JP2003238926A - 感圧接着剤 - Google Patents

感圧接着剤

Info

Publication number
JP2003238926A
JP2003238926A JP2002044233A JP2002044233A JP2003238926A JP 2003238926 A JP2003238926 A JP 2003238926A JP 2002044233 A JP2002044233 A JP 2002044233A JP 2002044233 A JP2002044233 A JP 2002044233A JP 2003238926 A JP2003238926 A JP 2003238926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
weight
acrylate
pressure
sensitive adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002044233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4338350B2 (ja
Inventor
Hajime Miyanaga
肇 宮永
Shinya Miyata
進也 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chuo Rika Kogyo Corp
Original Assignee
Chuo Rika Kogyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chuo Rika Kogyo Corp filed Critical Chuo Rika Kogyo Corp
Priority to JP2002044233A priority Critical patent/JP4338350B2/ja
Publication of JP2003238926A publication Critical patent/JP2003238926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4338350B2 publication Critical patent/JP4338350B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼り付けた後、加熱したり、長期間放置して
も、接着力が一定範囲内に保持され、再剥離の際の糊残
りや基材切れ等が防止され、また、被着体表面に曇りが
生じにくいエマルジョン型感圧接着剤を提供することを
目的とする。 【解決手段】 エチレン−酢酸ビニル共重合体又はエチ
レン−酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体(A)の存在下、この共重合体(A)100重量部あ
たり、炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル(B)100〜2000重量
部を、反応性乳化剤を用いて乳化重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粘着テープ、粘
着ラベル、粘着シート等に使用されるエマルジョン状の
感圧接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着テープ、粘着ラベル、粘着シート等
に用いられる感圧接着剤は、おもに天然ゴム系を中心と
したゴム系のものとアクリル系のものに分類される。ゴ
ム系のものはタックに富み、常温および低温での粘着バ
ランスに優れているが、耐熱性や耐候性が十分でないた
め、アクリル系接着剤が主流になりつつある。アクリル
系接着剤の利点としては、耐熱性、耐候性に優れ、また
様々な要求物性に応じて、共重合モノマーを選択できる
ことがあげられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
アクリル系感圧接着剤は、貼り付けた後、加熱したり、
長期間放置することにより、接着力が増大し、これによ
り再剥離の際の糊残りや基材切れ等が生じるため、作業
性が悪くなるという問題点を有する。
【0004】また、アクリル系接着剤は、溶剤型とエマ
ルジョン型に分類される。溶剤型においては、上記の問
題に対して様々な試みがなされているが、その重合方法
のため、凝集力のある高重合度のポリマーが得られにく
いという欠点がある。さらに、凝集力のないポリマーか
らなる感圧接着剤を用いると、特に高温時、被着体への
糊残り、汚染の問題が生じやすく、更に塗布乾燥時に揮
発する溶剤の回収が困難となりやすく、作業性、設備の
コスト、環境上の立場から問題を有する。
【0005】一方、上記のエマルジョン型は溶剤型に比
べ高重合度のポリマーが得られ、塗布乾燥時に溶剤の回
収の問題はないが、接着剤層中に乳化剤が残留するた
め、被着体の表面に曇りが生じる問題を有する。
【0006】そこで、この発明は、貼り付けた後、加熱
したり、長期間放置しても、接着力が一定範囲内に保持
され、再剥離の際の糊残りや基材切れ等が防止され、ま
た、被着体表面に曇りが生じにくいエマルジョン型感圧
接着剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、エチレン−
酢酸ビニル共重合体又はエチレン−酢酸ビニル−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体(A)の存在下、この
共重合体(A)100重量部あたり、炭素数1〜12の
アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル(B)100〜2000重量部を、反応性乳化剤を用
いて乳化重合してなるエマルジョンを含有する感圧接着
剤を用いることにより、上記課題を解決したのである。
【0008】(A)成分を使用するので、貼り付けた
後、加熱したり、長期間放置しても、接着力を一定範囲
内に保持することができる。このため、再剥離の際の糊
残りや基材切れ等が防止される。
【0009】また、反応性乳化剤を使用して乳化重合を
行うので、乳化剤が、重合体中に取り込まれて、乳化剤
の被着体への移行が抑制され、被着体表面の曇りが生じ
にくくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を説明
する。この発明にかかる感圧接着剤は、エチレン−酢酸
ビニル系共重合体(以下、「(A)成分」と称する。)
の存在下、炭素数1〜12のアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル(以下、「(B)成
分」と称する。)を、反応性乳化剤を用いて乳化重合し
てなるエマルジョンを含有する樹脂組成物である。
【0011】上記(A)成分としては、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−(メタ)アク
リル酸エステル共重合体等があげられる。このエチレン
−酢酸ビニル共重合体(以下、「EVA」と略する。)
とは、エチレンと酢酸ビニルからなる共重合体をいう。
また、上記エチレン−酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体とは、エチレン、酢酸ビニル及び(メ
タ)アクリル酸エステルからなる共重合体をいう。
【0012】上記(A)成分を構成するエチレン含有量
は、10〜30重量%がよく、15〜25重量%が好ま
しい。10重量%より少ないと、被着体への初期粘着力
が不十分となることがある。一方、30重量%より多い
と、凝集力が不足して、再剥離時の糊残りを生じる場合
がある。
【0013】また、上記(A)成分を構成する酢酸ビニ
ル含有量は、90〜20重量%がよく、85〜50重量
%が好ましく、80〜70重量%がより好ましい。20
重量%より少ないと、再剥離時に糊残りを生じることが
ある。一方、90重量%より多いと、初期の粘着力が不
足しやすい。
【0014】さらに、上記(A)成分を構成する(メ
タ)アクリル酸エステル含有量は、0〜50重量%がよ
く、0〜20重量%が好ましい。50重量%より多い
と、粘着力が経時的に増大して、再剥離時の糊残りが生
じることがある。
【0015】上記(メタ)アクリル酸エステルとして
は、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル
酸ブチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオク
チル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アク
リル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、
(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ラウリ
ル等があげられる。
【0016】上記(A)成分は、エマルジョンとして用
いるのが好ましく、このようなエマルジョンは、(A)
成分を構成する各単量体を乳化剤の下で、水又は水を主
成分とし、これに水と相溶性のあるメタノール、エタノ
ール等のアルコール等の溶媒を加えた混合溶液等の水系
媒体中で乳化重合させて得ることができる。
【0017】上記(B)成分を構成する炭素数1〜12
のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸アミ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−オク
チル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリ
ル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)
アクリル酸ラウリル等があげられる。なお、この発明に
おいて、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」又は
「メタクリル」のいずれかを意味する。
【0018】上記(A)成分と(B)成分の混合比は、
(A)成分100重量部あたり、(B)成分100〜2
000重量部がよく、200〜1000重量部が好まし
い。100重量部より少ないと、得られる感圧接着剤に
十分な接着力が得られない場合があり、2000重量部
より多いと、加熱又は経時的な理由により接着力の上昇
が生じ、再剥離する際、糊残りや基材切れ等を生じる場
合がある。
【0019】上記の(B)成分に加えて、この(B)成
分と共重合可能な単量体(以下、「(C)成分」と略す
る。)を加えてもよい。これを加えることにより、共重
合体の凝集力を高くして、再剥離時の糊残りを少なくす
ることができる。
【0020】この(C)成分の例としては、α,β−不
飽和カルボン酸、α,β−不飽和カルボン酸アルキルエ
ステル、α,β−不飽和アミド化合物、α,β−不飽和
ニトリル、芳香族不飽和炭化水素、脂肪族ビニルエステ
ル等があげられる。上記α,β−不飽和カルボン酸の具
体例としては、(メタ)アクリル酸等があげられる。
【0021】上記α,β−不飽和カルボン酸アルキルエ
ステルの具体例としては、(メタ)アクリル酸ラウリ
ル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル
酸イソテトラデシル、(メタ)アクリル酸セチル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプ
ロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル等
の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、
(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アク
リル酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ブ
トキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキ
ルエステル、及び(メタ)アクリル酸グリシジルエステ
ル等のグリシジル化合物があげられる。
【0022】上記α,β−不飽和アミド化合物の具体例
としては、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミ
ド、N−メトキシブチル(メタ)アクリルアミド等があ
げられる。
【0023】上記α,β−不飽和ニトリルの具体例とし
ては、(メタ)アクリロニトリル等があげられる。上記
芳香族不飽和炭化水素の具体例としては、スチレン、α
−メチルスチレン等があげられる。上記脂肪族ビニルエ
ステルの具体例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、バーサチック酸ビニル等があげられる。
【0024】上記(C)成分の使用量は、上記(B)成
分の使用量の50重量%以下が好ましい。50重量%を
超えると、粘着力が低下して、初期の粘接着力が不十分
となることがある。上記(A)成分に(B)成分及び必
要に応じて(C)成分を加えた後、反応性乳化剤を用い
て乳化重合することにより、感圧接着剤エマルジョンが
得られる。
【0025】上記反応性乳化剤とは、その化学構造中に
不飽和結合を有する乳化剤をいい、その具体例として
は、以下に示す構造式(1)〜(4)のものがあげられ
る。
【0026】
【化1】
【0027】これらの反応性乳化剤は1種のみを用いて
もよいし、また、2種以上を組み合せて用いてもよい。
【0028】このような反応性乳化剤を使用して乳化重
合することにより、乳化剤の被着体への移行が抑制さ
れ、被着体表面の曇りが生じにくくなる。また、この発
明にかかる感圧接着剤を使用したテープなどの剥離時に
被着体が汚染されない。
【0029】反応性乳化剤の使用量は、全モノマー成分
((A)成分〜(C)成分)の合計量に対して0.2〜
10%であることが好ましく、0.5〜5%であること
がより好ましい。0.2%より少ない場合、乳化重合反
応時に凝集物の発生が多くなり、10%より多い場合、
被着体への汚染性が懸念される。これら反応性乳化剤と
しては、アデカリアソープSE−10N(旭電化工業
(株)製)、ラテムルS−180(花王(株)製)、エ
レミノールJS−2(三洋化成工業(株)製)、アクア
ロンHS−10(第一工業製薬(株)製)、アントック
スMS−60(日本乳化剤(株)製)などがあげられ
る。
【0030】乳化重合に際して、上記(A)成分〜
(C)成分、及び反応性乳化剤の他に、非反応性乳化
剤、重合開始剤、重合調整剤(分子量調整剤)、その他
の添加剤が必要に応じて、この発明の目的・効果を損な
わない範囲で加えられる。
【0031】反応性乳化剤と一般に乳化重合で用いられ
る非反応性乳化剤とを併用して用いてもよい。この非反
応性乳化剤の具体例としては以下のものがあげられる。
アニオン性のものとして、オレイン酸カリウム、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、アルカンスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタ
レンスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルアリールエー
テル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル燐酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリ
ールエーテル燐酸エステル塩等があげられる。
【0032】ノニオン性のものとして、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルア
リールエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレン
ブロックポリマー、ポリオキシエチレングリコール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル等があげられる。
【0033】カチオン性のものとして、ステアリルアミ
ン塩酸塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチルオクタデシルアンモニウムクロライド等
があげられる。両イオン性のものとして、ラウリルベタ
イン、ラウリルジメチルアミンオキサイド等があげられ
る。
【0034】これらの非反応性乳化剤の使用量は、反応
性乳化剤の使用量にも関連するが、全モノマー成分
((A)成分〜(C)成分)に対して5.0重量%以下
であることが好ましく、3.0重量%以下であることが
より好ましい。5.0重量%よりも多い場合、耐汚染性
を低下させる傾向がある。
【0035】上記重合開始剤としては、過酸化物系開始
剤、アゾ系開始剤や過硫酸塩系開始剤があげられる。上
記過酸化物系開始剤としては、例えば、ベンゾイルペル
オキシド、ラウロイルペルオキシド、メチルエチルケト
ンペルオキシド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルヒ
ドロペルオキシド、過酸化水素等があげられる。
【0036】上記アゾ系開始剤としては、例えばアゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビスシアノバレリアン酸、
アゾビスシアノペンタン酸、アゾビス−2−アミジノプ
ロパン塩酸塩等があげられる。上記過硫酸塩系開始剤と
しては、例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、
過硫酸ナトリウム等があげられる。
【0037】上記重合調整剤(分子量調整剤)として
は、例えばチオグリコール酸、ブチルメルカプタン、オ
クチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、ラウリル
メルカプタン、2−エチルヘキシルチオグリコレート、
2−メルカプトエタノール等があげられる。
【0038】上記乳化重合は、好適には、乳化剤水溶液
に重合開始剤の存在下で、各モノマー成分、乳化剤及び
水からなるモノマーエマルジョンを加えることによって
行なわれる。より好ましくは、上記乳化剤水溶液に重合
開始剤を加え、これにモノマーエマルジョンを滴下する
ことによって行なわれる。この際、重合温度は40〜9
0℃であることが好ましく、60〜80℃であることが
より好ましい。また、モノマーエマルジョンの添加終了
後、熟成反応を行なわせることが好ましい。その際の反
応温度は好ましくは60〜90℃、より好ましくは60
〜80℃であり、反応時間は好ましくは2〜5時間、よ
り好ましくは3〜4時間である。
【0039】その他の添加剤としては、必要に応じて、
防腐剤、防カビ剤、増粘剤、濡れ剤、消泡剤、粘着付与
樹脂、可塑剤などを配合して用いることができる。ま
た、pH調整剤として、アンモニア水、苛性ソーダ、苛
性カリ、炭酸ナトリウムなどを用いることもできる。な
お、これらその他の添加剤は、乳化重合時だけでなく、
乳化重合終了後に添加することもできる。
【0040】上記の防腐剤、防カビ剤、増粘剤の添加量
は、得られる樹脂分に対して0.01〜3.0%である
ことが好ましく、0.02〜2.0%であることがより
好ましい。0.01%より少ない場合、添加剤の充分な
効果が得られず、3.0%より多い場合、被着体への汚
染の原因となる傾向がある。一方、粘着付与樹脂、可塑
剤の添加量は、樹脂に対して2.0〜20.0%である
ことが好ましく、5.0〜15.0%であることがより
好ましい。2.0%より少ない場合、添加剤の充分な効
果が得られず、20.0%より多い場合、被着体への汚
染の原因となる傾向がある。
【0041】この発明にかかる感圧接着剤は、粘着テー
プ、粘着ラベル又は粘着シート等の感圧接着剤として使
用することができる。
【0042】
【実施例】以下に実施例を用いてさらに詳細に説明す
る。なお、下記実施例及び比較例における測定方法につ
いて説明する。
【0043】<初期接着力の測定>被着体をステンレス
(SUS)板とし、JIS Z 0237に準じて18
0°引き剥がし接着力の測定を行った。
【0044】<加熱後の接着力の測定>被着体をSUS
板とし、150℃雰囲気下、1時間放置した後、JIS
Z0237に準じて180°引き剥がし接着力の測定
を行った。また、このときの汚染の状態を確認し、下記
の基準で判断した。 ○:汚染なし △:わずかに汚染あり ×:全面に汚染あり
【0045】<経時促進試験>被着体をSUS板とし、
東洋精機(株)製耐候促進試験機;アトラス・ユーブン
コンにおいて、60℃雰囲気、紫外線照射下で4時間、
40℃雰囲気、湿度90%下で4時間の1サイクル8時
間を、9サイクル、合計72時間放置した後、JIS
Z 0237に準じて180°引き剥がし接着力の測定
を行った。また、このときの汚染の状態を確認し、下記
の基準で判断した。 ○:汚染なし △:わずかに汚染あり ×:全面に汚染あり
【0046】(実施例1)温度計、還流冷却器、撹拌装
置及び滴下ロートを備えた反応容器に、55%エチレン
−酢酸ビニル共重合系エマルジョン(住友化学工業
(株)製:スミカフレックス920)100重量部(エ
マルジョン中の固形分として55重量部)と水150重
量部を仕込み、70℃に昇温した。次に、アクリル酸2
−エチルヘキシル(2−EHA)450重量部、メタク
リル酸(MAA)25重量部、アクリロニトリル(A
N)25重量部、反応性乳化剤エレミノールJS−2
(三洋化成工業(株)製)7.5重量部、水210重量
部を混合した調整液を、アゾビス−2−アミジノプロパ
ン塩酸塩(和光純薬(株)製;V−50)0.3gを反
応容器に加えた後、2時間かけて滴下した。その後、8
0℃で2時間熟成して、感圧接着性樹脂組成物となるエ
マルジョン組成物を得た。次いで、得られた感圧接着剤
をアプリケーターを用いて紙基材に、乾燥後の塗膜の厚
さが30μmになるように塗工し、乾燥したのち、10
mm×150mmに、また後記のタック試験用に100
mm×100mmに切断して、試験片を作製した。得ら
れた試験片を用いて、上記の方法に従って、諸特性を測
定又は評価した。その結果を表1に示す。
【0047】(実施例2〜7、比較例1〜4)表1に示
す(A)成分、(B)成分、(C)成分、反応性乳化
剤、及び/又は非反応性乳化剤を用いた以外は、実施例
1と同様にしてエマルジョン組成物を得、試験片を作製
し、測定又は評価した。その結果を表1に示す。
【0048】なお、表1中の(A)成分(エチレン−酢
酸ビニル系共重合体)の略号は、下記のものを意味す
る。 ・S−920:住友化学工業(株)製、エチレン−酢酸
ビニル−アクリル酸共重合体、固形分55%、Tg=−
40℃ ・S−401:住友化学工業(株)製、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、固形分55%、Tg=0℃
【0049】また、表1中の(B)成分及び(C)成分
の略号は、下記のものを意味する。 ・2EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル ・BA :アクリル酸ブチル ・AN :アクリロニトリル ・MMA :メタクリル酸メチル ・AA :アクリル酸 ・MAA :メタクリル酸
【0050】さらに、表1中の乳化剤の略号は、以下の
ものを意味する。 ・JS−2 :三洋化成工業(株)製 エレミノールJ
S−2、反応性乳化剤、固形分40% ・HS−10:第一工業製薬(株)製、反応性乳化剤、
固形分100% ・F−65 :花王(株)製、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、固形分65%
【0051】
【表1】
【0052】[結果の評価] (1)実施例1〜7に示す通り、(A)成分100重量
部あたり、(B)成分100重量部(実施例4)〜89
0重量部(実施例2)、及び(C)成分を、反応性乳化
剤を用いて乳化重合して得られるエマルジョンを含有す
る感圧接着剤は、初期の接着力が良好であり、かつ、加
熱したり、長時間放置した後も接着力を一定の範囲内に
維持できると共に、再剥離時の糊残りの問題もおこらな
い。
【0053】(2)比較例1,2は、(A)成分がない
場合や、(A)成分の量が不十分な場合であり、加熱や
経時によって接着力が増大して、再剥離時に糊残りが起
こり、また、基材の破壊が起こる可能性がある。 (3)比較例3は、(B)成分の使用量が不足した場合
であり、初期、加熱後及び経時後のいずれにおいても、
接着力が不足している。 (4)比較例4は、反応性を有さない通常の乳化剤のみ
を用いた場合であり、再剥離の際の糊残りが発生してい
る。
【0054】
【発明の効果】この発明にかかる感圧接着剤は、(A)
成分を使用するので、貼り付けた後、加熱したり、長期
間放置しても、接着力を一定範囲内に保持することがで
きる。このため、再剥離の際の糊残りや基材切れ等が防
止される。
【0055】また、反応性乳化剤を使用して乳化重合を
行うので、乳化剤は、重合体中に取り込まれて、乳化剤
の被着体への移行が抑制され、被着体表面の曇りが生じ
にくくなる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体又はエチ
    レン−酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合
    体(A)の存在下、この共重合体(A)100重量部あ
    たり、炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)ア
    クリル酸アルキルエステル(B)100〜2000重量
    部を、反応性乳化剤を用いて乳化重合してなるエマルジ
    ョンを含有する感圧接着剤。
  2. 【請求項2】 上記(メタ)アクリル酸アルキルエステ
    ル(B)に加えて、これと共重合可能な単量体(C)
    を、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)の
    使用量の50重量%以下を用いて乳化重合する請求項1
    に記載の感圧接着剤。
  3. 【請求項3】 上記共重合可能な単量体(C)が、α,
    β−不飽和カルボン酸アルキルエステル又はα,β−不
    飽和ニトリルである請求項2に記載の感圧接着剤。
  4. 【請求項4】 粘着テープ、粘着ラベル又は粘着シート
    用に使用される請求項1乃至3のいずれかに記載の感圧
    接着剤。
JP2002044233A 2002-02-21 2002-02-21 感圧接着剤 Expired - Lifetime JP4338350B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002044233A JP4338350B2 (ja) 2002-02-21 2002-02-21 感圧接着剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002044233A JP4338350B2 (ja) 2002-02-21 2002-02-21 感圧接着剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003238926A true JP2003238926A (ja) 2003-08-27
JP4338350B2 JP4338350B2 (ja) 2009-10-07

Family

ID=27783696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002044233A Expired - Lifetime JP4338350B2 (ja) 2002-02-21 2002-02-21 感圧接着剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4338350B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100521227B1 (ko) * 2003-12-30 2005-10-17 김동수 감압접착층을 구비한 패널 지지용 스틸 빔 및 이를 이용한시공방법
JP2007321036A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Three M Innovative Properties Co 塗装用マスキングテープ、マスキング材及び塗装方法
JP2009138187A (ja) * 2007-11-13 2009-06-25 Tosoh Corp 共重合体及びその製造方法
JP2012077119A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Dainippon Toryo Co Ltd 水性樹脂組成物
WO2017051065A1 (en) 2015-09-24 2017-03-30 Upm Raflatac Oy An adhesive for labels, a label and label laminate

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100521227B1 (ko) * 2003-12-30 2005-10-17 김동수 감압접착층을 구비한 패널 지지용 스틸 빔 및 이를 이용한시공방법
JP2007321036A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Three M Innovative Properties Co 塗装用マスキングテープ、マスキング材及び塗装方法
JP2009138187A (ja) * 2007-11-13 2009-06-25 Tosoh Corp 共重合体及びその製造方法
JP2012077119A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Dainippon Toryo Co Ltd 水性樹脂組成物
WO2017051065A1 (en) 2015-09-24 2017-03-30 Upm Raflatac Oy An adhesive for labels, a label and label laminate
CN108136725A (zh) * 2015-09-24 2018-06-08 Upm拉弗拉塔克公司 用于标签的粘合剂,标签和标签层叠体
US20180265747A1 (en) * 2015-09-24 2018-09-20 Upm Raflatac Oy An adhesive for labels, a label and label laminate
EP3352984A4 (en) * 2015-09-24 2019-05-22 UPM Raflatac Oy ADHESIVE FOR LABELS, LABEL AND LAMINATE LAMINATE
US10836938B2 (en) 2015-09-24 2020-11-17 Upm Raflatac Oy Adhesive for labels, a label and label laminate

Also Published As

Publication number Publication date
JP4338350B2 (ja) 2009-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4422239B2 (ja) アクリルエマルジョン型感圧接着剤およびこれを用いた感圧接着剤製品
JP5320683B2 (ja) 水分散型アクリル系粘着剤組成物及び両面粘着テープ
KR101614341B1 (ko) 점착성이 우수한 아크릴계 에멀젼 수지 및 이의 제조방법
JP2003027026A (ja) 再剥離用水分散型感圧性接着剤
JP2006524741A (ja) 可塑剤耐性を有する剥離可能な感圧接着剤
KR20180075307A (ko) 점착제 조성물의 제조 방법
JP2006249191A (ja) 粘着剤組成物
JP4422240B2 (ja) アクリルエマルジョン型感圧接着剤およびこれを用いた感圧接着剤製品
JP4174974B2 (ja) 粘着剤組成物および粘着ラベル又はテープ
JP2006124640A (ja) 粘着剤組成物
JP2002080809A (ja) 水性エマルジョン型感圧接着剤
JP4763379B2 (ja) 感圧接着性樹脂組成物
JP2006282733A (ja) 物品の仮止め固定用粘着テープおよび仮止め固定物品
JP4338350B2 (ja) 感圧接着剤
JPH05105856A (ja) 水分散性粘着剤組成物及び粘着テープ、ラベルもしくはシート
JP2011094123A (ja) 粘着テープ
JP2011080045A (ja) 粘着テープ
JPH09157618A (ja) アクリル系粘着剤組成物
JP4161649B2 (ja) 感熱性粘着剤組成物および感熱性粘着シート又はラベル
JP4061450B2 (ja) 粘着剤組成物および粘着ラベル又はテープ
JP2002003808A (ja) 再剥離型感圧接着剤およびその感圧接着シ―ト
JP5733672B2 (ja) 水系エマルジョン型感圧接着剤
JPH0885779A (ja) 再剥離型感圧接着剤とその接着シ―ト類
JP2016037505A (ja) 粘着剤
JP2000303046A (ja) ポリエステルフイルム接着用のアクリル系感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4338350

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150710

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term