帯を取り
出したとしても、出力点Bに現れるVSB信号はクロス
トークを含んだまま出力されるため、光信号の劣化が生
じてしまう。このような現象は光信号の波長間隔が光信
号のスペクトル幅(およそビットレートの1〜2倍)付
近まで近接した際に発生する。たとえば40Gbit/
sで強度変調された光信号の場合、光信号のスペクトル
幅が40〜60GHz程度に広がるため、波長間隔がお
よそ0.8nm以下(100GHz以下)の場合にあた
る。又、周期性狭帯域光フィルタの特性も、波長間隔が
密になると次第に劣化しはじめる。狭帯域光フィルタの
帯域幅は、側波帯の幅程度である必要があり、無理に狭
くすると波形劣化が生じてしまう。このため波長間隔が
近接すると光フィルタの抑圧特性が劣化し、図3の
(b)の矢印で示すように、例えば本来波長λ2の信号
の上側側波帯を抑圧すべき部分において透過率が高くな
り、フィルタリング後の各波長の光信号には図3の
(c)のように隣接信号からのクロストークが生じ伝送
特性が大きく劣化する。これは複数の波長の光信号を一
個の狭帯域光フィルタで一括してVSB信号に変換する
際に生じる新しい問題である。実施の形態1では、この
点を留意して設計する必要がある。
【0034】尚、このようなクロストークは波長多重光
帯域狭窄化送信機の場合にも発生する。即ち、光信号の
波長間隔を近接させて波長多重した場合、同じように最
初から光信号間にクロストークが発生する。更に、周期
性光フィルタの透過特性も図3の(d)の矢印で示すよ
うに劣化し、帯域狭窄効果が低下する。このため、フィ
ルタリング後の光信号には図3の(e)のように隣接信
号からのクロストークが発生し、伝送特性が大きく劣化
する。波長多重光帯域狭窄化送信機の場合にも、実施の
形態1では、この点を留意して設計する必要がある。
【0035】図4は本発明の第2の実施形態を示す構成
図である。この例は上記の本発明の第1の実施形態にお
ける難点を解決するものである。本形態は、図1の波長
多重信号をさらにインタリーバもしくは光カプラなどの
合波器で他の波長多重信号と合波することで波長密度向
上時のクロストークを低減する構成である。短波長側か
ら数えて奇数番目の波長の信号光源106−1、106
−3、106−5(波長λ1、λ3、λ5)は入力光フ
ァイバ100を介して本発明の第1の光合波器101−
1に導かれて波長多重される。又、偶数番目の波長の信
号光源106−2、106−4、106−6(波長λ
2、λ4、λ6)も同様に第1の光合波器101−2で
波長多重される。これらの光信号はそれぞれ周期的な透
過特性を持つ周期性狭帯域光フィルタ102−1、10
2−2によってそれぞれ個別にVSB光信号に変換され
る。
【0036】図5はこの様子を光スペクトルを用いて説
明したものである。図5の(a)に示される奇数波長λ
1、λ3、λ5の波長光信号は、第1の実施形態と同様
の手順で光フィルタ102−1によって図5の(c)の
波長多重光VSB光信号に変換されて、図4のB点に出
力される。尚、光フィルタ102−1の透過特性は図5
の(b)に例示される。
【0037】一方、偶数波長の光信号も、光フィルタ1
02−2によって図5の(d)の波長多重VSB光信号
に変換され、図4のD点に出力される。これら2組の光
信号は、本発明の第2の光合波器103によって合波さ
れ、図5の(e)の高密度の波長多重信号に変換されて
出力ファイバ104から出力される。
【0038】このように奇数波長、偶数波長ごとに分け
て周期性狭帯域光フィルタで光フィルタリングを行なえ
ば、フィルタリング前の信号波長の間隔を第1の実施形
態に比べ広く取ることが可能となり、隣接波長からのク
ロストークを抑圧することが可能となる。又、周期性光
フィルタの波長周期も広く取ることができるため、光フ
ィルタのクロストーク抑圧特性も改善できる。
【0039】尚、光帯域狭窄化方式の場合も、構成は図
4と同一である。ただし光フィルタの透過中心波長は各
光信号の中心波長と合致し、又、光フィルタの帯域幅も
本方式に適した幅ととする必要がある。
【0040】又、本発明の第2の光合波器103にも複
数の経路から入力される、異なる波長の光信号を合成し
て一本の光信号に合成して出力するデバイスであれば、
どのようなものでも使用可能である。例えば、第1の合
波器同様、光方向性結合器(光カプラ)やスターカプラ
やビームスプリッタ、AWG、誘電体多層膜フィルタや
光ファイバグレーティングを多段接続した合波器などが
使用可能である。
【0041】図8は本発明の第2の光合波器103とし
てインタリーバを用いた場合の構成例である。インタリ
ーバは、高密度波長多重伝送において、奇数番目の波長
と偶数番目の波長を低損失に合成もしくは分離するため
の素子である。例えば、図8に示すようにガラス基板な
どの導波路上のマッハツェンダ型干渉計などによって構
成することができる。本図は合波器の例であり、入力と
なる2つの光ファイバ105−1、105−2は光カプ
ラ107−1に結合される。光カプラの2つの出力は、
それぞれ2つの長さの異なる光導波路108−1および
108−2に接続され、これらは再び光カプラ107−
2で結合される。そして、その2つ出力のうち一方が出
力光ファイバ104に接続されている。
【0042】図9は本インタリーバの動作を光スペクト
ル上で説明する図である。2つの導波路108−1、1
08−2間の遅延時間差をTとすると、その透過特性は
光スペクトル上で周波数1/Tの周期を持つことにな
る。この周期が偶数波長(もしくは奇数波長)の間隔と
等しくなるように設定すると、例えば、図8の入力点B
から出力点Eへの透過特性は図9(b)のようになる。
又、図8の入力点Dから出力点Eへの透過特性は図9
(c)のようになる。このように、両者は光スペクトル
上で互い違いの透過特性を示す。従って、例えば、奇数
波長の光信号を光ファイバ105−1に入力し、その中
心波長を図9の(a)のように図9の(b)の透過帯域
の中心に合致させれば、これらの光信号は低損失で出力
光ファイバ105に導かれる。同様に偶数波長の光信号
を光ファイバ105−2に入力し、その中心波長を図9
の(c)の透過帯域の中心に合致させれば、これらの光
信号も出力光ファイバ105に導かれる。これがインタ
リーバの動作原理である。実際のインタリーバでは、さ
らに何段かの干渉計を接続して、透過帯域幅を拡大した
り、帯域内の透過特性をより平坦に改善したりする場合
がある。また導波路構造に限らず、光学結晶を組み合わ
せたバルクの光学系で実現する場合もある。しかしなが
ら、どのような構造であっても問題なく本発明に適用可
能である。
【0043】尚、本方式における第2の光合波器103
として、偏波を利用した偏波合波器を用いた構成は原理
的に異なる方式であるので、適用出来ない。具体的に
は、偏波合波器とは偏波ビームスプリッタや偏波保持カ
プラ等の点Bおよび点Cの2つの光入力を偏波合成して
点Eに出力する光デバイスである。即ち、奇数波長・偶
数波長をそれぞれ直交偏波で伝送する偏波インタリーブ
多重の構成を指す。この理由は偏波合成は「隣接波長の
光信号の偏波を直交させることでクロストークを減らす
一般的手法」であり、本発明の一括光フィルタリングを
行なう際に、波長インタリーブによって信号波長間隔お
よび周期性狭帯域光フィルタのFSRを拡大してクロス
トークを減らす手法とは異なるからである。尚、偏波合
波を行なった場合には、光源106から第2の光合波器
103に至る光信号の経路をそれぞれすべて偏波保持す
る必要があるため、コストや送信機の複雑さが増すなど
の別の問題点もある。
【0044】図10は本発明の第3の実施形態である。
即ち、光信号を波長の短い順に3個おきにインタリーブ
して合波する構成を示したものである。即ち、光信号を
波長3N+1番目、3N+2番目、3N番目(Nは整
数)の3組に分け、それぞれを本発明の第1の光合波器
101−1、101−2、101−3で合波して波長多
重信号に変換し、それぞれ周期性狭帯域光フィルタ10
2−1、102−2、102−3によってVSB信号に
変換する。これらの光信号のスペクトルはそれぞれ図1
1の(a)、(b)、(c)のようになる。尚、本図は
光スペクトルのうち一部(6波長分)のみを示してい
る。その後これらの光信号は本発明の第2の光合波器1
03によって合波されて、図11の(d)のような高密
度波長多重信号に変換される。このようにインタリーブ
の基数(本例では3)を所望に増加することによって、
周期性光フィルタ102に入力される光信号の間隔をさ
らに広げ、且つ本フィルタの特性をより急峻とできる。
従って、隣接波長からのクロストークをさらに低減する
ことが可能となる。勿論、本例でも、第2の合波器の種
類は光カプラでもインタリーバであってもかまわない
し、又、VSB方式のみでなく、光帯域狭窄方式におい
ても適用することが可能である。
【0045】図12は本発明の第4の実施形態である。
この例は、周期性光フィルタの機能を第2の光合波器に
組み込んだ例である。図13は本実施形態における波長
多重信号の配置と光合波器の透過特性を光スペクトル上
で説明した図である。本例では第1の合波器101−
1、101−2で合波された奇数波長および偶数波長の
波長多重光信号は、狭帯域光フィルタ付きインタリーバ
109に入力され、奇数・偶数両波長の光信号は狭帯域
フィルタリングを行われると同時に合波されて、出力光
ファイバ104から出力される。狭帯域光フィルタ及び
インタリーバはどちらも周期的な透過特性を持つ光デバ
イスである。従って、本例のように同一の基板やモジュ
ールに組み合わせて構成することが可能である。このこ
とによってコストや波長精度を必要とする部品数を低減
できる。通常のインタリーバは図9の(b)のように信
号帯域より広い透過帯域幅を持っているが、本例の狭帯
域光フィルタ付きインタリーバは図13の(b)のよう
に透過帯域幅が信号帯域幅と同程度かより狭いものとな
る。この結果、各波長の光信号の帯域幅は、図13の
(a)から図13の(d)のように狭窄化されるため両
者の差は容易に判定がつく。特にVSB方式において
は、光フィルタの透過帯域中心波長は図13の(a)、
(b)のように信号波長の一方の側波帯の中心にオフセ
ットされる。又、光フィルタ透過後の光信号は図13の
(d)のようにVSB光信号に変換される。従って、こ
れらのことから、両者は更に容易に判定できる。
【0046】尚、本例は狭帯域光フィルタを第2の合波
器に組み込む例を示したが、同様に狭帯域光フィルタを
第1の合波器に組み込んだり、狭帯域光フィルタおよび
第1の合波器および第2の合波器の3者を組み合わせて
ひとつの光部品として構成することも可能である。この
場合も上記と同様に各合波器の透過帯域幅や透過中心波
長の位置、及び透過前後の光信号のスペクトル形状の変
化から本発明の適用は判別される。
【0047】図14は本発明の第5の実施形態である。
この例は、特に光VSB方式において光信号と狭帯域光
フィルタの波長を相互に安定化する手法を示した例であ
る。本実施形態では、光信号の波長の基準として、透過
特性のピーク波長が相互にわずかにずれた2つの狭帯域
光フィルタ113−1と113−2を用いており、これ
らのうち一方は光信号をVSB信号に変換する狭帯域光
フィルタと兼用されているのが特徴である。情報信号で
変調された1波長の光信号を出力する半導体光源110
は、温度制御回路111に接続されており、これによっ
て光信号の波長を調整することが可能である。波長λi
の出力光は、入力光ファイバ100によって波長ずれ検
出機能付き狭帯域光フィルタ118に入力される。その
内部では光信号は光分岐器112−1によって2つに分
離される。そして、一方が狭帯域光フィルタ113−1
に、他方が113−2に入力される。狭帯域光フィルタ
113−1を通過した光信号は光VSB信号に変換され
ており、再び光分岐器112−2によって2分されたの
ち、一方が出力光ファイバ104−1を介して外部に出
力される。この信号は、複数の出力光ファイバ104−
2から送られる他の光VSB信号と合波器101で合波
されて波長多重信号となる。
【0048】一方、2つの狭帯域光フィルタ113−
1、113−2の出力信号はそれぞれ光検出器114−
1、114−2によってその強度を電気信号に変換され
る。これらの電気信号は、入力光信号の中心波長とVS
B光フィルタ中心波長の波長間隔(波長オフセット)を
常に一定に保つ安定化制御に用いられる。
【0049】図15は狭帯域光フィルタと光信号の波長
配置を示す図である。波長ずれ検出機能付き狭帯域光フ
ィルタ118の入力点である図14のK点の光信号は図
15(a)のように中心波長がλiで両側帯波を持った
光信号である。2つの狭帯域光フィルタ113−1およ
び113−2は同一の透過形状・透過帯域を持った光フ
ィルタであり、それぞれの中心波長が光信号の上側およ
び下側の側波帯を取り出す位置に設定される。具体的に
は、両者の透過中心波長の波長間隔Δλは上記VSB信
号生成の際の最適波長オフセット量の2倍となるように
設定する。即ち、両狭帯域光フィルタの透過中心波長
は、それぞれλc−Δλ/2、λc+Δλ/2となる。こ
のようにすれば、図15の(a)のように光信号の中心
周波数λiが、図15の(b)、図15の(c)の2つ
の光フィルタの透過特性のちょうど中心であるλcに一
致したとき、図15の(d)のように光フィルタ113
−1から出力される光信号は、最適なVSB信号に変換
される。尚、出力される光信号はVSB化されているた
め、その重心波長λgはλcとはややずれたものとな
る。
【0050】光信号、もしくは光フィルタの波長制御は
減算回路115と零点制御回路116によって実現され
る。その原理を示したのが、図16である。図16の
(a)は入力点であるK点の光スペクトルである。光信
号の波長λiが所定のロック点(両フィルタの透過中心
波長の中間λc)より長波長側にずれた場合を示してい
る。この場合、狭帯域光フィルタ113−1を透過する
光信号は図14の(c)のように強度が減少し、また狭
帯域光フィルタ113−2を透過する光信号は図14の
(d)のように強度が増加する。図14の(e)は信号
波長の位置λiが変化したときに、光検出器114−1
および光検出器114−2より得られる電気信号の強度
を示している。上記の例のように信号波長λiがロック
点λcから長波長側にずれた場合には、光検出器114
−2の出力信号(白丸)が光検出器114−1の出力信
号(黒丸)より大となることがわかる。また信号波長λ
iがロック点λcに一致した場合には両者の強度は等し
くなる。従って、減算回路115によって両光検出器1
14−1、114−2の強度差を求め、零点制御回路1
16によって減算回路115の出力がゼロとなる方向
(本例では短波長方向にずらす)に制御信号117を発
生させ、温度制御回路111によって光信号の波長を変
化させるフィードバック制御を行なうことで光信号の中
心波長λiを常にλcと等しく保つことができる。
【0051】このような波長安定化によって、信号波長
の狭帯域光フィルタに対する波長オフセットを高精度に
所定値に保つことが可能となる。本実施形態のように2
つの光フィルタを用いて、その波長差を基準として波長
安定化を行えば、経年変化などで光フィルタの透過率や
入力信号強度が変化してもその影響を受けないという利
点がある。又、常に光信号がずれた側に透過ピークを持
つ光フィルタの透過強度が高くなるため、2つの光検出
器から得られる強度信号の大きさを比較すれば光信号が
長波長側・短波長側どちらにずれたかを判定することが
可能である。このため、制御回路の構造が簡単であると
いう特徴がある。
【0052】尚、本例では減算回路115を用いて光信
号強度の比較を行っているが、これは除算回路などでも
構わない。又、光フィルタや光分岐器の損失、光検出器
の変換効率差などを考慮して光検出器114−1と11
4−2の強度に重み付けを行ってから比較を行うことに
よって、制御精度を向上することができる。
【0053】又、特に本例の場合、狭帯域光フィルタ1
13−1、113−2を光周波数の基準デバイスとして
兼用することも可能である。この際、両狭帯域光フィル
タには温度補償を施すなどの手段によって、波長安定性
を高めた光フィルタを用いるか、又、狭帯域光フィルタ
自身を他の光波長基準デバイスに対して安定化するのが
有効である。又、光波長基準デバイスと狭帯域光フィル
タを同一の基盤上に製造したり、熱的に結合されたモジ
ュール中に配置すれば、両者の波長ずれが生じず、より
精密な波長の安定化が可能となる。
【0054】又、出力されるVSB信号の重心波長λg
が、ちょうどITUなどの国際標準機関によって定義さ
れた波長多重信号の基準光波長と合致するように、あら
かじめ狭帯域光フィルタ113−1、113−2の中心
周波数を基準光波長からずらして設定すると汎用性を増
す上で非常に有効である。
【0055】尚、本例では光源に半導体光源を用いてそ
の温度によって波長を変化させる例を示したが、光信号
の波長を変化させる方式であれば他の方式でもかまわな
い。例えば、半導体レーザの駆動電流を変化させる方式
や、固体レーザやファイバリングレーザの共振器長を変
化させる方式など一般のレーザ光源の波長を外部から制
御する方式であれば、適用可能である。
【0056】又、本例では光源の波長を変化させる例を
示したが、狭帯域光フィルタそのものの波長を変化させ
て光信号の波長に一致させても構わない。ほとんどの光
フィルタは透過特性が温度によって波長軸上でシフトす
るため、例えば、狭帯域光フィルタ113−1および1
13−2の温度を同時に変化させることによっても、狭
帯域フィルタの透過中心波長を光信号の所定位置に合致
させることが可能となる。又、光干渉型の光フィルタの
光信号経路の加熱や圧力印加による位相調整や誘電体光
フィルタの傾斜変化など、光フィルタの透過特性を波長
軸上で変化させる手法であればどのような手法でも適用
可能である。
【0057】又、図17は本発明の第6の実施形態であ
る。この例は、半導体光源110の代わりに波長可変光
源120を、また狭帯域光フィルタとして周期性光フィ
ルタ121を用いた例である。尚、図において、符号1
11は温度制御回路、112は−1、112−2は光分
岐器、114−1、114−2は光検出器、115は減
算回路、116は零点制御回路、117は制御信号、1
18は波長ずれ検出機能付き狭帯域光フィルタ、120
は波長可変光源、121−1、121−2は周期性狭帯
域光フィルタである。又、符号100は入力光用ファイ
バ、104−1、104−2は出力光用ファイバ、10
5は光ファイバである。
【0058】周期性光フィルタ121−1、121−2
を用いたことで、図18の(b)に示すように2つの光
フィルタの透過強度が等しくなる複数のロック点が現れ
る。このため、これら複数の波長に光信号の波長を安定
化することが可能となり、これらの離散的な波長を出力
可能な波長可変VSB光送信機を容易に実現することが
可能となる。これに対し周期性のない狭帯域光フィルタ
を用いた場合、波長可変時に狭帯域光フィルタの中心波
長と光信号の波長の両方を動かす必要があり、制御回路
が複雑化し高精度な制御が困難となったり、波長可変速
度が遅くなるという問題がある。又、波長可変量が大き
い場合でも、狭帯域光フィルタを同じ量だけ波長軸上で
動かさねばならず、光フィルタの構造によっては実現が
困難な場合が多い。本発明では狭帯域光フィルタが周期
的なロック点を持つので、狭帯域光フィルタの安定性を
増し波長基準に兼用するか、もしくは別の波長基準デバ
イスに対し安定化すれば、波長可変時には光信号の波長
のみを変化させればよい。従って、光信号の波長制御方
式を簡素化し、波長可変速度を高速化することができ
る。
【0059】尚、本例では2つの周期性光フィルタの透
過特性の周期が完全に同一である例を示したが、実際に
は両者の周期がわずかにずれていても限られた波長範囲
では同様に周期的に2つのフィルタの透過率が等しくな
るロック点が得られるため問題がない。
【0060】又、特にロック点の周期がITU標準波長
と一致、もしくは整数倍となるようにしておくと、波長
可変を行なっても信号波長が常にITU標準波長と一致
するためきわめて有利である。尚、現時点でITU標準
波長合致しておらずとも、将来的にはさらに高密度の標
準波長が決定される可能性があるため、ITU標準波長
の整数分の1に設定しておくことも有効である。
【0061】図19は本発明の第7の実施形態である。
本例は本発明の第2の実施形態に上記の波長安定化手法
を適用したものである。本例は簡略化のため波長λiの
信号光源106−1に関わる部分のみを図示している。
【0062】信号光源106−1では、あらかじめ正弦
波発振器122−1から得られる周波数fiの低周波信
号を、加算器123−1で温度制御回路111−1に加
えている。この結果、半導体光源110−1の温度が正
弦波状に変化し、出力波長λiは周波数fiでわずかに
FM変調される。周波数fiは信号光源ごとに異なる固
有の値であり、各波長の識別に用いられる。波長λiの
光信号は、入力光ファイバ100−1を通って第1の光
合波器101−1に導かれ、ここで他の入力ファイバ1
00−2から送られる波長の異なる他の奇数波長の光信
号と波長多重される。この光信号は、波長制御機能付き
狭帯域光フィルタ118に入力され、2つの周期性光フ
ィルタ121−2および121−2に入力される。前者
を透過した光信号の一部は光ファイバ105−1を通っ
て第2の光合波器103に導かれ、光ファイバ105−
2から送られる偶数波長の光信号と合波されて出力ファ
イバ104−1に出力される。
【0063】周期性光フィルタ121−2及び121−
2は第5の実施形態同様にそれぞれ互いに透過波長がわ
ずかにずれたものであり、図18の(b)のように複数
のロック点を持っている。各波長の光信号はそれぞれ波
長の異なるロック点に安定化することで、同時に複数の
信号光波長をVSB化に最適な波長に保つことが可能と
なる。このように複数の光信号を同時に安定化する場合
には、各信号光源に対する誤差情報を分離する必要があ
る。本例では、減算回路115で2つの光検出器114
−1と114−2の光検出信号の差を計算し、これを誤
差信号125−1、125−2として各信号光源に分配
する。信号光源106−1内では誤差信号125−1か
らバンドパスフィルタ124−1によって信号光源10
6−1に対応した周波数fiの成分、即ち、本波長の誤
差成分のみを抽出してこれを零点制御回路116−1に
送って信号波長の安定化を実現している。尚、図19に
おいてこれまでの図と同様部位はその符号の説明は省略
する。
【0064】このように各光信号の波長を本発明の周期
性狭帯域光フィルタ121−1、121−2に安定化す
ることによって、波長安定化に必要な光部品を大幅に削
減し、光送信機の構成を簡素化しコストを低下すること
が可能となる。また本例のように複数の光信号間で波長
基準デバイスと狭帯域光フィルタを兼用した場合、これ
らのデバイスを複数個用いた場合に生じる波長ずれの累
積を抑圧できるため、信号光の波長をより精密に制御し
隣接波長へのクロストークを低下し、光信号の波長密度
を高めることが可能となる。
【0065】本例では、各信号光源の誤差信号の識別に
は、波長ごとに固有の周波数の正弦波で信号波長を変調
する手法を用いたが、同様の機能があれば他の手法を用
いてかまわない。たとえば光信号の強度変調であっても
かまわないし、また各信号に固有の位相・強度・周波数
変調などを施したサブキャリアを重畳してもかまわな
い。また識別の手法も正弦波周波数に限ることはなく、
固有の符号やランダム信号などの相関検出や同期検波で
あってもかまわない。また光ファイバ中のSBS(誘導
ブリュアン散乱)の抑圧を目的として、各光源に印加さ
れるFM変調成分をこの目的に利用してもかまわない。
【0066】図20は、本発明の第8の実施形態の模式
的な斜視図である。本例は前記実施形態における本発明
の波長ずれ検出機能付き狭帯域光フィルタ118の具体
的な実現例であり、3cm×2cm程度の小型の温度安
定化基板134上にビームスプリッタやバルク光学素子
を精密実装している。入力光ファイバ100(図19の
光ファイバ105に対応)から入力された波長多重光信
号は、ビームコリメータ130−1によって並行光に変
換されて空間中を伝播し、ビームスプリッタ131−1
によって2つの光ビームに分離される。一方の光ビーム
は、ファブリ−ペローエタロン132−2(図19の周
期的光フィルタ121−2に相当)に入力されたのち、
フォトダイオード133−2(図19の光検出器114
−2に相当)によって光強度を電気信号に変換して出力
する。他方の光ビームは、ファブリ−ペローエタロン1
32−1(図19の周期的光フィルタ121−1に相
当)に入力されたのち、再びビームスプリッタ131−
2によって2ビームに分離され、一方はフォトダイオー
ド133−1(図19の光検出器114−1に相当)に
よって光強度を電気信号に変換して出力する。またもう
一方はビームコリメータ130−2に入力され出力光フ
ァイバ104(図19の光ファイバ105−1に対応)
から出力される。なお本図は光部品のみを図示してお
り、減算回路115は省略している。
【0067】このように複数の光部品を小型のモジュー
ルや基板に配置することによって各部品の温度変化や振
動の影響を小とできるため、本発明の実現に有効であ
る。また、本例のように温度依存性の大きなファブリー
ペローエタロン132−1と132−2を熱的に結合さ
れた同一の基板上に配置すれば両者の波長ずれを防ぐこ
とができる。
【0068】図21は本発明の第9の実施形態の構成図
である。本例も同様に本発明の波長ずれ検出機能付き狭
帯域光フィルタ118の具体的な実現例である。本例で
は同一のファブリ−ペローエタロン132を2つの光ビ
ームに対して透過周波数のずれた2つの光狭帯域フィル
タとして共用し、さらに波長基準デバイスを搭載して、
光信号の波長および狭帯域光フィルタの透過周波数に波
長安定化を施している。本例の場合、ビームコリメータ
130−1で並行ビームに変換された入力光信号は、ビ
ームサンプラー135によって2つに分離され、両ビー
ムは異なる傾きで同一のファブリ−ペローエタロン13
2に入力され、エタロンを透過した各光ビームの強度は
フォトダイオード133−1、133−2で検出され、
それぞれ光強度検出信号139−1、139−2として
出力される。両ビームに対するファブリーペローエタロ
ン132の透過率は、周期および波長がわずかにずれた
ものとなるため、これらの透過率が等しくなる点に光信
号波長を安定化することできる。このようにひとつの光
フィルタを2つの光信号に共用することで、より簡単か
つ安価に透過周波数が一定量だけずれた光フィルタ対が
実現できる。特に2つの独立な光フィルタを用いる場合
に比べ、温度変化などに対する特性の変化が小さく極め
て安定な特性が得られる利点がある。
【0069】本例でもファブリーペローエタロンを透過
した光信号の一方は、ビームスプリッタ131−1によ
ってさらに分離され、光VSB信号136としてビーム
コリメータ130−2を介して出力光ファイバ104か
ら出力される。この際、光VSB信号136の一部はさ
らにビームスプリッタ131−2によって分岐され、波
長誤差検出部138に導かれている。
【0070】波長誤差検出部138では、光信号は再び
ビームスプリッタ131−3で分岐され一方の光信号は
フォトダイオード133−3で光信号の全光強度が測定
され、光強度検出信号139−3として出力される。他
方は、波長基準デバイス137に入力されたのち、透過
信号強度がフォトダイオード133−4で測定され、光
強度検出信号139−4として出力される。波長基準デ
バイスは、光信号の波長によって透過特性が変化する特
性を持っている。従来の波長安定化手法の場合には光信
号の波長を変化させて光波長を安定化するが、本例では
ファブリーペローエタロン132の透過波長を変化させ
る。即ち、2つの光強度検出信号139−3および13
9−4の強度が一定の比率となるように、温度制御信号
141を変化させることで温度制御部140およびこの
上に実装されたファブリーペローエタロン132の温度
を変化させる。この結果、ファブリーペローエタロン1
32の透過特性が波長方向にゆっくりと変化するため、
このファブリーペローエタロン132に安定化された光
信号の波長も同時に変化し、光信号の波長を波長基準デ
バイス137の定める所定波長に安定化することが可能
となる。
【0071】このようにVSB化後の光信号を波長安定
化デバイスに入力して波長安定化を施すことで、VSB
光信号の重心波長がITUで規定された基準波長に安定
化できる。このため、本発明ではVSB化による光信号
の中心波長のずれを考慮した複雑な制御を行なう必要が
なくなるという利点がある。また波長誤差検出部138
を外部に取り出すことが可能になるので、標準化された
安価な汎用部品を適用することも可能である。
【0072】なお同一の狭帯域光フィルタを透過特性の
ずれた2つの光フィルタとして共用する例としては、上
記の例のほかに狭帯域光フィルタへの入射位置や入射偏
波状態によって光共振器の位相や反射率がわずかに変化
するように設定し、2つの光信号を入射位置や偏波状態
を変化させて入力するなどの手段でも実現できる。また
導波路や光ファイバグレーティングなどにおいても、同
一の媒体上に2つの光フィルタを形成することが可能で
あり、これらを上記の透過特性のずれた光フィルタ対と
して利用可能である。
【0073】尚、上記では1波長の光信号のみが入力さ
れた場合を例として説明を行なったが、複数の波長を用
いる際にも本安定化手法が適用可能である。この場合、
波長検出部の入力部に特定の波長のみを透過する光フィ
ルタを挿入し、この波長のずれ情報のみをファブリーペ
ローエタロン132の制御に用いてもよい。また第7の
実施形態のように各波長ごとに低周波正弦波変調などを
施し、波長ずれ情報の識別ができるようにし、この情報
を用いて波長制御を行っても構わない。
【0074】以上、本願発明の実施の諸形態を説明した
が、以下にその主な形態をとりまとめて列挙する。 (1)情報信号によって変調された光信号の波長帯域幅
を光フィルタによって狭窄化する光帯域狭窄化方式にお
いて、第1の光合波器を用いて複数の波長の異なる光信
号を合波したのちに、概光フィルタとして波長に対して
周期的な透過特性を持つ光フィルタを用いて、前記複数
の光信号を一括して帯域狭窄化することを特徴とした波
長多重光帯域狭窄化送信装置。 (2)光フィルタを用いて光信号の片側サイドバンドを
取り出す光残留サイドバンド変調方式において、第1の
光合波器を用いて複数の波長の異なる光信号を合波した
のちに、概光フィルタとして波長に対して周期的な透過
特性を持つ光フィルタを用いて、複数の光信号から同時
にそれぞれの片側サイドバンドを取り出し、一括して残
留サイドバンド信号に変換することを特徴とした波長多
重光残留サイドバンド送信装置。 (3)互いにN(Nは2以上の整数)番目の波長ごとに
波長インタリーブされたN組の波長多重信号を出力する
N個の請求項1ないし2の波長多重光帯域狭窄化送信装
置もしくは波長多重光残留サイドバンド送信装置を備
え、概N組の波長多重光を、互いの偏波状態を制御する
ことなく、第2の光合波器によって合波することを特徴
とした波長多重光帯域狭窄化送信装置もしくは波長多重
光残留サイドバンド送信装置。 (4)互いにN(Nは2以上の整数)番目の波長ごとに
波長インタリーブされたN組の波長多重信号を出力する
N個の波長多重光送信装置、もしくは前記(1)の波長
多重光帯域狭窄化送信装置、ないしは前項(2)の波長
多重光残留サイドバンド送信装置を備え、前記N組の波
長多重光を、互いの偏波状態を制御することなく、第2
の光合波器によって合波して出力する波長多重送信装置
において、第2の光合波器として透過率に波長依存性の
ある光合波器を用い、かつ第2の光合波器の各波長の光
信号に対する透過帯域幅を光信号のスペクトル幅より小
とし、また第2の光合波器の複数の透過ピーク波長を第
2の光合波器に入射される各光信号の中心波長に略一致
させることを、もしくは各光信号の片側サイドバンド部
に略一致させることを、特徴とした波長多重光帯域狭窄
化送信装置もしくは波長多重光残留サイドバンド送信装
置。 (5)第1の光合波器を用いて複数の波長の異なる光信
号を合波する、互いにN(Nは2以上の整数)番目の波
長ごとに波長インタリーブされたN組の波長多重信号を
出力するN個の波長多重光送信装置、もしくは前記
(1)の波長多重光帯域狭窄化送信装置、ないしは前項
(2)の波長多重光残留サイドバンド送信装置を備え、
前記N組の波長多重光を第2の光合波器によって合波し
て出力する波長多重送信装置において、第1の光合波器
として透過率に波長依存性のある光合波器を用い、かつ
第1の光合波器の各波長の光信号に対する透過帯域幅を
光信号のスペクトル幅より小とし、又、第1の光合波器
の光透過ピーク波長を第1の光合波器に入射される光信
号の中心波長に一致させることを、もしくは第1の光合
波器に入射される光信号の片側サイドバンド部に略一致
させることを、特徴とした波長多重光帯域狭窄化送信装
置もしくは波長多重光残留サイドバンド送信装置。 (6)光フィルタを用いて情報信号で変調された光信号
の片側サイドバンドを取り出す光残留サイドバンド方式
において、光信号を複数の光路に分岐し、透過帯域幅が
信号のスペクトル幅より狭い一個以上の光フィルタ透過
せしめ、各光路に対して光フィルタの透過特性のピーク
波長が互いにわずかに異なるように設定し、このうちひ
とつの光路を通過した光信号を光残留サイドバンド信号
として情報信号の伝送に用い、かつおのおのの光路を透
過した光信号強度が等しくもしくは一定の比率となるよ
うに、光信号の波長もしくは光フィルタの透過波長を制
御することを特徴とした光残留サイドバンド送信装置。 (7)前項(2)、(3)、(4)、(5)或いは
(6)の光残留サイドバンド送信装置において、前記周
期的透過特性を持つ第1の光フィルタと、第1の光フィ
ルタの透過特性のピークとわずかに波長のずれた点に透
過特性のピークを持ちかつ周期的透過特性を持つ第2の
光フィルタを備え、前記波長多重された光信号を分岐し
第1、第2の光フィルタに透過せしめ、このうち第1の
光フィルタを透過した波長多重光信号を光残留サイドバ
ンド信号として用い、且つそれぞれの波長の光信号につ
いて第1、第2の光フィルタを透過した光信号強度が等
しくもしくは一定の比率となるように、それぞれの光信
号の波長もしくは光フィルタの透過波長を制御すること
を特徴とした波長多重光残留サイドバンド送信装置。 (8)情報信号によって変調された光信号の波長帯域幅
を光フィルタによって狭窄化する光帯域狭窄化方式、も
しくは光フィルタによって光信号の片側サイドバンドを
取り出す光残留サイドバンド変調方式において、前記光
フィルタとして波長に対して周期的な透過特性を持つ光
フィルタを備え、且つ波長に対して周期的な特性を持つ
波長基準デバイスを備え、前記光フィルタの透過特性の
波長周期と、前記波長基準デバイスの波長周期とを互い
に整数倍、もしくは整数分の1とすることを、もしくは
両者を共用することを特徴とした光帯域狭窄化送信装置
もしくは光残留サイドバンド送信装置。 (9)前項(8)の光帯域狭窄化送信装置もしくは光残
留サイドバンド送信装置において、少なくとも概光フィ
ルタの波長周期以上にわたって出力光波長を可変するこ
とが可能な光源を備えることを特徴とした光帯域狭窄化
送信装置もしくは光残留サイドバンド送信装置。 (10)光フィルタを用いて情報信号で変調された光信
号の帯域を狭窄化する光帯域狭窄化方式、もしくは光フ
ィルタを用いて片側サイドバンドを取り出す光残留サイ
ドバンド変調方式において、信号波長の波長基準デバイ
スを備え、前記光フィルタと前記波長基準デバイスを同
一の筐体ないし基盤上に配置し、両者が互いに熱的に結
合し両者の透過特性に波長ずれが生じないようにしたこ
とを特徴とした光帯域狭窄化送信装置もしくは光残留サ
イドバンド送信装置。 (11)光フィルタを用いて情報信号で変調された光信
号の帯域を狭窄化する光帯域狭窄化方式、もしくは光フ
ィルタを用いて片側サイドバンドを取り出す光残留サイ
ドバンド変調方式において、光信号の波長基準となる波
長基準デバイスを備え、両者の透過特性が互いに所定位
置から波長ずれを生じないように前記波長基準デバイス
を基準に概光フィルタの透過波長を制御することを特徴
とした光帯域狭窄化送信装置もしくは光残留サイドバン
ド送信装置。 (12)前項(11)の光残留サイドバンド送信装置に
おいて、光信号の中心波長が前記光フィルタの透過率の
ピークに対して所定量の波長ずれを生じるように制御
し、かつ前記光フィルタによって光信号を片側サイドバ
ンド化し、且つ片側サイドバンド化された光信号の重心
波長が概波長基準デバイスの基準波長に一致するように
前記光フィルタの透過波長を制御することを特徴とした
光残留サイドバンド送信装置。 (13)前項(11)あるいは(12)において、前記
光フィルタとして前項(6)、(7)、(8)、あるい
は(9)の要件を合わせ持つことを特徴とした光残留サ
イドバンド送信装置。
【0075】
【発明の効果】本発明によって、より高性能な光VSB
方式や光帯域狭窄方式を提供することが出来る。構成的
にも、本願発明は光VSB方式や光帯域狭窄方式を用い
た場合に必要となる狭帯域光フィルタの数を大幅に削減
できる。
【0076】又、本願発明の別な側面によれば、波長イ
ンタリーブ構成を取ることで周期性狭帯域光フィルタの
特性を改善でき、同時に隣接波長の光信号からのクロス
トークを低減できる。
【0077】又、本発明の波長安定化手法によって、光
信号の中心波長と光フィルタの中心波長の位置関係を高
精度に安定化し、伝送特性や波形の劣化やクロストーク
の発生を防ぐことができる。
【0078】又、本願発明の更に別な側面によれば、I
TU標準などで決められた一定の波長間隔や絶対波長で
VSB光信号や帯域狭窄化光信号が得られるようにな
り、光源の波長可変を行う場合にはその範囲を拡大でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施形態を示す図であ
る。
【図2】図2は図1における光信号のスペクトルと光フ
ィルタの透過特性を示す図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施形態におけるクロス
トークの発生の説明図である。
【図4】図4は本発明の第2の実施形態を示す図であ
る。
【図5】図5は図4における光信号のスペクトルと光フ
ィルタの透過特性を示す図である。
【図6】図6は従来の光VSB送信機もしくは光帯域狭
窄送信機の構成を示す図である。
【図7】図7は図6における光信号のスペクトルと光フ
ィルタの透過特性を示す図である。
【図8】図8は本発明のインタリーバの構成例である。
【図9】図9は本発明のインタリーバの動作を光スペク
トル上で説明する図である。
【図10】図10は本発明の第3の実施形態を示す図で
ある。
【図11】図11は図10における光信号のスペクトル
と光フィルタの透過特性を示す図である。
【図12】図12は本発明の第4の実施形態を示す図で
ある。
【図13】図13は図12における光信号のスペクトル
と光フィルタの透過特性を示す図である。
【図14】図14は本発明の第5の実施形態を示す図で
ある。
【図15】図15は図14における狭帯域光フィルタと
光信号の波長配置を示す図である。
【図16】図16は図14における光信号の波長制御の
原理を示す図である。
【図17】図17は本発明の第6の実施形態を示す図で
ある。
【図18】図18は図17における狭帯域光フィルタと
光信号の波長配置を示す図である。
【図19】図19は本発明の第7の実施形態を示す図で
ある。
【図20】図20は本発明の第8の実施形態を示す模式
的な斜視図である。
【図21】図21は本発明の第9の実施形態を示す図で
ある。
【符号の説明】
100・・・入力光ファイバ、101・・・第1の光合波器、102・・・
周期性狭帯域光フィルタ、103・・・第2の光合波器、104・
・・出力光ファイバ、105・・・光ファイバ、106・・・信号光
源、107・・・光カプラ、108・・・光導波路、109・・・狭帯域光
フィルタ付きインタリーバ、110・・・半導体光源、111・・・
温度制御回路、112・・・光分岐器、113・・・狭帯域光フィル
タ、114・・・光検出器、115・・・減算回路、116・・・零点制御
回路、117・・・制御信号、118・・・波長ずれ検出機能付き狭
帯域光フィルタ、120・・・波長可変光源、121・・・周期性狭
帯域光フィルタ、122・・・正弦波発振器、123・・・加算器、
124・・・バンドパスフィルタ、125・・・誤差信号、130・・・ビ
ームコリメータ、131・・・ビームスプリッタ、132・・・ファ
ブリ−ペローエタロン、133・・・フォトダイオード、134・
・・温度安定化基板、135・・・ビームサンプラー、136・・・光
VSB信号、137・・・波長基準デバイス、138・・・波長誤差
検出部、139・・・光強度検出信号、140・・・温度制御部、14
1・・・温度制御信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武鎗 良治 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5K002 AA01 BA04 BA05 CA02 DA02 FA01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の中心波長の異なる諸光信号を伝送
    する複数の第1の光伝送路と、 この複数の光伝送路が光学的に接続される第1の光合波
    器と、 波長に対して所定の周期的な透過特性を持つ光フィルタ
    と、 前記光フィルタよりの射出光を伝送する第2の光伝送路
    とを少なくとも有し、 前記複数の中心波長の異なる諸光信号を、前記第1の光
    合波器で合波した後、前記合波された複数の諸光信号
    を、前記光フィルタを透過せしめ、前記中心波長の異な
    る複数の波長の各々に対応して、前記光フィルタ透過前
    の各々の光信号と比較して帯域狭窄化された各光信号を
    得ることを可能としたこと特徴とした光帯域狭窄化送信
    装置。
  2. 【請求項2】 複数の中心波長の異なる諸光信号を伝送
    する複数の第1の光伝送路と、 この複数の光伝送路が光学的に接続される第1の光合波
    器と、 波長に対して所定の周期的な透過特性を持つ光フィルタ
    と、 前記光フィルタよりの射出光を伝送する第2の光伝送路
    とを少なくとも有し、 前記複数の中心波長の異なる諸光信号を、前記第1の光
    合波器で合波した後、前記合波された複数の諸光信号
    を、前記光フィルタを透過せしめ、前記複数の中心波長
    の異なる波長の各々に対応して、前記光フィルタ透過前
    の各光信号の各々から片側サイドバンドに対応する光信
    号を透過せしめ、この透過した各光信号を残留サイドバ
    ンド信号となすことを可能としたことを特徴とした光残
    留サイドバンド送信装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の光合波器は、その複数個を有
    し、 前記光フィルタは、前記複数の第1の光合波器の各々に
    対応して配置された、波長に対して所定の周期的な透過
    特性を持つ光フィルタの複数個を有し、 前記複数の光フィルタを透過した複数の光信号を合波す
    る第2の光合波器と、当該第2の光合波器よりの射出光
    を伝送する第2の光伝送路を少なくとも有し、且つ前記
    第1の光伝送路、前記第1の光合波器、及び前記光フィ
    ルタの所定の組は、互いにN(但し、Nは2以上の整
    数)番目の波長ごとに波長インタリーブされたN組の波
    長多重信号を出力し、且つこの出力されたN組の波長多
    重光を、互いの偏波状態を制御することなく、前記第2
    の光合波器によって合波することを可能としたことを特
    徴とした請求項1に記載の光帯域狭窄化送信装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の光合波器は、その複数個を有
    し、 前記光フィルタは、前記複数の第1の光合波器の各々に
    対応して配置された、波長に対して所定の周期的な透過
    特性を持つ光フィルタの複数個を有し、 前記複数の光フィルタを透過した複数の光信号を合波す
    る第2の光合波器と、当該第2の光合波器よりの射出光
    を伝送する第2の光伝送路を少なくとも有し、且つ前記
    第1の光伝送路、前記第1の光合波器、及び前記光フィ
    ルタの所定の組によって、互いにN(但し、Nは2以上
    の整数)番目の波長ごとに波長インタリーブされたN組
    の波長多重信号を出力し、且つ前記N組の波長多重光
    を、互いの偏波状態を制御することなく、前記第2の光
    合波器によって合波することを特徴とした請求項2に記
    載の光残留サイドバンド送信装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の光合波器として透過率に波長
    依存性のある光合波器を用い、且つ前記第2の光合波器
    の各波長の光信号に対する透過帯域幅を光信号のスペク
    トル幅より小とし、又、第2の光合波器の複数の透過ピ
    ーク波長を当該第2の光合波器に入射される各光信号の
    中心波長に略一致させることを特徴とした請求項3に記
    載の光帯域狭窄化送信装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の光合波器として透過率に波長
    依存性のある光合波器を用い、且つ前記第2の光合波器
    の各波長の光信号に対する透過帯域幅を光信号のスペク
    トル幅より小とし、又、第2の光合波器の複数の透過ピ
    ーク波長を当該第2の光合波器に入射される各光信号の
    片側サイドバンド部に略一致させることを特徴とした請
    求項4に記載の光残留サイドバンド送信装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の光合波器として透過率に波長
    依存性のある光合波器を用い、且つ前記第1の光合波器
    の各波長の光信号に対する透過帯域幅を光信号のスペク
    トル幅より小とし、又、前記第1の光合波器の光透過ピ
    ーク波長を当該第1の光合波器に入射される光信号の中
    心波長に一致させることを特徴とした請求項3に記載の
    光帯域狭窄化送信装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の光合波器として透過率に波長
    依存性のある光合波器を用い、且つ前記第1の光合波器
    の各波長の光信号に対する透過帯域幅を光信号のスペク
    トル幅より小とし、又、前記第1の光合波器の光透過ピ
    ーク波長を当該第1の光合波器に入射される光信号の片
    側サイドバンド部に略一致させることを特徴とした請求
    項4に記載の光残留サイドバンド送信装置。
  9. 【請求項9】 複数の光伝送路と、 前記複数の光伝送路の各々に光学的に接続される、透過
    帯域幅が当該光伝送路を伝搬する信号のスペクトル幅よ
    り狭い、少なくとも一個の光フィルタとを有し、且つ光
    信号を前記複数の光伝送路に分岐して導入し、 前記各光伝送路に対して、この光伝送路に対応する前記
    光フィルタの透過特性のピーク波長が互いに些少に異な
    るように設定し、前記複数の光伝送路を通過する光信号
    の内のひとつの光信号を光残留サイドバンド信号として
    情報信号の伝送に用い、且つ前記各々の光伝送路を透過
    した光信号の強度が等しくもしくは一定の比率となるよ
    うに、光信号の波長もしくは光フィルタの透過波長を制
    御することを特徴とする光残留サイドバンド送信装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の合波器を経由して第1の光
    フィルタに至る光路の途中に、第1の光分岐器を配置
    し、 前記第1の分岐器で分岐された光を入射する、透過帯域
    幅が当該光信号のスペクトル幅より狭い透過特性を有す
    る第2の光フィルタと、 第2の光フィルタよりの透過光を受光する第1の光受光
    器と、 前記第1の光フィルタを透過した光を複数の光路に分岐
    する第2の光分岐器と、 その分岐された光の少なくとも一つを受光する第2の光
    受光器と、 前記第1及び第2の光受光器よりの信号に対応して動作
    する帰還信号回路を有し、 且つ、前記第1と第2の光フィルタの透過特性のピーク
    波長が互いにわずかに異なるように設定し、前記第2の
    光分岐器で分岐された光信号の少なくとも一つを光残留
    サイドバンド信号として情報信号の伝送に用い、 且つ、それぞれの波長の光信号について、前記第1及び
    第2の光フィルタを透過した光信号の強度が等しくもし
    くは一定の比率となるように、光信号の波長もしくは光
    フィルタの透過波長を制御することを特徴とした請求項
    2に記載の光残留サイドバンド送信装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の合波器を経由して第1の光
    フィルタに至る光路の途中に、第1の光分岐器を配置
    し、 前記第1の分岐器で分岐された光を入射する、透過帯域
    幅が当該光信号のスペクトル幅より狭い透過特性を有す
    る第2の光フィルタと、 第2の光フィルタよりの透過光を受光する第1の光受光
    器と、 前記第1の光フィルタを透過した光を複数の光路に分岐
    する第2の光分岐器と、 その分岐された光の少なくとも一つを受光する第2の光
    受光器と、 前記第1及び第2の光受光器よりの信号に対応して動作
    する帰還信号回路を有し、 且つ、前記第1と第2の光フィルタの透過特性のピーク
    波長が互いにわずかに異なるように設定し、前記第2の
    光分岐器で分岐された光信号の少なくとも一つを光残留
    サイドバンド信号として情報信号の伝送に用い、 且つ、それぞれの波長の光信号について、前記第1及び
    第2の光フィルタを透過した光信号の強度が等しくもし
    くは一定の比率となるように、光信号の波長もしくは光
    フィルタの透過波長を制御することを特徴とした請求項
    4に記載の光残留サイドバンド送信装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の合波器を経由して第1の光
    フィルタに至る光路の途中に、第1の光分岐器を配置
    し、 前記第1の分岐器で分岐された光を入射する、透過帯域
    幅が当該光信号のスペクトル幅より狭い透過特性を有す
    る第2の光フィルタと、 第2の光フィルタよりの透過光を受光する第1の光受光
    器と、 前記第1の光フィルタを透過した光を複数の光路に分岐
    する第2の光分岐器と、 その分岐された光の少なくとも一つを受光する第2の光
    受光器と、 前記第1及び第2の光受光器よりの信号に対応して動作
    する帰還信号回路を有し、 且つ、前記第1と第2の光フィルタの透過特性のピーク
    波長が互いにわずかに異なるように設定し、前記第2の
    光分岐器で分岐された光信号の少なくとも一つを光残留
    サイドバンド信号として情報信号の伝送に用い、 且つ、それぞれの波長の光信号について、前記第1及び
    第2の光フィルタを透過した光信号の強度が等しくもし
    くは一定の比率となるように、光信号の波長もしくは光
    フィルタの透過波長を制御することを特徴とした請求項
    6に記載の光残留サイドバンド送信装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の合波器を経由して第1の光
    フィルタに至る光路の途中に、第1の光分岐器を配置
    し、 前記第1の分岐器で分岐された光を入射する、透過帯域
    幅が当該光信号のスペクトル幅より狭い透過特性を有す
    る第2の光フィルタと、 第2の光フィルタよりの透過光を受光する第1の光受光
    器と、 前記第1の光フィルタを透過した光を複数の光路に分岐
    する第2の光分岐器と、 その分岐された光の少なくとも一つを受光する第2の光
    受光器と、 前記第1及び第2の光受光器よりの信号に対応して動作
    する帰還信号回路を有し、 且つ、前記第1と第2の光フィルタの透過特性のピーク
    波長が互いにわずかに異なるように設定し、前記第2の
    光分岐器で分岐された光信号の少なくとも一つを光残留
    サイドバンド信号として情報信号の伝送に用い、 且つ、それぞれの波長の光信号について、前記第1及び
    第2の光フィルタを透過した光信号の強度が等しくもし
    くは一定の比率となるように、光信号の波長もしくは光
    フィルタの透過波長を制御することを特徴とした請求項
    8に記載の光残留サイドバンド送信装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の合波器、前記光フィルタを
    経由する光路に対して、 前記第1の合波器を光分岐を合わせ可能な第1の光分岐
    器となし、 この第1の光分岐器で分岐された光を入射する、波長に
    対して周期的な特性を持つ波長基準デバイスを更に有
    し、前記光フィルタの透過特性の波長周期と、概波長基
    準デバイスの波長周期とを互いに整数倍、もしくは整数
    分の1とすることを、もしくは両者を共用させたことを
    特徴とした請求項1に記載の光帯域狭窄化送信装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の合波器、前記光フィルタを
    経由する光路に対して、 前記第1の合波器を光分岐を合わせ可能な第1の光分岐
    器となし、 この第1の光分岐器で分岐された光を入射する、波長に
    対して周期的な特性を持つ波長基準デバイスを更に有
    し、前記光フィルタの透過特性の波長周期と、概波長基
    準デバイスの波長周期とを互いに整数倍、もしくは整数
    分の1とすることを、もしくは両者を共用させたことを
    特徴とした請求項2に記載の光残留サイドバンド送信装
    置。
  16. 【請求項16】 少なくとも前記光フィルタの波長周期
    以上にわたって出力光波長を可変することが可能な光源
    を備えることを特徴とした請求項14に記載の光帯域狭
    窄化送信装置。
  17. 【請求項17】 少なくとも前記光フィルタの波長周期
    以上にわたって出力光波長を可変することが可能な光源
    を備えることを特徴とした請求項15に記載の光残留サ
    イドバンド送信装置。
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