JP2003236476A

JP2003236476A - 選別装置

Info

Publication number: JP2003236476A
Application number: JP2002043468A
Authority: JP
Inventors: Tsunenori Chiba; 葉常則千
Original assignee: Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Current assignee: Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date: 2002-02-20
Filing date: 2002-02-20
Publication date: 2003-08-26

Abstract

(57)【要約】【課題】選別作業能率が高く、青果物などの大量の被
選別物を迅速に選別できるとともに、選別作業に要する
コストも低減できる選別装置を提供する。【解決手段】上流側に配設した供給部と、下流側に配
設した分配部と、供給部と分配部との間に配設した計測
制御部とを備えた搬送装置を備え、搬送装置には、上流
側から下流側に移動する複数の区画された品質を表す等
級別供給領域を備え、等級別供給領域には、被選別物の
等級に応じて、被選別物が対応するそれぞれの等級別供
給領域に載置されるとともに、分配部において被選別物
を等級・階級別に分配部において選別するように構成す
るとともに、搬送装置の両側には、搬送装置を介して対
峙する一対の作業領域が配置されており、等級別供給領
域が、両側の作業領域から、作業員が等級別供給領域に
アクセスして、被選別物を等級別供給領域に載置する共
通の等級別供給領域となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、被選別物を、等級
別、階級別に選別する選別装置、例えば、りんご、みか
ん、じゃがいもなどの青果物を品質を表す等級別、サイ
ズを表す階級別に選別する選別装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の青果物の選別装置として、特開昭
６１−１８４８６号公報に開示される選別装置がある。
この選別装置１００は、図４に示したように、青果物１
０２を載置する傾動自在なバケット１０４を備えたエン
ドレスなバケットコンベア１０６を備えており、このバ
ケットコンベア１０６には、上流側に供給部１０８が配
設されるとともに、下流側に分配部１１０が配置されて
いる。

【０００３】そして、供給部１０８には、例えば、青果
物の色、傷、変形などの外観品質別に供給するように区
画された複数のバケット１０４からなる品質別供給部１
１４が、連続して配設されている。それぞれの品質別供
給部１１４の終端部には、品質リードセンサ１１６が設
けられている。また、供給部１０８と分配部１１０との
間には、サイズリードセンサ１１８が設けられている。

【０００４】さらに、バケットコンベア１０６の供給部
１０８の一方の側方には、未選別の青果物を搬送する搬
送コンベア１２０が配設されている。このよう構成の従
来の青果物の選別装置では、供給部１０８の搬送コンベ
ア１２０の前に位置した一人の作業者が、搬送コンベア
１２０上を流れてくる未選別の青果物を取り上げて、例
えば、青果物の色、傷、変形などの外観品質を目視で判
別して、その判別結果に基づいて、それぞれの品質別供
給部１１４に供給する。

【０００５】そして、品質別供給部１１４に供給された
青果物１０２の品質が、品質リードセンサ１１６で検知
されるとともに、サイズリードセンサ１１８で青果物の
サイズが検知されるようになっている。これらの検知さ
れた品質情報とサイズ情報とに基づいて、分配部１１０
において、バケット１０４が傾動することによって、分
配部１１０の振分台１２４に、品質、サイズ別に青果物
が振り分けられるようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな構成の従来の青果物の選別装置では、バケットコン
ベア１０６の供給部１０８の一方の側方に配設された搬
送コンベア１２０上を流れてくる未選別の青果物を、供
給部１０８の搬送コンベア１２０の前に位置した一人の
作業者で選別作業を行っているのが現状である。

【０００７】従って、一人の作業員による選別作業であ
るので、その作業能率が低く、大量の青果物をするには
時間がかかり、コストが高くつくことになっていた。本
発明は、このような現状に鑑み、選別作業能率が高く、
例えば、青果物などの大量の被選別物を迅速に選別でき
るとともに、選別作業に要するコストも低減でき、しか
も設置スペースも小さな選別装置を提供することを目的
とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、本発明の選別装置は、上流側に
配設した供給部と、下流側に配設した分配部と、前記供
給部と分配部との間に配設した計測制御部とを備えた搬
送装置を備え、前記搬送装置には、上流側から下流側に
移動する複数の区画された品質を表す等級別供給領域を
備え、前記等級別供給領域には、被選別物の等級に応じ
て、被選別物が対応するそれぞれの等級別供給領域に載
置されるとともに、前記等級別供給領域のそれぞれに設
けられた等級検出手段からの等級検出情報と、前記計測
制御部において検出した、等級別供給領域それぞれに載
置された被選別物のサイズ、内部品質などを表す等階級
検出情報とに基づいて、前記分配部において被選別物を
等級・階級別に分配部において選別するように構成する
とともに、前記搬送装置の両側には、搬送装置を介して
対峙する一対の作業領域が配置されており、前記等級別
供給領域が、前記両側の作業領域から、作業員が等級別
供給領域にアクセスして、被選別物を等級別供給領域に
載置する共通の等級別供給領域となるように構成されて
いることを特徴とする。

【０００９】このように構成することによって、搬送装
置を介して対峙する作業領域から、複数の作業員が、搬
送装置の供給部の共通の等級別供給領域にアクセスし
て、例えば、青果物などの被選別物を共通の等級別供給
領域に等級別に選別して載置することができるので、選
別作業の効率が向上するとともに、大量の被選別物を迅
速に選別できるとともに、選別作業に要するコストも低
減でき、しかも設置スペースも小さくてすむ。

【００１０】また、本発明の選別装置は、前記共通の等
級別供給領域が、搬送装置の幅方向に複数条の等級別供
給領域から構成されていることを特徴とする。このよう
に構成することによって、作業員が選別した被選別物を
載置する共通の等級別供給領域が複数条存在するので、
その作業能率がさらに向上することになる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態（実施
例）を図面に基づいてより詳細に説明する。図１は、本
発明の選別装置の平面図である。図１において、１０
は、本発明の選別装置を示している。図１に示したよう
に、選別装置１０は、搬送装置として、被選別物であ
る、青果物１２を載置する傾動自在なバケット１４を備
えたエンドレスなバケットコンベア１６を備えている。
このバケットコンベア１６には、上流側に供給部１８が
配設されるとともに、下流側に分配部２０が配設されて
いる。また、供給部１８と分配部２０との間には、計測
制御部２２が配置されている。

【００１２】そして、供給部１８には、例えば、青果物
の色、傷、変形などの外観品質を表す等級別（例えば、
秀、優、良などの等級別）に供給するように区画された
複数のバケット１４からなる等級別供給領域２４が、連
続して配設されている。この実施例の場合には、例え
ば、それぞれ秀、優、良の等級に対応する３つの等級別
供給領域２４Ａ、２４Ｂ、２４Ｃが連続して配設されて
いる。

【００１３】なお、これらの等級別供給領域２４Ａ、２
４Ｂ、２４Ｃには、それぞれ複数の（この実施例では３
つの）バケット１４が配設されている。なお、この実施
例では、等級別供給領域２４Ａ、２４Ｂ、２４Ｃには、
それぞれ３つのバケット１４を配設したが、例えば、4
個以上などとすることができるなど、この数は特に限定
されるものではない。

【００１４】また、それぞれの等級別供給領域２４Ａ、
２４Ｂ、２４Ｃの終端部には、光電スイッチなどのセン
サからなる等級検出手段２６が設けられている。また、
バケットコンベア１６の両側には、バケットコンベア１
６を介して対峙する一対の作業領域２８、３０が配置さ
れており、これらの作業領域２８、３０内に、それぞれ
作業員３２、３４が位置するようになっている。

【００１５】これらの等級別供給領域２４Ａ、２４Ｂ、
２４Ｃは、これらの作業領域２８、３０内に位置する作
業員３２、３４が、等級別供給領域にアクセスして、青
果物を等級別供給領域に載置する共通の等級別供給領域
を構成している。さらに、これらの作業領域２８、３０
の外側にはそれぞれ、未選別の青果物１２を収容したコ
ンテナ３６を搬送する搬送コンベア３８、４０が配設さ
れている。

【００１６】また、分配部２０の一方の側方には、選別
された青果物１２を等級別、階級別に分配するための振
分台４２が設けられている。さらに、計測制御部２２
は、青果物の内部品質を、例えば、光の吸収や反射を用
いて青果物の糖度、熟度などの内部品質を計測して、ク
ロロフィルの特定波長領域の光を照射して、反射光にお
ける吸収波長帯の反射量を計測して、青果物１２の熟度
を検知する内部品質検査装置４４と、例えば、光学的撮
像装置を用いて、青果物１２のサイズを検知する計測装
置４６と、これらの検知情報を演算処理する制御装置４
８とから構成されている。

【００１７】このように構成される本発明の選別装置１
０は、以下のように作動する。先ず、供給部１８におい
て、搬送コンベア３８、４０上を搬送されてくるコンテ
ナ３６内の未選別の青果物１２を、それぞれ作業領域２
８、３０内に位置する作業員３２、３４が、例えば、青
果物の色、傷、変形などの外観品質を表す等級別（例え
ば、秀、優、良などの等級別）を、目視で判別して、こ
の判別された青果物１２の等級に応じて、青果物が対応
するそれぞれの共通の等級別供給領域２４Ａ、２４Ｂ、
２４Ｃに載置される。

【００１８】そして、それぞれの等級別供給領域２４
Ａ、２４Ｂ、２４Ｃの終端部に配設された等級検出手段
２６によって、バケット１４に青果物１２が存在するか
どうか検出されて、その等級別検出結果、例えば、等級
情報とコンベアの番地情報が、計測制御部２２の制御装
置４８に送られるようになっている。そして、これらの
等級別供給領域２４Ａ、２４Ｂ、２４Ｃが、バケットコ
ンベア１６によって搬送されて、計測制御部２２を通過
する際に、それぞれの等級別供給領域２４Ａ、２４Ｂ、
２４Ｃにおいて、内部品質検査装置４４によって、青果
物１２の糖度などの内部品質を検知するとともに、計測
装置４６によって、青果物１２のサイズを検知するよう
になっている。

【００１９】これらの内部品質検査装置４４による青果
物１２の内部品質検知情報と、計測装置４６による青果
物１２のサイズ検知情報が、制御装置４８に送られて、
所定のプログラムに基づいて、等階級情報を作成するよ
うになっている。これらの等階級情報と、等級検出手段
２６による等級別検出結果とに基づいて、分配部２０に
おいて、制御装置４８に制御によって、バケット１４が
選択的に傾動して、選別された青果物１２を等級別、階
級別に所定の振分台４２に分配するようになっている。

【００２０】このように構成することによって、搬送装
置であるバケットコンベア１６を介して対峙する作業領
域２８、３０から複数の作業員３２、３４が、バケット
コンベア１６の供給部１８の共通の等級別供給領域２４
Ａ、２４Ｂ、２４Ｃにアクセスして、青果物を共通の等
級別供給領域２４Ａ、２４Ｂ、２４Ｃに等級別に選別し
て載置することができるので、選別作業の効率が向上す
るとともに、大量の青果物を迅速に選別できるととも
に、選別作業に要するコストも低減でき、しかも設置ス
ペースも小さくてすむことになる。

【００２１】なお、上記実施例の場合には、搬送装置で
あるバケットコンベア１６を介して対峙する作業領域２
８、３０を一対の組としたが、図２に示したように、バ
ケットコンベア１６の搬送方向に複数の組の作業領域２
８、３０とすることも可能である。さらに、上記実施例
では、共通の等級別供給領域２４Ａ、２４Ｂ、２４Ｃを
一条としたが、図３に示したように、複数条の共通の等
級別供給領域２４Ａ、２４Ｂ、２４Ｃをバケットコンベ
ア１６上に設置することも可能である。

【００２２】このように構成することによって、作業員
が選別した青果物１２を載置する共通の等級別供給領域
２４Ａ、２４Ｂ、２４Ｃが複数条存在するので、その作
業能率がさらに向上することになる。以上、本発明の好
ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定される
ことはなく、上記実施例では、被選別物として、青果物
を対象に説明したが、青果物以外にも、例えば、食品そ
の他の製造物を選別する場合にも適用することができる
など本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能
である。

【００２３】

【発明の効果】本発明に係る選別装置によれば、搬送装
置を介して対峙する作業領域から、複数の作業員が、搬
送装置の供給部の共通の等級別供給領域にアクセスし
て、例えば、青果物などの被選別物を共通の等級別供給
領域に等級別に選別して載置することができるので、選
別作業の効率が向上するとともに、大量の被選別物を迅
速に選別できるとともに、選別作業に要するコストも低
減でき、しかも設置スペースも小さくてすむ。

【００２４】また、本発明の選別装置によれば、共通の
等級別供給領域が、搬送装置の幅方向に複数条の等級別
供給領域から構成されているので、作業員が選別した被
選別物を載置する共通の等級別供給領域が複数条存在す
るので、その作業能率がさらに向上することになるなど
の幾多の作用効果を奏する極めて優れた発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の選別装置の平面図である。

【図２】図２は、本発明の別の実施例の選別装置の平面
図である。

【図３】図３は、本発明の別の実施例の選別装置の平面
図である。

【図４】図４は、従来の選別装置の平面図である。

【符号の説明】

１０選別装置１２青果物１４バケット１６バケットコンベア１８供給部２０分配部２２計測制御部２４等級別供給領域２４Ａ、２４Ｂ、２４Ｃ等級別供給領域２６等級検出手段２８、３０作業領域３２、３４作業員３６コンテナ３８、４０搬送コンベア４２振分台４４内部品質検査装置４６計測装置４８制御装置１００選別装置１０２青果物１０４バケット１０６バケットコンベア１０８供給部１１０分配部１１４品質別供給部１１６品質リードセンサ１１８サイズリードセンサ１２０搬送コンベア１２４振分台

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上流側に配設した供給部と、下流側に配
設した分配部と、前記供給部と分配部との間に配設した
計測制御部とを備えた搬送装置を備え、前記搬送装置には、上流側から下流側に移動する複数の
区画された品質を表す等級別供給領域を備え、前記等級別供給領域には、被選別物の等級に応じて、被
選別物が対応するそれぞれの等級別供給領域に載置され
るとともに、前記等級別供給領域のそれぞれに設けられた等級検出手
段からの等級検出情報と、前記計測制御部において検出した、等級別供給領域それ
ぞれに載置された被選別物のサイズ、内部品質などを表
す等階級検出情報とに基づいて、前記分配部において被
選別物を等級・階級別に分配部において選別するように
構成するとともに、前記搬送装置の両側には、搬送装置を介して対峙する一
対の作業領域が配置されており、前記等級別供給領域が、前記両側の作業領域から、作業
員が等級別供給領域にアクセスして、被選別物を等級別
供給領域に載置する共通の等級別供給領域となるように
構成されていることを特徴とする選別装置。
【請求項２】前記共通の等級別供給領域が、搬送装置
の幅方向に複数条の等級別供給領域から構成されている
ことを特徴とする請求項１に記載の選別装置。