JP2003237160A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2003237160A
JP2003237160A JP2002043176A JP2002043176A JP2003237160A JP 2003237160 A JP2003237160 A JP 2003237160A JP 2002043176 A JP2002043176 A JP 2002043176A JP 2002043176 A JP2002043176 A JP 2002043176A JP 2003237160 A JP2003237160 A JP 2003237160A
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thermal head
recording medium
platen roller
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JP2002043176A
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English (en)
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Kazuyuki Ito
和行 伊藤
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可逆性感熱記録媒体を用いる記録装置におい
て、ジャム処理の容易化とジャム処理に伴う印字手段の
汚れによる画質劣化を防止する。 【解決手段】 前カバー11を開放したとき、サーマル
ヘッド39を保持したヘッド支持部材47が軸46を支
点として自重で前カバー11側に倒れ、サーマルヘッド
39とプラテンローラ37が分離する。前カバー11の
開放に伴って、冷却ローラ対8、排出ローラ対9も分離
する。前カバー11を閉じると、板バネ52により圧解
除ブラケット50が固定フレーム49に螺合された段付
ネジ55の非ネジ部55aにおける余裕寸法分移動し、
コイルバネ54によってヘッド支持部材47が押圧さ
れ、サーマルヘッド39がプラテンローラ37に圧接す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繰り返し印字(画
像形成)することができる可逆性感熱記録媒体を用いた
記録装置(画像形成装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の記録装置は、一般にRWP(リ
ライタブルプリンタ)と呼ばれ、熱可逆性(Therm
o−Chromic)フィルム等の可逆性感熱記録媒体
を用いたものが実用化されている。熱可逆性フィルム
は、記録層にロイコ染料と顕色剤を備えており、図8に
示すようなリライタブル特性を有している。消色状態
(A)から例えば180℃に加熱すると、ロイコ染料分
子が溶融して発色し(B)、この状態で急冷すると発色
したまま凝集して発色状態が固定される(C)。発色状
態で例えば120〜160℃に加熱すると、凝集状態が
崩れて顕色剤が自己凝集力で結晶化し(D)、ロイコ染
料を弾き出して(E)、消色状態(A)に戻る。消色温
度と発色温度はフィルムの構成材料によって異なる。こ
の熱可逆性フィルムの特性に対応して、記録装置では、
加熱して印字を消去する印字消去手段と、加熱して印字
を行う印字手段を有している。印字手段としては、プラ
テンローラにサーマルヘッドを押圧する構成が知られて
いる。
【0003】この種の記録装置においても、普通紙等の
記録媒体を用いる画像形成装置(複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等)と同様に搬送ジャムが発生する場合があ
り、構成上、ジャム処理対策が講じられている。例え
ば、実公平6−11999号公報には、本体に対して開
閉自在な上カバーを設け、この上カバーにサーマルヘッ
ドユニットと記録紙ホルダを一体に設けた記録装置が記
載されている。上カバーを開放すると、この開放動作に
伴ってサーマルヘッドとプラテンローラが分離し、サー
マルヘッドとプラテンローラ間の圧接状態が解除されて
ジャム処理が容易となるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カバーにサーマルヘッ
ドを一体に設けるとともにプラテンローラを本体側に設
け、カバーの開放動作に伴ってサーマルヘッドとプラテ
ンローラを分離する構成では、カバーの開放動作がサー
マルヘッドとプラテンローラの分離作業を兼ねるので、
ジャム処理作業が迅速且つ容易となるが、カバーを開放
した状態においてサーマルヘッドの発熱素子面がジャム
処理作業域に露出することになる。ジャム処理作業者の
手などが発熱素子面に触れて汚れた場合、所定の書き込
み(印字)ができなくなり、画質劣化を来たす。本体側
にサーマルヘッドを残す逆構成の場合でもサーマルヘッ
ドの発熱素子面がジャム処理作業域に露出することに変
わりはなく、同様の懸念が存在する。また、リライタブ
ルプリンタにおいては、同じ用紙に繰り返して印字、消
去を行う。このため、このような用紙の汚れ、ひいては
サーマルヘッドの汚れは大きな問題となっていた。
【0005】そこで、本発明は、ジャム処理が容易で且
つ印字手段の印字機能を低減する虞がない記録装置の提
供を、その主な目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、可逆性感熱記録媒体を給
送する記録媒体給送手段と、可逆性感熱記録媒体に記録
された印字内容を消去する印字消去手段と、可逆性感熱
記録媒体に印字を行う印字手段を有する記録装置におい
て、装置本体に開閉自在なカバーが設けられているとと
もに上記印字手段が上記装置本体側に設けられ、上記カ
バーの開放動作に伴って上記印字手段の可逆性感熱記録
媒体を挟持搬送する部分が圧解除され又は離間する、と
いう構成を採っている。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
記録装置において、上記印字手段の給送方向下流に可逆
性感熱記録媒体を搬送する対構成の排出部材が設けら
れ、該排出部材の一方が上記カバーに一体に設けられて
いる、という構成を採っている。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
記録装置において、上記排出部材が、上記印字手段を経
た可逆性感熱記録媒体を冷却する冷却ローラである、と
いう構成を採っている。
【0009】請求項4記載の発明では、請求項1乃至3
の何れかに記載の記録装置において、上記印字手段が、
可逆性感熱記録媒体を搬送するプラテンローラと、該プ
ラテンローラに圧接するサーマルヘッドを有し、該プラ
テンローラとサーマルヘッドのうち上記カバー側に位置
するいずれか一方と上記カバーとの間には該カバーの開
閉動作に伴って上記一方を他方に対して接離させる押圧
手段が設けられている、という構成を採っている。
【0010】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
記録装置において、上記押圧手段が、上記プラテンロー
ラとサーマルヘッドのうち上記カバー側に位置する一方
を保持するとともに一端側を軸支されて回動自在に設け
られ外力が作用しないときは自重で上記他方から離れる
方向に傾倒するヘッド支持部材と、該ヘッド支持部材を
上記他方側へ押圧する付勢機構を有している、という構
成を採っている。
【0011】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
記録装置において、上記付勢機構が、上記ヘッド支持部
材と上記カバーとの間に設けられ装置本体に固定された
固定フレームと、該固定フレームに支持され上記他方に
対する上記一方の接離方向に所定間隔移動可能に設けら
れた圧解除部材と、該圧解除部材に設けられ上記ヘッド
支持部材を押圧する第1の弾性部材を有し、上記カバー
又は上記圧解除部材の上記カバー対向部には上記圧解除
部材を上記他方側へ押圧する第2の弾性部材が設けられ
ている、という構成を採っている。
【0012】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
記録装置において、上記第1の弾性部材が、押圧力を調
整可能に設けられている、という構成を採っている。
【0013】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
記録装置において、上記第1の弾性部材が、上記圧解除
部材に螺合され上記カバー側から螺合量を調整可能なネ
ジ部材と、該ネジ部材の上記他方側に取り付けられたバ
ネを有している、という構成を採っている。
【0014】請求項9記載の発明では、請求項4乃至8
の何れかに記載の記録装置において、上記一方がサーマ
ルヘッドであり、上記他方がプラテンローラである、と
いう構成を採っている。
【0015】請求項10記載の発明では、請求項5乃至
9の何れかに記載の記録装置において、上記ヘッド支持
部材が放熱効率を高める形状を有している、という構成
を採っている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図7に基づいて説明する。まず、図1に基づいて本実
施形態における記録装置2の全体構成の概要を説明す
る。記録装置2は、可逆性感熱記録媒体としてのリライ
タブルペーパー3を給紙する給送手段としての給紙手段
4と、該給紙手段4の下部に設けられた印字消去手段5
と、印字手段6と、印字消去手段5と印字手段6を結ぶ
冷却ゾーンとしての搬送ガイド部材7と、印字手段6を
経たリライタブルペーパー3を搬送する排出部材として
の冷却ローラ対8と、同じく排出部材としての排紙ロー
ラ対9と、給紙手段4や印字消去手段5等を支持する装
置本体10と、該装置本体10に開閉自在に設けられ、
印字手段6及び排紙領域を開放する前カバー11と、該
前カバー11と印字手段6との間に設けられた押圧手段
12と、給紙手段4以外の要素の駆動源であるモータ1
3等を有している。
【0017】給紙手段4は、図2に示すように、ピック
アップローラ14と、フィードローラ15を有してお
り、これらのローラはモータ16で駆動される。モータ
16の回転軸16aに固定されたギア17にアイドラギ
ア18が噛み合っており、アイドラギア18の回転軸1
8aに固定されたギア19に、ピックアップローラ14
と同期回転するギア20とフィードローラ15と同期回
転するギア21が噛み合っている。符号22はリライタ
ブルペーパー3の搬送経路を示している。印字消去手段
5は、上部にリライタブルペーパー3の受け入れ口23
aを有するとともに下部にリライタブルペーパー3の排
出口23bを有するハウジング23を有している。ハウ
ジング23内には、加熱部材としてのヒータローラ24
と、該ヒータローラ24に圧接する駆動ローラとしての
加圧ローラ25と、ヒータローラ24の温度を検知する
温度検知手段としてのサーミスタ26が設けられてい
る。ヒータローラ24は内部に熱源としてのハロゲンヒ
ータ27を有している。
【0018】リライタブルペーパー3はヒータローラ2
4と加圧ローラ25により挟持搬送されながらヒータロ
ーラ24によって消色温度に加熱され、印字内容を消去
される。図示しない制御手段のROMには、予め実験等
(コンピュータシミュレーションを含む)により求めら
れたリライタブルペーパー3の材質の種類と適正な消色
温度との関係データテーブルが記憶されており、図示し
ない操作パネル等の入力手段によりリライタブルペーパ
ー3の種類が入力され、又はリライタブルペーパー3の
種類が自動検知されると、上記制御手段は入力された種
類又は自動検知された種類に対応する消色温度を選択
し、サーミスタ26の検知情報に基づいてハロゲンヒー
タ27への電力供給を制御する。印字消去手段5の構成
としては、ヒータローラ24と加圧ローラ25を圧接す
る方式に代えて、ヒータローラとローラ間に張架された
エンドレスベルトに加圧ローラを圧接するベルト方式と
してもよい。
【0019】本実施形態では、給紙手段4以外の駆動が
1つのモータ13によってなされる構成となっている。
これを図3に基づいて説明する。モータ13の回転軸に
固定されたプーリ28によりベルト29を介してプーリ
30が回転駆動される。プーリ30と同期回転するギア
31が印字消去手段5の加圧ローラ25と同期回転する
図示しないギアに噛み合っており、これによって印字消
去手段5の挟持搬送力が得られる。ギア31はアイドラ
ギア32に噛み合い、アイドラギア32はアイドラギア
33に噛み合っている。アイドラギア33はギア34に
噛み合っており、ギア34はギア35と同期回転する。
ギア35はアイドラギア36に噛み合っており、アイド
ラギア36は印字手段6を構成するプラテンローラ37
に接続された電磁クラッチ38の図示しないギアに噛み
合っている。
【0020】印字手段6は、プラテンローラ37と、該
プラテンローラ37に圧接するサーマルヘッド39を有
している。アイドラギア33はギア34と噛み合う一方
でギア40とも噛み合っている。ギア40と同期回転す
るギア41が設けられ、該ギア41はギア42と噛み合
っている。ギア42と同期回転するギア43が設けら
れ、該ギア43は冷却ローラ対8の駆動ローラ8aと同
期回転する図示しないギア及び排紙ローラ対9の駆動ロ
ーラ9aと同期回転する図示しないギアと噛み合ってい
る。冷却ローラ対8は上記駆動ローラ8aと従動ローラ
8bを有しており、排紙ローラ対9は上記駆動ローラ9
aと従動ローラ9bを有している。冷却ローラ対8は、
印字手段6の下流側で印字手段6によって付与されたリ
ライタブルペーパー3の熱を奪う目的と搬送を兼ねて設
けられたローラであり、熱伝導率の高い材料で形成する
ことが望ましい。冷却ローラ対8の従動ローラ8bと排
紙ローラ対9の従動ローラ9bは前カバー11に一体に
設けられている(後述)。
【0021】印字消去手段5により印字内容を消去さ
れ、又は未印字のリライタブルペーパー3はプラテンロ
ーラ37で搬送されながらサーマルヘッド39により印
字される。画像情報に基づいて駆動されるサーマルヘッ
ド39の加熱温度は適正な発色温度に設定される。上記
制御手段のROMには、予め実験等(コンピュータシミ
ュレーションを含む)により求められたリライタブルペ
ーパー3の材質の種類と適正な発色温度との関係データ
テーブルが記憶されており、上記制御手段は入力された
又は自動検知されたリライタブルペーパー3の種類に対
応する発色温度を選択し、サーマルヘッド39への電力
供給を制御する。
【0022】図4に示すように、給紙手段4の給紙方向
下流側近傍には、リライタブルペーパー3の通過を検知
する用紙検知手段としての給紙出口センサ44が設けら
れており、印字手段6の給紙方向上流側近傍には、リラ
イタブルペーパー3の通過を検知する用紙検知手段とし
てのサーマルヘッド入口センサ45が設けられている。
給紙出口センサ44とサーマルヘッド入口センサ45
は、搬送経路に突出する検知フィラーを備えた機械式の
検知構成を有している。機械方式に代えてフォトセンサ
を用いてもよい。本実施形態では、プラテンローラ37
の非通紙時の回転によるサーマルヘッド39の発熱素子
面の劣化を防止するために通紙時のみプラテンローラ3
7を回転させるようにしている。すなわち、上記制御手
段はサーマルヘッド入口センサ45によるリライタブル
ペーパー3の検知情報に基づいて電磁クラッチ38をオ
ン・オフ制御する。これにより、プラテンローラ37を
駆動するための独立した駆動源を設けずに駆動源を1つ
にしたことによる不具合を解消できるとともに、駆動源
を一元化したことによる構成のコンパクト化、低コスト
化を実現できる。
【0023】印字消去手段5と印字手段6を結ぶ搬送ガ
イド部材7は略U字状に形成されており、ここを通過す
る間にリライタブルペーパー3は印字消去手段5によっ
て加えられた熱を空冷される。搬送ガイド部材7の形
状、長さ(搬送距離)、材質等は冷却実験の結果に基づ
いて適宜決定されるものである。この搬送ガイド部材7
による冷却は、装置内の昇温抑制に寄与する。
【0024】次に図5乃至図7に基づいて押圧手段12
及び前カバー11の構成及びサーマルヘッド39とプラ
テンローラ37間の接離動作を説明する。図5に示すよ
うに、押圧手段12は、前カバー11側に設けられたサ
ーマルヘッド39を保持するとともに、下端部の軸穴4
7aを介して装置本体10側の軸46(図6参照)に回
動自在に支持されたヘッド支持部材47と、該ヘッド支
持部材47をプラテンローラ37側へ押圧する付勢機構
48を有している。ヘッド支持部材47は、外力が作用
しないときは軸46を支点として自重でプラテンローラ
37から離れる方向に傾倒するように形成されている。
付勢機構48は、ヘッド支持部材47と前カバー11と
の間に設けられ、装置本体10に固定された固定フレー
ム49(図5では省略)と、該固定フレーム49に支持
され、プラテンローラ37に対するサーマルヘッド39
の接離方向に所定間隔移動可能に設けられた圧解除部材
としての圧解除ブラケット50と、該圧解除ブラケット
50に設けられ、ヘッド支持部材47を押圧する第1の
弾性部材51を有している。前カバー11には圧解除ブラ
ケット50をプラテンローラ37側へ押圧する第2の弾性
部材としての板バネ52が設けられている。この板バネ
52は、圧解除ブラケット50の前カバー11の対向部
に設けてもよい。
【0025】図6に示すように、第1の弾性部材51
は、圧解除ブラケット50に螺合され、ネジ回し操作面
が前カバー11側に露出した調整ネジ53と、該調整ネ
ジ53のサーマルヘッド39側に基端部を固定されたコ
イルバネ54を有している。前カバー11が閉じられる
と、板バネ52が圧解除ブラケット50を押圧し、これ
に伴ってコイルバネ54がヘッド支持部材47を押圧す
る。これによってプラテンローラ37に対するサーマル
ヘッド39の圧接状態が得られる。従って、調整ネジ5
3を回すことによりプラテンローラ37に対するサーマ
ルヘッド39の圧接力を調整することができる。
【0026】固定フレーム49には段付ネジ55が螺合
されており、圧解除ブラケット50は段付ネジ55の非
ネジ部55aに穴50aを介して係合され、鍔55bに
よって抜け止めされている。前カバー11を閉じたとき
の非ネジ部55aにおける余裕寸法tが、圧解除ブラケ
ット50の移動可能な所定間隔である。ヘッド支持部材
47は、サーマルヘッド39の加熱による周囲の温度上
昇を低減すべく放熱効率を高める形状を有している。ヘ
ッド支持部材47自体も放熱機能を有するのであるが、
より一層の放熱機能が得られるように、ヘッド支持部材
47の前カバー11側の面には、断面がコ字状でプラテ
ンローラ37の軸方向に延びる放熱フィンとしての放熱
ブラケット56が設けられている。放熱ブラケット56
はヘッド支持部材47に一体に形成してもよい。放熱機
能を高める観点から、ヘッド支持部材47と放熱ブラケ
ット56は熱伝導率の高い材料で形成するのが望まし
い。
【0027】図5に示すように、装置本体10側には、
前カバー11の上部に対応する位置に排紙ガイド板57
(図1等では省略)が設けられており、該排紙ガイド板
57には冷却ローラ対8の駆動ローラ8a、排紙ローラ
対9の駆動ローラ9aが支持されている。冷却ローラ対
8のローラ形状は冷却機能を高めるために単体に形成さ
れており、排紙ローラ対9のローラ形状は排紙機能を高
めるために幅の狭い複数のローラから成っている。排紙
ガイド板57には冷却機能を高めるために通気用のスリ
ット57aが複数形成されている。同様の観点から圧解
除ブラケット50にも通気用のスリット50aが複数形
成されている。前カバー11には、冷却ローラ対8の従
動ローラ8bと、排紙ローラ対9の従動ローラ9bが回
転自在に支持されている。前カバー11にも冷却機能を
高めるために通気用のスリット11aが複数形成されて
いる。前カバー11の下端部両側には、開閉時の支点と
なる軸11bが形成されており、この軸11bは装置本
体10への装着時、装置本体10の図示しない軸穴へ係
合される。
【0028】ジャムが生じた場合には、図7に示すよう
に、前カバー11が開放される。前カバー11が開放さ
れると、板バネ52による圧解除ブラケット50への押
圧力が解除され、ヘッド支持部材47は圧解除ブラケッ
ト50を前カバー11側へ押しながら自重で傾倒する。
これにより、サーマルヘッド39はプラテンローラ37
から上述した余裕寸法tに対応した分離間する。冷却ロ
ーラ対8及び排紙ローラ対9も分離するので、印字手段
6及び排紙領域でジャムしたリライタブルペーパー3を
容易に除去することができる。サーマルヘッド39とプ
ラテンローラ37は装置本体10側において若干離間す
るだけであり、サーマルヘッド39の発熱素子面はジャ
ム処理作業域に露出しないので、ジャム処理作業者によ
ってサーマルヘッド39の発熱素子面が汚れる心配はな
い。本実施形態ではサーマルヘッド39とプラテンロー
ラ37が完全に分離する構成としたが、ジャム紙を容易
に取り出すことができる圧解除程度としてもよい。ま
た、プラテンローラ38とサーマルヘッド39の位置を
逆にしてプラテンローラ38をヘッド支持部材47で支
持する構成としても同様の機能を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、可逆性感
熱記録媒体を給送する記録媒体給送手段と、可逆性感熱
記録媒体に記録された印字内容を消去する印字消去手段
と、可逆性感熱記録媒体に印字を行う印字手段を有する
記録装置において、装置本体に開閉自在なカバーが設け
られているとともに上記印字手段が上記装置本体側に設
けられ、上記カバーの開放動作に伴って上記印字手段の
可逆性感熱記録媒体を挟持搬送する部分が圧解除され又
は離間する構成としたので、カバーの開閉動作に伴って
自動的に印字手段の挟持搬送部分(ニップ部)の圧を解
除又は挟持搬送部分を離間させることができるのでジャ
ム処理を容易に行えるとともに、ジャム処理作業によっ
てリライタブルプリンタにおいて大きな問題となってい
た印字手段の印字部材を汚す心配がなく画質劣化を防止
することができる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の記録装置において、上記印字手段の給送方向下流に
可逆性感熱記録媒体を搬送する対構成の排出部材が設け
られ、該排出部材の一方が上記カバーに一体に設けられ
ている構成としたので、印字手段及び排出領域のジャム
処理性をより一層向上させることができる。
【0031】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の記録装置において、上記排出部材が、上記印字手段
を経た可逆性感熱記録媒体を冷却する冷却ローラである
構成としたので、印字手段及び排出領域のジャム処理性
をより一層向上させることができる。
【0032】請求項4記載の発明によれば、請求項1乃
至3の何れかに記載の記録装置において、上記印字手段
が、可逆性感熱記録媒体を搬送するプラテンローラと、
該プラテンローラに圧接するサーマルヘッドを有し、該
プラテンローラとサーマルヘッドのうち上記カバー側に
位置するいずれか一方と上記カバーとの間には該カバー
の開閉動作に伴って上記一方を他方に対して接離させる
押圧手段が設けられている構成としたので、カバーの開
閉動作に伴って自動的にサーマルヘッドとプラテンロー
ラ間の圧を解除又はサーマルヘッドとプラテンローラ間
を離間させることができるのでジャム処理を容易に行え
るとともに、リライタブルプリンタにおいて特に大きな
問題となっていたジャム処理作業によってサーマルヘッ
ドの発熱素子面を汚す心配がなく画質劣化を防止するこ
とができる。
【0033】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の記録装置において、上記押圧手段が、上記プラテン
ローラとサーマルヘッドのうち上記カバー側に位置する
一方を保持するとともに一端側を軸支されて回動自在に
設けられ外力が作用しないときは自重で上記他方から離
れる方向に傾倒するヘッド支持部材と、該ヘッド支持部
材を上記他方側へ押圧する付勢機構を有している構成と
したので、簡単な構成でサーマルヘッドとプラテンロー
ラ間の圧解除又は離間動作を得ることができる。
【0034】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の記録装置において、上記付勢機構が、上記ヘッド支
持部材と上記カバーとの間に設けられ装置本体に固定さ
れた固定フレームと、該固定フレームに支持され上記他
方に対する上記一方の接離方向に所定間隔移動可能に設
けられた圧解除部材と、該圧解除部材に設けられ上記ヘ
ッド支持部材を押圧する第1の弾性部材を有し、上記カ
バー又は上記圧解除部材の上記カバー対向部には上記圧
解除部材を上記他方側へ押圧する第2の弾性部材が設け
られている構成としたので、サーマルヘッドとプラテン
ローラ間の圧解除又は離間動作を常に一定の状態で得る
ことができる。
【0035】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の記録装置において、上記第1の弾性部材が、押圧力
を調整可能に設けられている構成としたので、プラテン
ローラとサーマルヘッド間の圧接力を最適にすることが
でき、可逆性感熱記録媒体の発色濃度が均一な画質を得
ることができる。
【0036】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の記録装置において、上記第1の弾性部材が、上記圧
解除部材に螺合され上記カバー側から螺合量を調整可能
なネジ部材と、該ネジ部材の上記他方側に取り付けられ
たバネを有している構成としたので、簡単な構成で且つ
容易にプラテンローラとサーマルヘッド間の圧接力を調
整することができる。
【0037】請求項9記載の発明によれば、請求項4乃
至8の何れかに記載の記録装置において、上記一方がサ
ーマルヘッドであり、上記他方がプラテンローラである
構成としたので、サーマルヘッドの発熱素子面がカバー
に対して内向きとなり、ジャム処理時の発熱素子面の汚
れの危険性を一層低くすることができる。
【0038】請求項10記載の発明によれば、請求項5
乃至9の何れかに記載の記録装置において、上記ヘッド
支持部材が放熱効率を高める形状を有している構成とし
たので、印字手段周辺における蓄熱による昇温を抑制す
ることができる。この種のリライタブルプリンタにおい
て品質の高い印字を行うには印字部で低温から急速な昇
温を行うことが重要であるが、本発明により高品質の印
字が簡単な構成で可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における記録装置の概要正
面図である。
【図2】給紙手段と印字消去手段の拡大詳細図である。
【図3】1つのモータによる駆動力の伝達構成を示す図
である。
【図4】搬送経路における用紙検知構成を示す図であ
る。
【図5】印字手段及び排紙領域の分解斜視図である。
【図6】印字手段及び排紙領域におけるカバーを閉じた
状態の概要断面図である。
【図7】印字手段及び排紙領域におけるカバーを開放し
た状態の概要断面図である。
【図8】可逆性感熱記録媒体の消色・発色メカニズムを
示す図である。
【符号の説明】
3 可逆性感熱記録媒体としてのリライタブルペーパー 4 記録媒体給送手段としての給紙手段 5 印字消去手段 6 印字手段 8 排出部材としての冷却ローラ対 9 排出部材としての排出ローラ対 10 装置本体 12 押圧手段 37 プラテンローラ 39 サーマルヘッド 47 ヘッド支持部材 48 付勢機構 49 固定フレーム 50圧解除部材としての圧解除ブラケット 51 第1の弾性部材 52 第2の弾性部材としての板バネ 53 ネジ部材としての調整ネジ 54 バネとしてのコイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB16 AC06 AF03 AF25 AF31 DA10 2C059 AA22 AA26 AA70 3F049 AA04 CA32 DA12 DA14 DB02 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可逆性感熱記録媒体を給送する記録媒体給
    送手段と、可逆性感熱記録媒体に記録された印字内容を
    消去する印字消去手段と、可逆性感熱記録媒体に印字を
    行う印字手段を有する記録装置において、 装置本体に開閉自在なカバーが設けられているとともに
    上記印字手段が上記装置本体側に設けられ、上記カバー
    の開放動作に伴って上記印字手段の可逆性感熱記録媒体
    を挟持搬送する部分が圧解除され又は離間することを特
    徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の記録装置において、 上記印字手段の給送方向下流に可逆性感熱記録媒体を搬
    送する対構成の排出部材が設けられ、該排出部材の一方
    が上記カバーに一体に設けられていることを特徴とする
    記録装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の記録装置において、 上記排出部材が、上記印字手段を経た可逆性感熱記録媒
    体を冷却する冷却ローラであることを特徴とする記録装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の記録装置
    において、 上記印字手段が、可逆性感熱記録媒体を搬送するプラテ
    ンローラと、該プラテンローラに圧接するサーマルヘッ
    ドを有し、該プラテンローラとサーマルヘッドのうち上
    記カバー側に位置するいずれか一方と上記カバーとの間
    には該カバーの開閉動作に伴って上記一方を他方に対し
    て接離させる押圧手段が設けられていることを特徴とす
    る記録装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の記録装置において、 上記押圧手段が、上記プラテンローラとサーマルヘッド
    のうち上記カバー側に位置する一方を保持するとともに
    一端側を軸支されて回動自在に設けられ外力が作用しな
    いときは自重で上記他方から離れる方向に傾倒するヘッ
    ド支持部材と、該ヘッド支持部材を上記他方側へ押圧す
    る付勢機構を有していることを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の記録装置において、 上記付勢機構が、上記ヘッド支持部材と上記カバーとの
    間に設けられ装置本体に固定された固定フレームと、該
    固定フレームに支持され上記他方に対する上記一方の接
    離方向に所定間隔移動可能に設けられた圧解除部材と、
    該圧解除部材に設けられ上記ヘッド支持部材を押圧する
    第1の弾性部材を有し、上記カバー又は上記圧解除部材
    の上記カバー対向部には上記圧解除部材を上記他方側へ
    押圧する第2の弾性部材が設けられていることを特徴と
    する記録装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の記録装置において、 上記第1の弾性部材が、押圧力を調整可能に設けられて
    いることを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の記録装置において、 上記第1の弾性部材が、上記圧解除部材に螺合され上記
    カバー側から螺合量を調整可能なネジ部材と、該ネジ部
    材の上記他方側に取り付けられたバネを有していること
    を特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】請求項4乃至8の何れかに記載の記録装置
    において、 上記一方がサーマルヘッドであり、上記他方がプラテン
    ローラであることを特徴とする記録装置。
  10. 【請求項10】請求項5乃至9の何れかに記載の記録装
    置において、 上記ヘッド支持部材が放熱効率を高める形状を有してい
    ることを特徴とする記録装置。
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