JP2003238028A - 印刷機の折部ガイド装置 - Google Patents

印刷機の折部ガイド装置

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JP2003238028A JP2002229370A JP2002229370A JP2003238028A JP 2003238028 A JP2003238028 A JP 2003238028A JP 2002229370 A JP2002229370 A JP 2002229370A JP 2002229370 A JP2002229370 A JP 2002229370A JP 2003238028 A JP2003238028 A JP 2003238028A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折帳作成時に端折れや皺等のある不良紙の発
生を防止できる印刷機の折部ガイド装置を提供する。 【解決手段】 一対の折込みローラ1a、1b間にエア
ノズル10a、10bを複数列配置し、上方にエアブロ
ーすることにより、運転速度や建て頁の変化による折帳
6の端折れ挙動を抑制する。折込みローラ1aのエアノ
ズル設置部に、周方向に延びる溝を所定間隔で複数設
け、エアノズル10a、10bが折込みローラ1a、1
bや通過する折帳6と接触しないようになっている。ま
た、ウェブ6の後方端側にガイドブロー管11を複列配
置し、折込みローラ1aの鋸胴4側のガイド8で走行す
る折帳(ウェブ)6にエアブローしている。このため、
走行抵抗を付与することにより、折帳端部の右側への流
れを防止し、端折れを減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば輪転機等に
おいて高速運転に適する折部ガイドを設けた印刷機の折
部ガイド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16に示すように、新聞用オフセット
輪転機は、図示省略の給紙装置、印刷装置及び折機2、
該折機2において加工形成した折帳6を外部へ搬出する
排紙装置16等々にて構成されている。ところで、折機
2及び排紙装置16部は、同図に示す如く構成され、印
刷を終えたウェブ3は、前工程の印刷装置側より連続的
に搬送され、ドラグローラ17にて案内された後、折機
2の入口部に設けた三角板18により縦方向(シート走
行方向)に沿って二つ折りされる。次に、下方に配設し
たリードインローラ19a、19bやニッピングローラ
20a、20b等に狭持されて回転移送された後、鋸胴
4と折胴5との間に送り込まれる。
【0003】図17に示すように、鋸胴4の外周面に
は、軸方向に沿って鋸刃22を組み込ませた一対の鋸台
21が設けられている。折胴5には、鋸刃22の受け部
材として軸方向に沿ってゴム等の弾性体で形成した一対
の鋸刃受23と、ウェブ3の先行端に突き刺してウェブ
3を搬送するための針24と、鋸刃22で断裁されたウ
ェブ3を走行方向における中央近辺で折るための折ブレ
ード25とが設けられている。図17に例示した鋸胴4
および折胴5は、鋸刃22と鋸刃受23が互いに噛み合
うよう位相を設定してあり、同期して対向回転すべく構
成している。折胴5の針24は、針軸に組付けてある針
アームの端部に取付けられており、折胴5の回転に伴っ
て所定の位相位置で折胴5の外周面から出没するように
なっている。つまり、針24は、ウェブ3が鋸刃22と
鋸刃受23とで幅方向に切断される手前の位置で折胴5
の表面から飛び出してウェブ3の先端を刺し、ウェブ3
を折胴5の外周面に沿って回転移送するよう機能してい
る。
【0004】ウェブ3の回転移送により、ウェブ3の先
行端と次の断裁位置とにおける中央部が折込みローラ1
a、1bの直上位置に近づくと針24は入り込んでウェ
ブ3から外れる。そして、ウェブ3は折ブレード25の
作用によって折込みローラ1a、1bの中間係合部へ押
し込まれるとともに、次の断裁位置でウェブ3の裁断が
行われる。折ブレード25は、折胴5に組み込まれた折
軸に固設されており、折胴5の回転と連動して所定の位
相位置で折胴5の円筒面から出入りするようになってい
る。こうして、折ブレード25は、折胴5の直下位置で
折胴5に巻きつけられたウェブ3を折込みローラ部に押
し込むとともに、中央で二つ折りにすべく機能してい
る。この折込みローラ部は2組のローラ1a、1bによ
り構成されていて、折胴5の駆動ギヤ、中間歯車、折込
みローラ用ギヤ等の駆動歯車列28を介して、折胴5と
相対して回転駆動されている。
【0005】折胴5の真下において折ブレード25によ
り押し込まれたウェブ3は、折込みローラ1a、1bに
より狭持され、ウェブ流れ方向に対し直角に横折りされ
た後、折帳6として下流羽根車7(図16参照)に移送
される。この羽根車7は、折込みローラ1a、1bを介
して移送された折帳6を受け取り、所定ピッチで排紙コ
ンベア26上へ並べるための装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図17ない
し図18に示すように、針24で移送されるウェブ3の
先行端は、一旦折込みローラ1a、1bの上部を通過後
に針24から解放されるが、その中央から折ブレードに
より押し込まれる関係上、該折込みローラ1a、1b側
に引き戻されることになり、自由に動き得るシートの端
部にバタツキが発生する傾向がある。このため、折れた
状態や皺の付いた状態で折張6をそのまま巻き込んで折
込みローラ1a、1b間に狭持され、端折れや皺のある
折帳6として排出されることがある。
【0007】逆に、ウェブ3の後方端は、折胴外周の回
転と同じ方向に移動するため、特に自由な後端部が折込
みローラ1a、1bを通過する前に、ウェブ3の慣性と
折胴5や折込みローラ1a、1bの回転による空気流に
影響されて図18の右側に流されやすい。したがって、
ウェブ3の後方端が、同図に破線で示すように折れた状
態で折込みローラ1a、1b間を通過することにより、
端折れが発生し易い。このような端折れは、印刷速度が
高速になればなる程発生頻度が高くなるが、建て頁や紙
種によっても変化することから、端折れ回避のための、
例えば折込みローラ両側のガイド8、9等の隙間dを調
整する方法も万全でなく、調整により結果的に大量の端
折れのある折帳(損紙)を発生することもあった。この
ため、経験的に端折れが発生し易いと判断した場合に
は、通常印刷運転速度を低く設定することが多く、生産
効率を下げざるを得なかった。上記問題は、新聞輪転機
のみならず、輪転機に使用する各種形式の折機2の折胴
5と協動して折帳を形成する折込みローラ1a、1bの
部分における問題である。従来でもガイド8、9の各種
先端部形状品も適用されているが、根本的な解決には至
っていない。
【0008】本発明は、かかる状況に鑑みてなされたも
のであり、折帳作成時に端折れや皺等のある不良紙の発
生を防止できる印刷機の折部ガイド装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、輪転機等の折
機において、折胴と協動して折帳を作成する折り装置に
関するもので、一対の折り込みローラ狭持部近辺の片方
又は両方にエアノズルを配設し、上方にエアを噴出させ
るよう構成したことを特徴とする折部ガイド装置であ
る。また、本発明は、折込みローラ近傍ガイド部にエア
ノズルを配置し、折帳の移送方向と逆方向に傾斜してエ
アを噴出させ、折込みローラで狭持移送される折帳後端
に抵抗を付与するよう構成したことを特徴とする折部ガ
イド装置である。また、本発明は、折胴と協動して折帳
を作成する折り装置に関するもので、折込みローラの上
部から狭持部にかけてエアノズル配管を配設し、該配管
の先端部において略上方に向かう開孔ノズルを設け、折
帳の移送方向と逆方向にエアを噴出させ、折込みローラ
で狭持移送される前の折帳の後端に抵抗を付与するよう
構成したことを特徴とする折部ガイド装置である。ま
た、本発明は、折胴と協動して折帳を作成する折り装置
に関するもので、折込みローラの上部から狭持部にかけ
てエアノズル配管を配設し、該配管の先端部において略
上方に向かう開孔ノズルを設け、折帳の移送方向と逆方
向にエアを噴出させ、折込みローラで狭持移送される前
の折帳の後端に抵抗を付与するよう構成したことを特徴
とする折部ガイド装置である。
【0010】また、本発明は、折込みローラ近傍ガイド
部にサクションボックスを配置し、吸引することによ
り、走行する折帳をガイド面に吸着させ、折込みローラ
で狭持移送される折帳後端に抵抗を付与するよう構成し
たことを特徴とする折部ガイド装置である。この折部ガ
イド装置の場合には、輪転機等の折機における、折胴と
協動して折帳を作成する折り装置に関するもので、折込
みローラ近傍ガイド部にエアボックスを配置し、ベルヌ
ーイ噴流させることにより、走行する折帳をガイド面に
吸引し、折込みローラ近傍のサクションボックスで、狭
持移送される折帳後端に抵抗を付与するよう構成するこ
とができる。このように本発明では、エアの吸引または
噴出により、折込みローラで折帳を形成するときの端折
れ挙動を抑制するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る印刷機の折部
ガイド装置の実施の形態について図面に基づいて説明す
る。第1の実施形態を図1ないし図4に、第2の実施形
態を図5ないし図8に、第3の実施形態を図9ないし図
10に、第4の実施形態を図11ないし図12に、第5
の実施形態を図13ないし図15にそれぞれ示す。従来
と同じ部材については同一符号を用いるとともに、その
説明を以下省略する。
【0012】図1に示すように、第1の実施形態では、
印刷運転中、折込みローラ通過時の折帳後端部の異常折
り込み(端折れ)を防止すべく、一対の折込みローラ1
a、1b間にエアノズル10a、10bを複数列配置
し、上方にエアブローするよう構成している。エアノズ
ル10a、10bの噴出口が折胴5に向いている。図2
に示すように、折込みローラ1aのエアノズル設置部に
は、周方向に延びる溝を所定間隔で複数設けていて、こ
の溝により、ノズル10が折込みローラ1a、1b及び
通過する折帳6と接触しないようになっている。なお、
折込みローラ1a、1bの両側にエアノズル10a、1
0bを配置しているが、実運転状況によりいずれか片方
のみの配置とすることもできる。エアブロー量は、運転
条件により必要適正な量あるいは圧力に調整するが、左
右の折込みローラ1a、1bの各上部の空気流が異なる
ため、該適正量あるいは圧力も左右で相違させる。
【0013】図3の(a)ないし(b)に示すように、
パイプ先端が斜めのカット面10dを有する形状のエア
ノズル10cを用いてもよく、また、図4の(a)ない
し(c)に示すように、パイプ先端を楕円形状または長
孔形状にしたエアノズル10eを用いてもよい。このよ
うな形状にすることにより、通過する折帳の後端部幅方
向にわたって広域にエアを噴射することができる。な
お、エアノズルの他の形状としては、別個に製作したノ
ズルをパイプに取付固定したものでもよい。
【0014】図1に示すように、折胴5の下方鋸胴4側
すなわちウェブ6の後方端側にガイドブロー管(エアノ
ズル)11を複列配置し、折込みローラ1aの鋸胴4側
のガイド8部において、走行する折帳(ウェブ)6にエ
アブローし、走行抵抗を付与することにより、図1に示
す折帳端部の右側への流れを防止し、端折れを減少させ
るよう構成している。このガイドブロー管11は、エア
ノズル10a、10bの代わりとして用いることができ
る。またガイドブロー管11は、エアノズル10a、1
0bとともに用いてもよく、使用状況により省略するこ
とができる。
【0015】エアノズル10は上述のように構成された
ものであり、その作用効果について説明する。鋸胴4と
折胴5にて切断された後に折り畳まれた折帳6は、折込
みローラ1a、1bにより狭持、移送され、羽根車7
(図16参照)へ移送されることになる。この時、折込
みローラ1a、1bの上部周辺には、折胴5及び折込み
ローラ1a、1bによる空気流が発生し、折帳がそこを
通過するときには、空気流の影響を受ける。折込みロー
ラ1a、1bに折帳6を狭持移送する機能を持たせるた
めにローラ表面に波型のセレーション加工を一般的に施
していること、および、折胴5の表面速度より速く回転
させることから、その空気流の影響度合いは大きく、折
帳通過時の後端部の異常折り込みを発生することにな
る。かかる状況下で、本実施形態では、運転条件変化、
特に運転速度や建て頁の変化による折張6の端折れ挙動
を抑制するため、エアブローを配置、構成するもので、
次のような効果を有する。 (1)印刷運転速度、建て頁あるいは紙質等に対応して、
エアブロー量や圧を調整可能で、端折れを抑制する最適
の状況を作り出すことができる。 (2)上記(1)の調整を運転条件に合せプリセットすること
が可能で、折り品質が確実に安定化し、高速運転も可能
となる。従って、生産性を大幅に向上させることができ
る。
【0016】第2の実施形態では、図5に示すように、
印刷運転中において折込みローラ1a、1b部を通過す
る時に発生する端折れを防止すべく、一対の折込みロー
ラ1a、1b間にエアノズル40a、40bを複数列配
置し、上方に向かってエアブローするよう構成してい
る。図7に示すように、エアノズル40a、40bの先
端壁37は穿孔されていない。図6に示すように、エア
ノズル40a、40bの配置部には折込みローラ1a、
1bの円周方向に溝32を設け、ノズル10が折込みロ
ーラ1a、1b及び通過する折帳6と接触しないよう構
成している。図5に示すように、両側の折込みローラ1
a、1bに上側からエアノズル40a、40bを巻回し
て配置させている。この各エアノズル40a、40bは
空気ヘッダ30a、30bに連結されており、該空気ヘ
ッダ30a、30bから制御弁13(図11参照)、レ
ギュレータ等を介し空気供給源である図示しないコンプ
レッサ(ポンプ)に連結させている。
【0017】印刷運転時、条件により左右の折込みロー
ラ1a、1b上部の空気流が変動し、これにより折帳端
折れへの影響も変化する。このため、エアブロー量と空
気圧は左右個別に必要かつ適正な量、或いは圧力に調整
する必要がある。応用構造例として、折込みローラ1
a、1bの軸方向に並設させたエアノズル40a、40
bのエアブロー量と空気圧を複数に分離、あるいは独立
的に設定できるよう構成しても良い。
【0018】図7は、エアノズル先端に穿設する孔(空
気吹出し孔またはブロー孔)31の形状例を示すもの
で、図8の(a)は、パイプ先端に近接してキリ穴状
(円形)に形成したもの、同図の(b)は楕円形状に形
成したもの、同図の(c)は長孔状に形成したものであ
る。なお、孔31は上記例示した形状以外種々形状のも
のを採用できる。これらの孔31はいずれも、通過する
折帳6の後端部に対し折込みローラ1a、1bの軸方向
広域に拡散するよう機能している。
【0019】エアノズル40a、40b部は上述のよう
に構成されたものであり、第1の実施形態による効果に
加え、エアノズル10を折込みローラ1a、1bの回転
方向と同じ方向に巻回して配置するため、紙詰まり等の
不具合がなくなる。すなわち、第1の実施形態の場合に
は、折込みローラ1a、1bの回転方向と逆にエアノズ
ル10が配置されており、以下のような不具合が発生す
るおそれがある。 (1)一対の折込みローラ1a、1bが左右に移動してロ
ーラの間隔が開く方向に逃げると、エアノズル10の先
端部がローラ面より内側に突き出た状態となり、折帳6
が引っ掛かかるために傷が入るおそれがある。酷くなる
と紙詰まりが発生し、エアノズル10が損傷する可能性
がある。 (2)上記構造のもと、ブロー管(エアノズル10)の向
きや出代の調整を行うと、位置移動によるわずかな突出
しでも上記不具合が発生するため、微妙な調整が困難で
あった。
【0020】その一方で第2の実施形態は、上記のよう
に端折れ、皺等のある不良紙(折帳)が発生する問題に
対処すべく構成した折帳6のガイド装置を改善するため
のものであり、第1の実施形態による効果に加え、次の
ような効果を有する。 (1)エアノズル10を折込みローラ1a、1bの回転方
向と同じ方向に巻回して配置するため、紙詰まり等の不
具合がなくなる。 (2)ブロー管10の出代や位置を変更することで、印刷
運転速度、建て頁、あるいは紙質等に対応して、エアの
吹出し方向や位置の変更について容易に調整でき、端折
れを抑制する最適の状況を作り出すことができる。 (3)上記調整を運転条件に合せてプリセットすることも
可能で、折り品質が確実に安定化し高速運転も可能とな
る。したがって生産性を大幅に向上させることができ
る。
【0021】第3の実施形態では、図9に示すように、
折込みローラ下部の折帳ガイドを利用したエアガイドを
新規に追加している。すなわち、図9の例示では、鋸胴
4側に位置する片側折込みローラ1aの下方に設置する
折帳ガイド36に、一対の折込みローラ1a、1b間に
おける斜め上方にエアブローするようノズル孔34を穿
孔している。図10に示すように、折帳ガイド36は折
込みローラ軸方向に複数列配置し、折込みローラの当該
個所には溝32を設け、折帳ガイドと接触しないように
している。折帳ガイド36は、折込みローラの軸方向に
掛け渡した梁35に取り付けられている。ノズル孔34
は、エアノズル38及び空気ヘッダ30、制御弁13、
レギュレータ等を介して空気供給源であるコンプレッサ
(ポンプ)に連結させている。エアブロー量及び空気圧
は、運転条件により必要適正な量あるいは圧力に調整で
きるようになっている。また、第2の実施形態と同様、
軸方向に並設した各エアノズル38のエアブロー量と空
気圧を複数に分離あるいは独立的に設定できるよう構成
しても良い。
【0022】エアノズル38は、上述のように構成され
たものであり、第1の実施形態による効果に加え、端折
れを抑制して高速運転を可能とするほか、狭持移送され
る折帳の折帳ガイド36への接触突っ掛かりを緩和し高
速運転時でもスムースに羽根車へ移送する効果が得られ
る。
【0023】第4の実施形態では、図11に示すよう
に、折胴5廻り下方鋸胴4側のガイド部をサクションボ
ックス構造のサクションガイド12とし、折帳をガイド
面に吸着するよう構成している。サクションガイド12
のサクションボックスは、図示しないサクションポンプ
等の真空発生装置に吸引配管で接続される。この配管ラ
インに制御弁13a、13bを設置してこれらを制御す
ることにより、第1の実施形態の場合と同様に、運転条
件の変化に対応して吸引量や吸引力を調整することがで
きる。このサクションガイド12は、サクションボック
ス巾及び折胴円周方向長さを自由に設定できるが、折込
みローラ上部での折帳後端部の流れや異常挙動を規制す
る目的から折込みローラ近傍の吸引が重要である。ま
た、吸引孔配置の形式として、ガイド長を複数列に区分
し、吸引孔径や数を変える方法や、折込みローラ近傍の
みサクションボックスとし数列の吸引孔を設ける等、様
々なパターンが考えられる。吸引孔加工配列として、図
12に示す千鳥配列のほか、同列配置等でもよく自由に
決定できる。また、サクションガイド12は、折込みロ
ーラの右側ガイド9にも適用することができ、これによ
り折帳後端部のバタツキを規制し端折れを減少させる効
果を得ることができる。
【0024】サクションガイド12は、ウェブ(折
帳)、特に折込みローラ通過時の後端部の吸着により、
折帳後端部の慣性流れを減少させる他、折込みローラ外
周空気流を減少させるため、折れ曲がりや折れ込みを防
止し、真っ直ぐに折込みローラ間を通過するよう作用す
る。したがって、第1の実施形態による効果に加え、次
のような効果を有する。 (1)各種運転条件の変化に対し、効果的に折帳後端部を
制御可能で、端折れ等の不良紙の発生を予防できる。し
たがって、印刷時の検紙等オペレータの作業負荷が軽減
される。 (2)第1の実施形態と同様、吸引量又は吸引力を建て頁
や運転速度に対応してプリセット可能で、経験の浅いオ
ペレータでも、容易に最適条件にて印刷運転可能とな
り、効率化をさらに推進できる。 (3)上記(2)におけるプリセットデータの修正容易化によ
り、常に最新のデータで運転可能となるため、さらに安
定した折帳を形成、排出することができる。
【0025】第5の実施形態では、図13に示すよう
に、エアボックス27を、第4の実施形態におけるサク
ションボックスと組合せて使用している。折込みローラ
側をサクションボックスとしている。エアボックスのノ
ズル部は、図14ないし図15に示すように、エアボッ
クス表面に平行に空気噴流を発生するようにしたいわゆ
るベルヌーイ噴流式エアボックスである。このベルヌー
イ噴流により、表面を走行する可撓平面体である折帳ウ
ェブ3を均等に吸引することができる。すなわち、折胴
外周に巻付いて走行する折帳ウェブ3をガイド側に吸引
し、サクションボックス部にて吸着させるようにしてい
る。このサクションボックス長さは、エアボックス機能
の付加により、折込みローラ近辺の狭い範囲でよく、折
帳後端部を吸着する第4の実施形態と同様の機能を発揮
することができる。
【0026】このエアボックス27は、折帳後端部を折
込みローラ通過時に吸着することにより、折れ曲がりや
折れ込みを防止し、真っ直ぐに折込みローラ間を通過す
るよう作用する点を含め、第4の実施形態と同様の効果
があるが、加えて、次の効果を有する。 (1)エアボックス風量、サクション風量調整による効果
を第4の実施形態に比較しより安定的且つ明瞭に制御で
きるため、各種運転条件の変化に対し、端折れ等の不良
紙の発生を確実に予防できる。従って、印刷時の検紙等
オペレータの作業負荷を軽減できる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、折胴と協動して折帳を作成す
るための一対の折込みローラのいずれか一方または両方
に、上方にエアを噴出するエアノズルを配設したので、
折帳作成時に端折れや皺等のある不良紙の発生を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る印刷機の折部ガ
イド装置を輪転機の折機に設備した状態を部分的に拡大
するとともに、その一部を破断して示す正面図である。
【図2】図1の矢印IIによる、ガイドおよびガイドブロ
ー管の図示を省略した平面図である。
【図3】(a)は、図1のエアノズルにおける先端部形
状の一例を示す平面図、(b)はその正面図である。
【図4】(a)は、図1のエアノズルにおける先端部形
状の一例を示す平面図、(b)はその正面図、(c)は
その右側面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る印刷機の折部ガ
イド装置を輪転機の折機に設備した状態を部分的に拡大
するとともに、その一部を破断して示す正面図である。
【図6】図5の矢印VIによる、ガイドおよびガイドブロ
ー管の図示を省略した平面図である。
【図7】図5のVII部の拡大図である。
【図8】図7の矢印VIIIによる、エアノズルの先端部に
形成した空気吹出し孔の形状を示す平面図であり、
(a)が真円形の場合、(b)が楕円形の場合、(c)
が長穴の場合を示す。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る印刷機の折部ガ
イド装置を輪転機の折機に設備した状態を部分的に拡大
するとともに、その一部を破断して示す正面図である。
【図10】図9の矢印Xによる、ガイドおよびガイドブ
ロー管の図示を省略した平面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る印刷機の折部
ガイド装置を輪転機の折機に設備した状態を部分的に拡
大するとともに、その一部を破断して示す正面図であ
る。
【図12】図11の矢印XIIによるサクションガイドの
平面図である。
【図13】本発明の第5の実施形態に係る印刷機の折部
ガイド装置を輪転機の折機に設備した状態を部分的に拡
大するとともに、その一部を破断して示す正面図であ
る。
【図14】図13の矢印XIVによる、エアボックスに設
けたノズル部の形状を拡大して示すとともに、ベルヌー
イ噴流を矢印で示す平面図である。
【図15】図14の矢印XVによる断面図である。
【図16】一般的な輪転機における折機と排紙装置の概
略構成を示す正面図である。
【図17】図16の折機を拡大してより詳細に示す正面
図である。
【図18】図17の折部ガイド装置を拡大して折帳の挙
動を示す正面図である。
【符号の説明】
1a、1b 折込みローラ 2 折機 3 ウェブ(折帳) 4 鋸胴 5 折胴 6 折帳 7 羽根車 8、9 ガイド 10a、10b、38、40a、40b エアノズル 11 ガイドブロー管 12 サクションガイド 13 制御弁 16 排紙装置 17 ドラグローラ 18 三角板 19 リードインローラ 20 ニッピングローラ 21 鋸台 22 鋸刃 23 鋸刃受 24 針 25 折ブレード 26 排紙コンベア 27 エアボックス 28 駆動歯車 30a、30b 空気ヘッダ 31、31a、31b、31c 孔 32 溝 34 ノズル孔 35 梁 36 折帳ガイド 37 先端壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大目木 和夫 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 (72)発明者 広田 昌隆 広島県広島市西区観音新町一丁目20番24号 菱明技研株式会社内 Fターム(参考) 3F108 AA01 AB02 AC04 BA03 BB32 BB33 CC13 CC16 CC33 CC47 CC49

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折胴と協動して折帳を作成するための一
    対の折込みローラのいずれか一方または両方に、上方に
    エアを噴出するエアノズルを配設したことを特徴とする
    印刷機の折部ガイド装置。
  2. 【請求項2】 折胴と協動して折帳を作成する折込みロ
    ーラ近傍のガイド部にエアノズルを配置し、折帳の移送
    方向と逆方向にエアを噴出して折帳後端部に抵抗を付与
    することを特徴とする印刷機の折部ガイド装置。
  3. 【請求項3】 折胴と協動して折帳を作成する折込みロ
    ーラの上部から狭持部にかけてエアノズル配管を配設
    し、該配管の先端部において略上方に向かう開孔ノズル
    を設けることで折帳の移送方向と逆方向にエアを噴出さ
    せ、折込みローラにて狭持移送される前の折帳後端に抵
    抗を付与するよう構成したことを特徴とする印刷機の折
    部ガイド装置。
  4. 【請求項4】 折胴と協動して折帳を作成する折込みロ
    ーラの狭持部下方に近傍して折帳を羽根車へ案内するガ
    イドを設け、該ガイドの上端部において、折帳の移送方
    向と逆方向にエアを噴出させ、折込みローラにて狭持移
    送される前の折帳の後端に抵抗を付与するよう構成した
    ことを特徴とする印刷機の折部ガイド装置。
  5. 【請求項5】 折胴と協動して折帳を作成する折込みロ
    ーラ近傍のガイド部にサクションボックスを配設し、走
    行する折帳を吸引によりガイド面に吸着して折帳後端部
    に抵抗を付与することを特徴とする印刷機の折部ガイド
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド部に、さらに、ガイド面に吸
    着する折帳後端部をベルヌーイ噴流によりガイド面側に
    引き寄せておくためのエアボックスを配設したことを特
    徴とする請求項5に記載の印刷機の折部ガイド装置。
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