JP2003237092A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003237092A
JP2003237092A JP2002038905A JP2002038905A JP2003237092A JP 2003237092 A JP2003237092 A JP 2003237092A JP 2002038905 A JP2002038905 A JP 2002038905A JP 2002038905 A JP2002038905 A JP 2002038905A JP 2003237092 A JP2003237092 A JP 2003237092A
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recording
ink
suction
ejection
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Tetsuya Ishikawa
哲也 石川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】キャップ内の空吸引を行うに際し、残存インク
を効率よく吸引除去することにより、キャップ内部や吐
出口面上などに残存するインク量を最小限し、もって、
常に安定したインク吐出性能を維持できるインクジェッ
ト記録装置を提供する。 【構成】少なくとも吸引回復処理後にキャップ308を
記録ヘッド100の吐出口面88から離間して行うキャ
ップ開放の際に、キャップの吸引口382と反対側の部
位を吐出口面に対して傾斜した姿勢で斜めに離間し、離
間後のキャップの姿勢を水平もしくは水平よりもわずか
に吸引口側の部位が下側になる姿勢にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録手段から被記録
材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、画像情
報(記録情報)に基づいて紙、布、プラスチックシー
ト、OHP用シート等の被記録材(記録媒体)に画像
(文字や記号等を含む)を記録していくように構成され
ている。前記記録装置は、記録方式により、インクジェ
ット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム
式等に分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(紙送り方向、副走査
方向)と交叉する方向に主走査しながら記録するシリア
ルタイプの記録装置においては、記録手段としての記録
ヘッドを被記録材に沿って移動(主査)しながらインク
を吐出して画像を形成し、1行分の画像形成を終了した
後に所定量の紙送り(副走査としてのピッチ搬送)を行
い、その後に再び停止した被記録材に対して次の行の画
像を記録(主走査)するという動作を繰り返すことによ
り、被記録材全体の記録が行われる。一方、記録紙等の
被記録材の搬送方向の副走査のみで記録するラインタイ
プの記録装置においては、被記録材を所定の記録位置に
セットし、一括して1行分の記録を行った後、所定量の
紙送り(ピッチ搬送)を行い、さらに次の行の記録を一
括して行うという動作を繰り返すことにより、被記録材
全体の記録が行われる。
【0004】そのうち、インクジェット式の記録装置
(インクジェット記録装置)は、インク吐出部から被記
録材へインクを吐出して記録を行うものであり、記録ヘ
ッドのコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速
で記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせ
ずに記録することができ、ランニングコストが安く、ノ
ンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多
種類のインク(例えばカラーインク)を使用してカラー
画像を形成するのが容易であるなどの利点を有してい
る。
【0005】記録手段に形成された吐出口から被記録材
へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置
においては、インク乾燥による吐出口の目詰まり、ある
いは吐出口内の塵埃や気泡等によるインク吐出不良要因
などを解消するため、吐出口保護手段や吐出回復処理手
段が設けられている。前記吐出口保護手段の主な構成
は、ゴム等の弾性材料で形成されたキャップで記録手段
としての記録ヘッド(以下では単にヘッドとも言う)の
吐出口面を覆うキャッピング手段であり、また、前記吐
出回復処理手段の主な構成と作用は、前記キャップ内の
空気をポンプ等の負圧発生手段により吸引、減圧して吐
出口よりインクを強制排出させることで、インクととも
に上記インク吐出不良要因を除去する吸引回復手段、さ
らには記録目的以外で吐出口からインクを吐出する予備
吐出手段や吐出口面に付着したインク等の付着物を拭き
取り除去するワイピング手段などである。
【0006】また、キャップ内を減圧させるための前記
負圧発生手段(吸引手段)としてはピストンポンプやチ
ューブポンプ等が使用されている。また、吸引後にキャ
ップ内、あるいはチューブ等で構成されたインク流路中
に溜まったインクを除去する主な吸引手段としては、2
つの手段があり、その1つは、キャップを記録ヘッドか
ら離して吸引を行う「キャップオープン空吸引」であ
り、例えば特開平03−093548号公報において、
大気連通弁機構を設けずにキャップを傾斜させながら開
放するキャップオープン空吸引手段が提案されている。
【0007】2つ目は、キャッピングをした状態のまま
キャップ内を大気に連通することが可能な弁を備えた大
気連通機構によりキャップ内を大気連通状態にしてから
吸引を行う「キャップクローズ空吸引」である。この場
合の大気連通機構は、一般に、キャップ内に連通された
チューブと該チューブの先端部に開閉自在に設けられた
大気連通弁とにより構成されており、前記キャップオー
プン空吸引よりもさらに残留インクを低減させることが
できるという特徴があり、例えば特開平03−1803
54号公報等において開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記空
吸引方法のうちの「キャップオープン空吸引」によれ
ば、吸引機構を安価でかつ小型にすることは容易である
ものの、例えばインクの吐出方向がほぼ水平の場合に
は、キャップをオープンした時の該キャップの姿勢が垂
直に近かったので、該キャップ内のインクが記録装置内
に滴下するという不具合発生のおそれがあった。
【0009】さらに、要求画質の向上と共に近年ではイ
ンク吐出位置精度の重要性がますます高くなっており、
吐出安定性の観点から、記録ヘッドの吐出口をほぼ水平
に設定し、インクを鉛直下向きに吐出させる機構が主流
になりつつあるが、このような機構において、キャップ
内に大気を取り込むために、吸引後の大気連通手段とし
てキャップに設けられた吸引口と反対側から斜めにキャ
ップを開放するように操作すると、キャップの吸引口は
傾斜したキャップの上方側(鉛直方向に高い側)に位置
することになり、そのため、キャップ内のインクをポン
プで十分に吸引除去することが困難になるという不具合
があった。
【0010】特に顔料インクを用いる場合のキャップ内
のキャップ吸収体として、目詰まりを回避するために気
孔径の大きな材料で形成されたキャップ吸収体を使用す
ると、該インク吸収体内における顔料インクの伝播速度
が遅くなり(インク伝播が困難となり)、キャップの姿
勢を上記のように吸引口が傾斜の下側になるような姿勢
にするとインク回収性が著しく低下してしまうという不
具合があった。そして、キャップ内のインク除去が十分
に行われないと、その後のキャップオープン操作やキャ
ップクローズ操作等の際に記録ヘッドの吐出口面にイン
クが付着することになり、そのため、付着インクが搬送
系等に転写したり、あるいはワイピング時にインクが大
量に飛散したり、さらには、短時間でブレードにインク
が付着堆積してワイピング性能が低下したりするなどの
不具合があった。
【0011】一方、上記空吸引方法のうちの「キャップ
クローズ空吸引」のように大気連通機構を使用する場合
は、インクの除去性能は高いものの、吸引手段の高コス
ト化かつ大型化が不可避であった。更に、大気連通機構
を使用する場合には、大気連通弁を閉鎖した状態で吸引
動作を行った際に大気連通チューブ内が負圧室となり、
記録ヘッドから強制排出されたインクが大気連通機構の
内部へ侵入するため、その直後の空吸引により該大気連
通機構内の侵入インクを確実に排出できない場合には、
侵入インクが乾燥して大気連通口を閉塞してしまうとい
う不具合があった。
【0012】本発明は上述のような技術的課題に鑑みて
なされたものであり、本発明の目的は、吸引回復処理の
直後などにキャップを離間してキャップ内の空吸引を行
うに際し、該キャップ内等に残存するインクを効率よく
吸引除去することで、キャップの内部や記録手段の吐出
口面などに残存するインク量を最小限にすることがで
き、常に安定したインク吐出性能を維持できるインクジ
ェット記録装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するため、記録手段からインクを吐出して記
録を行うインクジェット記録装置において、記録手段の
吐出口を覆うためのキャップと、記録手段の吐出口から
インクを吸引するための吸引手段と、該キャップに形成
された吸引口と前述吸引手段を接続するインク流路と、
を備え、少なくとも吸引回復処理後のキャップの開放の
際に、該キャップの前記吸引口と反対側の部位が記録手
段に対して傾斜した姿勢で斜めに離間し、離間後のキャ
ップの姿勢は水平もしくは水平よりもわずかに吸引口側
の部位が下側になる姿勢になることを特徴とする。
【0014】上記インクジェット記録装置においては、
さらに次のような構成を採用することが好ましい。すな
わち、前記キャップが記録手段から離間されたとき、該
キャップの姿勢が水平もしくは水平よりもわずかに吸引
口側が下側となる状態で空吸引が実行されることが好ま
しい。また、前記記録手段の水平に対する傾斜角は、一
部が斜めに離間されたキャップの該記録手段に対する傾
斜角と同等あるいはそれ以上であることが好ましい。
【0015】さらに、前記キャップの離間は、該キャッ
プが前記記録手段に対して移動することにより行われる
ことが好ましい。又は、前記キャップの離間は、前記記
録手段が該キャップに対して移動することにより行われ
ることが好ましい。又は、前記キャップの離間は、前記
記録手段と該キャップが共に移動することにより行われ
ることが好ましい。また、前記記録手段と被記録材との
間隔を調整する紙間調整機構が前記記録手段を移動させ
る移動機構を兼ねていることが好ましい。また、前記吸
引口は、前記キャップが前記記録手段から離間した状態
において該キャップの傾斜下側の端部に設けられている
ことが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同
一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本
発明を適用したインクジェット記録装置のエンジン部
(記録動作部)を示す外観斜視図である。図1におい
て、図示のインクジェット記録装置は、インクを吐出す
ることで記録(印刷、プリント)を行う記録手段として
の記録ヘッド100(図3及び図4参照)と、記録ヘッ
ド100を搭載してガイドシャフト201によって移動
可能に案内支持され、キャリッジモータ(不図示)の駆
動によりタイミングベルト204を介して両矢印A30
3方向に移動可能なキャリッジユニット200、を備え
ている。
【0017】すなわち、記録ヘッド100を搭載したキ
ャリッジユニット200は、前記ガイドシャフト201
に沿って左右両側(図示では奥行側と手前側)の記録
(印刷)位置と中央部の待機位置とにわたって両矢印A
303方向に移動可能に構成されている。なお、矢印A
305が片側における記録紙の搬送方向を示し、矢印A
306は反対側(他側)における記録紙の搬送方向を示
す。前記インクジェット記録装置は、さらに、記録ヘッ
ド100にインクを供給するためのインク供給系ユニッ
ト(不図示)や、記録ヘッド100のインク吐出性能を
維持回復するための回復するための回復系ユニット30
0と、前記ガイドシャフト201を取り付けたり、前記
回復系ユニット300を収納固定するためのフレームユ
ニット70と、を備えている。
【0018】ここで、前記記録ヘッド100(図3及び
図4参照)の下側面(下向き面)は複数の吐出口が所定
の配列を成して形成された吐出口面になっており、この
吐出口面は水平に対して約5度の傾斜を有している。記
録手段としての記録ヘッド100は、熱エネルギーを利
用してインクを吐出するものであり、熱エネルギーを発
生するための電気熱変換体を備えたものである。また、
この記録ヘッド100は、前記電気熱変換体によって印
加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰による気泡の
成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口
よりインクを吐出させ、画像を形成するものである。
【0019】図13は記録手段としての記録ヘッド10
0のインク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図であ
る。図13において、記録ヘッド100の基板(ベース
プレート)81上には、薄膜83の層を介在させて、半
導体と同様の製造工程(薄膜成形法等)によって、複数
の電気熱変換体82およびこれらに対応する配線が形成
されている。各電気熱変換体82は、図示のように、そ
れぞれの吐出口89及び液路86に対応する位置に配列
されている。基板(ベースプレート)81上(該基板8
1上の薄膜83の上)には、下面に所定間隔で平行に形
成された複数の液路壁84Aを有する液路形成部材84
が接合されている。さらに、液路形成部材84の上面に
は、天板85が接合されている。なお、前記基板81上
に前記電気熱変換体82を含む電気配線及び液路形成部
材84等を接合することにより、吐出素子基板が構成さ
れている。
【0020】各液路壁84Aの間に液路86が形成され
るが、液路形成部材84は、各液路86の内部の所定位
置に前記各電気熱変換体82が配置されるような位置関
係で基板(ベースプレート)81上(該基板81上の薄
膜83の上)に位置決め接合されている。各液路壁84
Aは所定の長さを有し、各液路86の後端は、液路形成
部材84と前記基板(ベースプレート)81(または薄
膜83)との間に形成される共通液室87に連通してい
る。一方、各液路86の他端(先端)は記録ヘッド10
0の吐出口面(一定配列の吐出口89が形成された面)
88にて開口しており、それぞれの開口部によって吐出
口89が形成されている。
【0021】こうして、発熱抵抗体等の電気熱変換体8
2に通電(パルス電圧の印加)してこれを発熱させるこ
とにより、液路86内のインクを膜沸騰させ、その時の
圧力変化により吐出口89からインク滴を吐出させるイ
ンクジェット式の記録ヘッド100が構成されている。
この記録ヘッド100は、複数の吐出口89の配列方向
が記録用紙等の被記録材の搬送方向A305、A306
と交叉(略直交)する姿勢で取り付けられ、吐出口面8
8と被記録材としての記録紙312又は313との距離
(紙間距離)は、例えば約0.3〜2.0ミリ程度に選
定される。
【0022】前記記録ヘッド100の吐出口面の吐出口
近傍に塵埃が付着したり、あるいは吐出口内や吐出口面
上に付着したインクが乾燥・増粘したりすると、記録手
段としての記録ヘッド100のインク吐出性能が低下し
てしまい、不吐出やヨレ(異常な方向に吐出しインク滴
の着弾位置がずれること)が生じて記録品位が損なわれ
てしまうことになる。そこで、先ず、前記不吐出やヨレ
等のインク吐出不良を解消して吐出性能を回復維持する
ための前記回復系ユニット300について説明する。
【0023】本実施例における回復系300は、主な吐
出回復処理手段として、次のような予備吐出処理手段、
ワイピング処理手段及び吸引回復処理手段を備えてい
る。先ず、予備吐出処理手段は、記録紙以外の領域、本
実施例においては回復系ユニット300に設けられた所
定領域において、非記録時に全ての吐出口89から所定
のタイミングでインク吐出を行うことで、吐出口内ある
いは吐出口周辺の増粘インクを排出したり、同一記録装
置内で複数種のインクを吐出可能な場合には吐出口内に
侵入した他種インクを排出したりするものである。予備
吐出処理のためにに排出されたインクは廃インクタンク
へと送られる。
【0024】前記ワイピング処理手段は、記録のために
吐出した主インク滴と同時に吐出されてしまうミスト、
主インク滴が記録紙に着弾した際に発生する跳ね返りミ
スト、あるいは後述の吐出口からインクを吸引して行わ
れる吸引回復処理により、吐出口面に付着したインクな
どを拭き取り除去するために設けられるものであり、吐
出口面を拭き取り清掃(クリーニング)するためのゴム
状弾性体のブレード(ワイパー)等で構成されている。
前記吸引回復処理手段は、ゴム等の弾性材料から成るキ
ャップを記録ヘッド100の吐出口面88に押し当てて
密着させ、ポンプ手段により前記キャップ内の気圧を大
気圧以下に減じて吐出口からインクを強制排出させ、そ
のインク流と共に吐出口内の塵埃、乾燥インクあるいは
気泡等の吐出妨害要素を排除するものである。吸引回復
処理によって吸引されたインクは、後述の空吸引処理に
より廃インクタンクへ送られ処理される。
【0025】図2は本発明を適用したインクジェット記
録装置の回復系ユニット300の構成を示す斜視図であ
る。図2において、回復系ユニット300は前記キャリ
ッジ(キャリッジユニット200)に挿通されたガイド
シャフト201等のキャリッジ移動案内部材が固定され
たフレームユニット70に固定されており、従って、回
復系ユニット300とキャリッジユニット200(キャ
リッジ及び記録ヘッド)との相対位置が精度良く確保さ
れている。図2において、303はゴム等の弾性材料の
平板で形成されたブレードである。前記各ブレード30
3はブレードホルダ304に固定されている。該ブレー
ドホルダ304は、不図示のブレードバネにより、各ブ
レード303が記録ヘッド100と対向する方向すなわ
ち上方向へ向くような回動位置になるように、ブレード
シャフト305に対して弾性的に付勢されて係合されて
いる。このブレードシャフト305はブレードギア30
5aと一体化されている。
【0026】また、前記ブレードシャフト305は不図
示のブレード駆動手段により回動可能なように構成され
ており、従って、該ブレードシャフト305に係合され
たブレードホルダ304及び各ブレード303も該ブレ
ードシャフト305と共に同様に回動することが可能で
ある。更に前記ブレードホルダ304にはブレードカム
306が一体化され、前記キャリッジ200がワイピン
グ手段上を矢印A303方向に移動する際に該キャリッ
ジ上のブレードリブ(不図示)に弾性的に押し下げられ
ることにより、前記ブレード303と記録ヘッド100
の吐出口面88とのオーバーラップ量(以下侵入量と呼
ぶ)を精度よく確保しながらワイピング処理を実行でき
る構成となっている。
【0027】これにより、記録ヘッド100と回復系3
00との高さ方向の取り付け位置公差の如何を問わず、
常に安定した侵入量を確保でき、常に良好なワイピング
処理を実行することが可能である。また、307はブレ
ードクリーナであり、該ブレードクリーナ307はブレ
ード303に付着したインク等の異物を掻き落とすこと
により該ブレード303を清浄化するためのエッジ部を
有している。図2において、308はゴム等の弾性部材
で形成されたキャップであり、309はキャップ308
内に設けられたポリエチレン等の材料で構成された多孔
質体から成るキャップ吸収体である。該キャップ吸収体
は直径約0.3mmのポリエチレンの粉末を焼結成形し
た多孔質体であり、その気孔率は例えば約40%であ
る。
【0028】310は前記キャップ308を保持するキ
ャップホルダである。311はキャップレバーである。
前記キャップホルダ310は、前記キャップレバー31
1に対して不図示のキャップバネを介して記録ヘッド1
00の方向に付勢される状態で取り付けられている。ま
た、前記キャップレバー311は、回復系ユニット30
0のカム軸に固定されたキャップレバーカム(不図示)
によりキャップ308をオープンあるいはクローズでき
るように上下動可能に構成されている。312、313
は各々種類の異なる被記録材としての記録紙であり、一
方の記録紙312は前記回復系ユニット300の片側で
矢印A305方向に搬送され、他方の記録紙313は前
記回復系ユニット300の他側で矢印A306方向に搬
送される。
【0029】すなわち、図1及び図2において、キャリ
ッジユニット200は回復系ユニット300の真上にあ
るときをホームポジションとし、前記各記録紙312、
313の搬送方向矢印A305、306と交差(通常直
交)する矢印A303方向に移動可能であり、該キャリ
ッジユニット200を回復系ユニット300の片側へ移
動させて記録紙312の搬送経路上に位置させることに
より矢印A305方向に搬送される記録紙312へ記録
することができ、また、前記キャリッジユニット200
を回復系ユニット300の他側(反対側)へ移動させて
記録紙313の搬送経路上に位置させることにより矢印
A306方向に搬送される記録紙313へ記録すること
ができるように構成されている。
【0030】図2において、390はキャリッジロック
アームであり、該キャリッジロックアーム390は、回
復系ユニット300の真上に位置するキャリッジユニッ
ト200上の記録ヘッド100をキャッピングする時
(キャップレバー311が上昇した時)に、キャリッジ
200に設けられた穴と係合して該キャリッジを定位置
に固定し、衝撃等により記録ヘッド100とキャップ3
08との位置ずれが生じないようにするための錠止部材
である。また、前記キャリッジロックアーム390と前
記キャップレバー311との間には不図示のロックバネ
が配されており、該キャリッジロックアーム390はキ
ャリッジレバー311に対して弾性的に下降できるよう
に構成されている。これによって、キャリッジロックア
ーム390がキャリッジ200の対応する穴部以外に当
接したとしても、回復系ユニット300やキャリッジユ
ニット200に損傷を与えない構成となっている。
【0031】図3は図2の回復系ユニット300の駆動
系の構成及びキャップと記録ヘッドとの関係を示す立面
図である。図3において、370は回転軸に歯車が固着
された回復系駆動専用モータであり、371はモータ次
段ギアである減速用の第1ダブルギアであり、372は
第1ダブルギアと係合するとともに後述のチューブポン
プ324のコロガイドが固定されたポンプ軸273を回
動中心として回動可能に構成されたアイドラギアであ
る。図3において、斜線で示された374は前記ポンプ
軸373に固定されるとともに前記アイドラギア372
に設けられたリブと係合する切り欠き部374aを有す
るポンプカムであり、前記リブと切り欠き部374aの
間には所定角(例えば回転角55度分)の遊びを設けて
ある。375は前記アイドラギアと係合する第2のダブ
ルギア、376は所定の方向の方向に回転した時のみ締
め付けトルクを発生するギア一体型のワンウエイクラッ
チである。
【0032】前記ワンウエイクラッチ376は、図中矢
印A380方向(CCW方向)に回転したときのみその
回動中心であるカム軸380に対して締め付けトルクを
発生して該カム軸を回転駆動できるように構成されてい
る。つまり、前記回復系駆動専用モータ370がず3中
に矢印で示すCCW方向(反時計回り)に回転するとき
だけ、前記ワンウエイクラッチ376が矢印A380方
向(CCW方向)に回転して回復系ユニット300のカ
ム軸380を回転駆動し、前記回復系駆動専用モータ3
70が図示と反対のCW方向(時計回り)に回転するす
るときには、前記ワンウエイクラッチ376がフリー状
態となり、回復系ユニット300のカム軸380は回転
せず、ポンプ軸373が所定の遊びを持って回転を開始
するように構成されている。
【0033】このような構成を採ることによりポンプを
正転させて吸引圧を発生させる時にはキャップ及び弁機
構には駆動が伝達されず、逆にキャップを駆動する場合
にはポンプは逆転してコロが退避されることになる。ま
た、記録ヘッド100の下向きの吐出口面88は水平に
対して約5度傾いている。一方、オープン状態のキャッ
プ308は前記吐出口面88に対して約3度の傾きを持
っている。従って、前記キャップ308の前記吐出口面
88に対する当接面は水平に対しては約2度の傾きとな
っている。ここで、キャップ308に設けた吸引口38
2(図4参照)の位置は図3及び図4中において該キャ
ップ308の右端、すなわちキャップ308の傾斜(水
平に対して約2度の右下がり傾斜)の下方部位に設けら
れている。なお、前記吸引口382は、キャップチュー
ブ338を介して、負圧吸引発生源としてのチューブポ
ンプ324(図5、図6参照)に接続されている。
【0034】図4はキャップ308の記録ヘッド100
に対する位置姿勢を模式的に示す断面図であり、(A)
は記録動作中等におけるキャップオープンの状態を示
し、(B)は吸引回復処理実行時等におけるキャップ密
着(吐出口面88に密着させたキャッピング)の状態を
示し、(C)はキャップ308を傾斜させながら吸引口
382と反対側(逆)の部位を吐出口面88から離間さ
せる時の状態を示す。次に図4を参照して、吸引回復及
び空吸引処理中におけるキャップ位置について説明す
る。
【0035】記録動作中などのときには、図4の(A)
に示すようにキャップ308は記録ヘッド100の吐出
口面88から離間されており、回復処理の1つである吸
引回復処理を実行しているときには、図4の(B)に示
すように、回復系300の動作を制御するためのカム軸
380に固定されたキャップレバーカム(不図示)を回
動駆動してキャップレバー311を上昇させることによ
り、キャップ308を記録ヘッド100の吐出口面88
に対して弾性的に付勢・密着させる。このようにキャッ
プ308を密着させて吐出口89を密閉したキャッピン
グ状態において吸引ポンプ(チューブポンプ)324を
駆動することにより、キャップ308内圧力を減圧する
(負圧にする)ことで吐出口89からインクを吸引する
吸引回復処理を実行する。
【0036】上記吸引回復処理を実行した後、キャップ
308及びキャップチューブ338などの内部に残留し
たインクを排出除去するための空吸引の動作を行う。こ
の空吸引の動作は、図4の(C)に示すように、キャッ
プ308を傾斜させながら、該キャップの吸引口382
とは逆側(反対側)の部位のキャップリブ(密封リブ)
の一部を吐出口面88から離間するとともに、吸引ポン
プ324を駆動することにより、キャップ308内に空
気を強制的かつ連続的に流し込み、キャップ308内及
び吐出口面88に付着したインクを該空気と共に吸引し
て排出除去する。このとき、キャップ308の吸引口3
82が設けられた側の部位は水平よりも若干ではあるが
傾斜下側となっており、従ってキャップ308内のイン
クがこぼれるたり滴下するおそれは無い。
【0037】さらに、キャップ308内インクは空気の
流れが無くとも吸引口382側に集まる構成となってい
る。また、記録ヘッド100の吐出口面も前記吸引口3
82側に向かって下がっている(傾斜している)ため、
吐出口面88に付着したインクも吸引口382側に流
れ、吸引口382付近に凝集する。なお、前述した空気
のキャップ308内への強制的かつ連続的な流し込みと
は、キャップ308を斜めに開放した時に瞬間的に流入
する空気だけでなく、この状態において吸引ポンプ32
4を駆動してキャップ308内に空気を継続的に取り込
むことを指している。そして、このような連続的な空吸
引の他、例えば吸引ポンプを断続的に駆動することも本
発明の範囲内であり、断続的な吸引によれば、インクが
自身の表面張力により凝集する時間が設けられることに
なり、連続空吸引の場合よりインクの回収率を更に向上
させることができる。
【0038】また、顔料インクのように目詰まりし易い
インクの場合には、キャップ吸収体309の気孔を大き
くして目詰まりが生じ難いようにする必要があるが、こ
のように気孔を大きくすると、キャップ吸収体内に吸収
されたインクの前記キャップ吸収体による保持力が弱ま
り、鉛直下方向へと流れ落ちようとする傾向が強くな
る。従って前記吸引口382をキャップ308の傾斜下
側の端部に配設することにより、インクの回収を更に効
果的に行うことが可能になる。上記のような空吸引を十
分に行った後、再び、図4の(A)に示すように、キャ
ップ308を記録ヘッド100の吐出口面88から完全
に離間させたキャップオープンの状態にする。このキャ
ップオープンの状態において吐出口面88のワイピング
処理及び吐出口89からの予備吐出処理等の処理動作を
実行し、最後にキャップ308の空吸引を実行し、そし
て、キャップ308を吐出口面88に押圧して図4の
(B)に示すようなキャッピング状態にする。
【0039】なお、キャップオープン状態のときはキャ
ップ内インクが十分に除去されているので、キャップ内
のインクがこぼれるという不具合が生じることは無く、
従ってキャップ308は吐出口面88に対して略水平方
向で平行となっていても構わない。このような平行な状
態にすれば、記録ヘッド100の吐出口面に対するキャ
ップリブ(周囲の密封部)内側の投影面積を最大にする
ことができ、キャップ内予備吐出を行う際の位置ずれマ
ージンを最大に取ることが可能になり、加えて前記吐出
口面とキャップとのクリアランスを拡大することが可能
になる。また、本実施例ではキャップ308を傾斜させ
て片側部のみを開放してから吸引ポンプの駆動を開始し
ているが、図4の(B)の密閉状態(キャッピング状
態)から図4の(C)の片側部を開放する移行過程にお
いて、キャップ308の開放動作と同時に吸引ポンプを
駆動するように構成しても良い。このような同時駆動
(同時作動)を行う構成とすることにより、記録動作や
回復処理動作のスループットの向上を達成するとともに
インク残量の更なる低減を達成することが可能になる。
【0040】なお、キャップ308の動きは必ずしも前
述の実施態様に限定されるものではなく、例えばキャッ
プを揺動するように傾斜を反転させながら開放しても良
い。具体的には、記録ヘッド100に対してキャップ3
08を傾斜させることにより吸引口382と逆側(反対
側)の部位を離間させた後、該吸引口382と逆側の部
位を下降させるように構成しても良い。このように構成
すれば、記録ヘッド100を必ずしも水平に対して傾斜
させる必要は無く、水平のままでも同様の作用効果を実
現することができる。
【0041】図5は負圧発生手段としてのチューブポン
プ324の負圧発生時の状態を示す縦断面図であり、図
6は図5のチューブポンプ324を逆方向(矢印A31
0方向)に回転させるときの状態を示す縦断面図であ
る。次に図5及び図6を用いてチューブポンプ324の
構造について説明する。図5及び図6において、325
はシリコーンゴム製のポンプチューブであり、326は
ポンプチューブ325をしごいて該ポンプチューブ内に
負圧を発生させるためのコロであり、326aはコロ3
26の両側に設けられた軸部である。前記コロ326は
コロガイド327の回動(公転)に伴って回転(自転)
しながらポンプチューブ325を押しつぶしてしごくこ
とが可能なコロであり、180度の位相ズレをもって2
箇所に設けられている。
【0042】327は前記コロ326を回転(自転)自
在に支持するためのコロガイドであり、327aは前記
各コロ326に対応して前記コロガイド327に設けら
れた溝である。各溝327aには、対応するコロ326
の両側に設けられた軸部326aが挿入されている。各
コロ326は各溝327a沿って移動可能なように構成
されている。328はコロ326の移動に伴う騒音を低
減するためのコロダンパーであり、該コロダンパー32
8はゴム等の弾性部材により形成されている。
【0043】チューブポンプ324が作動して負圧を発
生させている状態を示す図5において、コロ326はコ
ロガイド327の溝327aの最も外周寄りの端部に移
動しており、この状態でコロガイド327が矢印A30
9方向(正方向)に回動(公転)することにより、コロ
326は回転(自転)するとともにポンプチューブ32
5を押しつぶしながら回動(公転)し、該ポンプチュー
ブ325をしごいている。前記コロダンパー328は、
ポンプチューブ押しつぶし領域A308の範囲外におい
て、溝327a内で自由に移動できるコロ326を該溝
327aの一端部(コロガイド327の外周寄りの端
部)に確実に寄せた状態に保っている。また、2箇のコ
ロ326は180度の位相ズレを持っているが、ポンプ
チューブ325を円弧状に案内保持するためのチューブ
ガイド329はA308に示すように180度以上の領
域に配置されているため、コロガイド327を矢印A3
09方向(正方向)に回動させている間は連続的かつ無
限にポンプチューブ326をしごいて負圧を発生し続け
ることが可能である。
【0044】図6は、図5と逆方向(図5中の矢印A3
09と逆の矢印A310方向)にコロガイド327を回
動させるときの状態を示す。図6の状態では、コロ32
6はポンプチューブ325と干渉することで発生する負
荷により、溝327a内では図5とは逆の方向に寄せら
れ、該コロ326がコロガイド327の回動中心方向
(ポンプ軸373の方向)へ逃げた状態(退避状態)に
なり、ポンプチューブ325を押しつぶさずに事実上空
転している。従って負圧は発生されず、かつポンプチュ
ーブ325を押しつぶしてクリープさせる心配も無い状
態となっている。よって、電源OFFあるいは記録待機
時のように長時間の停止が考えられるときには、このよ
うな図6に示すような状態になっていることが望まし
い。
【0045】図5において、上記チューブポンプ324
にはフォトインタラプタ600が設けられており、コロ
ガイド327に設けられたフラグ602によりコロ62
6の回動方向の位相角位置を検知することができる構成
となっている。このような構成によれば、ポンプチュー
ブ325にへたりが生じたり、あるいは、コロ326の
軸部326aのコロガイド327の溝327a内におけ
る位置に該コロ326の回転軸部との摺動摩耗により生
じた凹みにより、コロガイド327の矢印A310方向
の逆転時にコロ326がチューブ325から受ける負荷
が低下したり、コロ326が退避するために必要な負荷
力が増大して図6に示すような位置にコロ326が退避
せずに図5中の326aの位置のまま逆転したりしたと
しても、逆転開始前のコロ位置をチューブガイド(チュ
ーブ規制面)329の終端近傍で停止させておくことで
コロ326がチューブ325をしごく距離をごくわずか
な距離に抑えることが可能である。
【0046】つまり、逆転開始前のコロ326の位置を
図5中の軸部326bで示すような位置、すなわちチュ
ーブガイド329の終端近傍(コロガイド327の回転
方向によっては始端位置近傍)の位置に停止させておく
ことが可能になり、それによって、コロガイド327が
回動し、コロ326の押圧に対向してチューブ325の
位置を規制するチューブガイド(規制面)329が存在
しない領域に来ると、コロの退避状態に関わらず必然的
にチューブ325は押圧されなくなり、更に逆転してコ
ロ326が図中の最下点に来た時にはコロ326とチュ
ーブ325が干渉し、負荷抵抗によりコロ326が32
6bの軸部で示す位置へ移動することでチューブポンプ
324における逆流は防止される。
【0047】なお、この時にコロ326を軸部326a
で示す位置(押圧位置)から軸部326bで示す位置
(空転位置)へと移動させるのに必要な力は極めて小さ
く、チューブ326のへたり状態に関わらずコロ326
を確実に退避させることができる。コロ326は重力に
より図中鉛直下方向に移動して軸部326bで示す位置
へ移行すると、それ以後はチューブポンプ324が逆転
を続けてもチューブ326を押圧することは無い。
【0048】図7は本実施例に係るインクジェット記録
装置の記録処理及び吐出回復処理の一連の動作を示すフ
ローチャートであり、図8は図7中の予備吐出処理の動
作を示すフローチャートであり、図9は図7中のワイピ
ング処理の動作を示すフローチャートであり、図10は
図7中の吸引回復処理の動作を示すフローチャートであ
る。次に、図7〜図10を用いて記録時の一連の回復処
理動作について説明する。図7において、S301で記
録命令を受け取ると、S302で回復系駆動専用モータ
370が図3中におけるCCW方向(反時計回り方向)
へ回転を開始し、カム軸380を矢印A380方向に回
転させてキャップオープンの状態となる。そこで、予備
吐出を行うために図8に示す予備吐出処理を実行する。
予備吐出処理(図8)においては、S321でキャリッ
ジ200を予備吐出準備位置まで移動させ、次いでS3
22で予備吐出を実行する。予備吐出が全吐出口におい
て終了するとインク吐出を停止し、予備吐出処理を終了
する。
【0049】次に、図7において、S304でキャリッ
ジユニット200を記録位置(本実施例では、回復系ユ
ニット300の両側に設けられた記録位置から選択され
たいずれか一側の記録位置)まで移動させ、S305で
タイマTを0にリセットしてからカウントをスタートさ
せる。S306で、キャリッジユニット200が位置す
る側の記録位置へ搬送されてきた記録紙に対し記録情報
に応じてインクを吐出して記録を行う。次いで、S30
7で記録命令の有無を判別し、記録命令が無ければS3
11へ進んでワイピング処理(図9)を実行する。
【0050】S307で記録命令が有れば、S308に
てタイマTを参照する。タイマTが60sec以下であ
ればS306へ戻ってそのまま記録を継続し、Tが60
sec以上であればS309にて吐出口面88に付着し
たインクを拭き取るためのワイピング処理(図9)を実
行するとともにS310で予備吐出処理(図8)を実行
する。これらのS306〜S310の動作はS307で
記録命令無しと判別されるまで繰り返し実行される。な
お、S310における予備吐出処理は、S309におけ
るワイピング処理により記録ヘッド401の吐出口内に
押し込まれた可能性のある乾燥インクあるいは異なる種
類のインク等を排出するため処理動作である。そして、
S307で記録命令無しと判別されると、前述したよう
にS311へ進んでワイピング処理(図9)を実行す
る。
【0051】図9のワイピング処理においては、S33
1にてキャリッジ200をワイピング準備位置まで移動
させる。続いてS332にてモータ370をCCW方向
に回転させ、ブレード303の先端が下方向に向いた状
態からワイピング可能な上方向を向いた状態へ移行させ
る(ブレードON)。次にS333にてキャリッジ20
0を移動させて吐出口面88のワイピングを実行する。
このときのキャリッジ200の移動速度は必ずしも一定
にする必要はなく、例えばインクの種類に応じて変更し
ても良い。記録ヘッド100の吐出口面の全域がブレー
ド303によりワイピング(拭き取り清掃)された後、
キャリッジ200を停止し、S334にてモータ370
をCCW方向に回転させてブレード303を下向きにし
て格納し、ワイピング処理を終了する。なお、ブレード
303の回転機構については本発明と直接関わり合いが
無いことから詳細説明は省略する。
【0052】次に、図7のS310において、前記ワイ
ピング処理により吐出口89内に押し込まれた可能性の
ある乾燥インク、あるいは異なる種類のインク等を排出
するための予備吐出処理を実行する。記録命令が無くな
ると、S311で記録の終了動作としてワイピング処理
を実行して吐出口面のインクを除去した後、S312に
てキャップ308内に溜まっているインクを不図示の廃
インク処理手段へと排出するため、モータ370をCW
方向に回転させてポンプ324を駆動することにより空
吸引処理を実行する。次いで、S313にてキャリッジ
200をホームポジションすなわち回復系ユニット30
0と対面するキャッピングポジションまで移動させ、S
314にてモータ370をCCW方向に回転させて記録
ヘッド100をキャッピングし、記録処理の一連の動作
を終了する。
【0053】記録ヘッド100が長期間使用されなかっ
た場合には、吐出口内のインクが固着したり、吐出口内
に気泡が混入したりして吐出不良(不吐出を含む)が発
生することがある。このような吐出不良を解消してイン
ク吐出性能を回復維持するために、自動的あるいは手動
により、図10に示すような吸引回復処理が実行され
る。次にこの吸引回復処理について説明する。図10に
おいて、先ずS361にて吸引回復命令を受け取ると、
S362で記録装置の状態を検知する。このとき記録装
置が待機状態で記録ヘッド100がキャッピングされて
いる場合はS364(キャップクローズ)へ進み、そう
でなければS363へ進んでワイピング処理を実行した
後にS364にてキャッピングを行い、次にS365で
モータ370をCW方向に回転させてポンプ324を駆
動してキャップ内に負圧を作用させる。このS365に
おけるキャッピング状態での吸引動作(負圧発生)によ
って、吐出口89からインクを吸引する吸引回復動作が
実行される。
【0054】続いて、吐出口89から所定量のインクを
吸引する上記吸引回復動作(S365)を実行した後、
S368でモータ370をCCW方向に回転してキャッ
プ308を斜めに傾けながら下降させることで、該キャ
ップの片側の部位みを記録ヘッド100の吐出口面88
から離間することにより、キャップ内を大気に開放す
る。次いで、S369にてモータ370をCW方向に回
転して負圧発生手段としてのポンプ324を作動させる
ことにより、キャップ308、キャップチューブ338
及びポンプチューブ325の内部に残留インクを吸引す
る空吸引処理を実行し、吸引したインクをインク廃イン
ク処理手段へ排出する。
【0055】続いて、S373にてキャップ308を吐
出口面88から離間させてキャップオープンの状態に
し、次いで、S374にて前記ワイピング処理を実行
し、S375にて前記予備吐出処理を実行し、S376
にて再度空吸引処理を実行する。そして、最後にS37
7にてキャリッジ200をホームポジションに移動さ
せ、S378にてモータ370をCCW方向に回転させ
て記録ヘッド100をキャッピング状態(吐出口89を
覆った状態)にして、一連の吸引回復処理を終了する。
なお、本実施例では、前記カム軸380にキャップカム
(不図示)が固定されており、該キャップカムをフラグ
としたフォトインタラプタから成るキャップカムセンサ
が設けられている。このキャップカムセンサの検知結果
により、カム軸380に固定されたキャップ上下駆動用
(キャップ308の開閉動作用)のカムを含む各種カム
の位相を検知することが可能なように構成されている。
【0056】図11は本発明を適用したインクジェット
記録装置の第2実施例を示す模式的斜視図であり、図1
2は図11のインクジェット記録装置において空吸引す
るときの記録ヘッドとキャップの姿勢を模式的に示す側
面図である。前述の第1実施例では、キャップ308を
記録ヘッド100の吐出口面88に対して傾斜させなが
ら離間させることで、該キャップの一部を開放させて空
吸引を行うように構成したが、本発明は必ずしもこのよ
うな構成に限定されるものではなく、例えば、図12に
示すように、記録手段としての記録ヘッド715をキャ
ップ713に対して傾斜させて斜め方向に離間すること
でキャップ713の一部を開放させることにより、空吸
引を実行するように構成しても良い。
【0057】図11及び図12において、記録手段とし
ての記録ヘッド715はその吐出口面(下面)がほぼ水
平方向になるように配設されている。キャリッジ701
の移動(シリアル型記録装置における主走査)を案内す
るガイドシャフト703はその両端で記録装置のフレー
ム705に取り付けられており、該ガイドシャフト70
3の両端に形成された該フレーム705に対する取り付
け部707は偏心した形状構造になっている。また、前
記ガイドシャフト703の一端部にはギァ709が固定
されており、該ギア709は不図示の駆動手段に連結さ
れており、該駆動手段によって前記ガイドシャフト70
3の回動位置を調整できるように構成されている。
【0058】すなわち、前記ガイドシャフト703の回
動位置を調整することにより、キャリッジ701及び該
キャリッジに搭載された記録ヘッド715の姿勢(水平
方向に対する角度)を調整することができるように構成
されている。なお、このような角度調整手段は、記録ヘ
ッド715の吐出口面とその下側を搬送される記録紙
(被記録材)711との間隔(紙間距離)を調整するた
めの紙間調整手段としても使用できるものである。そこ
で、キャップ713を記録ヘッド715の吐出口面から
離間させるとき(キャップ713の片側の一部を離間さ
せるとき)には、前記駆動手段を作動させてガイドシャ
フト703を回動させることにより、記録ヘッド715
の吐出口面(下向きの面)を水平方向に対して所定角度
だけ傾斜させる。その結果、図12に示すように、記録
ヘッド715は傾斜しながらキャップ713から離間
し、結果的にキャップ713の前記ガイドシャフト70
3側の一部が記録ヘッド715の吐出口面に対して斜め
方向に開放する。つまり、図11及び図12の第2実施
例によっても、前述の第1実施例の場合と同様に、キャ
ップの吸引口側と反対側の部位を記録ヘッドの吐出口面
に対して傾斜させながら斜め方向から開放していくこと
が可能になる。
【0059】図11及び図12に示すような構成によれ
ば、あらかじめ記録ヘッドを水平位置から傾斜させてお
く必要は無く、さらに、キャップは水平状態を維持した
ままの一定の姿勢で上下動させても良い。なお、前記記
録ヘッド715の傾斜だけではキャップオープンが不可
能な場合には、記録ヘッドの傾斜動作とキャップの離間
動作(傾斜動作や回動動作を含む)とを組み合わせて実
施しても良い。なお、図11及び図12で説明したよう
な記録ヘッドの上昇機構(傾斜機構)は、必ずしも記録
ヘッドと被記録材(記録紙等)との間隔(紙間距離)を
調整する紙間調整機構と兼用する必要は無く、専用のキ
ャップ開閉機構として設けても良い。
【0060】なお、本発明は、被記録材の搬送方向(紙
送り方向、副走査方向)と交叉する方向に主走査しなが
ら記録するシリアルタイプの記録装置、あるいは、被記
録材の搬送方向の副走査のみで記録するラインタイプの
記録装置など、記録方式に関係なく、広く適用可能なも
のであり、同様の作用効果を奏するものである。また、
本発明は、1個の記録手段で記録する記録装置、異なる
色のインクで記録する複数の記録手段を用いるカラー記
録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数
の記録手段を用いる階調記録装置、さらには、これらを
組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用すること
ができ、同様の効果を達成し得るものである。
【0061】さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタ
ンクを一体化した交換可能なヘッドカートリッジを用い
る構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間
をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録
ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも
同様に適用することができ、同様の効果が得られるもの
である。なお、本発明は、インクジェット記録装置の場
合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる
記録手段を使用するものにも適用できるが、中でも、熱
エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段
を使用するインクジェット記録装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高
密度化、高精細化が達成できるからである。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段からインクを吐出して記録
を行うインクジェット記録装置において、記録手段の吐
出口を覆うためのキャップと、記録手段の吐出口からイ
ンクを吸引するための吸引手段と、該キャップに形成さ
れた吸引口と前述吸引手段を接続するインク流路と、を
備え、少なくとも吸引回復処理後のキャップの開放の際
に、該キャップの前記吸引口と反対側の部位が記録手段
に対して傾斜した姿勢で斜めに離間し、離間後のキャッ
プの姿勢は水平もしくは水平よりもわずかに吸引口側の
部位が下側になる姿勢になる構成としたので、吸引回復
処理の直後などにキャップを離間してキャップ内の空吸
引を行うに際し、該キャップ内等に残存するインクを効
率よく吸引除去することで、キャップの内部や記録手段
の吐出口面などに残存するインク量を最小限にすること
ができ、常に安定したインク吐出性能を維持できるイン
クジェット記録装置が提供される。
【0063】請求項2及び3の発明によれば、上記請求
項1の構成に加えて、前記キャップが記録手段から離間
されたとき、該キャップの姿勢が水平もしくは水平より
もわずかに吸引口側が下側となる状態で空吸引が実行さ
れる構成、あるいは、前記記録手段の水平に対する傾斜
角は、一部が斜めに離間されたキャップの該記録手段に
対する傾斜角と同等あるいはそれ以上である構成とした
ので、一層効率よく上記効果を達成できるインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【0064】請求項4〜8の発明によれば、上記請求項
1の構成において、前記キャップの離間は、該キャップ
が前記記録手段に対して移動することにより行われる構
成、前記キャップの離間は、前記記録手段が該キャップ
に対して移動することにより行われる構成、前記キャッ
プの離間は、前記記録手段と該キャップが共に移動する
ことにより行われる構成、前記記録手段と被記録材との
間隔を調整する紙間調整機構が前記記録手段を移動させ
る移動機構を兼ねている構成、あるいは、前記吸引口
は、前記キャップが前記記録手段から離間した状態にお
いて該キャップの傾斜下側の端部に設けられている構成
としたので、一層効率よく上記効果を達成できるインク
ジェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置のエ
ンジン部(記録動作部)を示す外観斜視図である。
【図2】本発明を適用したインクジェット記録装置の回
復系ユニットの構成を示す斜視図である。
【図3】図2の回復系ユニットの駆動機構を示す模式的
側面図である。
【図4】本発明を適用したインクジェット記録装置の吐
出回復装置のキャップの記録手段に対する位置姿勢を模
式的に示す断面図であり、(A)は記録動作中等におけ
るキャップオープンの状態を示し、(B)は吸引回復処
理実行時等におけるキャッピングの状態を示し、(C)
は空吸引時などにキャップを傾斜させながら吸引口と反
対側の部位を吐出口面から離間させる時の状態を示す。
【図5】本発明を適用したインクジェット記録装置の回
復系ユニットにおける負圧発生手段としてのチューブポ
ンプの負圧発生時の状態を示す縦断面図である。
【図6】図5のチューブポンプを逆方向に回転させてポ
ンプチューブの押しつぶしを解除したときの状態を示す
縦断面図である。
【図7】本発明を適用したインクジェット記録装置にお
ける記録処理及び回復処理の一連の動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】図7中の予備吐出処理の動作を示すフローチャ
ートである。
【図9】図7中のワイピング処理の動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】図7中の吸引回復処理の動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第2実施例を示す模式的斜視図である。
【図12】図11のインクジェット記録装置において空
吸引するときの記録手段とキャップの姿勢を模式的に示
す側面図である。
【図13】図1のインクジェット記録装置の記録手段の
インク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
【符号の説明】
70 フレームユニット 82 電気熱変換体 88 吐出口面 89 吐出口 100 記録手段(記録ヘッド) 200 キャリッジユニット 201 ガイドシャフト 204 タイミングベルト 300 回復系ユニット 303 ブレード 304 ブレードホルダ 305 ブレードシャフト 306 ブレードカム 308 キャップ 309 キャップ吸収体 310 キャップホルダ 311 キャップレバー 324 吸引手段(チューブポンプ) 325 ポンプチューブ 326 コロ 327 コロガイド 328 コロダンパー 329 チューブガイド 338 インク流路(キャップチューブ) 370 回復系駆動専用モータ 371 第1ダブルギア 372 アイドラギア 373 ポンプ軸 374 ポンプカム 374a 切り欠き部 375 第2ダブルギア 376 ワンウエイクラッチ 380 回復系のカム軸 382 吸引口(キャップ) 383 キャップチューブ 390 キャリッジロックアーム 600 フォトインタラプタ 602 フラグ 701 キャリッジ 703 ガイドシャフト 705 フレーム 707 ガイドシャフトの取り付け部 709 ギア 711 被記録材(用紙) 713 キャップ 715 記録手段(記録ヘッド)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段からインクを吐出して記録を行
    うインクジェット記録装置において、 記録手段の吐出口を覆うためのキャップと、記録手段の
    吐出口からインクを吸引するための吸引手段と、該キャ
    ップに形成された吸引口と前述吸引手段を接続するイン
    ク流路と、を備え、 少なくとも吸引回復処理後のキャップの開放の際に、該
    キャップの前記吸引口と反対側の部位が記録手段に対し
    て傾斜した姿勢で斜めに離間し、離間後のキャップの姿
    勢は水平もしくは水平よりもわずかに吸引口側の部位が
    下側になる姿勢になることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャップが記録手段から離間された
    とき、該キャップの姿勢が水平もしくは水平よりもわず
    かに吸引口側が下側となる状態で空吸引が実行されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段の水平に対する傾斜角は、
    一部が斜めに離間されたキャップの該記録手段に対する
    傾斜角と同等あるいはそれ以上であることを特徴とする
    請求項1又は2記載されたインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記キャップの離間は、該キャップが前
    記記録手段に対して移動することにより行われることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記キャップの離間は、前記記録手段が
    該キャップに対して移動することにより行われることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記キャップの離間は、前記記録手段と
    該キャップが共に移動することにより行われることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段と被記録材との間隔を調整
    する紙間調整機構が前記記録手段を移動させる移動機構
    を兼ねていることを特徴とする請求項5又は6に記載の
    インクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記吸引口は、前記キャップが前記記録
    手段から離間した状態において該キャップの傾斜下側の
    端部に設けられていることを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録手段は、インクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記インクジェット記録手段は前記
    電気熱変換体が発生する熱エネルギーによりインクに生
    じる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるこ
    とを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装
    置。
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