JP2003243281A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP2003243281A
JP2003243281A JP2002035897A JP2002035897A JP2003243281A JP 2003243281 A JP2003243281 A JP 2003243281A JP 2002035897 A JP2002035897 A JP 2002035897A JP 2002035897 A JP2002035897 A JP 2002035897A JP 2003243281 A JP2003243281 A JP 2003243281A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布処理,露光処理,現像処理等の一連の処
理において,低コストで,かつ高精度な雰囲気制御を実
現する。 【解決手段】 ウェハ製造装置1に環状のダクト2を設
け,当該ダクト2内に,搬入ステージ11,塗布処理ユ
ニット,露光処理ユニット,現像処理ユニット,エッチ
ングユニット,洗浄処理ユニット,搬出ステージ12等
を処理の順番に合わせて配置する。ダクト2の4つの通
路2a〜2dには,それぞれ搬送装置17,35,4
6,75が備えられ,各処理ユニット間のウェハWの搬
送を行う。ダクト2には,気体供給装置90が備えら
れ,ダクト2内に所定の気体を所定の圧力で供給し,当
該気体の循環気流を形成することにより,ダクト2内を
所定の雰囲気に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスで
は,ウェハ表面にレジスト液を塗布するレジスト塗布処
理,ウェハに所定のパターンを照射して露光する露光処
理,露光後のウェハに対して現像を行う現像処理,ウェ
ハ上に形成された薄膜を食刻するエッチング処理,ウェ
ハ上に付着した不純物又はレジストパターンを除去する
剥離洗浄処理等が行われる。従来これらの処理は,それ
ぞれ別個の処理ユニットで行われるが,これらの処理ユ
ニットのうち,塗布処理を行う塗布処理ユニットや現像
処理を行う現像処理ユニット等で構成される装置と,そ
こに接続される露光処理を行う露光処理ユニットとで,
一つの塗布現像処理装置を構成していた。また,エッチ
ング処理,洗浄処理は,例えば単独のエッチング装置,
洗浄処理装置で行われていた。
【0003】上述の各種処理は,その精度が周りの処理
環境に大きく左右されるので,厳密に制御された雰囲
気,例えば清浄で,かつ所定の温度,湿度の制御された
雰囲気内で行われなければならない。このため,上述の
塗布現像処理装置では,その上部に清浄で所定の温度,
湿度に調節された気体を供給する気体供給機構が設けら
れており,その下部には,処理装置内に供給された気体
を排気する排気機構が設けられている。この気体供給機
構と排気機構により,塗布現像処理装置全体にダウンフ
ローが形成され,所定の処理環境が維持されていた。ま
た,塗布現像処理装置から排気された気体は,不純物等
が除去された後,所定の温度,湿度に調節され,再度塗
布現像処理装置の上部から供給されていた。また,エッ
チング装置に関しては,複数のエッチング装置が同じ向
きに並べられ,当該各エッチング装置のウェハの出し入
れ部がクリーンルーム内に設置されていた。このため,
エッチング処理前後のウェハの清浄度が確保されてい
た。また,同様に洗浄処理装置もクリーンルーム内で使
用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うにエッチング装置の前記出し入れ部,洗浄処理装置等
の設置されたクリーンルームや塗布現像処理装置全体の
雰囲気を制御すると,その雰囲気制御範囲が広いので,
所定気体の供給量,排気量が多くなる。このため,気体
の消費量が多くなり,さらに気体を供給排気するにあた
ってのファン,気体の温湿度調節器,不純物除去器等に
かかる電力量が多くなるので,クリーンルーム,塗布現
像処理装置全体のランニングコストが増大していた。ま
た,塗布現像処理装置では,排気される気体も多く,空
調気体の回収率が低いため,一度使用した気体を循環さ
せ再利用したとしても,新しい気体を多量に補充しなけ
ればならず,気体の消費量は,依然として多かった。さ
らに,この塗布現像処理装置外への気体漏れや,外気の
塗布現像処理装置への進入は,塗布現像処理装置内の処
理環境に影響を与え,厳密な雰囲気制御が困難になって
いた。
【0005】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,塗布処理,露光処理,現像処理,エッチング処
理,洗浄処理等の一連の処理において,低コストで,か
つ高精度な雰囲気制御を実現できる基板の処理装置を提
供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば,基板に対して複数の処理を行う処理装置であって,
所定の雰囲気に維持可能で,かつ当該雰囲気が循環可能
な閉鎖通路を備え,当該閉鎖通路内に,この処理装置に
搬入された基板を載置する搬入載置部と,基板に対して
塗布液を塗布して塗布処理を行う塗布処理部と,基板に
対して露光処理を行う露光処理部と,基板に対して現像
処理を行う現像処理部と,基板に対してエッチング処理
を行うエッチング処理部と,基板に対して洗浄処理を行
う洗浄処理部と,この処理装置から搬出される基板を載
置する搬出載置部と,がこの順番で環状に配置され,さ
らに,前記搬入載置部の基板を,前記各処理部に前記順
番で搬送し前記搬出載置部に戻すことのできる搬送手段
を備えたことを特徴とする処理装置が提供される。
【0007】この発明によれば,塗布処理部,露光処理
部,現像処理部,洗浄処理部等の処理部が同じ閉鎖通路
内に配置されているので,従来に比べて雰囲気制御が容
易であり,処理中若しくは処理前後の環境を厳密に制御
できる。特に,塗布処理,露光処理,現像処理は,厳密
な雰囲気制御が要求されるので,その効果は大きい。ま
た,前記各処理部は閉鎖通路内に納められているので,
処理部周辺の雰囲気が処理装置外に漏れることが少な
く,例えばその分雰囲気維持のための気体の供給量を減
らすことができるので,気体供給装置等のエネルギ消費
量を低減できる。さらに,閉鎖通路が環状で,閉鎖通路
内の雰囲気を循環させることができるので,この観点か
らも気体の供給量を減らし,この結果,必要エネルギー
の低減が図られる。
【0008】前記搬送手段は,前記搬入載置部と搬出載
置部との間で基板を搬送できるようにしてもよい。これ
により,基板を閉鎖通路内で循環させ,例えば塗布処理
から始まって洗浄処理で終わる一連の処理を,複数回行
うことができる。したがって,例えば一連の処理の途中
で不良が発覚した基板を洗浄処理部において元の未処理
の状態に戻し,当該基板を前記搬入載置部側に搬送し
て,基板に再度一連の処理を施すことが可能になる。ま
た,このような繰り返し処理を,基板を閉鎖通路内から
出さずに行うことができるので,基板に不純物が付着す
ること等を防止できる。
【0009】請求項3の発明によれば,基板に対して複
数の処理を行う処理装置であって,所定の雰囲気に維持
可能で,かつ当該雰囲気が循環可能な閉鎖通路を備え,
当該閉鎖通路内には,基板に対して塗布液を塗布して塗
布処理を行う塗布処理部と,基板に対して露光処理を行
う露光処理部と,基板に対して現像処理を行う現像処理
部と,基板に対してエッチング処理を行うエッチング処
理部と,基板に対して洗浄処理を行う洗浄処理部と,が
この順番に配置され,さらに,前記閉鎖通路内に基板を
搬入するための搬入口と,前記閉鎖通路内から基板を搬
出するための搬出口と,前記搬入口から搬入された基板
を前記各処理部に前記順番で搬送し前記搬出口から搬出
できる搬送手段と,を備え,前記搬出口と搬入口には,
シャッタが設けられていることを特徴とする処理装置が
提供される。
【0010】この発明によれば,各処理部が閉鎖通路内
に設けられているので,各処理部の雰囲気制御がより簡
単になり,厳密な雰囲気制御が可能になる。また,各処
理部が閉鎖通路に覆われ,かつ閉鎖通路内の雰囲気が循
環可能であるので,雰囲気制御のための気体の供給量を
低減することができ,この結果例えば気体供給装置等の
電力消費量を低減できる。また,基板の搬入出口にシャ
ッタが設けられているので,雰囲気維持がより厳密によ
り簡単に行われ,電力消費量をさらに低減できる。
【0011】前記閉鎖通路内には,前記洗浄処理の終了
した基板を待機させる待機部が備えられ,前記搬送手段
は,前記待機部の基板を前記各処理部に前記順番で搬送
し前記搬出口から搬出できるようにしてもよい。これに
より,例えば一連の処理の途中で不良が発覚した基板に
対し洗浄処理を施して,当該基板を未処理の状態に戻し
た後,当該基板を一旦閉鎖通路内で待機させ,その後所
定のタイミングで再度一連の処理をやり直すことができ
る。
【0012】前記搬送手段は,前記閉鎖通路内に備えら
れていてもよい。このように搬送手段を閉鎖通路内に設
けることにより,搬送手段が閉鎖通路に出入りすること
がないので,閉鎖通路の気密性が向上する。したがっ
て,基板の処理をより厳密に制御された雰囲気内で行う
ことができる。
【0013】前記処理装置は,前記閉鎖通路内に所定の
気体を供給する気体供給装置を備えていてもよい。これ
により,閉鎖通路内の雰囲気を一定の雰囲気に維持する
ことができる。
【0014】前記閉鎖通路内には,基板に対して所定の
検査を行う検査部が備えられていてもよい。これによ
り,基板の検査を一連の処理の途中で行うことができ
る。また,当該検査を閉鎖通路内で行うことができるの
で,基板の汚染を防止できる。また,検査部は,前記現
像処理部と前記エッチング処理部との間に配置されてい
てもよい。かかる場合,現像処理が行われた後で,エッ
チング処理が開始される前に基板の検査を行うことがで
きる。エッチング処理が行われると,基板上に形成され
ている下地膜が蝕刻され,その後基板上のレジスト膜等
の塗布膜を剥離し洗浄しても基板を未処理の状態に戻す
ことが困難なので,塗布,現像処理の不良をエッチング
処理の前に検出することは有効である。なお,前記所定
の検査には,塗布処理で基板表面に形成された塗布膜の
厚みを測定する膜厚検査,現像処理後の現像線幅を検査
する線幅検査,基板の表面欠陥を検出する欠陥検査,基
板の下地膜と露光パターンとの重なり具合を検査する重
なり検査等が含まれる。
【0015】また,前記検査部は,前記エッチング処理
が行われる前の基板を検査できるものであり,この処理
装置は,当該検査部の検査結果に基づいて,当該検査さ
れた基板を前記エッチング処理部に搬送するか,若しく
は前記洗浄処理部に搬送するかを選択できる制御装置を
備えていてもよい。この制御装置によって,検査結果で
不良と判定された基板を洗浄処理部に搬送し,良と判定
された基板をエッチング処理部に搬送することができ
る。したがって,洗浄処理部に搬送された不良の基板
は,例えば基板上の塗布膜等が剥離洗浄され,未処理の
状態に戻された後,再度基板の一連の処理を初めからや
り直すことができる。一方,エッチング装置に搬送され
た基板は,一連の処理の続きを行うことができる。
【0016】前記処理装置は,前記検査部の検査結果に
基づいて,前記各処理部の処理条件を変更する制御装置
を備えていてもよい。かかる場合,各処理部の適正化が
図られ,歩留まりの向上が図られる。なお,前記処理条
件には,塗布処理部の基板保持部の回転数,当該基板保
持部の加速度,塗布液を供給するノズルの位置,現像処
理部の現像時間,現像液温度,露光処理部における光源
の光線の強さ,露光時間,光源と基板との位置合わせ,
光源の焦点位置と基板との距離等が含まれる。
【0017】前記閉鎖通路は,平面から見て略環状に形
成されており,この処理装置は,作業員が前記略環状の
閉鎖通路の内側に出入りするための出入り口を備えてい
てもよい。かかる場合,作業員が閉鎖通路の内側からメ
ンテナンス作業を行うことができる。したがって,環状
の閉鎖通路を備えた前記処理装置においても,メンテナ
ンス作業を好適に行うことができる。なお,ここでいう
「略環状」には,リング状のもののみならず,多角形の
枠形状,例えば長方形の枠形状も含まれる。
【0018】前記閉鎖通路には,閉鎖通路内の前記処理
部又は/及び前記搬送手段のメンテナンスを行うための
扉が設けられていてもよい。かかる場合,閉鎖通路内に
配置された各処理部や搬送手段のメンテナンスを適切に
行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる処
理装置としてのウェハ製造装置1の構成の概略を示す斜
視図であり,図2は,ウェハ製造装置1の構成の概略を
示す平面図である。
【0020】図1及び図2に示すようにウェハ製造装置
1は,所定の雰囲気に維持可能で,当該雰囲気が循環可
能な閉鎖通路としてのダクト2を備えている。ダクト2
は,例えば断面が方形に形成された直線状の4つの通路
2a〜2dからなり,この4つの通路2a〜2dを平面
から見て長方形の4辺上に配置し,通路2a〜2dを順
に連結した形状を有している。
【0021】通路2aには,図2に示すように例えばこ
のウェハ製造装置1に対してウェハWを搬入出するため
の搬入出部10が設けられている。搬入出部10は,例
えば複数の未処理のウェハWを収容するカセットを載置
する搬入載置部としての搬入ステージ11と,処理の終
了したウェハWを収容するカセットを載置する搬出載置
部としての搬出ステージ12とを備えている。搬入ステ
ージ11は,例えばウェハ製造装置1の正面側(図2の
下方向;X方向負方向側)で,搬出ステージ12は,ウ
ェハ製造装置1の背面側(図2の上方向;X方向正方向
側)に配置されている。この搬入ステージ11,搬出ス
テージ12には,それぞれ複数,例えば2つのカセット
をX方向に一列に載置することができる。なお,搬入ス
テージ11と搬出ステージ12上に載置されるカセット
は,X方向負方向側から順にカセットC,C
,Cとする。
【0022】そして,ダクト2の外側面2eであって,
この搬入ステージ11と搬出ステージ12に載置された
各カセットに対応する位置には,カセットの搬入口13
と,搬出口14とがそれぞれ設けられている。したがっ
て,ウェハ製造装置1に対するウェハWの搬入出は,カ
セット単位で行われる。各搬入口13と搬出口14に
は,それぞれシャッタSが設けられており,このシャッ
タSによりダクト2内の雰囲気を維持することができ
る。
【0023】通路2aには,この通路2aに沿って搬送
レール16が設けられており,この搬送レール16上に
は,搬送装置17が移動自在に設けられている。搬送装
置17は,例えば水平方向に伸縮自在なアームを備え,
Z方向(垂直方向)に移動自在で,かつθ方向(Z軸を
中心とする回転方向)に回転自在である。これにより,
搬送装置17は,搬送レール16上を移動して,搬入ス
テージ11上のカセット,搬出ステージ12上のカセッ
ト,通路2bの後述するアドヒージョンユニット22,
23,通路2dの残渣洗浄ユニット72及び剥離洗浄ユ
ニット73等にアクセスし,ウェハWを搬送できる。な
お,この搬送装置17により,搬出ステージ12側のウ
ェハWを,搬入ステージ11側に搬送することも可能で
ある。
【0024】また,通路2aの搬入ステージ11と搬出
ステージ12との間には,作業員がダクト2の内側面2
fの内側のメンテナンス部18に出入りするため出入り
口19が設けられている。出入り口19は,通路2aの
下部に設けられており,作業員は搬送レール16の下方
を潜ってメンテナンス部18に出入りすることができ
る。
【0025】ウェハ製造装置1の正面側に位置する通路
2bには,各種所定の処理ユニットが単段又は多段に搭
載された4つの処理ユニット群G1〜G4が通路2a側
から順に設けられている。
【0026】通路2aに最も近い第1の処理ユニット群
G1には,例えば図3に示すようにウェハWを冷却処理
する冷却ユニット20,21,レジスト液とウェハWと
の定着性を高めるためのアドヒージョンユニット22,
23が下から順に4段に設けられている。冷却ユニット
20,21は,例えば所定温度に冷却された冷却板上に
ウェハWを所定時間載置させることにより冷却処理が行
われるようになっている。
【0027】第2の処理ユニット群G2には,ウェハW
にレジスト液を塗布する塗布処理を行うための塗布処理
部としての塗布処理ユニット24,25が下から順に2
段に配置されている。この塗布処理ユニット24,25
は,例えばウェハWの中心部に所定量のレジスト液を供
給し,当該ウェハWを回転させ,ウェハW上のレジスト
液をウェハW表面全面に拡散させることにより,ウェハ
Wに塗布処理を行うようになっている。
【0028】第3の処理ユニット群G3には,冷却ユニ
ット30,31,ウェハWを加熱処理する加熱ユニット
32,33が下から順に4段に設けられている。加熱ユ
ニット32,33は,例えば所定温度に加熱された熱板
にウェハWを載置することにより,ウェハWに加熱処理
を行うようになっている。第4の処理ユニット群G4に
は,ウェハWを露光処理する露光処理部としての露光処
理ユニット34が設けられている。露光処理ユニット3
4は,例えば光源から所定パターンの光線をウェハWに
照射することで,ウェハWに露光処理するものである。
この露光処理ユニット34では,露光強度,露光時間,
露光焦点(光源の焦点位置とウェハWとの距離),露光
合わせ位置(光源とウェハWとの位置合わせ)等の所定
の露光条件に従って露光処理が行われる。
【0029】通路2bには,図2に示すように例えば前
記搬送装置17と同様の機能を有する搬送装置35が設
けられており,通路2bに沿った搬送レール36上を移
動し,各処理ユニット群G1〜G4の各処理ユニットに
対してアクセスし,ウェハWを搬送できる。
【0030】通路2aのメンテナンス部18を挟んだ反
対側に位置する通路2cには,例えば2つの処理ユニッ
ト群G5,G6が通路2b側から順に設けられている。
第5の処理ユニット群G5には,図4に示すように冷却
ユニット40,41,加熱ユニット42,43が下から
順に設けられており,第6の処理ユニット群G6には,
ウェハWを現像処理する現像処理部としての現像処理ユ
ニット44,45が下から順に設けられている。現像処
理ユニット44,45は,例えばウェハW上に現像液を
液盛りし,所定時間静止現像することで,ウェハWを現
像処理するものである。
【0031】この通路2cにも,図2に示すように搬送
装置17と同様の搬送装置46が設けられており,この
搬送装置46は,通路2cに沿った搬送レール47上を
移動できる。搬送装置46は,例えば処理ユニット群G
5,G6内の各処理ユニットの他に,露光処理ユニット
34と後述する通路2dの加熱ユニット52,53にも
アクセスでき,通路2c内,通路2b,2c間及び通路
2c,2d間でのウェハWの搬送を行うことができる。
【0032】ウェハ製造装置1の背面側であって,通路
2cと通路2aを繋ぐ通路2dには,例えば3つの処理
ユニット群G7〜G9と検査ユニット群Kが備えられて
いる。これらの第7の処理ユニット群G7,検査ユニッ
ト群K,第8の処理ユニット群G8,第9の処理ユニッ
ト群G9は,通路2c側から順に配置されている。第7
の処理ユニット群G7には,例えば図5に示すように冷
却ユニット50,51と加熱ユニット52,53が下か
ら順に4段に設けられている。
【0033】検査ユニット群Kには,検査部としての線
幅検査ユニット60,重なり検査ユニット61,欠陥検
査ユニット62が下から順に設けられている。
【0034】線幅検査ユニット60は,例えば現像線幅
を検査するものであり,重なり検査ユニット61は,上
層部のレジストパターンと下地パターンの重なり具合を
検査するものである。また,欠陥検査ユニット62は,
レジスト膜の表面の傷,現像斑,現像欠陥等を検査する
ものである。
【0035】線幅検査ユニット60は,例えば図6に示
すようにウェハWを水平に保持する保持部64と,三次
元移動自在で,ウェハWを撮像するための撮像手段であ
るCCDカメラ65と,照明手段66と,CCDカメラ
65で得られたデータを処理する処理部であるコンピュ
ータ67とを備えている。そして,保持部64に保持さ
れたウェハW表面をCCDカメラ65によって撮像し,
当該撮像データをコンピュータ67により解析すること
によって検査が行われる。この検査結果や各種データ
は,後述する主制御装置80に出力できる。なお,重な
り検査ユニット61,欠陥検査ユニット62の主な構成
は,線幅検査ユニット60と同様であり,説明を省略す
る。
【0036】第8の処理ユニット群G8には,図5に示
すようにウェハWに形成された薄膜を選択的に食刻する
エッチング処理部としてのエッチングユニット70が設
けられている。このエッチングユニット70は,例えば
平行平板プラズマ発生装置にてプラズマを発生させて所
定のエッチングガスをプラズマ化し,これによりウェハ
Wに所定のエッチング処理を行うことができる。
【0037】第9の処理ユニット群G9には,ウェハW
上に付着した不純物等を残渣洗浄する洗浄処理部として
の残渣洗浄ユニット72と,ウェハW上に形成された薄
膜を剥離洗浄するための洗浄処理部としての剥離洗浄ユ
ニット73が下から順に2段に設けられている。
【0038】通路2dには,図2に示すように通路2d
に沿って搬送レール74上を移動する搬送装置75が備
えられており,通路2d内の各処理ユニット及び検査ユ
ニット60〜62間のウェハWの搬送を行うことができ
る。なお,搬送装置75は,搬送装置17と同様の機能
を有し,Z方向に移動し,かつθ方向にも回転できる。
なお,本実施の形態における搬送手段は,搬送装置1
7,35,46及び75で構成される。
【0039】このウェハ製造装置1では,ウェハWの塗
布処理,露光処理,現像処理,エッチング処理,洗浄処
理等の一連のフォト・リソ処理を,ウェハWをダクト2
に沿って順次各処理ユニットに搬送していくことにより
行うことができる。
【0040】上述した各処理ユニット群G1〜G9の各
処理ユニット,検査ユニット群Kの各検査ユニット60
〜62及び搬送装置17,35,46,75等は,主制
御装置80によりその動作が制御されている。すなわち
主制御装置80は,各処理ユニットにおけるユニットレ
シピやこのウェハ製造装置1全体の処理レシピ等を管理
しており,当該ユニットレシピや処理レシピに応じて各
処理ユニット,各検査ユニット,搬送装置17,35,
46,75等を制御できる。
【0041】また,主制御装置80には,線幅検査ユニ
ット60,重なり検査ユニット61及び欠陥検査ユニッ
ト62による検査結果に基づいて,各処理ユニットの所
定のパラメータを補正する補正プログラムが組み込まれ
ている。ここで所定のパラメータとは,例えば加熱ユニ
ット32,33,42,43,52,53及び冷却ユニ
ット20,21,30,31,40,41,50,51
の各熱処理ユニットにおける設定温度,塗布処理ユニッ
ト24,25におけるウェハWの回転速度,塗布処理温
度,塗布液供給部であるノズル位置,露光処理ユニット
34における露光強度,露光時間,露光焦点,露光合わ
せ位置,現像処理ユニット44,45における静止現像
時間,エッチングユニット70におけるエッチング処理
時間,エッチングガスの組成比等の処理条件である。そ
して,主制御装置80は,この補正プログラムを適宜実
行させ,検査結果に基づいた各処理ユニットのフィード
バック又はフィードフォワード制御を行い,各処理ユニ
ットにおける処理の適正化を図ることができる。
【0042】ダクト2上には,図1に示すようにダクト
2内に所定の温度,湿度に調整された気体を供給する気
体供給装置90が設けられている。気体供給装置90
は,例えばダクト2内の気体を吸引する吸引管91と,
ダクト2に供給する気体を調整し,当該気体を所定の圧
力で圧送する本体92と,調整された気体をダクト2内
に供給する供給管93と,本体91に新しい気体を補給
する補給管94等で構成されている。
【0043】本体92は,例えば気体内の不純物を除去
するフィルタ機能,気体の温度,湿度を調節する温湿度
調節機能を有している。供給管93は,例えばウェハ製
造装置1の正面側のダクト側面であって,通路2cの延
長線上に繋げられ,供給管93の噴出口は,ウェハ製造
装置1の背面側に向けられている。したがって,供給管
93から噴出された気体は,ダクト2内を反時計周りに
流れる。吸引管91は,例えばウェハ製造装置1の正面
側の外側面2eであって,通路2aの延長線上に繋げら
れており,例えばダクト2内を反時計回りで流れる気体
を効率よく吸引できる。補給管94は,例えば工場側の
気体供給装置(図示せず)に接続されている。かかる構
成により,ダクト2内の気体を吸引管91から吸引し,
本体92で清浄化し,温度,湿度を調節して,供給管9
3からダクト2内に戻すことができる。また,必要な場
合には,新しい気体を補給管94から補給することがで
きる。
【0044】ダクト2内には,図1,図3〜5に示すよ
うに各通路2a〜2d毎にフィルタFが設けられてい
る。このフィルタFによって,例えば気体供給装置90
からダクト2内に供給された気体を清浄な状態で循環さ
せることができる。なお,ダクト2内に,不純物を除去
するフィルタを備えたファンを設けて,積極的に循環さ
せてもよい。
【0045】各通路2b,2c,2dの外側面2eに
は,それぞれメンテナンス用の扉Mが設けられている。
メンテナンス用の扉Mは,通路2b〜2d内の各処理ユ
ニット群に対応する位置に設けられている。これによ
り,例えば作業員がダクト2内の各処理ユニットのメン
テナンスを行うことができる。なお,各扉Mは,閉鎖し
た時にダクト2の気密性が確保されるように,例えば図
示しないシール部材を備えた構造になっている。
【0046】また,各通路2b〜2dの内側面2f,す
なわちメンテナンス部18側にもメンテナンス用の扉M
が設けられており,ダクト2の内側からも各処理ユニッ
ト,各搬送装置17,35,46,75等のメンテナン
ス作業を行うことができる。
【0047】次に,以上のように構成されたウェハ製造
装置1で行われる一連のフォト・リソ処理について説明
する。図7は,このフォト・リソ処理のフローを示す。
【0048】先ず,ダクト2内には,気体供給装置90
から所定の気体,例えばエアが供給される。このときの
エアは,例えば温度23℃,湿度45%に調節されてい
る。ダクト2内では,例えば気体供給装置90の供給圧
力により反時計周りのエアの流れが形成される。これに
より,ダクト2内は,所定のエア雰囲気に維持される。
一方,吸引管91からは,逐次ダクト2内の雰囲気が少
しずつ吸引され,ダクト2内の雰囲気交換が行われてい
る。また,ダクト2への供給圧力を排気圧力より高く
し,外気に対してダクト2内を陽圧にして,外気のダク
ト2内への進入を防止する。
【0049】ダクト2内が所定の雰囲気に維持された状
態で,ウェハWの処理が開始される。先ず,シャッタS
が開放され,搬入口13から複数の未処理のウェハWが
カセットCに収容された状態で搬入され,搬入ステー
ジ11上に載置される。このダクト2内へのカセットC
の搬入は,例えばウェハ製造装置1の外部の搬送手段
(図示しない)により行われる。カセットCの搬入が
終了すると,直ちにシャッタSが閉じられる。
【0050】そして,搬送装置17によりカセットC
から一枚の未処理のウェハWが取り出され,第1の処理
ユニット群G1のアドヒージョンユニット22に搬送さ
れる。アドヒージョンユニット22では,例えばウェハ
W上に蒸気状のHMDSが塗布され,後に塗布されるレジス
ト液とウェハWとの密着性が向上される。続いてウェハ
Wは,搬送装置35によって冷却ユニット20に搬送さ
れ,所定温度に冷却される。冷却されたウェハWは,第
2の処理ユニット群G2の,例えば塗布処理ユニット2
4に搬送され,ウェハW上にレジスト液が塗布される。
この塗布処理では,レジスト液を供給されたウェハWが
所定の回転速度で回転され,ウェハW上にレジスト膜が
形成される。
【0051】続いて,ウェハWは,搬送装置35によっ
て第3の処理ユニット群G3の加熱ユニット32に搬送
され,ここでプリベーキング処理される。その後,ウェ
ハWは冷却ユニット30に搬送され冷却処理される。第
3の処理ユニット群G3で冷却処理されたウェハWは,
第4の処理ユニット群G4の露光処理ユニット34に搬
送され,光線により所定の回路パターンが露光される。
露光処理が終了すると,今度は搬送装置46によって第
5の処理ユニット群G5の加熱ユニット42に搬送さ
れ,ポストエクスポージャーベーキング処理が行われ
る。その後ウェハWは,冷却ユニット40に搬送され,
所定温度に冷却される。
【0052】続いて,ウェハWは,搬送装置46によっ
て第6の処理ユニット群G6の現像処理ユニット44に
搬送される。ここで,ウェハWには,現像液が液盛りさ
れ,ウェハWは,所定時間静止現像される。現像処理が
終了すると,ウェハWは,搬送装置46によって第7の
処理ユニット群G7の加熱ユニット50に搬送され,ポ
ストベーキング処理された後,冷却ユニット52に搬送
され冷却される。こうして冷却処理の終了したウェハW
は,搬送装置75により隣の検査ユニット群Kに搬送さ
れ,各検査ユニット60〜62で所定の検査が行われ
る。
【0053】各検査ユニット60〜62では,それぞれ
線幅検査,重なり検査,欠陥検査の合否が判定される。
そして,3つの検査で合格したウェハWは,搬送装置7
5により次の処理の行われる第8の処理装置群G8のエ
ッチングユニット70に搬送される。一方,それ以外の
ウェハW,すなわち一つの検査でも不合格のあった不良
ウェハWは,搬送装置75により第9の処理装置群G9
の剥離洗浄ユニット73に搬送される。なお,この搬送
装置75によるウェハWの選別搬送は,主制御装置80
により制御されている。つまり主制御装置80は,ウェ
ハWの検査結果に基づいて,当該ウェハWをエッチング
ユニット70に搬送するか,剥離洗浄ユニット73に搬
送するかを選択している。
【0054】前記不良ウェハWは,剥離洗浄ユニット7
3においてウェハW上のレジスト膜が剥がされ,洗浄さ
れる。これにより,不良ウェハWは,このフォト・リソ
処理が行われる前の状態に戻される。そして,このウェ
ハWは,例えば搬送装置17により,予め搬出ステージ
12に載置されている空のカセットCに一次的に収容
される。そして,例えばこのロットの最後の未処理ウェ
ハがカセットCからアドヒージョンユニット22に搬
送された後に,続けてカセットCのウェハWが通路2
aを通って第1の処理装置群G1のアドヒージョンユニ
ット23に搬送される。こうして,一旦不良とされたウ
ェハWに対して再度一連のフォト・リソ処理が施され
る。なお,搬入出部10にウェハWを収容できるバッフ
ァを別途設け,不良ウェハWをこのバッファに収容する
ようにしてもよい。
【0055】また,不合格のウェハWがあった時,その
検査結果が主制御装置80に出力され,補正プログラム
が実行される。そして,検査結果に基づいて所定の処理
ユニットの所定のパラメータが補正される。例えば線幅
検査の検査データに基づいて現像処理ユニット44の静
止現像時間や露光処理ユニット34の露光強度が補正さ
れる。また,重なり検査の検査データに基づいて露光処
理ユニット34の露光合わせ位置が補正され,欠陥検査
の検査データに基づいて塗布処理ユニット24のノズル
位置,露光処理ユニット34の露光焦点が補正される。
【0056】一方,全ての検査に合格し,エッチングユ
ニット70に搬送されたウェハWは,当該エッチングユ
ニット70において所定部分の食刻が行われる。その
後,搬送装置75により第9の処理ユニット群G9の残
渣洗浄ユニット72に搬送され,エッチング処理でウェ
ハW上に付着した不純物が除去される。洗浄の終了した
ウェハWは,例えば搬送装置17により搬出ステージ1
2に予め待機していたカセットCに収容される。そし
て,カセットCに所定枚数のウェハが収容されると,
搬出口14からカセット単位でウェハ製造装置1外に搬
出され,一連のフォト・リソ処理が終了する。
【0057】以上の実施の形態では,環状のダクト2内
に各処理ユニットを設けたので,各処理ユニットにおけ
る処理環境を厳密に制御することができる。また,ダク
ト2内から外部に漏れる気体が少ないので,ダクト2内
の雰囲気を制御する際の気体の供給量を減らすことがで
き,これに伴って気体供給装置90等の電力消費量を削
減できる。
【0058】また,上記気体供給装置90により,ダク
ト2内の雰囲気を所定雰囲気に置換できる。ダクト2の
通路2aの下部に出入り口19を設けたので,作業員が
ダクト2の内側からメンテナンスを行うことができる。
ダクト2に設けられたメンテナンス用の扉Mにより,ダ
クト2内の各処理ユニットのメンテナンスを好適に行う
ことができる。また,搬送装置17,35,46及び7
5をダクト2内に設けたので,搬送時にウェハWをダク
ト2外に出す必要がなく,ダクト2内の雰囲気を維持し
ながらウェハWの搬送を行うことができる。
【0059】ダクト2内に検査ユニット60〜61を備
えたので,ウェハWをダクト2外に出すことなくウェハ
Wの検査を行うことができる。また,処理中のウェハW
の不良を迅速に検出することができる。検査結果に基づ
いて各処理ユニットの所定のパラメータを変更する主制
御装置80により,各種処理の適正化が図られる。
【0060】搬入ステージ11と搬出ステージ12との
間でウェハWを搬送する搬送装置17を備えたので,検
査不合格のウェハWを元の状態に戻した後,第1の処理
装置群G1のアドヒージョンユニット22に搬送するこ
とができる。したがって,不合格のウェハWをダクト2
外に出すことなく,当該ウェハWのフォト・リソ処理を
再度やり直すことができる。このように,ウェハWをダ
クト2内において循環させることによって,一連の処理
を繰り返し行うことができる。上述したように不合格の
ウェハWを洗浄し,元の状態に戻すようにしたので,そ
のウェハWに再度処理を施すことができ,不良品となっ
て廃棄されるウェハの数を減らすことができる。
【0061】なお,以上の実施の形態では,気体供給装
置90における供給管93の噴出口の向きと供給圧によ
ってダクト2内のエアを循環させていたが,より積極的
に,処理時のウェハWの搬送方向と同じ方向にエアを循
環できるようにしてもよい。図8は,かかる一例を示す
ものであり,気体供給装置100の供給管101と吸引
管102とが,通路2aの外側壁に接続される。供給管
101は,吸引管102より通路2b側に接続される。
通路2a内であって,供給管101と吸引管102の接
続部の間には,仕切板103が設けられ,通路2aの通
路2b側と通路2d側とが仕切られる。この仕切板10
3には,ウェハWを通過させるための通過口104が設
けられ,当該通過口104には,シャッタPが取り付け
られる。そして,ウェハWの処理時には,供給管101
から所定の供給圧力のエアがダクト2内に供給され,吸
引管102からは,所定の吸引圧力でダクト2内の雰囲
気を吸引する。この結果,ダクト2内に,処理時のウェ
ハWの搬送経路に一致した半時計回りの循環気流が形成
される。こうすることによって,各処理ユニットの処理
環境を厳密に維持できる。
【0062】以上の実施の形態で記載した搬送装置1
7,35,46及び75は,各通路2a〜2dに一台ず
つ備えられていたが,例えば図9に示すように搬送装置
105が隣り合う処理ユニット群G1〜G9及び検査ユ
ニットK毎に備えられていてもよい。かかる場合,処理
の終了したウェハWを直ちに次の処理ユニットに搬送で
きるので,処理のスループットを向上させることができ
る。また,図10に示すように各通路2a〜2dの搬送
レール16,36,47,74が連結され,複数の通路
2a〜2dに搬送装置17,35,46及び75が移動
できるようにしてもよい。かかる場合,隣り合う通路間
の基板の搬送をスムースに行うことができる。なお,ダ
クト2の内側壁の内側に全ての処理ユニット及び検査ユ
ニットにアクセスできる搬送装置を設け,その搬送装置
で各処理ユニット及び検査ユニット間のウェハWの搬送
を行うようにしてもよい。なお,上述の搬送装置の数
は,処理ユニットの数等によって任意に変更できる。
【0063】以上の実施の形態では,ウェハWを収容す
るカセットCを載置する搬入ステージ11と搬出ステー
ジ12をダクト2内に設けていたが,例えば搬入ステー
ジと搬出ステージをダクト2外に設け,ダクト2内の搬
送装置17がダクト2外のカセットに直接アクセスし,
ウェハWの搬入出を行うようにしてもよい。
【0064】図11は,かかる一例を示すものであり,
ウェハ製造装置105には,搬入ステージ110と搬出
ステージ111とがダクト2の通路2aの外側に隣接し
て設けられている。この搬入ステージ110と搬出ステ
ージ111に載置されるカセットD,D,D,D
は,例えば図12に示すように筐体112が略六面体
状に形成され,側面の一面112aに上下動自在又は取
り外し可能なドア113を有している。筐体112内に
は,複数の支持具114が取り付けられており,複数の
ウェハWが水平に収容できるようになっている。
【0065】ダクト2における通路2aの外側面2eに
は,図11に示すようにカセットD ,D内のウェハ
Wをダクト2内に搬入するための複数の搬入口115
と,ダクト2からカセットD,D内にウェハWを搬
出するための複数の搬出口116とが設けられている。
この搬入口115と搬出口116は,前記筐体112の
一面112aに適合する形状に形成されている。すなわ
ち,前記一面112aを搬入口115又は搬出口116
に合致させた際には,当該搬入口115や搬出口116
がカセットD,D,D,Dにより塞がれ,ダク
ト2内の雰囲気が搬入口115や搬出口116から漏れ
ないようになっている。
【0066】カセットD,D,D,Dは,ドア
113を,搬入口115又は搬出口116に接着した状
態で搬入ステージ110又は搬出ステージ111に載置
できる。また,搬入口115と搬出口116には,シャ
ッタSが設けられており,所定のタイミングで搬入口1
15と搬出口116を開閉できる。一方,通路2aに
は,ウェハWを収容できる待機部としてのバッファBが
備えられており,このバッファBには,例えば搬送装置
17がアクセスできる。
【0067】そして,フォト・リソ処理が行われる際に
は,例えば未処理のウェハWを収容したカセットD
搬入ステージ110に載置され,カセットDのドア1
13がダクト2のシャッタSに密着される。その後シャ
ッタSとドア113が開放され,搬送装置17によりカ
セットD内のウェハWがダクト2内に搬入される。ダ
クト2内に搬入されたウェハWは,上述した実施の形態
と同様にダクト2に沿って反時計回りに順次各処理ユニ
ットに搬送され,処理される。そして,最後の洗浄処理
が終了すると,予め搬出ステージ111に載置されてい
るカセットDのドア113とシャッタSが開放され,
搬送装置17により当該カセットD内にウェハWが収
容される。ウェハWの収容が終了すると,ドア113と
シャッタSが閉じられ,その後当該カセットDが図示
しない搬送装置によりウェハ製造装置105外に搬送さ
れる。
【0068】一方,処理中の検査で不合格になったウェ
ハWは,剥離洗浄された後,一旦バッファBに収容され
る。そして,例えば上述した実施の形態同様に同じロッ
トの最後のウェハに続いて,搬送装置17により第1の
処理ユニット群G1に搬送され,再度一連の処理が施さ
れる。
【0069】この一例では,ダクト2内に各処理ユニッ
ト等が備えられており,各処理ユニットにおけるウェハ
Wの処理環境を厳密に制御することができる。また,ウ
ェハWの搬入出の際にダクト2内の雰囲気が外部に漏れ
ることがないので,ダクト2内の処理環境を厳格に制御
できる。また,バッファBを備えたので,検査不合格の
ウェハWを待機させ,所定のタイミングで処理のやり直
しを行うことができる。なお,シャッタSがカセットD
〜Dのドア113を保持し,カセットD〜D
一面112aを開閉すると共に,搬入口115又は搬出
口116も開閉するようにしてもよい。
【0070】ウェハ製造装置1に搭載する処理ユニット
の種類,数は,本実施の形態のものに限られず,任意に
変更できる。また,本発明は,ウェハW以外の基板例え
ばLCD基板,マスク基板,レクチル基板等の処理装置
にも適用できる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば,適切な処理環境を維持
するための消費電力等を削減できるので,ランニングコ
ストを低減できる。また,高精度な雰囲気制御が実現で
き,歩留まりも向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるウェハ製造装置の斜視図
である。
【図2】図1のウェハ製造装置の構成の概略を示す平面
図である。
【図3】通路2bの縦断面の説明図である。
【図4】通路2cの縦断面の説明図である。
【図5】通路2dの縦断面の説明図である。
【図6】検査ユニットの構成の概略を示す説明図であ
る。
【図7】フォト・リソ処理のフロー図である。
【図8】気体供給装置の他の配置例を示すウェハ製造装
置の斜視図である。
【図9】搬送装置の他の配置例を示すウェハ製造装置の
平面図である。
【図10】搬送レールを連結した場合のウェハ製造装置
の平面図である。
【図11】ウェハ製造装置の他の構成例を示す平面図で
ある。
【図12】カセットの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ウェハ製造装置 2 ダクト 2a〜2d 通路 11 搬入ステージ 12 搬出ステージ 17,35,46,75 搬送装置 90 気体供給装置 G1〜G9 処理ユニット群 K 検査ユニット群 W ウェハ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対して複数の処理を行う処理装置
    であって,所定の雰囲気に維持可能で,かつ当該雰囲気
    が循環可能な閉鎖通路を備え,当該閉鎖通路内には,こ
    の処理装置に搬入された基板を載置する搬入載置部と,
    基板に対して塗布液を塗布して塗布処理を行う塗布処理
    部と,基板に対して露光処理を行う露光処理部と,基板
    に対して現像処理を行う現像処理部と,基板に対してエ
    ッチング処理を行うエッチング処理部と,基板に対して
    洗浄処理を行う洗浄処理部と,この処理装置から搬出さ
    れる基板を載置する搬出載置部と,がこの順番に配置さ
    れ,さらに,前記搬入載置部の基板を,前記各処理部に
    前記順番で搬送し前記搬出載置部に戻すことのできる搬
    送手段を備えたことを特徴とする,処理装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は,前記搬入載置部と搬出
    載置部との間で基板を搬送できることを特徴とする,請
    求項1に記載の処理装置。
  3. 【請求項3】 基板に対して複数の処理を行う処理装置
    であって,所定の雰囲気に維持可能で,かつ当該雰囲気
    が循環可能な閉鎖通路を備え,当該閉鎖通路内には,基
    板に対して塗布液を塗布して塗布処理を行う塗布処理部
    と,基板に対して露光処理を行う露光処理部と,基板に
    対して現像処理を行う現像処理部と,基板に対してエッ
    チング処理を行うエッチング処理部と,基板に対して洗
    浄処理を行う洗浄処理部と,がこの順番に配置され,さ
    らに,前記閉鎖通路内に基板を搬入するための搬入口
    と,前記閉鎖通路内から基板を搬出するための搬出口
    と,前記搬入口から搬入された基板を前記各処理部に前
    記順番で搬送し前記搬出口から搬出できる搬送手段と,
    を備え,前記搬出口と搬入口には,シャッタが設けられ
    ていることを特徴とする,処理装置。
  4. 【請求項4】 前記閉鎖通路内には,前記洗浄処理の終
    了した基板を待機させる待機部が備えられ,前記搬送手
    段は,前記待機部の基板を前記各処理部に前記順番で搬
    送し前記搬出口から搬出できることを特徴とする,請求
    項3に記載の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段は,前記閉鎖通路内に備え
    られていることを特徴とする,請求項1,2,3又は4
    のいずれかに記載の処理装置。
  6. 【請求項6】 前記閉鎖通路内に所定の気体を供給する
    気体供給装置を備えることを特徴とする,請求項1,
    2,3,4又は5のいずれかに記載の処理装置。
  7. 【請求項7】 前記閉鎖通路内には,基板に対して所定
    の検査を行う検査部が備えられていることを特徴とす
    る,請求項1,2,3,4,5又は6のいずれかに記載
    の処理装置。
  8. 【請求項8】 前記検査部は,前記現像処理部と前記エ
    ッチング処理部との間に配置されることを特徴とする,
    請求項7に記載の処理装置。
  9. 【請求項9】 前記検査部は,前記エッチング処理が行
    われる前の基板を検査できるものであり,この処理装置
    は,当該検査部の検査結果に基づいて,当該検査された
    基板を前記エッチング処理部に搬送するか,若しくは前
    記洗浄処理部に搬送するかを選択する制御装置を備えた
    ことを特徴とする,請求項7又は8のいずれかに記載の
    処理装置。
  10. 【請求項10】 前記検査部の検査結果に基づいて,前
    記各処理部の処理条件を変更する制御装置を備えたこと
    を特徴とする,請求項7,8又は9のいずれかに記載の
    処理装置。
  11. 【請求項11】 前記閉鎖通路は,平面から見て略環状
    に形成されており,この処理装置は,作業員が前記略環
    状の閉鎖通路の内側に出入りするための出入り口を備え
    ていることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9又は10のいずれかに記載の処理装置。
  12. 【請求項12】 前記閉鎖通路には,閉鎖通路内の前記
    処理部又は/及び前記搬送手段のメンテナンスを行うた
    めの扉が設けられていることを特徴とする,請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8,9,10又は11のいず
    れかに記載の処理装置。
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