JP2003238261A - 塩基性耐火モルタル - Google Patents
塩基性耐火モルタルInfo
- Publication number
- JP2003238261A JP2003238261A JP2002040232A JP2002040232A JP2003238261A JP 2003238261 A JP2003238261 A JP 2003238261A JP 2002040232 A JP2002040232 A JP 2002040232A JP 2002040232 A JP2002040232 A JP 2002040232A JP 2003238261 A JP2003238261 A JP 2003238261A
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- JP
- Japan
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- refractory
- weight
- parts
- pts
- refractory mortar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】加水混練後、長時間にわたってキャスタブル耐
火物の粘度、接着性が変化せず、低温から高温まで各種
温度域で加熱しても、充分な接着強度が得られ施工性に
優れた塩基性耐火モルタルを提供するものである。 【解決手段】７０重量部以上のマグネシア原料と、３０
重量部以下のアルミナ及びシリカ原料とを含む耐火原料
１００重量部に対し、アルミン酸ソーダを１〜２重量
部、溶融シリカ微粉２〜３重量部含むことを特徴とする
塩基性耐火モルタルある。
火物の粘度、接着性が変化せず、低温から高温まで各種
温度域で加熱しても、充分な接着強度が得られ施工性に
優れた塩基性耐火モルタルを提供するものである。 【解決手段】７０重量部以上のマグネシア原料と、３０
重量部以下のアルミナ及びシリカ原料とを含む耐火原料
１００重量部に対し、アルミン酸ソーダを１〜２重量
部、溶融シリカ微粉２〜３重量部含むことを特徴とする
塩基性耐火モルタルある。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は塩基性耐火モルタル
に係わり、特に溶鋼取鍋、タンディッシュ用上ノズルの
セットに用いるのに適する塩基性耐火モルタルに関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、溶鋼取鍋に用いられる耐火煉瓦の
目地部に充填する目地充填材やタンディッシュ用上ノズ
ルの取付けには、塩基性耐火モルタルが用いられてい
る。この種の塩基性耐火モルタルには、マグネシアにア
ルミナあるいは純スピネルなどからなる耐火物原料に結
合材として、アルミン酸ソーダを添加するものが知られ
ている。 【０００３】特開平９−１３２４６５号公報には、マグ
ネシア，純スピネル及びマグネシアリッチスピネルの１
種以上を９０重量部以上含む耐火原料１００重量部に対
し、アルミン酸ナトリウムを２〜２０重量部含有するキ
ャスタブル耐火物が記載されている。この公報記載のキ
ャスタブル耐火物は、室温から高温まで高強度を有する
と共に、スラグに対する耐食性に優れ、かつスラリー粘
性が安定し、更に昇温時の爆裂の危険性が少ない。これ
に対して、上記のような目地充填材として使用される塩
基性耐火モルタルは、一定量混練したものを適宜使用し
ていくのが通例で有り、加水混練後、２日経過しても塩
基性キャスタブル耐火物としての粘度、接着性は変化し
ないものが望まれている。しかしながら、公報記載のキ
ャスタブル耐火物は、加水混練後、長時間にわたって耐
火物の粘度、接着性を期待できず、目地充填材としては
適さない。 【０００４】また、従来の塩基性耐火モルタルにおい
て、結合材として、珪酸ソーダと少量の糊剤を添加する
ものが知られている。しかしながら、この珪酸ソーダを
添加した塩基性キャスタブル耐火物（モルタル）は、マ
グネシアと珪酸ソーダが反応するため、粘性が経時的に
低下し、モルタル本来の接着性が低下する。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】そこで、加水混練後、
長時間にわたって耐火モルタルの粘度、接着性が変化せ
ず、低温から高温まで各種温度域で加熱しても、充分な
接着強度が得られ施工性に優れた塩基性耐火モルタルが
要望されていた。 【０００６】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、加水混練後、長時間にわたって耐火モルタルの
粘度、接着性が変化せず、低温から高温まで各種温度域
で加熱しても、充分な接着強度が得られ施工性に優れた
塩基性耐火モルタルを提供することを目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の１つの態様によれば、７０重量部以上のマ
グネシア原料と、３０重量部以下のアルミナ及びシリカ
原料とを含む耐火原料１００重量部に対し、アルミン酸
ソーダを１〜２重量部、溶融シリカ微粉を２〜３重量部
含むことを特徴とする塩基性耐火モルタルが提供され
る。これにより、加水混練後、長時間にわたってキャス
タブル耐火物の粘度、接着性が変化せず、低温から高温
まで各種温度域で加熱しても、充分な接着強度が得られ
施工性に優れる。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる塩基性耐火
モルタルの実施形態について説明する。 【０００９】本発明に係わる塩基性耐火モルタルは、７
０重量部以上のマグネシア原料と、３０重量部以下のア
ルミナ及びシリカ原料とを含む耐火原料１００重量部に
対し、結合材として、アルミン酸ソーダを１〜２重量
部、溶融シリカ微粉２〜３重量部含む。 【００１０】アルミナ及びシリカ原料は、３０重量部以
下が好ましい。３０重量部を超えると、塩基性スラグに
対する耐食性が劣る。 【００１１】また、アルミン酸ソーダは、１〜２重量部
が好ましい。１重量部未満であると粘性が低下し、十分
な接着強度が得られず、２重量部を超えると、アルミン
酸ソーダは高価であり、塩基性キャスタブル耐火物が高
価になる。 【００１２】さらに、溶融シリカ微粉２〜３重量部が好
ましい。２重量部未満であると垂れが発生し、２重量部
を超えると流動性が悪くなり、充填性が問題になる。 【００１３】 【実施例】表１に示すように、本発明に係わる塩基性耐
火モルタルの添加材及びその量を変化させ、粘度、こて
との状態、接着強さを調べた。 【００１４】なお、溶融シリカ集塵粉は平均粒径６〜７
μｍ（４４μｍ以下が９７％以上）、アルミン酸ソーダ
はモル比（Ｎａ２Ｏ／Ａｌ２Ｏ３）＝１．２２、平均粒
径１５０μｍのものを使用した。 【００１５】結果：表１に示す。 【００１６】 【表１】【００１７】表１からわかるように、実施例１乃至実施
例３は、いずれも２４時間及び４８時間後の粘度は、混
練直後の粘度と変化なく、硬化が見られず、また、こて
のり、こてばなれ及びこてのびも良好であり、さらに、
いずれの加熱条件でも使用に問題ない接着強さが得られ
た。 【００１８】これに対して、結合材としての溶融シリカ
集塵粉の含有率が下限を外れる比較例１は、粘度が小さ
く、こてでの扱い中に垂れを生じ、使用に問題がある。 【００１９】また、溶融シリカ集塵粉の含有率が上限を
外れる比較例２は、粘度が大きくなり、流動性が悪くな
り、充填性が問題になり、また、こてのびも悪く使用に
問題がある。 【００２０】溶融シリカ集塵粉を含有せず、結合材とし
て粉末アルミン酸ソーダのみが添加された従来例１は、
加水混練後、長時間にわたって耐火物の粘度、接着性を
期待できず、使用に問題があることがわかった。 【００２１】結合材として、粉末珪酸ソーダのみが添加
された従来例２及び従来例３は、経時的に粘度が著しく
大きくなり、また、こてのびが悪化し、接着強さも低下
し、使用に問題があることがわかった。 【００２２】 【発明の効果】本発明に係わる塩基性耐火モルタルによ
れば、加水混練後、長時間にわたってキャスタブル耐火
物の粘度、接着性が変化せず、低温から高温まで各種温
度域で加熱しても、充分な接着強度が得られ施工性に優
れた塩基性耐火モルタルを提供することができる。
に係わり、特に溶鋼取鍋、タンディッシュ用上ノズルの
セットに用いるのに適する塩基性耐火モルタルに関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、溶鋼取鍋に用いられる耐火煉瓦の
目地部に充填する目地充填材やタンディッシュ用上ノズ
ルの取付けには、塩基性耐火モルタルが用いられてい
る。この種の塩基性耐火モルタルには、マグネシアにア
ルミナあるいは純スピネルなどからなる耐火物原料に結
合材として、アルミン酸ソーダを添加するものが知られ
ている。 【０００３】特開平９−１３２４６５号公報には、マグ
ネシア，純スピネル及びマグネシアリッチスピネルの１
種以上を９０重量部以上含む耐火原料１００重量部に対
し、アルミン酸ナトリウムを２〜２０重量部含有するキ
ャスタブル耐火物が記載されている。この公報記載のキ
ャスタブル耐火物は、室温から高温まで高強度を有する
と共に、スラグに対する耐食性に優れ、かつスラリー粘
性が安定し、更に昇温時の爆裂の危険性が少ない。これ
に対して、上記のような目地充填材として使用される塩
基性耐火モルタルは、一定量混練したものを適宜使用し
ていくのが通例で有り、加水混練後、２日経過しても塩
基性キャスタブル耐火物としての粘度、接着性は変化し
ないものが望まれている。しかしながら、公報記載のキ
ャスタブル耐火物は、加水混練後、長時間にわたって耐
火物の粘度、接着性を期待できず、目地充填材としては
適さない。 【０００４】また、従来の塩基性耐火モルタルにおい
て、結合材として、珪酸ソーダと少量の糊剤を添加する
ものが知られている。しかしながら、この珪酸ソーダを
添加した塩基性キャスタブル耐火物（モルタル）は、マ
グネシアと珪酸ソーダが反応するため、粘性が経時的に
低下し、モルタル本来の接着性が低下する。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】そこで、加水混練後、
長時間にわたって耐火モルタルの粘度、接着性が変化せ
ず、低温から高温まで各種温度域で加熱しても、充分な
接着強度が得られ施工性に優れた塩基性耐火モルタルが
要望されていた。 【０００６】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、加水混練後、長時間にわたって耐火モルタルの
粘度、接着性が変化せず、低温から高温まで各種温度域
で加熱しても、充分な接着強度が得られ施工性に優れた
塩基性耐火モルタルを提供することを目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の１つの態様によれば、７０重量部以上のマ
グネシア原料と、３０重量部以下のアルミナ及びシリカ
原料とを含む耐火原料１００重量部に対し、アルミン酸
ソーダを１〜２重量部、溶融シリカ微粉を２〜３重量部
含むことを特徴とする塩基性耐火モルタルが提供され
る。これにより、加水混練後、長時間にわたってキャス
タブル耐火物の粘度、接着性が変化せず、低温から高温
まで各種温度域で加熱しても、充分な接着強度が得られ
施工性に優れる。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる塩基性耐火
モルタルの実施形態について説明する。 【０００９】本発明に係わる塩基性耐火モルタルは、７
０重量部以上のマグネシア原料と、３０重量部以下のア
ルミナ及びシリカ原料とを含む耐火原料１００重量部に
対し、結合材として、アルミン酸ソーダを１〜２重量
部、溶融シリカ微粉２〜３重量部含む。 【００１０】アルミナ及びシリカ原料は、３０重量部以
下が好ましい。３０重量部を超えると、塩基性スラグに
対する耐食性が劣る。 【００１１】また、アルミン酸ソーダは、１〜２重量部
が好ましい。１重量部未満であると粘性が低下し、十分
な接着強度が得られず、２重量部を超えると、アルミン
酸ソーダは高価であり、塩基性キャスタブル耐火物が高
価になる。 【００１２】さらに、溶融シリカ微粉２〜３重量部が好
ましい。２重量部未満であると垂れが発生し、２重量部
を超えると流動性が悪くなり、充填性が問題になる。 【００１３】 【実施例】表１に示すように、本発明に係わる塩基性耐
火モルタルの添加材及びその量を変化させ、粘度、こて
との状態、接着強さを調べた。 【００１４】なお、溶融シリカ集塵粉は平均粒径６〜７
μｍ（４４μｍ以下が９７％以上）、アルミン酸ソーダ
はモル比（Ｎａ２Ｏ／Ａｌ２Ｏ３）＝１．２２、平均粒
径１５０μｍのものを使用した。 【００１５】結果：表１に示す。 【００１６】 【表１】【００１７】表１からわかるように、実施例１乃至実施
例３は、いずれも２４時間及び４８時間後の粘度は、混
練直後の粘度と変化なく、硬化が見られず、また、こて
のり、こてばなれ及びこてのびも良好であり、さらに、
いずれの加熱条件でも使用に問題ない接着強さが得られ
た。 【００１８】これに対して、結合材としての溶融シリカ
集塵粉の含有率が下限を外れる比較例１は、粘度が小さ
く、こてでの扱い中に垂れを生じ、使用に問題がある。 【００１９】また、溶融シリカ集塵粉の含有率が上限を
外れる比較例２は、粘度が大きくなり、流動性が悪くな
り、充填性が問題になり、また、こてのびも悪く使用に
問題がある。 【００２０】溶融シリカ集塵粉を含有せず、結合材とし
て粉末アルミン酸ソーダのみが添加された従来例１は、
加水混練後、長時間にわたって耐火物の粘度、接着性を
期待できず、使用に問題があることがわかった。 【００２１】結合材として、粉末珪酸ソーダのみが添加
された従来例２及び従来例３は、経時的に粘度が著しく
大きくなり、また、こてのびが悪化し、接着強さも低下
し、使用に問題があることがわかった。 【００２２】 【発明の効果】本発明に係わる塩基性耐火モルタルによ
れば、加水混練後、長時間にわたってキャスタブル耐火
物の粘度、接着性が変化せず、低温から高温まで各種温
度域で加熱しても、充分な接着強度が得られ施工性に優
れた塩基性耐火モルタルを提供することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 4E004 FA10
4E014 BA01 BB02 DD02
4G033 AA02 AA03 AA06 AB01 AB04
BA05
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 ７０重量部以上のマグネシア原料と、３
０重量部以下のアルミナ及びシリカ原料とを含む耐火原
料１００重量部に対し、アルミン酸ソーダを１〜２重量
部、溶融シリカ微粉２〜３重量部含むことを特徴とする
塩基性耐火モルタル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002040232A JP2003238261A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 塩基性耐火モルタル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002040232A JP2003238261A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 塩基性耐火モルタル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003238261A true JP2003238261A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27781034
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002040232A Pending JP2003238261A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 塩基性耐火モルタル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003238261A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008202130A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Nippon Steel Corp | 高炉炉底用圧入材及びその圧入方法 |
| CN104525878A (zh) * | 2014-12-05 | 2015-04-22 | 武汉钢铁(集团)公司 | 用于连铸结晶器的密封胶泥及其制备方法 |
| CN105481396A (zh) * | 2014-10-09 | 2016-04-13 | 宁夏天纵泓光余热发电技术有限公司 | 含有碳酸钙的隔热耐火浇注料 |
| JP2020121915A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | Ｊｆｅスチール株式会社 | モルタル、コークス炉上部構造体、および、コークス炉上部構造体の製造方法 |
-
2002
- 2002-02-18 JP JP2002040232A patent/JP2003238261A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008202130A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Nippon Steel Corp | 高炉炉底用圧入材及びその圧入方法 |
| CN105481396A (zh) * | 2014-10-09 | 2016-04-13 | 宁夏天纵泓光余热发电技术有限公司 | 含有碳酸钙的隔热耐火浇注料 |
| CN104525878A (zh) * | 2014-12-05 | 2015-04-22 | 武汉钢铁(集团)公司 | 用于连铸结晶器的密封胶泥及其制备方法 |
| JP2020121915A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | Ｊｆｅスチール株式会社 | モルタル、コークス炉上部構造体、および、コークス炉上部構造体の製造方法 |
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